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女騎士「おばあちゃんが言っていた。世界はこの私を中心に回ってる」(第8部死)
女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」(第8部誤)
≪あらすじ≫
「おまえたちの言う『丘の向こう』なんざ、とっくに私が焼いてやったわ!!」
元スレ
女騎士「私は最初っから最後までクライマックスだぜえ!!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1386173838/
女騎士「ごきげんよう息子よぉー、やはり同じ森の中でもエルフどもの国は先進的でいいものだあ」
息子「ごきげんよう、母様」
娘「お兄ちゃん……明後日には包帯が取れるそうですわ、母様」
ほ子「……こんにちは」
女騎士「いやぁー、大した事なくて良かった良かった。今日はこの私が見舞いに来てやりましたよ」
息子「母様……」
女騎士「御大将も本国ほっぽり出してどこで何やってんだか……あなた達はお互いにもっとマトモな金持ちを見つけなさいな」
娘「きっと叔母様とお見合いだわ」
息子「叔母様はマトモじゃないのかな……?」
女騎士「異性とわかれば魔物だろうが両生類だろうが所構わずおっぱじめる、人間の性の乱れを体現した哀れなカタツムリ女なの……」
ほ子「こわい……」
娘「あんなに綺麗な人なのに……」
女騎士「あなた達も気を付けなさいな、美貌はこの私から継いでいるとはいえ……若いうちから勉強に励みなさいね」
息子「勉強……」
ほ子「……べんきょう」
娘「……お母様、お母様はどこでお勉強したの?」
女騎士「は? 学校」
息子「ぼ、僕たち……」
娘「学校……行った事ない……」
女騎士「」
女騎士「えー……学校……行きたいのぉ?」
娘「ほ、北西じゃ小さい子はみんな学校行くんだって、この子が……」
ほ子「おうち、かえったら……また行きます」
女騎士「だって私より読み書きだってできるじゃーん……」
息子「……た、楽しそうですし」
女騎士「面白くねーよあんなとこー、こぞってアホガキとアホ公務員をぶちこんで小便で煮込んだスカンクのゲリ鍋だぞ」
娘「みんなで揃ってご本を読むのよ」
息子「みんなで揃ってフットボールをするのです」
女騎士「あなた達にはこいつらがいるじゃないの」
エルフ近衛兵「若様!! ご本を読みましょう、エルフのヒョロガリじゃなく肉付きのいいケンタウリの女がたくさんですよ!!」
エルフ騎兵「お嬢様!! みんなで揃って遊びましょう!! まず面子を四人集めてください、牌をジャラジャラしましょう!!」
秘書「え、えっと……単位を取る時は極力めんどくさくない講義を選んで……」
息子「……ちょっとちがう」
娘「学校のフットボールでもお金のやりとりするの?」
ほ子「……」
女騎士「不健全な連中だなぁ、私をもう少し見習うがいいカスどもめ。学校生活というのはな……
友達を見つける事に意義があるのです。オーケイ?」
秘書「」
~10年前~
女騎士14歳
バカ女「あー、学生生活は楽しいわ!!」
アホ女「楽しいわったら楽しいわ!! 転校したては楽しいわ!」
クソ女「さっすが田舎!! 女学生ってだけでイモ男どもが寄ってくるのだわ!!」
バカ女「あらー!! 見るだけで目が腐りそうなコミュ障女がいるのだわー!!」
女騎士「……」
バカ女「成績だけはやたらいいけど、人間あーなったらおしまいねー!!」
アホ女「また講義が終わったらブチョブチョのグジョグジョにしてやりましょう!!」
