マミ「……」パクッ
マミ「はあ……」
QB「マミ。今日も一人なのかい」
マミ「うるさいわ」ムギュッ
QB「キュウッ」グエッ
元スレ
マミ「似たもの同士」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1300359288/
ガチャッ
ほむら「……」ホム
キョロキョロ
QB「君も一人、みたいだね、暁美ほむら」
ほむら「!」ホムッ
マミ「こんにちは、暁美さん」ニコォ
ほむら「……あなたと一緒にしないで」
マミ「私まだ何も言ってないんだけど」
ほむら「……っ」ホムゥゥ
マミ「まあまあそう膨れないで」
トントン
マミ「横、空いてるわよ?」
ほむら「……なんのつもりなの?」
マミ「折角こんな屋上まで来たんだから、一緒に食べましょうよ。一人ぼっち同士」
ほむら「だからあなたと一緒にするのはやめてほしいわ」
マミ「雨の中わざわざここに来た人が言っても説得力に欠けます」
ほむら「……仕方ないわ」
マミ「素直になりなさいよね」
QB「まったくだよ」
マミ「あらキュゥべえ。まだいたの」
QB「僕はお邪魔虫かい、マミ」
マミ「そうね、お邪魔無視ね」
QB「」
QB「君たちはいつもそうだね。機嫌が悪いと誰かに当たって。わけがわからないよ」シュン
ほむら「……」カチャッ
マミ「あら、美味しそう。手作り?」
ほむら「えぇ、そうよ」パクッ
QB「(マジ無視!)」
マミ「私も作ってみようかしら」
ほむら「やめておいたら」
マミ「どうして?」
ほむら「あふぁた」パクッ
マミ「飲み込んでから喋って」
ほむら「ふょうりふぃがてでふょ?」
ゴックン
マミ「クールキャラが台無しね。まあいいけど」
ほむら「わざとこういうキャラをしているわけじゃないわ……」
マミ「ふーん。で、どうして私が料理できないなんて知っているのかしら?」
ほむら「……雰囲気」
マミ「ひどっ」
ほむら「……」ツーン
マミ「(あ、なんかいらっときた)」
マミ「いいわ!」
ほむら「……なにが」ホム
マミ「私が料理できることを教えてあげる!」
QB「一度もしたことないくせキュウゥ」グエッ
マミ「今日よ!今日の放課後うちへ案内してあげるわ!」
ほむら「……あなた、よっぽど寂しいのね」
マミ「なっ!違うわ、私はただ、あなたのような後輩に言いように言われて我慢できない
だけよ!」
ほむら「……普段構われることもないからでしょう」
マミ「そ、そういうあなただって今や鹿目さんのストーカーじゃないっ」
ほむら「ストーカーじゃないわ。見守っているだけ」
マミ「どっちにしてもストーキングには変わりないわ!私は知ってるんだからね!」
ほむら「……」ホ、ムッ
マミ「ふふっ、何も言い返せないでしょ!許して欲しい?ならさっき言ったとおり
今日の放課後うちへ来なさい!待っててあげるから、昇降口で!いいっ?」
バクバクッゴックン!
カチャカチャトスッ
マミ「待ってるからね!」ダダダッ
QB「言い逃げだよ。本当に、よっぽど誰かに来て欲しいんだね、マミ」
放課後
マミ「あっ」
ほむら「……」
マミ「やっぱり暁美さん、来てくれたのね!」
QB「君は君でよっぽど寂しいんだね、暁美ほむら……」
ほむら「」ホムッ
ドスッ
フミフミ♪
QB「キュゥゥウ」グエッッ
マミ「さあ、行きましょうかっ」
ほむら「……仕方ないわね」
マミ「だから素直になりなさいって」
ほむら「あなたこそ」
マミ「私は素直だもん」
QB「どっちもどっちだね」
マミ「ところで暁美さん、何が食べたいかしら」
ほむら「私が毒見係なの?」ホムッ
マミ「毒見係だなんて酷いわー。ちゃんと作れるもん」
ほむら「どうかしらね」ハッ
マミ「そう、そこまで言うのね」
ほむら「えぇ」ツーン
マミ「ならいいわ!」
ほむら「なにが」
マミ「とっておきの料理を作ってあげるっ!見てなさい!」
ほむら「あまり張り切ると怪我するわよ」
◆
カシャカシャドッカーン!
