ループ後 病室
ほむら(これはいったいどういうことかしら……?)
ほむら(どっからどう見ても男の子じゃない)
ほむら(別人?)
ほむら(いいえ、ベッドには暁美ほむらの名札がある……)
ほむら(ということはループの過程で何かが起きたのかしら……?)
ほむら(いちど変身してみましょう)シュン
ほむら「え!ナニコレ!?」
ほむら(鎧?聖闘士●矢?!いいえ、それよりも私の声……)
ほむら「あーあーんん、ほむーほむらぁー(いつもより声が低い……) 」
ほむら「暁美、暁美ほむらです(男の子だから当然か……さすがは声優さんね……)」
ほむら(もう学校にいかなくっちゃ)
ほむら(……)ブルッ
ほむら(……おしっこ)
元スレ
ほむら「魔法少年??」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329492629/
先生「今日は転校生を紹介するぞー」
男子「センセー可愛い女の子がいいでーす」
先生「あー残念男だ。ただし美少年だがな」
女子<キャー
男子「えーまじかよー」
ほむら(早乙女先生も男になっていた……)
ほむら(つまりここは男女が入れ替わった世界?)
ほむら(ということはまどかも!?)
先生「おーし入れー」
ガラガラ
ほむら「あ、暁美ほむらです。よろしくお願いします」
女子<キャーキャーイケメンダワー
ほむら(まどかは!?)キョロキョロ
まどか(はっ……!?あの席、まさかあれがまどか!?)
休み時間
男子「よう転校生、なんかおまえ授業中ずっとまどかのこと睨んでなかったか?」
ほむら「え?そんなこと……(誰よこいつ)」
まどか「よしなよ、驚いてるじゃない」
まどか「あ、初めまして、僕は鹿目まどか。よろしく暁美ほむら君」ティヒ
ほむら「よろしく鹿目まどかさんくん」
ほむら(やはりこの子がまどか……男になっても可愛いわ)ホムホム
ほむら(とするとこのガサツな男子は……)
男子「ふん、まあいいけどよ」
さかや「俺は美樹さかやだ、よろしくな!転校生!」
ほむら「美樹さやか??」
さかや「あ?さかやだよ美樹さかや!なんでそんな女みたいな名前なんだよ!」
ほむら「ごめんなさい。よろしく美樹さかやさんくん」
ほむら(まぁわからないでもないわね……)
昼休み屋上
ほむら(男女が入れ替わった世界かぁ)
ほむら(やっていけるのかしら私)
ほむら(まどかは男になっても犯したいほど可愛いけれど……)
ほむら(今の私は、心は女の子でも体は男の子なのよね)ホムー
ほむら(BLかぁ……ん?あれは……)
ほむら(あの白い塊はQB。やはりいるのね。姿は変わっていないようだけど)
ほむら(奴らに雄雌の区別なんてなかったわね)
ほむら「おーい、インキュベーター」
ほむら(気づいたようね、奴なら何か知っているかもしれないわ)
トテトテトテ
QB「まさかいきなり正体がバレてビックリしたよ」
ほむら「えっ?ちょ……(こ、これはまさか!?)」
QB「キミはいったい何者だい?」(cv子安武人)
ほむら(中かぁー……)
QB「なるほど、実に興味深い話だね」(cv子安武人)
QB「キミは時間を操る魔法少女で、まどかの為にループを繰り返してきた」
QB「それが突然、魂だけが魔法少年の世界へ迷い込んできてしまったと」
ほむら「なに?魔法少年??」
QB「そうだよ。この世界では少女じゃなくて少年が魔法少年になるんだ」
ほむら「じゃあここではいったい何と戦っているの?」
QB「悪魔さ。魔女じゃなくてね」クークックッ
ほむら「悪魔……?」
QB「魔女がどの程度の強さなのかは知らないけれど、この世界の悪魔は」
QB「強いぜ?」クッークックッ
ほむら「その笑い方やめなさい、ころすわよ」
QB「まぁいいさ。キミもこの世界に来たんだから魔法少年として悪魔と戦ってもらうよ」
QB「もう鹿目まどかと美樹さかやには会ったようだしね」
ほむら「まって、まさかあなた」
QB「ああ、彼らとはもう契約済みだよ」
ほむら「くっ……」
QB「今日の放課後、魔法少年たちのリーダーの家で作戦会議が行われる」
QB「キミもそこに行くといいよ」シュタタ
ほむら「あっ!待ちなさいインキュベーター!」
ほむら(くそ!なにもかもが違う!)
