警察「ああ」
古泉「それは真昼間から全裸で往来を歩いていたからでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「しかし、ネクタイと靴下は着用していましたが?」
警察「ああ」
古泉「勃起していたのもまずかったのでしょうか?」
警察「ああ」
元スレ
古泉「わいせつ物陳列罪ですか?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1272122073/
古泉「僕は罪に問われるのでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「やはり全裸だからでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「ネクタイをおにんにんに巻いても結果は同じでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「これは決して僕の本意ではないのですが?」
警察「ああ」
古泉「実は学校の部活の活動の一環なんですが?」
警察「ああ」
古泉「信じてもらえませんか?」
警察「ああ」
古泉「SOS団ってご存知ありませんよね?」
警察「ああ」
古泉「それが僕の入ってる部活なんですが?」
警察「ああ」
古泉「罰ゲームでこんなことをさせられたのですが、許しては頂けませんか?」
警察「ああ」
古泉「……そろそろ服を着たいと思うのですが?」
警察「ああ」
古泉「僕は所持していないので貸してはいただけないでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「それは否定ととって宜しいのでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「すみません、また勃起してきてしまいましたが?」
警察「ああ」
古泉「どうして僕のおにんにんを凝視されるのでしょうか?そのテの方なのですか?」
警察「ああ」
古泉「……少しばかり身の危険を感じてきたので帰らせては頂けませんか?」
警察「駄目だ」
古泉「それは僕をどうにかするという解釈でよろしいのでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「やはり、性的に何かをされるのでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「あれ?いつのまにか僕の手足が拘束されてますよ?」
警察「ああ」
古泉「民間人に対してこのような処置……よろしくないのでは?」
警察「ああ」
古泉「ではこの手錠と足かせを外していただけませんか?」
警察「駄目だ」
古泉「しかしこのままでは貴方も罪を犯すことになりますよ?」
警察「ああ」
古泉「……罪を覚悟で青少年にいたずらですか?」
警察「ああ」
古泉「田舎のお母さんが泣いていますよ?」
警察「ああ」
古泉「あれ?貴方も勃起していますね?」
警察「ああ」
古泉「他の人はいないのでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「そろそろ保護者に連絡とかしないんですか?」
警察「ああ」
古泉「しましょうよ。そのほうがお互いの為です。お分かりですよね?」
警察「ああ」
古泉「良かった。ではこの連絡先に電話してもらえますか?」
警察「ああ」
古泉「森さんという女性が出ますので、古泉が困ってるとお伝え願えますでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「本当にお願いしますね?」
警察「ああ」
ピポパ
電話『はい。森ですが』
警察「ああ」
電話『……誰ですか?』
警察「ああ」
電話『いたずらですか?』
警察「ああ」
電話『……迷惑なんですが』
警察「ああ」
電話『きりますよ?』
警察「ああ」
電話『』ガチャン ツー ツー
警察「ああ」
古泉「あの、森さんは来てくれると?」
警察「ああ」
古泉「でも貴方、ああしか喋ってなかったような?」
警察「ああ」
古泉「まあ、通じたんなら森さんが来るまで待ちますか……?」
警察「ああ」
古泉「しかし、警察というお仕事も大変なのでしょうね?」
警察「ああ」
古泉「僕もアルバイトをしてますが、やはり使命感が無いとできませんよね?」
警察「ああ」
古泉「貴方はどうして警察官になろうと思ったのですか?やはり正義感があったからなのでしょうね?」
警察「ああ」
古泉「すみません。身体が冷えてきて尿意を催したのですが?」
警察「ああ」
古泉「便所に行かせては頂けないでしょうか?」
