まどか「おはよーさやかちゃん」
さやか「おっはよー。あれ?仁美は?」
まどか「風邪で休みって言ってたよ」
さやか「そうなの!?大丈夫かなぁ・・・あ、そういえば昨日マミさんち行ってきたんでしょ?」
まどか「うん」
さやか「なんで誘ってくれなかったかなー」
まどか「えっとね、ちょっと相談があったの」
さやか「え!?どんな!?なんでさやかちゃんには話してくれなかったの!?」
まどか「さやかちゃんがそんなだからだよ」
さやか「あ、はい・・・」
まどか「冗談だよ。でもね、なんかもうどうでも良くなっちゃった。深刻に考えていた自分がバカみたい」
さやか「じゃあ解決したんだ?」
まどか「うんっ」
元スレ
まどか「肝心なときにセックスしよ?しか言えなくなった」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1355021181/
さやか「さっすがマミさん!」
まどか「えへへ。今日も魔女退治行くの?」
さやか「そりゃね」
まどか「ねぇ、私も」
さやか「いいよ、おいでよ」
まどか「まだ最後まで言ってないよー」
さやか「まどかがなんて言うか、あたしにはお見通しだよ」エッヘン
まどか「もー。でも・・・最近毎日じゃない?」
さやか「魔法少女だもん、しょうがないよ」
まどか「そっか・・・ねぇさやかちゃん」
さやか「いいよー」
まどか「え!?」
さやか「明日の休み、一緒に遊ぼうって誘ってくれるつもりだったんでしょ?」
まどか「そ、そうだけど・・・なんでもお見通しにされるってちょっぴり恥ずかしいね」
さやか「当たってた!?やったね!」
まどか「当てずっぽうだったの!?」
さやか「まぁね。勘まで冴えてるなんて、今日は調子いいわー」
まどか「んーそうだね」
さやか「なげやりに同意しないでよ!・・・で?何して遊ぼっか?どっか行く?」
まどか「ううん。明日は私の家で・・・(最近ゆっくり話す機会なんてなかったし、いっぱいお喋りしたいな)」
さやか「まどかの家で?」
まどか「セックスしよ?」
さやか「はい!?」
まどか「あ、あれ・・・?」
さやか「まどか、今なんて言った?」
まどか「セックスしよ、って言ったね・・・」
さやか「もしかして、まどか・・・」
まどか「ち、違うよ!」
さやか「だ、だよね?もう、まどかがらしくない冗談言うからびっくりしちゃったじゃん」
まどか「うん、ごめんね、本当に」
さやか「で?まどかの家で遊ぶんだっけ?」
まどか「うん・・・(ちゃんと誘わないと・・・何言ってるんだろう、私)」
さやか「おしゃべりでもしよっか?最近そんな暇なかったし」
まどか「うん!セックスしよ」
さやか「あたしセックスなんて言ってないよ!?」
まどか「聞いて、さやかちゃん」
さやか「いや聞いてるよ・・・その上で驚いてるよ・・・」
まどか「なんでこんなこと言っちゃうんだろ・・・」
さやか「まどか?」
まどか「うぅ・・・」
さやか「だ、大丈夫?」
まどか「・・・私はただ、さやかちゃんとお喋りがしたいだけなのに」
さやか「さっきの台詞聞いてからだと裏があるようにしか思えないんだけど」
まどか「な、ないよ!本当だよ!」
さやか「・・・」ジィー
まどか「本当だよ・・・(誤解を解かないと・・・!)」
さやか「信じていいの?」
まどか「うん!どうしてもさやかちゃんとセックスしたい!」
さやか「まどかさぁん!?」
まどか「・・・あ」
さやか「まどか・・・そう、だったんだ・・・あたしのことそんな風に思ってたんだ・・・」
まどか「違うよ!誤解だよ!」
さやか「何がどう誤解だって言うのさ!?」
まどか「私、今日ちょっと体調悪いから帰るね・・・」
さやか「うん、そうした方がいいよ。家まで送ってこっか?・・・あ、やっぱ今のナシ」
まどか「そんな警戒しないでよぉ」
さやか「いや、するよ・・・」
まどか「それじゃ、また明日ね」
さやか「うん、明日は普通のまどかに戻ってることを祈るよ。いや本当に。それじゃね」
・・・
・・・
まどか「はぁ・・・私、どうしちゃったんだろ・・・」トボトボ・・・
ほむら「?まどか、おはよう」
まどか「あ・・・おはよう、ほむらちゃん・・・」
ほむら「あなた学校は?具合でも悪いの?」
まどか「うん・・・ちょっとね・・・」
ほむら「風邪?熱は?」
まどか「ううん、大丈夫。心配してくれてありがと」
ほむら「・・・」チラッ
まどか「どうしたの?ケータイなんて見て」
ほむら「いえ、あなたを家まで送って行って学校に間に合うかと思って。走れば間に合いそうね」
まどか「い、いいよ、そんなの悪いよ」
ほむら「悪いのはあなたの顔色よ。行きましょう」グイッ
