とある病院の一室
一方通行「おいっ!!!」
打ち止め「…ん、あ、あー、ごめんごめん、呼ばれてたのに
気づかなかった、ってミサカはミサカは軽-く謝罪
をしてみたり」
一方通行「ったく、さっきから何度も呼ンでたのによォ…ずっ
と、ぼーーっとした顔しやがって…一体何考えてい
やがったンだァ?」
打ち止め「うん、実は、さっきからずっと他のミサカ達とネット
ワーク上でお話してたの、ってミサカはミサカは事情
を説明する」
一方通行「あン?他のミサカ達だと?」
元スレ
一方通行「おい……おい!!」打ち止め「………」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267715509/
打ち止め「うん、ミサカは検体番号10032号から20000号が織り成す
ネットワーク上で、他のミサカ達と自由にお話ができる
んだよ?ってミサカはミサカは自分の能力を自慢してみたり!」
一方通行「…話ってなに話してやがったンだよ?」
打ち止め「…知りたいの?」
一方通行「……あン?」
打ち止め「……そんなあなたに、はい、コレ!!…ってミサカはミサカはプレゼント
をわたしてみたり!!」
一方通行「なんだァ、こりゃ?電子手帳か?」
打ち止め「違う、違う、これは一応小型のノートパソコンだよ…ってミサカはミサカは訂正してみる。
そのノートパソコンを立ち上げて、http:○×…にアクセスしてみて、ってミサカはミサ
カは懇切丁寧に説明してみる」
一方通行「あン?一体なんだってんだァ……?」
カチャカチャ
一方通行「……な、なんだこりゃあ?」
ミサカ☆ネットワーク お話ルーム☆☆
→(Enter)
一方通行「…お…おいおい…なんだよ……このサイトは…」
打ち止め「ねえ、はやく、はやく!はやくエンターをクリックしてみて!!
ってミサカはミサカは過去ないくらい急かしてみたり!!」
一方通行「あ、ああ…」 カチッカチッ
………………
…………
(コメント欄)
検体番号10055:まだまだ残暑がきびしいですね…と、ミサカはおっさんくさいセリフを発します。
検体番号19555:>>検体番号10055 そうですね、…9月に入ってもまだまだセミが泣き止みませんね…
と、ミサカは世間話にしゃれ込みます。
検体番号18756:そういえば、最近、『黒密堂』で出た新しい新商品、食べたことあるミサカはいます
か、とミサカは話題を変えてみます。
検体番号10037:それなら私が一昨日、食べました。あの、イチゴが乗ったデザートのことですね、と
ミサカは一応、確認してみます。
検体番号20001:え?なにそれ、『黒密堂』のデザート?それっておいしいの?
ってミサカはミサカは質問してみたり!
検体番号18756: >>検体番号10037 はい、そのイチゴが乗ったデザートで間違
いありません、とミサカはミサカは答えます。前回の新商品と
比べてどうでしたか?、とミサカは検体番号10037に質問を返します。
検体番号20001:イチゴがのったデザート?なにそれ、ミサカも食べたい!!
…どこに行ったら食べられるの…?ってミサカはミサカはも
う一回質問してみる
検体番号10037:>>検体番号18756 やはり前回のバナナのなったデザートの方が、
おいしかったような気がするのですが…とミサカは今回の新商品
に不満をもらします。
検体番号16000:>>検体番号10037 そいつは聞き捨てなりませんね、とミサカは検
体番号10037の意見に不満をもらします。今回のイチゴのデザート
は、なかなか乙なものでした、それに比べて前回のバナナのデザー
トは、全くおいしくなかった、とミサカは反論します。
検体番号20001:ねえったら!!そのイチゴやバナナのデザートはどこに行ったら食
べられるの!?ってミサカはミサカは再度、質問してみる!!