ほむら「」ズズズッ
QB「あーあ。また後で片付けるのが大変だよ」
ほむら「お前が片付けるわけじゃないでしょう」
QB「あれ?暁美ほむら、君はマミを庇うのかい?」
ほむら「庇っているわけではないわ」
QB「へえ」
ピカビカッドッド
ほむら「どうやったらあんな音が出るのか理解できない」
QB「何を作っているんだろうね、見てくるよ」
ほむら「(そのまま丸こげにされればいいわ)」
ッドッドボォォォオオオオオ
キュゥゥゥゥウウウウウウウウウウウ グエッ
マミ「おまたせー」フラフラ
ドンッ!
マミ「私風キュゥべえ煮込み卵とじ紅茶風味よ」
ほむら「ありえないネーミングセンスね」
マミ「そう?途中でキュゥべえが邪魔してくるから一緒に料理しちゃった♪」
ほむら「そこだけは褒めてあげるわ、巴マミ」
QB「(しばらくここでじっとしておこう、次は何をされるかわからないからね……)」
マミ「さ、それじゃあ頂きましょうか」
ほむら「残念だけど遠慮するわ。キュゥべえのような汚らわしいものが入っているのなら
食べられない」
QB「(そりゃそうだ。暁美ほむらが僕を食べるはずないし、お皿の中が安全だね)」
マミ「それもそうね」
ほむら「だから、ひとまずそれ、もう一度火で炙って切り刻んでゴミ箱に捨てましょう」
QB「(!?)」
マミ「あら、いい考え」
QB「(どこが!?)」
マミ「あぁ、でもその前に!」
ほむら「?」ホム
マミ「あなたに先に私の料理を食べてもらわないと!
私風キュゥべえ煮込み卵とじ紅茶風味!……を捨てたら、逃げるつもりでしょう!」ハアハア
QB「(長いなら名前略せばいいのに)」
ほむら「……なぜそれを」
マミ「あなたの考えなんてばればれよっ」
ほむら「……くっ」ホムゥ
マミ「さあ、待ってなさい。今直ぐ作り直してくるから!」
タタタッ
ほむら「――待って!」
ピタッ
マミ「……はい!」
QB「(え、何でそんなに嬉しそうに振り向くの)」
ほむら「(巴マミに任せておけば一生帰れない。それか、殺されてしまう……!)」
ほむら「私が」
マミ「私が?」
ほむら「教えてあげる」
マミ「暁美さんが、私に、何を?」
ほむら「料理」
マミ「!」
ほむら「まずは簡単なものから」
マミ「私……私、友達に料理を教えてもらうのが夢だったの!」
QB「(別のキャラ混ざってるよ、マミ)」
ほむら「……勘違いしないで。別に私は、あなたの友達じゃないわ」
マミ「そうね、そうだったわ!でもありがとう、暁美さん!」
ギュッ
ほむら「……っ!」
マミ「さあ、もっと張り切らなくっちゃ!」
ほむら「出来ればあなたは何もしないで欲しいわ、巴マミ」
マミ「いいじゃない、さあ、何を作るのか、私に言ってみなさい!」
ほむら「……なぜあなたが威張るの」
QB「(マミだからね。あー、熱い)」キュゥ
マミ「あ、でも材料が足りないかも」
ほむら「……使いすぎよ、キュゥべえ煮込みで」
マミ「違うわ私風キュゥべえ煮込み卵とじ紅茶風味、よ」
ほむら「ごめんなさい、覚えられない」
ほむら「(覚える気もないけれど)」
マミ「どうしよう」
ほむら「あるもので作りましょう」
マミ「そうね!冷蔵庫、ここよ!」
ガチャッ
マミ「どう?」ドヤッ
ほむら「どうして紅茶の缶ばかりが冷蔵庫の中に入ってるの」
マミ「あぁ、これ、紅茶の缶じゃないの」
ほむら「じゃあなに?」
ほむら「(どっちにしても使えないけど)」
マミ「キュゥべえの餌」
ほむら「餌付けてたのね」
QB「いやあ、お恥ずかしい」
マミ「あ、料理が動いた。蓋しとかなきゃ」
QB「!?」
パッタン
QB「キュゥゥウ」グエエ
マミ「これじゃあだめ?」
ほむら「当たり前よ。材料がないんなら仕方ないわ」
マミ「まさか、帰るの?」
ほむら「えぇ」サラッ
マミ「」マミーン
ほむら「!?」ホムッ
マミ「いいわよ、私なんてどうせ……」
ほむら「……わかったわ。何か買いに行きましょう」
マミ「ほんとっ!?」バッ
ほむら「……」ホム
QB「(それで、まさか僕をこのままにして行くつもりじゃないだろうね)」
マミ「お財布お財布!……あ、別に誰かと一緒にお買物行くのが久しぶりとか、
そういうことじゃないからね?わかった?」
ほむら「もう自分でそうだと言っているようなものだけど」