クソ女「そうしましょう!! いつものように奴のカバンをメタメタに荒らしてやりましょう!!」
バカ女「どうせ冴えないボンクラ貴族が、タテマエの為に入学させたに決まっているのだわー!!」
クソ女「どうせ卒業したってアテクシ達中央出身の才女のように上流社会に届きゃしないのに不憫なのだわー!」
アホ女「とりあえず学年シメてやりましょうかー! シメましょうったらシメましょう!」
バカ女「地方のぞうきん女ども、アテクシ達の生気に溢れる力に愚民どもをひれ伏すがよいでしょう!」
女騎士「(また名前書き間違えちゃった……私の名前なんだっけ……)」
ぞうきん女「やめて……もう、もうやめて……」
バカ女「もっとアテクシ達の暴慢なる力を恐れるのだわ!!」
アホ女「もう一発、近所の工廠の近くの川で汲んできたきったねー水を浴びるのだわ!!」
ぞうきん女「きゃあっ!!」
クソ女「背中に近所の川で釣ってきたザリガニをぶちこんでやるのだわ!!」
ぞうきん女「嫌ァー!!」
バカ女「オラァー!!」
ぞうきん女「ぎゃうっ!!」
バカ女「アテクシのこのシャドーボクシングで鍛え上げられた右フックで苦しむがいいのだわ!!」
女騎士「……」
アホ女「あっ、あそこに見えるはガリ勉ですわ!!」
クソ女「たっぷり近所で貰ってきた牛糞をカバンに詰め込んでやりましたわ!! えんがちょですわ!!」
バカ女「ほんと学生生活は地獄ですわァー!!」
クソ女「毎日違うカバンで登校してくるだなんて、精いっぱいのオサレのつもりでしょうが無駄でしてよォー!!」
ぞうきん女「お願いぃ……やめてぇ、許して……」
バカ女「あぁ~、そそりますわぁ!! 特に意味のない暴力というのはこの上なく心地よいですわ!!」
アホ女「この生産性のない不毛な行為はやっぱりやみつきになりますわねぇ~!!」
クソ女「コミュニティの外にいるクズを虐げるのはどうしてこんなに楽しいのでしょう、楽しいわったら楽しいわぁ!!」
ぞうきん女「お願い……か、カバン……あのカバンだけは返してぇ……」
アホ女「きっと今頃地下の汚水に漂っていますわぁ!!」
バカ女「オーホホホ!! 私は知らなくってよー!!」
クソ女「私も知らなくってよー!!」
アホ女「私も知らなくってよー!!」
ぞうきん女「ウソ、ウソよぉ……また……あなた達が……ヘンな事したんでしょう……」
バカ女「オーホホホ!!」
ぞうきん女「私のロッカー……カバンのかわりに、牛糞が詰まってたんだから……!!」
クソ女「オーホホ……ホ……?」
バカ女「あら……楽しい学生生活なのに、彼女は来ていませんの?」
クソ女「先ほど廊下で生徒指導の教官とシスターにフロントスープレックスで指導されてましたわぁ、きっとどこかでヘマりましたのねぇ!!」
バカ女「愚かですこと!! アテクシ達とは所詮共感し得ないゴミでしたのね!! 血筋にオークでもいたんでしょう!!」
クソ女「オーホホホ! 今日も慈善活動に勤しみましょうか!!」
女騎士「……」
クソ女「オーホホホ!! 今日はあの女にアテクシが指導をしてさしあげましょうかぁー!!」
バカ女「では、今日は二手に分かれて活動いたしましょう!!」
クソ女「分かれましょうそうしましょう!!」
バカ女「くそ田舎に最先端の旋風を吹かせてやりましょう!!」
女騎士「……」
シスター「皆さんに悲しいお知らせがあります……親愛なる我らが子羊が、昨日のうちに二人も……二人も……」
バカ女「」
バカ生徒「やだーこわーい」
アホ生徒「きっと変質者よー、女性器を切り取られて釘で壁に打ち付けられてしまうのよー」
バカ生徒「きっと魔王軍のクズどもよー、馬糞を食べさせられながらお尻を瓶で壊されてしまうのよー」
