茹だる様な夏
蝉の騒音がジットリとした空気と混ざり合いより一層不快感を増していた
北高に入学して二度目の夏、
永遠とも思える繰り返し
情報統合思念体のインターフェイスとして全ての記憶を所有する長門にとっては忌まわしい記憶かも知れないが
俺にとっては高校一年の夏休みを満喫した二週間
今年はどんな夏休みになるのだろう?
当然の如くハルヒに振り回されるのは目に見えているのだが
最近はそれもまた楽しみに感じてしまう
元スレ
ハルヒ「キョン、明日から旅行行くから準備しなさい」ガチャ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1359708415/
どうせハルヒに連れ回されるのだから早めに夏休みの課題を済ませておこうと机に向かった時
一本の電話に邪魔をされた。ハルヒからだ
キョン「もしもし、ハルヒか」
ハルヒ「キョン、明日から旅行行くから準備しなさい」ガチャ
ふんっ、自分勝手な奴だ
旅先も告げず他人の都合などおかまいなし相変わらずのハルヒだ
とりあえず集合時間や場所を確認しようとかけ直そうとした時ハルヒからメールが来た
―集合は朝15時にいつもの場所、遅れたら死刑だから―
メールより電話の方が楽だからといつも電話で一方的に用件だけ告げてくるハルヒにしては珍しい
まあハルヒの行動基盤などごく普通の俺には理解しがたいのだが
(やれやれ)
集合時間の30分前に行くとそこにはいつものようにSOS団全員の姿が……
なかった
ハルヒはともかく古泉や朝日奈さん、いやどんなに早く来ても何故か先に居る長門の姿も見えない
また世界改変が起こったのかという不安感
すぐさま長門に連絡を取る
キョン「長門、もしかしてまたか?」
長門「大丈夫」
一々説明しなくても理解し、現状を把握してくれる長門に連絡がついた事で安心感が広がる
キョン「まだみんな到着してないんだが」
長門「今回は行けない」
キョン「え?それはハルヒの能力が関係してるのか?」
長門「違う」
長門「私の意思」
キョン「なにかあったのか?」
長門「何もない」
キョン「他の団員は?」
長門「涼宮ハルヒは来る」
キョン「古泉と朝日奈さんは?」
長門「行かない」
キョン「それでもハルヒの能力は関係ないのか?」
長門「ない」
電話を切りいったいどういう事なのか悩む
長門が嘘をつくはずがない
さすがに鈍い奴でもハルヒの俺に対する気持ちにはいい加減気付くだろう
ハルヒが二人だけの旅行を願望したなら理屈としては分かるが長門はそれはないと言う
たまたま長門に行けない理由が出来、古泉や朝日奈さんまで来れない
そんな偶然は今までの経験からは考えにくいと思っていた矢先ハルヒから声をかけられる
ハルヒ「キ、キョン。ま……待った?」
キョン「お、おうハルヒ!長門も古泉も朝日奈さんも来れないらしい」
ハルヒ「き、聞いてるわ」
ハルヒ「古泉くんはバイトでみくるちゃんは受験の為に勉強するんだって」
ハルヒ「有希は図書館で借りてる本が貯まってて期日までに読みたいらしいわ」
朝日奈さんはともかく長門がそんな理由でハルヒの側を離れるわけがない
古泉にしてもハルヒが安定してきて最近は閉鎖空間が殆ど出てないはずだ
キョン「そうか。なら今回は中止にするか」
なんとなく分かった気がする
ハルヒの能力の安定の為に二人きりの旅行を画策し俺とハルヒの仲を決定的にしてしまおうと仕組んだのだろう
ハルヒ「ば……馬鹿な事言わないでっ!」
ハルヒ「だからあんたには団員としての自覚が足りないって言うのよ」
ハルヒ「いい?不思議探索はこういうイレギュラーな状況こそ願ったり叶ったりなの」
周りにお膳立てされた結果だと思うと少し腹がたったがハルヒとの二人きりの旅行は俺自信渇望していなかったわけではない
キョン「やれやれ。で、今回はどこに行くんだ?」
ハルヒ「ふふふ……こ、今回は秘境温泉でUMAを探すわよ」
UMAがのんびり温泉に浸かってるはずないだろと思いながらも
ハルヒと二人きりで温泉旅行に行くと言う健全な男子高校生には夢のようなシチュエーションに興奮していたのは言うまでもない
電車を乗り継いで山奥の温泉宿まで三時間弱