警察「駄目だ」
古泉「しかし、このままでは漏らしてしまいますが?」
警察「ああ」
古泉「まあ、交番の警察官の方が仰るのですから、もうそのまましちゃいますよ?」
警察「ああ」
ジョロジョロジョロジョロ……
古泉「すみません。おにんにんに雫が残って気持ちが悪いのですが?」
警察「ああ」
古泉「あの、貴方におにんにんを振っていただかなくとも手錠を外して頂ければ自分で振りますが?」
警察「駄目だ」
古泉「ふう……それにしても森さん、遅いですね?」
警察「ああ」
古泉「貴方、さっきからああ、しか喋ってませんが、気のせいですか?」
警察「ああ」
古泉「なら良いのですが……もう夜中の0時をまわりましたよ?」
警察「ああ」
古泉「せめて留置場とかに入れてはもらえませんか?」
警察「ああ」
古泉「ここでは窓や扉のガラスから外に丸見えですものね?」
警察「ああ」
古泉「先程、悲鳴を上げて逃げていったのは僕の部活仲間の朝比奈さんと言う方なのですがご存知ありませんよね?」
警察「いや」
古泉「朝比奈さんを知ってらっしゃる?」
警察「ああ」
古泉「彼女が警察に顔が利くとは思えませんが……?ああ、落し物を届けたとかですね?」
警察「ああ」
古泉「! ふふ……正体を現しましたね?」
警察「ああ」
古泉「朝比奈さんは落し物を拾って届けたりはしませんよ?」
警察「ああ」
古泉「彼女は生活が苦しいのです。財布ならネコババ、品物ならフリマで売って金に換えます!」
警察「ああ」
古泉「よって朝比奈さんを知っている貴方は警察官ではない!そうでしょう?」
警察「ああ」
古泉「そろそろ正体をあらわしてほしいものですね」
警察「ああ」
古泉「どうも、その声には聞き覚えがあると思ったんですよ?」
警察「ああ」
古泉「……貴方は周りから、キョンと呼ばれているのでしょう?」
警察「ああ」
古泉「よくぞここまで僕を騙しおおせたものです」
警察「ああ」
古泉「しかしよくできた変装ですね?」
警察「ああ」
古泉「あれ?これ変装じゃなくて本物の顔ですよ」
警察「ああ」
古泉「で、では貴方は単にキョンというあだ名なだけで、僕の知っている彼とは違うのですか!?」
警察「ああ」
古泉「……困ったものです」
警察「ああ」
古泉「……こうなれば実力行使でこの場から逃げ出すしかないようですね?」
警察「ああ」
古泉「ふんもっふ!」バキッ
警察「ああ……」
古泉「ふう。拘束は壊しました。僕は帰らせていただきます」
警察「ああ」
古泉「……やけに素直に帰らせてもらえるんですね?一応、わいせつ物陳列罪で捕まったのですが」
警察「ああ」
古泉「まあ、貴方も僕を不当に拘束したということで文句も言えないでしょうしね?」
警察「ああ」
古泉「しかし服がないのが困ったものです。また捕まりかねません」
警察「ああ」
古泉「全裸で帰っても宜しいでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「これは?」
警察「ああ」
古泉「……女性のブラジャーとスキャンティ?」
警察「ああ」
古泉「下着だけでもお貸しくださる、というわけですか?」
警察「ああ」
古泉「どうです?似合ってるでしょうか?」
警察「ああ」
古泉「久しぶりに服を着たので清々しい気分です」
警察「ああ」
古泉「おや、もう朝の7時半……僕は学校に行かなくてはなりません」
警察「ああ」
古泉「最初はどうなる事かと思いましたが、貴方が良い方で助かりました」
警察「ああ」
古泉「このブラとスキャンティは後日、洗ってお返し致します」
警察「駄目だ」
古泉「しかし、ブラはともかくスキャンティは我慢汁でガビガビになってしまいますよ?」
警察「ああ」
古泉「外には登校中の学生が多くなってきましたね」
警察「ああ」
古泉「お世話になったお礼に、何か僕にできることはありますか?」
警察「ああ」
古泉「もしかして記念の写真を撮りたいと言うのですか?」
警察「ああ」
古泉「ふんもっふ!もっふ!ふんもっふ!」
カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ……
古泉「女豹のポーズまで撮られてしまいましたね」
警察「ああ」
古泉「メモリーカードをパソコンに入れてどうするんですか?」
警察「ああ」
古泉「あ、2ちゃんねるに実名と住所入りで晒されました」
警察「ああ」
古泉「……少しばかりまずいですね……涼宮さんに知られれば厄介な事になります」
警察「ああ」
古泉「涼宮さんをご存知で?」
警察「ああ」
古泉「まさか!願望実現能力の持ち主だということも!?」
警察「ああ」
古泉「一体、貴方は何者なんですか?ただの警察官ではありませんよね?」
警察「ああ」
