佐天「能力開発できたよー」
初春「おめでとうございます! どんな能力ですか?」
佐天「女の子を妊娠させる能力」
初春「はい?」
佐天「女の子を妊娠させる能力」
初春「そ、それは……なんというか……」
佐天「コメントに困る能力だよねー」
初春「……能力の発動条件みたいなの、あるんですか? やっぱりその、せ、性交しないと、とか」
佐天「ううん。手でおなかに触れればそれでいいみたい」
初春「へ、へえ」
佐天「……」
初春「……」
佐天「あ、おなかに虫がとまってるよ。取ったげるね」
初春「ああー! これから風紀委員の仕事があるんだった! ごめんなさいまた明日!」
佐天「ちぇー」
元スレ
佐天「女の子を妊娠させる能力、かぁ・・・」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327122671/
佐天「ううー……能力試したいよぉ。無責任に孕ませたいよぉ」
美琴「どうしたの佐天さん」
佐天「あ、御坂さん。えいっ」 ぺたっ
美琴「うひゃっ?」
佐天「……」 さすさす
美琴「ちょっ、な、何? 何?」
佐天「ただのスキンシップですよ。それじゃ、また」
美琴「う、うん。またね」
ドクン…
美琴「?」
佐天「白い服のシスターさんだ。めずらしー」
インデックス「うー……おなか空いたんだよ。買い食いしたいんだよ。でもお金持ってないんだよ……」
佐天「シスターさん、シスターさん」
インデックス「どちらさま?」
佐天「あたしの言うこと聞いてくれれば、おかし食べさせてあげるよ」
インデックス「ほんと!? なんでも言うこと聞くんだよ!」
佐天「少しおなか触らせてね」 ぺたっ
インデックス「ひゃっ」
佐天「はい、もういいよ」
インデックス「おかし! おかし! さっさとよこすんだよ!」
佐天「はいはい。ほら、持ってるだけ全部」
インデックス「わーい! ありがと!」
佐天「じゃねー」
インデックス「もぐもぐもぐもぐ」
ドクン…
打ち止め「キーン! ってミサカはミサカは一昔前の漫画の真似をしてみたりー!」
佐天「うわっ!」
ぼふっ
打ち止め「ご、ごめんなさいってミサカはミサカは素直に謝罪してみる」
佐天「大丈夫だよ。きみこそ大丈夫? おなかとか痛めてない?」 さすさす
打ち止め「うん。全然平気だよってミサカはミサカはお姉さんを安心させてみたり」
佐天「よかった。危ないから人のいる所で走ったりしちゃだめだよ」
打ち止め「うん! キーン!」
ドクン…
打ち止め「?」
佐天「ん? あそこにいるのって、この前雑誌に載ってた……」
麦野「あー……取材なんて受けるんじゃなかった」
絹旗「いいじゃないですか。もう暗部じゃないんですから、メディアに超顔出したって」
佐天「あ、あの! 超能力者の第四位の麦野沈利さんですよね?」
麦野「そうだけど……何?」
佐天「ファンなんです! も、もしご迷惑じゃなかったら、サイン頂けませんか?」
麦野「いいよ。サインぐらい……はい」
佐天「握手してもらえませんか?」
麦野「はいはい」
佐天「おなか触ってもいいですか?」
麦野「はいはい……え?」
佐天「……」 さすさす
麦野「ちょっ……」
佐天「ありがとうございましたー!」
麦野「なんだったんだ」
絹旗「超過激なファンでしたね」
麦野「あんなのに絡まれるなら、もう取材なんて――」
ドクン…
麦野「あん?」
絹旗「どうしたんですか?」
麦野「いや……」
ドクン…ドクン…
佐天「あ、盛夏祭のときのメイドさん!」
舞夏「正しくはメイドさん見習いだぞー」
佐天「……」 さすさす
舞夏「突然私のおなか触ってどうしたー?」
佐天「ボテ腹メイドさんってすばらしいと思わない?」
舞夏「質問の意図がわからないなー」
ドクン…
舞夏「んー?」
小萌「ふんふーん、ふふんふーん」
佐天「えいっ」 ぺたっ
