一方通行「……」カリカリカリカリ
一方通行「……」カリカリカリカリ
一方通行「……」カリカリ
一方通行「……」カタンッ
一方通行「……執筆完了、っとォ」フゥ
一方通行「垣根めあいつ出張りすぎだろ……ありえねェあいつとせいりンの話だけでこンなに書くことがありやがった」
一方通行「……まァ垣根のこと書いてたら前に男共で集まったことも思い出しちまってそっちに話が移ったっつゥのもあるがよォ」
一方通行「優秀な頭もってっと同時に色々考えちまってどうもいけねェや」カカカカカ
一方通行「……優秀な頭、か」
――あんたたちは―自分に向けられる気持ちなんて
一方通行「……」
――少しはその頭で考えてみなさいよ
一方通行「……考えたつもりだったンだがなァ」
一方通行「俺は、俺の優しさ?は、せいりンを傷つけてただけらしい」
一方通行「……」
ガタッ トコトコ ボフッ
一方通行「……難し過ぎだろ」モゴモゴモゴ 枕に顔埋め
一方通行「なァンで人間の気持ちが分かる演算式ってねェンだろうなァ」モゴモゴモゴ
一方通行「あのクソ天使もどきなら知ってンのか?あァあ……」モゴモゴ
コンコン
一方通行「あァ?」モゴモゴ
カチャッ……
ヒョコッ
番外個体「……あ、起きてた」
一方通行「……ンだよこンな時間に」
番外個体「こんな時間まで日記書いてた人に言われたくないんだけど」ギャハッ
一方通行「……なァンで知ってンですかァってツッコミは野暮だからもうしねェ。なンだよ、用があっから書き終わるまで待ってたンだろ?」
番外個体「うん……入っていい?」ギィッ
一方通行「と言いつつ広げてンじゃねェか。好きにしろよ」ボフッ モゴモゴ
番外個体「あっは!枕に顔を埋める第一位!乙女かって!そのまま窒息させちゃおうか?」
一方通行「うるせェ、よくあンだろ悩ンで悩ンだあげくこういう感じになるシーンが」モゴモゴ
番外個体「だからそれ乙女な中学生くらいの人のすることだって……」トテトテ
番外個体「話があるんだ。座るね」ストン
一方通行「……おォ」
番外個体「……悩んでたんだ、あなた」
一方通行「……まァ、あいつらには色々思うところもあらァな」ムクッ
番外個体「ミサカもあなたの日記でようやく全貌が分かったけど……あなたたち二人ほんとバカだね童貞だとかの話じゃないよ」ハァ
一方通行「うるせェ変な例えすンな」
番外個体「……部屋に戻る前におちびとも話してたけど。考えてたの?自分の、その、そういう相手のこと」
一方通行「……別にそうじゃねェけど」
番外個体「……まさかここまできて『俺の周りのォ、どこにそんな相手がいンですかァ?圧縮圧縮ゥ』とかバカなこと言わないよね」ジトーッ
一方通行「むかつくわァ人が俺の声まねすンの……え、俺そンなむかつく喋り方なのか とは思わねェからななンで突然空気圧縮してンだよ俺」
番外個体「今そこ拾わなくていいから」
一方通行「日頃は流したら流したでうるせェくせに」
番外個体「いいから!どうなわけ?」
一方通行「……そこまで鈍感じゃねェよ。俺のことを、ただの親友以上に思ってるっていう奇特な奴が何人かいる、ってことくらい、気づいてる」
番外個体「……何人かって自分で言っちゃうあたりがむかつく」
一方通行「事実だろ仕方ねェだろどっちなンだよお前」
番外個体「……そっか。気づいてあげてるんだ」
一方通行「……おォ」
番外個体「だったらさ、早くどうにかしなよ。どうにかしないまま、なに?みんな俺の嫁発言でもしちゃうわけ?」ケタケタケタ
一方通行「それ確実にぶっ殺されるENDだろ」
番外個体「どうかなぁ?案外みんな納得したりして。そしたらミサカも、妾の一人に立候補しちゃおっかなぁ」
一方通行「アホかって」ビシッ
番外個体「いたっ」
一方通行「そンな半端な真似はしねェ……いや周りから見れば今までが半端すぎたのかもしれねェが……ケリは、つける」
番外個体「……悩んでるものの中にはさ」
番外個体「もしかして、ミサカ達のことも含まれてるのかな」
一方通行「……」
番外個体「……そりゃそうか。気になるよね、自分がもしも誰かを選んだとして、ミサカ達がどう思うのか」
一方通行「……選ぶとは言って」
番外個体「いいから。あなたが誰かと一緒になって、誰かと幸せになること。それに関してのミサカ達の意見はさ、実はもう結構前から決まってんの。あなたが1万人の親友を作り始める前から。ずっと前から」
番外個体「あなたの幸せは、あなたが決めること。ミサカ達の事は気にしてほしくない。それが、セロリ派ミサカも含めたミサカ妹達全個体の総意だよ」
一方通行「……」
番外個体「もちろんあなた派ミサカ達があなたのことを諦めた、ってわけではないよ?もしも他の誰かと幸せになったとしても、ミサカ達はあなたへの助力も恩も忘れないから、ってこと。だからあなたには、あなたが決めた人と幸せになってほしい。そういうことだから」
一方通行「……恩って、お前な。俺は、お前達の」
番外個体「そのことに関して押し問答するつもりはないよミサカは。不毛じゃんマジで」
一方通行「……」
番外個体「……あなた派のミサカが諦めたわけじゃない、とは言ったんだけどね。まぁ実際のところは、もうお手上げムードだったりするんだ」ハハハ
番外個体「……あなた、おちびが最近あなたから頭を撫でられたり、お風呂に一緒に入ったり、そういうのを嫌がらなくなったの気づいてる?」
一方通行「……随分聞き分けがよくなったとは思った」
番外個体「……上位個体はね、あんたのことが本気で好きだったの。だから前は子供扱いされるのを嫌がった。あなたに一人の女としてみて欲しかったから。背伸びしたかったから。でもね、もういいんだって」
番外個体「せめてあなたと、家族でいることの幸せを感じていたいんだってさ」
一方通行「……」
番外個体「健気だよね。実際あなたのおちびへの愛情は半端ないよ?いやそこで変な顔しなくていいから。丸分かりだから」
番外個体「それを全部身に受けて、でもそれは絶対に家族に向けられる以上のものに昇華しないって分かってても、家族で有り続けたいんだって」
一方通行「……打ち止め」
番外個体「……ミサカとは大違いだよ。家族ってのを逃げ道にしただけの、ミサカとは」ボソッ
一方通行「なンか言ったか?」
番外個体「いや、別に……」
番外個体「ううん。言った」
番外個体「ミサカは、ここで言い淀んじゃいけない」
番外個体「ミサカだけは、ここでとまっちゃいけない」
番外個体「一番近くにいたくせに、逃げ続けてたミサカは」
番外個体「みんなの意志を、あなたに伝えないといけないんだから」
ガバッ
ドサッ ボフッ
一方通行「!?てめ、馬乗りに……」
番外個体「あんなの嘘っぱちだよ白モヤシ。ミサカ妹達の総意??あんなの嘘っぱち。よく訓練された出来損ないクローンたちの、抑圧された神経で生まれたただの上っ面」
一方通行「てめェ、あいつらを」ググッ
番外個体「聞け!!!」ギチッ
一方通行「っ」
番外個体「ミサカ達はMNWで長いこと話し合った。皆で集まって、何度も何度も何度も何度も。あなたがようやくあなたの自身の想いに悩みだすずっとずっと前から。ミサカ達は長い間話し合った」
番外個体「……あいつらは泣いてるよ。自分達が選ばれなかったって。悔しくて悔しくて悔しくて。でも誰も口にしない。あなたを想って誰もそんなことは言わない。誰も気づかない」
番外個体「……ミサカ以外は」
番外個体「ミサカは気づいたよ、みんなが本当はあなたを諦めたくないって。おちびが、上位個体がどんな気持ちであなたの愛情を受け止めてるかって」
番外個体「それは負の感情じゃないけど、ミサカはあいつらのそういう想いを受け取った。それ以上のものを」
番外個体「だって」
番外個体「だって!!!」
ポタッポタッ
一方通行「!!」
番外個体「ミサカも同じだったから!!!!」ボタボタボタ
番外個体「ミサカだって!!ミサカだってあなたを」
番外個体「あなたが好きだったから!!!!」
番外個体「知らないよ!分からないよ!どうしてそうなったのかなんて!!いつからかなんて!!」
番外個体「最初は上位個体の感情のせいだと思ってた!!だけど違うの、MNWを切り離してみても変わらなかった!!変わってくれなかった!!」
番外個体「でもあなたがミサカを見る目はもう家族を見るそれになってて!!!」
番外個体「……それが心地よくて!!!ミサカは逃げた!!!あなたにこの気持ちを打ち明けることもせず!!素直にもならずに!!!!あなたの家族でいれるならって!!!もし打ち明けて、その関係も壊れちゃうのが怖くて!!」
番外個体「おちびの、おねぇちゃんの覚悟とは違う!!もっと前から、ミサカはそういうのから逃げ出した!!!」
番外個体「でもここまで来て初めて気づいたよ!!ミサカは、ミサカはあなたを諦められない!!!」
番外個体「みんなの本心もあるけど!みんなはそれでも我慢してる!!!」
番外個体「だけどミサカは我慢できない!!」
番外個体「だって……」
番外個体「ミサカには、なにもない!!!!あなたとの結びつきが、他のみんなと違って、何一つ!!!」
番外個体「MNWに接続はできていても、みんなみたいにあなたの演算補助をする機能はない!!!」
番外個体「あなたの支えになんてなってない!!!」
番外個体「上位個体みたいに、あなたの初めての友達なわけでもない!!!」
番外個体「ただ、ただ、真似して、あなたの名前がアドレス帳の一番上にあるだけ!!!それだけ!!!!」
番外個体「こんな、こんな気持ちをもってるミサカは!!!ミサカは!!!」
番外個体「あなたの家族ですらないの!!!家族なんて名乗っちゃいけない!!!」
番外個体「ミサカは……ミサカは、お姉ちゃん達とは違って!!ミサカは!!!」
番外個体「あなたを諦めちゃったら、あなたの何者でもなくなっちゃう!!!!」ボロボロボロボロ
一方通行「……番外個体」
番外個体「だから……無理やりにでも、奪う」
ギシッ
一方通行「……」
番外個体「ミサカのことを忘れないように。ミサカが、あなたの……」
ヒュンッ
番外個体「!?っ!!」
ガッ ドサッ
番外個体「いっつ……あ……」ギチギチギチッ
一方通行「……」ギチギチギチッ
番外個体「……あ、あっは!なに、あなたも乗り気?攻められるのは嫌だった?強引に位置まで変えちゃって!!」
一方通行「……こンなもン間違ってる」
番外個体「ぎゃっは!!組み伏せといて何言ってんの!?それともそういう罪悪感にかられながらのがいいわけ!?もう少し楽しめばいいじゃん第一位!!!」
一方通行「違ェ」
一方通行「お前のさっきの言葉も、こンなことすンのも、全部が全部間違ってる。お前はバカだ。バカではやとちりで、突っ走りすぎのバカ野郎だ」
番外個体「なにさ!じゃあ、じゃあミサカがあなたに気持ちを打ち明けていたら!!そしたらあなたはミサカを受け入れてたっていうの!?!?」
一方通行「……いや。すまねェが、お前の気持ちには答えてやれねェ。ごめンな」
番外個体「ほら!!!!ほらっ!!!!!やっぱりそうだ!!!!しかもこれで、ミサカはもう、あなたをああするしかったって!ミサカは、あなたの何者でもなくなるのは嫌!!だから!!だk」
スッ
番外個体「!!」ビクッ
フッ
番外個体「あ……ほ、頬、に……?」
一方通行「……だからってどうしてお前が俺にとっての何者でもなくなっちまうンだよ」
一方通行「頬へのキスは親愛の証だ、このはやとちりのバカが」
一方通行「……俺はお前の気持ち全部聞いても、知っても、お前がどう思ってようが感じてようが、お前のことを家族だと思ってる。ダチだと思ってる」
一方通行「自分の命よりも大事に思ってる」
一方通行「……他の誰かを思ってようが、それが変わるわけがねェだろうが」
一方通行「お前は、お前達は」
一方通行「一生、俺が守ってやるって決めてるンだから」
番外個体「っ」ボロボロボロボロ
番外個体「ほんとに?ほんとに?」ボロボロボロ
一方通行「あァ」
番外個体「ミサカ、あなたのこと殺そうとしたのに」
一方通行「その後打ち止め助けるために手伝ってくれたろうが」
番外個体「ミサカ、あなたの力になんてなってないのに」
一方通行「どの口がいいやがる。お前らは、いてくれるだけで俺の力になってンだよ」
番外個体「ミサカ、こんな、あなたを襲うようなことしたのに」
一方通行「それについては目一杯反省しろ、あとお仕置きも待ってるからな。そしたら、また元通りだ」
番外個体「うん……あなたにとってはそう。でも、ミサカは違うよ。ほんとに、家族でいいんだ」
一方通行「おォ」
番外個体「だったらもっと早く、言っておけばよかった」
一方通行「お前も随分遠回りしたなァ。あの変態を馬鹿にできねェぞマジで」
番外個体「うるさい。……ね、顔寄せて」
一方通行「ン」
フッ
番外個体「……親愛、ね。ねぇ、ミサカはこれが初めてだったんだけど、あなたは?」
一方通行「……」
番外個体「……マジで。え、じゃ、え!?ミサカ、ミサカが初めて!?」
一方通行「……頬なンざノーカンだろ」
番外個体「いやいやいやいや全然カウント対象だって。あ、そう。そうなんだ。じゃあミサカ、あなたの家族にもなれて、ひひっ。あなたの、初めてのキスの相手にもなれちゃったよ。あっはははは!!何者でも、だって!!ざまあみろさっきまでのミサカ!」ギャハッ!!
一方通行「自分自身にざまァってなンだよ」カカカカ
番外個体「あなたはミサカのお兄ちゃんになるのかな?」
一方通行「知らねェよそこンとこは。でもまァ生後一年も満ちてねェしそれでいンじゃね?」
番外個体「んじゃあ、お兄ちゃん……うわ、気持ち悪」ウエー
一方通行「自分で言っておいてなンだお前」
番外個体「あなたそんな趣味があったわけ」ウワァ
一方通行「だから言ったのお前だよお前の判断だよ俺にミスを擦り付けるな」
番外個体「うんじゃ……ねぇ、一方通行」
一方通行「……なンだ、性悪」
番外個体「」ジトーッ
一方通行「……なァンですかァ、番外個体さァン」
番外個体「もっかい、さっきの。あなたから。そしたらミサカ、自信もてるから。あなたの家族だっていう、さ」
一方通行「……ったァく、今頃になって甘え癖でもついたのか、お前」
番外個体「だってミサカ一歳にもなってないからね☆」ギャハッ
一方通行「へェへェ」
スッ
番外個体「ん……」
ドタドタドタドタドタ
バターーーーン!!