ほむら(魔法少年のリーダー?作戦会議??)
ほむら(……行ってみるしかなさそうね)
ほむら(……)ブルッ
ほむら(……おしっこ)
放課後
まどか「僕びっくりしたよ、暁美くんも魔法少年だっただなんて」ティヒヒ
さかや「そうだぜ、言ってくれればよかったんだ」
ほむら「あの、魔法少年のリーダーって」
さかや「もうすぐだ。会ったらちゃんと挨拶しろよ。そういうのに厳しい人だからよ」
まどか「僕とさかや君もその人にいろいろと教えてもらったんだ」
ほむら「へ、へえ。(誰かしら?流れでいくと……)」
さかや「ここだ」
ほむら「ここは!?」
さかや「ちゃース!おつかれさんッス」
まどか「おつかれさまでーす」ティヒ
リーダー「……」ギロ
さかや(おい転校生!挨拶!)
ほむら「ど、どうもはじめまして、暁美ほむらといいます」
男性「キミが、新しい魔法少年かね?」
ほむら「は、はい!(なにこの威圧感。いいえ、このワイルドな金髪ロン毛は……)」
マミ「私は巴マミだ。歓迎しよう、新たな同士よ」
ほむら「やっぱり巴マミwwwwその顔でマミwwwwwww」
さかや「ちょ!てめえ何笑ってんwwwww」
マミ「……」
まどか「と、巴さんww僕ケーキ買ってきましたwww」
マミ「……いただこう」
ほむら「いただこうじゃねーよwwwww」
マミ「では、三日後に控えた魔王サタンとの決戦に向けて作戦会議をはじめる」
ほむら「魔王サタン?」
さかや「ああ、史上最悪にして最凶の悪魔、魔王サタンが三日後にこの街にやってくるんだ」
ほむら(ほむ、ワルプルギスの夜と似たようなものかしら)
ほむら(けれど三日後とは急ね)
まどか「暁美君が入ってくれたから楽勝ですね、巴さん」
マミ「ああそのことについてだが、もうこっちで隣街の魔法少年を呼んであったのだ」
さかや「へえ、さすが巴さんっすね」
マミ「もうそろそろ来ると思うのだが……」
ガチャ
少年「おう、来たぞ巴」
少年「お!ケーキじゃねーか!いただき」
マミ「紹介しよう、彼が隣街の魔法少年、佐倉杏(サクラキョウ)だ」
佐倉「よろしくな!クソガキども!」ムシャムシャ
さかや「チーッス……美樹さかやだ」ヤンノカコラ
まどか「鹿目まどかです」ティヒ
ほむら「マミよりましか(暁美ほむらです)」
マミ「……」
その後、私たちは近くで発生した悪魔アザゼルとの戦いに挑んだ。
QBの言ったとおり悪魔は並みの強さではなかった。
あのワルプルギスと同等か、それ以上かも。
しかし、それより以上に魔法少年たちは強かった。
さかや「はあ!ていやっ!」ザシュ!ザシュ!
まどか「さかや君!うしろ!」キュィイイン
佐倉「うおりゃあああああああああ!!」ズプシュ!プシャァ!
マミ「ふははは!いきますよ!ティロ・フィナーレ!!!」ドゴォオオン!
