1 : VIPに... - 2014/05/31 21:03:30.02 i4QxwLbh0 1/37

春伊と兎晴と泣き虫な鳰ちゃんのお話
全く別次元の話になるよ


キーンコーンカーンコーン

「(………終わったっす)」

「(さぁて、帰りにクレープでも行……)」

ガラッ

春紀「伊介様ー!帰ろうぜー」

「!」びくっ



元スレ
鳰「泣き虫鳰と4人の大切な友達」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401537809/

2 : VIPに... - 2014/05/31 21:04:10.40 i4QxwLbh0 2/37

伊介「クレープ楽しみー♥︎」

春紀「あたし桃にしようかなー」

伊介「伊介は苺ー♥︎」

春紀「じゃあ一口交換なー」

伊介「うん♥︎」

「……っ…」いそいそ

春紀「あっ、鳰もよかったらさ

「き……気遣わないでいいッスよ!二人で楽しんで来るッスー」

伊介「あんたに気なんて遣う訳ないでしょ♥︎いいから来なさ…

「それでもいいッスから……じゃ、また!」ダッ

伊介「……つまんなぁい♥︎」

春紀「………」

3 : VIPに... - 2014/05/31 21:04:54.32 i4QxwLbh0 3/37

「………はぁ…はぁ……思わず逃げて来ちゃったッスよ…」

「あっ、鳰!」たたたっ

「!!」びくっ

「会いたかったよーっ!中学入ってから、クラス違って中々会えなかったもんね」

「あ、あはは……そッスね…」

「あのね、これから兎角さんと一緒に帰るから、鳰も一緒に…

「えー、っと、鳰はちょっと用事があるんスよねー。急いでるんで!また明日ッスー」ダッ

「へ?ちょ、鳰、待っ………」


「鳰………」

兎角「どうかしたか?」ひょこ

4 : VIPに... - 2014/05/31 21:05:25.61 i4QxwLbh0 4/37

「……はぁー、散々ッスねぇ。4人に会っちゃうなんて」

「あはは……皆鳰なんかに気遣わないでいいのにッス………」

「………」

「…何やってるんスかね……ウチ……」

5 : VIPに... - 2014/05/31 21:06:05.42 i4QxwLbh0 5/37

『うえぇぇぇーーんうぇぇぇーーんっ』

『やーい、泣き虫鳰ー!』

『いじめられっこー!』

『へんなしゃべりかたー!あはは!』

『うわぁぁーんっうわぁぁあぁぁーーんっっ』


兎角『おい、お前らぁぁ!!』ダッ

春紀『よくも鳰を泣かせたな!』

『うぐ……ヒック…ぐす…兎角ちゃん……春紀ちゃん……っ…!』

6 : VIPに... - 2014/05/31 21:06:45.63 i4QxwLbh0 6/37

『げーーっ東兎角と寒河江春紀だ!!』

『逃げるぞほら!!ボコボコにされるぅ!!』

兎角『チッ……卑怯者め!』

伊介『鳰よー♥︎元気出してーおかしあげるからー♥︎』

『立てる?いたくない?手、かすよ』そっ

『……伊介ちゃん…晴ちゃん』


『…えへへ、みんな…ありがと…っす…』

ぎゅっ

7 : VIPに... - 2014/05/31 21:07:25.54 i4QxwLbh0 7/37

春紀『あちゃー、クラス、見事にバラバラだね』

兎角『まぁこんなもんだろ…ずっと一緒に居たし、わたし達』

『クラスは離れ離れになっちゃったけど、仲は変わらないよー』

伊介『そうねー♥︎』


『あはは…ウチ、…友達出来るッスかねぇ………』

9 : VIPに... - 2014/05/31 21:09:03.92 i4QxwLbh0 8/37

『鳰なら大丈夫だよ!』

伊介『なーに心配してんの♥︎鳰は明るいから問題ないわよー♥︎』

春紀『またいじめられたら、あたしらが助けに行くから!』ぐっ

