上条「どうしませう」
一方「なンで俺に聞くんだよ」
上条「俺の知ってる中で一番イチャイチャしてるから」
一方「一度オマエの頭かち割ってやろォか」
上条「明日アイツが遊びに来るんだよおおお!!」
一方「でェ?」
上条「どうしませう」
一方「だからなンで俺に聞く」
元スレ
上条「白井と付き合うことになった」一方「なンで俺に報告する」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1272599973/
一方「つかいつの間にンな事になったンだよ」
上条「色々ございまして」
一方「あァそォかい」
上条「で、明日遊びに来るとか言ってんだけどさ」
一方「そりゃよォござンした」
上条「彼女と二人きりとかどうすればいいんだよ!?」
一方「シスターはどォした」
上条「小萌先生に女性限定ランチバイキングに誘われて家にいません」
一方「そりゃァ……なンつーか、ご愁傷様だな。店が」
一方「飯でも作ってもらえばいいンじゃねェの?」
上条「素敵な提案をありがとう! 女の子の手料理って素晴らしいな! でも飯時以外はどうしろと!?」
一方「適当にくっちゃべってりゃァいいンじゃね?」
上条「話題が!」
一方「天気の話でもしとけ」
上条「それだけで間が持つ訳ねえだろ!?」
一方「あァうるせェ俺にいちいちお伺い立ててンじゃねェよオマエの好きにしろ」
上条「そんな事言ってもですねー!?」
一方「まァなるよォになるだろ」
上条「そっすかね……」
一方「ならなかったら終わりだな」
上条「ぐぁああああああ」
一方「……まァ俺にできる事はこれくらいだなァ」
上条「ん?」
一方「ホラ、コイツやるよ」
上条「なんすか」
ポン
一方「避妊くらいはちゃンとしろよ」
上条「」
上条「あのですね、一方通行さん」
一方「なンだよ」
上条「いくらあなたでも打ち止めに手を出すのは犯罪だと思うんだ……!」
一方「そォかオマエ死にたいのかよし殺す」
上条「あれ、違うのか?」
一方「ちげェよ。クソ、どいつもコイツもなンで俺とあのガキをくっつけたがるンだよ」
上条「じゃあオマエ誰と付き合ってんの?」
一方「いねェよ」
上条「は? じゃあなんでコレ持ってんの?」
一方「紳士の嗜みだろ。それくらい常識だろォが」
上条「ぱねぇ」
上条「……11時か。そろそろ来るかな」
上条「部屋の片付けはしたけど……何か足りない気が……」
上条「うーん」
上条「…………あ、」
上条「だああああっ! 茶菓子がねえじゃん!」
上条「そうですよねある訳ないですよねあったとして全部インデックスの胃の中だよ!」
上条「い、今から買いに……いや待て、さすがにそろそろ……」
ぴんぽーん
上条「!?」
上条「は、はーい。今開けますよー」
ガチャ
上条「……あれ?」
上条「誰もいない……いたずらか?」
上条「ったく、こっちはいっぱいいっぱいだってのに」
バタン
上条「いったいどこの馬鹿だよ、クソ」
白井「ここの馬鹿で悪うございましたわね」
上条「!?!?」
白井「……何もそこまで驚かなくても。ちょっとしたイタズラですのに」
上条「心臓が飛び出るかと思いました!」
白井「気の弱い方ですのねぇ」
上条「いきなり背後に立たれてたら誰でもびっくりしますっ」
白井「この程度で驚いてもらっていては困りますの」
上条「え、これで序の口ですか。もっと凄いのが来るんですか……!」
白井「ところで」
上条「はひ」
白井「こんにちは、上条さん。お邪魔しますの」
上条「……いらっしゃい」
上条「悪いな、急に飯作ってくれなんて言って」
白井「いいええ。そう言われるのも悪い気はしないんですの」
上条「上条さん女の子の手料理というだけでもうドキドキです」
白井「あら。嬉しい事を言ってくれますのね。そんなに持ち上げても何も出ませんのよ」
上条「何か手伝う事ある?」
白井「いいえー。大人しくしていてくださいな」
上条「さいでっか……」
上条「…………」
上条「……。……」
上条「…………、……」
上条「なあしら――」
白井「上条さん、申し訳ありませんけれどお皿を出してくださいます?」
上条「お、おう。ちょっと待ってろ……!」
白井「……くすくす」
上条「うめぇ!」
白井「お味はいかが……って早いですわよ」
上条「いやだって本当にうめーし。上条さんは自分の気持ちを素直に表現したまでです」
