唯「やっぱりそうなのかなぁ……」
俺「まぁものは試しって言うだろ、とにかくやってみろよ」
唯「うん!アドバイスありがとう!」ダッ
唯(さっきのあんまりイケてない人は誰だったんだろう……)
元スレ
唯「他の人に抱きついたらあずにゃんは嫉妬する?」俺「するよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1373339256/
音楽室
ガチャ
唯「みんなおはよー!」
梓「もう!唯先輩遅いですよ!ほかの皆さんは唯先輩のことずっと待ってたんですよ!」
澪「そうだぞ唯。どっかで事故にでも巻き込まれたんじゃないかってみんなで心配してたんだぞ」
唯「そうだったの、ごめんね、澪ちゃん」スタスタ
澪「でも遅刻は次から気をつけろよ……ってなんだ唯、唯の席はあっちだろ。なんだよ私の後ろに立って……」
唯「…澪ちゃん立って」
澪「…?なんだ」唯「みーおちゃん!!」ギュー
澪律紬「!!?」
梓(なん…だと……!)
澪「ゆ、唯!なんだよ急に抱きついて!!離せよ!」
唯「やだー、だって澪ちゃんあったかいんだもん」
梓「……」
澪「ほら、唯!いいかげんにしろよ!練習できないだろ!!」
唯「……澪ちゃんは私に抱きつかれるのイヤだったの?」
澪「! い、いやそういうことじゃないけどな……」
唯「じゃあ何の問題もないじゃん!澪ちゃんギュー」
澪「ちょっ!!やめろよー///」
梓「…………」
紬「な、なんだか新鮮な光景ね……」
律「ついに梓もフラれちゃったのk……って梓」
梓「……なんですか?」イライラ
律「いや……どうしたんだ怖い顔して」
梓「私はいつもどおりですけど」ブスー
律「どう見てもふてくされてんじゃねぇか……あ!まさか!」
梓「…なんですか?」
律「ほらー、いっつも梓に抱きついてた唯が今日は澪に抱きついたもんだから嫉妬しちゃったとか!」
梓「そ、そんなことあるわけないじゃないですか!!」
梓「そんなこと……」
唯「みおちゃんやわらかーい」ギュー
澪「まったく唯は///」
梓「あるわけ……」ジワッ
澪「ゆ、唯もうそろそろ離れてくれないか///なんだか体が熱くなってきた」
唯「ダメだよー、澪ちゃん。あと1時間は離さないよ!!」
澪「も、もう///」
唯「……えへへ…澪ちゃんすきー」
梓「!!」ダッ
唯「…?あずにゃん?どったの?」
梓「……離れてください。澪先輩が困っているでしょう」
唯「でも澪ちゃん抱きごごちがいいから離れたくないなー?」ムギュー
澪「ひゃうっ///!や、やめろよ唯!」
梓「いいから離れてください!!!」グイッ
唯澪「うわっ!?」バタッ
梓「ハァ、ハァ、ハァ……まったく、唯先輩、人を困らせるようなことしちゃダメじゃないですか」
澪「で、でも私は……その……正直 唯に抱きつかれるのもそんなに悪くない、って思った…」
梓「!?」
唯「え!?そんなに好評だった!? じゃあ明日からはあずにゃんに抱きつくのやめて澪ちゃんに抱きつくね!」
梓「!!?」
梓「………ゆ」
梓「唯先輩のバカーッ!!」ダッ
ガチャ バタン
澪「梓!? …急にどうしたんだ?」
唯「あずにゃん……」
紬「ちょ、ちょっと私、梓ちゃんの様子を見てくるわね!」ダッ
律「あ、あぁ!頼んだぞムギ!」
律「……でも唯ー、どうしてまた今日は澪に抱きついたんだー?いつもは梓とイチャイチャしてるくせに」
唯「あー、それはねー、実はかくかくしかじかってことがあって……」
唯「で、ほかの人に抱きついたらあずにゃん嫉妬するのかなー?って聞いたら俺君がやってみろっていうからやってみたんだー」
律「……誰なんだよ、その俺君って…」
澪「…ってことは梓が嫉妬するかどうか確かめるために私に抱きついたってことか!?」
唯「まぁそうなりますね」エヘヘ
澪「……唯、こっち向け」
唯「なあに、澪ty」
ゴチンッ
唯「!? み、澪ちゃん!?」
澪「…今すぐ梓のところに行って謝ってこい、唯」
唯「え……みおt」
澪「いいから今すぐ行ってこい!!」
唯「う、うんわかったよ!!」ダッ
ガチャ バタン
澪「……まったく。しょうがないやつだな…」
律「…でも澪も似たようなもんだよなー?」
澪「え?」
律「ほら、中学校のときの文化祭の劇で私が告白されるシーンをしてたら突然、澪が乱入してきて…」
澪「うわぁああああ!!!ま、まだ覚えてたのか!」
律「あったり前じゃん。その…私もうれしかったし///」
澪「……律!!」ギュー
律「よーしよし」ナデナデ
廊下
紬(梓ちゃんどこに行っちゃったのかしら……? ……あれは?)