強い。これが魔法少年。
これが悪魔と戦い続けている彼らの力。
その強さにあっけにとられていた私は、
呆然と手榴弾を投げることしか出来なかった。
ピュー…ドカーン!!
マミ「……」プシュー
まどか「巴さーんwww」
さかや「おいてんめえwww」
佐倉「マミるなwww」
だが魔王サタンは、より以上に強いという。
病院
恭子「あ、来てくれたんだ」
さかや「どうだ?調子は」
恭子「うん、すごく良いよ。リハビリも順調だし」
さかや「そっか、それはなによりだ」
恭子「ホント奇跡よね。またバイオリンが弾けるだなんて」
さかや「なあ恭子」
恭子「なあに?」
さかや「あの……俺さ、実はもうすぐ……」
さかや「いや、あれだ!仁とはどうなってんだ?」
恭子「志筑君?」
さかや「ああ、仲良くやってんのか?」
恭子「実は昨日ね……告白されちゃったんだ……」
さかや「へ、へえ!そうか!それで付き合うのか?」
恭子「うん……」
さかや「そうか!……よかったな。それでいい」
恭子「あ、あのね、さかや君」
さかや「じゃあ俺帰るわ!いろいろとやんなきゃいけないことあるし」
恭子「ごめんね……さかや君」
さかや「バーローwwそんな顔すんなよwww」
恭子「……うん」
さかや「じゃあな、幸せになれよ」
パタン
仁「いいのか?」
さかや「ああ。これでいい」
仁「おまえ……。俺は!」
さかや「あいつのことは頼んだぞ」キッ
仁「さかや……」
さかや「おまえが守ってやれ」パタパタパタ…
仁「バカヤロウ……!」
まどか宅
たく美「おにーたん、まどうかおにーたん」
まどか「すごいすごい!いま僕のことお兄ちゃんって!」
母「そうね、どんどん喋れるようになってきてるわ」
母「本当に、一時はどうなることかと……ううっ」
まどか「もう、泣かないでよお母さん」
父「まどか、ちょっといいか」
まどか「なに?お父さん」
父「おまえ、俺たちに何か隠してないか?」
まどか「え?何も隠してないよ?」
父「……」
まどか「どうしたの?何か変だよお父さん」ティヒヒ
父「おまえは……まどかは自慢の息子だ!」
父「妹思いの良い兄貴だ!」
父「なのに俺は、おまえがどこかに行ってしまいそうで……」
まどか「……」
まどか「どこにもいかないよ」ティヒ
まどか「いつまでもお父さんとお母さん、たく美ちゃんのそばにいるから」
父「そうか……そうだな」
まどか「うん。おやすみなさい」
パタン
まどか「……ごめんなさい」
とあるスイーツ店
女客1「見て見てwwあそこの男の客www」
女客2「ちょwケーキてんこもりwww」
マミ「はふっ!はふっ!はふっ!」
マミ「……んまい!」
店長「お気に召されましたか?巴様」
マミ「ああ、さすがは私が五つ星を付けた店だけはある」紅茶ズズー
店長「恐れ入ります」
マミ「ところで店長。次の新作はいつ出る予定かね?」
店長「そうですね。一週間後に季節限定のスペシャルケーキが出る予定で御座います」
マミ「そうか……」ハフッ!ハフッ!
店長「是非、巴様にご試食を……」
マミ「それは無理だな」
店長「は?」
マミ「いや、今日はこれを置いていかねばならないからな」スチャ
店長「こ、これは幻のゴールドスター!!」
マミ「これでこの店は六つ星、殿堂入りだ」ズズー
店長「巴様……?」
マミ「うまかった。それじゃ」ガタッ
店長「巴様!」ダッ
マミ「何だ?」
店長「席は!あのお席はいつまでもあなた様のお席で御座います!」
店長「私どもはいつまでも巴様のご来店をお待ちしております!」
マミ「ふん、好きにしろ」カランカラン
店長「ありがとうございました!」ペコ!
