京子「なあ、今度三人でどこか遊びに行かない?」
ちなつ「いいですね」
結衣「どこ行く?」
京子「遊園地とかいいんじゃない?」
あかり「ちょっとぉ、あかりもいるよぉ」アセアセ
ちなつ「遊園地賛成です。結衣先輩、一緒に観覧車乗りましょう!」
京子「なっ! 私も乗るぞ!」
結衣「さ、三人でのろうな」
あかり「……」グス
元スレ
あかり「うわっ…私の影、薄すぎ…?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351783925/
ちなつ「お茶でも飲みながら話し合いましょうよ」
結衣「ありがとう、ちなつちゃん」
京子「相変わらずちなちゅのお茶は美味しいなぁ」
あかり「あ、あれ、あかりのお茶は?」
ちなつ「遊園地、次の日曜日にしませんか?」
結衣「いいよ」
京子「楽しみだなぁ」
あかり「あ、あかりも連れてってね…」
結衣「朝何時ぐらいに集まる?」
京子「6時でいいんじゃない?」
あかり「ちょ、ちょっとみんな!」
ちなつ「あかりちゃんいたんだ」
あかり「最初からいたよぉ」
京子「「じゃあ、日曜日の朝6時に駅に集合ね。二人とも遅刻しないように」
結衣「お前こそ遅刻すんなよ」
あかり「あかりも連れってってよぉ」グス
京子「あかりはうるさいなぁ」
あかり「うぇーん」
結衣「朝何時ぐらいに集まる?」
京子「6時でいいんじゃない?」
あかり「ちょ、ちょっとみんな!」
ちなつ「あかりちゃんいたんだ」
あかり「最初からいたよぉ」
京子「じゃあ、日曜日の朝6時に駅に集合ね。二人とも遅刻しないように」
結衣「お前こそ遅刻すんなよ」
あかり「あかりも連れてってよぉ」グス
京子「あかりはうるさいなぁ」
あかり「うぇーん」
あかり「……グス」テクテク
櫻子「あれ、あかりちゃんどうしたの?」
向日葵「今日は一人ですの?」
あかり「う、うん。三人とも先に行っちゃって」
櫻子「あかりちゃん泣いてるの!? 目真っ赤だよ!」
向日葵「何か辛いことでも…」
あかり「な、何もないよぉ」アセアセ
あかり「ごめんね、あかり用事思い出したから。バイバイ」タッタッ
さくひま(……)
あかり(ごらく部のみんな、あかりのことをまるでいないみたいに…)
あかり(今までもこういうことあったけど、最近はひどくなってるよ…)
あかり(どうやら、あかりは一緒に遊園地いけないみたいだし…)
あかり(もう嫌だな…)
翌日
あかり「おはよぉ」
櫻子「おはよーあかりちゃん」
向日葵「おはようございます」
ちなつ「えへへ」
櫻子「ちなつちゃんどうしたの?」
ちなつ「ごらく部で遊園地に行くことになったんだ」
向日葵「楽しみなんですのね」
櫻子「いいなぁ、あかりちゃんたち。みんなで遊園地だなんて」
あかり「あ、あかりはいかないよぉ…」
さくひま「!?」
あかり「あかり抜きで行くみたい…へへ」ウル
櫻子「ちなつちゃん、本当なの?」
ちなつ「うん」
向日葵「赤座さんは用事がありまして?」
あかり「ううん。三人の方が楽しいみたい…」ウル
櫻子(え、なにそれ、なにそれ)
櫻子「ちなつちゃん、正気?」
ちなつ「正気だよ。あかりちゃん影薄いし、いちいち気を使わなくちゃいけないから一緒にいると面倒なの」
あかり「うぅ…」グス
ちなつ「ほら、そういうところとか。あかりちゃんいないと何も気にせず楽しめるんだよ」
あかり「ごめんねぇ…」
櫻子「それ何かおかしくない?」
ちなつ「え?」
櫻子「いや、絶対おかしいよ! 向日葵もそう思うでしょ?」
向日葵「え、ええ」
櫻子「あかりちゃんこんなに可愛くて魅力的なのに、影薄いとか頭おかしいよ! 目が腐ってるよ!」
ちなつ「は?」
向日葵「ちょ、ちょっと櫻子…。精神年齢低いのがばれますわよ」アセアセ
櫻子「精神年齢低いのはちなつちゃんの方だよ!」
櫻子「あかりちゃん、ごらく部なんかやめて生徒会来なよ」
あかり「!」
櫻子「その方がいいよ。こんな人たちと一緒にいたらダメになっちゃうよ」
あかり「え、えっと…」
櫻子「ごらく部にいるの辛くないの?」
向日葵「櫻子、強制はいけませんわよ」
あかり「……」
ちなつ「私はどっちでもいいけど」
放課後