まどか「ほむらちゃん・・・!」
ほむら「・・・お腹出して寝たりしてないわよね?」
まどか「してないよぉ・・・」
ほむら「家には誰かいるの?」
まどか「今日はパパもいないけど大丈夫、きっと寝れば元に戻るから・・・」
ほむら「そう(元に、戻る・・・?)」
まどか「・・・(さやかちゃんに変なこと言っちゃったって、言った方がいいかなぁ・・・)」
ほむら「・・・」
まどか「・・・(でもこんな話するの恥ずかしいし・・・ほむらちゃんもどう思うか・・・)」ハァ・・・
ほむら「ねぇ、まどか?さっきの元に戻るってどういう」
まどか「ほむらちゃん(やっぱりちゃんと言おう。騙してるみたいで悪いし)」
ほむら「なに?」
まどか「セックスしよ?」
ほむら「!!?」
まどか「また言っちゃった・・・」
ほむら「あ、あなた、意味をわかって言ってるの・・・?」
まどか「意味はわかるよ、でもね、違うの」
ほむら「まどかがそうしたいなら、私は構わないけど・・・」
まどか「え!?構ってよ!?」
ほむら「家に誰もいないんだし、大丈夫よね?」
まどか「そういう計算やめて!?」
ほむら「まどかはするのとされるの、どっちがいいのかしら?」
まどか「ほむらちゃんの変態!」ダッ
ほむら「え!?確かにそうかもしれないけど!」
ほむら「待って!まどか!行かないで!」
ほむら「・・・」ポツーン
・・・
・・・
学校
さやか「あ、おはよー転校生」
ほむら「その転校生っていうの、いい加減やめてって言ってるでしょう、美樹さやか」
さやか「あぁごめんごめん。っていうか、フルネームで呼ぶのやめろって言ってるでしょうが」
ほむら「お互い様よ。・・・はぁ」
さやか「元気ないね?」
ほむら「あなたには関係のないことだわ」
さやか「あぁ、愛しのまどかが休みだから?」
ほむら「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるわ」
さやか「今日のまどか、ちょっと変だったよ」
ほむら「まどかに会ったの?」
さやか「そりゃ一緒に学校来てるからね」
ほむら「そう。実は私もまどかに会ったの」
さやか「なんか変なこと言ってなかった?」
ほむら「・・・いいえ、言ってなかったわ」
さやか「・・・ふぅん、そっか。ならいいんだけど」
ほむら「・・・」
さやか「その目やめて」
ほむら「あなたは何か隠しているわ」
さやか「・・・もしさ、まどかがあたしのこと好きだったらどうする?」
ほむら「そんなことは万に一つでも有り得ないし、想像するだけ無駄ね」
さやか「ひっど」
ほむら「何故そんなことを聞くの?頭おかしくなったの?ついに」
さやか「なってないわよ!ついにってどういう意味よ!」
ほむら「いきなりそんなこと言い出すあなたが悪いわ」
さやか「・・・ほむら、セックスしよ?」
ほむら「!?」
さやか「って言われたらどうする?」
ほむら「びっくりした・・・何か悪いものでも食べたかと思うわね」
さやか「やっぱそうなるよね」
ほむら「で?何か悪いものでも食べたの?賞味期限が半年切れたプリンとか」
さやか「うちの冷蔵庫はそんな汚くないっての。あたしじゃなくて、まどかよ」
ほむら「・・・あなたも、言われたの?」
さやか「あなた『も』・・・?」
ほむら「白状するわ。私もまどかに全く同じ事を言われたの」
さやか「まどか何やってんの・・・」
ほむら「いいわよ、って言ったのに変態扱いされたわ」
さやか「そりゃするわ」
ほむら「でも、あなたまで言われたとなると不自然ね・・・どういうことかしら」
さやか「あんたって変にポジティブなとこあるよね」
ほむら「何か言ってなかった?」
さやか「何か・・・?あぁそういえば、昨日マミさんの家に行ってきたって言ってたっけ」
ほむら「・・・」
さやか「・・・」
ほむら さやか「あいつか」
昼休み マミの教室
さやか「失礼しまーす」
ほむら「・・・上級生の教室って、なんか空気違うわよね」
さやか「とっととマミさん見つけてここ出ようよ」
ほむら「それがいいわ」
マミ「あら、二人とも。どうしたの?」
さやか「マミさん!!」
ほむら「単刀直入に言うわ。まどかに何をしたの?」
マミ「何・・・?あぁ、もしかして昨日のこと?」
さやか「そうです!なんか相談事があってマミさんの家に行ったって言ってましたけど」
マミ「えぇ、来たわ。鹿目さん、ちょっと悩んでたみたいなの」
ほむら「その悩みと今日のまどかの奇行、どう繋がるのかしら」
マミ「奇行・・・?」
さやか「え?心当たりないんですか?」
ほむら「昨日どういう話があったの?差し支えなければ教えて頂戴」
マミ「いいわよ?
