1 : VIPに... - 2014/07/11 17:33:11.56 3MFMUF5bo 1/151

「んっ……はぁ……はぁ……」スンスン





(ニオイフェチだった)





「兄さん……兄さん……!」





(おまけにブラコンだった)

元スレ
兄「うちの妹がニオイフェチなわけがない」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1405067591/

2 : VIPに... - 2014/07/11 17:53:54.45 3MFMUF5bo 2/151

「兄さん兄さん……」スンスン

(女性の下着を頭にかぶってナンチャラなんて、漫画で見たことあるけど)

(身内が、実の妹がとなると、なんとも言えない気持ちになる)

(こっそり覗いてる自分も自分だけどさ)

「んっ……ん~……」

「……」

(妹は普段が普段なだけに、これはこれで面白いと思ったり)

3 : VIPに... - 2014/07/11 18:03:04.12 3MFMUF5bo 3/151

(こう言うのは気に食わないけど、うちの妹は可愛い)

(妹が同じ高校に入学してからは、何人もの友達に紹介しろと頼まれたぐらいだし)

(性格もいいし、みんなにも優しいし)

(……俺には冷たいけど)

(欠点らしい欠点もないし、学校での人気もそこそこ)

(これでモテないほうがおかしいくらいだ)

「兄さんっ」

(ニオイフェチ、ブラコンという欠点があった)

4 : VIPに... - 2014/07/11 18:16:55.34 3MFMUF5bo 4/151

「……」イソイソ

(妹は十分堪能したのか片づけ始めた)

(時間にしてきっかり10分。いつも10分)

(変態行為にも区切りをつけて、真面目に取り組む優等生)

「……」

5 : VIPに... - 2014/07/11 18:35:19.22 3MFMUF5bo 5/151

「また赤点ぎりぎりの点数でしたね、兄さん」

「赤点はとってないぞ」

「そういう問題ではないのですが」

「それに何度か勉強見てあげましたよね?」

「……」

「ダメダメ兄さん」

(これがいつもの妹)

(時間にして4時間くらい前の話)

「今度はみっちり見てあげますから」

「げっ」

「嫌ならせめて平均点はとってください」

8 : VIPに... - 2014/07/12 16:31:47.16 pELCjgJso 6/151

~翌朝~

「……(モンモンとして眠れなかった)」

(暑さのせい、だな)

「兄さん」

「あ、あぁ…」

「ああ、じゃありません。まだ夏休み初日ですよ?」

「今何時だと思ってるんですか」

「9時くらい?」

「11時です!」

10 : VIPに... - 2014/07/12 16:43:38.82 pELCjgJso 7/151

「せっかく朝ごはん用意したのに」

「ごめん」

「私が兄さんのスケジュールをしっかり管理しないとダメですかね」

「いいねそれ」

「冗談で言ったんです。だらしのない兄さん」

「……」

(いつもなら嫌な気分になる妹の悪態も…)

(なぜか気にならなかった。むしろからかってやろうか、なんて気さえおきてくる)

11 : VIPに... - 2014/07/12 16:51:50.61 pELCjgJso 8/151

「でも妹は優しいから、結局助けてくれるんだろ」

「えっ…」

「いつもありがとう。感謝してるよ」

(こんなこと普段なら絶対言わない)

(自分で言ってて笑いそうになる)

「……」

(だんまり…のち…)

「ど、どういたしまして…///」

(効果は抜群だ!)

12 : VIPに... - 2014/07/12 17:01:20.49 pELCjgJso 9/151

「……///」

(真面目で厳しい優等生が、うつむぎながらモジモジしてる…)

(可愛く見えるのはギャップのせいだな)

「あの、兄さん?」

「あ、はい」

「これからはちゃんと起きてくださいね」

「はい」

「8時には起きないとダメですからね」

「え~」

「むっ…」

(あ…いつもの妹…)

18 : VIPに... - 2014/07/13 17:42:47.86 35NTxvv7o 10/151

「……」カリカリ

(あれから散々小言を言われ…)

(なぜか自室で夏休みの宿題をやるハメに)

(俺は夏休み終了三日前に、ヒイヒイ言いながらやる派なのに…)カリカリ

(ちなみに妹はあらかた終わっているそうだ)

「夏休み初日で、ほとんど終わってるっておかしいだろ…」ブツブツ

「何がおかしいんですか、兄さん?」

「!」

19 : VIPに... - 2014/07/13 17:53:46.71 35NTxvv7o 11/151

「部屋に入るときは…」

「ノックしましたよ?お返事がないので勝手に入らせてもらいました」

「……」

「寝ているのかと思いましたが、ちゃんとやっていたみたいですね」

(後ろから課題を覗きこまれる)

「……」

「……」

(女の子のニオイがした)

「ここ間違ってますよ」

「…………」

20 : VIPに... - 2014/07/13 18:11:04.91 35NTxvv7o 12/151

(文句を言ってやろうと後ろを振り向くと)

(テレビの前のテーブルに、麦茶の入ったコップがあるのに気付いた)

(氷もたっぷり。よく冷えてそうだ)

「麦茶。持ってきてくれたんだ」

「ああ…あれですか…」

「兄さんも喉が渇いた頃だと思いまして」

「そんな兄さんを目の前にして飲む麦茶は、さぞ格別だろうと」

「お前が飲むのかよ」

「はい」

(そう言ってにっこり笑った)

(笑いやがったよこの妹ふざけんな)

22 : VIPに... - 2014/07/13 20:52:37.15 35NTxvv7o 13/151

(頭にきたので麦茶を飲みほしてやった)

「宿題タイムはおしまいですか?」

(だというのにそしらぬ顔だ。こうなると分かっていたみたい)

「ツタヤ行ってくる」

「ツタヤ?」

「見たかった映画がレンタル開始されたの思い出した」

「最近リメイクされた映画ですよね」

「リメイク物は面白くないのが多いんだけどね」

(でも映画好きとしてはやっぱり気になる)

23 : VIPに... - 2014/07/13 20:59:53.12 35NTxvv7o 14/151

「……」

(妹は何やら考え込んで…)

「面白かったら私にも見せてくださいね」

(そう言うとコップを持って出て行った)

(何か言われると思ったから拍子ぬけだ)

「……」

25 : VIPに... - 2014/07/13 21:04:46.39 35NTxvv7o 15/151

(いつもならさっさと準備して行くんだけど)

(なんかひっかかる)

「……」

(毎夜俺のパンツを被ってハァハァするほどの変態だ)

(何かあるに違いない…)

27 : VIPに... - 2014/07/13 21:22:01.08 35NTxvv7o 16/151

(具体的に妹が何をするかは、思い浮かばなかった)

(俺は変態じゃないし)

「……念のため」

(本棚の上にデジカメを置いておこう)

(本で隠せば気付かれない、と思う)

(出来れば何も映っていて欲しくない…)

(そんな淡い期待をこめて、デジカメを設置した)

28 : VIPに... - 2014/07/13 21:28:59.10 35NTxvv7o 17/151

(着替えを済ませ下へ降りると…)

「……」

(妹がリビングでテレビを見ていた)

「……」

(頬がほんの少し赤く見えるのは気のせいかな)

「なんですか?」

「別に…」

(気のせいだな)

「行ってくる」

「いってらっしゃい兄さん」

29 : VIPに... - 2014/07/13 21:51:02.34 35NTxvv7o 18/151

(映画は借りることが出来た)

(おまけに最後の一本だった)

(ラッキー!なんて浮かれながら家に帰って、デジカメのことを思い出す)

「……」

(リビングに妹の姿はない)