小萌「きゃっ。な、なんです? どちらさまです?」
佐天「さすがに犯罪かな。でも背徳感がたまらないなー」
小萌「?」
ドクン…
佐天「わ。おへそ丸出しのお姉さん。二人も」
神裂「あなたが同行する必要はないのですよ? 私一人で十分な任務です」
五和「いえ、女教皇様のある所、我ら天草式ありです」
神裂「……今回の任務に上条当麻は関わりませんが」
五和「そ、そんなつもりじゃ……」
佐天「えい、やぁ」 ぺたぺた
神裂「むっ!?」
五和「きゃぁっ!」
佐天「お姉さんたち、あまりおなか冷やしちゃだめですよー」
神裂「……なんだったのでしょうか」
五和「敵ではなさそうでしたけど……」
ドクン… ドクン…
神裂「?」
五和「?」
数ヵ月後
美琴「……」
黒子「ど、どうでしたの?」
美琴「陽性だって……。食べすぎとかじゃないって……」
黒子「……」
美琴「なんで? どうしてよぉ……」
黒子「あ、あの……お相手は……」
美琴「知らないっ。そんな覚えないっ」
黒子(相手を庇ってらしてるんですのね。一体誰がお姉様をこんな目に……)
黒子「って考えるまでもありませんの」
美琴「……?」
黒子「あの猿うううううううううううう!」
上条「その腹はなんだ」
インデックス「……」
上条「そのぷっくり膨らんだおなかはなんでせうか?」
インデックス「……」
上条「相手は?」
インデックス「とうま、信じてほしいんだよ。私、そんなことしてない」
上条「そんなでかい腹してしてないだぁ? ふざけんなっ」
インデックス「ほ、本当なんだよ……」
上条「……これからはその相手と仲良く暮らせよ」
インデックス「あ、相手なんていないんだよ」
上条「このままここに住むつもりか? 子供一人育てるのにどれだけ金がかかるかわかってんのか」
インデックス「う……」
上条「俺には無理だ。無理だよ……他の男との子のために人生を捧げるなんて……」
打ち止め「クローンのミサカでも妊娠できるんだね! やったね! ってミサカは……ミサカは……」
一方通行「……」
打ち止め「ミサカは……えへへ、笑ってみたり……」
一方通行「どこのどいつだァ……! こンなガキに欲情する変態さンはよォ!」
黄泉川「……怪しいな、とは思ってたじゃん。もしかしたら……いやまさかな、ってさ」
一方通行「あァ?」
黄泉川「見損なったじゃん一方通行! 真正のロリコンだったなんて……!」
一方通行「おい、何勘違いして――」
黄泉川「問答無用じゃん!」 ばきっ
一方通行「ぶはっ」
黄泉川「その曲がった性根、この拳で叩き直してやるじゃん!」
一方通行「ぐっ……は、反射……」 カチッ
黄泉川「寸止めの要領!」 ばきっ
一方通行「ぎゃぼんっ」
麦野「……」
絹旗「……」
滝壺「……」
浜面「……あの、相手は……?」
麦野「……浜面」
浜面「!?」
滝壺「はまづら……」
浜面「ち、ちげーよ! 俺じゃねえ! 笑えない冗談はやめろ麦野!」
麦野「冗談じゃないもんっ。私、浜面としかしたことないもん……」
滝壺「はまづらぁ」
浜面「し、してない。麦野としたことなんて一度もない!」
麦野「責任とって」
浜面「き、絹旗……」
絹旗「ごめんなさい。巻き込むの超やめてください」
土御門「馬鹿な……。ちゃんとつけてたのに妊娠するわけが……」
舞夏「100%防げるわけではないって書いてあるからなー」
土御門「正しい使い方をすれば100%だ。ということは……」
舞夏「?」
土御門「カミやあああああああああああん!」
「月詠先生は今日から産休に入られました」
青髪「カミやあああああああああああん!」
建宮「腹の育ち具合から逆算すると……二人が上条当麻がいる学園都市に行ったときと合致するのよな」
神裂「じゃ、邪推です!」
建宮「ありゃ、てっきりそうだと思ってたのよ。五和もか?」
五和「わ、私は……」
