妹「は?」
兄「今日は何日だ?」
妹「四月一日です」
兄「そうだ!そして今日はエ」
妹「エイプリルフールですね」
兄「そ、そうだ」
妹「毎年4月1日には嘘をついてもよい、という風習のことですね」
妹「またイギリスなどでは、4月1日の正午までに限るとも言い伝えられている、そうです」
兄「ぐ…このウィキペディアオタクめ」
兄「妹ウィキペディア… ハッ! いもペディア!?」
妹「エイプリルフールは、日本語では直訳で「四月馬鹿」といいますが」
妹「兄さんは一年中馬鹿なので関係ないようですね」
兄「ぐぬぬ…」
元スレ
妹「気持ち悪いので近寄らないでください」 兄「エイプリルフール」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333213851/
兄「ちぃ、妹はバカだからてっきりそんな事忘れているかと思っていたのに…」
妹「あなたの方がよっぽど馬鹿です」
兄「おい! 「ばか」の漢字表記やめろ!」
妹「は? 仰ってる意味がよくわかりませんが。 馬鹿なんですか?」
兄「やめて! 俺はカタカナ表記でまだ可愛らしいだろ!」
兄「なのに何だ! 漢字表記だと本当に馬鹿みたいじゃないか!」
妹「あー…そうですか」
兄「なんだそのめんどくさそうなやつ」
妹「そうな、ではなくめんどくさいです兄さん」
兄「い、妹なんて大嫌いだー!!」ダッ
妹「はぁ」
兄「…」チラッチラッ
妹「ダッと走り出したなら最後まで走り抜けてください」
兄「いやぁ止めないのかなーって」
妹「自殺なら止めますけどそれ以外は止めないです」
兄「ひどい! いや自殺なら止めてくれるの!? うれしい!」
妹「色々と後処理がめんどうなので」
兄「やっぱりひどい!」
妹「ていうかもう事故ってください」
兄「もう知らない!」ダッ
妹「はぁ」
兄「…」
妹「…」
兄「止めるなら、今のうちだよ?」チラッチラッ
妹「止めませんよ、ていうか何を止めるかも不明です」
兄「ふーん、いいんだ?いいんだ?」
妹「いいですよ別に、何がいいかも不明ですが」
兄「ばかー!」ダッ
妹「はぁ…」
兄「…」
妹「…」
兄「ふぅ」クル
妹「おや、どこかにいかれるのでは?」
兄「おぉ? おぉん?」スタスタ
妹「近いです邪魔です」
兄「あぁん?」ジロジロ
妹「あ゙?」ギロ
兄「ひっ」ビク
妹「何ですか」
兄「ばかー!」ダッ
妹「はぁ」
バタンッ
妹「いつにもまして鬱陶しい…」
妹「…いや、大して変わらないですかね」
キィ…
妹「…」
兄「…」チラッ
妹「なんですか」
兄「へへ、びっくりした?びっくりした?」ニヨニヨ
妹「何がですか」
兄「もぉー、このっこのっ」グイウギ
妹「…チッ」
兄「し、舌打ちはよくないんだな」ビクッ
妹「はぁ」
兄「はい、全部ひっくるめてウソでしたー!」デデーン
妹「わーびっくりですー」
兄「びっくりした?びっくりした?」
妹「ええそれはもうとてもおどろきましたね」
兄「ほーらこれ見てこれ」サッ
〝ドッキリ大成功!!〟
妹「…あなたも暇ですね」
兄「ふふ、こういうイベントに本気になれるって事が肝さ」
妹「と、いいますと?」
兄「え? えーっと、自分で考えなさい」
妹「はぁ」
妹「まさかエイプリルフールでウソをつくなんて考えてませんでしたよ」
兄「でしょ? でしょ? 驚いたでしょ」
妹「あぁいえ、あなたではないです」
兄「えっ」
妹「私です」
兄「えっ、いつウソついたの」
妹「先程のあなたのウソに驚いたという事がウソです」
兄「あ…あーなるほど! こりゃ一本とられたなー!ははは」
妹「ははは」
兄「あ! 妹はもうひとつウソをついている!」
妹「ほう、何ですか?」
兄「スレタイ読め」
妹「…」
兄「俺が気持ち悪いなんてとんだウソをついたもんだな」
妹「…あぁはい それでいいです」
兄「えぇ!? 違うでしょ!」
妹「はぁ?」
兄「そこはウソじゃないって言うところでしょ!?」
妹「…めんどくせぇ」ボソッ
兄「ひぃ」
妹「あの、気持ち悪いのでもう部屋に戻ってください」
兄「ひどい! エイプリルフールだからってついていいウソと悪いウソがある!」
妹「たとえウソでもこれはついていいウソです」
兄「たとえって、じゃぁ今の本気!?」
妹「本気です、本気と書いてなんとやら」
兄「マジかよ…」
妹「わかったらもう消えてください、正直本当に鬱陶しいです」
