1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:12:40.61 FpHuiZqE0 1/215

『鹿目まどか』…彼女が宇宙の概念となることで、全ての魔女が消え、魔法少女は魔女になることはなくなり、魔法少女が繰り出す不の連鎖は打ち切られる。

だが、私にとってその選択の代償は大きすぎた。それは、彼女の存在が消えること。

鹿目まどかは私に『またいつか会える』、『私はいつも傍にいるよ』と…そう言葉を残した。

だけど、私はそんなまどかの気持ちを裏切った。

自分が何故あんなことをしたのか今でもよく分からない。もしかしたら後悔をしているのかもしれない。

でも、不安だった。耐え切れなかった。彼女の存在が…彼女の記憶が…私から無くなってしまうことに、…それが果てしなく恐ろしかった。

そう…私は、まどかが全ての力を解き放とうとした瞬間。



私は時を戻した…。一ヶ月前に。

元スレ
ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304507560/
ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」2
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304692261/


2 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:13:13.46 FpHuiZqE0 2/215

この選択は間違っていたかもしれない…。でも、そんな心の不安定な状態な自分に冷静な判断が下せるわけがない、と自分の中で言い訳をした。

もし、あのまままどかが全ての力を解き放ち…、その後の世界が私達魔法少女にとっての平和が訪れていたとしても…私はその中で、生きていける自信が無かった。

まどかのいない世界。いいえ、まどかが居なくなっていることにされている世界…。そんな世界に行くのが怖かった。そして、どうしようもなく嫌だった。

そんな世界に行って、まどかの事を忘れた私がのうのうと生きている事を少しでも想像したら吐き気がした。そして、そんな自分を見て寒気がした。何故か悔しさが心の中から込み上げてきた。

これは唯の傲慢、我侭、そんなこと分かってる。

でも、このまままどかに任せていたら今までと変わらない気がした。いや…多分今でも変わっていない、私はあの時の弱い自分のままだと思う。

私は、今まであの人のために何度も歴史繰り返してきた…と思っていた。でも、それは違うという事に今回気づかされた。

今回はまどかの思うとおり、まどかの中での最高のエンドを迎えられる…そんな終わり方だった。

でも、私はそれを拒んだ。まどかの選択を無かった事にした。

3 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:13:37.28 FpHuiZqE0 3/215

私は…まどかのためにとか言っておきながら…結局は自分のために、自分が一番幸せなラストにしたかっただけだったのだと思い知る事になった。

その勝手な傲慢で、まどか達は何度も同じ時間を生き続けている…一定以上の未来に行けず、同じ時間をぐるぐる廻り続けているだけ。

始めはまどかのあの言葉を、約束を果たすために動いていたのかもしれない。

でも、私はいつの間にか自分の都合のいい最後を…ストーリーを押し付けていただけなのかもしれない。

それが、結果的に自分の首を絞め続けていることになっていることも知らずに。

でも、それでも…私は進まなければ行けない。立ち止まっては行けない。まどかが一度はくれた、私をこのループから抜け出すチャンスを捨てた私は立ち止まってはならない。

私がこれからすべき事…それは、自分の傲慢、我侭を貫く。そうしなければ、まどかに申し訳がたたない。それに何より私が満足しないだろう。

そう、私は進まなくてはならない。



愛しいたった一人の友達と、ずっと一緒にいられる世界に行けるまで。

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:15:34.62 FpHuiZqE0 4/215

────────────────────────

ほむら「……そろそろ、行動を開始しなくちゃね」

白い天井。何度も見た、私の始まりの場所。

ほむら「やっぱり病院スタートは慣れないわね……」

ほむら「転校する日まで、少し時間がある……」

そう、目覚めてから2日間…私はこの病院で過ごす事になる。今まではただジッと待つか、ここら一帯の魔法少女の動向やキュゥべえの動向を探ることをしていた。

しかし、もうそんなことをしても今は意味はないだろう。何も考えずにやったとしてもただ無駄に時間を浪費するだけだ。

今までの結果から私だけでは、ワルプルギスの夜を討つことはおそらく不可能だろう。

しかし、絶対ではないはず…そんなものがあれば私はとっくに心が折れているだろうし…。まぁ、絶対はないとは100%は言えないのだけど。



ほむら「…そうね、まずこれからどうするか、考えてみようかしら」

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:21:11.78 FpHuiZqE0 5/215

まず、ワルプルギスの夜は回避は出来ない。奴は必ず討たなくては何も解決はしないだろう。

でも私だけではワルプルギスの夜を討つ事はかなり…いや、ほぼ不可能。すなわち助力が必要という事になる。

それにワルプルギスの夜は、まどかの力がなければ突破は出来ないのかというところは重要な部分だと思う。今までは私はまどかに魔法少女にさせないようにしてきた。それはまどかが最悪の魔女にさせないため、それに私だけでも討てると思っていたからだ。

しかし、結果は惨敗だった。ダメージを与えるどころか一方的にやられてしまった。

仮にまどかの力無しでは突破不可であれば、もう最初の約束はもう果たせない。それに、奴を倒さずに回避する方法も検討もつかない。そうなれば、もう為す術は無いだろう。

それに問題はまだある。私がまどかに執着する事で因果律が収束して、まどかの力が増幅しすぎているということ…このまま無意味にこれからもループし続ければ、いつかまどかは力をオーバーヒートしてしまうことだろう。

そう、前回までのようにループできるからと安易に行動がもう出来ない。もし、まどかが暴走してしまったら誰も止められないだろうし、私は……いえ、考えるのは止めましょう…させなければいいだけ。

しかし、もしまどかの力無しでもワルプルギスの夜が突破可能だった場合…それが一番手っ取り早い私の望む世界になれると思う。

そのためには、まどかに契約させず…かつ全ての魔法少女を死なせず、奴に挑む状況を作り出さなければいけない。

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:26:21.09 FpHuiZqE0 6/215

その中で重要な人物は、巴マミ、美樹さやか、佐倉杏子だろう。

彼女達は魔法少女の中でまどかと繋がりが深く、私とも繋がりが深い。最低限彼女達だけは生かさなければならない。

それに、まどかの反応なども多種多様だった。

状況が変われば、まどかの反応や価値観、認識なども大きく変わっていた。そこもうまくやりくりしないといけない。

しかし、それでもワルプルギスの夜は恐らく倒すのは困難だろう。

そもそも今までまどかが魔法少女になってワルプルギスの夜に挑んでも、倒す事が出来たのは限りなく少ない。まどかの力はかなり強力、それでも勝てないのにそれが無くなったら勝てるのなんてほぼ無理。

しかし、そこにはある意味勝算が無いわけでもない。前回まどかはいともたやすく奴を倒した。

そう…因果律を収束するたびにまどかは強くなった、だから倒す事が出来たのだ。

これから私は今までみたいにまどかだけでなく、他の魔法少女にも気を使う事になる。つまり、まどかに対して因果律は大して収束する事は無くなり、他の魔法少女に収束されることになるはず。

そうすれば、まどかの力はオーバーヒートすることもなく他の魔法少女は力を増すことになる…はず。

13 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:34:11.24 FpHuiZqE0 7/215

まぁ、これは私の考えであって絶対的だとはいえない……それでも、私の考えうる一番現実的な策はこれしかない、やるしかない。

この作戦の欠点があるとすれば、それは周回前提であること…これからよりももっと難しいことを永遠と続ける事になる。私の心が持つかどうか、情けないけどわからない。

それに、この作戦を成功させるためには彼女達が関わる大きな出来事に干渉しなくてはならないこと。

その大きな出来事の結果を変えることによりそこが分岐点となり、新たな選択が増える。

例えば、巴マミの死亡回避。美樹さやかの魔女化阻止。

恐らく何とかやりくりすればこの二つは結構簡単にクリア出来ると思う。…しかし、問題はそこからなのだ。

そもそも佐倉杏子が此処に来る条件は巴マミが死んだことによって出来た穴の埋め合わせだ。よって、巴マミが生き残れば佐倉杏子はこの場所に来る事は無くなる。つまり、私達との接点が一切消えてしまう。

そうなれば計画は成功できない。どうにかして、佐倉杏子をこの場所におびき寄せる方法を考えなくてはならない。

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:36:43.23 FpHuiZqE0 8/215

それに、巴マミの死によって及ぼされる影響はそれだけではない。

巴マミと鹿目まどか、美樹さやかはどうも統計的に一緒に行動する確立が高い、よってここを回避する事は難しいだろう。さらに巴マミは私に警戒心を持っている。それにより他の2人も私に警戒してしまう。

そして、巴マミが死ななかった場合…まどかは魔法少女がどういう役割を持ち、そしてその危険性がどういうものかを知る事が出来なくなる。よってまどかが魔法少女になってしまう確率が高くなってしまう。

それにその状態で美樹さやかが魔法少女になった場合、まどかの魔法少女阻止はもう絶望的になる。これをどうにかしなくてはならない。

それにこれでは結局はまどかに執拗に執着してしまっている。これではまどかがオーバーヒートを起こしてしまうかもしれない。

ほむら「……八方塞がりじゃない」

ほむら「いえ、私はそういう道を自分で選んだのよ…これくらい分かっていたことじゃない。弱気になるな、暁美ほむら!」

ほむら「よく考えるのよ…どこかに突破口があるかもしれない……」

こうして、眠れぬ夜が2日間続いた。

19 : >>16 まどかの願... - 2011/05/04(水) 20:43:43.64 FpHuiZqE0 9/215

────────────────────────────────

ほむら「……結局、大していい案は思いつかなかったわ…」

ほむら「私だけでは駄目なのかもしれない…やっぱり、他の人の意見もあれば……まどか………」

ほむら「ああ、もう学校に行かなくちゃ……」

ほむら「……そうね」

学校まで行ってる時間、この2日間で考えた事をまとめてみましょう。

まず鹿目まどか、美樹さやか、巴マミと知り合いになっておくこと。そして鹿目まどかと美樹さやかには私の警戒を解いておく。

次に巴マミと共同戦線を結ぶ、そして巴マミに全ては語らずになんらかの意見をもらえるようになるまで信頼関係をよくしておく。

そして、巴マミの死亡フラグの回避。とりあえずここまでクリアしましょう。

この作戦は駄目かもしれないけど、今の情報ではこれが私の考えうる精一杯の策…これに頼るしかない。

ほむら「さて、頑張りましょう。まどかのためにも、私のためにも」

21 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:47:37.05 FpHuiZqE0 10/215

────────────────────────────────

先生「転校生の暁美ほむらさんです。彼女は最近まで入院していたので皆さんもそれを考慮して接してあげてくださいね」

ほむら「暁美ほむらです、これからよろしく」

先生「では暁美さん、あそこの席に座ってください」

ほむら「はい」


さやか「うわー、キレイな人だねー」

まどか「うん…なんかすごいね」

さやか「なんかオーラ漂ってない?なんか別次元の人みたいな感じ」

まどか「うん、そうだね…私達とは縁がなさそう」

さやか「あはは、そうかもねー」

ほむら「……」

今日はとりあえず、まどかと美樹さやかと接点を持つ事……巴マミはその後になんとかなるはずよ。

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:52:36.47 FpHuiZqE0 11/215




さてホームルームが終わったわ……さっそく行動に移しましょう。

ほむら「鹿目まどか」

まどか「え……?」

う……いけないわ……これではまどかが困惑してしまう、もう少し優しくしなくちゃ。」

ほむら「鹿目まどか……さんよね」

まどか「えっ…う…うん…。そうだけど……」

ほむら「保険委員だったわよね、保健室の場所を教えてほしいのだけど」

まどか「あっ!そっか、そうだよね!うん、いいよっ!行こう暁美さん」

ほむら「ええ、ありがとう。鹿目さん」

まどか「うん!」

……ファーストコンタクトはいい感じ……よね?今までよりかなり優しくしたつもりだけど…大丈夫よね。

23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 20:57:08.44 FpHuiZqE0 12/215

まどか「ねえ暁美さん」

ほむら「何かしら」

まどか「暁美さんって前は何処の学校に行ってたの?」

ほむら「そうね、ちょっと遠いけど○×中学校よ」

まどか「へぇ、そうなんだ。うーん、でも私知らないや…ごめんね」

ほむら「いいえ、小さい学校だったから知らなくても全然おかしくはないわ」

まどか「そ…そっか、えへへ」

ほむら「……」

まどか「……」

うぐ……会話が続かない…。一体どうすれば、何か好きな食べ物とか聞いたらいいのかしら…?でも、そんなの小学生じゃあるまいし……あああ!!こんなことも思いつかないなんて…これだから根暗眼鏡なのよ!私のバカ!!

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:02:20.64 FpHuiZqE0 13/215

まどか「あ、着いたよ!ここが保健室」

ほむら「あ……そう」

まどか「これでいい?暁美さん」

ほむら「え…ええ、ありがとう。鹿目さん」

まどか「ううん、いいよ。じゃ、困った事があったら何でも聞いてね」

ほむら「ぁ……」

ああ……まどかが行っちゃう……なんか言わなきゃ…何か……。

ほむら「……あ…の」

まどか「ん?何か言った?暁美さん」

ほむら「ぇ…えっと…その」

まどか「?」

ほむら「……えっと…ごめんなさい、何でも……ない…わ」

まどか「? そっか、じゃあまた教室でね」タッタッタ

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:02:38.07 FpHuiZqE0 14/215


ほむら「……」

……ホントに愚図ね、私…。まどかに冷たく当たるのはあんなに簡単に出来るのに、いざ普通に接しようとしたらコレか……。この馬鹿根暗眼鏡。

外見だけ取り繕っても中身がこれじゃ意味ないわね……こういうところは美樹さやかが羨ましいわ。……ってそれじゃあ駄目でしょうが…私も何とか仲良くならないと…。

あと、何か話題も探さなくっちゃ…このままじゃロクに話もままならないもの…。……とりあえず教室に戻りましょうか。

27 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:07:35.91 FpHuiZqE0 15/215

────────────────────────────────
さやか「まどかー!あんたさっきさ転校生と一緒にいたじゃんか」

まどか「う…うん」

さやか「どんな感じだった?」

まどか「うーん、何か思ったよりも話やすい人だったよ」

さやか「え?マジで!?そっかー!じゃあ今日お昼さそっちゃったりする?」

まどか「暁美さんがよければいいと思うよ…あっ…」

さやか「おっけーおっけー!じゃあ後で誘ってみるよ!!」

先生「……美樹さん、話をするならせめてもっと小声でしてくれないかしら…?」

さやか「げ…やば」

先生「美樹さん?気をつけてね…?」

さやか「はい、スミマセン」

アハハッハハ モーミキサンッタラー

さやか「あはは、みんなゴメンねー」

ほむら「……」

……相変わらず授業中でもよくあんな大声でしゃべれるわね…でも、さっきのやり取りまどかには好感触みたいだったみたいね、やったわ。

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:13:46.96 FpHuiZqE0 16/215

────────────────────────────────

先生「では、これで終わります」

よし、これで昼休みね。さっきまで色々クラスの人に囲まれちゃってたけど…

さやか「暁美さーん」

ほむら「あら、何かしら美樹さん」

さやか「今日お昼一緒に食べない?ほら、あの子と一緒にさ」

まどか「えへへ…」

ほむら「……ええ、構わないわ。一緒に食べましょう」

さやか「おー!そうこなくっちゃねー!!じゃあさっそく食堂行こう!」

ほむら「ええ、分かったわ」

よしっ…いい感じね。この調子でもっと接点を増やしていきましょう。

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:26:17.08 FpHuiZqE0 17/215



さやか「ごっはん!ごっはん!らんらんるー♪」


まどか「暁美さん、ゴメンね?さやかちゃん、元気だけど少し…ほら、暁美さんビックリしちゃったりしたよね」

ほむら「いいえ、元気なのはいいことだと思うし大丈夫。心配してくれてありがとう、鹿目さん」

まどか「えっ…そうかな、えへへ」

ほむら「でも…まぁたしかにちょっとビックリしちゃったけど」

まどか「あはは、そうだね」

さやか「おー?二人してなんか楽しそうじゃ~ん!私も混ぜろー!」

まどか「きゃあ!もーさやかちゃんったら!廊下で抱きついたら他の人の迷惑になっちゃうよー」

ほむら「うふふ、ホントにね」

さやか「あははは」

いい感じね…やっぱり、美樹さやかがいると勝手に色々と構ってくれて助かるわ。私だけじゃまた黙ってしまうだろうし…。


マミ「あら、鹿目さんに美樹さん…それに…誰かしら?」

33 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:28:35.74 Hl7sQc430 18/215

え、あれ、既にマミさんと面識あんの?

36 : >>33平行世界なの... - 2011/05/04(水) 21:31:16.62 FpHuiZqE0 19/215

>>33平行世界なので、毎回同じ状況とは限らない。ということ

さやか「あ!マミさんこんにちはー!!」

まどか「マミさんこんにちは」

!?……巴マミ……まさかこんなに早く会うなんて!!えっとどうしましょうか…自己紹介よねとりあえず。

ほむら「あ…あの

さやか「マミさーん!!この子はね今日転校してきた暁美ほむらさん!!今、案内がてら食堂でご飯食べようとしてたんですよー!!」

ほむら「あ、暁美ほむらです。よろしく…マミさん」

マミ「ふふ…ええ、よろしく。暁美さん」

まどか「とか言ってさやかちゃんはご飯食べたいだけでしょ?」

さやか「むー!まどか言ったなぁ!!そんなやつにはぁー…こうだ!!」

まどか「ひっ!あひっあはははは!!さやかちゃ…!くすぐりは反則だよ!あはははは!!」

さやか「うりうりうりー!」

まどか「もー!やめてってばぁー!」

マミ「うふふ、相変わらず仲良しね」

39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:35:59.58 FpHuiZqE0 20/215


ほむら「……そうね、こういうことが出来る人が要るのは羨ましいわ」

マミ「あら?じゃあ私がしてあげましょうか?」

ほむら「え……いや、別にやらなくていいわ」

マミ「あらそう?遠慮しなくてもいいのに」

さやか「あ!マミさんも一緒にどうです?それとももう予約済み?」

マミ「いいえ、ご一緒していいかしら」

まどか「もっ勿論ですよ!暁美さんもいいよね?」

ほむら「ええ、構わないわ」

さやか「よっし!じゃあさっそくレッツゴー!」

41 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:45:08.15 FpHuiZqE0 21/215

────────────────────────────────

さやか「えー!?病院暮らし!?じゃー私と会った事あるかも!!私も結構お見舞いに行ってるんだよねー!」

ほむら「多分、違う病院だと思うわ」

さやか「それもそっかー!!あっはっは!!」

まどか「もーさやかちゃん!ご飯食べてるときぐらいもう少し静かにしようよ」

マミ「相変わらず美樹さんは元気ね」

さやか「まー!それが取り得の一つでもありますしね!」

ほむら「そうみたいね」

どうやら、巴マミともうまくいってるみたいね……まぁ、なんとかなりそうね。

まどか「暁美さんってキレイだよね」

ほむら「え!?そっそうかしら……」

いっいきなり何を言い出すのかしらこの子は…。

さやか「あ!やっぱりそうだよねー!私もそんだけキレイなら恭介だって…」

42 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:47:04.82 FpHuiZqE0 22/215

マミ「たしかに、憧れるわ」

ほむら「ちゃ、茶化さないでちょうだい」

まどか「そんなことないよー!えへへ、暁美さんって意外と面白いね」

ほむら「そっそう…?」

まどか「うん!これからもよろしくね!」

ほむら「ええ、こちらこそよろしく。鹿目さん」

さやか「あー!まどかだけずるいぞー!!転校生!!私とも仲良くしろー!!」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:47:22.28 FpHuiZqE0 23/215


ほむら「少し落ち着きを持てるなら考えるわ」

さやか「うっ……」

まどか「あはは、さやかちゃん。これからは少し落ち着かなきゃね」

マミ「そうね、少し女の子らしくしましょうね」

さやか「ま、マミさんまで…よってたかって私をいじめるなぁ!」

まどか「暁美さん、明日も一緒にお昼食べようね」

ほむら「え…いいのかしら?私と一緒で」

まどか「勿論だよ!!じゃあ明日も一緒にね」

マミ「あら、私は入れてくれないの?」

まどか「勿論いいですよ!マミさんもっ」

さやか「うー!!無視するなぁ!!私も混ぜろぉ~!」

44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:48:45.51 FpHuiZqE0 24/215





ほむら「……ふぅ」

初日にしてはすごい成果じゃないかしら…。とりあえず二人の警戒は解けたようだし……。巴マミのほうはまだ少し私を警戒していたみたいだったけれど、この調子にもっともっと接点を増やしていけばそれもいずれ消えるはず…。

でも、問題はこれからね。どうも、巴マミは一緒に戦う仲間がほしい傾向があるみたいだったし……魔女が出現したときには、警告ではなくあくまで巴マミを立たせるように協力をしていけば…まどかを魔法少女に誘わなくなるわよね……多分。

まぁ、それでも魔女が出てこなければ話にならないし…とりあえず現状はこのままの調子でいってみましょう。

……まどかとあんな風に話すのも久しぶりで楽しかったし…ね。

45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:50:32.71 FpHuiZqE0 25/215

────────────────────────────────

まどか「ほむらちゃん!また明日ね!」

ほむら「ええ、また明日まどか」

あれから1週間、私はまどかと名前で呼び合うくらいの仲になった。初めいきなり名前で呼んでもいいかって聞かれた時はビックリしたけど嬉しかったわ……。

それと巴マミともお昼を共にしたり、美樹さやかともまどかと一緒に談笑をしたりした。

ここまで、結構順調に進んでいる……でも。

ほむら「……さて、そろそろ…ね」

そう、今日はあの魔女…巴マミを殺す魔女が出現する日……。

巴マミはもう既にまどかと美樹さやかに何度か自分の戦っている姿を見せているはず……、多分今回もあの二人は付いて来るだろう。

それに巴マミには私が魔法少女であることは既に言ってある。私と協力してくれると約束もしてくれた。

でも、まどか達にはまだ私が魔法少女だという事は伝えていない…。だから今日、まどか達に初めて私の魔法少女の姿を見せる事になるだろう。

そして、ここからが重要な分岐点になる……。巴マミは実力はかなり高い、あれは有頂天になった巴マミのミスから起きた死だ。アレをなんとかフォローすれば死ぬ事はないはず…。でも、慎重にいくことに損はないわ。

ほむら「……時間ね。……万が一の事もあるし、先回りしておきましょう」

47 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:55:11.46 FpHuiZqE0 26/215






まどか「マミさん…すごい」

マミ「私には!仲間がいる!!もう何も……怖くない!!!!」

……今のところ巴マミは優勢……、でも、そんなことはいつものこと。問題は最後の一瞬の隙……そこをフォローする!

