1 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:00:04.68 6VbZjwHY0 1/37

幼まどか「じゅうがつみっかってなんのひなの?」

詢子「あたしやパパにとって一番大切な日だよ」

幼まどか「いちばんだいじなひなの?」

詢子「そうさ。この日は一番嬉しくて、幸せな日なのさ」

幼まどか「ほんとう!?なにがあるの?」

詢子「それは秘密」

幼まどか「えー、なんで?」

詢子「ははっ...とっておきのお楽しみってやつさ」





元スレ
まどか「じゅうがつみっか?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1380812404/

2 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:01:38.81 6VbZjwHY0 2/37

―――――――――――――――

知久「お帰り、ママ」

タツヤ「ママ~!」

詢子「ただいま。あぁ~疲れた...」

知久「お風呂、先にはいるかい?」

詢子「そうさせてもらうわ」



3 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:03:04.86 6VbZjwHY0 3/37

詢子「ふぅ...やっぱ疲れた後の風呂とパパの飯は最高だね」

詢子「さぁて、それじゃあ寝るとしますか...」

詢子(おっと、その前に今週の予定を確認しとくか...)

詢子「今週は...1日も2日もいつも通り。3日は...あれ?」

詢子(3日のところだけ誕生日のマークがつけてある...おかしいな)



4 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:05:53.53 6VbZjwHY0 4/37



チュンチュン

詢子「......」

詢子(タツヤでもパパでもあたしでもない...でも、書き間違えにしてはやけにしっくりくるというかなんというか...)

ガチャ

タツヤ「あれえ、ママ?」

詢子「おはよう、タツヤ」

タツヤ「おはよ~!」

5 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:06:38.80 6VbZjwHY0 5/37

知久「珍しいね、タツヤに起こされる前に起きてるなんて」

詢子「ん、ちょっとね...」

知久「...?どうかしたのかい?」

詢子「...ねえ、10月3日ってなんの日か知ってる?」

知久「えっ?」

詢子「誰かの誕生日なんだけどさ、心当たりない?」

知久「う~ん...誰かいた気がするんだけどなぁ...思い当たらないなぁ」

詢子「やっぱり?じゃあ、あたしの気のせいってわけでもないみたいだね」

詢子「...っと、もうこんな時間か。それじゃ、会社行ってくるわ」

知久「行ってらっしゃい」


6 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:07:46.63 6VbZjwHY0 6/37

会社

詢子「今日の仕事終わり、っと...」

詢子(なんだか、今日はあまり集中できなかったなぁ...)

プルル ピッ

詢子(和子...どうしたんだろ?)

詢子「どうしたのさ、和子」

和子『...今日の夜、空いてるかしら』

詢子「ん、空いてるよ」

和子『×××のバーで、一緒できる?』

詢子「構わないよ」


7 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:10:24.82 6VbZjwHY0 7/37

美滝原のバー

和子「...私の教え子がね、行方不明になっちゃったの」

詢子「えっ」

和子「美樹さやかっていう子なんだけど...」

詢子「美樹さやか...?」

和子「警察やクラスの皆...特に志筑さんと上条くんが一生懸命探し廻っているんだけど、何も手がかりが無くて...」グスッ

詢子「......」



8 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:12:38.95 6VbZjwHY0 8/37

詢子「...その美樹さやかって子さ、青色の髪をした、正義感の強い子じゃない?」

和子「!あの子を見たの!?どこで!?」

詢子「お、落ち着きなよ。ただ、なんとなく、そんな気がしただけさ」

和子「そう...よね。そんな都合よくあなたが見たなんてこと、ありえないわよね...」

詢子「...ごめん、力になれなくて」

和子「ううん、いいの...でも、お願い...あの子を見かけたら...」

詢子「わかった。いの一番に知らせるよ」


9 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 00:13:56.68 6VbZjwHY0 9/37