俺「おい!放せ!!何すんだよ!」
堀込「黙れ不審者!今警察に突き出してやるからな」
俺「ちょっ…勘弁してくれよぉ…」
紬「ふ、不審者…?なんだか物騒ねぇ……」ドンッ
紬「あ、ごめんなさい!その、よそみしてて…」
梓「いえ。大丈夫ですから」
紬「……って梓ちゃん!?」
梓「ムギ先輩……」
紬「一体どうしたの?急に部室から飛び出て行っちゃって」
梓「そ、それは…その、トイレに……」
紬「……わざわざ3階から1階にまで降りて?」
梓「…すみません。ムギ先輩にはやっぱり嘘つけませんね……」
梓「実は…お恥ずかしい話なんですけど澪先輩が唯先輩と仲良く抱き付き合っているのを見てなんだか澪先輩に唯先輩をとられてしまったような気がして……」
梓「悔しいような、負けてしまったような気がして…」
梓「気がついたら力で強引に澪先輩と唯先輩を引き離そうとしていて……そして唯先輩が明日から澪先輩に抱きつくって言ったとき完全に唯先輩に拒絶された気がして…」
梓「気がついたら全力で逃げ出していました」
紬「そうだったの……」
梓「あはは、おかしいですよね?私は唯先輩に抱きつかれたいなんて昨日の今日までまったく思っていなかったのに」
梓「……なのに、今は唯先輩に抱きつかれたい思いでいっぱいで…」グスン
紬「梓ちゃん……」
唯「……私もあずにゃんに抱きつきたい思いで一杯だよ」
紬梓「!!?」
梓「ゆ、唯先輩!?」
唯「やっと見つけた……ごめんねあずにゃん」
紬「ゆ、唯ちゃんいつからここに……?」
唯「あずにゃんがムギちゃんには嘘つけないね、って言ってたあたりからかな」
紬「……まったく気がつかなかったわ」
梓「じゃあ全部聞いちゃったんですね?その…私が言ったこと」
唯「うん……ごめんね…」
梓「!!し、失礼します!!!」ダッ
唯「待ってあずにゃん!!」ガシッ
梓「放してください!唯先輩!!」
唯「……あずにゃん」ギュー
梓「!!!」
唯「いいんだよ?素直になっても?」
梓「……唯センパーイ!!」ウワーン
梓「グスッ。ざみしかったよぉ~。わたし、唯先輩に嫌われたかと思って……」グスン
唯「まったくバカだねぇ、あずにゃんは。そんなことあるわけないじゃん」
梓「唯先輩ー!!」
紬「うふふ…」ニコニコ
唯「じゃああずにゃん、部室戻ろっか?」
梓「……明日からも抱きついてくれるんですよね?」
唯「あったりまえじゃん!こんなかわいい後輩に抱きつかない手はないよー」ギュー
梓「ふにゃぁああ///」
紬「じゃあ澪ちゃんもりっちゃんも待ってるだろうし、みんな部室に戻りましょうか?」
唯梓俺「うん!!!」
警察「オイ!テメェはこっちだろーが!!」ガシッ
俺「放せ!!」
唯(……結局あの人誰だったんだろう?)
終了