ナツメ「知り合いに忍者がいるから」
元スレ
ナツメ「レッドの部屋に忍び込んで縦横無尽」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1378942453/
ある日のマサラタウンのレッド家
レッド「よし、今日もいい天気だ」
レッド「今日はグリーンとバトルだ!」
レッド「あいつに勝とうな、ピカ!」
ピカ「ピカ!」
レッド「じゃ、いってきまーす」ガチャ、バタン
ナツメ「いったか」タンスの下からニュウッと
ナツメ「こういう時に、ロケット団に感謝する」
ナツメ「知り合いに忍者がいて本当によかった」
ナツメ「世を忍ぶ術を修得できたからな」
ナツメ「キョウ、感謝する」
ナツメ「にんにん」
ナツメ「さて、日課を行うか」
ナツメ「まあ」
ナツメ「ノーマルに」
ナツメ「台所にある」
ナツメ「コップから」
ナツメ「にんにん」
ナツメ「レッドは毎朝牛乳を飲む」
ナツメ「カルシウムというやつだ。健康的だ」
ナツメ「でも牛乳ってのは完全に飲み干すのは難しい」
ナツメ「やや年度があるからな」
ナツメ「絶対、底に少し残るんだ」
ナツメ「ちなみに」
ナツメ「結果として」
ナツメ「私も毎朝牛乳を飲むことになる」
ナツメ「豆知識なんだが」
ナツメ「取っ手があるコップはな」
ナツメ「いつも同じところに唇がつく」
ナツメ「レッド愛用のマグカップも」
ナツメ「取っ手があるわけで」
ナツメ「うん」
ナツメ「いただきます」
ナツメ「」チュッ
ナツメ「」チュッチュッ
ナツメ「――」チュ~~~
ナツメ「ん~」カァァァァ……
ナツメ「ん……」ゴクッ……
ナツメ「……」
ナツメ「ふぅ」
ナツメ「レッドの味」
ナツメ「にんにん」
ナツメ「さて、次は」
ナツメ「今日の朝食は」
ナツメ「目玉焼き、御飯、味噌汁、キャベツ」
ナツメ「朝食は大事だ」
ナツメ「朝からすべてが始まるから」
ナツメ「栄養は取ろう」
ナツメ「私も」
ナツメ「朝の活力」
ナツメ「レッドのやつめ……」
ナツメ「他の食器はうるかしてやがる……」
ナツメ「私が綺麗にしてやるのに……」
ナツメ「油のいってきも残さん」
ナツメ「……あっ」
ナツメ「レッドーーー!!」
ナツメ「箸をうるかし忘れているなあああああああ」
ナツメ「油断したああああああああああああ」
ナツメ「ばかめえええええええええええええ」
ナツメ「はっはっはっはっはっはっ」
ナツメ「いただきます」
ナツメ「」ハムッ
ナツメ「」ハムハム
ナツメ「」ムニュッ……レロ……
ナツメ「」クチュクチュ……
ナツメ「唾液には殺菌効果があります」
ナツメ「」ハムハムハム!