次の日

知久「美樹さやかちゃん?」

詢子「ああ。...なんでも、行方不明になったらしくて。近々ニュースにもなるってさ」

知久「...わかった。僕も探してみるよ。彼女にはお世話になったしね」

詢子「そうだよな、あの子には何度も助けられて...あれ?」

知久「どうしたんだい?」

詢子「なんでアタシ達、さやかちゃんのことを知ってるんだ?」

知久「いや、さっきママが言ったからじゃ...」

詢子「でも、アタシ達、あの子のお世話になったって...」

知久「あれ...そういえば、なんでだろう」

詢子「...時間か。じゃあ、行ってくるね」


12 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:32:16.84 6VbZjwHY0 10/37

夕方

詢子「色々ミスやらかして、帰らされちまった...」

詢子(つーか、あのギョロ眼鏡ハゲうるせーよ。バンバンバンバン机叩きやがって)

知久「迎えに来たよ、ママ」

詢子「ありがと。あれ、タツヤは?」

知久「タツヤならここに...あれ?」


13 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:33:16.53 6VbZjwHY0 11/37

タツヤ「~♪」カリカリ

コツコツ

「......」

タツヤ「?...てぃひひ、まろか!まろか!」

「...うん、そうだね。そっくりだよ」ニコッ

タツヤ「...ふわぁ?」


14 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:34:00.62 6VbZjwHY0 12/37

知久「こら、駄目じゃないかタツヤ。女の人の髪を引っ張るのは駄目!」

タツヤ「まろか、まろか!」キャッ キャッ

詢子「すみません、大丈夫でしたか?」

「いえ、こちらこそお邪魔してしまって...」

「...まどか、だね」

タツヤ「あい!」

詢子「......」


15 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:34:45.79 6VbZjwHY0 13/37

タツヤ「いくよ~!」

知久「さあ、来い!」







詢子「まあ、その...あの子が一人遊びする時の見えないお友達ってやつ?子供のころはよくあることなんだけどねぇ」

「ええ。私にも覚えがあります」

詢子「まどか...ってさ、あなたも知ってるの?アニメかなにかのキャラとか?」

「さぁ...どうだったか。聞き覚えがあるような、ないような...」

詢子「...そっか。あたしもタツヤとどっかで一緒に見たのかなぁ?」

詢子「...たまにね、すごく懐かしい響きだなぁって思う時があるんだよね...まどか」

「...そうですか」

詢子「おっ...そのリボン、凄く可愛いね。アタシの好みド直球だわ!ちょっとビックリしたくらい」

「差し上げましょうか?」

詢子「あっはは、こんなおばさんには似合わないって!まあ、娘とかいたら付けさせたかもしれないね」

「......」



16 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:36:08.12 6VbZjwHY0 14/37

トコトコ

タツヤ「おねえちゃ!」ギュッ

「わっ」

知久「コラ、駄目だよタツヤ」

「いえ、大丈夫です」

詢子「ははっ...タツヤ、すっかりあなたが気に入っちゃったみたいだね」

タツヤ「うー」ジー

「...リボン?」

タツヤ「あい!」

「...はい」

タツヤ「わぁい!...?」

知久「どうしたんだい、タツヤ?」



17 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:37:07.90 6VbZjwHY0 15/37


タツヤ「...うええぇぇん!!」ポロポロ

「!?」

詢子「タ、タツヤ?」

タツヤ「ねーちゃ!ねーちゃ!」ポロポロ

詢子「お~よしよし、どうしたんだ、タツ...」





『わたしだってママのことパパのこと、大好きだから。どんなに大切にしてもらってるか知ってるから。自分を粗末にしちゃいけないの、わかる』

『だから違うの。みんな大事で、絶対に護らなくちゃいけないから。そのためにも、わたし今すぐいかなきゃいけないところがあるの』

『ママはさ、わたしがいい子に育ったって言ってくれたよね。嘘もつかない、悪いこともしないって。
今でもそう信じてくれる?わたしを正しいと思ってくれる?』

『―――ありがとう、ママ』




「詢子さん...?」

知久「ママ...?」

詢子「あれ...?」ポロポロ


18 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:38:26.35 6VbZjwHY0 16/37

