【前編】の続きです。
131 : VIPに... - 2014/04/27 20:08:19.35 rcwrYrWH0 124/261




(森林地帯・エルフの村・作戦司令部)



女騎士  「昨夜はご苦労だった。」

女騎士  「夜明けと同時に竜騎士ちゃんに威力偵察に出てもらって、昨夜の爆撃箇所で
      オーク一匹撃破を確認したそうだよ。まずは奴らの夜襲の企みを挫いたから良しとしよう。」

女聖騎士 「真っ暗な山道を松明つけてやって来るとか、馬鹿な奴らだwww
      お空のドラゴンから見れば"ここに居ますよ"って知らせながら来るのと同じだよなwww」

王国騎士 「村に着く前の山道で発見してくれて良かったです。夜戦をせずに済みました。」

女騎士  「弓が届かない高い上空からの火焔弾爆撃に徹してもらったから
      一匹焼いただけに留まったけど、竜騎士ちゃん一人に危険なことはさせられないからね。」

王国騎士 「竜騎士さんはどちらに?」

女聖騎士 「水車小屋で寝泊りしてる。
      傍に居ないと、川辺に居るドラゴンが何かしやしないか心配なんだと。」

女騎士  「何かって? 何かあったのか?」

女聖騎士 「子供らが、石投げてちょっかい出してた。
      その時はドラゴンは相手にしなかったが、もし怒らせたら大変だ。」

女騎士  「悪ガキどもか…近づくなと言ったんだがな。まあ、聴かないよな~w」

女聖騎士 「あとな、通り掛かった王国騎士の後ろから器用にスカートめくってたwww」

王国騎士 「んもうっ」

女騎士  「あの竜、なかなかやるな、おいwww」



132 : VIPに... - 2014/04/27 20:11:40.88 rcwrYrWH0 125/261


騎士見習い「おはよーっす」

エルフ娘 「…!」

騎士見習い「あ、あのさエルフ娘、昨日――」

エルフ娘 「…っ」 バタン

騎士見習い「待っ… あー、行っちゃったし…」

王国騎士 「どうしたの?」

騎士見習い「なんでもないよー。はぁ。」

女聖騎士 「何かあったような雰囲気醸してるなあ、おいwww」








133 : VIPに... - 2014/04/27 20:15:15.04 rcwrYrWH0 126/261




(森林地帯・エルフの村・作戦司令部)



女騎士  「十字軍? そう言ったのか?」

騎士見習い「うん。確かに昨夜、山賊首領が十字軍の面子がどうとか部隊を再編成とか言ってたよ。」

王国騎士 「戦ってて、何人か手練れが居ました。
      唯の盗賊ばかりじゃない、戦闘の経験が有る者たちが居るかも知れません。」

女騎士  「あの戦争はもうとっくに終わったものと思ってたがな。ここにきて十字軍の亡霊か…。」

王国騎士 「この事、姫騎士さんには…」

女騎士  「そうだね、過剰な憎しみは冷静な判断を邪魔する。知らせても良い事は無いと思う。」

騎士見習い「十字軍ってなに? 強かったの?」

女騎士  「ピンキリだね。上は聖騎士団から下は野盗の群れ同様なのまで、教皇の呼びかけに応じて
      いろんな国からいろんなのが集まってそれぞれが好き勝手に亡国に侵攻したのが十字軍だ。」

王国騎士 「それら十字軍が亡国王家を滅ぼしたのだけど、その後、亡国解放戦線って民兵を組織して
      ゲリラ戦を展開して十字軍を壊滅に追い込んだ英雄が、女騎士さんなの。」

騎士見習い「すごい! 十字軍には女騎士さんより強い人は居なかったの!?」

女騎士  「もし居たら私が亡国解放戦線の自由騎士なんて呼ばれる事は無かったぜ!
      って言いたいとこだけど、十字軍なんて偉そうなのは名ばかりで、
      実態は唯の略奪者の集団だったからね。占領地の住民の怒りが私に味方しただけさ。」



134 : VIPに... - 2014/04/27 20:17:16.52 rcwrYrWH0 127/261


王国騎士 「この戦いも、村の方たちの団結が勝敗を左右すると思います。」

騎士見習い「エルフ娘が、ここの男はみんな意気地なしだって言ってた。」

女騎士  「そうさねえ。騎士団みたいな正規軍と違って、命令一下、指示通りに動くかといえば
      そう簡単には行かないのが民兵組織の難しいとこなんよ。」

王国騎士 「そういえば、エルフ娘さんと何か?」

騎士見習い「なーんかボク、避けられてる感じ? はぁ。」








135 : VIPに... - 2014/04/27 20:20:46.31 rcwrYrWH0 128/261




(森林地帯・エルフの村)



騎士見習い「ねえ、黒っちは女の子同士の恋愛経験豊富だよね?」 ヒソヒソ

黒騎士  「おう。見習い騎士もその気があるなら遠慮は要らない。」

騎士見習い「一つ、内緒で訊きたいのだけどさ、ボク恋愛したことないから…」 ヒソヒソ

黒騎士  「正義の味方を志すなら、恋の一つや二つしておいたほうがいい。性別問わず。」

騎士見習い「例えば、女の子に恋するじゃん?」 ヒソヒソ

黒騎士  「ふむ。例えば竜騎士たんに恋する。」

騎士見習い「好きでたまらなくて、女の子に告白する。」 ヒソヒソ

黒騎士  「ふむふむ。かわいくてたまらなくて、竜騎士たんに告白する。」

騎士見習い「そしたらその女の子から、衝撃の事実を告げられた。なんと男の娘(コ)だった!」 ヒソヒソ

黒騎士  「竜騎士たんから、衝撃の事実を告げられた。なんと男の娘(コ)だった! …なぬっ!?」



137 : VIPに... - 2014/04/27 21:14:56.75 rcwrYrWH0 129/261


騎士見習い「そうなった場合、告白した女の子って、普通どう思う?」 ヒソヒソ

黒騎士  「ぐぬぬぬ…!」

騎士見習い「やっぱそれってアウトだよね…?」

黒騎士  「信じない! あの可憐な竜騎士たんが男の娘(コ)なんて信じない!
      裸に剥いてこの目で確かめるまで信じるものかっ!」

騎士見習い「マジ? それでやっぱり男の娘(コ)だったとしたら?」

黒騎士  「人生とは此れ苦行也…針の山を登り火の海を泳ぐが如く。血の涙を拭うほか仕方あるまい…。」

騎士見習い「ですよねー」








138 : VIPに... - 2014/04/27 21:19:29.98 rcwrYrWH0 130/261




(森林地帯・エルフの村・長老の家)



男エルフG「オラはパイオツ姉ちゃんだね! パイオツだけじゃねえ、鍛えた筋肉と柔らかさが絶妙だべw」

男エルフB「ドラゴン娘だべ。何だか知らんがいつも裸みたいなええ格好してるwww身体もええwww」

男エルフH「リーダーの女騎士よ、普段物騒な事ばっか言っとる軍人みたいだけんど、
      話してみるとなんちゅーか朗らかで母性が滲み出ててええだよ? うづのカカアより断然いい」

男エルフC「話してると言えば女聖騎士の姉ちゃん、冗談みたいな冒険の話ばっかしてるが、
      いっつも楽しそうで何よりって感じだwww 嫁にするならああいうのが楽しくていいw」

男エルフD「ガキどもが帰らないと思ったら、黒い姉ちゃんの処に入り浸ってるよ?
      父ちゃんより面白い事教えてくれるって。おめー、がんばらんと面目立たねえぞ?www」

男エルフF「姫騎士さまはありゃ、どこかのお嬢様だろかの? 高嶺の花だろうが口説いてみ?
      落とせた奴ぁ大金星、村一番の色男決定だろwww」

男エルフE「おめえら、さっそく目ぇつけてんのかw さっさとモノにせんとすぐ街さ帰ってまうぞ?w」

男エルフB「こんなシケた村に住んでる時点で眼中に無いべwww」



139 : VIPに... - 2014/04/27 21:26:19.28 rcwrYrWH0 131/261


男エルフG「だけどよ? オラ達、働く事は出来ても戦う事はさっぱりだ。
      口説くってもよ? キミヲマモルなんて言ってみても寝言にしか聞こえねえべ?www」

男エルフH「なんの。男は稼ぎだ、女子供養う力が男の価値よ、食わせる力よ。」

男エルフD「なーに言ってるよ。一生しいたけ作って食わせてやっからオラの嫁に成ってくれって言って、
      誰が来てくれるてんだよwww」

男エルフG「しいたけよりおめえの食わせる気だろがwww」

男エルフC「シケたの出したら怒ってあの剣でちょん切られっぞ?www」

長老   「うーむ、浮ついてる場合ではないのだがの…」

長老   「男ハーフエルフは来て無いようじゃの?」

男エルフC「彼は、エルフ娘が居る所には付いて来るくせに、そうでなきゃ来やしねえだよ。」

男エルフD「娘っ子のケツ以外興味ないんだろw」

男エルフG「男のケツに興味あっても困るけどなw」








140 : VIPに... - 2014/04/27 21:38:09.68 rcwrYrWH0 132/261




(森林地帯・エルフの村・月夜の水車小屋)



水車    ゴットン.....ゴットン......



竜騎士  「ふぅ、熱… 汗だらけ…」

竜騎士  「水浴びよう…」

黒騎士  「やぁ…」

竜騎士  「黒っちさん!?」 ビクッ

黒騎士  「偵察飛行ご苦労だね」

竜騎士  「ああ…、全然気が付きませんでした。」

黒騎士  「うん。…気づかれないように、気配を殺してたんだ。…獲物を狙う黒豹みたいにね…」

竜騎士  「獲物…ですか。」

黒騎士  「そう。そして獲物は目の前にやって来た…。」



141 : VIPに... - 2014/04/27 21:47:02.42 rcwrYrWH0 133/261


竜騎士  「捕まえて、食べるおつもりですか?」

黒騎士  「そう。」

竜騎士  「獲物が水を浴びるまで、待っては――」

黒騎士  「待たないっ」 ガッ!

竜騎士  「あっ、んっ、うん…んんっ…」 ガタン

黒騎士  「むふ、んっ ふぅっ…」 チュッ..チュッ..

黒騎士  「ふぅ… きみは、されるがまま…だな…。キス…好きかい?」

竜騎士  「…わかりません。初めてでした。」

黒騎士  「私に奪われて…それでよかったのかい?」

竜騎士  「拒む理由を探しているうちに…」

黒騎士  「なら、こうしてやろう、ほら、ふふ、こんな格好をしているきみが悪いんだっ」 シュルッ..

竜騎士  「あ…っ」 シュルシュル..

黒騎士  「ほら…もう裸に剥けた…。うふふ… 気分はどうだい?」

竜騎士  「身体中が熱いです。汗が… どきどきして苦しいです…」

黒騎士  「んん、胸もお腹も汗で濡れて…とてもいい。ああ我慢ならん、私も脱ぐとしよう。」



142 : VIPに... - 2014/04/27 21:54:50.43 rcwrYrWH0 134/261


竜騎士  「私は黒騎士さんに、何をして差し上げれば…?」

黒騎士  「いいんだ何もしなくて…。ああ、そうだな、我慢しないで欲しいな。」

竜騎士  「我慢しない…ですか?」

黒騎士  「不快なら抵抗して、苦痛に呻いて、恥辱に泣いて、快感に喘いで…」

竜騎士  「私を辱めたいと?」

黒騎士  「…そうだね。きみが他の人に見せない姿を、見せて欲しい…」

竜騎士  「人にお見せできるようなものか自信がありませんが、努力しましょう。」

黒騎士  「フフッ、きみは何も不満を言わないんだね。私に襲われるのを待ってたのかい?」

竜騎士  「それは言葉による責めというものでしょうか?」

黒騎士  「いや…、きみを嘲るつもりはないよ。そうだったらいいな、という私の願望を口にしただけ…。」



143 : VIPに... - 2014/04/27 21:59:31.50 rcwrYrWH0 135/261


竜騎士  「こういうのを百合の花に例えるそうですね。私にはピンと来ないのですが。」

黒騎士  「身体を捧げる相手はやはり殿方であるべきかい?」

竜騎士  「騎士となる前は竜の巫女でした。巫女が身を捧げるのは火竜です。
      もちろん性を交わすという意味ではありませんが。」

黒騎士  「なら、どうして私に身体を許す? 巫女でも官能に身を任せてみたいのかい?w」

竜騎士  「今は騎士のつもりですが、持て余すほどの性的な欲求は自覚ありません。」

黒騎士  「汗で濡れた身体をこんなに震わせて上気させているのに?w」

竜騎士  「私の身体を貪ろうという貴女を受け入れようと、努力しています。
      貴女が本当に求めている事は何か、判るのではないか、そんな気がして…」

黒騎士  「本当に求めている…?」

竜騎士  「はい。さあ、来て下さい。お望みのままに。大丈夫、何をされても受け入れますから…」








144 : VIPに... - 2014/04/27 22:10:21.38 rcwrYrWH0 136/261




(森林地帯・エルフの村・月夜の水車小屋)



水車    ゴットン.....ゴットン......



竜騎士  「はーっ、はーっ」 ビクッ.. ビククッ..

竜騎士  「はぁ…あぁ…、お…お願いします…、少しだけ…休ませて…くださいっ…
      す、すみません…、こんな…はしたなく… こんなつもりでは… ああっ…」

黒騎士  「ぐしゅっ…」

竜騎士  「はぁっ、はぁっ、あ、あの…?」

黒騎士  「ううっ…」 ポタ ポタッ..

竜騎士  「……。」

黒騎士  「っ、…ぐしゅっ」 ポタ ポタッ..

竜騎士  「…」 ギュッ

黒騎士  「ぐすっ…」

竜騎士  「身体中に口付けし、玩び、責め立て、こんなにはしたなく乱れさせ、私を辱めたのは貴女です。
      どうしてその貴女が泣いているのです?」



145 : VIPに... - 2014/04/27 22:15:52.43 rcwrYrWH0 137/261


竜騎士  「これでは彼方此方というものです。」

黒騎士  「……。」

黒騎士  「思い出した…」

竜騎士  「聴かせてくれますか…。」

黒騎士  「酷い話だ…。」

竜騎士  「承知しています。」

黒騎士  「七年前、いや八年になるか…私は亡国に侵攻した十字軍の中隊長だった。」

黒騎士  「村々を侵略していった中隊はいつか孤立し、気が付けば周りの住民皆敵だらけになっていた。
      いつとも知れぬゲリラの攻撃に怯え、部隊の士気は落ち、十字軍の誇りと矜持は失われ、
      統率は乱れる一方…」

黒騎士  「部隊を支える物資が底を突き、部下たちが略奪に走るのを、私は見て見ぬ振りするしか
      なくなっていた。もうそれしか中隊長として在り続ける方法が無いと。そんな中…」

黒騎士  「部下どもが村娘を強姦したんだ。不穏な知らせで飛んで行ったが遅かった。
      私は部下どもをその場で斬り捨てて、泣き崩れる村娘に手を差し伸べた…」

竜騎士  「……。」



146 : VIPに... - 2014/04/27 22:18:51.23 rcwrYrWH0 138/261


黒騎士  「その村娘、きみに良く似た、綺麗なかわいい子だった…。だけど死んだ。」

黒騎士  「私の手を払いのけ、手に持ったナイフでっ、わ、私の目の前で喉をっ…!!」

竜騎士  「…!」

黒騎士  「…判らないんだ。私はあの時、あの村娘に手を差し伸べて、あの子をどうしたかったのか、
      どんな結果を望んだのか… 判らないっ、何も判らないっ」

黒騎士  「以来、神に…いや、あの子に許しを乞いながら…
      人を踏みにじる略奪者を見つけ次第、どこまでも追って逃さず屠り、償いとしたよ。
      屠ったその数だけ、あの子の魂は救われると、そう信じることにして…」

竜騎士  「そう…でしたか…」

黒騎士  「誰かにあの子の面影を見つけるたび、許しの言葉を聞けるんじゃないか、
      あの時差し伸べ拒絶された手を、今度は受け入れてもらえるんじゃないか、
      そんな幻想…いや、妄想を抱いて…」

黒騎士  「だけどそうしているうち、いつしか自分が何をしているのか、何がしたかったのか、
      何が欲しかったのか、最早なにも判らなくなってしまったよ…」

竜騎士  「私は、その子の身代わりなのですね。」

黒騎士  「え…、あ… そのっ…」

竜騎士  「いいのですよ。それも含めて、どんな辱めも受け入れると言いました。」



147 : VIPに... - 2014/04/27 22:27:09.53 rcwrYrWH0 139/261


黒騎士  「す、すまない…っっ」

竜騎士  「他の子を身代わりにするのは、もうよして下さいね。傷つけてしまうかも知れませんから。
      身代わりは私にしてください。」

黒騎士  「…」

竜騎士  「私はその子ではないですから、黒騎士さんに許しを与えることはできませんが、
      でも、その子の気持ちに寄り添うことはできます。」

竜騎士  「黒騎士さん、今度の戦いを最後に、悲しい過去の清算とするべきでしょう。
      この村を救うことが出来れば、多くの女の子が救われます。」

竜騎士  「自害を選んだその子の無念は晴らせませんが、黒騎士さんの思いは伝わるでしょう。」

黒騎士  「ぐすっ… くぅ~っ、うっ、ううっ…!」

竜騎士  「思いっきり泣いていいんですよ? 私を涙で濡らし汚しても構いません。
      もう汗やら何やらでべたべたですから。」

竜騎士  「あとで一緒に湯浴みに行きましょう。」








148 : VIPに... - 2014/04/27 22:31:14.47 rcwrYrWH0 140/261




(森林地帯・エルフの村・深夜の湯浴み場)



黒騎士  「すまない。きみをこんなに汚してしまった。」

竜騎士  「…。組伏せるならせめて寝台でして欲しかったです。水車の轢き粉で粉だらけです。
      おかげでここまで裸で歩く事になってしまいました。」

黒騎士  「こんな夜更けにここに来る者はいないよ。
      気を利かせて湯を温めて用意しておいたんだから、良しとしてくれないかい。」

竜騎士  「では、髪と背中を綺麗に流して下さいますか?」

黒騎士  「喜んでw」

      パシャ.. パシャ..