マミ「これで終わりよ!!ティロ・フィナーレ!!!!」

まどか「マミさんすごい!!」

マミ「ええ、もう何が来ても私は負けないわ……」

まどか「うん!…っ!?マミさん!危ない!!!」

マミ「………え?」

シャルロッテ「あーん」グパァ

49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 21:58:02.26 FpHuiZqE0 27/215




今!!時間停止!!!!

…よし、そしてこいつの口に手榴弾を食わせてやって……巴マミを少し違う位置に移動させれば……


シャルロッテ「むぐ」バクッ

シャルロッテ「?」モグモグ

シャルロッテ「!!!」ボカァァァァン

マミ「なっ何!?」

ほむら「危なかったわね、巴マミ」

まどか「ほっほむらちゃん!?どうしてっ!!」

マミ「……暁美さん。……助かったわ」

ほむら「お礼はまだいいわ、まだあいつは死んでない。二人で蹴りをつけるわよ!!」

マミ「……ええ、そうね!!」

54 : >>50マジか!!知... - 2011/05/04(水) 22:15:34.40 FpHuiZqE0 28/215

────────────────────────────────

─────────────────────

──────────────

ほむら「今よ!!巴マミ!!」

マミ「ええ、今度こそ!!ティロ・フィナーレ!!!」

ドカァァァアァアアン

マミ「……今度こそ、倒せたみたいね……」

ほむら「ええ、そうね……」

まどか「マミさん!!ほむらちゃん!!」

ほむら「まどか……」

まどか「ほむらちゃん……魔法少女だったんだね。…私知らなかった」

ほむら「…今まで黙っててゴメンなさい……。でも、これには理由があるの」

マミ「…そのことは後で話しましょう。ここは美樹さんを途中で回収して、一端外に出ましょ?」

ほむら「……そうね。まどかもそれでいいわよね?」

まどか「う…うん」

58 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 22:23:10.60 FpHuiZqE0 29/215

────────────────────────────────

さやか「ええええええええええええ!!!!!!!!!!!あっ暁美さんも魔法少女だったの!!!???」

まどか「こっ声が大きいよ!!さやかちゃん…」

さやか「あっ…ご、ごめん」

ほむら「二人ともゴメンなさい、今まで黙ってて」

さやか「もー!ホントだよ!!もっと早く言ってくれればよかったのにさぁ」

マミ「まぁ、私は知っていたけどね」

まどか「でも、どうして?今まで何で言ってくれなかったの……?」

ほむら「……詳しい事はまだ言えないのだけど──」

私は三人に必要な情報をここで与える事にした。まず、まどかは魔法少女になってはいけないという部分…。一応理由はぼかしておいたけど、まどかはそれでも何とか納得してくれたみたいだ。

それとワルプルギスの夜の事、これは魔法少女が力を合わせないと勝てない相手だという事を巴マミに再認識させることと他の二人にとても危険な事ということを知らしめておきたかった。

ほむら「──というわけ、これで分かってもらえたかしら」

60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 22:25:59.95 FpHuiZqE0 30/215

まどか「……うん」

さやか「う……なんか、やばそうなんだね」

マミ「そのとおりね」

ほむら「だから、安易に手伝いたいからとかそういう気持ちで魔法少女になるのは止めなさい。後で必ず後悔する事になるわ」

さやか「ひえー…おそろっしいなぁ」

まどか「……」

ほむら「……ごめんね、でも本当にここだけははっきりさせておきたかったから」

マミ「うーん、今日はとりあえず家に帰りなさいな。心を整理する時間も必要のはずよ」

まどか「はい…そうします」

さやか「そーだね、時間ももういいころだし」

ほむら「…そうね、じゃあ先に失礼するわ」

私はそう言い放って席を後にした。──まどかのあの複雑な表情を胸に刻んで…。

69 : 無理ゲーすぎわろた[] - 2011/05/04(水) 22:58:18.61 FpHuiZqE0 31/215

────────────────────────────────

こうして巴マミは生き残り、かつまどかに魔法少女のリスクを教えることが出来た。美樹さやかは今後の展開が前回の通りなら魔法少女にならざるをえないだろうし、うまくいっているといえるだろう。

……少々うまく行き過ぎているような気がしないでもないけど。

時間が経てば、美樹さやかは自分を自ら壊し始めるだろう…今度はコレを阻止しなければ美樹さやかは魔女に変貌してしまう。コレをなんとかするには、美樹さやかの思い人である上条恭介とそのライバルである志筑仁美をどうにかしなくてはならない。

……とはいえ、恋愛沙汰などまったく縁の無かった私にはどうすればいいのか全然見当もつかない。

そもそも人間ではなくなってしまったと自分を卑下する美樹さやかと上条恭介をくっ付ける方法が分からない……。それに上条恭介のほうは美樹さやかのことをどう思っているのかも分からないし……。

志筑仁美とは少し話した事があるくらいで、全然接点が無い…。どういう人物なのかもあまり分かってはいないのよね……。しかも私、何故かあの子とそりが合わないというか……ぶっちゃけてしまえば嫌い、何故かは分からないのだけど。

それに問題点がまだある……。それは、佐倉杏子の件だ。どうにかして、佐倉杏子と美樹さやかを引き合わせなくてはならない。

そうね……とりあえず、佐倉杏子にコンタクトをとってみましょう……。前の世界では何故か佐倉杏子はワルプルギスの夜について少し知識があるみたいだったし、交渉すればなんとかなるかもしれない。

73 : 壁紙って何点でとれるん?[] - 2011/05/04(水) 23:07:39.82 FpHuiZqE0 32/215




ほむら「キュゥべえ」

QB「なんだい?暁美ほむら…。それにしても珍しいね、君が僕を呼び出すなんて。いつもは僕を無意味に葬るくせにさ」

ほむら「……」

相変わらずムカつく態度ね…。でも、こいつを通して佐倉杏子の場所を割らなくてはいけないし…、仕方ないわね。

ほむら「……やってほしいことがあるのだけど」

QB「…なんだい?」

ほむら「佐倉杏子という魔法少女を知っているわね?」

QB「ああ、彼女かい?一体彼女がどうかしたのかい?」

ほむら「彼女の場所を教えてくれないかしら」

QB「? まあ別にかまわないけど、一体何をするんだい?」

ほむら「……少し話をするだけよ」

QB「……そうかい、分かったよ。ついてくるといい」ヒュン

ほむら「………」

75 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:12:31.60 FpHuiZqE0 33/215




ほむら「………随分と遠いのね」

QB「そりゃあね、彼女はここの管轄じゃあないしね。少し遠くなのは勘弁してよ」

それもそうか…この世界では巴マミは生きているもの…、ここに彼女が来る理由がないものね。

QB「着いたよ、ここが彼女のアジトさ」

ほむら「……随分と古い教会ね……。廃教会かしら」

QB「そこらへんは知らないよ。でも、間違いなくここに彼女はいるよ。じゃあ僕はもうここで退散するよ」

ほむら「ええ、もういいわ」

QB「……君が何を考えているのか、君が何者なのかはよく分からないけど…。君は…君のしようとしてることは僕には全然わからないよ」

ほむら「………分かる必要もないし、分からなくて結構よ。もう消えなさい」

QB「……まったく君の考えている事は本当に予測できないね」ヒュン

ほむら「………」

別に知る必要なんてないわ……。私はお前の思惑も全て知っている、精々、私はお前を有効活用する……それだけよ。

そう心の中で私は言い、重い古びた扉を開いた。

78 : マミさんでシャル倒せない…[] - 2011/05/04(水) 23:15:31.02 FpHuiZqE0 34/215

────────────────────────────────

杏子「一体何者だ、こんなところに来る好き者は」

ほむら「随分なご挨拶ね、別に貴女と戦いに来たわけではないわ。そんなに構えなくていいわよ」

杏子「てめぇ…キュゥべえと一緒にいたよな。つーことはアンタもあたしと同業ってわけだ。警戒するに越した事はねーよ」

ほむら「ええ、そうね……。なら、そのままでもいいわ。今日は貴女と交渉を……いえ、お願いをしにきたのよ」

杏子「はぁ?教会だけにお祈りがてらお願いを叶えて下さいってか?悪いがあたしは聖母でも神父でもねえ、ただの愚か者さ。だからそんなこと知ったこっちゃねーな」

ほむら「……」

…う、思ったより話しづらいわねこの子……、どうしよう。…でも、ここで付け上がったら駄目なタイプの子のはず……。ここは下手にでましょう。

ほむら「そう言わずに話だけでも聞いてくれないかしら」

杏子「………まぁ、話だけなら聞いてやんなくもねーよ。ただし、話を聞くのとてめーを信用するのとは違ぇからな、そこらへんは勘違いすんな」

ほむら「……それでもいいわ」

……とりあえず、話を聞いてもらえるみたいね。さて、何から話しましょうか。

ほむら「まず、これからのことについて───」

81 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:25:56.46 FpHuiZqE0 35/215





ほむら「───ということなの、だから…

杏子「協力しろってか?」

ほむら「……そ、そうよ」

杏子「はー…つまり、ワルプルギスの夜に挑むには複数の魔法少女の力が必要で……そのためには美樹さやか?だったか、そいつを仲間に引き入れることが必要。でもそのためにはアタシの協力が必要不可欠で?
うまくいったら皆で仲良くワルプルギスの夜を討ちましょー…ってそんなところか?」

ほむら「それで、大体合ってるわ」

杏子「ふーん、いいぜ、協力してやるよ」

83 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:31:42.02 FpHuiZqE0 36/215




杏子「………なんて言うと思ったのか?」

ほむら「……え」

杏子「……はっ!!ふっざけんな!!!舐めんのも大概にしろ!!そんなことして、アタシになんの利益があんだよ!グリーフシードをくれるってか?ふざけんな!そんなもん今まで一人でやってきたんだよ!」

杏子「それに、何でそんなことてめーが知ってんだよ!そもそも怪しいんだよお前、…そんなことで私が釣れるとでも思ったのか?……なら残念だったな、さっさと他あたりな」

ほむら「そっそれじゃ駄目なのよ!!貴女じゃなきゃ!!」

杏子「だーかーら!!てめーと協力するくらいだったら一人で狩ってた方がマシだって言ってんだよ!!これ以上訳わかんねーことほざくんならぶっ殺すぞ!!」

ほむら「でっでも……」

杏子「早くアタシの前から消えな、暁美ほむら。アタシが武器を出さないうちにな」

ほむら「……それでもっ!!」

ガシャン

杏子「アタシはさっさと失せろっつったんだ。三度はねえ……」

ほむら「…………」

84 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:34:20.01 FpHuiZqE0 37/215






ほむら「うっ…何で……」

私はあの後大人しく教会を後にした……。佐倉杏子の説得は失敗……、これから先のことを考えると頭が痛くなる。

どうやら佐倉杏子は私が思ってたよりも自分のポリシーを持って、魔法少女の仕事をやっていたのだ。もう、佐倉杏子の協力を仰ぐのは難しいだろう……。

今に思えば、あんな佐倉杏子にあそこまで執着させた美樹さやかはそうとうのポテンシャルを持っていたのだろう…、……私なんかとは違って。

ほむら「……これからどうすればいいの。────まどか」

私は己の弱さ、脆さを噛み締めながら暗闇に向かって呟いた───。

85 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:34:55.64 FpHuiZqE0 38/215

────────────────────────────────

ほむら「はぁ……」

私は放課後一人で公園で黄昏ていた。これからの行動を家で考えていたが、どうも恋愛沙汰はどうすればいいのか分からない。仕方ないので、息抜きがてら近くの公園に来たのだ。

でも、これからどうすれば……最近美樹さやかの様子がおかしいのはたしかなのだけど……。

まどか「ほっほむらちゃん!!」

ほむら「え…?」

ここで聞こえるはずもない声を聞いた私は、声がした方向に反射的に顔を向けた。

ほむら「まどか……何故ここに……?」

まどか「ほっほむらちゃん!!さやかちゃんが!!さやかちゃんが大変なの!!」

ほむら「え…」

まどか「さやかちゃんが魔法少女になっちゃって!それでおかしくなって!!」

まどかは慌てた様子で状況を言っているけどイマイチ要領をつかめない……。ただ、嫌な方向に事が進んでいるのは目に見えて確かだけど。

ほむら「落ち着いてまどか……一体何があったの?」

まどか「あっ…あのね、さやかちゃんがね───」

87 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:37:41.36 FpHuiZqE0 39/215






まどかの話を聞いた後私は走っていた……あの廃教会に向かって。

ほむら「早い!いくらなんでも早すぎる!!!」

何故だかわからないが、普段よりも早く美樹さやかは魔法少女になり、そしてもう精神がおかしくなっていたということ。

今は巴マミが説得をおこなっているらしい。

ほむら「ク……間に合って!!」

89 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:48:06.47 FpHuiZqE0 40/215





ほむら「ッ!?」

マミ「」

オクタヴィア「ゥガァァァアアアアア!!!!!!」

教会の光景は最悪の状況だった。そう、見るも無残な光景…私の今までの苦労が全て消え去っていた。

ほむら「……なんてこと………」

私は傍観していた、その最悪の状況を。

美樹さやかは魔女に変貌していて、巴マミはその魔女に殺されていた。

オクタヴィア「ギャアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

廃教会に美樹さやかの成れの果てが悲痛な叫びだけが、ただ響いていた───

98 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/04(水) 23:54:59.70 FpHuiZqE0 41/215

計画は失敗。もう、駄目だ…そう思っていたその時。

杏子「なんなんだよ!!コレは!!!」

ほむら「……あなたは」

佐倉杏子がいた。

杏子「なんなんだよ畜生!!てめえがここに連れて来たのか!!コイツをよ!!!」

ほむら「………」

私は何も答えられなかった。いや、答えたくなかった。怖かった、何をしゃべっても彼女は恐らく私に怒るだろう。何故かそれが怖かった。

杏子「ッチ!だんまりかよ!!くそっ!!魔女がぁ!!ここはアタシの大切な場所なんだ!!!さっさと消えろぉぉおおおお!!!」

オクタヴィア「ガァァアァァァアアアアアア!!!!!」

杏子「ちくしょおおおおおおお!!!!早く消えろ消えろ消えろ!!!!」

魔女と佐倉杏子の力は互角のようだった。…いや、体力がある分魔女のほうが優勢だといえた。

でも、私は見ていることしか出来なかった。ただ……ただ見ているだけ…。加勢すればいいものをそれをせずに。

103 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:04:31.72 W/95y93A0 42/215

杏子「っくそ……何なんだよコイツ…」

あれから30分ほど過ぎた時、佐倉杏子は見るからに弱っていた。しかし、魔女のほうはダメージがそこまで無いようにみえる。

オクタヴィア「ガァアアアアアアアアアアアア!!!!」

杏子「うわっ!!……がぁっ!!」

杏子「くそ…くそ…!!」

オクタヴィア「ギャアアアアアアアアアアアアア!!!!」

杏子「何だよさっきからコイツ…!!………泣き叫んでるような悲しいような声だしてんだよ……何なんだよ……意味わかんねえよ……」

オクタヴィア「ァァァァアアアアァァア………」

杏子「何だよお前……悲しいのか?………捨てられた…のか?」

……? さっきから彼女は何を言ってるのかしら……。魔女に気持ちなんてあるわけないのに。

110 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:11:34.24 W/95y93A0 43/215

杏子「……そうか、そうなのか。分かったよ……お前、寂しいんだろ。……そうだよな、一人ぼっちは寂しいもんな……」

オクタヴィア「ァァァ……」

杏子「チェッ……分かったよ…、だからさ、もう…そう悲しい声出すなよ。……私も一緒にいってやるよ、お前のところに」

ほむら「!? 貴女!!何を!?」

杏子「ああ、暁美…だったか?なんかよ、アタシこいつを連れて行くことにしたからさ…後は頼むよ」

ほむら「貴女……」

杏子「さて、いこうか…。もう、休もうぜ……悲しい魔女さんよ」

オクタヴィア「ァァァァアアアアア!!!!」







教会には巴マミの死体と私だけが残った…。後はもう、何も残ってはいなかった。…そう、何も。

116 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:17:39.42 W/95y93A0 44/215

────────────────────────────────

あの後私は巴マミの死体を処理し、まどかに状況を伝えた。

まどかは泣きながら私から走りさり、私はそれを見ることしか出来なかった。

結局一夜にして、魔法少女は三人も消え去った。…もう、コレで今回はワルプルギスの夜を倒す事はできなくなってしまった。

そう、佐倉杏子がいなかった影響で美樹さやかの精神疾患は随分と早くなっていたようだ。佐倉杏子が及ぼす美樹さやかへの影響はそれほど高かったことになる。

こうして、ここの魔法少女は私一人だけになってしまった。もう、何もする気も起きない…、後は時を待ち時間が来れば時間を戻すだけだ。

ほむら「……まったく駄目だったわね…所詮は中学生の考えた戯言ってことなのかな…」

……弱音を吐かずにはいられなかった。

118 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:24:51.25 W/95y93A0 45/215

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ワルプルギスの夜が来る日、私はまどかを呼び出した。

私はどうせ時間を戻すなら…と邪な考えが頭を過ぎったからだ。……我ながら、最低なことをしている…そう、分かっていても止められなかった。

ほむら「まどか…来てくれたのね」

まどか「ほむらちゃん…」

まどかは見るからにやつれていた。それはそうだろう、一日にして尊敬する先輩と親友を無くしたのだから…。私の失態の所為で。

そんなまどかをみた私は…、もう耐え切れなかった。……ただ顔を見ておきたかっただけだけど…もう、全部話してしまおうかしら。

ほむら「まどか、聞いて。信じられないかもしれないけど…それでもいいから」

まどか「……うん、いいよほむらちゃん…、話して……」

ほむら「信じられないかもしれないけど……私未来から来たんだよ──」

コレをまどかに伝えたのは2回目、同じような場面ではあったわね……絶望的な状況という意味で。

それから私は全て包み隠さずまどかに話した。……いえ、吐き出したといったほうが正確ね。

121 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:29:14.73 W/95y93A0 46/215




