1 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:12:42.70 5hqjtamc0 1/35

「なんだよ、台本通りだろ?」

「もっと好色そうな笑い方で」

「好色?」

「エロそうに笑って」

「えと、『うへへへへっ、口ではイヤがっても体は素直じゃねえか』」

「ばっちぐー。次、私が『いやぁ、そこはらめぇぇぇっ!』」

「ちょ、声大きいから!」

「このくらい大声で言わなきゃ練習にならないでしょ」

「それ以前にこの台本おかしいだろ? これ本当に文化祭でやるのか?」

「候補だよ。他にも何本か作ってある」

「もう少しまともな台本やろうぜ」

「うるさいなー。付き合ってくれるって言ったのは兄でしょ」

「そうだけどさー」

元スレ
兄「へっへっへっ、口ではイヤがっても体は」 妹「カット!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1302415962/

7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:17:06.94 5hqjtamc0 2/35

「いい? 演劇に大事なのはエロスなの! 大衆はエロを望んでるの!」

「……俺の思うエロスと、お前の思うエロスには大きな隔たりがあると思うんだ」

「聞いてあげる。意見をどうぞ」

「もっと爽やかにさー、青春モノな感じでさ。体育着越しの曲線とか、見えるか見えないかのパンチラとか」

「刺激が足りない。陵辱よ、時代は陵辱を求めてるの!」

「はぁ。何が嬉しくて妹と陵辱劇やらにゃならんのさ」

「うるさいな。次、脅迫シーン」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:21:21.99 5hqjtamc0 3/35

「あー。『このUSBメモリのデータをばら撒かれたくなかったら、俺の言う事を聞くんだな』」

「『最低。絶対に、絶対に許さないんだから!』」

「こほんっ。『くくくっ。さあ、まずは服を脱いでもらおうか』、ってバカか! こんなもん文化祭でやれるかっ!」

「よいしょっ」

「そして脱ぐな!」

「リアリティが」

「そんなリアリティ遠くに投げ捨てろ」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:25:27.98 5hqjtamc0 4/35

「あのさ、お前は何を書こうとしてるわけ? まさか本当に陵辱するだけの話じゃないだろ?」

「恋愛モノ」

「は?」

「『陵辱から始まる恋もある』がテーマ。斬新でエロくていいかなー、って」

「ああ。前々から残念な頭だと思ってたが、本当に手遅れだったんだな」

「それは褒めすぎだよ」

「お願いだから普通に会話するくらいの機能は残してくれ」

18 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:29:59.45 5hqjtamc0 5/35

「でも斬新でしょ?」

「斬新かどうか以前に文化祭で上演できる物を書け。まだこれ誰にも見せてないだろうな?」

「うん。兄が初めての人だよ」

「……。まあ、とりあえず却下だ」

「私を捨てるの? 兄に私の初めてを捧げたのに、酷いよ」

「そろそろ怒るぞ」

「逆切れはダサいよ」

「……他の候補は?」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:33:39.77 5hqjtamc0 6/35

「はいどーぞ」

「どーも」

「じゃ、始めるよ。『やめてお義父さんっ、いやぁっ!』」

「はいストップ」

「何? まだ始まったばかりじゃん」

「陵辱から離れろ」

「えー。でもこの場面は必要だよ」

「一応聞こうか」

21 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:38:34.57 5hqjtamc0 7/35

「この主人公は義理の父親から乱暴されて育つんだけど、すごいイケメンのホストに出会って愛し合って難病に……」

「却下」

「えー。面白いでしょ?」

「合意のない性行為がある時点で全部却下だし、そういうパクリ臭が酷すぎるのはダメだ」

「ええええっ! 物語の基本はパクリだよ! パクリこそ創作だよ!」

「色々怒られるから黙れ。で、陵辱がないのはどれだ?」

「この台本だけしか残らないんだけど」

24 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:41:37.59 5hqjtamc0 8/35

「じゃ、それやるぞ」

「……本当に?」

「なんだって陵辱よりはいい」

「本当の本当に?」

「うるさい。いいからやるぞ」

「うん」

26 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:47:04.68 5hqjtamc0 9/35

「こほん。『俺はいつの間にか妹を意識していた』……うん?」

「『お兄ちゃん、朝だよ!』」

「『うるさいな』」

「『何その態度! 起こしてあげてるのに』」

「『頼んでない』」

「『いいもん、もう起こしてあげないんだからねっ!』」

「『……クソ、あんな無防備にベタベタ触りやがって。俺はお前が好きなのに』、って……うわぁあああああっ!!!」

「んー?」

「なんだっ、これっ!? 無理無理無理無理っ、無理だって! どんな羞恥プレイだよ!」

32 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:52:06.39 5hqjtamc0 10/35