黒騎士  「その…、先刻、身代わりと言ったかも知れないけど…私は竜騎士が好きだよ。」

竜騎士  「ええ、分かっていました。あからさまにずっと私を狙っていらしたので。」

黒騎士  「何と言うか…夢中でやりすぎて酷い事してしまった。
      それなのに私の方が泣いたりして、勝手すぎた。すまなかった。」

竜騎士  「そうですか、黒騎士さんが夢中になるくらい私は淫らな痴態を晒していましたか…」

黒騎士  「淫らというか…あんなにまっすぐに私を受け入れてくれると思って無くて…」

黒騎士  「今夜の事…忘れないでいていいか? きみは忘れて欲しいかも知れないけど、忘れたくない。」

竜騎士  「…いいのです。淫らな姿も一緒に、私の事を心の片隅に留めておいていただければ、と…」

黒騎士  「片隅にって…。寂しい事を言う。戦友じゃないか。」

竜騎士  「…。いつまでも黒騎士さんとご一緒できるとは限りませんから…。」








149 : VIPに... - 2014/04/27 22:36:23.48 rcwrYrWH0 141/261




(山岳地帯・霧中の館)



山賊首領 「ここは一つ、先生のお力添えを是非ともっっ」orz

ダークエルフ  「次に来る時の手土産にはエルフの処女をと言っておいた筈だが?」

山賊首領 「申し訳ありません…。思うように手に入らないばかりか、もう自分らの食い扶ちすら…」

ダークエルフ  「人にものを頼むに、手ぶらで来るとかアホかお前は?」

山賊   「お叱りを受ける事は百も承知で参りました。
      あの村の女騎士どもを片付けることができたなら、必ずや…」

ダークエルフ  「タダ働きする趣味はない。帰れ。」

山賊首領 「このままでは我々は飢えて野垂れ死んでしまう。どうか先生のお力を…」

ダークエルフ  「野垂れ死ねば良いわ。そのほうが世間の為だ。
      いやなら盗賊団を解散して、街に出て経営者にペコペコしながら汗水垂らして働けや。」

山賊首領 「賞金首になっちまってそれもできねえのです。」

ダークエルフ  「バカめ。だから殺しは滅多なことではするなと言った。
      私の言葉は神の言葉に等しい。有難く拝聴しないからそうなる。自業自得だ愚か者め。」



150 : VIPに... - 2014/04/27 22:39:36.51 rcwrYrWH0 142/261


山賊   「ご所望のエルフは持参できませんでしたが、ちょっとした情報をお持ちしました。」

ダークエルフ  「ふん? 情報?」

山賊   「ご庭を拝見しましたところ、見事なアルラウネのコレクション、
      随分ご熱心なこととお見受けいたします。」

ダークエルフ  「唯の道楽だが集めてみるとなかなかに良い。お前のような俗物にもあれの良さが判るか。」

山賊   「古今東西から集められたご立派なコレクションであることは判ります。
      そこで情報ですが、かの村からそう遠くない森で珍しい風変わりなアルラウネを見たと言う
      手の者がおりまして。」

ダークエルフ  「ほう、面白そうな話だ。コレクションに加えるに値するかな? どれ、案内しろ。
      今の話の真偽次第では、少しだけお前たちに力添えしてやってもいいぞ。」

山賊首領 「そりゃ本当で!? へへーっ」 orz

ダークエルフ  「喜ぶのは早いわっ。くだらんネタだったら帰るからな。」

山賊   「お気に召して頂けるのを祈るばかりでございます。」 orz

ダークエルフ  「浮世離れのこの私の関心を引くなどと、お前なかなか見所ある。貴族にでも仕える身分の出か?
      盗賊なぞに落ちぶれる前は、そうやって主君に取り入っていたのだろう?」

山賊   「さすが先生、何もかもお見通しで。恐れ入ります。」








151 : VIPに... - 2014/04/27 23:16:09.36 rcwrYrWH0 143/261




(森林地帯・エルフの村)



王国騎士 「女の人たちが村に戻って、雰囲気が明るくなりましたね。」

女騎士  「女が戻った途端に男達がシャキっとするから、可笑しなモンだねえwww」

王国騎士 「でも共同生活は止むを得ません。村の周辺の方の家々まで入れての警戒態勢は無理ですから。
      仲良くしていてくれればいいのですが。」

女騎士  「それでも、女を谷に隠しておくよりマシでしょ。
      もし村人が捕まって隠し場所を吐かされたら目も当てられない。」

王国騎士 「女の人の中にも戦ってくれそうな人がいます。クロスボウを教えて弓兵隊に加えますか?
      交代要員が増えると村人たちの負担が軽く出来ます。」

女騎士  「諸刃の剣だよなあ…。兵として配置してもし攫われでもしたら、奴らに何されるか分からない…
      というより淫獣どもに陵辱の限りを尽くされるんだろうなあ。」

王国騎士 「あ、あまりそういう事言わないで下さい。あたしまで怖くなってきます。」

女騎士  「お前、乙女だよな? 捕らわれて、処女を散らされて、オークどもの臭い汁をたらふく
      味わったとしよう。…ここに戻って、私達の前で笑うことができるかい?」

王国騎士 「…。できません。」

女騎士  「だよな…。女の子を弓兵隊とするのはやめとこう。
      でも希望があれば、いざと言う時の為に戦える訓練はしといて損は無いな。」

王国騎士 「そういえば、女の人たちの護衛についてた姫騎士さん達はどちらへ?」








152 : VIPに... - 2014/04/27 23:19:04.73 rcwrYrWH0 144/261




(森林地帯・隠れ谷)



女エルフA「イヤです…。」

姫騎士  「なぜですの? 女は皆、村へ戻りました。今、村はわたくし達が守っています。
      ここより村の方が安全ですわ。」

女聖騎士 「ここは、もし連中に嗅ぎ付けられたら終わりだ。村へ行こうぜ?」

女エルフA「いいんです…。ここに居させて…。」

姫騎士  「なぜそれほど頑なに村へ戻りたがらないのでしょう?」

女エルフB「ちょっとあちらへ…」





153 : VIPに... - 2014/04/27 23:22:07.37 rcwrYrWH0 145/261




女エルフB「あの子、少し前に、山賊に連れ去られた事があるのです…。」

女聖騎士 「なに? 攫われて…戻って来たのか?」

女エルフB「酷い暴行を受け、裸で山道に放り出されていました。
      しばらくの間、昼も夜も放心したようにずっとぼんやり…
      時々、聞くに堪えない卑猥な言葉を口にしたりして…。しばらくして流産を…」

姫騎士  「…っっ!」

女エルフB「追い討ちをかけた村の男たちが悪いんです。
      婚約してたのにいつの間にか無かったことに…。みんな厄介者を見るような目であの子を…
      いつしか彼女は村を離れてここで暮らすように…」

女聖騎士 「つまり男達に会うのが嫌だと…」

女エルフB「最初は女達にも会おうとはしませんでした。」

女聖騎士 「近頃の様子はどんな感じだったんだ?」

女エルフB「一緒に食事したりはしますが…笑うことがありません。いつも一人で居ます。」

女聖騎士 「ここに残ったら、本当に一人だ。」

姫騎士  「強引にでも連れて帰りますわ!」 ツカツカツカ

女エルフB「あ、待って下さい。やめて下さいっ」





154 : VIPに... - 2014/04/27 23:32:19.51 rcwrYrWH0 146/261




姫騎士  「さあ、顔をお上げなさい! 村へ帰るのですわ!」

女エルフA「イヤです…」

女エルフB「哀れなこの子にこれ以上無理強いしないでくださいっ」

姫騎士  「わたくしはこの子と話しています! お黙りなさい!」

女エルフB「っっ」

姫騎士  「ここに居てはまた奴らの餌食です。さあ!」

女エルフA「それでも…い…いいん…です…。」

姫騎士  「いい!? なぜですの…!?」

女エルフA「ご…ご奉仕…すれば……可愛がって…もら…えます…」

姫騎士  「っっ!!」 ギリリッ!

女エルフA「 "穢れて汚い…メス豚など…山賊にお似合い" …」 ポロポロポロ..



155 : VIPに... - 2014/04/27 23:33:57.22 rcwrYrWH0 147/261


姫騎士  「思ってもいない事を口にしても、わたくしは誤魔化せませんわ!」

姫騎士  「さあ、戻るのです、血の涙を拭きなさい!」

女エルフA「もう…あんな言葉を投げつけられるのは…いやだあぁ!」

姫騎士  「貴女が村で再びそのような屈辱を味わうことがあったなら、その男、わたくしが斬ります!」

女エルフA「…!」

姫騎士  「わたくしが貴女の剣となりましょう。貴女を侮辱する者には死を以って償わせますわ。」

姫騎士  「だから、もうご自分をメス豚だなどと言うのはお仕舞いになさい!」

女エルフA「あ……あ…」 ポロポロポロ..

女聖騎士 「なあ、大丈夫かそんな事を――」

姫騎士  「わたくしの剣は、雪辱の剣… この者に対する侮辱に刃が曇るようでは騎士の名折れ…!」

女聖騎士 「おい…本気なのか? 村の男殺す事になったらどうすんだよ? アタシ達の敵は山賊だよ?」

姫騎士  「もし…邪魔をなさるおつもりでしたら、例え貴女でも容赦いたしかねます…」

女聖騎士 「怖っわ! ないない、邪魔しない。んな男なんか庇う価値無えしwww」








156 : VIPに... - 2014/04/27 23:37:15.95 rcwrYrWH0 148/261




(森林地帯・エルフの村・村はずれ)



王国騎士 「これは竹槍と言います。見ての通り、竹を切って先端を尖らせ火で炙ったものです。
      粗末な武器ですが長いので相手と距離をとって攻撃できます。」

樽     バン!

王国騎士 「数人で構えて槍衾とすることで、敵を近づきにくくすることができます。
      脇を締めて、このように構え――」

樽     バキン!

女エルフC「ねえ、あれ、あの子の、良くない? 鉈?」

女エルフD「あれ、女エルフAじゃないの?」

女エルフE「なんか…鬼気迫るって感じ?」

樽     バアン! バラバラ…

女エルフA「はぁ、はぁ…!」

姫騎士  「そう、それでよろしいですわ。遠心力とそれを支える足裁きが、大きな破壊力を生み出すのです。
      鉈だって、しっかり使えば十分強力な武器です。」

女エルフA「私は…メス豚なんかじゃ…ない…! はぁ、はぁ…!」

姫騎士  「ためらわず武器を取り、敵は全てその樽のように粉砕しておしまいなさいっ!」

女エルフE「騎士さま、私にもあれを教えて下さいませんか? 強そう!」

女エルフD「あたしもあれがいいっ! あれで山賊どものドタマかち割ってやる!」

女エルフC「私のとこ、爺やが木こりだったからでっかい斧あるの。使っていい?」

王国騎士 「ちょっ、ええー!?」








157 : VIPに... - 2014/04/27 23:40:33.42 rcwrYrWH0 149/261




(森林地帯・エルフの村・作戦司令部)



女騎士  「女の子を抜刀隊に入れろだって!?」

王国騎士 「白兵戦がどれだけ危ないか、説明しても聞き入れてくれそうにないのです。
      このまま放置すると、いざ賊が攻めて来た時に鉈や斧を持って一番に飛び出しかねません。」

女騎士  「冗談じゃないよ、我々騎士がどれだけの実戦を経てここまでに成ってると思ってんのよ~
      逆に殺されちまうよ? その女の子達どうかしてるんじゃないのかねえ?」

王国騎士 「友達を攫われた子やご主人を殺された方もいて、刺し違えてでも山賊どもを血祭りにと…」

女騎士  「血祭りwwwこえええwww エルフ娘が男達を意気地なしと謗るわけだwww」



158 : VIPに... - 2014/04/27 23:42:21.46 rcwrYrWH0 150/261


女騎士  「つい昨日まで山賊を恐れで大人しく隠れていた女の子達が、
      どうして急にそんな意気高揚してしまったかねえ。何かあった?」

王国騎士 「姫騎士さんが、一人の女の子に鉈の戦い方を教えていたのを切っ掛けに…」

女騎士  「まいったな、姫騎士の天性の才能ってやつか? さてどうしよう…」

王国騎士 「乱戦となってしまった場合、飛び道具より単純な凶器のほうが有効だとは思います。」

女騎士  「乱戦はこちらも死傷者多数を覚悟の消耗戦だからね、できれば避けたいんだよねえ。」

王国騎士 「前面に出て来ないように、あらかじめ比較的安全な場所の警護にでも就いてもらいます?」

女騎士  「素人を見廻りだの斬り合いだのには出せないからねえ。」

王国騎士 「相乗効果といいますか、男性にも白兵戦に備えようという動きが出るかも知れません。」

女騎士  「希望者には教えてやってくれ。この先、役に立つこともあるかも知れない。」








159 : VIPに... - 2014/04/27 23:46:39.94 rcwrYrWH0 151/261




(森林地帯・エルフの村・月夜の大樹の下)



騎士見習い「来たよ。こんな時間にこんな処に呼び出して、どうしたの?」

エルフ娘 「待ってたの。」

騎士見習い「あのさ、キスしてきたのはきみの方だからね?」

エルフ娘 「そ…、そうよ!? だから何よっ!?」

騎士見習い「ふざけるな決闘だ! とか言われても困るんだけど?」

エルフ娘 「私そんな事言ってないわ!?」

騎士見習い「違うのか。じゃ、何の用?」

エルフ娘 「貴女、男だって言ったわ。本当なの?」

騎士見習い「嘘だったら良かったんだろうけど、本当。」

エルフ娘 「証明して。」

騎士見習い「どうして。」

エルフ娘 「服、全部脱いで。」

騎士見習い「うえー、黒騎士さんと同じ事言うよ。」

エルフ娘 「出来ないの?」

騎士見習い「いいよ、裸んなって見せればいいんだろ?」



160 : VIPに... - 2014/04/27 23:48:34.45 rcwrYrWH0 152/261


騎士見習い「女ってエロい事平気で言うよな、ったく」

騎士見習い「外で裸になれなんて考えらんないよ。ほら、脱いだよ。」

エルフ娘 「そこ真っ暗で見えない。こっち来てよ。」

騎士見習い「まったく…好きなだけ観ればいいよ、エロフ娘っ」

エルフ娘 「……。」

騎士見習い「判ったろ? 意気地なしの男で悪かったよ。ボクはもう帰る。」

エルフ娘 「待って。」

騎士見習い「なんだよ?」

エルフ娘 「そこで、じっとしてて。待ってて。」 シュルッ ..

騎士見習い「こんな所で、ちょっと…」

騎士見習い「女の子がこんな所でパンツまで脱いで何やってんのさ!?」

エルフ娘 「…。見て」

騎士見習い「……」

エルフ娘 「私を見て、どう? どう思う?」



161 : VIPに... - 2014/04/27 23:50:54.69 rcwrYrWH0 153/261


騎士見習い「…。白くて… 綺麗だ…」

エルフ娘 「…それだけ?」

騎士見習い「……。」

エルフ娘 「あなた、男なの? それとも女? 身体の事じゃない、心の事よ!」

騎士見習い「…!」

エルフ娘 「男の身体に女の衣装を纏い、自分をボクと言う男の娘(コ)。あなたは男なの? 女なの?」

騎士見習い「正義の騎士として剣を振るうボクは…女だよ?」

エルフ娘 「なら、剣を鞘に収め、鎧を脱いだあなたは!?」

騎士見習い「見ての通り、男さ。でも意気地無しなんかじゃないぞ!」

エルフ娘 「男だと、証明できる?」

騎士見習い「どうやって?」

エルフ娘 「あなたが本当に男なら、分かる筈よ!」

騎士見習い「…!」

騎士見習い「分かった…。だけど泣いても知らないぞ。どうなっても責任取らないからな!」








162 : VIPに... - 2014/04/27 23:56:47.29 rcwrYrWH0 154/261




(森林地帯・エルフの村・月夜の大樹の下)



エルフ娘 「あぅあぅ… ああっ… あああ"~っっ いやっ、そこはっ、はぁああぁん!」

騎士見習い「うわ… すげー濡れてきたよ。ひくひくしてる。なんかすげーえろいwww」

エルフ娘 「もういいっ、それ恥ずかしい…やめてよ…」

騎士見習い「恥ずかしい? 身体震えてるよ? ざまあwww」

エルフ娘 「もう、もういいじゃないっ!」

騎士見習い「おっと、ダメだね、歳下でも男のボクのほうが力強いからね、もう逃げられないよ。
      もっと恥ずかしい目に遭わせてあげるよwww」

エルフ娘 「きゃあっ!? あっ、そんなのっ! やだああっ! あっ くっ んっ、んん~っっ」

騎士見習い「ココ、べちゃべちゃになってきて、なんかいい匂いがするよ?
      外で良かったね。ベットだったらシーツにシミしちゃったとこだよ。」

エルフ娘 「ぐすっ… そんな事、言わなくたっていいじゃないっ…」

騎士見習い「もっと舐めて欲しい?」

エルフ娘 「はぁっ 男ってみんなこんな事するの…?」

騎士見習い「黒騎士さんが竜騎士さんにしてたよ。
      竜騎士さんはもっとうっとり気持ち良さそうにしてたけど?」

エルフ娘 「覗いたの!?」

騎士見習い「お湯を汲んで水車小屋に届けに行ったら、黒騎士さんが来てたからそっとしておいてあげたよ。」



163 : VIPに... - 2014/04/27 23:58:25.28 rcwrYrWH0 155/261


エルフ娘 「もういいっ 貴女が男だって十分わかったからっ」

騎士見習い「いいもんか。まだ何も証明なんかしてないよ!
      女の黒騎士さんだってする事しかまだやってない。」

エルフ娘 「…え」

騎士見習い「男はね、女の子の身体を征服したいんだ。征服して子供を産ませる、そういう本能。
      女の子は征服される側だからね、分からないんだって。」

エルフ娘 「…!」

騎士見習い「エルフ娘は初めてなんだよね? じゃ処女はボクがもらうよ。もう一度足開いて?」

エルフ娘 「あ、あのっ…」

騎士見習い「もういまさら止めてあげないよ?
      ボクをその気にさせたのはきみじゃないか。最後までいくからね。」

エルフ娘 「私の事、…好き?」

騎士見習い「好きだよ? 好きだからボクが守ってあげるって言ったんだ。」

エルフ娘 「…!」



164 : VIPに... - 2014/04/28 00:00:36.86 ddKvlfoQ0 156/261


エルフ娘 「…じゃ、じゃあいいわ、し、してっ…」

騎士見習い「すげー震えてるよ? ボクが怖いの?」

エルフ娘 「お願い、痛くしないで…」

騎士見習い「無理だよ。初めては痛いし、血が出るって。」

エルフ娘 「うっ、うっ…」

騎士見習い「泣かないでよ。痛いけど好きな男にされるのは最高に幸せだって、黒騎士さんが言ってた。
      ボクにしてほしいから、こんな所に呼び出したんでしょ?」

エルフ娘 「う…うん…」

騎士見習い「ボクだって、エルフ娘とえっちな事できたらいいなと思ってたんだ。
      小屋の近くの川辺で一緒にお風呂入ったじゃん、あの時思った。
      身体小さくて肌白くて、おっぱいかわいいってw」

エルフ娘 「あ、あの時… そうなんだ…」

騎士見習い「優しくするから安心して。じゃ、いくよ」








165 : VIPに... - 2014/04/28 00:04:08.69 ddKvlfoQ0 157/261




(森林地帯・エルフの村・月夜の大樹の下)



エルフ娘 「はぁっ、はぁっ」 ガクガク

騎士見習い「くっ、うっ ふぅーっ」

エルフ娘 「あ…、あぅ…」 ビクン ビクン

騎士見習い「は、はは… すごいや、女の子の身体ってっwww最高www」

エルフ娘 「あ…お腹の中…」

騎士見習い「いっぱい出したかもっ。エルフ娘のア○コの中、気持ち良かったよw」

エルフ娘 「…うぅ」

騎士見習い「気分はどう? まだ痛い?」

エルフ娘 「痛い… でもいいの。ありがとう。」

騎士見習い「まだ震えてるね。」

エルフ娘 「大丈夫、興奮してて… あは…」

騎士見習い「これで、お腹の中に赤ちゃんできるのかなあ?」

エルフ娘 「出来ちゃったらどうしよう…」

騎士見習い「心配してももう手遅れだねwww」



166 : VIPに... - 2014/04/28 00:06:12.73 ddKvlfoQ0 158/261


エルフ娘 「…。」

騎士見習い「ボクが男だと証明できたろ?」

エルフ娘 「うん…」

騎士見習い「じゃボクはもう女に戻るよ。寒いや。」

エルフ娘 「ねえ、どうして女装なんかしてるの?」

騎士見習い「女装じゃない、違うんだ。正義の剣を振るう騎士である限りは、ボクは女だ。」

エルフ娘 「どうして…?」

騎士見習い「ボクには姉さんがいた。小さい頃から剣が巧みで騎士になる事を目指してた。
      優しくてかっこよかったよ。ボクは姉さんに憧れてた。
      だけど騎士になってすぐ、仲間と怪物退治に行ってそれっきり帰って来なかった。」

騎士見習い「ボク、男なのに姉さんによく似た顔でね。鏡を見るたび、姉さんが帰ってきたような錯覚がする。
      それでね、鏡の向こうの姉さんが言うんだ、
      剣を取れ! お前は騎士だ! 正義の味方だ! ってね。」

エルフ娘 「…!」

騎士見習い「少しだけ髪伸ばして姉さんの服を着てみたら、何年か前の姉さんそのままだったよ。
      少し幼くなったけど、姉さんが帰ってきた。」

騎士見習い「ボクの身体は男だ。毎日のように背も伸びるし体つきも。
      いつまでも姉さんの姿を留めることはできないけど、それまでの僅かな間、
      姉さんの正義の剣を振るうつもりさ。」



167 : VIPに... - 2014/04/28 00:10:37.77 ddKvlfoQ0 159/261


エルフ娘 「もうあなたが女でも男でも構わない。…好きよ。」

騎士見習い「ボクが男じゃ嫌なのかと思ったよw」

エルフ娘 「ううん、そんなことない。」

エルフ娘 「女のあなたに恋してみても受け入れてもらえる筈も無い、気の迷いだからこんな気持ちは
      捨てなければいけない…、そう思っていたのに、急にあなたが男だって言うから、
      もうどうしていいか全然分からなくなっちゃったの。ごめんね。」

騎士見習い「ふーん? 女ってやっぱ、いろいろ難しいんだなあ?」

エルフ娘 「ねえ、山賊どもやっつけて村が平和になったら――」

騎士見習い「そしたら、残念だけどお別れだ。」

エルフ娘 「…!!」

騎士見習い「正義の味方を必要としてる人が、どこかで待ってるからね。」








168 : VIPに... - 2014/04/28 00:15:31.14 ddKvlfoQ0 160/261




(森林地帯・エルフの村・村外れ)



エルフ娘 「ああ…ああん… もっと…もっと… はぁっ、ああっ」

騎士見習い「声大きいよっ 誰かに見つかるよ。」

エルフ娘 「ふあぁ… もっと…揉みしだいて… ああ…」

騎士見習い「揉みしだくってほどおっぱい無いじゃん…。乳首抓るのそんなにいいの?」

エルフ娘 「んんっ…ああっ、濡れそうっ お願い、パンツ、脱がせてくれる…? 濡らしちゃう…」

騎士見習い「ボ、ボクが脱がすの!?」

エルフ娘 「うん。あなたに脱がせて欲しいの…。」

騎士見習い「どうしちゃったんだよ? 昼間っからエロ過ぎだよ、絶対おかしいよ?」

エルフ娘 「あなたが好きなの。こんな恥知らずな女、嫌い?」

騎士見習い「いいよ、脱がしてやるよ。」 スルスル..

