僕は男。今年の春から上京し兄と同じ大学に通っている。だが兄と一緒に住むことは出来ない。
なぜなら兄は去年の夏、事故で他界してしまったからである。兄は僕の憧れだった。
みんなから慕われ、やさしく、強く、正義感あふれる人だった。将来は警察官になりたかったそうだ。
兄を思い出すと今でも涙があふれてくる。兄が亡くなった現実を振りはらうように僕は勉強にのめりこんだ。
気がつけば、兄と同じ大学に入学していた。そこであの人と出会った。
元スレ
女「今日からあたしがお兄ちゃん♪」男「まてぃ!!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304833835/
あの人とは女さんという、栗色ショートヘアの元気で吸いこまれそうな眼をした綺麗な女性だ。
僕より上の学年だが同じ授業を履修していた。知り合うきっかけは教科書を見せてもらったときだ。
その講義の教科書は売り切れで、学生協に入荷するは2週間後だそうで、最初の授業の時に
持っていなかった。僕が困っていると女さんから声を掛けてくれた。
そこから女さんとは友達になった。そんな大学生活に慣れ始めたある日、事態は急変する
あの人とは女さんという、栗色ショートヘアの元気で吸いこまれそうな眼をした綺麗な女性だ。
僕より上の学年だが同じ授業を履修していた。知り合うきっかけは教科書を見せてもらったときだ。
その講義の教科書は売り切れで、学生協に入荷するは2週間後だそうで、最初の授業の時に
持っていなかった。僕が困っていると女さんから声を掛けてくれた。
そこから女さんとは友達になった。そんな大学生活に慣れ始めたある日、事態は急変する
女「だから、今日からあたしが男君のお兄ちゃんになるの♪」
男「えーと、おっしゃってる意味がわかりません」
女「えっ?なんで?」
男「……どこからつっこんだらいいんでしょう……まずですね……」
女「なぁに?」
男「なんで女さんが僕の部屋にいるんでしょう?」
すみません。人それを謝罪という
女「?鍵であけて?」
男「はいはい!質問です。なんで女さんが僕の部屋の鍵を持っているんでしょう?」
女「?男君の財布にについてたよ?」
男「OK。次の質問です。なんで女さんが僕の財布を持ってるんですか?」
女「落ちてたから」
男「どこに?」
女「大学の3402教室に」
男「なるほど。女さんは僕の財布を届けに来てくれたんですね。ありがとうございます」
女「うん、男君はおっちょこちょいだぁね♪お兄ちゃん心配だよ」
男「……次の質問です。どうやって僕の住所を知りました?」
女「やだなぁ、財布に免許証はいってるじゃん♪」
男「言われてみればそうですね。で、次の質問ですが」
女「うん」
男「なんで女さんが僕の『お兄ちゃん』になるんですか?」
女「えっ?あたしがなりたいから♪」
男「なんでですか?しかもなんで『お兄ちゃん』なんですか!?」
女「えー?嫌なの?お兄ちゃん困るなぁ」
男「嫌とかじゃなくて、意味がわかりません」
女「小さいことは気にしなーい♪」
男「大きいことなので気にします。てか、してください!!」
女「そっか、大きいことか。それじゃあ話すね。」
男「はい」
女「男君、こないだの経済学の授業が休講になった日のこと覚えてる?」
男「はい、次の講義まで時間が空いたので女さんとカフェに行きましたよね」
女「その時、男君亡くなったお兄さんの話をしてくれたよね」
男「……はい、女さんあの時、真剣に聞いてくれましたね……」
女「男君すごくさびしそうな顔してたよ………」
男「………………」
女「そこであたしは思ったわけよ」
男「………ん?」
女「あたしが男君のお兄ちゃんになればいいんだと♪」
男「まてぃ!!どうしてそんな発想になるんですか!!」
女「えっ?なんで?」
男「なんでじゃなくて!女さん、おかしくないですか?」
女「おかしい?なんで?」
男「そもそも女さんの性別はなんですか?」
女「花も恥じらう乙女だよ♪」
男「OK!そこまで理解していただければ十分ですね?兄とは男性ですか?女性ですか?」
女「あっそっか!気がつかなくてごめんね♪」
男「普通気づきますよね?どうしてそうなった?」
女「じゃ今からあたしは男性だよ♪これでどうだ!!」
男「どうだじゃないです!!なんの解決にもなってません!!」
女「大丈夫だよ♪今からあたしは……うんう、俺は男性として振舞うぜ!」
男「口調を変えたくらいじゃダメです!!」
女「えー?男君のケチ」
男「ケチじゃありません!!」
女「まったく男君は堅いなぁ。そんなんじゃお兄ちゃん困るよ?」
男「正直言って僕の方が困惑してますからね」
女「そうなの?じゃお兄ちゃんになんでも相談しなさい♪」
男「困ってる原因が相談相手なのでなにも解決出来ないと思います」
女「えー?そうかな?話してみることから解決の糸口はつかめるものだぁよ?」
男「そうですか。それじゃ相談しますね?」
女「おーおーどんとこい♪」
男「ある女性が僕の『兄』になりたいと僕の部屋で駄々をこねているのですが
どうしたらよいでしょうか?」
女「受け入れてお兄ちゃんになってもらった方がいいと思いまーす♪」
男「わかってましたよ。えぇえぇ、こういう回答が来ることくらい」
女「ところで男君、夕ごはんは済ませたの?」
男「ずいぶん急な切り返しですね。でもまだです」
女「そっか。じゃちょっとまってね」トコトコ
男「あ、はい」
女「じゃーん♪カレーライスとポトフ作ってたよ!」
男「あ、おいしそう。えっ女さんこれ僕のために?」
女「うん、そーだよ。男君一人暮らしでしょ?おいしいもの食べてるかな?って」
男「うわぁ、うれしいです。それじゃいただきます」ジーン
女「どぞどぞ、いっぱい召し上がれ♪」
男「うん、とってもおいしいです。女さんお料理得意なんですね」パクパク
女「あ、男君あたしもごはんまだなんだ。一緒に食べていい?」
男「え?女さん僕のこと待っててくれたんですか?」
女「当然だよ。だからおなかペコペコ」
男「!そうですか。もちろん食べてください。って僕が作ったものじゃないですけどね」
女「うん、それじゃいっただっきまーす♪」パクッ
男「昔、兄さんも良くごはんを作って食べさせてくれました」モグモグ
女「そうなんだ!お料理も出来るなんて、素敵なお兄さんだったんだぁね♪」パクパク
男「このポトフなんか兄さんの味そっくりです。なんか思い出すなぁ」モグモグ
女「あは♪そう言ってもらえるとうれしいよ♪お兄ちゃん作った甲斐があったよ」パクパク
男「本当においしいです。久々に人間らしい食事にありつけました」パクパク
女「おおげさだなぁ男君は。あ、ほっぺにカレー付いてるよ?」ペロ
男「ブッ!!!!!」
女「あー男君、大丈夫?」
男「ななななななな///、なにすんすか!!」カアァ
女「?男君のほっぺ、きれいにしただけだよ?」
男「なななな、なんで舐めるですか!!」アセ
女「あぁごめん。ハンカチ忘れちゃった♪テヘッ」
男「ほ、ほかに、他に方法があるじゃないですか!」
女「男の子は小さいこと気にしなーい♪」
男「女さんが気にしてくださいよ。あぁもう///」
女「男君、顔真っ赤だよ?風邪引いた?」
男「いや、風邪じゃないですよ。あぁもう///」
女「そう、ならいいや♪お兄ちゃん心配したよ」
男「その設定は守るんですね。ある意味感心します」
男「ごちそうさまでした。とってもおいしかったです」
女「お粗末さまでした。いっぱい食べてくれてお兄ちゃんうれしいよ♪」
男「いやぁ、ほんとにお腹いっぱいです。女さんいいお嫁さんになりますよ」
女「へへー。おだててもなんも出ないよ♪」トコトコ
男「あれ?女さん?どうしたんですか?」
女「うん。お風呂の用意しよっかなって。お兄ちゃんがお風呂沸かしたげる♪」
男「まてぃ!!」
女「?どしたの?」
男「女さん、もしかしてお風呂入るつもりですか?」
女「うん、そだよ♪あたしもさっぱりしたいかぁね」
男「女さん、えーと一応質問しますが、泊まるつもりですか?」
女「え?ちがうよ?」
男「ですよね」
女「住むつもりだよ♪」
男「まてぃ!!てか本当に待ってください!冗談ですよね?」
女「お兄ちゃん嘘つく子はきらいだよ♪」
男「OK。本気なんですね。てか、より性質悪いです」
女「へへへー」
男「あぁもう、どこからつっこんだらよいのやら」
女「お金の心配ならしなくていいよ。あたしいっぱい持ってるから♪」
男「お金の心配じゃないです!女さんの貞操の心配です!」
女「あぁ、なんだ。そんなことか。小さいことは気にしなーい♪」
男「大きいことです。気にしてください」
女「男君はこまかいなぁ。お兄ちゃん情けないよ」
男「僕はあなたが情けないと思います」
女「ひっどいなぁ男君は!お兄ちゃんそんな風に育てた覚えはないよ!めっ!!」
男「女さんから育てられた覚えはありません」
男「まじめな話、ご両親が心配なさってると思います。連絡した方がいいですよ」
女「あたしひとり暮らしだから大丈夫だよ」
男「え?女さんここ地元だって言ってませんでした?」
女「そだよ。両親はもういないんだ」
男「あっ…………」
女「2年前にね。交通事故で死んじゃった」
男「………………」
女「うん、昔のことだしね。だからあたし一人なんだ」
男「すみません。こんなこと聞くつもりじゃなかったのに」
女「あぁ、もう気にしなーい。お兄ちゃん怒るよ」
男「はい………………」
女「それじゃ、お兄ちゃんお風呂沸かしてくるね♪」トコトコ
男「あぁ、ちょちょっと女さん!!」アセッ
女「ふーんふふーん♪」ガチャ
男「………………」
男「………………」
男「(……どおしよう……女さん本格的に泊まるつもりだぞ)」
男「(……てか……住むつもりだぞ……)」
男「(あんな綺麗な人と一緒に住むなんて……最高……なんだけど………)」
女 [『2年前にね。交通事故で死んじゃった』]
男「(………女さんにそんな事情があったなんて………)」
男「(兄さんのことで僕に親近感がわいた………のか?)」