建宮「うん?」
五和「し、しました……上条さんと」
神裂「なっ!?」
建宮「ほう。となると女教皇様は? 処女懐胎で?」
神裂「……じ、実を言うと私も、上条当麻と……」
建宮「ほうほう。さんざんたきつけた我らにも責任はあるが……やはりこういうときはあれよな」
建宮「話しつけに行かんとな」
黒子「猿ううう!」
上条「し、白井? どうした」
黒子「どうしたじゃありませんの! お姉様を妊娠させた挙句責任を取らないなんてどういうつもりですの!」
上条「は?」
インデックス「と、とうま! どういうことなんだよ! 私をあれだけ責めておいて、とうまも無責任に子供作ってたの!?」
黒子「おなかの大きいシスターさん……。お姉様一人では飽き足らず聖職者まで……!?」
上条「ま、待て。話が見えない」
黒子「とぼけるなんて見苦しいですの!」
土御門「カミやん!」
上条「つ、土御門! 助けてくれ!」
土御門「よくも妹に手を出してくれたなぁ!」
上条「えー!?」
青髪「カミやん! どうやって小萌先生落としたん? 教えてえや!」
上条「何の話だ!」
建宮「お邪魔するのよ」
上条「天草式!?」
建宮「ほら、二人とも、あいさつ」
神裂「ふ、不束者ですが」
五和「よ、よろしくおねがいします」
上条「? ?」
建宮「両方食っちゃったのはこの際目をつぶるのよ。ちゃんと幸せにしてやれ」
上条「え? え?」
インデックス「とうまぁ!」
黒子「聖職者に友人の妹に教師に……猿、いや野獣ですの! このけだもの!」
上条「知らねえ……。俺じゃねえ!」
土御門「この期に及んで白を切るのか!」
青髪「説得力ないでえ」
建宮「納得のいく説明してくれるのよな?」
上条「ちくしょうっ!」
土御門「逃げる気か!」
黒子「させませんの!」
神裂「下がりなさい、土御門」
土御門「ねーちん……いや神裂火織、そこをどけ!」
五和「上条さんに手出しはさせません」
黒子「邪魔する気ですの?」
インデックス「とうまぁー!」
上条「ひらりっ」
がぶっ
建宮「いでででで! 相手が違うのよ禁書目録!」
上条「今だっ」
青髪「なぁなぁカミやん」
上条「青髪……っ」
青髪「どうやって小萌先生攻略したん? そこだけ教えてーな」
上条「知るかぁっ!」 ばきっ
青髪「あふんっ」
インデックス「とうまー!」
黒子「猿ー!」
上条「はぁ……はぁ……」
上条「くそっ、なんでこんなことに……」
上条「俺じゃねえって言ってるのに……なんで誰も信じてくれねえんだよ!」
上条「……インデックスもこんな気持ちだったのか。俺に信じてもらえなくて辛かったのかな」
上条「これからどうしよう……」
「う……」
上条「ん? なんだこのボロ布の塊……」
一方通行「ぐ……う……」
上条「ア、一方通行!?」
浜面「よぉ……」
上条「浜面……」
上条「そうか、黄泉川先生に……」
一方通行「ベクトル操作を全部逃げに使ってこの様だ。笑えよ」
浜面「笑わねえよ。俺もあの女とそこそこつきあいあるし」
上条「おまえ、首赤くなってるぞ。痣……?」
浜面「ああ……熱烈なスキンシップをちょっとな……」
上条「なんでそんな……おまえら一体何したんだ?」
一方通行「何もしてねェよ」
浜面「知らねえ。わかんねえ」
一方通行「どこのどいつだ……クソガキを孕ませといて知らン顔してるクソ野郎は」
浜面「麦野のやつ、なんであんな嘘を。本当は誰との子なんだよ」
上条「……? おまえらも?」
一方通行「あ?」
一方通行「つまりだ。そのクソ野郎のせいで、俺たちはこンな目に遭ってるわけだ」
浜面「同時期にこれだけのことが起きてるんだ。関係ねえわけがねえ」
上条「だとしたら誰が、どんな目的で……?」
一方通行「関係ねェよ。やることは一つだ。クソ野郎をふンじばって冤罪を証明する」
上条「何か方法があるのか!?」