エルフ娘 「ああ…」



169 : VIPに... - 2014/04/28 00:17:39.91 ddKvlfoQ0 161/261


騎士見習い「…あーあ、パンツ、少し濡らしちゃったよ?」

エルフ娘 「してほしいの。嫌?」

騎士見習い「…嫌じゃないけど、でもどうしちゃったのさ?」

エルフ娘 「じゃあ…、してっ? めちゃくちゃにしていいの。毎日してほしいの。」

騎士見習い「種馬みたいじゃんか…。本当に赤ちゃん出来ちゃうよ? ちょっと早すぎなんじゃない?」

エルフ娘 「ぐすっ…だってっ… あなた行っちゃうんでしょ? 居なくなっちゃうんでしょ?」

騎士見習い「え…ああ、まあ、そうだね…。」

エルフ娘 「いいの。正義の味方を引き留めたら、その分誰かが苦しむもの。
      だから、あなたが居る間に一生分を愛し合うの。」

騎士見習い「一生分って…」

エルフ娘 「あなたがしたいようにしていいからっ。後のことは考えなくていいから。
      痛くても文句言ったりしないし、言われた通り何でもするからっ …だからお願い」

騎士見習い「わかった。いいよ。してやるよ。後ろ向いて足広げて、お尻だして?」

エルフ娘 「こ…こう?」

騎士見習い「い~い眺めだなーっwww お尻かわいいよwww」



170 : VIPに... - 2014/04/28 00:19:22.44 ddKvlfoQ0 162/261


エルフ娘 「はぁっ は、恥ずかし…っっ」 プルプル

騎士見習い「今のきみみたいの、メス豚って言うんだ。性に狂った女の成れの果てだって。」

エルフ娘 「そんなっ…ぐすっ…」

騎士見習い「恋とか愛とかって、メス豚になることじゃ無いよ?
      だから、もう女の子がそういうこと言っちゃ駄目だよ。」 ズッ..

エルフ娘 「ああっ…! んっ…あぅぅ…あっあっああっっ!」 グチュ..



男ハーフエルフ 「…。」








172 : VIPに... - 2014/04/28 00:23:49.70 ddKvlfoQ0 163/261




(森林地帯・エルフの村近辺・暗雲)



男ハーフエルフ (さよならエルフ娘、俺は…)

男ハーフエルフ  ダッ..

ダークエルフ  「フフフ…」

男ハーフエルフ 「…っ!? 誰だっ」

ダークエルフ  「何もできないまま逃げるのかね…?」

男ハーフエルフ 「ダークエルフ…!? 俺に何の用だっ!」

ダークエルフ  「長い間お前が目を掛けていた女を、ふとやって来た小僧に奪われた…」

ダークエルフ  「くやしいのうくやしいのうwww m9(^Д^)プギャーwww 」

男ハーフエルフ 「なっ…! うるせえよ! もうあんな女要らないっ、ふざけやがって」

ダークエルフ  「分かるぞ。お前の事を捨てて、目新しいだけの男に身体を明渡した…許せんだろ?」



173 : VIPに... - 2014/04/28 00:25:37.60 ddKvlfoQ0 164/261


男ハーフエルフ 「あんた誰だ!? 関係ないだろ!」

ダークエルフ  「関係は無いが、お前の怒りはよく判るぞ。
      お前をコケにしたあいつらに、罰を与えたいと思わないか?」

男ハーフエルフ 「罰? どうやって」

ダークエルフ  「正義を気取り格好ばかりつける騎士どもを追い払って、
      女に、お前に従う他は無いと分からせてやるのだ。」

男ハーフエルフ 「どうして俺にそんなことできると思うんだ、バカかよ。」

ダークエルフ  「口を慎め、バカはお前だ。手伝ってやろうと言っているのだよ。」

ダークエルフ  「ご主人様として、お前は堂々と女に裏切りの罰を与えてやるのだ。
      性の奴隷として償わせてもいいし、村人の面前で恥辱を与えてもいい。望むままだ。」

男ハーフエルフ 「俺が…ご主人様…として…」

ダークエルフ  「…興味あるだろう? 私に任せてみないか?」








174 : VIPに... - 2014/04/28 00:29:51.21 ddKvlfoQ0 165/261




(森林地帯・エルフの村近辺・満月の赤い夜)



竜騎士  「あの…? お話とはどのような…?」

男ハーフエルフ 「もう少し行ったとこで話そう。」 スタスタ..

竜騎士  「こんな所まで来て、賊が潜んでいたら…」

男ハーフエルフ 「大丈夫、ここの先でも見張りが見張ってるんだ。」 スタスタ..

竜騎士  「この先に何か…?」

男ハーフエルフ 「会って欲しい人が居るんだ。こっち。この奥で待ってる。」 スタスタ..

竜騎士  「どなたでしょう? 逢引きなら――」

ダークエルフ  「 『 竦め! 声すら出ぬほどに!! 』 」

竜騎士  「 !!! 」 ビクッ!!

竜騎士  「あ…!! かっ…、はっ…!!」

ダークエルフ  「見立て通り、隙だらけだな…。武人としては防衛本能がいささか…」

山賊   「…。さすが先生、見事な魔術のお手並です。」 ガサッ

竜騎士  「っ…!!」

ダークエルフ  「さあ、男ハーフエルフよ、獲物を捕えてやったぞ。首枷で両の手の自由を奪うがいい。」

男ハーフエルフ 「ああ。」 カシッ

竜騎士  「うっ… ぅ…!」








175 : VIPに... - 2014/04/28 00:37:26.73 ddKvlfoQ0 166/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



山賊首領 「へへ…へへへ! いい格好だな!? ドラゴンのお嬢ちゃん…! んぁ!?」

竜騎士  「あ…ああ…っ」 ガクガク..

ダークエルフ  「柱を二本立てその間に、全裸にした女の両手両足を柱に結び、前後から兵士に強姦させる…
      かつて十字軍のどこかの野蛮人が、占領した町の女領主を見せしめにした磔だ。」

山賊   「この吊橋の柱が、その磔の柱に丁度いいというわけですか。」

ダークエルフ  「いい肌をしている…。男共の前で裸身を晒す気分はどうかね?」

竜騎士  「ううっ…」 ガクガク..

山賊首領 「殺す前に、愉しもうってことですかいwww」

ダークエルフ  「殺すことは許さん。拷問で痛めつけるのもだ。こんな美しい娘を殺すなど狂気の沙汰だぞ。
      美しい娘は手篭めにして愛でるものだよ。」

山賊首領 「こいつは何人もの手下をドラゴンで焼き殺した! せっかく捕えたのに殺さず帰せってのか!?」

ダークエルフ  「帰すとは言っとらん。人質とするのだ。この娘が居ないとあの竜は役に立たん。」

山賊   「仲間を焼き殺した落とし前は身体でつけさせるってことで、いいじゃないですか。
      死んだのはクズばかり。本気んなって怒ってもしょうがねえ。生かして可愛がりましょう。」

山賊首領 「ふん、女ぁ、先生のおかげで命拾いしたな、んぁ!? …先生に感謝しな!」

竜騎士  「やめて…やめてください…」



176 : VIPに... - 2014/04/28 00:40:19.15 ddKvlfoQ0 167/261


山賊   「先生、よろしければ一番槍をどうぞ。」

ダークエルフ  「いらぬ気を回すな。私はここで見物させて貰う。いい声で囀らせてみせろ。」

山賊首領 「じゃ一番槍はおれが頂くぜ? たっぷり可愛がってやるw」

竜騎士  「や、やめてくださいっ! 私には、竜の巫女としての最後の務めが残っていますっ」

ダークエルフ  「竜の巫女? ああ、なるほど…道理でお前のような力もない娘に竜が従う訳だ」

竜騎士  「それまで、純潔でなくてはいけません…」

山賊首領 「そりゃいいぜ! お前、生娘なんだな? 俺様が最初の男になってやるw」

ダークエルフ  「竜の巫女の務めとはどういうものかね?」

竜騎士  「…この身を竜に捧げねば成りません…。それまでは…」

ダークエルフ  「竜に身を捧げる? 喰われるという事か?」

山賊   「…なんだと?」

竜騎士  「竜の糧となり一体となる、と信じています…。」

山賊   「ふざ…、ふざけるなっっ!!」

ダークエルフ  「……?」



177 : VIPに... - 2014/04/28 00:43:32.76 ddKvlfoQ0 168/261


山賊   「俺たち栄光の十字軍騎士がっっ! 教皇に裏切られ、ゲリラに追い散らされ、家族を失い、
      帰れる国も家も無く、こんな、こんな惨めなっ! 誇りも矜持もない悪党に成り下がって!
      ゴキブリのようにっ、鼠のようにっ、地を這いつくばって生きているというのに!」

山賊   「お前は、何の穢れも知らぬまま、龍神様の糧だと!? ふざけんなっ!!
      巫女だかなんだか知らねぇが、人生なんだと思ってやがるっっ!!」

竜騎士  「……」

山賊   「頭っ、代わってくれ! こいつは、この女はっ! 俺が念入りに犯してやる!!
      穢して、汚し尽くして、身も心も唯の女に堕としてやる!」

山賊首領 「お、おう…」

竜騎士  「お願い…やめて…助けてっっ!」

山賊   「何が竜の巫女だ! 身を捧げるだ! 女の身体は俺たち男のものだ!
      男に抱かれてガキ作るのが女の務めだ! 竜の食い物であってたまるか!」 バッ! バサッ! ブルン!

竜騎士  「やめてっっ!」

ダークエルフ  「ほーんw」

山賊   「これでお前は犯され穢れた唯の女だっっ!!」 ズブッ! ギチギチギチ..

竜騎士  「あああっっ! うああっ! いっ、いやあっ ああっ!」 ビクン! ビクン! ビクン!








178 : VIPに... - 2014/04/28 00:46:50.76 ddKvlfoQ0 169/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



山賊   「ふん、ふんっ! うっ…! 行くぜっ…!」 ズッ.. ズッ..

竜騎士  「あ… ああ… やめ…て…くだ…さい…」 ポロポロポロ..

山賊   「子袋で俺の精をたっぷり味わって、女の務めを自覚しろ…!」 ビュルッ ビュルッ ビュッ

竜騎士  「…っ!!」

竜騎士  「ああぁ…っ」 ピクピクピク..

山賊   「もっと、もっとだ、もっと注いでやるっ
      とっくり仕込んで孕ませてやるからなっ…!」 グッチュグッチュグッチュ

竜騎士  「いやです…! 子を宿すのはっ…だめっ、いやあっっ!!」

山賊   「ガキでも産んで、目を覚ましやがれっっ!!」 ビュッビュッビューッ

ダークエルフ  「これはこれは…。はは、なかなかに愉快だw」

竜騎士  「あ…あ…酷いっ…」 ポロポロポロ..

ダークエルフ  「美しい女が身を穢され絶望に光を失う様はいいものだな。
      こうもはっきり分かる女を観たのは久しぶり。眼福眼福。」



179 : VIPに... - 2014/04/28 00:50:23.91 ddKvlfoQ0 170/261


山賊   「フーッ… 頭っ、お待たせしやしたっ… 次、犯ってくだせえ。」

山賊首領 「どれ…。こりゃひでぇ。汚ねぇな、お前の汁と血が泡立ってひでぇ臭いだぜ?」

山賊首領 「ちっ、垂れてやがる…どんだけ出してんだお前は…
      こんなのに突っ込んだらお前の臭せえ汁でベットリじゃねえか…」

竜騎士  「ぐすっ…うっ、うっ…」 ポロポロポロ..

山賊首領 「後ろの穴は綺麗そうだな? おぅ、いい色してるぜ。」 グィッ

竜騎士  「ああ…ああ…」 ブルブル

ダークエルフ  「壊すんじゃないぞ? ケツの汚い女じゃ、美しさもクソも無いからな。」

山賊首領 「先にこいつの汚した方に突っ込んでおけば、ヌルヌルんなって、
      後ろも入りやすくなるってもんだ。」

竜騎士  「殺して…ください…。」








180 : VIPに... - 2014/04/28 00:54:43.28 ddKvlfoQ0 171/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



騎士見習い「うっ! う…」

エルフ娘 「ちゅっ、ちゅっ…」

騎士見習い「で、出る! 出るよっ!?」

エルフ娘 「はむっ」

騎士見習い「~~っ」 ブルブルッ

エルフ娘 「んくっ、んくっ、んくっ、んくっ…」

騎士見習い「ふぅ…」

エルフ娘 「ちゅ、ちゅっ」 ペロペロ

騎士見習い「もういいよ、ちょっと休ませてよ。」

エルフ娘 「んくっ」

騎士見習い「い、今の、全部飲んじゃったの…?」

エルフ娘 「うん。」



181 : VIPに... - 2014/04/28 00:55:39.00 ddKvlfoQ0 172/261


騎士見習い「大丈夫なのかなー、なんかばっちい感じがするんだけど?」

エルフ娘 「あなたのだもの、汚くなんかないわ。下から入れるか上から飲むかの違いだもの。」

騎士見習い「だいぶ違うと思うよ? そもそも女としてどうかと思うよ?」

エルフ娘 「あなたを身体中に染み渡らせたいの。五臓六腑に。」

騎士見習い「ボク、かっこいい女の人がいいんだよ。今のきみは、メス豚の変態だよ?」

エルフ娘 「私の身体は好きでしょ?」

騎士見習い「も…もちろん。そりゃ、ア○コの中気持ちいいし、おっぱいの色綺麗だし、髪いい匂いするし…」

エルフ娘 「お尻は?」

騎士見習い「丸くて綺麗でかわいい…。」

エルフ娘 「罰が欲しいの。変態の罰にお尻にも入れてほしいの。」

騎士見習い「何それ!? 頭どうかしてるよ!」

エルフ娘 「大丈夫、さっき沢でお尻の中綺麗にしてきたから。終わったら石鹸もあるから。」

騎士見習い「お尻に入れてどうすんのさ!? お尻の中で出せって事!?」

エルフ娘 「めちゃくちゃにしてほしいの。串刺しにされる獣みたいに悲鳴あげさせてほしいの。」



182 : VIPに... - 2014/04/28 00:57:14.73 ddKvlfoQ0 173/261


騎士見習い「悲鳴って… それで夜中にこんな遠くまで連れてきたの!?」

エルフ娘 「ここなら絶叫しても誰にも聞こえないわ。思いっきり男の欲望ぶつけて。」

騎士見習い「絶対やだ。痔とかひどいことになるよ? そんな事したくないからね!?」

エルフ娘 「どうして? 男は女の身体を征服したいんでしょ?」

騎士見習い「好きな子に怪我させたり酷い目に遭わせたいって意味じゃないよ! 全然違う!」

エルフ娘 「好き? …お尻も好きでしょ?」

騎士見習い「ああもう! 好きってのは、お尻とかマ○コとかじゃなくて、きみ全部のことだよ!」

エルフ娘 「私全部? …変態のメス豚は好きじゃないのに?」

騎士見習い「好きじゃないとは言ってない! 今のきみはおかしいって言ってる! どうしちゃったのさ!?」

エルフ娘 「どうしちゃった…って…」

騎士見習い「なにを必死になってるのさ!?」

エルフ娘 「必死? 私が? 必死……」

騎士見習い「ボクにエロいことされてないと死んじゃう呪いにでもかかってるみたいだよっ! ったく…」

エルフ娘 「あ… あ… あなたにさえ出会わなければ…! あなたにさえ出会わなければ…!!
      私…私こんなに頭のおかしい娘になんか、ならなかった…ならなかったああ~っっ!!」

騎士見習い「ボクの所為だって言うのかよ!?」

エルフ娘 「うわあああああああ~~~っっ わああああああ~~~~っっ」









183 : VIPに... - 2014/04/28 00:59:24.11 ddKvlfoQ0 174/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



騎士見習い「もう、泣くのはそのくらいにしよ?」 ギュッ..

エルフ娘 「えっぐ、えっぐ…」

騎士見習い「ボクの胸の内にしまっておくよ。誰も見てないからボクしか知らない。
      きみは処女じゃなくなったけど、それ以外は無かった事にしていいんだ。」

騎士見習い「何も手遅れじゃないよ? 一時の気の迷いさ。だから泣く事無いよ。」

エルフ娘 「…うん」

騎士見習い「……。あれ? おかしいな、今、人の声みたいなのが…」

エルフ娘 「……。気のせいじゃないの?」

騎士見習い「ここ、もう女の人全員村に移って、だれも居ないはずだよね? こんな夜中に…」








184 : VIPに... - 2014/04/28 01:02:48.55 ddKvlfoQ0 175/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



山賊   「…。近くで狼が遠吠えでもしてたか? …沢の音でよく聞こえん。」

山賊首領 「ふぅ…。ケツん中、良かったぜwww 巫女だとかお高く留まってやがっても所詮女だな、
      注いでやったら締めつけて身体中痙攣させながら悦びやがるぜwww」

竜騎士  「はぁっ、はぁっ、もう…殺して…ください…。お願い…します…」 プルプル..

ダークエルフ  「絶望して生を拒絶か。いいぞ。門出に際し過去の自分を全て否定する事は良き事だ。
      私はお前の行く末を見届けたくなった。」

山賊   「てめえは殺さねえ! てめえはもう巫女でも、乙女ですらねえ! 穢れた汚ねえ唯の女!
      てめえはこれから、穢れた身体で這いつくばって生きてくんだ! ずっとな!」

竜騎士  「どうして…殺して…くれないのです…」

ダークエルフ  「お前のような、まっすぐな性根の者には判るまいな。妬みだよ。」



185 : VIPに... - 2014/04/28 01:05:52.46 ddKvlfoQ0 176/261


ダークエルフ  「自らの生き様を侮蔑し罵りながらも生きている者たちから見れば、
      身も心も穢れを知らぬまま、竜の餌になり生を終えてしまおうというお前が、許せない。」

竜騎士  「私の生き方の…なにが…いけないの……」

山賊   「黙れ! その口も汚してやる! 俺のこいつをしゃぶれ!」 グイッ!

竜騎士  「うぐっ…!? むぐうっ…!!」

山賊   「黙って聞けっ…! 略奪、強盗、殺し、誘拐、強姦! …俺たちぁゴキブリだ!クソムシだ!
      十字軍の精鋭だったはずの俺たちがっっ、こんな奈落の底まで堕ち、なお生き恥をさらして…
      それでも生きている…。なぜかっっ!?」

山賊   「人間には、自分の為の人生を生きなきゃならねえルールってのがあんだよ!
      自分の為だ! 決して他人の為じゃ無え! ましてや、龍神様の為なんかじゃ絶対無え!」

山賊   「分かったか!? 分かったら俺様のコイツを有難く味わえっ
      男の味を覚えて、這いつくばって人生の苦さを味わってみろっ!」 ビュルッ ビュルッ ビュルッ

竜騎士  「うぐぅっ! こほっ! けほっ、うぇ……」








186 : VIPに... - 2014/04/28 01:08:32.49 ddKvlfoQ0 177/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



エルフ娘 「だめっ、行っちゃだめ!
      相手は三人以上、しかも一人はダークエルフ! 貴女では敵わないっ!」

騎士見習い「敵わなくても! 助けないとっ、竜騎士さんがっ!」

エルフ娘 「行ったら貴女が殺されるわ! …そしたら竜騎士さんも助けられないっ」

騎士見習い「ここで助けに行かなくて、何が正義の騎士だよっ!? ボクは行くぞっ!」

エルフ娘 「待って! あいつら、竜騎士さんを今すぐ殺すつもりは無いわ!
      しばらくは甚振って遊ぶつもりよ…。じゃなきゃあんな事しない。」

騎士見習い「…!」

エルフ娘 「私が急いで助けを呼んでくる! だから貴女は待ってて!
      もし竜騎士さんが殺されそうなら、その時こそ飛び出して少しでも時間を稼いで!」

騎士見習い「エルフ娘」

エルフ娘 「なに?」

騎士見習い「変態とかどうかしてるとか言ったけど、きみはボクより冷静だね。
      どこもおかしくなんかないよ。…えっちなだけさw」

エルフ娘 「そ、そう? …ありがとう。行ってくる!」








187 : VIPに... - 2014/04/28 01:12:09.89 ddKvlfoQ0 178/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



騎士見習い「…!?」



男ハーフエルフ 「…。先生…」

ダークエルフ  「なんだ、こちらへ来い。臆することはない、この女は噛み付きはしないぞ。
      男に腰を振ることくらいしかできぬよ。」

竜騎士  「男ハーフエルフさん…なぜ…」

男ハーフエルフ 「…。」

竜騎士  「…いいです…。恨んでなど…いません…」

男ハーフエルフ 「っっ」



188 : VIPに... - 2014/04/28 01:16:25.20 ddKvlfoQ0 179/261


ダークエルフ  「報告しろ」

男ハーフエルフ 「騎士達が総出で竜騎士の捜索に…」 ヒソヒソ..

