2 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 01:57:08.59 XETc16+a0 1/263

一方通行「絶対能力進化計画の再開だと!?」

芳川「えぇ。理事会はどうしても諦め切れていなかったようね」

一方通行「・・・・・・ンで、どうしてお前がそれを知ってンだ?」

芳川「だって、実験の総責任者は私だもの」

一方通行「はァ!?」

芳川「あなたたちが働け働けってうるさいから・・・」

一方通行「他にいくらでもあったろォが!糞!糞!!糞!!!理事会どもめ舐めやがってェェ!!」カチッ

芳川「勘違いしないで頂戴。今回の実験は前のような内容ではないわ」

一方通行「・・・あァ?」

芳川「私が責任者だって言ったでしょう?妹達や、あまつさえ打ち止めに被害が及ぶようなこと、するわけないじゃない」

一方通行「そォか・・・芳川お前、前回のみてェにならねぇよう手を回すために、責任者になったンだな?」

芳川「・・・・・・」

一方通行「おい」

芳川「実験日以外は休みでいいって言うから・・・・・・」

一方通行「どこまでもニート思考かてめェはァァァ!!!」




一方通行「もォいい。説明を続けろ」

芳川「そう。それで、実験内容なんだけど……」

元スレ
一方通行「新訳・絶対能力進化計画……ふざけてンのか」芳川「いたってまじめよ」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1306515187/

3 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:02:00.07 XETc16+a0 2/263

実験内容安価結果:10000人と親友になる

芳川「『被験体名一方通行が10000人と親友になる』それが今回の実験よ」

一方通行「……は?」

芳川「聞こえなかったかしら?『被験体名アク……」

一方通行「そうじゃねェ!!ンだそのふざけた実験は!?ってか実験なのかそれ!?」

芳川「私達『絶対能力進化計画を大いに成功させる団』略して『SOS団』は必死に考えたわ」

一方通行「まて、突っ込む所が増えやがった。なンでZじゃなくて『進化』のSを……」

芳川「まぁ聞きなさい。あなた、いまでもぶっちゃけた話ほとんど完璧じゃない?」

一方通行「……確かに、ベクトル操作で大概のことは可能だわな」

芳川「0930事件で発現した黒翼、第三次世界大戦時の白い翼と輪。あなたの能力は、もはや別次元のものと言って過言ではないわ」

一方通行「だからなんだァ?そこからどうしてあれにつながる……」

芳川「そんな完璧なあなたの欠陥、それを考えたとき思いついたのよ」




芳川「あなた、コミュ障じゃない?」

一方通行「ぶっ殺すぞ」

4 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:03:59.73 XETc16+a0 3/263

芳川「あら怖い」

一方通行「あら怖い、じゃねェ!!おちょくってンのかお前!!!」

芳川「だって事実じゃないの。そりゃぁ、カフェイン中毒だとか厨二病全開なファッションセンスだとか、学園都市第一位のロリコンだっていう噂で持ちきりだとか。他にも挙げればキリはないけれど、一番重症なのはそれでしょう?」

一方通行「愉快なオブジェになりてェンだな?そうなンだな?……色々と反論したいことはあるが、まァいい。けどこれだけは言っとく!俺は別にコミュ障なンかじゃねェンだよ!!」

芳川「……自覚なし、か。やはりSOS団の読みは正解ね」

一方通行「なにコイツほンとうざい」

5 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:07:24.16 XETc16+a0 4/263

芳川「じゃああなた、ちょっと携帯電話見せてみなさいよ」

一方通行「……なンでだよ」

芳川「電話帳、人並みの登録数はあるの?私、愛穂、打ち止め、番外固体以外で」

一方通行「…ふン、ったりめェだろうが。ほらよ」スッ

芳川「これ仕事用のでしょ。あなたがこんな普通のデザインのものを選ぶはずないじゃない」

一方通行「チッ」

芳川「あの、黒基調に純白の翼と十字架デザインが全面に施されていて、物欲のない貴方が打ち止めの『この前ミサカ達と一緒の機種にしたばっかりでしょ!ってミサカはミサカはもう1時間も実機を手放そうとしないあなたの裾を引っ張りながら言ってみたりぃぃぃ!!』って言うのを無視して買った、あれよ」

一方通行「るせェ!ンなことどうだっていいだろうが!!」

芳川「カチッ『新鋭奇才デザイナー、D・M・カッキーとのコラボなんだぜェ……』カチッ こればっかりなんだもの。思わず愛穂と動画撮っちゃったわ」

一方通行「消せェェェェェ!!!……番外固体は?」

芳川「撮ってなかったわね」

一方通行「ホッ」

芳川「でも何故かあなたから目を離さずに、『MNW接続……プププッ……おまいらセロリの爆笑動画だぞ……っと』って」

一方通行「駄々漏れじゃねェかよ約一万人にィィィ!!」




芳川「さて、一方通行が落ち込んで机につっぷしてる間にポケットから携帯を拝借したわ」

一方通行「」

芳川「……これは」

6 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:10:06.64 XETc16+a0 5/263

一方さんの登録件数安価結果:魔術サイド全員分

芳川「」

一方通行「どォだよ、おら」

芳川「」

一方通行「いやァ、SOS団、だっけか?中身の無ェ頭振り絞って考えてくれたってのに、悪かったなァ」

芳川「」

一方通行「この通り、俺ぁダチなら腐るほどいるンだわ。分かったらこの計画は中止。いいな?」

芳川「」



一方通行「(くくく……くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!!)」

一方通行「(甘ェ!相変わらず甘すぎンだよ芳川よォ!!)」

一方通行「(俺はお前らの下に戻ると決めた以上、どうやってもこの手の話になると感づいてた!)」

一方通行「(お前、たまには外に出て知り合いでも作るじゃン?だの、あなたってお友達いるの?ってミサカはミサカは心配してみる、だの言われるだろう、ってなァ!)」

一方通行「(学園都市第一位の頭脳を舐めるンじゃねェ!)」

一方通行「(ロシアから帰る前に三下ンとこのシスターに……)」

一方通行「(誰でもいいから実在する知り合いの名前を、かったっぱしから教えてもらったンだよォォォ!!!)」

7 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:13:15.42 XETc16+a0 6/263

一方通行「(もちろン、アドレスやら番号やらはでたらめだ)」

一方通行「(まァ、何人かは会社をハッキんグしたから本物だかな)」

一方通行「(魔術師携帯もってないやつ多すぎだろほンと)」

一方通行「(だがな、そこは学園都市第一位の頭脳!!)」

一方通行「(設定した性別、年齢、性格で俺が送ったメールにベストの返信が返ってくるAIプログラムを作ってやった!!)」

一方通行「(ギャハハ!コレが中々いい出来でよォ!!)」




一方通行「(最近、暇な時はもっぱらメールをするようになっちまった!!)」

一方通行「(闇咲くン良い奴すぎンだろォがァ!!)」

8 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:16:38.82 XETc16+a0 7/263

一方通行「落ち込むなよ芳川。明日からまた糞ニートに逆戻りだが、今度は俺がちゃンとした仕事を一緒にさがしてやらァ」

芳川「……(でたらめじゃないみたいね。メールも、きちんと会話がなりたっているし)」

一方通行「まァ、俺達も少し口やかましく言いすぎだったなァ。もうしばらく休んでみてもいいンじゃねェか?」

芳川「(にしても、意外だわ)」

一方通行「そうだ、お前もういい歳だろ。このまま家庭に入って主婦になっちまえ、な?働かなくていいし、余計なこともしなくてすむ。な?」

芳川「だれがいい歳なのよ……(この子、メールだとデレまくりじゃない)」

 20××/ ○/○○ 1:25
 TO:闇咲くン
 Sub:ReReReReReReReReRe
   今日の打ち止めかァ?
   相変わらず天使みてェだったぜ
   いや、ありゃァ天使、大天使に違ェねェ
   ガチの大天使と殺りあった俺がいうンだ、そうに決まってる
   打ち止めまじ大天使


芳川「(しかも随所にデコメ絵文字入り……)

9 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:19:02.33 XETc16+a0 8/263

芳川「(闇咲……って、以前8月30日に外から侵入してきたっていう……)」

芳川「(何時の間に……ん?)」

 
 20××/ ○/○○ 1:28
 From:闇咲くン
 Sub:
  あいわかわらずだなお前はwww
  じゃぁ、俺あしたも学校だから寝るわ。おやすみ


芳川「(……)」

芳川「(……)」



芳川「(資料で見たけど、彼はたしか成人男性だったはず……よね?)」

10 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:21:45.59 XETc16+a0 9/263

芳川「(やけに外国の人も多いし。って!これは……)」

一方通行「天井なンかどうだァ?地味だが、堅実で……あァ、あいつァお前が撃っちまったっけなァ」

芳川「(……確かめてみる必要があるわね)一方通行?」

一方通行「じゃァ、木ィ原くン……あ?」

芳川「ちょっとこの人に、電話してみてくれる?」

一方通行「……ンだァ?疑ってやがるのかよ?」

芳川「何言ってるのよ。他でもないあなたがお世話になっているんだから、少し挨拶をしてみたいの。ほら」

一方通行「チッ……」カチカチ

一方通行「(くくく。大方、メールはなンとかできても電話はどうしようもねェ、そう思ってのことだろうがなァ)」

一方通行「(三度言うぜ、そこは学園都市第一位の頭脳!!)」

一方通行「(声帯いじくって、ゆうに一万人分もの声のサンプリングをしてあンだよォ!!)」

一方通行「(元の声が分からなくなっちまって、止む無く木ィ原くン家にあった『クソガキ成長記録♯128』を観るはめになったがなァ)」

一方通行「(まァいい。えーっと……)」



一方通行「(エリザード、たしか俺と殴り合いの喧嘩の末にダチになった、ってェ設定だったな)」

14 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:42:01.80 XETc16+a0 10/263

一方通行「(エリザード、エリザード……なるべく親しげに喋らねェと)」プルルルルルル

芳川「……」

一方通行「(さすがに電話機能は試験運転の時にかけたっきりだァ。目立ちすぎるからな)」プルルルルル

芳川「……」

プツッ

一方通行「よォ、三下ァ!今時間あるか!?あるよなァ!?無ェとは言わせねェぜ」

芳川「………」

一方通行「あァ!?今彼女と一緒だァ!?ンなもンよりダチの方が優先だろォが!」

芳川「……………」

一方通行「用はなンだだと!?いつからてめェ俺にそンな口を……おい!おい!!」

ツー、ツー

一方通行「あ……糞が。悪ィな芳川。あいつァいま忙しいんだとよ」

芳川「構わないわ」



芳川「よく、わかったから」

15 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 02:56:19.78 XETc16+a0 11/263

一方通行「そォか?(よし!不振がられてはいねェみたいだな!)」

芳川「えぇ、それにしてもあなた、いいお友達をもったのね」

一方通行「あ?ンなもンじゃねェよ。ただの腐れ縁だっての」

芳川「へぇ?」

一方通行「おォ、あいつがこの俺に喧嘩を吹っかけてきやがってなァ。その後まァ、なンやかンや、あったンだよ、うン」

芳川「そう、それは凄いわね。本当に凄い」

一方通行「そォかァ?ありがちな話で……」



芳川「だって、エリザードってあなた、英国王のあのエリザードでしょ?」

一方通行「……」

16 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 03:08:07.70 XETc16+a0 12/263

一方通行「お……おおう、そう、それだァ(ウロタエルナウロタエルナウロタエルナァァァ!)」

芳川「……」

一方通行「あの野郎がな、なンだ。学園都市の……視察……そう!学園都市の視察とやらに来た時によォ(マダイケル!イケル!!)」

芳川「……一方通行」

一方通行「お忍びだとかで、裏路地を走ってやがってなァ!!(シコウヲトメルナ!カンガエロカンガエロカンガエロォォォォ!!)」

芳川「一方通行!!!!」

一方通行「な!なンだよ!!」

芳川「もういいの、私が悪かった」

一方通行「はァ?意味分かン無ェ(よし!終わり!?この話もう終わりだな!乗り切った!さすが学園都市第一位のず……)」




芳川「私の言い方がだめだったわね」

芳川「エリザードは、英国の 女 王 よ」

一方通行「…………………」

17 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 03:25:48.39 XETc16+a0 13/263




芳川「コーヒー淹れたわ」

一方通行「おかしィだろ、エリザードって、どう聞いても男だろォがよ」ブツブツブツブツ

芳川「まだ言ってるの?」

一方通行「リザードだぞ?あのヒトカゲが進化したまじかっけェリザードが入ってんだzブクブクブクブク」

芳川「ぼやくか飲むかどちらかにしなさい汚いわね」

芳川「で、結局この電話帳に登録されてるほとんどが、あなたの手によるでたらめってことなのね?」

一方通行「……おォ」

芳川「まったく呆れるわ。ロシアから帰国してしばらくコンピューター関連の研究施設を借りてたのは、そのAIプログラムとやらを作るためだったのね?」

一方通行「まァな。その分野の研究を10世代は先に進めた自信はある」フフン

芳川「こんなとてつもなくしょうもない事に使われたら本も子もないわよ」

一方通行「るせェ」

芳川「その技術を生かして働いて、世の中の役に立とう、そうは思わないの?まったく……」ズズズズ

一方通行「待て、お前にだけは絶対に言われたくねェ」

18 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 03:42:04.44 XETc16+a0 14/263

芳川「で?」

一方通行「あ?」

芳川「登録数。実際に交換したのは何人なの?でたらめと分かってはいても、私から見たら区別がつかないのよ」

一方通行「……チッ、よこせ」カチカチカチカチ

芳川「あら、消しちゃうのね」

一方通行「あァ?ったりめェだろが。ばれちまった以上、もう必要のねェカモフラージュだからな」

芳川「そう……あなた、随分と楽しそうにみえたのだけれどね」

一方通行「馬鹿言え」カチカチカチ


一方通行「(……)」

一方通行「(SDの方にバックアップしておこう……ロックもかけて)」カチカチカチカチカチカチ

一方通行「(一応な、一応。何が必要になるかわかンねェ世の中じゃねェか……)」

一方通行「(ヴェんトちゃんの相談も……まだ途中だったしなァ)」カチカチカチ 本体データ削除シマスカ? YES



20 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 03:56:22.67 XETc16+a0 15/263

一方通行「おら、これが全員分だ」

芳川「潔いわね」

一方通行「ふン、たしかに俺は知り合いは少ねェ方だ。それは認めてやる」

芳川「……」

一方通行「だけどな、それはコミュ障なンかじゃァねェ。断じて違う」

芳川「……」

一方通行「そもそも無理して人と馴れ合う必要がどこにあンだ、くだらねェ。俺達ァ自立した大人だろォが」

芳川「あなたが果たして大人と言えるかどうかはいいとして、たしかにその言い分も一理あるわ」

一方通行「おォ」

芳川「でもね……」

一方通行「……ンだよ」

芳川「愛穂、打ち止め、番外固体、病院……そして一番これが不可解なのだけれど……ミサカ20000号、これだけっていうのはちょっと……予想外というか……」

一方通行「……」

芳川「ひどすぎるわ」

一方通行「そうか……」









芳川「っていうか私はどこよ」

一方通行「お前はずっと家にいンだろが。メモリーの無駄だ」

30 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 09:21:18.91 XETc16+a0 16/263

芳川「この少なさは、本当に予想外よ。我々SOS団にとって」

一方通行「るせェ。勝手にコミュ障認定しておいて期待してンじゃねェよ」

芳川「色々と言いたいことはあるけれど、とりあえず」

芳川「20000号は……なんなの?」

一方通行「……」

芳川「……」

一方通行「……」

芳川「……」




一方通行「何度変えてもメールが来てェ……」

一方通行「着拒しても知らねェ番号からかけてきてェ……」

一方通行「『今すぐミサカのことを登録しないとセロリたんの脳裏にミサカの痴態を焼き付けにいっちゃうゾ☆ぐへへへへへあbbbbbbbbbb』ってェ……」グスッ

芳川「なにかしら、目から汗が」

31 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 09:35:21.76 XETc16+a0 17/263

一方通行「……満足かよ、俺の欠点が確認できてよォ」グシグシ

芳川「仮説の証明が得られて実験の正しさの裏づけになったから、そりゃ満足よ」

一方通行「ってかよォ、いい加減聞こうと思うンだが」

一方通行「なァンでダチ作るってのが、絶対能力進化への条件になっちまうンですかァ?」

芳川「あ!それ聞いちゃう!?ついに聞いちゃう!?」

一方通行「な……なンだよその異様な食いつきは」

芳川「だって……」






芳川「ここに来るまでに、丸一日かかったような気がしたから」

一方通行「黙れ」

32 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 09:52:16.24 XETc16+a0 18/263

芳川「その前に、ちょっと分かったことがあるわ」

一方通行「なンだ?」

芳川「一方通行、あなた友達ができないんじゃなくて……そもそも、欲しいとも思っていない、そうなんでしょう?」

一方通行「……」

芳川「あなたは一番最初の能力診断からレベル5、常勝無敗の第一位。だからずっと実験ずくしで、知り合いなんてほとんどいなかった。作る必要も無かった。打算と利害のみの人間関係。それは理解してるわ。それで生きていけた、そういう世界だからね」

一方通行「……」

芳川「でもね、もうあなたはあちら側の人間ではないわ。表の世界で生きると決めた以上、いつまでもそんなつまらない言い訳は通用しないわよ?」

一方通行「……俺みてェな」

芳川「なに?」




一方通行「俺みてェなクソッタレが。表の人間と関わっていいはずねェだろうが」

33 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 10:04:02.80 XETc16+a0 19/263

芳川「……」

一方通行「打ち止めも、番外固体も他の妹達も。あいつらは俺が守るって決めた。乗り掛かった船だ、お前と黄泉川も入れてやらァ」

芳川「……」

一方通行「それで、十分だ。これ以上は求めねェ、求めていい立場にねェんだよ俺は」

芳川「……」

一方通行「一万三十二人の殺害?ハッ、人類史上最悪の殺人鬼じゃねェかよ俺は」

芳川「……」

一方通行「本当ならなァ、お前達とこうしてるのだって俺は自分で自分が許せねェんだよ」

芳川「……」コポコポコポ

一方通行「分かったら、もういいか芳川……おォ、あんがとよ」

芳川「歯ぁくいしばりなさい最強(さいじゃく)」

一方通行「!?」







芳川「私のコーヒー(さいきょう)は、ちっとばっか熱いわよ」バッシャァァァァァ

一方通行「あっつァァァァァあああああああァァァァァァ!!!!!!!!」

34 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 10:17:07.04 XETc16+a0 20/263

芳川「……なにを言い出すのかと思ったら」コポコポコポ

一方通行「あっつゥゥ!!おま……!これ尋常じゃ……おいおいおいおいィ!何でまた淹れてンですかァァ!?」

芳川「やっぱりあなたは大人じゃないわ」バッシャァァァァア

一方通行「二杯目ェェェあああああァァァァ!!!!!」

芳川「私の考えていたとおりだったわね。あなたのそういう考え方g……聞いてるの?」

一方通行「あっちィィ!糞が!!どの口でいいやがるこの行き遅れ!!」

芳川「…………」コポコポコポコポ

一方通行「待て、今のは失言だった。謝る。平和的に話しいをs……」

芳川「そぉい!!」バッシャァァァァァ

一方通行「あああああァァァァァァァ!!!!!!」

36 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 10:34:20.18 XETc16+a0 21/263

一方通行「……」ボタボタボタボタ

芳川「で、あなたのそういう考え方自体があなたの能力進化の足かせになっている、そう言いたいのよ」

一方通行「目の前の惨状は無視かお前」

芳川「コーヒーカップの帽子というのは趣味が悪いわね」

一方通行「マジで黙れ」カチッ シュパッ カチッ

芳川「あら便利。ドライヤーいらず」

一方通行「るせェ。続けやがれってンだ」



芳川「能力には自分だけの現実が深く関わってる、それはよく理解しているわよね?」

一方通行「ったりめェだ。学園都市第一位舐めんな」

芳川「自分だけの現実、それすなわち人の内面とも言えるわ」

芳川「一万人ものクローンの殺害、己が極悪人だという自己評価、そこから来る他人への拒否反応」

芳川「そういった要因があなたの自分だけの現実の成長を阻害しているのよ」

一方通行「……そう、なのかァ?」

芳川「えぇ、そう、そうなのよ」

一方通行「なンてかこう……無理やりじゃねェか?本当に大丈夫か?」

芳川「……もちろんよ。みんなそう言っている」

一方通行「(みんなって誰だ……)」

37 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 10:49:55.66 XETc16+a0 22/263