タツヤ「ねーちゃ...」グスッ

詢子「お、おかしいな。なんで、涙が...あれ...?」ポロポロ

「詢子さん...」

詢子「ご、ごめんよ。大の大人がみっともないところ見せちゃって。すぐに止めるから...」

「...みっともなくなんか、ありません」

ギュッ

「あなたは今、泣いていい。泣いて...いいんです」

詢子「うっ...うぅ...うあああぁぁぁ――!!」ポロポロ


19 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/04 01:39:00.25 6VbZjwHY0 17/37

――――――――――

詢子「...ありがとうね、ほむらちゃん」

ほむら「いえ。お気になさらず」

詢子「その...このリボン...」

ほむら「ええ。持っていってください」

詢子「いいのかい?」

ほむら「はい。やっぱりそれは、あなた達のもとにあるべきだと思いますから」

詢子「...時間があったら、遊びにおいでよ」

ほむら「...はい。必ず」

タツヤ「バイバイ、おねえちゃ!」フリフリ

ほむら「バイバイ」フリフリ







ほむら「...まどか。奇跡は、あったんだよ」



32 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:03:24.25 ssc9jbpM0 18/37

―――――――――――

詢子・知久「誕生日、おめでとう!」

幼まどか「えっ?」キョトン

詢子「今日は、あんたの誕生日。この前言った、アタシたちが一番嬉しくて、幸せな日なのさ!」

幼まどか「どういうこと?」

詢子「アタシ達にとって一番嬉しいことは、まどかが産まれてきてくれたことなの」

幼まどか「...?よくわからないけど...ママとパパがうれしいなら、わたしもうれしい!」

詢子「おう、それでいいのさ。今日は存分に楽しめ。なんたって、一年に一度の誕生日なんだからな」

幼まどか「うん!」


33 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:04:15.68 ssc9jbpM0 19/37

――――――――――――――――

リビング

まどか『......』

詢子「むにゃ...まどかぁ...」

まどか『パパとタツヤは...もう寝てるみたいだね』

まどか『...ママ』

詢子「」zzz

まどか『こんなところでお酒飲んで寝てたら、風邪ひいちゃうよ』

詢子「」zzz

まどか『ママ、パパ、タツヤ。思い出してくれて...憶えていてくれてありがとう』

まどか『それだけでも、わたしはとっても嬉しいから。わたしは、十分だから』グスッ

まどか『...毛布、かけれるかな』





ガシッ

まどか『へっ?』

詢子「...捕まえた」ニヤリ


34 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:05:09.57 ssc9jbpM0 20/37

詢子「読み通りだったよ。あんたは、アタシがここで寝てたら、心配してきてくれるって」

まどか『え?え?』

詢子「うん、やっぱまどかはいつまで経ってもまどかだな」

まどか『ママ、わたしが見えるの?』

詢子「見える上に、触れるみたいだよ?そんなことより...」

詢子「まどか。あたしが言いたいこと、わかるよな?」ニコリ

まどか『あ、あわわわわ....』

まどか(見える...ママの背後に、黒いオーラが!)

詢子「覚悟はいいな、まどか!」

まどか『ひゃああああ!』


36 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:05:55.64 ssc9jbpM0 21/37

詢子「...なーんて、冗談だよ」

まどか『...えっ?』

詢子「本当なら、小言の百個も言ってやりたいところだけど...こんなおめでたい日に水差すような真似はしないさ」

まどか『うん、わたしもとっても嬉しいよ。だって、またママと触れ合えるなんて』

詢子「あぁ、違う違う。それもなんだけど、もっと大切なこともあるでしょ?」

まどか『大切なこと?』

詢子「...カレンダー、見てみな」

まどか『カレンダー...あっ』


38 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:07:14.09 ssc9jbpM0 22/37

