ゴールド「グリーン先輩も、ブルーの姐御と一緒になっちまうことですし」
レッド「……」
ゴールド「レッド先輩もですね、いい加減あっちに手ぇつけこっちにお手つけをやめたほうがいい、俺ぁそう思うんス」
レッド「……」
ゴールド「あーぁ、あぁ!レッド先輩の言いてぇことはよーく分かるっスよ!『俺がいつ、ど、どこでそんなことしたって言うんだ!?』でしょ!?っかー!無自覚なモテ男さんはこれだから罪なんっスよもー!」
レッド「……」
ゴールド「とにかくっスね、レッド先輩もそろそろ……」
ゴールド「あ、へい彼女ー!俺とお茶しねぇ!?え?この前おさげの女と歩いてるのを見た?あっははークリスのことかなありゃただのダチ公で……」
レッド「よぉし、ゴールド。久しぶりにバトルしようか、本気で」
ゴールド「!?!?」
元スレ
ゴールド「もう決めたほうがいいっスよ、レッド先輩」レッド「……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1339680609/
ゴールド「なんでレッド先輩ばっかりモテんだよ!」シルバー「……」
の続きやで堪忍な
ゴールド「れ、レッド先輩?ど、どうしたんスかそんな、爽やかボーイなレッド先輩らしくねーっスよあはは、な、何がお怒りに触れたのかちょーっとわかんねーんスけどあの……」
レッド「どうした、ゴールド。ピカはもう準備万全だぞ?」
ピカ「ピカチュ!」バチバチッ
ゴールド「レッド先輩ストップ、待ちましょう冷静にお願いするっスよそんな、せっかくのお洒落な喫茶店でピカ兄貴の本気なんてそんな、洒落にあの」
レッド「そうか、じゃぁゴールド自身が戦うんだな?うん、ありだと思うぞ。」
ゴールド「いやいやいやいやあんたの戦闘遍歴基準で語られても困るっス!!!ちょ!!ぴ、ピカ兄貴逐電やめ……」
ピカ「ピィカァ」バチバチバチバチッ
レッド「ピカ!でんきショック!!!」
レッド宅
ゴールド「……あーぁ、せっかくレッド先輩の奢りだったのに、店からおんだされたじゃねーっスか」
レッド「タハハ、悪かったって。でんきショック程度なら、マサキがピカからされてるし騒ぎにならないかなぁ、ってさ」
ゴールド「勘弁してほしいっスよ……あんだけ切れてたのに自分家に招いてくれるレッド先輩の優しさに免じて、許すっスけど」
レッド「さんきゅ……あれ?元はお前が悪いような……まぁいいか。サイコソーダでいいか?」
ゴールド「ウッス。欲を言えば、あの店の名物『マサラのマサラな牛乳』が飲みたかったっスけどねー。だーれかさんのせいで、飲めなかったっスけどー」
レッド「あるぞ?あれ、地元の人に普通にタダで配ってるやつだから」
ゴールド「!?ず、ずりぃ!!メニューにゃ一杯500円って書いてあったじゃねーっスか!?」
レッド「そんなもんだろ、田舎だし」
ゴールド「えぇ……マサラの白くねぇ部分見ちまった気分っスよ」
レッド「あんまり上手くないぞ?」
ゴールド「そんで、レッド先輩が誰を選ぶのかー、っつぅ話っス」
レッド「まだそれ続けるのかぁ?」
ゴールド「あ~ったりまえっス!なんのために今日俺が、レッド先輩を訪ねて来たと思ってんスか!」
レッド「メシたかりにだろ?」
ゴールド「それももちろんあるんスけどね」
レッド「えー……つってもさぁ、俺、本当に心当たりないんだけど」
ゴールド「くっ、サラッと言いやがる。俺がレッド先輩の立場なら毎日ウハウハっスよ、そうでなくてもあんたウハウハだけどよチキショーめ」
レッド「ウハウハってお前なぁ。俺のどこに、女っけがあるって言うんだ?」
ゴールド「おう、まずはそのテーブルの上に広がりまくってやがるカラフルでラブリーな便箋の数々の話からしましょうか……くっそぅやっぱりかこの人」
レッド「? これはただの連絡だぞ?あー、確かにエリカとかナツメとか、カスミみたいな女からのも届いてるけどさぁ」
ゴールド「俺の元にその方々から手紙が来る時は、ポケモン協会公式便箋しか使われねーっスよ、ということを先に言わせてくれチキショー!!!!」
ゴールド「……どこがただの連絡なんスか!!!」バンッ!!!
レッド「お、怒るなよなんだよ」
ゴールド「最近の近況から、あんたが最後に来た時の思い出から、次はいつ来てくれるのかっつぅ質問から、おまけ程度に協会のこと……ど、こ、が!!!ただの連絡なんスか!!」バンバンッ!!
レッド「だから怒るなって、机叩くなよ……」
ゴールド「怒りもするっつ~の!!どたまにきたぜこの便箋たち、俺のおニューなマイキューでぶち破ってやんよチキショー!」ジャキジャキジャキッ!ブンブンッ!
レッド「暴れるな!ったく……あれ、なんだそのキュー、すごいな」
ゴールド「あ、そうっしょ!?見てくださいよこれ!」
レッド「(分かりやすくて助かる)」
ゴールド「特注でして!この俺様のように煌めく金ぴかなんっスよ~っへへ、羨ましいっスか?ざーんねん!ほしけりゃあんたのハーレムから一人おれに分けやがれ!!」ビシッ
レッド「いやいらないけどさ、ハーレムでもないし」
ゴールド「まだ言うんスか」
レッド「お前こそ。みんな、ただの友達だって」
ゴールド「元は敵さんなナツメっさんにまでんなこと言えるレッド先輩もすげーっスけどね」
レッド「そんなこと言ったら、お前とシルバーもだろ?」
ゴールド「あいつと俺ぁ、出会った瞬間から永遠のライバルっス。それで、この手紙の数々を前にしてまだんなこと……お?」
レッド「……あ」
ゴールド「あれ、やけに質素な便箋もあるっスね。えっと、イエロー先p」
レッド「」サッ
ゴールド「……なんでそれだけ、見せてくんねーんスか」
レッド「べ、別に?なんか急にさ、ハハ。恥ずかしくなって」
ゴールド「……(この人わかりやっっすいな、知ってたけど)」
レッド「と、というかな。今更なんだけど、なんでそんなことを言いにわざわざ俺のとこにきたんだ?」
ゴールド「そんなことって、レッド先輩がいい加減誰かとくっつけ、っつぅことっスか?」
レッド「そう、それ」
ゴールド「いやぁね、俺ってば最近あのブルーの姐御とグリーン先輩ん家に行くことがあって」
レッド「あー、同棲してんだよな今は」
ゴールド「っス。そこで、お二人心配してたんスよー?レッド先輩のこと」
レッド「は、はぁ。一昨日二人に会った時は、特に何も言われなかったぞ?」
ゴールド「本人には言いにくいんじゃねーっスか。そこで、歯に衣着せぬことで定評のある俺様の出番ってぇわけっス。ついでにおこぼれにあずかろう、と」
レッド「おこぼれって?」
ゴールド「レッド先輩ハーレムの!」
レッド「……発想がチンピラだなぁ」
ゴールド「よく言われるっス、なぁんでしょうねこんな純真無垢な美少年にむかって。まぁ、よくあるこった気にすんな!」
レッド「お前のことだよ」
レッド「で、グリーンたちはなんて言ってたって?」
ゴールド「ブルーの姐御は、『レッドったら、さっさとしないとみーんなから愛想つかされちゃうわよん♪』だそうで」
レッド「あいつ……み、みんなってなぁ」
ゴールド「いやマジな話、今はいいっスけどねレッド先輩?ジムリーダーの方々なんてレッド先輩より年上なわけじゃねぇっスか。あんまり放っておくと、しびれきらして……」
レッド「……」
ゴールド「……今の、オフレコでお願いするっス」
レッド「……ああ(ナツメは、俺の目見ただけでゴールドを殺しに行きそうだな……)」
ゴールド「んで、グリーン先輩は……ゴホン」
レッド「?なんだよ、咳払いなんて……」
ゴールド「『レッドのフッ奴もフッいい加減フッフッ身を固めてフッいい歳だろうフッ、フッ』って。いや、フッはちょっと盛っちまったんスけど、だいたいこんな感じで」
レッド「……っく」プルプル
レッド「お、おま、ぶっ!……お前似てるな、グリーンの真似」プルプルプル
ゴールド「あ、そうっスか?いやぁあの能面シルバーを噴出させただけあるっスね……『退けるべきフッ悪にフッフッ出くわしているらしいなフッッ』」
レッド「っく、や、やめろって……ぶっは、っはは、あっはははははははは!!!」ダンダン!