芳川「SOS団のみんなよ」

一方通行「心読むな。ってかよおォ……その理屈があっていたとしても、俺はもう絶対能力者になろうとは思ってねェしなァ……」

芳川「いいの?」

一方通行「……無敵になることだけが、守る術じゃねェって分かってっからな」

芳川「そう。絶対能力者になることが、死んでいった妹達への一番の弔いだと思うのだけれどね」

一方通行「……あァ?」

芳川「あの子達は、あなたを絶対能力者へ進化させるという実験のせいで無理やり命を与えられ、それを無理やり奪われた」

芳川「じゃぁ、こう言えるんじゃない?」

芳川「あの子達の悲願は。散っていった命の分、あなたが絶対能力者になることなんじゃないか、って。死を無意味にしないで欲しいって」

一方通行「……」

芳川「それに今回の実験なら、あなたは人を殺すなんてはめにはならない。至極真っ当なそんな手段なら、あの子達も報われるんじゃない?どうかしら、一方通行」




一方通行「…………」

38 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 11:04:13.71 XETc16+a0 23/263

一方通行「それでも……芳川、俺はそんな価値のねェ悪人で」

芳川「確かに。どんな理由を並べようと。それが妹達の意思だろうと。あなたが一万人以上のクローンを殺した事実、それは変わらないわ」

芳川「そう、その事実はあなたが背負って良い。でも、あなた自身が変わってはいけないなんてことはないのよ」

一方通行「……」

芳川「それに、あなたはもう十分に報いを受けたと思うわ。能力を失って、自力じゃ喋ることも、歩くこともできなくなって」

一方通行「……」

芳川「そう……あなたは罪を犯して、罰を受けた。今度は償いをしなさい。しっかり生きて、ね?」

一方通行「……芳川ああァ!」ダキッ

芳川「フフフ、いいわ、お泣きなさい」

芳川「(……)」

芳川「(……)」







芳川「(web漫画を読み漁ってたのがこんな所で役に立つとはね。ありがとう○道)」

芳川「(ぶっちゃけ打ち止めも番外も救ってんだから償いも終わってんだろってのは無しよ。せっかく上手くごまかされているんだから)」

芳川「(そう、私の有職ニート生活がかかってるんだから)」

43 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 13:28:11.93 XETc16+a0 24/263

芳川「反射の膜を理解しているのが自分と木原だけ……って、そう思っていた?」

芳川「甘いわね、一方通行。本当に甘い」コポコポコポ

芳川「かつての実験で、妹達の戦闘データを管理していたのは誰だか、覚えている?」コポコポコポ

一方通行「」ガクガクプルプル



……とはならないですww

一杯目はよもや芳川がそんな暴挙に出ることは無いだろうという油断&歯くいしばれという台詞へのうろたえ
二杯目は熱がっているためチョーカーに手を伸ばす暇がなく
三杯目は、オチということで空気読んでくれたのではないですかね。たぶん。きっと。


レスどうもです。ようやっとこのスレも一方×芳川~ニートのしゃべり場!~状態から抜け出せます

午後もよろしくどうぞ。投下はお気になさらずレスしてもらえると嬉しいです


44 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 13:42:54.45 XETc16+a0 25/263

一方通行「よし、腹ァくくったぜ芳川ァ!」

芳川「お腹も膨れたしね」

一方通行「黙れ。とにかくその計画、受けてやンよ。ンで、必ず絶対能力者になってやる。妹達のためにもな」

芳川「ありがとう、SOS団もようやく本腰を入れることができるわ(私の役目はもう終わりだけど)」

一方通行「とにかく、ダチを作ればいいンだな?あー待て、基準は?いくらなンでも一年かけないと親友にならないってェ言われると、先が長すぎンだが……」

芳川「そうね……でも、あなたのいままでの交友関係を見る限りは……」








芳川「メアドと番号の交換、あとはまぁ握手でも出来れば親友と言っていいレベルじゃない?あなたにとっては」

一方通行「あく……握手だァ!?マジか…………」

芳川「……(オチだから、黙れ、って言う場面だったんだけれど)」ホロリ

45 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 13:52:58.91 XETc16+a0 26/263

一方通行「意気込ンだはいいンだけどよォ」

芳川「なに?」

一方通行「ダチ作るって、何すりゃいいンだ?」

芳川「そうねぇ……とりあえず外に出て人と積極的に関わってみる、とか、手っ取り早く交友関係の広い人と会ってみる、とか……人助けとかどうかしら。あと、出会いも増やしたほうがいいわねあなたは。働きなさい」

一方通行「お前にだけは絶対言われ(ry 分かった。あンがとよ」

芳川「はいはい。ああ、これ一応、実験の概要説明書ね。もうほとんど口で説明してしまったけれど」

一方通行「おォ。…………おィ」

芳川「なぁに?いまさら引っかかるところがあった?」

一方通行「大有りだそれも見出しの部分から。ンだこの実験名はよォ!」

芳川「流行を取り入れてみたんじゃないの。厨二なあなたも納得すると思ったのに……」

一方通行「黙れ。ったっく……」












一方通行「新訳・絶対能力進化計画……ふざけてンのか」

芳川「いたってまじめよ」

46 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 14:13:57.95 XETc16+a0 27/263

一方通行「『私は今から会議だから、あなたはさっさと行きなさい』だとよ」

一方通行「家の中で会議ってどういうこった……あァ、パソコン経由か。にしても今日は家に誰もいなかったな」

一方通行「打ち止めも番外固体も、調整の日はまだ先だったはずなンだが……まァいい」

一方通行「天気は快晴、五月晴れってなァ」

一方通行「もうすぐ梅雨に入っちまうけどよォ」

一方通行「とりあえず今のところは出歩くには丁度いい」


一方通行「さて、と。これからどうすっか……」

一方さんの行動

1「とりあえずブラブラするか……そういえばこの間、学園都市には珍しいデザイナーズマんショんが出来たって言ってたなァ」

2「少し遠出してみっか。外へのゲートあたりまで歩いてみることにしよォ」

3「相談……でもしてみるか、クソ。勝手が分からねェしな」

4「人助け…ハッ!ヒーローみてェな話か!そうと決まれば裏路地に突撃するっきゃねェ!!」

5「働くってなァ……めんどくせェけど探してみっか」

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53 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 14:41:25.10 XETc16+a0 28/263

一方通行「充電も満タンだし、問題ねェな」

一方通行「少し遠出してみっか。外へのゲートあたりまで歩いてみることにしよォ」

一方通行「っとォ?ゲートがあんのは……」


その頃、学園都市出入ゲート内では

???「ふふふ、久しいな学園都市は」

???「あの少年に、今一度礼を言いたくて入場許可を申請してみたが……」

???「えらく簡単に降りるものだな。催し以外では滅多なことでは許可されないと聞いていたのだが」

???「どちらにせよ、その時はまた潜入するだけだったのだが……前以上に何か違和感が……」

係員「すみませ~ん、許可証提示願えますか~?」

???「む。すまんな、ホラ」

係員「はい、どうも~。えぇっと……」







係員「闇咲逢魔さん、ですね」

闇咲くン「うむ」

54 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 15:07:34.27 XETc16+a0 29/263

一方通行「おォ、ここか。第三学区なンざ滅多にこねェからこ、こにゲートがあるなンて忘れてたぜ」

一方通行「いつだったか、迎電部隊とこのあたりのホテルで殺りあったっけな」

一方通行「……って、俺は別に感慨に浸りたくて来たわけじゃねェんだよ」

一方通行「というか俺はなにがしたくてこンなとこに……」ブツブツ テクテク カツカツ


闇咲「……道に迷ってしまった」

闇咲「しかし、前はそれどころではなかったせいでよく見ていられなかったが、本当に凄いな学園都市は」キョロキョロ

闇咲「外の科学力とは一線を画すというのも頷けるというものだ」キョロキョロ

闇咲「……銘菓ひよこなどでは、あの少年の手土産にならないかもしれぬ」ガサッ ピヨピヨ

闇咲「どうしたものか……いや、まずは道を聞くのが先、か?」ブツブツ テクテク



ドンッ!

一方通行「あァ?」

闇咲「む?」

グシャッ!!

一方通行「あ……」杖先貫通

闇咲「……!!!」哀れなヒヨコ

55 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 15:30:23.06 XETc16+a0 30/263

一方通行「あー、悪ィ」

闇咲「」ワナワナワナ

一方通行「ちょっと余所見しちまって。この通り、杖突きなもんでよ」

闇咲「」ワナワナワナ

一方通行「あー……」

闇咲「」ワナワナワナ

一方通行「お気の毒ですが銘菓ひよこは潰れてしまいました~、ってか」

闇咲「」

闇咲「断魔の弦!!!!」

一方通行「はァァ!?(ンだこりゃ……魔術か!)」カチッ

闇咲「あの菓子は……」ブツブツ

一方通行「けっ、あいかわらず魔術ってのはよくわかンねェな。逸らすだけで一杯かよ(アスファルトがえぐれてやがる……)」

闇咲「土産などいらぬ、という私の言葉を無視して……」

一方通行「それよりもよォ、オッサン。覚悟はいいかこら」

闇咲「病み上がりのあの女が無理をして買ってきたものなんだああああああああ!!!!」

一方通行「いきなり逆切れしやがってよォォォォ!!!場を和ますようにフォローまでしたろォォがァァァ!!」

59 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 16:55:40.41 XETc16+a0 31/263

闇咲「衝打の弦!!!」

一方通行「!!(こいつの攻撃は目に見えねェ……)」ソラシソラシ

闇咲「衝打の弦!!衝打の弦!!!衝打の弦衝打の弦衝打の弦!!!!!!」

一方通行「クソがっ!(だからって、何時までも謎の力なんて定義じゃァこっちがジリ貧だな)」飛びのいて距離とる

闇咲「ちょこまかと……杖突きというのは偽りか!超能力者ぁ!!」

一方通行「半分本当だっての、余所見してていいンかよォ!!(砕けたアスファルトを俺への反発の分も含めて蹴り上げ、ついでに加速のおまけつきだァ!)」

闇咲「風魔の弦!!!」バキャァ

一方通行「……!?見えない壁を?」

一方通行「(駄目だ、どうしても見えないだのって考えに囚われちまう)」

一方通行「(考えろ。未現物質のクソメルヘンじゃあるめェし、今までみてきた魔術ってのも、結局は何かしらの物理法則にあったはずだ。水やら火やら……こいつのこれはなんだァ?)」

闇咲「透魔の弦!!!」

一方通行「(最初の現象。刃物で切り裂いたようにえぐれた地面。思い出せ、俺はあの現象を見たことが)」

一方通行「……あ?どこにいって……」

闇咲「余所見は禁物、ではなかったのか?」

一方通行「!?(こいつ、いつの間に後ろへ……)」






闇咲「断魔の弦!!!!!!」

ゴシャァ!!

60 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 17:08:12.13 XETc16+a0 32/263

闇咲「ふむ……あの距離でくらって、その程度しか斬られていないとはな」

一方通行「……」ポタ…ポタ…

闇咲「能力者の少年、実力の差が分かったろう。いまなら誠心誠意謝ればゆるしてやらぬこともない……」

一方通行「…くかか」

闇咲「む?」

一方通行「ンだよオッサンその台詞はよォ。知ってっかァそいうのって、死亡フラグってンだぜ」

闇咲「……ぬかせ。断魔の弦!!!!」

一方通行「(よォやく思い出した。ったく、平和ボケで頭が鈍っちまったかァ?)」

一方通行「(見えない斬撃?不可視の力?ほざいてろってェの)」

一方通行「(あの斬撃は、かまいたちのそれと全く同じ。つまり、こいつの撃ち出してンんは……)」

一方通行「大気の塊ごときで、この俺を負かせると思ってンのかァァァァ?」キィィィィン

闇咲「!!なんだ!?た、竜巻!?!?!?ばかな!どうして突然、こんなに局所的に!!」

一方通行「あはぎゃは!どうしてかってェ?そンなに教えて欲しけりゃ答えてやるよ!」

闇咲「ひっ!」



一方通行「学園都市第一位の頭脳、舐めてんじゃねェ!!!」

ゴシャッ!!

70 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 22:01:47.29 XETc16+a0 33/263

闇咲「ぐっ……はぁ!はぁ、はぁ……」

一方通行「まだ原型をとどめていやがるたァなァ。そうこなくっちゃ」

闇咲「……透魔のt」

一方通行「おォっと、さっき俺の後ろをとった術なら、もう無駄だぜェ?」

闇咲「!?」

一方通行「もうてめェの底は知れるって言ってンだよ。大方、空気の屈折やらを利用して姿を見えなくしてるンだろォがなァ、実在していると分かってりゃァ、何のことはねェ。もう俺は、目ェつむってたっててめェの姿が割り出せるぜェ?足先から指先、粗末な中身が詰まった頭の位置までよォ!!」

闇咲「……それでも私は、屈するわけにはいかんのだ」

一方通行「あァ?いいからおとなしくやられとけェ」

闇咲「お断りだ。男、闇咲逢魔!魔術師の威信にかけても、貴様を……」

一方通行「……ちょっと待て」

闇咲「うるさい!梓弓、この身を糧とs……」

一方通行「黙れって言ってんだろォがァァァァァァァ!!!!!」

闇咲「あぁ!梓弓ぃぃぃ!!!!!」

71 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/28 22:14:05.36 XETc16+a0 34/263

闇咲「(……)」正座中

一方通行「(……)」ジーッ

闇咲「(……もう十分も路肩で座らされているのだが)」

一方通行「(……)」ジーッ

闇咲「(霊装を破壊され、本格的に滅せられるものなのだと思ったら、この男、あれからずっと私を見下ろして固まっている)」

一方通行「(……)」ジーッ

闇咲「(いい加減に通行人の目が痛い。というかあの攻防中には影も形もなかったくせに、なぜいまはこんなにも人であふれているのだ学園都市よ)」

一方通行「(……)」ジーッ

闇咲「(……帰りたい。あの女のところ……いやいやそもそもあそこは私の実家であって正確にはあの女のところというか己の家に帰りたいと思うのは至極当然なことであってだな……)」

一方通行「(……)」ジーッ










一方通行「……くひっ」


1現実と向き合った一方さんの心「くかかかかか!!まァ、実際はこんなもンだァなァ!」

2妄想を捨て切れなかった一方さんの心「認めねェぞォ!!!てめェがあの闇咲くンだなんてよォォォォォォおおおおjijdfgdsgirkvijgba1!!!!!!」



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77 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 22:34:27.71 XETc16+a0 35/263

一方通行「くかかかかか!!まァ、実際はこンなもンだァなァ!」

闇咲「な、なんだ?」

一方通行「そりゃァそうだ!俺がメールしていた闇咲くンは、あのシスターから適当に名前を聞いて、俺が勝手に性格を設定しただけの偽者なんだからなァ!」

闇咲「(……話がよめない)」

一方通行「べっつにィ!いつの間にか本当の親友になったつもりだったとか!ンなことぜんぜん思ってなかったしよォ!!」

闇咲「(……)」

一方通行「あァあほらしい!こンなSD、すぐに捨てっちまうかァ!!」

闇咲「(……)

一方通行「悪かったなァ、オッサン!あの菓子は弁償してやらァ!興ざめしちまったンでよォ!!その前に、清掃ロボ探してこいつを処理してもらってからで構わねェかァ!?」

闇咲「……なァ、能力者の少年よ」

一方通行「ンだァ!?この学園都市第一位の頭脳の持ち主にして、孤高すぎて誰もついていけねェ俺に何の質問だよオッサン!!今なら受講料はまけてやるぜェ!!」

闇咲「正直、菓子一つで私も大人気なかった。弁償すると言うならば、もちろんその意向を受けよう。だが、その前に……」







闇咲「そんなにも泣いている理由を、年長者に話してみてはどうだ?」

一方通行「……チクショォォォォォォォ!!!!!」ウワーン

78 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 22:47:44.58 XETc16+a0 36/263

闇咲「……つまりキミは、同居人にいらぬ心配をかけぬよう、自作自演のプログラムでメールのやり取りをしていた、と」

一方通行「……おう」

闇咲「……あまりにもリアルすぎて、機械が送った偽者の人格からのメールにも関わらず、のめりこんでしまった」

一方通行「……そうだ」

闇咲「そして……ある計画のために友人を作ろうとしていたところ、たまたまプログラムの中に名前のあった私と、現実で出会ってしまい……」

一方通行「……」

闇咲「プログラムの……その、住人が、全否定されてしまったことにショックを受けた……と」

一方通行「……あァ」

闇咲「……」

一方通行「……笑えよ」

闇咲「……」

一方通行「……」







一方通行「(絶対引かれた絶対引かれた絶対引かれた…………)」

一方通行「(ゆとり怖ェって思われた思われた思われた………)」

一方通行「(オッサンだけど仮にも闇咲くンに……)」グスン

79 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 23:10:24.48 XETc16+a0 37/263

一方通行「……」ガックリ

闇咲「別に、かまわないのではないか?」

一方通行「……はァ?」

闇咲「結果はどうあれ、キミの行動は同居人を思いやってのことだ。それに、妄想ではなく現実で友を得ることを誓ったのだろう?誰だか、そう、妹達とやらのために」

一方通行「……」

闇咲「私が本物の闇咲だと分かった時にキミは暴れず、現実を受け入れた。過去に囚われず、成長できた証ではないか。誇っていいと思うぞ」

一方通行「……」

闇咲「あぁ、それにだな。学園都市ではどうなのか分からないのだが、外の、丁度キミくらいの年代の子たちは、同じような目を見ているぞ」

一方通行「……どういうことだァ?」

闇咲「メール友達、ネット友達、古くは文通などで。キミの年代の子達は顔も知らない、性別も性格も年齢も本当のことなのか定かではない、そんな者との意思疎通を一度は体験するものなのだ」

一方通行「……」

闇咲「中にはキミのように。相手の存在は偽りだったと思い知り、深く落ち込む者もいる。決してキミだけが異常な訳ではない。よくある話、歳を重ねれば気にすることもなくなる、思春期のニキビのようなものだ」

一方通行「……あンがとよ」

闇咲「なに、大切な者を守りたいというキミに心に共感したまで。っと、キミの設定では、私とキミは親友、だったのだな?」

一方通行「あァ。もう言うな。こっ恥ずかしィ……」







闇咲「どうだね。歳は離れているが、現実でも友の契りを結んではみないか?」

一方通行「……闇咲くゥゥゥゥゥゥン!!!!!」ダキッ

80 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/28 23:43:32.07 XETc16+a0 38/263

???『一方通行は念願の親友第一号を得ました』

???『♯1 偽りを超えた友情、というわけですね』

???『予想を遥かに上回る実験の進行速度に驚きを隠せませんが、引き続き監視を行います、では』

17600号『と、スネークこと17600号はなにあいつら男同士で引っ付いてんだよきめぇと思いながら本部への報告を終わります』



番外固体「はぁぁぁぁぁ!?ありえないってぇぇぇ!!」

打ち止め「さっすがあの人ミサカは信じてた!って、ミサカはミサカは初日一人目GETという大穴に賭けたミサカを馬鹿にしていた下位固体達をMNW内で煽りながら悦に浸ってみたり!!」『おまいらざまぁwww m9(^Д^)プギャー』

芳川「……まさかの闇咲くン登場だったわね。冷や冷やしたわ」

黄泉川「っていうか暴れすぎ!私が警備員を説得していなかったら、今頃親友がどうこうどころじゃなかったじゃんよまったく!!」

番外固体「ほっとけばよかったのにさぁ……あ~あ、今月スッカラカンだよ第一位め」

打ち止め「あの人を信じられないのが悪いのよ♪ってミサカはミサカは末の妹の肩を叩きながら慰めてみる」

番外固体「……そこ背中なんだけどおチビさん」



黄泉川「しっかし桔梗も上手いこと話を作ったじゃん」

芳川「なんのこと?」

黄泉川「今朝の説得。『第28回 一方通行抜き黄泉川家家族会議』で議題に上った『残念な天才の一方通行が友達を作るにはどうするか考えるじゃん』を、あんなでたらめな実験計画で解消させるなんて」

芳川「あぁ、それね」

黄泉川「一方通行もあれで中々単純じゃん!友達を作るだけで、レベルが上がるなんてあるわけないじゃんね!!」ハッハッハ

芳川「……」コポコポコポ

黄泉川「……桔梗?」









芳川「……どうかしら、ね」ズズズ

黄泉川「(……もしかして、とんでもないことを始めちまった、じゃん?)

