姉「いやいや、そういうフリとかいいから」
弟「え」
元スレ
姉「弟ー!セクロスしよう!」 弟「姉ちゃん、家にFCないんだけど…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1391245717/
弟「姉ちゃん、1つ聞いていい?」
姉「なぁに?」
弟「セクロスって何…?」
姉「そりゃもちろん…」
姉「弟の雄しべとお姉ちゃんの雌しべを結合させて、
荒々しくピストン運動するエクストリームスポーツの事だよっ!」
姉「さぁ、弟!お姉ちゃんと一緒にトレーニングしよっ!
激しく!上下に!」
弟「どうしよう……とりあえず1発殴っとくか」
姉「……痛い」
姉「本当に殴ることないじゃないかー!もうー!」
弟「ちょっと軽く頭を叩いただけだろ」
姉「本当、男の子って手が出るの早いよね」
弟「うわ!ものすごい偏見!」
弟「しかも今回はどう考えても、姉ちゃんが悪いのに!」
姉「…あっちの方も手を出しても、いいのよ?////」
弟(やっぱり1回、本当にグーで殴っとくか…?)
◆
姉「弟ー!昨日、すごい夢見た!」
弟「え…なに。別に興味ないんだけど」
姉「ちょっと聞いてよ」
弟「うん、人の話は聞こうね。スルーかこの野郎」
姉「実はとってもエッチな夢を見てね…」
弟「」イラッ
姉「いたっ!」ドンッ
弟「…姉ちゃんの態度には流石に我慢の限界だよ」
姉「え、ちょっとまっ…きゃっ!」
弟「姉ちゃんが悪いんだからな……いつも人をバカにして…!」
姉「お、弟…?」
弟「本当は姉ちゃんもこうして欲しかったんだろ?」
弟「いつも俺の事を誘ってたんだろ!」
姉「だ、ダメだよっ!」
姉「私達、姉弟なんだよ…?」
弟「そんな事言っても…ここはこんなになってるじゃないか」
姉「あっひゃぅ////」
姉「弟…そ、そこはちがっ…////」
姉「そこぉ……耳の穴ぁ…////」
弟「へっへっへ」
弟「それだけ惚けてれば十分だろ」
姉「ぁぅ…?」
弟「今から姉ちゃんの恥ずかしい穴を犯す」
弟「そのトロトロの愛液で湿った穴をたっぷり弄ってやるよ」
姉「やっ…だ、ダメぇ!」
姉「そう言って、弟は私の鼻の穴に指を突っ込んで…」
弟「ちょ!ストップ!STOP!」
姉「どうしたの弟?そんな前屈みになって」
弟「なってねーよ!テキトーな事言うのやめてくれる!?」
弟「じゃなくて、どっから夢の話だよ!」
弟「何かもう夢と現実がごっちゃになって、俺がただのケダモノじゃねーか!」
姉「男はオオカミなの~よ、気をつけなさ~い~」
弟「」ブチッ
弟「……で」
弟「鼻の穴を執拗に弄られる夢を見て」
弟「朝起きたら風邪引いてて、鼻水が止まらなくなったと」
姉「は゛い、そ゛うです゛」ズズッ
弟「全く…変な前置き入れないで最初からそう言えばいいのに」
弟「学校には俺から連絡入れとくから姉ちゃんは部屋で寝ててよ」
姉「え、あ…うん」
弟「俺も登校するまでにはお粥くらい作っておくからさ」
姉「弟…」
弟「姉ちゃん確か水枕嫌いだったよね?
じゃあ後で濡れタオル持って行くよ…ってなに?」
姉「いっつも迷惑ばっかりかけてごめんね」
姉「それと…ありがとう」
弟「…」
弟「…何でちょっと嬉しそうなんだよ」
姉「えへへ…」
◆
姉「弟ー!紙芝居作ったからちょっと見て!」
弟「紙芝居?何でまた?」
姉「来週、幼稚園へ職場体験に行くのさー!」
弟「ああ、そういえば姉ちゃん昔から子ども好きだったもんなぁ…」
姉「もちろん弟も大好きだよ!」
弟「うん、聞いてないよ。そんな事」
弟「紙芝居ってどんな感じ?」
姉「別に、普通の昔話を紙芝居にしただけだよ」
姉「……ちょっとアレンジ加えてるけど」
弟「ん…アレンジ?」
姉「何でもない!と、とにかく見てってよ!自信作だからさ」
弟(今、不穏な単語が聞こえたけど大丈夫なのか…?)