一方通行「……それはこれから考えンだよ」
浜面「……じゃあ、こんなのはどうだ?」
佐天「うう……孕ませたい。孕ませたいよぉ」
佐天「女の人……。女の人……あ! 女の人!」
佐天「孕めぇぇぇ!」 がしっ
しーん…
佐天「……? 能力が発動しない。なんで……?」
「残念だったわねェ」
佐天「?」
一方通行「私、これでも男なのよォ!」
佐天「ひっ……」
浜面「釣れたぁ!」
上条「ちょろい!」
佐天「いやぁぁぁ! 変態! 放して!」
一方通行「好きでこんな恰好してンじゃねェよ! クソッ」
浜面「いやぁ似合ってる似合ってる」
一方通行「もし釣れなかったらテメェ殺してたからな。覚えとけよ」
上条「さぁ、いっしょに来てもらうぞ。誤解を解いてもらう」
佐天「やだー! 責任なんて取りたくないー!」
一方通行「この野郎……いや、このガキ……」
佐天「な、なんですか? まさか暴力を振るうつもりですか? 年下の女の子に!」
一方通行「……」
佐天「女の子を殴るなんて恥ずかしい真似、できるんですか!?」
上条「そりゃ」
一方通行「まァ」
浜面「なぁ」
佐天「え」
浜面「はぁ……少しだけど気が晴れたな」
一方通行「俺はまだまだ足りねェよ。黄泉川にやられた分の十分の一も返せてねェ」
上条「これ以上やっちゃうと、引きあわせたとき別の誤解を生んじまうだろ」
佐天「ひっく……ひっく……」
浜面「ほら、立て。まずは滝壺と麦野の所だ」
一方通行「待てよ。あンな格好までしたンだ。最優先は俺ン所だろォが」
浜面「わかった、わかったよ」
黄泉川「一方通行ァァァ! そっちから来るとはいい度胸じゃん!」
一方通行「おおお落ち着け黄泉川。全部誤解だから真犯人連れてきたから」
佐天「ふえぇぇぇぇぇぇぇん」
黄泉川「一方通行ァァァァァァァ!」
一方通行「だだから誤解だってこいつが真犯人だって」
黄泉川「なんだそうだったのか……。やってないならやってないって最初に言え!」
一方通行「聞こうとしてくれなかったじゃねェかよ」
黄泉川「それは、その……ごめん! 悪かったじゃん!」
一方通行「はァ……」
滝壺「おかえりはまづらぁ。その子誰?」
浜面「ほら、説明、説明!」
佐天「つーん」
浜面「もういっぺん泣くかコラ」
佐天「わ、わかりましたよ」
滝壺「なぁんだ。うん、そんなことだろうと思ってた。はまづらが私を裏切ったりするわけないもん」
浜面「ははは……」
麦野「……」
浜面「麦野! テメェよくもデタラメ言ってくれたな!」
麦野「……何よっ……」
浜面「?」
麦野「私だって……相手に心当たりなんかなくて、不安で……だからアンタに縋ったんじゃないっ」
浜面「え? え?」
麦野「縋れるやつなんて、アンタぐらいしかいないんだから、しょうがないじゃないっ」
浜面「む、麦野。どうした? おまえらしくねえぞ。泣くな。な?」
滝壺「はまづらぁ……」
浜面「はぁっ!?」
上条「と、いうわけなんだ。ごめんなインデックス。疑って悪かった」
インデックス「ううん、私の方こそ。ごめんねとうま」
土御門「はっはっは、仲直りできてめでたしめでたしだにゃー」
青髪「ボカァ最初っからカミやんのこと信じてたで!」
上条「友情ってなんなんだろうな……」
建宮「気持ちはわからんでもないがな。やっぱり嘘はいかんと思うのよなぁ」
神裂「は、はい……」
五和「ごめんなさい……」
建宮「まぁ、早とちりしたこっちも悪いのよ。迷惑かけたな、上条当麻」
上条「もういいって。誤解は解けたんだし」
黒子「佐天さんよくもお姉様をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
佐天「ふえぇぇぇぇぇぇぇん」
上条「これで事情の説明はほとんど済んだな」
佐天「じゃ、じゃあもう帰っていいですか?」
一方通行「いいわけねェだろ。赤ん坊はどうする気だよ」