兎角『そもそもわたし達がいるだろ、鳰』

『えへへ………ありがとっす。鳰、頑張るッスよぉー』へへへ

11 : VIPに... - 2014/05/31 21:11:46.93 i4QxwLbh0 9/37


『でさー、昨日のテレビがー』

『…………』

『あの芸能人、めっちゃ可愛いよね!』

『こないだ彼氏がさー』

『そういえば私の彼女ね……』

『(…クラス……なかなか馴染めないッス…)』しょぼん

『(皆は……どうしてるんッスかね)』

12 : VIPに... - 2014/05/31 21:14:34.26 i4QxwLbh0 10/37

『(お、思わず春紀さんのクラスに来ちゃったッス………)』

『(………)』ちらっ


春紀『そういやこないだ買ったネイルが発色良くてさー』

『ああ、あそこの可愛いし安いよねー』


『(…う、うわ……春紀さん、あんな派手な人達と仲良しなんッスか……?)』

『(鳰には到底無理ッスね……他の皆の所行ってみるッス……)』こそこそ

14 : VIPに... - 2014/05/31 21:19:57.74 i4QxwLbh0 11/37

『伊介さんの好きな人って誰なのー?すごい気になるーっ!!』

『伊介さんに好かれるなんて羨ましいー』

伊介『ウフフ♥︎誰でしょうー♥︎』


『晴ちゃんこっちも手伝って!』

『あわわ…ちょっと待ってねー』

『一ノ瀬さん、勉強教えてー!』

『ひゃぁーちょっと待っててーっ』


『兎角さんって美人ですよねーっ』

『彼女とかいるんですか??』

兎角『いない…』

『きゃぁーっじゃあ私、立候補したい!』



『(…………皆………楽しんでるみたいッスね………)』

『(………)』

16 : VIPに... - 2014/05/31 21:25:08.37 93TYwgsoO 12/37




『……へ……?付き合う……?』

春紀『ん。あたしら付き合うことにしたんだ』

伊介『うふふ♥︎』

春紀『まぁー、どうせそんな変わらないと思うけど。一応、報告』

伊介『一番に鳰に話すって、二人で話したの♥︎』

『そ…そうだったんッスか……。……応援、するッスよ!』

春紀『そっかー、ありがとな』なでなで

伊介『鳰も恋人見つかるといいわねー♥︎』なでなで


『……そう……ッスね……』

『……』

19 : VIPに... - 2014/05/31 21:27:47.11 93TYwgsoO 13/37

『あはは…分かってたッス。兎角さん達もそうだろなって』

『ごめんね、鳰。お友達なのには変わりないから』

『き……気にしないで下さいッスよおおお!応援するに決まってるじゃないッスか!!』

『友達…なんスから……』

兎角『ありがとうな』なでなで

『鳰は優しいねー』ぎゅうっ


『…………』



「………えぐっ……ぐす…っ」

「ずっと、ずっと一緒だったのに………っっ…」

「あっちから、離れて行ったんじゃないッスかぁぁ……っ」


「……もう、皆なんて友達じゃないッス…ぐす」

「さっさと帰ってふて寝するッス……」



「よぉー、泣き虫鳰」ザッ

「………っ!?」びくっ

20 : ありがとうッス! - 2014/05/31 21:30:55.08 93TYwgsoO 14/37



「い…嫌ッス!!!これはお母さんに貰ったおこずかいなんッスよ!!お金は………」

「なんでだよぉーー、俺ら友達じゃん?なぁーー?」

「少し借りるくらい、いいじゃねーかよぉ」

「とも、だち……?」

「小学校の頃はよくあいつらが邪魔して来たよなぁー」

「せっかく遊んでただけなのになぁ?鳰」


「鳰に友達なんていないッスよ………」ぐっ

「鳰に友達なんて、いたことないッス!!!!」

