1年後で夏休み中という設定です。
~スーパー~
上条「や、やった…! 特売の卵1個残ってる! コイツはツイてるぜえええええ!!」ジーン
上条「こ、こっちはタイムセールの肉か! ふふふふ、ついに、ついに上条さんに運が! 幸が!! …ん?」
黒子「お姉さま? 何をお食べになります?」
美琴「んー…なんでもいいかなぁ」
上条(あれ? なんであいつらがこんな所に? 寮で飯出るんじゃないのか?)
黒子「全く…コック達が集団で夏風邪なんて、向こう一週間は自炊かと思うと鬱になりますわ」
美琴「ホント面倒くさいわよね」
上条(ほぅ。寮生も色々大変なんだなぁ…まぁ、いっか別に。さて今度は、青果のタイムセールでも……)
美琴「ん? このお肉なかなか美味しそうね。100gで500円って高いのかしら?」
上条「」ピタッ
元スレ
上条「無人島へ行くぞ!」 美琴・黒子「…はい?」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1270033779/
黒子「他のに比べると少々高い気がしますわね。こっちの割引シールついてるのなんかお安いですわよ?」カミジョウチョイスノニク
美琴「えー? そんな薄くて透けてるのなんか食べたって味しないわよ。これでいいんじゃない? 2000円ちょいしか違わないし」
上条「…」ビキビキ
黒子「それもそうですわね。でもあまり入ってませんわね。これで足りますの?」
美琴「ん? 2,3個買っていけばいいじゃない。足りないより残る方がいいでしょ」
上条「」プチン
黒子「ではコレとコレと…」
美琴「タレとかは全部買っておく? 一つの味じゃ飽きちゃうで――」
上条「そこまでだぁぁあああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」
黒子「!?」
美琴「っ! …あ、アンタこんな所で何してん――」
上条「んな事はどうだっていい! さっきから聞いてりゃ何でもかんでもポイポイポイポイ! 少しは買い物というものを分からんか!」
美琴「はぁ? 何言ってんのよ、アンタは。何を分かるっていうの?」
黒子「お姉さま、きっと猿にだけ分かるのですわ。早く帰りましょう」
上条「行かせねぇ。絶対に行かせねぇ。その腐った金銭感覚を治すまではな!!」
美琴「…はい? あ、アンタさっきから何ワケのわからない事を」
黒子「大方、わたくし達のお肉が羨ましいのですわ。そこのお猿さんのカゴの中には先程の透けてるお肉みたいのが入ってますもの」
上条「いくら奨学金が有り余ってるからって、今のうちからそんな荒い買い物してんじゃねぇ!」マァ、ウラヤマシイダケナンダケドネ
美琴「い、いいじゃない別に! このレベルまで頑張ってなったご褒美なんだから!」
黒子「わたくしもですわ」
上条「いいぜ…おまえ等が金で何でも何とかなるっていうのなら」ユラリ
上条「まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!」
上条「という事で明後日から無人島へ行きます」
美琴・黒子「「…はい?」」
上条「お金が無い島で自給自足の生活をしてもらいます。期間は1週間」
美琴「ちょ、ちょっと待て! なんでいきなりそういう事になってんのよ!」
上条「スレタイだからだ! 文句あるか!!」
美琴「ヒィ!」
黒子「そんなの勝手すぎますわ。夏休み中と言ってもわたくしには風紀委員のお仕事がありますの!」
美琴(…ん? ということは、私が行くって言ったら…こ、コイツと1週間2人きりって事…!? こ、こんな事って!)ドキドキ
上条「んなの休むんだよ! これは強制参加で――」
美琴「待って」ズイ
上条「うぉ?」
美琴「お願い。黒子は残してあげて? わ、私だけ行くから…」
黒子「お、お姉さま…?」オロオロ
上条「え、っと…いや、そしたら俺とお前の2人きりで無人島って事になるわけで…」イマサラオロオロ
美琴「か、覚悟は出来てるわ」
黒子「おぉ…お姉さま?」オロオロロ
上条「あの…2人だと何か他の間違いが起こる可能性が…」コウカイオロオロ
美琴「そ、それでも! やっぱり私が間違ってたわ。こんなお肉は本当に特別な日だけにやっと買うものだと思うの!」
上条「ま、まぁ…わ、分かってもらえたなら……、もうこの話は無かった事に…」イワナキャヨカッタ
美琴「うぅん。私はきっとまた同じ過ちを近いうちに犯すわ。だから無人島で徹底的に根性叩きなおさないといけないの!」
上条「そ、それでも…2人きりで1週間過ごすっていうのは…」
美琴「私のこの腐った金銭感覚を治してくれたら、お礼に夏休みの宿題を手伝ってあげるわ」
上条「集合は明後日朝9時な。待ち合わせは自販機の前。遅刻厳禁だぜ?」キリッ
美琴「うん! 徹夜で待ってるわ!」パアア
黒子「おねえさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
美琴「な、なによ?」ビクビク
黒子「黒子も! 黒子もご一緒しますわ!!」ズイ
美琴「え」
上条「お」
黒子「黒子もお金にまみれて腐ってましたわ! ここら辺で治さなくてはと思ってましたの!」グッ
美琴「え、あ、いや…で、でも黒子? アンタ風紀委員の仕事があるって…」オロオロ
黒子「そんなの夏風邪で長期休暇ですわ!」
美琴「はぁ!? あ、アンタねぇ! そんな事許されると思ってるの!?」ヤバイヤバイ
黒子「許されなくても構いませんわ! 怒られるのはわたくしですもの!」
美琴「で、でも…(コイツと2人きりじゃなくなっちゃう…)」
黒子「それとも何ですか? そこの殿方と2人きりじゃなくなるのが嫌なんですの?」
上条「ん?」
美琴「なっ! そ、そんなんじゃないわよ! わ、わわ私もコイツと2人きりだから危機感を覚えていたところよ!」ドキドキ
黒子「ではよろしいですわね。私もご一緒させていただきますわ。上条さん」
上条「お、おぉ…まぁ俺としてはもう何でもいいけど」
黒子「決まりですわね」ニヤリ
美琴(ああ! もう! いつも肝心な時に素直になれないんだから!
で、でも2人きりになれないわけじゃないし、この1週間でちょっとでも距離を縮めれれば!)ドキドキ
黒子(ケケケ。猿が! お姉さまを人気の無い所に連れ込んで取って食おうなんて100年早いですわ!
島に着いたら早々に猿を飛ばして、お姉さまとゆるりと幸せ生活を送りますの♪)ドキドキ
上条(うん。感情的になってものを言うものじゃないな。よく分かった)フコウダー
美琴「…で? どうやってその無人島まで行くの?」
上条「ああ、それなら大丈夫。多分会話してるうちに『~無人島~』とか都合良く出てくるから」
美琴「?」
上条「こっちの話です」
黒子「それで何で明後日なんですの? 明日行けばよろしいじゃありませんの」
上条「ああ、明日補習最終日なんだ、午前中だけ。明後日から本格的な夏休みが始まるんです」
美琴「アンタねぇ、あれだけ言っておいてそれは無いんじゃないの?」
上条「いや…まさか真に受けるとは思わなくて」
黒子「ではお姉さま? 明日は島で使う水着を買いに行きません? 自給ということで海の中にも潜ると思いますし」
美琴「み、水着!? そ、そそそそうね。水着買わなきゃね(っていう事はコイツに、わ、わわ私の水着姿を…あうああう)」カァァ
上条「ん?」ドシタ
美琴(わ、私が選んだのじゃ子供っぽいって言われそうだし…黒子に選んでもらっても大胆なやつで恥ずかしいし…)オロオロ
上条「御坂?」
美琴「あ、アンタ!」グワ
上条「うぉ! な、なんだよ?」
美琴「明日午後から暇なのよね? なら一緒に水着買いに行くわよ! そこで私に来て欲しい水着選びなさい!」ビシ
黒子「お、お姉さま!? そ、そんな…黒子が、黒子が選んで差し上げますわ!」ウルウル
美琴「アンタが選んだのじゃ、ただの痴女になるから嫌」キッパリ
黒子「」
上条「」
美琴「いいわよね? その変わりお昼くらい奢ってあげるわ!」フンヌ
上条「ん? まぁ…いいけど、趣味合わなくても文句言うなよ?」
美琴「い、いいわよ。あ、ああアンタの好きなのにしてくれれば…」カァァ
上条「じゃあ、明日午後1時にセブンスミスト前なー」マタナー
美琴「あ、うん。また…ね」ドキドキ
美琴「…」ドキドキ
美琴(き、きたっ! 理想と違えど、明日から夏休みが終わるまでずっとアイツと一緒だわ! えへえへへ)ニヤニヤ
黒子「」
美琴(あ、明日は…で、でででデートだし? 無人島に行っても2人で力合わせる事が多くなるだろうし、えへへ)ニヤニヤリ
黒子「」
美琴(と、とにかくこの1週間が勝負ね! 夏休みが終わるまでとか考えてちゃダメだわ!)グッ
黒子「」
美琴(そうと決まれば今日はさっさと帰って寝なきゃ! って…買い物の途中だった。まぁ、いっか、全部戻してコンビニで何か買って帰ろう)スタスタ
黒子「」
店員「あの…閉店なんですけど」
黒子「―――はっ! ここはどこですの?」
翌日~セブンスミスト~
上条「よぉー。御坂ー白井ー」
美琴「おっそい! 何やってたのよ! 30分も遅刻じゃない!!」ビリビリ
上条「うわっ! い、いや…宿題やらた出されて抗議してたんだよ。結局渡されたけど」バシュ
黒子「宿題って小学生までかと思ってましたわ」
上条「なぬ」
美琴「こいつは馬鹿だからねぇ。頭の中は小学生なのかも?」ニヤ
上条「なんだと? おいコラビリビリ」ギロッ
美琴「な、なによ? ホントの事じゃない」ドキ
上条「宿題の手伝い、どうぞ宜しくお願いします」ドゲザ
美琴「……え? あ、うん」
上条「恥かしい話だが、俺の未来はおまえの手にかかっている」テヲニギル
美琴「あ…」キュン
上条「俺も出来るだけ努力するから、サポート頼んだぞ」イケメンAA
美琴「う、うん…い、一緒に頑張ろう…ね。えへへ」ドキドキ
~水着売り場~
上条「うっはぁ、沢山あるのなー。コレ全部見るのか?」
美琴「そうよ! この中から最高の一着を見つけてもらうわ!」
黒子「折角ですから、わたくしのも選んでいただこうかしら?」
上条「え!?」ドキ
美琴「く、黒子…? あ、アンタ何言って…」オロー
黒子「か、勘違いしないでくださいまし! お姉さまに痴女と思われたくないだけですわ!」
美琴「」
上条「まぁ、白井がいいって言うならいいけど…」
美琴「そういえばアンタは買うの? 水着」
上条「あぁ、俺は持ってるからいい。男は女と違って1年ごとに水着を買い換えたりはしないからな」タブン
美琴「ふーん。いいわね。私はもう去年のはキツくて」
上条「キツい? …あぁ、腰周りか? 胸はそんなのだか――」
白井「か、上条さ――ヒィ!?」ビリビリン
美琴「えへ♪ 聞こえてる♪」ウフフ
上条「」プスプス
白井「あらら」
美琴「ふん! こうなって当然よ! 去年より大きくなって入らなくなったんだから!」
白井「ちなみにお姉さま? どれくらい大きくなられたのですか?」キョウミシンシン
美琴「え!? えっと…ゴニョゴニョ」ササヤキ
白井「……そ、それでは上条さんが気付かなくて当然ですわ」
美琴「なんでよ!」ビリ
白井「あぁぁ!」キモチイィ
上条「こ、これなんてどうでせう?」
美琴「えー? そんなの趣味悪いなー」ナイナイ
白井「上条さんのセンスを疑いますわ」ナイナイ
上条「お、おまえ等…俺に任すとか言っておいて…」イライラ
美琴「だって全然真剣そうじゃないんだもん。そんな水着なんて着る気になれないわね」フン
上条「なるほど。わかった、いいだろう。これから俺が選ぶのは正真正銘俺が悩んで見つけてくる水着だ。
俺に任せると言った以上、その水着を必ず着てもらうぞ。それでいいな?」スイッチON
美琴「あ、あまり恥ずかしいのは選ばないでよね」カァァ
白井「わたくしは少々大胆でも全然構いませんわ」フンヌ