ゴールド「『フッ、うるさいフッ女フッフッだフッフッフッ』……っく」プルプルプル
レッド「っははは!お前も、ちょっとっははははは!笑ってるじゃないっく、やっべ、これツボだ」ヒー、ヒー
ゴールド「っちょ、あんま笑わないでっく、俺まで、くっは、あっはははははh」
ピルルルルルルルルッ!ピルルルルルルルルルッ!
ゴールド「だっはははははは!!……おぉ?ポケギアが……あー、今苦しいってのに誰でぇこんn」ビクッ
レッド「ひー、ひー……ど、どうした?誰からだ?」
ゴールド「……な、なんか、ぐ、グリーン先輩から電話……きたんスけど」ガタガタガタガタ
レッド「……うん、昔から変なところで勘が鋭い奴だったよ」
ゴールド「あー、ど、どうもー!あなたの心に煌めく太陽、ハートぎんぎらゴールドくんでっす!」
ゴールド「……あ、能書きがうるさい?す、すいませんっス……」
ゴールド「あーあの、ど、どうっスかー結婚間際でブルーの姐御とは!らっぶらぶなんじゃねーっスかー!?」
ゴールド「……あ、今はイエロー先輩ん家で女子会?あー、そうっスね、へー……」
レッド「……」
ゴールド「そ、そいで用件は……あ、はい。いえ、べ、別になにも、グリーン先輩とお話しすることが後ろめてぇとかじゃ、なにも……はい」
レッド「……」
ゴールド「……うっス、あ、はい……舐めた口きかねーっス、すいません」
レッド「……」
ゴールド「……え?シルバーの時も??いや、いやいやいや!それはちげぇっスよグリーンの旦那!」
レッド「……」
ゴールド「あん時グリーン先輩のことを悪く言ったのは、シルバーの野郎を焚きつけるたmはい、すいません。もっと手段を考えるべきっした、すんません」
レッド「……グリーン怖ぇ」
ゴールド「レッド先輩?もち、いるっスよ?……レッド先輩、その場にいて俺を諌めなかったことに関して、お話があるそうっス」
レッド「」
ゴールド「怒られたっスね……」
レッド「なんで俺まで……ってかどうなってんだグリーンの勘」
ゴールド「さぁ……まぁ、俺も迂闊っだったっス。で、話を戻してぇんすけど」
レッド「もうよくないか?俺もお前も疲れたろ」
ゴールド「そうは問屋がおろさねぇ、ってもんっス。いいんすか、レッド先輩。青春の日々を『女になんか興味ない』なんてぇすかしたまんまで!!」
レッド「実際、今そういう気がないからなぁ……ピカたちとか、仲間といたほうが楽しいし」
ゴールド「その『仲間』の中に女の方まで含めちまってるからまたややこしいわけなんスけど……でもとかなんとか言って、レッド先輩も昔はあれだったんスよね?」
レッド「あれって?」
ゴールド「またまたー、姐御から聞いてんスよー?『初めて会った時のレッドったらぁ、私に鼻の下伸ばしてメロメロだったんだからー♪』って」
レッド「っ!あ、あいつっ!!」
レッド「ち、ちなみにその時グリーンは?」
ゴールド「静かに、ハッサムと修行してたっス。『丸太切り新記録じゃないすごーい♪』って姐御が言ってました」
レッド「……どうりで一昨日会った時、出会いがしらに睨まれたわけだ……うん?いつもあぁだっけ?」
ゴールド「俺なんて睨まれなかったことの方がすくねーっすよ」
レッド「何してんだよ……」
ゴールド「で、どうなんっスか?ブルーの姐御のこと、そういう風に見てたこともあんすか?」
レッド「あー、うー、それはうん……ブルーが悪い!!」
ゴールド「うわぁ」
レッド「いやだって!ブルーの奴な、聞いてくれよゴールド!あいつな……」
プルルルルルルルルルルルッ!!!!
レッド「……」
ゴールド「……電話、鳴ってるっスよ」
レッド「……あいつエスパータイプだったっけ?」
ゴールド「さぁ」
レッド「なんかバトル申し込まれた……」
ゴールド「いいじゃねーっスか、二人ともバカがつくバトル好きだし」
レッド「今度こそ俺ボロ負けしそう……でもうん、すっげーワクワクしてる自分が嫌だ」
ゴールド「単純っスねぇ。恋路の方もそういう風にスパッといきゃぁいいんスけど」
レッド「恋路ってお前」
ゴールド「そうっスね、それ以前の問題っス、レッド先輩の場合。んじゃ、一人一人検証してみましょーか」
レッド「えー」
ゴールド「いや正直えーは俺の台詞っスからね。何が悲しくてあんたのモテ男具合を再確認しなくちゃいけねーんだチクショー」
ゴールド「じゃぁ、この人。エリカさん!」
レッド「友達だって」
ゴールド「タマムシのジムリーダーで、タマムシ親衛隊の隊長!タマムシ大学で特別講師もこなす正にタマムシの顔!」
レッド「へー、エリカってそんなこともしてんだ」
ゴールド「時代錯誤甚だしい大名行列をしちまうようなお嬢様のお家柄!」
レッド「あー、俺も最初大変だったなー。なぁ、ブイ?」
ブイ「フィー」
ゴールド「そこ和んでねぇで!どうなんすか、この才色兼備なお嬢様を!レッド先輩が行方不明になったときは賢明に捜索もしてくれた、この人を!」
レッド「いい友達だよ、うん」
ゴールド「おらぁあああああ!!!」
バキッ!