ナツメ「ごちそうさまでした」ペコッ
ナツメ「活力が湧いてきた」ワキワキ
ナツメ「おおおおおおおおおおお」
ナツメ「今ならサカキだって倒せる」
ナツメ「みなぎってきたああああああ」
ナツメ「ご飯を食べたら歯磨きをしましょう」
ナツメ「レッドの歯ブラシの色は赤じゃない」
ナツメ「実はピンク」
ナツメ「お揃いだ」
ナツメ「……」
ナツメ「一緒の歯ブラシを使うことをおそろいっていうのか?」
ナツメ「私は歯磨き粉を使わない」
ナツメ「レッドも使わない」
ナツメ「あれは使わないほうがいいと教えた」
ナツメ「成分的によくない」
ナツメ「使うとしても、塩、だな」
ナツメ「レッドはなにもつけない」
ナツメ「まあ」
ナツメ「レッドの健康を考えて」
ナツメ「そう仕向けたわけだ」
ナツメ「……」
ナツメ「にんにん」
ナツメ「さ、磨くか」
ナツメ「」ハム
ナツメ「」ハムハム
ナツメ「そうそう、舌も磨くといいんだ」
ナツメ「口臭予防になる」
ナツメ「でも磨きすぎると、下が傷ついて、逆に口臭がひどくなるから注いな」
ナツメ「」ンベー
ナツメ「」ゴシ…ゴシ…
ナツメ「歯そのものも大事だが」
ナツメ「歯茎を磨くことも忘れちゃならない」
ナツメ「歯茎が弱くなると入れ歯を使わなきゃならなくなる」
ナツメ「日頃からのケアが大事だ」
ナツメ「」ゴシゴシ
ナツメ「」ハムハム
ナツメ「」クチュクチュ
ナツメ「」レロレロ
ナツメ「」ムニュムニュ
ナツメ「歯ブラシを使い終わったら」
ナツメ「洗ってコップなりなんなりに入れる」
ナツメ「まあ普通だな」
ナツメ「ということは」
ナツメ「歯を磨くときには歯ブラシを洗わないことも多い」
ナツメ「せいぜい水につけるくらいだ」
ナツメ「何が言いたいかというと」
ナツメ「レッドにしたら」
ナツメ「この歯ブラシは水で洗った綺麗なものに見えるわけだ」
ナツメ「まあ」
ナツメ「なんだ」
ナツメ「唾液には殺菌作用があるからな」
ナツメ「アミラーゼというやつだ」
ナツメ「だから」
ナツメ「レッドのために全身全霊で殺菌してやるからな」
ナツメ「レッドの健康のために」
ナツメ「うん」
ナツメ「ヘルスケア!」
ナツメ「」ハムハムハムハムハム!!!
ナツメ「ふぅ……」
ナツメ「疲れた」
ナツメ「今日もレッドの健康に貢献できた」
ナツメ「世を忍び市井の人を助ける」
ナツメ「にんにん」
ナツメ「少し横になろうか」
ナツメ「うん、ベットに行くか」
ナツメ「そうそう」
ナツメ「レッドはあんまり布団を干さない」
ナツメ「あれ、意外と面倒くさい」
ナツメ「ちなみに」
ナツメ「寝汗の話をしようか」
ナツメ「人間ってのは浅い睡眠と深い睡眠があってな」
ナツメ「睡眠が深くなると」
ナツメ「人間の体は体温を下げようとする」
ナツメ「その生理現象としての発汗を寝汗と呼んでいるんだ」
ナツメ「もちろん夏だと多く出やすい」
ナツメ「今はまだ暑いから」
ナツメ「そりゃあ」
ナツメ「出るさー」
ナツメ「つまるところ、この布団は」
ナツメ「レッドでいっぱいというわけだ」
ナツメ「ふむ」
ナツメ「服を脱ぐときには」
ナツメ「畳むのがマナーだ」
ナツメ「」ヌギヌギ
ナツメ「」タタミタタミ
ナツメ「では」
ナツメ「とうっ!!」バフッ!
ナツメ「うわああああああああああああああああああああ」
ナツメ「うやああああああああああああああああああああああ」ゴロゴロゴロ
ナツメ「うおおおおおおおおおおおおおおお」モゾモゾモゾ!
ナツメ「うはあああああああああああああああああ」クンクンクンクン!
ナツメ「うううううううううううううううううううう」ハムハムハムハム!