(自室で勉強でもしてるのかもしれない)

30 : VIPに... - 2014/07/13 21:58:53.41 35NTxvv7o 19/151

(自分の部屋に戻ってデジカメを確認する)

(画面にはRECの三文字。とりあえず停止)

「……」

(再生ボタンを押す手が重い)

(もちろん何も映ってない可能性だってあるんだけど…)

「……」

31 : VIPに... - 2014/07/13 22:18:48.57 35NTxvv7o 20/151

(借りた映画を先に見ようか、なんて思い始めた頃)

(気がつけば再生ボタンを押していた)

(デジカメをセットしている自分が映って…)

  『……』

(その後には無人の部屋)

  『……』

(5分経過。変化なし)

  『……』

(右下の時間が10分になろうとした頃…)

『……』

(ゆっくりとドアが開き、妹が入ってきた)

32 : VIPに... - 2014/07/13 22:30:07.98 35NTxvv7o 21/151

『す~…は~…』

(部屋に入るなり深呼吸をし始める)

『~♪』

(この顔……既にご満悦だ……)

(それから妹はベッドの前に立ち、手を合わせた)

(一体何を始めるのかと思いきや…)

『いただきますっ』

(ベッドにダイブした)

「……馬鹿だこいつ」

33 : VIPに... - 2014/07/13 22:34:13.86 35NTxvv7o 22/151

『~♪』

(画面には枕に顔を埋めて足をパタパタする妹や…)

(ベッドで嬉しそうにゴロゴロする妹が映っていた)

『んはぁ!やだ、変な声でちゃ――』

(そこでデジカメを止める)

「……」

「……」

「……」

(そうだ……映画見よ……)

38 : VIPに... - 2014/07/17 00:57:07.68 BZpFi+oOo 23/151

~その日の夜~

(映画は微妙だった)

(むしろ妹の痴態を捉えた映像のほうが面白かった)

「晩御飯できましたよ」

「……」

「兄さん?」

「あ、悪い。ぼーっとしてた」

「兄さん、たまには体でも動かしたらどうですか?」

「普段頭も動かさないんですから。これ以上だらけた生活が続くと…」

「?」

「ダメダメダメ兄さんになります」

(ダメが一つ増えた…)

39 : VIPに... - 2014/07/17 01:04:32.74 BZpFi+oOo 24/151

「今日も素麺か……」

(とは口が裂けても言わない)

(口喧嘩じゃ妹に勝てないのは分かりきってるし)

(作ってもらっている手前、強気に言えないし)

「……」チュルチュル

(そんな俺にかまわず妹は美味しそうに素麺をすすっている)

「……」

(また悪戯心がムクムクと首をもたげる)

40 : VIPに... - 2014/07/17 01:08:56.31 BZpFi+oOo 25/151

(仰々しく手を合わせる)

「…?」

(気付いた妹がこちらを見る)

「いただきますっ」

「ごほっ!けほっ!」

(激しくむせた)

41 : VIPに... - 2014/07/17 01:17:45.53 BZpFi+oOo 26/151

「大丈夫?」

(飲み物を手渡す)

「す、すみません…」

(受け取ってゆっくりと飲む妹)

「気管に入った?」

「そうかもです」

(その顔は赤く、目は泳いでいる)

(ここで追い打ちをかけたいところだけど…)

(ボロが出そうなのでやめておこう)

42 : VIPに... - 2014/07/17 01:30:56.09 BZpFi+oOo 27/151

「……」チラチラ

「……」ズズ~

(あれからチラチラこっちを見てくる)

「?」

「……///っ」プイッ

(目を合わせると、あからさまにそらされる)

(が、何で悩んでるのかはお見通しなので)

(あえて聞かずに素麺をすする)

「……」ズゾゾ~

(今日の素麺はいつもより美味く感じるな)

44 : VIPに... - 2014/07/17 01:37:41.49 BZpFi+oOo 28/151

「ごちそうさま」

「あ、あのっ」

(食べ終わると)

(タイミングを見計らったように、妹が話しかけてきた)

「なに?」

「兄さんは……」

「その……」

(言葉が続かない)

(モジモジした妹をみるのは、小学生以来だ)

45 : VIPに... - 2014/07/17 01:45:01.25 BZpFi+oOo 29/151

「そ、素麺はお嫌いですか?」

(逃げた)

「そんなことないけど…」

「なんで?」

「いえ、ただなんとなく、そうなのかなー?と…」

「嫌いじゃないよ」

「そ、そうですか…」

「うん」

「……」

「……」

46 : VIPに... - 2014/07/17 01:51:23.70 BZpFi+oOo 30/151

~お風呂~

(間がもたなかったので風呂へ逃げた)カポーン

(動揺する妹は可愛く、面白くもあったけど)

「……」

(やりすぎたかな)

(まぁこれに懲りて、妹も変態行為を控えるだろう)

「……」

(たぶん……おそらく……)

48 : VIPに... - 2014/07/17 02:05:23.91 BZpFi+oOo 31/151

「兄さん」

「!」

(ぎょっとして振り返ると、脱衣所に妹の人影)

「タオル、忘れていたようなので」

(そういえばあれこれ考えてて、持ってくるの忘れてた)

「ああ、ありがとう」

「……いえ」

(なおも何か言いたげだったが)

(かける言葉がみつからなかったので、湯船に顔を埋めた)

49 : VIPに... - 2014/07/17 02:12:53.37 BZpFi+oOo 32/151

(それっきり静かになったので)

(湯船から顔をあげて、振り返ると…)

「……」モゾモゾ

(妹は気配を殺し、モゾモゾしてた)

(忍者かこいつ)

「……おい」

「ひゃい!?」

(やだ、変な声でちゃった)

50 : VIPに... - 2014/07/17 02:23:51.64 BZpFi+oOo 33/151

「なにしてんの?」

「べっべべべ別になにも!」

(声裏返ってるよ、すごい動揺ぶりだよ)

「そろそろ出るんだけど」

「は、はいっ!」

(返事をすると、妹がすぐに出ていった)

「……」

(風呂から出たら、念のため確認しておこう)

(パンツがなくなっていないか…)

51 : VIPに... - 2014/07/17 02:29:50.54 BZpFi+oOo 34/151

「……」

「……」

(結論から言うと、なくなってた)

(冗談じゃなくて、本当になかった)

(さっきまで穿いてた、脱ぎたてのホカホカパンツ)

「…俺のだけどね」ボソッ

「……」

「……」

(うちの妹は既に手遅れでした)

57 : VIPに... - 2014/07/20 15:39:11.61 j8jIBZ7Do 35/151

~翌朝~

「……」

「……」

(起きてリビングまでくると)

(妹はソファに座りながら、優雅に紅茶を飲んでいた)

「おはようございます、兄さん」

「…おはよう」

(昨日の動揺っぷりが嘘のようだ)

59 : VIPに... - 2014/07/20 15:47:32.99 j8jIBZ7Do 36/151

(夜中に隣でドタバタと物音がしていたけど…)

「……」

(紅茶をすする口で、俺のパンツもすすったのだろうか)

(俺のパンツは妹にとって精神安定剤なのか)

「……」

(怖い、妹怖い)

「ボーっ突っ立ってないで、顔でも洗ってきたらどうですか」

「しまりのない顔が、もっと酷いことになってますよ」

(なんて妹が言うもんだから)

(寝起きとか昨日のアレで、頭の中がごちゃごちゃしていた俺は)

(つい言ってしまった)