レッド「いって!?!?な、なんで殴る!?」
ゴールド「うるせぇっスよ!今のはタマムシ中の、お茶の誘いをエリカさんのやんわりした笑顔と周りの従者からの総スカンで退けられた男達の怒りだっっ!!!」
レッド「逆恨みじゃないか!!」
ゴールド「うるせぇっス!何がお嬢様だ!!!どうせシンオウのお嬢とかいうのもとんでもねぇ奴にちげぇねぇ!!」
ゴールド「ぶっちゃけちゃうと、タマムシの男からのレッド先輩の評価、やべぇっスから」
レッド「え、な、なんで」
ゴールド「聞くまでもねぇでしょうが。で……マジにただの友達なんスか」
レッド「だから、そう言ってるだろさっきから。あのな、勝手に言ってるけどエリカの方だって、俺にそういう気はないと思うぞ?っていうか、うん、ないよ」
ゴールド「確かに、あの人に比べりゃちーっと引いてる感じはあるっスね。一番可能性低いから最初に出したわけっスけど」
レッド「え、それなのに俺殴られたのか?」
ゴールド「だから言ったじゃねぇっスか、タマムシ中、いや全地方中の俺からの怒り……ゴホン。はい次っスね」
レッド「お前の私的怒りじゃないか全部」
ゴールド「これ!この人!ナツメっさん!」
レッド「はぁ」
ゴールド「なんスかそのうっすい反応!!やる気あんスか!?」
レッド「え?ないよ?」
ゴールド「絞りだせこちとらあんたのためにやってんでぇ!んで、ナツメさん!ヤマブキのジムリーダー!」
レッド「あぁ」
ゴールド「リーグの煽りにゃ『綺麗なおねぇさんは、好きですか?』とまで言わしめたクールビューティーなお方っス!どうなんスか!!」
レッド「どうって、お前……さっきお前が言ったろう?あいつは元敵だし、それでも今は普通に、友達として仲良くしてるよ……」
ゴールド「ははぁん?普通の友達、なるほど!」
ゴールド「ダチ同士で、一緒の温泉に入るのがふっつーなんスかねぇ!レッド先輩!!」
レッド「げっ!?!?」
レッド「な……なんの、ことだ?ゴールド、俺、何がなんだかさっぱり……」
ゴールド「レッド先輩、あの戦いの前にシロガネの温泉で氷の後遺症治そうとしてたんスよね?」
レッド「あ……あぁ」
ゴールド「んで、その途中……姐御に会わなかったっスか?」
レッド「……またあいつか」
ゴールド「っス。んで、カメックス託して別れようとしたけど、なんだか面白いことになりそうな予感がキュピーンときたそうで、一旦温泉まで戻って……と」
レッド「……」ガクッ
ゴールド「動画も預かってるっスけど?」
レッド「いや、いいよもう……入ったよ!!入りましたよナツメと温泉に!これでいいんだろ!?」
ゴールド「どうなんスか、あのビューティ溢れるおねぇさんの素肌をモロにみて、正気でいられる男はいねぇと思うんスけど」
レッド「何もなかったに決まってるだろ!はい終わり!この話終わりな!」
ゴールド「隠すところが怪しい……まさかレッド先輩、あんたブラストバーンしちまったんじゃねぇでしょうね、レッドだけに」
レッド「上手くねぇよ!そんなわけないだろ大体あの時ナツメはバリヤードで壁を……」
ゴールド「えっ。壁作らないとマズイような行動したんスか」
レッド「あぁ言えばこう言うなお前はもぉーー!」
ゴールド「いやレッド先輩がポロッポロ墓穴ほってんスよ」
ゴールド「でもま、信じます。俺の中でレッド先輩は爽やかボーイっスから」
レッド「ゴールド……」
ゴールド「きっと、そんなありがてぇことこの上ねぇ状況下でも『ナツメ!!元ロケット団三幹部のナツメか…!?』とか言ってたにちげぇねぇ」
レッド「……お前、その動画見た上であんな問い詰め方したのか」
ゴールド「細かいことっス。んじゃ、ナツメっさんの色仕掛けもレッド先輩には通用しなかった、そういうことっスね?」
レッド「そういうつもりじゃないだろ、あれは……」
ゴールド「いやいやいや、ナツメっさんの未来透視が本物なら、レッド先輩と鉢あわすことありえねぇっスから。わざとっスよ絶対」
レッド「そうか……?あー、俺に色々と助言するつもりだった、のかも」
ゴールド「にしたって、ほぼ裸の状態ですることないっしょ。あぁーあ、年増は余裕がなくて大変っスね……」
レッド「……」
ゴールド「……」
レッド「……」
ゴールド「……オフレコで」
レッド「あ、あぁ(半年はナツメの眼見れないな……ゴールドが危ない)」
ゴールド「んじゃ、この人いっちまいますか……本命その1」
レッド「今までのは本命じゃないのか……」
ゴールド「あたぼーっス、前座もいいとこっスね……はいこれ!この波乗りメールっつぅラブリーさにかける便箋に、可愛らしい花のシールを一枚つけてなんとまー涙ぐましい女っぽさを演出しているぅ!」
レッド「あー、カスミ……花?あ、ほんとだ」
ゴールド「そして気づかれてねぇー!あんた、ほんっと……いつか刺されるっスよマジで」
レッド「お前には殴られたけどな」
ゴールド「あんなもんじゃ済まされねぇっスって。んで、どうっスかカスミさん」
レッド「カスミがどう、って。うーん、そりゃただの友達、とはいえないかなぁ」
ゴールド「おっ!」
レッド「それこそ仲間、だな。あいつは」
ゴールド「……うーわぁ」
レッド「な、なんだよ……ほら、俺、ジムリーダーで一番最初に仲良くなったの、カスミだし。知り合ったのはタケシの方が早かったけどさ」
ゴールド「はい」
レッド「つ、冷たい……それで、旅の途中で何度も助けてくれて、あいつは最初っから強かったけど、俺も負けねー!って強くなって」
レッド「それで、えっと……ギャラドスのこととかもあるし。すっげぇ頼りになる、仲間、だな!きっとあいつも、そう思ってくれてるぞ?」
ゴールド「……」
カタカタカタ
レッド「聞いてるか、ゴールド?だからな、お前が思ってるような……あれ?なんだろう、モンスターボールが……」
ゴールド「エーたろう!俺を抱えて窓から飛び降りろ!!!」
エーたろう「キュキュッ!!」ガシッ! パリーン!!
ボン!!!
レッド「え、うわっ!?っちょ、ギャラ!?!?な、なんでいきなりそれにこんな狭いとこdうわぁああああああああああ!?!?!?!?」
ゴールド「……りゅうのいかり、っスね。湖にならねぇといいんスけど」
ゴールド「……無事っスかー?レッドせんぱーい」
エーたろう「キューッキュ……?」
レッド「げっほ、げほ……し、死ぬかと思った」
ゴールド「えぇ、ふっつーに死んでていいと思うっス。流石二度ほど固まって生き返ったお人っスね」
レッド「ゴールドはあんまり人の事言えないだろ……えっと、も、戻ってくれるか?ギャラ?ギャラちゃん?」
ギャラ「……グルルルル」
レッド「で、であった頃と同じ眼で見てる……」
ゴールド「いやぁ、最初の主人の恩義を忘れねぇいい奴っスねぇ、気に入ったぜギャラ公」
ギャラ「グルルルル」
ゴールド「でもよ、こればっかりはちーっと簡単にはいかねーんだわ、勘弁してやってくれや」