白井「あらお上手。そう言っていただけるとわたくしとしても嬉しいんですの」
上条「やっぱり誰かに作ってもらうってのはいいなあ」
白井「そうですの?」
上条「そりゃな。それに好きな子が作ってくれたんだし、なおさら」
白井「……そうですの」
上条「うむ」
白井「……確かにいいですわね」
上条「ん?」
白井「誰かのために料理をするというのも。それが好きな方であればなおされですの」
上条「…………」
白井「おかわり、ありますわよ?」
上条「……お願いします」
白井「洗い物、終わりましたの」
上条「それくらいやるのに」
白井「いいんですの。それも含めての料理ですから」
上条「お手数おかけします」
白井「あなたが言い出したことではありませんの」
上条「面目ない……」
白井「いいんですの。これでも楽しんでますので」
上条「そっすか……」
白井「とはいえ、わたくしばかりがするのも少々癪ですわね」
上条「か、肩でもお揉みしましょうか」
白井「結構ですの」
上条「ぐぅ……」
白井「それよりも、一つお願いが」
上条「俺にできる事ならなんなりと!」
白井「とりあえずそこにそのまま座っていてくださいな」
上条「はい?」
白井「よいしょ」
上条「……あのぅ、白井さん?」
白井「なんですのー」
上条「あなたいったい何をしていらっしゃるんでせうか?」
白井「言わねば分かりませんの?」
上条「ええと……」
白井「ぎゅってしてくださいな」
上条「…………はい」
上条「……オマエさ」
白井「なんですの?」
上条「ちっちゃいな」
白井「自分で言うのもなんですが、こうするにはちょうどいいサイズだと思いますけれど」
上条「まあな……」
白井「もっと大きい方がお好みですの?」
上条「なんの話ですか」
白井「背の話ですわよ」
上条「つっても俺、大きいオマエも小さいオマエも知らないしなあ」
白井「想像力が貧困ですのねえ」
上条「どうせ馬鹿ですよぉ!」
白井「耳元で大きな声を出さないでくださいまし」
上条「あ、悪い」
白井「とはいえわたくしも育ち盛りですので」
上条「でもこのサイズがぴったりなんだがなあ」
白井「……もしや小さい方が」
上条「誰もそんな事言ってねえ!」
上条「まあ、なるようにしかならねえだろ。先の事なんて分からねえし」
白井「それもそうですけれど」
――スッ
上条「……白井?」
白井「逃げないように、離さないでくださいね」
上条「……ん」
上条「……ところで白井さん、俺いつまでこうしてればいいんでしょうか」
白井「嫌ですの?」
上条「そういう訳ではないんですが……」
白井「じゃあなんなんですの」
上条「……やーらかかったりいい匂いがしたりで結構やばいんですが」
白井「……上条さん」
上条「いやほら! 俺も男の子ですから! こればっかりはどうしようもなくってですね!」
白井「本当にあなたという方は……お馬鹿ですのねえ」
上条「男ってのはみんな馬鹿なんです!」
白井「はぁ……本物ですわね」
白井「んっ……」
上条「ちょ、いきなりこっち向くなよ!?」
白井「いけません?」
上条「顔、顔近いですってっ」
白井「えい」
上条「いででで、なんで抓る」
白井「言わなくては分かりませんの?」
上条「……」
白井「あなた、そこまでお馬鹿さんなんですの」
上条「……いいのか」
白井「言わなくては分かりませんの?」
上条「白井……」
白井「上条、さん……」
土御門「やっほーカミやんー遊びに来たぜぃー!」
上条「」
白井「」
土御門「あれ? あれー……? もしかしてお邪魔だったかにゃー……?」
上条「…………」
白井「…………」
土御門「……めんご☆ ごゆっくりー」
バタン
上条「…………」
白井「…………」
上条「…………白井」
白井「はい」
上条「ちょっと行ってくる」
白井「はい」
『土御門ぉおおお!』
『ひぃっ!? カミやん目がヤバイ! それ絶対親友に向ける目じゃねぇ!』
『誰が親友だテメェ! せっかくいい感じだったのによおおお!!』
『だからー、めんごって。怒っちゃやだにゃー』
『いいぜ土御門! テメェが俺の幻想をぶち壊しにしようってんなら! まずはそのふざけたテメェをブチ殺す!!』
『直接的な表現で来たー!? ちょっカミやん右手だと俺の能力がぎゃあああ!!』
「…………ちぇっ」
おしまい
これからだろォがァァァァあ!!!