上条「よっしゃ。ちょっとココで待ってろ! 15分くらいで最高のを探してくる!」ダダダッ
美琴「え!? ちょ、ちょっと…行っちゃった」
白井「お姉さま、楽しみですわね」ワクワク
美琴「何か嫌な予感がするわね…」モヤモヤ
上条「とは言ったものの…」ハァ
上条「どうしよう。今までのだってそこそこ選んだっつーのに…」ウゥ
上条「うーん…」
上条「あ。そうだ。店員に聞けばいいのか。すみませーん」タッタッタ
店員「いらっしゃいませー」
上条「あの、水着選んでるんですが…たくさんあって迷っちゃって」
店員「なるほどー、お客様の体型からしますと…」ウーン
上条「あ、俺のじゃないです。えっと…、んー…女の子ので」
店員「まぁ、彼女のを選んであげてるんですか? いいですねぇ。青春で」
上条「か、彼女!? えーっと、まぁ…じゃあそれでいいです」
店員「でしたらお客様自身が選んだものなら何だって喜ばれると思いますけど…」
上条「それがダメ出しばっかで、それで迷ってたんです」
店員「あらあら。彼女さんも必死ですね。では…身長と体型はどんな感じですか?」
上条「身長はこんくらいと…こんくらい? 体型は2人とも細身ですね」
店員「2人…だと?」
上条「はい? 2人ですけど」
店員「彼女が2人だと…こ、こいつ……」ササヤキ
上条「あの…?」
店員「え? あ、あぁ…すみません。えっと…こんなのいかかでしょうか? 今年のオススメなんですが」
上条「え!? いやいや、こんな大胆なのはあいつ等には無理ですよ。こういうのは、あなた(お姉さん)みたいな綺麗な人が着るものですって」
店員「え…」ドキ
上条「…ん?」
店員「あ、あの…」ドキドキ
上条「は、はい?」
店員「今日の夜空いてるかしら?」
上条「」
上条「何とかあの場から逃げてきたわけだが…」チラッ
店員「…」チラッチラッ
上条「めっちゃ見られてるし…」ハァ
上条「あー、面倒臭ぇ!! コレとコレ! もういいやこれで!」ヒョイヒョイ
上条「これくださーい」
店員「これ私の携帯番号と住所です」スッ
上条「」
上条「疲れた…」
美琴「遅かったわね、そんなに悩んでたの?」
白井「本当のセンスが問われますわね」ニヤ
上条「あんま期待するなよー? えっと…」ゴソゴソ
美琴「ごくっ…」ドキドキ
白井「じー」ギョウシ
上条「御坂が>>50で、白井が>>53な!」ジャーン
美琴「こ、これは!」プルプル
白井「まぁ」
50 : 以下、名... - 2010/03/31(水) 21:27:28.18 1Krh3FnD0 19/147全裸
53 : 以下、名... - 2010/03/31(水) 21:29:56.92 vTOf3bhp0 20/147
白井「わたくしのはコレですわね」
上条「いやー、少々大胆でもいいって言うからさぁ」エヘヘ
美琴「ん?」
白井「お姉さまはどういう水着ですの?」ドレドレ
美琴「あれ? 私の袋に水着入ってないんだけど?」カラッポ
白井「え…?」
上条「その通りだ!」
上条「御坂! おまえは無しだ! 水着なし!」
美琴「」
白井「」
美琴・黒子「「ええええええええええええええええええええええ!!!???」」
美琴「どどどどどどういう事よ! ま、まさか全裸で海潜れって言うんじゃないでしょうね?」
白井「わたくしのが少々大胆って言ってましたのに…これは」
上条「御坂よ。無人島だぞ? 何を恥ずかしがる必要がある。人本来の姿で行くんだよ」
美琴「は、はぁぁぁあ!? あ、アンタねぇ! 全裸のどこが本来の姿よ! 確実に道外れるじゃない!」
白井「…(しかしお姉さまの全裸)」ジュルリ
上条「白井お前なら分かるだろう?」
黒子「! …わ、わかりますわ」
美琴「黒子! アンタまで何を言って!」
黒子「お姉さま!」ガシッ
美琴「な、なによ?」
黒子「誰もいない海なんて自宅のお風呂場と一緒ですわ」キリッ
美琴「ぜ、全然ちが…!」
黒子「お姉さまはシャワーを浴びる時に下着をつけたまま浴びますの?」
美琴「え…そ、それは脱ぐ、けど…」オロオロ
黒子「でしたら!」マジデ
美琴「で、でも…さすがに裸で海なんて入ってたら…しかもコイツの前で…」ウゥ
黒子「…上条さん、あと一押しですわ」
上条「後は任せろ。とっておきがある」ニヤ
黒子「上条さん…!」ドキ
美琴「そ、そんな…ま、まだ告白だってしてないのに…ゴニョゴニョ」カァァ
上条「御坂」リョウカタニテヲオク
美琴「は、はひ!?」ドキーン
美琴「」ドキューン
黒子「上条…さんっ!」ギュッ
上条「御坂、行けるな?」イマダイケメン
美琴「わ、分かった! わ、わわ私やってみる!」ケナゲ
黒子「お姉さま!」ダキッ
上条(計画通り―――)
…なんか色々すみません。
上条「さて、じゃあ水着も決まったし。後買うものは…」
黒子「お、お姉さま…だ、大丈夫ですか?」オロオロ
美琴「大丈夫よ。最悪油性マジックで全部塗りつぶして行くわ」
上条「その辺に落ちてる葉っぱとかで隠しておけよ、一応」ケンジャ
白井「貝拾って電気で付けておくのもいいですわね。海に入った瞬間に取れますけど」
美琴「」
上条「…というわけで当日必要なものは買ったし、コレで準備万端だな」
美琴「寝袋買うとか本格的ね」
上条「やるからにはきちんとやらないとな」
黒子「では、今日はもう帰りましょうか」
上条「そうだな。じゃあ明日朝9時に」ジャアナー
美琴「またねー」
黒子「さよならですの」フリフリ
美琴「…」グスン
翌日~上条家~
上条「さて、そろそろ行くかな」
居候「とうまー、どこ行くのー? ご飯はー?」
上条「あー…冷蔵庫の中にあるの適当に食ってていいよ」
居候「わかった。…とうま! マーガリンしか入ってないんだよ!」
上条「そうそう。俺今から1週間部屋空けるから飢え死にしそうになったら小萌先生ん家に行くんだぞ?」
居候「え!? ま、まっ…」
上条「じゃあ元気でなー」バタン
居候「とうまーーーーーーーーーーーッ!!!」
居候「うぅ…とうとう、インなんとかさんとも言われなくなったんだよ……ぺろぺろ…、うまっ!」マーガリン
~自販機前~
上条「おぉ、早いな。おまえら」
美琴「て、徹夜待ちしてたから…」ドキドキ
黒子「さっそく寝袋を使うとは思いませんでしたわ」ダルソウ
上条「じゃあ行くか」スタスタ
美琴「え? そっちにあるの?」スタスタ
黒子「街中に移動手段があるのですわね」スタスタ
~無人島~
上条「とうちゃーく」ツカレター
美琴「あ、あれ? さっきまで確か…あれ?」
黒子「これは…レベル5のテレポーターの成せる技ですわ! きっとそうですわ!」
上条「さて、早速なのだがここに来た理由を述べなさい」
美琴「はい!」ピッ
上条「はい、御坂さん」
美琴「金銭感覚が麻痺ってる私達の目を覚まさせるためです」
上条「うむ。そしてそれをするためには、いかに生産が大変かを学んでもらいます」
黒子「なるほど」
上条「という事で、はい」サッ
美琴「…なにコレ」
上条「なにってモリだよ。海に潜ってコレでお魚さん達を突いてくるんだ」
美琴「…私が?」
上条「いやー、一回やってみたかったんだよね。TV番組『ゴールドレジェンド』の無人島生活」
黒子「それで上条さん。私は?」
上条「白井は釣りな。ほい釣竿」サッ
黒子「どうもですの」
美琴「アンタは何やるのよ。私たちだけ仕事させておいて寝てるわけじゃないでしょうね?」
上条「俺は家作るんだよ。落ちてる流木とかで」
黒子「本格的サバイバルですわ」プルプル
上条「一週間生き抜くためだぜ」キリッ
上条「さて、今9:30くらいだから…そうだな、夕日沈んだらここで合流しようぜ」
美琴「そこまで各自の役割を果たすというわけね」
黒子「了解ですの」
上条「じゃあかいさーん。俺は家に使えそうなのを探してくるぜー」
黒子「あら、こんな所に丁度良い箱が、コレに釣ったのを入れておきましょう」ヒョイ
美琴(わ、私はとりあえず葉っぱ探しね…)ドキドキ
~黒子サイド~
黒子「さて…とりあえずどこで釣るかですわね」スタスタ
黒子「うーん…釣りなんかしたことないですから全然分かりませんわ」スタスタ
黒子「…ハッ!」ピタァ
黒子「そ、そういえばお姉さまは本当に全裸で海に潜るおつもりなのでしょうか!」ドキドキ
黒子「…」
黒子「こ、これは覗く以外にないですわね」ニヤリ
~上条サイド~
上条「お、この木使えそうだな。…これも」ヒョイ
上条「…はぁ。しかしよくよく考えたら行って帰って行って帰ってじゃ時間の無駄だよなぁ…」ウーン
上条「…」
上条「あ」ヒラメイタ
上条「白井に手伝ってもらおう。あいつテレポーターだったよな、確か」ウンウン
上条「2人くらいが限度とかいってたけど…それ以下のやつを往復してもらえばいいんだしな、うん」
上条「飯は御坂に託すとして、白井探しに行くか。どこ行ったんだろう?」スタスタ
~美琴サイド~
美琴「…ない」ガサガサ
美琴「ない」ガサガサ
美琴「全然ないわ! 体を覆い隠すような葉っぱが!!」
美琴「ど、どうしよう…下着で行く? で、でもそしたら海から上がった時に困るし」ウーン
美琴「う、海に入っちゃえば見えないわよね! うん、そうよね!」グッ
美琴「黒子は釣りなんかした事ないだろうし、先輩の私がしっかりしないと!」ググッ
美琴「すぅ~…」
美琴「はぁー…」
美琴「っ!」キッ
美琴「とりゃぁああああ!!」ヌギヌギ
美琴「…」ヌギヌギ
美琴「…」ヌギヌギ
美琴「…」ヌギヌギ
黒子(はぁ…はぁ…はぁ…お、お姉さま…炎天下の下で全裸だなんて黒子は! 黒子はもう辛抱たまりませんわ!)
黒子(し、しかし我慢。我慢ですの。しっかりとこの光景を目に、脳に焼き付けるのですわ)ハァハァ
美琴「さてと、全部脱いだわね。後はこのモリを持って…」ヒョイ
美琴「よし、行こうかしら。…でもここで自分に気合を入れる為に、何か叫びたいわね」
黒子(あああああああ! お、お姉さま! そ、そんな…全裸でモリ持って仁王立ちなんて…!)ハァハァ
美琴「よしっ! 待ってろや! 魚たちーーーッ! このツンデレ御坂美琴が!」
美琴「アンタ達をツンツンしてやるからぁーーーーーーーーッ!」
美琴「海にッ!」ググッ
黒子(ぶっほぁぁぁぁあああああああッ!!!! お、お姉さま!! お尻をお尻をこちらに突き出さないで下さいましぃぃぃぃ!)ボタボタ
黒子(色々見えますわぁぁぁぁ! 見えてますわぁあっぁぁぁぁ!!!!)ダバーッ
美琴「ぴょー―――」
上条「おぉ、御坂ー、おまえ白井知ら―――」
美琴「おぉぉぉぉ……・・・ん」ザッパァァァン
黒子(類人猿んんんんんんんんんんんんんんんッ!!!!!!)ガタガタガタガタガタガタッ
上条「」
黒子「…もしもし?」
上条「」
黒子「あの…、ふんっ!」バキッ
上条「いってぇ!! …って白井! 探したぞ」
黒子「そんな事より、今の見ましたわよね?」
上条「な、ナンノコトデセウ」ブルブル
黒子「お姉さまには絶対に気付かれてはいけませんわ! この先、生きていけなくなりますの!」ガシッ
上条「わ、分かった。見てない知らない思い出さない」
黒子「夜になっても普段通り接するのですわ」
上条「あ、あぁ…」
黒子「で? わたくしに何か御用ですの? 釣りの成果ならまだ全然ですが」
上条「あぁ、そうそう。白井、おまえ釣りいいから家作り手伝ってよ」
黒子「…はい?」
美琴「…」プカー
美琴「…今」プカー
美琴「いや、気のせいよ」プカー
美琴「うん。気のせい」プカー
美琴「も、モリ突き始めましょう!」グッ
美琴「…」
美琴「…どうしてこんな事になっちゃったのかな」スイー
美琴「………て」
美琴「たすけてよ……」グスン
…うん。マジでどうしてこうなってしまったのか分かりません。
ちょっと戻れそうにないので、次>>89くらいの続きからでもいいですか?