ダークエルフ  「だそうだぞ?」

山賊首領 「計画通りって訳だ…。」

ダークエルフ  「男ハーフエルフよ、この娘を見張れ。終わるまで逃がさぬようにな。死なせてはならんぞ。」

山賊首領 「先生、どちらへ?」

ダークエルフ  「お前たちに付き合うのはここまでだ。私はコレクションの収集に忙しい。
      最大の脅威は取り除いてやったんだ、後は自分たちで好きなようにやれ。」

山賊   「このお礼は改めて…。」

ダークエルフ  「火竜の巫女よ、いや、穢された元巫女と言うべきかな? お前は生きる。私には判るよ。」

竜騎士  「…」

ダークエルフ  「お前の門出が祝福すべきものとなった事、風の便りに聞けるのを楽しみにしている。さらばだ。」

山賊首領 「ようし…! 行こうじゃねえか…!」








189 : VIPに... - 2014/04/28 01:19:31.11 ddKvlfoQ0 180/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



騎士見習い「てんめえこの野郎…!! 竜騎士さんを売りやがったな!!」

男ハーフエルフ 「うわああっっ!!」 スタタタ..

騎士見習い「逃げるかこの野郎ぉぉ!! ちくしょお、ぶっ殺してやるっ!!」

竜騎士  「だめっ! 殺しては、いけないっっ! けほっ ごほっ…」

騎士見習い「竜騎士さんっっ どうして! …くそ、くそ!」

竜騎士  「見ないで…いただけますか…。このような惨めな姿…誰にも見せたくない…」

騎士見習い「いま、手足を解いてあげるから…」

竜騎士  「いいです。それより誰か、…いえ、黒騎士さん以外の騎士を一人だけ呼んで下さい。
      一人だけです…。他には連れて来ないでください。」

騎士見習い「黒騎士さん以外? 黒騎士さんは駄目なの?」

竜騎士  「黒騎士さんにはできない事を頼まなくてはなりません。」








190 : VIPに... - 2014/04/28 01:28:54.75 ddKvlfoQ0 181/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



姫騎士  「うっ…うっ… くっ…!」

竜騎士  「ありがとう…でも、私の為でしたら、もう泣かないで下さい…。」

姫騎士  「貴女の為だけではっ、ありませんのっ! …縄を解きました。さあ捕まって。沢の水で身体を…」

竜騎士  「その前にお願いが…。大変心苦しいのですが、何方かにお願いしなくてはならないので…」

姫騎士  「なんですの?」

竜騎士  「私を殺してください。」

姫騎士  「……!!」

竜騎士  「自害する方法も、刃物すらも持っていません。お願いします…。」

姫騎士  「いけませんわ…」

姫騎士  「ここで何があったか何をされたかは訊きません。
      まずは沢の水で身体を清め、頭を冷やすのです。慌てなくても死ぬのは後でもできます。」

竜騎士  「後では全て手遅れなのです…。孕むなど…あってはならない事っっ…」

姫騎士  「っっ!」 ギリリッ..



191 : VIPに... - 2014/04/28 01:31:59.65 ddKvlfoQ0 182/261


竜騎士  「もし姫騎士さんが出来ないと仰るならば、何方か別の方に代わっていただけますか…」

姫騎士  「……。」

姫騎士  「では、この短剣を、握って、喉に当てて…」

姫騎士  「いいえ、わたくしの喉に、ですわ!」

竜騎士  「…!?」

姫騎士  「これからわたくしが申し上げる事は、とても酷くて残酷なこと。
      黙らせたくば、力を込めて真横に一気に引きなさい! …よくって?」

竜騎士  「…。」

姫騎士  「胎内にどれだけ精を注がれようと、何人に犯されようと、子を孕むかどうかに関係ない。
      だから孕んだのかどうなのかは身体に異変があるまで判らない。」

姫騎士  「もし、子が出来てしまった時には、誰も居ない所で一人で産むのです。
      誰にも見られぬよう、誰にも聞かれぬように。大丈夫、人は一人ででも産めるのです。」

姫騎士  「大きな深い入れ物に産湯を用意するの。
      生まれた子が人では無かったなら、その産湯に入れ…、手を放す…。
      沈んで、そのうち動かなくなる…。生まれなかったことになるだけ。
      刃物を振るう必要なんかないわ。」

姫騎士  「生まれた子が人の子だったなら、引き取り手は沢山いるから、辛ければ彼らに渡しなさい。
      手に掛けずとも居なくなる。」



192 : VIPに... - 2014/04/28 01:33:29.66 ddKvlfoQ0 183/261


姫騎士  「それですべて元通り…」

竜騎士  「姫騎士さん…?」

姫騎士  「どうしてそんな惨い経験を覚悟してまでも生きろと、そんな事を言うのは…
      ほんの少しでも生きていたいと思うなら、生きて欲しいのです。
      恥辱の記憶に苛まれても、生きていれば、剣で雪ぐこともできるのです。」

姫騎士  「だけど自刃して果てたら、惨めな一生で幕を降ろしてしまうのですよ!?
      そんなの絶対嫌です! わたくしが嫌なのです!」

竜騎士  「ああ… 姫騎士さんが取り戻したいと、そうおっしゃっていたのは――」

姫騎士  「そう、今の貴女と同じ… わたくしも死を選ぼうとして、爺やに止められた。
      姫としての純潔を失おうとも、騎士として汚辱を雪ぐことはできるって…!」

竜騎士  「貴女の身体の傷跡…そうでしたか…。
      貴女は、誇りを取り戻す為に、その剣を振るって来られたのですね…」

姫騎士  「高みから救いの手を差し伸べるその程度の覚悟では、助ける事など叶わぬほど、
      酷い事実と向き合わねばならない者もいる…、そう言いましたわ。」

姫騎士  「でも、わたくしは決して高みから手を差し伸べているのではありませんわ。
      だから、聞き入れて下さいますわね?」



193 : VIPに... - 2014/04/28 01:37:06.34 ddKvlfoQ0 184/261


竜騎士  「……。助けてください…」

姫騎士  「わたくしに何かできますか?」

竜騎士  「私には、竜の巫女としての最後の役目が残されております。
      私はこの身を主に捧げる…筈でした。」

姫騎士  「身を捧げる…? それってどういう…」

竜騎士  「火竜は、人を喰らい強大な力を得ます。
      火竜と巫女との契約により、私はまだ幼い竜である主の糧となる定めとなりました。」

姫騎士  「糧!? 食べられると言うの!?」

竜騎士  「八年前、火竜と共にある民は、十字軍の脅威に晒されました…。
      火竜の助けを得んが為、巫女は生贄を差し出す契約を。その生贄が私でした。」

竜騎士  「一つ願いを叶えていただけるとのことで、私は贄となるまでの間の三年間の約束で、
      火竜の武力を以って虐げられる人を救う竜騎士となりました。」

姫騎士  「それが貴女とドラゴンとの契約ですの…!? 三年って…では、いつ!?」

竜騎士  「半年後です。半年後、私は主であるあの子の糧となる…筈でした…。」

姫騎士  「貴女の命は、あと半年ってこと!? そんな…!」



194 : VIPに... - 2014/04/28 01:41:13.08 ddKvlfoQ0 185/261


竜騎士  「私はそれで良いのです。八年も前から覚悟していたことですから…。」

竜騎士  「ですがもし、胎に子を宿してしまっていたなら…
      お腹の子を、まだ生まれてもいない子を、巻き添えに…!」 ポロポロポロ..

姫騎士  「…!!」

竜騎士  「助けてください…。犯されて出来た子でも、胎の中の子に罪は無いのです。
      生まれてくる事も出来ないまま死なせてしまうことは、私には出来そうにありません…」

姫騎士  「っっ!」 ギリリッ..

姫騎士  「なら、契約履行を放棄して火竜から逃げるというのは…!?
      あるいは、それこそ大陸中からドラゴンスレイヤーの勇者一個小隊もかき集めて、
      武力で火竜に契約破棄を迫るのはいかがっ…!?」

竜騎士  「貴女が決して屈辱に背を向けないように、私も巫女としてそれはできません…。」

竜騎士  「火竜にも主であるあの子にも、何人もの人を救って頂きました。
      私は火竜を愛しています。契約を果たすことで彼らに報いたいと願っておりました…。」

姫騎士  「ここで死んでもっ、巫女としての役目は果たせないのではなくって!?」

竜騎士  「竜騎士として戦場で果てたとあれば、それは役目を終えた事を意味します。
      亡骸を主の元へ運んでください。私の魂はきっと火竜と共にあることでしょう。」

姫騎士  「孕むと決まってはいませんわっ!」

竜騎士  「ええ。しかし、子を宿したと判った時はすべては手遅れ…
      子を胎に抱えながら竜の糧…その時、胎の子に何と詫びればよいのでしょう?」

姫騎士  「なら…それならっ……!」

姫騎士  「それなら… ぐっ… ううっ…」

竜騎士  「一思いに殺して下さい。胎内の精が赤子となるその前に…」

姫騎士  「ぐ…っ! ううっ…!」 チャキッ

竜騎士  「主に、あの子に、今までありがとう、と伝えてください…。」

姫騎士  「う…、う…!」 ブルブル

姫騎士  「うわああああ~~~っっ!!」









195 : VIPに... - 2014/04/28 01:49:20.22 ddKvlfoQ0 186/261




(森林地帯・隠れ谷・満月の赤い夜)



黒騎士  「やめてくれ…!」 グッ

姫騎士  「…!?」

竜騎士  「黒っち…さん…?」

黒騎士  「自殺なんかやめてくれ… また…、また私の目の前で…」

竜騎士  「…!」

黒騎士  「何をしても受け入れてくれると、そう言ったよな…?
      だったら、刃物なんかでなく、私の手を…受け入れて欲しい…」

竜騎士  「黒騎士さん…」

黒騎士  「…受け入れろっっ!!」

竜騎士  「…わ、私は…っ」 プルプル..

黒騎士  「竜騎士、きみもなのか!? きみも私の手を拒み、命を絶ってしまうのか!?」

黒騎士  「そんなの嫌だあああっっ!!」

竜騎士  「わたしは… ああ…」

黒騎士  「またここで、この手を拒まれたら…私の贖罪は、未来永劫、終えられない…」

竜騎士  「…!!」



196 : VIPに... - 2014/04/28 01:52:15.82 ddKvlfoQ0 187/261


黒騎士  「代わってやるよ! 竜の糧が要るなら私の命をくれてやるっ!」

黒騎士  「巫女でないと駄目なのか!? ドラゴンが食い物の選り好みなんかしないだろう!?
      私を喰らわせればいい!」

竜騎士  「…それはだめです。絶対。」

黒騎士  「私なら、生まれる前の無垢な赤子とは訳が違うっ。略奪者一味という大罪を背負った罪人だ。
      きみの命と引き換えなら、喜んで死で償う。そうさせてくれ!」

竜騎士  「…そうですか…。ありがとう。
      でも、だめですよそんなの。貴女の罪はもう洗い流されようとしています。」

竜騎士  「ああ、どうやら私は…
      人の道を外れ地獄に堕ちた亡者のごとく嘆き苦しむ覚悟を、しておかねばならないようですね…」

竜騎士  「もし、子を宿してしまったなら、私は地獄の門を潜るのでしょう。
      運命の審判が下されるのを待とうと思います…。」

姫騎士  「…っ」 ギリッ..

姫騎士  「地獄を見るべきは賊どものはず…! 一人残らず斬り刻んで血の海に沈めてくれん!」

竜騎士  「彼らは、自らをも憎んで呪っているようでした…。
      全く違う生き方を選んだ私に怒りを込めて…生の苦しみを味わせたいと…。」

騎士見習い「あの、まだ道具が残っていたから…お湯を温めたんだ。沢の水は冷たいから…」 ゴトッ

黒騎士  「すまない、気が利くな。」

黒騎士  「さあ、私がきれいにしてやるから… うっ、うっっ、ぐすっ…」 パチャッ..

竜騎士  「ありがとう…。貴女の差し伸べてくれる手は、あたたかいです…」








197 : VIPに... - 2014/04/28 08:03:42.26 ddKvlfoQ0 188/261




(森林地帯・エルフの村・水車小屋近辺)



女騎士  「竜騎士は…?」

黒騎士  「――。」

王国騎士 「ドラゴンさんがいつもの処に居ませんね?」

黒騎士  「――れた…」

女騎士  「なんだい?」

黒騎士  「く…喰わ…喰われた…」

女騎士  「喰われた? 何が?」

黒騎士  「ドラゴンが…竜騎士をいきなり… 噛み付いて…」

王国騎士 「ええっ!?」

黒騎士  「竜騎士に噛み付いて、飛んで行ってしまった…」

女騎士  「なんだって!?」

黒騎士  「身を穢された事を主に詫びようと、私の外套を脱いで… すぐ…」

女騎士  「ドラゴンが、彼女を? そんな…」

黒騎士  「あっという間で…剣を抜くことすら… 何もできなかった…助けられなかった…」

女騎士  「どうして!? 何が…!!」



198 : VIPに... - 2014/04/28 08:06:53.20 ddKvlfoQ0 189/261


王国騎士 「…その時、竜騎士さんは悲鳴を上げたり、助けを求めたりは?」

黒騎士  「いや…どうだろう…無かったと…」

王国騎士 「食べたのではなく、銜えて飛んで行ったのだと思います。」

女騎士  「そうなのか? …まあ、そうだろうな…」

王国騎士 「あのドラゴンさん、あれで結構器用で、川に落ちて泣いてる子を銜え上げたり、
      洗濯物を銜えて木の枝から降ろしたり…
      いろいろ積んである荷車からリンゴだけ取り出して盗み食いしたこともあります。」

女騎士  「ああ、それは私も聞いたなw」

王国騎士 「ひどいんですよ?
      後ろからそーっとあたしのスカートめくって、パンツまで降ろそうとしたんです!」

黒騎士  「なっ!?」

女騎士  「なんというチャレンジャーwww スカートめくりじゃ満足しなかったかwww」

王国騎士 「びっくりして、つい本気で蹴り飛ばしてしまいました。」

黒騎士  「わ、私が水車小屋に近づくと、決まって唸り声で威嚇して来たのだが…?」

女騎士  「そりゃ、竜騎士ちゃんをアレしようって邪な事考えてるのが判るんだろwww」

黒騎士  「うむぅ!?」

王国騎士 「竜騎士さんとドラゴンさん、まるで親子か姉弟みたいに見えました。
      その竜騎士さんを食べてしまうなんてとても考えられないです。」



199 : VIPに... - 2014/04/28 08:13:34.45 ddKvlfoQ0 190/261


黒騎士  「そうか、そうだよな… ではどこへ…」

女騎士  「残念だが、戦線離脱だ…。」

王国騎士 「竜騎士さん、言ってました。
      誰にも報告なくドラゴンが居なくなった場合、竜騎士さんの意志ではなく
      主であるドラゴンさんの命令だと。その時には、もう共に戦うことは叶わないだろうって。」

女騎士  「ドラゴンが傷ついた竜騎士の身を案じて、離脱を決めたのだろう。
      竜騎士には気の毒な事をしてしまった。誰か騎士を護衛に張り付かせていたらあるいは…」

黒騎士  「それが厳しかった事は、私が一番わかる。
      少ない人数で交代で警戒態勢、村人の訓練…私だって夜這いが精々だった。」

女騎士  「夜這い? 彼女に? どうだったのよ?w」

黒騎士  「めいっぱい私を受け入れてくれた…。闇の中を彷徨ってる私の心を見抜いて、導いてくれた…」

女騎士  「導いて?」

黒騎士  「この村を救うことで、私の背負った過去の贖罪は終わりに、と…。
      私が救えなかった娘の代わりとなる為に、私に辱められるのもいとわなかった…」

女騎士  「そう…私も何でもいいから導いて貰えばよかったなあw」

王国騎士 「助けが必要な人の為に何でもできる、すごい方です。」



200 : VIPに... - 2014/04/28 08:16:54.25 ddKvlfoQ0 191/261


女騎士  「傷は…? その…心身両面で…」

黒騎士  「自害したりしないと約束してくれた…。それですら、私の為だったと思う…。」

女騎士  「そうかい…。少し安心したよ。彼女、身は穢されようと、心は曇っていないじゃないか。」

黒騎士  「彼女の幸いの為に、私は何ができるだろうか…」

女騎士  「まずは彼女の導きに従い、自分の戦いに終止符を打つべきだ。そうだろ?」

黒騎士  「…。ああ、その通りだ! …貴女は何でもよく判るんだな?」

女騎士  「こうでなくてはツワモノ共のリーダーは務まらんってね。戻ろうか…。」








201 : VIPに... - 2014/04/28 11:11:43.06 ddKvlfoQ0 192/261




(森林地帯・エルフの村・広場・深夜)



姫騎士  「彼女の受けた辱めは、奴らの血で贖わせます、必ず…!」

女聖騎士 「…あまり熱くなるなよ? 頭に血が上ると判断力が鈍る。」

姫騎士  「わたくしの頭に血が上るのはいつものことですわっ!」

女聖騎士 「お、おう…。それなら別にいいんだ…。」

姫騎士  「貴女は悔しくはないのですか!?」

女聖騎士 「悔しいさ。次からゲラゲラ笑いながらぶっ殺せるくらいだっ。」

騎士見習い「男ハーフエルフが竜騎士さんを罠に填めたんだ。許せないよ!」

女騎士  「不満分子が出るのは想定していたけど、いきなり裏切りとはきついねえ…どうしたもんか…」

黒騎士  「すまないが、鞘走る手を止められそうに無い。見つけ次第斬らせてもらう。」

王国騎士 「依頼主である村人を問答無用で処刑するのは…」

女騎士  「気に入らないね。」

王国騎士 「気に入る入らないではなく、全体の結束に影響が――」

女騎士  「いや、そうじゃない。見張りが居ないぞ。どこ行った?」

騎士見習い「そういや、やけに静かだね?」

女騎士  「…!! 全員抜刀!!」





202 : VIPに... - 2014/04/28 11:17:17.63 ddKvlfoQ0 193/261




村の家々  バタン、バタン! バタ、バタン! バタン!