ちなつ「こんにちはー」
あかり「……」
京子「ようやく来たかちなちゅ」
結衣「待ってたよちなつちゃん。さ、遊園地の計画の続きを」
あかり「あの」
結衣「ん?」
あかり「あかりって…」
京子「言いたいことあるならさっさと言えよー。こっちは忙しいんだよ」
あかり「ごらく部やめたい…」
京子「じゃあやめれば?」
ちなつ「はいこの話は終了。やめやめ」
あかり「……」
結衣「そういえばさ…」
あかり「」トテトテ
京子「ああ、それ…」
あかり「」ガラッ
あかり「……グス」テクテク
あかり「……ひっぐ…」テクテク
あかり「……うぅ…ひぐ……グス」
綾乃「あら、赤座さん?」
あかり「!」
綾乃「泣いてるの?」
あかり「…すぎうらせんぱーい」ダキッ
綾乃「あ、赤座さん!?」
綾乃「…ということで生徒会室に連れてきたけど」
千歳「ワケアリっぽいなぁ」
あかり「……」
向日葵「あの、赤座さんh」
櫻子「あかりちゃんはごらく部でいじめられてるんです!」
綾乃「え、本当なの?」
櫻子「はい。影薄いからって理由で無視したりあかりちゃん抜きで遊んだりしてるんですよ!」
千歳「赤座さん、そうなん?」
あかり「」コクン
あかり「あの、あかり、生徒会に入っていいですか?」
千歳「ええんとちゃう?」
千歳「今居場所ないみたいやし」
綾乃「そうね。じゃあ、今日から赤座さんは生徒会役員よ」
あかり「わぁい」
櫻子「よかったね、あかりちゃん」
あかり「うん。ありがとぉ」
数日後 ごらく部
ちなつ「聞きました?」
結衣「うん。聞いたよ」
京子「あかりが生徒会かぁ」
ちなつ「あかりちゃん生き生きしてますよ」
結衣「よかったじゃないか」
京子「……そうだね」
結衣「…?」
ちなつ「それにしても、この前の遊園地は楽しかったですね」
京子「……」
結衣「うん。また行きたいね」
京子「……」
ちなつ「京子先輩?」
京子「ん? あ、ごめん。何か言った?」
結衣「……」
生徒会室
千歳「赤座さんはよう働いてくれるなぁ」
綾乃「ほんと。助かるわ」
あかり「えへへ。ありがとうございます」テレテレ
櫻子「あかりちゃんのおかげで仕事が楽になったよ」
向日葵「あなたはもっと仕事をしなさい」
櫻子「えーいいじゃん」
京子「あかり?」ガラッ
綾乃「と、歳納京子!?」
京子「あかり…」
あかり「」ビクッ
櫻子「何なんですか、京子先輩!」
京子「ごらく部来なくなったと思ったらこんなところにいたのか」
あかり「な、何? 京子ちゃんに何も迷惑かけてないよね? あかり、ちゃんと京子ちゃんにやめるっていったよね?」
京子「迷惑かけてるよ」
京子「突然いなくなったと思ったら、生徒会で活躍してるって噂…」
あかり「あ、あかり、京子ちゃんに辞めるっていったよぉ…」
京子「あかりみたいな奴は目立たないほうがいいんだよ」
京子「どうせなんだかんだで生徒会に迷惑かけてるんだろ?」
綾乃「そんなことないわ! 赤座さんはとても役に立ってるわよ」
京子「とにかく、あかりは生徒会やめろよ」
櫻子「はぁ!?」
京子「あかりの噂聞くだけで腹が立ってくるんだよ」
あかり「そ、そうなんだ。ごめんね…」
あかり「あかり、生徒会やめるよぉ」
櫻子「ちょ、ちょっとあかりちゃん!」
あかり「なぁに?」
櫻子「本当にやめないよね?」
あかり「やめるよぉ。生徒会にいることが、京子ちゃんにとっては迷惑なんだよね?」
京子「そ、そうだよ!」
あかり「京子ちゃんに迷惑かけちゃ悪いから、やめるよぉ」
向日葵「そ、そんな…歳納先輩が勝手すぎますわ」
京子「う、うるさい。とにかくあかりが生徒会やめてごらく…じゃなかった、生徒会やめればいいんだよ」
あかり「ごめんね、みんな。じゃあね」
綾乃「赤座さん…」
京子(私はなんてことをしてしまったんだ…)
京子(ただごらく部に戻ってきて欲しかっただけなのに)
綾乃「歳納京子……見損なったわ」
向日葵「さすがにあれはないと思いますわ」
京子「……」
京子「」テクテク
京子(結衣もちなつちゃんも帰っちゃったし、私ひとりか)
京子(さすがにあかりは誘えないよな)
京子(やっぱり、あかりがいないごらく部は嫌だな…)
京子(遊園地、誘ってあげればよかったな…)