黄泉川「なんかさっきすごい音がしたじゃーーーーーーん!!!大丈夫かアクs……」
打ち止め「どどどどどど泥棒さんなの!?!?!?ってミサカはミサカはあなたの部屋に訪れるなんてなんて命知らずなって逆に泥棒さんの安否が気になってみたr……」バット装備
芳川「でも念のためにみんなで作戦会議して、ついでに私用のお湯が沸くまで待ってt……」シュンシュンシュン
百合子「あっくン大丈夫!?!?!?百合子がすぐに泥棒さンぶっ殺してあg……」
木原「無事かぁぁぁああああああ!?!?クソガk……」カシャンカシャ……
一方通行「」
番外個体「」
黄泉川「」
打ち止め「」カラーン
芳川「」ドボドボドボ
百合子「」
木原「」
一方通行「」ダラダラダラダラ
番外個体「」ウワァ
黄泉川「……な、んんんんな、ななななにを、しし、し、してる、じゃじゃん?」ピクピク
一方通行「違う、違うンだ、待ってくれお願い」ダラダラダラ
打ち止め「違うもなにもあなた実際に番外個体を押し倒してしかも番外個体はかなり服がはだけててそんな番外個体に覆いかぶさるようにあなたが固まってみえるんだけど何が違うの何が何が違うのねぇってミサカはミサカは答えは聞いていないむしろ答えないでくださいとお願いしてみる」ビキビキビキ
一方通行「これは、こいつの服がこうなってンのは、最初にこいつがあの、上だった時に」ダラダラダラ
番外個体「」ウワァ
芳川「……そう、二回戦、そう」コポコポコポコポ
一方通行「ち、ちがっ!そういう意味じゃねェ!一回戦でもねェ!待て、違う、お前達はとてつもない勘違いをしている!!!」ダラダラダラダラ
百合子「……お父さン、あれって有機生物の生殖活動なンだよね?百合子知ってる」ヒソヒソ
木原「お前があいつと結ばれてもいいようにってそういう知識は入れてあるもんなぁ」カシャンカシャン ヒソヒソ
一方通行「だからちげ……おいなンだその余計な備えは余分な知識はそンなもン覚えさせるくらいなら少しは記憶の……あ、今はそこじゃねェっすねそうっすね」ダラダラダラダラ
一方通行「……」ダラダラ
番外個体「……」ドウシヨウ
黄泉川「……」ピクピク
打ち止め「……」ビキビキ
芳川「……」コポコポ
百合子「……」ピョンピョン! ←よく分からンのでとりあえず跳ねてみる
木原「……」カシャンカシャン
一方通行「わ、WAWAWA、番外個体さァン。お前からもその、何か言ってやってくれ。皆、誤解なンだってことをよォ」ダラダラダラ
番外個体「……(うーん、こりゃ誤解を解くのは結構骨だよね。ってかここで誤解といてもミサカはどっちにしろおちびに怒られるし、一方通行は墓穴しか掘らないし)」
一方通行「だ、黙ってねェで、頼む」ダラダラダラ
番外個体「……(ここはいっぺん静かになってもらって……ま、ふられたのもちょびっと癪だしね)」ギャハッ☆
一方通行「待てお前今の不吉な笑いはなンだおいおいおいおいおいおいまさかやめろおいまてやめろ息を深く吸うな何をおいまってやめ……」ダラダラダラ
番外個体「助けてーーーー!!!ミサカ、一方通行に犯されちゃう~~~~~~!!!」キャー
一方通行「てっっめェェェェェェェェ!!!裏切ったなァァァァァァuigsjimjidjgaてjmijghめajigjgge」ウガアアアアガクガクガクガク
黄泉川「裏切ったのはお前だあああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
打ち止め「演算補助を停止、まぁさっきからほとんどのミサカが代理演算破棄していたけどってミサカはミサカはMNWが大混乱の渦であることを報告してみる」
芳川「今夜のコーヒーはちょっとすごいわよ」コポコポポ……カチャッ
百合子「!あっくンがワーストちゃン苛めてる!ってことだ!」ピコーン
木原「それだそれだ、百合子。あっくんとっちめてこい」カシャンカシャン
一方通行「jigajigsdsss待jishgwowgopてjigjeeewpq,話」
番外個体「あ、ミサカは逃げておこっと」スルッ
ドカバキ バッシャアアアアアア ゲシゲシゲシ バッシャアアアアア バッシャァァァァァアアアアアア
番外個体「めんご☆」ギャハッ セイザ
黄泉川「も~~~死ぬほどびっくりしたじゃんよも~~~!!」バシッバシッ
番外個体「いたっ!ごめんってば~謝ってるじゃん黄泉川~~」ニヤニヤ
黄泉川「反省が足りないじゃん!」バシッ
打ち止め「……あー。ようやく全個体に誤解だったっていう連絡が送れたよ!って、ミサカはミサカはぐったりしているあなたに、その、天使のような微笑みで教えてあげてみたり」
一方通行「……天使みてェなやつにはいい思い出はねェ」ボタボタ
芳川「まあでもちゃんと話を聞いたらあなたがあそこで組み伏せ返す意味も分からないし誤解を生んでも仕方が無いわよ」
一方通行「うるせェ聞こうともしなかったくせに」カチッ シュパッ シュパッ
百合子「あっくンあンまり動いちゃめっ!目ンたまに消毒液入っちゃうよ」ポンポン
木原「応急処置の講習を受けた百合子マジナース」カシャンカシャン
一方通行「その怪我を作ったのもそいうつだから自作自演もいいとこだろうがイテテ」
一方通行「ってかまだ乾ききらねェよ芳川お前どうなってンだよ今回のコーヒーありえねェぞそのポットの質量絶対オーバーしてるだろ」シュパッ シュパッ
芳川「……言ったでしょう?今夜のコーヒーはちょっと凄いって」ミンナノチカラヨ
一方通行「……(みンなって誰だ)」シュパパッ
番外個体「そんなこんなでミサカふられちゃいました~」ギャハッ
芳川「そんな冷やし中華始めました~みたいなテンションで」
一方通行「そうでもねェよ」
芳川「私が食べたかったのよ」
一方通行「やっぱお前のさじ加減かよ」
番外個体「でもいいんだ。ミサカこの人の家族だしぃ、大事なものも貰っちゃったしぃ」ニヤニヤ
黄泉川「親愛ねぇ、いいじゃんいいじゃん。一方通行、あんたやるじゃん!」バシッバシッ
一方通行「痛いやめろお前の拳は百合子に匹敵するくらい痛かったからななンだお前も化け物か」
黄泉川「愛ある拳は心に響くじゃんね」
百合子「愛!百合子も一生懸命殴ったよ!あっくン痛かった?心にきた!?!?」ネェネェ
一方通行「心が折れそうだったわお前のは響きすぎて」
百合子「えへへェ」ニコニコ
一方通行「褒めてねェよ褒めては」
打ち止め「それで、あなた!ってミサカはミサカは呼びかけながらあなたの膝に飛び乗ってみる!」ピョン
一方通行「いてェなンだよクソガキ」
打ち止め「……一方通行。分かってくれた?ミサカたちの気持ち。って、ミサカはミサカはあなたに。一方通行に確認してみたり」
一方通行「……ン。あンがとよ、打ち止め」
打ち止め「……」ズイッ
一方通行「……なンだよ」
打ち止め「親愛の証!!家族ならしてくれるんでしょう!?って、ミサカはミサカは番外個体だけずるいからミサカも所望する意を提示してみたり!!」
黄泉川「お、そうじゃんねぇそういうことじゃんねぇ!次あたしな」ズイッ
芳川「それじゃあ私もお言葉に甘えて」ズイッ
百合子「百合子も!あっくンにチューされたい!」ズイッ
木原「俺は肉球揉む感じで」カシャンカシャン ズイッ
番外個体「ミサカもぉ、邪魔されちゃったしもっか~い」ギャハッ
一方通行「……」ハァ
一方通行「そろいも揃って甘え癖か、バカ家族が」カカカ
打ち止め「えへへー」ニッコニコ
番外個体「ぎゃはっ」ニヨニヨ
百合子「えへへェ!『めっちゃ幸せ』!!」ピョンピョン
黄泉川「家族っていいじゃんねぇ」ニコニコ
木原「俺、パーツ交換してもこの肉球は大事にしまっておくわ」カシャンカシャン
芳川「本当ね。感動のあまり……」
芳川「思わず試作品のGatling_Coffeegun撃っちゃったわ」コシュゥゥゥゥゥゥ コポコポコポコポ
一方通行「げっほっ!!!ごふァっ!!!ばか、バカかおま、ゲホッ!!!」ボタボタボタボタ
芳川「でもGatlingと呼ぶにはまだまだね、一発しか撃てなかったし。もう少し改良を重ねて……」ブツブツ
一方通行「ンな暇あったらゲッフ、働けやクソニートがァァァァァア!!」ボタボタボタ
芳川「あ、うっかり手を滑らせちゃったわ」カチッ キ ャ ヒ ュ ゥ ン バッシャァァァアアアアアア
一方通行「らせたって言ってンじゃねェかてめああっつあァァああああァァァあああぶぶぶっぶぶぶぶbbbb」
番外個体「うわっ、もうこんな時間じゃん。それじゃ、おやすみ~一方通行」ガチャッ トテトテ
打ち止め「あぁあ、色々あって夜明け前だね!ってミサカはミサカは既にいつも起きる時間までそう間もないことを確認してみる。じゃあね~」トテトテ バタンッ
黄泉川「うえぇ、今日仕事なのになぁきっついじゃんも~。少しでも寝るじゃん……おやすみ。頑張ったな」ガチャッ バタンッ
木原「じゃなぁクソガキ。せっかく目が覚めてることだ、百合子。こんまま今日は朝の散歩行くか」カシャンカシャン
百合子「ン!百合子お着替えするべき?だね!」トタトタ ガチャッ バタンッ
一方通行「コーヒーで溺れかけてる俺はオール無視かあいつらお休みの挨拶はするくせにその相手の現状は総スルーか」ボタボタボタ
芳川「どうしたのそんなにコーヒーまみれで」コシュゥゥゥ コポコポ
一方通行「痴呆かてめェてめェの右手にあるもンはなンだこら」ボタボタ
芳川「やっぱりダメね、即時性にも応用性にもかけるわ。自分の手で淹れてカップでぶっかけないと」ハァ
一方通行「知らンわ」カチッ シュパッ カチッ
芳川「……頑張ったわね、偉かったわ」ナデッ
一方通行「……大したことじゃねェ」フンッ
芳川「あの子は随分悩んでいたみたいだから。私にも黄泉川にも相談していたわ、あなたの家族でいたいけど家族じゃいやだ、そもそも家族になれてもいない、って」
芳川「家族であることの苦悩、家族でないのかもしれないっていう苦悩、色々なものがあの子を押しつぶしかかってたの。あなたが誰かと結ばれるのが現実味を帯びてきて」
一方通行「……」
芳川「あの二人の恋人達の誕生は、多分いろんな人に同じような気持ちを抱かせていると思うの、一方通行」
一方通行「……」
芳川「……あなたは優しい。でも優しすぎる……気づいてるわね」
一方通行「……あァ」
芳川「……その優しさでもって」
芳川「そろそろ、あなたに傷つけられてる人を。助けてあげてきなさい」
芳川「番外個体を見たでしょう?あなたにふられても、決して悲しんでいるだけじゃなかった」
芳川「……今頃、あの扉の向こうで打ち止めと肩を抱き合いながら泣いていたとしても」
―――――――!!!―――!!!
一方通行「……」
芳川「その声が、ここまで聞こえていたとしても」
芳川「あの子は決して悲しんでいるだけじゃない。あの笑顔は、あなたと家族になれたと喜んでいたのは嘘なんかじゃないわ。そこは、分かってあげてね」
一方通行「……分かってる。分かってンだ」
一方通行「別れは、決別は、大事なもンだって。俺は教えてもらった。お前に」
一方通行「それだけで終わるような関係を、俺はあいつらとは築いてねェはずだ」
一方通行「だけどよォ、やっぱまだ怖かった。今のまま、中途半端に誰とも仲が良いままの状況が楽だった」
一方通行「……でも、今度はあいつに教えられた。番外個体に。そンで、打ち止めに、妹達に」
一方通行「それじゃダメなンだよな。みンな好きなンてみンな嫌いってのと変わらねェンだ」
一方通行「俺は……みンなが大事だ。けど……特別にしたい、一人がいる」
芳川「……その一人を、前のあなたなら決して選ぶことはできなかったわ。成長したわね、一方通行」
一方通行「……誰かさンのおせっかいのお陰でな」カカカ
芳川「それと焚き付けたコーヒーのね」
一方通行「違いねェ……芳川。俺、ちょっと今日から家を空けンぞ。あいつらに言っておいてくれ」ガタッ
芳川「……頑張ってらっしゃい」ナデッ
一方通行「……おォ」
一方通行「もしかしたら、コーヒーよりも怖いもンが色々と待ってるかもなァ」カカカ
次回
精算編
芳川「じゃぁ一応コーヒーで慣らしておきましょうか」バッシャァァァァァァ
一方通行「ンな必要はねあああああっつァァァァァァあああああ!!!!」
一方通行「……準備はこンなもンか」
一方通行「……あいつ、まだ泣いてるな」
一方通行「……ほンと、女心は分からねェよ」
一方通行「急ぎ足で今のことを書いてみたけどよォ……俺、本当に誰かを選ぶなンてしていいのか?」
一方通行「俺なンかが……」
一方通行「……って、ンな暇あるかっての」
一方通行「……おかしな話だよな、ふるのが相手を助けることになるなンざよォ」
一方通行「……マジでよく考えて行動しねェと、俺ただの痛い奴だよな、勘違いした」ダラダラ
一方通行「え、別にそンな風に思ってなかったですけど、とか言われたらどうしよう」ダラダラ
一方通行「そン時は闇咲くン家で一年くらいかくまってもらおう……あ、でも来年春には子供がいンのかあンま厄介にはなれねェな」
一方通行「……ま、ごちゃごちゃ言ってもしかたねェ。いくか」
パタンッ
一方通行「旅のお供が日記ってェのも悲しいもンだがな」
一方通行・赤裸々日記
とある俺の家族のややこしい女について
執筆完了!!
『百合子と番外ちゃんと時々ミサカスネークさん』
百合子「ド~は独歩のド~♪レ~は烈ちゃンのレ~♪」コポコポ
木原「怖ぇドレミの歌だ」カシャンカシャン
一方通行「きゃおら!とか言ってコーヒーぶっかけンなよ百合子。ってか烈ちゃン言うな」
百合子「ミ~まみ・な・ご・ろ・し・か・く・て・い!だね♪」
一方通行「気に入ってンな物騒な台詞を」
ドタドタドタ
番外個体「ちょろっと~!百合子いる~!?」
17600号「どうもです、と、ミサカはリビングにてだらけきっている一方通行とハスキー原親子に挨拶をむけます」
木原「おぉっすお帰り~。警備員の講習はどだったよ」カシャンカシャン
一方通行「百合子ならそこでコーヒー淹れてンぞ」グテー
番外個体「それでちょっとねぇ……百合子ぉただいま」
17600号「お邪魔してます我らが天使百合子嬢、とミサカは同じ空間にいられることに喜びに満ち溢れながら言葉をかけます」
百合子「ファ~はファイトマネーの……あ!お帰り『色々大きいミサカさン』ことワーストちゃン!いらっしゃい『17600号』ことミサカスネークちゃン!」
番外個体「なに謳ってたのあんた……いやいやそれよりさ!」
番外個体「ミサカたちに!あんたの格闘技しこんでよ!」
百合子「?」
木原「はぁ?」カシャンカシャン
一方通行「まァた面倒臭ェことになるようなこと言い出したぞおい」ハァ
番外個体「……っというわけでぇ」
17600号「色々と手回しがありましたお陰でミサカたちは晴れて警備員になれそうなのですが、次回の講習の後に突然実技試験と称して現役警備員との実戦試験が組まれたのです、と、ミサカはおそらく快く思っていない誰かの画策と予想付けながら報告します」
一方通行「あァ……結構強引に新部署設立したかンなァ」
番外個体「でもだからってさぁ!こんな手段に出るなんてむかつくでしょう!?だから、相手をボッコボコにしてやろうじゃんって思って、そういえば随分がたいの良い相手でも亡き者にしてたあんたを思い出したってわけ、百合子!いや、師匠!」
百合子「?えっとォ、前みたいにワーストちゃンと組み手すればいいの?」
番外個体「それだけじゃなくて!あんたの戦闘理論とか、ここはどう動くべき、とか、そういうの!」
百合子「りろん……が、がンばるべき!」グッ
木原「あぁー、無駄だぞそういうのを聞いても」カシャンカシャン
17600号「何故ですか?あんなに鮮やかな動きが出来るのなら、おそらく百合子さんならばよき指導者に……」
木原「例えばお前らは、呼吸の仕方を誰かに習うのか?もっと言うぞ、まばたきのタイミングを、唾液の出し方を、お前達は誰かに聞かれて適切に教えられるのか?百合子にとっちゃそのレベルで染み付いてんだよその手の知識は。教えられるようなもんじゃねぇ」カシャンカシャン
百合子「あ!早寝早起き!大事!」ピョンピョン
番外個体「……じゃ老人最強ってことになっちゃうじゃん」エェー
17600号「どれだけ戦闘寄りなんですか、とミサカは百合子さんの戦闘面に関するスペックに辟易します」ハァ
木原「とりあえず現存・断絶に関わらず記録に残ってる格闘技は全部出来るぞ。あと俺が趣味で調べた誰も知らない奥地の部族の伝統格闘術とか」カシャンカシャン
一方通行「お前何してンだ」
木原「いやぁ大学時代卒論のテーマをノリで決めちまって」カシャンカシャン
百合子「でもあンま百合子カチン族格闘術雄牛の型とか使わないね、ちっこいから」ウーン
一方通行「聞きなれ無すぎてコメントできン」
木原「百合子の基本はカチンで言えば雄豚の型だしなぁ」カシャンカシャン
一方通行「だから知らねェよお前ら親子で勝手に話進めてろよもう」
百合子「あ、そだよね。そもそもお父さンから噛み付きは可愛くねぇからダメって言われてるからあっくンは見たことないかカチン。ごめンね」アセアセ
一方通行「だからそういう問題じゃねェというか噛み付きとか組み込まれてンのかすげェなカチンぱねェなジャックかよ」パネェ
番外個体「えっと、んじゃあんたがいつもその、殺る時は何を使ってんの?とりあえずそれを付け焼刃でいいから覚えよう」
17600号「場合によっては学習装置も使いましょうか」
一方通行「ちょっと待て」
百合子「百合子は基本空手と中国拳法だよ!ドの字ととレの字は伊達じゃない!」フンス
木原「俺が学生時代読みまくってたからなぁグラップラー」カシャンカシャン
一方通行「いつか全反射状態の髪の毛を足の指でつかいかねねェなこいつ」
百合子「?できるよ?」ヤル?
一方通行「……お前の淹れたコーヒーは美味しいなァ百合子最っ高だぜェ」ズズズ
番外個体「突然ご機嫌とりだしたよヘタレめ」ギャハッ
百合子「えへへェ」ニコニコ
17600号「どうしますか……どちらも短期間で習得するには骨です、ここはやはり、と、ミサカは布束女史に連絡を入れて欲しい旨を一方通行に……」
一方通行「最終手段早ェよバカ。もうちょい考えろなンかあンだろ。あー……」
木原「……候補者はお前達二人だけじゃねぇんだろ?」カシャンカシャン
番外個体「さすがにそこまで出来レースにはできないって」
木原「じゃあよ」
木原「百合子紛れさせとけばいんじゃね?」カシャンカシャン
番外個体「さすが裏を生きてた木原のおっさん悪知恵はったらくぅ」ギャハッ
17600号「さすが二度の人生の後犬になった男の考えることは違いますね」
木原「ほっとけ、クソガキ手回しよろしくぅ」カシャンカシャン
一方通行「結局動くのは俺と星野かよ」ハァ
百合子「え!?なに!?百合子二人を苛めようとしてた人たちぶっ飛ばせるの!?」ワクワク
こうして警備員新部署の候補者に紛れ実戦試験に参加した百合子は
試験管として着ていた現役警備員をもれなく全員半年の病院送りにしてしまいましたとさ
閑話・おわり
警備員「ぐへへへ、これは可愛い子がきたもんだぜ。どれこれは寝技ついでにちょいとおさわりをs」
百合子「ひゅゥ!」
ちゅ、中心線5連撃ぃぃいい!?!? 誰かあの子とめてーー!! カメラ止めてーーー!!!