ナツメ「ベットの横にゴミ箱を置かない奴はいない」
ナツメ「だって誰しも物ぐさだからな」
ナツメ「寝たままゴミを捨てられる」
ナツメ「ゴミといっても」
ナツメ「いろいろだが」
ナツメ「そう」
ナツメ「ザ・ティッシュ」
ナツメ「う~ん……」ゴソゴソ
ナツメ「……仕方ないよな」
ナツメ「年頃だもんな」
ナツメ「夜中は」
ナツメ「気が高まるもんな」
ナツメ「今はスマフォだってあるから」
ナツメ「なんの気なしに、お手軽にできちゃうもんな」
ナツメ「おや……これはもしや……」
ナツメ「……早朝か」
ナツメ「ふふっ、元気だな」
ナツメ「つまりは」
ナツメ「こいつはまだ生きている」
ナツメ「というわけだ」
ナツメ「鮮度は大事だ」
ナツメ「究極の二択だ」
ナツメ「さて……」
ナツメ「上と下どっちにしようか」
ナツメ「まあ」
ナツメ「こいつは」
ナツメ「生きているからな」
ナツメ「そこを考慮すると」
ナツメ「断然」
ナツメ「下だな」
ナツメ「レッドにつつまれて」
ナツメ「レッドの匂いをかぎながら」
ナツメ「レッドので……」
ナツメ「ふふふっ」
ナツメ「キョウは最高の友人です」
ナツメ「マチス(核爆)」
ナツメ「レッド……濃いよ……」ヌルッ
ナツメ「これを……」
ナツメ「ん……」クチュッ……
ナツメ「奥に……」ヌププ……
ナツメ「ん……」
ナツメ「今日もレッドを入れれた……」
ナツメ「毎日……」
ナツメ「入れちゃってる……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「ん……」クチュッ……クチュッ……
ナツメ「あ……」
ナツメ「いきそ……」
ナツメ「んんっ……」
ナツメ「くっ……」足ピンッ
ナツメ「ん……」ビクン……
ナツメ「…………はぁ……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「……」
ナツメ「帰るか」
ナツメ「服を着てっと」
ナツメ「元あったようにいろいろ戻してっと」
ナツメ「よし」
ナツメ「でけた」
ナツメ「じゃ、帰るとしようか」
ナツメ「バイバイ」
ナツメ「レッド、ふふっ」ガチャ
レッド「なにをしている」
ナツメ「」バタン
ナツメ「……」
ナツメ「うん」
ナツメ「うん」
ナツメ「テレポートぉーーー!」
レッド「待て」ガシッ
ナツメ「いやああああああああああああああああああああ!!」
ナツメ「やめてええええええええええええええええええええええ!!!」
ナツメ「アイエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!」
レッド「こっちに来い」ズリズリズリ
ナツメ「ひぎいいいいいいいいいいいいい!!!!」
レッド「……居間でいいか」
ナツメ「ひやああああああああああああああああああああ!!!!」
レッド「……」
レッド「座れ」
ナツメ「はい」(正座)
ナツメ「そうだった」
ナツメ「私」
ナツメ「実は」
ナツメ「メタモンなのだった」
レッド「ほお」
ナツメ「だから」
ナツメ「私はナツメじゃない」
ナツメ「ナツメじゃないんだ」
ナツメ「これはいわゆる」
ナツメ「ロスト・アイデンティティー」
レッド「へえ」
ナツメ「そういうわけで」
ナツメ「帰る」
ナツメ「おうちに帰って」
ナツメ「寝ます」
ナツメ「そういうことで」
ナツメ「テレポーートぉーーーー!」
レッド「」ガシッ
ナツメ「イヤーッ!! イヤーッ!! イヤーッ!! グワーッ!!」
レッド「へんしん」
ナツメ「……え?」
レッド「へんしん」
レッド「してみろよ」
レッド「できるだろ」
レッド「メタモンなら」
ナツメ「やってみる」
レッド「がんばれ」
ナツメ「へんしんのコツは」
レッド「ああ」
ナツメ「体細胞の気合的変化」
レッド「そうか」
ナツメ「うおおおおおおおおおおおお」
ナツメ「うりゃああああああああああああああ」
ナツメ「んなあああああああああああああああああ」
ナツメ「生命ってのは」
ナツメ「追い詰められて進化した」
レッド「そうだな」
ナツメ「キリンの首がまだ低かった頃」
ナツメ「届く範囲の葉っぱをみんな食べ尽くしてしまった」
ナツメ「エサがなくなり」
ナツメ「絶滅の危機に瀕した」
ナツメ「生きようとする意思はなによりも強い」
ナツメ「どこかの誰かの言葉だ」
ナツメ「キリンは」
ナツメ「首を長くした」
ナツメ「長くすることによって」
ナツメ「生き残ったんだ」
ナツメ「あきらめちゃいけない」
ナツメ「私も」
ナツメ「あきらめない」
レッド「そうか」
ナツメ「見ていて、レッド」
ナツメ「ぬわああああああああああ」
ナツメ「むおおおおおおおおおおおお」
ナツメ「うおおおおおおおおおおおおお」