バカ女「……」
シスター「一人は……おうちに火を点けられて……ひどい姿で発見されました……もう一人は、まだ見つかっていません……」
バカ女「」
女騎士「シスター、つまんないのでもっと面白い話してください」
シスター「そうですね、それじゃあ来週のG1の予想でもしましょうか」
バカ女「なっ……」
シスター「どうかしましたか? 席につきなさい」
バカ女「ひっ……人が……し、死んでますのよ……? それに、一人は見つかってないって……あのぞうきんだって、今日は学校に来て……」
シスター「どこかで男の人相手にお小遣いでも稼いでいるんでしょう、席につきなさい」
バカ女「」
バカ女「……」
女騎士「……」
バカ女「カバンがありませんわ……」
女騎士「はあ……」
バカ女「つっ、つまらない報復なんかしやがってッ!! わかってるんですわよ、腹いせにあんたがやったんでしょうッ!!」
女騎士「痛っ、痛い!! 痛い、やめて!!」
バカ女「このアマッ!! 毎日寝る前に腕立て伏せ10回をかかさずこなすアテクシの無慈悲なまでの威力のパンチを食らえ!!」
女騎士「いやっ、助けて……きゃあ!!」
バカ女「床舐めて謝れ!! カバン返せ!! こいつ!!」
女騎士「きゃあー! きゃあー! きゃあー! 死ね!!」
バキューン
バカ女「おぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」
女騎士「きゃあー! きゃあー、怖いわ! きゃあー!」
バカ女「ちょっ……待っ……!!」
女騎士「ごめんなさぁーい! たすけてぇー!!」
バカ女「じっ……実銃……! が、学校に……あ、あなた……」
女騎士「きゃあーたすけてー。きゃあー」
バカ女「ひっ……!!」
女騎士「……」
バカ女「やっ、や、やめなさい……そ、それ、それしまいなさいよォ!! それえ!!」
女騎士「これはただの水鉄砲ですぅ、変な人に襲われた時の護身用ですぅ、
ちょっと威力が高めで火薬を使って鉛の弾を押し出すタイプの水鉄砲なんですぅ」
バカ女「」
バカ女「(い、いかれてますわ……あ、あの、あのガリ勉女……)」
バカ女「(ま、まさか……まさか、あの女が……アテクシのお友達を……?)」
バカ女「(……い、いくらなんでも……そんな北西の推理小説みたいなことがあるわけ……)」
バカ女「(しかし……見てらっしゃい……きっと、警察も動いてますわ……学校内に捜査の手を何としても……)」
バカ女「(……もしかして、あの女……あの日はぞうきん女のカバンと自分の物をすり替えていたとすると……)」
バカ女「(アテクシがチョッカイかける度に……どこかから……カバンをくすね……)」
バカ女「(ああ、ばかばかしい……早く家に帰ってシャワーでも浴び……)」
ぞうきん女「おひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwwwwwwwww」
バカ女「」
ぞうきん女「これから毎日家を焼こうぜ!」
バカ女「(おうちが燃えてますわ)」
ぞうきん女「あばばばばばwwwwwwwwwwwwww」
バカ女「きさまあ!!!!」
ぞうきん女「あぺぺぺwwwwwwwwwwww」
パパ「あっはっは、領主様のご厚意でこんなにいいお部屋を用意していただいたぞぉ」
バカ女「お、お父様ッ……あの、あのぞうきん頭の女は!?」
パパ「んー? パパ仕事で忙しいから家族の事を顧みる暇はないぞぉー? パパ忙しいからなー!」
バカ女「パパァッ!!」
パパ「パパなあ、今日はパパちょっと教皇領の人の接待しなきゃいけないんだー、連合のゴミどもが最近うるさいからなー」
バカ女「パパ、お願い……話を聞いて……」