>>89より
黒子「お姉さま! お姉さま!」ユサユサ
美琴「…ハッ!」バッ
上条「大丈夫か? 急に倒れて…気分が悪いのなら休んでおくか?」
美琴「ふぇ…ん、んーん大丈夫。ちょっと悪い夢を見てただけ」
上条「そ、そうか。まぁ…無理するなよ? ここで具合が悪くなったら厄介だからな」ナデナデ
美琴「う、うん。わかった…ありがと」ドキドキ
黒子「そういえばお姉さま。実はわたくしもう一個水着を持ってきましたの」サッ
美琴「え…? いいの?」チラッ
上条「あぁ。何かごめんな。色々」
美琴「いいよ。頭撫でてもらったし…えへへ」ホオソメル
上条「じゃあそろそろ行くか。…あぁ、白井。実は家の材料を(ry」
…てな感じで行きます。
~上条・黒子サイド~
黒子「一応言っておきますけど、わたくしのテレポートで運べるのは…」
上条「あー、大丈夫大丈夫。送れるのを送りまくってくれよ。俺はここで来たのを組立てるから」
黒子「わかりましたわ。でわ」シュン
上条「さて、釘と槌と…ノコギリか」ゴソゴソ
上条「よし。準備完了。さぁ、どんどん来い!」ガタン
上条「来た来た! おお、意外と大きいのもいけるのか。頼りになるぜ、白井」ギリギリカンカン
~美琴サイド~
美琴「海に、ぴょ~~ん♪」ザパァン
美琴「おー、綺麗綺麗。海の底まで見えるわ」ルンルン
美琴「さてと、最初は小さいやつの方がいいわよね。こ、怖いし…」ブル
美琴「…」スイー
美琴「お。あれなんかいいわね。カサゴ…かしら?」スイー
美琴(後ろからそーっとそーっと…えいっ!)スカッ
美琴(あ、あら? 結構難しいわね、コレ。えいえいっ!)スカスカッ
美琴(…)イラッ
美琴「こんの…」ビリ
黒子「お姉さま」ズイ
美琴「うわああああああああっ!!!」バチャバチャ
黒子「言っておきますけど、海の中での電撃はいけませんわよ?」
美琴「あ、当たり前じゃない! そ、そそそんな事しないわよ!!」ドキドキ
黒子「分かってればいいですの。でわ」シュン
美琴「…ちぇ」チラッ
美琴「あ! いなくなっちゃった! うぅ…」
美琴「はぁ…次頑張ろう」スイー
美琴「モリをコインみたいに超電磁砲で飛ばせれば反応できないと思ったのになぁ…」シクシク
~上条・黒子サイド~
上条「うおおおおおおおおっ!!!」ギコギコギコギコ
上条「どりゃああああああっ!!!」セッセ、セッセ
上条「ふんっふんっふん!!!」カンカンカンカン
黒子「上条さん、このくらいでいかがでしょうか?」スタッ
上条「おー、サンキュー白井。これだけあればもういいだろ。つかよくこんな都合良く見つけられたな」マジマジ
黒子「木の幹の中に他の何かをテレポートさせれば切断可能ですわ」フンヌ
上条「すげー」ソンケイ
黒子「ではわたくしは能力使いすぎて疲れたので少し休ませていただきますわ。釣りはそれからですの」スタスタ
上条「ありがとなー、家は任せとけー」フルフル
~美琴サイド~
美琴「ていっ!」スカッ
美琴「そりゃっ!」スカッ
美琴「…うぅ。全然ダメだわ…わ、私能力なくちゃ何の役にも立たないって言うの…?」シクシク
美琴「こんなんじゃアイツにいいところ見せれないわ。こうなったら…」
美琴「…どうしよう。とりあえず他を見て回って…ん?」チラッ
美琴「あれ、なにかしら。やたら平べったい魚が砂と一体化してるみたいだけど」
美琴「ふ、他の奴ならいざ知らず。この御坂美琴様は騙せないわよ!」スイー
美琴(もうちょっと…)スイー
美琴(もうちょっと…)ソロー
美琴「とりゃあああっ!!」ザックリ
美琴「うわっ! さ、刺さった! わっわっわっ! どうしよう! すごい暴れる!!」ブンブン
美琴「ちょっとだけ…えぃ!」ピリッ、グッタリー
美琴「や、やったわ! 私やったのよ! ちょっとだけ電気使ったけど…他に影響ないくらいだし!」キラキラ
美琴「と、とにかく…」
美琴「何か平べったい魚、獲ったどぉぉぉぉぉぉぉおおお!!!」デーン
美琴「♪~」
美琴「♪…」
美琴「あ」
美琴「網がない」
~上条サイド~
上条「ふぅ…我ながら惚れ惚れする骨組だぜ」
上条「壁は…いいか、暑いし。問題は屋根だよなぁ…」ウーン
上条「その辺に雨よけになりそうな葉っぱもないし…」ウーン
上条「一週間雨降らない事を願うっつてもなぁ。そんな運よくないし」ウーン
上条「…よし、探してくるか。まだまだ日没までは時間があるしな」スタスタスタ
黒子「zzz」
上条「あら、白井さん。こんな所でお休みですのね、やれやれ」ウワギパサッ
上条「よし、行こう」スタスタ
~美琴サイド~
美琴「とりあえず一回戻らなくちゃダメよね。こんなの持って続けられないし」スイー
美琴「よっこいしょ」ザパァ
美琴「…んー、こいつ干からびたりしないかしら。まぁちょっと海からあげるだけだしね」スタスタ
美琴「…ん? うわ! 何あの家っぽいの! アイツこんなの作ったの!?」スゲー
美琴「日曜大工が出来る夫…十分アリじゃない、えへへ」モウソウー
美琴「さーってと、お。この辺りの使わなそうな木を砂鉄の剣で斬って」ザリザリ
美琴「水入れておけばとりあえずコイツは干からびないわね」チャポン
美琴「さて、網。網…」スタスタ
~上条サイド~
上条「全然見つからねぇ…」ハァ
上条「今日は屋根は諦めるかぁ…、もしもの時は余ってる木でテーブルっぽいの作ってそれに潜ればいいしな」ウン
上条「さて、それじゃあ…御坂と白井は海の幸を狙ってるから、上条さんは山の幸でも狙いましょうかね」スタスタ
上条「んー? 至る所にキノコは生えてるけど危険な臭いしかしないのですが…」
上条「こ、コレは食えるのか? …いや、やめておこう。絶対不幸になる」ジシンマンマン
上条「どこかに野いちごとかねぇかなぁー」ガサッ
上条「ん? なんだ?」チラッ
熊「グルルッ」イカク
上条「」
~黒子サイド~
黒子「んー…よく寝ましたわ。…まだ日は高いですわね」パサッ
黒子「あら? この上着…確か上条さんの…」ジッ
黒子「わたくしにかけてくれたのでしょうか? …ふ」シミジミ
黒子「…はっ! わたくしは何を! 今のは幻想! 幻想ですわ! そのふざけ(ry」ブンブン
黒子「と、とりあえず釣りしに行きませんと!」ムクッ
黒子「釣竿持って箱持って…ゴー! ですわ」タッ
美琴「あ。黒子ー」
黒子「ゲッ。お、お姉…さま」
美琴「ゲってひどいわね。私そんな酷い事したかしら?」
黒子「い、いえ。今はしてませんが、これからするかもと申しますか…」ドキドキ
美琴「?」
黒子「と、ところでお姉さまは何故ここへ? モリ突きはどうなさったんですの?」ワダイカエル
美琴「あー、魚獲ったのはいいんだけど、それ入れる網無くてさ。探してたところ」キョロキョロ
黒子「そ、そうですの…で、では頑張ってお探しくださいませ。わたくしはまだ一匹も釣れてないので行かないと」オホホ、シュン
美琴「??? …、どうしたのかしら? まぁ、いっか。それより網。網」スタスタ
???『ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!』
美琴「な、何今の声! アイツの声みたいだったけど…こっちか!!」スタタタタ
~上条サイド~ちょっと時遡る
上条「お、落ち着け。まず落ち着け。平常心だ…」フゥ
熊「グルルッ」ジリッ
上条「ヒィ! こ、こっちくる! ど、どうしよう…」ドキドキ
熊「グルルルルルッ!」コウゲキタイセイ
上条「う、うわ! も、もうダメって…ん?」チラッ
小熊「クゥ…クゥ…」ハァハァ…
上条「なんだ? やけに苦しそうな小熊が…こいつを守ってたのか」
熊「グルルッ!」ツッコンデクル
上条「…へ? ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
上条「あ、危ねぇ…! かすった! かすったぞ!」チガスコシデテル
熊「グルルッ」ジリッ
上条「お、落ち着け! お、俺はその小熊取って食おうなんて!」ワタワタ
熊「…ルッ」バタッ
上条「…あ、れ?」チラッ
美琴「…ったく、何やってんのよ。アンタは」ハァ
上条「御坂…た、助かった…すまん」
美琴「いいわよ別に。コイツも軽く痺れさせただけだしね」
上条「そ、そうだ…小熊!」サッ
美琴「小熊ぁ? って! な、なにコイツ! すごい可愛いじゃない」オトメー
上条「ああ、可愛いは可愛いがコイツ調子悪いみたいで」
美琴「え? …ホントだ! 息が荒いじゃない!」
上条「そんな時のこの右手。名を幻想殺し」サッ
美琴「はぁ? そんなの役に立つの?」
上条「なんで息が荒いのは分からないけど、それが幻想の類のものなら――」ピト
小熊「! クゥン!」ピコピコ
美琴「…うわぁ、ちょっと都合よすぎるわね。いい事だけど」アハハ
上条「おまえの前じゃ都合のいいヒーローだからな」ニヤリ
美琴「んなっ!?」ドッキーン
上条「? …、どした?」
美琴「///」プシュー
熊「グルッ」メノマエ
上条「」
美琴「えへ、えへへ…」ポォォ
~黒子サイド~
黒子「さて、このポイントで攻めますわ」ヒュン
黒子「…」フンフンフン
黒子「…」フンフン
黒子「…」フン
黒子「飽きましたわ。そもそもテレポーターが釣りとかないですわよね」ムクッ
黒子「わたくしも水着に着替えて、テレポートでダーツ飛ばすなり手で直接触るなりすれば早いじゃありませんの」スタスタ
黒子「やれやれ…」ヌギヌギ
黒子「…」ミズギミル
黒子「そういえば、この水着は上条さんがわたくしの為に選んでくださったのですわよね」ドキドキ
黒子「…今年はこれで行きましょうか」ギュッ
~上条・美琴サイド~
上条「どうしてこうなった…」ナメラレナメラレ
熊・小熊「「グルル~♪(旗確立)」」ペロペロ
美琴「メスならところ構わずフラグ立てるようね…」ヤレヤレ
上条「よし、こうなったらコイツらに食いもの取ってもらうわ。じゃあ俺行くからまたなー」ズシンズシン
美琴「き、金○郎だわ…」
美琴「…」
美琴「…私も戻ろう。そういえば網探しに来たんだった…」テクテク
美琴「……私の前じゃヒーローかぁ。えへへ、うれしいなうれしいなぁ」ドキドキ
美琴「ここには私とアイツと、黒子だけだし? このままいい感じになれるんじゃないかしら」
美琴「黒子怒るかしらね? まぁ、そんな事になったらよね♪」ルンルンスタスタ
~黒子サイド~
黒子「さて、では行きましょうか」チャポン、スイー
黒子「…あ、そういえばお姉さま網探してるって言ってましたわね」
黒子「わたくしがお姉さまと一緒に潜れば網なんかいらずに、テレポートで送れますわね」ナイスアイデア
黒子「お姉さまは何処に行ったのでしょうか? ちょっと探してみましょう」スタスタ
黒子「…」スタスタ、フクオイタトコロ
黒子「さ、寒いからですわ! 他の感情なんか無いんですわ!」カミジョウノウワギハオルー
黒子「…大きいですわね」ドキドキ
黒子「こうして羽織ってるとやっぱり殿方だと感じさせられますわ」ドキドキ
黒子「それにちょっと、上条さんの匂いが…」スゥ
美琴「黒子? 何やってんの?」メノマエ
~上条サイド~
上条「熊! いけ! きりさく!(ノーマル:威力70)」デッテレデレッテン
熊「グワッ!」ザシー
川魚「ぎゃーす!(ノーマルだけど効果は抜群だ!)」ソラニマウー
上条「いけっ! 小熊! かみつく!(悪:威力60)」
小熊「くぉー、あむ」カプリ
上条「よしよし、いいぞおまえら。ナイスコンビネーションだ。これならダブルバトルでもやっていけるぜ!」ナニガ
熊・小熊「グルグル♪」スリスリ
上条「山の幸狙ってたけど、魚でもいいよな。海にはコイツはいないはずだし」ウンウン
上条「じゃあ戻るか」キンタロウズシンズシン
~美琴・黒子サイド~
黒子「お、おおおおおおお姉さま!?」ドキドキドキンチャン
美琴「黒子どうしたの? そんなに慌てて」
黒子「い、いえ! なんでもありませんわ!」ウワギヲテレポ
美琴「あ、あら? さっきのって…」
黒子「あ、あぁ…タオルですわ! 顔拭て濡れてしまったので日当たりのいい所で乾かしてますの」ドキドキ
美琴「そうなの? ところで黒子。あんた網持ってたりしないわよね」ミツカラナクテー
黒子「あ、網ですの? …あ、あぁ。そ、その事でしたら(ry」
美琴「ナイスアイデアね♪ じゃあ早速行きましょうか! アイツ驚かせてあげましょう」パチャパチャ
黒子「…た、助かりましたわ」ハァ
美琴「黒子~? はやく~」
黒子「はいですの! お姉さまぁ~ん」バッ
~上条サイド~
上条「でさ、俺何もしてないのにアイツらときたら電撃飛ばしたりダーツ飛ばしたりしてくるんだぜ?」ヒドイダロ?