ギャラ「……」
ポンッ
レッド「……流石、返すもの?」
ゴールド「上手くねーっス、レッド先輩」
ゴールド「家自体は奇跡的に無事でよかったっスね。やるねぇギャラ公」
レッド「家具めちゃくちゃだけどな……あーあ、なんでこんなことに」
ゴールド「割りと自業自得っス、レッド先輩。そんで、カスミっさんは……無いんっスね?」
レッド「えっと……いい仲間だ、とは思うぞ?もちろんな?」
ゴールド「了解っス……あーぁ、ハナダジムは挑戦者撃退歴代記録を樹立しちまうかもしれねーっスね、今年」
レッド「?」
ゴールド「こっちの話っス」
ゴールド「ちなみに、っスね。レッド先輩」
レッド「おー?」
ゴールド「レッド先輩がその昔、カスミっさんのとこのメイドをナンパしてた、っつぅ話を耳にしt」
レッド「わーーーっ!!わーーーーっ!!!!」
ゴールド「……」
レッド「……若気の至りだよ、勘弁してくれよ」
ゴールド「いやいや、分かるっスよー気持ちはね。可愛い女性を見ると男としちゃぁ放っておけねぇっス。そうでしょ?」
レッド「今はそんなことしねーって……」
ゴールド「いやいや、レッド先輩も俺っちみてぇな頃があったんスねぇ、感動っスよ」
レッド「いや、流石にお前くらいのときはもう落ち着いてたよ俺は」
ゴールド「うん?ナツメっさんと混浴がどうしたんスか?」
レッド「」
ゴールド「……すんません、この話題はもうやめとくっス」
レッド「そうしてくれ」
ゴールド「そんじゃま、大本命っスね」
レッド「大がつくのか?」
ゴールド「えぇ、そりゃもう。実は言うと、ついさっきまでは普通に『本命2』だったんスけど」
レッド「はぁ」
ゴールド「ぶっちゃけた話、っスね。レッド先輩」
ゴールド「イエロー先輩のこと、どう思ってるんすk」
レッド「友達!!!!」
ゴールド「……」
レッド「……」
ゴールド「……くい気味であんた」
レッド「と、友達だよ!何かおかしなこと言ったか、俺!?」
ゴールド「えぇまぁ、主に顔色とかおかしいっスね。名前負けしてねーっス流石レッド先輩」
ゴールド「ほぉ~、そうっスか」
レッド「だ、大体な?さっきから言おう言おうと、思ってたんだけどさ」
ゴールド「なんスか?」
レッド「ほ、本命とかなんとかさ、あっちの気持ちもわかんねーのになんでその、ゴールドが勝手に話しを進めてるんだ?そこからおかしいだろ!」
ゴールド「……(いやあっちサイドは分かりやすかったから……今のあんたほどではねぇけども)」
レッド「ほら!どうだ!い、イエローのことだってな!イエロー自身を抜きに、その、そういう話はだな……」
ゴールド「あー、はいはい。オッケーっス。んじゃ電話しましょうか、イエロー先輩に」
レッド「……は?」
ゴールド「電話借りるっスよー、俺イエロー先輩の番号しらねーんで。クリスあたりに聞きゃわかんのか?まぁいいや」
レッド「ちょ、ちょっと待てよ、ゴールド。それは……」
ゴールド「えぇっと、大方このコルクボードの一番上にでかでかと張り出された番号っスね?えーっと……」
レッド「おい!ゴールド!!聞け……おい!!」
プルプルプルプルッ……
イエロー宅
ブルー「っでさー、あたしが一生懸命ドレスの説明してやってるっていうのに!あのとーへんぼく、なんて言ったとおもうー!?」
イエロー「ははははは、きっとこんな顔で……うるさい女だ、じゃないですか?」
ブルー「あったりー!もーやんなっちゃうわよ!むかついたから、あんたの衣装は全部メタちゃんにしちゃうからね!って言っておいたわ」
クリス「あ、あははは……でも、そう言いつつちゃんと聞いてくれてるんですよね?」
ブルー「うー、それはそうなんだけどね?ことあるごとに……はいイエロー?」
イエロー「え?あ、はい……う、うるさい女だ」
ブルー「これよー!?っもーほんっと、ほんっとあんたグリーンのマネそっくりおもしろーい♪」
イエロー「あー、稽古づけられてた時についでに男の人らしさっていうのを、グリーンさんのマネしてたので……」
サファイア「っはー、でもうらやましいったい……結婚なんて」
ブルー「なぁに言っちゃってんのよん、サファイアちゃん。あんたは、ここのお相手が鈍感バカ二人と違って」
イエロー「ぶ、ブルーさん!ば、バカはちょっと……」
クリス「そうです、ブルーさん……全っっ然足りません、鈍感バカキングですあいつは。ドがつく鈍感の鈍感帝王ですよっ!!」
ブルー「あらやだ素直。っふふ~ん♪女の園で秘密は禁物っていうのによーやく慣れてきたみたいねー二人とも」
サファイア「お二人の方はまだいいと思うとよ……あたしなんて、しっかり気持ちば伝えとるのにはぐらかされとるっちゃよ?」グスッ
イエロー「……あー」
クリス「……ご、ごめんなさい」
ブルー「エスパーおばさんに見てもらったら、あーのガキンチョ大嘘ついてるって分かったものねー。はいはーい、お泣きなさい青い子よしみで胸かしちゃうわよん♪」
サファイア「うぅうぅ、ブルーさぁぁん」ズビーッ
ブルー「っちょ、鼻かむのはやめなさい鼻は!」
イエロー「あー、そう考えると一番つらいのはサファイアさん、ですね」
クリス「そうですよね……ただでさえこ、こく、告白するってだけでも、私じゃとても」
サファイア「うぅぅ、分かってくれて、ぐすっ、嬉しいったい」
ブルー「あー、あんたたちはにっちもさっちもいかなそーねーほんっと」
イエロー「ぶ、ブルーさんはその、ぐ、グリーンさんの方、方から、その、わ、わぁぁ」
ブルー「なんであんたが言ってて照れてるのよ。そっそ、あいつからよん♪」
クリス「い、意外ですよね。グリーンさん、寡黙そう、というか実際寡黙な人なのに」
サファイア「でも、周りばよく見てるお人だと思ったとよ。そうったいね?」
ブルー「そういうこっと。そーして、こんなすっばらしいフィアンセを見つけられたって、わ、け♪」
ブルー「ま、あたしの周りじゃあいつもなっかなかのイケメンだからねー?もらってあげることにしたのよ、っふふふ♪」
サファイア「も、もらう!余裕ったい!これが大人の余裕ばいうやつたいね!?」
クリス「す、すごいなぁ」
イエロー「……くすっ」
ブルー「っふふーん、まーnちょぉっとイエロー?なぁにがおかしーのよ」
イエロー「ひぇ!?いえいえ、えっと、なんでも。ただ……ふふっ、僕の知ってる、ブルーさんのその日の取り乱しっぷりと喜びっぷりとは随分ちがうなぁ、って」クスクスクス
サファイア「……ほぉ~?」
クリス「……ブルーさん?」
ブルー「ふぅぅぅん、イエローちゃん、言うようになったじゃないのっこのぉ!!メタちゃん!つっかまえなさい!」
イエロー「ふわっ!?え、うわ、あ、あっは、あっははははははははは!!やめ、ブルーさんやめてーーぇ!くすぐらないでぇええ!!」
ブルー「うるさぁいこのこのー!ブルーおねえさんに逆らったらどうなるか分からせてやるわよー!」
プルルルルルルルルッ!