男「(…………兄さん…………)」
__________
______
___
男の回想
男「兄さんのごはんは、ほんとにおいしいですね♪」パクパク
兄「はっはっはっ、男、ちゃんとニンジン食べてくれて私はうれしいぞ」パクパク
男「兄さんのポトフが特別なんですよ」モグモグ
兄「そうかそうか、なら私も作った甲斐があったよ」モグモグ
男「兄さんがつくるなら僕なんでも食べれそうです」パクパク
兄「うん、私は料理に愛情をたっぷりこめて作ってるからね」パクパク
男「じゃ、やっぱり特別なんじゃないですか」モグモグ
兄「はっはっはっ。男よ、確かにそうかもしれないね。はっはっはっ」
男「えー?じゃなんで笑うんですか兄さ………
__________
______
___
男の部屋
男「(あの時みたいな…………)」
男「兄さん………………」
女「はーい♪なぁに?」
男「!!女さん?あぁごめんなさい。ちょっと考え事してました」
女「男君どしたの?」
男「ちょっと兄さんを思い出しまして。昔兄さんとも今日と同じように
わいわい騒いで食べてたなって」
女「………………………」
女「ねぇ、男君。今日の夕ごはん」
男「えっ?」
女「今日のごはん、男君美味しく感じたでしょ?なんでだかわかる?」
男「女さんの腕が良かったからじゃないんですか?」
女「うん、それだけじゃないんだよ。ごはんってね、誰かと食べるとほんとに美味しんだよ」
男「………………」
女「あたしね、今日の夕ごはんほんっとに、美味しかった」ピク
男「女さん?」
女「あたしさ、……ずっと一人で食べてるじゃん。だからね……」ピクピク
男「えっ?」
女「……お……とこ……グス……く……ん……と……」ポロ
男「あっ」
女「……ヒグ……一緒……に……食べれ……て……」ポロポロ
男「女さん…………」
女「ほんっとに、美味しかったんだよーーー!!うわーーーん!!!」ポロポロポロ
女「ごめんね。いきなり泣いちゃって。お兄ちゃん泣き虫だね」
男「大丈夫です。女さんの気持ちわかりますから」
女「そっか。男君はやさしいね。お兄ちゃんうれしいよ」
男「///」ナデナデ
女「さて、いっぱい泣いたしお風呂にでも入りますか♪」
男「あっ、女さん。多分お風呂冷めちゃってますよ」
女「あ、そだね。お兄ちゃん反省」
男「あ、あ、いや温め直せば済むんで問題ないです」
女「そう?じゃ温めてくるね」
男「いや、僕が行きます。ちょっと待っててくださいね」
お風呂
ピッ
男「…………」
女 [『あたしさ、……ずっと一人で食べてるじゃん。……』]
男「…………」
女 [『ほんっとに、美味しかったんだよーーー!!うわーーーん!!!』ポロポロポロ]
男「…………」
男「……………………」
男「…………女さん…………」
男の部屋
男「女さん、お風呂沸きましたよ」
女「あ、はーい♪ありがとね。男君」
男「じゃ、女さん先に入ってくださいな。僕はあとでいいので」
女「えっ?なんで?」
男「ごはんも作ってもらいましたし、お風呂もやってもらったじゃないですか。
僕が先に入らせてもらうわけにはいきませんよ」
女「なーにいってるんだね、ちみは?兄弟仲良く裸の付き合いをしようではないか♪」
男「ブーーーーーーー!!!!!!!!!」
男「なななななにいってんすか!!だめに決まってるじゃないですか!!///」アセアセ
女「なに水臭いこといってんの?お兄ちゃんさみしいよ」
男「さみしがる前にはずかしがってください!!」
女「大丈夫だよ♪あたしおっぱいちっちゃいから」
男「////ってそういう問題じゃないです!!ダメです!!」
女「かったいなぁ男君は。君と俺との仲じゃあないか♪」
男「いまさら口調直してもダメです!!私は女性!貴方は男性!!Repeat after me!!」
女「俺は男性♪君も男性♪」
男「ダメです!こればっかりは、ほんっとうにダメです!!」
女「………………………」ジー
男「そんな顔してもダメです!!」
女「………………」プチ
女「男ぉぉおおお!!さっきから聞き分けのないことばっかり言って!!!」
男「はいいいいいい??!!」
女「お兄ちゃんに向かってなんですか!!説教ですか!!いいかげんにしなさい!!」
男「ええええええぇ!!!?」
女「いいから黙ってこっちにきなさい!!!」ズルズル
男「えっ?なにこれ!?なにこれ!!?理不尽だぞこれ!!!」ズルズル
女「まったく世話ばっかりかけるんだからこの子は!!」ゴソゴソ
男「いーーーやーーー脱がさないで!脱がさないで!そこはだめーーー!!」ゴソゴソ
お風呂
男「シクシク。もうお婿にいけない…………」チャプチャプ
女「はぁ、いい湯だぁねぇ♪」チャプチャプ
男「うぅ……息子が………息子が………一人立ちしてるよ………」チャプチャプ
女「おぉ、男君もそんな年になったか。お兄ちゃんは安心だぁよ」チャプチャプ
男「うぅ、あなたはご自分の身を案じてくださいよ」チャプチャプ
女「だぁいじょぉぶ。あたしはお兄ちゃんだから」チャプチャプ
男「答えになってないですよ。ほんとにもう///」チャプチャプ
女「さてそろそろ背中を流してもらおうかね?男君、よろしくぅ♪」ザァ
男「あはは………もぅどうにでもなぁーれ///」ザァ
女「はぁ、気持ちいいよ♪男君」ゴシゴシ
男「///」ゴシゴシ
女「はぁ、幸せだなぁ。極楽極楽♪」ゴシゴシ
男「(沈まれ沈まれ、僕のモンスター、お願いだからゆうこと聞いて)///」ゴシゴシ
女「あぁん///」ビク
男「///」ビクッ
女「あぁ、気にしない気にしない♪」
男「(気にするよーー!!てか元気になんな息子ぉぉお!!)///」バクバク
女「じゃ、今度は男君の番だね。交替交替♪」
女「男君、かゆいとこはないですかぁ?」ゴシゴシ
男「あぁ、とっても気持ちいいです///」ゴシゴシ
女「男君、背中ひろいねぇ。やっぱり男の子だぁねぇ♪」ゴシゴシ
男「そうですよ。僕、男性ですから///」ゴシゴシ
女「やっぱり女の子とはちがうなぁ、男の子の体を洗うのは初めてだから新鮮だよ」ゴシゴシ
男「そうなんですか?女さん美人だから彼氏とかいないんですか?」ゴシゴシ
女「うん、今はいないよぉ」ゴシゴシ
男「あぁ、そうなんですか(なぜかホッとしてる自分ってなに?)///」ゴシゴシ
男「ふぅ、気持ちいいですね。やっぱり人から洗ってもらえると」チャプチャプ
女「そぅだね。極楽極楽♪」チャプチャプ
男「はぁ、悪くなぁ。こうゆうのも」チャプチャプ
女「悪くないでしょ?あたしは今から明日のお風呂が楽しみだぁよ♪」チャプチャプ
男「はぁ、女さんは気がはやいですねぇ。今でも十分気持ち……明日?」チャプチャプ
女「そぅだねぇ、今を存分に楽しみますか♪」チャプチャプ
男「あのー女さん?明日ってなんすか?」チャプチャプ
女「明日も一緒に・はっ・だ・か・の付き合い♪」チャプチャプ
男「……はい、そうですね、わかってましたよ、えぇえぇ」チャプチャプ
女「…………ねぇ男君、ちょっとお話ししよっか」チャプチャプ
女「あたし今日、いきおいでおしかけちゃったわけだけどさ、男君ほんとは迷惑?」チャプチャプ
男「えっ?」チャプチャプ
女「だってさ、男君の都合も考えないでいきなり来てでしょ?」チャプチャプ
男「あぁ、それは……」チャプチャプ
女「うん、自分でも無茶なことやってるのわかってるんだよ」チャプチャプ
男「………………」チャプチャプ
女「やっぱりね、告白すると、あたしも寂しかったわけなんですよ」チャプチャプ
男「………………」チャプチャプ
男「いいですよ。女さんがここに居ても」チャプチャプ
女「えっ!!ほんと?」チャプチャプ
男「えぇ、事情はさっき聞きましたから」チャプチャプ
女「ありがとね、男君」チャプチャプ
男「取り合えず、女さんが居たいだけ、居てもいいですよ」チャプチャプ
男「てかホントのこと言うと、女さんとの晩ごはんがおいしかったから
ってのが決め手ですね」チャプチャプ
女「あは♪なにそれ?男君はくいしんぼだぁね。でもお兄ちゃんうれしいよ♪」チャプチャプ
男「では当分お世話になります。よろしくです」チャプチャプ
女「あはは、逆逆♪それあたしのセリフ」チャプチャプ
男の部屋
男「じゃ、そろそろ寝ますか」
女「そうだね、じゃ寝ましょ♪」
男「女さんは僕のベッドを使ってください」
女「うん、えっ?男君は?」
男「はい、僕は床に布団を敷いて寝ます」
女「えっ?一緒に寝ようよ?」
男「ダメです。今度はほんとにダメです」
女「ちぇー。でもわかった、ありがとね」
男「ではおやすみなさい」
女「おやすみ男君」
男の夢
風呂場
男「兄さん、かゆいとこはないですか?」ゴシゴシ
兄「うん、いい感じだぞ」ゴシゴシ
男「兄さん、また背伸びましたね」ゴシゴシ
兄「うん、男もどんどん大きくなってるぞ」ゴシゴシ
男「兄さんは大きすぎるんですよ」ゴシゴシ
兄「はっはっはっ、成長期だからね」ゴシゴシ
男「兄さん、兄さんのガタイの良さは成長期のせいだけでは
説明出来ないと思いますよ」ゴシゴシ
兄「えっ?そうかな?」ゴシゴシ
男「はい、間違いなく」ゴシゴシ
_____________
__________
________
深夜
男「……うぅ、喉が渇いた……」パチ
男「(……また兄さんを思い出してしまった……)」
男「(……兄さん……天然ボケだったから………)」
女「……Zz……Zz……」
男「(……女さん……ほんとうに……ほんとうに……綺麗な人………)」
女「……Zz……Zz……」
男「(……でも変…………いや……不思議な人…………)」スゥ
女「……Zz……Zz……」ナデナデ
男「(……女さん……あなたは……なぜ……)」
女「……ごめ……Zz………な………さ………」
男「(?…………寝言…………)」
女「……あた……Zz…もっ……はや…………」ツー
男「(!!…泣いてる?………)」
女「…………グス……Zz………グス………」ツー
男「…………………」
次の日
女「男君ーあーさだよー♪」
男「あ、おはようございます。女さん」
