凸守「い、いきなりどうしたDeathか……?」
勇太「いや、凸守の下の名前って早苗って言うんだな」
凸守「な、なるほど……そういうことDeathか」
勇太「……ふむ……可愛いな」
凸守「んなっ!?」
元スレ
凸守「偽モリサマーを怒らせてしまったデス…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352732712/
凸守「ど、どうしたDeathか!? ダークフレイムマスター!」
勇太「いや、どうもしないが……可愛いだろ――」
凸守「な、ななな……っ!」///
勇太「――名前が」
凸守「ってソッチですかっ!?」
勇太「なんだよ。あ、もしかして勘違いしたのか?」
凸守「ふ、ふん! そんなことないのDeath! 最初から分かってましたよ?」
凸守「まあデスが、わたし自身を可愛いと言っても間違いではないのDeathがね?」
勇太「確かにそうだな。改めて見るまでもなく凸守自身も可愛い」
凸守「んなっ!?」
凸守「ほ、本当にどうしたDeathか? 今日はやけに褒めてくるのDeathね……?」
勇太「ん……まあいつも思ってても言えない事ぐらい、今日は言っても良いかなって思ってさ」
凸守「日頃から……!?」
凸守「さ、さてはお前! ダークフレイムマスターの偽者Deathね!?」
勇太「いや、本物だぞ」
勇太「凸守が好きで仕方がない、俺そのものだ」
凸守「す、好きっ!?」///
勇太「ん? なんかおかしなこと言ったか……?」
凸守「な、なんて天然ジゴロのようなことを言ってくるのDeathか……き、気持ちが悪いのですっ!」
勇太「え~? でも凸守は可愛いだろ? なあ丹生谷」
森夏「そうね」
凸守「んなっ!?」
凸守「に、偽モリサマーまで何を言ってるのDeathか!? 正気デスかっ!?
森夏「正気に決まってるでしょ、デコちゃん」
凸守「デ、デコ……!? お前、そんな呼び方したことないじゃないDeathかっ!!」
森夏「そう? じゃあこれからそう呼ぶわ」
凸守「や、止めろDeath!! 気持ちが悪いのDeath!!」
森夏「そう……じゃあ止めるわ」シュン
凸守「あ……」
森夏「嫌われたくないし……これからは、早苗って呼ぶねっ♪」
凸守「お前いつからそんなキャラになったDeathかっ!?」
六花「仕方がない、凸守」
凸守「ま、マスター……!」
凸守「た、助けてくださいデスッ! こいつらかなりおかしいのDeath!!」
六花「だって凸守……超可愛いから」bグッ
凸守「マスターまでどうしたDeathか!?」
六花「どうもしない。感情が抑えられなくなっただけ」
六花「それに凸守は褒められなれていないだけ……」
六花「凸守……いや早苗は、天使のように可愛いという事実を皆が言っているだけだというのに、焦り過ぎ」
凸守「んなっ!?」
凸守「て、天使って……! わ、わたしはマスターのサーヴァントDeath! 天使なんて真逆の存在に追いやらないで欲しいのデスッ!!」
六花「ならば悪魔で可愛いのを探さなければいけないな……」
凸守「凸守は凸守なのDeath!! そうした安直なものに例えられたくないのDeath!!」
六花「ふむ……スキュラとかどうだろうか?」
凸守「マスター!? 話を聞いて欲しいのデスッ!」
勇太「ちなみにスキュラってこんなのな」携帯電話つ http://www.4gamer.net/weekly/sam_monster/046/img/001.jpg
凸守「見せられても考えは変わらな――…………――いや、これは中々……ありかもDeathね」
六花「気にいってもらえて何よりだ」
くみん「でもデコちゃんを何か別のものに例えるのは私も反対だな~」
凸守「おぉ! さすが、話が分かる人は分かるのDeath!!」
凸守「最早この場唯一の良心なのデスッ!!」
くみん「デコちゃんはこの世のものの最上級……例えることの出来ない存在」
くみん「早苗ちゃんは、もはや凸守早苗という一最上級固体なんだよっ!」ドヤッ
凸守「ドヤ顔でなんてことを言ってるのDeathかっ!? っていうかあなたもキャラが違いすぎデスっ!!」
くみん「だって……さなちゃんが私を狂わせるんだもん……」///
凸守「んなっ!?」
凸守「みんな……みんなおかしいのDeath!! これはきっと異世界からの侵略……! 何者かによる精神攻撃……!! マスターすらも篭絡させる存在を……凸守は、倒せるのか……!?」
勇太「そういうところも可愛いなぁ、早苗は」
凸守「んなっ!?」
森夏「中二発言で照れを誤魔化してるところが最高よね」
凸守「んななっ!?」
六花「大丈夫だ、早苗。わたし達は何もおかしくはない。凸守が可愛い過ぎるのがいけないんだ」
凸守「んなななっ!?」
くみん「強いて挙げればぁ……おかしくさせてるのは、さなちゃんのその可愛さだよ♪」
凸守「ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーーーーーー……!!」
凸守「こ、怖いのDeath!! なんなんですかお前達はっ!?」
勇太「なに、って言われても……なあ?」
森夏「ねえ?」