熊「グルグル」ウナズク
小熊「zzz」キモチヨサソウ
上条「こいつ寝ちまったな。まだ小さいもんな」ナデナデ
小熊「♪~」スリスリ
熊「グルゥ…」ナニカウッタエル
上条「はいはい…」ナデナデ
熊「グル…」フニャー
上条「さぁ、着いたぞ。さて、この魚どうするかな…ん?」ミコトガツクッタハコミツケル
上条「おぉ。ちょうどいい箱があるじゃん。この削り方からすると御坂の砂鉄剣か」ナカナカヨクデキテルナー
上条「よっと」ボチャチャン
熊「グル…」グゥー
上条「あー、腹減ったのか…じゃあこいつだけやろう。一番でかいやつ」カワザカナ
熊「むしゃむしゃ…」
上条「何かこいつみてると部屋にいるあいつ思いだすな…なんつったっけ?」ウーン
熊「?」
上条「あぁ。思い出した! スフィンクスだ! いやー…すっきりすっきり」
---------------その頃-----------------
居候「うぅ…何か急に寂しくなったかも。こもえの所いこう…」スタスタ
~美琴・黒子サイド~
美琴「このっ!」プスッピリッ
魚「×××」グッタリ
黒子「お姉さま、大分上手になられましたわね」ソンケイ
美琴「えへへー、まぁね♪ 最初は難しかったけど、慣れれば遅いやつならいけるわ!」フンヌ
黒子「黒子も負けてられませんわね!」シュンシュン、グサッ
美琴「黒子もやるじゃない。さすがの演算能力ね」
黒子「黒子もやれば出来る子ですわ」フンヌ
美琴「これは今夜はご馳走ね♪」ニンマァ
黒子「はいですの♪」ルンルン
~合流~
美琴「たっだいまー」ツカレター
黒子「ただいま戻りましたわ」フゥ、テレポツカレタ
上条「お、おかえりー。大量だったみたいだな。すげぇよ。初日なのに」
美琴「と、当然よ! 私適応力がずば抜けてるから、これくらいは!」デレ
黒子「ま、まぁ…お褒めの言葉も嬉しくないと言えば嘘になりますわね」デレ
上条「さて、この家どうよ? 熊に手伝ってもらって屋根つけた」ジャーン
黒子「く、熊? 熊ってあの熊ですの?」マジデカ
美琴「すごいじゃない! とても一高校生が作ったとは思えないわ!」マジデ
上条「いやぁ…」デレ
美琴「そういえば、熊は?」キョロキョロ
黒子「お、お姉さま? 熊なんかそうナチュラルにいるものではないですわよ?」オロオロ
上条「あぁ、熊は山に帰っていったよ。名残惜しそうに。きっともっと魚食いたかったんだろうなぁ・・・」トオイメ
上条「さて! じゃあ飯にするか!」バッ
美琴「大賛成! 昼抜きだったからお腹すいたよー」グゥ
黒子「わたくしもお腹ペコペコですわ」サスリサスリ
上条「そういえば御坂さん? 電撃で火を起こすとか出来ちゃったりします?」
美琴「え? あー、どうだろ。やってみようか」ビリビリ
黒子「」ドキドキ
上条「」ドキドキ
美琴「うーん…いまいちね。…そうだ!」キノイタト、キノボウ
上条「ん? やっぱそれ使うのか?」
美琴「まぁ、使うっちゃ使うけど…見てて」ビリビリ、ギュルルルルッ
黒子「ま、まぁ! 超高速回転ですわ!」
美琴「木の棒と板にそれぞれ対極の電気を流して高速で振動、回転させてるの」
…やれないかもしれないけど、話進まないので出来るって事に。スマソ
上条「すげーな、さすが電撃使いだぜ」ミナオス
黒子「さすがお姉さまですわ!」ホレナオス
美琴「えへへー、あ。燃えやすい草とか持ってこないとすぐ消えちゃうよ?」ギュルルルッ
上条「そうだったそうだった」セッセ、ハイドウゾ
黒子「わっ! 結構勢いよく燃え移るもんですわね」ドキドキ
美琴「ホントね。でも火一個起こすだけでこんな大変だとは思わなかったわ」ハンセイ
上条「そうだろ? 今日の飯だって金なかったら、こういう風に苦労するんだよ。
だから、余ってるからって無駄買いしたりしちゃいけないんだよ。
それにまだ中学生の頃からそんなんじゃ、上条さんは2人の将来が心配ですぞ?」ヤレヤレ
黒子「しょ…将来」ドキ
美琴「心配…」ドキ
上条「…ん? どうした? っと、そろそろ薪入れていいな」ポイチョ
美琴・黒子「「///」」ドキドキ
メラメラパチパチ・・・
上条「熊いなくてよかったなぁ…火苦手だろうし」
黒子「まだ言ってますの?」
美琴「よし、じゃあ私が魚捌くわ! この剣で!」サテツ
上条「…一応斬ったら洗ってくれよな」ハハハ
黒子「では、わたくしはお味噌汁でも作りますわ。調味料なら持込OKでしたものね」
上条「そして、俺はコレだ」デン
美琴「なによ、それ? それで何作るっての?」ギュイイイン
上条「刺身や焼き魚、味噌汁に無くてはいけないもの…それは米だ!」
美琴「…で?」
黒子「ま、まさか…」
上条「その通り! ちねる!」チネチネチネチネチチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネチネ
美琴「ちょ、ちょっと…」
上条「なんだよ?」チネチネ
美琴「そ、それ全部チネるの? 一体何時間かかるのよ?」
上条「そんなん知らん。しかし俺はこれを全てチネり終わるまで飯は食わないぞ!」フンヌ
美琴・黒子「「えええええええええええええええええ!!!???」」ガーン
黒子「そ、そんな無謀な事はお止めになって、この魚達だけでいただきません?」
美琴「そ、そうよ! そんな事までする必要ないわよ!」
上条「甘ったれんじゃねぇええええええええええええええ!!!!!!」ゴラァッ
美琴・黒子「「ヒィィィィ!!」」ダキッ
上条「金で買えないものがあると言ったはずだ。おまえらがいつも食ってるのは
こうやって裏方の皆さんが汗水垂らしてチネってるんだよ!(まぁ、嘘だけど)」ドーン
美琴・黒子「「!!!!」」ピシャーン
上条(あ、あれ? 信じちゃった?)チネチネ
美琴「ご、ごめん…そう、だったんだ。そうとは知らずに私…残したりしてた」ウゥ
黒子「わたくしも…やはり贅沢しすぎてたようですわ」ウゥ
上条「そ、そうだろ? あ、あと…あれな? 学園都市戻ったら皆には言うなよ? こんな事しらないのおまえらくらいだぜ?」ハズカシー
美琴「そ、そうね。確かに恥ずかしいわ。中学生にもなって…」カァァ
黒子「わ、わたくし! お手伝いいたしますわ! 上条さんと一緒にチネりますわ!」チネチネ
美琴「わっ私もチネる! みんなで力を合わせれば、その分早くチネり終わるし!」チネチネ
上条「よ、よし! みんなでチネり通すぞ! 誰かが睡魔に襲われても皆で励まし合うんだ!!」チネチネ
美琴・黒子「「分かったわ(分かりましたわ)!」」チネチネチネチネ
~1時間後~
上条「…」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「…」チネチネチネチネチネチネチネ
黒子「・・・」コクン
上条「し、白井ッ! 大丈夫か!」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「しっかりして黒子! 寝たら、寝たら死ぬわよ!」チネチネチネチネチネチネチネ
黒子「――ハッ! す、すみません。ウトウトしてしまって」チネチネ…
上条「気にするな! 皆で励まし合うんだ!」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「…う」クラッ
上条「御坂っ! くそ! 2人とも限界か! 自給自足1日目のうえに海に潜ってたんじゃ体力が…くそっ!」チネチネチネチネチネチネチネ
~2時間後~
美琴「…」コクンコクン
黒子「…」スースー
上条「とうとう俺だけになったか…」チネチネチネチネチネチネチネ
上条「俺は負けない。終わるまでチネり続ける!」チネチネチネチネチネチネチネ
上条「自給自足1日目の2人と、一緒に地獄(夢の世界)に落ちようなんて、考えられっかよ!」チネチネチネチネチネチネチネ
上条「地獄の底までついて行きたくなけりゃ…地獄の底から引きずりあげてやるしか…ねぇよなぁあああ!」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「…んん、アンタうっさいわよ。さっきから…」ムニャ
黒子「静かにしてくださいまし」ウウン
上条「す、すみませんでした…」チネチネ
~4時間後~
上条「あ…あぁ…や、やっと野球ボールくらいに…うっ」チネチネ…
上条「あ、と…少し、なの…に」チネチ…
上条「神様…こ、…界……、な、ら」チネ…
上条「まず…、h…」チ…
上条「…の、………ろ…」ポロッポテ
ピキィィィィィンッ!!!(例のそげぶ音)
♪only my railgun
美琴「アンタの意思…確かに受け取ったわ!」ハナテ!ココロニキザンダ~
上条「…」
美琴「ごめんね。気付いてあげらてなくて」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「頑張りたかったんだよね」チネチネチネチネチネチネチネ
上条「…」
美琴「うん。ならさ、もう一度頑張ってみよう」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「こんな所でクヨクヨしてないで」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「自分で自分に、嘘つかないで!」チネチネチネチネチネチネチネ
美琴「もう一度ッ!!!」チネチネチネチネチネチネチネ
~深夜3時くらい~
美琴「やり…きった……うっ」ガクッ
上条(御坂…頑張ったな)ト、イウゲンチョウ?
美琴「ん…え、えへへ…」ウトウト
上条(今はゆっくり休むんだぞ、起きたらまた魚突くんだからな)ゲンチョウ?
美琴「う、ん…。おや、……み」zzz
黒子「…ハッ! また寝てしまいましたわ! …こ、これはッ! ま、まさかお2人で!?」アアア
黒子「お姉さま…上条さん、すみません。わたくしが、頼りないばっかり、…に」スゥ
黒子「…うぅん。お姉さまぁ…」エヘエヘ
美琴「えへへ。とぉまぁ…」パァァ
上条「うぅん…、ま、待ってくれ…。それだけは…食わない、で…」ウーンウーン
無人島0円生活、2日目。昼くらい
美琴「うぅ…」セイザ
黒子「…」セイザ
上条「まぁ、気付かなかった上条さんも悪いんですけどね? これはさすがにないんじゃありません?