女「おはよー。へへっなんだかひさしぶり!こーゆーやりとり♪」
男「そうですね。こうゆうのっていいですね」
女「でしょでしょ♪じゃお兄ちゃん朝ごはん作ってきます」
男「なんだかすみません」
女「よーし、お兄ちゃん頑張るぞー♪」トコトコ
男「はぁ、いいなぁこういうの」
_____________
__________
________
男 回想
兄「おーい男、朝だぞ。いいかげんに起きないと遅刻するぞ」
男「あ、おはようございます。兄さんはいつも早起きですね」
兄「うん、私は朝型だからね」
男「兄さんがいるから朝の心配は必要ないですね」
兄「はっはっはっ、いつまでも私を頼ってちゃだめだぞ。私は春から大学に
行かなくちゃならないんだし」
男「じゃ僕も兄さんと同じ大学を目指します。その時は兄さんと一緒に住んでいいですか?」
兄「もちろんさ。それじゃあ、引っ越しの日まで、私が男の勉強をみてあげよう」
男「お願いします。よーし僕、頑張りますよ」
兄「うん、でも朝は自分で起きるようにしなきゃね」
男「うぅ、努力はしますよ。えぇえぇ」
兄「はっはっはっ」
_____________
__________
________
男の部屋
男「……兄さん………」
女「男君、ごはんだよー」
男「!あ、女さん………すみません、また兄さんのこと思い出してました。」
女「そうなの?へへーいつも男君に思ってもらえるお兄さんは幸せ者だぁね♪」
男「いえ、僕が幸せだったんですよ。なんか女さんといると思い出すんですよね」
女「そっかそっか。てことは、あたし、ちゃんとお兄ちゃんやれてるんだぁね♪」
男「はい」
女「そっか。お兄ちゃんの朝ごはんを召し上がれ♪」
男「うわーおいしそう。ではいただきまーす」
女「いっただっきまーす♪」
男の部屋
食後
男「女さん、僕今日1限からなんでもう出ますね」
女「はぁい!いってらっしゃーい!」
男「はい、行ってきます」ガチャ
女「さてと、あたしも仕度しなくっちゃ♪」
女「…………………」
女「…………………」
女「男君。ありがと」
女「ほんとにありがとね。あたしを受け入れてくれて」
女「あたしが代わりになるから」
女「君のお兄ちゃんに」
大学 教室
男「………それにしてもすごい事になってしまったな」
友「お、いたいた。おっす男!」
男「おう、友」
友「へへ、あのさぁわりぃんだけど、今日よろしくな」
男「またかよ!!ってか今、1限はじまるぞ!?」
友「急にバイト先から一人ばっくれたらしいからよ、今から出れるかって来たんだわ」
男「おまえなぁ、学業とバイト、どっちが大事なんだよ!!」
友「バイト♪」
男「………もう好きにしろよ」
友「おぅ、わりぃな。じゃな!!」
男「留年しろ、馬鹿が!」
昼
男「今日は3限が終われば終了だな。早く帰れそうだな」
ピピピ
男「ん、電話だ?女さんからだ、もしもし」
女『あっ男君?今どこ?』
男「2号館の入口にいます。どうしたんですか?」
女『OK。じゃ、そこ行くね♪ちょっと待ってね』ピッ
男「あ、切れた。どうしたんだろう?」
大学
2号館入口
女「おまたせー♪待った?」
男「いえ、今来たところです」
女「そ、じゃ3号館の屋上に行くよー」
男「いや女さん、これから学食に行きましょうよ」
女「まぁまぁまぁ、いーからいーから♪」ズルズル
男「あ、手ひっぱらないでー」ズルズル
大学
3号館屋上
女「じゃーん♪お兄ちゃんがお弁当作って来たよー」
男「うわぁ、ありがとうございます!お弁当なんて久しぶりです」
女「へへー。さ、食べよ♪」
男「あぁ、ほんとになつかしいなぁ」
女「?どしたの?」
男「高校の頃、兄さんと屋上で食べたことがあるんです」
女「あは♪男君またお兄さんの事思いだしたんだぁね?」
男「もちろん、見える景色は全然違うんですけどね」
女「さ、食べよ?」
食後
男「女さん、ごちそう様でした」
女「へへーごちそうしました♪」
男「じゃ、女さん僕1号館で授業があるんで」
女「ばいばーい♪」
男「じゃ、またあとで」スタスタ
女「あは♪ここはほんとに景色がいいねぇ」
女「……………………」
女「……男君……」
男の回想 高校 屋上
男「兄さん、ここの景色は最高ですね」
兄「うん、そうだね、ここで食べると、とてもうまい気がする」
男「今年兄さんは受験ですね。行きたいとこは決まりました?」
兄「うん、もう赤本まで買ったぞ」
男「うわぁ。早めにやるんですね?まだまだ先なのに」
兄「早くもないぞ?今の時期では。ところで君は理系・文系どっちにするんだ?」
男「僕は文系ですね。あっちは苦手なので」
兄「なんだ、私と一緒じゃないか。でもね私は……………
_____________
__________
________
男の部屋
男「また兄さんの事を思い出してしまった」
男「女さん、本当にお兄ちゃんって感じがするなぁ」
男「………女さん………本当に不思議な人………」
男「………兄さん………」
男「………女さん………」
_____________
__________
________
男の回想
大学 過去
男「あぁ、どうしよう、この授業、教科書に沿ってやってるよ」
男「つうか、うちの大学の本屋なにやってんだよ。在庫無さ過ぎ!!」
男「あぁ、どうしよー」
?「ねぇねぇそこの君ぃ!!教科書ないの!!?みせたげるーー♪!!」
ザワザワ
男「えっ!!?僕?」
?「うん!!そだよーー♪!!無いんでしょー!!あたしそっち行くねぇぇ!!」
ザワザワ
男「わ!?やべ!みんなこっち見てるし!!」アセアセ
?「へへー。隣すわるね♪」スタッ
男「あ、ああああの、その……」
?「困った時はお互い様だぁよ♪はい!」
男「え、あ、すみません。あ、ありがとうございます」
ザワザワ
講義終了後
男「すみません。助かりました」
?「あは♪お役に立てて光栄です♪」
男「僕、男っていいます。今日はありがとうございました」
?「あたし女。よろしくねっ♪」ニコ
男「!!は、はいどもです///」
_____________
__________
________
男の部屋
女「男君、おっきろー!!」
男「!!わっ!?お、女さん!?あ、おかえりなさい」
女「へへっ。ニヤニヤしながら寝てたぞ♪エッチな夢でもみてたのかい?」
男「!!あ、い、いや……その……///」
女「おっ?図星かい!お兄ちゃん名推理だぁね♪」
男「ちちち、違いますよ!!えぇ、断じて違いますよ」
女「ムキになるなんて、あっやしぃなぁ♪」
男「すすす、すんごい可愛い女の子が夢に出てきたんでーす!Hな夢じゃありません!」
女「なぁるほどね!男君あたしの夢みてたんだぁね♪」
男「!!!なななな、なんでそういう事になるんですか!(なんでばれるし!?)」
女「あは♪男君はほんとに面白ぃねぇ。お兄ちゃんゴキゲンだぁよ♪」
男「あああ、あんまりからかわないで下さいよ!!ほんとにもぅ!!」
女「そーそー男君男君。ごはん出来たよ。一緒に食べよ♪」
数日後 休日
女「ねぇねぇ、男君、男君♪」
男「はい。どうしたんですか?」
女「あたしと外に行かない?今日は天気だ、いい日だぞーー」
男「あ、はい。で、どこか行きたいとこあるんですか?」
女「お兄ちゃんにまっかせなさーい♪」
男「はぁ」
_____________
__________
________
海
男「ってなんで海なんですか!!?」
女「へへー。いいでしょ♪潮風が気持ちいぃね」
男「えーと、意味がわかりません」
女「まぁまぁ♪んしょんしょ」ガサゴソ
男「あれ?女さんの車にそんなの積んでたんですか?」
女「ん、そだよ♪じゃ、どっちが多く釣れるか勝負だーー!!」
男の回想 過去 海
男「兄さん!!なんか竿が引っ張られてます!!」ギィギィ
兄「うん、どうやら大物みたいだね」
男「ににに兄さん!のんびりしてないで助けてくださいよ!!」ギィギィ
兄「まぁ、頑張れ。ふんばりどころだね」
男「うわぁあ、ちょ、ちょっと兄さん!!」ギィギィ
兄「はっはっはっ」
男「兄さんの阿呆ぉぉおお!!」ギィギィ
_____________
__________
________
現代 海
男「(……あの時の兄さん……悪魔だったな……)」
男「(……結局、糸きれちゃうし…………)」
男「(……兄さん笑ってばっかりだったし……)」
男「ふふっ」
女「ほぅほぅ。男君、随分余裕ですなぁ。まだ一匹も釣れてないのに」
男「あ、すみません。ぼぉっとしてました」
女「楽しそうだぁね♪男君」
男「はい。とっても♪昔兄さんと釣りに行った時の事、思い出しました」
女「なぁるほどね♪その時はすごい大物でも釣れたんだぁ!」
男「逆です。二人してボウズでした」
女「そうなんだ?じゃ、なんで笑ってたの?」
男「ふふっ。女さん、聞いてくださいよ。その時の兄さんたらね。酷いんですよ……
女「あは♪……
_____________
__________
________
帰り道
女「男君、あたしの勝ちだぁね♪」
男「はぁ、負けました。というか、一匹も釣れませんでした」
女「修行が足りないぞぉ男君。お兄ちゃんなさけないよ」
男「面目次第も御座いません」
女「まぁ、おかげであたしは帰りが楽ちんだぁよ♪」
男「いえ、もともと行きは女さんが運転されたんですから、帰りは僕がするつもりでしたよ」
女「それじゃあ、面白くないじゃん。でもあたしは最初から勝つつもりだったけどね♪」
女の家
男「女さん、ついでに女さんの荷物、持っていきましょうよ」
女「あは♪そだね。その前にお風呂入ってこ♪」
男「そうですね。じゃ、行きましょうか」
女「はい、男君、いらっしゃいませ♪」ギィ
男「おじゃましまーす」
女「おじゃまじゃないーよ♪男君」
男「はぁ、ここが女さんの家か。中もすごいですね」
女「えへへ。すごいでしょー♪」
男「でも女さんは、ここで2年も一人で過ごして来たんですね」
女「………………」
男「あっ!す、すいません。そんなつもりで言ったんじゃないんです!」
女「……あ、え、えへへ。も、もうそんなんじゃないってば!