姉「それでは、<新約>桃太郎はじまりはじまりぃ~」
弟(姉ちゃん、相変わらず絵うまいな…)
弟(そういや昔から色々、多芸に秀でてたっけ)
弟(どうしてこの才能をもっと別の方向に活かせないのだろうか…)
姉「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました」
姉「おじいさんは山へ雉撃ちに、おばあさんは川へお花摘みに行きました」
弟「ちょっと待て」
姉「どうしたの?まだ始まって間もないけど、変なところあった?」
弟「あるわ!おじいさんとおばあさん何やってんの」
姉「何ってもちろん、おしっ」
弟「いい!言わなくていい!」
弟「姉ちゃん、俺はのっけからもう作り直しを要求したいのですが」
姉「えぇー」
弟「じじいとばばあのトイレシーンから始まる昔話なんて聞いた事ねーよ!」
姉「大丈夫、大丈夫」
姉「どうせ小さい子には隠語だって分からないわよ」
弟「逆に分かったから将来有望だね」
姉「だから多分、こんな感じに……」
男の子「わぁ!あのおじいさん凄腕のマタギなんだー!」
女の子「おばあさんはきっとお花屋さんなのね!素敵!」
姉「ってなるはず」
弟「ならねーよ!!」
姉「とにかく最後まで見てよ!
修正するにしてもまとめての方がいいでしょ、ねっ?」
弟「ま、まぁ…」
姉「それじゃ続けるよ~」
姉「おばあさんが川で洗濯をしていると、ドンブラコ、ドンブラコと、大きな桃が流れてきました」
弟「ああ、一応洗濯はしてるんだ…」
姉「どうやら少し間に合わなかったようです」
弟「漏らしたの!?」
婆「おや、これは良いおみやげになるわ」
姉「おばあさんは大きな桃をひろいあげて、家に持ち帰りました。」
姉「ここで、お姉ちゃんから雑学を1つ」
弟「?」
姉「桃って言葉も実は隠語になっててね」
姉「爆発物や女性の外陰部の事を指すらしいよ~」
弟「えっ…」
弟「それ何でこのタイミングで言うの?」
弟「今後、桃って単語が出るたびに変な想像しちゃうじゃん…」
姉「ふふふっ」
姉「そして、おじいさんがおばあさんを食べようと桃を切ってみると」
姉「なんと!中から元気の良い男の赤ちゃんが飛び出してきました」
弟「あれ、今日本語おかしかったような…」
爺「これはきっと、神さまがくださったにちがいない」
姉「子どものできなかったおじいさんとおばあさんは、大喜びです」
弟「あの……生々しい事言うのやめてもらえます?これ昔話なんだけど」
姉「今の子どもには、小さい時から情操教育をしっかりやらないとね!」
姉「じゃないと……こうなっちゃうぞお!」
男の子「ワー!」
女の子「キャー!」
姉「ってなるはず」
弟「だから、ならねーよ!!」
弟「姉ちゃん、俺もう部屋に戻っていい?」
姉「えー最後まで聞いてってよ」
弟「もう寝たいんだけど」
姉「あっ…」
姉「そっか……弟はお布団の中で紙芝居を聞きたいって事なんだよね…?」
弟「は?」
姉「いいよ、部屋に行こっか?」
姉「お姉ちゃんが添い寝しながら昔話を聞かせてあげる」
姉「ついでにビロートークも!」
弟(コイツうぜぇ!)
