勇者「賢者。戦士に蘇生呪文かけてくれ」賢者「はい」
の続編となります。
────────
──────
────
──
─
勇者「…ん、んー……」
「あー 勇者ー 目が覚めたかー」
勇者「ん? まほう…つかい…?」
魔法使い「そそ。
おはよう勇者」
勇者「ああ、おはよう…
って、なんでおれは鎖に繋がれてるんだ?」
魔法使い「勇者は 魔王に 負けたんだ」
元スレ
勇者「賢者。戦士に蘇生呪文かけてくれ」賢者「はい」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1389844021/
勇者「なんだと…?
まだ魔王城にすら着いてな…
あ、あ
魔王城には 着いたか…
魔王城に入って…
入ったか…?」
魔法使い「記憶曖昧だよね
1週間くらい寝てたしね 勇者」
勇者「おれは そんなに寝てたのか…」
魔法使い「寝てたというより
眠らせてたわけなんだけどね」
勇者「眠らせてた?魔法使いが?」
魔法使い「そそ」
勇者「なんでお前が」
魔法使い「私 魔族 がおー」
勇者「は?」
魔法使い「魔王さまの作戦の一端を担う魔族だぞ がおーがおー」
勇者「…。
詳しく…詳しく説明しろ。」
魔法使い「そりゃあ何もわからないよねー」
勇者「ああ
まだこの状況を夢だとすら思っている
ところで賢者と戦士は?」
魔法使い「それはまぁ のちのちあとあと」
魔法使い「ごほんっ
えぇー 本日は大変お日柄もよく
この陰鬱とした魔王城の地下からも
城上空のあたたかな日射しを感じられるほどです!」
勇者「…。
城の上空は常に障気が覆ってるだろが…」
魔法使い「冗談冗談!
勇者ったら 固いなぁ~
スマイルスマイル!」
勇者「…チッ」
魔法使い「さすが勇者
この状況でも まだ反抗心があるんだねー
よっ!選ばれし者よ!」
勇者「・・・」
魔法使い「そんな選ばれし者が各地にいるわけですよねー
一定の条件に合致し 女神の加護を受けた選ばれし者。
出自、背格好、性格、性癖、能力は さまざま。
勇者は 南の村からだよねー」
勇者「…ああ」
魔法使い「そんな 各地の勇者どもが 魔王さまを倒しにやってくる。
魔王さま めんどくさがりだから
いちいち相手してられない ってことで
私が作られたのですよ」
勇者「…面倒なら さっさと死ねばいいのにな」
魔法使い「あはは
死ぬのも死ぬで めんどくさいんだってさー」
魔法使い「簡単に言うと
たくさんの私が 各地の勇者の仲間になり
感情を揺さぶり 心を取り込む
心を取り込むために 特殊な魔法が私には組み込まれてるの」
勇者「おれは 取り込まれてなんかいない」
魔法使い「私をかわいいと 私を魅力的だと
そう思うような状況になるように
私に快楽を感じるように 勇者たちの思い通りになる そんな魔法。
勇者…、私のことかわいいと思ったでしょ?
女性にいじめられてる私を見て興奮してたでしょ?
それがあなたの 気持ちのつーぼっ」
勇者「・・・」
魔法使い「自分以外の男が知らないところで
自分が興奮する状況になってく
それも快感だったんだよねー?
戦士かわいそですぅー」
勇者「くっ…」
魔法使い「まぁまぁでも気を落とさずにっ
勇者だけじゃないからねっ
各地の勇者が 違う形で 同じように取り込まれてるからねっ
そんな勇者たちの末路が こちら!