兄「うえーんうえーん妹がいじめるー」
妹「はぁ」
兄「やい妹」
妹「なんですか手短にお願いします」
兄「お、俺がどこにいようと俺の勝手じゃないか」
妹「…」
兄「何故ならここは俺の家だからだ!」
妹「同時に私の家でもあります、もっといえばここは私達の親の家です」
兄「そ、そうだが…」
妹「わかったら早く戻れってください」
兄「うわああ言葉がおかしいよおおお」
妹「はぁ」
兄「おい妹」
妹「なんでしょう脳があなたの言葉を拒否しかけてますのでできれば少ない文字数でお願いします」
兄「うっ…なんて脳みそしてやがる…」
兄「しかし俺がこの家のどこにいようと俺の勝手だろう」
妹「またそれですか」
兄「確かにここは妹の部屋とされている」
兄「だがその妹の部屋に兄貴である俺が、家族である俺が居てはいけない理由などない!」
兄「まして追い出す理由も権利も妹にはないハズなのだ!!」
妹「…えぇ、そうですねそれも一理あると思います」
兄「ふん」ドヤァ
妹「しかし何を言おうとこの部屋は私の部屋、ここの主は私です」
妹「郷に入っては郷に従え、ここでは私の言うことは絶対なのです」
妹「その私が出て行けといっているのです、あなたはコレを無視できない無視してはならないのです」
妹「兄として男として人として、です。 それともそれでもここに居座って最低なゲス野郎に成り下がりますか?」
兄「うっ…それはいやだ…」
妹「ならさっさと出てけください」
兄「けど自分の部屋に戻るのもいやだ…」
妹「…」
兄「そうだ! いいことを考えた!」
妹「却下、破却、破棄、無理、ごめんなさい」
兄「言うと思ったー。 …けどそんなにいわれるとは思ってなかったー…」シュン
妹「なんですか早く言ってください」
兄「妹が俺の部屋にいけばいいんだよ!」
妹「…はぁ?」
兄「そうしたらお互いの目的が達成されるだろ?」
妹「あー」
兄「妹は俺と一緒じゃなくなる、俺も自分の部屋に戻らなくていい」
妹「うん」
兄「なんて平和的な解決だろうか!」
妹「兄さんとまともに会話しようとした私が馬鹿でした」
兄「ひどい!」
妹「はぁ…」
兄「俺は妹の部屋にいたい、ていうか妹と一緒にいたい」
妹「私は一人でいたい、ていうか兄さんと離れたい」
兄「ならば仕方ない、俺の部屋に行くといい」
妹「ふざけんなです」
兄「俺は妹の部屋で寝るから…」
妹「想像しただけで…」ゾワワ
兄「…別に俺なにもしないよ?」
妹「居るだけでもう気持ちわるいです」
兄「ひどいっ!」
妹「はぁ」
兄「いいじゃんいいじゃんたまには兄妹水いらずでさー」
妹「きもいです」
兄「俺だって言ってることが第三者から見たら気持ち悪いことはわかってるよ?」
妹「わかっててコレですか…。 ていうか第三者じゃなく私から見ても誰から見てもきもいです」
兄「そんなこたどうでもいい」キリッ
妹「なんだこいつ」
兄「妹の部屋っていい香りするね」
妹「…ッ」ゾワッ
兄「え、俺なんかへんなこと言った?」
妹「お願いします自室に帰ってください」
兄「エイプリルフールくらいいいじゃん、ね?」
妹「何がね?だ」
兄「ていうかちょっと敬語キャラ崩れてきてるけど大丈夫?」
妹「大丈夫です、敬語キャラも飽きてきたので」
兄「やっぱりキャラでやってたの!?」
妹「当たり前だろ、家族で敬語とか頭おかしいと思われるんじゃね?」
兄「…こういう妹もいいかも」
妹「気持ち悪いので近寄らないでください」
妹「とにかく、部屋に戻ってください」
兄「いやです」
妹「どうすれば?」
兄「ぎゅっ ってして?」
妹「…そうすれば、戻ってくれます?」
兄「えっ」
妹「どうなんですか?」
兄「え、うん」
妹「わかりました」
兄「えっえっ!?マジ!?」
妹「で、では、目を瞑ってくれますか…?」
兄「う、うん…」ゴクリ
妹「…」
兄「…」ドキドキ
妹「…」
兄「…」ワクテカ
妹「…」
兄「…?」
妹「…」
兄「…あのー」
妹「どうしました兄さん」
兄「まだ…っすか?」
妹「ウソにきまってるじゃないですか」
兄「…」
妹「今日が何日か知ってます?」クスクス
兄「…」
妹「さ、わかったら早く部屋にお戻りなさい」
兄「…うおぉおおお!! だましたな!?」
妹「だまして何が悪いんですか? コレはライアーゲーム、騙し合いのゲームですよ?」
兄「!!」
妹「ふふ」
兄「やられた…」ガク...
妹「ふはははは」
おわり
気持ち悪い…