知久「...思い出したかい?」

タツヤ「てぃひひ!ねーちゃ!」

まどか『パパ、タツヤ...うん、思い出したよ』

まどか『ママとパパが、一番幸せだって言ってくれた日』

詢子「それじゃ、改めて祝わせてくれよ」




詢子・知久「誕生日おめでとう、まどか!」


39 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:08:05.33 ssc9jbpM0 23/37

それから、まどかと色々話をした。

まどか『この前はね、×××に行ったんだ。とっても綺麗なところだったんだよ!』

まどかの近況報告だったり。

まどか『わたしとほむらちゃんが出会ったのはね...』

友達のことだったり。

まどか『それでね、さやかちゃんってば...』

さやかちゃんのことだったり。


そんな普通だったやりとりを楽しんでいた。

でも、そんな"普通"も、永遠には続かない。



41 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:09:12.89 ssc9jbpM0 24/37

詢子「......?」ゴシゴシ

詢子(まどかの身体が透けて見える...?)

まどか『...もうすぐ、日付が変わるね』

知久「...もう、行くのかい?」

まどか『...ごめんね』

詢子「ふざけんな、ずっとあたし達と居ろ...って言いたいところだけど...」

まどか『...本当に、ごめん』

43 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:10:29.78 ssc9jbpM0 25/37

詢子「でも、これだけは言わせておくれよ」

詢子「あたし達は、絶対にあんたを忘れないから。疲れたら、いつでもここに戻ってくればいいから」

詢子「あんまり、無理だけはするなよ」



まどか『―――うん。ありがとう、ママ』

まどか『またね、みんな!』ニコッ



10月4日

まどかは、アタシ達の前から再び姿を消した。

そして、まどかの姿を見たのは、これで最後だった。


45 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:11:18.74 ssc9jbpM0 26/37

―――――――

「よっ。誕生日、楽しんできた?」

まどか「さやかちゃん...ありがとう、教えてくれて」

さやか「なんのことかな?あたしはただ、詢子さんが風邪ひいちゃうぞって、教えただけだよ」

まどか「でも、もう少しで、わたしが、ママ達の一番幸せな日を失くすところだったから...」

さやか「...まぁ、気にすることはないよ。概念のあんただと、日にちの感覚が狂っちゃうみたいだからね」


47 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:13:50.10 ssc9jbpM0 27/37

まどか「...そういえば、どうしてママ達はわたしのことが見えて、触れたのかな?」

さやか「さあ?そういうのはキュゥべえが詳しいだろうけどね。あたしには小難しいことは分からないや」

さやか「でも、それでいいんじゃないかな?カレンダーに印うってあったのも、誕生日の前に先生からあたしのこと聞いたのも、ほむらと会ったのも...
ただの偶然じゃなくて、神様からの誕生日プレゼントって感じで」

まどか「...うん、そうだね」

まどか「それじゃあ行ってくるね、さやかちゃん」

さやか「おー、行ってらっしゃい」



まどか(でも、ママ達が思い出してくれたのは、触れ合えたのは、神様のおかげなんかじゃなかったら...それはとっても嬉しいなって)


48 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:14:25.19 ssc9jbpM0 28/37

―――――
数年後


知久「お帰り」

詢子「ただいま。タツヤは?」

知久「もう寝てるよ」

詢子「そっか。まあ、こんな時間だしね」

知久「お風呂、先に入るかい?」

詢子「そうさせてもらうわ。あ、あと酒も用意しといて」

知久「...わかったよ」ニコッ


49 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:15:08.51 ssc9jbpM0 29/37

詢子「悪いね、待たせちゃって」

詢子「え?なんで誕生日でもない日にだって?」

詢子「言っただろ、疲れたらいつでも戻ってくればいいって。そんで、帰ってくるならそろそろかな、と思っただけ」

詢子「ま、せっかくだし、今夜は女二人で飲み明かそうや」

詢子「それじゃ、お疲れ様の」


まどか『乾杯』


カラン


51 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:15:50.54 ssc9jbpM0 30/37