QB「(ねえ、まさか君たち本当に……)」
マミ「さあ、準備は整ったわ!いざ出陣よ、暁美さん!」
ほむら「もうあまり騒がないで、巴マミ。よけいに減るわよ、友達」
トトトッ、ガチャッ
QB「(うそー!?)」
マミ「あ、忘れ物」
ほむら「……」
カチャリ
QB「そうさ、僕はどうせ……って、あれ?」
マミ「キュゥべえも連れて行かなきゃ。新しい餌を買わなきゃいけないから」
ほむら「(あんなにあったのに?)」
QB「マミ……!」キュゥ
マミ「キュゥべえ……」キラキラ
QB「僕、君のことを誤解していたよ!」
マミ「行きましょう。あ、汚いから半径10メートル以内には近付かないでね、キュゥべえ」
◆
ルンルン
ほむら「……」ホムホムホム
マミ「……」マミマミマミ
ルンルン
ほむら「ねえ」
マミ「なあに?」
ほむら「こんな大勢の人の前で、スキップだなんて恥ずかしくないの」
マミ「嬉しいからスキップしちゃうの。あ、でも別にあなたと一緒に出かける
ことが嬉しいわけじゃないわけで」
ほむら「……本当に素直じゃないのね、巴マミ」
QB「まったくだよ」
ほむら「」フミフミ
(Q「キュゥグエエ」 って、僕の扱いだんだん酷くなってないかい!?)
マミ「うるさいわね」
ほむら「雨が止んだばかりだからあんまりはしゃぐと滑るわよ」
マミ「滑ったっていいもきゃっ!」
ドッテーン
ほむら・QB「(言わんこっちゃない)」
ほむら「……あ」
マミ「ったたた……」サスサス
まどか「マミ、さん……?」
マミ「へ?」
まどか「あ、あの……」
ほむら「(まどか、今明らかに目逸らしたわ……)」
まどか「きょ、今日はどうしたんですかマミさん!」
マミ「そ、そうねそうそう、今日はデートよ、暁美さんと!」
ほむら「」
まどか「デート!?ほむらちゃんとですか!?」
マミ「そう、そうなの!それで、いつものようにいちゃついてたらね、暁美さんが
照れちゃってこうばーんと後ろから押されて転んじゃったの!」
QB「酷い嘘だねマキュウゥゥゥゥエエエ」グアッ
まどか「そうだったんですか!ごめんねほむらちゃん、お邪魔だったよね、私?」
ほむら「え……違うわ鹿目まど」
マミ「そうそうそうなのー!ちょっとタイミング悪かったかも!」
まどか「私、そんなこと全然知らなくって……!それじゃあ私……失礼します」ペコッ
ほむら「あっ……!まどか、待って――!」
マミ「行っちゃったわねー、残念」フウ
ほむら「」
マミ「あら、怒っちゃった?」
QB「当たり前だよ、マミ」
ほむら「」フミッ
QB「どうして僕キュゥゥゥゥウ!?」グエエエ
ほむら「まどか……」
マミ「(うっ……ちょっと悪いこと、しちゃったかな)」
マミ「……さあ、暁美さん、私たちの目的地はまだ先よ!」
ほむら「……まどか」
マミ「うっ……暁美さん、魔女!魔女が出たわ!」
ほむら「……まどか」
マミ「うぅっ……!キュゥべえがあなたを狙っているわ!」
QB「えっ」
ほむら「まど、か」
ドゴッ
QB「キュウウウウウウウウウウ(僕どれだけ君に憎まれているんだい!?)」グオ
マミ「もうっ!」
ガシッ
ほむら「!」
マミ「暁美さん!過ぎたことなんて忘れて私と楽しいことしましょうっ」
ほむら「……」
マミ「あ、あれ?じゃ、じゃあお姉さんといいことしない?なんて!」
ほむら「……」
マミ「えっとえっと!」
ほむら「――もういいわよ、そんな恥ずかしいこと大声で言わないで。ちなみに
全部お断りするわ」
マミ「そんなっ!でも、だいたい暁美さんが!い、今くらい私に付き合って
くれたっていいでしょ!なのに」
ほむら「……そうね」
マミ「暁美さん……」ホッ
QB「良かったね、マミ」
マミ「まったくもう、暁美さんったらすぐに拗ねちゃうんだからー」
ほむら「誰のせいよ」
マミ「さあ、改めて出発よ!」
ダダダッ、ドッコーン
ほむら「だからそんなにはしゃいだら滑るわよ。もう遅いけど」
QB「(わざと言わなかったな)」
◆
QB「ようやく到着したね、スーパー」
マミ「まったくよ」
ほむら「寄り道してしてしまくったのはあなたよ、巴マミ」
マミ「仕方ないじゃない、色々と面白いものが沢山あって……。普段、魔女を狩ったり
するばかりでちゃんと街を歩いたことってなかったから……」
ほむら「……」