パパ「ごめんなー、忙しくてなー、あー仕事仕事」
バカ女「パパァ……」
女騎士「……」
バカ女「……何ですの」
女騎士「ち、ちょっと……お話しが……」
バカ女「ア、アテクシにはありませんわ……あっちに行っててくださいまし」
女騎士「で、でも……」
バカ女「何だって言うんです!! ざまあみろとでも言いたいんですか!?」
女騎士「あう……」
バカ女「……ううううっ……!! ぜんぶ……ぜんぶ燃えてしまったんですのよ……全部……全部」
女騎士「燃えちまったんだよ!! 全部燃えちまった!! どうしてくれるんだこの雌豚がよォー!!」
バカ女「」
女騎士「テメェがあんなトコにすーぐ燃えちまうボロ家ブッ建てたりすっから、私の秘密基地が燃えちまったじゃあねーか!!」
バカ女「えっ何それは」
女騎士「しらばっくれてんじゃあねーぞてめー、畑もまるまる焼けちまった……先輩から譲ってもらった大事な畑だったのによぉー」
バカ女「ア、アテクシは家が……」
女騎士「時価いくら分だと思っていやがる!? テメェみてえな貧乏人の家の何軒買えると思ってやがんだビチグソがァー!!」
バカ女「アテクシの……せい!? そんなわけない、放火に遭ったんですのよ!? 放火魔のせいじゃ……」
女騎士「帝都のクソビッチは頭脳がマヌケかあ!? そんなら今すぐ目の前に放火魔連れてこいやゴミが!!
無理だろォ!? したら悪ィのは全部テメェだ!! 私に対して責任を負え!! カネだ、カネ持ってきやがれ!!」
バカ女「む、ムチャ言わないで……」
女騎士「どこがムチャなんだァ? てめー、私が二年ダブってるからってナメてやがんのかァ? 殺すぞマジで。」
火ィ点けられるような事してっからだろォがよォ!! どうしてくれんだ、テメェのせいで私の小遣いがパアだぜ!!
姉貴一晩置いとけば丁度いい稼ぎになる穴場だったのによぉー……講義終わったらまた来るぞ、逃げんじゃねーぜ」
バカ女「」
女騎士「おうテメェ、ジャンプしろや」
バカ女「も、もう、それ以上持ってないわ……」
女騎士「しけてやがんな。こんなんじゃ二日もたねえよ……夕方までに五万な」
バカ女「ゆ……夕方!? あ、明日じゅうじゃ……」
女騎士「夕方だよ……明日じゃ駅前のケーキ屋までエクレア買いに行けねえだろ? あそこ定休日なんだよ」
バカ女「ご、五万だなんて……も、持ってない……」
女騎士「この放火野郎が……てめぇが家燃やされるような事すっから、私の財産まで燃え広がって……」
バカ女「……」
女騎士「聞いてんのかブタ!! カネがねえなら一晩駅前で体でも売ってこいや!! 死にてえのか!!」
バカ女「ひいっ……」
シスター「あらー、お取込み中? ちょっといーい?」
女騎士「……何ですか」
シスター「いつものですよ、いつもの……午後の講義始まるまえに、ね?」
女騎士「あー、申し訳ないんですけどしばらく閉店なんですわ。悪いんすけど」
シスター「え……どうしたの!? バレたの!?」
女騎士「違いますよ……ほら、帝都じゃ違法だけど、ここじゃまだ合法じゃないですか……
例の宿無しのコイツです。コイツが燃やしやがったんです。かくかくしかじか」
バカ女「」
シスター「……チッ」
バカ女「あ、あの……な、何の……話……」
シスター「あなたとは楽しい学校生活が送れそうね。ペッ!!」
バカ女「」
バカ女「(全部……)」
バカ女「(ぜ、全部……あのぞうきん女のせいですわ……)」
バカ女「(ナマイキに……は、反撃のつもり……? 死んだ魚の目ぇしやがって……!!)」
バカ女「(ア、アテクシは……中央の文官の娘ですのよ……? 田舎の領主のガキなんかとは……)」
