フレンダ「・・・へっ?」
絹旗「ガールズ・・・バンド?」
麦野「そう!今の世の中、ガールズバンドってのが流行ってるらしいわよ!」
麦野「みんなで武道館を目指して頑張りましょう!」
絹旗「また超唐突な・・・」
フレンダ「ていうか、私たちもう既にメンバー扱いってやつ?」
滝壺「がんばって。私はそんなむぎのたちの夢を応援・・・」
麦野「アンタもやるのよ」
滝壺「えー」
元スレ
麦野「ガールズバンドを組みましょう!」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1294750036/
麦野「当然リーダー兼ボーカルは私で決まりよね!」
絹旗「なんか超勝手に話が進んでいきますね・・・」
麦野「それでアンタ達、楽器は何が出来るわけ?」
絹旗「あーリコーダーなら去年まで毎日超吹いてましたけど」
フレンダ「一応鍵盤ハーモニカなら人並みに出来るわけよ」
滝壺「うんたん」
フレンダ「なにそれ?」
麦野「はぁっ!?リコーダーに鍵盤ハーモニカにうんたんだぁ!?」
麦野「テメェらバンドをナメてんのか!?ガキのお遊戯会じゃねぇんだよ!!」
絹旗「そんなこと言われても私まだ超中1ですし・・・」
麦野「それなら私だって高3だ」
絹旗 フレンダ「えっ」
麦野「・・・あ?」
絹旗 フレンダ「いえ、なんでもありません」
滝壺「?」
麦野「考えてもみてごらんなさいな」
絹旗 フレンダ「はぁ」
麦野「今時小学校や中学生がテレビに出て歌っているのも当たり前の世の中なのよ」
絹旗「でも、モー娘。やAKBはバンドじゃなくて超アイドルグループですよ?」
麦野「・・・!」
フレンダ「結局10代のガールズバンドなんてテレビであまり見かけないわけよ」
滝壺「けいおん!ぐらい」
絹旗「なんですか、それ?」
麦野「・・・・・・」
麦野「そうか・・・アンタ達の気持ちはよくわかった・・・」
フレンダ「結局今どきバンドなんて無謀な夢だってこということをわかってもらえたかな?」
絹旗「それは超良かった・・・」
麦野「アイドルユニットを結成しましょう!」
絹旗 フレンダ「・・・・・・」
絹旗 フレンダ「はいっ!?」
滝壺「私はそんなむぎのたちの夢を・・・」
麦野「アンタもやるの」
滝壺「えー」
麦野「考えてみればそうよねー」
麦野「私はもちろんのこと、アンタ達も見てくれはそれなりに良いわけなんだし・・・」
麦野「バンドよりもアイドルよねー☆」
麦野「もちろんリーダーでセンターは私!」
絹旗「また超勝手に話を・・・」
フレンダ「もう諦めて付き合ってあげようよ・・・そのうち飽きるわけよ・・・」
麦野「ユニットは名はそうねー・・・」
麦野「スペードとかどう?」
フレンダ「思いきりスピードをパクってるよね、それ」
麦野「デビューシングルはブラックラブ!」
絹旗「天使じゃなくて悪魔がくれそうな出会いですね・・・」
滝壺「奇跡というよりも悲劇・・・」
麦野「そうと決まればまず歌の練習からしないとね!」
フレンダ「えっ!?マジでスペードなの!?」
麦野「早速みんなでカラオケにでも行きましょうか!」
麦野「それでカラオケが終わったら振り付けの練習ね!」
絹旗「妄想もここまでくると超偉大ですね・・・」
絹旗「ねぇ、滝壺さん・・・」
滝壺「歌の練習よりもまずはボイストレーニングが大切かなって思う」
絹旗「滝壺さーん!?」
麦野「ボイストレーニングか・・・確かに重要なことね・・・」
滝壺「でしょ?」
麦野「なかなかやるじゃない滝壺。セカンドシングルではアンタにセンター譲ってあげる」
滝壺「譲ってもらった」
フレンダ「よ、良かったね・・・」
絹旗「なんで滝壺さんも超やる気満々になってるの・・・」
麦野「でも・・・」
麦野「ボイストレーニングって何から始めれば良いんだろう?」
麦野「学園都市第四位の頭脳を持ってしても、わからないわ・・・困ったわね」
フレンダ「じゃ、じゃあ各自ボイストレーニングの方法を考えておくってことで今日は解散・・・」
フレンダ「(明日には多分熱も冷めてるはずってわけよ・・・)」
滝壺「知り合いにアイドルいないの?」
絹旗「超都合よくそんな知り合いが・・・」
麦野「アイドル・・・あぁ!1人いるわ!」
絹旗「いるの!?」