ナツメ「燃えろおおおおおおおおおおおおお」
ナツメ「私のコスモおおおおおおおおおおおおお」
レッド「」スッ
ナツメ「待って、待って!! もうちょっと待って!!! 進化する、今進化するからぁ」
ナツメ「メガ進化ぁ!!」
ナツメ「……」
レッド「……」
ナツメ「今……」
ナツメ「進化した……」
ナツメ「私」
ナツメ「いや」
ナツメ「ネオ・私だ」
レッド「そうか」
ナツメ「ダーウィンは正しかった」
レッド「よかったな」
ナツメ「今、目にものを見せる」
レッド「がんばれ」
ナツメ「いったいなににへんしんしようか……」
ナツメ「そうだな……」
ナツメ「サカキ……」
レッド「ほお」
ナツメ「サカキが……」
レッド「が?」
ナツメ「サカキがやっとの思いで硬便を出した……」
ナツメ「そんなサカキにへんしんする」
ナツメ「この丸椅子を洋式便器と見立てる」
ナツメ「ここに座る」ストン
ナツメ「今からへんしんする」
ナツメ「目にものを見せてやる」
ナツメ「……」
ナツメ「ん……」キョロッ
ナツメ「んっ! ……」
ナツメ「んんん……」
ナツメ「んんんんんん!!!!」
ナツメ「グッ!!!!!!!!!」
ナツメ「……」
ナツメ「フッ……グイィ」
ナツメ「ジャー」
ナツメ「ばたん」
レッド「それものまねだろ」
ナツメ「……」
レッド「へんしんじゃないよな」
レッド「ものまねだろうが」
ナツメ「ぐ……」
ナツメ「待って……」
ナツメ「まだ」
ナツメ「持ちネタが……」
レッド「は?」
ナツメ「ち、ちがう」
ナツメ「ちゃっ、ちゃんとへんしんする!!」
ナツメ「10……いや、15分時間をくれ!!」
レッド「……いいだろう」
ナツメ「」グッ!
12分後
ナツメ「はぁはぁ……ッ!!」ガチャ
レッド「あと三分」
ナツメ「い、今きが……いやっちがっ、へんしんする……!!」
ナツメ「」ゴソゴソ
ナツメ「できた」
ナツメ「エリカです」キモノッ
ナツメ「レッドさん……」
ナツメ「お慕いしております……」
ナツメ「私姫カットだから」
ナツメ「似合うんじゃないかと思って」
ナツメ「古来の香り?」
ナツメ「えっとだな……」
ナツメ「どう……かな?」チラッ
レッド「……」
ナツメ「えへへ」カァァァッ
レッド「……が」
レッド「どこが……」
レッド「どこがへんしんじゃボケがああああああああああああああああああああああ!!!!!」チャブダイガエシ
がらがらがっしゃあああああああああああああああああああああああんんんんん!!!!!
ナツメ「きゃああああああああああああ!!!!!!」
レッド「おんどりゃああこのボケがあああ」エリクビツカミッ
ナツメ「あああああああ落ち着いて落ち着いて」
ナツメ「あなた」
ナツメ「……」
ナツメ「ふふっ」ニヤニヤ
レッド「ぐわあああああああああああああああああ!!!」ガクガク
ナツメ「きゃあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
レッド「物が微妙に動いているから変だと思ってたんだあああああああああああああああ!!!!」ガクガクガクッ!!
ナツメ「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
レッド「なんか布団はいつも湿ってるしいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!」ガクガクガクッ!!
ナツメ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」
レッド「歯ブラシは変な味するしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」ガクガクガクッ!!
ナツメ「いやあああああああああああああああああああああああ!!!!!」
レッド「俺怒った」
レッド「本当に怒った」
レッド「ぬああああああああああああああああ!!!!」
ナツメ「償いは体でする」
ナツメ「うん」
ナツメ「私の体で」カァァァァッ
レッド「ぐわぎゃあああああああああああああ!!!」ジタンダジタンダッ!
レッド「あああああああああああああ来いいいいいいいいいいいいいエリカあああああああああああ!!!!」
エリカ「はい」
レッド「エーフィエリカにあやしいひかりだあああああああああああああああ!!!」
エリカ「おおおおおおお!!」
レッド「さあ」
レッド「後悔しろ」
ナツメ「あ……あ……」
レッド「しばらく、帰ってこない」
レッド「二日はいないな」
レッド「そのあやしいひかりも効果きれないから」
レッド「あと、あまりベットを汚すなよ」
レッド「じゃ、またな」バタン、ガチャリッ!