カレイは切りっぱなしで干からびて、味噌汁は魚丸ごと入れすぎてなんかすごい事になってるし」ハァ
美琴「あ、アンタを手伝ってたら忘れてたの! あまりにもチネチネしてたから」セイザ
黒子「お味噌汁も具が無かったら美味しくないと思いますし、…だ、ダシを取るのも大切ですわ!」セイザ
上条「まぁ、今日はしょうがないから、もうこのチネり米食おうぜ。海見ながら」ザザーン
美琴「そ、そうよね! しょがないわよね!」ザザーン
黒子「ホントに味噌汁ダメなのでしょうか? …うぷっ!」プーン
今日のご飯
・ちねり米
・川魚2匹、塩焼き
上条「いやー、魚残ってて良かったぜ。モグモグ、うまっ!」カンドウ
美琴「ほ、ホントにおいしいわ! な、なんなのこの魚は!? どんな高級魚?」ジーン
黒子「きっと一匹1000円とかに違いありませんわ!」ガッツガツ
上条「こいつは全然安いやつだよ、学園都市でも一匹100円以下で売ってるぜ」モグモグ
美琴「そ、そうなの!? いかに普段の自分が贅沢だったのかが、身にしみるわね」カンドウ
黒子「そうですわね。…ん? あら。このお米、は」ピタッ
上条「げ」ギクッ
美琴「? あら? これもいつも食べてるお米じゃないわね。これは、少し口に合わない…かも」モグモグ
上条「あ、当たり前だ! おまえ達がいつも食ってる米は、プロがチネったものだ。プロとアマじゃチネり方が違うんだよ。味が大違いなんだ」ウン
美琴「チネり方一つでここまで味に差が出るなんて…今度料理長に教えて貰おうかしら?」モグモグ
上条「ぶぅぅ! そ、そんなのダメだ!」カタツカム
美琴「な、ななな何でよ?」イキナリデビックリ、カオマッカ
上条「御坂も実際やったから分かるわろうが、チネってる時は精神力を相当使うんだ。集中しないとおいしいものができなくて、皆に迷惑かけるからな」ウン
美琴「そ、そっか。じゃあ無理に聞けないわね。残念…」ショボン
上条「こ、ここ米の作り方なら俺が教えてやるよ」
美琴「え!? い、いいの?」パァァ
黒子「あ…」イイナー
上条「おぉ、いいぜ。そん時は色々教えてやるよ。本当の事を、本物の米を。あ、白井も来るだろ?」ダマシテスマン、ノカオ
黒子「い、いいんですの?」パァァ
上条「ああ、一緒に謝ったほうがいいというか何というか…」ゴニョゴニョ
美琴・黒子「「行く!(行きますわ!)」」ググッ
上条「さて、飯も食ったしそろそろ狩りに行くかな」ドッコイショ
美琴「そういえば昨日は海水を電気分解した水でシャワーだけ浴びたけど、やっぱ浴槽ほしいなー」キタイ
黒子「そうですわね。横になって足伸ばせるくらいのがいいですわね」キタイ
上条「そうか? うーん…じゃあ、残ってる木でなんとか作ってみるから、おまえらは飯の材料集め頼むわ」
美琴「魚は任せといて! 黒子、行くわよ!」
黒子「はいですの、お姉さま! では、上条さん。また」ガシ、ヒュン
上条「…さて、しかしどうするか?」ウーン
上条「あ。あれは無人島に流れ着いた底に穴が開いてないボートじゃないか! これでいいや」グイグイ
上条「うん。洗えばなかなか綺麗だな。ちょっとこの辺に草とか花置くことにより、いい感じに」
上条「おぉ、上出来上出来! これでいいだろ。今のあいつらなら何でも喜びそうだ」フィー
上条「さて、そうすると俺は今日これから明日以降陸地では暇になるな」クマイナイシ
上条「イカダでも作るか。ちょっと沖に出たら違う魚もいるかもだし」ギコギコ
上条「しかしこいやって見るとマジで住んでるな」ウンウン
上条「…そうだ。家に表札かけよう」キノイタニ、ホリホリ
『上条勢力』
上条「…ちょっと違うかな。まぁ、いいか」キコギコ
~美琴・黒子サイド~
美琴「ふぅ…昼間はやっぱり魚も動きが機敏ね」クセン
黒子「テレポ狩りも疲れますから、あまり頻繁には使えませんし…」クセン
美琴「…ねぇ、黒子」
黒子「ダメですわ」
美琴「ちぇ。電撃使えたら一発でその辺にプカプカ浮いてくるのにな」
黒子「食べれる分だけ取るんですの。上条さんに言われたじゃありませんか」プン
美琴「そうね。よし…まだまだ日は高いから体力で勝負よ! 追い詰めて捉えてくれるわ!」ギラギラ
黒子「その意気ですわ、お姉さま」スイー
~上条サイド~
上条「木は浮くとしても、どうやってこの木をまとめるかだよな」ウーン
上条「つるとか無いし、何か巻くものも無いしで…」ウーン
上条「…はっ! そうだ、白井のダーツ! あれで木の中にテレポって貰って繋げばいいんじゃないのか!」ヒラメキ
上条「……なんか困ったら全部白井頼みだな…」アハハ
上条「まぁ御坂は食事の時には役にたってくれるし!」ウン
上条「外の白井、中の御坂だ!」ウンウン
上条「…」
上条「…俺は?」ポツン
~美琴・黒子サイド~
黒子「お姉さま! そちらに誘いだしましたわ!」ウミノナカ、アイコンタクト
美琴「任せて! 冷静に…とりゃっ!」プスリピリ
黒子「やりましたわ! さすがお姉さま♪」ホレボレ
美琴「黒子が誘導してくれたお陰よ。半分以上あなたの手柄だわ」
黒子「お姉さま…わたくし、これからもお姉さまにお使え致しますわ!」キリッ
美琴「ありがとう、黒子。じゃあ次は…ん?」チラッ
黒子「え?」チラッ
ウツボ(でかい)「パクパク」スイー
美琴・黒子「」
ウツボ「」マタナースイー
黒子「」
美琴「」
黒子「…はっ! あ、あの怪物がぁぁぁ! わたくしとお姉さまの努力の結晶を食らって行きやがって!!」ギリギリッ
黒子「お姉さま! 後を追いますわよ! あいつを捕まえれば腹の中の魚も一緒に手に入りますわ!」キリッ
美琴「」
黒子「…お、お姉さま?」ドシタ
美琴「い、いいいい今のなに!? なんか凄く凶暴な顔だったんだけど!」ガチガチ
黒子「お、お姉さま落ち着いてください! あれはただのウツボですわ!」ユサユサ
美琴「ででででかすぎよ! 黒子くらいあったじゃない!」ガクガクブルブル
~上条サイド~
上条「やばい。イカダこれ以上どうしようもなくなったら、俺やることなくなった…」
上条「うーん」ナンカナイモノカ
上条「そういや『ゴールドレジェンド』での有○さんは何してたっけなぁ…」
上条「家作って、その後は釣りだった気がするけど…」
上条「釣りは白井が行っちゃったしな…やる事が」ウーン
上条「しょうがない。また山行くか。熊いたら手伝ってもらおう」スタスタ
上条「確か昨日はこの辺りで会ったよな?」キョロキョロ
上条「よし、呼んでみよう!」クマ、カモーン!!
ガサガサッ
上条「お?」チラッ
熊「グル♪」ガサッ
上条「来たー! 今日もよろしく頼むぜ!」ナデナデ
熊「グルル♪」スリスリ
上条「そういや小熊は? …ん?」チラッ
大熊(熊の夫)「ガァァアアア!!」スンゴイイカク
上条「」
~美琴・黒子サイド~
黒子「お、お姉さま! お気を確かに!!」ユサユサ
美琴「えへえへへ。あんなの無理よー、私にも越えられない壁があったのよー」ムテイコウ
黒子「あぁ…ウツボがどんどんと遠くへ…一体どうすれば」ウーン
美琴「あ、アイツが呼んでるわぁ…私行かなくちゃ~…」フラフラ
黒子「全然聞こえませんわよ! お姉さま!」グワッ
--------その頃-----------
上条「だあああああ! た、助けて御坂ー! 白井ー!」ガクガク
-------------------------
美琴「うそよぉ…確かに聞こえたわぁ…」アハハ
白井「ど、どうしましょう…」ガクガク
黒子「こ、こうなったら…、お姉さま!」ガシッカタツカム
美琴「ふぇ? な、なーに? 黒子ぉ…」ウフフ
黒子「上条さんが、さっきのウツボに食べられましたわ!」デーン
美琴「」
黒子「…つ、連れて行かれましたわ」オソルオソル
美琴「はぁあぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁあぁぁぁああああああああ!!!???? ど、どこに行った! その腐れウツボはぁああああああああッ!!!」
黒子「ヒィ! あ、あっちですの…」ブルブル
美琴「行くわよ、黒子! 早くしないと消化されちゃうわ!!」バチャバチャ
黒子「お、お姉さま! 激しく泳ぎすぎですわ、逃げられてしまいますわよ!」スイー
~上条サイド~
上条「俺、上条当麻は不幸に愛された(ry」
大熊「ゴァァアアア!」ナニイットンジャイ
上条「ヒィ! ま、待って! 何で怒ってるの!?」ハンナキ
大熊「ガァアアゴァアアア!」シラバックレンナヤ! ヒトノオンナクドイトッテカラニ!
上条「な、何でか知らないが…俺が原因なのか? そ、そうなのか?」クマヲチラッ
熊「グルル♪」スリスリ
大熊「ガァ! グルルルッ!!」コラ!ソノオンナッタラシカラハナレンカイ!
