1 : VIPに... - 2014/06/11 00:07:13.64 mnZnnAF1O 1/39

真昼「真夜には…すごく…すごく、助け…られてきた……けど……も…無理……」

真夜「真昼…っ」

真昼「……こ、これだけは……私も…ゆ、譲れない……の…!」

真夜「…チッ……あぁ、そうかよ!」

真昼「…っ」ビクッ

真夜「……お前がそんなに分からずやだと思わなかったぜ!…勝手にしな」

真昼「……真…夜…」




元スレ
真昼「い…今までずっと、真夜の言う事に従ってきたけど…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1402412833/

2 : VIPに... - 2014/06/11 00:09:03.54 mnZnnAF1O 2/39

****

純恋子「…真夜さん?」

真夜「!」ハッ

純恋子「お茶が入りましたの。真夜さんもいかが?」

真夜「…」

純恋子「?…真夜さん?」

真夜「…あ、あぁ。悪り…オレはパスだ」

純恋子「あら、残念」クス

真夜「…」

3 : VIPに... - 2014/06/11 00:11:38.47 mnZnnAF1O 3/39

真夜「…」ジッ

純恋子「何か?」

真夜「……なぁ、純恋子…お前さ……」

純恋子「?」

真夜「……」

真夜「いや…何でもねぇ」

真夜「…こんな事、純恋子に聞いたってな……」ボソッ

純恋子「え?」

真夜「…悪りぃな…今日は先に休むわ」




純恋子「……真夜…さん?」

5 : VIPに... - 2014/06/11 00:17:27.68 mnZnnAF1O 4/39

AM7:00

ppppp…

純恋子「…んっ……あら?番場さん、もう起きてらしたのね」

真昼「…は…はぅ……お、おはよ……ございます…」

純恋子「ふふっ、おはようございます。番場さん」

真昼「……」フゥ

純恋子「…?…番場さん…」

真昼「!…は…はいっ!?…あ、あの…何だしょう…か」

純恋子「いえ…少し、いつもより元気が無いような…」ジッ

真昼「…ひっ……あ、あのぅ……ち、近い…ます…」オド..

純恋子「あ、失礼。……私の気のせいだったかしら」

真昼「…あ…あぅぅ…」

6 : VIPに... - 2014/06/11 00:29:05.72 mnZnnAF1O 5/39

通学路


純恋子「番場さん」

真昼「…」

純恋子「…番場さん?」

真昼「!はっ……はい…」

純恋子「…良い天気、ですわね」

真昼「ぁ…そ、そう…ですね…」

純恋子「…」

7 : VIPに... - 2014/06/11 00:30:30.86 mnZnnAF1O 6/39

純恋子「……はぁ」

真昼「ビクゥ…!」オドオド

純恋子「…番場さん」

真昼「はっ…はいぃ…っ」

純恋子「やっぱり、どこか上の空というか…様子がおかしいですわ」

真昼「…」

純恋子「何かありましたの?私でよければ、力になりますわよ?」

真昼「……はぅ…」

8 : VIPに... - 2014/06/11 00:37:33.44 mnZnnAF1O 7/39

純恋子「…」

真昼「…」

純恋子「……そういえば、真夜さんも夕べは少し…」

真昼「!」

純恋子「…もしかして、真夜さんと何か?」

真昼「…っ」

純恋子「…番場さん?」

真昼「…な…何でも……ない…ます…」

9 : VIPに... - 2014/06/11 00:38:11.71 mnZnnAF1O 8/39

真昼「ご……ごめんなさい…っ……こ、こんな事言ったって……きっと……」

純恋子「…え?」

真昼「……っごめんなさい…!」ダッ

純恋子「あっ!」



コケッ
真昼「……あぅ…」ズデッ

…タタタッ



純恋子「……番場さん…」

11 : VIPに... - 2014/06/11 11:00:55.01 AadhbSAJ0 9/39

10年黒組


純恋子「……はぁ」

真昼「……」ズゥゥン


「…あの二人、何かあったのかな」

兎角「放っておけ。いちいち首を突っ込むな」

「で、でも…」チラ


純恋子「……はぁ…」

純恋子(…番場さん、私じゃ力になれないのかしら)ハァ

真昼「…」ズゥゥン


真昼(ごめんなさい英さん……こんな事、英さんに言っても、きっと…)