203 : VIPに... - 2014/04/28 11:21:31.95 ddKvlfoQ0 194/261


山賊   「 動くな、女ども!! 」

山賊首領 「また会ったな? 疫病神w」

女騎士  「くっ…! くそっ、私まで頭に血が上っていたっ…」

山賊首領 「おっと、ヘタに動くと、クロスボウ二十発の毒矢の的だぜ?
      こいつのヤバさは良く知ってるだろ?www」

騎士見習い「おいっ!? みんなボクたちを矢で狙うなんてどういう事だよっ!?」

男エルフB「…っ」

男エルフC「~っ」

男エルフD「しょうがねえだよ…」

山賊首領 「どうもこうもねえな。こいつら村の男どもは俺たちを選んだんだ…。」

女騎士  「そりゃおかしな話だね。我々は村に雇われ、まだ契約は果たしていない。」

山賊I  「この羊ども、戦って死ぬより俺たちの家畜がいいんだとよ!」

山賊J  「女も殺さずメス豚として可愛がって欲しいってよwww」

山賊首領 「てめえらは村を護るのに失敗した。負けたんだ。だからクビだ。当然だろ? んぁ!?」



204 : VIPに... - 2014/04/28 11:25:30.61 ddKvlfoQ0 195/261


女騎士  「どうやって我々の留守を嗅ぎつけて、勝ちを盗んだ?」

山賊首領 「俺たちを手引きした奴が居るのさ。鍵がなけりゃ中から開けさせればいい。」

女騎士  「なるほど。乞食になったらその手を使わせてもらおう。で、どうするつもりだい?」

山賊I  「俺たちを愉しませてもらうぜ!w」

オークI 「あへえおチ○ポちょうだい~いいのいいのうほお~っと叫ぶブヒッwww」

山賊J  「豚ヅラのガキでも産めば、思い上がりも治るだろうぜwww」

姫騎士  「っっ!」 ギリリッ

女騎士  「姫騎士、待てっ 人質がいる…」

山賊首領 「…と、そうしてやりたいとこだが…お前たちはあのドラゴン娘と違って、
      泣きながら許しを請うような事は無えだろうな。」

山賊首領 「あれはいい女だぜ? ケツの穴壊されたくなかったら尻の力抜けと言ったら素直に従って、
      俺のナニを迎え入れたwwwブルブル震えながら悦んだぜwww」

黒騎士  「……殺す」 カチッ

女騎士  「待てっ、今は…」

山賊首領 「おかげであの女、この俺様に優しく女の喜びを与えて貰えたんだぜ?
      てめえらにもあのくらいの従順さが必要だろ。さもないと嫁の貰い手もねえぜ?www」

女騎士  「嫁の貰い手に不自由はしてないねえ。」

山賊首領 「そうかよw てめえらもメス豚に調教してやりたいとこだが、あいにく俺たちも暇じゃねえ。
      疫病神一同さまには、お引取り願おうか。」

女騎士  「引き取れ? このまま? えらく優しいね、気持ち悪ぃ。」



205 : VIPに... - 2014/04/28 11:29:38.48 ddKvlfoQ0 196/261


山賊首領 「道中必要な食料や馬はくれてやる。だが武器は置いていけっ。」

女騎士  「はーん、武器を捨てた途端に、オークたちに襲わせて力づくで組伏せ、自分たちは無傷で
      巧いことレイプへ持ち込もうってそういう腹だな? どっこいそんな手は食わないねえ。」

女騎士  「人質なんかで女の貞操には代えられないね、構うもんか。
      命の限り戦ってお前らを一人でも多くあの世に道連れだ。まずはお前だ、覚悟はいいか?」

山賊首領 「ご希望ならそうしてやってもいいぜ!? だがな、これでも俺たちは平和主義でな…」

山賊首領 「てめえらの中にゃ、戦友だの騎士団だのが後ろに控えてる奴がいる…
      そんなのにやれ仇討ちだ掃討作戦だと押し寄せられては迷惑だっ」

山賊首領 「身を護る最低限、小刀、脇差の一本くらいなら持たせてやってもいいぜ?
      だが剣だの槍だの弓だの物騒なのはここに置いて行け。迷惑料だ、売れば少しは金になる。
      武器を置いてとっとと失せろ。」

女騎士  「…村のエルフ達はどうなる?」

山賊首領 「成るようにしかならねえな! これまで通りだ。
      俺たちに食い物と金と女を貢ぐ為の毎日に戻るだけだ。」

山賊首領 「それがここのルールだからな! 武力でルールを変えようなんざロクでもない奴の考える事だ。」

女騎士  「どうにも気に入らないね。」

山賊首領 「てめーらには関係ないこった!
      ここで折り重なって骸になってまで、関わる義理は無いはずだ…そうだな!? んぁ!?」




206 : VIPに... - 2014/04/28 11:34:55.55 ddKvlfoQ0 197/261


女騎士  「…然もありなん」

女騎士  「聞いた通りだ。全員、主力兵装は放棄してくれ。帰投する。」

黒騎士  「――」

山賊首領 「やるってのか!? んぁ!?」

女騎士  「黒騎士、よすんだ。姫騎士、お前もな。」

姫騎士  「くっ…!」

女騎士  「我々が去るまで、武器に触らせるんじゃないぞ…? オークどもを下らせろ。虫唾が走る。」

山賊首領 「オークどもすっこんでろ。後でもっと大人しいエルフをたっぷり犯らせてやる。」

騎士見習い「…!」

女騎士  「全員、その場で武器を降ろせ。」 ガシャッ

山賊首領 「聞き分けのいい女は嫌いじゃないぜwww」

山賊首領 「こいつらの馬、引いて来い! 水と食い物も!
      そうだ、干し肉と酒も持たせてやれっ 帰りの道中せいぜい楽しくなwww」








207 : VIPに... - 2014/04/28 11:38:53.70 ddKvlfoQ0 198/261




(森林地帯・エルフの村・広場・深夜)



山賊首領 「村の連中がコソコソ隠してやがったエルフの女達を、てめえらが村にかき集めてくれたお陰でな、
      こちとら懐を温かくして冬を越せるってもんだwww」

女騎士  「…」

山賊首領 「女がもっと沢山居るならもっと上手い商売も有るって言うぜ?
      どんどん種付けしてガキをバンバン産ませればそれが売り物になるってんだ、驚きじゃねえか。
      まるで卵を産む鶏みたいだなwww」

女騎士  「…」

山賊首領 「世間ってのはおぞましいもんだな、んぁ?
      強者が弱者を家畜のように支配し搾り取り、それがまかり通る。秩序だ道理だってな。
      どいつもこいつも弱者を貪るのに必死にならなきゃ、生きていけねえ。
      それがこの世の黙示録ってやつだ。誰が決めたか知らねえがな。」

女騎士  「…」



208 : VIPに... - 2014/04/28 11:41:38.12 ddKvlfoQ0 199/261


山賊首領 「疫病神さんよ、てめえらほどの手練れが、何だってこんなつまらん貧乏エルフの為に?
      王でも貴族でもいい、有望な主君に仕えてそこで手柄を立てるのが頭のいい騎士だ。違うか?」

女騎士  「さあな、私は頭がよくないんだ。仕えるに値する主君なんてどこにも居ないように見えるね。
      所詮は山賊なんぞに身を堕とした輩に、騎士の何たるかは分からんよ。」

山賊首領 「ケッ そうかよ」

女騎士  「出発の準備は出来た。貴様のつまらん講釈はうんざりだよ。じゃあな。」

山賊首領 「行っちまえ疫病神! 二度と会いたくねえな、あばよ!www」








209 : VIPに... - 2014/04/28 11:48:48.22 ddKvlfoQ0 200/261




(帰路・馬上の騎士達)



女騎士  「…。」

騎士見習い「むっか~っ! なんだよあいつら! ボクたちに矢を向けるなんて!
      脅されたらあっさり手の平返して山賊の言いなりなんて、どんだけヘタレなんよ!」

姫騎士  「誇りある死より屈辱の生を選ぶというなら、それで結構ですわ…」

黒騎士  「竜騎士は…っ、あのような者達を守る為に犠牲になった訳ではないはずだ…っ」

王国騎士 「ごっ…ごめんなさい… 独自の判断で反撃する訓練がまだ十分できていなかったので…」

女聖騎士 「そういう問題じゃないだろ…。内通者まで居たとあればどうしょうもねえ、
      これは村の連中の問題だ。これでいいんだ。しかたないさ…。」

女騎士  「…。ちっ」



210 : VIPに... - 2014/04/28 11:50:38.45 ddKvlfoQ0 201/261


女騎士  「あ~すまない、本作戦はここで終了だ。こんな結末で残念だ。みんな付き合わせて済まなかった。
      感謝する。それぞれの思いがあるとは思うが、行ってくれ。」

王国騎士 「女騎士さん…?」

女騎士  「どうにも我慢ならない。私は村に戻る。このままじゃ腹立たしくて飯が喉を通りそうもない。」

女騎士  「いいんだ、行ってくれ。これはもう仕事でも契約でもなんでもない、唯の腹いせだ。」

王国騎士 「…! では私も! 戦乙女は英雄と共にあると神話にもあります。お供します!」

女聖騎士 「むほ~っ、来たぞ来たぞ、ここから逆転劇!www 英雄伝説はこうでなくっちゃ!www
      帰るなんて有り得えねえ、アタシも付いていくからな!www」

女騎士  「なあお前ら、判ってんのか? 中二は卒業しろよ? 死に急ぐって言葉知ってるか?」

黒騎士  「竜騎士が私を導いてくれるのだ…! 私の最後の贖罪に悪党共一人残らず屠ってくれん!」

姫騎士  「我が雪辱の剣が、女の敵を殲滅せよと疼きますの!
      奴らの悲鳴の子守唄を聞かない事には夜も眠れませんわ!」

女騎士  「二人の血の気の多さはどうしたもんかねえ?」

騎士見習い「止めたって無駄だよ! エルフ娘を助けなくては男が廃る! ボクも行くからね!」

女騎士  「お前に至ってはもう、何言ってるかわからねぇなw」








211 : VIPに... - 2014/04/28 12:02:03.27 ddKvlfoQ0 202/261




(森林地帯・エルフの村・広場・夜明け前)



山賊首領 「さて、間もなく空も白み始める…戦勝会も兼ねて、ここで総括をしたい…。」

山賊首領 「村の者どもよく聞け…。俺が嫌いな奴が二つある…。」

山賊首領 「俺の言う事を聞かない者っ! そして裏切り者だっっ!!」

男エルフ達(ビクッ)

山賊首領 「そう! 食う物が無くなる、生活できないってんで、お目こぼしで銭残してやったら、
      あんな女共を連れて来やがったっっ!!」

山賊首領 「これはお前らの支配者である俺達への、立派な裏切りだっ!! んぁ!?」

男エルフ達「…」

山賊首領 「罰を与えねば成らん…そうだな?」

男エルフ達「…」

山賊首領 「長老! …ありゃじじいだ、先も長くない。ほっときゃそのうちくたばる。罰にならん。」



212 : VIPに... - 2014/04/28 12:04:30.10 ddKvlfoQ0 203/261


山賊首領 「あいつらを呼び込む事を企んだ奴がいるはずだ! …出て来い。」

男エルフ達「…」

山賊首領 「出てこないならっっ! …男も女もみんな罰を受ける。…ガキ共もだ。」

エルフ子A「…。」 ブルブル

エルフ子B「…。」 ガクガク

エルフ子C「…。」 プルプル

山賊首領 「ガキは可哀想だな? オークのチ○ポに耐えられるかな?www」

男エルフE「ま、待ってくれ! 女子供はやめてくれっ…」

山賊首領 「お前が首謀者か? んぁ?」

男エルフE「お、オラじゃねえ…」

山賊首領 「じゃ誰だ…言ってみろ?」

男エルフE「オラ知らないだっ、本当だっ 誰かがいつの間にか決めただっ!」

男エルフF「そうだっ、きっとあのお節介の騎士どもが、正義だなんだって勝手に来たんだべ!?」

山賊首領 「んなわけあるかっっ!」

山賊首領 「…奴ら雇われたと言ってた。正直に言わないならどうなるか…判るな?」

男エルフG「オラ達知らねえ、本当だべ! た、助けて下せえっ お願いだっ」



213 : VIPに... - 2014/04/28 12:07:19.59 ddKvlfoQ0 204/261


エルフ娘 「わっ… 私よっっ!」

男エルフ達「…!!」

エルフ娘 「わ…私一人で、騎士達を呼んだのよっ!」

山賊首領 「…ほー、お前が? 一人で? ほー」

エルフ娘 「私一人が勝手にやった事よ。
      だから私だけっ、にっ、煮るなり焼くなり、好きにすればいいっ!」 ブルブル

山賊首領 「…だそうだが、本当なのか? お前たち」

男エルフH「そ、そんなことは…」

山賊首領 「どうなんだっっ!? んぁ!?」

男エルフ達「…。」

山賊首領 「…めんどくせえ。じゃ、この娘の勇気に免じて、こいつ一人に落とし前付けさせるかな。」

エルフ娘 「…っっ」 ガクガク

山賊首領 「ふん、震えてるじゃねえか、かわいそうになwww 安心しろ、殺しゃしない。へへへ…」

男エルフ達「…。」

山賊首領 「おい、活きのいいオーク一匹連れて来い。」



214 : VIPに... - 2014/04/28 12:10:10.32 ddKvlfoQ0 205/261


エルフ娘 「い…や…っ!」 ガクガクガク

山賊首領 「男ども全員良く見て肝に銘じておけっ!
      タマナシのお前らは俺達に飼われる羊だっ! …逆らうなど身の程知らずだとな。」

男ハーフエルフ 「待ってくれ、そいつは俺の女だ。」

エルフ娘 「…!?」

山賊首領 「んだと?」

男ハーフエルフ 「その女に罰を与えるのは、俺だ。」

エルフ娘 「なっ…!?」

男エルフ達「…!?」

山賊首領 「…ちっ、しょうがねえ…。いいぜ、好きにしろ。」



215 : VIPに... - 2014/04/28 12:12:02.22 ddKvlfoQ0 206/261


男ハーフエルフ 「エルフ娘、俺以外の男に絆されるなんてダメじゃないか。」

エルフ娘 「…な、何の事よ! あんたに関係ないじゃない!」

男ハーフエルフ 「関係ない? いけないなあ、俺の女なのにそういう態度。」

エルフ娘 「あんた、山賊共とグルなの!? どうして!?」

男ハーフエルフ 「君がいけないんだよ? 俺の女なのにあんな奴に処女をくれてやるなんて、バカな女だよ。」

エルフ娘 「私がいつ、あんたの女になったってのよっ!」

男ハーフエルフ 「俺の女なんだよ! だから俺の言う事に従わなくちゃいけないんだ!」

エルフ娘 「お断りよっ!」

男ハーフエルフ 「ここで、村の男女がみんな見てる前で、服を脱いで裸になりなさい。」

エルフ娘 「なっ!?」

男ハーフエルフ 「それとも、オークを選ぶかい? なら加減させないよ? 全力全開で犯らせる。」

男ハーフエルフ 「奴らが全力で犯れば、きみの願望を叶えてくれるよ。前も後ろもめっちゃくちゃにしてくれる。
      性器が壊れて子供は産めなくなるかもね。それにお尻の穴は開きっぱなしで一生オムツだ。」

エルフ娘 「…!!」 ゾクッ..



216 : VIPに... - 2014/04/28 12:14:27.98 ddKvlfoQ0 207/261


男ハーフエルフ 「そんな身体じゃ男はもう相手にしないよ。俺だって要らない。いいんだね?」

エルフ娘 「あ… まっ…て…」 ガクガクガク

男ハーフエルフ 「山賊さん、オークを」

エルフ娘 「待って!! イヤ! いやぁ…!」

男ハーフエルフ 「じゃ、やっぱり俺の言う事に従うんだね。返事は?」

エルフ娘 「従うわっ だからオークはやめて…!」

男ハーフエルフ 「じゃさっさと脱ぐんだ、ほら早く。あいつの前ではあんなに喜んで脱いだじゃないかっ」

エルフ娘 「私をここで裸にして、どうするつもりよっ!?」 シュルッ..パサッ..

男ハーフエルフ 「みんなに見せてやるのさ。ほら、パンツも脱いで。」

エルフ娘 「ううっ…ぐすっ」 スルスルスル..

男エルフ達「っ…」

男ハーフエルフ 「男達は下向いちゃダメだぞ。ちゃんと見ない奴は酷いことになるからな。」



217 : VIPに... - 2014/04/28 12:17:41.77 ddKvlfoQ0 208/261


男ハーフエルフ 「おまえら、エルフ娘が名乗り出て内心ホッとしてるんだ。
      今まで俺をさんざんコケにしてきたくせに、女の子一人を犠牲にして
      自分と家族の事だけを考える恥知らずのブタどもめ。」

男エルフ達「…。」

エルフ娘 「い…言う通りっ…全部、脱いだわっ」 プルプル

男ハーフエルフ 「じゃ、これからお前が俺の女だと、こいつら全員の目にしっかり焼きつけてやる。
      そこに座って、足を開くんだ。ア○コを俺に向けて指で広げて、誘って見せるんだ。」

エルフ娘 「ど…どうしてこんな処でっ…!? だ、誰も見てない処でいいじゃないっ!」

男ハーフエルフ 「俺に種付けされてる処をみんなに見せておくのさ。その身体が誰の物かはっきりさせておく。
      もう浮ついて他の男に興味持ったりしないほうがいい。」

エルフ娘 「ひ…ひどいっ どうしてそんなことするのっ…ぐすっぐすっ…」

男ハーフエルフ 「罰だよ。ほら足を広げて。あんな奴のじゃなく、俺の精で悦ばなきゃ。」

エルフ娘 「いやだぁ… 恥ずかしいっ…」 ポロポロポロ..

男エルフB「なあ…泣いてるじゃないか…いい加減にしとけよ…」

男ハーフエルフ 「うるせえよ!!」



218 : VIPに... - 2014/04/28 12:26:09.97 ddKvlfoQ0 209/261


男ハーフエルフ 「お前ら、俺が人間とのハーフだからってみそくそ一緒みたいな扱いしやがって!
      お前ら純血種が偉ぶってみてもこのザマじゃないか! クソブタ共がっ!」

男エルフC「誰もそんな事言ってねえだよ…」

男ハーフエルフ 「嘘つけ! 下衆な人間との雑種だとお前たちが罵るせいで、女にまで軽く見られるんだ!」

エルフ娘 「わ…私、貴方がハーフだからって、それでバカにしたりなんて、一度も無いわっ」

男ハーフエルフ 「一度も俺の言う事に素直に従った事ないくせに、ウソを言うなっ」

エルフ娘 「貴方の血が半分人間だからって、そんなこと関係ないっ」

男ハーフエルフ 「じゃ俺の女で何が気に入らないってんだよ! こいつ、身体でわからせてやる!」 ガッ!

エルフ娘 「いやよっ いやっ! いやだあっっ!」

      ピュン! ビシッ

男ハーフエルフ 「痛っ!」

山賊首領 「…なんだぁ?」

      ピュン! バシッ

男ハーフエルフ 「痛いなっ!? 誰だっ、石ぶつけたのはっ!?」

山賊   「…! 頭っ、屋根の上! あいつ…!」

騎士見習い「 じゃ~ん! 正義の味方参上! へへ~んだっ! 」

山賊首領 「んだぁ!? くそガキ、何をちょろちょろと…!!」

山賊   「パチンコとかふざけやがるっ おい、矢をよこせ!」








219 : VIPに... - 2014/04/28 12:30:49.62 ddKvlfoQ0 210/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け前)



女騎士  「何は無くても武器を取り返さないとな。小剣だけじゃどうにもならない。」

女聖騎士 「この表に見張りが居るな…」

女騎士  「軟禁した女達か、あるいは武器か…」

女聖騎士 「おい! やばい、騎士見習いのやつ!」

女騎士  「…!? いけない! 見張りは私が始末する! 騎士見習いを頼む!」

女聖騎士 「あんのバカっ!」 ダダダッ!

山賊I  「あっ!? な、なんだてめ――むぐぅ!?」

女騎士  「おやすみ」 ドスッ ズビュッ!

山賊I  「」 ズルズルズル.. ドサッ

女聖騎士 「おい騎士見習い! こっちだ! 逃げろっ!」

山賊首領 「あの女ども、戻って来やがった…! もう我慢ならねえっっ、ぶっ殺せ!!」



220 : VIPに... - 2014/04/28 12:33:15.98 ddKvlfoQ0 211/261


山賊   「ええい、くそガキちょこまかと!!」 ビュン!

騎士見習い「うわああっ!」 ドシャッ!

女聖騎士 「ドジっ! 何やってんだっ 来いっ!」 ダダダッ

山賊   「くそガキ! 毒矢でも食らってくたばれっ!」 ビュン!