熊「グル」イヤヨ
大熊「」
~大熊・熊サイド~ (会話は熊語です)
大熊「な、何故だ! おまえには俺がいるじゃないか! おまえは俺の妻だろうが!」ハンナキ
熊「妻? はっ! 笑わせるんじゃないわよ。じゃあ昨日一緒に鮭獲ってた女は誰だって言うの?」ニラミツケル
大熊「あ、アイツは…その、しゃ、鮭が上手く獲れないからって! だから手伝ってただけなんだ!」ボウギョリョクガサガッタ
熊「鮭獲れない熊なんかいるわけないわ。アンタっていつもそうよね。ところ構わずフラグ立てまくって。一体この島だけで何人女がいるのかしら?」
大熊「く、熊…それは誤解…」オロオロ
熊「でもこの人は違うわ! この人はアンタみたいなフラグ男じゃなく、真っ直ぐないい人よ!」デデーン
大熊「」
上条(…なんの話してるのか分からないけど、心が痛いな)ズキズキ
~美琴・黒子サイド~
美琴「黒子! あの化け物はどこに行ったの! 早く見つけないとアイツが…」ハァハァ
黒子「あの泳ぐ早さからするとこの辺りのはずですが」キョロキョロ
美琴(アイツは今生死の境を彷徨ってるんだから。
で、でも…助けたら「美琴。ありがとう。今まで黙ってたけど実は(ry」…とかだったらどうしよう! どうしようううう!)エヘエヘヘ
黒子「いませんわね…ん?」
美琴「なに黒子! いたの!?」キョロキョロ
黒子「あの頭だけ出てるやつですわ! お姉さま! ここは黒子にお任せを! 出てきたら電撃で麻痺させて下さいまし!」
美琴「そんなの面倒だわ! 一気にモリで超電磁砲撃つわよ!!」
黒子「お、お姉さま! 落ち着いてくださいまし!」ガシッ
美琴「なによ! アイツが死んでからじゃ遅いのよ!?」イライラ
黒子「超電磁砲なんて撃ったらウツボもろとも粉々になりますわ!(食われた魚が)」
美琴「うっ…こ、粉々になるのは困る…(アイツが)」シュン
黒子「今からわたくしがダーツで頭を貫きますわ。そこで飛び出してきたウツボを突いて電撃流してくださいまし」
美琴「う、うん。わかった!」グッ
黒子「でわ…ほっ!」シュンシュングサリ
ウツボ「ギャァァ」イテーナンカササッタ
美琴「もらった!」ザックリカンツウデンキビリビリグッタリ
美琴「や、やったわ! これでアイツを…あれ? 貫通してる…うそ!? うわああああああっ!」ガクガク
黒子「お、お姉さま落ち着いて!」オロオロ
~上条サイド~ 熊の台詞面倒くさいので「」の後ろにグルルとか入れて、それが聞こえてるって設定でお願いします。
上条「何故こうなった」オオグマキンタロウズシンズシン
大熊「(ほ、ホントにこいつの言う事聞いてれば、妻でいてくれるんだな?)」グルル…
熊「(ええ、その変わりこの人の為に鮭たくさん獲ってね? 獲るのは得意なんですもんね?)」ギロッ
大熊「(ぐぐ…)」グル…
上条「こいつら仲いいなぁ。ところで俺どんどんと色々なスキルを身に付けてくような気がする」ズシンズシン
上条勢力=人間いっぱい+熊3頭
~美琴・黒子サイド~
美琴「あ…あぁ…し、死んじゃった…アイツが…」プルプル
黒子「お、お姉さま?」
美琴「黒子ぉ! わ、私アイツ死なせちゃったよぉおお!」ガクガク
黒子「お姉さま、黒子サイズのウツボに上条さんが飲まれるなんてありえないじゃありませんの」フンネ
美琴「…え?」
黒子「お姉さまが壊れてしまったので嘘をついたんですわ!」フンヌ
美琴「嘘? じゃ、じゃあ…アイツはまだどこかで生きてるの?」ウルウル
黒子「はいですの。きっと上条さんは今もどこかで何らかの事件に巻き込まれてるハズですわ」
美琴「そ、そっか……はぁ。よ、よかった…。ところで黒子?」ギロッ
黒子「え?――――」ビリリッ
美琴「冗談でもそういう嘘つくな!」プイスイー
黒子「」プスプス
~上条サイド~
上条「川魚ありがとなー」ブンブン
熊「(いえー)」ブンブン
上条「よし、じゃあ帰って風呂でも沸かすかな!」スタスタ
上条「…」スタスタ
上条「あ」ピタッ
上条「水どうやって汲もう。鍋で繰り返しまくるのか?」ウーン
上条「ボートを海に沈めて水くんだら白井のテレポートじゃ運べないし…」ウーン
上条「どうしよう…」スタスタ
~美琴・黒子サイド~
美琴「結局今日はこのウツボしか獲れなかったわね」ハァ
黒子「まぁ獲れただけでも十分じゃありませんの。それにこんな大きいのなら3人とも満腹になりますわ」
美琴「そうねー、じゃあ帰りましょうか。そろそろ日が沈むわ」スイー
黒子「はいですの」スイー
美琴「お風呂出来てるかなー、楽しみね♪」ルンルン
黒子「上条さんはやる時はやるお方ですわ」キラリ
美琴「でも、アイツの事だから風呂以外で悩んでそうねー」アハハ
~合流~
美琴「ただいまー」オモカッタ…
黒子「ただいまですの…」オモイ
上条「おかえりー…て、なんかすんごいの獲って来たな」デケー
美琴「ふぇ? あ、…うん。そ、そうね」ドキドキ
上条「ん? どした、御坂?」
美琴「な、なんでもない…(よかった。元気だー、えへへ)」テレテレ
上条「そっか。ところで風呂なんだけど…」
黒子「まさかこのボートですの?」
上条「俺が作るよりしっかり出来てるし、これでいいかなーって。でもどうやって水汲むか思いつかないのです」フンヌ
黒子「そうですわね…これいっぱいの水じゃ重量オーバーですし…」ウーン
美琴「ふっふっふ」ニヤリ
ビリビリビリ
上条「すげー! う、浮いてるぞ!」コウフン
黒子「さ、さすがですわ! お姉さま!」コウフン
美琴「どうよ! これが電磁浮遊よ!」ビリビリ まぁ…その、うん。これもね、出来かもだけどね、うん。その…先に(ry
上条「いやー、私に任せないって言った時にはどうなるかと思ったけど」
黒子「お姉さま! 黒子惚れ直しましたわ!」キラキラ
美琴「え、えへへ…そ、それほどでもないよ…」デレデレ
上条「いやー、ナイスだぜ。御坂」ナデナデ
美琴「わっ! あ…ふにゅ…」トロリ
ビリビr…ドスントオチテ、ザパーン
上条「あ」
美琴「」
黒子「」
また汲んできた
上条「ところで」
美琴「ん? なに?」
黒子「どうされたんですの?」
上条「今日は飯か風呂、どっち先にする?」
美琴「…!」ドキーン
黒子「ご、ご飯は…あの、チネりますの?」ドキドキ
上条「もちろんチネる。…が、昨日みたいに時間はかからない!」デーン
美琴(ご飯にするかお風呂にするかですって!? …で、で!? そ、その後は一体何て言うつもりよ!)ドキドキ
黒子「あら。今日はそれほどチネりませんの?」ヨカッター
上条「いや、昨日と一緒の量をチネるよ? ただ気付いたらもう出来てるはずだ」ウン
美琴(も、ももももしかして…つ、次は…「それとも…俺?」と、とか!? ど、どうしようそうなったらー!)イヤンイヤン
黒子「はぁ…また昨日の作業をやなないといけないのかと思うと…」ウゥ
上条「まぁまぁ。全部出来たら風呂に入って飯食おうぜ」
美琴「///」モジモジ
黒子「お姉さま? どうなさいましたの?」
上条「ん? ど、どうした御坂。顔真っ赤だけど」オロ
美琴「え! えっと・・・お、お風呂! お風呂先じゃないと汗臭いというか、その・・・」モジモジ
上条「え? そうか? でもすぐ汚れるんだからいいんじゃないのか?」コムギコトカアブラデ
美琴「す、すぐ汚れるですって!? あ、アンタねぇ! そ、そんなに…その」カァァ
黒子「お姉さま? ち、ちなみに言っておきますと料理の話ですわよ?」オロオロ
美琴「…………知ってるわよ!」ビリッ
黒子「あぁぁ!」タマラン
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~深夜~
上条「お、終わった…」
黒子「これを昨日お2人でやっていたなんて…すみませんですの」シュン
美琴「いいのよ。てゆうか指がつってるわね」ピーン
上条「じゃあ白井。おまえちょっと料理しててくれよ」ヨッコイセ
黒子「え? あ、はい。上条さんはどちらへ?」
上条「おれちょっと風呂の様子見てくるわ」
黒子「わかりましたわ」サクサク
美琴「えと…私はどうしようかな」ウーン
上条「何言ってんだよ。一緒に風呂行くんだって」
美琴「」
黒子「なん…だと…」
~ボートまでの道~
上条「いやー、今日も疲れたなー」スタスタ
美琴「」
上条「でもおまえらすげーな。あんなでかいウツボ獲ってくるなんて、怖くなかったのかよ」アハハ
美琴「」
上条「お。そろそろだな…って、御坂?」オーイ
美琴「」
上条「おい」カタニポン
美琴「―――っは!」ビクッ
上条「大丈夫か?」
美琴「え? え? えぇ!? だ、ダメよ! お風呂なんて! その…まだ」オロオロ
上条「いやだって…その、おまえじゃないとダメなんだよ」マジデ
美琴「」
~黒子サイド~
黒子「ふんっ」ザクッ
黒子「ふんふんっ」ザクザクッ
黒子「ふんふんふんっ」ザクザクザクッ
黒子「…」ピタ
黒子「や、やっぱり許せませんわ! お姉さまとお風呂なんて!」シュン
~上条・美琴サイド~
上条「よし、風呂に着いたー」
美琴(こ、これに一緒に入るっていうの!?)ドキドキ
上条「さて、それじゃあ御坂」チラッ
美琴(き、きた! こ、こうなったら覚悟を決めるしか!!)ドキドキドキ
上条「早速だが風呂の水、電気分解頼むな? 流し続ければ温かくなって一石二鳥だぜ!」ニヤ
美琴「」
上条「…ど、どうした? 疲れて電気でないとか?」オロオロ
美琴「出るわ!」ヒダリテビリビリッ
上条「おおおおおおお!!」ビリビリッ
黒子「お姉さま!」ヒュン
美琴「…なによ?」ギロッ
黒子「ヒィ! な、なんでも…あら?」
上条「」プスプス
~上条・黒子サイド~
黒子「全くお姉さまは…時と場合を考えて電撃してほしいですわ」ヒキズルヒキズル
上条「」ズルズル
黒子「テレポートさせれれば早いですのに。この人に限り使えないとは」ヒキズル
上条「」ズルズル
黒子「大体お姉さまもお姉さまですわ! さっさと素直になれば黒子がこんな…」ピタッ
上条「」
黒子「こんな…」ドキドキ
~美琴サイド~
美琴「はぁ…」ビリビリ
美琴「なによ、アイツったら…」ビリビリ
美琴「確かに勘違いしたのは私だけどさ」ビリビリ
美琴「変な期待もたせるなら、最初に言えっていいたいわね」ビリビリ
美琴「…」ビリビリ
美琴「はぁ…」ビリビリ
美琴「そういえば狩りに夢中で忘れてたけど、もう2日過ぎちゃったのよね…」ビリビリ
美琴「このままじゃ何も展開なく終わるわ」ビリビリ
美琴「あと5日…何とかしないと」ビリビリ
美琴「沸いたわよー」スタスタ
黒子「お疲れ様ですわ。お姉さま」コッチハアトアタタメルダケデスワ
上条「」
美琴「あら。コイツまだ気絶してるの?」ジロ
黒子「お姉さま加減しなかったんじゃありませんの?」ヨコメ
美琴「う…だって、こいつが…」モジモジ
黒子「こいつが?」ヨコメ
美琴「うぅ…と、とにかく早くお風呂に入ってきなさい! こ、こここいつはわたしが看病してるから!」ツンデレ
黒子「はぁ、じゃあお先にいただきますわね」スタスタ
美琴「いってらっしゃーい」テヲフル
美琴「さてと…」チラッ
上条「」
美琴「こ、これくらいならね!」ヒザマクラ
上条「」
美琴「えへ…2回目ね」ドキドキ
~上条・美琴サイド~
上条「」
美琴「///」ドキドキ
美琴(あ、あの時とは全然感じが違うのは何故?)ドキドキ
美琴(わ、私1年でこんなにもこいつの事…)ドキドキ
美琴(じー)ドキドキ
美琴(…)キョロキョロマワリミワタス
美琴(こ、こいつは超鈍感だからこうでもしないと気付いてくれないわよね)スッ
美琴(寝てる時って悪い気がするけど…今の私じゃこれが精一杯で…)アトスコシ
上条「あの…んむ」チゥ
美琴「っふぇ?」チゥ
~黒子サイド~
ちゃぽん・・
黒子「お姉さま、今頃ドキドキしてらっしゃるのでしょうね」ハァ
黒子「上条さんは…」ドキ
黒子「…」ハァ
黒子「もし上条さんとお姉さまがお付き合いなされたら、黒子は同時に2人の…」ズキ
黒子「…」ハァ
黒子「お姉さまの事言えませんわね。黒子も全然素直じゃないですわ」ブクブク
~上条・美琴サイド~
上条「…ん?」チゥ
美琴「あ…」ハナス
上条「あ、あの…今、のは…その…」アセアセ
美琴「えっと…あの、あぅ…」テンパル
上条「これは…あ、あれだよな! 上条さんがたまに会う桃色イベントの一つというか…」
美琴「え…」
上条「そ、その…お、俺忘れるから、御坂も忘れてくれ!」ナ
美琴「…な、なんで」ゾク
上条「だって、おまえ俺とのキスなんか嫌だろ? だ、だから忘れろって…」ドキ
美琴「あ、アンタは…嫌、だったの?」ブルブル
上条「え? お、俺は嬉しかったけど…御坂が」アセアセ
美琴「っ!! じゃあ何で忘れろとか言うのよっ!!!!!!!」ビリビリッ
上条「うぉ!」ビビル
美琴「アンタね!! 嫌な奴にあんな…キ、キスなんかするわけないじゃない!」イライラ
上条「え――」
美琴「アンタは本当に鈍感だから全く全然これっぽっちも気付いてないかもしれないけど!」
上条「お、おい…」
美琴「私はっ! アンタの事、ずっと…す、すす好きだったんだから!」
上条「御坂…」
美琴「だ、だから…」
上条「え?」
美琴「忘れるとか…言わないでよ……」
美琴「はぁ…はぁ…」
美琴(い、言っちゃった。私の気持ち、こいつに…)
美琴(何て返ってくるのかしら?)