弟「分かった、聞くよ。だからさっさとやって終わらせてくれ」
姉「ちぇー…」
弟「はよはよ」
姉「桃太郎はスクスク育って、やがて強い男の子になりました」
姉「そしてある日、桃太郎が言いました」
――― 面白くないので中略 ―――
姉「こうして3人は、宝物のおかげで幸せにくらしましたとさ」
姉「めでたし、めでたし」
弟「……」
姉「こんな感じだけど、どう?」
弟「いや、どうって言われても…」
弟「前半の妙な改変以外は普通の話だったから特に語る事もないけど」
弟「お供のメス犬、メス猿はやめた方がいい」
弟「ご丁寧にイラストまで擬人化してやがるし」
姉「えー?女体化した方がウケがいいって聞いたから擬人化したんだけどなぁー…」
弟「そんな配慮いらないです」
弟「小さなお友達向けに作ってください」
弟「あと、原作に反して雉だけ出てこなかったのは何でさ」
姉「そりゃもちろん…」
姉「おじいさんが凄腕のマタギだからさ!」
弟「とっくに成敗されてた!?」
弟「あれ伏線だったのかよ!いらねーよ!そんな回収の仕方!」
姉「雉も鳴かずば撃たれまい」
弟「その言葉、そっくりそのまま姉ちゃんに返すよ」
姉「よし、弟の反応も思いのほか悪くなかったし」
姉「ちょこっと直せばおっけーかな」
弟「あの、人の話聞いてます?」
姉「協力してくれてありがとね!」
弟(もうどうにでもなーれ)
後日。
姉「弟ー!前回見てもらった紙芝居だけどさ…」
弟「ああ、あれね。いいよ別に。聞くまでもないから」
姉「大好評だった」
弟「え゛」
◆
姉「弟ー!勉強はかどってるー?」
弟「今、邪魔が入ったとこ」
姉「失礼だな、君は」プンスカ
弟「で、何の用なのさ」
姉「弟の勉強がはかどってるか見に来たんだよ」
姉「今年受験だからねー」
弟「うん、よく分かってらっしゃるようなので即刻ご退場願いますか」
姉「あ!この漫画の単行本、最新刊出てたんだ」
姉「勉強の邪魔しないから読んでもいい?邪魔しないからさ!」
弟「聞けよ!」
姉「~♪」←漫画を読んでる
弟「…そういえば」
弟「前々から聞きたかったんだけど」
姉「んー?」
弟「どうして姉ちゃんは、今通ってる高校を進学先に選んだの?」
姉「んー…」
弟「やっぱり家から近かったから?」
姉「んーん」
弟「入りたい学科があったから?」
姉「んん、ん」
弟「え、じゃあどんな理由で入ったの?」
姉「弟がここの高校行きそうだなぁー…と思って」
姉「それで入学決めたの」
弟「……」
姉「あれれー?もしかして照れちゃってる?」
弟「……いや」
弟(ゴメン姉ちゃん……今一瞬、本気で引いたわ)
姉「弟が同じ高校に入ってくれば、来年から一緒に登校できるね!」
姉「それじゃ勉強頑張ってね!おやすみ!」
弟「…」
弟(志望校変えよっかなぁ…)
◆
弟「姉ちゃん、今日のおかずなにー?」
姉「////」モジモジ
弟「その反応やめろ、ブッ飛ばすぞ」
食後。
姉「弟ー!食後のデザートに柿とお芋の羊羹あるけど、どっち食べる?」
弟「羊羹ってチョイスが渋いな…まぁいいや、お芋頂戴」
姉「…」
弟「…ん?どったの?」
姉「この浮気者!」
弟「え!何事!?」
姉「私という者がありながら、お芋を選ぶなんて!」
弟「相変わらず姉ちゃんの言ってる事が1ミクロンも理解できないんだけど!」
弟「俺が分かるようにきちんと説明してよ」
