悪魔「血を吸わせろ」
幼女「いいよ!」
悪魔「……」
幼女「?」
悪魔「ふー……」
幼女「どうしたの、悪魔さん?」
悪魔「やっぱりいい」
幼女「そっかあ」ニコ
悪魔「……」
元スレ
悪魔「血を吸わせろ」 幼女「いいよ!」
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この10歳にも満たない少女と出会ったのはしばらく前の話だ。
悪魔『血を吸わせろ』
空腹だった俺は良いものを食ってそうな家に忍び込み、適当に見つけた人影に組み付いた。
悪魔『……』
幼女『……』
組み付いたのが少女というより幼女だったのに気がついたのは、そいつの丸いサファイア色の瞳と目があってからだった。
幼女は呆然とした様子で俺を見ていた。
女の血は幼ければ幼いほど甘いので、正直俺は好きではなかった。だが腹が減っているのだ仕方ない。
多少泣いたり暴れるかもしれないが力でねじ伏せて――
幼女『いいよ!』ニコッ
悪魔『……あ?』
幼女は、愛らしい笑顔でそう答えた。
予想外の返事に、俺の方が怪訝な顔をしてしまった。
幼女の顔には恐怖どころか、慈悲や憐れみで溢れていた。俺へのだ。
幼女『あなた、悪魔さんでしょ?』
悪魔『……』
幼女『だってこんなにきれいな黒い羽を持ってるんだもの』
幼女の言葉はえらく確信めいていたが、それはどこかおかしいだろうと俺は心の中で突っ込んだ。
俺が黙っていても、幼女はおしゃべりを続ける。
幼女『おかあさまから、聞いたことあるの』
幼女『悪魔さんは人の血を飲むんだって。ねえ、お腹すいてるんでしょ?』
幼女『わたしの血でいいなら、飲んでいいよ』
……てっきり泣かれるかと思っていたから拍子抜けしたが、抵抗されないなら好都合だ。
それでも小さな体に覆い被さって血を吸うのは少しばかり気が引けたので、俺は幼女を膝に抱きかかえた。
悪魔『それじゃあ……』
幼女『あ、まって悪魔さん』
悪魔『なんだ?』
幼女はそっと俺に顔を近づけると、耳たぶのあたりで、唇が触れそうな距離で、それはそれは甘ったるい声で、呟いた。
幼女『わたしの血を吸うかわりに、友達になってくれる?』
ぞわり。
耳の中を伝わって、甘い毒がどろりと脳を溶かしたような感覚。
わけのわからない現象に襲われて、一瞬気が遠くなっていたが、不思議そうな幼女の声に現実に引き戻された。
悪魔『あ、ああ……わかった』
幼女『約束だよお』ニコリ
この幼女は何者だ。
そう思わずにはいられなかったが、なぜだか性急に幼女の服の下から覗く柔肌に吸い付きたくなり、そんな思いはどこかへ吹き飛んでしまった。
幼女『血を吸うのって、お注射みたいなの?』
悪魔『痛くはない』
幼女の上着を脱がすと、真っ白なキャミソールに包まれた人形ができあがる。
程良く血色のいい柔らかな肌を舌先で一舐めし、歯をあてがう。
悪魔の吸血は痛くはない。
血を吸うのと同時に、鎮痛剤も入れるからだ。
しかし、その鎮痛剤というのはどうやら、人間の女にとってはまた違うものらしい。
ーーぶすっ
一気に牙を押し込むと、幼女は『んっ』と窮屈そうな声をあげた。
悪魔『(……痛くないだろう)』
幼女『う、うん』
口が塞がっているから、脳に直接声をかけたのだが。
それに気づかないほどなのだから、幼女はよほど「敏感」らしい。
幼女『んっ、からだ……はあ、ぽかぽかする……?』
徐々に息が荒くなっている。
それは仕方がない。
悪魔の鎮痛剤は、人間の女にとっては――媚薬の効果があるのだ。それも強力で、しかも依存性のある。
甘い、甘い、毒なのだ。
悪魔『……』ジュルッ
幼女『んっ!』
ほんの少し強く吸い上げるだけで、幼女の体が跳ねる。
未知の感覚が怖いのか、それに耐えようとしているのか、
小さな腕はいつの間にか俺の腰にぴったりと巻きついていた。
ジュルッ、ジュルッ
幼女『ふあっ、……はあっ、んん』
どれ、と片目で幼女の顔を伺う。
これがまずかった。
ふわふわとした頬は苺のように赤く色づき、サファイア色の瞳は涙の厚い膜がはっている。
浮かんだ汗で柔らかな髪が張り付き。幼女は耐えるようにふるふると震えている。
――ぞくぞくぞくっ。
先ほどの妙な感覚が、今度は全身を襲った。
思わず、強く幼女の血を吸い上げてしまう。
幼女『ふにゃっ、ぁっ!?』
びくびくっ、と腕の中の幼女が跳ねた。
その声に、さらに毒は全身を駆けめぐる。
まずい。これはまずい。