検体番号10037:>>検体番号16000 wwwwwwwwお子様www
あのバナナをおいしいとかwwwwwwパネエwww、
とミサカは精一杯の皮肉をこめて馬鹿にします。
検体番号16000:>>検体番号10037 wwwwwwあなたこそwwwwwwww
イチゴ乙とかwwwwww舌すげぇwww、とミサカも精一杯反論します。
検体番号20001:ねえ、ちょっと…おーーい…
検体番号11001:>>検体番号10037 >>検体番号16000 まあまあ2人とも落ち着いて…
とミサカは2人をなだめつつ、内心2人の舌のお子ちゃまっぷりに、
ただただあきれ返りますwwwww 黒密堂とかwwwwパネエwww
検体番号20001:うきーーーーーー!!な、なんで皆ミサカの発言は無視するの~
ってミサカはミサカは上位固体としての自信を喪失してみたりぃ…
………………………
一方通行「……………………おい…なんだこれは…」
打ち止め「いやーなんというか、てれちゃうなぁ~ってミサカはミサカは顔を
赤らめてみたり///だって、ミサカ達のネットワーク上の会話の履
歴を、ミサカ以外が覗くなんて、あなたが初めて☆キャアア~!!
ってミサカはミサカは必要以上に叫…」
一方通行「なンだァァァ、これはよおおおおおおおお!!!!ネットワーク上の
会話って、チャットみてえなこれのことかあァあァァァァァ!!!!!!
頭ン中でこんなくだらねえ会話してやがったのかァァ!!!!!」
打ち止め「い、痛い痛い!!頭をぐりぐりしないでっ、ってミサカはミサカは…
って、あいたたたた…!!」
一方通行「…ったくよォ、こんな会話してて、さっきは俺の呼びかけを
無視してやがったのか。ていうか、お前、会話の中でずっと
無視されてたじゃねえか……ほれ」
打ち止め「え?」
一方通行「え?じゃねえよ、このノートパソコン。返すっていってんだよ」
打ち止め「違う、違う。そのノートパソコンは、あなたにプレゼントしたの、
だからもうあなたのものなんだよ、ってミサカはミサカは…」
一方通行「だから、いらねっつの」ポイッ
打ち止め「あ!…もーー、人が折角プレゼントしたのになんで、
なげ捨てたりすんのぉ?たまにはミサカ達の会話を覗
くのも、おもしろいんだから!!ってミサカはミサカ
は力説してみたり!!!
…これ、あなたのベットの机において置くからね!?」
一方通行「…けっ!!勝手にしやがれ。どーせ使わねえけどよ」
次の日
一方通行「おい……おい!!」
打ち止め「………」
一方通行「…おい!!って呼ンでンだろうが!!…お前また昨日みたいに…」
打ち止め「…スー、スー」
一方通行「…あンだよ…今日は寝てやがったのかよ…」
一方通行「……………」
一方通行「……チッ!!なンなンだァ…この静けさはよォ…」
一方通行「……………」
一方通行「………チラッ」
(打ち止めからもらったノートパソコンに目をやる一方通行)
一方通行「…………チッ、誰がこんなもん…」
一方通行「……………」
一方通行「……………チッ」
一方通行「……ったくよォ…病室ってのも、やる事が全然なくて
仕方ねえなあ、オイ!