12 : VIPに... - 2014/06/11 11:10:21.32 AadhbSAJ0 10/39

ガラッ

「鳩だと思ったッスか?残念!鳰ちゃんッスよぉー!」

伊介「鳰うるさい」

「鳰、伊介さん、おはよう」

「おはよッスー!」

「って、なんすかぁー?なんか空気湿ってません?」

伊介「暗ぁー…伊介ぇ、ジメジメしたの嫌いなんだけど」

真昼「!」ビクッ

春紀「まぁまぁ、伊介様っ!イライラは美容に悪いよ」

伊介「ほーんとそうだけどぉ……それ、元凶に言ってくれるぅ?」イライラ


真昼「…ぅぅ」

14 : VIPに... - 2014/06/11 18:13:31.32 AadhbSAJ0 11/39

伊介「あんたさぁー、ちょっとは夜の方見習ったら?」デコピン

真昼「ひゃっ……ぅう…」ジワ

純恋子「!…ちょっ「伊介さま」

純恋子「!」

春紀「あんまイジメてやんなよなぁー。可哀想だろ」

伊介「イジメじゃないですぅーだ」プクー

16 : VIPに... - 2014/06/11 18:46:06.85 AadhbSAJ0 12/39

春紀「番場さんも、やられっぱなしは良くないと思うぞ?」

真昼「…ご……ごめんなさ……」

純恋子「……」ポツ…ン

伊介「…つまんなぁーい」

春紀「はいはい。ほら、お菓子やるから機嫌直しな」ゴソゴソ

伊介「子供扱いすんなっての……どうせいつものポッキーでしょ」

春紀「うんにゃ、今日は……っと、ほれ!」

春紀「たけのこの里!」テテテテン




真昼「!!」ピクッ

17 : VIPに... - 2014/06/11 18:52:03.45 AadhbSAJ0 13/39

「おおー!定番ッスね」

伊介「えぇー…伊介ぇ、きのこ派なんだけど」

春紀「……どっちでも良くねぇ?」

真昼「!」

伊介「はぁ?どっちでも良くないわよ。殺しちゃおっかなぁ」

「やぁーだぁー、怒んないで下さいよ「あ、あのっ!!」ガタ

純恋子「!」

純恋子(……ば、番場さん?)

「い、いきなりどうしちゃったんスか?番場さん…」

真昼「…え、えっ……と…」モジ…

真昼「わ、わたす…も……き、きのこ派……です…!!」ガシッ

伊介「!へぇ…なに?分かってるじゃない」コロッ

真昼「!」コクコク


春紀「あれ、仲良くなった」

18 : VIPに... - 2014/06/11 18:57:35.70 AadhbSAJ0 14/39

乙哉「なになにー?何の話し?」

「なんか、きのこ派かたけのこ派か…って話しらしいッスけど…」

乙哉「へっ?ふぅーん…あたしは断然きのこ派かなぁー」

真昼「!////」パァッ

純恋子(!…番場さんの顔がいきなり晴れやかに…!?)

純恋子(きのこ…?たけのこ…?よく分かりませんわ……)

しえな「ボクはたけのこ派だけどなぁ」

乙哉「はぁー、しえなちゃん分かってないなぁ…」

しえな「なっ!何だと!?たけのこみたいな苗字の癖に!!」

乙哉「は?……何それ」シャキン


ピシッ



「うっはぁーぃ!黒組きのこたけのこ戦争勃発ッスか!?」

春紀「…どっちも美味いって」

19 : VIPに... - 2014/06/11 19:33:41.98 AadhbSAJ0 15/39

「ぼくは、どちらかというとたけのこ派ですね」

千足「私もだ」ニコ

「晴はたけのこも捨てがたいですけど、やっぱりきのこ派です!兎角さんはどっちどっち?」

兎角「…くだらないな」ハァ

兎角「……カントリーマァム一択だろ」

「いや、それきのこたけのこ関係無いッス!」ビシッ

純恋子(……また謎の名称が)