60 : VIPに... - 2014/07/20 15:48:41.99 j8jIBZ7Do 37/151




「パンツ返せよ」



61 : VIPに... - 2014/07/20 15:59:10.32 j8jIBZ7Do 38/151

「!!」

(ボン、という効果音が似合うくらい妹の顔は一瞬で赤くなり)

(その手からするりとカップが滑り落ちた)

「あつっ!」

(ここで我に帰る)

(考えがあれこれと頭の中をかけめぐったけど)

(ヤケドした妹の手当が先だ)

「ちょっと待ってろ」

「は、はい…」

(とりあえずタオルだな。冷水でよく冷やしてそれから…)

63 : VIPに... - 2014/07/20 16:21:59.87 j8jIBZ7Do 39/151

(患部を冷やすこと数分)

「もう大丈夫かな。痛くない?」

「あ、はい、平気です」

(足にかかった紅茶は、元々大して熱くなかったんだろう)

(これなら数日で治りそうだ)

「……」

(にしても妹の足は白くて、スベスベで)

「……あの」

(よこしまなことを考えていると、妹が口を開いた)

65 : VIPに... - 2014/07/20 16:31:25.61 j8jIBZ7Do 40/151

「いつから……ですか……」

(俯きながら妹が言う)

(いつから、というのは当然パンツのことだろう)

「一週間ぐらい前からかな」

「……」

(妹はなおも顔をあげようとしない)

66 : VIPに... - 2014/07/20 16:55:05.89 j8jIBZ7Do 41/151

(俺が何か言わないと)

(が、思いに反して何も言葉が浮かんでこない)

(これじゃ本当にダメダメダメ兄さんだ)

「兄さん」

(先に口を開いたのは妹だった)

「ヤケドの手当て……ありがとうございました……」

「いいよ、別に」

「それから……」

「……」

「ごめんなさい」

(そう言って、妹はリビングから出ていった)

67 : VIPに... - 2014/07/20 17:10:19.58 j8jIBZ7Do 42/151

~その夜~

(あれから妹とは顔を合わせていない)

(家にいづらかった俺は友達を誘い、外へ遊びに出たからだ)

(カラオケ、ゲーセン、ファミレス、友達の家と)

(いつものコースをまわりにまわって)

(家に帰る頃には夜の11時になっていた)

68 : VIPに... - 2014/07/20 17:15:53.07 j8jIBZ7Do 43/151

(シャワーで適当に体を洗って、ササッと風呂を出る)

「……」

(帰ってきたときから、家の中はとても静かだ)

(まるで家に俺しかいないみたい)

「……」

(今日は早いとこ寝てしまおう)

69 : VIPに... - 2014/07/20 17:25:50.70 j8jIBZ7Do 44/151

(いつもより早めにベッドに入ったせいか、中々寝付けない)

(寝付けないと、ついあれこれと考えてしまう)

(で、余計眠れなくなる)

(ちなみに今考えてるのは今朝のこと)

「……」

(寝ぼけてたとはいえ、いきなりパンツ返せはないよ)

(もっと段階を踏んで…)

(ゆっくりと話せばよかった)

71 : VIPに... - 2014/07/20 18:04:59.17 j8jIBZ7Do 45/151

(なんて考えていると、ドアがゆっくりと開く音)

(両親は海外でいない)

(今家にいるのは俺と妹の二人だけだ)

(となると、ドアを開けたのは……)

「失礼します」

72 : VIPに... - 2014/07/20 18:25:52.86 j8jIBZ7Do 46/151

(寝たフリをしていると、妹はゆっくりと話し始めた)

「今朝はありがとうございました」

「私はとても嫌な思いをさせたのに…」

「気にせず手当してくれて嬉しかったです」

「……」

「それからごめんなさい」

「もうあんなことはしません」

「絶対に」

「だから……兄さんさえよければ……」

73 : VIPに... - 2014/07/20 18:35:32.36 j8jIBZ7Do 47/151

「……っ」

(妹が何を言おうとしているのか)

(なんとなく分かっていた)

「いえ、なんでもありません」

(でも妹は言葉を飲み込み…)

「本当にごめんなさい、兄さん」

(俺に謝って…)

「お休み中失礼しました」

(なんて言って出ていこうとするもんだから)

「妹!!」

(勢いで呼びとめてしまった)

74 : VIPに... - 2014/07/20 18:49:52.99 j8jIBZ7Do 48/151

「妹のことを嫌いになるわけがない」

「たとえニオイフェチでも、俺はお前のことが好きだ」

(なんてことを俺の少ないボキャブラリーで伝えた)

(パンツは貸せないが、昔のように一緒に寝るぐらいならしてやれる)

(なんなら今からでも!と言うと…)

(妹の小さな笑い声が聞こえたような気がして)

(それからすぐにドアの閉まる音がした)

75 : VIPに... - 2014/07/20 19:05:07.73 j8jIBZ7Do 49/151

「……」

「……」

(妹は出ていったようだ)

(自分なりに気持ちを言葉にしてみたが)

(伝わらなかった)

「……」

(妹とは前のように話せない気がした)

79 : VIPに... - 2014/07/20 22:19:12.15 j8jIBZ7Do 50/151

(夢を見た)

(小さい頃の夢だ)

「ただいまー」

「おかえりなさい、あなた」

(二人仲良くおままごとをしている)

(こんな頃もあったっけ)

80 : VIPに... - 2014/07/20 22:28:03.01 j8jIBZ7Do 51/151

(妹はお兄ちゃん子で、よく俺の後をくっついてきた)

(そのたびに転んで泣いたり)

(犬に吠えられては泣いたり)

(面倒ではあったけど、こうして振り返ってみれば可愛い妹だった)

(……今も可愛いけどさ)

「……」

(気付くとあたりは暗闇に覆われ)

(成長した妹が一人、佇んでいる)

81 : VIPに... - 2014/07/20 22:35:41.43 j8jIBZ7Do 52/151

「さよなら……兄さん……」

(そう言って妹は遠くへ行ってしまう)

(遠くへ……遠くへ……)

(俺は声をあげることも)

(体を動かすことも出来ない)

(そして妹の姿は見えなくなる)

(そんな酷い夢を見た)

82 : VIPに... - 2014/07/20 23:05:42.21 j8jIBZ7Do 53/151

~翌朝~

「///」

「……」

(目が覚めると妹が部屋にいた)

「お、おはよう…ございます…///」

「……」

(いたというか目の前に妹の顔が…)

(あ、これ隣に妹が寝てるんだ)

83 : VIPに... - 2014/07/20 23:07:14.68 j8jIBZ7Do 54/151

「考えたのですが、やっぱり兄さんがいないとダメみたいです」

「ですから、早速お言葉に甘えさせていただきました」

(そう言って妹は俺の胸に顔を埋めた)

(昨夜の思わせぶりなセリフとあの夢はなんだったのか)

(色んなものが頭の中をかけめぐったが…)

「…兄さん…兄さん…!」

(妹がハァハァ言い始めたので、無理矢理ひきはがした)

84 : VIPに... - 2014/07/20 23:08:46.78 j8jIBZ7Do 55/151

「あっ……」

(と、残念そうな声をあげる妹)

(その声にドキッとしてしまったのはなんでだろ)

「……兄さん?」

(不安げにこちらを見つめる)

「……」

「?」

(やっぱりうちの妹は可愛い)

(言いたいことは色々あったけど)

(とりあえず俺は――)

85 : VIPに... - 2014/07/20 23:11:26.53 j8jIBZ7Do 56/151



「おはよう」


「おはようございます、兄さん」ニコッ


(朝の挨拶を済ませた)