…あのガキも寝てやがるし…暇でしょうがねからよ!ち
ょっとだけ覗いてやるよ!」
ミサカ☆ネットワーク お話ルーム☆☆
(コメント欄)
検体番号16000:今日は映画を見てきました、とミサカは他のミサカ達に報告をします。
検体番号12456:>>検体番号16000 映画、といっても古今東西さまざまな映画があります。一体
どのような映画を見てきたのですか、とミサカは問いただします。
検体番号16000:>>検体番号12456 『マントヒヒ達の沈黙3』という若干ホラーな映画を見てき
ました、とミサカは答えます。正直いって、つまらない、前作のほうがおもし
ろかった、とミサカは素直な感想を述べます。
検体番号10089:>>検体番号16000 その映画なら私も見ましたが、確かにあなたの言うとおり、
前作の方がよかった気がします、とミサカは賛同します。今回のは、途中で中
だるみする傾向があったと、ミサカは冷静な分析をします。
…………………
一方通行「(まーた、こいつらはつまンねえことをネットワーク上で話しやが
って…だいたいこいつら、普段なにしてやがんだあ?遊んでばっか
じゃねえか…)」
一方通行「(にしても、ミサカネットワークってのが、こんなチャットみてえ
なモンだったとはよ…ホント、くだらねえな…
…まて、チャットみたいだと…?)」
一方通行「(もしかして…この会話…俺も混ざれるンじゃねえか…?)」
一方通行「………………」カチャカチャ…
一方通行「…………おいおい、まじかよ…!」
検体番号16000:>>検体番号12456 『マントヒヒ達の沈黙3』という若干ホラーな映画を見てき
ました、とミサカは答えます。正直いって、つまらない、前作のほうがおもし
ろかった、とミサカは素直な感想を述べます。
検体番号10089:>>検体番号16000 その映画なら私も見ましたが、確かにあなたの言うとおり、
前作の方がよかった気がします、とミサカは賛同します。今回のは、途中で中
だるみする傾向があったと、ミサカは冷静な分析をします。
(一方さんが入室してきました)
………………
一方通行「おいおい……っていうかよォ、ネットワーク内の会話を外部の人間
が見ることができるのも十分にまずいが、その上会話に混じること
ができンのはどうなんだぁ?…くっだらねえなあ、おい!」
一方通行「……うん、なんだこいつら?俺に話しかけてきてんのかァ?」
(コメント欄)
(一方さんが入室してきました)
検体番号16000:>>一方 おや、はじめてみる顔ですね、とミサカは少々驚き
ながら話しかけます。
検体番号10089:>>一方 まさか、この場所にミサカ以外の人が来るなんて。
前代未聞です。はじめまして一方さん、わたしはミサカと申
します、とミサカは懇切丁寧に自己紹介します。
検体番号12456:>>一方 ミサカ以外の人も大歓迎です、これから沢山お話
しましょう、一方さん、とミサカは歓迎の言葉を発します。
一方通行「なんだァ、こいつらは!?へ、なれなれしくしやがって!…そうか
俺が何者なのか全然わかっていやがらねえんだな!?俺がお前等に
何をした人間か!?けっ、くっだらねえ!!」
一方通行「……けど、まあ、へ、返事くらいは返してやるか…」カチャカチャ…
……………
(コメント欄)
一方:初めまして、じゃねえよ!なんなンですかァ、お前等は!!毎日毎日く
っだらねえ会話しやがって!!少しは真面目な情報交換とかしろっての!!
……………
一方通行「ま、手始めにこンなもンかな……送信っと……さあ、どうだあ?一
体、なんて返してきやがるンだあ…?」
(コメント欄)
一方:初めまして、じゃねえよ!なンなンですかぁ、お前等は!!毎日毎日く
っだらねえ会話しやがって!!少しは真面目な情報交換とかしろっての!!
検体番号16000:>>一方 うざい消えろカス、ゴミ、蛆虫、とミサカはとっさ
に思いついた悪口をならべます。
検体番号10089:あれ、なんかこの部屋、臭くね?…ってああ、お前のせいか
>>一方、とミサカは鼻を押さえながら悪臭に耐え続けます。
検体番号15400:>>一方 くたばれ。と、ミサカはただ一言暴言を吐きます。
検体番号13400:>>一方 なんだ厨房か、がっかりしたよ、とミサカは失望の
色を隠せません。
検体番号10599:一方とかwwwwwww中二病まるだしwwwwwwぱww
wねwwwえwwwwとミサカは一方をこれでもか、というく
らい侮辱します。
検体番号12456:一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方
消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一
方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ
一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ一方消えろ
………………
一方通行「(ビキッビキッ……)ふ…ふ……」
一方通行「ふっざけんなああああああああああああああ!!!!!!!!!!」
打ち止め「ふ、ふあ!?な、なになに!!??どうしたの!?…ってミサカは
ミサカは突然の大声に目が覚めちゃったり!!」
一方通行「…な、なんでもねえよ、う、うっるせえな!!!」
打ち止め「?」
一方通行「(く、くそォ、あいつら…俺とはろくに会話もしたくねえ、ってかあ…?