90 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 06:06:24.29 tRAdB53v0 39/263

一方通行「それで、第七学区でいいンだよなァ闇咲くン」カツカツ

闇咲「うむ。すまないな、キミは杖なのに案内を頼んでしまって」

一方通行「いィってことよ。っつゥか俺もそこから歩いてきたし、なにより……」

一方通行「俺達ァ、親友だろォが」キリッ

闇咲「ははは、感謝するとしよう。ひよこも結局、キミが能力とやらで元に戻してくれたしな」

一方通行「俺のベクトル操作に常識は……あァまて今の無し。とりあえず不可能はねェから、何かトラブったら俺を頼れよなァ。しばらく学園都市にいンだろ?お礼参りで」

闇咲「参りはいらん参りは。今回は騒ぎをおこすつもりはない。少し前に世話になった少年がいてな……ところで、そのチョーカー……と言うのか?大丈夫か?」

一方通行「あァ?なにがだァ?」

闇咲「いや、さっきひよこを直した後あたりからか……」

一方通行「おォ」

闇咲「ライトの所が点滅しているように見える、のだが」(帰国後の改良で、残量がヤバイと点滅するようになりました)

一方通行「(……)」

一方通行「(闇咲くンとの戦闘時間……)」

一方通行「(ひよこを修復するのにかかった時間……)」

一方通行「(それに……)」










一方通行「(結局歩くのダルくなって飛んできちまったこともふまえjぎsjdvkdしvjdsvk)」ガクガクガク

闇咲「な……え!?ど、どうしたのだ!?」

  17600号「(友達より先に体力を作ったほうがいいのではないでしょうか、とミサカ17600号は草陰でため息をつきます)」

91 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 06:28:24.30 tRAdB53v0 40/263

一方通行「……」ピクピク

闇咲「えぇ……」

一方通行「……」シーン

闇咲「持病なのかもしれぬな……そうだ。勝手に見るのは心苦しいが、彼の携帯をかりて自宅にかけるとしよう……何故か自宅の番号は教えたがらなかったからな」

ピッピッピッ プルルルルル

番外固体『はぁいもしもし黄泉川でぇす!ぎゃっは!どうしたの第一位!!朝帰りになるとかは勘弁してよね!』ケタケタケタ

闇咲「む。そちらは……一方通行くンの自宅で間違いないだろうか」

番外固体『……え?』

闇咲「先刻、分け合って知り合ったものなのだが……彼が突然、倒れてしまってな。何か重い病気だろうか」

番外固体『はぁ?あの人充電MAXで出てったのにもう切らしてんの?あっきれるぅ……そういうんじゃないから大丈夫だよ』

闇咲「そうか、安心した」

番外固体『ちょっと待っててね。妹達の誰かをそっちによこす……』

闇咲「いや、住所さえ教えてもらえれば私が背負ってお届けしよう」

番外固体『……』

闇咲「もしもし?」









番外固体『ちょぉぉぉぉ!!!みんなどうしよぉ!!!あの人のお友達がここに来ちゃうってぇぇぇぇ!!』

黄泉川『はぁぁぁ!?そ、掃除じゃん!急いで掃除……あぁ!菓子も飲み物もなにも無いじゃん!桔梗!買ってきて!』

芳川『コーヒーでもぶっかければ良いでしょ』コポコポコポ ダバー

黄泉川『いやそれは……ってめっちゃ零れてんじゃん!動揺しすぎじゃんよぉぉぉぉ!』

打ち止め『は、はじめまして!一方通行の妻です!ってミサカはミサカはご挨拶ぅぅぅ!』アワワワ

番外固体『ちょ!なにとち狂ったこと口走ってやがるんですかぁ上位固体ぃぃ!!!』




闇咲「(……)」ホロリ

92 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 07:08:06.06 tRAdB53v0 41/263


   翌朝!


一方通行「……情けねェ」

番外固体「よくわかってんじゃん。闇咲さんに背負われた第一位は無様すぎてミサピクランキング堂々一位だよ」ギャハ☆

一方通行「まァたお前らはそういうのを……ンでェ?粗相はなかったろォなァ?」

番外固体「黄泉川がジャージ以外の服を探し回ったせいで服の山があったり、おチビがまたまた嫁宣言しちゃったり、芳川がしつこく既婚かどうか問いただしてた程度には☆」

一方通行「最悪じゃねェかよォォォ!!!」

打ち止め「むぅ、番外固体だって闇咲さんが帰る時に電撃とばしちゃってたじゃない!って、ミサカはミサカは自分の粗相を隠蔽する番外固体に憤慨してみたり!」

一方通行「てめェはてめェでなにしてンだこらァァァ!!!」

番外固体「な……あれはだってさぁ!!泊まってけって言うのに、どうしても行くところがあるからってしぶとくって」

一方通行「ンで電撃ってかァ!?馬鹿かお前!」

番外固体「カッチーン、バッテリーの節約もできない早漏くんにそういうこと言われたくないんですけどぉぉぉぉ!!!」

一方通行「黙れやアバズレェェェ!スクラップになりてェのかァァァァ!?」

打ち止め「ちょっとやめてぇ!って、ミサカはミサカは朝食の席なのに取っ組み合い始めた二人の間で抗争阻止ぃぃぃぃ!!」

黄泉川「……やっぱり変に思われちまったじゃん?あぁそれとも……やっぱり炊飯器以外で作った料理はいまいちだったのか!?あんた達があんなもの見られたら引かれるって言うからいけないんじゃん!」

芳川「そこじゃないと思うのだけど……」




一方さん自室

一方通行「あァあ、ったく……闇咲くンに侘びをいれて……ン?」



 20××/ ○/○○ 8:28
  From:闇咲くン
  Sub:
  昨日はお邪魔した
  私の用事は無事済ませることが出来たので心配なきよう。
  帰るまでに、是非学園都市の美味いものでも食べようと思うのだが、また案内を頼めるだろうか
  焦る事は無い、ゆっくり返信したまえ


  p.s いい家族をもったな








一方通行「……ケッ」ニヨニヨ

番外固体「ちょぉっと第一位!今日の洗い物は……なにその顔気持ち悪」キュン

一方通行「るせェ。それよりお前……」






一方通行「こないだ持ってた学園都市グルメ特集の女性誌、よこしやがれ」



 登録番号:007
 分類:親友
  闇咲くン
  登録完了!

103 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 19:37:27.30 tRAdB53v0 42/263

一方通行「やべェ」

芳川「なに?」

一方通行「ダチ、できねェ」

芳川「……まだ五日目じゃないのよ」

一方通行「初日で闇咲くンっつゥソウルメイトが出来たンだぞ!?これだけ経ちゃァそりゃもう相手の方から俺の下に馳せ参じてもおかしくねェだろうがァァァ!」

芳川「だからあなたは……いいじゃない、ゆっくり作っていけば」

一方通行「……闇咲くンは一昨日帰っちまったしよォ」

芳川「一日中連れまわしてたわねあなた」

一方通行「コネをフル活用して学園の園のカフェやら美食倶楽部やら回ったかンな」

芳川「そう。それで、ここ二日はどうゆう活動をしてみたの?何かアドバイスできたら……」








一方通行「もちろん、ゲートの前にずゥゥっといたぜェ。何せ俺ァあそこで闇さk……」

芳川「……」バッシャァァァ

一方通行「無言でコーヒーかけるなどこから出したあっつァァァァァあああああァァァァ!!!!!」

104 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 19:44:37.71 tRAdB53v0 43/263

芳川「確信したわ。あなた、確実にコミュ障よ」

一方通行「話し合いもせずにあっちィコーヒーをぶっかけてくる人間に言われたくないですゥ!」ボタボタホボタ

芳川「あんな出会い方は偶然中も偶然、一生に三回来るチャンスがたまたま初日に来ただけよ」

一方通行「ンなことねェよ!俺だってなァ!ゲートの前でぼうっとしてるわけじゃねェ」

芳川「へぇ、それは悪かったわ。積極的に、人と関わっているのね?」

一方通行「おうともよ。俺ァな、この二日間……」






一方通行「積極的に、肩ぶつけにいってンだぞ!!!」

芳川「そぉい!!」バッシャァァァ

一方通行「だからお前どこから出してンだァァっつああああああァァァァ!!!!」

105 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/29 19:59:15.54 tRAdB53v0 44/263

芳川「……今朝のニュースで第三学区に謎の肩パン男が出るって聞いて、物騒な世の中だと思ったけれど、まさかあなただったなんてね」

一方通行「ンだァそのだっせェ呼び名はァ?『友情鉄拳(フレンドシップ)』と呼べェ!!」ボタボタボタ

芳川「……大概にしないと次は淹れたてにするわよ」

一方通行「……すまン(あれで時間経ってたのかよ)」カチッ シュバッ カチッ

芳川「とにかく、もうそんな乱暴なことはしないで頂戴。成功するわけがない上に、脅しで得た友情なんて欲しくないでしょう?」

一方通行「……あれァ脅したことになンのかァ?」

芳川「……」

ピッ

『……肩パン男は通行人の肩を殴り「ここから先は友情の一方通行だァ!返品は禁止ってなァ!!」「分かったら、さっさと愉快で素敵な俺のダチになりやがれェェェ!!」などと被害者に迫り、30分以上もの追跡を行いました。尚、周辺の被害状況から犯人はレベル4以上の能力者または武装したスキルアウトかと見られています。また、最初の事件発生の二日前に時期はずれの訪問者として外から学園都市を訪れていた男性と何らかの関連があったとみられ、この男性と接触したとある男子高校生を重要参考人として拘束していま……』

プツッ

芳川「……」

一方通行「……」




芳川「一方的だって自分で分かってるんじゃないの」

一方通行「……」ガクッ

107 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 20:20:55.57 tRAdB53v0 45/263

芳川「とにかく。今後、暴力でもって友達を作ろうとしちゃ駄目よ。というか今までの人達はよくあなたから逃げ切られたわね」

一方通行「……おォ、分かった」

芳川「いい?あなたが作るのは親友なの。自分に都合の良い性格ばかりじゃない。例え真逆の人間性を持った相手だって、時には向き合う必要があるのよ。分かった?」

一方通行「だから言ってンだろ!分かったてェの!!闇咲くンのようにすんなりはいかねェ!そう言いてェンだろ!?」

芳川「それで良いわ。とっとと外に行って行動を始めなさい。みんな待ってるでしょう」

一方通行「……そりゃァ、誰達のことを言ってンだァ?」

芳川「SOS団のみんなに決まってるでしょう」

一方通行「まだそれ続けてたのかよ……」

芳川「いいからさっさと行動!まったく……」









芳川「平日のこんな時間に起きてきて朝昼兼用食なんて、どんなご身分なのやら」

一方通行「減らず口は打ち止めレベルのアホ毛直してから言え糞ニートが」

109 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 20:37:29.97 tRAdB53v0 46/263

一方通行「……今日はどんより曇り空か」カツカツカツ

一方通行「樹形図の設計者が壊れてから天気予報もあてになンなくなっちまったからなァ。降らないといいンだが」

一方通行「……まァいい。今日はどうすっかな」

一方さんの行動

1「……そういやクソガキがこの間傘を壊したとか抜かしてやがったなァ」

2「……っと、マジで降ってきやがった。ここァ第十二学区だ。雨宿りするには教会に入るしかねェな」

3「……元アジトの一つに置き傘があったなァ。念のため取りにいくかァ」

4「……途中で芳川におん出されて腹が満たしきれてねェ。ファミレスでも行って、行動はその後だ」

5「……芳川は、あァいうチャンスは一生に三回ある、って言ってたよなァ。……可能性は0じゃねェ、つまりァ可能ってェことだ!」

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120 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 22:19:12.02 tRAdB53v0 47/263

一方通行「……途中で芳川におん出されて腹が満たしきれてねェ。ファミレスでも行って、行動はその後だ」

ファミリーレストラン D・M・キッチン

一方通行「ここァD・M・カッキーが外装から内装、メニュー、果ては調理器具の一つ一つに至るまで監修した、にも関わらず全品破格の値段で喰えるってェ店だ」

一方通行「この店構え……さっすがカッキーだぜェ」ゴクリ

一方通行「安い店っていうのは、態度のよろしくねェ、もちっと言えばスキルアウトやら無能力者どもの溜り場になるのがお約束だが」

ご注意『強能力者(レベル3)以下の人間は物理的にご来店出来ませんので とっとと他の店にいきやがれ』

一方通行「出入り口全てに施されてる俺にも謎の設備のおかげで、この店の秩序は守られてるってわけだ」

一方通行「さっすがカッキー、希代のデザイナー、まじクール」

一方通行「…・・・けどよォ」



一方通行「流石のカッキーも看板にかじりつく客がいるとは思いもしなかったろうぜ、三下ンちの暴食シスターよォ」

禁書目録「お腹空いた……ひもじぃんだよ……」ブツブツ カジカジ

121 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 22:36:50.94 tRAdB53v0 48/263

禁書目録「ありがとう……なんだよ……!あくせ……られー……た!」ガツガツムシャムシャ

一方通行「喰うかしゃべるかどっちかにしろォ。クソガキかてめェは」

ゴクリ

禁書目録「プハァ、やっと小腹が満たされたたかも!ありがとうあくせられーた!匂いに誘われてここまで来たのに店の中に入れなかった時は、流石の私も父の下へ還ることを覚悟しかけたんだよ!」

一方通行「この伝票の長さをみても小腹と言うのかこら。ここはアホみてェに安いからどうってことねェけどよ」

禁書目録「えへへ。それにしても流石はあくせられーただね!店員さんに話をつけてくれるなんて!」

一方通行「……まァ、レベル5ともなれば店側も無下にはできねェだろ。俺も、お前にゃ一応借りがあるからな」

禁書目録「あぁ、魔術師の名前のこと?あれ、本当に役に立ったのかな?私にはいまいち意味が分からなかったんだよ」

一方通行「あぁ、もう意味はねェンだが、お陰で俺は成長できた。かけがえの無ェものにも気づけたしな。感謝してるぜ」

禁書目録「……そう」ニコリ







禁書目録「名前を売るだけでこんなに奢ってもらえるなら魔術師と言わずいくらでも教えてあげるんだよ!とうまでしょ!あいさでしょ!」

一方通行「さっきまでのちょっとだけいい雰囲気返しやがれ煩悩シスターめ」

122 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 22:50:25.90 tRAdB53v0 49/263

一方通行「でェ?」

禁書目録「なにかな?あ!デラックスハンバーグマターおろし膳が食べたいんだよ!あと未現チョコ・キング・オブ・カキネパフェも!」

一方通行「好きにしろォ……俺が聞きてェのは、なァンでてめェがこんなところでのたれ死んでたのかってことだよ。三下なら、こないだヒョッコリ帰ってきたろうが」

禁書目録「……」

一方通行「?」

禁書目録「とうまは……」

禁書目録「とうまは捕まっちゃったんだよぅ、あくせられーたぁ!」

一方通行「な、なンだとォォォォォォォォ」




   17600号「(お前が言うな、と、ミサカ17600号は彼が捕まった原因が自身にある事に気づけない一方通行にため息をつきます)」ハァ

123 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 23:08:15.82 tRAdB53v0 50/263

禁書目録「突然、警備員?が家にやってきて!第三学区で起こった無差別傷害事件の重要参考人として身柄を預かるって……」

一方通行「(な……)」

禁書目録「家にお金はないし、小萌は緊急職員会議とか、とうまのために色々してくれてるから家を空けてるし」

一方通行「(なンてこった……)」

禁書目録「もとはるもいないからまいかも来ない。残されたのはわずかな保存食と……」

一方通行「(俺が第三学区で友達づくりなンてことにいそしんでる間に……)」








禁書目録「スフィn…………あ~、スフレ……くらいしか無くて私は餓死寸前だったんだよ!!!」

一方通行「(その近くで!ヒーローのことを嵌めた野郎が、犯罪行為を行ってやがったってのかぁぁぁぁ!?!?)」


  17600号「(あ、シスターも大概だけどセロリもこれなんかアホこと考えてるわ、と、ミサカ17600号は察して再びため息をつきます)」ハァ

124 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 23:26:57.28 tRAdB53v0 51/263

上条「どうも、上条当麻です」

 御坂?「ヤッホウ、ミサカ ビコト デス」

上条「いやぁ、最近寒くなってきたよなぁ」

 御坂?「アンタノ フトコログアイニハ マケルワヨ」

上条「うるせぇよ!ってかそこは、『なに言ってんの今は五月でこれから暑くなってくるんでしょうが』ってツッコムとこだろ!」

 御坂?「アンタノ 頭の花畑ニハ マケルワヨ』

上条「うっせぇ!そしてやけに頭の花畑だけは発音よかったな!?あのな、上条さんが寒いのはですね……」





スキルアウト「うっせぇぞ新入り!!一人遊びなら黙ってやりやがれ!!!」

上条「留置所の独房にいるからなのです……不幸だ」

×御坂 ○配給された週刊レベル5の表紙「フコウネ……(上条さんの裏声)」

125 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 23:40:57.83 tRAdB53v0 52/263

上条「はぁあ……今朝連れてこられて今が深夜前だからもう半日以上ここにいるのか」

上条「インデックスは暴れてるだろうな。誰かにたかってないといいんですけどねぇ」

上条「神裂に送った手紙はどれくらいで英国に届くかなぁ。ペンデックスが発動するまでに補給物資を持っていってくれるといいんだが」

上条「っていうか、どうして上条さんは捕まってしまったんでせう」

上条「昨日と一昨日起きた傷害事件なんて、これっぽっちも身に覚えがねぇのに」

上条「確かに五日前、闇咲とは会ってるけどよ……あいつこそなんの関係もねぇだろ。一昨日の早朝には帰ってるはずなんだから」

上条「……ゲートから出た記録がないらしぃけどさあ」





※闇裂くンは帰りは一方さんが壁ごと飛び越えて送っていきました。友情っていいね!

126 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/29 23:52:00.25 tRAdB53v0 53/263

上条「あぁあ……鬼のような警備員の取調べが終わったと思ったら小萌先生との面会で精神的にもっと疲れるはめになるし、それも済んでやっと休めると思ったら薄ら寒い独房、硬いベッド、強面のお隣さん」

上条「唯一の救いはご飯がでたことですね。というか、ここのご飯はすごい!箸が!立つんですよ!!」

上条「わたくし上条当麻は!!!久方ぶりに自分の食器から垂直に箸が立っているという事実に!!!えも言われぬ感動と涙を」







スキルアウト「うるせぇっていtt」






上条「そっちこそうるせぇぇぇ!!!!俺からこの幸せを奪うんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!」

127 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 00:05:47.02 daUA2lr10 54/263

上条「とまぁ、いつも通りというには少しヘビーな目にあっているわけです」

上条「こういう時はさっさと寝たいんだが……慣れない環境のせいか寝付けない」

上条「そこで暇つぶしに雑誌なんぞ広げてみて、ビリビリの写真を使って一人漫才してみたんだが、これがおもしれぇ」

上条「今度ビリビリに披露してみるか……コンビ名は上条美琴、これだな……」

上条「まぁ出られたらの話なんですけどねぇ~~」ハハハ

スキルアウト「(独り言多すぎだろこいつ。話術サイドか)」


128 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 00:14:26.39 daUA2lr10 55/263

ペラッ ペラッ

上条「……一方通行だ。なんだあいつ、隠し撮りみたいな写真しかないな……変な構図の」

上条「そういえばいつかお前は、俺なんかのことを正義のヒーローって呼んでたっけなぁ」

上条「悪いなぁ一方通行。ヒーローも法の下には無意味なんだってよ」

上条「正義は法を覆せないけど、法は正義を覆せるんだってさ」

上条「俺、なにも言い返せなかったよ。屈してもねぇけどさ」





上条「俺は、戯言使いでさえなかったみたいだ。一方通行」

129 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 00:23:15.00 daUA2lr10 56/263

上条「……ハハハ!落ち込むなんて俺らしくねぇや!」

上条「小萌先生が言ってたじゃねぇか!どんなに苦しめられても、自分の主張は曲げちゃいけねぇって!」

上条「万年不幸体質の上条さんを舐めるんじゃありませんのことよ!!」

上条「三食・ベッド付、絶対にこれ以上のトラブルが舞い込まない環境のどこが不幸だっていうんだ!昨日の俺なら羨んでるところだぜ!!」

上条「こんなもん不幸でもなんでもねぇや……」





上条「この壁を突き破って化けモンでも出てくってのなら、流石に不幸だけどさぁ」ハッハッハ

130 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 00:28:26.04 daUA2lr10 57/263

ピシィッ!!!