まどか「……そうだったんだ、つらかったね。寂しかったよね」

ほむら「うっ…まどかぁ……寂しかった……辛かったよぉ……」

まどか「ほむらちゃんは頑張ったんだね……」

ほむら「でも…まどかのチャンス……無下にして……」

まどか「仕方ないよ、ほむらちゃんが嫌だったんだもん……。それは私の勝手だったみたいだし」

ほむら「ううう……」

まどか「……でも、これからも一人で戦い続けるの…?ほむらちゃん」

ほむら「…それしか……ないでしょ?……私しか記憶は引き継げないのだから」

まどか「………そうなのかな」

ほむら「…え?」

まどか「そうでもないかもしれないよ」

124 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:33:36.06 W/95y93A0 47/215

ほむら「どういう…こと?」

まどか「あのね、時間を戻して転校初日でほむらちゃんがさっき私に言ってくれた事を話してほしいんだ」

ほむら「……そんなことをしても、信じてくれるはずないわ」

まどか「……普通ならね」

ほむら「…?」

まどか「……その後にね、ほむらちゃんが未来から来た証明をしてくれれば…私は信じるんじゃないかな」

まどか「……今みたいにね」ニコッ

ほむら「まどか……信じてくれるの?」

まどか「もちろんだよ、ほむらちゃん。……私達友達でしょ?」

125 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:39:19.07 W/95y93A0 48/215

ほむら「……ありがとう、まどか…。……でも、証明って……どうやって?」

まどか「うふふ、ほむらちゃん。……これから私のとっておきの秘密を教えてあげる」

ほむら「……秘密?」

まどか「うん、秘密。……これ、未だに誰にも言った事ないんだ…。私しか知らないとっておきの秘密」

ほむら「まどか……」

まどか「だからね、コレを過去の私に言えば多分信じるよ。私馬鹿だからw」

ほむら「……まどか、じゃあ」

まどか「うん、これからは一人じゃなくて…二人で戦っていこ?…ね?」

ほむら「……ありがとうまどか……ありがとう」

まどか「……じゃあ、教えてあげるね。私のとっておきの秘密──」

129 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:43:27.31 W/95y93A0 49/215

────────────────────────────────

──────────────────────────

─────────────────────



こうして私はワルプルギスの夜を迎えた。まどかと一緒に。

QB「相変わらずすごいね。これを止めるのは至難の業だと思うよ、暁美ほむら」

ほむら「……そうね、私だけでは止めるのは無理ね」

QB「…おや?君からそんな言葉が出るとは思わなかったよ。どうしたんだい?」

ほむら「……心境の変化というやつよ」

QB「そうかい?じゃあまどか!アレを止めるためには僕と契約して

まどか「ごめんね、キュゥべえ。私…契約は出来ないよ」

QB「…でも、君の力が無くてはあの魔女は倒せないよ?あの魔女を放っておけば沢山の人間が犠牲になる。……君はそれでもいいのかい?」

まどか「……いいわけないよ。…いつか、止めて見せるよ」

131 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:48:11.48 W/95y93A0 50/215

────────────────────────────────

今回は起こす事の出来なかったフラグ、その所為で出来事の前倒しが起きてそれに対応し切れなかった。

そして、自分のメンタルの弱さがまさかここまでだったとは……もう少し何とかしなくちゃね。

それにどうも佐倉杏子は美樹さやかと何か通ずるものがあったのかもしれない…。普通なら何も知らない魔女と一緒に消えるなんてしないはず…、そこにも何かの因果があるのかもしれない。

何か全体的に不自然な事が起きている様な気がしない事も…ない。そこも調べてみる必要がありそうね。

あと不測の事態が起きたときに臨機応変に行動しなくちゃいけないわ…、美樹さやかが魔女になったときは情けないけど足が竦んで動けなかった。

その部分をもっとよく考えて…慎重に行動できるようにしましょう──

132 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 00:50:18.17 W/95y93A0 51/215

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──────────────────────────

─────────────────────




ほむら「……」

見慣れた白い天井。独特の匂い。

………嫌ね、病院スタートって…本当に慣れないわ。

…でも、今回は私一人じゃ…ないのよね。……まどか。

ほむら「……じゃあそろそろ、行動を始めましょう……貴女のために」

to be continued...

253 : お腹痛いので投下遅め[] - 2011/05/05(木) 14:05:05.65 W/95y93A0 52/215

先生「転校生の暁美ほむらさんです、暁美さんは今まで入院をしていましたので、そこらへんを踏まえて皆さん接してください」

ほむら「暁美ほむらです、これからよろしくお願いします」

先生「では、あの空いている席に行ってください」

ほむら「……はい」



先生「えーこれはめんどくさいので公式を使う事により──」

ほむら「………」

……今回は静かだと思っていたのだけど…どうやら美樹さやかは別のクラスのようね…、まどかはいるみたいだし別に問題はないのだけれど。

…いえ、むしろコレはまどかと二人きりになる口実を作るのに最適な状況と考えられるのか…、これは有効活用しなくては…。

255 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 14:15:55.15 W/95y93A0 53/215


────────────────────────────────

ほむら「鹿目…さんよね」

まどか「え…うん、どうしたの?暁美さん」

ほむら「貴女が保険委員だって聞いたの、だから保健室の場所を教えてほしくって…」

まどか「ああ、そうだね!いいよ、教えてあげる。ついてきて!」

ほむら「ええ、ありがとう」

…やっぱり最初はこれしかないわね……我ながらレパートリー無さすぎだと思うけど…

……でも、前回とは違うわ。ここから先……保健室周りは人が少なかった。そこが勝負よ…!!暁美ほむら!!


まどか「…着いたよ、ここが保健室。道順分かった?」

ほむら「ええ、ばっちりよ。ありがとう」

まどか「そっか、じゃあまたね」

ほむら「……待って」

257 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 14:30:06.00 W/95y93A0 54/215

まどか「? 何かな、暁美さん」

ほむら「…少し話したい事があるの、いいかしら」

まどか「うん、いいよ?」

ほむら「……今から突拍子もないこと言うのだけれどちゃんと……聞いてくれるかしら」

まどか「???」

ほむら「……私、未来から来たの」




まどか「……え?」

262 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 14:42:03.51 W/95y93A0 55/215

まどか「えーっと……どういうこと…なのかな」

ま、そうよね……今日初めて会った人にいきなり未来から来たなんて言われても…誰だってそんな顔するわよね…。でも…。

ほむら「私の言う事……信じていないのでしょう?」

まどか「え……まぁ、それは……そうか…な」

ほむら「いいでしょう…。なら、私が未来から来た証明をするわ…。今日お昼二人きりで一緒に食べましょう、…その時私が未来から来た事を証明してあげるわ」

まどか「……うん、わかった。お昼だね、いいよ暁美さん」

ほむら「……ええ、お昼よ」

まどか「うん、じゃあ教室戻るね。また教室で」

ほむら「ええ、また……」


ほむら「………ふぅ」

……なんとかなったわ…。あの空気に耐えられなくてお昼に時間延ばしちゃったけど、結果的にGOODなよりいい感じになった……。でも、やっぱり性格は……根がもう引っ込み思案すぎて参っちゃうわ…。

それに、多分あんなんでも成功したのは……まどかの性格のおかげよね…。例えば…もしあれが美樹さやかだったりでもしたら──

265 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 14:49:55.67 W/95y93A0 56/215

~~~~~~~~~~~~~~~

ほむら「私、未来から来たの」

さやか「ふーん……は?」

ほむら「えっと……だから」

さやか「へぇ~?未来から…?……くくく…あーはははっはっはっは!!!」

ほむら「あ…あの」

さやか「未来から来たの?あんた!っくく……そりゃすごいねー未来からねぇー…あっはっは!!」

ほむら「……」

さやか「くっくっく……あんた、意外とユニークなこと言ってくれんじゃん…ぷぷ…その話詳しく言ってみ?………くくく、あー!!!やっぱり駄目!!おかしー!!」

ほむら「……うう……」

~~~~~~~~~~~~~~
ほむら「う…」

これは……恐ろしいわ…。容易に想像できるし……多分、一撃で心が折れる……。

やっぱり、まどかは優しいのね……。今にして思えば、今の状態の私って、誰から見たって電波女そのものだもの…。

ま、でもこれからあの事をまどかに言えば……って思ってるけど、今思えばこの事って格段大したことじゃないような気が……まどかがあんなに真剣に教えてくれたけど…。

…でも、アレって貴女にとってそこまで重要なことなのかしら……ホントに大丈夫よね?……まどか…。

271 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:01:40.31 W/95y93A0 57/215

────────────────────────────────

先生「では授業を終わります」

ほむら「………」

ああああ!!つ…ついに昼休みが来てしまったわ…。うう…一度不安になってしまった所為で全然授業も聞けなかった……。途中、まどかをずっと凝視してたりしてたし…気づかれて無いわよね……。

と…とりあえずっ!ま、まどかを誘わなくてはならないわ……。落ち着くのよ、落ち着いて、落ち着け……。

ほむら「……」

まどか「ん?」

ほむら「……まっ!まどきゃ!!」

まどか「………え?」

ほむら「ぁ…ぅ……」

ああ……やってしまった…。しかも、何故に呼び捨て……私まだ、まどかを名前で呼ぶような関係じゃないでしょうが…。

まどか「…あっそっそうだよね!暁美さん、行こっか!」

ほむら「え…」

まどか「ほらほら、食堂はこっちだよ!ついてきて」

……ああ、そうか。私の失態をごまかそうとしてくれているのか。……この子は、ホントに…。

275 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:09:03.75 W/95y93A0 58/215




まどか「もう大丈夫だよ」

ほむら「ごめんなさい…」

まどか「あはは、いいよべつに。…まぁいきなり名前で呼ばれた時はビックリしちゃったけどね…、ふふ…しかも噛んでたし」

ほむら「……本当に迷惑かけてしまったわね」

まどか「いいよそんなこと…。それよりも…」

ほむら「………そうね、さっそくだけど本題に入るわ」

まどか「…うん」

ほむら「私は未来から来た、それをあることで証明するわ。…そして、もし貴女がそれを信じてくれたら…協力してほしいの」

まどか「……協力?」

ほむら「…そうよ、協力。…でも、まずその前に証明するわね」

まどか「うっ…うんそうだね。…でも、どうやって?」

ほむら「そうね…、…貴女の秘密を言い当てるわ」

まどか「私の…秘密?」

ほむら「ええ、未来の貴女から聞いた……誰にも言ってない貴女の秘密」

282 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:21:19.99 W/95y93A0 59/215

……でも、本当に大丈夫なのかしら…。このまどかの秘密って…私からすれば別に…いや、全然大した事じゃないような気がするけど…。

…いえ、信じましょうまどかを。というかもうなんとでもなればいいわ。

ほむら「……………くりーむ君」

まどか「!!!!」

ほむら「……聞き覚えがあるみたいね」

まどか「どっどうしてそれを……」

ほむら「……未来の貴女が言っていたのよ。ウサギのくりーむ君」

ほむら「貴女が一番大切にしてるぬいぐるみで、唯一名前を付けてるものだって」

まどか「あう……それ、誰にも教えた事ないのに…」

ほむら「あと密かに貴女がダメ鬼っていうシリーズの物を集めている事も言っていたわね」

まどか「ええええ……それも誰にも言った事、ないのに」

……口にしては見たけど、これって………本当に大丈夫なの…?

ほむら「……えっと……それだけ…なんだけど」

289 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:26:28.63 W/95y93A0 60/215

まどか「……そっか、何かすごいね…。ホントにそれ、誰にも言った事ないのに」

ほむら「……ねえ、これって本当に秘密の事…なの?」

何聞いてるのかしら私…。前回のまどかに聞かなくちゃ意味ないじゃないの。

まどか「えっ!!それはもう!秘密も秘密だよ!!恥ずかしいし!」

ほむら「でも、コレクションなんて……誰でもやるようなもんだと思うし…名前だって」

まどか「う…でも、私もう中学生だし……ぬいぐるみに名前付けてるとか…恥ずかしいかなって」

ほむら「じゃあコレクションの方は…?」

まどか「…ダメ鬼ってさ、すごい不人気でさ……みんな気持ち悪いって言うんだよね…あんなに可愛いのに」

ほむら「……そう」

まったく知らないんだけど……そういうものなのかしら…ってそうじゃなくて!

ほむら「じゃっ…じゃあ……信じてくれる…?」

293 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:35:31.75 W/95y93A0 61/215

まどか「え……そうだよね……でも…」

まどか「信じたいんだけど……なんか実感湧かないっていうか…何というか…」

ほむら「……そう」

まどか「あっでっでも!!まだ私暁美さんのことそんなに知らないし…もう少し経ったら信じられるようになるかもしれないから…」

ほむら「まどか…」

まどか「……だから、出来る限り協力はするよ。暁美さん」

ほむら「……ありがとう」

まどか「……ふふ、それにまた私を名前で呼んでるね」

ほむら「あっ!!ごっごめんなさい」

まどか「……ううん、いいよ別に。…それよりも私も暁美さんのこと…ほむらちゃんって呼んでもいいかな」

ほむら「……もちろん」

まどか「うん、じゃあこれからもよろしくね。ほむらちゃん」

ほむら「…うん、よろしく。…まどか」

297 : 関西に行ったらいいことあるの?[... - 2011/05/05(木) 15:42:28.67 W/95y93A0 62/215

────────────────────────────────

まどか「でも、協力って?何すればいいのかな?」

ほむら「…そうね、巴マミって先輩がいるでしょう」

まどか「う…うん、よく知ってるね」

ほむら「未来から来たからね」

まどか「あっ…そっか、そうだったね」

ほむら「今はその人と仲良くしててくれてもらえればそれでいいわ」

まどか「…それだけ?」

ほむら「……今は…ね」

まどか「それなら、もう大丈夫だよ!マミさんとはもう仲良しだもん!」

ほむら「そう、それはよかったわ」

300 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 15:55:48.26 W/95y93A0 63/215

ほむら「そう、それはよかったわ」

まどか「…でも、一体何の協力なの?」

ほむら「……それを貴女に理解してもらうには、私の現実を理解してもらわなければいけないわ」

まどか「…ほむらちゃんの現実…?」

ほむら「そう…、私だけの現実。でもそれは…まだ今の貴女には理解できないわ」

まどか「そうなんだ……」

ほむら「……でも、近い未来貴女は知ることになる。…その時に全てを話すわ。……だから、今はこれだけ」

まどか「うん……よく分からないけど…分かったよ」

ほむら「うん…、ごめんね」

まどか「ううん…、仕方ないよ。…でも」

ほむら「?」

302 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 16:03:45.41 W/95y93A0 64/215

まどか「……あのさ」

ほむら「……何かしら」

まどか「その……マミさんと仲良くするのは分かったんだけど…」

ほむら「ええ、今はそれだけで…」

まどか「……ほむらちゃんとも仲良くしたいな…って、…ダメかな?」

ほむら「……」

ほむら「……それは、こっちからお願いしたいぐらいよ」

まどか「えへへ、そっか。駄目って言われたらどうしようって思った」

ほむら「そんなわけないわ、まどか。……こちらこそ、よろしくね」

まどか「……うん、改めてこれからもよろしくね。ほむらちゃん──」

306 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 16:12:31.63 W/95y93A0 65/215





ほむら「……なんとかなった…のよね」

実感はイマイチ湧かないけど……まどかは協力はしてくれるとは言ってくれた。…まどかがこれから先、私を信じてくれるかどうかはそれこそ私次第だろう。

これから、また巴マミと接触をして協力を仰がなくてはならない。

……そして、美樹さやかと佐倉杏子の件。……今回はもっとうまく動かなくてはならないわ。

……それにしても、くりーむ君…だったかしら。…あの名前って…、これも、因果…なのかしら。………まどかの魔女になった姿『Kriemhild Gretchen』。

でも、二度とあんなもの見たくはない…。まどかが…あんな………。

……そうならないために、私は動くんでしょ…。もっとしっかりしなくちゃ。

308 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 16:26:22.37 W/95y93A0 66/215

────────────────────────────────

マミ「もう…何も怖くない!!!」

まどか「うわぁ……マミさんすごい」

さやか「っすっごい…これが魔法少女なんだ」

マミ「もう私には一緒に戦う仲間が居るもの!!!それえええ!!」

シャルロッテ「…!!……!!」

ほむら「……」

もう戦っているわね…、今回は美樹さやかも一緒にいるわね。…いいえ、それよりも!……あの一瞬の隙をフォローする…。……その瞬間の逃しちゃ駄目…!!

311 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 16:39:42.85 W/95y93A0 67/215



マミ「これで終わりっ!!ティロ・フィナーレ!!」

まどか「やった!」

さやか「よっしゃー!!マミさん流石!!」

マミ「ええ……」

まどか「……あっ!!」

さやか「まっマミさん!!危ない!!」

マミ「……え?」

シャルロッテ「あ~ん」グパァ


今っ!!時間停止!!

これで……前回と同じように…。よし、これで!

シャルロッテ「~♪」

シャルロッテ「……?」

シャルロッテ「……ッ!」ッペ

ドカァァァァン!!!

316 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 16:49:02.09 W/95y93A0 68/215

ほむら「なっ……!!」

はっ吐き出した!?どっどうして……今までそんなことなかったのに…。

マミ「暁美さん!!……どうして」

ほむら「今はそれより、戦いに集中して!!一緒に片をつけるわよ!!」

マミ「え…ええ!!」


さやか「何アレ……?…転校生も魔法少女だった…ってこと?」

まどか「………どうして、ほむらちゃんが……。……まさか…、ほむらちゃんがあの時言ってた現実って…」

さやか「……まどか?」

325 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 17:05:49.52 W/95y93A0 69/215

ほむら「……ぐぁっ!!」

マミ「暁美さん!!」

ほむら「ええ、大丈夫……それよりも早く!!」

っく……何なの…?前回より確実に強くなっている……どうして。

マミ「ええ!…今よっ!!ティロ・フィナーレ!!!!」

シャルロッテ「!!!???」

ドシュウウウウウ……

まどか「…ほむらちゃん!!」

ほむら「……まどか」

まどか「ほむらちゃん……すごい血が…」

ほむら「気にしないでまどか……これくらいはすぐ治るわ」

マミ「ええ、そうよ鹿目さん。…魔法少女はそんなやわな造りになってないわ」

まどか「……でも」

ほむら「……それよりもまどか…、分かってくれたわね。……これが魔法少女、……私の現実よ」

332 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 17:27:12.81 W/95y93A0 70/215

まどか「………うん」

さやか「こんなんが……魔法少女なんだ」

マミ「そうよ……、これが魔法少女の戦い。……殺すか殺されるかの戦い」

ほむら「そういうこと……よ」

まどか「あっまだ立っちゃ…」

ほむら「もう平気よまどか。魔法少女は回復力も、人間のそれとは訳が違うわ。……それよりも、今はこの空間から出ましょう。…話はそれからでもいいはずよ」

マミ「……そうね、いつまでもいていい気分になる場所じゃないもの」

さやか「まぁ……不気味だし」

まどか「うん……」

337 : >>333 シャルた... - 2011/05/05(木) 17:41:02.72 W/95y93A0 71/215




さやか「……魔法少女ってもっとこう…華やかなものだと思ってた」

マミ「……遊びじゃないのよ」

ほむら「…そうね」

まどか「……」

マミ「今日は、皆さん帰りなさいな。……思うところもあるだろうし…ね」

さやか「……そうですね、そうします」

まどか「……うん」

ほむら「……じゃあ、失礼するわ」

さやか「じゃあ、帰ろっか…まどか」

まどか「……うん」

339 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 17:48:57.34 W/95y93A0 72/215

マミ「それじゃ、気をつけてね」

ほむら「……」

ほむら「………まどか」ボソッ

まどか「!」

ほむら「……後で、○×公園で落ち合いましょう」ボソ

まどか「……」コクリ


さやか「ん?まどかー?置いてっちゃうよー?」

まどか「あっ待って!さやかちゃん──」

340 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 17:49:17.69 W/95y93A0 73/215

────────────────────────────────

…もうここに着いて1時間か……。4月も夕方となるとちょっと冷えるわね………。まどかもまだ来ないし………来てくれるか分からないけど…。

…それにしても、あの魔女……前回より確実に強くなってた……。何故…?