まずいとわかっているのに、血を吸うのがやめられない。
甘ったるい砂糖のような血が、口端を流れ落ちた。
幼女『あっ、あ、んん、あくま、さぁん……』
幼女に名前を呼ばれ、俺ははっとした。
まずい。……吸いすぎだ。
慌てて牙を抜くと、幼女はくたりと俺にもたれかかった。
幼女『はあ、はあ、はあ……ん……』
悪魔『……』
幼女の、幼女のものとは思えない吐息が耳を刺激する。
また、あの感覚。
幼女『悪魔さん……』
悪魔『……なんだ』
なぜかまともに顔が見れない。見てはいけない気がする。見たら俺の大事な何かが失われてしまうような――
幼女『……きもちよかった、です』
その一言で、俺は目覚めた。
そして気づいた。幼女が変なんじゃない。
ロリコン
ただ、俺が変態なんだと。
――そんなことがあってから、俺はちょくちょく幼女のところを訪れているのだが。
幼女「悪魔さん、どうしたの? つまんない?」
悪魔「いや」
実のところ、あれから幼女の血は一度たりとも吸っていない。
なぜかといえば、おかしな話だが、罪悪感があるのだ。
幼女「?」ニコニコ
このいたいけな幼女の笑顔を見ていると、欲望のために血を吸うのがどうにもためらわれてしまう。
だがあの犯罪的な背徳感を今でも忘れられず、幼女のことをおもいながら自慰に耽ったこともある。
それに一度あの味を覚えてしまうと、もう他の血に目はいかなくなってしまった。
つまるところ、俺は腹が減っていた。
二、三日血を吸っていない。そろそろ限界だった。
悪魔「……幼女」
幼女「」テクテク
すとん。
悪魔「!?」
俺が何も言わなくても、幼女は独りでに俺の膝に座ってしまった。
幼女「おなか、へってるんだよね」
寂しげな笑みだった。
どうやら幼女は、俺が幼女の体調を気兼ねして血を吸わないんだと思っているらしい。
その気持ちがないわけじゃないが、八割は幼女の血を吸って喘がせたいという欲望なのだから、その罪悪感といったらない。
俺が何も言えずにいると、幼女は少し顔を赤くして、小声でいった。
幼女「……あのね、ほんとはね、また吸ってほしかったりもするの。…………きもちよかったから」
ぞくぞくぞくぞくっ!
鎮痛剤に依存性があってよかったと本当に思う。
俺は幼女をこちらに向かせると、正面から抱きしめるようにして、牙を突き刺した。
幼女「ふあっ……」
ぴくんっ、と幼女の指先がふるえる。
二回目の方が敏感になるのだろうか。
背筋を巡る興奮を抑えながら、ちゅるちゅると小刻みに血を吸い上げる。
幼女「ひぁっ、んっ、ふう……」
悪魔(幼女……幼女……)
我ながら自分が気持ち悪かった。
挿入しているわけでもないのに、まるでヤっている気分だ。
俺が血を強く吸う度、幼女が声をあける。強ければ強いほど、声は高くなる。
思わず想像してしまう幼女の秘部。そこに挿入った俺の――
……むくり。
股間に圧迫感を感じる。
まあ仕方ないだろう勃起するなというほうが無理な話だと言い聞かせながら自分を殴りたくなった。
幼女「ひう、あっ、あんっ……悪魔さあん……」
どっちが悪魔だ。
毒付くも興奮が押さえられず、俺のものはどんどん膨れ上がる。
だが、こともあろうことかそれに――幼女が、腰をすり寄せ始めた。
悪魔「!?」
幼女「はうっ、んんんっ、あっ、」
恐らく無意識なのだろう。あの純粋無垢な幼女がまさかオナニーを知っているとは思えない。
しかしそんなことをされては、膨れ上がる背徳感と興奮に、全身が、支配される。
くにっ、くにっ、くにっ。
柔らかな感触が薄い布越しに伝わってくる。
幼女は短い足を必死に俺の腰に絡みつかせ、俺は必死に幼女を抱きしめる。
幼女「ひやっ、やっ、へんっ、なっ……悪魔さあん、あああ……」ジュルッ、ジュルルッ
そろそろ吸血をやめなければ、幼女の体力がもたないだろう。
俺は最後に、幼女を絶頂に導くように強く吸い上げると、
幼女「ふゃぁあっ……!?」ビクビクッ
悪魔「っ……!!」
己の下着を汚したことにも気付かぬまま、名残惜し気に牙を引き抜いた。
幼女「……悪魔さん」
悪魔「なんだ」
いわゆる賢者タイムに突入した俺に、抱き付いたままの幼女が呟く。
のし掛かる罪悪感と背徳感。
……こんな幼女に俺は何をしているんだ……。
今更過ぎる俺にかまうことなく、幼女はうるっとした瞳に、純粋な心を乗せたまま言うのだった。
幼女「ねえ悪魔さん、もっときもちいいことおしえて……?」ニコリ
おしまい