86 : VIPに... - 2014/07/20 23:12:00.36 j8jIBZ7Do 57/151

お し ま い

87 : VIPに... - 2014/07/20 23:15:18.23 j8jIBZ7Do 58/151

以降妹ちゃんとのもにゅもにゅな後日譚がもにゅもにゅあります
それはまた次回~

96 : VIPに... - 2014/07/24 21:32:58.22 5oYlPjjAo 59/151

(朝起きて部屋から出ると)

(廊下にパンツが落ちていた)

(ピンクの可愛いやつだ。いかにも妹が好きそうなやつ)

「……」

「顔洗お…」

97 : VIPに... - 2014/07/24 21:55:54.50 5oYlPjjAo 60/151

「おはようございます、兄さん」

(顔を洗ってリビングまでくると)

(いつかのように、妹が優雅に紅茶を飲んでいた)

「もう10時です。以前8時には起きてくださるようお願いしたこと、覚えてますよね」

(妹はこちらを見ようともせず、冷たい声でそう言った)

(それから俺に対する愚痴があれこれ)

(夏に入ってからだらけきってるだのなんだの)


98 : VIPに... - 2014/07/24 22:05:46.62 5oYlPjjAo 61/151

(廊下に落ちてたパンツは寝ぼけて見間違えたんだろうな)

(と思い始めた頃)

「ハァ……朝食、作ってありますからどうぞ……」

(ようやくお説教が終わったらしい)

「今度こそ一緒に食べられると思ったのに……」

(ブツブツとまだ文句を言っている)

(いつもなら聞こえないフリをして朝食を済ませるんだけど)

「だったら妹が起こしてよ」

(とお願いしてみた)

99 : VIPに... - 2014/07/24 22:18:27.36 5oYlPjjAo 62/151

「何度も起こしにいきました」

(あきれ顔でそう返された)

「マジで?」

「マジです」

(全く記憶にないな)

「今度は耳元でお鍋をガンガン鳴らせてみましょうか」

「それはちょっと…」

「でしたらちゃんと起きてください」

(結局怒られてしまった)

100 : VIPに... - 2014/07/24 22:32:06.47 5oYlPjjAo 63/151

(このまますごすごと台所に逃げて)

(モソモソと朝食を食べるのもあれだったので)

(廊下にパンツがあったことを思い出し)

「起こしにきたときになんかした?」

(気になっていた質問をぶつけた)

「……っ」

(妹は一瞬ピクリと震えたが、すぐに冷静さを取り戻し)

「……な、何のことです?」

(逆に聞き返された)

(その間はなんだよ顔赤くすんな)

101 : VIPに... - 2014/07/24 22:58:37.51 5oYlPjjAo 64/151

「……///」

(さっきの威勢はどこへやら)

(優等生は顔を赤らめて、そっぽを向いた)

「何かしたんじゃないか」

「し、してませんっ」

「本当に?」

(距離をつめる)

「……!」

(険しかった顔が緩んだ)

102 : VIPに... - 2014/07/24 23:21:25.74 5oYlPjjAo 65/151

(じぃっと妹を見つめる)

「だ、だって……兄さんなかなか起きないから……」

(すると、観念したようにポツリポツリと話し始めた)

(お説教していたときの)

(あの凛とした表情が嘘みたい)

103 : VIPに... - 2014/07/24 23:41:20.75 5oYlPjjAo 66/151

「……」

「……」

(妹の話によると)

(起きないのをいいことに頬ずりしたり)

(いつかのように添い寝したりしたらしい)

(まだ色々伏せられてる気がしなくもないけど)

「一緒に寝るぐらいならしてやるって言ったろ」

「毎日でもですか?」

「えーと……」

106 : VIPに... - 2014/07/27 21:05:14.98 BDDWxXzOo 67/151

~その夜~

(結局妹と一緒に寝ることになった)

「zzz」

(ベッドに入ってからはすりついてきたり)

(すーはーすーはーしたりしていたが)

(しばらく抵抗すると落ち着き)

(数分後には可愛い寝息を立て始めた)

107 : VIPに... - 2014/07/27 21:18:04.41 BDDWxXzOo 68/151

(相変わらず寝付きいいな、なんて思いながら髪をなでると)

「んっ…」

(えらく官能的な声が返ってきた)

(髪はサラサラで指通りもいい)

「……」

(最近色々あったのと、夏の暑さのせいでおかしくなっていたんだと思う)

(じゃなかったら絶対あんなこと言わない)

(絶対に)

108 : VIPに... - 2014/07/27 21:22:55.03 BDDWxXzOo 69/151

「チューしていい?」

(言って鳥肌がたった)

(寝る女性に、しかも実の妹に何言ってんだ)

「……」

(寝ているとはいえ、こうして顔を合わせているのも恥ずかしい)

(背を向けてさっさと寝てしまおうと思ったが)

「……」ギュッ

(妹が服を掴んでそれを許してくれない)

110 : VIPに... - 2014/07/27 21:35:48.49 BDDWxXzOo 70/151

(それどころか先ほどよりも距離を詰め)

(んー!と言わんばかりに顔を突き出している)

(今までのはタヌキ寝入りで)

(さっきのことも全部聞かれていたようだ)

「///」

(こんな体制で妹が待っているものは…つまり…)

111 : VIPに... - 2014/07/27 21:48:15.41 BDDWxXzOo 71/151

(勢いに任せて顔を近づけると)

「///」プルプル

(待つ体勢がつらかったのか、妹は小刻みに震えていた)

「…ぷっ」

(自然と笑みがこぼれる)

(そっと顔を離し、デコピンをくれてやった)

「あいたっ!」

114 : VIPに... - 2014/07/31 16:36:11.74 1qbEU3Xpo 72/151

~数日後~

「……」カリカリ

「間違ってますよ、兄さん」

「どこ?」

「ここです」

「あ、ほんとだ」

「しっかりしてください」

(あれからアレコレありつつも)

(今はまた宿題を見てもらっている)

115 : VIPに... - 2014/07/31 16:44:31.23 1qbEU3Xpo 73/151

(妹に宿題を、ってのも変だけど)

(もっと変なのはこの体勢)

(俺は椅子に座り、妹は後ろから抱きついて、机を覗きこんでいる)

(妹いわく、ミスの多いダメ兄さんはこのほうが効率がいいそうだ)

(抱きつかれているので、書き取りづらいのも問題だが)

「はぁ…はぁ…」スンスンスンスン

「……」

(集中出来ないことのほうが大きな問題だ)

116 : VIPに... - 2014/07/31 16:53:46.41 1qbEU3Xpo 74/151

(モンモンとしていると)

「兄さん、手が止まっていますよ」

「頭も手もしっかり働かせてください」

(ピシャリと注意された)

(誰のせいだと思ってんだ…)

「んっ…はぁ…」スンスン

(注意されたと思ったらすぐにこれ)

(とにかく集中しなければ。無心、無心になるんだ)

117 : VIPに... - 2014/07/31 16:59:08.94 1qbEU3Xpo 75/151

(そう思った矢先)

「……っ」ギュウ

(妹の抱きつく力が強くなった)

(背中に胸が…胸があたる…)

「はぁ…はぁ…」

(耳元で妹のなまめかしい息遣い)

(集中なんて出来るわけなかった)

118 : VIPに... - 2014/07/31 17:03:56.85 1qbEU3Xpo 76/151

「なぁ」

「なんです?」

(ハァハァタイムを邪魔されたのが気に食わなかったのか)

(妹は不機嫌そうだった)

「やっぱこの体勢やりづらいからやめよう」

「間違いだらけの兄さんはこっちのが効率がいいんです」ギュウ

(絶対離さないぞ、といわんばかりに強く抱きつかれる)