学校屋上
QB「どうしたんだい暁美ほむら、こんなとこに呼び出して」(cv子安武人)
ほむら「あなたに一つ聞きたいことがあるのよ」
QB「はは、なんだい?」
ほむら「一昨日、初めて魔王とやらと戦ったわ」
ほむら「とても強かった。信じられないくらい」
QB「アザゼルかい?下級悪魔だよ、あれ」クークックッ
ほむら「でね、みんなと倒しはしたけれど、グリーフシードは落とさなかったのよ」
ほむら「魔法少女はソウルジェムが濁り切ってしまうと魔女化してしまう」
ほむら「それを浄化するためには魔女が落とすグリーフシードが必要なのよ」
ほむら「この世界では、魔法少年たちはいったいどうやって」
QB「そんなものは存在しないよ」
ほむら「え?」
QB「確かに魔法を使えばソウルジェムは濁るよ」
QB「でもそれが何だっていうんだい?」クークックッ
ほむら「何って……あなたね!」ガシッ
QB「いいかい?この星はボクたちの実験場なんだ」
QB「魔法少年たちはボクたちの実験動物にすぎないんだよ」
ほむら「実験動物……?あなた何を言って」
QB「もちろん無理矢理ではないよ」
QB「彼らは彼らの願いと引き換えに、自ら望んで実験動物になったんだ」
QB「ボクは彼らの濁り切ったソウルジェムが砕け散る瞬間を待っているだけ」
QB「そのときに得られるデータを採取するのがボクたちインキュベーターの仕事さ」
ほむら「そんな!それじゃあ悪魔は?悪魔はどこから!?」
QB「実験場って言っただろ?ボクたちが送り込んでいるに決まってるじゃないか」
ほむら「そんなの……それじゃあソウルジェムが砕けた彼らは!」
QB「完全消滅だね。魂そのものが輪廻から外されるよ」クククク
ほむら「なんて……こと……」
QB「いいかい?ソウルジェムが砕け散る瞬間は君にも見せてあげたいぐらい綺麗なんだよ!」クワッ
QB「あの輝き!クククク!あの輝きが君たちみたいな下等生物から生まれるなんて!」ゲラゲラゲラ!
ほむら「……」フラ
QB「ん?どこにいくんだい?暁美ほむら。エフッエフッ!まだ話はエフッエフッエフッ!」
QB「ゲーラゲラゲラゲラゲラ!ゲーラゲラゲラゲラゲラ!」
決戦前夜 街
佐倉「ほら、飲めよ」シュ
ほむら「ありがと」パシ
佐倉「いやあ、今の戦いはちっときつかったな」
ほむら「ごめんなさい、足を引っ張ってしまって」
佐倉「そんなことねーよ。あの時間を止める能力だっけ?」
佐倉「あれがないとマジやばかったわ。サンキュ」
ほむら「……」
佐倉「……なあ」
佐倉「おまえ、いったい何者だ?」
ほむら「え?」
佐倉「いや、おまえが魔法少年ってのはわかるんだ。けど何か違う」
佐倉「なんだろな、ハーツの輝きが感じられねーんだわ」
ほむら「ハーツ?」
佐倉「魔法少年の鎧だよ。あれがハーツ。それは魂、ソウルジェムに直結していて力を放つんだ」
佐倉「ライオンハーツ、男特有の魂にな」
ほむら「……いいわ、全て話しましょう」
佐倉「魔法少女か……」
ほむら「無理に理解しなくてもいいわよ。信じられないと思うから」
佐倉「いや、信じるよ。そういう世界もあるかもしれないからな」
ほむら「意外ね、杏子とは大違い」
佐倉「はは、杏子か。変な感じだな。でも……その魔法少女とやらも戦ってるんだな」
ほむら「ええ、私のループのせいでね」
佐倉「そうだけどさ。俺たちだけだと思ってたよ」
佐倉「こんな馬鹿みたいなことやってんの」
ほむら「……あなたたちは、自分がどうなるか知っているの?」
佐倉「ああ、みんな知っているさ。契約のときに聞かされたからな」
ほむら「……馬鹿よ、あなたたちみんな」
佐倉「ああ、おまえらもな」