『まどか「私、実はちょっと心配なことがあるんです」
マミ「心配なこと?」
まどか「はい。ほむらちゃんも杏子ちゃんもマミさんも魔法少女だし・・・さやかちゃんも魔法少女になって頑張ってるし・・・」
マミ「まさか、負い目を感じているの?」
まどか「それもちょっとあるんですが・・・なんて言うんだろ。みんなが遠い存在になってしまうようで」
マミ「寂しい?」
まどか「はい、ちょっぴり。私はこれからもみんなと仲良くしていきたいです」
マミ「そんな心配することじゃないわよ。でも」
まどか「?」
マミ「そんなに不安なら、私がおまじないをかけてあげるわ」ウフフ
まどか「へ?」』
って感じかしら」
ほむさや「それだぁ!!」
マミ「それで魔法を使って、ちょっとね」ウフフ
さやか「何してるんですか!!」
マミ「え?」
ほむら「あなたのせいで私がどれだけ弄ばれたと思っているの!」
マミ「ちょっとした冗談のつもりだったんだけど・・・」
さやか「洒落になってませんよ!」
ほむら「早く魔法を解除して。じゃないととんでもないことになるわ」
マミ「大丈夫よ、誰彼かまわずそんなことを言うようにはしてないわ。対象はあなた達だけよ」
さやか「達って?」
マミ「だから、暁美さんと美樹さんと佐倉さん」
さやか「杏子も!?」
マミ「当たり前じゃない、仲間だもの」
ほむら「そこだけ聞くといいセリフに聞こえるのがまたムカつくわね」
さやか「魔法を解くにはどうしたらいいんですか!?」
マミ「私が鹿目さんに会えばすぐに解けるわよ」
さやか「・・・ほむら」
ほむら「・・えぇ」
さやか「マミさん、午後の授業抜けません?」
マミ「え?ダメよ、サボりなんて」
ほむら「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう」
さやか「あれを言われた杏子を想像すると、不憫過ぎる・・・」
マミ「そうかしら?笑い飛ばしたりしないかな?」
さやか「多分、かたまると思います」
ほむら「まどかがあのセリフを他の人に言うかもしれないだなんて・・・我慢ならないわ」
マミ「もー、ちょっとしたジョークなのに」
さやか「何もまどか使ってやらなくたっていいじゃないですかぁ・・・」
マミ「それもそうね。暁美さんとかの方が面白かったかも」
ほむら「自分でやれ!!」
街中
まどか「はぁ・・・今日の私どう考えても変だよね・・・」
杏子「おーっす、まどかじゃん。ガッコ行かなくていいのか?まだ終わってないだろ」
まどか「杏子ちゃん!!」
杏子「って、え!?なんで泣きそうなんだ?」
まどか「私・・・ほむらちゃんにひどいこと言っちゃって・・・」
杏子「ひどいこと?」
まどか「変態!って・・・」
杏子「事実じゃん」
まどか「あと、さやかちゃんにも・・・」
杏子「え?さやかも変態なのか?」
まどか「そうじゃなくて・・・はぁ・・・」
杏子「何があったかはわからないけど、話聞いてやるくらいなら出来るよ」
まどか「ありがとう、杏子ちゃん・・・」
公園
杏子「で?どうしたんだ?」
まどか「えっとね・・・なんて言ったらいいんだろ・・・」
杏子「?」
まどか「杏子ちゃんは、同性のお友達にいやらしい目で見られてたらどう思う?」
杏子「はぁ?いや、想像つかないな・・・」
まどか「杏子ちゃんのふともも美味しそうだなぁ・・・とか」
杏子「ばーか」
まどか「もう、真面目に聞いてよー」
杏子「真面目な相談に聞こえないんだよー・・・まどかがそういう目で見られてるってこと?」
まどか「ううん、逆。あ、でも本当にそういう風に思ってるわけじゃなくてね、えっと・・・」
杏子「ますますわかんね・・・」
まどか「杏子ちゃん・・・セックスしよ?」
杏子「・・・・・・・・・は?」
まどか「また言っちゃった・・・」
杏子「え、セックスって、あんた・・・」
まどか「朝からこの調子なんだよ・・・なんでだろう・・・」
杏子「まどかはあたしとそういうことがしたいのか?」
まどか「ううん!したくない!絶対したくない!!ホントだよ!!」