「集中できないし」

「それは普段からでしょう」

(否定できない)

119 : VIPに... - 2014/07/31 17:12:40.09 1qbEU3Xpo 77/151

「胸とか当たるし」

(思い切って言ってみると)

「当ててるんです」

(言い切りやがった)

「……」

(どう返そうか考えていると)

「あ、当ててるんです……///」

(今度はずいぶんと弱気な声だ)

(これは言ってから後悔したパターン)

「そういうのいいから」

「あぅ」

(少し名残惜しかったが)

(デコピンをお見舞いしたのち、妹を部屋から追い出した)

125 : VIPに... - 2014/08/10 20:51:12.50 luk4EfIro 78/151

~嵐の夜にて~

TV「台風11号は依然勢力を保ったまま北上を続けており――」

「お風呂先にいただきました」

(ボーっとTVを眺めていると後ろで妹の声がした)

(風呂からあがって戻ってきたようだ)

「雨も風も中々弱まりませんね」

「明日の朝には台風も行っちゃうみたいだけどね」

「兄さんも早めにお風呂入ったほうがいいですよ」

「雷注意報も出ていましたし。最悪停電になるかもしれません」

「そうだなぁ」

(と、言ったそばから雷鳴が聞こえてきた)

126 : VIPに... - 2014/08/10 21:07:14.45 luk4EfIro 79/151

「これは本当に停電になるかもしれませんね」

「一応備えはしてありますが心配です」

(さすがうちの妹)

(ソファに座ったまま振り向くと)

(白Yシャツ一枚の妹がいた)

(パンツは見えない。漫画でたまに見るアレ)

「……」

(何か言おうとしてたけど忘れた)

127 : VIPに... - 2014/08/10 21:32:04.95 luk4EfIro 80/151

(よく見たらあれ俺んだ)

「なんです?」

(じーっと眺めていたら気付かれた)

「これですか?暑いんだから仕方ないじゃないですか」

「お風呂上がりですし、雨のせいで余計に蒸れますし」

(俺も風呂上がりはパンイチなことあるからね)

(あまりうるさくは言えないんだけど)

「女の子はちゃんとしたほうがいいんじゃないかな」

「パンツは穿いているので大丈夫です」

(ということはブラしてないのか)

(ノーブラなのかノーブラYシャツなのか)

128 : VIPに... - 2014/08/10 21:43:28.30 luk4EfIro 81/151

「変なこと考えてないでさっさとお風呂に入ってください」

(妹は腕を組み、冷ややかな視線で俺を見下ろしている)

(言い返そうかと思った、口喧嘩じゃだいたい負けるので)

「じゃ入ってくる」

(風呂場に逃げることにしよう)

(腰をあげると同時に雷の落ちる音がした)

「……」

「……」

(気付くとあたりは真っ暗)

「停電ですね」

129 : VIPに... - 2014/08/10 21:47:57.72 luk4EfIro 82/151

「……」

「……」

(蝋燭の火がゆらゆらと揺れる)

(停電してからどれぐらい経っただろう)

(ちなみに蝋燭は妹が準備したものです)

「蒸し暑くなってきましたね」

「ああ」

(窓を開ければ多少はマシになるんだけど)

(この暴風雨で開けるのは無理だな)

130 : VIPに... - 2014/08/10 21:54:06.63 luk4EfIro 83/151

「……」

「……」

(噴き出した汗が頬を伝う)

(エアコンが恋しい)

「……」

「…?」

(妹との距離がやけに近い)

(さっきはもっと離れていたのに)

「……」ギュッ

「……」

(今度は手まで握ってきた)

131 : VIPに... - 2014/08/10 22:05:04.85 luk4EfIro 84/151

「暑くない?」

「いえ」

(そういう妹もうっすらと汗をかいている)

「でも…」

「雷が怖いので」

(女の子で雷が苦手って話はよく聞くけど)

(うちの妹に限ってそれはない)

132 : VIPに... - 2014/08/10 22:13:31.81 luk4EfIro 85/151

(停電から数時間)

(もしかしたら数十分しか経っていないのかも)

(窓を打ち付けてる雨の音がだいぶ弱まってきた)

(かわりに聞こえてきたものがある)

「はぁ…はぁ…」

(妹の荒い息遣いだ)

133 : VIPに... - 2014/08/10 22:28:03.94 luk4EfIro 86/151

「はぁ…んんっ…」

(妹は俺によりかかりながら、荒い呼吸を繰り返している)

(先ほどまでは雨の音でかき消されていた声も)

(今となってはよく聞こえた)

「兄さん…兄さん…!」

(しきりに俺を呼ぶ妹)

(暑さやらなんやらで我を失ってるようだった)

134 : VIPに... - 2014/08/10 22:35:09.84 luk4EfIro 87/151

「兄さんっ!」

(押し倒された)

(俺の胸元でモゾモゾしている。たぶんニオイを嗅いでいるんだろう)

(いつもだったら払いのけるのに)

(俺も暑さで頭がどうかしてたんだと思う)

「……あっ」

(気付けば妹の頭をなでていた)

136 : VIPに... - 2014/08/10 23:01:56.26 luk4EfIro 88/151

(モゾモゾしていた妹はピタリと動きをとめ)

(ゆっくりと顔をあげた)

「……」

(顔が赤く見えるのは、蝋燭のせいだけじゃないだろうな)

「裸になりませんか?」

「……え?」

「…暑い…ですし」

(最後のほうは小さくて聞こえなかった)

(けど妹の言いたいことはなんとなくわかる)

137 : VIPに... - 2014/08/10 23:42:25.57 luk4EfIro 89/151

「……」

「……」

(無言を肯定と受け取ったのか)

(妹は馬乗りのまま、ゆっくりとYシャツのボタンを外し始めた)

(俺はというと)

(そんな妹の姿に目が離せないでいた)

「……」

(妹の手が最後のボタンにかかったとき)

(明かりが戻った)

(停電が治ったんだ)

138 : VIPに... - 2014/08/10 23:48:40.67 luk4EfIro 90/151

(明るくなると同時に理性のブレイカーもあがったようで)

(すぐさま妹を押しのけ立ちあがる)

「……」

(妹はぺたんと座ったまま)

(こちらをじーっと見つめている)

「風呂…入ってくる…」

(なんとかそれだけ絞り出すと)

(逃げるように風呂場へ向かった)

139 : VIPに... - 2014/08/11 00:00:56.34 lBFrFVZZo 91/151

~あれから~

(俺のパンツが消えたり)

(夜中に妹がベッドに潜り込んでくることもなく)

(普通の兄妹関係が続いている)

(相変わらず俺に冷たく、厳しい妹だけど)

「聞いてるの?」

「あ、ごめん。なんだっけ?」

「だから、また来週から海外に行くから」

「8月いっぱいは日本にいられるんじゃないの?」

「仕方ないでしょ、お父さん仕事忙しいんだから」

(うちの両親は仕事柄家をあけることが多い)

(母さんは父さんの身の周りのお世話、とい名目で同行しているが)

「今度はアメリカなのよー。私一度行ってみたかったのよね」

(実際は海外旅行気分)

140 : VIPに... - 2014/08/11 00:10:50.89 lBFrFVZZo 92/151

「そういうわけだから妹ちゃんもよろしくね」

「はい」

(また妹と二人きりになるのか)

(あれから何もないし)

(これからも大丈夫だとは思うけど)

「妹ちゃんに任せれば安心ね」

「しっかり者の妹がいてよかったですね、兄さん」ニッコリ

「……」

(保母さんが園児に向ける優しい笑顔)

(そんな感じ)

141 : VIPに... - 2014/08/11 00:19:09.96 lBFrFVZZo 93/151

(母さんは忙しい、忙しいと言いながら出て行った)

(荷造りでもするんだろう)

(ソファでゴロゴロしていると)

(いつかのように妹にのしかかられた)

「……」

「……」

(妹の冷たい視線が刺さる)

142 : VIPに... - 2014/08/11 00:27:29.14 lBFrFVZZo 94/151

「……」

(ビンタでもされそうな勢い)

(おっかなびっくり妹の出方を待っていると)

「次は逃がしません」

(顔を寄せ、耳元で物騒な言葉を言われた)

「覚悟してくださいね、兄さん」

(そう言って妹はリビングを出て行く)

(あとに一人残される俺)

「……」

(色々妄想してたったのは内緒)

143 : VIPに... - 2014/08/11 00:28:52.92 lBFrFVZZo 95/151

おしまい!