マミ「まあ、仕方ないんだけどね!で、暁美さん、どこへ行くの!?」
ほむら「あなたの好きなところへ」
マミ「え?」
ほむら「後ろからついていくから」
QB「珍しいね、暁美ほむら。君がマミに気を遣うなんキュウウウゥゥゥエエっへん」
ほむら「(……踏まれるのに慣れてしまったみたいね。つまらない)」
マミ「それじゃあ、まずはあそこへ!」
ほむら「……走らないで、危ないから」
マミ「ふふっ、大丈夫よ!」
ほむら「早歩き……」
マミ「ねえ暁美さん!これ、キュゥべえの餌にぴったりだと思わない!?」
ほむら「一番最初に探すのがキュゥべえの餌なの?」
マミ「た、たまたま目に入っただけよ!」
ほむら「私は別に構わないと思うけど。殺すつもりなのなら」
QB「マミ、それ!それ、洗剤だよ!?もうわざととしか思えないよマミ!」
マミ「洗剤?でもいいじゃない、お腹の中から綺麗になれるわね、キュゥべえ」
QB「ならないよ無理だよやめてよ!」
ほむら「うるさい蠅がいるわね」
ゲシッ
QB「ギュオォッォォオオ」ゲエエエエ
マミ「この洗剤もついでに買っときましょう、キュゥべえの餌に」
QB「(もうマジなのか冗談なのかわからないよマミ……)」
マミ「あ、次はあそこよ暁美さん!お菓子売り場があるわ!」
ほむら「……いつ帰れるのかしら、私」
マミ「帰らないで」ボソッ
ほむら「……」ホムッ
マミ「す、少なくとも今はね!ほら、私迷子になっちゃうかも知れないわけだし!」
ほむら「そうね、こんなところで迷子になってもらっちゃ困るわ」
マミ「……そうでしょ?」
ほむら「だから、さっさと材料買って、帰りましょう、あなたのうちに」
マミ「――そうね!」ニコッ
◆
QB「ところでさ、君たち、ちょっと買いすぎじゃないかい?」
マミ「そう?」
ほむら「私のせいじゃないわ」シレッ
QB「そうだろうけどさ……どうして僕の上に乗せるのかな」
マミ「だって、キュゥべえは荷物運びでしょう?」
QB「他の人には荷物浮いてるように見えるんじゃないかい?」
マミ「心配ないわよ、私は魔法少女なんだから」
QB「いや、意味わかんないよそれ」
マミ「女の子にごちゃごちゃ言う男は嫌われるぞ」
ほむら「元々嫌われているけど」
QB「ぐさぐさくることばかり言わないでほしいな……」シュン
ほむら「本当のことだもの」
マミ「ふふふっ」
ガチャッ
マミ「はい、お疲れ様、キュゥべえ」
ドサッ
QB「急に優しくなったね、マミ……」
マミ「そう?新しい料理レシピを考えたら嬉しくなっちゃったのよ」
QB「それはどんな?」
マミ「秘密よ、ひ・み・つ♪ふふっ」
ほむら「それで」
マミ「なに?」
ほむら「結局何を作るか決めていなかったけど」
マミ「そうそう!それで私はぜひね!」
ほむら「食べられるものにして。キュゥべえ味噌煮込みうどんとかやめて」
マミ「どうしてわかったの!?」
QB「」
マミ「実際にはキュゥべえ味付け味噌煮込みのオランダ風うどんなんだけど」
ほむら「やっぱり私、帰ろうかしら」
マミ「冗談冗談!」アワアワ
QB「ほら、やっぱり料理超初心者のマミでも作れるくらいの簡単なものにしたほうが
いいんじゃないかな?材料も沢山あるんだしさ」
マミ「超はよけいよ」
ほむら「卵かけご飯」
マミ「それくらいできるわよっ。ていうか、凄く今更だけど暁美さんは料理、
出来るの?」
ほむら「出来るわ」
マミ「ふーん?それならやってみせて!毒見してあげるわっ」
ほむら「」ムッ
ほむら「いいわ、しっかりその舌に焼き付けておきなさい、私の腕前を」
◆
ドンッ
QB「よっ、ラーメン大盛り一丁!みたいな置き方だね」
マミ「例えがよくわからないんだけど、キュゥべえ」
ほむら「……ありあわせのもので作ったオムレツよ」
マミ「(なんだか凄く美味しそう……けど、暁美さんみたいなキャラは料理が出来ないという
設定が相場なの!そんなはずは――!)」
パクッ
マミ「」
QB「どれどれ僕もひとくギュウウッゥォオオ」エグエエ
マミ「……くっ」
ほむら「どうしたの?」ツーン
マミ「……負けたわ」
QB「別に勝負なんてしてないじゃないか」
マミ「こんなに美味しいものを食べたのは初めてだわ」
ほむら「(そりゃあちゃんとした食生活を送ってないみたいだから)」
マミ「暁美さん!」
ガッシ!