上条「……へ?」

バキバキバキバキバキッ!!

上条「へ……えぇ!?」

バキャァァァァ!!!

上条「マジかよぉぉぉぉぉ!?!?」

ガラガラガラ……

???「かァァみじょォォうくゥゥゥン!?」ジャリッ

上条「!?!?」





???(カナミンのお面装備)「お出迎えの時間だぜェェェェェ!?」

上条「ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!」

141 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 18:01:36.76 daUA2lr10 58/263

上条「なんだなんだよなんなんですかぁぁぁぁ!?せっかく現状を受け入れたばっかりなのにまた新たな不幸が襲ってくるなんてよぉぉ!」

カナミン仮面「ンだァ?さすがのヒーローもとっつかまってちったァ凹ンでるかとおもってたンだが、元気そうじゃねェかよ」

上条「さっきまでそうだったけどな……って、その柄の悪い喋り方!?まさか一方r……」

カナミン仮面「みなまで言うなァ三下ァ。監視カメラはぶっ潰してきたがどこで誰が聞き耳立ててっかわかンねェだろ」

上条「お、おう……とにかく、驚いた。まさかお前が俺のことを……」

カナミン仮面「おォっとォ、早とちりはいけねェなァ三下ァ」






カナミン仮面「俺が地獄と天国、どっちからのお出迎えなのか。まだハッキリしてねェだろォがよォ」

上条「……えぇ!?」

142 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 18:19:47.95 daUA2lr10 59/263

カナミン仮面「三下、知ってると思うが俺ァお前をヒーローだと買ってやってンだ」

上条「……まだそんな」

カナミン仮面「いいから聞け。だがなァ、お前がこンなつまンねェこと起こすはずがねェ、そう思ってンだが……生憎、身内に警備員がいるンでよォ。あいつらがなンの証拠もなしに動くはずがねェ、そうも思うンだ」

上条「……」

カナミン仮面「だから答えろ。ヒーローなのか、三下以下のど外道なのか、てめェの口から聞かせやがれ」









カナミン仮面「お前は本当に、今回の事件に関わってンのかァ?」(真犯人から冤罪被害者への言葉です)

上条「……俺は」




1弱気な上条さん「何もやってねぇ。けど確かに警備員の言うとおり、俺も何か関わっているのかもしれない。闇咲と会ってたってのは事実だし……」

2いつもの上条さん「何もやってねぇし、今回のことに闇咲が関わってるってのも何かの間違いだ!俺もあいつも、もう誰かを不幸になんかさせねぇと誓ったんだよ!!」




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148 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 18:39:33.32 daUA2lr10 60/263

上条「何もやってねぇし、今回のことに闇咲が関わってるってのも何かの間違いだ!俺もあいつも、もう誰かを不幸になんかさせねぇと誓ったんだよ!!」

カナミン仮面「……ハッ!くせぇこと言いやがる!それでこそヒーロー!!……おい、警備員のやつら闇咲くンまで疑ってやがンのか?」

上条「あぁ……ってどうしてお前が闇咲のことを知っているのでせう」

カナミン仮面「ダチだからなァ。……チッ、黄泉川の奴、どうして捜査でこいつと闇咲くンを擁護してねェンだよ」

上条「ダチって……あぁ、黄泉川先生はこの事件、担当してないらしいぜ。っていうか三日ほど病欠なんだと」

カナミン仮面「はァァァ!?この大事に何してンだあいつァァァ!!!」









上条「いや、なんだか普段は飲まない高級酒のせいで二日酔いをこじらせたとかなんとか……」

カナミン仮面「(……そういや闇咲くンも頭痛でやべェって言うから俺が送ったっけなァ)」








上条「……っていうかお前黄泉川先生と住んでるだろ何で知らないんだよ」

149 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/30 19:03:00.27 daUA2lr10 61/263

カナミン仮面「……細けェことはいいンだよ」キリッ

上条「細かくないし キリッ されてもお前女児向けキャラクターの顔だからな今」

カナミン仮面「黙れ。さっさと出るぞォ掴まりやがれ。そろそろ事態を把握してここに駆動鎧が殺到すっかもなァ」

上条「うわっ!それは困る!!お願いします最強様!!」ガシッ

カナミン仮面「やめろその呼び方。よしゃァ!舌ァ噛み切りたくなかったら口ァ閉じてンだなァ!!!」

上条「うぉっっっ!!!!!」

ゴウッッッ………








土御門「はぁ、はぁ」

青ピ「ふぃ~。なんとか無事ここまで来れましたなぁ、つっちー」

土御門「全くだ。誰だか知らないけど騒ぎを起こしてくれて助かったにゃー」

青ピ「駆動鎧の動きも止まっとったしねぇ。あれはなんだったんやろ」

土御門「おそらく電流操作系の誰かの仕業だろう(第三位か……?)」

土御門「それより青ピ……お前が協力してくれるとは思わんかったぜよ」

青ピ「っはぁ~~!!何言うてまんのぉ土御門くん!!!上やんは僕らの親友やないの~!それに……」

青ピ「もし上やんが小萌せんせを泣かすようなこと本当にしたんやったら、僕の手で一発殴ってやらんとね」

土御門「……はっは!違いないにゃー!!どっちにしろまいかの手料理が食えなかったから、俺は殴らせてもらうぜよ!!」

青ピ「あっはっはっは!そんなら行きますか!」

土御門「おう!か~~みや~~~ん!!!助けにきたにゃ……あれ?」

青ピ「……誰もおらんねぇ。ごっつぅでかい穴はあるけど」

土御門「(一体誰が……!?まさか、どこかの魔j)」








駆動鎧×50「動くなぁぁぁぁぁぁ!!!!」

ガチャガチャガチャガチャ!


土御門「……」

青ピ「……」






土ピ「不幸にゃ(や)ーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」

155 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 01:51:26.57 qubrSUTI0 62/263

禁書目録「とうまぁぁぁ!」

上条「インデックス!悪かったな、心配かけて」

禁書目録「本当なんだよ!……もう一人にしないって、約束してたのに」

上条「……すまん。でもな、今回のことは」

禁書目録「分かってるよ、とうまは何もしてないもん。けどね、とうまが連れて行かれちゃって……とっても、寂しかったかも」

上条「インデックス……」

禁書目録「とうま……」






一方通行「人の背中でラブコメはやめてもらえませンかねェェェェ!?」

156 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 02:13:56.59 qubrSUTI0 63/263

上条「あ!わ、悪い!!」

禁書目録「あくせられーた、今からどこに行くの?突然戻ってきたと思ったら抱えられるし、とうまも一緒だし、私はわけがわからないんだよ!」

一方通行「俺が前に使ってたアジトの一つだ。三下が逃げたと知られたら、あの家でゆっくりしてる道理はねェからな」

上条「……ありがとよ。本当に、ありがとう。一方通行、聞いていいか?」

一方通行「手短にしろよォ。演算に集中しないとバッテリーがもったいねェ」

上条「どうして俺を助けてくれたんだ?今回のことは……打ち止めがどうとか、妹達に被害があるとかじゃない。お前からしたら、取るに足りない、関係もないことだったろうに」

一方通行「……」(当事者)

一方通行「チッ、つまンねェことききやがンなァ三下。……ちょっと前に、芳川ってェ女から言われたンだよ」

一方通行「昔の俺なら、てめェが捕まろうとどうなろうと確かにどうだってよかったろうよォ」

上条「……」

一方通行「三下も馬鹿なことォしやがったなァ、だの呟いて、シスターの頼みなンか聞くわけがねェ。もしかすると勝手に作った俺の中のてめェのイメージを崩されたっつって、勝手に失望しただけかもしンねェな」

禁書目録「……」

一方通行「でも、駄目なんだよなァ。それじゃァ全部俺の押し付けだろォが。真偽も確かめねェで俺の勝手な評価でてめェを位置づける、そンなンじゃ駄目だって言われたばっかりなンだよ」

一方通行「いくらクソッタレかもしれねェ相手でも、一度は向き合わないと何もわからねェ……っつゥわけで俺自身でもって、てめェの居場所を突き止めたわけだ」

上条「……そうか」












上条「俺は……俺は猛烈に感動しているぞぉぉぉぉぉ!!あくせられぇぇぇぇたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ガシッ

一方通行「ぬあっ!?ンの馬鹿!!暴れンなァァァァァ!!!!!手をどけろ前が見えねェェェ!!!」

禁書目録「きゃぁぁぁぁぁ!!!堕ちるんだよぉぉぉぉ!!!」ガブッ

一方通行「お前も噛むなァァァァァァ!!!!」

157 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 02:26:49.47 qubrSUTI0 64/263

上条「お前がそこまで人のことを……思いやれるようになっていたなんて!!」ジタバタ

一方通行「いいから顔から手を退けろこの馬鹿!あァァァ!!頭触ンなァァァ!!!!」バタバタ

上条「ロシアでも言ったけど!ほら!やっぱりヒーローなんて必要なかったじゃねぇか!」ジタバタ

一方通行「訳わかンねェェェから早く頭から手を……離s…」バタ…バタ…

禁書目録「ふむーーー!!ほぉまぁーーー!!!」(何だか高度が下がっていくんだよ!とうまー!!)

上条「……お前ももう!誰かにとっての!!今は俺達の!!!最っっっ高のヒーローなんだからよぉぉぉぉ!!!」

一方通行「…………………」








一方通行「マジでェェェェェェェェェェェェェェェ!?!?!?!?!?!?」バッサァァァァァァァァァ!!!

上条「翼が生えた!?」

禁書目録「ふんもっ!!ふむーーー!」(真っ白なんだよ!!物凄い力を感じるかもっ!!)

158 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 02:43:58.94 qubrSUTI0 65/263

 グループの元アジト



上条「死ぬかと思いました。あれからもうでたらめな速度で上へ下えと飛び回り、上条さん一行はようやくここまでたどり着けたのです」

禁書目録「とうまが言っていい台詞じゃないかも!」

一方通行「悪かったなァ。何か俺、さっき無敵になれてたような気がするゥ」ニヨニヨ

上条「ご機嫌なとこ悪いけど、お前膝からめっさ血ぃ出てるぞ。歯型の傷跡と」

禁書目録「本当だ!どうしたのあくせられーた?」

上条「インデックスさんが言っていい台詞じゃありませんのことよ」

一方通行「大丈夫だってェのこれくらい……まァ消毒くらいはしとくかァ。バッテリーがもったいねェし、救急箱はどこだったっけな」ゴソゴソ

上条「何にせよ、無事にここまで来られてよかったぜ。……なんか、すっごい散らかってんのな」

禁書目録「そうだね。とうまが夏休みの課題ってやつをしていた時の部屋並にきっちゃないかも」

一方通行「あァ……暫く使ってねェし、ここまで散らす面子でもねェはずなンだが」

上条「本当にここ安全なのか!?」

一方通行「平気だっての。ひょっとすると……」



一方通行「超電磁砲あたりがお前の情報を探るために、早とちりして手当たり次第暗部のアジトを探ってンのかもなァ」

上条「……なんだそりゃ」

159 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 02:57:28.74 qubrSUTI0 66/263

プルプルプル

打ち止め『はぁいこちらは黄泉川でぇす!って、ミサカはミサカは元気一杯に受話器をとってみたり!!』

一方通行「……おう、俺だ。テンション高ェな夜中なのに。黄泉川は起きてっかァ?」

打ち止め『あぁぁ!あなた!もう!こんな時間までどこでなにしてらっしゃるの!?って、ミサカはミサカはようやく連絡をよこしたあなたに古女房気分で叱咤激励!!』

一方通行「……激励はしてねェだろ。煩ェなお前はいいから替われ」



禁書目録「あくせられーたはどこに電話してるのかな?」ヒソヒソ

上条「自分の家だ。警備員の、ちょっと上の人と同居してるんだとよ」ヒソヒソ

禁書目録「本当!?じゃぁ、とうまの疑いを晴らしてくれるってことなんだね!」ヒソヒソ

上条「あぁ、なんか闇咲とも知り合いらしいからな、大丈夫だろ。任せよう」ヒソヒソ

禁書目録「そうだね……にしてもさ、とうま」ヒソヒソ

上条「なんだ、インデックス」ヒソヒソ



禁書目録「あんなこと言いつつ、繋がった瞬間顔がまたにやけてるんだよ」ヒソヒソ

上条「取ったのが打ち止めだったんだろうな」ヒソヒソ

一方通行「そこォォ!聞こえてっからなァァァァ!!!!」

160 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 03:13:13.43 qubrSUTI0 67/263

一方通行「よォ、寝込んでたってなァさっき知ったわ」

一方通行「薄情ったって、俺だって忙しいンだよ知ってンだろ」

一方通行「うるせェ……あァあァはいはい分かりました。黒蜜堂でスイーツですねェ買って帰りますよォ」


禁書目録「なんだか家庭地位の低いお父さんみたいかも」ヒソヒソ

上条「尻に敷かれてるんだなぁ。女四人に囲まれてるなんて、男冥利に尽きるけど……うっ」ヒソヒソ



一方通行「あァ?もうお前まで話が回ってンのかよ。ンで、三下の容疑は晴れたンだな?闇咲くンの退場カードが郵送されてきたのが決定打、と」



禁書目録「」ジトーッ

上条「ま、待てインデックス。今一方通行さんが大事な電話中……」ヒソヒソ



一方通行「そういやそンなもンあったンだなァ忘れてた……あァはいはい帰ってから存分に叱られますゥ。じゃァな」ピッ



禁書目録「待ってたんだよ!!!」ガブッ

上条「あぁぁぁ!不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!」

161 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 03:30:13.73 qubrSUTI0 68/263

一方通行「……何やってンだお前ら」

禁書目録「ふぃしふぃです」(儀式です)

上条「生贄です」

一方通行「……あほらしい。さっさと止めろ、もォ帰れンぞ」

上条「ほんとか!?」

一方通行「おォ。俺が襲撃した時、他にも何組かあの施設にいたらしィなァ。被害がけっこう凄いことになって、第三学区にいた黄泉川の班も加勢に行くことになったンだと。で、一応指示を仰いでおこうと黄泉川に連絡が来て、よォやく起きれた黄泉川が自体を終結させた、と」

上条「はぁぁぁ、良かった」

禁書目録「ありがとうなんだよ!あくせられーた!!」

一方通行「べっつにィ。俺が何もしなくても、きっと解決してたろうぜェこの分なら」

禁書目録「ううん。確かにそうかもだけど、あくせられーたがとうまを必ず連れ戻す キリッ って言ってくれたとき、わたしはとっても嬉しかったんだよ!それに、お昼と夜のご飯のこともね!!」

一方通行「気まぐれだァ」

上条「おや、一方通行さん照れてらっしゃる」

一方通行「黙れ三下ァ」

上条「……ハハハ」

一方通行「……フンッ」

禁書目録「えへへ」





禁書目録「とうまは、とってもいいお友達をもったね!!!!」

162 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 03:48:29.69 qubrSUTI0 69/263

芳川「……それで?」ハァ

17600号「はい。テンションMAXを再び振り切った一方通行は天使化……アジトを真っ白な灰のようなものへと消滅させ、落ち着いたと思った瞬間バッテリーが切れました、と、ミサカ17600号はまじあの光景ちょっとしたスペクタクルと思いつつ報告します」

番外個体「……っでぇ、動けなくなった第一位様は」ハァ

黄泉川「……また、友達になったばかりの相手に背負われてここにきた、ってわけじゃん」ハァァァ

打ち止め「……って、ミサカはミサカはため息つきつつ引き継いでみる。わぁいヒーローさん久しぶり!」

上条「ハハハ、どうも」

禁書目録「あ、あくせられーたはがんばってくれたんだよ!これくらい気にしなくていいかも!!!」

黄泉川「まぁ、せっかくだしゆっくりしていくじゃん。色々と事情も説明したいからさ」

番外個体「そぉそぉ!こんなモヤシなんて玄関にうっちゃって!ヒーローさんこちらにどうぞぉ~~~~」

上条「え、あ、いいんですかね。っていうかあなたは!?ビリビリ……いや、美鈴さん!?」

打ち止め「シスターさんってあのシスターさんだよね?って、ミサカはミサカはあの人から聞いた9月30日のことを暗に示しながら手を引いてみたり!」

禁書目録「ありがとうなんだよ!なんだか良い匂いがするかもっ!!」

芳川「……」

一方通行「……」グテー








芳川「……」コポコポコポ

163 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 04:07:07.43 qubrSUTI0 70/263

翌朝!

一方通行「コーヒー臭ェ!!!!」

番外個体「なにその起き抜けの第一声。っていうかあなた顔にサンダルの模様がクッキリなんだけど!うっけるぅぅぅ!」ギャハッ☆

打ち止め「ミサカのだ!って、ミサカはミサカはごめんね見えるところに跡つけちゃって……」☆-(ゝω・)vキャピッ

一方通行「黙れ性悪。クソガキは昼ドラ禁止な」

番外個体「その顔で凄まれても面白いだけだっての!」ギャハハ

打ち止め「そんなぁ!って、ミサカはミサカはあまりの仕置きに猛抗議を表明してみる!!」

一方通行「うっせェ。……三下とシスターは泊まってったのかァ?」

黄泉川「あんたと違って上条の方は学校があるじゃん。先に寝ちまったシスター背負って、桔梗の運転で帰ったよ」

芳川「えぇ。あなたに最後までお礼を言ってたわよ、ヒーローさんは」

一方通行「そうかい。そンで芳川、俺になにか謝ることはねェのか?」



芳川「……どれ?」

一方通行「候補が複数ある時点でさっさと謝れやクソがァァァ!!」

164 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 04:20:35.98 qubrSUTI0 71/263

一方さん自室

一方通行「……性悪の言うところによると、あの二人には俺の例の事情を説明しそうだァ」

一方通行「……その上であいつらは、俺と番号を交換すること二つ返事で了解したんだと」

一方通行「……まァ、ありがてェよ。慣れない携帯で必死に打ったのがわかるから、目茶苦茶ありがてェンだけどよォ、シスター」


20××/ ○/○○ 7:28
  From:index‐nandayo@○○○○
  Sub:
   めーるをうち のは ひささぶりかも
   ちゃんととどいてるなかな?
   きのうはありがとう!
   わたしとも友ダチになってくれたらうれしいな!
   それでこんどはとうまもいっしょに あのおみせいこうね!

   いんでっくせより ゆうじょうをこめて

   あくせろりーたへ











一方通行「わざとか!?わざとなのかシスタァァァァァ!!!!」




登録番号:008
分類:親友
 暴食シスター
 登録完了!

166 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 04:37:24.49 qubrSUTI0 72/263

一方通行「……まァ、気が向いたら連れてってやるか」

一方通行「しっかたねェよなァ、うん。何せ……」


20××/ ○/○○ 9:28
  From:give-me-money.i.b.k.t@○○○○
  Sub:
   上条です!
   昨日はどうもな!あれから、お前の家族から実験のこととか聞いたよ
   お前が、妹達のためにも前に進もうとしてるってこともな
   お父さん、とっても嬉しいぞ(笑)
   俺達、今まで色々あったけどさ
   親友ってのになるのもわるくないんじゃないかな
   短い間だけど昨日お前といて、そう思ったぜ
   また会おうな!絶対だぞ!




   インデックスもとっても会いたがってっから!
   頼むよ!な!








一方通行「……俺達ァ、親子レベルの親友らしいからよォ」






登録番号:009
分類:親友
 ヒーロー
 登録完了!