おまけ

ほむホーム

ほむら(リボンも渡してしまったことだし...この日にまどかが私を見ていることはないでしょうね)

ほむら(それでも、お祝いはさせてもらうわ、まどか)

ほむら「さて、ケーキに蝋燭とネームプレートを立てて...」

QB「やあ、ほむら」モグモグ

ほむら「」



52 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:16:29.84 ssc9jbpM0 31/37

QB「ヒドイじゃないか、いきなりコークスクリューなんて。僕はただ、ケーキの傍に置いてあった苺を食べただけじゃないか」

ほむら「それはケーキに乗せるつもりだったのよ。あなたが食べていいものじゃない」

QB「一つくらい、変わらないだろうに。...それに、一人でワンホール食べるつもりなのかい?」

ほむら「それは...」

マミ「後先考えていなかったようね」

杏子「言っとくが、残したりしたら許さねえからな」

ほむら「」


53 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:17:19.00 ssc9jbpM0 32/37

ほむら「どっから湧いて出てきたの、あなた達」

杏子「魔法でちょちょいと」

マミ「最近、暁美さんがコソコソとなにかをしてたみたいだから。まさか一人で誕生日会やってると思わなかったけど」

ほむら「悪いかしら?」

マミ「いいえ。私も、事故に遭ってすぐは、一人でやっていたもの。近寄る人がどうしても自分の敵に見えてしまって」

ほむら「......」

マミ「でも、最初に佐倉さんとやってからは、次第にそうでも無くなっていったの」

杏子「今じゃクラスの奴らともやるくらいになっちまったしな」

ほむら「それで?なにが言いたいの?」

マミ「私たちも混ぜてくれないかなって」

ほむら「却下よ」


54 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:19:34.65 ssc9jbpM0 33/37

杏子「いいじゃんか、減るもんじゃないし。さやかの追悼式も兼ねてさ」

ほむら「そうだけど...というか、さやかの扱いが適当ね」

杏子「そうか?あいつは、自分のことでしんみりさせるよりは、こんな感じの方が喜ぶだろ?」

ほむら「...でも、この誕生日会は、私じゃなくて、あなた達の知らない人のだし...」

マミ「それはネームプレートを見ればわかるわよ」

ほむら「だったら、なんで...」

56 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:21:11.38 ssc9jbpM0 34/37


マミ「なんだか懐かしく思うのよね、その名前」

杏子「あー、あたしもそんな気がする。なんでだろうな...?」

ほむら「!」

マミ「まあ、細かいことは抜きにして、パーっとやりましょう!」

杏子「一緒に祝ってやるよ。まどかってやつの誕生日をな」

ほむら「...わかったわよ。好きにしなさい」


58 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:23:43.89 ssc9jbpM0 35/37

マミ「それじゃあ、私の魔法でクラッカーを作って...」

ほむら「え、あなたそんなことができるの?」

杏子「リボンでマスケット作れるんだから、普通じゃね?」

ほむら「...それもそうね」

マミ「それじゃあいくわよ!せーの」


「ハッピーバースデイ、まどか!」



パァン

59 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:25:30.40 ssc9jbpM0 36/37

さやか『いやー、一時はほむらがどうなるかと思ってたけど、少しは馴染んでくれたみたいでよかったよ』

さやか『まどかも家族で楽しんでるみたいだし、こっちも盛り上がってるし』

さやか『あっ、ほむらも杏子も、もう寝ちゃった。あはは、あいつらって意外に寝るの早いんだね』




さやか『...あれ、あたしの追悼式は?』

終わり

61 : ◆do4ng07cO.[sag... - 2013/10/07 00:29:20.49 ssc9jbpM0 37/37

終わりです。
誕生日ssなのに誕生日だいぶ過ぎてしまった

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