今度こそおわり
『百合子のうた』
百合子「あるゥ日ィ~♪」カチャカチャ
百合子「森のなっかァ~♪」カチャカチャ
百合子「クマさァンにィ~出会ァったァ~♪」ジャーーーーッ
一方通行「……どォなった?」
百合子「あっくン!カレーと鍋どっちがいい!?」ゴトンッ
一方通行「しとめるなそいつ優しいンだぞお前の落としたチョーカー拾って追っかけてきてくれンだぞしとめるなバカ」
百合子「百合子あっくンとお父さンからもらった大事なもの落したりしないもン~♪」カチカチカチッ ボッ
一方通行「偉いですねェでも野生の熊は少なくなってっから返してやれよォ出くわしても」
百合子「そなの?百合子それじゃァ見逃してあげるべきだね!百合子覚えた!」フンス
一方通行「また一つ平和な日常を手にしましたねェいいから早くコーヒー淹れてくれ」
百合子「ウサギ美味しい~♪」
一方通行「出オチだ」
百合子「でも百合子は~あっくンと百合子そっくりな白ウサちゃンは食べられませン~♪」
一方通行「ついにメロディ無視だよこの子」
百合子「どンぐりコロコロどンぐりこ~♪」
一方通行「変えやがった」
百合子「お池にはまってさァ大変~♪」
百合子「あっくンで出てきてこンにちはァ~♪」
一方通行「俺は池の底で何してたお前の中で俺は池の底で何をしている存在なンだおい」
百合子「ベクトルパンチでまた明日~♪」
一方通行「ぶっ飛ばして返しやがった俺まじ鬼畜だろまた明日も来させるのか最悪だな」
百合子「でもあっくン優しいからちゃンと安全な別の池とかに着水するように計算して……」
一方通行「結局池にはまってンじゃねェかどンぐりマジ殴られ損だろ」
百合子「ド~は独歩のド~♪レ~は烈ちゃンのレ~♪」コポコポコポ
一方通行「締めに入ったな」
百合子「ミ~はみ・な・ご・ろ・し・か・く・て・い!だね!」コポコポ
百合子「ファ~はファイトマネーのファ~♪」コポコポ
一方通行「マネーが無いだけでまともなのに。お金なンて人の心に争いを生むだけなのね。 俺何キャラだこれ」
百合子「ソ~は側転パスガードのソ~♪」コポコポ
百合子「ラ~はライフバランスのラ~~♪」コポコポ
百合子「シ~はジークンドー♪いっェーいブルース・リー♪」コポコポポ……
一方通行「色々ツッコミてェけどソはそげぶにしとけよ」
百合子「……あっくンは猪木-アリ状態からの側転パスガードが決まった時の興奮舐めてンの?みせ技とか言わないでよ!あっくンもいっぺンためしてみるべきだよ!」プンプン
一方通行「いやァ俺の戦闘でそンな状態になったら相手の負け確定だかンなァ……ってかシはなンだネタ切れかそれともどうしてもブルース・リーを言いたかったのか」
百合子「どっちも!」フンス
一方通行「欲張りなこって」カカカ
百合子「百合子欲張りさン?大和撫子は控えめにあるべき!百合子我慢する!はいあっくン、粗茶にございますよォ」コトッ
一方通行「どうもォ確実にコーヒー色ですけどねェ」ナデナデ
百合子「えへへェ」ニコー
こうして二人の兄妹の穏やかな中にときどきバイオレンスさが走る午後はゆったり過ぎていくのでした
閑話・おわり
風紀委員 1 7 7 支部 詰め所
佐天「いやぁあの二人お似合いだったよねぇ飾利~」
初春「そうですかぁ?あのクズムシにあんなに素敵な彼女さんはもったいないですよ~涙子ちゃん」カタカタカタ
佐天「まぁたそういう風に言って。あの人の告白聞いてたっしょ?改心したんだと思うんだけどなぁ」
初春「それとこれとは話が違いますよ……まぁ素敵な告白ではありましたけど…………」カタカタカタ
佐天「お、その間はなぁにかなぁ?さては、アクセラさんと自分もあんな風に……うっとり(はーと って思ってたりぃ?っくぅ!乙女だねぇ飾利ぃ羨ましいぞこおこのぉ!」ワッシワッシ
初春「ふにゃ!や、やめてください涙子ちゃ~ん!お仕事中なんですからぁ~~」ワタワタ
佐天「おぉっと?想像していたことについては否定しないのかなぁこのこのぉ~」ワシワシワシ
初春「や~め~て~」
ガチャリ
白井「戻りましたの。あら、佐天さん。いらしてましたのね」
佐天「あ、おっかえりなさ~い白井さん」ワッシワッシ
初春「お疲れさまです白井さん……もぉぉ涙子ちゃんもぉぉぉ~~」ワタワタ
白井「……朝っぱらから何をしてますのお二人とも。お盛んなことは悪くありませんが、せめて人目のつかないところで励めばどうですの?」
佐天「いつでもどこでも御坂さんにとびついてる白井さんには言われたくないですよ~」アッハハハ ワッシワッシ
初春「そんなんじゃないってことを否定してくださいよもぉぉ~涙子ちゃ~ん」ヤメテー
白井「あぁ、あのお二人のことを話していらしたんですのね」
佐天「はい、素敵でしたよね~。あこがれちゃうなぁ~」
白井「わたくしもいつか第一位さまとああいう関係になりたいものですの」
佐天「さらっと言いますねあなた」
白井「筆頭ですので」フフン
初春「……白井さんまた警邏中に一方通行さんのところ行ってたりしていないですよね」ジトーッ
白井「まぁまぁ初春、わたくしはお忙しい第一位さまのところいおしかけたりしたことはありませんのよ。街でたまたま、それこそ運命で結ばれているかのごとくお会いするだけで」フフフデスノ
初春「そのうちストーキング容疑でしょっぴいてやるんですから」ムゥ
佐天「もう二人とも抑えて抑えて。アクセラさんのことで二人が喧嘩するのはやめにしましょうって、こないだ話し合ったばっかりじゃないですか」
白井「……そうでしたわね。お互い同じ殿方を想う同士、それに初春とはそれ以前に大事な同僚で、親友ですの」
初春「……すみません白井さん。お互いに頑張るって決めましたもんね」
佐天「うんうん、仲良きことはよきことかn……」
どォもォ 一方通行でェす
初春「っっあああああ!!!一方通行さんからメール!!メール来ました!!!あ!白井さんには来てない!!!やった私だけだやったぁああああああ!!」
白井「んなぁぁああああ!?!?!?なぜ!?なぜですの第一位さまあああああ!!こんな朝方にいったい初春になにを……っあああまさか二人だけの逢瀬の申し込みをぉおおおおお!?」
佐天「せっかく和解したばっかりなのに煽るんじゃありません飾利そして今の受信音声はどういうことなのかあとできっちり聞かせなさいあんた監視カメラの映像やらを悪用したんじゃないでしょうね。んで白井さんは落ち着いてまだ内容は……」
初春「今日暇か?ちょっと話してェことがあるンだがああああああああああ!!!」グッ!!!
白井「ですのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」ウガァァァァァァァ
佐天「今までで一番いいガッツポーズだいや待ってください二人ともあの人のことだからまだ分かりませんってマジで」オチツイテ
初春「今から出られるか?場所はとある……自然公園っしゃあああああああああ!!!」ウィィィィィィィィ!!!
白井「あの二人が結ばれた場所で一体全体初春になんの話しがあるんですの第一位さまあああぁぁぁあああ!!」
佐天「いや単にいい場所が思いつかなかっただけでしょうよ誰がとはいいませんけどいやアクセラさんなんですけどね」
初春「どどど、どうしましょう涙子ちゃぁんどうしましょう一方通行さんがそのこここここここここ告白とかだったら」アワアワアワ
佐天「あっはは可愛いなぁ落ち着いて落ち着いて」
初春「わた、わたし今日あまり可愛い下着はいてません!」アワアワアワアワ
佐天「落ち着けアクセラさんは私みたいにあんたのスカートはめくらん落ち着け飾利落ち着けあんたが安い女みたいに誤解される発言はやめなさい落ち着け」
白井「黒子はいつでも勝負下着ですのにいいいいいい!!!」ムッキャァァァァァ
佐天「飾利があなたみたいにオールウェイズ・オン・デッキな下着を着けていたら私は迷わず剥ぎ取るわ」
初春「つ、着いて、ちゅいてきてくださぁい涙子ちゃぁぁん!わた、わたし緊張しししし、しt」アワアワ
佐天「呼び出された側がそこまで緊張するのはよく分からないけど……いやまぁそりゃそうかにしても可愛いななんだこれ」
白井「わたくしも!!わたくしもご同席させていただきm」
初春「あ、そうそう白井さんに渡すものがあったんでした~」
パサッ
白井「ですの?」
初春「この間の報告書に不備があったんですよ~すっかり言うの忘れてましたけど」
白井「んな、わ、わざとですのね……いえ、いいですの。この程度の報告書など気合で終わらせて、あなた方が自然公園にたどり着くまでにあげてしまえば。あとはわたくしならひとっとびd」
ドンッ
白井「です、の?」
初春「ついでにですね~虚構人格事件の折に紛失した白井さんの報告書のデータの未補完部分がこんなにあったんですよ~。私はその、なんですか~?最近手が空いていることが多かったので、終わってるんですけどね」アハハー
白井「んな、あの事件から、どれだけ経ったと……」ワナワナ
初春「……いやぁサルベージできると思ってたんで言わなかったんですよぅ。飾利うっかり~」アッハハー
佐天「鬼だこの子」
白井「ちくしょう、ちくしょうですの、第一位さまがなにかなさるのに見張ることが出来ないなんて」エグエグ
初春「交渉のカードはギリギリまで暖めておくものなんですよ白井さん。定温保存は伊達じゃないですね~」
佐天「?なに?」
初春「こっちの話しですよ」ニコッ
白井「むっきぃぃぃぃぃなんですのこの量!!二ヶ月前の窃盗未遂のことなんて覚えているはずありませんのおおおおお!!」
初春「あ、映像データは復旧してあるんで逐一確認してください」カチカチッ
佐天「絶対に映像データの方が復旧難しいでしょ知らないけどさ報告書のデータより絶対複雑でしょ」
初春「なんの事ですか~?」カチカチッ
白井「しかもこれなんで時系列バラバラなんですのもぉぉぉぉぉ!初春ぅぅぅ?わぁざぁとですのねぇぇぇぇ?」
UIHARU「HAHAHAHAHA、やだなぁ白井さんクラッシュしたデータが整然と並んでるわけないじゃないですかぁ」HAHAHA カチカチッ
白井「いきなりどうして欧米風に笑い出しますの困りますの対応に」
佐天「なぜか初春と何回打っても予測変換に『UIHARU』って出るのがイライラしてきたのは分かったから悪乗りやめなさいこれは飾利のパソコンのお話しですよ誰のって飾利が今カチカチしてる飾利のもののことに決まってるじゃないですかお兄さんはははやだなぁ」
初春「私のパソコンなのになんなんですかもぉ」カチカチカチッ
白井「というかデータが見られるなら別に初春のものでなくても構いませんし、支部の据え置きの物で作業しますの……お二人とも、くれぐれも第一位さまにご迷惑がないようになさいませね。佐天さん、しっかり見張っておいてくださいまし」トテトテトテ
初春「あ、そうですか?それじゃ行きましょう涙子ちゃん。あぁぁ緊張しますよぉ」
佐天「任せてくださぁい白井さん、まぁ告白だったら私は止めませんけどねぇ」ハハハー
白井「黒子の息の根は止まりますのー」カタカタッ
佐天「軽い感じで重い事言うのやめて」
バタンッ
初春「まぁ支部のパソコンには簡単に解けないパスをかけておきましたから、余計に時間がかかるんですけどね」
佐天「いきなりカチカチしだしたからそんなことだろうと思ったよもうあんたどんだけ邪魔されたくないの」
初春「邪魔、というか」
初春「……どんな内容にしろ、白井さんは聞かないほうが、いい。そう思ったんですよ」
佐天「……そっか。優越感に浸ってただけじゃないんだね、飾利も」
初春「同僚で、親友ですから」
佐天「……」
『第14問 笹が大好きなクマ科の動物はな~んだ?』
白井「……パ・ン・ダ」カタカタ
『第15問 四川と秦嶺の2亜種が知られる絶滅危惧種の動物はな~んだ?』
白井「…………パ・ン・ダ」カタカタ
『第16問 上野動物園にいることで有名な動物はパ~ンダ?』
白井「初春ゥゥぅウウウウウウうううう!!!!!!!!!!!!あなたおちょくってぇぇえええええ!!!!完っっっ全におちょくってますのねええええ!?!?!?!?戻ってきたら覚悟しておきなさいちくしょおおおおおおおおおおおお!!!!」ムッキャアアアアアアアアア
佐天「どの口が言ってるの親友ってちゃぁんと謝りなよ後で」ギュウウウウウ
初春「いはいでふほっへいはいでふ~」イタイイタイイー
とある自然公園
一方通行「……」
初春「お、おはようございます一方通行さん!」
佐天「いやぁ本日はお日柄もよく」
一方通行「なァンでお前まで一緒なンですかァ?」
佐天「うちの飾利の大舞台と聞きましてね?そりゃ飾利を命かけてまで救った大親友たるこの涙子ちゃんが出張らないわけにはいっかないでしょう」
一方通行「……まァ手間は省けたが」
初春「そ、それその、一方通行さん。お話しというのは……」
佐天「あ、それじゃあお二人ともごゆっくり~」フリフリ
初春「ふええぇぇえ!?る、涙子ちゃんどっか行っちゃうんですかぁ!?」
佐天「え、当たり前じゃん。アクセラさんが話しがあるのはあんたなのに、私が聴くわけにはいかないっしょ」
初春「じゃ、じゃあなんで着いてきてくれたんですかぁ~!」
佐天「遠くから監視してニヤニヤするため」ニヤニヤ
一方通行「聞いてンじゃねェか」
佐天「っていうのは半分本気の冗談で、あんた一人じゃ緊張してここまで来るのもままならなかったでしょ?実際あんたてんぱりすぎて第二十学区行きのバス乗ろうとしてたし。なによ世を儚みすぎて宗教家にでもなるの飾利ってば」アッハハハ
初春「うぅ……涙子ちゃぁん」ウルウル
一方通行「……(あれ?もしかしてこれって)」
佐天「頑張りな、飾利!あんたなら大丈夫!」ファイト!
初春「は、はい!」グッ
一方通行「……(俺が告白するって誤解されてね?)」ダラダラダラ
佐天「あっはは可愛い可愛い。それじゃ……アクセラさん!」スタスタスタ
一方通行「お、おォ(やっべェだよなァこの場所だしなァしまったマジで俺なにを……)」
佐天「……この子もちゃんと覚悟してるんで」ボソッ
一方通行「!!」
佐天「……頼みますよ。優しさを正しく向けてあげてください」サッ タッタッタッタッタ
初春「……」ギュッ プルプルプル
一方通行「……花畑」
初春「は、い。一方通行さん」
一方通行「……いや、この呼び方ももう失礼すぎるよな、初はr」
初春「いいえ。いいんです、あなただけは、私をその呼び方で」
一方通行「……そうか」
一方通行「花畑、すまン」
一方通行「俺は、お前の気持ちに気づかないフリをしてた」
一方通行「でも、もう逃げねェ」
一方通行「その上で……もう一回。すまン」
一方通行「俺は、お前の気持ちに答えてやれないンだ」
初春「……」
初春「……そうですか。やっぱり」
一方通行「……俺が、その。もしかしてお前に告白するンじゃねェかと思ってたりしたか?」
初春「そりゃぁそうですよ、あのお二人のことがあったんですから。意識するな、という方が、無理がありますよぅ」アハハ
一方通行「……すまン。期待させておいて、こンなこと言っちまって」
初春「……」
一方通行「……俺なンかのことを想ってくれて、ありがてェの通り越してもうなンか大丈夫かお前、とも思うンだがな。そンな俺が、こうやって断るのなンざほンと何様だお前っていう話なンだが」
初春「いいんです。分かってましたから」
一方通行「分かってた?」
初春「……はい。ここに呼び出されて、もしかして、っていう期待もありましたけど。でもやっぱり心の大半は、こういったお話をされるんじゃないかと思っていました。普通の人ならありえませんけど……一方通行さんは、真面目ですから」ハハハ
一方通行「……いや、筋は通しておかねェと、と」
初春「それじゃ、心に決めた誰かがいるんですよね。一方通行さんには」
一方通行「……あァ。覚悟を決めた」
初春「……分かってましたよ。きっと私は、選ばれないだろう、って」
一方通行「……花畑」
初春「それです。私には、一方通行さんから受け取るのはそれだけでいいんですよ」
初春「花畑、なんて間の抜けた愛称で。私を呼んでくださいね、ずっと」
初春「……かしこまった関係にならなくったって、私達は友達、ですよね」
一方通行「あァ。お前は一生、俺の大事なダチだ。それは絶対に変わらねェ。俺が誰を大切に思ってても、それだけは」
初春「……ははっ、安心しました。これで、他の女になンざ興味が無くなったからてめェのアドレスなンか削除してやンよォ!とか言われたら、私、一方通行さんを栄養分にするところでしたよ」
一方通行「どこのとは聞かねェよ」カカカ
初春「?お花のですけど」
一方通行「聞かねェっつってンだろ怖ェよ」
初春「……私はですね、一方通行さんに命を助けてもらって、涙子ちゃんとの関係も救ってもらって、本当に、言葉にできないくらい感謝してるんです。だから、友達っていう関係が残っただけでも私はとっても嬉しいんですよ。とってもとっても、好きだった人と。ずっと、ずっと、友達だって。友達で、いられるんですから」グズッ
一方通行「……」
初春「こんな、私と。一方通行さんみたいな。素敵な、人が」グズッ グズッ
一方通行「……ごめン、ごめンな。でも、俺はもうお前の肩を抱いてやれねェンだ。すまン、花畑。お前は『私なンか』なンて自分を蔑む必要はねェ。お前は滅茶苦茶良いダチだ。いい女だ。だから……」
初春「いいんです、私は。私にすまないとも、思っちゃだめなんです。あなたは、これ、から。その人のために。心に決めた、その人のためだけに」グズッ ポロポロ
初春「大好き、でした。一方通行さん。それで……ありがとう、ございます」ボロボロボロ
一方通行「……あァ」
初春「……そうですね。私、私なんかなんてもう、言いません。だって私。あなたに、大好きだったあなたの。親友、なんですから。凹んだり、しませんよ。でも。でも。今だけ。今だけ。泣かせて、くださいね」グシグシ
一方通行「あァ……ハンカチくらいは、貸させてくれ」スッ
初春「はい……親友、ですもん、ね」グズッ
初春「……ハンカチ、洗って返します」グズグズ
一方通行「いや、別にいいぞ」
初春「いえいえ。持って帰るので……返すときに、なにか奢ってくださいね。泣かした罰で」グスッ クスッ
一方通行「……わっりィなお前」カカカ
初春「遠慮なんてしませんよ、友達ですからね」グズッ
一方通行「そうそう、お前はどっか俺に遠慮があったよな……なンでも、パフェマターでもなンでも奢ってやる。だから許してくれな?」
初春「……はい。その時は、是非お相手もご一緒で」
一方通行「……マジか」
初春「どうせその前にカップル成立パーティーするとは思いますけどね……今から色 ん な人たちに、話をしに行くんですよね?」
一方通行「色ンなのところに若干の強調があったのが気になるが。そうだな、ちょいと飛び回るから、しばらく学園都市を離れることになる」
初春「それじゃ、私は。この辺で帰りますね……涙子ちゃんには、先に帰ると伝えてください」
一方通行「……一緒には?」
初春「……まだちょっと、泣き足りない、ので。慰めてもらうのは、このハンカチくんに頼みます」ハハッ グスッ
一方通行「あァ……じゃァな、花畑」
初春「はい、一方通行さん。頑張ってきてください、ね」
スクッ ッタッタッタッタ……
一方通行「……」
佐天「歯ぁくいしばってくださいアクセラさん」ググッ
一方通行「お前途中からもう真後ろで睨みつけてたな怖ェわ早ェわもう少し待っとけよもう」
佐天「飾利を泣かせる奴は私がとっちめるって決めてるんですよ涙子ちゃん的に」
一方通行「場合が場合だろ容赦しろよ」
佐天「……そうですね。その後の対応とか、ハンカチとか。飾利に遠慮をなくさせたこととか。ちゃんと優しさを向けてくれてましたよね。たいした成長ですよアクセラさん」ハッハッハ
一方通行「おかンかお前は余計なお世話だ」
佐天「私は息子にそんな服は着させませんよ」
一方通行「余計に余計なお世話だよちくしょう」
佐天「……アクセラさん。やっぱその服を変えるつもりは、これからもありません?」
一方通行「……あァ。こればっかりは譲れねェ、なンと言われてもな」
佐天「そうですか、よかった。アクセラさんのファッションセンスが壊滅的で」フゥー
一方通行「よかったってなンだお前」
佐天「え?そりゃ、アクセラさんがまともな格好してきたら私が速攻で堕とされてたからに決まってんじゃないですか」
一方通行「……お前重要なこと滅茶苦茶軽ゥく言ったな」
佐天「そりゃそうですよぉあなたあんなに私の面倒みてくれて惚れるなって言う方が無理がありますって」ハハハー
一方通行「そォかい、世話のかかる弟子だったンで面倒みてやンなきゃいけなかっただけなンですけどねェ」
佐天「と言いつつ本気で付き合ってくれるあたりにギャップだったんですって」
一方通行「はいはい」
佐天「ま、もう無駄ですからこうやって話すんですけどね。私はあなたが誰にも優しいことに気づいてたし、私だけを見ているわけでもないって理解してました。んで、今のあなたのことも。もう、心に決めた人、そういう人がいて、もう誰がなんと言おうが無駄なんだなぁっと。そのへんも理解できちゃうんですよ涙子ちゃんは。ですんで今からあなたそっくりな偽者がカッキーブランドに身を固めて私に愛の言葉をささやいても、待っているのはプラズマですねぇ」ハハハ
一方通行「お前みてェにみンながみンなさっぱりしてりゃ、面倒にはならねェンだけどなァ」
佐天「そんなのつまりませんって。みんな違ってなんとやら、でしょう?一万人も友達がいるアクセラさんならよぉくご存知でしょうけど」
一方通行「……そォな」
佐天「……それにですね、私の心も決まったんですよ」
一方通行「おォ?」
佐天「言ったじゃないですか、飾利を泣かせる奴はわたしがとっちめるって」
佐天「さっきの飾利の涙で、涙子目覚めちゃいましたよ。涙子だけに」
佐天「……あなたがあの子を抱きしめてやれないなら、私が一緒に泣いてきます」
佐天「あの子の笑顔は、私が守ります」
佐天「あなたが鍛えてくれた私が、あの子をどんなときでも支えます」
佐天「それだけの強さは手に入れたつもりですから」
佐天「私は……飾利と親友以上で、ありたいと思ってますんで。本気で」
一方通行「……マジで」
佐天「本気と書いて」
一方通行「……茨の道だなァ」
佐天「言ったじゃないですか、みんな違ってなんとやら」フフン
一方通行「上手くねェよさっきの涙子だけにもだけど」カカカ
一方通行「頼むな、花畑のこと」
佐天「あったりまえですよ。むしろあなたに頼むと言われるのさえ癪ですよふったくせに何様ですか壊滅センス次世代異世界人め」
一方通行「黙れ」
佐天「なんか言ったらイライラしてきましたよ。やっぱり一発いっておきましょうアクセラさん、飾利泣かせた罪はやっぱあれくらいじゃ拭えませんねダメですね」ブンブン
一方通行「待てって落ち着け。花畑は許してくれたろうが」
佐天「飾利は優しいですから言いませんでしたけど、本心では死ねこのフラグ男がこんなとこ呼び出しやがってもげろ粉みじんになれぐらい思ってますよ」
一方通行「思った時点であンま優しいとは言えねェよマジかよ俺人間不信になるわァ精算編やる気なくすわァ闇咲くン家にほとぼり冷めるまで逃げ込みたくなるわァ」
佐天「わたしの飾利がそんな酷いこと考えるわけないじゃないですかバカじゃないんですかバカなんですか!?!?」
一方通行「うわァうっぜェェェェこいつ」
佐天「はいはい。それじゃいきますねー」カラン
一方通行「いつの間にか殴るがバットで殴打に変更されているゥゥゥゥ!?!?」
佐天「バッティングなんて腰をグッと!パワーでガッともっていって、手首でピシャッと返せばいーのです!」グググググッ
一方通行「み、ミスタァァァァァ!?!?」
カキーン イッテェェェエエエアアァァァアアア!!!