172 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 10:45:18.04 qubrSUTI0 73/263

一方通行「……」ジーッ

『吸血殺しの。能力者占い』

一方通行「……」ジーッ

『里芋の煮っ転がしを喉に詰まらせることで。能力者の。レベルごとに運勢を占っていく。いきます……ングッ」

芳川「珍しいわね、占いなんて。でも他のにしない?私は能力開発受けてないから、この占いだと運勢出ないみたいだし」

一方通行「これが今、樹形図の設計者が無ェ中での一番的中率が高い予報なンだよ……無能力者が低かったら、三下からいきなりヘルプのメールがくっかもしれねェからなァ。予防線だ予防線」

芳川「……彼は本当についてないのね」

『ンゲホっ!!!カハッ!!!!なんで今日はこんなにウェごほ!!!!』

芳川「絵柄最悪ね。どうして朝っぱらから女の子のえづいてる姿を見ないといけないのよ」

一方通行「幸薄そうな女が健気に占ってるってのがウケてンだと」

芳川「悪趣味過ぎでしょ学園都市……」

『お見苦しい映像をお見せしました  しばらくお待ちください』

芳川「放送事故レベルならなんで最初から生中継にしちゃうのよ馬鹿じゃないの」

一方通行「このギリギリのライブ感がたまらないんだよ!ってシスターが」

芳川「あの子ほんとにシスター?」

『はぁ。はぁ。出ました』キリッ

173 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 10:57:45.28 qubrSUTI0 74/263

『レベル0のあなた。運勢は最悪。家に閉じこもった方がいいかもしれない。どうしてもというときは。日頃あまり話す機会のない人と。食事をしてみると運気が上がる』

一方通行「はぁぁ、またか。覚悟しとかねェとなァ」

芳川「かなりズバッと言うのね、おとなしそうな顔して」

『~~~~~。~~~~。~~~』

『~~~~。~~。~~~~~~~~~~~~~』

一方通行「三下とダチになってからもう三日経ったしよォ、そろそろまた本格的に動こうかと思ってたンだが……」

芳川「そうね、あの二人とはかなり仲良くなれたみたいだし」

『~~~~。~』

『~~~~~~~~~~~~~~。~~。~~~~~~~~~~~~~』

一方通行「今日はやめにすっかなァ」

芳川「頑張りなさいよせっかくなんだから」

『~~そして、レベル5のあなた。今日は。とんでもない一日。どういう幸運か。どういう不運が起こるか。分からない。どちらに転んでも。今日はあなたにとって。重大な局面かもしれない』







一方通行「よし、テンションあがった。行ってくらァ」

芳川「……意外に単純よねあなたって」

174 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 11:12:57.90 qubrSUTI0 75/263

一方通行「小鳥さえずる春うららかな日和だァ」

一方通行「……平日なのに、木陰なンかでカップルがいちゃついていやがる」

一方通行「お前ら、学校はどうしたァ?あァ?」

一方通行「……まァいい」



一方通行「今日はちっとばっか気合いれっか」

1「……窓の無いビル、ねェ」

2「……おい、なンなンですかァ向こうから近づいてくるやたら光った見覚えのある不快極まりない奴ァ」

3「……『山岳かくれんぼヒューマンドラマ 隠!』映画なァ。面白いのかちっとも分かンねェが、たまには観てみるかァ」

4「……なンか露出狂っかってェくらい布の少ねェ女が、目茶苦茶でかい荷物抱えて困ってるっぽいンだけどよォ。助けるべきかこれは」

5「……嫌な電磁波を感じる。俺の第六感が全力でここから逃げろ、そう言っている気がする」


このレスから先着5レスで多数決です><

180 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 11:30:26.27 qubrSUTI0 76/263

一方通行「……なンか露出狂っかってェくらい布の少ねェ女が、目茶苦茶でかい荷物抱えて困ってるっぽいンだけどよォ。助けるべきかこれは」

一方通行「……人助けもまた出会い、ねェ」

一方通行「考えてみりゃァ三下はそうやって知り合いを増やしてるんだもンなァ」

一方通行「よし、最初は……えェっと、相手のことを褒めつつ……」



神裂「……困りました」

神裂「……とても困りました」

神裂「わたし、神裂香織は上条当麻からあの手紙が来てすぐに、この大量の食料を抱えて英国からこの地へとやってきました」

神裂「だのに……土御門と連絡がつきません」

神裂「わたし、案内がないと彼の家までの道が分からないんですよ」

神裂「それに、統括理事長へも挨拶をしておかねばならないんですが……とにかく土御門はどこにいるのでしょう」

神裂「あぁ!視線が痛い!蟻が飴玉を抱えているようなこの大荷物のせいですか!?それともやっぱりこの服装なんですか!?」

神裂「私だって頑張った!頑張ったんですよ!術式に影響のないよう、少しでも布を増やせるように!でもだめd」



一方通行「あのォ~~~」

神裂「あ!え!?な、なんでしょう!?」








一方通行「目茶苦茶面白い格好をしてやがりますねェ!センターマンの仮装ですかァ!?」

神裂「」

182 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 11:45:23.96 qubrSUTI0 77/263

一方通行「いやァいまどき中々知ってる人ァいないですよォ!」

神裂「」ワナワナ

一方通行「あれですねェ!お姉さん…」

一方通行「いい歳してみえて!お茶目な方なんですねェ!!」

神裂「」





一方通行「なにか困ってるみてェでしたけど、よかtt」

神裂「七閃!!!」キンッ

一方通行「なんだぁぁぁ!?(また魔術かよォォ!距離をとらねェと!!)」カチッ 

ズガァァァァン……

一方通行「……ハハハ、すっげェなあんた。ンな荷物抱えて、一度に七回の斬撃を走らせます、ってかァ?」

神裂「わたしだって!!流行のスカートとかワンピースとか着たい!着たいんですよ!!!」

一方通行「今度はどんなまやかしだァ?言っとくがなァ、露出狂」

神裂「でもだめなんですよ!春物を試し、夏物に期待し、秋物に期待し、冬物は半ばあきらめて!!そこまでしても、術式に影響の無い服装は見つからなかった!!!!」








一方通行「せっかく慣れねェおべっか使ってやったのによォォォ!!逆切れする年増に容赦はねェぞォォォォォォォ!!!!」

神裂「好きでこんな格好してるわけじゃねぇんだよぉぉぉぉ!!!ど素人がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

189 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 15:07:40.23 qubrSUTI0 78/263

神裂「七閃!!」

一方通行「おらァァァァァ!!(竜巻を右拳に接続!闇咲くンみてェに空気の刃ならこれで……クソがっ!!)」

ズガァァァァン

一方通行「っはァ、あぶねェあぶねェ(はずれだな。それに、一瞬何かが目に映った……)」

神裂「七閃!!!!」

一方通行「くはは!いいねいいねェ!最っっ高だねェ!この俺相手に同じ技の応酬たァ、よっぽど自信があると見えるぜ!(竜巻を背中へ!!とにかくまずは動く!!)」

神裂「……ちょこまかと」

一方通行「そのイカサマが打ち破られちまった時の顔ォ想像するとたまンねェよ!!命乞いする準備はいいだろォなァ!!(何かを高速射出している?触れてみてェが、魔術とやらで制御されるならちとマズイか)」

神裂「……あなた程度に全てをお見せするつもりはありません。これで潰されなさい!七閃っ!!」

一方通行「!!??(なァンでこの速度について来られンですかァ!?)」

ズガァァァァァァン

神裂「……おしいですね。ですが、そろそろ終いです。私からは逃げ切れないと分かったでしょう?」

一方通行「……なァに冷静になってやがンですかァ?それに、てめェはまだ俺に傷一つつけてねェぜ?勝ち名乗りには、ちィっと早ェンじゃねェか?」

神裂「名乗り、ですか。それも必要ありません。私の七閃は……幻想殺しでさえ防げない、最強の斬撃ですよ」

一方通行「!?」

神裂「……その顔、上条当麻を知っていますね。吐いてもらいましょう……七閃!!!!」

ズガァァァァァァァァァ

一方「……くひっ」

神裂「な!?一歩も動かない……!?」

一方通行「くかきけこかかきくけききこくけきこきかかかーーー!!!」

ガッッッ……ギリギリギリギリギリ

神裂「七閃を……掴んだ!?」

一方通行「余計なことォ言っちまったなァ!魔術師改めペテン師さんよォ!!!!」

一方通行「お察しの通り、俺ァあのヒーローの力はよォく知ってんぜ!」

一方通行「右手で消せねェ……だったら話は簡単だァ!!」

一方通行「てめェのやってることは魔術でも何でもなく、そのバケモンみてェな身体能力で何かを操ってるだけだってなァ!!

一方通行「あはぎゃはっ!!案の定だァ!なんなんですかァこのワイヤーはよォ!!」

ブチブチブチブチブチブチィッ!

神裂「!!馬鹿な!!素手で……千切れるような強度ではないのに!!!あなたは……一体なにものですか!?」

一方通行「はァァ?お前、まだ分かってなかったンだなァ……さァァァみなさんご一緒にィィィィィ!!!」

神裂「ひっ!」









一方通行「学園都市第一位の頭脳、舐めてンじゃねェェェェ!!!!」

神裂「っっっっあああああぁぁぁぁぁぁ!!!(肩パン!?!?!?!?!?)」

バギャギャギャギャドーーーーーーン!!



190 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 15:22:31.34 qubrSUTI0 79/263

一方通行「っとォ、やりすぎちまったかァ?」

神裂「うぁっ……くぅ……右腕が……私の骨にまでダメージを通すなんて!なんてでたらめな威力なんですか!?」

一方通行「おォ、吼える元気はあるなァ。でもこれで、もう詰みだろ。諦めろ」

神裂「何を……私はまだ、全開では」

一方通行「あァ、はいはい。魔法名を名乗る、っつゥやつですねェ。闇咲くンから聞いたわァ、本来てめェら魔術師はそうしないと魔術が使えないってなァ」

神裂「……よくご存知ですね」

一方通行「まァな。それでよォ、全開になったところで……お前、これなくても俺を仕留める自信があンの?」カチャリ

神裂「あぁぁ!し、しししし七天七刀!?いつの間に!!」

一方通行「……(何か涙目になりました)」

神裂「か、返して!返してください!無礼を働いたことはお詫びしますから!!!」

一方通行「……」

神裂「なんでもしますからぁぁ!お願い……」

一方通行「……」ピコーン






一方通行「すたこらどっっっせェェェェェェい!(ベクトル操作で無限の彼方へ吹っ飛びやがれぇぇぇ!!)」

神裂「あぁぁぁぁぁ!ななちゃぁぁぁぁぁん!!!!!!!」


キラーン☆

193 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 15:30:33.55 qubrSUTI0 80/263

一方通行「ふゥ、良い仕事したぜェ」カチッ

神裂「」

一方通行「さァてと、どう料理してやりましょうかねェペテン師さンよォ」

神裂「」プルプルプル

一方通行「おォ、なんだァ?武器を失っても、まァだ殺りあう気ですかァ!?いいねいいねェ!」

神裂「」プルプルプル

一方通行「……あ?」






1神裂「ひぐっ……うぅっ……ななちゃぁぁん……」一方通行「マジ泣きしてらっしゃるゥゥゥゥ!?」

2神裂「救われぬ者に救いの手を(Salvere000)!!」一方通行「最っ高だねェ!第二ラウンド開始ってなァ!!」

このレスから先着5レスで多数決です><

200 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 15:56:07.38 qubrSUTI0 81/263

神裂「ひぐっ……うぅっ……ななちゃぁぁん……」

一方通行「マジ泣きしてらっしゃるゥゥゥゥ!?」

神裂「うえぇぇぇぇぇ!ななちゃぁぁぁぁん!!!」ビー

一方通行「だァァァやめろ、悪かった、悪かったァァァ!だがら往来でいい大人が泣くなァァァ!!!」

神裂「火織は、火織はおとなじゃないです……じゅうはっさいですぅぅぅ!あぁぁぁななちゃんななちゃんんんんん!!!」

一方通行「マジかァァァァァ!?本当年増とかすいませんでしたァァァ!だから裾から手を離してェェェェ!!!」

神裂「ふぇぇぇぇ……うぐしゅっ!うぅ……」フキフキ

一方通行「拭くなァァァァァァァ!!!!」







一方通行「落ち着いたな?」

神裂「……ヒック」コクリ

一方通行「よし、じゃあこのベンチで待ってやがれ。急いで拾ってきてやっから」

神裂「……スンッ そんなこと、できっこないですぅ」

一方通行「学園都市第一位n(ry ちゃんとどこまで飛ばすか計算してあるっつゥの。待っとけよ」カチッ

神裂「あ……行ってしまいました」グスッ

神裂「……かなりの醜態をさらしてしまいましたね」

神裂「しかし……ななちゃんがいないと、わたし、わたしは……」グスッ


女の子「おねぇちゃん、大丈夫?」

神裂「ふぇ?」

女の子「悲しいの?どこかいたいいたーいなの?」

神裂「……怪我ではないですが、ヒクッ、悲しいですね」(脱臼は治しずみです)

女の子「そっかぁ、はい!飴玉あげる!!」

神裂「……ありがとうございます。あなた、お名前は?」

女の子「ななだよ!」

神裂「……」




神裂「ななちゃぁぁぁぁん!!!」ウェェェェェェェェン

女の子「えぇ!?どうしてぇ!?」

母親「ななちゃん!変な女の人にかまっちゃいけません!!!!!」

202 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 16:09:05.72 qubrSUTI0 82/263

土御門「……太陽がまぶしいにゃー、青ピ」

青ピ「そうやねぇ……結局三日間も捕まっとったから」

土御門「俺達は、なぁんにも壊さず穏便に忍び込んだのに……」

青ピ「どこぞのもんが、カメラは壊すわ電気系統焼き切るわ駆動鎧の制御装置を麻痺させるわ……その容疑全部、僕らにかかってしもうたんやったっけ?」

土御門「そうだぜい。あぁあ、俺達には実行不可能って理由で無罪放免なのは腹立つけど、レベル0でよかったかもにゃー」

土御門「(ゲッ、ねーちんからやばいくらいの着信とメールきてるぜよ)」

青ピ「……そう、やねぇ」

土御門「どうした?」

青ピ「いや、朝の占いで言うとったやん?レベル0の運勢は最悪、外を歩くなって」

土御門「ッハッハッハ、あんな事故映像まがいの占いでなにが分かるぜよ!」

土御門「(……本当はすさまじく高度な占術術式だけどな)」

青ピ「そうやね……よっしゃ!今からがっこ行くのもなんやし!ナンパでもしようやないの土御門くん!!」

土御門「おう!おともするぜy……」




ズガァァァァァン

青ピ「アオピッ!!!」

土御門「空から刀が降ってきたぁぁぁぁぁぁぁ!?!?(姫神やっべぇぇぇぇぇ!!!!)」

205 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 16:19:53.61 qubrSUTI0 83/263

青ピ「ふ、不幸や……」ガクッ

土御門「青ピ!?青ピーーー!?くそ、どこのどいつ……ってこれねーちんの七天七刀かにゃー!?!?」

土御門「うわ、すっげ。ねーちんがいつも身に着けてるから分からんかったけどこんなに重いのか」

土御門「いや!感想は後回しにゃー!!ねーちんの診にいったい何が……!?」



一方通行「あァ?土御門かァ?」

土御門「……一方通行。どうしてお前がこのタイミングで現れる?」

一方通行「それ拾いにきたンだよ。ちょっと絡まれて、仕置きのつもりでなァ。大泣きされてたなンねェから、早く持って帰りてェンだよ、よこせ」

土御門「な、泣き……!?嘘を言ってる顔ではないな……」

一方通行「おォ。見ろよこの涙と鼻水の跡。どォしてくれンだこの服高ェのに……」

土御門「……これを機に普通の格好してみればどうかにゃー。ほらっ」

一方通行「黙れ。……どォも。その分じゃお前も知り合いかァ?一緒に来るかよ」

土御門「いや、やめとく。青ピを介抱せにゃならんし……」






土御門「ねーちんのイメージを崩してあげたくないにゃー……」

一方通行「……そォか」

206 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 16:31:28.93 qubrSUTI0 84/263

神裂「」パァァァァ

一方通行「悪かったなぁ、そんなに大事なもンだとは思わなくってよォ」

神裂「いえ!あの、こちらも醜態を!というかその、なんといいますか色々とご迷惑を……」

一方通行「あァ、いい、いい。どっちもちィっとばっか短気が過ぎてた、それてあいこだ」

神裂「そうですか……はぁぁぁ、よかったです。ななちゃんが無事で」

一方通行「凄い取り乱し方だったなもンんあァ」

一方通行「……俺はよ、あンまり物に固執するタイプでもねェンだわ」

一方通行「この服も杖も気に入ってるが、なくなりゃ替えがある、そのぐらいのもンなんだけどよォ」

一方通行「どォしてそこまでその刀が大事なンだ?あー、高価なもンだってのは理解できるが……」

神裂「それは……」




神裂「それは、この七天七刀が……わたしの最初の、そして一番の友達だからです」

一方通行「(…・・・分かってたけど、予想以上に痛い人でした)」

208 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 16:50:21.47 qubrSUTI0 85/263

神裂「私はこう見えて、天草式十字凄教で女教皇を勤めていました。今はイギリス正教所属ですが」

一方通行「おォ?ってことは暴食シスターとも知り合いか?」

神裂「えぇ、というか今回は彼女のために……話を続けます」

神裂「幼い頃から聖人といて、時期教皇としての才能を見出された私は、よく言えば特別扱い、悪く言えば隔離ともいえる幼少期を過ごしました」

神裂「6歳になる頃には既に女教皇ですからね。大人でさえ、私とは対等どころか見上げるような態度で接してきましたよ」

神裂「当然、友と呼べる関係が作れるはずもありません」

神裂「同年代のこどもは……ハッキリとは言いませんでしたが、正直わたしが怖かったようです」

神裂「フフフ、そりゃそうですよね……鞠を足先で破裂させてしまうような私と、遊びたいわけありません」

神裂「それで……教皇の重みや、修行の厳しさを相談できる相手、それが……」

神裂「物心ついた時から、常に私のそばにあった。この、七天七刀なんですよ……」

一方通行「……」




一方通行「(……そりゃ刀常備だったらガキは近づけんわ。俺だって怖ェよきっと)」

209 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:06:14.17 qubrSUTI0 86/263

神裂「……すみません。引かれますよね、こんな話をされても」

一方通行「……(はい)」

神裂「……おや、どうやら土御門から連絡のようです」

一方通行「……(正直ドン引きだァそりゃそうだろ。刀が友達って、どんだけバイオレンスだおまえ)」

神裂「……留置所にいたって、何をしたのですか彼は」

一方通行「……(だがよォ、それで引き下がっちまっていいのか、俺)」

神裂「ご迷惑をおかけしました。あの、このこと上条当麻にはくれぐれも……」

一方通行「(なんでこの女はこンな話を俺にした?)」

神裂「聞いてます?」

一方通行「(問われたたから?迷惑かけたから?ンなもンでここまで話すかよォ普通)」

一方通行「(っつゥか、こいつの生い立ち……ちょいちょいどこかで共感できやがる)」

一方通行「(きっと今まで、こンな話はしたことねェみてェだな。土御門の反応を見るに、日頃は随分強がってるみてェだし)」

一方通行「(泣き顔見られて、不意にきかれて、思わず本音が出ちまったってかァ?)」

一方通行「(そンで、お前は俺にどうして欲しいンだよ)」

一方通行「(……なァンて尋ねちまうほど、俺ァもう野暮じゃねェぜ)」

一方通行「別によ……」

神裂「はい?」

一方通行「気にすることねェんじゃねェか?構わねェだろ、刀が友達でも」

神裂「え……?」



一方通行「(てめェはもう十分本音を語った。向き合った)」

一方通行「(今度は、俺の番だな)」

210 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:21:50.64 qubrSUTI0 87/263

一方通行「……学園都市第一位、それが俺だ。覚えてんなァ?」

神裂「えぇ」

一方通行「ンじゃァ、それが意味するところは?」

神裂「……レベル5。その中でも学園都市最高の、最強の能力者、ということですか?」

一方通行「そォだ。つまりよォ……俺も周りから、化け物だなンだつって、腫れ物扱いされてたンだわ。これが」

神裂「!!」

一方通行「おォ。俺の能力は見たな?実際はあんなしょっぺェもンじゃねェンだけどよ。ガキの頃からあんな感じだ」

神裂「……」

一方通行「研究所から研究所、クソッタレどもからクソッタレどもへのたらい回し。俺はモルモットだった。それはひょっとるすと今も変わらンねェのかもしれねェけどよ」

一方通行「もちろん、ダチなんていなかった。同年代と会うことはあっても、恐れられるか、死ね!だの言われるかだったからな」

神裂「……」

一方通行「だからよ……その(やべェ、一杯一杯だ)」

神裂「……」

一方通行「お前の、その、それもよ……(助けて闇咲くン!)」

神裂「……」

一方通行「……」ピコーン

一方通行「お前だけがなるような、気にすることでもねェ、異常なことじゃねェってことだ(…いや苦しすぎだろこれ)」

神裂「……」

一方通行「お、俺もよォ!もしお前みたいに手元にずっと持ってるもンがあったら、それを友達にしてたかもしンねェしな!!!(やけだちくしょう)」

一方通行「だから、恥じるんじゃねェ!!」

一方通行「そいつはお前の、立派なダチなンだろォが!!!!!!」



211 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:30:18.23 qubrSUTI0 88/263