乱暴な口調であれやこれやと無茶を言いはしゃぐいつものハルヒの姿はそこになく
終始携帯電話片手に何かをチェックしてるハルヒに話しかける
キョン「なんかいつもより静かだな」
ハルヒ「うっ……うっさいわね」
いったい何を一生懸命チェックしてるのかと覗き込む
ハルヒ「ちょっ!何なの!」
キョン「いやさっきから携帯電話ばかり弄ってるから」
ハルヒ「だ……団長として不思議探索の予定やら何やらチェックしてるのっ!」
明らかに今まで行き当たりばったりだったハルヒがそんな事をするはずもなく
なんとなく気まずいままたいした会話もなく温泉宿に到着した
ハルヒが何故か顔を真っ赤にしながらフロントで予約を確認していた時ある事に気付く
何故今まで気付かなかったのか
そう、日帰りならわざわざ温泉宿になど行く必要はなく
今夜はハルヒと二人きりで一緒の部屋に泊まると言う事を
「こちらになります。ごゆっくり」
仲居さんが静かにドアを閉めて出ていくと同時にハルヒが奥の部屋に駆け込む
風景を見に行ったのかと近付くと乱暴に扉を閉じられてしまった
キョン「おい、何するんだ」
ハルヒ「キ、キョンはそこでトランプでもしてなさいよっ!」
何が悲しくて温泉宿で一人トランプなどしなくてはならないのか
まあでもさっきからのハルヒの行動はどう見ても乙女の恥じらいって奴だ
いざ二人きりになるとあのハルヒでもこうなるのかと感動を覚えると同時にハルヒをからかいたい衝動に駆られる
キョン「ハルヒ」
ハルヒ「な、なによ」
キョン「ここって混浴らしいぞ」
ハルヒ「そ……それがどうしたってのよ」
キョン「いやな、せっかく温泉に来たんだし行かないのか」
ハルヒ「あ、後で行くわよ。まずはこの部屋を探索しないと」
くっくっく
こんな部屋探しても出てくるのはお札ぐらいの物だろう
それはそれでハルヒ的にはオッケーなのかも知れないが
キョン「分かった。俺はとりあえず温泉入ってくるから」
ハルヒ「か、勝手にしなさい」
キョン「おう。待ってるからな」
ハルヒ「なっ」
昔のハルヒなら平然と混浴に入ってきて驚かされそうな所だが
最近のハルヒはすっかり普通の女子高生然としてコスプレすらしなくなった
まあ朝日奈さんが相変わらずハルヒの被害にはあってるって所は変わらないが
まだ時間帯が早い為か先客は居なく閑散とした露天風呂に体を沈める
この旅行でハルヒとの関係がどう進むのだろう?
そんな事を考えていた
ハルヒの好意は気付いているし俺自信もハルヒに対して好きと言う感情があるのを自覚している
だが閉鎖空間で二人になった時キスをして以来これといった進展はない
ハルヒにしてみればそれすら夢の出来事である
なんとか旅行中に告白してキスぐらいと考えていた
ガラッ
キョン「ハ、ハルヒっ!」
まさか本当に入ってくるとは思ってもなかった
いや正直心の底では期待はしていたが
真っ白な裸体にバスタオルを巻いてハルヒが近付いてくると風呂のフチに腰掛けた
ハルヒ「どう?」
キョン「ど、どうってお前!」
アタフタとして目のやり場に困り視線を外す
ハルヒ「だ、だからお風呂どんな感じ?」
キョン「あ、ああ。最高だ」
風呂が最高なのかハルヒの半裸が最高なのか分からない回答をしてしまう
ハルヒ「そう」
そういうとハルヒは何かを決意したかのようにバスタオルを取ると湯舟に足を踏み入れた
一瞬、柔らかそうな二つの膨らみと薄く繁った恥毛が見えとっさに顔を背ける
ハルヒが近付く水音に異常に興奮し、たちまち勃起してしまう
ハルヒ「はあ」
すぐ隣にハルヒが来たのが分かりタオルで股間を隠しハルヒの方に顔を向ける
のぼせたかの様なハルヒの真っ赤な顔
活動的なハルヒには似合わない真っ白い肌
充分なボリュームを持つ双丘にやや赤みがかった乳首
キョン「うわっ!す、すまん」
平手打ちでも飛んできそうな状況に思わず謝罪の言葉が出る
ハルヒ「………」
沈黙に耐え切れず思わず逃げようと考えるがこのまま立ち上がれば股間の膨らみがバレてしまう
キョン「そ、そういえば朝日奈さんK大志望らしいな」
ハルヒ「えっ……あ、そうみたい」
キョンの頭じゃみくるちゃんと一緒のK大は無理ね……そんな軽口を期待してたのがあっさりかわされてしまう