ただ結構留守にしてたなぁって。深い意味はないよぉ♪」
男「!はい!そうですね。ずっと女さん借りちゃって申し訳ございません。女さんのお家!」
女「あは♪男君、それ面白ーい!そうゆうとこ、だーい好きだぁよ♪」
男「!!は、はい!///」
女の家
お風呂
男「広いですねぇ。女さんちのお風呂」チャプチャプ
女「あは♪そうでしょそうでしょ。」チャプチャプ
男「いやぁ、伸び伸び出来ていい感じです」チャプチャプ
女「でもさでもさ。あたしはなんかつまんないよぉ」チャプチャプ
男「えっ?何でですか?すごく快適じゃないですか?」チャプチャプ
女「ちっちっちっ。わかってないなぁ男君は」チャプチャプ
男「えぇと、一体どうゆうことでしょう。さっぱりわかりません」チャプチャプ
女「男君ちのお風呂とあたしんちのお風呂の違いはなんでしょう?」チャプチャプ
男「広さです。そもそも大きく違うじゃないですか」チャプチャプ
女「正解です♪そこから導き出される解答は何ですか?」チャプチャプ
男「皆目見当もつきません。女さん難しすぎますよそれ」チャプチャプ
女「おバカさんですねぇ男君は。お兄ちゃん悲しいよ」チャプチャプ
男「いまだに女さんの思考はまったくわかりません」チャプチャプ
女「やれやれ、じゃあ解答しますか」スィースィー
男「!!あ!そうゆうことですか///」チャプチャプ
女「はぁ、ようやく『兄弟仲良く裸の付き合い』になったぁね♪」チャプチャプ
男「つまり僕が女さんに密着しなかったことが不満だったわけですね///」チャプチャプ
女「まったく男君がこんなに薄情だったとは思わなかったよ。お兄ちゃん悲しいよ」チャプチャプ
男「はぁ、それはそうなんですけど、せっかくなんで手足を伸ばしてゆっくりしたいなぁ、
伸び伸びしたいなぁと思いまして」チャプチャプ
女「ブーブー」チャプチャプ
女の家
リビング
女「はぁ、さっぱりさっぱり♪」
男「そうですね。じゃ、そろそろ帰りますか?」
女「うん。そだね♪じゃ、あたしの荷物用意するよ。男君ここで待って」トコトコ
男「はい」
男「………………」
男「………………」
男「………………」
女 [『あは♪男君、それ面白ーい!そうゆうとこ、だーい好きだぁよ♪』]
男「///」
男「あぁ!!もぅ!!!」
男「………………」
男「………………」
男「女さん………」
男「遅くね?」
女の家
2階 女の部屋の前
男「(女さん、まだかな?)」
男「女さん?まだですか?」トントン
女「!!男君!!入ってこないでーーー!!!」
男「!!!す、すみません!!!」ビクッ
男「すみませーーん!!」スタスタ
女『…ヒグ……グス……ヒグ……グス………』ポロポロ
女『…ヒグ……く……ん…ヒグ……グス………』ポロポロ
女の家
リビング
女「男君、さっきはごめんね。いきなり怒鳴っちゃって」
男「いや、僕の方こそすみません。いろいろプライバシーとか無視しちゃって」
女「うん、あたしもちょっとびっくりしちゃって。お兄ちゃん反省」
男「それで、荷物はこれで全部ですか?」
女「うん、そだよ♪じゃ、帰ろっか!」
男「はい!」
数日後 大学
友「おーす。男」
男「おぅ。今日は早いな?」
友「まぁな。そんでさ、わりぃんだけど」
男「あぁ、先週の行政法のプリントとノートのコピーな」
友「へへへっ、恩にきるぜ」
男「ちなみにそんときに出欠とったぞ」
友「えっ?まじ?やべーよ」
男「心配すんな。こないだ学籍番号教えてもらったろ?書いといたぞ」
友「まじか!!さすが神様・仏様・男様!!」
男「付けだからな?と、言ってもおまえには期待してないけど」
友「ところでおまえ、最近付き合いわりいな。彼女か?」
男「そんなんじゃねーよ。でも確かにおまえとは遊んでないな」
友「だろー?だからさ、今からふけてブクロにいこうぜ!」
男「おいおい、言った先からさぼろうとすんな!」
友「まぁまぁ、堅いことゆうなよ。短い学生生活を楽しもうぜ!」
男「まったくおまえってやつは……まぁいいか?行くんならいこうぜ」
友「おう。あ、いた!おーーい友2、わりぃけど俺らふけるから。よろしく」
友2「またかよ!?おめぇこの単位落としてもしらねぇからな!!」
友「大丈夫だよ!この試験って持ち込み可だろ?ラクショーラクショー♪」
男・友2「呆れたやつだ」
大学
校門
男「おそいなぁあいつ」
友「おぅ、またせたな」ブロロロロロ
男「じゃ、行くか」ガポ
友「うっし、飛ばすぜーーー!!」ブルンブルン
男「おいおい、安全運転で頼むよ」
友「へへへ!じゃ行くぜーー!」ブロロロロロ
男「おい!友!!前!!!前!!!」
友「あ、やべ!!!?」キキーーーー
ドカッ!!!!!!!