佐天「いいバッティングだった~」フゥ
一方通行「酷ェ目にあった」ジンジン
佐天「まぁ山は越えましたから、あとはさっと行けますよ多分」ハハハ
一方通行「なンの話してンだてめェ……」
佐天「時にアクセラさん。お相手の事ですが」
佐天「……白井さん、ですか?」
一方通行「……さァな」
佐天「誰だって私も飾利ももちろんみんなも祝福するでしょうけど、個人的には白井さんであってくれたら嬉しく思いますよ。あの人は、あなたのこと……」
一方通行「……」
佐天「……言うまでもなかったですね。これこそ余計なお世話でした、ごめんなさい」
一方通行「いや、気にすンな。……近いうちに全部、分かっからよ」
佐天「そっか。頑張ってくださいね。みんなが笑える、最高のハッピーエンド。私達、待ってますから。たまにもげろって言いながら」ハハハ
一方通行「なンでもげるンだよ俺のハッピーどこいったンだよ」
佐天「っはっははは。まぁお気になさらず」
佐天「いってらっしゃい、アクセラさん。いい結果が聞けるのを、楽しみにしてますからね?」
一方通行「おォ、お前もな」
一方通行・赤裸々日記
とある変わった関係の俺の親友達について
執筆完了!!
佐天「次はイギリスですか?コーヒーだけじゃなくて紅茶にも気をつけてくださいねー」ハハハ
一方通行「ネタ潰すのやめろバカ」
空港
一方通行「英国行きの便は……ここか。ったくここの空港は国際便と国内便で窓口別れてねェから分かりづらいンだよな」
一方通行「まだそこそこ時間はあるか……手ぶらで行くのもなンだし、土産でも買ってくか」
一方通行「えっとォ……土産売り場……学園都市土産ってなにがあるっけなァ」
土産売り場
一方通行「星野温泉饅頭……星野の顔がなンか腹立つから却下。カッキーブランドの学園都市Tシャツ……部屋着にゃ丁度いいか?ミッミーストラップは色ンな意味でアウトすぎるのでパスだバカ野郎ストラップの紐で縛られて悶えてンじゃねェよ」
13153号「おや、そこでなにやら趣味の悪い人形片手にブツブツ言っているのはもしかして一方通行その人ですか?とミサカはなんだか興味そそられう光景に思わず声をかけます。……そういう趣味があるのですか?」ヌッ
一方通行「うおォ!?あァ、かごミサか。いきなり現れた上に失礼なこと言ってンな誰がだ誰がドMだこら」
13153号「百合子嬢のあっくん肩書き履歴の中に『学園都市第一位のマゾ太くん』がありましたもので、とミサカはありし日の我が友百合子嬢との会話を思い起こしてあなたにその思想に至った経緯を述べます」
一方通行「それ却下したろ即刻却下しただろうがよ百合子めあいつ」ハァ
一方通行「その荷物……あァ、お前もう帰るンだっけか」
13153号「はい。スパリゾートホシノの土産売り場定員たちもすっかり薩摩魂を理解してくれましたので、とミサカはそれ以上に早く帰って鹿児島の灰臭い空気を吸わないとホームシックで泣きそうであることをひた隠しながらこちらでのミサカの役目は終わったことを報告します」
一方通行「隠せてねェよ隠せて。そうか、結局何回か飯行っただけで遊びに行けなかったな、悪い」
13153号「いえいえ、あなたもお忙しいとお聞きしていましたし、百合子嬢たちとも存分に楽しみました。お気になさらないでください、とミサカはそういえばミサカもこの学園都市T欲しいなーとなんとなくこちらのお土産に特に他意はない口調でこぼします」
一方通行「はいはい記念に買ってやるよったく……何色だいいンだ?」
13153号「では、白と黒を一着ずつ」
一方通行「お前分かってるなさすがいぶたまとつばめさンのおわす土地の個体だ流石だなお前」
13153号「ええ。これでも着て少しでも枕を失恋の悲しみで濡らすのが短くなるよう頑張ることとします」
一方通行「……足りそうか?」
13153号「では、もう全色買っちゃってください」
一方通行「おォ、いくらでも買ってやらァ」
ドサドサッ
13153号「ありがとうございました、一方通行」
一方通行「いや、たいした買い物じゃねェ。それくらいで返せたとも思ってねェしな……ごめンな、かごミサ」
13153号「いやいやこの学園都市Tのことだけでなくてですね」
13153号「ありがとうございました、ミサカに恋というものを教えてくれて、と、ミサカはミサカの想い人だったあなたにニッコリと笑んで感謝の意を表します」
13153号「ミサカ達の総意はもうお聞きですよね?……お幸せに。なんでしょう、あなたを諦めることはとても悲しかったのですが」
13153号「誰かの幸せを願うというのが、これほど暖かい事とは思いませんでした。こんな複雑な感情は、今までのミサカにはありえません、とミサカは全個体に関しても同様の変化が観測されていることをお教えします」
13153号「……ありがとう、一方通行。大好きでしたよ」
一方通行「……あァ。お前たちも、いつもありがとよ。これからも俺が守ってやるンだから、遠慮なンざすンなよ」
13153号「そりゃもちろんです、今後どこかお出かけの際にはご当地ミサカが失恋手当てと称して大量に奢ってもらう算段を立てていますのでご旅行は計画的に、とミサカは極秘プログラムをあいっけね漏らしちまったぜテヘッ」ペロッ
一方通行「ってことはこの精算が終わって帰ってきたら学園都市個体どもがわらわら来るわけかちくしょう聞いててよかったのか悪かったのかわかンねェなお前ら容赦ねェな」
13153号「いやぁミサカは完全中立派だったのですがね?あのイルカプールでのあなたのジゴロっぷりは反則ですって、とミサカはミサカが堕ちた瞬間のことを思い出しなんだか胸がキュンキュンします」
一方通行「若いってやだよな、何のきなしにそういうことしちゃってすいませン」
13153号「いえいえ。お陰でミサカも楽しかったです。それに、あなたへの恋があったかげで……あの方への感情が、理解できました、し」カァァ
一方通行「お、なンだなンだよなンですかァ?かごミサちゃン。ひょっとしてェ?」ニヤニヤ
13153号「えぇ……あなたよりずっと前に出会って、ミサカの心の支えとなってくれた、あの方。ミサカは、あの方にどうやら恋と似た感情を持っていたみたいです、と、ミサカは鹿児島から離れてあの方に会えなくなって初めて、理解できました。これもあなたのお陰です、ありがとう」
一方通行「いやァ、いいンだいいンだ。頑張れな、かごミサ」
13153号「はい……ミサカ、は……」
13153号「サイゴーさんがぁほんに好っじゃ!!そう思っちょったんです!!!!」グッ
一方通行「ちょっと待て」
13153号「東京なぁ~来っせぇ上野んサイゴーさん像なぁ見っせよぉ~~~分かった。かごぃまんなぁサイゴーさん像はてげにリリしか!!てげによかにせじゃっど!!!おぃはあいが好っじゃ!!愛しちょっど!!ビバ・ラ・かごぃま!!We Love 天文館!!!サイゴーさんさいこー!!!」フゥーーーーー!!
一方通行「あァ……ホームシックと失恋と恋心がごっちゃ混ぜになってンだなァ」
13153号「まぁもともと鹿児島大好きっ娘ですけどね。どうもみなさん、かごミサちゃんですよ」フリフリ
一方通行「分かってるよなんだ今更」
13153号「いやぁそういえばこの挨拶をしていないと今気づいたので、ついでに正気に戻りましたよやだなぁすでになくなった偉人に恋するわけないじゃないですかぁ、と、ミサカはなんだかミサカのことを残念な子を見るような目に変わっていた一方通行にすぐさま改めるよう要求します」ハハハ
一方通行「残念な奴ってのは当たってるからいいだろ別に」
13153号「胸がですかけったくっどごら」
一方通行「被害妄想やめて」
一方通行「っと、俺の方はそろそろ時間だ、悪い」
13153号「あ、そうですか。こちらも荷物を預ける手続きなどを済ませないといけませんから、この辺でですね」
13153号「話は聞いています。頑張ってきてください、一方通行。と、ミサカは戦地へ赴く友をミサカ全個体を代表してお見送りできることを光栄に思いながら励まします」
一方通行「おォ……達者でな、お前も。また行くからな、鹿児島」
13153号「えぇ、歓迎しますよ。……時に、一方通行」
一方通行「なンだ?」
13153号「……20000号ですか?」
一方通行「……さァな」
13153号「あなたの幸せを願う者として、あなたが一番幸せになる人と結ばれて欲しいですが、贅沢を言えばあの子とともに……っと、出すぎた真似をしてすみません。ですがミサカたちのあなたへの恋心は、あの子の前にはかき消されてしまうほど。あの子のあなたへの想いはそれどほの激情なのですよ。分かってあげていてください」
一方通行「あァ、十分理解してる。ありがとな」
13153号「はい……あ、ミサカと同じで旅行鞄につけていてくださっているんですね、ミサカとお揃いのイルカちゃんぬいぐるみキーホルダー」
一方通行「おォ、そりゃそうだろ思い出だしなァ」
13153号「……」カチャッ
一方通行「……おい?」
13153号「この子はその雄の子とペアなのですよ、一方通行」
13153号「……この子だけは、その子と一緒にいさせてあげてください」
13153号「ミサカはあなたと一緒に行けませんから。この子は、どうか。その子とずっと、いつまでも」
一方通行「……あァ。大事にしてやる」
13153号「ありがとうござい、ます」グジュッ
一方通行「何回礼を言えば気が済むンだお前は」カカカ
13153号「薩摩人なぁ情にあつかのよ」グスッ
一方通行「そうかい、俺は薩摩人じゃねェけどお前への情は忘れねェがな」ワッシワッシ
13153号「ううう、なんね、せっかく人がぁ笑顔でおくろいうに、なんねあんたは、泣かしっせぇ、ミサカんなぁ頑張りかえさんね。かえさんね、もぉ」グジュッ
一方通行「ごめンな、かごミサ……行ってくる。お前の泣き顔、無駄にゃしねェよ」ワッシワッシ
13153号「はい……行ってきやんせ、一方通行」グスッ
一方通行・赤裸々日記
とある鹿児島の親友について
執筆完了!!
13153号「とりあえず出発前にそこの売店で大島紬のハンカチ買ってください、星野が空港にも鹿児島名産入れてくれたので」グズッグズッ
一方通行「……ハンカチ一つに2000円、だと?」ゴクリ
13153号「……行ってしまいましたか」
13153号「さ、ミサカも登場手続きをしませんと、と、ミサカは旅行鞄をゴロゴロさせます」
13153号「見送りはバス停まででいいとは言ったものの、やっぱりちょいと寂しいですね……」
13153号「って、あれ?あちらから走ってくるのは……?」
13153号「ど、どうしたのですかお二人とも、いえ、お一人と一匹、が正しいですか、と、ミサカはここにお二人がいることに混乱するあまりどうでもいいことを言及しそうになることをぐっと堪えます」
13153号「も、もしかしてミサカのことをお見送りに?も、もう、あれだけバス停で泣きじゃくってたじゃないですか、あなたは」フフフ
13153号「え?それももちろんあるけど?あなたは急ぐべきなのですか?どうしてまた?」
13153号「……え!?!?イギr」
離陸前 飛行機内
一方通行「ここか……夏休みだからか、やっぱ人多いな国際便でも」
一方通行「ファーストクラスなのにほとんど埋まってやがる……」
一方通行「俺のとこはっと……ここだな」
一方通行「おォ?なンだ、俺の隣は空いてンな……ラッキーだ」
一方通行「節介な奴だと、飛んでる間中話しかけてきたりすっからな」
一方通行「上流階級同士の交流だなンだの……馬鹿かこっちゃ眠りてェのに」
一方通行「ま、とにかく今回はそういうわずらわしさがなくて……」
ガラガラッ
「お父さン、ここ?百合子たちの席こっち……?うわァ、見てみてお父さン!座席がソファーみたい!ひっろい!」ピョンピョン
一方通行「……」
「そだな、星野のやつ流石だぜ、急遽だったってぇのにファーストクラス用意してくれやがるとは」カシャンカシャン
一方通行「………」
「ペットOKなンて素敵!だね!どこも見習うべきだよ!そしたら百合子お父さンとどこでもいけるのにィ」
「そうなぁ、まぁ俺もぬいぐるみの真似上手くなってきたから、お前が胸にだかなきゃなんとか」カシャンカシャン
一方通行「……お前ら、何してンだよここで」ハァァァァァ
百合子「あ!あっくン!」
木原「おぉ、見つけた見つけた」カシャンカシャン
一方通行「見つけた、じゃねェよもう……あァなンか声張り上げる気にもならン、なンだよなンなの?」
百合子「あのねェ、『コーヒーぶっかけ女』ことききょうちゃンがねェ、あっくンだけじゃ面白みがないから百合子も一緒に行ってきなさいってェ」エヘヘー
一方通行「求められてねェよ精算編にそういうのは誰も求めてねェンだよなに考えてンだあのクソニートまじで何考えてあァ何も考えてないのかそっかそうだよなァ」ハァァァァァァァ
木原「英国組とはまだ会ってなかったな百合子も。丁度いいだろ、家族旅行としゃれこもうぜクソガキぃ!」カシャンカシャン
一方通行「先が思いやられるわマジで」ハァァ
百合子「びーのさん……あ、お父さン!百合子たちの席ここ!」ミツケタ!
一方通行「しかも席隣かよ星野めわざとだなわざとやったなあいつめ」
百合子「え!?あっくンお隣さン!えへへェ!『めっちゃ幸せ』!あっくンもお父さンと百合子と一緒にしりとりするべき!だね!」
一方通行「あれ不毛だろハスキィィィ原くゥゥゥゥン、順番はじゃんけんですからねェェェェェ??」カチッ
木原「おっしゃこいやクソガキぃぃぃぃぃ!!」カシャンカシャン
百合子「二人とも頑張れェェ!」キャー!
一路!英国へ!!
英国 空港
百合子「百合子inユナイテッドキングダーム!」ピョンピョン
木原「with父兄ー!」カシャンカシャン
一方通行「はしゃぐなバカ二人」
百合子「外人さんがいっぱいいるね、あっくン!でもみンなより百合子たちのが真っ白けだね!」エヘー
一方通行「別に勝ったとは思わねェけどな。あとあちらさンたちからみれば俺たちのが外国人だ」
百合子「?よく分かンない!」
木原「そのままの百合子でいようそうしよう」カシャンカシャン
一方通行「無駄に賢しくなってもそれはそれでな……ってそンなンいいンだよ、さっさと行くぞ」
百合子「うン!」
木原「おお」カシャンカシャン
ガラガラ ツカツカ トテトテ カシャンカシャン
空港職員「~~~!~~~~」(へい!兄弟!)