香子「皆騒がしいぞ!ちなみに私はたけのこ派だ!」ビシッ

「……ワシはきこりの切株が1番じゃと思うんじゃが」



純恋子(次は切株?…ますます訳が……何かの隠語かしら…)

20 : VIPに... - 2014/06/11 19:53:59.77 AadhbSAJ0 16/39

ザワザワ…キノコ!タケノコ!…ザワザワ…キリカブ…

純恋子「…」

ザワザワ…

純恋子「ね、ねぇ…先程からきのことかたけのことか、一体何なんですの?」

「ん?あぁ、英さん知らないんスねぇ。これは、ある種の戦ッスよ。い・く・さ!」

純恋子「いくさ…?」

「こっちの世界できのこたけのこって言ったら、そりゃもぉーほぉっほぉっ!」ブルブル

春紀「…ただのお菓子だけどな」

21 : VIPに... - 2014/06/11 19:56:12.26 AadhbSAJ0 17/39

純恋子「お、お菓子……ですの?」

「遥か昔から、お菓子業界に君臨し続けた大ヒット商品…山のきのこ、里のたけのこ…。大手お菓子メーカーに仕えて、密かに歴史を動かしてきた…」

春紀「ただのお菓子だけどな!」

純恋子「…」

「ま、春紀さんの言う通りただの市販されてるお菓子なんスけどー、きのこの山派とたけのこの里派の派閥争いみたいなのがあって、それは今や終わる事のない戦争として語り継がれてるんス」