佐倉「明日、魔王サタンとの戦いで俺たちは消滅する」
佐倉「だが、おまえだけは消滅させない」
佐倉「いや……しないのかもな」
ほむら「しない……?……まさかっ!?」
ほむら「ここでも暁美ほむらのループ現象が起きているということ?」
佐倉「ああ、それでなんとなく全てが繋がる」
ほむら「ふふふ、ほんと、杏子とは大違いね。ふふふ」
佐倉「な、なんだよ。そんなに杏子って奴はダメなのか?」
ほむら「いいえ、そっくりよ」
ほむら「明日、私は自分が出来るだけのことをやるわ」
ほむら「ループの発生原因が例えあなたたち全員の消滅だとしてもね」
佐倉「おいおい、もしそれでサタンを倒してしまったらどうするんだ?」
ほむら「それは……。そのとき考えるわ」
佐倉「はは、変な奴だな、おまえ」
ほむら「がんばりましょう。佐倉杏」
佐倉「ああ、頼りにしてるぜ。暁美ほむら」
その日の早朝、空に巨大な門が出現した。
街は大騒ぎになり、一斉に避難が始まった。
国から戦闘機が出撃したが、門の隙間から出てきた下級悪魔によって一瞬で殲滅された。
下級悪魔たちは門を守るかのように、魔王を出迎えるかのようにして、静かに時が流れた。
そして正午ちょうど、身の毛のよだつ轟音と共に門が開き、最悪が、訪れた。
まどか「はあぁぁぁ……!」キュン!
まどか「いっけぇえええええ!!!」シュバババババ!ドン!ドン!ドン!
さかや「ふぅうううううううう……」ギン!
さかや「はぁっ!はぁっ!!!」シュキン!シュキン!ブシャアア!
強い?最凶?魔王?
ううん、そんなモノじゃない。
そんな「モノ」じゃなかったんだ。
ドン!グシャア!
佐倉「ぐはあ!」
佐倉「くっ…そぉぉおぉぉおうるあああああああああああ!!!」ガシュン!ガシュン!ガシュン!
マミ「ふは……ふはははっはははhっははははh!!!!!」ズサァ!チャキン!
マミ「とっととイケよ……」ギュインギュインギュインギュイン
マミ「……ティロ・ファイナル……」チュン……ドゴオオオオン!!
それは全てを拒絶する存在。
それは全てを絶望へと誘う闇。
それは「最」たる純粋な「悪」そのものだった。
シュ……ンン
さかや「え?」
ブッシュゥ……
さかや「うっぎゃああああああああああ!!!!!」ボタボタボタ
まどか「さかゃ……さかや君!!!」
さかや「あし……!俺の足が……!ぐっそおおおおおおおおお!!!!」
まどか「さかや君!!!うわああああああああ!!!!」
そして開始十秒も持たなかった私は、体をビルにめり込ませたまま、
朦朧とした意識の中で、彼らを、幾度となく拒絶されては立ち上がる魔法少年たちを、
ただ、見ていることしか出来なかった。
ドーン!ゴゴゴゴゴゴゴ!ドン!ドーン!
QB「どうだい、綺麗だろ?暁美ほむら」(cv子安武人)
QB「彼らの戦う姿、まるで愚かなイカロスのようじゃないか」クークックッ
ほむら(あなた……あなたは絶対……ゆるさない……)
QB「あ!見てごらん!美樹さかやが消滅するよ!おっと続いて巴マミもだ!」ゲーラゲラゲラ
QB「キミはラッキーだよ暁美ほむら!」ニタァ
ほむら(ゆるさ……ない……)
QB「ん?もう言葉も出ないのかい?弱いね、キミは」
QB「あれあれー?まどかまで消滅しちゃったよぉ!」パチパチパチ
QB「残りは佐倉杏だけだね」ニヤニヤ
ほむら「きょ……ぉ……。きょう……!杏!!!」
そのときだった。
QB「ん??なんだい?あの光は」
三つの光が、その赤い戦士を包んでいった。
ひとつは鎧、ひとつは羽となり、そして最後のひとつは……
QB「なんだい!?いったいなにが!くっ!」マブシイ!