麦野「ちょっと電話してみるから待ってて!」
フレンダ「・・・・・・」
フレンダ「・・・結局この茶番はまだまだ続くってわけね・・・」
――数分後
一方「こンにちは!一方通行でェす!」
絹旗 フレンダ「!?」
滝壺「わぁ。本物のアイドル」
麦野「ちょっと!遅いわよ第一位」
一方「あァ?こちとらスケジュール削って会いに来てやったってのに、なンだァその態度は?」
麦野「ハイハイ、感謝してますよー」
一方「チッ」
絹旗「アイドルなのに超ガラ悪っ!!」
フレンダ「ていうか、アイドルなの!?ねぇ、アイドルなの!?」
一方「あァ?この人気ナンバーワンアイドルの一方通行を前にして何を言ってンだァ、この金髪は」
麦野「一方&帝督って聞いたことない?こんなんでもわりと支持されてるのよ」
一方「こンなで悪かったなァ」
麦野「そう怒んないでよ。新曲の『恋のベクトルは一方通行』良かったわよ」
一方「へっ・・・当然だろうが。なンせ作詞したのはこの俺だからな」
滝壺「『俺の翼はメルヘン』が好き」
一方「あァ?マニアックな曲知ってるなァ、お前。相棒が聞いたら泣いて喜びそうだぜ」
麦野「そういやメルヘンは?」
一方「ドラマの撮影だとよォ。あの野郎、色気付きやがって・・・」
麦野「顔は良いもんねーアイツ」
絹旗&フレンダ「・・・・・・」
絹旗「私たちが・・・超ズレてるんでしょうか・・・?」
フレンダ「そんなこと・・・いや、ちょっと自信無くなってきたな・・・」
一方「ンで?用件ってのなンだよ?」
一方「わざわざこの俺を呼び出したンだ。まさか、つまンねェ用じゃねェだろうなァ?」
麦野「あぁ、実はアンタに折り入って頼みがあってね」
一方「へェ?お前が下手に出るなンて珍しいな。聞くだけ聞いてやンぜ」
麦野「私たちにボイストレーニングの稽古を・・・」
滝壺「待って、むぎの」
麦野「あぁ?なによ滝壺。話の腰を折らないでよね」
滝壺「あくせられーたはすごいアイドルだと思う」
麦野「あぁ、それは悔しいが認めてる。だからこうして・・・」
滝壺「でも、私たちは女の子だよ?」
麦野「・・・!!」
滝壺「男の人にボイストレーニングしてもらって為になるのかな?」
滝壺「女の子には女の子のボイストレーニングの方法があると思う」
麦野「・・・・・・」
一方「あァ?ボイストレーニングだァ?お前らバンドでも組むのか?」
一方「まさかこの俺に教えを乞いたいなンてなァ・・・」
一方「まァ、気持ちはわかンねェでもねェがな・・・」
一方「イイゼェ・・・今日は特別に機嫌が良い・・・」
一方「テメェらに学園都市最強のボイストレーニングの方法をこの俺が直々に・・・」
麦野「あぁ、やっぱいいわ」
一方「教えてやるから覚悟しなァ・・・」
一方「・・・・・・」
一方「はァ!?」
麦野「いや、女の子にはやっぱ女の子にあったトレーニング法があるでしょ?」
一方「あン?ま、まァそうだが・・・だからそれを今から俺が・・・」
麦野「じゃあアンタじゃ頼りにならないじゃん。もう帰っていいよ」
一方「・・・!?」
絹旗「アイドルが超困惑してます・・・」
フレンダ「可哀想に・・・流石にちょっと同情しちゃうわね・・・」
――数分後
麦野「なんか怒って帰っちゃったけど、なんで?」
滝壺「わからない。むぎのは正論を言ったまでなのに」
麦野「ねー」
滝壺「ねー」
絹旗 フレンダ「・・・・・・」
絹旗「私の上司が超こんなに頭が悪いわけが・・・」
フレンダ「絹旗、おちついて。麦野は頭は良いけど頭の中はおかしいから・・・」
絹旗「その現実を超受け止めなくちゃいけないってことですか・・・」
絹旗「中学生の私には超酷です・・・」
フレンダ「私にも出来たから大丈夫だよ・・・うん・・・多分・・・」
麦野「やっぱアイドルよりガールズバンドかなぁ」
滝壺「それがいいかもしれない」
絹旗 フレンダ「そこに戻るの!?」
麦野「考えてみたら楽器が出来なくてもこれから出来るようになれば良いと思うのね」
滝壺「それは一理あると思う」
フレンダ「まぁ、ぶっちゃけ正論ちゃ正論だけど・・・」
絹旗「メンバーのモチベーションにも超目を向けた方が良いかなーと・・・私、正直超やりたくないし・・・」
麦野「まぁ、私はボーカルだから良いとして」
絹旗「もうやだこの上司」