姉「…いい?」
姉「この柿とお芋の羊羹には重大な意味が隠されててね」
弟「ただの食後のデザートじゃないんか」
姉「シャーラップ!」
姉「何と!この2種類の羊羹で弟の好みの女性が分かるのです!」
弟「な、なんだってー(棒読み)」
姉「まず柿の方だけど」
姉「柿 → 姉 → 年上 → 弟は年上好き」
姉「というアナグラムが込められており」
姉「そしてお芋の方は」
姉「芋 → いも → 妹 → 年下 → 弟は年下好き」
姉「というわけなのです」
弟「などと意味不明な供述を繰り返しており、動機は未だ不明」モグモグ
姉「人の話を流さないでー!そしてお芋食べないでー!」
弟「だって、姉ちゃんの言ってる事を一々真に受けてられねーもん」
弟「流石、いつも家族から「独り言がうるさい」って言われてるだけあるね」
姉「ちょっと、それじゃ私が変な人みたいじゃないの」
姉「失礼だよ、君」プンスコ
弟「ちょっと所じゃなく変だよアンタ」
姉「…あ」
弟「あ?」
姉「ねね、折角だから半分こしようよ」
姉「私の柿羊羹も半分あげるからさ~」
弟「姉ちゃんってさ、
フォークボールとかジャイロボール得意だよね……会話の中限定で」
姉「何か言った?」
弟「いえいえ、何でもー…って勝手に取るな!ちゃんと半分やるから!」
弟「そして何でわざわざ人の食いかけ取ろうとする!」
姉「むぐむぐ…おいし♪」
◆
弟「日頃の鬱憤を晴らすため」
弟「例のコピペで姉ちゃんの秘密を暴いて、からかってみようと思う」
弟「と言うわけで姉ちゃん」
姉「うん?」
弟「姉ちゃんの結婚適齢期を調べてあげるよ」
姉「どうしたの突然」
弟「いいからいいから」
弟「まず1から10までの好きな数を思い浮かべます」
姉「うん」
弟「その数字に9をかけます」
姉「うんうん」
弟「できた数の一の位と十の位を足します」
姉「はい」
弟「その値に2をかけます」
姉「はーい」
弟「その値に今まで姉ちゃんが交際した男性の人数をたします」
弟(本当は経験人数だけど、姉ちゃん嘘つきそうだからハードル下げてみた)
弟「できた値が結婚適齢期なんだけどいくつになった?」
姉「えーっとね……21かな」
弟「え」
弟「へ、へぇー…ふーんそうなんだ」
姉「…?どうしたの?」
弟(3人か…)
弟(姉ちゃん、奥手そうに見えて意外とやるんだな…)
姉「結婚かぁー…結婚するならやっぱり恋愛結婚が一番いいよねー」
弟「今の日本じゃお見合い結婚なんて稀だからね」
姉「それが初恋の相手とかなら、さらにドラマティックじゃない?」
弟「はは、そうかもね」
弟(なーにがドラマティックだよ、ビ○チが)
弟(どうせもうガバガバのゆるゆるなんだろ)
弟(モニタの前のみなさーん)
弟(俺の姉ちゃんは男性経験3人で、指も3本入るそうですよー)
姉「あ、言い忘れてたけど」
姉「弟の結婚適齢期は19だから」
弟「……え?」
姉「弟が結婚できる年齢になる頃には私20だし」
姉「お互い初めては……ね?」
姉「それまで、他の女性とHなんてお姉ちゃん許しませんからね!」
弟「」
姉「それにしても本来、経験人数聞くところを交際人数に置き換えるなんて」
姉「弟ったら恥ずかしがっちゃって可愛い~♪」
弟「…!!」パクパク
姉「あははっ、今度は顔真っ赤にして金魚みたいに口パクパクしてる♪」
弟(…ば)
弟(バレてたぁ――――!?)