一方通行「あァ?」
木原「なんかやけにフランクに話しかけてくんな……~~~~~~(もう少しお客には礼を尽くすべきではないでしょうか)」カシャンカシャン
空港職員「~~~!?HAHAHA!~~~~~!!」(犬が喋った!?ハッハッハ!凄い技術だね!学園都市からの客はこれだから面白い!)
一方通行「発想が柔軟な奴で助かった……~~~~~?(何かあったのですか?先を急いでいるのですが)」
百合子「え、え!?あ、あっくンもお父さンも普通に理解してるっぽい。ね、ねェあっくン、なんて言ってるの?百合子自己紹介するべき?」アワアワ ネェネェ
空港職員「~~~~~!~~~」(ここはもちろんペットOKさ!だけど流石にリードを着けてもらわないとね!)
一方通行「あー……~~~~~。~~~~~~~(なるほど、それはもっともですね。お教えいただきありがとうございます)」
百合子「ねェあっくン。百合子バカだから分かンないよ」ネェネェ
空港職員「HAHAHAHAHA!~~~~~~」(ハッハッハッハ!いいのさ、キュートな兄妹を見られて今日一日の仕事が楽しく過ごせそうだよ)
木原「~~~~~(そうですよね百合子さんは本当に天使のようですよね)」
空港職員「~~~~~~(んだんだ)」
一方通行「~~~~~~~~~(私までキュートに入れられているのは癪に障りますがこの子が可愛いのは否定しません)」
百合子「……」
空港職員「~~~~~~~?(キミ達は日本の芸能人かなにかかい?)」
一方通行「~~、~~~~(いえ、単なる旅行客です)」
木原「~~~~~~(目立つ容姿であることは間違いありませんが)」
百合子「……」イライラ
空港職員「HAHAHAHAHA!~~~~!HAHAHAHAHA!!(ハッハッハッハハ!違いない!ハッハッハッハッハ!)」
百合子「せやっ」
グシャッ
空港職員「OHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!!!」
一方通行「なにやってンだ百合子ォォォォォォ!?!?!?」
木原「金的うわぁ……こりゃ痛い」
百合子「……百合子蚊帳の外さンやだもン」プクー
木原「あの兄ちゃんはなぁ、百合子が可愛いって言ってくれてたんだぞぉ?」カシャンカシャン
百合子「そなの!?」アワアワ トテトテ
木原「まぁ変な目で見てやがったしどっちにしろよくやった」カシャンカシャン
百合子「!褒められた!」エヘー
一方通行「褒められねェよバカあの生まれたての子鹿みてェに去っていった空港職員を思って心痛まないのかお前ら。ってかお前アンドロイドだろ……多言語機能とかねェのかよ」
木原「そんな無駄なもの入れるくらいなら合気の一つでも積むわ」
百合子「達人は!保護されt」
一方通行「ここまできてそういうのいいンだっての。さっさと行くぞイギリス清教必要悪の教会女子寮……っとォ、その前に」
売店
一方通行「百合子ォ、ハスキー原くンに可愛いリード選ンでやれ。ついでだ、首輪も揃いで変えていいぞ」ニヤニヤ
百合子「いいの!?なンでもいいの!?ンじゃァこのピンクのフリフリ!!!」キラキラキラキラ
木原「そういう流れが来ると思ったわちくしょうやだからなぜぇぇぇってぇ嫌だからなそんなもん!!」カシャンカシャン ダッ!
一方通行「逃さねェよォ?木ィィ原くゥゥン!?」ガシッ
百合子「お父さン!百合子選んだっ!つけて!」ピョンピョン
木原「ちくしょう天使が悪夢のような衣装を持ってやがるちくしょうどうすればいいどうする木原数多考えろお前は二度死んで犬になった男だろ考えろ考えt」
「15ドルデース」
一方通行「流石売店のは金づる日本人の言葉を知ってやがる」カードデ
木原「買うなぁぁぁぁぁあああああ!!」カシャンカシャン
百合子「あとでお散歩行こうねお父さン!あっくンと百合子とお父さンの三人で!」ニコニコ
一方通行「~~~~!」ダンダンッ!
木原「お前は可愛いなぁ百合子クソガキテメェは壁を叩いて笑い堪えてんな堪えられてねぇけど」カシャンカシャン
一方通行「さっさと行くぞ」キリッ 目泳ぎ
木原「こっち見ろテメェ」カシャンカシャン
一方通行「……~~~~!!」ブッハー! プルプルプル
木原「うわぁぁマジこいつうぜぇぇ殺してぇぇぇぇなんで俺にミサイルとか積んでねぇんだろ撃ち殺してぇぇぇぇぇ」カシャンカシャン
百合子「可愛いよお父さン!」ニコニコ
木原「お前のが溝倍可愛いわ」カシャンカシャン
一方通行「笑いのツボをベクトル操作……っし、これで、平気だ」カチッ カチッ
木原「……キャンキャン!!」カシャンカシャン
一方通行「~~~~~~!!!」ブッハー!!! ダンダンダンダンッ!!
木原「ベクトル操作意味ねぇぇってか笑いのツボのベクトルってなんだてめぇ無駄遣いしてんな」カシャンカシャン
空港外
一方通行「やっと落ち着いた」フゥ
百合子「あっくンの笑った顔可愛いかったのにィ」
一方通行「そうでもねェよ一部の人間にはトラウマらしいぞマジで」
木原「お前も色々無茶やったらしいしなぁ」カシャンカシャン
一方通行「うっせ。それ、早く行くぞ時間くいすぎだ」
木原「お前が落ち着くまで待ってやったのになんていい草だクソガキめ」カシャンカシャン
一方通行「勝手についてきておいて何様ですかァ」
百合子「えへへェ、喧嘩するほど仲がいいンだよねェ、あっくンとお父さン」ニコニコ
木原「……マジ天使」
一方通行「……否定はしない」ワッシワッシ
百合子「あ、あわわわ、えへ、えへへへェ」ニコー
一方通行「さってと、タクシー拾いますかねェ……お、丁度一台来たな」
「……(疲れた)」
「……(スイスの奥地マイエンフェルトに人以外の言語を理解できる魔術師がいると聞いて遥々行ってきたけれど、まさかただの羊飼いが自称羊の気持ちが分かるってだけだったなんて)」
「……(このガセを持ってきたのはどこのどいつだったかしら。罰してやらないと)」
「……(というかこの私が呼び出したのに来ないって時点で本当は魔術師じゃないって分かろうものよね)」
「……(この、イギリス清教の……あ、タクシー来た)」
「……(ドライバーはどうやら日系人のよう。ここは、私の流暢な日本語で話しかけて驚かせてあげよう)」フフン
ガチャッ
一方通行「よォ、三人、必要悪の教会女子寮までいいか?」
ローラ「コホン。おはこんばんにちわにありけるのよ。イギリス清教の本部まで出してくれにきことウメ?」
ローラ「……必要悪の教会?(何者?)」ピクッ
一方通行「ウメ?(何だこのバカ)」ハァ?
ローラ「って!?!?その白き髪!首元のチョーカー!!中華麺のごとき細きに身体!見覚えありたもうわ!!あなたもしや学園都市最強の能力者にあらざりけんこと!?!?」
一方通行「待てお前その頭痛くなる言葉使いはなンなンだあとなンで比較対象無しに中華麺がスッと出たお前ぶっ飛ばすぞ」
ローラ「なんという偶然ウメ……あ、コホン。ウメ違うウメ違う。失礼せしめんことね、私が何者にあろうことか知りたもうの!?」
一方通行「知るか知りたくもねェ絶対活用間違ってっしウメってなンだよ……おいお前らタクシー拾ったぞ」
百合子「さっすがあっくン~あ、またあっくンが女の子と喋ってるよお父さン!」
木原「さすが俺の息子、精算に来たのにここで新しいフラグたぁ……あぁ?」カシャンカシャン
一方通行「そンなンじゃねェよ……どした木ィィィ原くゥゥゥゥン?」
ローラ「な!?学園都市最強が二人!?!?!?そ、それに!!犬が言葉を喋りにしこと!?!?!?」
木原「おま……それ、イギリス清教のトップじゃねぇか。護衛一人も無しに何してんだよ」カシャンカシャン
百合子「えらいひと?じゃァ百合子ご挨拶するべきだ!初めまして!『一方通行妹型アンドロイド』鈴科百合子です☆」
一方通行「こいつが?にしちゃァボケボケみてェだが」
ローラ「そ、その通りにあろうことよ!私はイギリス清教がトップ、最大主教ことローラ=スチュアート!私的すぎる用事にあらざれば、影武者を置いてこっそりとスイスまで発ちもうしたの!それで!!!あなた!!!!学園都市最強!!!!会いたかった!!!あなたに是非にもなく頼みたきことありしなのよ!!!」ガシッ
一方通行「ンな、なンだよてめェ、肩なンざ掴ンで……」
木原「(まさかこの女狐、一方通行と組んで学園都市になにか……)」カシャンカシャン
ローラ「その頭脳でぇぇえええええ!!梅干しと喋る方法を教えてほしきことなのよーーーーー!!!!」ウワァァァァァン!!
一方通行「……(バカだ)」
木原「……(バカだ)」カシャンカシャン
百合子「あ!おバカさンなンだ!百合子分かった!」ピョンピョン!
タクシー内 ブロロォォ
後部座席
一方通行「あァ、オルソラが梅干しと喋る云々を言った相手が最大主教でどうのこうの言ってたなァそう言えば」
ローラ「それからというものあの女顔を合わすたびに『梅干しさん方と喋る方法はお分かりになられましたかー最大主教さま?』って言ってくるにし」サメザメ
一方通行「くるにしってなンだ」
ローラ「仕方がなきに私の情報網でありとあらゆらん魔術師の情報をかき集めているのでありけるの」サメザメ
一方通行「サメザメもなンか今時なァって感じだしよォシクシクにしとけよそこは」
ローラ「っもおおおお真剣に聞いて欲しきことよ!!」カッチーン
一方通行「ンなアホな話しを真剣に聞けるかバカがカッチーンってお前」
前座席
運転手「(はぁぁぁ。変なお客さんにからまれてからあの街で仕事するのに自信がなくなって、英語はできたから英国に移って働き出したのに、よりによってまたあのお客さんだよどうなってるんだ)」
百合子「すっごい!すっごい!きれー!」
運転手「(まぁでもあの刀と喋る女の人はいな……)」
木原「帰るまでに観光ができりゃあいいがなぁ」カシャンカシャン
運転手「今度は犬が喋ったァァああああああぁぁあああああ!?!?!?!?」
ズイッ
一方通行「やっぱあンときの運ちゃンだったか。話しは早ェ、倍出すから多めに見ろな」
運転手「もうやだなにこれ助けてかあちゃん」シクシク
必要悪の教会 女子寮前
百合子「着いたー!ここ?ここが『歌って踊れる銀河の漬物シスター』ことオルソラちゃンとか『抜け駆け刀女』ことかおりちゃンが普段住んでいるところ!?あっくン!!」ピョンピョン
一方通行「おォ、そだ。俺もダチ作りで来たのと旅行のついでで立ち寄って以来だなァ」
木原「中々に趣があんじゃねぇか。百合子写真とるぞーハイキックー」カシャンカシャン パシャッ
百合子「くー♪」ニカッ
一方通行「普通は最後の母音が『い』になる言葉にすンだよこの格闘バカども『う』じゃダメだろ」
ローラ「母音というのは発音するときの音声のひとつで、声帯のふるえを伴う有声音でありけるのよね!日本語を勉強するときにおぼえせしめきことよ」フフン
一方通行「勉強してあれかよそして母音は日本語も英語も関係ねェよ全言語共通だよ発音を伴う言語なら全部存在すンよこのバカ」
ローラ「私はこれにて失礼するにありきことゆえ、中の者どもによろしきこと伝えそうろえね?
一方通行「シカトかよ。てめェは行かねェのか」
ローラ「えぇ、あなたの頭脳でも梅干しと喋る方法は分からなきことなれば、これ以上私から不用意にあなたに近づく必要も、危険を犯す意味ももなきにありけりよ。影武者もそろそろボロを出しそうたりし、もう行かんことよ。それじゃ」クルッ
一方通行「……」
百合子「バイバーイ!『最大主教』ことローラちゃァァン!」ブンブン
木原「なんだったんだあの女」カシャンカシャン
ローラ「よき旅をねせんことね?科学の住人さん」フリフリ ツカツカ
一方通行「……」
一方通行「……」カチッ
百合子「?あっくン?」
木原「……お前、何する気だ」
ローラ「~~~♪」テクテク
ヒョイ
一方通行「……これくれェなら怪我してもまァ死にはしねェわな」
百合子「石ころ?どうしたの?あ!おてだま!?おてだまなら百合子持ってるよ!待っててね!」イソイソ
一方通行「あァ、ちょいとバイオレンスなお手玉遊びだ」グググッ
木原「おい、こら、クソガキ。てめ、なに考えてんだ。やめろ、バカ、なにを!!!」
一方通行「すたこらどっっっっせい!!!!」
キ ャ ヒ ュ ン ! ! ! !
木原「っっ!!てめバカ殺す気かあの速度……」
パ ン ッ ! ! ! !
木原「!?」
一方通行「!!」
百合子「?石ころが空中でばらばらになったね」アレェ?
ローラ「何の真似にありけるのかしら?科学最強?」フフフ
一方通行「……振り向きもせずにそれかよ。てめェ、俺たちをどうにかしようと思えば」
ローラ「おバカさんはそちらにそうろうたようね。先にいうたでしょう?それは意味もなきこと。今はあなたに私が聞きにしことよ。……なんの真似かしら」
一方通行「いやァなァ……」
一方通行「どこかの未来ではてめェと全力で戦う気がしたから、挨拶代わり、って思ってよォ」ゾクゾク
ローラ「その時は塵にも残さんものと覚えておおきなさい」フフフ
ローラ「そのいつかとは、あなたがここ英国に訪問せしめたことと何か関係がありにしことなのかしら?」
一方通行「さァな」
ローラ「あなたが多数のおなごと関係をもちにしことはこちらも承知にあらざりけることよ。もしかして」
一方通行「余計なお世話だ」
ローラ「節介を焼かすような真似をせんでおいてその言いようはおかしきことね。ま、ここでなにをしようと、あなたが今後なにをせしめんと、私の手をわずらわすのは勘弁してもらいたきことよ。中々に面白き人だったウメ……ゆえ」
一方通行「……」
ローラ「う、ウメは忘れて欲しきことよ。そ、それともなにごち?私からの好意の言葉に緊張せしめ……」
一方通行「なンかお前の後ろに黒服がたくさん出たぞ」コワイ
百合子「気配なかったね!アサシンかな!ねェねェアサシンかな!!」ワクワク
木原「影武者はとっくにばれてたみてぇだなぁ」カシャンカシャン
ローラ「んなっ!?!?」
必要悪の教会構成員「あなたはなにをお考えなのですかあああああああああ!!!!!」
必要悪の教会構成員2「あなたが魔力を発する瞬間に位置を補足させていただきましたよもおおおおおおおお手間をかけさせてえええええ!!」
必要悪の教会構成員3「影武者に使った女の記憶までいじってもおおおおおお何いしてるんですかあああああああああ!!」
ガシッ ガシッ ガシッ
ローラ「ちょ、ちょっと待ちにしあらんことよみんな、私はもうすぐ帰らんとしていたところで、ちょ、ちょっとそこのカフェでお茶でもしてからと思いにことでね??」
必要悪の教会構成員4「まっずーーーーいお茶が待ってますから早く行きますよー仕事は山ほどありますからー」
ローラ「うわぁああああんスイスは無駄骨だったし学園都市最強からは何も得られなかったし羽を伸ばすこともできなかったしもおおおおおやってられなしよおおおおお!!!」ウガアアアアアアアアア!!
ズリズリズリズリズリ
一方通行「……バカだ」
木原「バカだったなぁ」
百合子「百合子ローラちゃン好き!」ナカマダ!