156 : VIPに... - 2014/08/16 14:10:55.16 X8gNAB9X0 96/151

できればもっとたくさん書いて欲しいぞ!
この二人の性格と距離感好きよ

157 : VIPに... - 2014/08/17 01:31:15.87 NEqHa2hMo 97/151

~ある日~

「…………」

「…………」

(結論から言うと)

(妹にオ○ニーしてるとこ見られた)

(つか見られてる今まさに)

158 : VIPに... - 2014/08/17 01:41:08.93 NEqHa2hMo 98/151

(両親が出かけてから妹のアタック回数は増えたものの)

(抱きついたり、ベッドに忍び込む以上のことはしてこなかった)

(逃がさない発言があってから覚悟して……)

(正直に言えば期待してた俺は、焦らされているようで)

(モンモンとした日々が続いた)

159 : VIPに... - 2014/08/17 01:50:32.56 NEqHa2hMo 99/151

(そんなある日)

「友達と遊びに行ってきます」

「行ってらっしゃい」

(そう言って妹は出かけていった)

「……」

(両親はアメリカ、妹はお友達とお出かけ)

(当然家にいるのは俺一人になる)

(どうせなら一人でしか出来ないことをしよう)

(一人でしか出来ないこと……一人のときにすること……)

「そうだ、オナニーだ」

160 : VIPに... - 2014/08/17 02:09:15.15 NEqHa2hMo 100/151

(それからは早かった)

(自室に戻り机の奥から友人に頼み込んで譲り受けたDVDを引っ張りだし)

(ヘッドホン持ってリビングへ戻る)

(なぜリビングかというと)

(50インチのTVで見ながらするオナニーは最高だから)

(DVDをセットし、再生ボタンを押す)

(安っぽいタイトルが表示されて、画面に女の子が映し出される)

(挨拶、自己紹介、エッチな質問という流れ)

(あえて飛ばさず、自分をさらに高ぶらせるためにじっくり見る)

161 : VIPに... - 2014/08/17 02:15:25.37 NEqHa2hMo 101/151

TV「初体験の場所はー、先輩の家でー……ふふっ」

(この子妹に少し似てるな)

「……」

(違う、今は妹のことは考えるな)

(そんなことよりオナニーだ)

(集中するために両耳にヘッドホンを付けた)

(これがいけなかった)

162 : VIPに... - 2014/08/17 02:39:12.58 NEqHa2hMo 102/151

(トーク終わりいよいよ本番)

(ズボンパンツ下ろし俺準備万端)

「……」

(最高に高揚しているはずなのに)

(ふと寒気をおぼえた)

(気になって振り向くと……)

「…………」

「…………」

(……いた)

164 : VIPに... - 2014/08/17 16:53:29.86 NEqHa2hMo 103/151

「何をしているんですか、兄さん」

(妹の声で我にかえる)

「……」

(何か言い訳を、とも思ったけど)

(下半身全裸でナニを握ったこの状態で)

(言い訳も何もなかった)

「何をしているんですか、兄さん」

「……オナニーです」

165 : VIPに... - 2014/08/17 17:20:24.54 NEqHa2hMo 104/151

「友達と遊びに行ったんじゃ…」

(当然の疑問を口にする)

「その予定だったのですが、急用が入ったそうで」

「仕方なく帰ってきたわけです」

「……」

(イヤホンから女優の嬌声がかすかに聞こえる)

(それを不快に思ったのか、妹はTVを消し)

(ぺたんと俺の前にしゃがみこんだ)

「私がお手伝いしてあげますよ」

166 : VIPに... - 2014/08/17 17:29:29.62 NEqHa2hMo 105/151

「は?」

「兄さんのお楽しみを邪魔してしまったんですから」

「当然でしょう」

(妹の顔はいつも通り冷めている)

(こいつが何を考えているかさっぱり分からない)

「それに……いつまでたっても隠さないのは……」

「兄さんもそういうことを期待していたんですよね?」

(そう言って意地の悪そうな笑みを浮かべた)

(正直な話、見られたショックで頭の中が真っ白になったからで)

(こんな展開を期待してナニを出しっぱにしていたわけじゃない)

(……たぶん)

167 : VIPに... - 2014/08/17 17:42:06.03 NEqHa2hMo 106/151

(俺の返事も待たず、妹はソレに顔を寄せる)

「こうして見ると、案外グロテスクですね」

(妹の吐息がかかる)

(それだけでビクンと脈打つ)

「ふふ、元気いっぱいですね」ニコッ

(恥ずかしいような、照れくさいような、なんだか分からない気持ちがごっちゃになって)

(妹の笑顔から目をそらしてしまった)

172 : VIPに... - 2014/08/17 20:09:50.11 NEqHa2hMo 107/151

「ニオイはどうでしょう…」

(鼻がついてしまうんじゃないかと思うぐらい)

(妹は顔を近づける)

「あぁ……酷いニオイです……」

(でも妹は一向に顔を離そうとせず)

(夢中でニオイを嗅いでいる)

173 : VIPに... - 2014/08/17 20:21:11.12 NEqHa2hMo 108/151

(よく見れば妹の手はスカートの中へ伸び)

(俺をオカズに一人で始めているようだ)

「兄さんの、生臭くて…んっ、最悪です…」

(妹の荒い息がかかる)

(くすぐったくて、こそばゆくて)

(でも決して不快じゃない)

174 : VIPに... - 2014/08/17 20:28:50.93 NEqHa2hMo 109/151

(しばらく妹の息を堪能していたが)

(慣れてくると物足りなくなってくる)

「ふっ…あっ、あっ…」

(が、妹は自分のオナニーに夢中)

(これじゃどっちが手伝ってるんだか分からない)

「……」

(不意に、以前読んだエロ漫画を思い出した)

175 : VIPに... - 2014/08/17 20:38:05.02 NEqHa2hMo 110/151

(漫画だと、たしか頭をこうして両手で押さえこんで…)

「!」

(ナニを妹の顔にあてがい、顔でシゴく)

(いわゆる顔コキというやつだ)

(突然のことに驚いたのか)

(妹も軽い抵抗をみせる)

「んんっ!兄さっ!あぁ!」

(けどそんなのおかまいなし)

(妹のすべすべの頬に)

(妹のやわらかい唇に)

(妹の形の整った鼻に)

(強引に擦り続けた)

176 : VIPに... - 2014/08/17 20:54:20.61 NEqHa2hMo 111/151

(最初のうちこそ抵抗したものの)

(2~3分も擦り続けると大人しくなった)

「ひぁ…あっあっ…///」

(今ではいやらしい声をあげ喜んでいる)