一方通行「……」

神裂「……」

一方通行「……」

神裂「……りがとう」

一方通行「あ?」



神裂「ありがとう、ございますううううううう!!!」ビエーーーーー

一方通行「また泣いたァァァァ!?」

神裂「わたしは、わたしはああああああ」ダキッ

一方通行「なァちょっと待てお前の力で抱きつくのはまずァァァァァああああっっっっ!!!!」バキバキメキメコッ



  17600号「(……これ報告したらマズいんじゃね?と、ミサカ17600号は目の前の様子に辟易します)」

212 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:48:52.34 qubrSUTI0 89/263

土御門「馬鹿なのかにゃー、ねーちん」

神裂「う、うるさいですよ、土御門!」

一方通行「」死ーン

土御門「一方通行がピラッピラぜよ。どんだけ締めたらそうなるんだ……馬鹿力だぜい」

神裂「黙りなさい!それよりも私の七天七刀!ちゃんと持っていてくださいよ!」

土御門「そんなに気になるなら、別に俺が一方通行を背負ってもよかったんだけどにゃー」

神裂「そ、それは……いえ、こうなったのは私のせいですから、責任はとります」

土御門「おやおや責任ときたにゃー。一方通行を娶るつもりですかい」ケタケタ

神裂「めと……!うっせぇんだよど素人が!!!」

土御門「いやぁねーちんの初心さには負けるにゃー」

シュンッ

結標「騒がしいわね。荷物、届けてきたわよ土御門」

土御門「おぉ、サンキューな結標。ちゃんと上条当麻の家にとどけたか?」

結標「……え?あなたさっきは、ただ上条当麻のところに、って言わなかった?」

土御門「……お前まさか」






とある高校

小萌「かみじょうちゃぁぁぁん!!!そのあふれんばかりの食べ物の山はなんなんですか!!またせんせーを泣かせたいんです!?」

上条「ち、違います先生!いきなり頭上から降ってきたんです!!本当ですって!!!!」

小萌「いいわけわ聞きたくないのです!ふきよせちゃん!やっちゃってください!!!」

吹寄「はい先生!!上条当麻ぁぁぁぁ!!お前というやつはぁぁぁ!!!!」

上条「あぁぁぁぁ!不幸だぁぁぁぁ!!!!!」ゴッ

213 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 17:54:18.47 qubrSUTI0 90/263

土御門「……ご愁傷様だぜよ、上やん」

神裂「わたしが必死に買い集めたあの子のための食料が……」

土御門「……まぁそれもとっくの昔に解決してるんだけどにゃー」

神裂「!?」

土御門「まぁいいぜよ。さっさとアレイスターんとこに顔見せにいくにゃー。結標、やってくれ」

結標「……いいの?土御門」

土御門「?なにがだ?」

結標「いえ……その」



結標「……あなたが気づいてないなら、それでいいわ」

土御門「?」

ヒュンッ

218 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/05/31 21:38:15.07 qubrSUTI0 91/263

窓の無いビル内部

ヒュンッ

土御門「久しぶりに来たny……ってなんぜよこの通路に積まれた箱の数々は!?」

結標「早めのお歳暮みたいよ。世界各地から届くから、この時期から送るようアナウンスしてあるの」

神裂「……私もここに来るのは数度目ですが、なんだか一気に所帯じみてみえますね」

結標「運ぶ私の気にもなって欲しいわ」

土御門「……無駄話はよそう。早く……」

神裂「あ!梅干がある……どこのど素人ですか贈呈用にこんな容器を選ぶとは」ブツブツ

土御門「ねぇぇぇちぃぃん!?梅干職人の肩書きはこの際捨て置いてくれないかにゃー!!」

結標「(……発泡性入浴剤があるわ)」

神裂「ですが、土御門。こういった衝撃・日光にさらされる場合には一番適した素材で保存しないと大変なことに……」

土御門「どうせそれを食うのはねーちんじゃねぇぜよ!!早く進ませてくれ!!」

結標「(……小萌に持っていってあげよう)」ガサゴソ

土御門「そこも猫ばばすんのやめろぉぉぉぉ!!」

神裂「あ、ありなんですか?じゃあわたしも……」ゴソゴソ

土御門「あれだけ文句言っておきながら喰いたいのかにゃぁぁぁぁ!!」

219 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 21:49:15.59 qubrSUTI0 92/263

土御門「……流れで俺も最新式掃除機もらっちまったぜぃ」ズルズル スタスタ

神裂「やっぱりあなたもほひかったんじゃないrふか……」チュパチュパ

土御門「食うのがはやぁぁぁぁい!!仮にも今から会うのは学園都市のトップぜよぉぉぉぉ!!!」

神裂「……やばいこれちょーうまいんですけど」

土御門「キャラが違うぅぅぅぅ!ちょっとまって、ねーちん!あんたがぼけるとほっとけないから先に進めないぜよ!結標をみろ!おとなしく歩いて……」

結標「『おねぇちゃん!泡泡のお風呂楽しいね!』そう、フフフ。それじゃあ今度はおねえちゃんをあなt」

土御門「言わせねぇにゃぁぁぁぁ!!!さっきの同居人思いのお前はどこいったぜよ!!!もうやだなにこれ!!!俺もぼけ担当だったのになにこれ!!!」

神裂「適材適所です、土御門。先程まではほぼツッコミ…?だった彼が寝てますから」

一方通行「」スヤスヤ

土御門「おきてぇぇぇ!学園都市第一位の頭脳起きてぇぇぇ!お前のこと甘くみてたにゃぁぁ!俺にはもうむりぃぃぃぃ!!!」






アレイスター「……騒がしいな」ゴポゴポ

220 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 22:03:01.79 qubrSUTI0 93/263

アレイスター「久しいな土御門……少し痩せたか」

土御門「お前からそんな世間話みたいな言葉が出るのはむかつくが、もうつっこむ気力もないぜい……」

アレイスター「ふむ、相変わらず達観としていることだ。ご苦労だったな、結標。そして、ようこそ神裂火おr……土御門、これはなんのつもりだ?」ゴポゴポゴポゴポ

土御門「な!?(すさまじい殺気だにゃー!)」

神裂「なにを!?(いったい何が彼をそこまで……!?)」

結標「……」




アレイスター「……第一位の一方通行を私の眼前に連れて来たのはどういうことか、聞いている」

土御門「……あ」

神裂「?なにか問題が?」

結標「……(この人あまり事情を知らないのね可哀想に)」

アレイスター「……」ゴポゴポゴポ

土御門「……」ダラダラ

神裂「?」

結標「……」







土御門「結標、どういうことだ」キッ

結標「今あなた、色んなひとからつっこまれてるわよ」オマエガイウナ

221 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 22:30:46.74 qubrSUTI0 94/263

アレイスター「おふざけはいい」

神裂「アレイスター、梅干好きですか?」

土御門「流れをぶった切るなねーちぃぃぃぃぃん!!」

アレイスター「いただこう。結標」

結標「はいはい」

ヒュンッ

アレイスター「……ちょーうまいなこれ」

神裂「ですよね」

土御門「仲良しかっ!というか結標も慣れてるな!?」

結標「アレイスター餌付け係りは他でもない私よ」フフン

アレイスター「介護とも言うな」

土御門「自分で言ってたら世話無いな……」

アレイスター「……ざれごとはいい。それで」




アレイスター「どういうつもりで一方通行を連れて来たのだ?土御門」

土御門「……それは」



1仕事モード土御門「こいつが俺の、友達だからだ!」

2つっちー「なぁに言ってるんだ、これは超リアル・アクセラ人形だにゃー!!」

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230 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:00:31.72 qubrSUTI0 95/263

土御門「なぁに言ってるんだ、これは超リアル・アクセラ人形だにゃー!!」

アレイスター「……」ゴポゴポ

神裂「……」

結標「……」

土御門「っはっはっは、流石のアレイスターもだまされたみたいだぜよ!!!!」

アレイスター「……」ゴポゴポ

神裂「……?」

結標「……」

土御門「っすげぇできだろう?ホラ、見ろ!!ガリガリ体系を極限まで再現したこの造型!!!!!」

アレイスター「……」ゴポゴポ

神裂「……」

結標「……」

一方通行「……」

土御門「驚きの白さ!モヤシの名はだてじゃないにゃーー!!」

アレイスター「……」ゴポ

神裂「……」

結標「……」

一方通行「……」カチッ

土御門「それに見よ!体毛は天然ものを移殖してるにゃーー!こう、根元まで……」ガシッ

キュイーーン

土御門「あり?なんで反射がはたらいてるz……」

一方通行「……」

土御門「……」

一方通行「……」

土御門「……」

一方通行「……」







一方通行「スクラップの時間だぜェェェェェェ!!!つゥゥゥゥゥゥゥゥゥちみかどくゥゥゥゥゥゥン!!!!!!」

土御門「ま、待つにゃー俺はお前を守るために……ああああああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」

バッキャァァァァァァァ!!!    キラーン



231 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:17:26.15 qubrSUTI0 96/263

アレイスター「……まぁ私も一方通行に会いたかったから、丁度よかったんだがな」

神裂「どうしてもう少し早く言ってあげないんですか……」



土御門「だれがキラーーンにゃーーー!!!一方通行!!俺が歳暮の山に突っ込まなかったら死ぬとこだったぜよぉぉぉぉ!!」

一方通行「るせェニャーニャーアロハめがね!!死ンどけやおらァァァァァァ!!!」



アレイスター「たまにはラスボスっぽい凄み方をしたいというものなのだよ……なんだ☆って。☆ってお前。記号じゃないか」

結標「舐められまくりね統括理事長」



土御門「ニャーニャーアロh……てめぇぇぇぇぇぇ!!!まいかの趣味にけちつけてんじゃねぇぜよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

一方通行「っぷゥゥゥ!自前じゃなくて義妹セレクトですかァァァ!?メイドのセンスってあてになンないですねェェェェ!!!」



アレイスター「何か、あだ名とかないだろうか。親しみやすい。そうすればもう少し世に浸透するのではないか私」

神裂「……あなた表舞台に出ちゃだめでしょう」

結標「アーくんは?それかクロちゃん」



土御門「っっっっるせぇぇぇロリコンがぁぁぁ……あ、ちょ、ごめ、待ってやめてそれは無理だにゃーーーー!!!」

一方通行「ミンチになれェェェェェ!!!!!」グッシャァァァァ



アレイスター「色々かぶりすぎだろう……もういい、結標淡希喋るな」

神裂「あわ菌がうつるので近づかないでください」

結標「なんで私唐突にいじめられてるの!?」

232 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:30:50.39 qubrSUTI0 97/263

土御門「いってぇにゃー。いってぇにゃー。学園都市第一位手加減なしにゃー」

一方通行「馬鹿言えあほみかど。手加減してなかったらてめェが原型とどめてるわけねェだろが」

アレイスター「わたしも流石に寸前でちょっとだけ手を出したからな。土御門はまだ使える男だ、失うのは惜しい」

土御門「ぜんぜんうれしくねぇぜよ……そっちの二人は止めようともしてくれないし」

神裂「わたし、さっき彼にボロ負けしてるので」

結標「わたしも、軽くトラウマなので」

土御門「息があいすぎだぜい!?ホントになんなのお前達!!」

一方通行「黙れ三下ァ……でェ?」






一方通行「てめェがクソッタレの、学園都市統括理事長アレイスター=クロウリーかァ?」ギロリ

アレイスター「……いかにも。あいたかったよ、私のメインプラン」ゴポゴポゴポゴポ






土御門「(そういや修羅場だったことに替わりねぇんだったぜよ)」ダラー

神裂「(ジャクジーですかね?女子寮にほしい……)」ジーッ

結標「(……あわ菌ってなによ)」ムスー

233 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:41:32.75 qubrSUTI0 98/263

一方通行「色々とやらかしてくれたよなァ。ここであったが百年目、ってェやつか?」

アレイスター「ふふふ、20年も生きていない君に、百年越しの回合の瞬間の喜びなど、分かろうはずもないのだがな」

一方通行「あァ、分かりたくもねェなァ……俺が生きている間に百年も、てめェを野放しにするわきゃねェだろォが」

アレイスター「エイワスにこてんぱんにやられたことを忘れたか?きみでは、まだ。今の領域のキミでは私にはかなわんよ」

一方通行「確かになァ……それに、てめェにも俺を殺る意思はねェとみえる……今の領域の?俺は?ってかァ?」

一方通行「くかか、おもしれェ」

一方通行「……見下してンじゃねェぞォォォォォ!!!!」










土御門「(……あまりの展開に水を差さないよう、二人の口は俺がふさいどくにゃー)」

神裂「(……離せってんだよど素人が!)」

結標「(……なによ!離しなさいよ!それか十歳戻って抱きしめてよ!!!)」

234 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/05/31 23:58:44.03 qubrSUTI0 99/263

一方通行「……やめだァ」

アレイスター「うん?」

一方通行「どうせ殺る気もねェ上に、そのビーカー?俺じゃ手出しできねェンだろ……バッテリーの無駄だってンだよ」


土御門「……ほんとか?何もしないんだな?信じるぜよ?」

一方通行「おォ。なンだお前、女庇うような玉もってたンかよ。いいから離してやれや」ケタケタ

土御門「あぁいや、これはそういうんじゃねぇにゃー……」パッ

神裂「あなたの上司に直訴しますよ」

土御門「いやこっちサイドの上司は一応目の前にいるぜい」

結標「待って!あと十秒!十秒であなたを6歳児の猫耳ショタに脳内変換できたのに!!」

土御門「お前は黙れ。もう黙れ」




アレイスター「ふふふ、一方通行。キミは かしこいな」

一方通行「うっせェ、ンな挑発にはのンねェぞ。……なンなンですかお前人の喋ってるのにプカプカと。悪玉かこら」

アレイスター「あくだm……あ、どうしようやっぱこの子いま消そうかな」

一方通行「その気もねェくせによォ。……おいクソ悪玉、殺らねェ代わりに一つだけ質問だァ」

アレイスター「(結構本気だったんだが……)」

一方通行「合いたかった、とか抜かしたな。そりゃどういう意味だ、おい」

アレイスター「……私と」

一方通行「あ?」





アレイスター「私と友達にならんかね、一方通行」

一方通行「」

土御門「」

神裂「」

結標「」

アレイスター「……」









アレイスター「……」ドキドキドキ

235 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/01 00:13:30.74 5yn8isEV0 100/263

一方通行「……ふざけてンのか」

アレイスター「……いたってまじめだ」

一方通行「……」

神裂「歴史的告白ですね……」

土御門「ちょ、ちょっと待つんだ!アレイスター!!!」

アレイスター「うるさいぞクソアロハ」

土御門「てめ……いいから待て!どういうつもりだ!?お前が、学園都市の住人全員を駒のようにしか思ってなかったお前が!?どういう風の吹き回しなんだ!!!」

アレイスター「……おかしなことを聞く。人が人に好意を持つことが、なにか問題があるか?」

結標「好意……ねぇ。あなたの口から聞かされても、まったく現実味がないわ」

一方通行「……」

土御門「同感だ!一体、なにをたくらんでいる!?」

アレイスター「……ゴチャゴチャとうるさいな。……何を考えている、か。ふふふ」

土御門「!!(やはりなにか!!……まさかプランの進行を!?)」

アレイスター「……」



アレイスター「あ~、昨日、夢で。一方通行と友になればその、いいって。エイワスが」

土御門「……」







土御門「うそっぱちじゃねぇかにゃぁぁぁぁ!!!今考えてんだろぉぉぉ!!」ガンッガンッ (七天七刀の鞘でビーカーを殴る)

神裂「シリアスな空気返しなさい!ど素人が!ど素人が!!!」 ガシッガシッ (蹴り)

結標「……」ヒュンッヒュンッ (ビーカーにバブ投入)

アレイスター「ふふふ、血気盛んだな。結標はあとで殺す。絶対に死なす」ブクブクブクブクブク







一方通行「……」

236 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/06/01 00:29:54.90 5yn8isEV0 101/263

一方通行「……やめろ、お前ら。そいつの言ってることは嘘じゃねェ」

土御門「なに?」

神裂「正気ですか?」

結標「相手はあのアレイスターよ?」ヒュンッヒュンッ

一方通行「やめろっつってんだろあいつ死ぬぞマジで」

アレイスター「むすブクブクブクじブクブクブクkrブクブクブク」




一方通行「おィ、統括理事長よォ。俺ァここ何日かで成長したつもりだ。他人の気持ちをおもんぱかる、ってところがな」

アレイスター「……そのようだな」

土御門「……(絶対嘘にゃー俺は殺されかけたにゃー)」正座中

神裂「……(そうですね。彼の言葉に、私は救われました)」正座中

結標「……」正座中+目隠し中


一方通行「だからよォ、最初の……ダチになりてェのが本当ってのは分かる。だがなァ、その理由がでたらめだってのも、知ってンだぞ俺は」

アレイスター「……」

土御門「……(ちょっと待てじゃあなんで俺達正座させられてんだにゃー)」

神裂「……(梅干もっと食べたいんですかね)」

結標「……(目隠しプレイってつまんないわね)」


一方通行「本当の理由、俺に言ってみろ。この、学園都市第一位の頭脳によォ」

アレイスター「……実は、な」




1ちょっとしたお茶目のつもりでした「……すまなかったな。冗談だ、冗談」

2ビーカー漬けの☆さんは……「美食倶楽部の料理が……食べたいんだ」


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242 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/01 01:00:46.74 5yn8isEV0 102/263

アレイスター「美食倶楽部の料理が……食べたいんだ」

一方通行「」

土御門「」

神裂「」

結標「」

アレイスター「……言いたいことは分かる。ビーカーから出られなくてもお前同次元に複数出現とかチートできるだろ、とか。そういうことを言いたげな目をしている……ふふふ」

アレイスター「もちろん可能さ。この部屋を、アレイスター20000体で埋め尽くすことできる。やったことないけど」

アレイスター「……だが、な。あそこの店、完全会員制だろう?」

アレイスター「……統括理事長の名で通ると思ってたよ。あたりまえだろ理事長だぞ偽装IDなんて使ってたまるか理事長だぞ」

アレイスター「……そうしたら」

~回想~

アレイスターβ「初見だ」

店員「ご足労いただき大変ありがとうございます。ですが、当倶楽部は会員制。会員のお客様かそのお連れ様。または会員のお客様からの推薦状がありませんと……せっかくなのですが、お引取りください』

アレイスターβ「ふふふ、私の正体を知っても、そのような態度がとれるのかな」

店員「……は?」

アレイスターβ「IDだ。見たまえ。私こそこの学園都市統括理事長、アレイスター=クロウリーその人なのだよ」

店員「……」

アレイスターβ「驚いているようだな。なに、咎めはしない。ここで一番いい席を……」

店員「アッハハハハハハハハハハ!!!」

アレイスターβ「?」

店員「お客さんwww統括理事長とかいう超都市伝説wwwwwマジにしちゃってんですかwwwww」

アレイスターβ「……え」

店員「あんなもんでたらめにきまってんじゃないですかwwwww超ウケますwwwwww」

アレイスターβ「あ……あれ?」

店員「私もねwwwwちょっと前に超暗部いましたよwwwwwけどwwwwンな人マジで見たことないですよwwwwwww」

アレイスターβ「」ワナワナワナ

店員「ブッハwwwwwなにも噂通りの格好しなくてもwwwwwww写メっていいですかwwwww浜面に送るんでwwwwww」

アレイスターβ「うわぁぁぁぁん」ダッ

店員「くかきけこくかきかかかーーーーwwwww噂の統括理事長wwwww泣きながら夜空を舞うwwwwww超ウケるwwwww」ピロリーンピロリーン

~回想終了~

アレイスター「……さぁ」

一方通行「」

土御門「」

神裂「」

結標「」

アレイスター「笑えよ」

一方通行「」

土御門「」

神裂「」

結標「」

アレイスター「笑ってくれ、たのむから……」

243 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/01 01:08:28.78 5yn8isEV0 103/263