……でも、やはり巴マミの魔力も上がっていたわ……。私の予測どおり、因果律が巴マミにも影響して魔力が強くなっている…はず、…確信はないのだけれど。

「ほむらちゃん!」

ほむら「!!」

まどか「ゴメンねほむらちゃん…待たせちゃった?」

ほむら「……いいえ、まどか。私もさっき来たばかりよ」

まどか「そっか…それで」

ほむら「……まどか、アレが私の現実。……そして、これから私の話す事は全て事実にあったこと……。今のまどかにこんなこと言うのはつらいけど……それでも聞いて」

まどか「…うん、大丈夫だよ。…そのために来たんだもん」

ほむら「ええ、分かったわ──」

そうして私は、今までのループ、前回の出来事。……そして私の罪と、まどかとの約束を全て話した。

……特に最後の事はすごく丁寧に。

343 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:01:47.59 W/95y93A0 74/215




まどか「………そういうことだったんだね」

ほむら「……うん」

まどか「……ゴメンね、私なんかのために」

ほむら「…そんなことないわ。……これは私の我侭でやってることだから」

まどか「……そっか」

ほむら「そんなことより……信じてもらえたかしら…」

まどか「………」

ほむら「………そ…う」

やっぱり駄目……か。…覚悟はしていたけど……やっぱり、寂しいものね。

まどか「………信じるよ」

ほむら「……え?」

まどか「さっき話してるときのほむらちゃん……とっても真剣だった…」

まどか「…………そして、悲しそうだった」


344 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:07:40.96 W/95y93A0 75/215

ほむら「……」

まどか「あんな悲しそうに話してたんだもん……作り話なはずないよ」

ほむら「まどか……」

まどか「私は……何をしてあげればいいかな」

ほむら「………ぅぅ」

まどか「えっ!どっどうしたのほむらちゃん?泣かないで?」

ほむら「…いいえ、違うのまどか……その…嬉しくて」

まどか「……ほむらちゃん」

345 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:08:04.54 W/95y93A0 76/215

ほむら「…ぐずっ……そうね、……そう、…ただ考えてくれるだけでいいわ」

まどか「考える?」

ほむら「そう……これから私のしたいこと…どうすればいいか、考えてくれるだけで十分よ」

まどか「…それくらい当たり前だよ」

ほむら「……そう言ってくれて助かるわ」

まどか「……他にも何か手伝える事……ないかな」

ほむら「……そうね、必要になったら連絡するわ」

まどか「そっか…。…分かったよ、ほむらちゃん」

ほむら「……ありがとう、まどか」

347 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:17:18.31 W/95y93A0 77/215


まどか「うん。……それにしてもほむらちゃんは優しいね」

ほむら「…どうして?」

まどか「……だって、ほむらちゃんのやろうとしてる事って、皆が幸せにいられる方法でしょ?…すごいよ」

ほむら「……そんなんじゃ…ないわ」

まどか「ふふ、それでもだよ。……結果的にそうなるんだったら同じだよ」

ほむら「……そうかしら」

まどか「……うん、ホントにすごいよほむらちゃんは」

ほむら「……そんなに褒めないで…照れるわ」

まどか「……ふふ、照れてるほむらちゃんも可愛いよ」

ほむら「…もう」

348 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:27:55.53 W/95y93A0 78/215

まどか「あはは、……でも、これからなんだよね」

ほむら「……そうね、…そうよ」

まどか「うん。でも、今日はもう遅いし…明日からだね」

ほむら「…ええ」

まどか「じゃあ、また明日ね…ほむらちゃん」

ほむら「ええ、また明日」


こうしてまどかはあの時言ってくれたように、本当の意味で協力してくれるようになった。

多分……それは気休めぐらいにしかならないのだろうけど…それで十分だった。…ただ、ただただ嬉しかった。…ありがとう、まどか……。私、まだ頑張れそうだよ。

353 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:44:47.32 W/95y93A0 79/215

────────────────────────────────


アレから数日、私とまどかは他には内緒でいろんなことを話し合った。…結果、美樹さやかを魔女化を止めるためにまどかはさやかに付きっ切りになってくれると言った。

そうして、前回…美樹さやかが魔女になった日…。


まどか「さやかちゃん……魔法少女になったよ」

ほむら「そう……」

まどか「でも…さやかちゃんがおかしい様子はないみたい…」

ほむら「そうとは限らないわ…。…まどかがいる体、そのように振舞っているだけかもしれない」

まどか「……そうだね…。私もさやかちゃんに魔女になんかなってほしくないし…もっとさやかちゃんのことフォローするよ」

ほむら「うん…お願い」

まどか「じゃあ、そろそろ行くね」

ほむら「ええ、私も行くところがあるし」

まどか「……もう一人の魔法少女のとこ…?」

354 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:50:02.70 W/95y93A0 80/215

ほむら「……ええ。……ここをしくじったら前回と同じになってしまうかもしれない」

まどか「そっか…。頑張ってね、…私には手伝えないことだから」

ほむら「いいえ、貴女には随分助かっているわ。ありがとう、まどか」

まどか「ふふ、最近ほむらちゃん…私にお礼を言ってばっかだね」

ほむら「…それほど貴女に感謝しているということよ」

まどか「…そっか、じゃあ…いってらっしゃい」

ほむら「ええ、まどかも頑張って」

355 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:51:01.92 W/95y93A0 81/215

────────────────────────────────



廃教会…。前回、全てが終わった場所。

まどかとこのことで話し合った結果、別に佐倉杏子に協力を施す必要はない……必用なのは美樹さやかと佐倉杏子に接点を作ることだけ…それならば。

ほむら「……さて、ここが最重要分岐点の一つなのよ…。前回のような失敗は許されないわ…心していかないと」

廃教会の古く重い扉はあの時と同じ音を立てた。

356 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:54:28.78 W/95y93A0 82/215




杏子「こんな時間に誰だ?こんなボロっちい教会に来る好き物はよ」

ほむら「佐倉杏子、貴女に話があるわ」

杏子「ああん?何でアタシの名前知ってんだてめー…キュゥべえにでも聞いたのか?」

ほむら「……そんなとこよ。…それより」

杏子「……あんだよ、なげー話になんだったら名前ぐらい言ってけ」

ほむら「…失礼。暁美ほむらというわ」

杏子「ふーん、で?その暁美ほむらさんは精々アタシに有益な情報を提供してくれんだろうな」

ほむら「ええ、とりあえず──」

357 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 18:56:04.46 W/95y93A0 83/215




杏子「……ヘッ、面白いじゃねーか。いいぜ、やってやんよ」

ほむら「そう、随分と乗り気ね」

杏子「……売られた喧嘩は買う主義なんだよ、…美樹さやか…だったか?…面白ぇ…先輩の威厳ってのをみせてやんよ」

ほむら「……そう、話はそれだけよ」

杏子「そうかよ、…んじゃあ近々そっちに行くぜ?……へヘッ面白くなってきやがった」

ほむら「じゃあ、失礼するわ」

杏子「…おい」

364 : さるさん[] - 2011/05/05(木) 19:02:22.21 W/95y93A0 84/215

ほむら「……何?」

杏子「食うかい?」

ほむら「………どういうことかしら」

杏子「……有意義な情報を提供してくれた、情報料みてぇなもんだ。いいから受けとっときな」

ほむら「……そう、それじゃあいただくわ」

杏子「ほれ」ポイッ

ほむら「……」パシッ

ほむら「……ありがとう」

杏子「…ヘッ…別にいいさ」

ほむら「…じゃあ、失礼するわ」

365 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 19:03:03.30 W/95y93A0 85/215





ほむら「……よし」

今回は確かな手ごたえを感じた。…恐らくこれで、佐倉杏子は自分から美樹さやかに接触するはず…。後はまどかがやっていることのフォローに回りましょう。

そう心の中で思い、私は手に持っている林檎を一口齧った。

421 : >>365から[] - 2011/05/05(木) 22:43:09.92 W/95y93A0 86/215

────────────────────────────────

あれから2日後の夜…、私はある場所にいた。


まどか「あっほむらちゃん!!」

ほむら「まどか、そこにいたのね」

まどか「見て…さやかちゃんが…小さな女の子と戦ってる…」

ほむら「…ええ、でもこれは望んだ結果よ」

まどか「……これで、大丈夫なんだよね」

ほむら「……二人の因果を考えれば…大丈夫のはずよ」

…大丈夫と言ってみたものはいいが、確信などない。……ただ、無事うまくいくことを今は祈るしかない。

423 : ユッケ4人目か…[] - 2011/05/05(木) 22:48:16.06 W/95y93A0 87/215




音が止んだ…。戦いが終わったのだろうか…。

まどか「……静かになったね…終わったのかな」

ほむら「……少し様子をみてくるわ」

まどか「…うん」

向こうには気づかれないように慎重に近づく。……近づいて行くと、彼女達の姿が見えた…そして、彼女達の声が聞こえてくる。

杏子「─ッ何だよてめーは!!何で魔法少女が化け物って決め付けるんだよ!!!」

さやか「だって!!!もうこの体は私じゃないんだ!!!もう…こんなの人じゃない!!!恭介とも一緒にいられない!!!」

杏子「そんなの知るか!!別にいいだろ!!てめーはてめーじゃねーか!!!違うのかよ!!!」

さやか「アンタには分からない!!!私の気持ちなんて分からない!!!」

杏子「わかんねーよ!!!てめーみたいなウジウジした考えなんて知りたくもねえ!!!」

431 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:03:09.29 W/95y93A0 88/215

さやか「もう何も感じない…痛みも…苦しみも全部…全部消えちゃえばいい!!!」

杏子「くそっ!!…そんなこと…!……そんな悲しい事言うなよっ……私はこれでもちゃんと生きてきたんだ……それも否定すんじゃねぇよ…」

さやか「うわああああああん」

ほむら「………」

まさか…ここまでだとは思わなかった…私はどうすればいいの……また、私は何も動けないままなの…?

そんな風にまごまごしていた私の視界に…何故かまどかが映った。

ほむら「まどか!?何故そんなとこに!!」

まどか「さやかちゃん!!!」

さやか「え…?まど…か?」

まどか「さやかちゃん…そんな、そんな悲しい事言わないで……言わないでよ」

436 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:14:52.49 W/95y93A0 89/215

さやか「……アンタには分からないよ…人間であるまどかに私の気持ちなんて」

まどか「……うん、たしかに私はさやかちゃんの苦しみは分からないよ………でも!!!」

まどか「さやかちゃんが今とっても悲しんでる、辛くて…苦しいのは分かるよ!!」

さやか「……まどか」

まどか「さやかちゃん……私は…さやかちゃんがどんな風になっても、さやかちゃんはさやかちゃんだよ」

さやか「……」

まどか「さやかちゃんは……私の親友だよ」

440 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:21:49.91 W/95y93A0 90/215


さやか「……まどかぁ……」

まどか「だから……だから止めようよ、そんな風に自分を卑下しないで?……私の親友がそんな風に言われるのは…嫌だよ。……それがさやかちゃん自身であっても」

さやか「……まどか、…私、恭介と……まどかと一緒にいてもいいのかな」

まどか「……もちろんだよ、さやかちゃんは……さやかちゃんがしたいこと……していいんだよ」

さやか「……ありがとう、まどか…目が覚めた気がする」

まどか「ううん、……友達が苦しんでるのを助けるのは当たり前だよっ。…だから、元気…出してね」

さやか「うん、まどかのおかげだよ……私どうかしてたみたい!……こんなウジウジしてんのなんて私じゃないもんね!」

まどか「うん!元気なさやかちゃんが一番だよ!!!」

さやか「おー?まどかー…私は元気しか取り得がないだとー?許せんなー!!そんなことを言う子はぁ~こうだ!!」

まどか「きゃあ!やめてよさやかちゃんったら!!もー!」

450 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:30:03.48 W/95y93A0 91/215



ほむら「……」

流石ね…、ホントにすごい子ねまどか…。……私は何も出来なかったのに、……ホントに。

私も…いつかあんな風に…なれたら。


さやか「よっし!杏子だっけ?スーパーさやかちゃん復活ってことだけど、まだやる?」

杏子「……いや、もういい」

さやか「え?マジ?ふーん何か興ざめじゃん」

杏子「……いや、そこの女に感謝しろよ…お前。アタシもなんかさ…ちょっと思い出したから」

さやか「え?」

杏子「……今日はもういいよ、帰る。……また何かあったらよろしく」

さやか「ん?再戦の申し込みってこと?ばっちこいだ!!いつでも来い!!」

杏子「ああ、また頼むぜ…さやか」

461 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:40:09.09 W/95y93A0 92/215




ほむら「……何とかなったのね」

杏子「これがてめーの望んだ事か?」

ほむら「……まだいたの」

杏子「てめーにゃ聞きてー事があるからな」

ほむら「……」

杏子「まあいいや、一つだけ教えろ」

杏子「てめーの目的は何だ」

ほむら「……協力よ」

杏子「……協力?」

ほむら「……そうよ、私と…巴マミと……そして美樹さやかと一緒に…アレを討つのに協力してほしい」

杏子「……ワルプルギスの夜…か」

464 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:43:40.19 W/95y93A0 93/215

ほむら「……そうよ」

杏子「…さやかがいんのか」

ほむら「彼女の力も必ず必要になる」

杏子「……そうか、分かった。……てめえの提案に乗ってやる」

ほむら「…ありがとう、佐倉杏子」

杏子「……礼はいらねえ、……礼ならあのさやかと一緒に居た…まどかってやつに言ってやれ」

ほむら「……そうね」

杏子「……じゃあな」ヒュン

ほむら「……これで、準備は整った」

これで、『巴マミの死亡フラグを回避』、『美樹さやかの魔女化回避』、『佐倉杏子が仲間になる』をクリアできた…。後は彼女達の連携を高めて、ワルプルギスの夜に挑む…。

もう少しで…、まどか……──

473 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:50:40.35 W/95y93A0 94/215

────────────────────────────────

杏子「あーやっぱり4人だとグリーフシード集まんねーな」

さやか「まぁ瞬殺だしねー」

ほむら「そうね」

マミ「仕方ないわよね!!」

さやか「マミさん何で興奮してるんですか…」

まどか「やっぱりすごいね!!四人集まれば怖いものなしだよ!」

さやか「まぁね~このさやかちゃんがいれば一人でもよゆーだけどさ」

杏子「はっよくゆーぜ!さっき一番危なかったのにさ」

マミ「アレは危なかったわね」

ほむら「ええ、もっと注意を払うべきよ」

さやか「へーいすみませんでしたー」

478 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/05(木) 23:55:07.29 W/95y93A0 95/215

杏子「ところで、巴マミ…あのティロなんたらって一体

まどか「あわわ」

さやか「それは聞いちゃ駄目」

マミ「何かしら?」

さやか「いえいえ、何でもないですよー!なんか杏子が腹減ったーって言っただけですから」

杏子「はっ!!ちがっ…むぐっ…こら!さやかっ口…むぐっ塞ぐなぁ!!」

まどか「でも、良かったよ。さやかちゃんもあの後上条君と付き合ったんでしょ?」

さやか「えっへへ~、ホントにさ…それについてはまどかに感謝だよ」

まどか「ううん、そんなことないよ。さやかちゃんが元気になってくれたのが嬉しいだけだし」

杏子「へっ惚気かよー」

ほむら「元気そうでなによりだわ」

484 : ところがどっこい^q^[] - 2011/05/05(木) 23:59:28.21 W/95y93A0 96/215


こうして私達は時々連携を高めるべく、一緒に戦ったりしてきた。美樹さやかももう大丈夫みたいだし、これで完全に不安要素は消えた……かのように見えた。

だが、私はこの時ある部分を見落としていた…。……そして私はもう一度絶望することになる。

497 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:05:01.92 i8X4Jyza0 97/215






さやか「まーでも、最近学校での過ごし方も変わったしさ~大変よ」

まどか「そうだねーさやかちゃん忙しそうだもん」

マミ「……私は変わらないわ」

杏子「ふーん、学校ってそんなもんかね」

ほむら「まぁ、別格段楽しいってわけでもないかも」

まどか「え!そんなことないよー!楽しいよ!ね、さやかちゃん!」

さやか「………」

まどか「? さやかちゃん?──」

この瞬間、美樹さやかの体から鮮血が飛び散った。後ろから発せられた衝撃波によって。

508 : アワビスレ面白いですね、好きです... - 2011/05/06(金) 00:09:02.99 i8X4Jyza0 98/215

まどか「─ッ!?ひっ…」

杏子「さやか!!!!」

ほむら「──ッ!!!まどかっ!!!」

私はその場からまどかを抱いて遠ざかった。…そして後ろにいた、そいつは─



さやか「ぐ……ひと…み」

仁美「……御機嫌よう、美樹さん」

紛れもない、さやかのクラスメイト…志筑仁美だった。

519 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:14:16.47 i8X4Jyza0 99/215

────────────────────────────────

杏子「何だてめーは!!!!さやかになんて事を!!!!」

マミ「……貴女は……学校で鹿目さんと美樹さんと一緒にいた…」

ほむら「……志筑……仁美……」

まどか「仁美ちゃん……どうして」

仁美「……本当にすごい力ですね。……この魔法少女の力というのは」

さやか「仁美……あん…た……」

仁美「ええ、私も手に入れましたの。……貴女達と同じ、化け物の力をね」

杏子「なっ……あたし達は化け物なんかじゃねえ!!!」

マミ「そう……契約したのね」

まどか「何で……」

ほむら「まどか、私から離れないで。魔法少女ではない貴女では危険だわ」

まどか「仁美ちゃん…」

527 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:18:50.73 i8X4Jyza0 100/215

仁美「……まぁ、流石にアレ程度では全然ダメージはなさそうですね。美樹さん」

さやか「ぐ…何故…」

仁美「……別に大した事じゃありませんわ。……ただの女の嫉妬ってやつですわ」

さやか「……ぐ…ふざっけんじゃないわよ!!」

仁美「ふふふ、そうこなくては……張り合いがありませんもの」

杏子「さやか!」

さやか「杏子!!アンタは引っ込んでて!!!…こいつは私一人でやる……そうしなきゃ駄目だ」

杏子「ッ──!!…………ああ、分かったよさやか」

さやか「・・・…ごめん」

539 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:23:34.40 i8X4Jyza0 101/215




ほむら「く…そうか、彼女の存在を失念してた……」

QB「いやあ、まさかこんなことになるとはね」

ほむら「──ッ……キュゥべえ……!!」

QB「……そんなに睨まないでよ、暁美ほむら。……僕だって本当は彼女と契約する予定はなかったんだ」

まどか「……じゃあ、何で」

QB「お願いされたからね、仕方なくさ」

ほむら「……」

絶対嘘だ……。もし、仮に本当にする気がなかったのなら……そもそも志筑仁美に姿を見せる事すらしないはず……!!