(いつも言いように言われ放題のあの妹を)

(文字通り妹を使ってオナニーしているんだと思うと、余計に気持ちがよかった)

177 : VIPに... - 2014/08/17 21:41:37.45 NEqHa2hMo 112/151

「うぁ…んんっ…!」

(今となっては自分から顔に擦りつけている)

(こっちはこっちでそろそろ限界が近い)

(どうせなら顔に全部ぶちまけてしまおう)

(片手で妹の頭を押さえて)

(もう片方の手で素早くシゴきあげる)

「…はぁ…はぁ」

(妹はこれから何をされるのか分かったようで)

(呼吸を荒げ、大人しくそのときを待っている)

(俺はさらにシゴくスピードをあげ)

(妹の顔に思いっきりぶちまけた)

178 : VIPに... - 2014/08/17 21:49:41.19 NEqHa2hMo 113/151

(顔面精液パックよろしく、大量の精液を妹の顔にかけた)

「んぁ…あぁ…」

(妹は身体を震わせながら、顔に降り注ぐ精液を楽しんでいるようだった)

(ひとしきり出し終えて、先っぽについた精液を妹の頬で拭う)

「ふぁぁ……」

(糸が切れた人形みたいに)

(妹はパタリと倒れてしまった)

179 : VIPに... - 2014/08/17 21:54:01.95 NEqHa2hMo 114/151

(後に分かったことだけど)

(友達と遊びに行くと言ったのは嘘で)

(焦らすようなスキンシップを繰り返したのも)

(こうなることを見越してのことだったらしい)

(つまり全部妹の作戦通りだったわけ)

(……)

(うちの妹怖い)

184 : VIPに... - 2014/08/18 17:05:33.52 LsNg/3SNo 115/151

~翌朝~

(起きてリビングまで下りてくると)

「……」

(いつもの場所で紅茶をすする妹がいた)

(こっちは昨日のアレで中々寝付けなかったっていうのに)

(さすが優等生)

「おはよう」

「!」ピクッ

「?」

「……」

「……」

「おはようございます」

(んん?)

185 : VIPに... - 2014/08/18 17:10:24.85 LsNg/3SNo 116/151

(時計を確認する)

(只今午前10時)

(いつもだったら起きるのが遅いだの)

(朝食を一緒に食べれなかっただの)

(朝からお説教コースなんだけど)

「……」

(今日に限って何も言われない)

186 : VIPに... - 2014/08/18 17:19:06.88 LsNg/3SNo 117/151

(妹の隣に座ってみる)

「……」

(相変わらず無言のまま)

(いつもと変わらない妹のように見えるが…)

「……//」

(頬が少し紅葉している)

(冷静を装いつつも…実はすごい意識してる…?)

187 : VIPに... - 2014/08/18 17:25:53.12 LsNg/3SNo 118/151

(遅めの朝食を済ませ、リビングに戻ると)

「……」

(妹がソファで横になっていた)

「寝てる?」

「……起きてます」

(いつもより声のトーンが低い)

(もしかしたら妹も寝不足なのかもしれない)

188 : VIPに... - 2014/08/18 17:46:18.22 LsNg/3SNo 119/151

(ぐったりしてる妹を見てティーンときた)

「これからツタヤ行ってくるけど妹は?」

「私は…家でゆっくりしています…」

(やっぱり寝不足らしい)

「買ってきてほしいもんあるか?」

「いえ…大丈夫です…」

「んじゃシャワー浴びたら行ってくるよ」

「……はい」

(シャワーという言葉にピクリと反応する)

189 : VIPに... - 2014/08/18 17:55:06.31 LsNg/3SNo 120/151

(手早くシャワー、着替えを済ませ)

(家を後にする)

「……」

(近所のコンビニで時間をつぶすこと15分)

(そろそろかな…)

(俺は元来た道を引き返した)

190 : VIPに... - 2014/08/18 18:02:38.98 LsNg/3SNo 121/151

「…………」

「…………」

(案の定、妹は脱衣所でフガフガしてた)

(手にはさっき脱いだ俺のパンツ)

「何してんの?」

「…………」

(返事はない)

(言い訳出来ないと諦めたのか、妹は俯いて黙りこんでいる)

「…………」

(だから俺は)

(昨日妹がそうしたように)

「何してんの?」

(追い打ちをかけた)

191 : VIPに... - 2014/08/18 18:10:43.00 LsNg/3SNo 122/151

(少しの沈黙の後)

「オナニー……です……」

(小さな声で、そう答えた)

「……」

「……」

(このあと無茶苦茶顔射した)

200 : VIPに... - 2014/08/25 16:14:46.06 bBtIbWmVo 123/151

~ある朝~

(暑さに起こされる、夏の朝)

(でも、今日は違った)

「…………」

「…………」

「お…おはようございます……///」

(起きたら妹がパンツ脱がして、俺のナニをいじってた)

201 : VIPに... - 2014/08/25 16:21:55.20 bBtIbWmVo 124/151

「最初は兄さんを起こしにくるだけだったんです」

「でも…その……」

(ようするに、起こしにきたら朝だちしていたので)

(見ていたらムラムラしたと)

「そういうことでしょ」

「違います。兄さんが苦しそうだったので、あくまでお手伝いをしてさしあげようと」

(なんて言いながらナニは握りっぱなし)

「…手を離して言えよ」

「///」

202 : VIPに... - 2014/08/25 16:33:57.95 bBtIbWmVo 125/151

「これがほしかったんだろ?」

(俺も寝起きで寝ぼけてたんだろう)

(ナニで妹の頬をぺちんぺちんと叩いていた)

「んっ…にいさんっ…ふざけないでくだ、さい…」

(口ではそう言うけど、抵抗はない)

(調子に乗って鼻の穴に突っ込む)

「んぁっ!?」

(妹の整った顔が歪み、豚のようになった)

203 : VIPに... - 2014/08/25 16:42:54.65 bBtIbWmVo 126/151

(怒られるかと思ったけど、そんなこともなく)

「んぉっ!んほぉ!」

(鼻に突っ込まれながら夢中でニオイで嗅いでいた)

(豚のような鳴き声で)

(こうなるとどんな美人も台無しだ)

「にいざぁん!にぃざぁん!!」

(それで興奮しちゃう俺もアレだけど)

204 : VIPに... - 2014/08/25 16:59:24.22 bBtIbWmVo 127/151

(手で激しくシゴいて一気に高みまで持っていく)

「だ、めぇ…ぐぅ…!」

(射精しそうなことを感じ取ったのだろう)

(妹は泣きながら喜んでいた)

「鼻の中に出すからな」

「やぁ…!」

(その声で限界を迎えた)

205 : VIPに... - 2014/08/25 17:08:22.75 bBtIbWmVo 128/151

「んぐぅ!?」

(暴れる妹を力で抑えつけ)

(最後の一滴まで鼻の中にぶちまける)

「げほっ!ごほっ!」

(逆流した精液が口から溢れた)

206 : VIPに... - 2014/08/25 17:12:18.59 bBtIbWmVo 129/151

「……」

(出しきって今更冷静さを取り戻した)

「……」

(ベッドには鼻から口から精液をだらしなく垂れ流し)

(枕を濡らす妹が一人)

(……やりすぎた)

218 : VIPに... - 2014/09/03 17:45:16.01 H+4ynxJKo 130/151

~別の日~

「……」チラッ

(リビングでだらだらしていると)

(やけに妹の視線を感じる)

(また何かやっちゃったかな)

(なんて思ってたら)

「兄さん、喉渇いてませんか?」

(とか言いながら麦茶持ってきてくれる)