女聖騎士 「騎士見習い! 危ないっっ!!」 ガバッ



      ガスッ



騎士見習い「……! 女聖騎士さん!?」

女聖騎士 「ぐっ…! ち、ちくしょ… 装甲抜けやがった…」

女騎士  「こっちだ!! 来るんだ!! この家の中へ入るんだっ!! 早くっ!!」 ダダダッ

騎士見習い「女聖騎士さん、しっかり!!」

女聖騎士 「ぐっ… うぐっ… ぬかった…」 ヨロヨロ

山賊首領 「野郎ども、やっちまえ!! ぶっ殺せえっっ!!」








221 : VIPに... - 2014/04/28 12:36:14.93 ddKvlfoQ0 212/261




(森林地帯・エルフの村・民家・夜明け前)



山賊J  「」 (:Q_

女騎士  「ドアの前にテーブルと椅子を積むんだ! 早く! 奴らを入れるな!」

騎士見習い「わかったよ! 押えてる!」

山賊   「出てこい女ども!!」 ダンダンダンッ ドカッドカッ

女騎士  「女聖騎士、大丈夫か!? 今、止血してやるっ しっかりしろ!」

女聖騎士 「大丈夫…と…言いたいとこだが… こいつ、例の…毒矢だ… うっ ぐっ」

騎士見習い「ごめんよぉ! ボクの為にっ!」

女聖騎士 「エルフ娘の…ピンチじゃ、ああする他ねえよな… よくやった、だから気にするな、へへ」

女騎士  「お前の聖剣"クルセイダー"は取り返したぞ。騎士見習い、お前のレイピアもだ。」

女聖騎士 「アタシにはもう必要無い…。女騎士、あんたにやるよ。
      教会のクソ洗礼で汚れちゃいるが…奴らから奪った錆びた剣よりマシだろ… うっ… ぐ…っ」

女騎士  「待て待て待てっ! 死ぬにはまだ早すぎるだろおいっ!?」



222 : VIPに... - 2014/04/28 12:41:48.90 ddKvlfoQ0 213/261


女聖騎士 「なあ、女騎士、内緒のお楽しみのまま死にたく無いんだ、教えてくれよっ」

女騎士  「な、なんだい!?」

女聖騎士 「山賊どもの背後にいる真の敵は何だ…? 魔王か? 邪神か? 悪の帝王か?」

女騎士  「…」

女騎士  「大魔王だ。千年…いや五千年前に全世界を滅ぼした大魔王が亡国に復活する。
      賊どもは、その為のエルフの生贄を集める手駒に過ぎん。」

女聖騎士 「いいねえ…! さすが解放戦線の自由騎士、話のスケールが違うぜ…!www」

女聖騎士 「ぐ… そ、その大魔王ぶっ潰したら…待遇は何だ? 騎士団長か? 近衛隊長か?」

女騎士  「…帝国皇帝より、亡国に新しい国を作り治めるよう要請されてる。
      みんなにはそれぞれの地域の領主になって国を統治してもらうつもりだ。」

女聖騎士 「そ…そいつはすげぇ…! 騎士として…これほどの栄誉は他に無いじゃないか…!」

女騎士  「あ、ああ…! すげえだろ…!?」

女聖騎士 「やっとあんたも英雄として報われる…成功を祈るぜw」

女騎士  「ああ…! そうだとも…!」

女聖騎士 「ああ、目に浮かぶよ…
      大観衆に迎えられての凱旋…世界を救った英雄達に歓喜と祝福…アタシも――」 ブルブル..

女聖騎士 「」 ガクッ

女騎士  「――」

女騎士  「英雄凱旋の夢を見ながら眠りな…。」








223 : VIPに... - 2014/04/28 12:58:47.74 ddKvlfoQ0 214/261




(森林地帯・エルフの村・納屋・夜明け前)



山賊K  「表じゃ、エルフ娘のレイプショーだってのによ、何で俺がお前らの見張りなんだよ…。」

女エルフC「…!」

女エルフD「…。」

女エルフE「…っ」

山賊K  「お前らエルフの男は、テンでダメだな? あんな弱っちい奴らのナニじゃ不満だろ?www」

女エルフD「~っ」

山賊K  「おお、悪りぃ、お前らだってあんな弱っちい奴らのより、強い男のがイイよな?
      わかった、俺が愉しませてやるよwww」

女エルフD「誰がお前みたいな汚い男っ! くたばれっ!」

山賊K  「んだとぅ!? 俺が汚い!? 男に向かってその口の聞き方はどうよっ
      どうやらあのダメ男ども、さっぱり女の躾けが出来てないようだな!? 俺が躾けてやる!」

女エルフD「なにが躾けだよっ! お前の脳みそ膿んでるね!」



224 : VIPに... - 2014/04/28 13:00:13.37 ddKvlfoQ0 215/261


山賊K  「躾け始めに、お前のその口でキレイにして――ぐええぇぇぇ」 ビクッ

姫騎士  「這い蹲るがいいわ、下衆野郎。」 ズピュッ!

山賊K  「」 シューッ! ドサッ

女エルフC「姫騎士さま!?」

姫騎士  「無事かしら!?」

女エルフE「あ…有り難うございますっっ!」

姫騎士  「貴女達を守ってあげる事は出来ないわ。逃げるなり武器を取るなり、自分でお決めなさい!」

女エルフC「あのっ! 隣の小屋に、女エルフAと女エルフBがっ…! オ…オーク二匹に連れられて…!」

姫騎士  「…っ!!」 ギリッ!








225 : VIPに... - 2014/04/28 13:05:40.95 ddKvlfoQ0 216/261




(森林地帯・エルフの村・小屋・夜明け前)



女エルフB「あわ…あわわわ……」 ブルブルガクガク..

オークI 「いい締めつけブヒッ! 出るブヒッブヒッ! 」 パンパンパンッ

女エルフA「ふあぁ、ああっ、もっと、もっと突いてっ、ご褒美をくらはいっ、ご主人さまあんっ」

オークJ 「こっちもしっかり舐めてご奉仕するブヒッ」

女エルフA「はい、喜んでご主人様ぁ~ …はむっ ちゅっ…ちゅっ…」

オークI 「ブヒ~ッ!」 ビュルビュルビュル

女エルフA「ああぁ…ううん…ああん…熱いのぉ… もっと、もっとぉ…もっと注いでぇん」 ピクッ ピクッ

女エルフB「ああ……女エルフAちゃん……」 ブルブル

オークJ 「お前も後で可愛がるブヒッ。でも今はこのメス豚の方で忙しいブヒッ!」

女エルフA「ご主人様ぁ、そんな躾の成ってない女なんか放っておいて、私を可愛がって下さいませぇ」

オークJ 「可愛いメス豚ブヒッwww じゃ、ご奉仕させてやるから全部飲むブヒっ!」 ビュッビューッ

女エルフA「んくっ、んくっ、んくっ、けほっ…うっく、んくっ…」

女エルフB「……っ」 ブルブル

オークI 「ふぅ… もう出ないブヒッ お前の子袋に全部移ったブヒッwww」

女エルフA「う…嬉しいです、ご主人様ぁ…。ご、ご満足いただけましたかぁ…?」 ピクピク

オークI 「お前は俺様を愉しませるいい~いメス豚ブヒッwww ふぃー満足~www」



226 : VIPに... - 2014/04/28 13:11:11.75 ddKvlfoQ0 217/261


女エルフA「なら死ね」 ドスッッ!

オークI 「ブッヒイイイイイイイーーっっ!! な…鉈!?」 ボタボタボタッ

女エルフA「私はメス豚じゃあないいいいいいいーーーっっ!!」 ズビビシュッ!

オークI 「ギャアアアアアアアアアアッッ!! 腹が…臓物が… ブ…ヒッ…ぐぶっ」 ベチャッ

オークJ 「こここ、こいつっ!? どこに鉈なんかっ!? どこにブヒッ!?」

女エルフA「はぁ、はぁ、メス豚じゃない… 殺(バラ)す…!」 チャッ

女エルフB「あ…あ…いやぁ!」 ガタガタ

オークJ 「こ、このキチガイエルフ! 舐めていいのはチ○ポだけブヒッ! 調教し直しブヒーッ!」

姫騎士  「ここかっ!!」 バァン!!

オークJ 「…ブヒッ!?」

姫騎士  「豚野郎おおおぉぉぉ!! くたばれええええええっっ!!」 ズビュッ!! ブシュッ!! ビシュッ!!

オークJ 「グギャアアアアアアアアアーーッッッ!! ぐぇええええ…ぐふっ…」 ブシューッ

女エルフA「…。」

オークJ 「」 ビクンビクン

姫騎士  「死ねっ! 死ねっ! もう笑えまいっ! これで! これでっっ!!」 ビチャッ グチャッ ゴキッ

オークJ 「」

女エルフB「あ…あ…」 ブルブル

姫騎士  「フフ、そうよそれでいいの…苦悶の顔で死になさい…フフ」



227 : VIPに... - 2014/04/28 13:16:21.45 ddKvlfoQ0 218/261


姫騎士  「…ぐしゅっ」

女エルフA「姫騎士さん… 助けに来てくれたの?」

姫騎士  「うっ、うっ、ご、ごめんなさい…、遅かったっ…あああっ」

女エルフA「ううん、そんなことない、ありがとう。女エルフBちゃん守れた。」

女エルフB「女エルフAちゃん…!?」

女エルフA「私はいいの。奴らにさんざん躾られてるから。
      でも女エルフBちゃんに手を出すのは許さない。友達だから。」

女エルフB「あ…あたしの身代わりになるために、あんなことまでっっ…!」 ギュッ..

姫騎士  「でも…貴女は…」

女エルフA「豚の子を産み落として村中から蔑み忌み嫌われても、女エルフBちゃんは居てくれたから。」

女エルフB「ごっ、ごめんなさいっ…貴女があんまり惨めに思えたからっ…それでっ…」

女エルフA「でも、もう哀れんでくれなくていい。
      姫騎士さんが、受けた辱めの雪ぎ方、教えてくれたから。」

姫騎士  「…そうよ! 貴女を嗤い嘲る者達は殲滅しておしまいなさいっ…!」

女エルフA「私を嘲笑った奴らを、残らず殺(バラ)す…樽みたいに。」 チャッ








228 : VIPに... - 2014/04/28 13:25:12.01 ddKvlfoQ0 219/261




(森林地帯・エルフの村・倉庫・夜明け前)



山賊N  「くそっ、あの女騎士ども、しつこいにも程が有るぜ…」

男エルフG「…」

男エルフE「…」

山賊N  「うぉい、てめえらっ! 動くんじゃねえっ! 大人しくしてないとぶっ殺すぞ!」

男エルフG「…っ」

男エルフE「…。」

王国騎士 「ええーいっ!」 ドガン!!

山賊N  「なっ!? て、てめえ!」

男エルフE「!?」

男エルフG「パイオツの姉ちゃん…!?」

王国騎士 「その人たちを解放しなさい! 手向かうなら命は無いわ!」 m9(`Д´ピッ



229 : VIPに... - 2014/04/28 13:29:12.96 ddKvlfoQ0 220/261


山賊N  「なにぃ? そんな小刀一本でこの俺様に勝てるとでも?www」

王国騎士 「フンッ!」 ビュン!

山賊N  「ぬぅ!?」 カシン!

山賊N  「ハ! 投げつけてくるとはバカかおま――」

王国騎士 「くらえっっ! "戦乙女乱舞一式"っっ!!」 ガスッ!!ゴキュッ!!ゴスッ!!バキン!!ズバン!!ドゴォ!!

山賊N  「ぐぼおぉぉあああああーーっっ!! がはっ!!」 ドンガラガッシャーン

山賊N  「」

王国騎士 「フーッ…!」

男エルフG「すげえ…! 素手で武器持った男一人片付けたべ!? あんた、ただのパイオツじゃねえな!?」

男エルフE「さすがオラたつの教官だ!」

王国騎士 「乙女の嗜みです。逃げてください! 貴方達を守る余裕がありません!」

男エルフE「い、行くべ!」

男エルフG「あんたのなんとかシャベル、ここにあるだよ! この槍だべ!?」

王国騎士 「ああ、"ヴァルキリージャベリン"! 助かるわ! さあ行って!」








230 : VIPに... - 2014/04/28 13:45:33.99 ddKvlfoQ0 221/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け前)



オークK 「」 ピクピク

姫騎士  「まだ嗤うのっ!? まだっ!? これでもっ!! これでもかっ!!」 グチャッ ボキッ ビチャッ

オークK 「」

姫騎士  「ああ…やっと嗤うのをお止めになったのね…でも、もう遅いですわ…」

オークL 「ヒイイイッッ!」

オークM 「いやだっ こっち来るなブヒッ!」

オークN 「たた、助けてッ…!」

山賊首領 「てめえらっ! 三匹掛かりで何やってる! 相手は女一人だっっ! 殺れ! 犯っちまえ!」

姫騎士  「まだわたくしを嗤うつもりですのね…?」 ユラリ

山賊首領 「行け! 三匹同時に掛かれっ! 怖気づく奴は毒矢で射つ! 死ぬ気で行けい!!」

オークL 「じ、じぐじょおおおおおっっ!!」 ダッ!

姫騎士  「忌々しいっっ!!」 グサッ!! ズシュッ

オークL 「ギャアアアアッッ!! グギギギギギギイィッッ!」 ブシューッ!



231 : VIPに... - 2014/04/28 13:50:17.30 ddKvlfoQ0 222/261


オークM 「ブヒィエエエッ!」 ザシュッ

姫騎士  「死ね豚野郎おおおおおっっ!!」 ザブッ!! ゴキッ!!

オークM 「ヒイイイイィィ!! 痛いっ! 痛いっっィィィ!! ウガアッ~アアア"ッ!!」 ジタバタ

姫騎士  「ぐっ…」

山賊首領 「…!」 チャッ

オークN 「たた、助けてブヒッ…! ミンチにされるのはいやだ! イヤだああっ!」

姫騎士  「さあ…残るオークはもうお前だけ… その薄ら嗤い、二度とできなくしてやるわ…」

オークN 「ブヒッ! わ、笑ってない、笑ってないっ!」

姫騎士  「今更取り繕っても遅いですの…
      お前たちは女を弄る事が全て…存在自体が許せません…皆殺しですわ…」

オークN 「お、お前なんかに因縁付けられる覚えは無いブヒィ!」

姫騎士  「おだまり…!! わたくしには全て同じ顔に見えます!!
      その嗤い、苦悶に変えて差し上げますわ…!!」 ジャキッ

オークN 「ヒイイイ~ッ!」



      ビュッ ブツッ…





232 : VIPに... - 2014/04/28 14:08:46.69 ddKvlfoQ0 223/261


姫騎士  「…。」

山賊首領 「へへへ…。クロスボウの味はどうだ…?」

姫騎士  「うっ…ぐ…! っ…!」 ポタポタッ

山賊首領 「随分オークどもを殺してくれたな? んぁ? ああ、ほぼ全滅だなこれは…。」

山賊首領 「だが、どうやらここまでのようだな?www」

姫騎士  「くっ…」

山賊首領 「おいそこのオーク、いつまで腰抜かしてやがる… こいつはもう戦えんぞ。
      この世の別れに抱いてやれやw」

オークN 「じょ、冗談じゃないブヒッ! こんな恐ろしい女っっ! 今すぐぶち殺すっっ!!」

姫騎士  「そうよ…あの時…、わたくしが殺せと言ったあの時…そうしていればよかったのですわ…」

山賊首領 「何言ってやがる…てめえに会った事は一度も無えよ。」

オークN 「ブッ、ブヒイイイッ!」 ズシュッ

姫騎士  「死にくされえええええっっ!!」 ズバッ!!

オ//ークN「」 ゴロンゴロン

姫騎士  「フフ、いい気味… 首が無くては二度と嗤えないわ…フフ」



233 : VIPに... - 2014/04/28 14:13:22.24 ddKvlfoQ0 224/261


山賊首領 「ちっ… てめえ… まさか…」

山賊首領 「面白い話を思い出したぜ…? 手下どもの中に、亡国の近衛兵だったってのが居てな、
      そいつが話してた。どこまで本当の話かは知らねえがな。」

姫騎士  「…。」 ポタポタッ

山賊首領 「亡国の姫は、阿呆な義兄の裏切りで十字軍に大敗、僅かな手勢だけを連れ孤立、
      敵に追われ魔物の生息地に踏み込む…」

山賊首領 「手勢はオーク共に次々殺され、姫は奮戦空しく捕らわれ、死を望むが聞き入れられず…
      オーク共の陵辱を受け貞操を奪われた姫は泣き叫んだそうだが、
      屈服し妖魔のメス奴隷になることも自刃を選ぶ事も無かった…。」

姫騎士  「…」 ポタッ ポタッ

山賊首領 「しばらくして、その森に多数のオークどもの死体が転がるようになった。
      みんな惨たらしく切り刻まれ、地獄でも見てきたようなツラで絶命していたという…。
      今じゃその森には、オークは全く居ないそうだぜwww」

姫騎士  「フッ…。虫唾の走るお話ですこと…。」



234 : VIPに... - 2014/04/28 14:16:53.88 ddKvlfoQ0 225/261


山賊首領 「俺は、その姫を穢れた汚い女だとは思わないぜ?」

山賊首領 「身体の話じゃねえ、精神、魂の在り方だ。死んじまうかいっそメス豚に堕ちてしまえば、
      恥辱や苦しみともおさらばだろうに、這い蹲り屈辱を噛み締め復讐に生きる道を選んだ。
      惚れ惚れするイイ女じゃねえか。」

姫騎士  「そう…。お前なんかに誉められても嬉しくないと仰るに違いありませんわ…。」 ポタッ ポタッ..

姫騎士  「お前の話はもう飽きました。止めを刺しなさい。
      今度こそ、言われた通り殺さないと後で地獄を見ますわよ…フフ」

山賊首領 「希望に応えるべきだが、あいにく止めの矢がもう無いぜ。
      じきにくたばる手負いの獣にわざわざ近づくのは御免だ。」

山賊首領 「イイ女ってのはつくづく手が出せないもんだな? そこでくたばんな。あばよ。」

姫騎士  「…」 ドサッ








235 : VIPに... - 2014/04/28 14:26:38.94 ddKvlfoQ0 226/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け前)



山賊L  「キィエエエエエッ!」 ダッ!

黒騎士  「ろくぅ~にんっっ…!!」 ズビュッ!!

山賊L  「あ"…が…」 シューッッ

山賊L  「」 ドサッ

黒騎士  「…! 姫騎士!? おいしっかり!」 ダッ!

姫騎士  「黒っち…さん…」

黒騎士  「くっ…そこで手当てを…!」

姫騎士  「結構…ですわ… わたくしはもう…」

黒騎士  「何を言う。まだ終わらんよ! …お前の"アルテミスの弓"、取り返したぞ。」

姫騎士  「その弓…わたくしには使えませんの…。
      処女神の加護は…もう…とっくに… 王国騎士の…戦乙女の投げ槍と…はっきり…差が…」



236 : VIPに... - 2014/04/28 14:29:44.29 ddKvlfoQ0 227/261


黒騎士  「何を弱気な事を言う! そんなもの無くともお前は勇敢な騎士だっ」

姫騎士  「わたくし…メス豚じゃない…ですよね…?」 ポロポロ..

黒騎士  「何を言ってる、当然だっ!
      お前を嗤った奴らは地獄の劫火で焼かれながら、お前を侮辱した事を後悔している!」

姫騎士  「…汚辱…雪げたですよね…? 騎士ですよね…?」 ポロポロポロ..

黒騎士  「ああ! 雪辱を果たしたぞ! 胸を張れ! 顔を上げろ! お前は誇りある騎士だ!」

姫騎士  「そう…よかった…」ニコ..

黒騎士  「おい…!?」

姫騎士  「」








239 : VIPに... - 2014/04/28 22:38:47.27 ddKvlfoQ0 228/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け前)



山賊P  「そっち行ったぞ! 囲めぇ! 女騎士ども殺っちまえっ!」 ドヤドヤ

山賊O  「山賊Q! 矢ぁ持ってこーいっ!」 バタバタ

山賊Q  「あああ"~っっ 痛え~っ! 痛ええぇ~っ!」 ジタバタ

騎士見習い「エルフ娘!」

エルフ娘 「た、助けに来てくれたのね!? ありが――」

男ハーフエルフ 「動くな!!」 ガッ!

エルフ娘 「きゃあっ!?」

騎士見習い「…!!」

男ハーフエルフ 「来るんじゃない! この女、殺すぞ!」

エルフ娘 「な、何を…!?」

男ハーフエルフ 「脅しじゃないぞ! 逆らうなら喉かき斬ってやる! 来るんじゃない!」

エルフ娘 「やめてぇっ…!」

騎士見習い「いいかげんにしろ! 彼女がお前に何をしたってんだ!」

男ハーフエルフ 「何をしたって!? お前こそ女の格好して油断させエルフ娘に近づいて、犯したんだ…!」



240 : VIPに... - 2014/04/28 22:45:23.18 ddKvlfoQ0 229/261


男ハーフエルフ 「この女装の変態野郎っ!」

騎士見習い「それをどうしてエルフ娘に当たるんだよ! 村のみんなの前で裸にして、酷いよ!」

男ハーフエルフ 「酷いもんか。俺だって知らなかった、エルフ娘がこんな男にだらしないビッチだなんてっ」

エルフ娘 「そんな…ぐすっ」

男ハーフエルフ 「今だってっ この混乱の中、裸で俺に後ろから抱きすくめられて、身体震わせながら
      犯されるのを待ってる。弩スケベな女…あきれるよ。」

エルフ娘 「違うわっ違うっ!」

騎士見習い「…竜騎士さんが殺すなって言ったから、今ならまだ許してやる。彼女を放して村から出て行け。」

男ハーフエルフ 「何様のつもりだっ、お前が出てけ! ヨソ者のくせに偉そうに!」

騎士見習い「言われなくても出ていくさっ!」

エルフ娘 「…!」

男ハーフエルフ 「ほらな…? こいつは所詮、遊びでしかない…。
      どんなにお前が身体を捧げてみても、こいつはやり逃げするだけだ…判ったか? バカ女」

エルフ娘 「…。」

男ハーフエルフ 「やっぱりお前は俺の物だよ。だから俺に従わなければいけない。」 クチュッ

騎士見習い「その汚い手でエルフ娘に触るなっ!」

男ハーフエルフ 「俺なら、ずっとお前を可愛がってやれる…そうだろ…?」 クチュ..クチュ..