土御門「……(アイテムの元構成員アレイスターのこと知らねぇのかよなにしてんだにゃー)」

一方通行「」

神裂「」

結標「」

アレイスター「……」

土御門「……(沈黙が重いぜよ。笑う、べきか。よし……)」

土御門「はっはっはぁ!こりゃけっさk」




一方通行「分かる!!!その恥ずかしさ痛いほどわかるぜェェェェ!!!理事長よォォォォォォ!!!」

神裂「なんて、なんて不憫なめに!あなたは、あなたこそ救われぬ者なのですね!!!!」

結標「社会から蔑まされるようなあの目!つらかったわね……つらかったわね!!!!!」

アレイスター「キミ……たち……」パァァァ





土御門「えぇ~……」

254 : 鹿児島くン ◆q96FT5l1Z... - 2011/06/02 01:52:52.28 RDhBkArY0 104/263

黄泉川ん家

17600号「……不覚でした。空間移動能力者と合流するとは思わず、彼の足取りを追うことができなくなりました。申し訳ありません、と、ミサカ17600号は作戦本部にて頭を下げます」

番外個体「……それで、あのクッソッタレの第一位様は」ビキビキ

打ち止め「……見失う前、超絶ボディの露出狂と一緒だった上、あまつさえ背負われてたのね?ってミサカはミサカはあまりの怒りに怒髪天!!」ビキビキ

芳川「落ち着きなさい。アレイスターのところ、確かにそう言ったの?」

17600号「はい。上条当麻の同級生の金髪アロハが、さらしを胸に巻いた女にそう言っていました」

番外個体「ちょっとぉぉ!なんで露出狂が増えてんのよぉぉぉ!!!」ビキビキビキ

打ち止め「……おまいなにしてんの?なんでそんなんでスネーク名乗ってんの?って、ミサカはm……とりあえず後でお仕置きな」ビキビキビキ

17600号「ひぃっ!」

黄泉川「も~いい加減にするじゃん!二人とも!一万人友達を作るってきめた以上、女友達はいつか出来るってわかってたじゃないか」

番外個体「それとこれとは話が違うぅぅ!なぁんでもっとまともなのと仲良くなれないかなぁぁあのモヤシは!!!」

芳川「それは……あの子自身まともじゃないからとしか……」

17600号「同居人からのあまりの評価にミサカ17600号は軽くセロリに同情を感じえません」

255 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:03:34.33 RDhBkArY0 105/263

打ち止め「ハッ!待って!あの人の気配を感じるかも!!ってミサカはミサカはアホ毛を立たせながら目を見開いてみる!!」キュピーン

番外個体「鬼太郎かあんたは」

17600号「オイ、キタロウ!!」

番外個体「あんたも父じゃなくて妹だろ」

芳川「仲が良いのは分かったから。彼はどこにいるの?すぐ近く?」

打ち止め「ん~~っとね!割とちかいような……」

ピンポ~~~ン

打ち止め「大当たりぃぃぃぃぃ!!ってミサカは玄関に向かって猛ダッシュ!!」

番外個体「あ!待ちなよおちび!!ミサカもいくぅぅぅ!」

黄泉川「犬猫みたいじゃん」ハッハッハ

芳川「尻尾はないけどね」クスクス




17600号「なにこいつらマジアットホーム。ミサカもこんなお家がほしい」グスン

257 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:14:57.65 RDhBkArY0 106/263

打ち止め「おかえりなさぁぁぁい!ってミサカはミサカは元気にあなたをお出m……」

番外個体「……どういうこと?」

神裂「あ!!その、どうもはじめまして!!!わたくしイギリス正教必要悪の教会に所属しております……あ!元は天草式十時凄教で女教皇の任を……」

ヒョコッ ペシッ

神裂「いたっ」

一方通行「落ち着け。どォもォ学園都市第一位一方通行でェす」

番外個体「いや知ってるし。私らが言いたいのはあなたがどうして背負われてるのかっていう……」

ヒョコッ

結標「大能力者で座標移動の結標淡希で~す」

番外個体「服装については十分突っ込む余地ありなんだけどちょっと下がってて。あのね、バッテリーが切れてるわけでもないのにどうしてあなたは……」

ヒョコッ

アレイスターβ「統括理事長のアレイスター=クロウリーだ」

番外個体「うん、あなたを流しちゃいけないのは凄く良く分かる。でもマジ黙っててミサカストレスに弱いのちょっと黙ってて。スー、ハーーーーー。よし。で、第一位さまはなぁぁんで女の人に背負われて……」

ヒョコッ

土御門「呼ばれて飛び出て土御門元春だn」

番外個体「黙れって言ってんでしょぉぉぉぉぉぉ!!!」バリバリバリバリバリ

土御門「なんで俺だけあbbbbbbbbbb」

258 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:28:40.78 RDhBkArY0 107/263

土御門「ひどい目にあいましたにゃーやっぱり着いてくるんじゃなかったですたい」

黄泉川「ごめんな土御門。あの子もそこまで悪気があったわけじゃないんじゃん」

芳川「ただ、心配していたところに帰ってきたと思ったら、知らない女の人と一緒だったことが凄く嫌だったのよね。同じ場にいた打ち止めのも拾うからストレス倍増だし」

黄泉川「二人ともまだ子供じゃん。一方通行が誰と仲良くなっても最後には帰ってくる場所を邪魔されたくないんじゃんよ」

土御門「……じゃあ尚のこと、あの会話に入っていこうとするのは子供には進められないと思いますにゃー」




アレイスター「……きみも苦労したな。虚構の友、か。ふふふ。私もエイワスが本当にきてくれるまでは似たようなものだった……エイワスが洋ロリじゃなかった時は絶望しかけたよ」

一方通行「おォ。闇咲くンを最初見たときゃァ、ホント一歩間違えれば学園都市半壊レベルで暴れる寸前だったしなァ。でも、あの時があるおかげで、今の俺達があンだよなァ」

打ち止め「ミサカは!?ミサカは!?ミサカもあなたの役に立ってるのかな!?ってミサカはミサ……ふにゃ~~!頭撫でないでぇぇってミサk……」

神裂「そうですね。つらい修行時代、天草式のみんなから別れを告げる時。ななちゃんがいたおかげで……わたしはわたしであり続けることができました」

結標「そうよね。私もお医者さんに『ひょっとしてあなたの言う弟というのはすべてあなたの思い込みなのではないですか?』って言われて……それでようやく現実の男の子たちに目が向くようn」

番外個体「ちょろっとぉぉぉぉぉぉ!!!あなただけ毛色が違くないぃぃぃぃ!?おちびに悪影響を与える話はやめてほしいんですけどぉぉぉぉぉ!!!」

259 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:32:51.38 RDhBkArY0 108/263

芳川「……」

黄泉川「……あれは、なんなんじゃん。っていうか誰だ酒もちこんだの」

土御門「……互いにちょっとずれちまったやつらの集まり……いや」



土御門「傷のなめあい、の方が正しいかにゃー……」ハァ

黄泉川「……」ハァ

芳川「……(コーヒーの準備はしておこうかしら)」コポコポ

260 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:42:43.59 RDhBkArY0 109/263

黄泉川「お前はあの中にはいらないじゃん?」

土御門「いやぁ…・・・遠慮しときますにゃー」

芳川「そう……あの子には少しでも友達を増やして欲しかったんだけどね」

土御門「……すまんぜよ。あいつとは友達といえる段階に至るには、少しばかり闇で関わりすぎちまったぜい。あ、嫌いとかじゃ全然ないんですにゃー。元同僚ってぇ位置が、俺とあいつにはちょうどいいんですたい。きっと」

黄泉川「そうか、じゃん」

芳川「仕方ない、わね。元同僚として、これからも接してあげて」

土御門「当然だ」

土御門「……」



土御門「……(俺のまいかラブも相当だけど、さすがにあれと一緒にはされたくないからにゃー)」



アレイスター「エイワスが~~天使の~~プラン~~~理事長の存在感~~~」

一方通行「闇咲~~~闇咲~~~~~三下シスター~~~~ダチ~~~一万人~~~」

打ち止め「その梅干は黄泉川が炊飯器で作ったんだよ!ってミサカはミサカは興味津々なおねえさんに教えてあげる!」

神裂「!?」

結標「なにかないの、第一位の恥ずかしい写真とか。子供の頃の」

番外個体「恥ずかしい歴史は絶賛製造中じゃんあんたたち……ってか本当の理由は絶対に後者の方でしょ」

261 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 02:52:49.26 RDhBkArY0 110/263

土御門「そいじゃぁ、寝ちまった結標は俺が送ってくにゃー」

結標「」スヤスヤ

番外個体「ぎゃは!ミサカを褒めてよね~暴走入りそうなこの人に酒飲ませまくって潰したんだからさ~~」バシッバシッ

一方通行「お前こそ大概飲みすぎだァ性悪。頼むなァ俺はこっち送るからよォ。第三学区のホテルでいいンだな?」

神裂「えぇ!?そんな、かまいませんから!」

土御門「なに言ってるにゃーねーちん。ねーちんがここからホテルに行こうとしたら、結局どこかの公園で野宿するはめになるに決まってるぜよ」

神裂「だ、黙りなさい!そんな、私は……くっ!!いいじゃないですか野宿!それにわたしにはななちゃんがいます!!!」

アレイスター「(強がりっぽく聞こえるが結局は『刀があります!!』だから、『確かに!!』と言えてしまうな)」

一方通行「だァめだ。お前がなンと言おうが送ってくかンな」

神裂「そ……そうですか」

土御門「お……」ニヤニヤ

番外個体「……なぁんかその人に優しくない第一位。気持ち悪いんですけど」

一方通行「馬鹿言え」

番外個体「もしかしてぇぇ!送り狼ってぇやつかなぁぁぁ!!ぎゃっは!おねーさんこのもやしが襲ってきたら股間蹴り上げちゃっていいからね!どうせたいしたことないもんだしさぁぁ!」

神裂「こ、こかん!?そんな真似、いやいやいや受け入れるというわけでは決してですね……」

一方通行「なァに言ってやがる。お前ほんと飲みすぎだ。先寝てろよォ」

番外個体「……なにさ。噛み付く気もないって。俺は大人ですアピールですか」ブッスー

アレイスター「……」ニヤニヤ

土御門「……」ニヤニヤ

神裂「……」

一方通行「……」





一方通行「……(カッキーロイヤルホテルが拝めるぜェ!!!)」ワクワク

262 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:01:29.84 RDhBkArY0 111/263

神裂「……今日はありがとうございました」スタスタ

一方通行「おう。俺のほうこそな。今は替えの杖あるからこうしてっけど、今日の大半はお前に背負われてたらしいしよォ」スタスタ カツカツ 

神裂「いえいえ、それは私が……その、あの時折ってしまったのが悪いですから」

一方通行「そうなァ……お、見ろよ。あそこだなァ俺達が殺りあったのは」

神裂「……警備員がいますね」

一方通行「かかか!さっさと消えて帰っちまったが、アレイスターとダチになってよかったよなァ。俺もお前もお咎めなし!だァ。こいつらは事件迷宮入りで始末書倍増、ご苦労なこって」

神裂「そうですね。私も、アレイスターとこうなれるとは……まぁ私達も半日前まで殺しあっていたわけで、ここはその現場なのですが」

一方通行「くかかかか!縁ってのはどう働くかわっかンねェなァ!結標があそこまで喋れるやつとは思わなかったしよォ……」




一方通行「なンか俺が持ってた木原くン印のアルバムばっか見てたけど」

神裂「……(あれは彼女じゃなくても見てしまいますよ。なんですかウサギの着ぐるみって)」

263 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:06:41.15 RDhBkArY0 112/263

一方通行「そういやお前、俺を背負ってた間、刀は土御門に預けてたなァ?」

神裂「え!?あ、そうですね」

一方通行「……どういう心変わりだ?引け目の方が勝っちまったってか?」カカカ

神裂「いえ、その……」

神裂「私はななちゃんという友達を、常に腰に帯刀していました」

神裂「それで、なんだか……身に着けておきたいと思うようになってしまいまして」

神裂「あの……私の話を聞いて引かずに、本心で返してくれた。あなたを……やっぱりちょっとななちゃんとは感じが違いましたね……」


一方通行「……(忘れていたけど痛い子でした)」

264 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:15:44.65 RDhBkArY0 113/263

神裂「あ!違います!違いますよ!私は友人全員にそういうことをするわけではありません!!スキンシップ過多な痛い人とかではないです!!」

一方通行「あァ、そうかい」

神裂「ただ……あそこまで話したのは、あなたが初めてでしたから。ななちゃんと同じくらい私の弱気を知り、慰めていただいた。だから、そう思ったんですよ」

一方通行「……へっ、ななちゃんは喋りやがンのかよ」カカカ

神裂「考えてみたら、あれから私は……そこそこ女性の知り合いはできましたが、男の方とは、ここまで話す仲になったのも初めてです」

一方通行「おォ」

神裂「で、ですので……あ、一方通行!!」

一方通行「なんだァ?」

神裂「わたくし神裂火織と!!!と、友達になってください!!!!!」

一方通行「……」

神裂「あ……駄目、ですかね」




一方通行「……ハッ、なァにを今更(マジかァァァァァ!?)」

一方通行「そんなことわざわざ言わなくても、あの二人だって俺だって、理解してンぜ?(この見た目に反して清純な女が!?)」

一方通行「俺たちゃ、とっくの昔にダチだろうがよ!!(ちょいエロメールで俺を困らせてたかおりさん三十八歳だってのかよォォォォォォ!?)」

神裂「」パァァァァ

265 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:28:41.50 RDhBkArY0 114/263

翌朝!

番外個体「言わずもがな、この白もやし=虚弱体質=糞ヘタレはその後あのおねえさんにまたまた抱きしめられ」ハァ

黄泉川「気絶して、送りに行ったのにまた背負われて連れてきてもらったあげく」ハァ

17600号「お酒が入ってしまって女史二人は運転できないため、このミサカがお見送りしたのでした、とミサカ17600号は功績を称えられお泊り&朝食同席の許可をいただいていることに感謝しつつ報告を終えます」

芳川「あなたワンパターン過ぎよいいかげんにしなさい」

一方通行「るせェ!おいクソガキ、もうちょい右だ右」

打ち止め「凄い痣だねぇ~ってミサカはミサカはあなたの背中にシップをはるお手伝い!」

番外個体「まったくあなたってさぁ、せっかくのラブコメでも全っ然締まらないよね。ユルユルガバガバだよ思考回路が……」

一方通行「口が悪いできそこないはちょっと黙っててくださァァい、二日酔いの頭シェイクされたいンですかァ?」

番外個体「上っ等だよ白モヤシ。ぎゃは!じつはおねーさん襲っただけじゃないのかその粗末なもんひん剥いて確かめてみましょぉかぁ!!!」

黄泉川「番外個体がかまってもらえて嬉しそうじゃん」ズズズ

17600号「キレデレというやつでしょうか」ハフハフ

番外個体「そこ二人も黙るぅ!」

一方通行「あァるせェな。ったく」





一方通行「昨日は、酷ェ一日だったぜ」ハァ

266 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:37:58.37 RDhBkArY0 115/263

一方さん自室!

一方通行「おォいててて。あ~あ、アルバムも出しっぱだァしまわねェとな」

一方通行「結標のやつ散らかすだけ散らかしやがって……あいつあの時点でかなり酔ってたな」

一方通行「……まァ、どんなに変わってても仕方ないよなァ」

 20××/ ○/○○ 6:28
  From:move-point.to-boy.@○○○○
  Sub:
   昨日はどうも
   また明日集まるときは連絡下さい
   ……仕事がない以上、あなたと馴れ合う気はなかったのだけれどね
   事情が変わったわ。
   それじゃ、また

   写真は何枚かもらったわ。ごちそうさま

一方通行「俺達ァ、同士だからなァ」

登録番号:010
分類:親友
 結標あわきン
 登録完了!

267 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:42:47.22 RDhBkArY0 116/263

プルプルプルプル

一方通行「美食倶楽部かァ?おい、店員の再教育しとけ。超超うるせェやつだとよ」

一方通行「おォ……いや悪かった。今日はそンなみみしいこと言いたくて電話したンじゃねェ」

一方通行「予約だ。3……いや、やっぱ5人。とにかく量用意しとけェ一人が化け物みたいに喰うからよォ」

一方通行「夜8時だ。おォ、頼むな」

一方通行「……よし、これで……がっ!!」

一方通行「なンだ!?目がチカチカする……頭の中になにか……映し出され……」

 20××/ ○/○○ 6:50
  From:do-not-for-get.i-am-toukatsu-rijicho.@under.Line
  Sub:
   携帯を持っていないのでな……君のチョーカーを介してこれを送る
   昨日はステキな出会いに感謝しているよ
   これほどのことは幾十年ぶりだろうか キミのおかげだ
   学園都市外に行きたい時は気軽に声をかけるといい。すぐに許可を出そう
   それでは 会食も大変楽しみにしている

   統括理事長 アレイスター・クロウリー


一方通行「怖ェことしてンじゃねェェェ!!!そしてアドレスらしきものが長ェェェェ!!」

一方通行「明日は先に携帯選びにいくかンなァァァァ!!!」




登録番号:011
分類:親友
 アレイ☆
 登録完了!

269 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 03:53:11.51 RDhBkArY0 117/263

一方通行「あァあ、何か適当に念じてみたけどアレイスターに伝わったっぽいな」

一方通行「……よし、昨日の侘びもこめて今度はこっちからかンざきに……」

ピリリリリッ

一方通行「思った矢先かよ。あいつホント義理堅いな」

一方通行「……考えてみりゃ、あれは俺から喧嘩ふっかけてねェか?いや、闇咲くン時もか?あれ?」

一方通行「……なのによォ」





 20××/ ○/○○ 7:10
  From:Salvere000@○○○
  Sub:
   おはようございます。お体大丈夫ですか?
   明日の夕餉も大変楽しみにしてます。お誘いありがとうございました
   ……メールというものはやっぱり慣れません。
   筆で書いたものがもっと早く届く方法が、学園都市にあればいいのですが
   あの、電話機能はばっちりなんです 必要を迫られましたから
   なので……たまに電話をかけてもかまわないでしょうか!?
   無理は言いません!あなたも、友達作りで忙しいでしょう

   お返事、お待ちしています
   それでは




   p.s 今日はあの子の所へいくので、よろしく伝えておきますね





一方通行「……」

一方通行「……ケッ」

一方通行「ほンっとお人よしだぜ、どいつもこいつもよォ」


ピッ

ピッピッ

プルプルプルプル……










登録番号:012
分類:親友
 かンざきかおり
 登録完了!