完全にこいつにやられた!!……これは私の完全な失態だ……こいつの危険性をすっかり忘れていた……私の……。

QB「それに美樹さやかは 絶 対 志筑仁美には勝てないよ。これは確実に言えることだ」

548 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:30:15.83 i8X4Jyza0 102/215

マミ「……そんな事はないはずよ、美樹さんはかなり熟練度を上げたわ。それがそこらへんのポッと出に負けるとは思えないわ」

杏子「そうだ!!アタシ達が鍛えたんだ!!!負けるはずがねえ!!!!」

QB「…本来ならそうだろうね」

ほむら「……どういうこと?」

QB「……残念ながら志筑仁美はそこまで魔法少女の資格を持っていない…でも、願いは一応叶える事は出来るんだ…。それ相応のね」

ほむら「………意味が分からないわ」

QB「ははは、深く考える必要はないんだよ暁美ほむら。志筑仁美は、ただ美樹さやかを殺したかったみたいなだけだったみたいだしね」

ほむら「──ッ!!!…まさか」

QB「そうさ、彼女の願いは単純なものだったよ!ただ『``美樹さやか``に勝てる力がほしい』…これが彼女の願いだったからね」

杏子「なっ!!じゃあさやかは!!!」

QB「だから美樹さやかは負けるのさ、それがたとえ美樹さやかがどれほど強くてもね」

553 : わーお1だよ[] - 2011/05/06(金) 00:32:39.62 i8X4Jyza0 103/215






仁美「ふふふ、その程度ですか?私に触れてもいないですわよ?」

さやか「くそっ…!!その鎌居達は卑怯だっつの…!!」

仁美「ふふふ、これは戦いです。卑怯も何もありませんわ」ガスッ

さやか「ぐぁぁあああ!!」

仁美「あら、今のはいいボディーブロウだとは思いませんか?美樹さん」

さやか「ぐふ…」

仁美「ふふふ、貴女では恭介さんを幸せにできませんわ」

さやか「はっ……そんなのアンタだって……同じでしょうが」

仁美「……そうですわね。……だけど、貴女みたいな意気地なしにだけは恭介さんは渡しませんわ」

さやか「──ッ!!!……私は……意気地なしなんかじゃ……ない!!!!」

563 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:38:47.40 i8X4Jyza0 104/215

仁美「……どうかしら………ねっ!!!」ブンッ

さやか「ぐああああ!!!!」

仁美「……ふぅ、なんかもう飽きたし……それに時間ももう残されてないようですし、終わりにしてあげますわ」

さやか「……うう………くそぉ」

仁美「では、お休み美樹さん……さよなら」ビュン

582 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:47:59.15 i8X4Jyza0 105/215





ガンッ

仁美「──ッ!!!」

杏子「……やらせるか」

仁美「……な」

さやか「…杏……子」

杏子「……悪いなさやか、とても見てられねえ……こんなフェアじゃねえ戦い認められるか」

仁美「く……」

杏子「ほむら!!!さやかを頼む!!!」

ほむら「!!……分かったわ」

……とりあえず、時間停止してこちらに美樹さやかをつれていきましょう。

592 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 00:55:48.39 i8X4Jyza0 106/215



さやか「ぅぅ……」

まどか「さやかちゃん!!さやかちゃん!!」

さやか「だ……大丈夫、まどか……全然平気」

ほむら「いいえ、そんなことないわ。……治りが遅い……どうして」

QB「恐らく、志筑仁美の力だね」

マミ「……どういうことかしら」

QB「志筑仁美の魔力…力は大した事はないけど、美樹さやかにのみに対しては絶対的な力を持っているということだよ」

マミ「そう…『限定せし孤独の力』(リミテットロンリーパワー)っていうことね……」

ほむら「じゃあ、この傷は…」

QB「治らない……かもしれないね」

まどか「そんな……」

612 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:05:18.63 i8X4Jyza0 107/215




杏子「おらああああああああああ!!!!」

仁美「ぐっ……」

杏子「死ね!!死神!!ぶっ殺してやる!!!!」

仁美「ぐっ……あああああ!!!!」

杏子「……なんだ!?何が……まさか」

仁美「あああああああああああああああああああ!!!!」


ほむら「!!??」

マミ「何…何が」

まどか「仁美ちゃんの声……」

630 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:19:39.81 i8X4Jyza0 108/215


QB「どうやら…始まったみたいだね─────魔女化が」

ほむら「な!?」

QB「彼女、魔法少女になってから一回もグリーフシードを手に入れてないからね」

QB「それにあんな不の念を持ち続けていたら、こうなるのは時間の問題さ」

ほむら「佐倉杏子が危ない!!!」

さやか「……行かなく…ちゃ」

まどか「さやかちゃん!?まだ起きちゃ駄目だよ!!!」

マミ「そうよ、私達が行くから」

さやか「……駄目だ、私は行かなくちゃいけないんだ……ケジメをつけなくちゃいけないんだ…私のためにも……仁美のためにも」

ほむら「……それでも駄目よ!!」

今の貴女が行ったら……それこそ……。

634 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:27:11.12 i8X4Jyza0 109/215

さやか「……転校生、……まどかを頼むね。………どっちにしても多分もう私はここまでだと思う」

まどか「なっ何言ってるの!!??」

さやか「……まどか、アンタには本当に感謝してるよ。…まどかのおかげで、今の私がいる。……でも、仁美も友達だから…私が説教してやんなくちゃさ!…まどかが私にしたように」

まどか「……!!」

さやか「ありがとうまどか、本当にありがとう。……私、まどかの友達になれて本当に良かった」

まどか「さやか…ちゃ…」

さやか「…さて、行こっかな!仁美が待ってるから…。……ほら、仁美が呼んでる」

ほむら「美樹さやか!!」

さやか「………転校生、アンタはまどかを守ってあげてよ」

ほむら「…でも!」

さやか「……転校生……いや、ほむら。……後は頼んだぞ」ヒュン

ほむら「………そんな」

マミ「…彼女も……導かれてしまったのね、運命という聖域に」

644 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:35:10.73 i8X4Jyza0 110/215





仁美「ぐぁああああああああああああ!!!!」

杏子「ぐっやべえ!!もう…魔女になっちまうのか!!」

さやか「よっ、大丈夫?杏子」

杏子「──!!!…なっ何でお前!!!!」

さやか「後はまかせてよ」

杏子「はっ!!馬鹿か!!!そんな怪我でアレを倒せるわけねーだろ!!」

さやか「……それでもやんなくちゃ駄目でしょ」

杏子「……そうじゃねーよ」

さやか「…え?」


杏子「…アタシも一緒に戦ってやる。もうここまで来たんだ、地獄まで付き合ってやるよ」

647 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:38:34.28 i8X4Jyza0 111/215

さやか「……杏子」

杏子「拒否ンじゃねーぞ!!……あたしだってプライドあるんだ、もう戦うなとは言わねえ…だから、ここは黙って背中預けろ」

さやか「……うん、じゃあ行くよ。杏子」

杏子「ああ!振り落とされんなよ!!さやか!!!!」

655 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:44:38.55 i8X4Jyza0 112/215




仁美「ぐぅぅううう美樹さやかぁあああああ!!!!!!!」

さやか「仁美…!!今、楽にしてあげるよ」

杏子「ああ、いくぜ!…さやか」

仁美「うがああああああああああ!!!!!」

さやか「うぐぁぁ!!」

杏子「さっさやか!!」

さやか「うう……仁美……コレで満足?……じゃあもういいでしょ、休みなよ」

杏子「なっ何言ってんだ!?さやか!!!」

仁美「…ぅぅぅうう…美樹…さん」

662 : くぎみや[] - 2011/05/06(金) 01:52:35.66 i8X4Jyza0 113/215

さやか「私がハッキリしないせいだもんね…、仁美。……アンタが私を憎くても、恨んでても…私は仁美の友達だから…一緒に居てあげる…恭介には悪いけど…私は仁美を見捨てられないから」

仁美「ぐぐ…美樹……さん…、こんな……私でも……まだ……友達って……言ってくれますの…ね」

さやか「あったりまえでしょ!……当たり前のこと言わないでよ」

杏子「さやか!!……お前!!!」

仁美「でも…もう私は……」

さやか「……いいよ、私ももう疲れたし。一緒にお疲れ様パーティでも……向こうでしようよ」

仁美「そう……ですわね……その時はお願いします……わ」

パリン

668 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 01:59:18.11 i8X4Jyza0 114/215

杏子「さ…さやかぁぁぁああああ!!!!!」

仁美「うぐあああああああああああ!!!!」

杏子「──ッ……そういうことかよ、さやか。…ついて来れるもんならついて来てみなってか?……面白ぇよ…!!!行ってやるよさやか…地獄まで、てめえのそこのでっかい友達を連れてよ!!!!」

仁美(魔女)「ギャァァァァアアア!!!」

杏子「……さぁ、今すぐにでも追いついてやる…。……だからアタシもパーティに混ぜろよ、馬鹿やろー!!!」

ドッカァァァァァン

677 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:05:47.83 i8X4Jyza0 115/215





ほむら「……終わった」

言葉通り、全てが。

QB「まさか、同士討ちとはね…まあ、想定内だったけども」

ほむら「…キュゥべえ……!!」

QB「ははは、また無駄に体を無くすのは有意義じゃないし、これで失礼するよ。きゅっぷい」

ほむら「く……ちくしょぉ……」

また、駄目だった。……そう、駄目だった。

688 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:18:44.88 i8X4Jyza0 116/215




まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……ゴメンね、まどか…また、駄目だったよ」

まどか「……また、やり直す…んだよね」

ほむら「……そう…ね」

マミ「……時間を戻す能力ってやつよね」

ほむら「……ええ」

まどか「…そっか、じゃあもう帰ろうか」

ほむら「…え?」

まどか「ほむらちゃん…疲れたでしょ?…少し休も」

マミ「…すぐに戻れるというわけではないのでしょう?」

ほむら「………そうね」

マミ「……行ってしまったのね……二人は……いえ、三人は…私達の知らない『未だ見ぬ少女達の楽園』へ…」


こうして、私はまどかに施された。…でも、とても家に帰る気にはなれなかった。

703 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:28:00.75 i8X4Jyza0 117/215

────────────────────────────────

ほむら「……ぅぅ」グズッ

私は公園で一人で泣いた。辛くて、苦しくて……詰めの甘い自分の馬鹿さが悔しくて。

暗闇の中、ただ独り泣いた。



「ほむらちゃん」

不意に名前を呼ばれた私は顔を上げた。…そこには、私の大好きな、でも…どこか悲しそうな表情のまどかがいた。

まどか「…泣いてたんだね」

ほむら「……」

もう誤魔化すつもりもない、誤魔化すことなんかできないくらい私は泣いていた。

まどか「……駄目だったね」

ほむら「……ゴメンなさい」

まどか「謝る必要なんてないよ、ほむらちゃんは頑張ってた。誰よりも…ずっと」

710 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:34:38.59 i8X4Jyza0 118/215

ほむら「…結果がついてこなければ意味なんて…ないわ」

まどか「…そんなことないよ」

ほむら「………」

まどか「私馬鹿だから、うまく言えないけど…失敗から学ぶ事もあるって…今回の失敗を検証して、また次に生かそうよ」

ほむら「……そう…ね」

まどか「…ほむらちゃん」

ほむら「…?」

…不意にまどかが私に近づいて、私を抱きしめた。

715 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:38:57.26 i8X4Jyza0 119/215

ほむら「…え?」

まどか「……嫌かな」

ほむら「……ううん、まどかの温もり…感じる」

まどか「私にはこんなことしか思いつかなかったから……ゴメンね」

……そうか、まどかは私を励ましてくれているんだ…。あんな光景を見たのに、…私を気にかけて…優しくしてくれて……。

私は…多分ずっと……この人には敵わないんだ。

724 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 02:46:43.06 i8X4Jyza0 120/215

────────────────────────────────

ほむら「ありがとうまどか、もう大丈夫よ」

まどか「…うん」

ほむら「じゃあ、行くわ……希望の光はまだ消えてないもの」

まどか「うん、…また会おうね」

ほむら「ええ、また」


こうして私はまどかに一端の別れを告げ、私はまた貴女のために歩みだす。……微かな光を辿って。

to be continued...

1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 23:31:01.45 i8X4Jyza0 121/215

目を開けると、真っ白い天井をじっと見る。…そして、戻ってきた事を…失敗したことを自分に認識させる。

此処に戻ってきたということは、…そういうことなのだから。

……私の認識の甘さから、注意力の薄さから招いた前回の失敗。

…そして、あの忌々しいアイツの注意を払わなかった私の馬鹿さから招いた失敗。

そう……あの時私は油断していたのだ。……どんな状態でも、最後の最後まで…それこそ私の望む本当のハッピーエンドまで、…油断してはいけなかったのに。

結局、まだまだ私は甘いのだ。………でも、次こそは……絶対にミスはしない。全ての出来事、全ての状況を全て把握し…操ってやるわ。…それくらいのことをしないともう駄目なんだ。

……必ずやってやる。……必ず。

8 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 23:46:38.55 i8X4Jyza0 122/215


私は、前回と同じように転校初日にまどかに協力を仰いだ。…やはり、最初は俄かに信じていない様子だったけどそれは別に問題はない。…焦る必用はない、じっくりと…そして確実に事を進める…そうすれば必ず辿り付ける筈。

それに今回はどうやら、美樹さやかと志筑仁美も同じクラスのようね…。前回のことも踏まえて、うまくフォローできる体制をとっておきましょう。

それにやることはまだある…。巴マミとの関係をもう少し堅いものにしておきたい、…前回のように因果律の関係により魔力が上がっているのであれば巴マミの実力はトップクラスのはず。

ほむら「……最初の土台固めが肝心だって言うし、ここはしっかりとやらなくちゃいけないわ」

……そう、もう時間遡行を何度も行うことは出来ない。……恐らくチャンスはもう数少ないだろう。

だからこそ、慎重に、的確に物事を進める事が大切だ。……馬鹿なミスで全てが台無しになるのはもう沢山だ。

ほむら「……次は巴マミね、…気を引き締めて…暁美ほむら」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/06(金) 23:55:01.87 i8X4Jyza0 123/215




巴マミは私の言う事をすんなりと信じてくれた。……何故か明後日の方向に顔を向けてたりしていたけど、それでも伝えたい事はちゃんと伝わったはず。

そして、ここまではいつもと同じ…平穏な日々。信頼を高めるべく、まどかや美樹さやか……巴マミと親睦を深め、多少の信頼を得る。……何だか、人を攻略しているような気がして嫌な気分になるけれど。

そう、始めの分岐点……。巴マミの生死の分かれ目である…``お菓子の魔女との戦い``…までは。


18 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 00:09:49.64 5jqLQiVq0 124/215

────────────────────────────────

ほむら「さて、ここが一つ目のポイントね。……慎重に…いきましょう」

巴マミたちが来る前に待ち伏せをしておいたほうが後々都合がいい。……でも、私はあの魔女に勝てるのかしら…?…前回は何故かあの魔女の能力、そして魔力も格段に上がっていた…。今回はもっと強くなっているかもしれない。

……それに、今回の巴マミの戦いっぷりは事前に何度か見ていたけれど、やはりパワーアップしているのは間違いなかった。……私以外の皆が力を上げている……どうしてそうなのかはまだ、分からないけども。

ほむら「─ッ!!…来たわね……」

さて、どうなるのか。……最悪でも、巴マミの戦いの妨げにならないようにしなくては…。

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 00:19:12.63 5jqLQiVq0 125/215




マミ「ふふふ、私にはもう一緒に戦う仲間がいる……もう一匹狼の私じゃない!!」

まどか「マミさん!!気をつけて!」

マミ「いいえ、大丈夫よ鹿目さん。……今の私には翼が付いてるもの、どこまででも飛べる……天使の翼が!!」

シャルロッテ「……?」

マミ「魔女…覚悟はいいわね?…あなたはついてこれるかしら?私の円舞曲に──」


ほむら「…始まった……。タイミングを見誤るな…!」

38 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 00:39:19.46 5jqLQiVq0 126/215





マミ「…これでっ終わりよ!!ティロ・フィナーレ!!!」

ドッカアアアンン

まどか「わあ!!すごい!!マミさん!!」

マミ「……このくらい余裕よ、もう何も怖くないわ」

まどか「──!!マミさ…!」

マミ「…え?」

シャルロッテ「あ~ん♪」グパ

40 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 00:45:30.79 5jqLQiVq0 127/215


カチッ

……よし、これで巴マミを遠ざけて……爆弾でも食らってなさい。

カチッ


シャルロッテ「~♪」モグモグ

シャルロッテ「~~♪」ゴクン

シャルロッテ「……?」



ほむら「………そう、…もう爆発もしないってわけね」

マミ「!? あっ暁美さん!!いつの間に!!」

ほむら「……今は無駄話をしている場合じゃないわ、巴マミ…アイツをさっさと倒しましょう」

マミ「…そうね、援護お願い!!」

ほむら「…ええ」

シャルロッテ「~!!」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 00:55:53.23 5jqLQiVq0 128/215



マミ「さあ、今…見せてあげる…最大級の…究極の力を!!」

マミ「『深淵を切り裂きし女神の涙』…ティロ・フィナーレ!!」

シャルロッテ「!!!!!!」

ドカアアアアン

マミ「…ふ、今の私を止める事は出来ないわ」

ほむら「……流石ね、巴マミ。見事な手際だったわ」

マミ「…貴女こそ、…あの時貴女の助けがなかったら、今の私は無いわ」

まどか「ほむらちゃん!!……ほむらちゃんは…」

ほむら「……そうね、まどか。貴女も見たはずね、私の現実を。…いいわ、全部話してあげる」

マミ「…そうね、もう…知ってもいいころね。でも、まずは美樹さんを回収して…落ち着いてからお話しましょうか」

ほむら「そうね、それでいいわね。まどか」

まどか「…うん──」

52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 01:08:30.36 5jqLQiVq0 129/215

こうして、私は前回のように全てを話した。……美樹さやかは相変わらずの反応だったのだけれど、…まどかはどうも落ち着いた様子だった。

それにしてもさっきの魔女は…もう人口武器ではもうダメージを与えられなかった。…やはり、あの魔女も私の繰り出す因果の鎖に関連しているのだろう。

巴マミを意識する事で、同時にあの魔女も意識していることになる。……ということは、『意識』=『執着』ということなのだろうか、そうなれば…今、私の力で倒せる魔女は…そんなにいないのかもしれない。

…やっぱり、もう時間はそんなに残されてはいないようだ…。そろそろ、どんな形でも決着をつけなくてはならない…ということなのだろうか。

56 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 01:22:04.75 5jqLQiVq0 130/215

────────────────────────────────

ほむら「…やっぱり、キュゥべえはまどかに付きまとってるだけのようね。……無駄な努力だと思うけど」

まどかはキュゥべえとは絶対に契約はしないはず、……もっとこうやって素直に言っていればこんなことにはならなかったのかもしれなかったのに。

…いいえ、そんなこと今言っても仕方ないわ。…次は第二の分岐点、ここが…ここが正念場だ。

ほむら「……もう、同じ失敗は繰り返さない」

58 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 01:31:23.62 5jqLQiVq0 131/215





まどか「…さやかちゃんが魔法少女になったみたいだよ、ほむらちゃん」

ほむら「……そう、分かったわ」

まどか「……ほむらちゃん、……さやかちゃん……大丈夫……だよね?」

ほむら「……心配いらないわ。私がなんとかしてみせるから」

まどか「…うん」

59 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 01:36:41.74 5jqLQiVq0 132/215



美樹さやかが魔法少女になった…、前回とは少し時間が早いけど…そこまで問題ではないはず。…次は、佐倉杏子…ね。

佐倉杏子は恐らく…、美樹さやかが美樹さやかでなくなることで、佐倉杏子の死亡フラグが確立するのだと私は踏んだ。

そして、美樹さやかの周りの関係。…美樹さやかは私の思っているよりも人間の深い部分に触れている…そんな気がするわ。…そこに介入する事は…私では無理でしょう。

…でも、導く事は出来る筈…美樹さやかと…志筑仁美が、あんな風に争う事のない方向に。

ほむら「…さて、行きましょうか…。……にしても、本当に不気味ね……この場所は」

前々回の事を嫌でも思い出させられる…、それでも進まなくてはいけない。……まどかのためになら、私は…私を捨てられる。

62 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 01:53:30.15 5jqLQiVq0 133/215





杏子「……こんな古びた教会に何のようだ?」

ほむら「……貴女に伝えたい事があるから来たわ」

杏子「……?何だよ、てめーまさか同業か?」

ほむら「……ええ、そうよ佐倉杏子。私は貴女と同じ魔法少女、暁美ほむら…」

杏子「……で、何だよ。…こんなところまで来たんだ、…精々面白い話をしてくれんだよな」

ほむら「ええ、とても」

杏子「…ふん、話してみな──」

63 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:00:29.97 5jqLQiVq0 134/215




ほむら「──ということよ」

杏子「へっそうか…まぁ…いいぜ、やってやる」

ほむら「…?乗り気じゃないようだけど…?」

杏子「…正直そんなに興味はねぇ……だが、アタシはてめぇに興味ができた」

ほむら「……何故?」

…?