(怖い……なんか、怖い……)

219 : VIPに... - 2014/09/03 17:52:36.97 H+4ynxJKo 131/151

(相変わらず妹の視線がチクチク刺さる)

(何か言われる前にトイレ行って部屋に戻ろう)

(コップを片づけてリビングを出た)

「……」

「……」スクッ

220 : VIPに... - 2014/09/03 18:09:36.53 H+4ynxJKo 132/151

(トレイに入っていつもの調子でドアを閉める)

「……?」

(何かに引っかかってドアが閉まらない)

(振り返って見ると、ドアに足が引っ掛かっていたようだ)

(勿論俺の足じゃない)

「…………」

「!!」

(ドアの隙間から妹が顔を覗かせていた)

(でかけた)

221 : VIPに... - 2014/09/03 18:30:40.79 H+4ynxJKo 133/151

(あまりの出来ごとに放心していると)

「……」ササッ

(さっとトイレに入り込まれた)

(おまけに鍵まで締められる)

「その、もうお分かりかと思いますが…」

「分からないよ」

「……」

「おしっこしてるとこ…見せてください…///」

(だそうです)

223 : VIPに... - 2014/09/03 20:04:03.46 H+4ynxJKo 134/151

(押し切られて見せることになったけど)

「……」ジー

(間近で見られてると出るもんも出ない)

「まだですか?」

(二回目の催促)

(が、まだ出る気がしない)

(こうも出ないと、これから小便してるとこガン見されるのかーとか)

(終わった後は……、とかなんとか妄想が膨らみ)

「た、たたせてどーするんですっ///」

(ちんこにデコピンを貰うハメに)

224 : VIPに... - 2014/09/03 21:06:38.84 H+4ynxJKo 135/151

「出るかも」

(そう言うと妹はさらに距離をつめる)

(いっそ顔にかけようかと思ったけど)

(トレイの中が大惨事になるんで、それはまた今度にしよう)

「……あっ」

(ちょっろと出て、しばらくして勢いよく出始めた)

225 : VIPに... - 2014/09/03 21:14:16.40 H+4ynxJKo 136/151

「……」

(妹は食い入るように、尿道からでるおしっこを見ている)

(間近で見られるのは恥ずかしいもので)

(なんかこう俺が辱めを受けているみたい)

(だから妹に仕返ししてやろうと思うのは自然流れ)

226 : VIPに... - 2014/09/03 21:20:36.23 H+4ynxJKo 137/151

(まだ出るけど、尿道をきゅっと締めておしっこを止める)

「……?」

(もう終わりなの?とも言いたげな表情で俺を見上げる妹)

(このまま顔にぶっかけようかと思ったけど我慢して)

(ずいと口の前にもっていく)

「なんですか?」

「舐めて綺麗にしてよ」

「なっ…!」

228 : VIPに... - 2014/09/03 21:24:59.84 H+4ynxJKo 138/151

「なんで…そんなこと…」

(俺の顔とちんこを交互に見比べる)

(一見嫌がっているようだけど)

(いつもの妹からするに、口では嫌がってるが本当は…)

(ってパターン)

「見せてやったろ」

(なので強気に出る)

「んっ!!」

(ついでに頬にちんこを押しつけた)

229 : VIPに... - 2014/09/03 21:37:08.00 H+4ynxJKo 139/151

(おしっこしたてちんこ頬擦りが効いたのか)

(お口で綺麗にしてくれることになった)

「こ、今回だけですからねっ」

(そう言う顔はまんざらでもない)

「ん…ちゅ…」

(小さく可愛らしい下でペロペロ舐めている)

(絵づらはすごいエロいが刺激が弱い)

(だから口を大きく開くようお願いし)

「こうれふか?」

(妹の喉ちんこ目がけてぶちこんだ)

「おごぉ!?」

230 : VIPに... - 2014/09/03 21:45:31.23 H+4ynxJKo 140/151

「ふぐぅ!んんっ!」

(壁に追い立て、頭を手で押さえつけ逃げ場をなくす)

「あ、またおしっこ出そう」

「んー!!」

(手で俺の足を叩いて抗議する)

(当然それぐらいでやめることもなく)

「ちょっだからさ。飲んでよ」

(妹の喉奥に放尿した)

231 : VIPに... - 2014/09/03 22:00:09.10 H+4ynxJKo 141/151

「ふーっ!ふーっ!」

(最初は頬を大きく膨らませ、鼻息を荒げ)

(涙目にこちらを睨みながら飲むのを拒んだが)

(抵抗は無駄だと悟ったのか、ゆっくり少しづつ飲み始めた)

「んくっ……んっ……」


(頭を優しくなでてやると)

(表情が和らぎ、とろーんとした顔になった)

233 : VIPに... - 2014/09/03 22:28:55.66 H+4ynxJKo 142/151

(出しきって尿意はこれで治まったけど)

(また別の物が出したくなってきたわけで)

「ふぐっ!?」

(妹の頭を押さえつけ、前後に動かさせる)

(動かすたびに妹の口から漏れる水音が、さらに興奮させる)

「んぐっ!んふぅ!」

(あの妹をまるで物のように)

(それこそオナホのように扱うのは正直すごい気持ちが良かった)

234 : VIPに... - 2014/09/03 22:35:06.94 H+4ynxJKo 143/151

(激しく妹の頭を動かし、一気に射精する)

「むぐっ!?おごぉ!!」

(身体に心に溜まったナニカを全部吐き出すような感じがして)

(全身の力が抜けてしまうような快感だった)

236 : VIPに... - 2014/09/03 22:40:19.11 H+4ynxJKo 144/151

~それから~

(こないだの鼻射も含めお説教をくらった)

(やりすぎ、変態、レイプなどなど)

(散々言われた)

(実際やり過ぎたとは思ってたし)

(今回は俺が悪いな)

237 : VIPに... - 2014/09/03 22:46:18.26 H+4ynxJKo 145/151

「ですから、無理矢理ああいうことをするのはやめてください」

「……」

「返事はどうしたんですか、駄目兄さん」

「そういえばお前も俺の寝込みを襲ったよな」

「!」

「あれも無理矢理じゃん」

「あ、あれは……!」

「無理矢理だよね?」

「……はい……すみません」

238 : VIPに... - 2014/09/03 22:49:22.63 H+4ynxJKo 146/151

「と、とにかく無理矢理は駄目ですっ」

「ん、分かった。あんなことしてごめんな」

「全くです。通報しようかとも思ったくらいです」

「…なぁ」

「なんです?」

「無理矢理じゃなかったらまたしていい?」

「な、なっ!!」


239 : VIPに... - 2014/09/03 22:53:28.48 H+4ynxJKo 147/151

「妹もそこまで嫌じゃなかったろ?」

(ここで身体を密着)

「そ、そんなこと……///」

「正直に言うとさ、今まさにしたい)

「!」

「しよう」

「……兄さんの……へんたいっ」

240 : VIPに... - 2014/09/03 22:56:59.11 H+4ynxJKo 148/151

おしまい

>>100で終わらすつもりが長くなった
これで本当に終わり!最後まで付き合ってくれた人、まじさんきゅー!

241 : VIPに... - 2014/09/03 23:00:14.42 m9SBWDWhO 149/151


また思いついたらかいてもいいんだぜ?

242 : VIPに... - 2014/09/03 23:00:45.01 SrmLUccb0 150/151


一度終わったと思ってたけどまさか続くとは
こんな妹ほしい

243 : VIPに... - 2014/09/03 23:05:22.49 OpQErl8n0 151/151

素晴らしい
終わってしまうのか……おつ

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