純恋子「……この世の中にそんな戦いがあったなんて…」

純恋子「…」


ザワ…ザワ

春紀「…鳰サンは参加せんの?」

「ウチは裁定者ッスからぁー」ニオッ

22 : VIPに... - 2014/06/11 20:14:20.94 AadhbSAJ0 18/39

ザワザワ…キノコ!タケノコ!…ザワザワ…キリカブ…カントリーマァム


純恋子「……」

ザワザワ

純恋子「………」

ザワザワ

純恋子「……っ…っ」プルプル

バンッ

純恋子「皆さん!お静かになさって!!」

シーン

真昼「!」

純恋子「きのこだとかたけのこだとか切株だとか……訳が分かりませんわ!」

兎角「おい!カントリーマァムが抜けている!」

23 : VIPに... - 2014/06/11 20:21:53.59 AadhbSAJ0 19/39

純恋子「お菓子の好みなんて、人それぞれで良いのではなくて!?」

真昼「!…は……英…さ…」

兎角「おい!」

純恋子「そんな事で喧嘩だなんて、くだらないにも程がありますっ」

真昼「…」シュン

春紀「ひゅーっ♪」

「はぁなぶささん、流石ッス!」

純恋子「お菓子なら、英家御用達の最高級お茶菓子が1番に決まってますもの!」

真昼「え」

春紀「ん?」

「おぅふ」

24 : VIPに... - 2014/06/11 20:37:35.48 AadhbSAJ0 20/39

純恋子「特別な英ブレンドの紅茶に、とろけるような最高級のお茶菓子…これこそが至高…これこそが最強…!」ウットリ

兎角「お前は人形とティーパーティーでもしてろよ」

純恋子「なっ!なんですって!?」

ザワ…


ガラッ

溝呂木「皆おはよう!朝のホームルームを始め…って、うわ!どうしたんだこの騒ぎは!?」

溝呂木「け、剣持、武智落ち着け!!台本は人を殴るものでも、切り刻むものでもないぞ!」

乙しえ「「先生は黙ってて下さい!!」」

溝呂木「ひっ…」

26 : VIPに... - 2014/06/11 21:16:19.61 AadhbSAJ0 21/39

春紀「おーい!溝呂木ちゃん、こっちこっち」

「こっちは安全ッスよー」

溝呂木「お…お前達、一体これはどうしたんだ?」

「戦争ッス!」

溝呂木「せ…っ!?えぇ!?」

春紀「鳰、お前は黙っとけ。何でも、至高のお菓子をかけて喧嘩…みたいな?」

溝呂木「は、はぁ?」

27 : VIPに... - 2014/06/11 21:50:53.40 AadhbSAJ0 22/39

純恋子「たかが市販のお菓子に、英家の用意したお菓子が勝てるとでも?」

伊介「市販も侮れないですーだ。超ウザい。殺すわよ」

春紀「…まぁ、今のは英さんが悪いな」


乙哉「CDデビューもさせて貰えない人の選ぶお菓子なんて(笑)」

しえな「………その言葉、取り消して貰おうか」スゥ


香子「これはきのこたけのこ戦争だ。関係ない少数派()は首を突っ込まないでくれないか」クイッ

「……いくら香子ちゃんでも、きこりの切株を侮辱するのは許さんぞ」



溝呂木「み、皆……仲良くなぁー…」

28 : VIPに... - 2014/06/11 22:12:04.60 AadhbSAJ0 23/39

「ここはもう、最後まで立ってられた者に従うしかないみたいですね」

千足「桐ヶ谷、危ないから下がってた方が…」

「ぼくは大丈夫ですよ。コレがありますから」ニコ

千足「クマ?」

「はい」ニコ

プシュッ

しえな「うわっ!……おい桐ヶ谷!何で私を狙った!?……服の下に台本を仕込んでなかったら当たってたぞ」

「…ちっ」

乙哉「あれぇー?仲間割れ?やっぱりたけのこ派はダメだねぇー」ニヤニヤ

しえな「……ぐぬぬ」




真昼「…あ…あぅ………ど、どうしよう…」

「皆さーん、溝呂木先生もいるんスから、くれぐれもルールからは外れないで下さいよぉー?」

29 : VIPに... - 2014/06/11 22:21:47.11 AadhbSAJ0 24/39

溝呂木「ルール?」

「こっちの話しッス!ちなみにぃ、溝呂木先生はどのお菓子が1番だと思うッスかぁー?」

春紀「あたしはどれも美味しいと思うけどなぁ…」

溝呂木「お、俺か?…そうだな……うーん…」



溝呂木「ハッピーターン……かな」ボソ

真昼「!」ピクッ

30 : VIPに... - 2014/06/11 22:22:15.37 AadhbSAJ0 25/39

春紀「あぁ、それ美味いよなー!」

「っていうかそれ、チョコ菓子の枠越えちゃってるじゃないスかぁー」

溝呂木「え?…だ、駄目か?」



「ハッピーターン…」

兎角「…だと……!?」



ピタッ


春紀「ん?」

「おぅふ」

シーン


溝呂木「お?…止んだ……のか?」


31 : VIPに... - 2014/06/11 22:35:14.55 AadhbSAJ0 26/39

真昼「ハッピー……ターン…」

伊介「ま、まぁ?ハッピーターンには確かに敵わないかなぁー?って…」

乙哉「溝呂木先生、それは卑怯だってー…」

しえな「ハッピーターンか…あれは確かに…」

純恋子「…くっ、ハッピーパウダーにはどの英ブレンドも勝てませんわ」

「英さん、ハッピーターン知ってるんスか!?」

「晴もハッピーターンは大好きです!」

兎角「悔しいが、認めざるを得ないな」

「何だかハッピーターンが食べたくなってきました」

千足「私もだ」ニコ

香子「皆騒がしいぞ!ちなみに私はハッピーターンを常備している!」

「…そこでハッピーターンを出すとは……若僧、中々やるのぉ」



溝呂木「皆…!」

33 : VIPに... - 2014/06/11 22:38:19.33 AadhbSAJ0 27/39

溝呂木(…今、こうして黒組の心は一つになった…それをひしひしと感じる!)