杏子「……てめえが話しているときの眼…、てめえの瞳には何かの強い意志が見える。……まだそんな眼をしてる魔法少女がいるなんてな…面白えじゃねえか」

65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:05:06.63 5jqLQiVq0 135/215

ほむら「……そう…、そうね。…私には譲れない、目的がある」

杏子「……ふーん、いいぜ。てめえがそこまでさせるもの……知りてぇし、てめえの提案に乗ってやる」

ほむら「……そう、ありがとう」

杏子「へっ…礼なんて言うなよ。アタシはアタシのしたいことしてるだけだ、お前のためじゃねえ」

ほむら「それでも助かるわ」

杏子「…ふんっもう行け!!…今日は生憎持ち合わせがねえ、さっさと行っちまいな」

ほむら「…ええ、分かったわ」

67 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:10:01.83 5jqLQiVq0 136/215




ほむら「………」

佐倉杏子の反応…これも、変わっていた。あの時…まどかに話したときと同じように。

…何か変わったのだろうか…。…それとも、ただのズレなだけなのだろうか。

それに彼女は私に興味を持ったと言っていたけれど…彼女の事だ、美樹さやかに逢えば…黙ってはいられないでしょうね…彼女の性格上。

でも、準備は整った。……佐倉杏子は明日にでも動くだろう。それに、美樹さやかの精神疾患を待つ必要などない。……そもそも、そんな意味などなかったのだ。無駄な時間をとるよりも、一刻も早く不安要素を無くす方がいいに決まってる。

私も…アレは見ていて苦しかったし…ね。

70 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:23:11.10 5jqLQiVq0 137/215

────────────────────────────────

ほむら「……」

次の日のある場所…私は彼女達、…勿論、佐倉杏子と美樹さやかの対決を見ていた。

まどか「……やっぱりさやかちゃんを止めたほうがいいんじゃないかな……ほむらちゃん」

ほむら「……いいえ、まだよ…。…まだ、その時じゃない」

そう、たった少しの変化…少しの違いで方向はまったく違うところに向かう。……たしか、バタフライ効果とか言ったかしら。…少しの違いだって、大きな違いを生むかもしれない…それは、絶対に避けなくてはならない。

……同じ失敗をするのはもうゴメンだ。もう、あんなのは見たくない。

…それから少しすると不意に静寂が訪れた………。

72 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:32:46.48 5jqLQiVq0 138/215





杏子「……なぁ、さやかとか言ったな。アンタはそれでいいのか?諦めんのか?」

さやか「………アンタが誰だかなんか知んないけど、私は…私達はもう、人間じゃない。……そんななのに、人を好きになっていいわけない!!」

杏子「…ああ、そうだな。アタシ達はもう人じゃねえ……でも、そんなの誰が決めたんだ?……魔法少女が、人を好きなって何が悪ぃんだよ」

さやか「……アンタに私の気持ちが分かるはずないよ。……分かるはず…ないよ…」

杏子「………」

ほむら「…」

やっぱり前回とはまったく違う…。やはり、あの時の私の佐倉杏子に対する接し方が悪かったのだろうか。…でも、もうあの時に戻るわけにはいかない…。

杏子「……じゃあ、諦めんのか?」

さやか「……」

76 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 02:44:44.94 5jqLQiVq0 139/215

杏子「諦めんのかよ、そんなことでさ」

さやか「そんなことって…!!」

杏子「…そんなことじゃねえか、些細な事だろ。そんなこと」

さやか「…何言って!!」

杏子「そういうのはさ……よくわかんねえけどさ、理屈なのか?」

さやか「……」

杏子「……そういうのってさお互いが好きなら関係ないんじゃないのかよ」

さやか「……でも」

杏子「……そりゃ、てめえの好きな奴がてめーのこと好きじゃねーっつんなら、仕方ねえさ」

杏子「…でも、そうじゃねえんなら。…てめぇが逃げてるだけだろ、……甘えんなよ」

79 : 先の書き溜めをしてたから投下遅い... - 2011/05/07(土) 02:55:20.64 5jqLQiVq0 140/215

さやか「…でも!!魔法少女に……幸せな未来なんてない!」

杏子「……そうだな。…アタシも前まではそう思ってたさ、魔法少女なんてロクなもんじゃねえってよ」

さやか「…なら」

杏子「でもよ、見つけたんだ。…こんな絶望の中でも、必死で光を探そうとしてる馬鹿をよ」

さやか「…え」


ほむら「…それって」


杏子「アタシはさ…見てみたくなった。決して諦めない…そんな決意を持った奴がどこまでやれるのかをさ」

82 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 03:01:29.82 5jqLQiVq0 141/215

さやか「……」

杏子「……やれるだけやってみたらどうだよ、少しだけ頑張ってみたらどうなんだ?」

さやか「……」

杏子「ッチ…ガラにもねえこと言ってんなアタシ…。恥ずかしいっちゃねーな」

さやか「……そうか、そうだね…アンタの言うとおりかもね」

杏子「……そうかもわかんねーよ、…これはアタシの意見ってなだけで…コレが正解か間違いかなんてわかんねえ」

さやか「……そうかもね、アンタ馬鹿そうだし」

杏子「なっ!!てめっ!せっかくアタシが励ましてやってんのに!!!」

さやか「ははは…アンタ私を励ましてくれてたんだ」

杏子「…ッ!!……これは…ちげー!!ちげー!!」

さやか「……くっくく…何かアンタ見てたら馬鹿らしくなってきちゃった」

杏子「…チッ、そうかよ」

86 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 03:14:14.32 5jqLQiVq0 142/215

さやか「…アンタ、私と戦いに来たのよね?…続き、やる?」

杏子「…いや、いいや。…何かしんねーけど……お前とはもう戦いたくねえ」

さやか「そう……よかった、私もそう思ってたし」

杏子「……興ざめだ、帰る」

さやか「……そっか」

杏子「……その、…じゃあ………頑張れよ、さやか」

さやか「ふふ、ありがと杏子」

杏子「………ふん」ヒュン


さやか「……はぁ、私も帰ろっかな」

89 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 03:20:47.71 5jqLQiVq0 143/215

ほむら「……それでいいの?」

さやか「!?……転校生、アンタ……何でここに」

まどか「…さやかちゃん」

さやか「まどかまで!!……見てたんだ」

ほむら「………」

まどか「…う、ゴメンね……でも、さやかちゃん……でも、心配だったから」

さやか「…謝んないでよまどか、そうじゃなくってさ」

まどか「…え?」

さやか「……そっか、私には心配してくれる友達もいるってこと…ね」

まどか「さやかちゃん…!」

さやか「…ありがと、まどか。……そして転校生。元気、出た」

ほむら「……そう」

さやか「…じゃあ、今日は帰るよ」

90 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 03:27:00.69 5jqLQiVq0 144/215

ほむら「……その前に、行くところがあるんじゃないかしら」

さやか「……」

ほむら「……貴女は分かってるはずよ、………早いうちの方がいいに決まってるわ」

さやか「……それもそうか」

まどか「…?」

さやか「…そうだね、ありがと転校生。背中を押してくれて」

ほむら「…いいえ、当然のことをしたまで」

さやか「…うん、そうだね。…行ってくる」

ほむら「…そう、気をつけて」

さやか「うん、決着…つけてくるよ」

まどか「……そっか、そういうことなんだねさやかちゃん…応援してるよ」

さやか「へへ、じゃ行ってくる」ヒュン

94 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 03:38:56.79 5jqLQiVq0 145/215




まどか「……何かさやかちゃん、嬉しそうだったね」

ほむら「…ええ、いいことだわ。……彼女は元気が一番似合ってるもの」


こうして、ここの第二分岐点は終わりを告げた。……前回とは違って、とても静かに進んだ。……これがどう影響するか、……いいえ、きっと大丈夫。

168 : >>94から[] - 2011/05/07(土) 17:10:35.03 5jqLQiVq0 146/215

────────────────────────────────


次の日、美樹さやかも志筑仁美も学校に登校していた。……別におかしい様子もないし…うまくいったのかな。


まどか「さーやかちゃん!帰ろ」

さやか「おっし!今日はカラオケでも行っちゃう?」

まどか「え?何で?」

さやか「…それを聞いちゃうかぁー流石KY少女まどかだなぁ」

まどか「ちょ!!何それ!酷いよ!!」

さやか「あはは、ゴメンゴメン」

まどか「もー!さやかちゃんのいじわるー!」

さやか「あはは、……あー、転校生も誘ってもいい?」

まどか「え?ほむらちゃん?…もちろんだよっ」

さやか「よっし、おーーーい!てーんこーせー!!」

ほむら「…そんな大声で呼ばなくても聞こえてるわ。…それと私は転校生って名前じゃないわ」

さやか「あっはっは、そう怒るなほむらたんw」

170 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 17:25:05.65 5jqLQiVq0 147/215

ほむら「……」

まどか「あーもー!ほむらちゃん、さやかちゃんはね」

ほむら「…ふ、分かってるわまどか。こういう人だものね、貴女は」

さやか「まーね!…今日カラオケ行かない?」

ほむら「………まぁ別に構わないわ」

さやか「おっ!そうこなくっちゃ!」

……何か空元気ね、彼女。……そう……じゃあ……。

それに……やっぱり、見てられないわね…すっきりさせてあげましょうかね。

172 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 17:42:28.95 5jqLQiVq0 148/215

ほむら「……ところで、志筑仁美は誘わないのかしら」

さやか「──!!………アンタ、それわざと聞いてる?」

ほむら「……ええ」

さやか「……あー!!アンタほんっと性格悪!!あーあーそうですよ!!さやかちゃん駄目でしたよ!!振られましたさ!!それこそストレートにバッサリね!!」

さやか「だから、今日はもうカラオケで騒ぎまくってやろうと思ってただけよ!!!これでいい!?」

ほむら「……ええ、もういいわ」

まどか「え……そうだったんだ…」

さやか「ちょっ…まどかそんな顔しないでよー!!ここは笑い飛ばすとこ!!これだからKYまどっちは仕方ないなぁ!!」

まどか「えっ……そっそうなの…?……えーと、……あははは!!さやかちゃんおかしー!!」

さやか「………ゴメン、今のは傷ついたわ……」

まどか「…ってえええ!!ごっごめんねっ!ごめんねっ…」

さやか「……な~んちゃって!あはははは!!やっぱりまどかはからかいがいがあるなぁー!」

まどか「ええ!!そっそんなぁ…」

ほむら「……ふふ」


そっか、…貴女は乗り越えたのね…。これで、本当に…。

179 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:08:06.12 5jqLQiVq0 149/215





さやか「あーここでいいんじゃない?」

まどか「うん、そうだね」

ほむら「私は別にどこでもいいわ」

さやか「じゃあここでいっか」


「お、奇遇じゃねえか。何してんだ?」

さやか「あ、杏子じゃん」

ほむら「……」

まどか「あ、あの時の…」

杏子「ん?さやかの友達か?…それに暁美ほむらもいるのか」

ほむら「……久しぶりね」

さやか「え?あんた達知り合いだったの?」

杏子「あー?まぁ、同業のよしみでな…、それに昨日のアレはこいつのことだ」

さやか「え!マジで!!…ふーん、そうだったんだ」

181 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:20:25.66 5jqLQiVq0 150/215

ほむら「……なんのことかしら」

さやか「はー!とぼけてるとぼけてるよ暁美さんとこのほむらちゃんったら」

杏子「ヘッ…」

ほむら「…そんなことよりいつまで入り口に入り浸ってる気?」

さやか「あーそれもそうだね、あ!杏子アンタもカラオケやる?」

杏子「……いいのか?アタシ金ねーぞ」

さやか「全然おっけー、ほむっちが奢ってくれるはず」

杏子「おっそうか、さんきゅー」

ほむら「は…?そんなこと言ってないわ」

さやか「はーい細かい事はいいからさっさと入りましょー」

ほむら「ちょっ…細かくないわよ!!ちょっと待ちなさい!!美樹さやか!!」

杏子「はーあいつら元気だな」

まどか「……あの」

184 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:31:09.15 5jqLQiVq0 151/215

杏子「…ん?」

まどか「あ…初めまして」

杏子「……あーそうか初対面だもんな、アタシは佐倉杏子だ。杏子でいい、アンタは?」

まどか「鹿目まどかだよ。…よろしくね、杏子ちゃん」

杏子「ああ、じゃあ早く入ろうぜまどか。置いてかれちまう」

まどか「あっうん!」

186 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:45:07.06 5jqLQiVq0 152/215





さやか「はー歌った歌った…やば…のどいたい」

まどか「あはは、そりゃそうだよ。さやかちゃん途中から歌ってるというより騒いでただけだもん」

ほむら「……ただ、うるさかったわ」

さやか「はん!今日くらい見逃せ!」

杏子「……カラオケってあんなうるせーとこだったのか……ゲーセン並みじゃねーか」

ほむら「……それは美樹さやかの所為なだけで、普通はあそこまでうるさくないわ」

さやか「うっせー!」

まどか「あはは……あ」

マミ「あら」

まどか「マミさん!こんなところで奇遇ですね!!…何してたんですか?」

195 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:57:17.90 5jqLQiVq0 153/215

マミ「今日は暇だったし、そこの喫茶店で紅茶を嗜んでいたわ」

まどか「へぇ…なんか大人っぽいですね」

マミ「貴女達は?何していたの?」

まどか「私達はさっきまでそこのカラオケで歌ってました!さやかちゃんがすごくうるさくって…あっ!でも、ほむらちゃんはうまかったですよ!」

ほむら「まっまどか…」

杏子「あーあ」

さやか「アンタそれは…」

マミ「……」

まどか「…?どうしたんですか?マミさん」

マミ「………どうして」

さやか「あーもう私しーらない」

杏子「アタシもしらね」

ほむら「…まどか」




マミ「どーして私も誘ってくれなかったのよおおおおお!!!!!」

197 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 18:57:51.64 5jqLQiVq0 154/215




その後、巴マミを率いてみんなで夕飯を一緒にした。その後皆と解散し、私は家路に着き…久々に早く布団に入った。…そして、これまでの事を振り返るべく目を瞑った。


ついに…ここまできた。やっと、ここまで。…それに、全ての不安要素は無くなった。……あとはキュゥべえを警戒しながら、運命の日を待つだけ。

巴マミは、無事今もいる。佐倉杏子も、美樹さやかも…ちゃんといる。……彼女も、もう悩んでいる様子もなかった。

これで……やっと……やっと万全の状態で挑める……あの魔女に。

あと少しで……あと少しで……まどか……────

203 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:21:15.95 5jqLQiVq0 155/215

────────────────────────────────

運命の日の朝、私はまどかと待ち合わせをしていた。現在午前9時30分。


ほむら「………」

まどか、遅いわね。……寝坊かしら。


まどか「ごめーん!寝坊しちゃったぁ」

ほむら「……いいえ、大丈夫。そこまで待ってないわ」

まどか「…ホント?でも、待たせちゃってゴメンね?」

ほむら「…いえ、それよりどこかお店に入りましょう。…今日は風が強いわ」

まどか「うん、すごい風だよね。…もう、4月も終わりだもんね」

ほむら「…そうね」

……そう、今回こそ終わらせてみせる。鯉幟も、もうずっと見てないしね。


207 : すみません、このスレで終わらせま... - 2011/05/07(土) 19:33:29.04 5jqLQiVq0 156/215


まどか「…人、そこまでいないね」

ほむら「ええ、昼前だもの。…でも、これからどんどん増えるわよ」

まどか「ここのファミレス、安いし、おいしいもんね」

ほむら「そうね」

まどか「うん………」

ほむら「………」

まどか「………会話、続かないね」

ほむら「…緊張してるの?」

まどか「えへへ、私…遠足の前日とか眠れないタイプなんだよね」

ほむら「そうなの、意外ね。…てっきりぐっすり寝る方だと思ってたわ」

まどか「むー、それ馬鹿にしてる?」

ほむら「……少し、ね」

まどか「もー!最近なんだかからかわれてばっかだよ」

ほむら「ふふ、あたふたする貴女を見ると楽しいのよ」

まどか「もう!私はちっとも楽しくないっ!」

208 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:40:21.99 5jqLQiVq0 157/215

ほむら「……まどか」

まどか「…何かな」

ほむら「……私は今まで途方も無いくらい、遡行を続けているわ」

まどか「…うん」

ほむら「……でも、恐らく…もうそれも終わる。…それが例えどんな結末を迎えようとしても」

まどか「…そっか」

ほむら「…驚かないのね、どうして?」

まどか「え?」

ほむら「…そういえば貴女、私が魔法少女で何をしているか言ったときも…なんだか落ち着いてた様子だったけど」

まどか「…うーん、そうだね」

まどか「なんだかなぁ…よく言い表せないんだけど…なんていうのかなぁ」

ほむら「…?」

210 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:44:47.27 5jqLQiVq0 158/215

まどか「…何か、ほむらちゃんが言ってた事に妙に納得できた自分がいるというか…」

ほむら「……うん」

まどか「ほむらちゃんが言ってることって…何か聞いた事あるような…みたいな感じで」

ほむら「…それって」

まどか「いや、でもあの時は驚いたし…。でも、んー…やっぱりうまく言えないや…ごめんね」

ほむら「…いいえ、十分よ。ありがとうまどか」

まどか「ううん、すごいのはほむらちゃんだよ」

ほむら「……そんな大層なものじゃないわ。…私は自分の我侭を押し付けている…それだけよ」

まどか「…そういえば、ほむらちゃんの我侭って、何なのかな」

ほむら「……それは………」

まどか「…言いにくい事だったら、別に無理しなくてもいいよ」

ほむら「…いいえ、言うわ。…多分それは言わなくてはいけないことだから」

ほむら「そう…私は…私は──」

まどか「…」

ほむら「私はただ貴女とずっと一緒にいたかった」

213 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:51:03.04 5jqLQiVq0 159/215

まどか「…え?」

ほむら「……ただ、それだけよ」

まどか「……そっか」

ほむら「…ええ、だから大した事じゃないのよ」

まどか「……えへへ、そっか」

まどか「私もほむらちゃんとずっと一緒にいたいな」

214 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:51:46.47 5jqLQiVq0 160/215


ほむら「…まどか……!」

まどか「…うぅ…でも、やっぱりこういうの照れるね」

ほむら「まどか……ありがとう、こんな私と」

まどか「ううん、私も正直な気持ちを言っただけだよ」

ほむら「…そっか」

まどか「……もうそろそろ、時間だね」

ほむら「そうね、…じゃあそろそろ行きましょうか」

まどか「…うん。もう皆待ってるかも」

ほむら「ええ」



なんだろうか、まどかは前回のことを覚えているわけでもないだろう。……でも、心のどこかで何か掴んでいるのであれば…もしかしたら…

それに、まどかが私のことをちゃんと見ていてくれていた…一緒にいたいって言ってくれた。……嬉しい。心が満たされた感じがした。

218 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 19:59:36.33 5jqLQiVq0 161/215

────────────────────────────────

杏子「おい、遅刻だ。大遅刻だ馬鹿やろう」

ほむら「…そこは謝るわ」

まどか「ホントにごめんね…」

マミ「まぁ、いいじゃない。そんなことよりどうぞ、中に入って」

さやか「おー!やっと来たかー!遅いぞー」

まどか「うん、じゃあお邪魔しまーす」

ほむら「…お邪魔します」

マミ「ええ、ようこそ我が家へ。……迷える悠久の子猫さんたち」


そう、あの後私達は巴マミの家に向かった。……運命の日のために、万全の策を討つために。

222 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:07:05.32 5jqLQiVq0 162/215


まどか「うわー!キレイですねー、マミさんのお家」

杏子「小洒落てるよなぁ……アタシは少し居心地悪いぜ」

さやか「すごい、片付いてるもんねー!モデルルームみたい」

まどか「あはは、さやかちゃんのお部屋汚いもんね」

さやか「あー!!そういうこと言うなー!最近のまどかは一言多いぞー!」

まどか「わっ!ゴメンねさやかちゃ…ってもー!抱きつかないでよぉ」

ほむら「……はぁ、少しは落ち着きなさい、二人とも」

杏子「人ン家で暴れんなよ…プロレスごっこなら外でやれ」

さやか「あーはいはい、すみませんっしたよ」

マミ「うふふ、紅茶とケーキ持って来るわね」

杏子「ケーキ!!??あっアタシ一番おっきいのな!!」

さやか「あーずるいぞ!私もおっきーの頼みますマミさん!!」

マミ「もう、みんな同じサイズよ。食いしん坊さん」

まどか「あはは」

ほむら「…もう」

226 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:15:19.57 5jqLQiVq0 163/215