佐天「え……」
浜面「養育費、ちゃんと払えよな。子供一人育てるのにも大金が必要なのに、あれだけ孕ませたとなると……」
佐天「そ、そんなの無理ですよ。そんなお金ない……」
上条「だったら、おまえが妊娠させた人たちに言え。お金出せません。中絶してくださいって」
佐天「え?」
上条「一人一人に頭を下げて許しを請え。責任が取れないなら、それぐらいはやって当たり前のことだ」
佐天「や……やだ……」
一方通行「嫌だ嫌だでまかり通るほど」
浜面「世の中甘くねえぞ」
佐天「うう……」
佐天「ごめんなさい……。お金、払えません……。おろしてください……」
美琴「うん……そうする……」
佐天「ごめんなさい……」
佐天「おろしてください……」
インデックス「堕胎は教義に反するから無理なんだよ。それに、命が宿ったことに変わりはないんだし」
佐天「お、お金出せないです」
インデックス「大丈夫。イギリスの教会を頼れば、贅沢な暮らしは無理でも、飢えさせることはないと思う」
上条「それって……」
インデックス「うん。赤ちゃんだけ預けて私はここに残るなんてことは、できないんだよ……」
上条「……学校卒業したら、絶対迎えに行く」
インデックス「うん。待ってる」
佐天「ごめんなさい……」
佐天「おろして……ください……」
打ち止め「う、うん。わかったからもう顔上げてって、ミサカはミサカはおねがいしてみる」
佐天「……」
一方通行「こンな小せェガキが妊娠、しかも中絶ってどれだけリスクがあるか、わかってンだろォな」
佐天「ごめんなさいぃ……」
打ち止め「も、もういいってば。あなたもあまり女の子をいじめないの! ってミサカはミサカは咎めてみたり」
一方通行「けっ」
佐天「ごめんなさい……」
麦野「一発ぶん殴っていい?」
佐天「は、はい……一発と言わず何発でも……」
麦野「……いいや。なんか既にボロボロっぽいし」
佐天「……」
佐天「ごめんなさい……」
舞夏「うん、まぁ、取り返しのつかなくなる前でよかったぞー」
佐天「ごめん……」
佐天「おろしてください……」
小萌「先生、産むことに決めたですよ。もちろん、育てるのは先生一人でやるです」
佐天「え? どうして……」
小萌「……ラストチャンスかもしれないんですよね。年齢的に」
佐天「はぁ」
神裂「我々もインデックス同様旧教の信徒ですので」
佐天「ごめんなさい……」
五和「ま、まぁ、悪いことばかりではないんですよ。処女懐胎ってことで好意的に見てくれる向きもありますし……」
佐天「ごめんなさい……」
上条「よし、これで全員に謝り終わったな。今度こそ帰っていいぞ」
佐天「ひっく……ひっく……」
一方通行「テメェはまだ楽な方なンだぜ? 命を奪った罪悪感に苦しむのは医者と母親なンだからな」
佐天「うっ……」
浜面「無責任なおまえのせいで、命がいくつも消えたってことは一生覚えとけよ」
佐天「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」
上条「うーん、ちょっといじめすぎたか?」
一方通行「いいンだよこれぐらいやって。これで身にしみたろ」
浜面「あー、真面目なこと言いすぎて口が疲れた」
インデックス「とうまー」
上条「おー、インデックス。もう腹からタオル出していいぞ」
上条「誤解を解かせ終わった辺りで腹がしぼんで驚いたなぁ」
一方通行「ホルモンバランス狂わせて腹でかくする能力って……なンの役に立つンだか」
浜面「つわりも何もなかったらしいからな。中に誰もいませんよ」
インデックス「とうま。一芝居打ったらおなか減ったんだよ。何か食べに行こー」
上条「みんなに電話してからな。もしもし、上条だけど……」
佐天「ひっく……ひっく……」
佐天「ごめんなさい……ごめんなさい……」
佐天「ひぃぃぃ……」
おわり