杏子「いやー・・・そこまで否定されると傷つくんだけどー・・・」
まどか「え?杏子ちゃんはしたいの・・・?」
杏子「したくないよ。っていうかあんたが言い出したんだろ」
まどか「うん・・・言いたくないのに、言っちゃうの」
杏子「それって強制的にってことか?」
まどか「うん・・・肝心なときにセックスしよ?しか言えなくなったの」
杏子「まるで魔法みたいだな」
まどか「・・・あ」
杏子「どうした?」
まどか「そういえば、昨日マミさんが・・・」
杏子「マミが?」
まどか「セックスしよ?」
杏子「それはもういいよ!」
まどか「ご、ごめんね・・・わかってても言っちゃうの・・・」
杏子「話づらいなぁ・・・」
まどか「マミさんがね、みんなと仲良くなれるおまじないしてくれたの。もしかしたら、それが・・・」
杏子「あぁ、そりゃあいつのせいだな。100%あいつのせいだ」
まどか「なんで言い切れるの?」
杏子「どうせそのときにイタズラでまどかに魔法かけたんだろ。あたしにも似たようなことされたことあるし」
まどか「え!?」
杏子「まだ親父達が生きてた頃の話だけどな。パパ大好き!しか言えなくなったことがある」
まどか「なんか可愛いね」
杏子「死ぬほど恥ずかしかったんだからな・・・」
まどか「でも、そうしたら私はどうすればいいのかな?」
杏子「マミに魔法解いてもらうしかないな」
まどか「そっかぁ・・・解いてくれるかな?」
杏子「それは大丈夫だろ。・・・ま、今回は運がよかったな」
まどか「え?」
杏子「一回かけられた魔法だからな。あたしでも解いてやれるよ」
まどか「本当に!?」
杏子「人のために魔法は使わない主義なんだけどな、今回は特別だ」
まどか「ありがとう杏子ちゃん!セックスしよ!?」
杏子「ばか!声がデカいよ!///」
まどか「うぅ・・・」シュン
杏子「ほら、泣くなー?」ナデナデ
まどか「だ、だって・・・杏子ちゃん、魔法の解除お願いします」
杏子「もう解いたよ」
まどか「へ?」
杏子「頭撫でただろ?その時にさ」
まどか「あ、ありがとう・・・!」
杏子「それじゃ、試しに何か『肝心なこと』言ってみな?」
まどか「肝心なこと・・・そう言われると出てこないね」
杏子「まぁそうだろうな。それじゃ普段は言えないこと、思い切って言ってみれば?」
まどか「うーん・・・さっきは変態なんて罵っちゃったけど、本当はほむらちゃん可愛くて好きだよ」
杏子「うわすげぇの聞いちゃった」
まどか「えへへ」
杏子「でも問題無さそうだな?」
まどか「うん、無事解けたみたい」
「いたっ!」
「どこ!?」
「あそこよ!」
杏子「ん?ありゃ、さやか達じゃんか」
さやか「杏子!まどかに変なこと言われなかった!?」
杏子「変なこと?さぁね」
ほむら「よかった・・・」
マミ「鹿目さん、ごめんなさいね。ちょっとした冗談のつもりだったんだけど・・・」
さやか「まどかが変だったのはマミさんのイタズラのせいだったんだよ!軽蔑してごめん!」
まどか「ううん、わかってくれて嬉しいよ、さやかちゃん」
マミ「それじゃ、魔法解くわね」
杏子「おい、それなら」
まどか「はい、お願いします」
杏子「・・・?」
マミ「はい」ナデナデ
ほむら「何をしているの、羨ましい。早く解きなさい」
マミ「今ので解けたわよ」
さやか「撫でるだけ!?」
マミ「もちろん、目には見えないかもしれないけど、ちゃんと魔力使って解いてるわよ?」
ほむら「それならいいんだけど・・・」
さやか「一件落着、かな?」
マミ「よかったら私の家でお茶会でもしない?」
さやか「さんせー!」
ほむら「今日は付き合うわ」ファサァッ
杏子「おい、まどか」ボソッ
まどか「ん?」
杏子「なんであたしが解いたって言わなかったんだ?」
まどか「杏子ちゃんが私のために魔法使ったなんて知られたら、さやかちゃん辺りに冷やかされてまた喧嘩になってたかもでしょ?」
杏子「うっ・・・鋭いな」
まどか「それに、マミさんに撫でてもらいたかったんだもん」
杏子「っつーかそっちが本音だろ」
まどか「えへへ、みんなには内緒だよ?」
おわり