古泉「機関の方?未来人?思念体のインターフェイス?お教え願えませんか?」
警察「駄目だ」
古泉「……自身の情報は漏らさない、そういうことですか」
警察「ああ」
古泉「……まあ余計な詮索はよしましょう。いずれはまた、お会いする事もあるでしょうし」
警察「ああ」
古泉「では、僕は学校へ行かせていただきますね?」
警察「ああ」
古泉「……どうもお世話になりました」
警察「ああ」
古泉「……」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「あの、どうしてついて来られるのでしょうか?」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「ははあ。さてはまた僕が、わいせつ物陳列罪を犯すのではないかと疑っておられますね?」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「ご心配なく。ちゃんと貴方から貸していただいたブラジャーとスキャンティ、そしてネクタイに靴下を着用しております」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「……やれやれ。僕のことを、そこまで信用はできませんか」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「大丈夫ですよ。これ以上は脱ぎませんから」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「……しかし、周りが騒がしいですね」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「何かあったんでしょうか?」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「僕たちを見て何か叫んでるようですが」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「ああ、しかしいい天気ですね。勃起してきました」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「おやおや。貴方もですか」テクテク
警察「ああ」テクテク
古泉「警察官と男子高校生が二人で勃起。なかなか体験できることではありませんね」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「あ、おはよー!古泉くん!」テクテク
古泉「おはようございます。涼宮さん」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「今日はまた奇天烈な格好ねー」テクテク
古泉「そうですか?」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「昨日、突然服を脱いで学校を飛び出しちゃったから心配してたのよ?」テクテク
古泉「それはどうも、申し訳ありません」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「はー、なんか面白いことおこんないかしら?」テクテク
古泉「面白いこととは、例えばどういったものでしょう?」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「んー、女性用の下着つけてネクタイしめて靴下はいた変態が学校に登校してくるとか?」テクテク
古泉「おや、実は僕が今、その状態なんですよ」テクテク
警察「ああ」テクテク
ハルヒ「ほんとだ!古泉くん流石SOS団副部長なだけあるわ!」テクテク
古泉「いえいえ、それほどでも」テクテク
警察「ああ」テクテク
キョン「お……こ、古泉……お前何してんだよっ!」
ハルヒ「やー、キョン!おっす!」
古泉「おはようございます」
警察「ああ」
キョン「いや、お前、その格好……」
ハルヒ「ねー、どう見ても変態よね!」
古泉「これは手厳しい」
警察「ああ」
キョン「いやいやいや!捕まるから!警察に!」
ハルヒ「これくらい大丈夫よ!」
古泉「そうですね。隣に警官がいるくらいですから」
警察「ああ」
キョン「は?何言ってんだよ!?お前とハルヒの二人だけだろうが!」
ハルヒ「そうよねー。キョンの他に誰も近寄ってこなかったもん」
古泉「え?」
警察「ああ」
キョン「とにかくお前の保護者に連絡するからな!」ピポパ
ハルヒ「えー、つまんない!」
キョン「言ってる場合か!」
古泉「……あの、貴方はお二人には見えていないのですか?」
警察「ああ」