エルフ娘 「あ…あ…イヤ…」 ピクッ ピクッ



241 : VIPに... - 2014/04/28 22:48:44.04 ddKvlfoQ0 230/261


男ハーフエルフ 「ほら、見ろよ。もう膣を濡らしてる。言ってることと身体とが一致しない淫婦め。」

エルフ娘 「ぐすっ、酷いわ…っ」

騎士見習い「このっ――」

男ハーフエルフ 「来るんじゃないぞ!」

男ハーフエルフ 「…まだ分からないのか? こいつ、酷いとか言いながら、こうやって俺に詰られて
      悦んでるじゃないか。お前邪魔なんだよ、行ってしまえっ」 クチュ クチュ..

エルフ娘 「ああ…ああ…」 プルプル..

男ハーフエルフ 「しょうがない女だ。お前はしっかり躾けて、俺のメス豚に調教しなきゃいけないね。」

女エルフA「ねえ…」

男ハーフエルフ 「…!? いきなり俺の後ろに立つなっ! この肉便器っ!」

女エルフA「なら死ね」 ドスッ!

男ハーフエルフ 「ぎゃあああっっ!!」








242 : VIPに... - 2014/04/28 22:53:14.35 ddKvlfoQ0 231/261




(森林地帯・エルフの村・水車小屋近辺・夜明け前)



男ハーフエルフ 「はあはあ! はあはあ! うっ…ぐっ… た、助けて…はあはあ…」 ヨロヨロ

女エルフA「 "あんな穢れて汚いメス豚なんか、山賊にお似合いだよ" 」 ヒタヒタ..

男ハーフエルフ 「うわああ… く、くるなっ…! 鉈女っ、くるなああ…!」 ヨロヨロ

女エルフA「私を嘲笑ったお前は、殺(バラ)す。樽のように。」 ヒタヒタ..

騎士見習い「ま、待って! 女エルフAさん、もういい、もういいよ!」 グッ

女エルフA「良くない。雪辱とは血で贖わせること。姫騎士さんが教えてくれた。」

男ハーフエルフ 「やめてくれっ! 助けてっ… はぁはぁ…! うあっ」 ドシャッ

騎士見習い「殺しちゃダメだ。こいつクズだけど、竜騎士さんは殺すなって…だから…!」

女エルフA「私の未来を粉々にした。」

騎士見習い「え…」

男ハーフエルフ 「本当の事を言っただけだろっ! 言い掛かりも大概にしろっ! ぐっ…ううっ…痛いっ…」

女エルフA「お前が嘲笑ったあの日から、男達の向ける目が…
      婚約も無かった事にされて、誰も寄り付かなくなった… お前の…お前のせいだ」



243 : VIPに... - 2014/04/28 22:55:16.75 ddKvlfoQ0 232/261


男ハーフエルフ 「ふざけんなよ! 男みんなが思ってて、口にしない事を言ったまでだっ!」

騎士見習い「…!」

女エルフA「男みんなが…」

男ハーフエルフ 「オークに調教されて身体中を臭い汁で汚されて、前も後ろもガバガバ、豚ヅラのガキなんか
      産んで次にまともな子が出来るかも判らない、そんな女、誰が欲しがるかよ!」

男ハーフエルフ 「婚約者が気の毒つってんだ! だから奴が言えない事を代わりに言ってやっただけだ!」

女エルフA「そう……。」

騎士見習い「このまま出て行け! この村に戻って来やがったら、ボクが来て始末してやる!」

騎士見習い「行けよ! 行っちまえクズ野郎! こん畜生!」

男ハーフエルフ 「言われなくても…んなキチガイ女の居る村なんか… 一刻たりとも居たくない…」 ヨロヨロ..

男ハーフエルフ 「ケッ…」 ヨロヨロ..





244 : VIPに... - 2014/04/28 22:58:29.97 ddKvlfoQ0 233/261







女エルフA「……」

騎士見習い「…。その…」

女エルフA「……」

騎士見習い「男みんなが、てのは嘘だよ。ボクはそんな風に思わない。」

女エルフA「産道から豚の顔の赤子が顔を出して、聞いた事も無い産声で泣く…
      その現場に居合わせて、それでも同じ事言える男がいるかしら。」

騎士見習い「…」

女エルフA「居る筈無いわ。」

騎士見習い「そ…そんなこと… …男ってどうしょうもない…」 ポロポロポロ..

女エルフA「ありがとう、でも泣かないで。薄々分かってた事だから。」

騎士見習い「ごめん、正義の味方なのに、何もできないや… ぐすっ」 ポロポロ..

女エルフA「殺(バラ)すべき敵が村に居ます。」








245 : VIPに... - 2014/04/28 23:04:56.49 ddKvlfoQ0 234/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け前)



山賊M  「」 ドサッ

黒騎士  「うふふ…。我が魔剣"血風刃"が血を欲している…」 ギラリ

山賊   「はあ、はあ、快楽殺人鬼め、こ、殺されて、たまるか…!」

黒騎士  「竜騎士に導かれた私の戦いはまもなく終わる…お前らの死を以って…!」

山賊   「へへ…竜騎士…あの裸の巫女かよ…。へへへへ、処女を犯るってのは気分いいぜ?www」

黒騎士  「…! 貴様…」

山賊   「ああ、そうだ、可哀想にな、怒りにまかせて前座抜きでぶっ挿しちまったwww
      槍でも突き立てられたみたいに悲鳴を上げたぜwww 縛った手足をビクつかせてなwww」

黒騎士  「…っっ!」

山賊   「純潔のまま竜に捧げるとか寝言ぬかしやがったから、俺様がぶち壊しにしてやったwww
      子袋に注いでやるたびに身をよじって嫌がったぜ。孕みたくないってなwww」

黒騎士  「下衆野郎…! そうまでして人を踏み躙りたいか…!」 プルプル..

山賊   「踏み躙ったんじゃねえ、正しい生き方ってのを与えてやったんだっ!
      …何が純潔だっ! 何が身を捧げるだっ! 女の身体は男の物だ!」



246 : VIPに... - 2014/04/28 23:10:21.10 ddKvlfoQ0 235/261


山賊   「ガキ産んで目を覚ませば、きっと感謝するぜ!! この俺にっっ!!」

黒騎士  「だっっ、黙れえええっっ!!」 ジャッ!

山賊   「せあっっ!!」 ビュッ!



      ズバッ! シュバッ!



黒騎士  「がぁっ…! ぐ…っ ごふっ…!」 ポタポタポタッ

山賊   「へへ… あぁ~残念だったな? 頭に血が上ると、太刀筋が鈍るもんだ…」

黒騎士  「…っ」

山賊   「今の…俺みたいにな…」

山賊   「あの娘に言っとけ… "ごちそうさま。あとはよろしく" ってな…へへへ…」

山賊   「」 ドシャッ

黒騎士  「うっ、ぐっ…うぐぅっ…ぐはっ」 ヨロヨロ..








247 : VIPに... - 2014/04/28 23:17:57.87 ddKvlfoQ0 236/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け)



山賊首領 「殺せっ!! そっちに追い込め!! 矢を放てっ!」

女騎士  「王国騎士! どうした!? 怪我は!?」

王国騎士 「すみません、ちょっとくじいて…! あたしに構わず行ってくださいっ!」

女騎士  「ええい、バカ言うな! 目の前で戦友が八つ裂きにされるのはまっぴらだよ!」

王国騎士 「右っ、弓とクロスボウがっ!」

女騎士  「避けろよっ!?」 ザッ

王国騎士 「あっ!」 ブツッ

女騎士  「大丈夫か!? しっかりしろ!」

山賊首領 「よし今だっ!! 突っ込めっ!! 斬り刻めえっっ!!」

山賊達  「うおおおおっ! 死にやがれっ!」

女騎士  「こんちくしょう! ええい! まだまだあっ!」 ドスッ! バシュッ! ギン!

王国騎士 「女騎士さんっ! 最期をご一緒できてっ! 良かったですっ!」 キン! ガシン! バスッ!

女騎士  「まだだっ! お前まだ若いんだ! 突破させてやるから、諦めるな!」 ゴスッ! バキッ! ガン!

王国騎士 「ああっ!!」 ドシャッ

女騎士  「いかん! 立つんだっ!!」

王国騎士 「ううっ、はあ、はあ…」

女騎士  「くっ…!」

山賊首領 「これまでだ…! これだけの人数相手によく戦ったと誉めてやるぜ。んぁ? …殺れ。」

女騎士  「……もはやこれまで…か…。」








248 : VIPに... - 2014/04/28 23:26:42.77 ddKvlfoQ0 237/261







騎士見習い「 全員っっ!! 突撃いいいいいーっっ!! 」



村人多数 「 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!! 」 ズドドドドドドドドドッ!!

女騎士  「!?」

山賊首領 「な、な、なにいいいぃぃぃ!?」

山賊達  「なんだああっっっ!?」

女エルフA「私はメス豚じゃあないいいいいいいっっっ!!」 スビャッ! ブチャアッ! ボキッ! ビチャッ!

女エルフD「亭主の仇だっ! 脳みそぶちまけええっ!! うおりゃああ!!」 ゴキッ ブチャアッ!

女エルフC「薪にしてやるうっっ!! えーいっっ!!」 ガスッ! ブシャッ!

女エルフE「死んじゃえ死んじゃえ死んじゃえーっ!!」 バキッベキッザクッ!

山賊達  「うわあああああああああああっっっ!! ひいいいいいいっっ!!」

男エルフG「パイオツ姉ちゃんは死なせねえ!! いくぞおっっ!!」 ズダダダッ!

男エルフE「山賊どもを、ぶっ殺ろすだーーっっ!!」 ボコッ! ゲスッ! ゴキッ!

男エルフB「娘の仇だっっ! 叩っ殺してやるーっっ!!」 バキッ! ガスッ!

男エルフD「ゴキブリども、一匹残らず駆逐してやるーっっ!!」 バキッ! ガスッ!

男エルフF「積年の恨み晴らさでおくべきかああーっっ!!」 バキッ! ゴキッ! バキッ!

村人多数 「死ねっ!やっちまえっ!このこのっ!これでもかっ!くたばれええええええええっっっ!!!」

山賊達  「助けてくれええーっっ!! ぎゃああああーっっ!! うわああああああーっっ!!」








249 : VIPに... - 2014/04/28 23:35:38.94 ddKvlfoQ0 238/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け)



女騎士  「…ど…どうやら…助かったようだな? ああ? ははは…www」

王国騎士 「ぐすっ… あ、あたしもうダメかと思いましたっっ ぐしゅっ…」

女騎士  「戦乙女が泣くなよ、まだ終わってないよ? あ~、でもこりゃすげえ、終わったかもwww」

騎士見習い「どう? 主人公の絶体絶命のピンチにどこからともなく現れる味方の大軍!
      こういうの英雄譚では"騎兵隊"って言うんだよw」

女騎士  「おまえ、おいしいとこ持って行きやがるよwww いや~マジ助かったわ!」

騎士見習い「バラバラに出てっても次々殺されるのがオチだから、やるなら一斉突撃で一気に突き崩す。
      女騎士さんの戦法、大当たりだね。」

王国騎士 「よくみなさん総攻撃に参加して下さいましたね?」

騎士見習い「みんなに鉈とか斧とかの武器になりそうな物を配っただけだよ。
      総攻撃に参加するならボクの号令を待って一斉突撃って。それだけ。」

エルフ娘 「みんな、こんなに果敢に戦ってくれるなんて思わなかった…」

騎士見習い「訓練を受けて戦う事を知った村人達は、もう唯の羊じゃなくなってた。
      エルフ娘が一人で犠牲になろうとしたのを目の前にして、
      みんな屈辱に我慢できなくなくなったんだね。君のお手柄だよw」

エルフ娘 「う、うん。…恥ずかしい目に遭ったけど…」 (///

王国騎士 「もうこの村は、誰かに守ってもらう必要は無くなりますね…!」

女騎士  「そうだねえ~!」

女騎士  「…だがその前に、最後の務めを済ましてくるわ。」








250 : VIPに... - 2014/04/28 23:41:03.56 ddKvlfoQ0 239/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け)



女騎士  「待ちなよ、大将…」

山賊首領 「…!」

女騎士  「兵隊捨てて一人で逃げる気かい?」

山賊首領 「ちっ! しつけえ女だな…!? 出来ちまった女みてえだw」

女騎士  「養育費だけじゃ足りないねえ。死んで償ってもらおうかね。」

山賊首領 「どうにも判らねえな!? なんでまた舞い戻った!?」

女騎士  「お前らが気に入らない。そう言った筈だが。」

山賊首領 「さては、俺達に取って代わろうって腹だな? とんでもねえ悪党だ…。
      俺達がそんなに羽振りのいいように見えたか?」

女騎士  「まさかwww お前ら、乞食以下じゃんwww」



251 : VIPに... - 2014/04/28 23:47:52.62 ddKvlfoQ0 240/261


山賊首領 「…どうだ、いっそ俺と組まないか?
      お前ほどの手練れが居れば、金に成りそうな話は転がってるぜ?」

女騎士  「お前、やっぱ馬鹿だろ? 知らないのか、自由騎士は金じゃ動かないぜ?」

山賊首領 「フッ…フフフフ…フハハハハ! 
      お前、解放戦線の自由騎士だってのか!? こりゃ傑作だ!www」

女騎士  「そういうお前は、十字軍の残党らしいな? いや…亡霊と言うべきかな?」

山賊首領 「おかしなモンだな? んぁ? 戦争はとっくに終わったし、国は無くなっちまった。
      なのにここでまた、亡国解放戦線の英雄様と巡り会う事になるとはなwww」

女騎士  「まあ、私はお前ら略奪者にどこまでも付きまとう疫病神って事だw」

山賊首領 「一つ訊きたい。お前ほどの手練れが、どうして亡国の王家に仕えなかった?
      どうして王家が滅んだ後になって、解放戦線なんて民兵軍を起こした?」

女騎士  「正義と自由に忠誠を誓う騎士が、王家なんてつまらんもんに仕える訳無いだろ。」

山賊首領 「亡国のお姫様はイイ女だったぜ?
      てめえの利益ばかりの将軍どもなんぞより、お前みたいのが護ってやりゃ良かったものを。」

女騎士  「お姫様は気の毒だがな、そもそも亡国軍がお前ら十字軍を叩き出せてりゃ、
      私は騎士なんかにゃ成ってなくて、今頃イイ旦那と結婚して子育て主婦してんのよ、これが。」

山賊首領 「ならどうして、亡国も十字軍も消えて無くなった今も、騎士を名乗ってる?
      女らしくガキでもあやしていればいいものを。」

女騎士  「国や戦争が無くなってもお前みたいな悪党がいつまでもいるから、正義と自由の騎士も
      いつまでたっても廃業できんのですわ。」



252 : VIPに... - 2014/04/28 23:54:48.78 ddKvlfoQ0 241/261


女騎士  「だから腹いせに、その悪党をぶち殺してスッキリしようってコトさ…!」 カチッ シャーッ

山賊首領 「つまり終始一貫、俺達は不倶戴天の敵同士という訳か…」 ジャキン!

女騎士  「そういうこと。」

山賊首領 「残念だな? ここで死んでもらうぜ、英雄さんよ」

女騎士  「…いざ、参る…!」 チャッ!

山賊首領 「来やがれ…!」 ジャキッ!

女騎士  「――」

山賊首領 「っ…!」



      ズバッ



女騎士  「…。」

山賊首領 「ん… ぐ…」 ドサッ

女騎士  「なあ」

女騎士  「人生やり直せたとして…、騎士としてもう一度、主君に仕えたかい?」

山賊首領 「…。フフ…冗談じゃねえ…金塊を山と積まれたってお断りだ…
      教皇め、なにが十字軍だ、聖なる戦だ、ハゲて死ね…」

山賊首領 「」 ガクッ

女騎士  「…だろうねえ。」








253 : VIPに... - 2014/04/29 00:00:52.04 +TflR3kS0 242/261




(森林地帯・エルフの村・夜明け)



女騎士  「…!」

エルフ子A「黒っち、ねえ、ねえってばっ」

エルフ子B「黒っち、大丈夫? ぐすっ…」

エルフ子C「黒っちーっ」

女騎士  「黒騎士っ!」

黒騎士  「…」

女騎士  「しっかり…!」

黒騎士  「あ… 戦いは… 村は…」

女騎士  「終わったよ。賊は残らず全て屠った。これで村は平和になる。」

黒騎士  「そうか… もし竜騎士に会う事があったなら…伝えて欲しい…」

黒騎士  「私は贖罪を終え、満足して安らかに逝った、と…」

黒騎士  「」

エルフ子C「黒っち…?」

エルフ子B「黒っち、いやだぁっ」

エルフ子A「黒っち~っっ わあああ~~っっ」

女騎士  「――。」








254 : VIPに... - 2014/04/29 00:21:01.32 +TflR3kS0 243/261




(森林地帯・エルフの村・昇る朝日)



エルフ娘 「えいえいおーっっ!!」

村人達  「えいえいおーっっ!! えいえいおーっっ!!」

長老   「これで村は平和になるでな。騎士どの達には感謝してもしきれない。ありがとう。」

女騎士  「ああ…。」

王国騎士 「ぐすっ…」

騎士見習い「終わったね。」

長老   「略奪者が居なくなれば働く意欲もグッと違ってくる。村の団結も強くなった!
      活気が戻ればもう少しマシな村になるでな、我々の闘いはこれからじゃて。」

女騎士  「騎士の仕事はお仕舞い。我々は去ろうかねえ。」

長老   「もし村の男でよければ、婿は選び放題じゃよ? お嬢さん方はこの村の英雄じゃてw」

女騎士  「せっかくだけど、嫁の貰い手には不自由してないんだw」



255 : VIPに... - 2014/04/29 00:25:50.98 +TflR3kS0 244/261


長老   「また来なさるじゃろ?」

女騎士  「ああ、仲間が…眠る地だ。」

王国騎士 「そうですね…」

エルフ娘 「…。」

騎士見習い「…。」

エルフ娘 「っっ…」

騎士見習い「迎えに来るよ必ず。少しの間、待っててよ。」

エルフ娘 「うんっっ! 待ってる!!」

長老   「達者でな。」

王国騎士 「行きましょうか。」

騎士見習い「またねっ」

女騎士  「ああ、さらばだ!」









THE END.








257 : VIPに... - 2014/04/29 00:32:50.46 +TflR3kS0 245/261




(あとがき)



物語にお付き合い頂き有り難うございました。

映画に通じてる方はお判りかと思いますが、大まかなストーリーは西部劇"荒野の七人"をベースにしてます。
…大幅に改変して原型留めてないですが。

余談ですが、七人の内の一人は、ミノタウロス「 ~ 」女騎士「 ~ 」シリーズの女騎士になります。
お気づきの方、長編にも関わらず愉しんで頂き有り難うございます。



「七人の女騎士」の物語はここで終わりますが、
以下、番外編と言う名の蛇足的な後日談を少し書こうかと思います。








263 : VIPに... - 2014/04/29 18:46:12.53 +TflR3kS0 246/261




(番外編)






     一年数ヶ月後











264 : VIPに... - 2014/04/29 18:51:54.99 +TflR3kS0 247/261




(森林地帯・エルフの村・結婚祝い)



女聖騎士 「あ~、雨の降る時も、槍の降る時も、互いを思いやり慈しみ合い乳繰り合い、
      人生の苦楽を、共に歩む事を誓いますか?」

騎士見習い「誓います!」

エルフ娘 「誓いますっ」

女聖騎士 「んじゃ、ここに誓いのキスを。チュチュッと見せつけてやんなw」

騎士見習いエルフ娘「んっ んんー ちゅっ ちゅっ… んふっ んん~ ちぅ~ちゅちゅっ…」

女騎士  「ちょ、長いな、おいwwwwww」

男エルフE「おほ~見せつけてくれるwwwwww」

男エルフG「新記録樹立だべwwwwww」

男エルフF「あちいあちいwwwwww」

女エルフC「や~ん、見てるだけで恥ずかしくなっちゃうっwww」

女エルフD「イイのは今の内だからね、好きなだけチューしときなよっwww」

エルフ子A「ちゅーちゅーwww」

長老   「これが若さかの、結構、結構www」

王国騎士 「あはははは…(^^;」

女聖騎士 「おーい御両人、もうそんくらいにしとけwww 日が暮れるぞwww」

騎士見習いエルフ娘「ぷは… はぁはぁ… えへへへwww」



265 : VIPに... - 2014/04/29 18:55:37.57 +TflR3kS0 248/261


女聖騎士 「というわけで、愛し合うあまりヤりすぎて、見事なデキ婚になっちまった若い二人に、
      盛大な拍手で祝福を!!」

一同    パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ!!!