「兄がやりたいって言ったんでしょ?」

「あれは消去法だ! こんなのだって知ってたらやるなんて言ってない!」

「じゃ、他のやる?」

「それは……いや、今から新しい候補作ればいいだろ!」

「どれも作るのに結構時間掛かってるんだよ?」

「そっ、そうだ。お前以外の奴は台本書いてないのか?」

「いない。オリジナルの劇やるのだけ決めて、結局、私に押し付けたんだもん。『お前色々独創的だから大丈夫』だって」

(間違ってはないが、こいつは明後日の方向に独創的なんだよ)

33 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 15:57:25.04 5hqjtamc0 11/35

「それに、この台本は私にしては珍しく性描写も抑えたやつだし」

「うぅぅ」

「どうしてもイヤなら別の作るけど」

「近親モノなんて上演できないだろ!」

「このくらいなら押し通せば行けるって。どーせ学校の文化祭だし」

「うぅぅ」

「もういいよ。私が少ーし睡眠時間削って普通のつまらない台本考えればいいんだから」

40 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:02:16.46 5hqjtamc0 12/35

「……わかった。これやろう」

「いいの?」

「仕方ないだろ。パラパラ飛ばし読みした感じだと一番マシだし、好みは置いておけば、悪くはないと思う」

「ずいぶん褒めるね」

「お前にしては真面目に書いてるからな。切ない話になってるんじゃないか?」

「ふぅーん。兄は近親モノが好きなんだね」

「褒めてるんだから素直に受け取れよ。ほら、読み合わせするんだろ」

「もちろん」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:07:32.73 5hqjtamc0 13/35

「『……俺は、お前の事がす、す、すっ』……無理! やっぱ無理!」

「照れすぎ。サラッと言いなよ。リピートアフタミー。『好き』」 兄「『す、好き』」

「『好き』」 兄「『好き』」 妹「『好き』」 兄「『好き』」 妹「『妹が大好き』」 兄「『い、妹が大好き』」

「『俺は妹が大好きだ!』」 カチッ

「『お、俺は妹が大好きだ!』」

「うん、バッチリ!」 

カチッ 『お、俺は妹が大好きだ!』

「ぶっ!」

カチッ 『お、俺は妹が大好きだ!』

「私も兄が大好きだよ!」

「消してぇぇぇぇぇぇっ!!」

「アジカンはそこまで好きじゃないかなー」

「そんな話してない!」

50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:13:20.10 5hqjtamc0 14/35

「…………疲れた」

「劇一幕分の構成だからね。最後は二人がキスして終幕」

「ベタベタだなー。斬新さはどこに行ったんだよ」

「物語の鉄則はハッピーエンドだよ、王道こそナンバーワン! ……『大好きだよ、お兄ちゃん』」

「『オレモダヨ』」

「感情込めて」

「疲れてるんだよ。……『俺もだよ、妹』。これでおしまいだな」

「てーいっ!」 どんっ

「うぉっ!」 ばたっ

52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:15:05.98 5hqjtamc0 15/35

「二人は愛を誓うキスを交わすのでした」

「そこまで再現する必要はないだろっ!?」

「リアリテー」

「そんなリアリテーはどぶ川に投げ捨てろっ!」

「いいから、んーっ」

54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:17:58.88 5hqjtamc0 16/35

「近い。髪がくすぐったい。どけよ」

「まだしてないでしょ? ほら、早く。ね……お兄ちゃん?」

「……んっ」 ちゅっ

「ふぇ?」

「これでいいだろ。早くどけよ」 かぁっ

「ばっ、ばっ、ばっ……バカッ!!」 ドンッ

55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:18:52.62 5hqjtamc0 17/35

「痛っ! 何すんだよ、バカ!」

「ほっ、本当にするなんて、何考えてんのっ!」

「お前がしろって言ったんだろ」

「あれは兄をからかっただけで、本当にするなんてっ!」

「なんだよ。俺が悪いのかよ」

「……っ、部屋から出てってよ! 出てけ!!」

「言われなくても出てくよ!」 がちゃっ

「……うーっ! うぅぅーっ!!」 じたばた

「わっ、私が兄の前で取り乱すなんて、一生の恥! 仕返ししてやる、絶対に仕返ししてやるっ!」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:21:51.80 5hqjtamc0 18/35