ガチャッ
ルチア「どなたですか女子寮の前で騒ぐのは……あ、あなたは」
一方通行「おォ、よう、あの……ルチ、おォ?ルチ、えっと……」アーーー
ルチア「ルチアですルチア失礼ですね」
一方通行「あァ、ルチアーノ・パヴァロッティだそうだそうだ」ポンッ
ルチア「ルチアだって言ってるでしょう誰が神に祝福された声こと三大テノールなんですか誰が」
百合子「『神に祝福された声』ことルチアーノちゃンだね!百合子覚えた!」フンス
ルチア「だからちが……って誰ですかあなたそっくりですね!?!?!?」
木原「あぁ、ルチアーノ・モッジかあの有名な」カシャンカシャン
ルチア「誰がユーヴェ3巨頭こと元セリエAのスポーツマネージャーですか誰が追放されたからってなんでこんなとこいんですか」
百合子「『ユーヴェ3巨頭』ことルチアーノちゃン!百合子覚えた!」フンス
ルチア「だから違うんですってばそもそも先の二人男の方でしょうよなんで間違うんですかあなた学園都市第一位の頭脳がどうとか言ってたでしょうなんで間違うんですかなんで」
一方通行「お前の影の薄さは俺の頭脳を凌駕してンだよ、その、トレビアーノ……?」
ルチア「ルチア要素消えてアーノが残りやがったちくしょう」
一方通行「えっとォ、久しぶりですねェルチア……さン?」
ルチア「あってますあってますからもっとはっきり自信をもって」
百合子「初めましてルチアーノちゃン!『一方通行妹型アンドロイド』鈴科百合子です☆」
ルチア「あなたはもう少し遠慮げに言って自信満々に間違うのやめてアンドロイドのくだりは流しちゃいけないけどそこはもっと流しちゃダメだ私の沽券にかかわります」
木原「あんたの走り好きだったぜぇ?今は解説者やってんだってなぁ」カシャンカシャン
ルチア「元F1レーサーのルチアーノ・ブルティですか誰がわかるんですかもうそのネタ終わりましたよ男じゃないですかなんなんですかこの犬なんなんですか」
一方通行「いやほンと……お前、存在希薄みてェな能力者じゃね?」ヤベェ
ルチア「歯車ぶつけるぞ科学のこら」
ギィッ
アンジェレネ「ど、どうしたんですかシスタールチア外の様子を見てくると言ったきり……あ」
一方通行「おォ、よチビシスターのアンジェレネ」
百合子「『チビシスター』ことアンジェレネちゃンだね!百合子覚えた!」
木原「よろしくなアンジェレネ嬢ちゃん」カシャンカシャン
アンジェレネ「ど、どうもです白い人……白い人の妹さんですか?それに、お犬が喋って」
ルチア「なんでアンジェレネはスッと入るんですkぁああああああああああああ!!!!!」
アンジェレネ「ぴぃぃぃっ!!」ビクッ
アニェーゼ「白ウサギが来たって聞いたときはビビリましたよまた大戦でも始まったんじゃねぇかと思ったんですからね」
一方通行「いや急ですまンかった。こっちは……」
百合子「『一方通行妹型アンドロイド』鈴科百合子です☆」
木原「親父の木原数多だ」カシャンカシャン
アニェーゼ「可愛ぇぇぇええこのチョーカーとか、この首輪とか、超お洒落ポイントMAXじゃねぇですかさすが白ウサギの家族ですね流石っすね」ウォォ
一方通行「まァな」フフン
百合子「えへへェ褒められた!『お洒落シスター』ことアニェーゼちゃンの髪も可愛い!あとで百合子に教えてね!百合子色々覚えるべきだから!」
アニェーゼ「あぁ、この三つ編みに目をつけるたぁさっすが流石すぎます白ウサギの妹さん、いえ、子白ウサさん!」ガシッ
一方通行「アホなあだ名つけるなそいつにまで」
百合子「!『子白ウサちゃン』こと百合子!!百合子これにするべき!?!?」グッ
一方通行「自己紹介のたびにこっちが恥ずかしくなるから今まで通りでお願いします」
アンジェレネ「す、すみませんでしたシスタールチア~。げ、元気だしましょうよ~う」
ルチア「講習の面前でシスターが下着をさらすなんて屈辱を受けて元気が出せるはずありますかしかもめくった張本人のあなたが言って」ブツブツブツ
一方通行「しみったれてねェでよォ、学園都市土産分けるからこっちこいよシスタールチア」
百合子「そうだよ『ポスト■■』ことシスタールチアちゃン!こっちきて百合子とお話ししよ!」
木原「さっきは悪かったなぁルチア嬢ちゃん」カシャンカシャン
ルチア「あなたがたも下着見たあとに覚え始めたしなんなんですか」シクシク
アニェーゼ「学園都市Tシャツ……っく、科学製のくせにやるじゃねぇですか」ゴクリ
アンジェレネ「私、私、このピンクのが欲しいです白い人!あとチョコラータ・コン・パンナが飲みたいです!」ハイッ!
一方通行「おォ好きに選b……いや知らねェよ最後のは厨房の奴にでも頼ンどけよ」
百合子「百合子も飲みたいです!」ハイッ!
一方通行「お前何かわかってねェくせに言うな乗りで」
百合子「ンン?チョコレートドリンクの上に生クリームが乗ってるやつじゃないの?」アレェ?
一方通行「何でそンな無駄な知識はあンだよ」
アンジェレネ「無駄じゃありませんよ!美味しい食べ物は神からの祝福です!」
アニェーゼ「そう言って甘いものを食べ過ぎたせいで虫歯になったんですから、神もちゃぁんと見てるってもんですよねぇ人間の強欲な部分を」
アンジェレネ「うぐっ」
百合子「百合子は虫歯とかならないよ!だからあっくン作ってよォ」ネェネェ
木原「クソガキテメェならカカオ豆そのまま用意されてもサッと出来るだろさっさと作れこのやろうハスキー原肉球神拳くらわすぞ」
一方通行「だから知るか」
ルチア「(あ……この淡い黄色いいですね)」ジーッ
木原「……ルチアの嬢ちゃん、そこで発言しねぇから目立たないんだと思うぞ」カシャンカシャン
ルチア「よ、余計なお世話ですから」
アンジェレネ「ちゅーも」
ルチア「させませんよなんなんですか甘いものの禁断症状でも出ているのですか」ガシッ
ギャーギャー
アニェーゼ「騒がしいですねまったく。そんじゃ白ウサギ、あっしはこの情熱の赤頂戴しやすね」
一方通行「おォ、お前ならそれを選ぶと思った」
アニェーゼ「さっすが、お洒落同志でっす」スッ
一方通行「……」
アニェーゼ「……?どうしました、白ウサギ。いつものお洒落同志の儀式を……」
一方通行「……すまン、アニェーゼ」
アニェーゼ「!?!?」
一方通行「俺は、もうお前と一緒にお洒落道を歩むことはできねェンだ」
アニェーゼ「!!!」
アンジェレネ「なにか唐突に始まっちゃいましたよ」ヒソヒソ
ルチア「あ、あれはその、シスターアニェーゼがふられるところなのですか?」ヒソヒソ
木原「なんかそういう色な感じでもねぇみてぇなあの二人は」ヒソヒソ カシャンカシャン
百合子「?チョコラータ・コン・パンナまだかなァ」
アニェーゼ「……やっぱりそう、ですか」
一方通行「やっぱりだァ?」
アニェーゼ「えぇ。私はあなたのお洒落ポイントは存分に認めます、みとめます、が。貴方が突き進むのはモノトーン系。対して私は……この通り。赤なんて対極にちけぇ色を本来は好んじまってます。日頃は修道服ですから分からねぇでしょうが」
アニェーゼ「それに……あなたは小物への理解はあれど、自らは小物に頼ろうとはしねぇ。これも、違いです。私は、小物を最小限に生かしてでも高めたい。あなたは、自分へと投影する段になると拒絶する……そのあたりがいつか、あっしとあなたの手切れとなる部分だと思っていやした」
一方通行「……勘違いしねェでくれ。俺は決して、てめェのお洒落ポイントに嫌気がさした、とかじゃァねェンだ。てめェはすっげェ。最っっ高だ。できればシスターなンざ辞めちまって普通の服で街を歩かせてやりてェ。だが……」
アニェーゼ「……たられば言ってもしかたありませんって、白ウサギ」
アニェーゼ「あなたが選んだのは私の道じゃない……それだけで十分じゃねぇですか」
アニェーゼ「……その方と、いいお洒落道を」スッ
一方通行「……あァ」スッ
パシッ
アニェーゼ「式には真っ赤なドレスで参列してやりますからね、晴れのことだし許されるでしょう」フフン
一方通行「いやてめェは賛美歌歌うとこにいてくれよ」カカカ
ルチア「……なんだこr」
アンジェレネ「シスターアニェーゼ、大人ですねぇぇええ」ボロボロボロボロ
ルチア「えええぇぇぇ。なんで泣いてるのですかシスターアンジェレネあんなので……」
百合子「あっくン……」グズッグズッ
木原「クソガキ……」カシャンカシャン
グスッ ヒック 恋とは切ないものなのですね ウワァァァン
ルチア「えぇぇなにこれ。他のシスターもなに泣いてるんですかなんなんですか」
木原「お前、ノリが悪いのもダメなとこd」
ルチア「うるさいですよ」
アニェーゼ「なんだかすっきりしました。こうなればあっしはどこまでも自分的こだわりお洒落ポイントを極めてやります、あなたの手の届かない高みにまで……」フッフッフ
一方通行「おォ、頑張れよな」
アニェーゼ「そちらの天才デザイナーにもまたお会いしねぇといけませんね……今度学園都市に行く時に連絡するんで取り次いでおいてくだせぇよ」
一方通行「あァ、了解。でもあいつ、お前に会うような服は一時作らねェかもなァ……サイズ的な話で」アー
アニェーゼ「?どういう話で?」
一方通行「いや、まァ気にすンな」
アニェーゼ「そですか……ところで、白ウサギ」
アニェーゼ「神裂さんなんすか?」
一方通行「……さァな」
アニェーゼ「まぁあなたの周りにゃセンスの良い女が多いですが、あの方はぬきんでてますからね。私としてはあの方とお洒落道を登って欲しいところです」
一方通行「あァ、知ってる」
アニェーゼ「……生涯のパートナーとしても、もちろん、ですが」
一方通行「……それも、知ってンよ」
アニェーゼ「無粋が過ぎましたね。……ありがとうごぜぇました、白ウサギ。……ありがとう、一方通行。私の、路上生活が長すぎたせいでお洒落に意固地になっていただけの私を、認めてくれて。嬉しかったですよ」
一方通行「……おォ」
アニェーゼ「……あなたに神の加護がありますように」
一方通行「キャラじゃねェな」カカカ
アニェーゼ「あなたこそ反射しちまうじゃねぇですか加護がきても」クックック
一方通行「違いねェ」
アニェーゼ「さぁてっと……子白ウサさぁん!さっきの三つ編みつくってやりまっすから、シスター達とお茶もいいですけどこっちきてくれませんっかねぇ!」ツカッツカッツカ
一方通行「……」
一方通行「宗教家ってェのは、言葉を隠す趣味ありすぎだろ。最後はもろだったがよォ」
一方通行「……お前も、幸せにな。同志。あンがとよ」
一方通行・赤裸々日記
とあるお洒落な親友について
執筆完了!!
百合子「おォォ」キラキラキラキラ
アニェーゼ「どうですか?」フフン
百合子「どォ!?どォ!?あっくン!お父さン!!」
一方通行「頭頂部より少し前に三つ編みを走らせてカチューシャ風か」ホォォォ
木原「マジ天使」カシャンカシャン
アニェーゼ「子白ウサさんは髪の毛の多さが白ウサギゆずり?で半端ねぇですからね。いやぁ白ウサギで一度やってみたいと思っていたことが実現できて私は満足ですよ」ムッハー
百合子「えっへへェ!えへへェ!」ニッコニッコ
一方通行「いいぞォ百合子非常にいいぞ乱せねェから撫でられないが心の中で滅茶苦茶頭撫でてやってンぞォ」ホォォォォ
木原「マジ天使」カシャンカシャン
ルチア「……」イイナーミツアミ
アンジェレネ「シスタールチアも三つ編みすればいいんですよ。意固地にならずー」
ルチア「だ、誰が意固地になっていますか!」
アンジェレネ「私達ローマ組まとめられ三人娘の中で三つ編みじゃないのあなただけじゃないですかー」
アニェーゼ「ちょっとまってください私はあなたたちよか出てますっての」
木原「嬢ちゃん、残念ながらな?三つ編みにしたからといって目立てるわけじぇねぇぞ?」カシャンカシャン
ルチア「分かってますからそんなつもりじゃありませんから」
木原「百合子みてぇに可愛くなれるわけじゃねぇぞ?ありゃ元からだ」カシャンカシャン
ルチア「だかr」
木原「変わるには外見も大事だがまずは中身d」カシャンカシャン
ルチア「さっきからなんなんですかあなたもおおおおグイグイ来すぎですよ余計なお世話ですからああああ!!!」
木原「いやぁ嬢ちゃんみてぇに言いたくても言い出せないみたいな奴をみるとどこぞの昔のショタセラレータを思い出しちまってなぁ」カシャンカシャン
一方通行「どこぞれてねェよ俺って言ってンじゃねェか誰がショタセラだてめェハスキー駄犬が」
木原「うっせぇ図体はでかくなっても面影残りまくりやがってちくしょうめ」カシャンカシャン
百合子「お父さンお父さンだから面倒見がいいンだよ!お父さンマジお父さンだね!アンジェレネちゃン!」
アンジェレネ「素敵ですねー百合子さん」
ルチア「犬に心配される私の身にもなってくださいよ……そういえば心配つながりで、オリアナさんはまだ起きてきませんね」
アニェーゼ「あの人は夜まで出歩いてやがりますからねぇ。昼過ぎじゃないですか」
一方通行「……あいつそンな生活送ってンのか?」
ルチア「えぇ、元ローマのよしみでなければあきれ果てているところですよ」ハァ
アンジェレネ「き、昨日も日が落ちてから出かけるのを見ましたー」
一方通行「……あいつの部屋行ってくる」ガタッ
アンジェレネ「あ!じゃあ私チョコラータ・コン・パンナをお願いします!」ハイッ!
一方通行「ちょっとドリンクバー行ってくるとは誰も言ってねェよてめェことあるごとに挟んできやがってチビシスター」
百合子「百合子もお願いします!」ハイッ!
一方通行「お前もだ便乗すンじゃありませン」
百合子「三つ編みで可愛くなったで賞をお願いします!」ハイッ
アンジェレネ「わた、わたしも三つ編みです!三つ編み長いで賞で!チョコラータ・コン・パンナを!」ハイッ!
アニェーゼ「じゃあ私は三つ編み上手で賞ってことで本場イタリアのエスプレッソを」ハーイ
一方通行「次々便乗すンな本場のってあれか砂糖滅茶苦茶いれてコーヒーガン無視のあれかこら」
イソイソ イソイソ
一方通行「他のシスターどももイソイソと三つ編み編むなもってこねェよ え、これ持ってこないといけねェ流れなンじゃね? とは思ってやらねェぞこら」
ルチア「……」イジイジ
一方通行「……イタリアーノ、お前……三つ編みへたくそだな」
ルチア「……ルチアです」
一方通行「……元気だせ、三つ編みくれェで女の価値は決まらン。っあァァもう分ァったクリスチアーノ・ロナウドが不憫でしかたねェからよォ!」
ルチア「ルチアです」
一方通行「元気づけるためにこの俺がコーヒー淹れてやらァ!ほれ端からちゅうもォォォォォン!!!」ウガァァァァ!!
百合子「さっすがあっくン!大好きィ!」エヘヘェ
アニェーゼ「さすが私は一度はお洒落道を共に究めようと思った男、やるときゃやるじゃねえですか」
アンジェレネ「チョコラータ・コン・パンナっが飲・め・る♪」ワクワク
ルチア「ルチアです。もうルチアの原型もなかとです。ルチアです。何故かサッカー選手になってました。ルチアです。ルチアです。ルチアです……」
一方通行「全員分のを淹れてたら滅茶苦茶時間くった……」ハァ
一方通行「これでもまだ起きてこねェのか、オリアナ」
一方通行「……」
一方通行「っとォ、二階の、この部屋っと」
コンコンコン
一方通行「……返事なしか」
一方通行「アーノルド・シュワルツネガーは大方酒を飲んで二日酔いなのでしょう、とか言ってたが」
一方通行「……」
一方通行「おい、オリアナさァン?てめェのダチが来ましたよォ」
ゴンゴンゴン
一方通行「返事ねェなら勝手に入ンぞォ?」
ゴンゴンガンガンガン
一方通行「返事無し、よし入ろう」
ガチャッ
一方通行「さて、諸兄に質問である」
一方通行「この場合、女性の部屋に返事を待たず入った男に待っているのはなんでしょォ」
一方通行「そう、ラッキースケベですねェ」
一方通行「例えばお着替え中ですとか、例えばシャワー室から出てきた直後ですとか」
一方通行「当麻のことをご存知の方なら思いつくことでしょォ」
一方通行「オ リ ア ナさンは、エミリアーノ・ヴィヴィアーノによれば酔っているンじゃねェかってェ可能性もあっからなァ」
一方通行「酔って熱くなって、ベッドの上で全裸なァンてこともありえる」
一方通行「果てさて、そンな俺の前に待っていた光景は!!!」
オリアナ「」スー スー
一方通行「普通に布団被って寝てました」
一方通行「まァ俺は分かってたンですけどね。だから入ったンだから」
一方通行「さァて本格的に起こすとすっか」
一方通行「あ、苦情は一切受け付けねェぞそこはオリアナのあれなシーンだろとか無しだぞだって俺はここに精算しにきてンだからな生産してどうずンだフラグを」
一方通行「おォい、オリアナー」
オリアナ「……んー」ムニャムニャ
一方通行「おきろってンだよ」
オリアナ「ん……えぇえ、なぁにもう、今日はおねぇさんが必要な仕事は、ないでしょう……?」
一方通行「仕事はねェけど滅多に会えねェダチが来てますよォ」
オリアナ「んぅ……」パチッ
一方通行「よっ」
オリアナ「……坊や?」
一方通行「そうそう、坊やこと一方通行でェす」
オリアナ「びっくりしちゃった……なぁに?夜這い?」スクッ クスクス
一方通行「お昼前ですけどねェ」
オリアナ「それでも女の人の寝室に入っちゃうなんて……おねぇさん、勘違いしちゃうなぁ」
一方通行「……」
一方通行「こら、俺と二人だろうが。アホの真似やめろ」
オリアナ「……」
オリアナ「レーくうううううん!!!今日も可愛いわねええええええ!!」ヨシヨシヨシヨシ
一方通行「昔『子供が欲しい』って単に子供好きで言ったのに誤解されてエロエロキャラが定着しちまったなンててめェも災難だよなァ」
オリアナ「それからすっかり自分が分からなくなって、血迷って教会になんか入っちゃったせいで自分の子供は出来ないけれど」ナデナデ
一方通行「今は俺と探した夜間の託児所で働いてンだもンな」タイヘンダナー
オリアナ「子供たちから元気を貰ってるから平気よ、おねぇさんは」ナデナデナデ
一方通行「同じようなもンなのに学園都市の淡い希望さンとは全然違うく思えるのは何故だろう」ハテ
オリアナ「んー、おねぇさんは純粋に母性だから?かなぁ」ナデナデ
一方通行「そういやまだ他の奴らに話してなかったのかよ、もう数ヶ月経ったろ」
オリアナ「だってぇ、みんなのイメージと違い過ぎるじゃなぁい。おねぇさんみたいのが子供の面倒みてるなんてぇ」ナデナデ
一方通行「それで夜遊びしてるなンて誤解されてここをおン出されたらどうすンだよ、身元が無くなったら託児所でも働けねェぞ」
オリアナ「だってぇ……」ナデナデ
一方通行「……これからはあンま俺もお前が落ち着くように頭貸すことができなくなっかもだからよォ。しっかり、自分を見つけねェと」
オリアナ「……レーくん、それって」ナデナデ
一方通行「ン……お前が言ってたみてェに、俺にもその、一人、これだって奴が。分かった」
オリアナ「……そっか。偉い偉いよぉ、レーくん」ナデナデナデ
一方通行「うっせ、偉くはねェ」
オリアナ「レーくんがそこまで大きくなったんだもの。おねぇさんもしっかりしなきゃなぁ」ナデナデ
一方通行「……すまねェ。一緒に、お前だけの絶対の基準点を探してやるって、約束したのに」
オリアナ「ううん……大丈夫。子供たちに囲まれて、振り回されて、おねぇさんなんだか分かってきたから。おねぇさんが何者で、何のために生まれてきたのか。神様が教えてくれなかったことが、あの天使達と一緒なら。なんだか分かってきたの」
オリアナ「……気づいてくれて、一緒に探してくれて、頑張ってくれたレーくんのお陰よ。ありがとう」ナデナデ
一方通行「……いい加減離してくださいお胸の圧迫がそろそろやばいです色ンな人に怒られる申し訳が立たなくなる」ギュウウウウウウ
オリアナ「……そろそろね、みんなに話そっかなぁとは思ってたの」
一方通行「夜間託児所のことかァ?」
オリアナ「うん。せっかくあの子たちのお陰でおねぇさん自分の生き方が分かってきたのに、ここの人たちに誤解されたまま、誤解の目を増やし続けていったら、おねぇさんまた、何がなんだか分からなくなっちゃいそうじゃない?」
一方通行「ンーで俺を殺しにかかンですねェいつかみてェに」
オリアナ「もうレーくんいじわるねぇゾクゾクしちゃうぞおねぇさん」
一方通行「混ざってる混ざってる。……ンじゃァ、俺も着いてってやる。それなら怖くねェだろ、みンなに受け入れられねェかもしれねェっていう不安も、少しは紛れンじゃねェか?」
オリアナ「……レーくん優しい。良い子良い子」ヨシヨシ
一方通行「全く俺は子供じゃねェってのに」
オリアナ「おねぇさんから見ればレーくんは子供なのぉ。坊やとも言うけど」ナデナデ
一方通行「はいはいそォですね。ほら、行くぞ。みンな下で待ってンだ」グイッ
オリアナ「うん……ねぇレーくん」
一方通行「あァ?」
オリアナ「おねぇさんねぇ、レーくんがこのまま誰とも進展せずに大人になったら、真剣に惚れちゃってたかもなぁ」フフッ
一方通行「……そうかよ」
オリアナ「でも今はね、何だか自分の子供を送り出す気持ち。こんな気持ちまで分からせてくれて、感謝してる。ほんとよ?……頑張ってね、レーくん」ギュッ
一方通行「後ろから頭抱くな……とりあえず今から頑張るのはてめェの方なンだからな、そこンとこ忘れンなよおい」
オリアナ「うん……おねぇさん頑張るね、レーくんに負けないくらい。せっかくここまでレーくんのお陰でこられたんだもの」
一方通行「……俺は別に、お前の親友としてだな」
オリアナ「もお、それが嬉しかったって言ってるの……ところでレーくん?」
一方通行「……なンですかァ、おねェさン」
オリアナ「……オルソラ=アクィナス、なのかな?」
一方通行「……さァな」
オリアナ「おねぇさんはレーくんに助けられたけど、本当はレーくんの方こそ助けが、癒しが必要なんだろうって思ってた。おねぇさんはそういうことができなかったけど……あの人は、ちょっと変わってるけど。その点じゃあ誰にも負けないって、おねぇさん思うなぁ」
一方通行「……分かってる、言われなくてもよォ」
オリアナ「……余計なこと言っちゃった。ごめんねレーくん。それじゃ……いこうか」
一方通行「……ン」ズイッ
オリアナ「……なぁに?」
一方通行「最後に撫でとけ。取り乱して隠語全開で暴れねェように」
オリアナ「ほんと優しいんだからぁレーくんは。おねぇさんメロメロだよぉ」ナデナデヨシヨシ
一方通行「へェへェ……ンじゃ、いくぞ」
一方通行「お前の絶対の基準点、お前が見つけたお前だけのお前を、みンなに分からせに」
オリアナ「……うん」
ガチャッ バタンッ
一方通行・赤裸々日記
とある子供好きな親友について
執筆完了!!