ナツメ「いやあああああああああああああああああ!!!!!!!!」
エリカ「うふふふふふふふふふふ」
エリカ「着物のナツメ……かわいい」
エリカ「ん……」ホッペニチュッ
ナツメ「やだああああああああああああああああああああ!!!!」
レッド「……」
レッド「もういやだ……」
レッド「なんで俺には……」
レッド「……」
レッド「どうしてこうなったんだろう」
レッド「どこでずれてしまったんだ……」
オーキド「レッドが選ばないからな」
レッド「はかせ……」
オーキド「みんな、思いが募りすぎて」
オーキド「エスカレートした」
オーキド「おぬしが望んでいるのは」
オーキド「晴れた日にピクニックにいくような、喫茶店で楽しくお話するような」
オーキド「何気ない日常だったはずじゃ」
オーキド「ナツメはストーカーと化し、エリカは手段を選ばず、イエローは病んだ」
オーキド「これもみな」
オーキド「おぬしの決断力の無さ故じゃ」
オーキド「すべてを捨てて、先に進もうにも、おぬしには無理じゃ」
オーキド「そういう男なのだからのぅ」
レッド「……」
レッド「帰ろう……」
……
レッド「ただいま……」
ナツメ「いた……いたい……よぉ……」
エリカ「私……私は……あははははははは……」
レッド「……」
レッド「なあ……」
ナツメ「おしりが……あぁぁぁ……」
エリカ「あはははははははははは」
レッド「俺はどうすればよかったんだ」
レッド「俺は普通がよかったんだ」
レッド「ハーレムなんか嫌だった」
イエロー「レッドさん!」ピョコン
イエロー「僕がいますよ!!」
イエロー「ねえねえ、レッドさーん!!」スリスリ
レッド「あぁぁぁぁ……」
レッド「俺さああ……」
レッド「どうしてたらさああ……」
レッド「ナツメ……」
ナツメ「あぁぁぁ……」
レッド「ナツメ……」ナデナデ
ナツメ「あぁぁぁぁレッドぉぉぉ……温かいぃぃぃぃ……」
レッド「ああ」ナデナデ
エリカ「あはははははははははははは」
レッド「エリカはさ……」
レッド「心も仕草も……さりげなくて……綺麗だったよな」ナデナデ
エリカ「あはははははははははははは」
イエロー「レッドさん」
イエロー「僕ね」
イエロー「レッドさんが好きです!!」
レッド「ありがとな」ナデナデ
イエロー「レッドさんレッドさん」
レッド「……」
レッド「そうだな」
レッド「そういうことなんだ」
レッド「エーフィ」
レッド「ナツメとエリカとイエローにあやしいひかり」
レッド「お互いの存在を頭から消してやってくれ」
レッド「……」
レッド「あとは俺がやる」
レッド「俺がやるんだ」
数日後
レッド「おはよう、ナツメ」
ナツメ「おはようレッド。見てくれ、お前にもらったこのエプロン」
ナツメ「似合わないか?」クルクル
レッド「あぁ、似合ってるよ」
ナツメ「ふふっ、これをつけたからには力の限り朝食を作るからな」
レッド「ああ」
エリカ「レッド、おはようございます」
レッド「おはよう、エリカ」
エリカ「昨夜はどちらに行かれたのですか?」
レッド「ちょっと散歩したくなってな」
エリカ「急にベットからいなくなるもんだから……」
イエロー「レッドさぁーん!!」
イエロー「昨日の夜は楽しかったですね!」
イエロー「深夜にしか顔を出さないポケモンにはあまり会えないですもんね!」
レッド「あぁ、楽しかったな」
エリカ「そう……昨夜はどこまで散歩を?」
レッド「マサラタウンの郊外までだよ」
ナツメ「朝食できたぞー」
ナツメ「今日はハンバーグだー」
レッド「朝から豪勢だな」
ナツメ「朝食は大事だからな!」
エリカ「あら、レッド。朝から随分と重たいものを食べますのね」
レッド「ちょっと食べたくなってな、作ったんだ」
イエロー「レッドさん、昨日の夕食の残りを温めますね」
レッド「あぁ、頼むよ」
グリーン「レッド……いるか?」
レッド「おはよう、グリーン」
ナツメ「おはようグリーン」