おーぷん壁!」
勇者「…なっ…!」
そこに あったのは
透明な入れ物の中で液に浸かっている
頭 頭 頭 頭 頭 頭
あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたま
あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたま
あたまあたまあたまあたまあたまあたまあたまままままままま・・・・・・…
魔法使い「すごいよね!ね!」
勇者「なん…だよ…
これ…」
魔法使い「勇者とその仲間たちたちですっ
と言っても全てのじゃなくて
女神の加護が継続してる人たちや
何かしらのエネルギー源になる人たちですっ」
勇者「エネルギー…源…?」
魔法使い「そそ エネルギー源っ
勇者研究部門が研究に研究を重ねた結果
女神の加護やその他の精霊の祝福が
脳の特定部位にかけられていて
感情の起伏によって強まったり弱まったりすることがわかったのですっ」
勇者「・・・」
魔法使い「今 勇者は恐怖を感じてるよね~?
勇者の場合、恐怖を感じると女神の加護が弱まりますー」
魔法使い「勇者たちの気持ちを取り込みながら
各勇者の感情パターンなんかの情報を
私を介して集めてたのよー」
勇者「く、くそが…!!!!」
魔法使い「…
糞 は
お 前 ら 人 間 だ ろ … ?」
勇者「…ひっ…」
魔法使い「と、今みたいに
勇者がどんな対応に弱いのかなどの情報も分析してるのです!」
魔法使い「手短にいうと
それぞれの脳に液を介して
女神の加護が強まるような刺激を与え
強まったエネルギーを魔族社会のために利用しているのですっ
すばらしい技術なのですよっ
おかげで、田舎にある私の実家にも電気がきましたっ」
勇者「・・・
な、なぁ…。
おれも こうなr
魔法使い「なりますよ。確実に。」
勇者「う…」
魔法使い「心配しなくても大丈夫ですよ~
けっこう気持ちいいみたいですしっ
ほらっ、あそこの勇者なんて笑ってますよ?ね?」
勇者「うう…!」
魔法使い「もぉ~そんなに怯えた顔されてもねぇ…
決まってることだからねぇ…
あっ! そうだっ!
戦士と賢者のことも話さないとですね!」
勇者「う…?」
魔法使い「…残念ながら
戦士は息絶えたんだよ…
まぁでも…
勇者も何回も殺してたし いいよねっ」
勇者「ううう…
戦士…ごめんよ戦士…」
魔法使い「謝るなら最初からするなよクズが。」
魔法使い「で!
賢者は 精霊の加護を受けていたので
めでたく エネルギー源になることが決まりました~
なので まだ生きています~
ぱちぱちぱち」
勇者「…今は どこに…?」
魔法使い「会いたいですか?
ならすぐに用意できますけど?」
勇者「…あ
魔法使い「会いたいですよね!
でも…
ちょっと…変わっちゃったんですよね…
この話がちょっとショックだったみたいで…
…ま、まぁでも賢者も勇者に会いたいでしょうから連れてきますねっ」
ウゥ
ダァ
アー
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ
魔法使い「はい~
台車に乗せて連れてきたよー
ほら、賢者。勇者におはようはー?」
勇者「けん、じゃ…?
賢者「あー うーうー」
魔法使い「はいはいそうでちゅねー
久々の勇者でちゅねー」
勇者「…くっ…!」
魔法使い「勇者ったら目を背けるなんてひどいでちゅねー
ちょっと幼くなっただけなのにねー」
賢者「だぁーぁー」
魔法使い「あと
賢者の隣でシーツにくるまれてるのが…
戦士ね。」
勇者「あぁ……」
賢者「えへへへー」
魔法使い「そうでちゅねー
これでパーティーが揃いまちたねー」
勇者「・・・。
な、なぁ…魔法使い…」
魔法使い「なに?」
勇者「これから…
おれたちどうなるn
魔法使い「生首」
勇者「…う、うう…やd
魔法使い「なーまくび!なーまくび!」
賢者「あーうーうー♪」
勇者「うぅあぁあああ…!!!」
魔法使い「えーと…
…そろそろいいよね?」
勇者「…うううう……」
魔法使い「まぁ、ほんと痛みは無いから安心していいよっ
専用の機械
ユーシャプロセッサーで
スイッチ1つのちょちょいのちょいー」
勇者「…こんな馬鹿げた話がぁぁ……」
魔法使い「もしかしたら夢かも?