女騎士「おい」
バカ女「……」
女騎士「あいさつ……何様だてめえ!!」
バカ女「がぉぷ」
女騎士「利子追加。明後日までに二十五万。腹パンとセットな。後で焼却炉こいや、おしおきだ」
バカ女「い、嫌……あ、熱……熱いのは……」
女騎士「葉っぱさん達はもっと熱かったんだぞォー? 私のお財布に入るお金になるはずだったのに……
テメェときたら、二束三文にしかなんねぇクソみてえな貴金属だのしか持ってこねえ。
パパからくすねてくんならアルヴライヒの口座まるごととか持って来いよ、ざけてんのか? あ?」
バカ女「う……ううっ……」
女騎士「やっぱ体で商売しよっかぁ……テメェと一緒にいた三匹のうち一人は、今でもお仕事頑張ってんだぜえ?」
バカ女「は……?」
女騎士「昨日見に行ったんだけどさァ……四つん這いで、豚の餌食ったブタのクソ食ってやがって。クセえのなんのって……
駐屯部隊の便器になったと思ったら、わずか2週間で豚小屋行きだ……軍人ってのはすぐガキ使い潰しちまうんだから……」
バカ女「……」
女騎士「……ま、その件は追々考えるとしてだ。明日から、テメェの住まいは学校の寮だ」
バカ女「え……」
女騎士「……姉妹制度ってさぁ……あるだろ? 知ってる筈だよなァ、先輩後輩が互いに指導し合うってやつだよ」
バカ女「」
女騎士「これからはよぉー……付きっ切りで『指導』してやるよぉ……都会から来たバカって面白そうだしなあー……」
バカ女「あ……う……」
女騎士「ほら、ブタさんになるか、私の妹になるか。どっちがいい? ほら、答えろよ。ブーブー」
バカ女「お……」
女騎士「ぶーぶー」
バカ女「お……姉様……あ……ああああ……」
女騎士「何だよォー、泣くほど嬉しいのかよぉー……クックク……仲良くしようじゃあないか、豚女がよぉー」
バカ女「う……ううああああ……」
女騎士「ククク……すっかり私にホの字ってかあ? 後輩ちゃんは可愛いねえ……ははははは!!」
女騎士「……」
息子「お、終わり?」
女騎士「終わり。飽きた」
娘「ぞ、ぞうきん頭の人は!?」
女騎士「知らねえ。卒業する前に警察に捕まって……死んだんじゃねーの?」
娘「バカ女が……お母様の後輩……この子のお母様なの?」
ほ子「……」
女騎士「苦労したぞお、あのバカを矯正するのには骨が折れた。実際何回か色んなとこの骨をへし折ってやったもんだ」
息子「……なんだか想像できないな」
娘「あの人、すっごく真面目で強そうなのに」
女騎士「私が教育してやったから、あそこまで逞しくマトモに仕上がったのだ。
頭おかしいのは治らないでしょうが、安心しなさい。子供のあなたに罪はありません」
ほ子「……おかあさま、おばかさまだったの」
女騎士「そう、だからあなたが支えてあげなさいな。お馬鹿だから」
ほ子「がんばります、きしさま……」
女騎士「いい? お友達の作り方、わかったでしょ? 分かった人、はーい!」
ほ子「は、はあい……」
息子「学校って、バカばっかりなの……?」
女騎士「気づいたか……別に仕事に就くんだったらコネでも構わんのよ? わざわざ大学通うなんて無駄の極みなの」
娘「む、無駄な事ない……と思います……大学って、専門のすごいお勉強するところなんでしょ……?」
女騎士「このクソデブ見てみろ!! 個人のスペックが足りねえからコネで入ったにもかかわらずニートだぞ!?」
秘書「ひぇ!?」
女騎士「専門の知識なんか身に着いたところでどうする!! 私のように個人が秀でていなければ意味はない!!
私なんぞ読み書きが不自由でもあなた達をこうして産んで相手をしてあげてるでしょうが!!」
秘書「(大卒なめんなくそが!! くそが!!)」