ほむら「!?」ホムッ
マミ「教えなさい、私に料理を!」
QB「そんな頼み方、暁美ほむらがOKするはず……」
ほむら「簡単なものならね」
QB「キュエッ!?(しまった、驚きすぎて変な声が)」
マミ「あなたが作ったのと同じものを!」
ほむら「……さすがに出来ないと思うけど」
マミ「だめ、やるの、私、やるんだから!やってやるんだから!」フンスッ
ほむら「わかったから。もう色々おかしくなってるわよ、あなた」
QB「僕は冬眠体制に入るとしよう」
◆
ッドッシャンクッガッシャーン
ゴゴゴッゴオオオオオオッグアッシャン
ッシャランラシャランラ
ギョーン、シャーンッドトンッ
QB「……もうそろそろやめたらどうだい。部屋が壊れるよ」
ジョーットンッドドオ
ボト、ボト、ボト
QB「……?」
マミ「出来たわ……とうとう、出来た!っこれでもう、何も恐くない!」
QB「いやいや」
ほむら「百八回目、色的には失敗だけど。ていうかどうして黄色いのが真っ青に
なるのかわからないけれど。味はまあまあね」
QB「えっ!?暁美ほむら、君はこの物を食べたのかい!?しかも百八回目って……」
ほむら「……仕方ないでしょ。元々私は、毒見係で呼ばれたんだから」
QB「よくやるね、君は……マミもだけど」
マミ「ふふっ、良かった……今度こそ食べられるものを作れて。最初のうちは暁美さん、
とてもじゃないけどファンの人に説明できる状態じゃなかったものね」
ほむら「そうね」
QB「どんな状態だい!?」
マミ「……ありがとう、暁美さん。最後まで付き合ってくれて」
ほむら「……別に構わないわ」
マミ「ねえ、それなら、もう一つ、頼んでもいい?」
ほむら「」
マミ「あまり身構えないで欲しいんだけど」
ほむら「つい」
QB「わかるよ、ついね」
ほむら「それで、何を?」
マミ「……凄く、言い難いんだけど」
ほむら「えぇ」
マミ「泊まって、いかない?うちに」
ほむら「……」ホムッ
マミ「ほ、ほら、もう夜も遅いし!」
QB「マミが何度も失敗するから」
マミ「うぅ。でも、私、こんなに誰かと一緒に居たの、久しぶりで……だからその」
ほむら「……急に素直になられると困るわ」
マミ「!」
ほむら「今日くらいなら、構わない、けれど」
マミ「!?」
ほむら「何か言って、恥ずかしいから」
マミ「あぁ、ごめんなさいつい」
QB「これまた確かについ、だよね」
ゲシッ
QB「キュポッ!」
ほむら「あ、力入れすぎたわ」
◆
マミ「どうしてかなあ、誰かが隣にいると、すごく安心するの」
ほむら「……そう?」
マミ「あ、けど別に、あなたと一緒だからとか、そういうことじゃないから!」
ほむら「私もあなたのために泊まったわけじゃないわ」
QB「……はあ、変なところで似てるよね、君たちは」
マミ・ほむら「やめて」
QB「ほら」
マミ「でも……たまには誰かと一緒、っていうのも悪くないわよね」
ほむら「あなたの場合はただ友達がいないだけでしょ」
マミ「」
ほむら「私もだけど」
マミ「……そうね」
ほむら「友達なんていらないけれど」
マミ「……うん」
ほむら「今日は久しぶりに、……楽しかった」
マミ「――ふふっ」
QB「そこで笑うと死亡フラグだよ、マミ」
マミ「だって……!」
ほむら「……」
マミ「あ、また怒っちゃった?」
ほむら「」ツーン
マミ「……まったくもう」クスッ
QB「」フアァ
マミ「――おやすみなさい、ほむらちゃん」
ほむら「……」
スー、スー、スー、
ほむら「おやすみ、……マミ」
おしまい