心臓の早鐘も股間もだいぶ落ち着いて来た
キョン「のぼせてきたから先に出るわ」
ハルヒ「……」
いつもとは明らかに違うハルヒに違和感を感じる
湯舟を出ようとすると後ろからハルヒがついてくる
キョン「お前ももう出るのか?」
ハルヒ「ひ……ひょん。あなた私の背中流しなさい」
明らかに動揺してるハルヒに思わず笑いが込み上げる
キョン「くっくっく。分かった分かった」
ハルヒを座らせ背中を洗う
背中とは言えこんな間近で全裸を見たのは初めてだ
手がタオル越しに触れる度ハルヒの体がピクピクッと動く
ハルヒ「ちょっとキョン。触り方がエロいわ!ヘンタイ」
キョン「へえへえ。じゃあもう少し強く擦るぞ」
ハルヒ「痛っ、バカキョン!加減って知らないの」
いつもの傍若無人なハルヒが顔を覗かせる
キョン「無理言うな」
ハルヒ「全く使えないんだから……私が見本を見せてあげるからそこに座りなさい」
キョン「い、いや。俺は先に洗ったから」
ただでさえ同級生と全裸で二人きりと言う有り得ないシチュエーションなのに
今触られたら反応してしまうのが目に見える
ハルヒ「グダグダいってないで早く」
なかば押し切られる形で強制的に座らされ全神経が背中に行く
スッと後ろから何かが横切ったと思うとハルヒの細い腕が胸に回された
キョン「うわっ!ハ、ハルヒ」
背中に柔らかい感覚―ハルヒの胸が押し付けられ羽交い締めにされる
肩にハルヒの顔が近付き耳元に吐息が吹き掛けられた
ハルヒ「キョン」
耳たぶに一度も経験した事がないネットリとした感触
ハルヒに耳を甘噛みされ思いっ切り反応してしまう
キョン「うっ………く」
ハルヒ「キョン、私達付き合って一年だしそろそろ良いよね?」
いやいや、付き合って一年どころか告白すらしてない
まさかとは思うがハルヒの脳内設定では既に付き合ってる事になってるのか
ハルヒ「ふふふ………キョンもこんなになってるし」
触れるか触れないかギリギリの所でペニスを刺激され思わず喜声が漏れる
キョン「ふぁ」
思わず変な声が出てしまった
ハルヒ「キョンったら女の子みたいな声出して」
今度はしっかりとペニスを握られ左手の指が口内に差し入れられる
ハルヒ「キョン気持ちいい?」
指で口内をベチョベチョに掻き回されながらペニスをしごかれ爆発寸前になる
キョン「おぅっ、もう……いく」
ハルヒ「ふふふ……たくさん出しなさい」
ハルヒが上下動のスピードを上げる
ハルヒの左指が口から抜かれそのまま顔の向きを変えられるとそこにハルヒの顔があった
あっというまに今度は舌が絡みついてくる
チュパチュパジュルッ―卑猥な音が脳を刺激する
キョン「キョン、好きぃ」
射精と同時に初めての告白をされるなんて
ハルヒらしいなどと考える余裕もない
ドク……ドク………大量の精子を撒き散らしてやっと右手の動きを止めたがハルヒの舌は休みなく口を犯す
ジュポン…しばらく俺の口内を堪能した後やっとハルヒの舌が名残惜しそうに引き抜かれハルヒの一糸纏わぬ裸体が現れる
ハルヒ「まだ大丈夫よね?」
ハルヒの顔が視界から落ちるとペニスに近付きくわえ始めた
あんなに大量に射精した後だと言うのにあっさりと反応し強すぎる刺激に体がのけ反る
ジュブッジュブッジュブ―四つん這いになって頭を必死に上下させるハルヒ
スッと美しい肩甲骨に手をかけされるがままに快楽に身を委ねる
白い手が足の下を通り睾丸を弄び始める
再び爆発しそうになりハルヒを押し戻す
キョン「ハルヒ、ちょっと待ってくれ」
ハルヒは不思議そうな顔で微笑む
ハルヒ「ん?これは嫌?」
キョン「ち……違うんだ今度はその……俺がハルヒにしたい」
ハルヒ「ん………いいわ。して」
ハルヒの華奢な肩に腕をかけ顔を近付けついばむような口づけ
ハルヒは満面の笑みを浮かべねだるかのように唇を尖らす
再度唇を合わせそのまま舌をねじ込む
精子の苦い味が一瞬するがたちまち舌の絡め合いに夢中になる
ハルヒ「ふぇ………」
唇と舌同士が離れ唾液の糸をひく
トロンとほうけた顔になるハルヒ
キョン「好きだぞハルヒ」
ハルヒ「ふへへ」
愛の告白にオタクばりの呟きで返されながらも可愛いと感じる
先程のお返しとばかりにうなじに唇を這わせる
ハルヒ「ふひっ」