◆
姉「弟ー!紙芝居作ったからちょっと見て!」
弟「紙芝居……またぁ?」
姉「何その嫌そうな顔は。ちょっと失礼だよ」プンスコ
弟「だって、前回も散々な内容だったじゃないか」
姉「大丈夫!今度は大丈夫だから!」
弟「はぁ……分かったよ」
弟「それで今回は何の話?」
姉「今回はアンデルセンの童話だよ」
弟「ということは人魚姫?」
姉「残念!マッチ売りの少女でした!」
弟「……何かもう話の展開が読めたんですけど」
姉「大丈夫!大丈夫!今回はちゃんとしたマッチ売りの少女だから」
姉「……多少アレンジ加えてるけど」
弟(またかよ……)
姉「それでは、<新約>マッチ売りの少女はじまりはじまりぃ~」
姉「むかしむかし、雪の降りしきる大晦日の晩」
姉「みすぼらしい服を着たマッチ売りの少女が、
寒さにふるえながら一生懸命通る人に呼び掛けていました」
姉「……ふと疑問に思ったんだけど」
弟「どうしたの藪から棒に」
姉「これって海外の話だよね?海外って大晦日あるの?」
弟「えっ」
姉「大晦日って日本の風習だよね」
姉「いきなり日本特有の単語が出てくるとさぁ、なんか違和感あるよね~」
弟「すごく……どうでもいいです」
姉「例えるなら、海外ドラマのランチタイムでおにぎり食べるみたいな?」
弟「その例えはどうだろうなぁ…」
弟「とにかく続けて!」
姉「はいはい」
少女「マッチは、いかが。マッチは、いかがですか。誰か、マッチを買ってください」
姉「でも、誰も立ち止まってくれません」
少女「お願い、一本でもいいんです。誰か、マッチを買ってください」
姉「今日はまだ、一本も売れていません」
姉「でも少女は、帰ろうとしませんでした」
姉「マッチが一本も売れないまま家に帰っても、お父さんはけっして家に入れてくれません」
姉「それどころか」
父「この、役立たずめ!」
姉「と、ひどくぶたれるのです」
姉「少女は寒さをさけるために、家と家との間に入ってしゃがみこみました」
少女「そうだわ、マッチで気分爽快になりましょう」
弟「は?」
姉「そう言って、一本のマッチを飲み始めました」
弟「え?え?」
少女「んぐ……んぐ…」ゴクゴク
姉「ビタミンの入ったやさしい刺激が少女の心に潤いをもたらします」
弟「MATCHかよ!」
姉「MATCH売りの少女」ドヤァ
弟「うるせーよ!全然上手くねーよ!」
姉「ちなみにお父さんは大○食品の元社員って設定なの」
弟「やめて!訴えられるからやめて!」
姉「そもこのお話はね、
現役時代に給料代わりにもらっていた飲み物を娘が売り歩くという……悲しいお話なの」
弟「親父、飲み物が現物支給だったのかよ!確かに悲しいな!」
姉「でしょう?」
弟「でもこんなクソ寒い時期に、炭酸飲料水とかそら売れねーわ!」
姉「ふっふっふ。それはどうかな?」
男「お嬢さん、マッチを一本いただけますかな?」
姉「恰幅の良い男が1人、少女のそばにやってきました」
弟(ここからオリジナルか……いやまぁ、MATCHの時点でもう原作無視してるけど)
姉「少女はぱぁと笑顔になり、今日はじめてのお客に言いました」
少女「Cool or Hot?」
男「ホットで」
弟「ホットって何!?あと、何でそこだけ発音がネイティブなんだよ!」
姉「少女はコップを地面に置くと、
その上にしゃがんで恥ずかしそうに両脚を開きました」
弟「え、ちょ…」
姉「12月の夜。冷たい風が少女の下腹部をひんやりと撫でます」
少女「んんっ…////」
チョロロロロ…
姉「少女の幼い部分から、いやらしい水音とともに取れたてマッチがコップに注がれ」
弟「はい、アウトォオオ――――!!!!」
姉「もう!何だよ!これからが本番なのに!」
弟「本番とか言うな!!エロ妄想も大概にしろよこのバカ姉!!」
姉「ええー…おしっこはギリギリありかなと思ったのにぃ」
弟「ないから!サイン無視の振り逃げからゲッツー取られたくらいの暴挙だから!