サファイア「はー、こわかこわか。触らぬブルーさんにたたりなしったい……うん?」
クリス「ははは……あれ?電話ね……で、出ていいのかしら」
イエロー「やめ、やめてぇえあっはははははははははは!!!」
ブルー「っふふ~ん?ついでよイエロー、この数年であんたがどれだけ成長したかたしかめてやろーじゃないの」ワキワキ
サファイア「ぶ、ブルーさんストップ!嫁入り前のおなごがそれはいかんとよぉ!?」
クリス「あ、サファイアちゃん行っちゃった……私がとるしかないっか」
ブルー「何言ってんのよあたしは女だからノーカンよノーカン……でもレッドなんかにやるのも癪よね」
イエロー「ひぇ!?ぶ、ブルーさんどこ触っても、もぉいい加減にしないとおこ、怒りますよ!!!!」
ブルー「まだ怒ってないあんたに驚きよ」
ガチャッ
クリス「はい、もしもし。トキワグローブの家です。あの、イエローさんは今ちょっと……って、ゴールド!?!?」
ブルー「あら、もう連絡?」
イエロー「や、やっと解放、されました」
サファイア「大丈夫?イエローさん……ゴールドさんば言うと、あの前髪がこげななっとる人たいね?」
ブルー「そっそ、前髪爆発小僧よ。まぁ、うちのとレッドもだけど」
クリス「ちょっと、なんでゴールドがイエロー先輩の家に電話を!?わ、私の家なんて番号も知らないくせに!え!?関係ない!?あのね、そういうところが無神経だって……!」
サファイア「……イエローさん?」
ブルー「……あんた、意外に悪女ね。あたしに似ちゃったのかしら」
イエロー「ち、ちがいますよ!?ぼ、ぼくはれ、レッドさんだけ……あぅ」
ブルー「言ってて照れてんじゃないわよ、ってば」
クリス「え?なに、今レッドさんの家にいるの?あ、そうなんだ。ごめん……うん、そうだよね。私あんまり家にいないし、ポケギアと研究所、そうだよね」
ブルー「ちょっと、あんたたちのいちゃこらはどーーーでもいいんだけど」
クリス「あ、ごめんなさい。それで、用件はなに?え?イエローさん?」
イエロー「えっ?」
クリス「なに?なんの用が……え?ゴールドじゃなくて、れ、レッドさんが!?」
サファイア「!これは、やったったい!イエローさん!!レッドさんば、イエローさんに!」
イエロー「え、えぇぇえええ!?!?!?」
ブルー「さー、どうかしらねー」
クリス「うん、かわればいいのね?そっちもレッドさんに?うん、わかった。じゃぁ……あの、ど、どうぞ、イエローさん」
イエロー「へ、あ、は、ははは、はいっ!わ、わ、ど、どう、どうすれば、あの、みなさん、ぼく、どうすれば!?」
サファイア「当たって砕ければよかっ!ファイトったい!」
クリス「く、砕けちゃだめよサファイアちゃん……が、頑張ってくださいっ!イエローさん!」
ブルー「あーんまり期待しすぎなさんな。深呼吸して、いつもどおりとりなさい」
イエロー「は、っはいっ!スーーー、ハーーーーー……よ、よしっ」
イエロー「……も、もしもし。あの、いえぅ、いえるぅ……イエローです!」
サファイア「噛んだとよ」
クリス「噛みましたね」
ブルー「あー、あんな妹ほしい」
レッド『……あのな、イエロー』
イエロー「は、はい!」
レッド『……』
レッド『お、お前、俺のこと、好きなのか?』
イエロー「」
ガチャッ!!!! プーーッ、プーーッ、プーーーッ、プーーーッ
レッド「……」
ゴールド「……」
レッド「……き、切られた」
ゴールド「……レッド先輩、俺、先輩のことめっちゃ尊敬してるっス。でも、これだけ言わせてください」
ゴールド「ほんもののバカかお前」
レッド「……返す言葉もありません」
ブルー「……」
サファイア「……」
クリス「……」
イエロー「」
ブルー「……放心状態ねぇ」
クリス「そ、それはそうですよ、あんないきなり……す、好きかって、あの」
サファイア「男らしさとおりこしてるったい。あれは単細胞とか、そういうのじゃたりんとよ。なんかね……そう、カモネギ並の」
ブルー「サファイアちゃん、そこはデオキシスでいきましょう……」
イエロー「あ、あぅ、あの、あぅ……あの、ブルー、さん。ブルーちゃんさん」
ブルー「復活……してないわね。なによ」
イエロー「あ、あの、あにょ、ぼ、ぼくのゴロすけをあの、ぼくの頭の上にちょっと」
ブルー「せめて頬つねるとかにしなさいよ、落ち着きなさいもう……ほんっと初心なんだから、男女そろって」
チュチュ「チーチー」
イエロー「……すいません、落ち着きました」ギューーーッ
ブルー「えぇ、チュチュが気を利かせてボールから出てきてくれて助かったわ」
サファイア「偉い子ばい」
クリス「うん……あ、あの、イエローさん。これから、どうしますか?」
イエロー「え、えぇっと……あの」
ブルー「まー、あの鈍感バカキングからあんな言葉が出た、ってことは……なーんかあったってことよねー?気持ちの変化、というか表に出す何かが」
イエロー「は、はい……」
ブルー「っで、問い詰めてみたいけど、あんた今、電話できる?」
イエロー「む、無理ですぅ!あの、こ、腰、腰、ぬけちゃって」
サファイア「……めんこかー」
クリス「ど、どうしましょうか。でも、この機会を逃したら……」
ブルー「っふふーん、こんな時のブルーねえさんでっしょーが。まっかせなさいよ……」ゴソゴソ
サファイア「わっ、ぶ、ブルーっさん!?自分な胸ば手ぇいれてなんを、なんをするったい!?っちょ……!?」
ブルー「っじゃーん!このレッド宅盗聴器で!一言も漏らさず言質とっちゃおうじゃないのー!」
イエロー「」
クリス「」
サファイア「」
ブルー「大丈夫、特・注・品よん♪作ったのと、デザインしたのは今ごろ……わたしんちでうちの二人と一緒にこれまたそばみみたててるけど、ねっ♪」
ゴールド「もう一度言うっス。おめぇバカかほんものの」
レッド「く、繰り返すなよ。分かってるよ、今のは無い、ほんと……」
ゴールド「分かってねーっぽいから言うんでしょうが!なーんなんスか今の!?」
レッド「い、いや、だから、イエローの気持ちをだな、その」
ゴールド「こーんだけ俺らがお膳立てしてっ!!ここまでこじつけたってぇのになんなんスかマジで!?!?」
レッド「いや、あの……うん?俺、ら?」
ゴールド「細けぇことだ気にすんな!んなこと気にしてる暇があんならどうやってとりつくろうか考えろこのトンチキがっ!!特・注・品のキューでマルマイン貫通するくれぇの穴をあけられてぇのか!?あぁ!?」
レッド「ご、ごめん……」
ゴールド「っはぁ、っはぁ。すんません、言い過ぎたっス……」
レッド「いや、うん……仕方ないさ、あれは、俺がどうかしてた」
ゴールド「あんたがどうかしてなかったとは言ってねぇっスよ」
レッド「あ、うん……」
ゴールド「どうします?今すぐ掛けなおすっスか?多分、あっちもそれを待ってんじゃねーっスかね」
レッド「……あー」
ゴールド「まぁ、本当なら今すぐプテラ出して飛んでけタコ、くらい言いたいんスけど……あんたにそこまでの甲斐性があると期待してねーんで」
レッド「ひ、ひどい」
ゴールド「どっちがっスか……っはぁぁ、見てくださいよレッド先輩、自分の相棒たち」
レッド「え……うっ、み、みんな、そんなモンスターボールから俺を全力で非難する眼を……あぁ!ギャラに至っちゃそっぽ向いて、わ、悪かったよ!反省してる!本当に!!」
ゴールド「そーんで、どうするっスか?レッド先輩?」
レッド「……」
ゴールド「今すぐかけなおすのか、それともちょい休憩します?あ、そうしましょうや、うん」
レッド「……」
ゴールド「レッド先輩も、俺を稽古づけてくれた時に言ってたっスもんね。やる時ゃ全力で、んで休むことも必要、って」
レッド「……」
ゴールド「まぁ、その、俺もちーっと焦らせすぎたきらいがあったっス、すんません」
レッド「……」
ゴールド「へへっ、俺は恋愛の師匠にゃなれなかったっスね。そりゃそうか自分のほ……っと、いけねぇいけねぇ」
レッド「……」
ゴールド「それで、レッド先輩?どーします?休憩がてら、いっちょバトルでも……」
レッド「……いや」
ゴールド「あっ、今更になって俺は別にイエローのことは!とかいいっスから!ばればれっスから……」
レッド「もう、いいよ。ゴールド。ありがとな」
ゴールド「……は?」
レッド「確かに、っさ。俺はイエローのこと……特別だ、って思ってる。うん、それはほんとだよ」
ゴールド「あー、はい。分かってるっス……は?それで、もういいってのは?」
レッド「弟みたいにさ、思ってたんだ。イエローは……お前も知ってるだろ、あいつがその」
ゴールド「あー、麦わらかぶって男装ってぇあれっスか?レッド先輩探してた頃の癖がぬけなくて……え?で?」
レッド「それが、女の子だったって分かったとき……戸惑ったさ。そりゃもうな、眼が点ってあのことだよ、ははっ」
ゴールド「あー、あの時は傑作だったっスね……あー、話が、みえねーんスけど?」