大袈裟な程ハルヒの体が跳ね豊かな胸の膨らみが揺れる
構わず耳元まで舌を這わせると恍惚とした表情をしたハルヒはおねだりを始めた
ハルヒ「お……おっぱいも」
キョン「おっぱいをどうして欲しいんだ?」
ハルヒ「………い、意地悪」
キョン「舐めて欲しいならきちんとお願い出来るよな」
ハルヒ「は……はい。おっぱいも舐めてください」
キョン「ハルヒは嫌らしい雌だなあ」
言葉だけでハルヒが異常に興奮してるのが分かる
絶対にSだと思っていたがどうやらハルヒはMらしい
顔を下ろし首筋、肩、と舌を這わせ胸の膨らみに到達する
そのまま円をなぞるよう中心を避け弄ぶ
ハルヒ「はやくぅ……早くお願い」
我慢出来なそうなハルヒのリクエストに応え一気に乳首に吸い付きわざとチュパッチュパと音をたてる
ハルヒ「あっ…あっ…あ」
ハルヒは俺の頭を鷲掴みにしながら軽く到達してしまっていた
痙攣してるハルヒの足を掴み無理矢理こじ開ける
薄い恥毛の先のハルヒの太ももに白濁色の濃い粘液が垂れていた
乳首を舌で転がしながら手を恥毛の先に滑らせるとヌチャっと言う感触
ハルヒ「ひぃぃ……駄目っ!今、駄目!」
ハルヒの体が逃げようとするのを腰に手を回し固定させ構わず指を這わせる
ハルヒ「お願ひ……いま……イったばかり」
突起に触れる度ハルヒの体は波打ち逃げようともがく
ハルヒ「ん…………く………はぁ」
乳首に舌を這わせるのを中断しハルヒの反応を楽しむ
今までに見た事がないたまらなく切なそうな顔をしたハルヒ
ハルヒ「んぐぅ……あっ……嗚呼ああああ」
二度目の絶頂を迎え前のめりに倒れ込むハルヒを抱えながらペニスが射精を求めていきり立つ
キョン「ハルヒ、入れるよ」
ゆっくりとハルヒの体を横たえながらキスをする
ハルヒ「ぐふぅ……ぬあああ……き、ひてへぇ」
ハルヒは痙攣しながら応えにならない発声をするだけ
愛液でドロドロになった膣口にペニスを宛がい抵抗のない深さまで侵入させる
ジュブッ―ハルヒの顔を伺い首に手を回し一気にペニスを突き刺した
ハルヒ「ひっ!!!」
それまで快感に浸っていたハルヒの顔が歪む
ハルヒ「ひぎぃぃぃ!い………痛い痛いっ」
快感が痛みに上書きされさき程までが消失したかのように悲鳴をあげる
ハルヒ「痛いっ痛い、キョン止めて!」
ドロドロの熱湯に纏わり付かれてる感覚にハルヒの悲鳴より歓楽が勝る
キョン「ハルヒ、すまんすまんすまん」
謝罪しながら腰を打ち付けるのが止まらない
ジュブッジュブッジュブッジュブ―
ハルヒ「キョン、痛いの抜いて!」
キョン「うっ」ドクッドクッドク
ハルヒの痛みが快感に変わる間もなく思いっ切り膣内に射精していた
キョン「はあはあはあ」
ハルヒ「ひっぐ、ひっぐ。痛いよぉ」
行為が終わった安心感からかハルヒは涙を浮かべながらも俺の背中をさすってくれた
キョン「ごめんなハルヒ。気持ちよすぎて」
ハルヒ「………」
ハルヒは無言のままキツく抱き着くと頬に小鳥のようなキスをする
こうして高校二年の初めての夏が始まった……………………………………
ハルヒ「ふぅ…本当に駄作ね」
ハルヒ「有希はどう思う?」
長門「駄目」
長門「12点」
みくる「ふぇぇ……わ……私はその良かったような」
ハルヒ「ぜっ…んぜん駄目!みくるちゃんみたいな処女には意見聞いてないわよ」
ハルヒ「キョンあなたこんな駄作を良く平気で書こうと思ったわね」
キョン「いや、お前が無理矢理かかせたんじゃないのか」
ハルヒ「原作の原案がこの涼宮ハルヒ様なのにどうやったらこんな酷いものになるのかしら」
古泉「んっふ。やはりBL的な展開も必要かと」
長門「私が出番が少ない」
みくる「ふぇぇ……キョンくん」
ハルヒ「だいたいあなたには文才がないのよ。エロも全く駄目だし意外性もない」
キョン「だいたい温泉宿にUMAが出るって案自体どうなんだよ」
ハルヒ「かぁ……分かってないのね。ラノベなんてエロと意外性さえあれば売れるのよ」
キョン「好き勝手良いやがって」
ハルヒ「キョン!今日は部屋でエロの勉強だからねっ」
長門「手伝う」
キョン「へえへえ。でもこの前みたいに妹の前では勘弁してくれ」
ハルヒ「ふふふ……エロが分かるようになるまで搾りとるから」
おわり