凸守「……はっ! まさかコレは……夢? 夢オチDeathかっ!?」
六花「夢らしいけれど……」
くみん「さなちゃんの可愛さは、夢にまで出てきそうだし、間違いじゃないよ~」
凸守「そうじゃないのDeath!! いえ、むしろ夢でなければみんながこの凸守の強さに恐れをなして、集団で驚かせようとしているのデスッ!! ドッキリなのDeath!!」
勇太「ドッキリか……」
森夏「そうじゃないわよね?」
六花「少し、冷静になって考えて欲しい、Myサーヴァント・凸守=スキュラ=早苗」
凸守「……妙なミドルネームが気になるDeathが……一応はマスターの言葉です。怪しいですが一応聞いてやるデス」
六花「ありがとう。なら訊ねるが、そもそもドッキリだというのなら、アレだけ敵対していた丹生谷が協力してくれると思うのか?」
凸守「む……それは、その……わたしを陥れるためなら、その偽者はなんだってするのDeath!!」
六花「なるほど……確かにそれは一理ある。なら、勇太やわたしや丹生谷はそれで良い。しかし、くみんはどうなる?」
凸守「っ……」
六花「彼女は嘘でそういうことは言わない。わたし達がドッキリとして嘘を吐いていようとも、くみんだけは本音を話しているということになる」
六花「そう……早苗が天使だという事実をっ!!」
凸守「くっ……! なら、これは夢なのDeath!! わたしを混乱させるものなのデスッ!!」
くみん「本当にそうだと思う?」
凸守「……どういうことデスか?」
くみん「これだけのことがあって、全部夢オチだなんて……今時ありえるのかな……?」
くみん「むしろそうなると、どこからが夢でどこからが現実なのかな……?」
くみん「いつもさなちゃんが見ているもの全ても夢だったかもしれない」
くみん「いつもさなちゃんが見せていたあらゆるものも夢だったかもしれない」
くみん「わたしたちとの出会いも」
くみん「何もかもが夢だったかもしれない」
くみん「夢オチを考えるということは……あらゆる全てに夢の可能性があるということを考えないといけない」
くみん「妄想の中で生きてきたあなたに……その覚悟があるの……?」
凸守「っ……」
凸守「…………」
凸守「……………………」
凸守「…………………………………………ん?」
凸守「って、お前がそんな難しいことを言うはずがないのデスッ!!」
凸守「ふっふっふ……ボロを出したのDeathね。今の言葉で間違いなく、ここは夢の世界だと認識しました」
凸守「そういう小難しいことは、そこの偽ダークフレイムマスターに言わせておけば良いのデス」
凸守「いや……むしろ夢を形成しているわたしの本能が、この違和感だけは気付けと、本能に訴えかけてきたのかもしれないのDeathね……」
くみん「だったら、頭を打ち付けたら、目が覚めるよね?」
凸守「当然っ! ……なのDeathかね? ただ痛くないだけで、目は覚めないかもしれないのデス」
勇太「なら試すか」
森夏「はいこれ」スッ
凸守「……どうして都合よくパールのようなものがあるのDeathか?」
六花「だってここは夢の中」
くみん「望んだものは、出て来るんだよ?」
凸守「なるほど……もう夢だと開き直ったのDeathね」
勇太「果たしてそうかな……? これは、お前がそういう結論に至った場合に用意しておいた物かもしれないぞ?」
森夏「そしてあえてそれを告げることで、さらに夢だと確信させるようとしているのかもしれない」
六花「あらゆることが疑いに支配されている」
くみん「この言葉も、追い詰める全ても、あなたを殴打させるためのものかもしれない」
「それでもあなたは、その棒で自分を叩ける?」
凸守「…………」ゴクッ
凸守「……ふん……当然なのDeath!!」
凸守「なんせわたしは……ミョルニルハンマーの使い手、凸守早苗」
凸守「殴打属性の武器を使わせて……右に出る者はいないっ! 百戦錬磨の……サーヴァントなのデスッ!!」ブンッ!
凸守(これは夢じゃないかもしれない……)
凸守(もし夢でなければ……わたしは自分で自分を殴ることになる……)
凸守(それは……とっても怖い……)
凸守(でも……夢だったら)
凸守(わたしは……皆さんのことが大好きだという、証明になるのDeath)
凸守(好きで好きで、好き過ぎて……楽し過ぎて……夢であったらどうしようという不安が、こんなものを見せていた……)
凸守(それだけ……楽しんでいるということ……今を……!)
凸守(だから……わたしは……! 今までの生活が夢でないという、証明のために――)
凸守(――自分で自分に……夢じゃないと、教え込むために――)
凸守「――己を……叩くのデスッ!!」
ガンッ…!
勇太「起きろ……起きろ凸守」
凸守「……ん……」
勇太「やっと起きたか。もう下校時刻だぞ」
森夏「珍しいわね。アンタがはしゃがず部室で寝続けてるなんて
六花「凸守……疲れていたのか? 大丈夫か?」
くみん「寝心地は良かった? わたしが貸した枕」
凸守「…………」
凸守「……ふむ……」
勇太「ん? どうし――」
凸守「…………――」スゥ~…
凸守「――やっぱり! 夢オチかよっ! なの、デェェェェェェェェェェェェェェェェェッス!!!」
四人「っ!?」
終わり