その夜
一方通行「……」カリカリカリカリ
百合子「みンなと『エロ託児所』ことオリアナちゃンが仲良くなれてよかったよねェお父さン」
木原「その肩書きはどうなんだと思ったが本人が面白そうだったからいいか」カシャンカシャン
一方通行「あァ、無理してンじゃねェあいつの笑った顔は中々良かったろうが。オ リ ア ナの」カリカリカリカリ
木原「……なんで強調した?」カシャンカシャン
一方通行「今あいつの分の日記書いてて何度も書き間違っちまってなァ」カキカキ
百合子「ン!素敵なおねェさンだった!百合子もあンなンなるべき?」
木原「べきー」カシャンカシャン
一方通行「べきべきィ」カキカキ
百合子「えへへェ、真似っこだァ」ニコニコ
百合子「明日はみンなと遊ぶ約束だもンね!早くねるべきだね!」ピョンッ クルッ スタッ
木原「見事なバク宙」カシャンカシャン
一方通行「おォ、早く寝ろ。まァお前は早起きだしあンま関係ねェかもだが」カリカリカリ
百合子「ン!百合子早寝早起き!だから無敵!」フンス
一方通行「本気で言ってたのかあれ」
百合子「健全なる肉体は健全なるほにゃららとふんにゃらほにゃぺで出来てるンだよ!あっくン!」
一方通行「構成要素ふわっとしすぎだろお前」カリカリカリカリ
木原「俺たちは別室だから行くな。お前もあんまり根つめて書いてねぇで、早く寝ろよ。クソガキ」カシャンカシャン
一方通行「へェへェ、おやすみなさァい」カリカリカリ ヒラヒラ
百合子「えへへェ、おやすみ!あっくン!」フリフリ
木原「じゃなぁ」カシャンカシャン
一方通行「ンー」カリカリ
ギィッ
……
一方通行「……なンで戸口でこっち見てンですかァ?」
百合子「……あっくン。百合子ね、あっくン大好き」
一方通行「……おォ」
百合子「……百合子、あっくンの妹?百合子、あっくンと血なンて繋がってないけど。百合子、血なンて、流れてないけど。ほにゃららでしか、出来てない、から」
一方通行「……当たり前すぎて抱きしめる価値もねェ」
百合子「……うン。えへへ、おバカな百合子がちょっち頭使ってみた!……ずっと妹だよね?」
一方通行「……」
ヒュンッ
ワシャワシャワシャワシャ
百合子「ひァっ!あ、あっくゥゥン三つ編み解けるゥゥ」ワタワタ
一方通行「ったり前だろって言ってンだろがこのバカたまに考えると思ったら碌なこと言わねェなこのバカバカが」ワッシャワッシャ
一方通行「……俺はお前の兄貴、お前は俺の妹。変わるはずねェだろ。何言ってンだ」
百合子「……えへへェ」
ギュッ
百合子「……百合子アンドロイドでよかったァ。涙腺ないもン」エヘヘー
百合子「だから百合子、泣いたりしないよ。泣くような弱い子じゃないの。あっくンの隣で、ずゥっと笑ってるの」
百合子「百合子はあっくンの妹で、幸せだから」
百合子「『めっちゃ幸せ』!だから」
百合子「あっくンは、あっくンの『めっちゃ幸せ』見つけてね。『百合子のお兄ちゃン』のあっくン!!」
ギュゥゥゥゥゥゥ
一方通行「……ありがとよ。……『俺の大事な妹』の、百合子」
百合子「……えへへへへへェ」
パッ
木原「」ジーーーーッ
一方通行「録画してンなクソボケ親父」
木原「俺も涙腺なくてよかったぁ」ジーーーーッ
百合子「あとで焼き増ししてみンなにみせようね!お父さン!」ニコニコ
一方通行「やめて」
百合子「えへへ、えへへェ。百合子あっくンの妹!超妹!みンなに自慢しよ!」エヘヘー
木原「じゃあ俺も超親父。超クソ親父」カシャンカシャン
一方通行「それでいいならいいけどよ」
百合子「それじゃこンどこそ、おやすみなさい!あっくン!」
木原「そいじゃな、クソガキ」カシャンカシャン
一方通行「おォー」
木原「……俺からお前に言うことは何もねぇよ。親父はこういうとき黙っておくべき、だ」カシャンカシャン
一方通行「……黙ってねェじゃねェか」
木原「……大きくなったなぁ。一方通行」
一方通行「……きィィはらくゥゥゥンは、ちっさくなりましたねェ」
木原「親父はいつか息子に抜かれるもんだ」カシャンカシャン
木原「しっかりやれよ、バカ息子」カシャンカシャン
一方通行「……おォよ」
一方通行・赤裸々日記
とある妹と親父について
執筆完了!!
一方通行「……」カリカリカリ
一方通行「……」カリカリカリカリ
一方通行「……」カリカ……カタッ
一方通行「終わったァ……」フゥ
一方通行「かなり時間かかっちまったなァ……」
一方通行「これで、とりあえずの……精算は終い、か」
一方通行「……」
一方通行「心に決めた、一人」
一方通行「……」
一方通行「……心の整理をするのにも、ねェ」
一方通行「……」パシッ
カキカキカキカキ
『僕は ハリー・ポッタ○です』
一方通行「……」
『こんにちはハリー・○ッター。僕はトm ここにきて何をバカなことを書いているのあなたは』スゥゥゥゥッ
『見てンじゃねェよ』カキカキカキ
『こんな大事な場面で日記から目を離してたまるもんですか朝からみっぱなしよ』スゥゥゥゥッ
『職探せクソニート』カキカキカキ
『それで?』スゥゥゥッ
『あァ?』カキキ
『何か相談したいんでしょう?この日記に残る形で』スゥゥゥゥゥッ
『鋭いなお前』カキカキカキ
『伊達にあなたの保護者やってないわよ』スゥゥゥゥッ
『養ってンの俺だけどな俺と黄泉川だけどなもうすぐ番外個体も加わるが』カキカキカキ
『言い忘れてたけどこの日記帳本気だせばインク噴出してバッシャァァできるから』スゥゥゥッ
『すいませンでした』カキカキ
『よろしい。それで?』スゥゥゥゥッ
『……この日記にゃァ、過去のこと書いてもいいっつったよな』カキカキ
『それがあなたに必要ならば』スゥゥゥッ
『……なァンも文脈にも関係ねェンだよ。これまでの落書きとも、ダチとであったことの話でもねェ。それでもいいか?』カキカキカキ
『何度も言わせない。あなたがそれを書く必要があると思うなら。心の整理をしたいのなら。ここに書きなさい。これは、あなたの日記帳。あなたの言葉で、あなたの心を書きなさい』スゥゥゥゥッ
『……他人の文字が浮かび上がるンですけどね』カキカキ
『いいから。みんな、待ってるわ。家族のことね?たぶん』スゥゥゥゥッ
『……たぶンはなンだ』カキカキ
『いいからそれで……」
『何のことを書くの?一方通行?』
『……芳川。俺は』
最終安価です
1.『暗部であったことについて、今から書こうと思う』
2.『旅行であったことについて、今から書こうと思う』
3.『虚構人格事件であったことについて、今から書こうと思う』
4.『あの実験について、今から書こうと思う』
これから0時までの間に、多数決です><
敢えて名前は出しませんでしたが、どれが誰だかは深く考えず、>>498であげた順番通りに考えてください
まぁないでしょうが、一応900までいったら数字は締め切りということで
それでは、みなに武運を どうぞよしなに
『旅行で……そう』スゥゥゥ
『なンか、お前がほくそ笑んでる様が目に浮かぶンだが気のせいか』カキカキ
『いいえ……ふふふ。あのときの質問に、答えてあげるのね?』スゥゥゥッ
『……なンのこtだ』カキカキ
『とぼけちゃって……』スゥゥ
『あなたが酔ったふりしてごまかした、あの花火の日の時の言葉を。あの人に伝えるのね、アクセラレータ』スゥゥゥゥゥッ
『……そうできたら、と、思う』カキカキ
『……出来るわよ、あなたなら』スゥゥゥゥゥ
『……俺は』カキカ
『私達の 家族の アクセラレータ ならさ☆』スゥゥッスゥゥッスゥゥッスゥゥッ
『……見てたのかよ全員で』カキカキ
『……そういうこと』スゥゥゥッ
『早く寝ろ……ラストオーダー、ミサカワースト』カキカキ
『は~い!って、ミ サカはミサ カは アクセラレータに 紙 面 上 で元気におやす みなさいを伝 えてみたり!』スゥゥゥゥッ
『字ィ下手だなお前。なンか俺の名前だけ上手いけど』カキカキ
『あぁあ、けぇっきょくかおりおねぇさまかぁ。ミサカ賭け惨敗だよもう。失恋手当て以上に奢ってもらうかんね、アクセラレータ。おやすみ!』スゥゥゥゥッ
『賭けしてンな』カキカキ
『おやすみじゃ~ん!乳は揉むなよ~」スゥゥゥゥッ
『酔ってンのかはよ寝ろ』カキカキ
『実は私には隠れ巨乳っていう隠れすぎて隠れきった設定がね』スゥゥゥゥッ
『前聞いたわ寝ろさっさと寝ろお前眠いンだろ』カキカキ
『頑張ってらっしゃい。ふざけたことになったら承知しないわよ』スゥゥゥゥッ
『いたって真面目にいってやらァ。じゃァな』カキカキ
一方通行「……(俺の気持ち)」
――好きでこんな格好してるわけじゃねぇんだよぉぉぉぉ!!!ど素人がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
一方通行「……(そういや出会いは最悪だったなァ。超怖かったあいつ)」
――あぁぁぁぁぁ!ななちゃぁぁぁぁぁん!!!!!!
一方通行「……(それが、いつの間にやらなンだか面白いことになってて)」
――ありがとう、ございますううううううう!!
一方通行「……(あいつ、なンか、放って置けなくて)」
――あ、一方通行!!わたくし神裂火織と!!!と、友達になってください!!!
一方通行「……(気づいたら、その言葉に頷く以外なかったンだよなァ)」
――そうですか。それは……嬉しいです
一方通行「……(あいつといると楽で)」
――よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!みたかど素人がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(あ、わ!わたしですか!!……やった ボソッ)
一方通行「……(ってェだけじゃねェ、か。ちょっとダメなとこもあって)」
――いやいやいやいや!!嫌とかじゃいやいやいや!!!むしろ、あの!!!
一方通行「……(すぐ慌てやがるし……ってか俺あの時なに手ェ繋いでンの馬鹿かそりゃ爆ぜろとか言われるわこれ)」
――また、たまにでいいので。かおりと呼んで貰え……ますか?
一方通行「……(俺いつからかおりって呼ンでンの?)」
――あ!おきましたか!?一方通行!! ―おう……あ~なンだ、これはどういう状況だ、かおり ―!?
一方通行「……(こっからか……思えばこっから距離が近くなったっけなァ。ンで……)」
――ごちそう、さまです ―― ――Salvere000!!!!
一方通行「……(あの時には、もう。俺は)」
一方通行「あいつのことを特別に想ってた、ンだろうな。かおりを。かおりだけを」
一方通行「……ほとンど旅行以外のことで埋まってるじゃねェか」
一方通行「……っはは。かおりのことを考えて、こンなにページ進めやがった」
一方通行「……何を悩ンでンだ、俺は」
一方通行「何を迷ってやがる、学園都市第一位の頭脳」
一方通行「単純だろうが。心を読み解く演算式」
一方通行「ここからはじき出されるものはなンだ?」
一方通行「俺は何を想ってる?」
一方通行「この、綴った100ページ以上の思い出は、俺自信の心は、俺に何を教える?」
一方通行「簡単だよなァ、そうだよなァ」
一方通行「俺は」
一方通行「かおりが。神裂火織が」
一方通行「好きなンだ」
プルプ
ガチャッ
神裂『は!はい!かおりです!』ドタドタバターン!!
一方通行「……なンだ、騒がしいな。手が空いてねェなら後から……」
神裂『いえそうでなくて、その!今世紀最大のガッツポーズをしていましたら床が抜けてしまって!ななちゃんとちょっと!そ、そんなそれはななちゃぁん!あなたがあんなおちょくるような……んなぁあぁあ!?まだ言いますかああああ!』
一方通行「……世界広しと言えど、刀と喧嘩すンのはお前くれェだろうよ」カカカ
神裂『あなたもきっと、一日中ななちゃんといれば分かりますよ。もうこの子はお節介ですぐに茶化してくるのですから……い、今だって』
一方通行「……そォな、分かるようになンねェと、だよな」
神裂『……ひょっとしてななちゃんフラグが立ってるんですか!?!?』
一方通行「……ちげェよバカ。俺もあれだったがお前も大概か……なンですかァ?鈍感属性は人に移ってくンですかァ?」ハァ
神裂『ど、鈍感とはあなただけには……!』
一方通行「ざァンねンでしたァ、俺はもう鈍感男の汚名は完全に返上ですゥ。そンで今お前が言いたいこともよォォォく分かっちゃいますゥ」
神裂『え……?あ、あの!それは、どういう!?!?』
一方通行「……俺、今英国にいンだよ」
神裂『急に……は、はぁ!?聞いてませんよ!そ、それならそうと、わた、私も予定を前倒しにして帰りましたのに!!』
一方通行「それじゃ意味ねェよ……ンでな、まァ三日?くれェで学園都市に帰る」
神裂『そうなのですか。あ、その、それでしたらあちらの様子もお聞きしたいので……』ヨシッ!
一方通行「……お前に、大事な話があるンだ。かおり」
神裂『……へ?』
一方通行「っつゥわけで、三日後?あァ、やめだ。二日後にする。空けておけよ予定」
神裂『ちょ、あの!話、話というのは!?!?』
一方通行「今言ったら意味がねェよ」
神裂『あ……その、それは、』
一方通行「……一つ、ヒントだ」
一方通行「……花火の日。俺は……正気だった」
神裂『!?!?!?!?!?!?!?!?』
一方通行「……じゃ、二日後な」
神裂『あ!!ま、待ってくださいあっくん!!それtt』
ピッ
一方通行「……かけなおしてくる勇気はねェだろ、多分」
ドサッ
一方通行「……明後日、か。もう日付はとっくに跨いでっから、明日、だけどな」
一方通行「……もっと簡単にいくもンだろうと思ってたンだがなァ。人の心ってェのは、分からねェもンだよまったく」
一方通行「……寝るか。明日も早ェし」
モゾモゾモゾ カチッ
一方通行「そういやイギリス来てから一度も何もぶっかけられてねェな俺超ついてンな」フフン
一方通行「」スー
―俺はお前が――
―でも―――は――10031人――
一方通行「」ウーン
――なンでだろうなァ闇―く――
――忘れにし――いつかの未来――塵も――
一方通行「」ウーーン
―守ってみs――本当に大切なら――
―――あなたの――全てを――
一方通行「」ウーーーーーン
――なァ――かお――
一方通行「」ウーーーーーーン
――ななちゃんの中――いや―そいつの、正体h
バッシャアアアアアアアアアアア!!!!!!