ほむら「さて、じゃあ始めましょうか」

杏子「おう」

さやか「……そうだね」

まどか「……」ゴクリ

マミ「………じゃあ、まずは位置取りから決めましょう」

ほむら「それなら、もう案があるわ」

さやか「へー!流石優等生。手際いいじゃん」

ほむら「まず、美樹さやかが前線を行く。…近接で一番戦闘力が高い貴女が道を切り開くのよ」

さやか「おー、主人公みたいじゃん!!」

杏子「……だが、さやかはその分自己防衛能力が劣ってるぜ?そこはどうするつもりだ」

ほむら「……貴女がカバーしなさい」

杏子「…ま、妥当だわな」

マミ「…そう、なら私は後方から中距離攻撃および、支援を行うってことになるわね」

ほむら「…その通りよ」

230 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:26:06.39 5jqLQiVq0 164/215

さやか「よっし!がんばるぞ!」

杏子「ハッ……アタシに手間かけさせんなよ」

まどか「…私はやっぱり、待ってることになるの?」

ほむら「……貴女はどうしたいの?」

まどか「それは…、……皆と一緒にいたい!!……でも、私はそこらへんの事ではまったく役に立たないし…邪魔になるだけだし」

ほむら「そう、貴女が望むなら一緒に来てくれても構わないけど」

まどか「え!!でも」

さやか「えー!!それはマズいんじゃないの!?まどかは私達とは違って頑丈じゃないんだよ?」

マミ「…そうね、危険すぎるのではないかしら」

杏子「同感だ。…まどかにゃ悪いが、邪魔になるのは目に見えてる」

ほむら「…いいえ、私としてはまどかが私の目の届くところにいないほうが危険だと踏んでいるわ」

233 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:31:19.70 5jqLQiVq0 165/215

杏子「…根拠」

ほむら「…キュゥべえ」

さやか「でも、契約はしないってまどかは約束したじゃん」

まどか「うん、そこは大丈夫だよ。私は絶対にしないよ」

ほむら「……それも、時と場合で状況は異なるかもしれない」

マミ「…でも、戦場に彼女一人残すのは危険じゃない」

ほむら「……一人じゃないわ、まだ魔法少女に余りがいるでしょう」

マミ「……どういうこと?」

ほむら「…私がまどかを守るわ」

杏子「おいおい、じゃあてめーは参戦しねーのかよ」

ほむら「いいえ、するわ」

さやか「じゃあ、まどかを守りながらやるってこと?…そっちの方が難易度高くない?」

ほむら「……私は全て貴女達の支援に回らせてもらう、前線には出ない」

235 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:39:54.19 5jqLQiVq0 166/215

マミ「……理由を提示してほしいわね」

ほむら「…私の力では、もう恐らくダメージは与えられないわ。…なら、私は能力をもってして…貴女達の援護をしたほうがいい」

杏子「…ま、いいんじゃねーのか」

さやか「じゃ、決まりだね。私と杏子が魔女の体力を削って」

マミ「私は支援と直接ダメージを与える」

ほむら「私はみんなの援護とまどかの防衛」

まどか「……私は何もすることないね」

ほむら「……貴女は無事魔女を倒せることを祈ってくれれば十分よ」

さやか「そうだね!まどっちの祈りがあれば安泰だ!」

杏子「なんだそりゃ?それじゃあまどかが聖母みてーじゃん」

マミ「…ふふ、案外間違ってないかもね。……私には見えるわ、鹿目さんの中にある全てを癒すような…美しい心の羽が」

まどか「みんな…ありがとう」

238 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:48:41.23 5jqLQiVq0 167/215

ほむら「…じゃあ、みんな気を引き締めて。……最終決戦よ」

さやか「よっし!!じゃあ夜まで待機だね、…何かドキドキしてきた」

杏子「何だよさやか、ビビってんのか?」

さやか「武者の震えってやつよ!!ぶるぶる」

マミ「本当に震えてどうするのよ」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「何かしら」

まどか「……勝とうね」

ほむら「………ええ、絶対に」

そう、もう光はもうすぐそこまで来ている。…もう、逃すものか!







「…………きゅっぷい」ヒュン

243 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 20:55:09.76 5jqLQiVq0 168/215

────────────────────────────────

運命の日、午前0時。

杏子「…空気が変わった。…来るぜ」

さやか「…ええ、準備万端!!もうなんでもきやがれ!!このスーパーさやかちゃんに敵うやつはいない!!」

マミ「……始まるのね、ついに……終焉たる愚者の祭礼が…!」

ほむら「…ついに、ここまで来た…。…もう、コレで決めてみせる……!!!」

まどか「……ほむらちゃん、そうだね…これで、終わりにしよう」

杏子「──ッ!?…なんだこりゃ!!結界が重なって…!!」

マミ「みんな慌てないで!!恐らく、トリトス・オレイカルコスよ!!強力な結界が三重で掛かってるだけよ!慌てる必用はないわ!!」

さやか「うわぁお!盛り上がってきたじゃん!!何かラスボス感がすっごい感じるねぇ!!」

ほむら「来るわよ…!!」

ワルプルギス「アハハハハ」フワーリ

249 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:05:17.34 5jqLQiVq0 169/215


杏子「…チッ、おいおい…こりゃマジで大物じゃねーか…!」

マミ「そう、アレがワルプルギスの夜といわれる魔女……まるで、混沌を呼ぶ最凶の魔女<<カオスエンドゴッデス>>ね…」

さやか「へん!!こんな結界さやかちゃんにはピクリとも効かないね!!さあ行くよ杏子!!」

杏子「……おう!!…やってやるぜおりゃぁぁあああ!!!」

マミ「さあ、覚悟なさい…!!私の取って置きの……少女の祈り、願い、そして涙の結晶…それを容にした私の刃(羽)!!今ここで全て……開放する!!」

ほむら「……!!時間停止!!!…使い魔くらいの雑魚なら倒せる!!…これで!!」


ギャァァァ ウギャァァァ

さやか「おらおらぁ!!くらええ!!」

杏子「へっ……そんなんじゃ傷一つつかねーよ!!」

マミ「ふふ、踊りなさい……!私の織り成す、死という名のステージでね」

ワルプルギス「アハハハハ」

255 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:18:45.64 5jqLQiVq0 170/215



QB「おやおや、どうやら苦戦しているようだね。暁美ほむら」

ほむら「……そうかしら、順調のようにみえるけど?」

QB「あははは!そうかい?…僕には、使い魔ばっかりで、本体には全然ダメージを与えられてるようにはみえないね」

ほむら「……」

QB「このままじゃ全滅してしまうかもしれないね、まどか」

まどか「…!!そっそんなことないもん!!皆強いし、勝てるもん!!」

QB「あはは、…そうだといいね」

ほむら「…ぐ」

258 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:32:45.79 5jqLQiVq0 171/215






ワルプルギス「アハハハハハ」

杏子「ッくそ!!!全然ダメージ与えられてねーじゃねーか!!!どうなってんだよ!!!」

さやか「ちょっとこいつ……反則でしょ……強すぎる」

マミ「く……私の真の力…『壮大なる戦乙女の楽園』をもってしても…ダメージがここまで与えられないなんて……これじゃあ、私のアレを発動するしか…!!いいえ、駄目。アレをしたら全てが無に還ってしまうわ…」


ほむら「…そんな馬鹿な!!!強すぎる!!何で!?おかしすぎるわ!!」

QB「…何かおかしい事でもあったのかい?……全て予定調和だと僕は思うよ」

ほむら「……どういう…こと…!!」

QB「……強くなっているのは、彼女だけじゃないということだよ。暁美ほむら」

ほむら「───ッ!!!…まさか」

260 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:40:21.05 5jqLQiVq0 172/215

QB「…そう、君の因果…君の執着により彼女達魔法少女が強化されているのであれば、…後はもう言わなくてもいいよね」

ほむら「…そんな……あんまりよ……」

嘘よ……、私の執着によってアレが強化され続けているのなら……もうアレに勝てるはずなんて…。

QB「…さぁ、どうする?鹿目まどか。…どうやら、君の頼みの綱であった彼女も、どうやらここまでのようだよ?」

まどか「そんな……こんな……こんなのってないよ、あんまりだよ…」

ほむら「…く、駄目よまどか。…そいつの口車に乗っちゃ駄目…!!」

QB「おや、いいのかい?…今、この状態でまどかの力以外にこの状況を打破することなんてできないと思うよ」

ほむら「黙れ…!!そんなことしたら…!!」

そんなことしたら、もう…まどかはの身体ではまどかの魔力を自身で抑えることはできない…。そんなの駄目…。

265 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:45:12.75 5jqLQiVq0 173/215

QB「…まぁ、いいけどね。こうしている間に彼女達はどんどん追い詰められていくだけさ」

杏子「っ!!ぐああああ!!!!」

さやか「杏子!!!…っ!!うわああああ!!」

マミ「二人とも!!!っ!!このお!!!」

ワルプルギス「アハハハハハハハ」

まどか「あああ……どうしたら……どうしたらいいの」

ほむら「ぐ……」

267 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 21:51:43.75 5jqLQiVq0 174/215



く……どうしたら、……何かないの!!??何か……。

何か……、…………?

……ちょっと待って、…何かおかしくないかしら…、この状況。……何か不自然な部分がある…。何かこう、おかしい…もやもやした…変な部分。

………………!!!!!!!

……そうよ、こいつ…キュゥべえ、こいつ……何かおかしい。……今回のこいつは何か変だ。…でも、何処がおかしい…?

考えろ……考えろ……思い出せ!!こいつは…今までしてきたこと…こいつが言った事…それに何かあるはず…!!!

272 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:00:56.22 5jqLQiVq0 175/215

……!!!!…そうだ、そうか。そういうことか!!!!こいつ…ッ!!そう……、そういう……ことだったのね。

ほむら「キュゥべえ、…いえ、インキュベーター」

QB「…?何だい、暁美ほむら」

ほむら「……全てお前の仕組んだ事だったのね。…コレも全部、よくも……やってくれたわね」

QB「…?何の事だい?」

ほむら「しらばっくれるな外道!!!……お前のしてきた意味不明なこと……訳のわからなかった不自然な言葉…今、全て合点がいったわ」

QB「……ああ、そうか…、ついに…ついに気づいたんだね。暁美ほむら」

ほむら「……認めるのね」

QB「ああ、流石だ。ここで気づくことは素晴らしいよ、君の今までの努力はここで報われた」


QB「……だけど、それだけに惜しかったね。…本当に惜しかった、…もう少し、本当に後もう少し早く気づいていれば…良かったのにね」

ほむら「……どういうこ

まどか「──ッ!!!!ほむらちゃん!!!!」

ほむら「…え?」



この時私の視界は真っ暗になった───

279 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:11:47.94 5jqLQiVq0 176/215

────────────────────────────────

ほむら「…ぐ…う…」

頭が痛い…。ヤバイ……眩暈が…。

まどか「ほむらちゃん!!ほむらちゃん!!!」

ほむら「ま…ど……か」

QB「……流石に君でも不意打ちには対応出来なかったみたいだね」

ほむら「……そう……これも、お前の計算どおりか…」

まどか「駄目!!そんなにしゃべったら、血が…!!」

QB「ははは、災難だったね。暁美ほむら…、まさか瓦礫が君の真上に落ちるなんてね」

ほむら「……ぐ、…口止めってわけ……!!!」

QB「……どうだろうね、…時間を遡行すれば元通りになるじゃないか」

ほむら「…お前、分かってて言ってるんだろ………」

QB「まあね、君はもう……時間を戻す事は躊躇うはずだもんね」

ほむら「…ちく……しょぉ……」

286 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:24:37.73 5jqLQiVq0 177/215

まどか「ほむらちゃん!!ほむらちゃん!!」

QB「さあ、まどか。…もう時間は無いよ?…君の友達は…いや、今戦っている全ての魔法少女はもうそろそろ…」

まどか「う……」

ほむら「…駄目……契約しちゃ……駄目……」

QB「…いいのかい?君は、ここにいる全ての人を見殺しにするのかい?……君の力があれば止められるのに」

まどか「……」

ほむら「…駄目よまど…か」

まどか「…………契約、…するよ。キュゥべえ」

QB「…!!……君はそう言ってくれると信じていたよ」

ほむら「だ…め!!……だめぇ……」

まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「……まどか?」

まどか「ほむらちゃん、私を信じて。……私は、私の出来ることをするよ」

289 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:33:53.50 5jqLQiVq0 178/215

ほむら「だ…め」

駄目…、もう…身体が思ったように動かない…。駄目…まどかぁ……嫌…。

QB「じゃあ早速契約しよう!!」

まどか「……ちょっと待って、その前に…やることがあるよね」

QB「ああ、もちろん!さあ、言うんだ!君は何を願う?…今の君なら何だって叶うはずさ。…君の今の力はどんな願いでも容易く叶えられるよ」

まどか「…そう、じゃあ」




まどか「…ほむらちゃんが過去に…戻ったとき、今回の私達の記憶を過去の私達に一緒に送って」

300 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:42:41.05 5jqLQiVq0 179/215

QB「……?どういうことだい?」

ほむら「ま…どか?」

…?一体……何を言っているの?

まどか「言葉の通りだよ、…じゃあもっと正確に言うね。…今回の私達…鹿目まどか、美樹さやか、巴マミ、佐倉杏子…そして、暁美ほむら」

まどか「…今の人たちの記憶をほむらちゃんが過去に戻ったときに、一緒に送って」

QB「……無茶苦茶な願いだね、まどか。……でも、恐らくその願い自体は容易く叶うだろう。…でも、もしかしたら無駄骨になるかもしれないよ?…それでもいいのかい?」

まどか「…いいよ、それでいい」

何…それじゃあ、まどか……貴女は…。

ほむら「……まど…か」

まどか「…ほむらちゃん、…今回は駄目だった。……でも、ほむらちゃんは何か見つけたんだよね」

ほむら「…え?」

まどか「……でも、それに気づくのが今回は遅かった…。なら、今度は皆で。……ね?」

QB「じゃあ、契約は成立だ」

314 : 最後まで書き溜め終わったんで投下... - 2011/05/07(土) 22:54:54.88 5jqLQiVq0 180/215

まどか「……うううう!!」

ほむら「まどか!!!」

まどか「……さぁ、早く。…ほむらちゃん、過去に戻って…!!!」

ほむら「なっ!!……まさかまどか…貴女分かってて」

まどか「ぅう……なんとなく…ね。……早く…」

ほむら「でっ…でも」

まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「!!」

まどか「……お願いほむらちゃん、過去に戻って…。…これが私の最後の我侭。……お願い、何も聞かず…私の言うとおりにして…」

ほむら「でも!!」

まどか「……私は大丈夫…だから。……だから、……私を信じて」

ほむら「……分かった、これが最後。……この力を使うのはコレでもう最後。……これは、まどかのために……貴女のために!!!!」

カチッ!!!

315 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:55:28.81 5jqLQiVq0 181/215

────────────────────────────────

───────────────────────

─────────────



ほむら「───ッ!!!」

白い、天井。……独特の匂い。……ここに戻ってきたという事は……そういうこと。

ほむら「………まどか」

そう、私は失敗した。……ワルプルギスの夜はもう、倒せない。……そう思いしらされた失敗。


それでも、私は戻った。……でも、……もう。

ほむら「………」グズッ

ほむら「うぅぅ……ぅぅうううう」グズッ

もう……私……そうすれば……まどか──

316 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:56:26.31 5jqLQiVq0 182/215



「ヘッ!何泣いてんだよ!!まったく、だらしねーな」

───ッ!!??


ほむら「…え?」

杏子「よぉ」

…!!!

さやか「ふーこの病院だったかー!やっと見つけたよ!」

マミ「かなり探したものね」

ほむら「なっ……みんなっ!!……じゃあ…」

まどか「……ほらね、奇跡は起きるんだよ。……ほむらちゃん」

ほむら「まどか……」

杏子「あー!病院って何か居心地悪ぃーな」

マミ「…まあ、楽しいところではないものね」

さやか「えー?そう?私はそうでもないけど」

まどか「あはは」

320 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:58:17.61 5jqLQiVq0 183/215

ほむら「……そう…ね」


そうね、……まだ終わってない。……そもそも私は敵を間違えていたんだ。

本当に倒すべき敵は……あの魔女じゃない。……本当に消さなければいけないのは、……あいつだ。

……そう、なら話は変わってくる。……ワルプルギスの夜だって倒せなかろうが所詮は魔女の一つにすぎない…。

…なら、その魔女を作る元凶をたたけばいい。……覚悟してなさい、インキュベーター……。

私は、今度こそ……お前達に勝ってみせる!!!

322 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 22:59:17.55 5jqLQiVq0 184/215

…さあ、ここまで長かった。……でも、今回は今までのように、無駄に時間を割く必用はない。

もう、私を信じてくれる…一緒に戦ってくれる仲間がここにいる。

今度こそあの悪魔を消してやる…!!

324 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:00:59.62 5jqLQiVq0 185/215

────────────────────────────────

まどか「……じゃあ、ほむらちゃん。……キュゥべえを倒すってこと?」

ほむら「ええ、そうよ……もう私達ではワルプルギスの夜を倒せない。……なら、それしかない」

杏子「悔しいが、ありゃ無理だ」

さやか「チートレベルだよねー!あんなの敵うわけないじゃん!」

マミ「そうね、……でも、あのキュゥべえを倒す方法なんて……あるの?」

ほむら「…ちょっと待って。……少し頭の整理をさせてもらうわ」

326 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:03:15.91 5jqLQiVq0 186/215

さて、前回のキュゥべえの様子……いいえ、今までのキュゥべえの様子におかしい部分があった。

そう、何故アイツは全てを知っているかのような口ぶりだったのか……。

いいえ、知っているかのよう…ではなく知っていた。アイツは、私が時間遡行をしていることをもう知っていた。

キュゥべえはあの時ワルプルギスの夜の魔女をみたとき相変わらずすごいとか言っていた、…でも、今考えればおかしいのは明白。

何故そんな風に言うのか、もし久しぶりに見たとしても相変わらずなんて言葉は選ばない。…ということはつまり、アイツはつい最近ワルプルギスをみたということになるのではないだろうか。

それに、志筑仁美が復讐をしてきたとき…、アイツは本来やる必要のない志筑仁美の心の隙間を狙い、契約。……アレも、私の計画を邪魔するためだったのじゃないだろうか。

…それに極めつけは、前回のワルプルギス戦の時……アイツは尻尾を見せた。…これで確実に私の推理が決定的になった。

でも、コレだけではアイツを出し抜く事も出来ないだろう。……しかし。

アイツが唯一動揺をみせた出来事があった。……そう、それはまどかが魔女を消すというあの願いを…したとき。

あの時のアイツの動揺っぷりはあきらかだった、…ここに、何か打開策があるのでは……?

……駄目ね、まだいい案は思いつかない。…とりあえず、ここまでは彼女達に話しましょう。

331 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:06:33.03 5jqLQiVq0 187/215

────────────────────────────────

マミ「……なるほどね」

杏子「あんのやっろー!そうか、今までアイツの計画通りだったわけか」

さやか「はー…イマイチよくわかんないけどでも、つまりはさキュゥべえも、ほむらと同じように記憶を引き継いでたってこと?」

ほむら「……大体は合ってるけど少し、違うと思うわ。……ここは難しいところだし、まだ確証はないから言わないけど」

まどか「あはは……たしかに難しいことはこれ以上言われても頭が混乱しちゃうかも…」

マミ「まぁ…そうね、そこも重要だけど」

ほむら「…?他にも何かあるの?」

マミ「……そもそも魔法少女のルールってのがイマイチ明確ではないのよね」

さやか「あーそれ私も思いました」

杏子「契約のシステムか……たしかに不自然だよな、あれ」

ほむら「なるほど……たしかに」

契約による魔法少女のシステムと…ルールか…たしかにそこも…何かあるかも。

332 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:08:03.47 5jqLQiVq0 188/215

まどか「でも、キュゥべえも過去に戻ってるなら毎回無駄骨になってるのかな?」

さやか「あーそっか、ざまあみろ!」

ほむら「……たしかに」

そう、私のやっていることに巻き込まれているのなら……ご愁傷様なのだけれど。……本当にそうなのかしら。……もし、そうでないのなら?