QB「まさか!あれが特異点だった佐倉杏の力??」ガクブルガクブルブル
QB「あああのああの槍わわわhhhh神槍グnグぅうへえぇええええ!」ピュウー
そして暗い空に、一筋の赤い光が走った。
ほむら(ここは……どこ?)
ほむら(さむい……暗い……)
ほむら(ん……あれは……?)
パアアア
ほむら(杏!みんな!)
ほむら(え?待って!行かないで!杏!杏!)
ほむら(杏!)
キランッ
……チャン……むらちゃん……「ほむらちゃん!」
ほむら「杏!……ぅあれ?」
まどか「あーよかった!ほむらちゃん!」
さやか「おー平気かほむらー」
ほむら「わ、私……ここは私の……部屋??」
ほむら「どうしてみんな……」
まどか「ほむらちゃん今日学校休んでたから、みんなで様子を見にきたんだよ?」ティヒ
ほむら「学校……?私……」
さやか「そんなことよりさあ、杏子に謝れよーほむら」
ほむら「杏子……?そう言えばどうしてあの子、部屋の隅で震えているの?」
さやか「はあ?おまえが変なこと言い出して無理やり杏子のパンツ剥ぎ取ったからだろー」
ほむら「え?……えー!!」
ほむら(確かに左手にはイチゴのパンツが!)
さやか「そしたらいきなり鼻血吹き出して倒れるって……どういうことよ?」ジトー
杏子「かっ返せよぉ!」ウルウル
ほむら「ほむ。でも意外ね、杏子がこんなパンツ履いてるなんて」
杏子「いいからパンツ返せよぉ!」ウルウル
ほむら「わかったわよ、ほら」ポイ
杏子「うう…」ハキハキ
杏子「ヘンタイ……変態ほむら! バカほむら!バカほむら!」グスン
ほむら「バカバカうるいわよ、子供パンツ」
杏子「バーカ!バーカ!バカほむら!」イー!
さやか「ほらほら痴話喧嘩始まったからまどかはこっちこようねー」ギュー
まどか「ちょっとさやかちゃん///」
ほむら「誰が痴話喧嘩よ!私はまどか一筋なんだから!」ギュ
まどか「うへぇー」
杏子「こっちだってごめんだね!さやかのほうが可愛いし!」ギュ
さやか「うへぇー」
マミ「あらあら、みんな楽しそうね」カチャカチャ
まどさや「マミさん助けてー」
ほむら(ん……?私右手に何か持っ……!)
マミ「ケーキと紅茶が入ったわ。みんなでいただきましょう」
まどか「はーい。ん?どうしたの?ほむらちゃん」
ほむら「……なんでもないわ」プイ
マミ「私ね、さっきの暁美さんの話もっと聞きたいわ」
さやか「またですかーどうせあんなの作り話ですよー」
杏子「もうパンツはヤダからな!バカほむら!」
まどか「ティヒヒ、でも私も聞きたいかな、面白かったし。魔法少年」
そう、それが夢だったのか現実だったのか、実際の所は私もよくわからない。
ただ、私にはもう時間操作の能力は失われている 。
ここは、そういう世界だった。
けれど、それでも彼らとの出会いは……
ほむら「わかったわ」
まどか「やったー」
ほむら(……あったんだよね、杏)ギュ
杏子「ん?ほむら、おまえそのロザリオ」
ほむら「そこには魔法少年という男の子たちが…」
おしまい