レッド「……戸惑いは、興味に変わっていった」
レッド「興味は、好意に変わっていった」
レッド「そうだな、うん。多分、俺はイエローのことが好きなんだ。そう、言っていいんだと、思う」
レッド「……」
レッド「い い ん だ と 思 う」
レッド「……」
レッド「……分かるか、ゴールド?」
ゴールド「? っさぁ、俺は舞台役者じゃねーんで、そういうまわりくでーのは。なんなんすか、いったい」
レッド「ここまで分かっても、俺は……イエローのことが好きなんだ、って。自信をもって、言えない」
レッド「グリーンみたいに、ブルーみたいに。誰かを愛せる、って。分からないんだよ、どうしても」
ゴールド「……」
レッド「俺が……家族いないの、知ってるよな、ゴールド?」
ゴールド「っ」
ゴールド「……えぇ、まぁ」
ゴールド「……だから、なんなんスか」
ゴールド「家族がいなくても、あんたにはマサラの人間がいたでしょうが」
ゴールド「あんたのことを、マサラのみんなで見てあげよう、立派に育てよう」
ゴールド「そうやって、あんたのことを守ってくれたんでしょうが」
ゴールド「あんた自身も言ってたはずだ、マサラは俺の町だって。マサラのみんなが、俺の親だって」
ゴールド「……ちげぇんっスか?」
レッド「……あぁ、そう思ってたよ、ずっと。でもさ、あの時……デオキシスを巡って、ナナシマを巡っていた時。よく分かったんだ」
レッド「……血の繋がった家族、ってのが。どれだけ、重要なのか」
ゴールド「…………」
レッド「ブルーのご両親は、ブルーと何年も離れ離れだったのに……ブルーのことを、ずっとずっと探してて。愛してた」
ゴールド「……」
レッド「シルバーの親父は、あのサカキだったけど……あんな非情な奴でも、息子を思いやる心を持ってた。それが、親なんだ。ほんとの、血の繋がった」
ゴールド「……」
レッド「それから色々、石から戻って、考えた。俺はイエローを特別だ、って思ってる。でも」
ゴールド「……」
レッド「……ほんとの愛情、ってのを。一度も感じたことのない、俺が……人を好きになっていいもんなのかな、って」
ゴールド「……」
レッド「……こんな気持ちで、好きだってのが、分からないまま。恋ってのが、愛ってのが分からないまま思われてても、イエローには迷惑だろ?」
レッド「だから……もう、いいんだ。ゴールド。ありがとな?」
ゴールド「……そうっスか」フーーーーッ
レッド「あぁ、ごめんなこんなに長く話聞いてもらってたのに。すぐに……」
ゴールド「や、や。謝らなくていいっスよ、このタコ」
レッド「……うん?」
ゴールド「聞こえなかったか?じゃぁ耳の穴かっぽじってマサラのおめでてぇ牛乳でも流し込んでよーーーく聞いとけカーーーーーーバ」
ゴールド「おめぇが謝らなくちゃなんねぇのは、俺じゃねぇだろうが」
ゴールド「おめぇは今、この町の人間全部をバカにしたっ」
ゴールド「おめぇの相棒みんなをバカにした」
ゴールド「おめぇのことを想ってくれるみんなをバカにした」
ゴールド「なによりよぉ……」
ゴールド「俺のダチ公、バカにしてんじゃねぇ!!!!!」
ゴールド「バクたろう!!!!派手にぶっとばせっ!!!!!」
バクたろう「ゴァアアアアアアアアッ!!!」
レッド「!?ゴン!悪いっ!!」
ゴン「ゴォオオオオオ!!!」
ゴールド「けっ、カビゴンを盾に、ってか。しけた戦法っスねぇ!」
レッド「ご、ゴールド!なんのマネだ!?それに、ここ家の中で……
ゴールド「知るかってぇの!なんなら家なんかに二度と帰れねぇようぶっ壊してやんよこのボケ!!!いくぞ相棒、しっかりやれよっらぁ!!」
ゴールド「ピチュ!おめぇも言いたいことがあんだろ、親父とお袋のことを思えばよぉおお!!」
ピチュ「ピッ!!!」バリバリバリバリバリ
ゴールド「金ピカぴかぴかな俺様の如く輝くこいつに!!!ぶちかませっ!!!」
ゴールド「超ライジングサンダーーーーーーーァアアアアアアアアア!!!!」
カッ!!!バリバリバリバリバリバシャァアアアアアアアッッッ!!
ボンッ!! モクモクモク
サファイア「あ……じゅ、受信機の方も壊れたったい。さ、最後にゴールドさんが叫んだのはなんと?あんな技、聞いたことなかとよ?」
クリス「あ、あのね、あれはゴールドとピチュの……そ、それより!」
イエロー「……」
ブルー「……イエロー」
イエロー「ぶ、るー、ひっ、ブルー、さ、んっ、っく、」
ブルー「……あんたは今、泣くことしかできないの?」
イエロー「……っ」
ブルー「しっかりしなさいよ、あんた、ずっとあいつを見てきたんでしょうが」
ブルー「……行けっ!!たまにはあんたも、うるさい女になってきなさい!!!!」
イエロー「っ!ピーすけ!」
ピーすけ「フルィーー!」
サファイア「イエローさん!きばいやんせっ!あんたなら、大丈夫ったい!」
クリス「イエローさん!あの、は、早めに!あいつじゃ、レッドさんの相手には……あの、頑張って!」
イエロー「はいっ!……」
ブルー「……何待ってんのよ!あたしのはさっきので以上!」パシンッ!
イエロー「っ、ご、ごめんなさい!行ってきます!!!」
ヒュッ! サッ!!
サファイア「行ってしまったと。バタフリーであんなふうに空飛ぶお人なんて、イエローさん以外見たことなかとよ」
クリス「えっとね、それは多分、今のイエローさんがとっても……本気だから?」
ブルー「はーぁ、世話のやける、まったく」
クリス「……あの、ブルーさん?」
ブルー「なーによ」
サファイア「……ど、どっからどこまで、ブルーっさんの思惑だったと?」
ブルー「……んっふふ~ん。全部♪って言ったら?」
クリス「でしょうね」
サファイア「って、思うたい」
ブルー「そっよねーん♪……でも、最後の決めるのはあんたなんだから。しっかりやんなさいよね……イエロー・デ・トキワグローブ」
レッド「……どういう、つもりだ!ゴールド!」
ゴールド「あぁ!?てめぇがこれくらいしなきゃ乗ってこねぇと思ったからこうしたまでだスカタンが!!!どーしたよ爽やかボーイなレッド先輩!家をボロボロにされちゃ流石に切れますかっ!?」
レッド「あたりまえだ!こんな……」
ゴールド「そうそう、それでいいんっスよ!レッド先輩、あんたは戦う者!!!俺なんかとちげぇ!かっくいー二つ名をオーキドのおっさんからもらってんだろうが!!」
ゴールド「それが、なんだぁ!?!?あんた、逃げて逃げて逃げまくって、もういい、だと!?」
ゴールド「ふっざけてんじゃねぇぞスカタンが!!そんなことなら俺にそいつをくださいよ!!っくー!さっすがお天道様の万倍えれぇゴールドくん!孵す者とのダブルヘッダーときた!」
レッド「な……」
ゴールド「だってそうだろうが!!なにが愛がわからねぇだこのタコ!このアホ!トンチキ!!とーへんぼく!!あんたは俺の何万倍も鈍感のばっかやろうだ!!!」
ゴールド「気取ってすかして、悲劇のヒーロー気分かよ!!!お寒い三文劇場はもういいんだよカーバ!閑古ペラップが鳴いてしかたねーっスよ!」
ゴールド「本当の親がいなかったら!!!!それまで感じてた愛情が全部ニセモノなのかよ!!」
ゴールド「マサラの人間!!オーキドのおっさん!!!あんたが助けた人たち!!!グリーン先輩、ブルー先輩!!イエロー先輩!!!」
ゴールド「まだまだまだまだ数えきれねぇだろうが!それが全部、全部ニセモノなのか!?」
レッド「……みんな、は。きっと」
ゴールド「あぁ、そこだよ!俺がこんなにもむかついてしかたねーのは!!」
ゴールド「シルバーが、ブルーの姐御が!!義理の姉弟として結んだもんがぜんぶニセモノだってのかよ!!!!」
レッド「っ」
ゴールド「それじゃ今度は、あんたの話だ!いいか戦う者!よく聞けこら!!」
ゴールド「おめぇがポケモンたちに注いできたもんは!?!?相棒だろ、仲間だろ!?!?そいつは愛情じゃねぇのかよ!!!!」
ゴールド「あんたのポケモンは幸せそうだぞ!?ポケモン屋敷のボンを甘くみんな!んなもん一目みりゃわかんだよ!!」
ゴールド「みてみろ!!!!あんたのポケモンを!!今!あんたを、どんな眼でみてるか!!!!」
レッド「っ……」
ゴールド「みれねぇだろうが!!エーたろう、いけっ!!」
エーたろう「キュッ!」
レッド「あっ!」
ササササササッ
ポンッポンポンポンポンポンッ
レッド「……みんな」
ゴールド「どうするんスか、レッド先輩」
ゴールド「今のあんたにゃ、みんな、ついていけねぇらしいっスけど」
ゴールド「いや、ちげぇ。あんたが、分かってくれれば。いままでどおりのあんたで、いてくれねぇなら」
ゴールド「あんたと一緒に、『戦う』ことも拒否するみてぇっスよ」
レッド「……」
ピカ「……ピッカ?」
レッド「……そ、っか」ドクン
ピカ「ピッカ?ピカ?」
ゴールド「……」
レッド「……でもな、ごめん。みんな。ゴールド」
ゴールド「……」
レッド「やっぱり、ほら」
カッ!!!ドォオオオオオオオオオオオン!!!!