美琴(・・・・、怖い)ズキ
美琴(苦しい…)ズキズキ
美琴「…」
上条「御坂」
美琴「…な、なによ。何か文句あるの?」
上条「ごめんな、忘れろなんて言って。俺、おまえがそんな風に思ってくれてるなんて全然考えてなくて…」
美琴「………いいわよ、別に。アンタがそういう奴って事は知ってるし」
上条「えっと…もう一回聞くけど、本当に俺の事すきなの? 冗談とかじゃなくて?」
美琴「なっ! アンタは本当に救いようの無い馬鹿ね! こんな事嘘や冗談で言うかっ!!」メキッ
上条「ぐほぉ…す、まん。じゃあ、俺もちゃんと答えないとな」イテテ
美琴「え? う、うん。そうね。私も返事、…聞きたいし」
上条「俺は、――――」
~黒子サイド・帰り道~
黒子「はぁ…さっぱりしましたわ」フロヨキカナ
黒子「次はどなたがお入りになられるのでしょう。殿方を挟むわけには行きませんもの、お姉さまですわよね」ルンルン
黒子「黒子の後の残り湯にお姉さまが…」ドキ
黒子「で、でもその後には…」
黒子「…」ドキドキ
黒子「はっ! わ、わたくしは何を! で、でも…やっぱりそうなんですわよね」ドキドキ
黒子「わたくしは、上条さんに…恋してしまったんですわ」ポォォ
黒子「お姉さまがお風呂に行ったら、わたくしが上条さんのお世話をするんですわよね」ウン
黒子「…ま、まぁお姉さまにお風呂だと伝える事が先ですわ!」グッ
黒子「あ、いましたわ。おねえさ―――」
美琴「」チゥ
上条「」チゥ
黒子「――――え?」ズキ
黒子(な、何でお姉さまと上条さんがキスを?)
黒子(お、お姉さまが上条さんをお好きなのは分かってましたが…、まさか上条さんも?)
黒子(あれ…何ですの、この気持ち)ズキズキ
黒子(痛い…、胸が痛いですわ…)ズキ
黒子(うっ―――)ダッ
ガサッ
美琴「!」ビクッ
上条「!」ビクッ
黒子「」タッタッタッ
美琴「黒子…?」
黒子「」タッタッタッ
黒子「ぅ…」タッタッ
黒子「うぅ…」タッ
黒子「うぅ…ぅ…」
黒子「…あは。よかったじゃありませんの。大好きなお姉さまが、好きな殿方とご一緒になれたんですもの」
黒子「あは…わたくしは、もうお姉さまの近くにいてはいけないのですわ」
黒子「この気持ちが消えないと…まともに接する事なんか出来ませんものね」
黒子「……おねぇ、さま…うぅ…」
美琴「黒子。ここにいたのね」
黒子「お、お姉さま!? な、何故ここに!?」
美琴「なんでって…あんたが急に走っていったから」
黒子「わ、わたくしは…その、ちょっとお風呂でのぼせたので夜風に当たりたかっただけですわ」
美琴「そっか」
黒子「…」
美琴「ねぇ黒子。私、黒子に聞いてほしい事があるの」
黒子「知ってますわ…」
美琴「…うぅん。違う、多分知らない」
黒子「え?」
美琴「私ね、アイツにフラれちゃったの」
黒子「……え? あ、アイツと申しますと?」
美琴「アイツはアイツよ。上条当麻」
黒子「そんな、嘘ですわ! だってお姉さま…さっき上条さんと、キスしてたじゃありませんの」
美琴「うん。してた。だからその話を聞いてほしいの、黒子に…、っ…」
黒子「お姉さま…」
美琴「聞いて、くれる?」
黒子「……わかりましたわ」
時は遡り上条・美琴サイド~
上条「俺は、おまえの事が好きだ。…でも、友達として」
美琴「……そう、よね。いつもアンタの前じゃツンツンしてたから、女の子として見られなくて当然よね」
上条「ごめん」
美琴「…あは、いいの。スッキリしたし」
上条「いや、えっと…そうじゃなくて」
美琴「え?」
上条「この返事、最終日まで待ってくれないか?」
美琴「な、なんで? 女の子として見てなかったんでしょ?」
上条「あぁ…ここに来るまでは」
美琴「…来る、まで?」
上条「学園都市にいる時はおまえを友達だと思っていた。いつも一緒に馬鹿やってたし」
美琴「私は、そんな気じゃなかったけど…」
上条「でもさ、ここに来て一緒に生活して御坂は俺の為に、もちろん白井の為に精一杯頑張ってくれたよな」
美琴「え? ま、まぁ…アンタに…喜んでほしくて」
上条「だからさ、俺初めて御坂の事、その…かっ可愛い奴なんじゃないのかと思い始めて」
美琴「…ぇ」
上条「こいつも女の子なんだなって…思った」
美琴「お、女の子として…見ててくれてたの?」
上条「あぁ。もともと俺は友達としておまえが好きだったしな。だから、俺御坂の事女の子として好きなんじゃないのかって」
美琴「じゃ、じゃあさ…!」
上条「でも、俺まだ分からないんだよ。自分の気持ちに、友達として御坂が好きなのか、それとも女の子として御坂が好きなのか」
美琴「…」
上条「だから最終日まで考える時間が欲しいんだ。それまでに絶対に答えを出す。俺自身が納得出来る答えが」
美琴「そっか。分かった、じゃあ…待ってる」
上条「ごめんな。こんな返事で」
美琴「全くね。これじゃあ最終日まで怖くておちおち寝てられないわ」
上条「ごめん」
美琴「だから――」
上条「え?」
美琴「最終日まで待てるような、勇気をちょうだい?」
~美琴・黒子サイド~
黒子「そうでしたの」
美琴「うん。でも私言ってよかった。さっきは答え出してくれなかったけど、このままズルズル引きずるよりもさ。最後にはスッキリするし」
黒子「お姉さま、いつもウジウジしてるくせに行く時は行くんですのね」
美琴「あはは…で? アンタは言わないの? アイツに」
黒子「へ!?」
美琴「アンタね。私が気付かないと思ってるの? 黒子の一番近くにいるのは誰だったかしらね?」
黒子「お、お姉さま…」
美琴「それに…私もずっとアイツとアイツの周りを見てたから。黒子が変わったのもすぐ分かった」
黒子「…いえ、わたくしは上条さんには告白しませんわ」
美琴「へ? な、なんで? 好きなんじゃないの?」
黒子「はい。好きですわ。でもひょっとしたら尊敬していただけかもしれませんわね」
美琴「尊敬?」
黒子「わたくしは、さっき失恋のショックで逃げ出しましたわ」
美琴「…」
黒子「でも、それは上条さんにでは無く、お姉さま、御坂美琴さんに失恋したからなんですの」
美琴「…え?」
黒子「お姉さまが上条さんに取られてしまったと思って逃げ出したんですわ。胸が苦しくて」
美琴「でも…私は」
黒子「お姉さまは最終日まで上条さんに振り向いてほしいために頑張るのでしょう?」
美琴「う、うん。まぁ…そうね。後悔したくないし」
黒子「でしたら黒子も後悔無いよう、精一杯我が道を行かせていただきますわ。お姉さまに振り向いてもらえるように」
美琴「黒子、アンタ本気で言ってんの?」
黒子「あら。わたくしの知ってる誰かなら、ここで『こんな事嘘や冗談で言うか!』って仰ると思いますけど?」
美琴「…そうね」
黒子「お姉さま? 覚悟してくださいね。リミッター外した黒子は厄介ですわよ? 上条さんといちゃいちゃなんてさせませんわ!」
美琴「ふん。上等じゃない。私を振り向かせるのは大変よ? あの馬鹿よりアンタがいいって思わせなくちゃいけないんだから!」
黒子「ふふ。ではもうこの話は置いといてお風呂行きましょう、お姉さま! 次はお姉さまですのよ!?」
美琴「あ、そうなの? じゃあ行こうかしらね…て黒子もついてくるの?」
黒子「夜風に当たりすぎて体が冷えてしまいましたわ。だからお姉さまと一緒に入りなおしですの♪」ギュウ
美琴「ちょ、アンタねぇ! 風呂くらい一人で入れ!」
黒子「あら、言ったじゃありませんの。リミッターを外した黒子が厄介です、と」ニヤリ
美琴「う…」ゾクッ
無人島0円生活6日目。朝…いや昼くらい
上条「いよいよ明日で無人島生活は終わりだ。明日は起きたら帰るから島で色々やるのは今日で最後になります」
美琴「なんか長いようであっとゆうまだったわねー。一週間なんて」
黒子「しかし明日すぐ帰るからって昨夜までチネってなくてもよかったじゃありませんの」フラフラ
上条「いやー、今日は早く寝たいしな!」フンヌ
美琴「この一週間だけで、多分世界の20人くらいに入るわね。チネってたの」スブリ
黒子「全然嬉しくありませんの…」ハァ
上条「では今日は飯は昨日のあまりがあるので、島探索をします」フンヌ
美琴「島検索ぅ~?」
黒子「なんですの? それ」
上条「まぁ、なんつーか島の伝説…みたいな? まぁ結局は俺たちがここにいた証みたいの残せればいいと思うんだよね」
美琴(こいつと過ごした…証)ドキ
黒子「別にこの家だけで十分じゃありませんの? これも十分証ですわよ?」
美琴「あら。じゃあ黒子は留守番ね? 私はこいつと2人きりで2人だけの証を作ってくるから!」ギュ
上条「お、おい」
美琴「なによ、嫌なの?」ギロリ
上条「嫌じゃないですけど…その、む、胸が…」ドキドキ
美琴「なによ、嫌…なの?」ウワメ
上条「嫌じゃないです。ただ当てるならもう少し大きくなtt…ごばぁあっ!」ガンメン
美琴「小さくて悪かったわね! 気にしてるんだから言わないで!」
上条「いてて…おまえなぁ、その凶暴な性格をまず直せや」ヒリヒリ
美琴「あんたは乙女の心を分かるようにする事ね」ツン
黒子「」
上条「じゃあ行くか」スタスタ
美琴「うん!」スタスタ
黒子「」
黒子「お、お姉さまぁぁぁぁぁぁああああああああっ!!!!!」キエー
上条「うお、ここ結構滑るぞ。気をつけて歩けよ?」
美琴「そういえば昨日雨降ってたもんね。荒れる海での狩りは苦労したわ」ウンウン
黒子「それでもちゃんと獲物獲って帰ってくるお姉さま…さすがですわ」ジュルリ
上条「ホントさすがだよなー。俺なんかイカダで釣りしに行ったら海に投げ出されたし」シヌカトオモッター
美琴「アンタそんな危ない事してんじゃな――きゃぁ!!」ツルーン
黒子「お、おねえさ―――わっ!」ツルルーン
上条「おっと、大丈夫かよ。滑るから気をつけろって言ったじゃねぇか」ダキッ
美琴「あ、ありが…ん?」ジベタ
黒子「あ、ありがとうございますですの」ダキッ
美琴「」ピキッ
上条「今度は気をつけろよ?」ポンポン
黒子「はいですの」エヘ
美琴「…ぅ、うぅ…ん?」チラッ
上条「ほら、手」
美琴「……あ、ありがと」テレ
上条「そういえば飯まだ食ってなかったよな」
美琴「そうね。ちょっとお腹減ってきたかもー」グゥ
黒子「しかしこんな所に食べられるものなんかありますの?」キョロキョロ
上条「あれ」ユビサシ
美琴・黒子「「???」」ドレ?