21 : VIPに... - 2014/05/31 21:32:07.93 93TYwgsoO 15/37

「へぇー、あいつらも友達じゃないってわけか」

「そ………そうッスよ……」

「鳰に友達なんて……っ」

「じゃあ、このストラップも貰っていいよなぁ?」

「!!!!それはっ………」



『お近づきのしるしにー、晴、鳰ちゃんにストラップを作って来たんだよ』

兎角『わたし達4人、お揃いなんだ。お前が入れば5人だな』

伊介『伊介はこんなダサいの要らないんだけどねーー♥︎』

春紀『伊介様ー、そんな言い方だめでしょ』チョップ

『い、いいんッスか……?お揃いで……こんな…』

『これで5人、一緒だね!』

『えへへ……ありがと……晴ちゃん………』


『とっても、可愛いッス』にこー

22 : VIPに... - 2014/05/31 21:33:38.17 93TYwgsoO 16/37

「やめ……っ返すッスよ……お金なら、あげるッスから……!』

「へぇー、お金より大事なんだ?これ」

「……あ、手が滑っちゃったーーー!」ぽいっ

カシャンッ…

「あああぁ……っっ!」

「あはは、地面に這いつくばってやんのー!」

「泣き虫鳰にはお似合いだな!」

「こ、こわれてる…ッス……っ…そんな……」

「わりーわりー、手が滑っちゃってさぁ。あはははは!!」

23 : VIPに... - 2014/05/31 21:34:38.89 93TYwgsoO 17/37

「………どうして、こんなこと、するんスか……?」

「はぁ?」

「鳰はなにもしてないのに……悪いことしてないのに!!!どうしてこんなひどいことするんスかぁぁぁぁぁ」ガンッ

「ぐわぁっっ!!」

「おい、おま……ぐふっ!」



「………ゔうっ……ごほっ…けほけほ……」

「ほら、謝れよ!!」ドゴォッ

24 : VIPに... - 2014/05/31 21:38:22.29 93TYwgsoO 18/37

「がはっ………嫌ッス…絶対鳰は謝らないッス!!」

「謝れよ!!謝れ!!おら!今俺達を殴ったこと謝れよ!!」ぐりぐり

「謝るのはそっちッス……っ…!…鳰に…っ謝れッス………」

「んだとこのぉぉっ!!」



「(………ああぁ、ストラップも壊れちゃったッスね)」ジャラッ

「(もうこれで……皆とも完全に…友達じゃなくなっちゃったんスかね…)」


「(…………鳰、皆と友達でいれて……よかったッス……だから皆、どうか………)」

「(お幸せに……)」ぽろっ

25 : VIPに... - 2014/05/31 21:39:51.89 93TYwgsoO 19/37

バァンッ



兎角「…………っっ!鳰っ…!」

春紀「おい、何していやがる!!」

「におーーーっ!!」

伊介「遅くなってごめんねー、鳰♥︎」


「………み、んな……っ…どうしてここに……」

「げぇーーっ、東に寒河江だ!!おい逃げ……」ガシッ

春紀「今度こそ逃げられると思うなよ?」にっこり

兎角「さぁ…どう調理してやろうかな………」ボキッボキッ

「ひ、ひぃぃぃぃ………」


26 : VIPに... - 2014/05/31 21:41:03.15 93TYwgsoO 20/37


「鳰!!!!」ぎゅっ

伊介「あらまー、ボコボコじゃん♥︎相変わらず弱いなー」なでなで


「ひっく……ぐすっ……うわぁぁぁぁぁあぁぁんっ」ぎゅーーっ



「(ウチ、どうして友達なんか居ないって思ったんスかね……)」

「(鳰が……鳰が自ら……)」


伊介『鳰ー、放課後5人でお茶しよ♥︎』

『駅前のファミレスとかで、ゆっくり話そう』

『へ……?…あー…えっと…鳰はいいッス!皆で楽しんで下さいッス!』

伊介『バカ、鳰も一緒にって

『じゃ、急いでるんで!!また明日ッスーー』ダダッ