ゴールド「っぁあ!?んだ、ックショーー!空から…………ちっ」
レッド「……そうなんだよ。ゴールド」
レッド「引かれあうんじゃ、ないのか?どうやったって……血、ってのはさ」
デオキシス「――――」
ゴールド「ヤロー、こんな時に……おいおめぇら!全力で……」
デオキシス「――――」
ゴールド「っ、ん、っだ、っくっそ……足が、すくむ?っざけんな……」
レッド「……デオキシス。俺の言ってること、わかるか?」
デオキシス「――――」コクッ
レッド「そうか……俺を抱えて、飛んで行ってくれ。そうだな、とりあえずシロガネに」
ゴールド「っぁあ!?てっめ、ふっざけんな!!あんだけ言って、まだ……!!」
レッド「……ごめんな」
デオキシス「――g―m―n」
ガシッ
ゴールド「くっそ、ちく、しょう……諦めるしか、ねぇのかよ、ちくしょぉおおおおおおおお!!」
バッ!!
ゴールド「……なーんてよぉ」
ゴールド「言うと思ったか、カーーーーバ!!!!」
ガンッ!!!
レッド「デオキシス……っ!?な、なんだ!?!?これ……か、壁!?見えない壁が、空に!?」
スタッ
「(まったく、オレとお前はつくづく似ているらしい)」
レッド「あ……おま、え」
「(何者か求め、彷徨い、血のつながりをよりどころにするか。だがな、レッド)」
デオキシス「―――μ――」
「(オレが今ここにいるのは、お前のためだ。お前を思う、仲間のためだ。その想いが、オレをここに、今、呼んだのだ)
デオキシス「――Ⅱ―――」
ミュウツー「(そうだ、同胞。ミュウツー、我はここにあり!)」
レッド「っ!!」ドサッ
ゴールド「おーおー、さっすがミュウツーの旦那。ベストなコンディションなら、あのバケモンもとおさねー壁を作れちまうなんてねー」
ルビー「当たり前ですよ、ゴールド先輩。何せあのBeautifulなポケモンには!僕特製のポロックとけづくろいの特別サービスでしたから!」
レッド「!?お、お前……ルビー!?」
ルビー「……えぇ、レッド先輩。あなたを尊敬する、あなたの後輩です」
レッド「っ……」
シルバー「……ねえさんの読み通り、デオキシスが来たか」
グリーン「……ふっ、いつぞやにはお前にいたく敗北を味わされたが……もう、遅れはとらん!いくぞ、シルバー!」
シルバー「はいっ!にいさん!」
レッド「……グリーン、シルバー」
グリーン「腑抜けたな、レッド。だが安心しろ、お前の一番情けないところを知っているのは俺だ……今更その程度で、っふ!幻滅はしないぞ!そこだ、ハッサム!」
シルバー「……レッド、先輩。あなたはねえさんの、恩人だ。俺は……信じてる!いけ!マニューラ!」
レッド「……みんな」
ゴールド「どーっスか、レッド先輩」
ピカ「ピッカ?」
レッド「……ゴールド、ピカ」
ゴールド「みんな、みんな。先輩のためにここにいるんス。あんたのことを、血なんかのつながりじゃなくても大切にする。こいつらと、あんたのポケモンと」
レッド「……」
ゴールド「……ま、俺らはぜーんぶ後詰めみてーなもんで。あとはあんたのことは本命さんにまかせっとして、っと……おーらエメラルド!準備はできたかよぉ!」
エメラルド「うん!ゴールドさん!陣は出来た!あとは、タイミングだけ!」
ゴールド「っしゃぁ!お洒落小僧、おめぇもしっかりあの宇宙ポケ追い込め!陣の中へ!そんで、仕上げは」
ジャキジャキジャキジャキッ!
ゴールド「へっ、何が特注なんだか。やーっぱりこいつにゃ敵わなかったぜ、エメラルド!もっと靴屋から腕盗んどけってぇの……やれ!」
エメラルド「はいっ!!」
デオキシス「――!――?――――」
シルバー「……効いた!?」
グリーン「エメラルドの、故郷を見抜く力で作る、その土地の土を使った陣。それに入ったポケモンは、例外なくやすらいで、大人しくなる……俺達ももちろん、バトルフロンティアで見てはいた、が」
ルビー「宇宙ポケモンのデオキシスに効くのか、は。保障が無かった……でも、考えて見れば簡単だったんですよね。奴がここに、本当に現れるとしたら」
エメラルド「この、マサラの地があれば、十分だったんだ。あんた風に言えば、Beautifulな?」
ゴールド「はーいはい、きょーりょくごくろーさん。あとは俺様の出番っスよー、ってことで……」
デオキシス「――――」
ゴールド「……ま、おめぇとレッド先輩の繋がりを全部否定するわけではねぇっスよ?でも、よ」
ゴールド「俺らはもっともっと、でっけぇもんで繋がってんだ、ってこった。わりぃな、宇宙野郎」
コンッ ポンッ!
