さやか「ご飯食べてきたからいいよ」
杏子「…」
杏子「…どういうことだ、おい…」ぴきぴき
さやか「はぁ?」
さやか「…なに、怒ってんの?」
杏子「…」ぴきぴき
杏子「…れ、連絡ぐらい」
さやか「…めんどくさいよ、そんなの」
杏子「…!!」
さやか「ふぅー…」
さやか「…あんたなんなの?」
杏子「…!!!」
さやか「…ご飯作ってくれるのはいいけど…」
さやか「…なんか気持ち悪いよ?」
元スレ
杏子「お帰りさやか、今ごはん暖めるからな」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1315379401/
杏子「…!!!」
さやか「…」
さやか「…大体あんた、」
さやか「何で一緒に住もうとか言いだしたわけ?」
さやか「…そっちの「ケ」でもあるの?」
杏子「…!!!」
杏子「…」
杏子「…そっ、」
杏子「…そんなんじゃ…っ…////」
さやか「…はぁーっ…」
さやか「…もういいや」
杏子「…!!」
さやか「もういいでしょ?出てっても」
杏子「…ぇ…?…ぇっ……?」
さやか「…はぁーっ…」
さやか「…」
さやか「じゃあね」
てく、てく
杏子「…」
杏子「…さやかぁっっ!!!!」
バタンッ
杏子「…」
杏子「…うっ…、うぅっっ……」ぐすっ
杏子(…)
杏子(…なんで…)
杏子(…なんで振り向いてくれない…)
杏子(…なんで分かってくれないっ…)
杏子(…)
杏子(…)
杏子(…キョースケ…)
…
さやか「…」
さやか(…………恭介……)
さやか「…」
さやか(…………………!!!)はっ
さやか(…何よ…)
さやか(…もう後悔なんてしないって決めたのに…)
杏子(…………キョースケ……)
杏子(……あいつ……)
杏子(……あいつさえ……)
杏子(……)
数日後
…♪
……♪
………チャーン…ッ…♪
「素晴らしい演奏をどうもありがとう!」
「皆さま、上条恭介君に、大きな拍手を!!」
ワーーーーーッ
パチパチパチパチ…
杏子「…」
数分後
…
てく、てく
恭介父「今日の演奏も良かったぞ」
恭介「…うん、」
恭介「…自分でも信じられないぐらい…」
恭介「…」
恭介「…天国に舞い上がっていくかのようだったよ…」
恭介父「…」
恭父介「…そうか…」
恭介父「…」
恭介父「…治って、本当に良かったな…!」
恭介「……うんっ…!」
杏子(…)
数日後
さやか「……」
さやか「……?」
さやか「……」
さやか「……?」
さやか「…せんせい、いま、なんて…?」
先生「…」
先生「…だから、」
先生「…上条君が…」
先生「…」
さやか「……」
さやか「……?」
まどか「…さやかちゃん…」
さやか「……」
さやか「……」
さやか「…そんなぁ…」
さやか「…ちょっとまってよ……」
さやか「…なに言ってんのよ…」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「……」
さやか「…ダメだよ、そんなの…」
さやか「……」
さやか「…ねぇ、…ねぇ、…ねぇ…?」
まどか「……」
まどか「…さやかちゃんっ…」
さやか「うあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!」
まどか「さやかちゃんっ……!」
……………………
………………
………
…
数日後
QB(みんな大変だ!!)
QB(強大な魔女の力を感じる!!)
QB(すぐに来てっ!!)
…
数時間後
…バシュゥン
ほむら「…今回の相手は手強かったわね…」
杏子「そうだな」
杏子「大丈夫か、さやか??」
さやか「……うん」
ほむら「…」
杏子「…」
杏子「…おいおい、そろそろ元気出せよ…」
さやか「…」
さやか「…うん」
杏子「…」
杏子「…そりゃ、気持ちは分かるけどよ…」
さやか「…うん」
杏子「…」
…
…
…
杏子「…」
杏子(…)
杏子(…ばかだ、あたしは…)
杏子(…)
杏子(…さやかの、大切な人を…)
杏子(…)
杏子(…あたしは、全然、何も、わかってない…)
杏子(…)
杏子(…あたしは、最低だ…)
杏子(…あたしは、だめなヤツだ…)
杏子(…)
杏子(…あたしは、どうしようもないばかだ…)
杏子(…)
杏子(…あたしは、最低なヤツだ…)
杏子(…)
杏子(…)
杏子(…あたしなんて、)
杏子(…いない方が、いいんだ…)
…
ピシッ
…
…
パリィンッ!
QB(……?)
はっ
QB(……ッ!!!!!!!!????)びくっ
QB(…この感じは…杏子!!?)
QB(みんな!!杏子が!!)
さやか(……!!!??)
ほむら・まどか(…!!)
…
…
…
QB「揃ったね!」
QB「この中に杏子がいる…おそらくもう手遅れだ」
QB「…」
QB「…魔女には何を言っても無駄だ」
QB「だから、もうこうなってしまった以上、倒すしか道はない」
QB「…君たちは魔法少女だ」
QB「…できるね?」
ほむら「……ええ」
さやか「…」
QB「さあ、行くよ!」
シュインッ
ゴオォォォォォォォ…
…
…
…
ほむら・さやか「……」
ほむら・さやか「…!!!!!!!!」
「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!」
「アハハハハ、ウフフフフ」
「キャッキャッキャッキャッキャッキャッキャッキャァッッッーーーーー!!!」
ほむら「…」
さやか「…」
さやか「…ばか…」
さやか「…」
さやか「…どうして…」
さやか「…」
さやか「…なんでだよぉーーーーっっっ!!!!!!」シュバッ!!!!
キィンッ!!!!
さやか「…!?」
魔女「キャッキャッキャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
QB・ほむら(………!)
QB(…魔女が、言葉を…?)
ほむら(……)
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
さやか「…」
さやか「…なによ…」
さやか「…」
さやか「…元のあんたに会わせてよっ…」
ほむら「…」
ほむら「…」チャキッ
さやか「待って」
ほむら「…!」
ほむら「…」
ほむら「…行ってやりなさい」
さやか「…!」
さやか「…ありがと」
さやか「…」キッ
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
さやか「…」
さやか「…確かにあんた、最近ちょっと変だったよ…」
さやか「…」
さやか「…実際にうざいとか言ったし…」
さやか「…」
さやか「…でも」
さやか「良い奴だったじゃんかっ…!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
さやか「…」
さやか「…最初は嫌な奴だと思ったけど…」
さやか「…一緒に喋ったりして分かりあえたじゃんっ…!!!」
さやか「…なのに、なんで…」
さやか「…」
さやか「…」
さやか「…大好きだったのに」ぼそっ
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、サヤカ、キャッキャッキャッキャッ!!!!!」
魔女「サヤカ、サヤカ、キャッky…………………………」
さやか「…」
さやか「…」
さやか「…大好き…」ぼそっ
さやか「…大好きだったんだぞっ、バカヤロぉぉぉぉーーーーーッッッッッッ!!!!」ビュンッ!
カッ!!!
さやか「うおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
ビキビキビキ……………!!!!!!
………………………
………………
………
魔女「………………………………………………………………アリガト、…ゴメンネ…」
さやか「……………?」
さやか「………………きょうこ??」
さやか「…きょうこ??」
さやか「…きょうこぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!」
カッッ!!!!!!!!!!
………………………………………
………………………………
………………………
………………
………
…
降りやまぬ雨の中、街には冬が続いていた
fin