上条「これこれ、こいつ」ムンズ
美琴「カエルぅぅぅぅうううううううう!!!?????」ガガガーン
上条「こいつ焼くと食えるらしいよ。よく漫画とかで…」
美琴「嫌ッ!」キッパリ
上条「な、なんでだよ。海の魚だと思って食えば…」
美琴「そ・れ・で・も! カエルだけは絶対に食べない!」キッパリ
上条「…なんで?」
美琴「だ、だって…」モジモジ
黒子「お姉さまのご趣味のゲコ太がカエルだからですわ」
美琴「う」
上条「しっかし無人島なだけあってなんにもねぇな」
美琴「て、ゆーかこんな奥まで着ちゃってちゃんと帰れるの?」
黒子「このまま迷子っていうのがお決まりのパターンですわね」ハァ
上条「はっは。この不幸少年上条当麻が何の準備もなくこんな所なで来ますかね?」フンヌ
美琴「なんかあんの?」
上条「ここに来る道のりにチネり米を落としてきた。熊でもいない限りそれを食われる事は」
熊「」モグモグ
上条「」
上条「腹は減るし、熊には殴られるし…不幸だ」ハァ
美琴「アンタなんか失礼な事したんじゃないの?」
上条「何もしてなかったじゃねぇか…撫でようとしただけで」ハァ
黒子「ところで熊出没のリアクションはわたくしだけったわけで、お2人共とてもナチュラルだったわけで」
美琴「この前会ったしね」
黒子「」
上条「つか1日目と2日目の川魚は熊に獲ってもらったんだし」クマー
黒子「」
美琴「黒子?」
上条「…? 変なやつだな」ヤレヤレ
黒子「……わたくしが変なんですの?」
上条「ところで証証言ってたけど、結局何残すよ?」
美琴「え? アンタ決めてないわけ!? 言いだしっぺのくせに!」
上条「こういうのは皆で決めるもんだろー?」
黒子「そうですわねー、うーん」
美琴「んー、お? あれは?」
上条「ん? うぉ、やたらでかい木だな。トト○に出てくるアレみたいだ」ダイシゼン
黒子「あれになにするんですの?」
美琴「えっと…あの、固法先輩がやってたのよ? わ、わわ私は真似するだけなんだからね?」カァァ
上条「なにすんだ?」
美琴「な、名前…彫るの」モジモジ
黒子「…なかなかいいアイデアですわね」ニヤリ
美琴「で、でしょ!」パァァ
黒子「では、お姉さまからどうぞ」サァ
美琴「」
美琴「な、何で私からなのよ?」オロオロ
黒子「言いだしっぺがやるんじゃありませんでしたっけ?」ニヤリ
美琴「そ、そうだけど…」チラッ
上条「ん?」ナンダ
美琴(こ、こいつ絶対私の名前と離して彫る気だわ! それじゃ意味ないの!)グツグツ
黒子「お姉さまぁ~? まだですの~?」ニヤリ
美琴「あ、アンタから彫りなさい!」ビシッ
上条「へ? 俺から?」
美琴「そうよ! その…みんな文字数同じだから…その、アンタの字の大きさに合わせてあげるわ!」ツンデレ
上条「まぁ…いいけど。白井ダーツ貸してくれー」
黒子「…どうぞですの」チッ
上条「…とこんなもんかな」ジョウデキー
美琴「じゃ、じゃあ次は――」
黒子「わたくしですわね!」ズイ
美琴「」
黒子「さて」スッ
美琴「待って!」ガシッ
黒子「な、なんですの? お姉さま?」チラッ
美琴「…の」ボソッ
黒子「はい?」
上条「んー、ここ空気うまいな」ウシロムイテセノビー
美琴「こ、こいつの隣に…名前彫りたいの」ウルウル
黒子「はぅ!」ズキューン!ココロイヌク
美琴「…だめ?」ウルウル
黒子「ど、どうぞ…ですの」ハァハァ
美琴「ありがとう!」パァァ
美琴「…、っとこんなもんかな!」フィー
美琴「…えへへ」テレテレ
黒子「わたくしはお姉さまのお隣ですわー」ホリホリ
上条「終わったか?」ドレドレ
美琴「うわああああ! み、見るな! 見なくていいから!」ワタワタ
上条「なんだよー、上条さんの名前も彫られてるんですよー? 完成品みたいじゃないですかー」ブー
美琴「い、いいの! ほら! もう帰りましょ! 用事済んだし!」ウデクミスタスタ
上条「お、おいおい…」スタスタ
黒子「…」
黒子(ここで上条さんの名前を彫りぬけばっ…ハァハァ)ドキドキ
黒子「…」
黒子「お姉さまのあの顔に免じて、このままにしておいてあげますわ」スッ
黒子「お姉さま~ん。待ってくださいましぃ~!」タッタッタ
上条「まぁ、案の定というか…迷子だな」ウーン
美琴「迷子ね」ウーン
黒子「迷子ですわ」ウーン
上条「とりあえずどっちから来たっぽいか皆一斉に指指しだ。せーのっ」
美琴「←」ピッ
黒子「→」ピッ
上条「↑(真っ直ぐ)」ピッ
美琴「ここまで分かれるのも何か感じるわね」
黒子「皆各々の道を行くというところでしょうか」
上条「そうだなー、でもどうしようか」ウーン
美琴「…あ。黒子、あんたテレポートして空から周りみてきてよ」
黒子「え? そ、それじゃあお姉さまもご一緒に!」ズイ
美琴「私はこいつとここで待ってるわ。熊に襲われたら大変だしね」ギュッ
上条「おい、また…」doki
黒子「速攻で帰ってきますわ!」シュン
美琴「えへへー」スリスリ
上条「あのな…」
美琴「なによ、嫌なら嫌って言って。そしてら止めるから」
上条「…勝手にしろよ」ハァ
美琴「素直じゃないなー」エヘヘ
上条「おまえ程じゃないけどな」
美琴「…迷ってるの?」
上条「……いや、もう決めてる」シンケン
美琴「え? そ、その…ど、どっち?」オロオロ
上条「さぁね? 答えだすのは明日って言ったしな」ニカ
美琴「こ、こいつ…!」ギリッ
黒子「あの」
上条・美琴「「ヒィ!」」ビクッ
黒子「家が見えましたわ。こっちですの」スタスタ
上条「お、おう」スタスタ
美琴「…」ドキドキ
夜
上条「最後の夜にやろうと思って花火を用意しておきましたぁ!」ジャーン
美琴「うわっすごいたくさん入ってるじゃない! アンタにしては奮発したわね!」スゲー
上条「ここ1週間の食費が生け贄に…」ウゥ
黒子「さすが上条さんですわ! さっそくやりたいですの!」ワクワク
上条「じゃあ御坂。ここに火起こしてくれよ。それで花火点けようぜ」キノボウトキノイタ
美琴「おっけー。はい」ギュルルルボッ
黒子「で、では早速…わっ!」シューボボボボボ
上条「おー、結構綺麗だな。さすが学園都市製だぜ」ウンウン
美琴「これなんかの能力で作ってるのかしら?」ジー
上条「どうだろうな? うーん、よし、白井。俺の右手に花火軽くあててくれー」サッ
黒子「いいんですの? でわ」サッ
上条「あっち! 本物だ!」ヒィィ
美琴「ホントだ。火薬は本物ですって書いてある」
上条「」
上条「うわっ! やめろおまえら! 連発花火は人に向けて撃っちゃいけないんだぞ!」ヒィィニゲル
美琴「いいじゃん。アンタ不死身なんだから」シュポーンシュポーン
上条「不死身じゃねぇし、それ消せないし!!」カワスカワス
美琴「黒子!」
黒子「はいですの!」カミジョウノウシロ
上条「ぎゃあああ、し、白井ぃいいい! それは反則…あちち!」ワタワタ
美琴「それそれ~」シュポンシュポーン
黒子「精々逃げ回ることですわ」シュポンシュポーン
上条「ヒィィィ!」カワスカワスカスル
美琴「あはは」オワッチャッタ
黒子「なかなかの回避能力ですわね…」ヤルナ
上条「…ったく」ハァ
上条「でかいのいくぞー!」シュー…
上条「ヒィィ!」タタタ
…ぴゅ~~~~…、どん!
黒子「まぁ…綺麗ですわね」ホォ
上条「おー、市販品もすてたもんじゃねえな」マジデ
美琴「…」モジモジ、ギュ
上条「ん?」テニギラレル
美琴「///」カァァ
上条「…」テ、ニギリカエス
美琴「///!!!」ボン!プシュー
黒子「お、お姉さまから煙が! 燃えカスでも飛んできましたの!?」アワアワ
上条「ここで飯食うのも今日で最後だなー」
美琴「チネらなくても米があるっていいわね…」カンドウ
黒子「普段の料理長様様ですわ…」カンシャ
上条「うんうん。本来の目的も無事達成できたようだ」
美琴「じゃあ私もアンタの宿題手伝わなきゃね?」
上条「そうだ! すっかり忘れてた! はぁ…不幸だ」ズーン
美琴「私が手伝ってあげるわよ」ポンポン
上条「お、お願いします。御坂様…」ウルウル
美琴「な、泣く事ないでしょ…」
黒子「やれやれですわ」ハァ
上条「じゃあ火消すぞー?」
美琴「いいわよー」ネブクロ
黒子「どうぞですの」ネブクロ
上条「ふー、あ。この家どうすっかな。この最高傑作」ジーン
美琴「このままでいいんじゃない? 誰かが流れ着いた時に使うでしょ」
黒子「その人はラッキーですわね。家あり風呂ありで」イイナー
上条「えっと…一応君達は明日にはふかふかのベットで寝れるんだよ?」
美琴「そうなんだけどねー、何か別に恋しくないのよね」
黒子「わたくしもですわ。ここの生活に慣れてしまったからでしょうか」
上条「それはそれで問題だな…」オロオロ
上条「まぁ…じゃぁ、寝るか」モゾモゾ
美琴「そうね」
黒子「おやすみなさいませ」スヤ
深夜
上条「…」
美琴「…」
黒子「…」スゥ
美琴「ニヤ…」モゾモゾ、ピト
上条「起きてるんですけど」
美琴「う、うw―――」ムグゥ
上条「しー」シライオキル
美琴「…」コクコク
上条「…で? どうしたんだよ」テハナス
美琴「…別に。寒かったから」ピト
上条「そうか」
美琴「ねぇ…も、もう最終日になったんじゃない?」モジモジ
上条「そうか? 時計ないからわからないな」ウーン
美琴「多分なってるから…、聞かせて? アンタの答え」ギュ
上条「えらい気が早いな、御坂さんは」
美琴「だって…」
上条「ん?」
美琴「アンタがくれた勇気は、最終日になくなっちゃったから…怖くて」ギュ
上条「…」
美琴「だから、もう聞きたいの。どっちにしても楽になりたい」
上条「……分かったよ」
美琴「…ありがと」ギュ
上条「御坂」
美琴「ふぇ?」ドキン
上条「俺の答えは――――――」
~3日後くらい・上条家~
上条「じゃあ行ってくるからいい子にしてるんだぞー!」ガチャ、バタン
スフィンクス「にゃー」
?「…と、ま」
~どっかの道~
上条「やべー! 時間ギリギリか? 遅刻すると面倒くさいからな」タッタッタ
上条「アイツ機嫌悪くするとなかなか直らないし」ウーンタッタ
上条「…よし、時間5分前! 我ながらいい足の速さ!」ニヤ
上条「ふんふーん…って、ゲ。あいつもういるし」ハァ
上条「おーい!」タッタッタ
~自販機前~
美琴「おっそい!」ガルル
上条「あのな…まだ時間前じゃねぇか。遅刻してないんだからそう怒るなよ」ハァ
美琴「私は1時間前から待ってたんだからね!」
上条「おまえ…早すぎだろ、それは」
美琴「だ、だって…初デートだし」カァァ
上条「で、デートって…映画観に行くだけじゃねぇか」
美琴「そ・れ・を! デートって言うのよ!」ムキー
上条「はいはい」ナデナデ
美琴「う…そ、そんなんで誤魔化されないわよ」カァァ
上条「じゃあ止めようかぁ」スッ
美琴「あ…」ウル
上条「…ったく」ナデナデ
美琴「えへへ」ポォォ
黒子「そこまでですわ!」デデーン
上条・美琴「「え?」」
黒子「お姉さま! わたくしと一緒に映画を観に参りましょう!」グィ
美琴「え…ええ!? わ、私これからコイツとデートなんだけど!」オロオロ
黒子「では黒子もご一緒致しますわ!」ギュ
美琴「」
上条「マジカ」
黒子「わたくしは確かに言いましたわよ?『リミッターを外した黒子は厄介ですわよ。上条さんといちゃいちゃなんてさせませんから!』と」フンヌ
美琴「」ソウイヤイッテター
黒子「ささっ♪ 参りましょう、お姉さま♪」ルンルン
美琴「ふ、不幸だーーーーーっ!」エーン
おわるっ!
面白いけどね!!