フレンダ「くじけちゃダメだよ絹旗!戦いは始まったばかりだよ!」
麦野「滝壺はイメージとしてはキーボードかな」
滝壺「がんばってみる」
麦野「フレンダは地味だからベースで・・・良いか」
フレンダ「ヒドくね!?つーか、ベーシストに謝って!?」
麦野「絹旗・・・見た目よりパワフルだからドラムね」
絹旗「・・・・・・」
絹旗「・・・ギターはどうするんですか?」
麦野「えっ?」
絹旗「ドラムは百歩譲って超引き受けます」
フレンダ「引き受けちゃうの!?」
滝壺「きぬはたもついに現実を受け止めたんだね」
絹旗「でも、これだとギターが超いないことになります」
絹旗「ギターのいないバンドなんかC級・・・いえ、D級以下です!!」
麦野「・・・!!」ガーン
麦野「わ、私としたことが・・・こんな簡単なことに気がつかなかったなんて・・・」
麦野「ハハッ・・・なにがリーダーだ・・・なにがガールズバンドだ・・・」
麦野「全く笑っちゃうわね・・・」
絹旗「ええ。このままではただの超喜劇です」
絹旗「だから・・・リーダーの貴女がやるんですよ・・・麦野」
麦野「・・・えっ?」
絹旗「・・・ギターボーカルを!」
麦野「・・・!!」
麦野「ギター・・・ボーカル・・・」
絹旗「ええ」
麦野「そんな・・・無理・・・そんな高度な・・・」
絹旗「なにが無理ですか!?」
麦野「!?」ビクッ
絹旗「楽器が出来なくてもこれから出来るようになれば良いって言ったのは貴女でしょうが!?」
絹旗「ここまで超勝手に付き合わされたんです!このまま無かったことにするなんて超許しません!」ムキー
絹旗「私を巻き込んだ責任・・・最後まで超取ってください・・・リーダー・・・」
麦野「き、絹旗・・・」
フレンダ「(うっわー・・・絹旗キツー・・・)」
フレンダ「(ていうか、麦野にあそこまで言って・・・逆ギレさせて木端微塵にされちゃうんじゃない・・・)」
麦野「・・・ごめん。私が・・・間違ってた・・・」
フレンダ「すっごい素直!?」
滝壺「・・・青春」グスッ・・・
フレンダ「アンタはアンタでなにを感動してるのよ・・・」
麦野「私・・・やってみる!」
絹旗「それでこそ麦野です!貴女はいつも超自信満々でいてください!」
麦野「生意気ね・・・でも、ありがとう・・・」
フレンダ「うっわー・・・麦野がありがとうだって・・・」
滝壺「・・・やっとみんなの想いが1つになった」グスッ・・・
フレンダ「まだ何も始まって無いけどね・・・」
麦野「じゃあ、これで各パートは決定だ!!」
絹旗「はいっ!あとはバンドの方針を超決めるだけですね!」
麦野「やっぱ時代はデスメタルでしょ!?」
絹旗「もちろん超キュートなポップバンドを・・・」
麦野&絹旗「・・・・・・」
麦野&絹旗「・・・はぁ?」
滝壺「私はジャズがいい」
フレンダ「あら、趣味合うじゃない」
麦野「ポップだぁ!?そんなありふれたジャンルで生き残れるわけねぇだろうが!!」ムキー
絹旗「麦野こそデスメタルってなんですか!?そんなジャンルが今どき大衆に超受けるわけ無いでしょう!?」ムキー
麦野「テメェ・・・デスメタルをバカにするってのかぁ・・・!?ちょっと表出ろ!!」
絹旗「ここは相手が麦野でも超譲れません!相手になりますっ!!」
フレンダ「・・・・・・」ポカーン
滝壺「ねぇ、フレンダ」
フレンダ「ふえっ?」
滝壺「私と一緒にデュオ組まない?」
フレンダ「あぁ、いいかも」
数年後、フレンダと滝壺は外人とピンクのジャージの異色の女性ジャズシンガーデュオとして世界にその名を轟かす
麦野「デスメタルだっての!!」ムキー
絹旗「絶対に超ポップ!!」ムキー
麦野と絹旗が浜面というマネージャーを引き連れてお笑いコンビとしてデビューするのはまた別のお話・・・
おしまい
32 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:38:49.77 rGaOE/wL0 19/20終わり・・・なの?
35 : 以下、名... - 2011/01/11(火) 23:49:49.95 snzwp0zY0 20/20俺の技量だとこれ以上は無理だ・・・
このスレじゃなくていいからいつか本格的なバンドストーリーも見てみたい
読んでくれた人たちthx