櫻子「歳納先輩!」
京子「!?」
京子「な、何?」
櫻子「先輩……。本当はあかりちゃんのこと嫌ってないでしょう?」
京子「えっ…?」
櫻子「私聞き逃しませんでしたよ」
櫻子「歳納先輩、あかりちゃんに生徒会やめるように言ってた時、ごらく部って言いかけましたよね?」
京子「!」
櫻子「本当はごらく部に戻ってきて欲しいんじゃないですか?」
京子「なっ…なっ……」
櫻子「正直に言ってくださいよ。そしたら私協力しますから」
京子「お、大室ちゃんには関係ないだろ!」ダッ
櫻子「……」
翌日
京子「……」
綾乃「……」
結衣「なんだ? 喧嘩でもしたのか?」
千歳「あはは、ちょっとなぁ」
結衣「京子、お前最近変だぞ? 上の空になったり、綾乃と喧嘩したり」
京子「ほっといてよ」
結衣「お、おう」
あかり「おはよぉ」
櫻子「あ!あかりちゃん、ちょっと」
向日葵「?」
櫻子「放課後、生徒会室に来てくれない?」
あかり「ええっ、あかりもう生徒会やめたんだよぉ」
櫻子「いいからいいから」
あかり「う、うん」
放課後
あかり「お、お邪魔します」ガラッ
櫻子「ようこそ!」
綾乃「あら? 赤座さん?」
あかり「えへへ、櫻子ちゃんに呼ばれて」
櫻子「じゃあ、ちょっと待っててね」ダッ
あかり「何なんだろう?」
向日葵「心配ですわ…」
ごらく部
京子「……」
ちなつ「京子先輩どうしたんですか?」ヒソヒソ
結衣「わかんない。ずっとこうなんだ」ヒソヒソ
京子(……)
櫻子「歳納京子ー!先輩!」
ごらく部「!?」
櫻子「歳納先輩!今すぐ生徒会室に来てください」
京子「えっ」
結衣「また何か提出し忘れたのか?」
京子「いや、全部出したはずだけれど」
櫻子「ほら、はやくー」
京子「わ、わかったよ」
生徒会室
京子「」ガラッ
櫻子「お一人様ご案内ー!」
綾乃「! なんで歳納京子なんか」
あかり「京子ちゃん……?」
京子「!(あかり? 大室ちゃんどういうつもりなんだ?)」
櫻子「ではこれから仲直りを始めたいと思いまーす」
京子「はぁ!?」
あかり「え、どういうこと…?」
櫻子「説明しよう!」
櫻子「歳納先輩が!」
京子「……(そういうことか。大室ちゃん、ありがとう)」
あかり「京子ちゃん…?」
京子「あかり……ごめん」
あかり「!?」
京子「昨日あんなこと言ってごめん」
京子「影薄いって馬鹿にしてごめん」
京子「ごらく部やめたいって言った時にそっけなくしてごめん」
あかり「ど、どうしたの?」
京子「あかり、私は、私は……」
京子「あかりにごらく部に戻ってきて欲しいんだよ」
あかり「!」
京子「たくさん馬鹿にしたり無視したりしてきたけど、私は本当はあかりにごらく部にいてほしいんだよ」
あかり「京子ちゃん…」
京子「あかりがごらく部に来なくなって、あかりが大切な存在だったってことに気付いたんだよ」
京子「今まで散々馬鹿にして、しかも昨日は生徒会をやめろなんて言って……今更何?って思うかもしれないけど」
京子「あかりは私にとってすごく大切な存在なんだよ」
京子「だから……だから、ごらく部に戻ってきてよぉ」
京子「私はあかりが必要なんだよぉ」グス
あかり「京子ちゃん……泣かないで」
あかり「あかりにとっても、京子ちゃんは大切な存在だよ」
あかり「意地悪されるけど、ちゃんとあかりのことを考えてくれる」
あかり「もしかしたら、京子ちゃん、あかりのこと嫌いになったのかなって思ってたけど、やっぱりあかりのこと大切に考えてくれてた」
あかり「京子ちゃんが戻ってきて欲しいって思うなら、あかりは喜んでごらく部にもどるよ」
京子「あかり!ありがとう!」
あかり「えへへ。京子ちゃん大好き」
櫻子「めでたしめでたし」
綾乃「良かったわね、無事に仲直りできて」
向日葵「本当、良かったですわ」
ごらく部
京子「あかりを連れ戻してきた!」
あかり「ただいまー」
結衣「あ、あかりか。おかえり」
あかり「えへへ」
結衣「やっぱりあかりがいるとごらく部が明るくなる感じがするな」
京子「だろー?」
ちなつ「私はどっちでもいいんですけどね」
京子「へへ、もうあかりは離さないぞー」ダキッ
あかり「ちょ、ちょっと京子ちゃん!」
おわり