溝呂木(…ターン王子、あなたが作った最高のお菓子は、こうしてバラバラになった皆の心を繋げてくれましたよ…)

溝呂木(ありがとう、ハッピーターン!ありがとう、ターン王子!)




溝呂木「さぁ皆!ホームルームを始めるぞ!今日は存分に、ハッピーターンの美味しさについて語り合おうではないか!」




春紀「…平和だねぇ」

「このクラス大丈夫か」


34 : VIPに... - 2014/06/12 00:03:01.23 dcC/4GzAO 28/39

*****
放課後


純恋子「…番場さん」

真昼「!……は、はい…」ビクッ

純恋子「今日は、何だかみっともない所を見せてしまいましたわね」フゥ

真昼「…い、いえ……その…元はと言えば……わたす…が……」オド

純恋子「あぁ、確かにあれには驚きましたわ」クス

純恋子「ああいう風に、はっきり物を言ってる番場さん…滅多に見れませんもの」

真昼「……ぅぅ///」

純恋子「良いのではなくて?」

真昼「…え?」

純恋子「好きな物を、好きだと言える番場さん…私は、素敵だと思います」

真昼「!」

純恋子「それに、心配してましたのよ?番場さん、普段はあまり自分の意見を主張しませんから…」

真昼「…は……英…さん」

純恋子「…どうやら元気も出たみたいですし」

真昼「……ぁ…」

35 : VIPに... - 2014/06/12 00:04:25.05 dcC/4GzAO 29/39

真昼「あ…あの……英さん……」

純恋子「?」

真昼「…朝は……変な態度…取って………ごめ……ごめんなさい……」

純恋子「いえ…気にしてませんわ。でも、結局何だったんですの?落ち込んでいた理由は…」

真昼「…」モジ

純恋子「失礼…言いたくなかったら無理には…」

真昼「い、いえ!……あ…その……違う…ます…」

真昼「……実は…夕べ……」


36 : VIPに... - 2014/06/12 00:05:11.77 dcC/4GzAO 30/39

*****

真昼「し…真夜……!」

真夜「ん?どした真昼」

真昼「……へ…減ったの……体重…2キロ……」

真夜「お!やったな真昼!エラいエラい!」

真昼「……///」エヘヘ

真昼「し……真夜……や、約束……」

真夜「…2キロ減ったら好きな菓子食って良いやつだろ?良いぜ…ずっと我慢してたんだもんな」

真昼「///」パァ

真夜「一つだけだぞ?食い過ぎると折角の努力が無駄になるからな」

真昼「……じゃ…じゃあ……明日…早速……きのこ…の…山……////」

真夜「あん?」

37 : VIPに... - 2014/06/12 00:06:39.61 dcC/4GzAO 31/39

真昼「?」

真夜「おい…真昼。今なんつった?」

真昼「き……きのこ…の……山……?」

真夜「悪り…耳が遠いみたいだ。もう一回頼む」

真昼「きのこ…の…や「駄目だ」

真昼「!……どう…して?……や…約束…」

真夜「食うならたけのこの里にしとけ!」

真昼「!……い…嫌…」

真夜「何でだ!たけのこの里のが美味いだろっ!?」

真昼「き…きのこ……の方が…すき…」

真夜「…なぁ、真昼?今まで、俺の言う事が間違ってた事あったか?」

真昼「…な……ない…けど…」

真夜「なら分かるだろ?な?悪い事言わねぇ…たけのこにしとけ?」

真昼「…っ」

38 : VIPに... - 2014/06/12 00:09:08.92 dcC/4GzAO 32/39

真昼「た…確かに……真夜の言う事…いつも…正しい…」

真昼「い…今までずっと、真夜の言う事に従ってきたけど…」

真夜「…真昼」

真昼「真夜には…すごく…すごく、助け…られてきた……けど……も…無理……」

真夜「真昼…っ」

真昼「……こ、これだけは……私も…ゆ、譲れない……の…!」

真夜「…チッ……あぁ、そうかよ!」

真昼「…っ」ビクッ

真夜「……お前がそんなに分からずやだと思わなかったぜ!…勝手にしな」