なんて思ってるうちに終わるからねー」
勇者「…たすけてくれぇ…!
女神さまぁぁ……!」
魔法使い「声は山彦にすらならずに むなしく響いた!
て事で 準備してくるから
勇者も賢者もちょっと待っててねっ」
勇者「ああああ…!」
賢者「あ~ う~」
勇者「…
賢者…賢者…」
賢者「う~…?」
勇者「賢者…。戦士に蘇生呪文かけてくれ…」
賢者「う~あ~…?
勇者「戦士が生き返ったら…
この鎖を壊せるかも知れない…
そしたら3人で逃げ出せるかも知れない…」
賢者「うー…」
勇者「だから…。なぁ…。
戦士に蘇生呪文かけてくr
魔法使い「無駄だよ勇者」
勇者「…!」
魔法使い「賢者はもう 呪文なんて唱えられない」
魔法使い「…
そんなに死ぬの…いや?」
勇者「…」
魔法使い「いやだよね…
だれだって死ぬのいやだよね…」
勇者「…」
魔法使い「…ねぇ。
勇者のこと逃がしてあげようか…?」
勇者「…
本当か…?」
魔法使い「うん。
勇者がどうしてもって言うなら
どうしてもたすけてってお願いするなら」
勇者「…。
…たすけてくれ…」
魔法使い「もっとちゃんと」
勇者「魔法使い、たすけてくれ」
魔法使い「もっとおっきい声で」
勇者「…。
おれを…おれを…
おれをたすけてくれ!!!
逃がしてくれ!!」
魔法使い「…わかった
勇者がそんなに言うなら…。」
勇者「…!
ううう…。魔法使い…。
ありがとう…
本当にありがとう…
魔法つk
《おれをたすけてくれ!!逃がしてくれ!!》
勇者「…なっ…」
魔法使い「ふっふっふっ…」
勇者「それ…おま…」
魔法使い「いやぁ~
一度使って見たかったんだよねぇ~」
勇者「おい…」
魔法使い「なつかしいでしょー」
勇者「おい…!!!
ふざけんn
《おれをたすけてくれ!!逃がしてくれ!!》
魔法使い「ふふ」
勇者「…くそ…
ちくしょう…ちくsy
《おれをおれをおれをたすけてく
おれをたすけおれをたすけてくれ!!
逃がしてお・お・お・お・お・おれを たすけてくれ!!逃がしてくれ!!》
魔法使い「ふふ」
勇者「…くそ魔族が…!!
くそ…。くそ…!!」
魔法使い「…冗談冗談」
勇者「…へ?」
魔法使い「約束は守る」
勇者「…ま、魔法使い…」
魔法使い「あとで…
賢者の代わりに
戦士に蘇生呪文かけておくからねっ
さっ!
勇者も賢者も隣の部屋でユーシャプロセッサーに入りましょうねー!」
勇者「あ…
いやだ…
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ…!!」
賢者「だぁ~う~」
魔法使い「もぉーわがまま言わないのー
ではではっ
オークさんたちっ
勇者たちを連れてってちょうだいなっ
あぁ~、戦士の死体はそのままにしといてねー」
オークさんたち「「「「おk」」」」
勇者「あ あ
あ あ あ
あああああ…!!!」
・・・・・・・
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・・
・
・
・
・
魔法使い「いっちゃったか」
ああ・・・・・・…
さみし
おわり
70 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2014/01/20 20:48:31 bLpzx.cg 24/26続いたのも読んでくれた人
レスくれた人ありがとー
続き書きたいと思いながら
思いついたのが
こんな感じのだけだったんよー
いたずら期待してた人すまんねすまんね。
71 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2014/01/20 20:51:06 l0hRBONs 25/26こわいよー
お、おつ!
72 : 以下、名無しが深夜にお送りします... - 2014/01/20 21:03:08 bLpzx.cg 26/26おつありがとー
今さらながら
蘇生呪文かけてくれ じゃなくて
蘇生魔法かけてくれ だったなぁと思いました