野球人生もそこでゲームセットだから!」
姉「あ、ちなみにこの少女は見られると興奮するタイプと言う設定があって…」
弟「…姉ちゃんは1回、本気で怒られた方がいいと思うよ」
姉「弟のお説教は後で聞くとして、話し続けていいかな?」
弟「いや全然ダメっす。やるならエロNGで」
姉「ええ!それならもう最後の方しかないじゃんか!」
弟「姉ちゃんは一体どんな紙芝居を作っていたのさ……」
姉「そりゃもちろん、大人の紙芝居さ!」
弟「大人の紙芝居って単語がすごいアホっぽいよね。姉ちゃんにピッタリだと思うよ」
姉「ううぅ……さっきから弟が冷たい」
姉「分かったよ!!もうラス前しかないけどやるよ!やればいいんでしょっ!」プンスカ
弟「いや、むしろもうやめて欲しいと言うか…」
姉「続けるからね!?」
弟「あ……はい」
姉「……こうして、少女の取れたてマッチがFacebook上で話題となり」
弟「Facebookとかあるの?もう時代設定メチャクチャだよ…」
姉「いいね!」
弟「よくねーよ!」
姉「少女のクロスセリング能力を見込んだお金持ちがパトr…スポンサーとして会社を設立」
弟「今、不穏な単語を言いそうになったよね。
そしてマーケティング用語がこんなに卑猥な意味になるなんてびっくりだよ」
姉「セクロスリング…」ボソッ
弟「殴るよ」
姉「冬でも飲めるHOT MATCHは一大ムーブメントとなり」
姉「少女は若干[ピー]歳で一財を築くのでした」
姉「めでたし、めでたし」
弟「……」
弟「え!?終わり!?」
姉「このお話の教訓はね」
姉「機知とアイデアさえあれば、どんな困難だって乗り越えられる」
姉「世の中そんなに悪い人ばかりじゃないよ」
姉「って事を伝えたかったの」
姉「本来のマッチ売りの少女とは伝えたい事が真逆になっちゃうけどね、てへへ」
弟「…なんかカッコいい事言ってるけど」
弟「単純に姉ちゃんがバッドエンド嫌いなだけでしょ」
姉「まぁねぇ」
姉「やっぱり童話とは言え」
姉「夢と希望に満ちたハッピーエンドで終わりたいじゃない」
弟「姉ちゃんの話のどこに夢と希望があると言うのか」
弟「むしろ原作よりもバッドに近いぞ」
姉「だってしょうがないでしょ」
姉「流石にこんな小さな女の子にバッド咥えさせるわけにもいかなかったんだもん」
弟「いい加減シモから離れろよ!」
弟「こうして…」
弟「なんやかんやで姉ちゃんの野望を食い止めた俺」
弟「姉ちゃんは「絶対に幸せになってやるっ!」と捨て台詞を残して部屋に帰っていった」
弟「今頃、また変な紙芝居でも作っている事だろう」
弟「姉ちゃん曰く、夢と希望に満ちたハッピーエンドとやらを」
弟「だが……俺は忘れない」
弟「昔、フランダースの犬最終話を見ている俺の隣で」
弟「Oh Happy Dayを歌いながら奇妙に踊っていた姉ちゃんの姿を」
弟「やめさせようとしたら「天使にラブソングを!」と意味不明なことを口走りながら殴られた事を」
弟「俺は決して忘れない」
◆
姉「ほへぇ~いいお湯だった~」
弟「姉ちゃん、ちゃんとお風呂の蓋閉めてきた?」
姉「うん、しめたしめたぁ…」
弟「本当かなぁ…?」
弟(前回もそう言って蓋閉めてなくて、すっげぇぬるま湯にした前科があるから不安だ)
姉「はふぅ……お風呂はいいねぇ~…リリスが生み出した最高の文化だよぉ……」
弟「……」
弟「…あの姉ちゃん」
姉「ほぇ?」
弟「絶対に外でそんな事を言わないでね」
姉「ん~何で~?」
弟「その微妙に間違ってる台詞が、にわか臭全開で
逆に聞いてるこっちが恥ずかしくなるから」