「なんだよ。自分がしろって言ったくせに」

「……たしかに勢いでキスした感はあるけどさ」

「意外と柔らかかったな。女っぽくて」 どぎまぎっ

「なっ、なーんてなっ! 長く読みすぎて台本に毒されてるみたいだな、うん!」

「さ、寝よ寝よ」

(……眠れない。唇の感触が、いや、これは台本のせいであって) もんもん

62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:24:14.71 5hqjtamc0 19/35

「……」

「ふぁぁ、おはよー」

「……」 つーん

「おーい。お、は、よ、う!」

「お母さん、朝ご飯」

「無視かよ」

(いつも以上に腹が立つな。ふんっ、なら俺も無視してやるからな)


(そんな風に思ってから二週間が経つわけだが)

「最近は文化祭の準備で朝からいないし、帰るのも遅いし」

「俺も悪かった気がしてきたし。普段うるさい奴が静かだと、なんか物足りないっていうか……」

「様子、見に行ってみるかな」

67 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:31:51.96 5hqjtamc0 20/35

体育館

「はい、追加のシーンの練習行ってみよー! これ物語的にも重要なシーンだからね!」

「お、やってるな」

『ねえ、お兄ちゃん。練習に付き合ってくれる?』

「ん? こんなの読み合わせの時にはなかったよな」

『お話の最後は二人がキスして終わるの』

『こんな風にか?』

「……っ」

「ん。あちゃー、兄来てるよ。予定じゃ本番で見せて顔赤くしてやるつもりだったのになー」

「兄ー!」

「……」 すたすた

「あれ? ……すいませーん、ちょっと外しますー。練習はみんなでやっといて」

68 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:36:03.01 54fABvae0 21/35

廊下

「兄! 観てたんなら感想くらいくれてもいいんじゃない?」

「ああ」

「何、怒ってるの? いつもはこのくらい笑って済ますじゃん」

「別に」

「うじうじ気持ち悪いなぁっ! 言いたいことあるならはっきり言えばっ!?」

「……お前もあの事を気にしてるんじゃねえかって、勝手に思ってただけだよ」

「はあ? 気にしてるから、こうして仕返ししてるんじゃん」

「結局は話のネタにできる程度の事なんだろ、お前にとっては。人に触れ回っても平気な事なんだろ?」

「そういうわけじゃ」

「とにかくさ、あれは俺が悪かったよ。ごめん。劇、頑張ってくれよ。じゃ」 とたとた

「こんなの、何も面白くないじゃん」

「兄をからかって、兄と遊びたいだけなのに。こんなの全然楽しくないじゃん」

「私って、ほんとバカ」

73 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:40:53.06 3Zc2ZB3+0 22/35

体育館

「ただいまー」

同級生「あれ。妹ちゃん、目赤くない?」

「花粉症。放っといて。それよりみんな、ちょっと聞いて! 今から台本に手直し入れるから!」

同級生「今からっ!?」

「ごめん。でも、台本作り私一人に押し付けたり、それなりの事はしてるでしょ?」

同級生「う、うん」

「すぐに書き換えるから待ってて」

75 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:42:38.62 3Zc2ZB3+0 23/35

廊下

(あんなにきつく言い返す必要は、なかったよな)

「大人げない。強引に謝って逃げ出して、全部あいつのせいにしちまった。俺が勝手に傷付いただけなのに」

「……はぁ」

「兄!」

「うわっ! な、なんだ妹?」

「これ、劇のチケット。……もし気が向いたら、観に来て」

「うっ、うん」

「じゃあね」 とてとて 

「……」

77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:44:14.97 3Zc2ZB3+0 24/35

文化祭当日

「おはよ、兄」

「おはよう」

「先行くね。劇の段取り確認あるから」 とてとて

「……」

「いつまでも、いじけてる場合じゃねえよな」

「頑張ってあいつが作った舞台だ。観に行こう」

78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:48:19.87 3Zc2ZB3+0 25/35

体育館

「……おっ、始まるみたいだな」

『俺はいつの間にか妹を――』

「台詞は所々変えてるが、改めて聞くと恥ずかしいな」

「今の所、観客の反応はそれなりかな。所詮、お話の中の事だしな」

『……俺はお前の事が――』

「ははっ。この場面は恥ずかしくてなかなか言えなくて、しかもあいつが録音して何度も俺に聞かせたっけ」

(それにしてもあのシーン、なかなか来ないな)

「……あれ、もう終わっちまうぞ」

『それからも二人は兄妹として仲良く暮らしました』

「…………」

パチパチパチパチッ

80 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:51:12.91 3Zc2ZB3+0 26/35

同級生「おつかれさまー! 受けよかったねー! 脚本弄って正解だったんじゃない?」

「かな? そうだといいな」

「……」

「あ。ごめん、少し外すね」

同級生「はいはーい」

82 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:52:54.43 3Zc2ZB3+0 27/35