ほんっとムカつくぜえ…)」
一方通行「(ほンの暇つぶしのつもりで見てみたのによォ…ホントくっだらねえ
なおい…もう二度とあんなノートパソコン開くかってんだ、くそが…)」
次の日
一方通行「ヨミカワァァァァァァ!!!!!」
黄泉川「な、なんだ?病院では静かにするじゃん?……だいたいお前、
せっかく私が、仕事帰りに毎日お見舞いに来てやってんのに、
その態度、なんとかならないのか?」
一方通行「てめえよォ…ちゃ、ちゃ、チャットとかしたことあンのかよ…?」
黄泉川「はあ?…チャット?あのネット上で会話を楽しむアレか?そんなもん
私がやるわけねーじゃん!!」
一方通行「けっ!役にたたねえな!…そ、それじゃあよォ、もしお前が初対面
の相手と会話することになったら、まずなんて言う?」
黄泉川「な、なんだそりゃ??…そりゃあ、まずは、自己紹介じゃん?普通、
『はじめまして○○です』、とか…か?」
一方通行「…………」
黄泉川「…?…おい、どーしたんだ?一体…」
一方通行「…なるほどな、『はじめまして○○です』、だな!」
黄泉川「あ、ちょ、どこ行くじゃん!?」
………………
病院のトイレの個室
一方通行「…ったく、…こンなトイレの個室にこもってノートパソコンをいじ
る羽目になるとはよォ…かといって、病室でこンなことしてる姿、
あのクソガキに見られるのはしゃくだしな…ほんと、むかつくぜえ…」
一方通行「…よし…じゃあ、さっそく…は・じ・め・ま・し・て…っと…」カタカタッ
一方通行「よし、これでいい。送信っと…」
一方通行「…いや、まて、本当にこれだけでいいのか…?『よろしくお願い
します』とか、その後に付け加えた方がいいンじゃないのか…?」
一方通行「…………」
病室の廊下にて
一方通行「ヨミカワァァァァァァ!!!!!」
黄泉川「なんだよ、またかうるさいな、一体今度は…」
一方通行「さっきの話だけどよォ…『はじめまして○○です』の後によろしく
お願いしますくらい、あってもいいンじゃねえのかァ、ああ?」
黄泉川「んなもん知らねーよ!勝手に言いたきゃ言えばいいじゃん!!」
一方通行「よし!『よろしくお願いします』、だな!!」
(コメント欄)
(一方さんが入室してきました)
一方:はじめまして、一方です。よろしくお願いします。
………………
一方「さあさあ…今日はどうでるんだァ、あいつらはよォ!!」
(コメント欄)
一方:はじめまして、一方です。よろしくお願いします。
検体番号14399:>>一方 はじめまして、一方さん、こちらこそよろしくお願
いします、とミサカは相手の丁寧な挨拶にたいして、敬意をも
って言葉を返します。
検体番号16000:>>一方 よかった…昨日は無礼な態度だったけど、あれは間
違いだったんですね、とミサカは昨日の無礼を水に流します。
検体番号:10039:>>一方 さあ一方さん、一緒にお話しましょう、とミサ
カは輪に混じることを進めます。
………………
一方通行「なんだァ、こいつら。なかなか今日は素直じゃねえか!…ったくは
じめから、こういう態度に出ろってんだ………
いや……まて…」
一方通行「……このあと、何会話すりゃいいんだ…?」
……………
一方通行「ヨミカワァァァァァァ!!!!!」
黄泉川「ああ、ほんと今日お前うるさいな…だから、病院では静かにするじゃん?」
一方通行「てめえ……初対面の人とどんな会話するのが普通なンだァ?」
黄泉川「……な、何言ってんだおまえ…?」
一方通行「い、い、いいから黙って答えろ!!」
黄泉川「いや…そんなのケースバイケースじゃん?何を話すっていっても……
けど、まあ…相手のことを知るために、たとえば…趣味とか…か??」
一方通行「分かった!!趣味だな!!!」
黄泉川「ちょ、お、おいお前、一体…!?」
打ち止め「………(にやにや)」
(コメント欄)
一方:趣味はなんですか?