真昼「……真…夜…」

39 : VIPに... - 2014/06/12 00:11:23.92 dcC/4GzAO 33/39

*****

真昼「……という…事が……」

純恋子「……そ、そんな事で…?」

真昼「ぅぅ…///」

純恋子「はぁ…だから真夜さんも……。全く、そんな理由で喧嘩だなんて、馬鹿げてますわ」ハァ

真昼「!……は…英…さん…だって…今日……!」アセアセ

純恋子「!…うっ////言ってくれましたわね…///」コホン

真昼「…は…はわ…すみま……せ…」オド…

純恋子「……」クスッ

純恋子「…ふふふ」

真昼「!」

40 : VIPに... - 2014/06/12 00:13:56.91 dcC/4GzAO 34/39

純恋子「番場さん…そういう風に、言い返して良いんですのよ?真夜さんだけにじゃなく、私にだって」クスクス

真昼「……え…えっと…///」

純恋子「ふふっ、ゆっくりで良いですわ。…そうね。まずは、親睦を深める為にお茶会でもしましょうか」

純恋子「きのこの山と、たけのこ里で……ね?」ニコ

真昼「え……で、でも…一つだけって……真夜が…」

純恋子「あら、二人で分ければ平気ですわ。ほら急いで!日が暮れてしまいます」

真昼「あ…!」

純恋子「早くなさらないと、真夜さんと二人で食べてしまいますわよ?」

真昼「……だ………駄目…です…!」

純恋子「なら、急ぎましょう」




真昼(その日食べたたけのこの里は、真夜の言うとおり、凄く美味しかった)

41 : VIPに... - 2014/06/12 00:37:33.55 dcC/4GzAO 35/39




真夜「…世話かけたみたいだな」

純恋子「真夜さん…こんばんは。別に構いませんわ」フフ

純恋子「おかけで真昼さんとの距離も、少し縮められた気がしますし」

真夜「…」

純恋子「…仲直りは出来まして?」

真夜「あぁ…まぁな」ポリ

純恋子「なら、お互いめでたしめでたし…ですわね」クス

真夜「…かもなぁ」フッ

純恋子「これ、良かったら真夜さんもいかが?少し取って置いたんですの」

真夜「…」チラ



真夜「ま…たまには良いか」

42 : VIPに... - 2014/06/12 00:38:40.98 dcC/4GzAO 36/39

純恋子「では…はい、あーん」

真夜「はっ?」

真夜「待っ……ちょっ……ムグ///」

純恋子「…ふふっ、どうです?」

真夜「…////ま、まぁ…真昼の言うとおり、きのこも悪かぁねえな…」

純恋子「あら、それは良かった」ニコ

真夜「……チッ///」

44 : VIPに... - 2014/06/12 00:40:22.66 dcC/4GzAO 37/39

純恋子「一見同じような物に見えても、蓋を開ければこんなに違って、どちらもそれぞれ良い所があって……まるで真昼さんと真夜さんみたいですわね」

真夜「なっ…菓子と一緒にすんじゃ…「…私は、どちらが良いかなんて、選べませんわ」

真夜「!」

純恋子「……どっちも、好きです」

真夜「…っ…っ///」

純恋子「あら真夜さん、お顔が真っ赤」

真夜「……っうるせー////もう寝るぜ!」

純恋子「ふふふ、お休みなさい。真夜さん」






純恋子「じゃーにぃー…なんちゃって」ボソッ

45 : VIPに... - 2014/06/12 00:44:06.86 dcC/4GzAO 38/39

7号室

「ふんふんふーん」

「結局皆、ハッピーターンにひれ伏しちゃいましたねぇー」

「ま、ウチもハッピーターンは好きッスけど…」

サクッ



「美味しいなぁー…ブラックサンダー」

46 : VIPに... - 2014/06/12 00:44:59.30 dcC/4GzAO 39/39

おわり

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