エリカ「あら、おはようございますグリーンさん」
イエロー「おはようございますグリーンさん!」
グリーン「あ、あぁ。おはようナツメ、エリカ、イエロー」
ナツメ「エリカとイエローってだれだ?」
エリカ「ナツメとイエローってどなたですか?」
ナツメ「ナツメとエリカ?」
レッド「名前を呼ぶときには一人ずつな」
グリーン「すまない……」
グリーン「レッド」
グリーン「無理だ」
グリーン「土台無理な話だったんだ」
グリーン「お前一人で三人の人生を支えられるか!!」
レッド「やるんだよ」
グリーン「……できるわけない」
レッド「いまさらなあ……」
レッド「俺がもっと早く決断していればなあ」
ナツメ「……あれ?」
レッド「あ、やば」
ナツメ「エリカ、イエロー?」
レッド「エーフィ、あやしいひかり」
ナツメ「ああああああああ」
グリーン「……」
レッド「俺は……俺は……」
グリーン「くっくっく……」
レッド「なにがおかしい!!」
グリーン「あっはっはっはっはっ!!!」
レッド「グリーン!!!」
グリーン「傑作だ」
レッド「お前になにがわかるってんだよおおおおお!!」
グリーン「だって」
グリーン「こいつら」
グリーン「メタモンなんだぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
レッド「……は?」
ナツメ「」ポン
エリカ「」ポン
イエロー「」ポン
メタモン×3「メタメタ」
レッド「」
グリーン「うわっはっはっはっwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
オーキド「ほっほっほっほっほっ引っかかりおったわwwwwwwwwwwwwwwwwwww」ガチャ
グリーン「やるんだよっ」キリッ
オーキド「ぶわっはっはっはっはっwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
レッド「」
レッド「だれだ……」
レッド「だれが……こんなことを……」
ブルー「はぁい」窓からニュウッと
レッド「ぶるうううううううあああああああああああああああ!!!」
ブルー「あはははははははwww」
ブルー「ハーレムなんか嫌だった」キリッ
ブルー「思い上がりも甚だしいわwwwwww」
ブルー「だからちょっとその鼻っつらをへし折りたかったのwwwwww」
レッド「んなああああああああああ!!!」ジタンダジタンダ
ブルー「でもね」
ブルー「私は手をかしただけ。メタちゃんたちを使っただけよ」
ブルー「監修監督はこ・ち・ら♪」
ナツメ「よう、レッド」
レッド「あぁぁ……お……おま……」
ブルー「でもなんでロケット団の服装を?」
ナツメ「こっちのほうが気分出るだろ?」
ナツメ「レッド、どうだ」
ナツメ「楽しめたか」
ナツメ「私はずっとお前の部屋に忍んで、一挙一動を見ていた」
ナツメ「私もずいぶんと馬鹿にされたもんだなあ」
ナツメ「この私があんなにわかりやすく忍び込むと思っていたのか」
ナツメ「ハハハハハハハハ」
レッド「」
ブルー「はいはい、これにて部外者は退散よ」
メタモン「メタメタ」
グリーン「いや~レッドの思い上がりったらwwwwwwwwwwwww」
オーキド「俺ってモテモテと思っているんじゃろwwwwwwwwwww」
ぞろぞろぞろ……
レッド「」
ナツメ「よっと」(窓の外から跳び行ってくる)
ナツメ「まあ」
ナツメ「なんだ」
ナツメ「お前は所詮その程度だ」
ナツメ「ハハハハハハハハ」
レッド「あ……あぅ……」
レッドの部屋
ナツメ「ここだ、ここにずっと忍んでいた」
ナツメ「お前んとこの天井を掘り抜いてだな」
ナツメ「天井裏を作ったんだ」
ナツメ「あとは天井から家全体を透視して眺めていた」
ナツメ「何回か吹き出したんだが」
ナツメ「気づけなかったようだな」
レッド「もう……いいだろう……」
ナツメ「もういい?」
ナツメ「なんだ、これからだろう?」