一方通行「あっつァァァァァああああああ!?!?!?!?な、なンだァァァアアア何事だおいいいいい!?!?!?」ボタボタボタ
芳川『実は映像送受信も可能だったりしてね』フフフ
一方通行「は、はァァァァ!?!?いやいやいやありえねェ!!今確実にあっついコーヒーでてたぞおい!!!」
芳川『あなたうなされてたから、起こしてあげようと思って頑張ったのよ。その想い、日記に届いたのねきっと』フフフ
一方通行「ふ……ふっざ。け」ワナワナワナワナ
一方通行「ふざけてンのかァァァァ!芳川ァァァァァ!!!!」
芳川「いたってまじめよ、一方通行」
つづく
『男達の談義』
※時系列的には垣根吹寄成立後、精算編前。そんな暇なかっただろうという細かいことを言ってはいけない
上条「今日は垣根ん家で男集会なのでございますよ」
垣根「なーなんで制理帰さねーといけねーんだよー。やっぱ納得いかねーわー。お前らとも知り合いなんだからいいじゃんよー」ブーブー
浜面「前までこの集会に女同伴で来たら翼で本気で殴りかかってきておいて何言ってんのお前」
垣根「付き合いたてなんだし多めにみろよー」ブーブー
フィアンマ「自分の事となると甘くなるのだなぁ」ジャッジャッ
一方通行「お前普通の料理も上手ェなやっぱ」モグモグ
フィアンマ「光栄だがつまみぐいやめろと言っておろうが貴様」
上条「一方通行さ~ん。人生ゲームで負けたんだからちゃんと配膳係りしてくださーい」
一方通行「うっせェ現実では億万長者とは程遠いくせに」
上条「エンゲル係数下がっても入院やらなんやらは代わりませんからねーハハハうるせぇよ」
垣根「ほんっと制理かわいいんだぜなぁ浜面聞いてくれよ聞かなくても喋るけど」
浜面「こいつ女できるとほんと面倒臭いタイプだわ今までありえなかったから想像もしてなかったけど」
垣根「この前さぁ、俺が」
浜面「流すのかよあぁもうこれ俺の話聞いてないやこいつ」ウゼェェェ
上条「上条さん、同級生のそういうのを聞くのはなんだか複雑です」ハハハ
垣根「そういや上条は制理と同じクラスなんだっけか。お前、制理の着替えとか覗いてねぇだろうな」
上条「キョウハイイオテンキデスネ」ダラダラダラダラ
垣根「絶賛雨降り中だろだから家飲みなんだろこっちみろお前殺すぞ答えろお前こら」バサッ
上条「ノゾイテ ハ イマセンヨーホントダヨー」ダラダラダラダラ
浜面「覗いて『は』ってのがポイントだな」
一方通行「どうせ当麻のことだから大覇☆祭中確認もせずに教室入ったら着替えしてたとかそンなンだろ」コトッ
上条「お前鋭すぎだろ怖いわ」
垣根「今の俺の翼の鋭利さには負けますけどね」ジャキッ
上条「待って違う違います違うんです垣根さんあれは不可抗力でしてまさか泥まみれになっちまった吹寄さんが服を全部着替えていようとはおもわ」
浜面「……全部て」
上条「あ」
垣根「」バサァァァァァァァァァァッ
一方通行「おォォ、本気モード」ケタケタ モグモグ
フィアンマ「俺様の第三の手がうずく邪気眼的な意味でなく」モグモグ
上条「ちょ、ちょっま、待ってくださいいいいい!!!」
垣根「死ね」
ゴシャッッッ
浜面「めり込んだなぁ上条」モグモグ
フィアンマ「まるで壁画だ」グビグビ
垣根「殺さなかっただけありがたく思えよてめぇマジでできるなら脳みそ摘出して制理のその記憶俺に移してぇくれぇなんだからな」
一方通行「俺やろうと思えば多分できっけど」モグモグ
上条「勘弁してくださいそして誰か反省しましたから誰か助けて苦しいです」シクシク
垣根「マジでどうやんの?」モグモグ
一方通行「脳の電気信号をこう、ほにゃっと」
フィアンマ「ふわっとした説明なのにこやつなら本当に出来るのだろうなぁと思えるのが恐ろしい」モグモグ
浜面「っつかマジ美味いフィアンマこれ超美味いんだがなんでお前普段寿司以外作らないんだ」モグモグ
フィアンマ「塩辛明太パスタなんぞ料亭で出せるわけなかろうが」
垣根「こっちは?ジャガイモと」
フィアンマ「じゃがいもとオイル漬けニシンのにんにく焼きだ。どちらも俺様が空けるワインと合わせた」グビグビ
浜面「ビールも合うわぁきっと飲みてぇぇぇぇ」ゴクリ
一方通行「フィアンマそこンとこ真面目だかンなァ」
浜面「パスタかぁ。これで大親友の彼女の連れとかいたら出会いばっちりなn」
垣根「あ、たっきー?バカ面がまた浮気疑惑だー」
浜面「早いよ待てよ違うんだって違うんです滝壺さぁぁあぁああん!!!」ウワァァァァァ!!
浜面「帰ったら鞭で百叩きねって言われた」ズーン
垣根「家まで来るって言わなくてよかったわぁドアへこまされたらやだし」モグモグ
フィアンマ「参考画像は>>865だ」グビグビ
一方通行「自業自得たァこのことだ」
浜面「違うんですよう流れですよぅ本気で言ったわけじゃねのですよぅ」シクシク
垣根「ってかお前があのグループ好きとかまんま過ぎてなんかやだわ」
フィアンマ「DQN御用達(笑)」
一方通行「濡れたまンまでいっちゃってェー(笑)」
浜面「いいじゃねぇかよぉ!滝壺だってノリノリで聞いてくれんだぞ!」
一方通行「……タオル振り回したりすンのか滝壺が。いや、多分いつもの鞭か」ゴクリ
フィアンマ「そしてそのまま浜面に打ち下ろすのだな」ゴクリ
垣根「な、なぁ。そういうプレイってやっぱしておいた方がいいのか?どうやって言い出せばいいのか……」オロオロ
浜面「そんなことしねぇよ日頃から鞭片手に乗ってたりしねぇよ俺の滝壺は馬鹿にすんなそして垣根は知らねぇよプレイでもねぇよ普通のカップルはそんなん必要ねぇからなお前の常識はあてにならねぇって分かったろ捨てろ捨てちまえさっさと」チクショウ
上条「浜面さん、上条さんは滝壺さんへの証言ちゃんとしてあげますから助けてください」
垣根「でさー、映画のあと泣き出してさー」パラパラッ
浜面「なんか同じ話ばっか聞いてる気がするんだが」
垣根「そうか?でなー?」パラパラッ
フィアンマ「正式に付き合ってる者同士気兼ねなく自慢できるのだろう、俺様たちは気にしてないが。というか聴こえているが」モグモグ
一方通行「当麻も似たようなもンだけどな」モグモグ
上条「はっはっは、何言ってるんですか。……ところで垣根さっきから何めくってんの?」
垣根「あ?昨日発売でさぁ」ヒョイッ
上条「……女性誌を普通に買う男の人って」
浜面「リア充っぽいわぁ死ねばいいのに」
垣根「いや俺の場合仕事柄ね?お、そだあれしようあれ!」パサッ
一方通行「ンだよテーブルの上にてめェの雑誌広げて」
垣根「あれだよ!このページで好みの女を皆でいっせいに指差して、あの、被ったら、ほら、ば、×ゲーム?」
一方通行「把握しきれてないのにはりきるな面倒くせェ」メンドクサイ
上条「でも上条さんもよく土御門やら青ピやらとしますのことよ男性誌で」
浜面「好み出るよなースキルアウトの頃拾った雑誌でよくやったわー」
フィアンマ「趣旨がよく分からんのだが」メンドクサイ
一方通行「結論」
垣根「お前らおっぱい星人すぎるわ引くわ」ウワァ
フィアンマ「顔で選ぶのがいいとは言わんが貴様らは偏りすぎだ」ウワァ
浜面「いいじゃねぇか!!!男の子の夢じゃありませんか!!!」グッ
上条「その幻想をぶっ殺すなんてもったいないですのことよ!!」グッッ
一方通行「……あの二人にも牛乳勧めておくべきなンだろうか」
垣根「フィアンマは日本人っぽくねぇ顔立ちのが多いか。やっぱ日本人顔じゃ物足りねぇの?」
フィアンマ「そうでもないが、美しい顔という基準点が少し違うからであろうな。日本人女性が嫌いというわけではないぞ?」
上条「そしてお前ら二人はさぁ」
浜面「……黒髪、長髪、清純派、でも少し勝気っぽい目。ものの見事に被りまくってたな」
垣根「まぁ制理のが無限大数倍可愛いがな」
一方通行「別にそンな偏ってたつもりはねェンだがなァ?」ンー?
上条「深層心理でこういう方がいいって思ってるんですかねぇ」
浜面「おもしれぇなぁ。俺らの周りだと……」
垣根「バカ面空気読め」
上条「なんでそこでそういう話に持って行きますかね空気読みましょう浜面くん」
フィアンマ「そこは具体的には言わないところであろうまったくバカ面はこれだから」
浜面「ひっでぇ」
一方通行「お前らなンの話してンだよ」
こうして男達の夜は過ぎていくのでした
閑話・おわり
『百合子と木原くんと一方通行と時々空港職員』
百合子「あっるこォ~あっるこォ~♪百合子は元気ィ~♪」
一方通行「早朝のケルゼイ公園を百合子に引っ張られて散歩中だ」ショボショボ
木原「ベッカムにある公園だが女子寮がどこにあるのか分からねぇから適当に選んだ。多めにみてくれ」カシャンカシャン
百合子「今なら真猿もォ~クイック、オバドラ無しでい~け~る~♪」
一方通行「どンだけ絶好調だ無理言うな」
木原「通常じゃ撃破不可能って開発者も言ってたしなぁ」カシャンカシャン
一方通行「ってか誰が分かるンだよ」
百合子「あっくンも一緒だし、めっちゃ可愛いお父さンも一緒だから大丈夫!」フンス
一方通行「……そうな、そ……~~~~~っ!!」ブハーッ プルプルプル
木原「改めて確認して笑ってんなクソガキ」カシャンカシャン
一方通行「いいえェクソ親父似合ってますよォ……」プスッ クッククク
百合子「お父さン超可愛い!」ニコニコ
木原「お前のが澗倍可愛いわ」カシャンカシャン
一方通行「10の36乗かいよいよもって聞きなれねェな前からだけど」
空港職員「やっとみつけたぜあの兄妹そして犬。俺のマグナムを一晩不能にさせてくれたかりを返してやらないとな」
「HAHAHA!キミのはポークビッツじゃないかマイク!」
空港職員(以下マイク)「おいおいキミがそれを言うのかいトム」HAHAHA
トム「さあてなんのことだか。それよりどうやって復讐するんだい?物騒な真似なら、俺は帰って夢の続きを見させてもらうことにするよ」
マイク「安心しろよ、ちょっと爆薬をつかうが、いたって穏便さ」HAHAHA
トム「それを穏便と言うのなら、ナチのやったことがノルウェーで表彰されるだろうさ」
マイク「何故平和賞だけノルウェーなんだいスウェーデンでなく」
トム「知らないさ帰ってママにでも聞きな」
マイク「そして英国人なのに何故ノリが小粋なアメリカンなんだい俺たちは」
トム「知らないさその方が動かしやすいからだろうさ」
マイク「まぁとにかく。この爆薬をこの先の噴水の水の中にしかける。少量だが、水しぶきは確実に上げられる。その水で水浸しにしてやろう、というのが作戦さ」
トム「なるほどそれなら協力しよう」
百合子「あっちに噴水があるンだよねェあっくン」
一方通行「おォ。朝っぱらだってのに暑ィから涼もうぜ」アツイ
木原「なんかアホなことがおきる予感がすんなぁ」カシャンカシャン
噴水裏手
トム「そら来たぞ!この向こうを彼らが通るはずだ!これで俺たちの作戦は完了だ!しかし暑いな!」
マイク「あぁ、暑いなか待機してたからクラクラする、でもまぁやっと俺たちにも運が向いてきたぜ! そら、導火線ファイア!」
バチバチバチバチ
トム 「よし、マイク。あとはそれを水の中に入れて離れるんだ! 爆風に巻き込まれるとあの世だぜ!」タッタッタッタ
マイク「あぁ!……あ」
爆薬「ふえぇ……ここどこぉ? お水に沈められゆのやだよぅ」
マイク「べ、べりーキュート……たまんねぇ」
トム「お、おい!?マイク!?!?暑さで幻覚でもみてるのか!?しっかりs」
ばごおおおおおおおおおん!!!
マイク「ぶごおおおおおおおおお」
トム 「何やってんだマーーーーーーーイク!!!!!」
一方通行「……でけェ音がしたと思ったらほンと何やってンだあれ」
木原「ってか誰が元ネタ知ってんだ古過ぎるわ」カシャンカシャン
一方通行「いやそのへンは知らねェけど」
百合子「びっくりしたァ!」
トム「……OH。……~~~、~~~~、~~~(近くで見たら、妹の、メアリにそっくりじゃないか)」フラ~
一方通行「あっちの奴のダチかこの不審者」カチッ
木原「百合子、爆薬つながりでアックスボンバーいったれ」
百合子「うン!っっっっしゅゥ!」
ッドゴオオオオオ
トム「ぶごおおおおおおおおお」ドサッ
百合子「イチバァァァァァン!!」ウィィィィィィィ
一方通行「ポーズはハンセンじゃねェか」
木原「アックス一番ウエスタン二番」カシャンカシャン
一方通行「知らねェよやってろ勝手に」
こうしてその後乗りに乗った百合子によって
トムとマイクはホーガンとハンセンそれぞれのフィニッシュ・ムーブまで練習台になりましたとさ
閑話・おわり
『とある一人と一振りの作戦会議』
神裂「ど、どうしましょうななちゃぁぁんどうしようどうしよう」アワアワ ブンッ ブンッ
ななちゃん「落ち着いて落ち着きなさいかおりまずは事情を説明しなさいいきなり抜いて素振りはやめて平常心を取り戻したいのは分かるけどテレズマ乗っちゃってる呼吸法滅茶苦茶で制御しきれてないから部屋がどんどん壊れてってるやめて」ガシャガシャ
神裂「あ、あぁぁあしまったあああ!ただでさえ床を踏み抜いてしまった後なのにいいい!!」ピタッ
ななちゃん「弁償でしょうね」ガシャガシャ
神裂「……か、垣根さんなら、見逃してくれたりしませんでしょうか」
ななちゃん「……あっくんが聞いたらなんて言うかしら」ガシャガシャ
神裂「きっちり弁償します」シュン
ななちゃん「よろしい」ガシャガシャ
神裂「っていうか、そうですよ!あっくん!あっくんですよななちゃん!!」ガシッ
ななちゃん「さっきの電話の相手くらい分かってるから内容を説明しなさいまた振り始める前に」
ガシャガシャ
ななちゃん「大事な話、ね」ガシャガシャ
神裂「し、しかも、あのときのことを覚えている、と」アワアワアワアワ
ななちゃん「ふふっ、やぁっぱりあっくん起きてたのねちゃんと」クスクス ガシャガシャ
神裂「え?ななちゃんは気づいて……?」
ななちゃん「人の気配やらを探るのは私の十八番でしょう」ガシャガシャ
神裂「な、どうして言ってくれなかったのですか!?」
ななちゃん「あっくんが、あっくんの気持ちの整理がついて、あっくん自身から聞いたほうがかおりも嬉しいでしょう?」ガシャガシャ
神裂「そう……ですね。私も、彼から聞きたかったですから。でも、あの。こんな急に」アワアワ
ななちゃん「いやいや結構遅いわよ長かったわよ待ち望みすぎてたわよみんな」ガシャガシャ
神裂「みんなってどなたですか?」キョトン
ななちゃん「こっちの話よ」ガシャガシャ
神裂「あの。自惚れ抜きに考えて……こ、こくは、こ、」
ななちゃん「告白なんじゃない?話って」ガシャガシャ
神裂「あ……で、す、かね」カァァァァ
ななちゃん「よかったわね、かおり。前から告白は男性の方からって言ってたし」ガシャガシャ
神裂「あ、いや。その辺りは最近こう、私から言ってしまおうかと思っていたこともあるのですが……だけど、どうしましょう。どうすれば」
ななちゃん「どうって……かおりは、あっくんが好きなんでしょう?」ガシャガシャ
神裂「……はい」///
ななちゃん「っで、あっくんもどうやらかおりに特別な何かを打ち明けるっぽい。しかもそれが、あっくんもかおりのことが好きだという可能性が高い」ガシャガシャ
神裂「……うん」//////
ななちゃん「……何が問題なのよ。喜べばいいでしょうただ単に」ガシャガシャ
神裂「……それは。私が……天草式の」
ななちゃん「火織」ガシャガシャ
神裂「はい」
ななちゃん「……あなたが一度天草式から離れる決心をした時も言ったでしょう。あなたの心を、大事にしなさいって」ガシャガシャ
神裂「ですが今回は。この決心は、私だけでなく……」
ななちゃん「ごちゃごちゃ言わなぁい。っさ、勝負服を考えないとねークローゼットからカッキーブランドの服全部持ってきて」ガシャガシャ
神裂「んな!?こ、この間の髪結い紐で限界だって結論が出たじゃないですか!!私の持っている服以外では!!」
ななちゃん「甚平の時はうっかりそのくだりを忘れていたけどね」ガシャガシャ
神裂「こ、細かいことです。分かりましたよもう……」ツカツカ
ななちゃん「……(あっくん、かおりを選んでくれた、のね)」ガシャガシャ
ななちゃん「……(上手くいくといいなぁ。この子はきっとあなたの想いを裏切らないけれど、あなたも簡単に告白しておわりってわけにいかなそうだから)」ガシャガシャ
ななちゃん「……(本当、この二人がそこらへんのただの一般人男女ならどれだけよかったか)」ガシャガシャ
神裂「……持って来ました。ど、どれもものすごく素敵なのですが、これをどうしようと」
ななちゃん「待ってて。左右非対称はアクセで誤魔化す……?暑いから、ショートジャケットを片肩にかけさせていても不自然じゃない。これならワンピースを着させてあげられるのかしら」ブツブツ ガシャガシャ
神裂「なんだか最近私よりファッション雑誌を念入りに見だしたななちゃんなんです」
ななちゃん「当たり前よかおりをあっくんとひっつけるためなんだから」ガシャガシャ
神裂「ひ、ひっつけ……ありがとう」
ななちゃん「……(頑張ってほしいなぁ、あっくんに。この子に、着たい服を自由に着させてあげてほしい。そんな未来にしてあげてほしい)」ガシャガシャ
ななちゃん「……(この子を、お願いね。あっくん)」ガシャガシャ
神裂「……ななちゃん?」
こうして来る日に向けてコーディネートを練る一人と一振り
様々な想いが交差する、前人未到の恋愛戦線
果たして二人は、そして一振りは
閑話・おわり
次作品 【 一方通行「ふざけてンのかァ!芳川ァァ!!」 芳川「いたってまじめよ、一方通行」 】
※順次公開します。