278 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 16:20:28.49 RDhBkArY0 118/263

一方通行「考えたんだがよォ」

芳川「なに?まさか結婚とかは勘弁してよね式で暴れてやるわよ」

一方通行「僻みすぎだろ。違ェよ。ってかどこにンな相手がいるってンだ」

芳川「いやいやいいから。あなたにそういうの誰も求めてないから。食飽気味だから」

一方通行「黙れ。話続けるぞ」

279 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 16:25:24.00 RDhBkArY0 119/263

一方通行「一万人もダチ作るってのは、考えてみたらかなり無謀だよなァ?」

芳川「……今更そこに突っ込むのね」

一方通行「るせェ。でな、なァンで一万人かってことも考えたンだが……それって、妹達もありってことなンかァ?」

芳川「えぇ、もちろんよ。あなたが彼女達を個々として扱っているというなら、それはもちろんカウントするは」

一方通行「ったりめェだろ。よし、じゃァ打ち止めに……」

芳川「そう、その場合打ち止めの管理者権限を使って説得に入ればいい。世界中を回るのは大変だからね」

一方通行「まァアレイスターに頼めば音速旅客機貸してくれンだけどな。一昨日もジンギスカン食いてェっつゥから……」

芳川「でもね、ちょっと問題があって……今現在、妹達の感情決定権は打ち止めにないのよ、これが」

一方通行「はァ!?なンだそりゃ!?」

280 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 16:36:02.84 RDhBkArY0 120/263

芳川「この間みたいなことがあって、打ち止めに全権を任せっきりだと打ち止めになにかあったとき混乱を招くから、と。もちろん強制命令権はあるけど、本心ではあなたと友達になることが許可されていない。そうすると、番外個体はどうなるかしらね。前ほど負の感情を拾っているわけではないにしろ……」

一方通行「……クソが。じゃァなにか?妹達には今、俺とはダチになるっていう感情の許可が出てねェ、そういうことか?無茶苦茶だな大丈夫か?」

芳川「……平気よ。みんなそう言っている」

一方通行「……深くは聞いてやンねェよ。でェ?今その権限とやらは誰が持ってんだァ?海外の個体なら色々と準備しねェとなァ」

芳川「……」

一方通行「あァ?どォしたよ」







芳川「……ごめんね」

一方通行「いや謝ンな怖ェよなンなンですかァ!?」

281 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 16:45:09.92 RDhBkArY0 121/263

芳川「私を始め、冥土返しや各関係施設の責任者達が総出で、何度も何度も検討をかさねたわ」

芳川「最も人格形成が進んでいて、最も自我があり、データ的には良識的、ある種の特殊個体と言えるような。そんな個体」

一方通行「ほォ。妹達もそこまで進ンのかよ。それで、誰だよ。何号だ」

芳川「……」





芳川「20000号」






一方通行「うそだァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

284 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 16:54:44.17 RDhBkArY0 122/263

一方通行「良心てk…・・・はァ!?てめェらの目は節穴なンですかァ!?どこまで好意的に見てやったらあの変態をそんな風に解釈できンだよォォォォォ!!!!!!!」

芳川「いや私達だって絶対嘘だと思ったわよ。替え玉使ったとか、データ改ざんしたとか。最終的に強制自白剤まで使ったのよ」

一方通行「さすがに酷くね?」

芳川「でも本当なのよ……まぁ生粋の犯罪者には嘘発見器も意味が無いっていうらしいけど」

芳川「とにかく、妹達と友達になりたいのなら。20000号を説得しないとだめよ」

一方通行「マジかよ……おい!打ち止め!!」

打ち止め「え!?ミサカ入っていいの!?ってミサカはミサカは自室から居間への扉からヒョッコリ顔を覗かせてみる!」

一方通行「当たり前だろ、なに言ってンだ?」

打ち止め「いやぁ、こういう時の前フリはあなたと芳川だけのお仕事なのかなぁって思ってたから、って、ミサカはミサカは締め前に出られてとってもとっても満足気な顔をしてみたり!」ワーイ

286 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:07:58.95 RDhBkArY0 123/263

一方通行「ンでェ?芳川の言ってたことァ本当か?」

打ち止め「うん!そうだよ!」

一方通行「……はァ。そンじゃァちょっと」

ピッピッピッ

プルp

ガチャッッ

20000号『セぇぇぇぇぇロリたぁぁぁぁぁん!?!?!?どどどどどういうことかなセロリたんの方からお電話なんて漏れまじ濡れちゃいそうだよ漏れだけに受け家けけけけけけけけけけケケケケケケケケケケけけけとミサカは大興奮のあまりセロリたんの生写真にあつい口付けをおとします』

打ち止め「」

芳川「」

一方通行「おい芳川これをふまえてさっきの台詞もっかい言ってみろ誰のどこが良識的なンだよこら芳川こら」

289 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:15:45.39 RDhBkArY0 124/263

20000号『あぁ!?セロリたんひょっとしてあれ!?漏れのもってるあれについてなのかな!?とミサカはやっべ鼻血でてきたティッシュどこだろ換えあったっけか』

一方通行「おォ、その通りだ。てめェ今どこいンだよ。ちょっと会って話を……」

20000号『逢引!?逢引なのセロリたん!!マジかーーー!遂に漏れの時代がきたぜんにゃろぉぉぉ!!とミサカは超リアル・アクセラ人形(上下はだけ済み 裸にあらず)を抱きしめます』

一方通行「いつ作ったァァァァァ!?」

20000号『先々月かな~妹達にもかなりはけてミサカ一時ウハウハヌレヌレでした!とミサカは暗にもうその金使い切ったから返せねぇよとセロリたんにお伝えします』

一方通行「どいつだ畜生ォォォォォ!!てめ、ほンっっっとに無茶苦茶だなくそがァァァァァァァァ!!!!!」








打ち止め「……」(持ってる)

芳川「……」(流通担当)

290 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:30:33.33 RDhBkArY0 125/263

一方通行「……あいつもうやだ。変態トークするだけしたあげく、『欲しかったらミサカを捕まえてごらんグヘヘヘヘヘとミサカはただちに住まいから脱出します』だってよ」

芳川「おかしいわねぇ……いや、素行はもちろん分かってたけど」

打ち止め「MNWでもいつもあんな感じでBAN常連者だよ!って、ミサカはミサカは下位個体の性癖にため息をもらしてみたり」ハァ

一方通行「あいつの居場所は今分かンのかァ?」

打ち止め「……」フリフリ

芳川「ネットワークから切ったのね。あの子がいる研究所は第七学区よ」

一方通行「もう研究所にはいねェな……なンか手がかりはねェものか」

打ち止め「あ!ハーイハーイ!って、ミサカはミサカは手を挙げて名案が浮かんだことを誇示してみる!!!」

一方通行「はァい、そこのちびガキ」

打ち止め「あのねあのね!」





打ち止め「お姉さまに頼んでみようよ!って、ミサカはm」

一方通行「却下だバカやろう」

打ち止め「即答速攻大否定!?」

291 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:35:41.39 RDhBkArY0 126/263

一方通行「もうちょい考えて物言え……俺が、どの面下げて超電磁砲に会えばいいってンだよ」

打ち止め「でも!でも!電磁波のレーダーにかけてならお姉さまはあなたより正確に……」

一方通行「黙れクソガキ。この話は終いだ」

打ち止め「うぅっ……だって、いつまでたってもあなたとお姉さまが……」

芳川「そもそも一方通行が避けてるんだけどね」

一方通行「……」

芳川「一方通行。私が言ったこと覚えているかしら?」

一方通行「……向き合うことがどう、とかか」

芳川「そうよ。この前言ったのは、自分と違う人とも、ってことだけど……」

芳川「相手が苦手だ、とか。嫌われるんじゃないか、とか。拒絶されるのを怖がっていたら、いつまでたっても前へ進めないわよ」

一方通行「……」






芳川「あなたはもちろんだけど……じつは、その相手だってね」

一方通行「……」

292 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:39:29.10 RDhBkArY0 127/263

芳川「あなたと第三位のわだかまりはもちろん理解してる。場合によっては、殺し合いになるかもしれないわね」

芳川「でも、あなたはもうそれに挑むだけの覚悟がある。私はそう信じていたのだけど」

一方通行「……」

芳川「甘かった……かな?」

一方通行「……」




一方通行「芳川ァァァァァ!」ダキッ

芳川「ふふ、お泣きなさ……あなたほんと細いわねむかつくわ」

打ち止め「ミサカも同じようなことが言いたかったんだけど!どうして!って、ミサカはミサカは不平等さに腹を立ててみたりぃぃぃぃ!!」キィィィィ!

ガチャッ

番外個体「ちょっとぉぉぉぉ!!何か知らないけどおちびがむかつくようなことしてんじゃ……って第一位が芳川にチョークスリーパーされてるぅぅぅぅぅぅぅ!?!?!?」

ギチギチギチ

芳川「なん……なのよこの細さ……同じもの食べてるでしょ」

ギチギチギチ

一方通行「運動量の……差だろ……糞ニート……グフッ」

293 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 17:48:06.46 RDhBkArY0 128/263

一方通行「いってェ。首いってェ」スタスタ カツカツ

一方通行「番外個体が止めに入ってなかったら折れてたぞこれ……あのガキはなんだ、のこったのこったって、それ相撲だろォがよ」

一方通行「お詫びにって、腕のいい探偵社紹介してくれたけどよォ……どうなンだこのネーミング」

一方通行「……腹ァくくっかァ」






1覚悟を決めて御坂美琴のところへ「常盤台女子寮、ここだな……ってェ、女子寮前にいるあの花畑は……」


2やっぱりあいたくねェ。探偵社へ「……世紀末探偵公社HAMAZURA!!……間違ってるし」


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302 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 18:03:44.49 RDhBkArY0 129/263

常盤台女子寮

佐天「うっへぇ、相変わらず立派だよねぇ常盤台の寮は。ね、初春!」

初春「ですね!佐天さん!私なんだかテンションが上がってきました!今日はあくまでも元気の無い御坂さんを励ますためのホームパーティーなのに!だめですよね!!だめですよね!!!」ワクワク

佐天「へぇ、テンションが上がってるの~どうりで私がさっきから初春のスカートの裾を持ち上げてることに気づかないわけだぁ」

初春「のっへぇぇぇ!?な、なにしてるんですかぁぁぁ佐天さん!佐天さん!」ポカポカ

佐天「あっはははははー!初春のくせにロングスカートとは生意気さ~」

初春「もう!こんなところ誰かに見られてたらどうす……」

一方通行「……」

佐天「どうしたの初h……あ、あはははは」

一方通行「……よう、花畑風紀委員」

初春「グスッ……こんにちは、アホ毛ちゃんの保護者さん……グスッ」

佐天「ごめん!ごめん初春!しかも知り合い!?ほんとごめん!!」

一方通行「……なにか弁明したほうがいいかァ?」

初春「いい……グシュ……です。惨めなだけです……」

佐天「ごめぇぇぇぇん!謝るからぁぁぁぁ!」

303 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 18:10:44.68 RDhBkArY0 130/263


一方通行「随分前だが世話になったなァ。達者にしてたかよ」

初春「はい……グスッ。アホ毛ちゃんは元気ですか?」

佐天「う~いはる~。私をおいて話進めないでよ~こっち向いてよ~~」

初春「知りません!もう!グスッ」

佐天「怒った顔も可愛いけどさ~ごめんってば。あ!そうだティ……」

一方通行「おいこらメスガキ。この花畑が怒るのももっともだぞ……おら、ポケットティッシュだ。使いやがれ」

初春「あ……ありがとうございます」

佐天「(先を越された!!)」


304 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 18:20:05.84 RDhBkArY0 131/263

佐天「っていうかメスガキってなんですか!」

一方通行「そちらこそなンなンですか往来でスカートめくりって。流行ってンですかァ?」

佐天「うぐっ……」

初春「……(キ○ィちゃんのティッシュだ)」チーン

佐天「そ、そうですよ!!!」

一方通行「はァ?」

初春「……(アホ毛ちゃんに持たされてるのかな。微笑ましいなぁ)」チーーン

佐天「今の女子中学生の間ではですねぇ!スカートめくりが大流行なんです!!」

一方通行「……はァ」

初春「……(あ、突っ込まれなかった。佐天さん後に引けないですね)」チーーーン

佐天「だから、えと、その、初春はまだ慣れていないので!流行に乗り遅れないよう、私が教えてあげていてですね!!!」

一方通行「……」

初春「……(これはひどい)」チーーーーン

佐天「なんて!……その……」

一方通行「……」









1一方通行「マジか」初春「ふぇぇ!?」佐天「!!」

2一方通行「頭沸いてンですかァこのクソ痴女」佐天「な…!!」初春「い、言いすぎですよ!」

このレスから先着5レスで多数決です><



312 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 18:33:33.67 RDhBkArY0 132/263

一方通行「マジか」

初春「ふぇぇ!?」

佐天「!!」

一方通行「そりゃァ悪かったな……どうも俺ァ流行に疎くてよォ。ンなこと全然知りもしねェで余計なことを……」

初春「ちょ!ちょっと待ってください!!」

佐天「わかってもらえました!?」

一方通行「おォ。侘びといっちゃなンだがよ、俺も協力してやらァ」

初春「な!なんでですか!?なんでそんな話に……」

佐天「あの、流石にそれはですね」アセアセ

一方通行「なァに、遠慮すンなよ」






一方通行「流行ってンだから自分がめくられても文句ァねェンだよなァ?メスガキ?」

佐天「……え」

314 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 18:48:42.70 RDhBkArY0 133/263

佐天「すいませんでしたぁぁぁぁ」土下座

初春「びっくりしました……真剣な顔で言うんですもん、もう!」

一方通行「ケッ、ガキの穴なンて見たくねェっての……おい、メスガキ」

佐天「はいっ!なんですか!?」

一方通行「ダチってのはなァ、何でもしていい免罪符じゃねェンだよ」

佐天「……」

一方通行「そりゃァ、少しからかうくらいならかまいやしねェさ。そのくらいで壊れるようならはなっからダチになンてならねェものなァ」

初春「……」

一方通行「でもなァ、やりすぎは駄目だ。あまつさえ、お前は一度開き直っただろ。謝罪もおざなりなもンだった。こいつならそれくらいで許してくれるだろうなァってのが見え隠れする、最っっ低のな」

初春「あの、流石にそれは言いすぎじゃ……」

一方通行「黙ってろ花畑。お前、こいつとダチじゃなくなってもいいンかよ」

初春「……」

佐天「……」

一方通行「お前が今はそこまで気に触ってねェのも分かる。だけどなァ、ヘラヘラしてる相手を許してるつもりでも、積み重なって完全は消えねェンだよ」

一方通行「だからな、どンな些細なことでも相手を傷つけたら。キッパリ謝る。いいわけしない。それをするまでこっちも許さない」

一方通行「そうじゃねェとよォ……ダチがダチでなくなるなンて、悲しいこと、言うんじゃねェ」








初春「さてんさぁぁぁぁぁん!!!」

佐天「ういはるぅぅぅぅぅぅ!!!!」

ヒシッ

佐天「ごめんね、ごめんね初春!わたし、わたし…!」

初春「……いいんです。今度はちゃんと謝れましたね、佐天さん」

佐天「!!ういはるぅぅぅぅ!!!」ウワァァァァン

初春「ずっと友達ですよ、佐天さん」ヨシヨシ

佐天「うあぁぁぁぁん!!!!」ビーーーーーー

一方通行「……ヘッ」

一方通行「……」








一方通行「(あっぶねェ!!まじあっぶねェ!!!!!)」ドキドキドキ

一方通行「(なンか今、色んな人から総罵倒されるところだった!!そんな気がする!!!)」ドキドキドキ

一方通行「(あれで罵ってたらよォ……メスガキどころか花畑も怒って帰っちまうとこだったんじゃね!?)」ドキドキドキ

一方通行「(外出てこンだけで命狙われかねねェとこだったぜ)」ドキドキドキ

一方通行「(ありがとう!学園都市第一位の頭脳!まじありがとう!!)」ドキドキドキ

317 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 19:08:00.17 RDhBkArY0 134/263

初春天「「ありがとうございました!!」」

一方通行「いや、そォいうのいいンでマジで。こっちも一杯一杯なンで」

佐天「いえ、言わせてください!あなたがいなかったら、きっと私達いつか大変なことになってました!!」

初春「そうです!それに私!あなたに助けてもらったのは二度目で……あの時も含めてお礼くらいは!!なにか、ありませんか!したいこととか!!!されたこととか!!!」

一方通行「卑猥じゃないですかァァァ!?ちょっと女子中学生のイメージ壊すのやめてくださいただでさえギリギリなのにやめてくださァァい!!」


初春「え……あ!ち、違います!か、肩をもむとか!!そそそそ、そういうのであって!!!!」

佐天「……あれあれ~、初春顔が赤いぞ~~」ニヤニヤ

初春「佐天さんも!もう!まじめモードはもう終いですか!!??」

佐天「お兄さん、どうします?うちの初春なぁんでもしてくれるし、させてあげるらしいですよ~?」

一方通行「あァ……あのよォ」

佐天「なんです!なんです!?」

初春「あ、あ」

一方通行「できればでいいンが、メアドと番号を……」

佐天「そんなことでいいんですか?なぁんだ。でも、もちろんですよ!ね!初春!」

初春「え、あ、はい!!というか、こちらこそ是非とも連絡先を!!!風紀委員的にも!!!!」

一方通行「あンがとよ……あァ、それと」

佐天「はい?」

初春「……」ドキドキ







一方通行「凄っっげェ疲れたから、缶コーヒーを頼む」ハァァァァ

321 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 19:20:27.09 RDhBkArY0 135/263

コンビニ!

佐天「良かったねぇ、初春。あの人が前に言ってた命を救ってくれた人だったんだね」

初春「はい……印象的ですから、よく覚えてました」ガチャガチャ

一方通行「……」店の外で待機中

佐天「たしかに。おまけにイケメンじゃん!ちょっと細すぎだけど」

初春「でも、凄い能力者なんですよ。そうじゃなきゃ私もアホ毛ちゃんも今頃どうなってたか……」

佐天「ほんと!?く~、完璧じゃないの!初春もいい物件みつけたねぇ!」バシバシ

初春「そ、そんな。痛いです痛いです佐天さん!」

佐天「ほんとラッキーだよ……ただ」








佐天「あの服はない。絶対にない」

初春「……そう、ですかね」

一方通行「……」なぜかイラッ






佐天「あれとペアルックで初春がやってくるなんて日がきたら、私は初春と縁を切るかもしれん」

初春「そこまで!?」

一方通行「……」さらにイラッ

323 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 19:33:10.43 RDhBkArY0 136/263

佐天「ついでに御坂さん達の部屋に持っていくお菓子とかも買っちゃおうよ」ガサガサ

初春「そうですね、私達手ぶらですしなぜか」

佐天「なぜかって、初春がテンション上がっちゃって、バスから降りてすぐ常盤台寮に猛ダッシュしたんじゃん」

初春「うぐっ……あ、み、見てください佐天さん!今話題の『世紀末探偵公社HAMAZURA!!』が雑誌に載ってますよ!!」

佐天「あ、ほんとだ……あれ?これって、『HAMADURA』じゃないの?」

初春「え……あ、本当だ。こっちは『Z』ですね、どうなんでしょ」

佐天「どうって、日本語的には『つ』に濁点だから『D』じゃないのかなぁ?」

初春「う~ん、ちょっとまってください!インターネットの掲示板で調べます!!」

キュイーンカチャカチャ チーーーン

初春「分かりました。英語では『Z』と『D』の発音はかなり違いがあるので分けないといけませんけど、日本語の『づ』と『ず』は完全に一緒なので、ぶっちゃけどっちでもいいみたいです」

佐天「へぇ~」

初春「ただ、一般的な認識には依存します。浜面の面はおそらく『づら』。『つ』に濁音で『DU』というのが日本語の一般認識なので、おそらくですが浜面のローマ字表記は『HAMADURA』が正しいかもですね!新約でもおそらくそうでした!」

佐天「わかりにくいね!!こりゃみんな間違っちゃうよ!!」

初春「そうですね!みんなも気をつけてタイプしましょう!!確かめもせずにネタにすると、後からあっぱる嵌めになりますよ!!」

佐天「は~~~~~い!」




初春先生の日本語講座 完

324 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 19:43:18.50 RDhBkArY0 137/263

初春「お待たせしました~~」

一方通行「おォ……って、随分買ってンな」

佐天「あははは、今からさっきの女子寮の友達とホームパーティーなんですよ」

一方通行「そォか……手間取らせて悪かった。おら、足りるかこれで」

諭吉×3

初春「ぬっふぇぇぇぇ!?」

佐天「いやいやいや!一人でも十分ですから!!!こんなにいただけませんから!」

一方通行「るせェ。それにどーせ後から外出てスイーツでも食べンだろォから、これでいい店行きやがれ。常盤台のダチなら少しはましなとこ知ってンだろ」

佐天「い、いいんですか?」

一方通行「おォ」

初春「そ、そこまでしていただかなくても……」

一方通行「チッ。年上からの施しは黙って受け取れ。それに俺達は……」






一方通行「ダチ、だろォがよ」

初春・佐天「「」」キュンッ

325 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2011/06/02 19:53:11.70 RDhBkArY0 138/263

初春「は、はい」ボーー

佐天「(いやいや、ないない!!)」ブンブンブンブン

一方通行「最初からそうしてりゃいいンだよ……メスガキ、どうした」

初春「どうひたんでしょうねぇ……」ボー

佐天「(いくらかっこよくても!この服はない!!絶対にない!!!)」ブンブンブンブン

一方通行「そォか。まァいい、お前らもやっぱり常盤台に用があンだな」


ピタッ

佐天「あ、はい。も、ってことは白いお兄さんもそうなんですか?」

一方通行「……さらっとうたのお兄さん的なノリで言ってンなメスガキ」

初春「」ボーー

佐天「そっちこそメスガキって言ってるじゃないですか!私は佐天!涙子です!!」

一方通行「あァあァはいはいさてンねさてン。こっちゃァ一方通行ってンだ。それでェ?誰に用事なンだよ」

佐天「いや、男の一方通行さんの方こそ……まぁいいや。たぶん知ってると思うし」

一方通行「はァ?」





佐天「常盤台の超電磁砲、学園都市第三位の御坂美琴さんですよ。私達の友達は」フフン

一方通行「」

初春「」ボーー

続きます。

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