レッド「聞きたくない……」
ナツメ「ハハハハハハハ」
ナツメ「レッド、お前はなあ」
ナツメ「こんなもんだ」
ナツメ「ちょいとポケモンバトルが強いかもしれんが」
ナツメ「ただそれだけだ」
ナツメ「三人の人生をしょって立てるほど強くない」
ナツメ「一人を選ぶことさえできない」
ナツメ「やることなすこと遅すぎる」
ナツメ「やる気は買うが」
ナツメ「まあ」
ナツメ「ぜんぜんなっちゃいないな」
ナツメ「そんなちんけな男が」
ナツメ「思い上がって」
ナツメ「図に乗って」
ナツメ「自分を壊して」
ナツメ「友人にまで暴言をふるって」
ナツメ「ハッ」
ナツメ「お笑い種だ」
ナツメ「やーいやーい」
ナツメ「甲斐性なーし」
ナツメ「へたれー」
ナツメ「おこりんぼー」
ナツメ「おもいあがりー」
レッド「うっ……うぐ……うぅぅ……」ポロポロ
ナツメ「そんなちっぽけな男がだ」
ナツメ「エリカの、凛としていて、決して表には出さない、熱い気持ちを受け止められるのか?」
ナツメ「イエローの、とても真っ直ぐで、心の奥底まで透き見るような瞳を見つめ返すことができるのか」
ナツメ「無理だ」
ナツメ「あいつらに応えられない」
ナツメ「ハハハハ」
ナツメ「見せてみろ」
ナツメ「どんなツラか」(レッドの顎を掴んで振り向かす)
レッド「やっ……めっ……見……な……」ポロポロ
ナツメ「ハハハハハ」
ナツメ「くやしいか?」
ナツメ「くやしかったか?」
ナツメ「泣~き虫毛~虫、はさんで捨~てろ」
レッド「うぅ……ぐっ……うる……さ……うぐっ……」
ナツメ「まあ」ヒョイ
ナツメ「そう」
ナツメ「捨てたもんじゃないが」ベットにドサッ
レッド「な……あ……? や……ど……けぇッ!」
ナツメ「い~や」
ナツメ「レッド」
ナツメ「レッド」
ナツメ「お前は非力だ」
ナツメ「泣き虫だ」
ナツメ「選べない、支えられない、進めない」
ナツメ「どうしようもない男だ」
ナツメ「一人じゃな~んもできない」
ナツメ「弱い男だ」
ナツメ「だからな」
ナツメ「私が連れてってやる」
ナツメ「一人じゃ歩けないお前の手を掴み取り、引っ張ってやる」
ナツメ「その代わり」
ナツメ「奪われろ」
ナツメ「私に根こそぎ奪われろ」
ナツメ「今から未来に至るすべての時間、お前自身、感情、肉体、精神」
ナツメ「一切合切を私に奪われろ」
レッド「うっ……うっ……」
ナツメ「なぁ……レッド……」(レッドの頬を指先で撫でる)
レッド「や……っ」
ナツメ「悪いようにはしない」
ナツメ「安心させてやる」
ナツメ「だからな」
ナツメ「負けを認めろ」
ナツメ「お前は負けたんだ……」
ナツメ「エリカに、イエローに、ブルーに、グリーンに、オーキドに」
ナツメ「そしてなにより」
ナツメ「私に」
レッド「うっ……うっ……ちくしょお……っ!」ポロポロ
ナツメ「レッド」
ナツメ「レッド」
ナツメ「認めるな……?」
レッド「……」
ナツメ「ふふっ」
ナツメ「ここはもう」
ナツメ「限界か?」サワッ……
レッド「あ……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」
レッド「……」コクン
ナツメ「そうか……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「大丈夫だ……」
ナツメ「お前のすべてを奪う代わりに」
ナツメ「私のすべてをくれてやる……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「目を閉じて」
ナツメ「口を開けろ……」
ナツメ「今……」
ナツメ「キスするから……」
ナツメ「唇を合わせ……」
ナツメ「舌を絡めるんだ……」
ナツメ「わかったな……」
ナツメ「レッド……」
ナツメ「ん……」
レッド「ん……」
……
キョウ「ナツメは大変なところに忍び込みました」
キョウ「それはレッドの心です」
キョウ「にんにん!」