コンッコンコンコンコン……
ゴールド「捕獲完了!ってな」
レッド「……デオキシス」
ミュウツー「(レッドよ。あのうるさい小僧の言ったこと、覚えているか?)」
レッド「……」
ミュウツー「(お前のあとのことは、本命にまかせる。そうだ)」
ミュウツー「(このバリアは、何者も通さない、そういう風に出来ている)」
ミュウツー「(オレと心を通わせたお前でさえ、な。ただ)」
スゥゥッ
ミュウツー「(もう一人、は。例外にしておいた)」
イエロー「っはぁ、はぁ……レッド、さん」
レッド「……イエ、ロー」
レッド「イエロー……俺……」
イエロー「レッドさん……」
レッド「……ごめん、俺……」
イエロー「……」
レッド「俺は……お前、には……きっと」
イエロー「…………」
イエロー「……レッドさん!」
レッド「っ!」
イエロー「ぼく……」
イエロー「ぼくが、あなたの恋になります」
レッド「……え?」
イエロー「ぼくが!あなたの愛になります!!!」
レッド「……いえ、ろー?」
イエロー「分からないなら、ずっとずっと傍にいて!ずっとずっと教えます!何年経っても、何十年経っても!ずっとずっとあなたの愛でいつづけます!」
レッド「……」
イエロー「だから、傍に、いさせてください。分かったときに、返事をください。ぼく、は……」
イエロー「わたしは、レッドさんが、大好きですっっ!!!!!」
レッド「……あ」ドクン
イエロー「だ、から。だからぁ……うっ、ひっく」
レッド「あ……あぁ、すげぇ……そっか、こういう……そっか」
イエロー「れっど、さぁん……いかないで、くださ……わっ!?わわっ!?」
ギューーーッ
イエロー「れ、っど、さん?れっどさん?レッド……さん?」
レッド「あっは、っはははははは!なんだよ、すっげー簡単な、ことなんだ……イエロー」
レッド「俺も、お前が好きだよ。イエロー!」
イエロー「は……はぃっ!!!!!」
ゴールド「ま、あれっスよね、姐御」
ブルー「そーね、ゴールド。告白されてみて初めて相手の事が好きっていうのが分かる、ま、ま、ありがちよねー」
ゴールド「っス。まぁレッド先輩がとんでもねー初心で、ちょい前の家族がごうこうってぇことをすっげー気にしてたってのを知ってた俺たちは」
ブルー「わーざわざ、いろーーーーんな手間をかけて準備して、こうやって画策してみたわけ」
ゴールド「色々なめーんどくせーことが、ぜーんぶ片付くように、っつぅわけなんスけど……レッド先輩?」
ブルー・ゴールド「「頭が高くないかしら?」っスか?」
レッド「ありがとうございましたっ!!!あとすいませんでしたーーーーーっ!!!!」ズサァァァァァッ
イエロー「れ、レッドさんそんな地面にこすりつけなくても……ブルーさーん!ブルーさんは正直、面白おかしく楽しんでたじゃないですかー!」
ブルー「お、おっほほ。なーんのことかしら」
グリーン「ブルー、お前って奴は……少しは穏便な手というものが思いつかなかったのか」
ブルー「なーによ、デオキシスも捕まえられて、この一生ぬかるみ状態だった二人がよーやくぬけだせたのよー?ばんばんざいじゃないのー」
シルバー「……にいさん、ねえさんばかり責めてもだめだ。おそらく事態を悪化させたのは……」
ゴールド「……な、なんだよダチ公!俺!?俺がいけねーの!?そんな、俺かなーーり働きましたっスよねぇ!?ねぇ姐さnあたっ!?」
クリス「や、り、す、ぎ!なのよ!もう!」
レッド「あー、そうだな……ゴールド、正直俺の家メチャクチャにする必要って……あったのか?」
ゴールド「えっ!?あ、いやそりゃ、もちろんレッド先輩を外に出させるためにっスね!?あー……まぁ超ライジングサンダーが必要だったかー、ってと、微妙な線だったかもしんねーっスけど」
イエロー「ピチュ……なんだかすっかり、目つきがゴールド先輩に似ちゃって」ホロリ
ピチュ「ピッ?」
レッド「よーし、ゴールド。さっき戦え戦えーって言ってたもんな?いっちょやるかー、俺の仲間達とバトル」
ゴールド「!?!?」
ルビー「僕達も待機してて、びっくりしたもんね……ところでキミ、なにしてたの?」
サファイア「うぐっ、あ、あたしは……イエロー先輩と、ハラハラしとったと!」
ルビー「……つまり、なーんにもしてなかったーってことだよね、それ」
サファイア「……なんね!!自分がちーっといい役になったったいうてその言い方!っきーーー!あたしだって、あんたと一緒に戦いたかったとに決まってるたい!バカ!!!」
エメラルド「まぁ、正直さ。ブルー先輩とゴールド先輩は思いつきはどっちもいいんだけど……この二人みたいに、混ぜるな危険ってことだよ。周りの迷惑にしかならないから」
グリーン「あぁ、そういうことだな。ブルー、帰ったらお説教だ」
ブルー「え、えぇー!?なによそれー!だ、だいたいねー!このこともあるしあんたは手伝わないしのせいで、どれだけ準備が遅れて……」
グリーン「ドレスは、俺が全部選んでおいた。お色直し5回分、全部お前に似合う……ふっ、最高に、綺麗なのをな」
ブルー「……あ、そっか……うん♪」
ゴールド「れ、レッド先輩ストップ、ここは落ち着いて……な、なんだあれ、あれ姐御?うっわ、今までで一番こぇぇ」
ブルー「シルバー♪」
シルバー「レッド先輩、手伝います」
ゴールド「っちょ、ま、待てよダチ公!?!?今のは……ぎゃ、逆に褒め言葉だぞ!?!?」
シルバー「そうか、俺も逆に今、ものすごく楽しいぞ」
ゴールド「!だ、ダチ公、お前いま冗談を……っくー!あんな能面みたいだったシルバーが冗談たぁ、泣かせるねぇ!なぁ、おめぇも最初っからみてるから感慨深ぇだろ……バクたろう!」
バクたろう「バフゥ!」
シルバー「!待て、ゴールd」
ゴールド「ざーんねん、ゴーグルは伊達じゃねーんだよ。『えんまく』!!」
モクモクモクモク ブワァアアアアア!!
レッド「げっほ、げほ!っはは、ゴールドのやつ……イエロー、大丈夫か!?」ギュッ
イエロー「けほっけほっ、あ、はい、れ、レッドさん……」
エメラルド「うぉっほん、ごほん!いちゃつくのは窓でも開けてからにしてくれないかなーーー!!」
ゴールド「んっじゃなー!レッド先輩イエロー先輩、おっしあわせにー!姐御、旦那、式をはぶんのはなしっスよー!そんじゃまー!」
クリス「こほっこほっ、ま、まちなさーいゴールド!ネイぴょん!あなたの目なら行ける?追ってぇ!」
ネイぴょん「トゥートゥー!」
バサバサバサッ!
ゴールド「あーぁ、まーたなんだか俺がちょいと損な役回り?ってぇの?なぁバクたろう、やってらんねーぜったく」
バクたろう「バフゥ」
ゴールド「おー?にしちゃ、嬉しそうだってか?っへへ、そりゃそうよ。なんせ……あぁん?」
クリス「あぁん、じゃないわよ!」
メガぴょん「フィィー」
ゴールド「おーおー、真面目系委員長もここに極まり、ってか。おめぇもなんだ、俺を怒るのにかけちゃ一級品の博士号だぁなぁ」
クリス「お、あ、い、に、く、さ、ま!あなたのことじゃなくっても、今度の論文でそうなることが決まってますーだ!」
ゴールド「お、マジか。そいつぁ、祝して呼び名を変えなくちゃいけねーな?え?真面目系委員長からよー、うーん」
クリス「な、なによ。また今度は、どんな変な呼び方に……真面目堅物博士とか?もう!ゴールドはいっつも……」
ゴールド「……ワカバタウンのクリスタルとか?」
クリス「……えっ」
ゴールド「……」
クリス「っちょ、それ、えっ、ご、ゴールド?そr」
ゴールド「アホ面いっただきー!っはははは!おぉらデオたろう!出て来い宇宙野郎!」
デオたろう「―――!?!?」
ゴールド「あぁん?そうだろが、俺に捕まえられたんだ、てめぇはデオたろうだろうがよ。ほれ、俺乗せて飛んでみろ、このガミガミが掻き消えるくれーの速度でよー!」
クリス「ちょ、ちょっとゴールドー!!!まちなっさい、はぐらかすんじゃな、ちょっとーーー!?!?」
ゴールド「あぁー!?なんだってー!?あぁあぁ、そんなことかよ……ま」
ゴールド「よくあるこった、気にすんな!!」
完
レッド「イエロー……お、俺、子供はポケモンリーグができるくらい欲しいな!」
イエロー「!?!?が、頑張ります!!」
今度こそ 完
258 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/06/15(金) 07:46:59.23 VRC9CtX+0 71/71前回短すぎたけ、反省生かしたらなんやこんななったわ。あれぇ?
はよシンオウ組とも合流せんかの!お嬢すっきゃねん!
ミュウツーの旦那?空気読んで帰ったんとちゃうかな!
じゃあの!
ポケットモンスター SPECIAL
小学四年生・コロコロイチバン!・ポケモンファンにて
大好評連載中!!
最新41巻 6月28日 発売!!!
珍しい