騎士見習い「イエ~イwww」

黒騎士  「うむ! めでたい!」

姫騎士  「祝福いたしますわ!」

竜騎士  「お二人に幸多き事を。」

エルフ子B「おめでとーっwww」

エルフ子C「おめれとーっwww」

エルフ娘 「ありがとう~っっ」

騎士見習い「これ、受け取って欲しいんだ。きみに。」

女エルフA「私に…?」

エルフ娘 「いつか素敵な人と出会えるように、祈ってる。」

女エルフA「うん。ありがとう!」








266 : VIPに... - 2014/04/29 18:59:00.87 +TflR3kS0 249/261







女騎士  「お~っ、ご苦労さんwwwよかったよぉwww」

女聖騎士 「あ~、こんなんでも、アタシがガチで神サマんとこへ誓いを届けてやったんだ、
      飾り立てた教会で祈ってるフリしてる司祭なんか呼ぶより、ずっといいはずだよwww」

王国騎士 「女聖騎士さん、ちゃんと神様を信仰していたのですね?」

女聖騎士 「あっ!? 王国騎士ちゃん酷っでえな!? アタシだってちゃんと神サマを敬ってんだよ!?
      聖教会の阿呆共の寝言を真に受けるのと、神サマ信じる事は別だかんね!?」

女騎士  「うっわー、聖騎士が聖教会を全面否定しちゃうかねwww」

王国騎士 「相変わらずの不良聖騎士ですね?」

騎士見習姉「本日はどうも、遠くから遥々お越し頂きまして、有り難うございます。」

女騎士  「…?」

王国騎士 「もう着替えて…?」

騎士見習姉「あ…、申し遅れました。私、騎士見習いの姉で御座います。」

女聖騎士 「な! 驚くだろ!? 騎士見習いにクリソツ!www」

王国騎士 「お姉さん!? ああ、言われて見れば少し…あれ? よく似てらっしゃいます」

女騎士  「見分け付かないよなあwww」





267 : VIPに... - 2014/04/29 19:05:13.93 +TflR3kS0 250/261


騎士見習姉「弟が大変お世話になったそうで、しかも遠くにも関わらず祝いに駆けつけて頂きまして、
      本当にありがとうございました。」

騎士見習姉「弟にとって皆さんは、最高の英雄だそうです。」 ニコニコ

騎士見習い「そうだよ! ボク入れて七英雄! 伝説にも英雄譚にもならないけどボクには一生の誇りさ!」

黒騎士  「騎士見習いよ、本当にきみは男なのか?www」

姫騎士  「今だって、男装の麗人に見えますわ?www」

竜騎士  「昨日、エルフ娘が間違えてお姉さんに口付けを…」

エルフ娘 「ちょっ! 竜騎士さんそれ言っちゃだめえっっ」><

騎士見習い「姉さん、黙って唇奪われてちゃダメだよ?」

騎士見習姉「うーん? 私は来る者拒まずなので別に気にしないのよ?」

黒騎士  「ほう、姉上殿とは気が合いそうだ――って、竜騎士たん、何故足を踏む?」

竜騎士  「いえ? 何でも?」 プイッ



268 : VIPに... - 2014/04/29 19:09:13.81 +TflR3kS0 251/261


騎士見習い「姉さんが本当に生きて戻ってくれたから、ボクの男の娘(コ)はお役御免かな。
      これからは男として、正義の剣を握るさ!」

女聖騎士 「んで男の本能に目覚めちまってエルフ娘に毎晩連発して、今に至る、とwww」

エルフ娘  かあぁぁぁぁぁぁ (///;;

騎士見習姉「世間では"授かり婚"なんて言いたがる向きもあるようですが、
      言葉を飾ってみてもデキちゃった事には変わりありませんから、"デキ婚"ですねw」

女騎士  「お姉さん、言う事容赦ないねえw」

王国騎士 「あははは…(^^;」

騎士見習い「違うね! ボクは産ませる気満々だったからね! デキちゃったんじゃなくて、確信犯www」

エルフ娘 「え…!?」 (///;

姫騎士  「んまっ! ケダモノですわっ!」 ニヤニヤ

騎士見習い「赤ちゃんできたら外堀埋めたも同然、晴れてエルフ娘の身も心もボクの物確定~www」

エルフ娘  かあぁぁぁぁぁぁ (///;;

女騎士  「なかなかの御執心ぶりだなwww」

黒騎士  「うむ。エルフ娘の白い肌が先程から茹でたタコのように赤いw」

エルフ娘 「~っっ 村の面々にもご挨拶あるので、しっ、失礼しますっっ」 ソソクサ

騎士見習い「お酒とご馳走いっぱい来るから、楽しんでいってねーwww」

姫騎士  「照れちゃって、かわいいですことw」

王国騎士 「騎士見習い君、いつもながらマイペースですねwww」

黒騎士  「エルフ娘はこれから母になろうというのに、相変わらず可愛いなあw ――はうっ!?」

竜騎士  「ツーン」 プイッ

黒騎士  「??」








269 : VIPに... - 2014/04/29 19:13:02.41 +TflR3kS0 252/261




女騎士  「なあおい、気になってることがあるんよ? 他でもない、壮絶なる戦死を遂げた三人方、
      しれっとこんなとこに参列してるけど、どうなのよ?www」

女聖騎士 「やっぱりさー? 英雄凱旋までちゃんと見届けないと、死んでも死に切れなくってさwww」

姫騎士  「せっかく誇りを取り戻せた気がしたのに、それきり活躍できずに人生終えてしまうのって、
      ちょっと癪だったのですわwww」

黒騎士  「やはりどうしても竜騎士たんをドラゴンから奪い我が物とせねば成仏できなくてなwww」

女騎士  「それっぽい事言ってくれちゃってますけど、人は蘇ったりしないからねえ?www
      それこそ英雄物語の登場人物みたいにほいほい生き返るって、お話として駄目じゃんwww」

黒騎士  「うむ、駄目なお話と言えば、竜騎士たんの契約が駄目になったのが、私としては最高に嬉しい。」

竜騎士  「あ…はい。竜との契約は果たすこと叶わず駄目になってしまいました。」

姫騎士  「貴女、巫女をクビになったんですって? 結局どうなりましたの?」

竜騎士  「はい、結局、巫女の資格は剥奪されてしまいまして…」

女騎士  「剥奪って穏やかじゃないよねえ。」

竜騎士  「その代わりにこの前、大神官などとよく分からない役職を与えられてしまいました。
      正直、名乗るのが苦痛です。」

姫騎士  「大神官www 似合いませんことwww」



270 : VIPに... - 2014/04/29 19:15:25.46 +TflR3kS0 253/261


王国騎士 「その…お子さんが出来た為…ですか?」

竜騎士  「はい。身を穢された事を火竜に詫びたら、孕んでいるからしっかり産み育てるように、と…」

竜騎士  「新たに生まれる二柱の竜と共に、産まれた子らを竜の乗り手として育て、空を駆けよ、
      そのような新たな契約を示され、そうしたら神殿は上を下への大騒ぎに。」

女聖騎士 「そもそも神殿に大神官なんて偉そうな位は存在しなかったんだとw まさに大人の都合w」

竜騎士  「仕方ないです。火竜の一族と対等、あるいは時に育ての親として上の立場で接する者が、
      火竜に仕える立場の巫女であるなどもっての外だとか。」

黒騎士  「ともかく竜騎士たんが身篭った事でドラゴンの生贄となる契約は破談になった。
      本当にめでたい! 私は毎晩祝杯をあげたよ!」

竜騎士  「私にとっては駄目になってしまったという感じで、主の糧となれず申し訳が無かったのですが、
      主には、そもそもお前を喰いたいとは思わないと一蹴されまして。」

王国騎士 「そうだと思いました。竜騎士さんとドラゴンさん、姉弟のように見えましたものw」

女騎士  「だよなあwww」



271 : VIPに... - 2014/04/29 19:18:01.94 +TflR3kS0 254/261


女騎士  「その、なんだ…子供、生まれたんだ?」

竜騎士  「ええ。そちらで…」

女騎士  「ええ? 連れて来てる!? ちょ、みせてよぉ~w」

王国騎士 「わあ、あたしも見せていただきたいですっw」

女エルフB「この子たちですよ~。先程、兄妹揃って眠ったばかりですので起こさないであげてくださいね。」

竜騎士  「ありがとう、見て頂いてて助かります。」

女騎士  「うっはっ、かわいいwww ぷにぷにwww」

王国騎士 「本当、かわいい~っwww いいなあ~www」

姫騎士  「生まれてくる子に罪は無いと貴女があの時泣いた理由が、今なら良く分かります…。」

竜騎士  「あの男達が、憎しみを込めて私に産ませた子でもありますが、私の子に変わりありません。
      彼らが叶わなかった良き人生を歩ませてあげるつもりです。」

竜騎士  「あの男達が奪い殺したそれを上回る数の、助けを必要とする人々を救うことで、
      自らの有り様を呪っていたあの者達へ、私からの応えとするつもりです。」

姫騎士  「それが貴女の雪辱なのですね…」

黒騎士  「私が斬ったあの野郎、正しい生き方がどうとか勝手な事ほざいたが…
      奴ら、どこかでそれを望んでいたのかも知れない…。今となってはどうでもいい事だが。」



272 : VIPに... - 2014/04/29 19:20:39.27 +TflR3kS0 255/261


竜騎士  「あの時、お二人に自刃を止めて頂いて本当に良かったです。
      可愛い子らと新たな役割も与えられ、生きていて幸せを感じてます。感謝します」 ニコニコ

姫騎士  「なんだか随分勝手な事を申し上げたとしか言いようがありませんわ。」

黒騎士  「うむ。感謝して私の無限の愛をその身体で受け入れてほしい…うふ」

王国騎士 「黒っちさん、涎…」

女聖騎士 「なあ、この子らを竜の乗り手として育てろと、火竜がそう言ったのだろ!?
      じゃ将来は親子三人でドラゴンナイト隊じゃんwww これは新たな英雄譚の予感www」

王国騎士 「わあ~っ、なんだか勇壮で素敵ですねっっ」

竜騎士  「ええ、この子たちが騎乗する事になる子竜が二柱、先月産まれました。
      子らには親の願望を押しつけてしまいますが、英雄でなくても人として誇れる人生を
      歩んで欲しいと思います。」



273 : VIPに... - 2014/04/29 19:22:44.97 +TflR3kS0 256/261


女聖騎士 「じゃ、このアタシが勇者として復活の大魔王を倒しに行くから、ドラゴンナイト隊も
      仲間んなってくれよなwww」

女騎士  「ちょっ!? 何度も言うけど大魔王の話はネタだよ!? さてはわざと言ってるね!?
      大体、何だってお前はあれで死ななかったかねえ?」

女聖騎士 「これはマジ死んだわとアタシもそう思ったんだけどね? 数日したら、目が覚めたwww」

女騎士  「確かに、脈取って心臓止まった事の確認まではしなかったけどな? 適当すぎだろwww」

女聖騎士 「神のご加護って奴だwww お布施なんかしなくたって、ちゃんと神サマの声に
      耳を傾けてんだ、神サマだってアタシに悪い気はしない筈だよwww」

女騎士  「お前が言うと嘘臭く聞こえるねえwww 姫っちと黒っちの方はどうなん?」

黒騎士  「同じく力尽きた筈だったが…。
      何と言い表すべきか、こう、過去に経験のない甘美な官能を覚え、現世に引き戻されるように
      目覚め、気が付いたら怪我の治療を受けていた。その…お医者に。」

姫騎士  「ええ、お、お医者…? に…」 (///

女騎士  「甘美な官能ねえwww」



274 : VIPに... - 2014/04/29 19:24:59.62 +TflR3kS0 257/261


長老   「おお…、お二人はお医者様に会ったのだったのう?」

黒騎士  「長老殿、お久しぶりになります。お医者を呼んでおいて頂いたそのお陰で、命拾いしました。」

長老   「騎士殿もご無事で何より。私から出来る事はそのくらいしか無かったからの。
      お医者はイケメンかの?w 私も直接会った事が無い。」

姫騎士  「いえ、その…顔は…見ておりませんの…」

長老   「うむ? そなたたちも顔を見てない? 会った者皆そう言う。不思議じゃの。」

姫騎士  「ひ…人やエルフなどではありませんでしたわ。その…」

黒騎士  「お医者は全く正体不明…、助手の子は、ア…アルラウネ? 植物の妖精のような魔物のような…」

長老   「はて、お医者は森の守り神じゃて、そういう事もあるかも知れんの。」

長老   「後で今年一番の酒を振舞うでな、楽しんで欲しいのう。では。」



275 : VIPに... - 2014/04/29 19:27:51.38 +TflR3kS0 258/261


女騎士  「なあ? 二人とも歯切れが悪いねえ?
      長老様の呼んだお医者だか守り神だかって、ぶっちゃけ何者なんよ?」 ヒソヒソ

姫騎士  「何者と申されましても…ですわっ」 ヒソヒソ

女騎士  「怪我の治療してもらったのだろう?」 ヒソヒソ

黒騎士  「怪我の治療だけじゃ済まない、身体中を…何ていうか…玩ばれた?」 ヒソヒソ

姫騎士  「はっ、辱められた…と言っていいですわっっ…!」 ヒソヒソ

王国騎士 「ええ!?」

女騎士  「そりゃまた穏やかな話じゃないねえ?」

姫騎士  「弦のような物で絡め取られて身動きを封じられ、あ、あのような…!」 ヒソヒソ

黒騎士  「何と言うか…愛情の魔手で身体中を愛撫されて身も心も蜂蜜の如く溶かされてしまった…」 ヒソヒソ

女聖騎士 「うわ、エッロ!www なんだよそれwww」 ヒソヒソ

黒騎士  「その助手のアルラウネが言うには、何でも私と姫っちは心の均衡が崩れ易くて、
      そちらの治療も要るとかで、長い間官能に身を任せられていた…。」 ヒソヒソ

姫騎士  「とても人に言える体験ではありませんでしたわっ…! (///; 」 ヒソヒソ

竜騎士  「ああ、それでお二人とも… 良い体験をされましたね。」

女騎士  「なんか色々想像してしまうねえ?www」



276 : VIPに... - 2014/04/29 19:31:09.24 +TflR3kS0 259/261


王国騎士 「お医者さまのほうは詳しく存じませんが、その助手のアルラウネさんの方は、
      きっと私の家族…みたいなお友達です。」

黒騎士  「あららー?」

王国騎士 「ええ。あららーw」

女騎士  「なに?? おかしな所で繋がるもんだねえ?
      なんで王国騎士に守り神だか助手だかの知り合いが居るのよ?」

王国騎士 「指名手配されて聖騎士団に囲まれた時、脱出の手助けをしてくれたのですが、
      その時以来、家族みたいに暮らしてます。」

女聖騎士 「そうだよ王国騎士! お前、枢機卿の命令で王国中に手配書出たよな!?
      さすがのアタシもびっくりしたぜ!? 王家簒奪を企む魔女ときたもんだwww」

女騎士  「あの手配書見た時はマジどうしようかと思ったねえ。
      親玉の枢機卿を拉致して教会に手を退かせる事まで本気で考えたわ。」

騎士見習い「手配書ボクも見たよ! 言いたい放題ボロクソに書かれててワロタwww」

王国騎士 「笑い事じゃないですよぉ。近衛騎士に昇格できたので頑張って仕事してただけなのに、
      気が付いたら権力闘争に巻き込まれて国家の反逆者です。おかげで色々酷い目に遭いましたっ」

エルフ娘 「あの、王国騎士さんは今も手配中ですよね? 大丈夫なの?」

王国騎士 「今は亡命して新しい家族や仲間と帝国自治領で暮らしてます。
      そんな訳でもう王国の騎士では無くなってしまいました。はぁ」



277 : VIPに... - 2014/04/29 19:36:22.19 +TflR3kS0 260/261


姫騎士  「王家だの教会だの権力に忠誠を誓ってみたところで、体よく利用されて都合が悪くなると
      ポイですわ。」

女騎士  「姫っち、きみがそういう事言っちゃうの?w」

姫騎士  「わたくしは、最後まで支え忠義を尽くしてくれた執事に何も持たせぬまま
      放り出してしまいましたわ。彼が居たからこそ騎士であり続ける事が出来たと言うのに…。」

女騎士  「その彼から手紙が届いたよ。高給では無いが手ごたえのある主に仕える事になり、
      充実した日々を送っているそうだ。姫っちの騎士としての活躍を祈っている、とあった。」

女騎士  「彼は王家じゃなく、君に忠誠を尽くしたんだ。」

姫騎士  「そうですか、よかった…心の閊えがとれた気がしますわ」

姫騎士  「王家など無くとも民は暮らしを営んでいます。支えてくれた者達の期待に応え、
      わたくしは屈辱を雪がんとする女の為に騎士として在り続けますわ!」

黒騎士  「その通り。民の暮らしを護るのは王家でも聖教会でも無い、無名の正義の騎士だ。
      贖罪を終えたこれからは、無法に泣かされる者を救う為またこの剣を取ることにしたよ。」

黒騎士  「夢を見たんだ。
      何度も悪夢に現れた、目の前で命を断ったあの娘が、初めてナイフを私に渡してくれた。」

黒騎士  「あの娘が言うんだ。酷い目に遭わされている人々を助けてあげて欲しい、と。
      手渡されたそのナイフ、それは私の剣の事だと悟ったよ。」

女騎士  「それ、目的が変わるだけでやる事は同じじゃないかい?www 悪党を屠るwww」

黒騎士  「無論。だがもう快楽に逃げ込む為の殺しじゃない。正義に恥じない剣を追求するつもりだ。」

女騎士  「ほう? じゃ快楽を求め竜騎士たんに夜這いするのはお仕舞いかねえ?www」

黒騎士  「いいや、別腹。これで心に一点の曇りなく竜騎士たんを愛せるというものだ!」

女騎士  「もうね、突っ込み切れないわ黒っちはwww」



278 : VIPに... - 2014/04/29 19:41:58.14 +TflR3kS0 261/261


竜騎士  「私も、夜伽以外の事も黒っちさんに教えて頂きながら…騎士の名に恥じぬ技量を
      身に付けるつもりです。」

竜騎士  「次にまた何かお手伝いする機会があるなら、もっとみなさんのお力になれると思います。」

女騎士  「親子揃ってどれだけの戦闘力を持つかと思うと、行く末がちょっと怖いねえwww」

王国騎士 「あたしは騎士を卒業しますが、新しい祖国の家族達を守る為にも、
      戦力の充実を図るつもりですので、必要になりましたらまたお力になれます!」

騎士見習い「ボクはまだ剣は未熟だけどね、一人前の正義の味方を目指すよ!」

騎士見習姉「もし再び正義の剣を必要とされたなら、次は姉弟揃って馳せ参じます。」

エルフ娘 「私も剣と弓の鍛練を始めたの。騎士見習いの背中は私が守るから!」

騎士見習い「もちろん生まれる子供は早くから正義の味方として鍛えるから期待しててwww」

女聖騎士 「だとよ? もう七人じゃ済まない、今に騎士団の規模に成るぜ?www」

女騎士  「ああ~これは… 私も自由騎士の肩書き、当分外せないのかなあ??」

長老   「祝杯を上げてはどうだの? 今配っとる今年一番の美味い酒での。」

女聖騎士 「いい処にwww みんな杯を取ってくれ!www」

王国騎士 「祝杯を! 自由騎士殿!www」

女騎士  「わかったよwww では――」



女騎士  「 無銘の英雄、正義と自由の騎士達にっっ!! 」

全員   「 乾杯っっ!! 」









終わり





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