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男の回想
1年前 男 実家
父「みんな、兄が帰って来たぞ…………」
母「………うぅ………………」ポロポロ
男「……………………………」
弟「うわーん!兄ちゃん!!兄ちゃん!!」ポロポロ
父「……………………………」
弟「男兄ちゃん、兄ちゃん死んじゃったって嘘だよね、うわーん!!」ポロポロ
男「いや弟、兄さんはもう2度と起きることが出来ないんだ」ダキ
弟「男兄ちゃん!?やだやだ!兄ちゃん起こしてよ!!」ポロポロ
男「だめだよ弟、兄さんが困ってるだろ?」ギュ
弟「男兄ちゃん?」ポロポロ
男「今までいっぱい僕たちの事守ってくれたんだ、もう眠らせてあげよう、な」ギュ
父「男……………」
弟「うわーーん!!兄ちゃん!!兄ちゃん!!うわーーん!!」ポロポロ
男「よしよし、いっぱい泣いていいよ」ギュ
夜 兄の前
男「兄さん。僕、兄さんが死んだ事、受け止められませんよ」
男「えぇ、確かに弟の前では、あぁ言いましたよ」
男「弟に毅然とした態度を取るのは当然でしょう」
男「いつも兄さんが僕にしてくれたことですから」
男「僕、兄さんと同じ大学を受けるんですよ」
男「兄さん、約束したじゃないですか?僕と一緒に住むって」
男「なんでこんなになるんですか?」
男「兄さん………………」ポロ
男「うぅ……兄さん……ううぅ……兄さん………」ポロポロ
現代 病院
男「あいたたた」
友「へへへ、わりぃな男」
男「まったく、おまえって奴はあれほど安全運て……女「男君!!!!」
男「あ!女さん!?どうしてここに?」
友「へ?」
女「心配したんだからね!!」ダキ
男「えええぇ?!!」
女「ねぇ?大丈夫?なんともない?生きてるよね?生きてるよね?」ユサユサ
男「えーーと、その、はい、生きてます。多少肩打っただけで」ユサユサ
女「…………」
女「…………」
女「…………」ポロポロ
男「え?あの女さん?」
女「ふえーーーん!よかったよぉーー!!男君ーーー!!」ポロポロ
男「女さん?え?泣かないで!ね!ね!?」オロオロ
女「よかったよぉーー!!男君まで死んじゃったらやだよーー!!」ポロポロ
男「(あぁ、女さんのご両親は交通事故で……)」
友「あのーもしかして俺いらない子?」
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男「というわけで、今、女さんと一緒に住んでるってわけだ」
友「なるほどね。うらやましい奴」
女「ごめんね。いきなり大騒ぎしちゃって」
友「いえ、大丈夫です。じゃ俺はこれで」
男「あぁ、明日な」
女「ばいばーい♪」
友「うっす」
男の家
女「まったく授業をさぼって遊びに行くから罰があたったんだよ。お兄ちゃん怒ってるんだぞ」
男「はい、すみません。反省してます。」
女「今度やったらタダじゃおかないんだからね!」プンスカ
男「まったく返す言葉もありません」シュン
女「でも無事で何よりだよ」
男「はぁほんとにそうですね。何よりでした。」
女「兄君が男君を守ってくれたんだね。感謝しないとダメだぞ」
男「えっ?女さん、今なんて?」
女「あっ」
男「女さん、なんで兄さんの名前を??」
女「あ、あはは、や、やだなぁ、ま、前に聞いたじゃん。男君に?」
男「……そうでしったけ?……」
女「そそそ、そだよ。まったく男君はわすれんぼさんだなぁ、お兄ちゃん困っちゃうよ」
男「はい、うっかりしてました」
女「うん、解ればよいのだ。うわっはっは!!」
男「………………」
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数日後
女「じゃ、今日はあたし授業がはやいから先行くねぇ」
男「はい、いってらっしゃい。今日は僕遅くなるんで先食べててください」
女「うん、じゃ行ってきまーす」ガチャ
男「さて、今日は3限からだからゆっくりだな」
男「大学生はこんなもんです。おや、あれは?」
男「女さんの携帯?忘れていったのか?女さんでもこんなことがあるんだね。あれ?」
男「この待ち受け? えっ?」
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夜
ガチャ
女「あれ?男君?今日は遅くなるんじゃなかったの?」
男「…………………………」
女「?あれ?男君?ただいまーー」
男「………………おかえりなさい」
女「おーい。元気ないぞ?大丈夫かぁ?」
男「………女さん、ちょっとお話があります」
女「う、うん。なぁに?」
男「最初に謝っておきます。女さん、ごめんなさい。」
女「え?うん。どうしたの?」
男「今朝、女さん携帯忘れて行きましたね?ごめんなさい。見ちゃいました」
女「あっ」
男「………………………」
女「そっか。見たんだ。ばれちゃったんだね。」
男「はい…………………」
女「男君の考えてる通り。兄君はあたしの彼氏だったんだ」
男「そうですか。いや、いろいろ思いあたる伏しはありました」
女「そっか。男君、うすうすは勘付いてたんだね」
男「はい。なんとなく。ただ確証はもてませんでしたけど」
女「うん、そっか。ごめんね。あたし肝心なこと男君に黙ってたね」
男「……………………」
女「いつか、ううん。多分近いうちに、ばれっちゃうんじゃないかなぁって思ってた」
男「……そうですか」
女「うん、それじゃ話すね。兄君とのこと」
女「兄君と出会ったのは1年の時、その時のあたしってさ、そそっかしくて」
男「はい」
女「走って転んで池に落ちちゃったんだよねぇ」
男「はいぃ??」
女「そしていつものごとく、わんわん泣いちゃったわけですよ」
男「なんとなくその光景が浮かんできます」
女「そんな時に出会ったのが兄君だったんだ。人目も気にせずあたしを助けてくれたんだよ」
男「そうするでしょうね。兄さんなら」
女「あたしさ、もうわけわかんなくなっちゃってて、兄君に抱きついてわんわん泣いたのよ」
男「…………な、なるほど」
女「その時だね。びびってきたの。惚れちゃったわけなんですよ」
男「………………」
女「あたし運命感じたね。ずぶぬれで抱きついたまま、
『あんたに惚れた!あたしと付き合って!!幸せにするから!!!』
とまぁ、ロマンも雰囲気もないのに告白したわけですよ!」
男「えぇ、なるほど。困った顔した兄さんの顔が浮かんできますよ。えぇほんとに」
女「そしたらね、兄君こういったの
『うん、助けた手前、必死な女性の懇願を無視するわけにはいかないね。OK♪』
ってね」
男「いかにも兄さんらしい、兄さんらしいけど、考えて!良く考えて!!」
女「それからかな。兄君と付き合うようになってすんごく楽しかった♪」
男「………」
女「でもさ、兄君って天然ボケなところがあるでしょ?あたしはつっこむのも大変だったよ」
男「女さんも大概ですよ。えぇ、ほんとに」
女「それであたしはずっとこの時間が続くものだと思ってた………あんな事が起こるまでは」
男「………………………」
女「あたしの所為みたいなもんなの。兄君が死んじゃったのって」
男「えっ?」
女「去年の夏、あの日兄君とデートしてたの」
男「………………………」
女「だけどね、兄君と喧嘩しちゃって、途中で帰ったの」
男「………………………」
女「でね、メールが入ってたの。『すぐ来て。謝るから』って」
男「………………………」
女「でもね、行こうかどうか、迷ったの。どんな顔して兄君と会ったらいいかわかんなくって」
男「………………………」
女「そしたらメールが来てね。『今すぐ君に逢いたい。顔を見たい』って」
女「それで、行ったの。あたしも兄君に会って謝りたかったから。それなのに……」
男「その時に……………」
女「駅に着いたらね。救急車が止まってたの。あたしすごく厭な予感がして彼に電話掛けたの」
男「………………………」
女「つながんないんだよね。何度も何度もかけても。こんなこと今まで一度もなかったのに。」
男「………………………」
女「兄君、電話は3コール以内に絶対に出る人だったから」
男「………………………」
女「あたしさ、前にもこうゆう空気感じたことあるだよね」
男「それは女さんのご両親の時の……」
女「うん。必死に否定したよ。あの時とは違う、あの時とは違うって。でもそうじゃなかった」
女「病院に行ったらね。兄君、白い布、かぶってたんだ。おかしいよね?
さっきまであんなに元気だったのに」
男「兄さん…………」
女「兄君?なにしてるの?兄君、嘘だよね?嘘だよね?厭だよ?厭だよ!厭!厭!!厭!!」
男「女さん?」
女「あたしを置いてかないで!一人にしないで!!やだよ!やだやだ!!やだやだやだ!!