姉「よくわかんないけど、分かったよ~」
弟「てか姉ちゃん見てたんだ、あのアニメ」
姉「んー…アニメはあんまり見ないかなぁ」
弟「え、じゃあどこでそんな事覚えてきたの?」
姉「弟がこの前やってたゲームを隣で見てた時かな」
弟「ああ、あの時の…」
姉「タイトル何てったっけ、ロボ大?」
弟「スパロボね。つか今時、ロボ大なんて略し方する奴いねーよ!」
姉「そうそう、それそれ」
弟「姉ちゃんがにわかなんだかマニアなんだか分からないよ…」
弟「姉ちゃんってさ」
姉「はい」
弟「略語とか若者言葉とかの意味をよく曲解するよね」
姉「ええーそうかな~」
弟「じゃあ聞くけど、ズッ友ってどう言う意味?」
姉「ズッコンバッコンする間柄の友達」
姉「ようはセフレだね!」
弟「」
弟「じゃ、じゃあオケるは?」
姉「カラオケでしょ?知ってるよ~」
弟「お、流石」
弟「ならks(ケーエス)の意味も当然知ってるよね?」
姉「既読スルーすんなカスの略」
弟「合ってるけど違う」
弟「ぐうかわは?」
姉「グーパンしたくなるほどかわいいって意味に決まってるじゃん」
弟「どこの腹パン勢だよ」
姉「常識だよ、常識」
弟「姉ちゃんには後で常識という言葉を調べて欲しいかなー!」
姉「むむっ…じゃあ、逆に私から弟に聞くけどさ」
弟「おう」
姉「イヒるってどういう意味でしょーか!」
弟「え、何だって?」
姉「イヒる」
弟「うーん……聞いたことあるような気がするけど分かんないや」
姉「正解は化ける事でした~」
姉「あ、○○ちゃん夏休みの間にイヒったね!とか」
弟「なるほど、漢字が似ているからか」
姉「なつかしいなぁ……旭化成」
弟「古いよ!誰も覚えてねぇって!」
弟「まぁ、言葉の意味はひとまず置いといて」
弟「略語って色々な略し方があるじゃん」
姉「そうだね~」
弟「例えば姉ちゃんはマック派?それともマクド派?」
姉「私はドムドムかな」
弟「いや、姉ちゃんの行き付けの店を聞いてるわけじゃないから」
弟「他にはケチャップ好きな人なんかも呼び名が何種類かあるわけだけど」
姉「ケチャラーとかケチャッパーとかだね」
弟「そうそう」
姉「私は断然ケチャッパー派」
弟「それまたどうして?」
姉「中学の時、家庭科の授業でそう習ったもん」
弟「マジで」
姉「あとはマヨネーズ好きな人とか」
弟「え、マヨラー以外に他に何か呼び名あったっけ?」
姉「弟はマヨラーとマヨネッタ、どっち派?」
弟「マヨネッタって何!?
そのスタイリッシュアクションしそうな呼び名は!」
姉「私はもちろんマヨネッタ」
弟「聞いてない!だから聞いた事ないって!」
姉「え……弟知らないの?」
弟「知らない!グーグル先生も知らない!断言する!」
姉「Bad boy...(悪い子ね)」
弟「やっぱり造語じゃねーか」
◆
姉「弟ー!セクロスしよう!」
弟「姉ちゃん。二番煎じって言葉知ってる?」
姉「ちょっ、待って!今度は本物だから!」
弟「これはROMカセット?」
姉「そだよ~」
弟「うわぁ…本物だ。俺、本物のセクロス初めて見たよ」
姉「弟のためにあちこち探してきたのさー!」
弟「姉ちゃん…」
弟「家にFCないんだけど…」
完
姉「ふっふっふ」
姉「そんな安直なオチでは終わらせないよ!」
弟「何の話」
姉「じゃーん!きちんとゲーム機も買ってきてるのだ!」
弟「おぉ~!さすが姉ちゃん!」
姉「それじゃあ、早速だけど弟……その」
姉「一緒に、セクロスしよっか////」
弟「……」
姉「…あぅ」
弟「姉ちゃん……これMSX」
今度こそ完