キョン「あ、もしもし森さんですか?実は古泉が……」
ハルヒ「古泉くん、何、独り言言ってるの?」
古泉「……貴方は一体……」
警察「ああ」
キョン「……森さん、すぐ来るそうだ」
古泉「……そうですか」
警察「ああ」
キョン「あ、長門」
長門「……おはよう」
ハルヒ「おっはー!」
古泉「古いですね」
警察「ああ」
長門「……古泉一樹の状態の説明を要求する」
キョン「見ての通りだ!すぐに隔離する!」
ハルヒ「あ、ちょうちょだ」
古泉「……雲行きが怪しくなってきました」
警察「ああ」
キョン「オレ、とりあえずジャージでも持ってくるわ」ダッ
ハルヒ「もんしろちょう?あげは?」
長門「古泉一樹」
古泉「何でしょう。長門さん?」
警察「ああ」
長門「貴方の横には、何も存在していない」
古泉「え」
警察「ああ」
長門「昨日から貴方の様子がおかしかったので情報を追跡していた」
古泉「は、はあ……」
警察「ああ」
長門「貴方は部室から全裸にネクタイと靴下だけで飛び出したあと、街を彷徨っていた」
古泉「……そこをこの警察官の方に見つかり、わいせつ物陳列罪で逮捕された、と?」
警察「ああ」
長門「さっきも言ったとおり、貴方の言う警察官は存在しない」
古泉「……」
警察「ああ」
長門「貴方は民家から女性用下着を拝借し、着用。夜の街を徘徊し、現在に至る」
古泉「で、でも僕にはこの警察官がはっきり見えてます!会話もしてます!」
警察「ああ」
ハルヒ「バッタ捕まえた!あれ?クモだ!」
長門「……酷な様だけど、事実を伝える。貴方は精神に異常をきたしている」
古泉「馬鹿な!根拠はどこにあるのです!ねえ、警察の人!」
警察「ああ」
長門「……その人物は貴方の空想の産物。この世には存在しない」
古泉「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!この人は、ここにいる!」
警察「ああ」
ハルヒ「警察ってやっぱり拳銃撃ったりするの?」
警察「ああ」
長門「……いくら言っても無駄と判断。貴方の精神状態を正常な頃まで戻す」
古泉「待ってください!僕は、僕はおかしくない!おかしいのは貴方たちです!そうでしょう!?」
警察「ああ」
長門「落ち着いて」
古泉「ああああああああああ!勃起してきたあああああああああああああ!」
警察「ああ」
長門「すぐに済む。気を楽にして」
古泉「あああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
警察「ああ」
ハルヒ「手錠見せて!手錠!」
警察「ああ」
長門「うfdg日宇fふdhhffdしgsd:hぎ」
古泉「う……く」ガクッ
長門「……目が覚めれば、いつもどおり」
ハルヒ「刑事ってやっぱりあだ名で呼び合うの?Gパンとか」
警察「ああ」
ハルヒ「太陽にほえろってアタシけっこう好きなのよねー」
警察「ああ」
―――
「……いずみ!古泉!」
古泉「……あれ?僕は一体……?」
長門「昨日から倒れて寝込んでいた」
キョン「……長門が見つけてくれたんだ」
古泉「……そう、ですか。……何か、不思議な夢を見ていた気がします」
キョン「お前、働き過ぎだろ。森さんがしばらく閉鎖空間には来なくていいってさ」
古泉「……いえ、それは流石に。しかし長門さん、ありがとうございます」
長門「いい。健康には充分気をつけて」
古泉「はは、どうもありがとうございます。ところで……」
キョン「どうした?」
古泉「僕はなぜ、全裸に女性用のブラとスキャンティ、そしてネクタイと靴下という姿なのでしょうか?」
キョン(しまった。着替えさせるの忘れてた)
キョン「……皆でお前のためを想ってコーディネートしたんだ」
長門「……そう。よく似合っている」
古泉「これは照れますね。しかし、わいせつ物陳列罪で捕まりそうですよ」
キョン・長門・古泉「あはははははははははははは」
―――
ハルヒ「え?いい所に案内してくれるの?」
警察「ああ」
ハルヒ「ほんと?遠いところ?」
警察「ああ」
ハルヒ「ねえ、どこに行くの?楽しいところ?」
警察「ああ」
ハルヒ「嬉しいなっ!嬉しいなっ!」
警察「ああ」
ハルヒ「ねえ、SOS団の皆も連れてきていい?あたし一人じゃちょっと寂しい、かな?」
警察「 駄 目 だ 」
-終-
122 : 南部十四朗 - 2010/04/25(日) 02:54:04.33 p5+1m+BZ0 51/51読んでくださった方、ありがとうございました。
警官は古泉の妄想ではありましたが、狂気は伝染し、更に妄想の存在が力を持ち、ハルヒを遠い所へ……というのは後付けです。
当初は毛深い警官と古泉のガチホモネタの予定でした。
南部十四朗がお送りいたしました。