起きてよ兄君!起きて兄君!!兄君!兄君!!兄君!!!」ポロポロ
男「女さん!!?」
女「いやぁぁぁああ!!兄くぅぅん!!いっちゃやだよぉー!!わあぁぁぁ!!!」ボロボロ
男「女さん!!!」ガシッ
女「わあぁぁぁ!!男くぅぅん!!うわぁぁぁ!!」ボロボロ
男「大丈夫。大丈夫だから」ギュウ
女「わあぁぁぁん!!男くぅぅん!!男くぅぅん!!」ボロボロ
男「大丈夫。ね、もう平気だから」ギュウ
女「グス………ごめんね………男君………お兄ちゃん泣き虫だね………」
男「大丈夫です。あんなことがあったんですから。当然ですよ」
女「……グス………うん、思い出すとこうなるの。頑張って泣かないつもりだったんだけど」
男「フラッシュバックですね。あの時の光景がよみがえったんですね。」
女「うん。やっぱり今でもトラウマになってるの。ごめんね」
男「僕も見ましたから。兄さんの顔。辛かったです。でも………………」
男「女さんの所為じゃないですよ。あれは」
男「兄さんの正義感がもたらした結果ですから………」
女「えっ?」
男「兄さんはあの時、道路に飛び出した男の子を庇って事故に遭ったんです」
女「えっ?」
男「やっぱり兄さんは困ってる人を無視することが出来ない人だったんですね」
女「………………」
男「自分の命も顧みない、後先考えずに他人を優先する。昔からそうでした」
女「………………」
男「そんな兄さんが僕は大好きでした。兄さんを誇りに思います」
女「………………」
男「そんな兄さんだったからこそ死んだ時も、『あぁ、兄さんらしいや』って
受け止めることが出来ました。いや、受け止めようとしたんですよ」
男「そして今日、女さんの携帯を見て、兄さんの写真を見た時、あぁなるほどって思いました。」
女「うん、多分男君の考えてる通りだと思う。」
男「兄さんから僕の事を聞いていた」
女「うん」
男「女さんは、死んだ兄さんの代わりに、いや、『兄さん』になろうとしたんですね」
男「女さんが最初に来た時、僕にポトフを食べさせてくれましたね。兄さんから聞いたんですね。
あれはまぎれもない兄さんの味でした」
女「うん、兄君ね、ポトフ作った時、嬉しそうにこう言うの」
『うん男はね、僕が作ったポトフならニンジンを残さず食べてくれるんだよね』
男「つぎにお風呂。女さんがあれほど強引に僕を風呂場に連れて行き、一緒にはいったのは、
兄さんと僕はよく一緒に入って背中を流しあっていたという話を聞いていたからですね」
女「うん、そう。兄君ね、微笑みながらこう言うの」
『うん男はね、私の背中を流しながらいつもこう言うんだよ「兄さん、また背伸びましたね」って』
男「女さんはいつも僕より先に起きてて、僕を起こしてくれますよね?兄さんから聞いたんですね。
僕がいつも兄さんから起こしてもらっていたことを」
女「うん、兄君ね、困った顔してこう言うの」
『うん男はね、いつも私を目覚まし時計代わりにするんだよね』
男「そしてお弁当、兄さんと屋上でいつも食べていたことを聞き、3号館の屋上に連れて行った」
女「うん、そう。あたしと3号館の屋上に行った時、兄君ね、懐かしそうに言ったの」
『うん男ともね、よくこうして高校の屋上で弁当を食べたんだ。あの子は高い所が好きだからね』
男「そして休日、女さんが僕を海に連れて行ったのは、兄さんからあのエピソードを聞いていたから」
女「そう、兄君ね、笑いながらこう言うの」
『うん男にね。いつもあの子は私を頼ってばかりだからさ、意地悪したくなったんだよね♪』
男「つまり僕に兄さんとの思い出を呼び覚ませ、女さんの事を『兄さん』と認識させようとした」
女「正解。そのとおりだよ。お兄ちゃん見破られちゃった♪」
男「それですべてがつながりました。最初に女さんと会った時も偶然じゃないんですね」
女「うん、そう。兄君の携帯に男君の写真があったからね。一目でわかったよ」
男「そうですか。やっぱり、おかしいと思いましたよ。あんなに離れてる席から
『君、教科書ないの!!?みせたげるーー♪』って大声で言って来るんですもん」
女「あはは、そうだっけ?覚えてないや」
男「教室中みんなこっち見てましたよね?あの時はほんと焦りましたよ!」
女「ちっちゃいことは気にしなーい♪お兄ちゃんのポリシーだぁよ」
男「女さんに兄さんの話をした時もそうでした。」
女「うん、あれはね、ちょっとやりすぎちゃったかな?あははは」
男「誘導尋問でしたよね?確実に」
『男君、休講だぁね、あたしとお茶しよ♪行くよね?答えは聞いてない!!』
『男君、どっから来てんの?実家?一人暮らし?絶対一人暮らしだよね!?』
『男君って兄弟いないの?いるでしょ?いるよね?絶対いるよね?』
『お兄さん死んでさびしくない?さびしいよね?絶対さびしいよね!?』
『困ったことがあったらあたしを頼りなさい。てか頼れ!頼むから頼れ!!』
男「あの時の女さん、すごく怖かったです」
女「えっ?なんで?」
男「女さんってヤンデレの人かなって、危機感を募らせました」
女「募っちゃやーだー!!」
男「そして財布の件。ありえないですよね?」
女「うん。そうだね」
男「僕の財布って、ウォレットチェーンつけてますよね?」
女「つけてるね」
男「綺麗に財布と部屋の鍵だけ外れてるんですもの。
焦って盗難届まで出したじゃないですか!」
女「そっか。ごめんね。お兄ちゃんやりすぎちゃった♪」
男「犯罪者になりますから、他の人には絶っ対やらないでください!!」
男「そして、最初に女さんが来た日、女さん寝言で謝ってたんですよ」
女「えっ?そうなの?」
男「最初は女さんのご両親のことだと思ってました。けど」
女「うん。多分、いや絶対に兄君の時のことだと思う」
男「たまに夜、途中で起きると、女さんいつも泣いてるんです」
女「あぁ、やっぱりね。うん、そんなことじゃないかと常々思ってたよ」
男「兄さんは女さんのこと恨んでる筈がないんです。」
女「………………」
男「むしろ、兄さんは誰よりやさしい人でしたから、女さんのこと見守ってる筈なんですよ」
女「うん、それはわかってる。兄君が誰よりやさしい人だってこと」
女「ただね。兄君がってゆうより、あたしがあたしを許せないんだよ」
男「女さん、もう自分を責めるの、やめにしませんか?」
女「男君………………」
男「女さんは本当になんにも悪くない。起こるべくして起こったことだったんです」
女「………………」
男「多分ね。その場に、兄さんの隣に女さんがいたとしても、兄さんなら
女さんが止めるのを無視してもその子を助けに行ったでしょう」
女「………………」
男「兄さんを誰よりもわかってる貴方なら、理解できますよね」
女「うん、多分。仮にあたしがいたとしても、兄君はいったんだろうなぁ」
男「だから、もう………」
男「だから、女さん、もうこんなことやめにしましょう?」
女「男君?」
男「女さんはもう兄さんを忘れて、次の道を歩むべきなんです」
女「………………」
男「兄さんに縛られて、僕にかまってないで別の……別の道を歩むべきなんです」
女「………………」
男「僕はもう大丈夫です。女さんに、兄さんをいっぱい貰いましたから。」
女「………………」
男「僕、兄さんがやりたかったこと、叶えられなかった夢を僕が引き継ぎます」
女「………………」
男「女さん今まで本当にお世話になりました。だから、もう…女「厭!!」
女「男君、何でそんな顔してるの?何で泣いてるの!?なんでホントのこと言わないの!!?」
男「えっ?!!!!」ポロポロ
女「あたし言ったよね?嘘は嫌いだって!!何で嘘つくの?なんでそんな顔するの??」
女「なんであたしを好きって言ってくれないの!!!
離したくないって言ってくれないの!!?」
男「!!!!女さん!!?なんでそれを!!?」
女「お兄ちゃんはね全部お見通しだよ!ねぇ?騙すの?また騙すの?」
男「!!っなにを!!?」
女「また自分を騙すつもりなの!!?」
男「!僕は!!…僕を!……騙し…て……な………んか………」
女「ふぅん。そうやって嘘つくつもりなんだ?じゃもういいよ!!」
女「意気地無しの男君の為にお兄ちゃんがお手本を見せたげる!!」
女「あたしは男君が好きだよ!!あたしと付き合って!!
今度こそ、今度こそ絶対!絶対!!幸せにするから!!!」
男「!!!!!」
女「どう?告白ってのはこうやってするもんだよ!!わかる!?」
男「女さん!?どうして!!!!」
女「男君。あたしの気持ち考えたことある?
あたしが、ただ兄君への贖罪のつもりだけでやってたと思う!?
舐めないでよ!!あたしがそんな尻軽だと思った!?馬鹿にしないでよ!!
男君を………男君を好きだからに決まってるじゃん!!!」
男「僕だって!!僕だって!!女さんを好きですよ!!えぇ好きですよ!!
でも女さんいつも平気な顔してるじゃないですか!!
平気な顔で僕と話すじゃないですか!!平気な顔でお風呂入るじゃないですか!!」
女「平気な訳ないでしょ!!あたしだって………あたしだって男君とおんなじだよ!!!」
男「そんな………だって今迄、今まで一度もそんな素振りなんて………」
女「男君、女の子はね、男の子よりも好きって感情を表に出さないもんだよ」
男「じゃあ、今まで………女さんも………」
女「あたしに言わせるまで気付けないなんて、お兄ちゃん虚しいよ」
男「すみません、女さん。僕、女さんとちゃんと向き合ってませんでした」
女「ねぇ男君、謝る前にやることがあるんじゃないの?」
男「はい、わかってます。ちゃんと伝えますね」
男「女さん、あなたが好きです。もう離したくないのでずっとそばにいてください」
女「うん///上出来♪男君が素直になってくれて、お兄ちゃんほんとうれしいよ」
男「すみません。遅くなりました。でも好きです」
女「じゃ、ご飯つくろっか?今日はあたしがやるね?」
男「わかりました。じゃお願いします」
女「あ、その前に忘れ物♪」
男「///!!!!」チュ
女「よーし///お兄ちゃん頑張るぞー♪」
_____________
__________
________
数年後
女「男君、今日の晩御飯何にしよっか?」
男「えっと、そうですね。すき焼きがいいですね」
女「おぉ、スッキヤッキ♪スッキヤッキ♪」
?「だぁーだぁー」
女「おぉ、兄君もスッキヤッキがいっか♪」
兄「だぁだぁだぁだぁ♪」
女「そっかそっか。よーし、お兄ちゃん頑張るぞー♪」
男「いやいや、兄君にとってはママでしょ?」
女「あ、そっか。よーし、お兄ちゃんママ頑張るぞー♪」
女「今日からあたしがお兄ちゃん♪」男「まてぃ!!」 おわり
本編 終了
蛇足へと続きます
では行きます 先に謝っときます!みなさん御免なさい!
こっからは完全に私の趣味です
ここからは蛇足です
お風呂
女「はぁ、いい湯だぁねぇ♪」チャプチャプ
男「はぁ、そうですねぇ♪」チャプチャプ
女「ところでところで男君」チャプチャプ
男「はぁ、なんですか?」チャプチャプ
女「これで晴れてあたし達は思いを通わすことが出来ました」チャプチャプ
男「はぁ、そうですねぇ」チャプチャプ
女「という事で、『兄弟仲良く裸の付き合い』をやめにしたいと思いまーす♪」
男「えぇ!?今更何言ってんすか?そんなの無いですよ!!」ザバァ
女「えっ?なんで?」チャプ
男「続けましょうよ!折角慣れてきたのに!