たしか、キュゥべえ達はエネルギーを欲しているからやっていたのよね……なら私のやっている行為はあいつらにとっては不都合のはず。

そして、もしそうなら私はもっと早くに奴等に消させられていたはずよね…?なのにそうしなかったのは…私を泳がせといて都合がよかったからではないだろうか…、ならそれは…何故?

マミ「でも、やっぱりキュゥべえを倒すってことは……それこそ、奇跡の力が必要なんじゃない?」

まどか「それって……」

さやか「結局、契約ってこと…?」

杏子「……でも、それじゃあ意味なくね?」

さやか「だよねぇ…」

ほむら「………」

その通りだ……それこそ、まどかに魔法少女になれと言ってる…つまりまどかに死ねって言ってるようなもんだわ。

333 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:09:29.75 5jqLQiVq0 189/215

……でも、待って……?つまりまどかは魔法少女にしなければいいのよね……。

キュゥべえの動揺した理由、魔法少女のルール、契約システム、因果律の関係、奇跡の力…すなわち願い。……そして、キュゥべえの立ち位置と……私の立ち位置。

………もしかしてこれなら……いえ、これなら確実にアイツを消せる!!!……でも…、いえ、もう迷う必用はないわ。

私はまどかの…貴女のためになら…!!

まどか「……ほむらちゃん?」

ほむら「……いい方法を考えたわ。…みんな、私の指示にしたがってもらえるかしら」

杏子「ん?…へヘッ戻ったな、またその眼に。……いいぜ、乗ってやる」

マミ「ええ、何でも言って頂戴」

さやか「ま、友達のよしみだし?何でも言ってよ」

まどか「そうだね…皆で力を合わせれば出来ない事なんてないもんね」

ほむら「……みんな、ありがとう」


うん、いける…今度こそ。…精々呑気にしてるといいわ…インキュベーター…。

336 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:11:25.52 5jqLQiVq0 190/215

────────────────────────────────

この後、私は転校生として転入し、数日は普段どおりの普通の学園生活を過ごした。…そして

マミ「さて、次はお菓子の魔女ね」

さやか「あのさー、私まだ契約しなくていいの?」

杏子「あーそうか、さやかはまだ未契約状態だよな」

ほむら「いいえ、貴女はもう契約する必要はないわ」

さやか「何でさ」

ほむら「……魔法少女はもう私達三人で十分。…それにもうワルプルギスの夜を討つ必要はもうないのだし」

まどか「じゃあ、私達は…」

マミ「ええ、外で待っていて頂戴。…大丈夫よ、もう絶対に負けないわ。…あの時のようにもう油断もしない」

さやか「そっかぁ!じゃ、がんばれ!」

杏子「ハッ!大丈夫だ、ぜってーまけねーよ」

まどか「気をつけてね」

ほむら「ええ、行って来るわまどか」

344 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:14:14.05 5jqLQiVq0 191/215




シャルロッテ「…?」

マミ「はぁ、あの変な芋虫見たいのが出てくるのよねぇ…あんなに可愛いのに」

杏子「マジで?じゃあアレ、ダミーかよ」

ほむら「そうなるわ、じゃあ行きましょう」

シャルロッテ「…!!」


マミ「さぁ味わいなさい!!太陽に授かりし、この光の力を!!!」

マミ「ティロ・フィナーレ!!!」

ドッカァァァン!!!

マミ「…ふ」

ほむら「……」

もう、時間停止をする必要もないだろう。それに、私ではもうあの魔女に傷を与える事は出来ない。

シャルロッテ「~♪」グパ

347 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:16:54.75 5jqLQiVq0 192/215

マミ「……何?お腹が空いたの?…なら食べてもいいわよ、少し硬いかもしれないけどね!!」

ガガガガガガガ

シャルロッテ「!!!!!」

マミ「どう?おいしかった?鉛の飴」

杏子「ヘッ!!じゃあ消えろよ!!!芋虫!!!」

ザシュ!!

シャルロッテ「!!!!!……」ドサッ

マミ「あら?いいとこ全部持ってかれちゃったわ」

杏子「悪いな」

ほむら「……じゃあ戻りましょう」

マミ「ふふ、そうね」

杏子「にしし」

355 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:19:39.61 5jqLQiVq0 193/215



まどか「あっ皆!!」

さやか「おー余裕そうじゃん!」

杏子「実際よゆーだったしな」

マミ「ええ、大した事なかったわ」

ほむら「そうね」

まどか「あはは、じゃあこの後みんなでどっか遊びにいこっか!」

さやか「おーいいね!みんなも来るでしょ?」

杏子「奢りならいーぜ」

マミ「今度は初めから私も一緒よ!!」

ほむら「そうね……私も行きましょう」


こうして無事に第一分岐点を過ぎた。

……それにもう、第二分岐点はもうない。……もう、その必用がないのだから。

358 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:24:06.03 5jqLQiVq0 194/215




さやか「──さて、ついにワル夜の日が来ちゃったわけだけど」

マミ「……ここまで大した事してなかったけど大丈夫なの?」

ほむら「ええ、大丈夫。……ここからが本当の本番よ」

まどか「…今度こそ大丈夫だよね」

ほむら「ところでまどか、キュゥべえとは?」

まどか「……ううん、今回は一回も見てないよ」

ほむら「…そう、まぁ予想通りね」

さやか「私のところには来たよ?やっぱり恭介には音楽続けてもらいたかったし」

ほむら「…貴女のしたいことに無理に否定はしないわ」

さやか「いーよ、もう。吹っ切れたしね」

杏子「……まぁ、今回の敵は魔女じゃねーしな…でも、一応牽制はすんだろ?まぁ、そんぐれーなら巴マミと二人で十分だけどな」

マミ「ええ、倒すのではなく…動きを少しの間止めているだけであれば私達で十分ね」

さやか「おー頼もしいねぇ」

362 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:25:43.27 5jqLQiVq0 195/215

まどか「…それで、私はほむらちゃんと一緒にいればいいんだよね」

ほむら「ええ、…まどかにはもう一つやってもらう事があるけど……それは後で言うわ」

まどか「…うん、分かった。…私はもう我侭を言ったから、後はもうほむらちゃんの言うとおりにするよ」

ほむら「ええ、そうしてくれると助かるわ。…本当に」

さやか「じゃ、そろそろ行きますかぁー…私は指定の場所で……アレをやればいいのよね」

ほむら「ええ、貴女の役割も重要だわ。しっかりね」

さやか「まぁ、よくわかんないけどまかせて!」

杏子「じゃ、いくか」

マミ「ええ、本当の最終決戦…というわけね」

364 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:27:41.52 5jqLQiVq0 196/215






ワルプルギス「アハハハハ」

杏子「あー、何か前回よりも結界強くなってね?」

マミ「そうねぇ…でも、大丈夫でしょう」

さやか「んじゃ、手筈どおりにね。じゃ私は先に行ってるよ」ヒュン

杏子「…よし!じゃあアタシ達もいくぜ!!!」

マミ「ええ!」

367 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:29:01.74 5jqLQiVq0 197/215

ほむら「……そろそろ出てきたらどう?」

QB「…やあ、今回はどう悪あがきを見せてくれるんだい?」

ほむら「…そうね」

QB「楽しみだよ、君達がどうやってあの魔女を倒すのか」

ほむら「……いいえ、あの魔女はもうどうでもいいわ」

QB「…諦めるのかい?」

ほむら「…あの魔女はもう、どうでもいいわ」

QB「…そうかい、何か他に目的があるみたいだね」

ほむら「そうよ、今回はお前を消してやるわ…それで終わりよ」

QB「…?わけがわからないよ」

ほむら「…そう、なら教えてあげるわ…お前達の存在や、お前達のルールを逆手にとってね」

QB「…聞こうか」

370 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:31:26.58 5jqLQiVq0 198/215

ほむら「…まず、お前等は私と同じく記憶を過去の私のしてきたこと…それを全て知っているわね」

QB「ああ、そうだ。その通りさ」

ほむら「しかし、お前達の目的は簡単に言えばエネルギーの収集…合ってるわね?」

QB「まぁ、簡単にいえばね」

ほむら「なら、私のしてきた事はお前達にとって都合が悪いはず…なのにそれを見逃していた理由…いえ、泳がせていた理由」

ほむら「…それはお前達はなんらかの方法でエネルギーを別の因果律の世界、つまりお前達の世界に送っていた。…だから、私を利用する事でいつも一定以上のエネルギーを収集していた」

ほむら「…それがお前のノルマとかうんたら言ってたことじゃないの?」

QB「…ははは、その通りだよ。よくここまでたどり着いたね?…でもコレだけではどうにもならないよ」

ほむら「そうかしら?…いいえ、これで十分なのよ。お前等を消すには」

QB「どういうことだい?」

378 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:35:07.16 5jqLQiVq0 199/215

ほむら「コレが本当だって言うのであれば、ある事実が明白になる。…それはお前はやはり、この世界の因果のレールには乗っていない完全なイレギュラーだということ」

QB「……まぁ、そうなるね」

ほむら「そして、契約というシステム、魔法少女のルール。…コレを利用してお前を消す方法が確立できる」

QB「…?」

ほむら「あら、分からないかしら…?結局イレギュラーを消すには、イレギュラーの力しかないということよ」

QB「…願い…かい?」

ほむら「その通りよ」

QB「ははは!!それこそおかしいよ!君は前回まどかがあんな風になったのにまどかに契約させるつもりかい?」

ほむら「いいえ、契約はさせないわ」

QB「…?意味がわからないよ」

ほむら「…ふ、簡単よ。お前に願いだけ叶えさせてもらって後はトンズラってこと」

QB「馬鹿な、契約と願いは同じ事だ。願いを叶えたら僕と契約。これは変わらない」

ほむら「…そう?願い=契約ってわけではないのね、それこそ安心したわ。ありがとうねキュゥべえ」

382 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:39:46.48 5jqLQiVq0 200/215

QB「……君の考えがまるでわからないよ」

ほむら「ふふふ、だってお前等のその契約システムって願いを叶えてから契約するんでしょ?」

QB「うん、その通りだ」

ほむら「ねえキュゥべえ……知ってる?……契約っていうのはね?…契約するとき、するほうとしてもらう方の双方がいなければ受理されないのよ?」

QB「…!!!!君は……」

ほむら「…流石に気づいたようね。…どう、コレが今までの集大成よ。…私の考えた、お前を完全に消す方法」

QB「…しかし、それを行えば…君だってただではすまないかもしれない……もしかしたら」

ほむら「……そうね、もしかしたら…。でも、もしかしないかもしれない」

QB「…そんな曖昧な状態なのに…たしかに君の言う事をすればたしかに可能だけど…」

ほむら「……ふ、一ついいことを教えてあげるわインキュベーター。…人間ていうのはね、いつも曖昧で不安定な生き物なのよ」

385 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:44:26.37 5jqLQiVq0 201/215



QB「…そうかい」

ほむら「……言っておくけど、前回と同じようにはいかないわよ」

QB「……?」


さやか「よーし!おっけー!」

杏子「チェ…魔女止めるのに精一杯だっつうのに…お掃除までさせられるとはな」


QB「…そういうことかい」

ほむら「…ええ、これであの時のような不意打ちはもう出来ない」

QB「…そうか、分かったよ。覚悟を決めたよ、暁美ほむら」

QB「僕はその願いが実現可能であれば拒否することは出来ないからね」

ほむら「…そう、じゃあ…私が勝つか、お前が勝つか…最後の賭けをしましょう」

387 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:47:15.79 5jqLQiVq0 202/215

ほむら「まどか!!」

まどか「…何?ほむらちゃん」

ほむら「…今からキュゥべえにこう言いなさい」ボソ

まどか「──ッ!!!それって…」

ほむら「…大丈夫」

まどか「でも!!それじゃあ今まで時間を戻ってきたほむらちゃんだって!!」

ほむら「……大丈夫よ、信じて」

まどか「…でも!!」

ほむら「…信じて、私は今まで何のために頑張ってきたと思っているの?」

まどか「……」

ほむら「大丈夫……そのはずよ、だって…貴女が教えてくれたのよ?」

ほむら「……奇跡はあるって」

まどか「…分かったよ、私ほむらちゃんを信じる」

ほむら「……ありがとうまどか、大好きよ」

まどか「…うん、私もだよ」

390 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:50:54.41 5jqLQiVq0 203/215



まどか「キュゥべえ」

QB「…いいよ、説明はいらない。さぁ、願いを言ってみたらどうだい?」

まどか「……うん」

まどか「……私の…ううん、ほむらちゃんの願いは…」




まどか「今、この瞬間から…この世界の因果律から外れた、全ての存在をこの世界から無かった事にして」

QB「……なるほど、面白いね。…そして滅茶苦茶だよ。……今までのどんな願いよりも、我侭で滅茶苦茶だ」

QB「……」

まどか「……どう」

QB「……おめでとう、まどか。…いや、暁美ほむら。…君達の願いはエントロピーを凌駕したよ」

QB「…じゃあ、今度こそここでお別れのようだ」

ほむら「……」

QB「……さて、どうなるのかな。僕は確実に消えるだろうから、奇跡は見れないけど…暁美ほむら、君はこの世界に認められるのかな──」

まどか「……消え…た…」

392 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:52:59.23 5jqLQiVq0 204/215




杏子「うお!!、どうなってんだ!!??魔女が消えていくぞ!」

マミ「…!! ちょ…私達の身体から…光が…」

さやか「……うわ…なんか…キレイ」

ワルプルギス「アハハ…アハ…ハ……」


杏子「…魔法少女の状態が解けちまった」

マミ「…それにソウルジェムがなくなってる」

さやか「……そっか、終わったんだね……全部」

400 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/07(土) 23:56:38.29 5jqLQiVq0 205/215



まどか「ほむらちゃん!!」

ほむら「……大丈夫、私は…」

まどか「消えちゃやだよ!!!」

ほむら「……どうだろう、…私はこの世界に…認められているのか…分からないから」

まどか「そんなことない!!ほむらちゃんはこの世界の人だよ!!!私はほむらちゃんが必要だもん!!!」

ほむら「…ありがとう」

まどか「やだ!!やだやだ!!」

ほむら「……私の祈りは届くのかな」

407 : 1です[sage] - 2011/05/08(日) 00:01:01.25 lhGou4hF0 206/215





杏子「祈れば届くさ」

ほむら「─ッ!…杏子」

さやか「うんうん!大丈夫だよ!!私達友達だもん」

マミ「…少なくとも、私達は貴女を…貴女の考えを…貴女の存在を否定しないわ」

ほむら「みんな…!……そうなのかな」

杏子「願えば…奇跡は起きるさ」

さやか「そうだよ、何せ私達は魔法少女なんだよ?…奇跡も、魔法もあるんだよ」

マミ「そうね、魔法少女は奇跡を起こすわ…必ず」

まどか「うん、だから大丈夫…絶対!…私達が…そう願ってるもん」

ほむら「……私、消えたくない!!みんなと……一緒に…まどかとずっと一緒にいたい!!!

412 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:05:51.26 lhGou4hF0 207/215




まどか「……ほら、ね?…奇跡は起きるんだよ。…ほむらちゃん」

ほむら「……そう…私、認められたのね…」

杏子「…さて、これで一件落着か」

さやか「魔女も消えたしね」

マミ「…でも、どうして消えたの?」

まどか「……奇跡の力だよ」

マミ「…そうね、それでいいわね…。奇跡が起きた……これ以上の理由はないわね」

ほむら「…ええ、そうね」

414 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:09:13.50 lhGou4hF0 208/215



さやか「はー!気張ったら疲れちゃったよー…いきなりねむくなってきた」

杏子「…ああ、今日は疲れたぜ」

マミ「そうね、今日は帰りましょうか」

ほむら「……そうね」

まどか「…あ、そうだ!…ほむらちゃん」

ほむら「…何?」

まどか「…今日泊めてってよ…どうせ、今は皆避難所だろうし」

ほむら「…ええ、もちろんいいわ」

さやか「あー!ずるーい!!私も混ぜろぉ!!」

杏子「もちろんアタシもいいよな?」

マミ「仲間はずれは許さないわ!!!」

まどか「あはは、…じゃあ、帰ろっか。ほむらちゃん」

ほむら「…うん、まどか──」

417 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:10:36.05 lhGou4hF0 209/215

────────────────────────────────


~5月初め~


私はまどかの家の前にいた。

ほむら「……」

少し暑くなってきた気温…懐かしい感覚、…私は自分の汗を手で拭ってインターホンを押した。

少しして、扉が開く…そこから顔を見せたのは、…私の大切で…大好きな友達。

まどか「あーやっと来た、遅いよほむらちゃん」

ほむら「…ごめんなさい、少し遅れてしまったわね」

まどか「まぁいいや、とりあえず中に入って!もうみんな待ってるよ」

ほむら「…ええ」

420 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:13:21.64 lhGou4hF0 210/215



さやか「おーやっと来たか!遅刻だぞー!」

ほむら「ごめんなさいね」

杏子「ったく!!時間のルーズな奴はだらしねえんだぞ!次からは気をつけろよなー」

マミ「うふふ、もう来たんだしいいじゃない」

まどか「そーそー!じゃあ、皆もそろったとこだし皆でどこ遊びいくか決めよっか!」

さやか「じゃあ私海!!」

杏子「いや、まだそれははえーよ!無難に川とかは?」

マミ「ショッピングとかもいいわね」

426 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:19:04.61 lhGou4hF0 211/215

まどか「じゃあもう全部行っちゃおうか!」

さやか「おーまどかそれいい!!賛成!!」

杏子「へへっそりゃいいや、これから忙しくなるな」

マミ「…友達とお遊び……最高だわ」

まどか「えへへ、あっじゃあほむらちゃんはどこ行きたい?好きなとこ行こっ」

ほむら「…ええ、そうね。じゃあ私は──」


私はこれから、まだ知らない未来へ歩みだす。…皆と……まどかと一緒に───

430 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:24:24.75 lhGou4hF0 212/215

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───────────────────────

────────────────


「ふぅ、まさかあんな願いをすることでこの絶望から抜け出すとはね」

「今、この瞬間から…か、たしかにコレならあの瞬間までは魔女や、魔法少女、僕は存在していたわけだから…」

「因果律は一気に全てを変える事は出来ない。だから全てを捻じ曲げることもなく、キレイにその外れたものだけを消した…``形だけは``無かった事にしたわけか」

「…ま、でも奇跡がなければ…もっと違う未来になっていたかもしれないけどね」

「…それも彼女の強大な思いの力が成し遂げたということか…。……それだけに実に惜しい存在だったよ」

「まぁくよくよしてもしかたないよね!!さぁ、今日も仕事をしようかな」


「ねぇ…君、僕が見えるんだね!流石だ…君は十分な素質を持っている。…よし、何でも好きな願いを叶えてあげよう!…その代わりと言ってはなんだけど」


「僕と契約して魔法少女になってよ!」


FIN

442 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:29:52.57 lhGou4hF0 213/215

一応コレで終わりです、まさかこんなに長くなるとは思ってなかったです
いや、この理屈はおかしい。という部分は所詮素人なんですみません
ハッピーエンドにしたかっただけなんだ
あとパートスレにして申し訳なかった…1スレで完結できなかったのはゴメンなさい



あとあんこちゃんは天使だからあんこちゃんはカッコイイ!!

451 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:33:23.52 F+D6E+mqO 214/215

とりあえず
残ったメンバーは魔法少女のままで
しかも魔女化の運命は残ったままなの?

458 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/05/08(日) 00:39:45.15 lhGou4hF0 215/215

>>451
QBがあの世界からはじかれたのでQBがいないということは
魔法少女なんてなかった→じゃあ魔女もいないね→みんな幸せ!
ほむほむがはじかれなかった理由はほむほむは元々この世界で生まれていて、この世界の因果そのもの
つまり世界に完全に関係ないものではなかった
それでも消えるかもしれないというのは本当に世界にそうみられているのが分からなかった
つまりまど神の力SUGEEってことです
QBは他の世界でがんばってるみたいだよ
記憶があるのはミサカネットワーク的なもので繋がっていたからということで

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