伊介『……なによぅ、つまんない』ふんっ

『鳰…どうしちゃったのかな…』


「(皆から……逃げたのに……)」ぽろぽろ

27 : VIPに... - 2014/05/31 21:41:53.61 93TYwgsoO 21/37

クレープ屋

伊介「あーーんもう食べられない!春紀、あげるー♥︎」ひょいっ

春紀「ったく、しょうがないなー」もぐもぐ

「クレープ美味しいねー」

兎角「久々に食うと美味いな」


「………あの、皆……本当に……申し訳ないッス……」

伊介「…なぁによ、今更♥︎」

「鳰……晴ちゃんのストラップも壊しちゃって…ひっく……皆のこと、友達じゃないって…ぐす…言ったッス………」

28 : VIPに... - 2014/05/31 21:42:50.94 93TYwgsoO 22/37

「あんなの、何度だって作ってあげるよ」なでなで

「……ぐすっ…えぐ」

兎角「やっぱり全然成長してないな、お前は。泣き虫な所も、身長も」ぽんっ

春紀「それに何度だって助けに来るって、言っただろ。この4人で」

伊介「友達でしょー?♥︎泣くな泣くな、鳰ー♥︎」


「うううぅぅっ……うあぁぁぁんっ皆、大好きッスぅ…っずっと、ずっと鳰と友達でいてくださいッス………っ」

「当たり前だよ!だから鳰はー、」

春紀「ずっとあたしらの真ん中でいること!!…いいよな?」

伊介「拒否権はないわよー♥︎」


29 : VIPに... - 2014/05/31 21:43:57.62 93TYwgsoO 23/37

「うっううぅ……っ…鳰で……鳰で、よければ…、っ真ん中にいるッス…っ」ボロボロ

兎角「……さっきから泣き過ぎだ」ていっ

「もう泣かないで、鳰。美人は笑顔だよ、笑顔!」

「へへ……」にこっ

春紀「ほら、食え食え。あたしらの奢りだ」

伊介「ちょっとー、聞いてないー♥︎」

春紀「伊介様もちょっとは素直になれよなー、昔から変わってねーんだから」

伊介「春紀のバカ!」

「あはは…」

30 : VIPに... - 2014/05/31 21:44:52.90 93TYwgsoO 24/37


春紀「じゃ、そろそろ帰るかー」

伊介「春紀ん家泊まるー♥︎」

春紀「あは、またかい。まぁいいけどさ」

「晴も行きたーいっ!」

兎角「晴が行くなら」

「に、鳰もっ!!」

春紀「!」

「……鳰も、行っていいッスか…?」


31 : VIPに... - 2014/05/31 21:46:12.38 93TYwgsoO 25/37

伊介「…そんなのわざわざ聞くなってーの♥︎」

春紀「お前なー、伊介様の家じゃないだろ」

伊介「いずれそうなりますーだ♥︎」

兎角「いちゃいちゃいちゃいちゃウザったいな」

「仲良しだねぇー」ウフフ

ザワァァッ……

「ひゃっ……風が強…っ」


春紀『さあて、帰るかー!』

「?な、なに…?」びくっ

伊介『春紀ん家泊まるー♥︎』

「……昔の、春紀さん達?」

『晴も行きたーいっ!』

兎角『晴が行くなら』

「ま、待っ………」

『ウチも…』もじもじ

「!!」

春紀『?』

32 : VIPに... - 2014/05/31 21:47:33.84 93TYwgsoO 26/37

『ウチも、行きたい、ッス………』

伊介『……じゃあー、春紀の家まで競争♥︎伊介一番行きまーす♥︎』ダダッ

春紀『こら、何勝手に!』ダッ

『あぅ…待っ……』

『ほら、鳰も遅れちゃうよ!!』ぐいっ

兎角『ん』ぐいっ

『あ………っ……』

『…に、鳰も行くッス!』ダダッ

伊介がいちばーん♥︎
伊介様は反則だろー、あたしが一番だ
あはは、仲良しだねぇー



「(…そっか、今までずっと…勘違いしてたんスね、鳰は)」


「(なにも変わったことなんて、なかったのに)」