これを楽しみに日々過ごしてると言っても過言じゃないですよ!!」
女「えー?もーあきたー」チャプ
男「勝手にあきないでください!!毎日気持ちいいことしましょうよ!!」
女「ちっちっちっ。青いねぇ、男君、君はほんとに青いねぇ」チャプ
男「いまさら女さんがやらないって言っても無理やりお風呂に連れ込みますからね!」
女「なーにいってんだ、ちみは?誰がお風呂に入らないって言ったの?」チャプ
男「へ?いやいや、女さんが裸の付き合いをやめにしたいと言ったんじゃないですか?」
女「違うよ。違う。ぜーんぜん違いまーす!」
男「女さんの思考は今を持ってしても全く理解出来ません!」
女「あたしが言いたいのは兄弟の関係じゃなく、男女の関係になろ♪って言ってんです」
男「えーと、今までとの違いが全然わかりません!」
女「だーかーら、こーゆーこーと♪」
男「!!!」チュ
女「……クチュ…んっ…クチュ…はぁ…クチュ……んっ…クチュ………クチュ……」
男「(あっ……し、舌が……女さんの……舌が…)」
女「……クチュ…んっ…レロレロ…はぁん…クチュ…んっ…クチュ………」
男「(…い、いやらしい……動きになって…あっ…そ、そこは…)」
女「……ズズ……ちゅうっ…レロレロ…ふぅん…チュウチュウ……コクコク///」
男「(…吸ってる……僕の舌を……唾液を……お、女さんが…飲んで……)」
女「……ピュル……んんっ……レロレロ………ペロペロ……ピチャ………んんっ…………」
男「(!!!今度は……女さんの唾液が……舌が……吸えってことですね……)」
女「……ぷはぁ……はぁはぁ……どぉ?男君?………あは♪///」
男「………っはっはっ……こ、こういう意味だったんですね…………///」
女「今からあたしはお姉ちゃんモードになります♪」
男「お姉ちゃんモード?またなんか変なこと言いだしたよこの人は」
女「ふっふっふ、まぁ聞きなさい。お姉ちゃんモードとは、男君に」
男「はぁ?」
女「いやらしいことを手とり足とり教えるモードのことです」
男「!!な、なるほど!」
女「男君、これからお姉ちゃんがいやらしい事、いっぱい教えたげるね♪」
男「……!ゴクッ……」
女「じゃ男君。あたしの首にチュウして♪」
男「は、はい……チュウ……」
女「あぁん///……そう……もっといっぱい……」
男「……チュッ………チュッ……チュッ……チュッ…」
女「はぁん///……い、いい感じ♪………舌も使って………」
男「……チュッ………ペロレロ……ペロレロ……チュッ…」
女「くふぅ///……上手だぁね………男君………」
男「女さん………ペロレロ……女さんの首おいしいです///」
女「あぁん///………じゃ続けながら……あたしの触って♪」
男「!は、はい…チュッ………ペロレロ……ハムハム……」
クチュクチュ サスサス
女「あぁん///………そ、やさしく……………」
クチュクチュ サスサス
女「……じゃあね…今度は…男君の好きにしていいよぉ♪」
男「女さん…チュッ……すごい濡れてるよ…ペロレロ……ハムハム……」
クチュクチュ
女「あぁん///………いわないでぇ……はずかしいよぉ///」
ジュン
男「女さん…チュッ……教えて?…ペロレロ…今なにされてる?…ハムハム……」
クチュクチュ
女「あぁん///………あたしの中に……指を…入れられてる……///」
ジュン
男「…チュッ……つぎは…ペロレロ…なにされてる?…ハムハム……」
クチュクチュ
女「はん///………あたしの中を………かき回されてる……///」
ピュッ
男「…チュッ……あれ?…ペロレロ…今のなんですか?…ハムハム……」
クチュクチュ
女「ひぃん///…あたし軽くいっちゃった♪いいよぉ男君///」
女「それじゃ、男君、男君の頂きます♪」
男「はぁ…ど、どうぞ///(来たよ!来たよ!!)」
女「…レロレロ//……ぷは//…チュチュチュ//…はぁ……男君のここおいしいよ///」
男「…はぁ…ふぅ…ふぅ///(…はぁ…いい感じ……女さんの舌…///)」
女「……パクッ///……ギュポギュポ//……ひもひひひ?//…レロレロ…♪///……」
男「……いいです///………あぁ気持ちいいです、女さん」
女「……チュパ///……チュパチュパ//……ジュルジュル//…ジュル//…はひてひひほぉ♪///」
男「……やばい…もう…いきそう…///」
ピュルピュル!!
女「…………んんっ//……コクン//…えへ//…飲んじゃった♪///」
男「……はぁ…さ…最高///……」
女「じゃあ、男君…………来て♪」
男「はい!!(あぁ、僕の童貞さようなら……)」
ツルッ
男「あ、あれ?あれ?(入らないぞ?これ?)」
ツルルッ
女「もう男君はあわてんぼさんだな♪あたしが入れたげる///」
男「すいません。なかなかち○こって入らないんですね」
女「はあぁぁ……あは♪……いいよぉ///……男君のいいよぉ♪」
ズブズブズブ
男「はぁ……き、気持ちいい……すんごく暖かいです……///」
女「あたしと男君、ついにひとつになったね♪」
男「そうですねぇ……女さんの中ってすんごい閉まるんですね……///」
女「いやん///男君のエッチ♪そろそろ動いてね」
男「はい!じゃ行きますよ」
女「はあぁぁ……あは♪……いいよぉ///……男君のいいよぉ♪」
パンパンパン
男「はあぁぁ……女さん……キス……してもいいですか?…クッ…」
パンパンパン
女「ひゃん///……あは♪……あたしもしたい///……クチュ………」
パンパンパン
女「……クチュ…んっ…レロレロ…はぁん…クチュ…んっ…クチュ………」
パンパンパン
女「はぁん///……あ、男君……そろそろ///……そろそろ……」
パンパンパン
男「っくっ……女さん……もう///………クッ…」
パンパンパン
女「いくぅ///……いくぅ///……あああぁぁぁ!!!」
プシャー ピュル
男「はあはあはあ……すみません……出しちゃいました///」
男「はぁ、女さんすごく気持ちよかったです///」チャプチャプ
女「あは♪男君が満足してくれてお兄ちゃんうれしいよ///」チャプチャプ
男「女さん、あんまり聞きたくないんですけど、何人と経験したんですか?」チャプチャプ
女「なぁにあたしがヤリ○ンとでもいいたいわけ?あたし男君が二人目だぁよ」チャプチャプ
男「えっ?そうなんですか?じゃ、女さん勉強したんですね?」チャプチャプ
女「えへっ!元がHなのかなぁ?兄君の影響かも知んないし?」チャプチャプ
男「なに言ってんすか?あの兄さんがエロエロなわけないじゃないですか?」チャプチャプ
女「えっ?男君?マジで言ってんの?」チャプチャプ
男「えっ?そんなまさか?あの兄さんですよ?」チャプチャプ
女「ちっちっちっ、甘いなぁ、男君は。兄君の本性はドスケベだぁよ♪」
男「いやいや、女さんまた御冗談を」チャプチャプ
女「ふっふっふ、兄君はエロマスターという称号まで授与されたんだよ」チャプチャプ
男「…………エロマスターッテナンスカ?…………」チャプチャプ
女「兄君はねエロ研のエースだったんだよ」チャプチャプ
男「エロ研ってあのろくでもないイカレサークルのことですか!?」チャプチャプ
女「しかもね、全国大会で優勝したんだよ!兄君♪」チャプチャプ
男「やめて!!お願いだから、これ以上死人に鞭打たないで!!」チャプチャプ
夜
男の夢
兄『男よ。私の意志を継げるのは君だけだ』
男「兄さん、僕は女さんを必ず幸せにして見せます」
兄『うん、女ちゃんを大事にしてね。私との約束だよ』
男「兄さん、兄さんの夢だった警察官に僕は必ずなります」
兄『うん、君ならやれる。私は信じてるよ』
男「では、兄さんまたお会いしましょう」
兄『うん、ちょっと待って、今日は用事があって来たのだ』
男「?まだ何かあるんですか?」
兄『うん、実はね、男にエロ研に入ってもらいたいのさ』
男「…………兄さん、ほんとは聞きたくないですけど、女さんが言ってたのって
本当のことですか。」
兄『うん、真実だよ?女ちゃん嘘大っきらいだからね』
男「兄さん、僕、兄さんへの認識を改めようと思ってるんですけど」
兄『えっ?なんで?私なんか悪いことした?』
男「兄さん、お願いですからこれ以上僕を幻滅させないでくださいよ」
兄『私、幻滅させるようなことなんかしたっけ?』
男「今、ものすごい速さで兄さんへの好感度が下がってます」
兄『ふむ、困ったね?どっしよっか?』
男「兄さん、お願いですから僕が幻滅してしまう前に成仏してもらえませんか?」
兄『うん、成仏したいんだけど、エロ研の行く末が心配で成仏出来ないのさ』
男「兄さん、そこは嘘でもいいですから僕たちの行く末って言ってくださいよ」
兄『何言ってるんだ。男よ、私がもう君達を心配する必要なんてどこにある?』
男「どういう意味ですか?」
兄『もちろん、そのままの意味さ』
男「兄さん、いまいちよくわかりませんよ」
兄『ふむ、まず君は、女ちゃんの苦しみを取り除いた』
男「あっ」
兄『最後に私に会えなかったこと、喧嘩別れになってしまった
彼女の苦痛は計り知れなかっただろう』
男「はい」
兄『その苦痛を君は払ってくれた。そのことで私はどれだけ君に感謝してもし切れない』
男「………………」
兄『それと男よ、君については本当にもう私が心配する必要が無いんだよ』
男「もう兄さんは僕を気にかけてくれないのですか?」
兄『いや、君はもう私が居なくとも、十分に立派な男になった。だからそういう意味なのさ』
男「!!兄さんは僕を認めてくれるんですか?」