「兄、どうだったかな。劇、面白かった?」

「お前はどうなんだ?」

「手応えはあったかな。みんな楽しんでくれたと思うよ」

「そうじゃねえよ。お前が楽しかったか聞いてるんだ」

「私? 私は、みんなが楽しんでくれれば」

「……あのシーン、カットしたんだな」

「あ、うん。あれは、ない方がいいと思って」

「本当にない方がよかったと思うか?」

「うん。あれ、気分良くないでしょ」

「つまんねえよ」

「え?」

84 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:55:28.75 3Zc2ZB3+0 28/35

「刺激もない、ラストも中途半端。あんな小奇麗なつまんない話、全然面白くねえよ」

「でも、みんなは面白いって」

「お前が全然楽しそうじゃねんだよっ! そんなのつまんねえだろっ!」

「え……」

「馬鹿でいい加減で適当で、自分勝手で人の気持ちも考えないしすぐにやり過ぎるけど、でも、いつもすげえ一生懸命で楽しそうで」

ぎゅぅ

「あっ……」

「だから、一緒にいたくなるんじゃねえか」

「でもっ! 兄、怒ってたじゃん!」

「あれは、その……二人きりの秘密だと思ってたから、あんな風にされて何か腹が立って」

86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 16:56:10.69 3Zc2ZB3+0 29/35

「あ。……ふーん。そっかー。へぇー。なるほどねー」

「な、なんだよ」

「……兄、私に惚れたでしょ?」

「ばばばばばっ、ばか言うなよっ! おっ、俺が妹に惚れるはずないだろっ!」

「でも誰が聞いても告白だよね、兄の言葉」

「違っ」

「いつから? キスの時?」

「こ、これは恋とかじゃなくてだなっ!! そ、そう、性欲だ!!」

「はぁ?」

92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:01:54.65 3Zc2ZB3+0 30/35

「女に縁がないから身近なお前に性欲を向けてるだけだ!!」

「くくくっ、全然言い訳になってないじゃん。……ま、いんじゃない、性欲だったとしてもさー」

「え?」

「お互い擦り切れるくらいやって、飽きたらフツーの兄妹に戻って、またバカみたいな事して遊ぼうよ」

「お前なぁ、少しは真面目に考えろよ」

「真面目だよ? 私、いつも私のバカに付き合ってくれる兄が大好きだもん」

「うぅ」 かぁっ

「うん、これで全部解決!」

「してないだろ!」

96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:05:13.70 3Zc2ZB3+0 31/35

「そして、二人は誓いのキスを交わすのでした」 ちゅぅ

「んんっ!? ひっ、ひたがっ! ひたがぁっ!」 

「んーっ」 くちゅくちゅっ

「んーっ!」

「……ぷはっ。どう? 気持ち良かった?」

「大事なものを奪われた気分だ……」

「口では嫌がっても体は」 兄「尻を撫でるなっ!」

98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:07:35.80 3Zc2ZB3+0 32/35

同級生「妹ー、打ち上げ始まるよー!」

「ごめーん、私これから擦り切れるぐらいセックスしてくるから!」

同級生「せ?」

「はいはい妹さん、みんなと楽しんできてくださいねー」

「ふーん、クラスの男子と楽しんでこようかなー」

「お前なぁ」

「この人も打ち上げに参加するってー!」

「あっ、おい!」

同級生「えと、誰?」

103 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:12:08.27 3Zc2ZB3+0 33/35

「今回の話のモデル、ずばり兄です」

「バっ……あっ、あくまでモデルなんで」

「毎日しっぽり決めてます」

「何言っても信じないでくれ、こいつ頭が残念なんだ」

同級生「あー、大丈夫ですよ。うちのクラスはみんな慣れてますから」

「その言い方何かむかつくなー」

109 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:16:22.53 3Zc2ZB3+0 34/35

「俺がいても場違いだろ? 先帰ってるから」

「兄を連れてくと、私と兄の台本プレイが見られるよー!」

「そんなの誰も見たく」 同級生「ええーっ! リアル近親プレイが生でっ!?」

「妹の同類かっ!?」 妹「生だよ! キスもしちゃうよ、しかもディープ!」

同級生「兄さん、行きましょう!」 妹「ほらほら、早く!」

「いやぁぁっ!」


こうして兄を辱めるという当初の目的も叶ったとかなんとか。

112 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日: - 2011/04/10(日) 17:19:01.11 3Zc2ZB3+0 35/35

続けようと思えばいくらでも続きそうなんで、ここで終わり。体調がやばいんで寝ます
続けたい方いたらどうぞ。いなければ落としてくれれば

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