「(鳰、皆がどこかに行っちゃったような気がしてたッス…)」

33 : VIPに... - 2014/05/31 21:48:25.11 93TYwgsoO 27/37

伊介「じゃー、春紀の家まで競争♥︎伊介一番行きま…

「そ………そうはさせないッス!!」ダダッ

伊介「……そうこなくっちゃ♥︎」くすっ

春紀「ああもう、勝手だなー」ダッ

「行こう、兎角さんっ」

兎角「……ん」



「(鳰達は、いつまでも一緒ッスよね)」


「(鳰も…この4人の真ん中で)」



おわり


39 : VIPに... - 2014/06/01 01:51:30.33 59QWweZe0 28/37



おまけ


ガチャ

春紀「お待たせ」

「わぁぁ、春紀さん、タキシード!」

兎角「似合ってるなー」

「かっこいいッス!」

春紀「ありがとう。ドレスと迷ったけど、お姫様を迎えなきゃいけないからね」

ガチャ

伊介「……」ひょこっ

兎角「噂のお姫様が来たな」

「王子様がお待ちかねですよー、お姫様」にこっ

伊介「春紀ーーっ♥︎」たたたっ

春紀「おっ…とと」だきっ

伊介「………♥︎」ぎゅうっ

春紀「…伊介、すげー綺麗だよ」

伊介「春紀もかっこいいわよ♥︎」

40 : VIPに... - 2014/06/01 01:52:04.10 59QWweZe0 29/37

「わー………本当にお姫様と王子様みたい……」うっとり

「ゔうっ……ひっく…二人とも、素敵ッス……っ…」

兎角「お前もう泣いてるのか。……まぁ正直羨ましいけど…」

「…っあぁ!そろそろ時間ですよ、皆さん」

伊介「はーい♥︎」

春紀「行こう、伊介様」にこっ

伊介「ふふ♥︎」


兎角「……幸せそうだな」

「次は晴達ですよ、兎角さん!」

「ううぅ、これで兎角さん達も結婚したら鳰の涙枯渇しちゃうッスよぅ」

41 : VIPに... - 2014/06/01 01:52:31.56 59QWweZe0 30/37

恵介「…綺麗だよ、伊介」

伊介「ママ……ありがとう…」

恵介「幸せになるんだよ」

伊介「…うんっ♥︎」

恵介「春紀さんとずっと…仲良くね」

伊介「大丈夫よ」

恵介「……それじゃあ、行ってらっしゃい」ぽんっ

伊介「………ありがとう、ママ♥︎行ってきます」

42 : VIPに... - 2014/06/01 01:54:01.30 59QWweZe0 31/37


恵介「…ひっく、ぐす」

「はは、つらいものがあるね」

恵介「……そうだね。…ひっく」

「春紀さん、いい人なんだろう。きっと大丈夫さ」

恵介「そうだね……ぐすっ」



兎角「えー。申し遅れましたが、司会を務めさせていただきます、私、東兎角と」

「一ノ瀬晴でございます!どうかよろしくお願いしますっ」

乙哉「がんばれーっ」パチパチ

「わぁーっがんばって下さいっ」パチパチ

「…それにしても、犬飼…いや、寒河江伊介は綺麗じゃのう」

香子「寒河江も凛々しいな」

「……苗字で呼んでるとどっちがどっちだかわからなくなるね」

43 : VIPに... - 2014/06/01 01:54:37.09 59QWweZe0 32/37

兎角「それでは二人の友人、走り鳰さんのスピーチです」

「鳰、こっちへどーぞっ!」

「ぐす……ひっく…」

乙哉「……ってもうぐずぐず泣いてるし」

しえな「走り、泣き虫だからなー」

「ふ…二人の友人、走り鳰ッス。…じゃなかった、走り鳰で…す」

「ウチ……あっ違った私は小さい頃から、ぐずでノロマで…ひっく…いっつもいっつも、ぐすっ、いじめられてて」

香子「……ちょっと待て色々めちゃくちゃだけど」

「まぁまぁ、よいではないか」くすくす

44 : VIPに... - 2014/06/01 01:55:53.79 59QWweZe0 33/37