兄『もちろんだとも。むしろ君は私の誇りだ。胸を張って歩け!!』
男「!!兄さん!!その言葉を、兄さんから、兄さんから聞けただけで僕は!!僕は!!」ポロポロ
兄『あぁそうだ!男よ!!私の意志を継げるのは君だけだ!!だから!!』
男「エロ研だけには入りませんよ。えぇ、絶対に!!」
兄『まぁ、冗談はともかく』
男「ほんとに冗談だったんですか?あんな真剣な兄さんの顔、初めて見たんですけど!!」
兄『私にはもう余り時間が残っていない』
男「兄さん?」
兄『私は今、本当のお願いを言う為に男に会いに来た』
男「!わかりました」
兄『ありがとう、男。…………私の願いとは私のことを忘れてもらう事だ』
男「!!何を言ってるんですか!!兄さん!!」
兄『私は死んでから、ずっと君たちを見ていた』
男「!!」
兄『女ちゃんは君にとってかけがえの無い存在となった』
男「はい」
兄『だから男よ。女ちゃんのことだけを兄さんだと思いなさい』
男「どうしてです!?どうして兄さんはそんなことを言うんですか!」
兄『女ちゃんは一生懸命に君の兄になろうとしていた。
私と彼女を心のどこかで比べてしまう事は無いかい?』
男「……そんな……ことは………」
兄『だから、君の中の私はもう消えた方がよいのさ』
兄『そして男よ。女ちゃんにも伝えてほしい。私のことはもう忘れなさいと』
男「!!」
兄『それも男の理由と同じさ。わかったかい?』
男「そんな……それじゃあ………兄さんは……どこにもいなくなっちゃうじゃないですか……」
兄『出来るね?……あぁ……そろそろ……時間だね…………』
男「!!兄さん!!」
兄『……じゃあね……男………約束だよ……』
男「………兄さん………わかりました……さようなら…兄さん………」
兄『…ありがとう……お…とこ……』スゥ
男「兄さん、ありがとう………」ポロ
朝
男の部屋
女「おはよう、男君♪」
男「おはようございます、女さん」
女「?どうしたの?妙にすがすがしい顔して」
男「えぇ、実は昨日、兄さんに会ったんですよ」
女「!!兄君に?」
男「えぇ、夢の中なんですけどね」
女「そっか、で、兄君はなんて?」
男「あぁそれなんですが」
_____________
__________
________
女「……グス…そっか…兄君が……グス………」
男「兄さんもそのことはずっと気がかりだったみたいです」
女「…あたし…かえって……兄君を…苦しめて………たんだね……」
男「でも、もう兄さんは僕たちのこと心配する必要が無いんだといってました」
女「……そっ……か……うん……そっか……じゃあもう兄君は……」
男「えぇ、もう……どこにも……どこにも……いないと思います……」
女「!!あ、あれ!!男君!!」
男「!!!」
兄『男、女ちゃん』ニコ
女「兄君!!」
男「兄さん!!」
兄『……あぁ、私はもういくよ……最後に女ちゃん……』
女「兄君!!」
兄『あの時謝れなくてごめん……それと、男のお兄ちゃんになってくれてありがとう』
女「そんな!!あたしの方こそごめん!!ごめんね兄君!」ポロポロ
男「兄さん!!僕約束守るから!!女さんを幸せにするから!!」
兄『女ちゃんさよなら……男……ありがとう…君たちに会えてよかった………』フッ
女「兄くぅぅーーーん!!!バイバーーイ!!!」ポロポロ
男「兄さん……さようなら……さようなら……うぅ……」ポロポロ
兄『男、女ちゃん』ニコ
女「兄君!!」
男「兄さん!!」
兄『……あぁ、私はもういくよ……最後に女ちゃん……』
女「兄君!!」
兄『あの時謝れなくてごめん……それと、男のお兄ちゃんになってくれてありがとう』
女「そんな!!あたしの方こそごめん!!ごめんね兄君!」ポロポロ
男「兄さん!!僕約束守るから!!女さんを幸せにするから!!」
兄『女ちゃんさよなら……男……ありがとう…君たちに会えてよかった………』フッ
女「兄くぅぅーーーん!!!バイバーーイ!!!」ポロポロ
男「兄さん……さようなら……さようなら……うぅ……」ポロポロ
数日後
男の部屋
女「ねぇ、男君?あたし考えたんだけどさぁ」
男「はい?どうしたんです?」
女「男君の部屋ってさ、二人で住むのに窮屈じゃない?」
男「……確かにそうですね」
女「だからさ、あたしの家に来ない?」
男「えっ?女さんの家ですか?……うーんいいでしょうか?」
女「なーに言ってんの?もうあたしと男君の仲じゃあないか♪」
男「わかりました。女さんの家でお世話になりましょう」
女「うん♪」
数日後
女の家
男「改めてみると、ほんとにすごいお家ですねぇ。」
女「でしょ♪」
男「この家で女さんは何年も一人で暮らして来たわけなんですね」
女「……うん……」
男「今日から僕も一緒ですから寂しい思いはさせませんよ」
女「うん」
男「はぁ、そうなると僕たちが結婚した場合、お婿さんになるわけですね」
女「!!う、うん///そ、そうなるねぇ」ニヘー
男「?女さん?」
女「♪」ニヘー
女の部屋
女「男君、前来た時にあたしが男君を怒鳴った理由がこれだよ」
男「……兄さんの写真……そういう事でしたか」
女「あの時、男君に兄君のことを知られるわけにはいかなかった」
男「だからあの日、リビングで待つように言ったんですね」
女「あの日ね、やっぱりあたし、泣いちゃったんだ…………」
男「だから、だからいつまでたっても下りて来なかったんですね」
女「うん……ごめんね。男君……」
男「ねぇ、女さん。この部屋に僕が持ってる兄さんの写真も飾っていいですか」
女「!うん。もちろんだぁよ♪男君!」
4年後
男「警察庁に入庁することが出来ました」
女「おーおー、男君すごい勉強してたもんね♪」
男「女さん、お待たせしました。僕と結婚してください」
女「!!もちろんだぁよ!!男君♪」ギュウ
男「///」
女「よーし、お兄ちゃんも幸せになるぞー♪」
蛇足 終わり
皆さんお疲れ様でした!今日はありがとうございました
以上で終了です、、、、と言いたいところなんですけど
1個どうしても投下したい爆弾があるんです、、、、
「残念な兄編」
やっていいですか?封印した方がいいですか?
私個人としてはやりたいんですけど
内容はもうおふざけしかありません。感動要素ゼロです
一応 最終警告しときますね
兄のイメージこれ以上崩したくない人はすみませんが退場した方がいいと思います
マジで!!!
>>258 から
残念な兄編
数日後
男の部屋
男「女さんは大学に行っちゃったし、ひまだなぁ」
兄『やぁ、男、また来たよ』パァ
男「!!兄さん!成仏したんじゃないんですか!」
兄『うん、女ちゃんにも最後のお別れが出来たし、思い残すことはないと思ってたんだけどね』
男「兄さん、僕の感動を返してください!!女さんの居る時に絶対に来ないでくださいね!!
折角の感動が台無しになっちゃいますから!!」
兄『わかってるって。あと思い残すことって言ったらあれしかないのかなぁ』
男「兄さん、僕はなんだかとっても厭な予感がするんですけど」
兄『うん、やっぱりあれかな?エロ研のことだね』
男「兄さん、兄さんの頭の中はもうエロ研のことしか残ってないんですか?」
兄『うん、だって私もう死んじゃったし、他にやることないもん』
男「とにかく、兄さんのご期待には添えられません。帰ってください!」
兄『えー?いいじゃないか?私の最後の頼みなんだからさぁ』
男「兄さん、ほんっとうにろくでもない未練ですよ!!」
兄『うん、今の私にとっては死活問題なのだ』
男「兄さん、あなたはもう死んでます。とっくに!!」
兄『あ、いい事思いついた!!』
男「絶対ろくでもないこと考えましたよ。今の兄さんは」
兄『大学に行こう♪』
男「はい、やっぱりね。僕が引き受けないから、他の学生を探すつもりなんですね?」
兄『うん、男がこんなに薄情な子だったなんてね。残念だよ』
男「兄さん、今の兄さんの方が何百倍も残念ですよ!!」
大学
兄『どこかに有望な人材がいないかなぁ?』
男「あぁ、兄さんの所為で残念な人が増えてしまう………」
兄『うん、懐かしいなぁ、ここに来るのも何年振りだろう……』
男「兄さん、兄さんが亡くなってからまだ一年も過ぎてませんよ」
兄『おっ有望な人材を発見!!』
男「まずい!!兄さんの審美眼は本物だ!!確実にスカウトされてしまう!!」
兄『うん、すごくいいねぇ。彼なら私以上のエロマスターになれるかもしれない』
男「まってください!兄さん、ほんとにやめて!!」スカ
兄『はっはっはっ!男よ、私はもう死んでるんだから捕まえられるとでも思ったのか!!』
男「兄さんの阿呆おぉぉぉぉおお!!!!」
兄『ねぇねぇ君?エロとか興味ある?』
友「ありまくりデス!!なんすかーー!?」
兄『そうかそうか、エロ研って聞いたことない?』
友「エロ研!!!?あの有名な!!!」
兄『実はねぇ……………………』
男「………………………………」
男「………あいつなら…………」
男「ま、いっか」
男の部屋
ガチャ
男「ただいま………」
女「あ、おかえりー♪」
女「あれ、男君?元気ないぞぉ?どしたの?」
男「兄さんは………遠くへ旅立ってしまった………」
女「?」
男「女さん、僕の兄さんはもうあなただけです………」
女「うん、あたしは男君のお兄ちゃん♪そして彼女だぞー♪」
男「はぁ、美しい思い出ってなんなんでしょうね………」ボソ
女「男君、今日はカレーだぞー。お兄ちゃん頑張るぞー♪」
男「兄さんは本当に素晴らしい人でした………」
女「ふーんふふーん♪」
男「………………思い出の中の兄さんですけどね」
残念な兄編 おわり