「そのたび、春紀さんと伊介さんが…ぐすっ…だずげでぐれで……ゔうぅ…」

「ご、ごめんなざ…えっと…ひっく…えぐっ…」

「(またボロボロになっちゃったッス……せっかくの晴れ舞台なのに…)」




「……がんばれ、鳰」

兎角「わたし達もついてる」


「……ふたりとも…っぐす」

春紀「頑張れよ、鳰」

伊介「しょうがないんだから……」


「うっ、うう、皆ぁ……っ」

「(………言わなきゃッス)」

「(皆が、大好きなこと。二人へ……伝えたいこと)」

45 : VIPに... - 2014/06/01 01:56:51.62 59QWweZe0 34/37

「……っ…私は、小学校から、ずっとずっとこの五人の真ん中にいたッス…じゃなくて、いたんです。…でもいつか、二人は付き合い始めて…っひっく、ウチ、ひとりぼっちになっちゃったと思って……ぐすっ」

「友達なんかじゃないって言った私を…ぐすっ許してくれで、ずっど友達でいでぐれて、本当にやさしくって…っひっぐ…本当に大好きなお友達ッス…ぐすっ…いつもいつも、迷惑かけてごめんなさいッス…えぐ……っっ…

これからも、ずっど友達でいでぐだざいぃ………っっっ」

しーーーーーん


「(……やっちゃったッス)」

「(こんな…ボロボロなスピーチで………)」

「…ほんと…ごめん、なさ……」ボロボロ

46 : VIPに... - 2014/06/01 01:58:26.11 59QWweZe0 35/37





……パチパチパチ

千足「……頑張ったな、走り」パチパチパチ

「えへへ」パチパチパチ

「千足さん……桐ヶ谷さん……」ボロボロ

純恋子「走りさんらしいですわ」パチパチ

真昼「仲の良さが伺えるます」パチパチ

溝呂木「うわーーーんっ寒河江ーーーっっっよかったなぁーーっ!!おめでとおぉーーっ!!!」

パチパチパチパチ

「………みんなぁ…っ……」

「……っ…二人とも、お幸せに!!ご静聴ありがとうッス…じゃなくて、ありがとうございました!」ぺこっ



春紀「……っ…ばか…」

伊介「あはっ♥︎…バーカ」ぽろぽろ

兎角「……」グス

「えへへ………おめでと……っひっく……えぐ」

47 : VIPに... - 2014/06/01 01:59:03.97 59QWweZe0 36/37



伊介「んじゃぁー、投げるわよ♥︎」

「ここは最年長のワシがとる!!!」

純恋子「いいえ私がとるんですわ首藤さんおどきになって!!」

「皆さんどいてくださいPOISNしますよ!?」

乙哉「あたしも参戦するーー!」

春紀「あたしが投げたほうがいいんじゃない。伊介様下手くそだから」

純恋子「いいえそれじゃあダメですわ!!」

「下手だからこそ難易度が上がりより効果が上がるんじゃ!!」

春紀「……そ、そうですか」

48 : VIPに... - 2014/06/01 01:59:38.96 59QWweZe0 37/37

「ふふふ、いいッスねー、ブーケ争奪戦」

溝呂木「東達や走りは貰いにいかないのか?」

「鳰はいいーっす、相手もいねーし。兎角さん達もほぼ結婚決まってるようなもんッスから、行かないんッスよ、多分」

溝呂木「そうかぁ、じゃあ次は東達かな。……ところで走りがあんなに泣き虫だなんてな」

「それはこっちの台詞ッスよ。溝呂木ちゃん泣きすぎっしょー」

溝呂木「あはは、そうかな」

「……んっ!?ちょ、溝呂木ちゃん、上!!なんか来るッス!」

溝呂木「へ!?うわああぁなに、UFO!?UMA!?」

「幽霊!?怪奇現象!?とにかくどれでもヤバいッスよおおお」

溝呂木「わぁぁああっ命だけはぁぁーーっ」


ぱしっ


溝鳰「「……へ!?ブーケ!?」」


終わり

記事をツイートする 記事をはてブする