検体番号16000:趣味ですか?……そうですねぇ、趣味は映画鑑賞ですかね、
と、ミサカは答えます。
検体番号12444:私は最近ネットサーフィンにはまっていて…とミサカは最近
のマイブームを答えます。
検体番号13001:趣味は料理ですね、特に肉じゃがが得意ですね、とミサカは
聞かれてもいないのに得意料理まで説明します。
検体番号12222:私の趣味は○△×…
…
…
…
…
…………
一方通行「(おいおい…なんだァ、こいつら。一人ひとり趣味が全然違うのかよ…)」
一方通行「(ちっ……同じ姿かたちして…全員同じようなモンだと思ってたのに
よ…それぞれ中身は違うってかァ?
俺が実験でぶっ殺したシスターズもみんな……それぞれ…一人ひとり
…違う…)」
一方通行「ちっ…くっだらねえ!!!」
一方通行「ん…?っておいおい……なンかケンカしはじめてんぞ…?」
(コメント欄)
検体番号16022:>>検体番号13255 趣味が読者とかwww とんでもない根暗
ヤローですね、とミサカは検体番号13255の趣味にドン引きします。
検体番号13255:>>16022 あなたの趣味の釣りもなかなかおっさん臭くてドン引き
します、とミサカは反撃します。
検体番号16000:まあまあ、私の映画鑑賞に比べたら、他のミサカのどの趣味もドン
引きに値しますけどwwwってミサカはケンカを売るつもりではな
く、正直な気持ちを吐き捨てますwwww
検体番号12456:オセロ最高オセロ最高オセロ最高オセロ最高オセロ最高
オセロ最高オセロ最高オセロ最高オセロ最高オセロ最高 オセロ最高オセ
ロ最高オセロ最高オセロ最高オセロ最高………
検体番号12222:○×△…!!!
…
…
一方通行「おいおい…なんなんだあ、こいつ等…
ど、どうやったらこのケンカおさまるんだァ?」
一方通行「………………」
病院の廊下にて
一方通行「ヨミカワァァァァァァ!!!!!初対面の
糞ったれどもがケンカしはじめたら、どうやって止めたら…」
黄泉川「知るかぁああああああぁぁあぁあぁぁぁぁーーー!!!!!!!」
それから、一方通行は打ち止めには内緒で、ネットワーク上でのミサカたちの
会話をするようになっていった…
ある日
病室のトイレ
カチャカチャカチャ…
一方通行「おいおい…なンなんだあコイツらは…俺がいない間にまーたケンカ
してやがるぜ……ほらほら、ケンカすんなよ…っと…」カチャカチャ…
一方通行「ったく…すっかりトイレの個室でこんなことするのが日課みてえに
なってやがるな…我ながら、ホントくっだらねえ…だが、まあ、自
分の病室でこンなことしてたら、あのガキにばれちまうからな……
…いや、まてよ…?」
一方通行「(もし、俺がいない間に、あのガキがこのネットワーク上にログイン
してきたら、ほかのミサカたちが『一方』の存在をばらしてしまう
かもしれねえ…そうしたら、あのガキのことだ…すぐに俺だと感ず
いてしまうに違いねえ…)」
一方通行「ちっ…しゃあねえな…こいつ等に口止めしとかねえと…」
カチャカチャ…
一方:もし、検体番号20001がログインしてきても、俺の存在は内緒にしとい
てくれねえか?理由は聞かないでくれ。
検体番号16000:分かりました、あのガキ…いや、上位固体のラストオーダー
には黙っていればいいんですね、とミサカは一方さんの頼み
を受諾します。
検体番号12222:私も了解しました。用はあのガキ…いや上位固体に一方さん
の存在を知らせなければいいんですね、とミサカは検体番号
16000と同様に頼みを受諾します。
検体番号12345:それでしたら、あのガキ…いや、上位固体がここに来ても、
一方さんの会話の履歴も見れないようにするのがよろしい
かと、とミサカは一方さんの頼みを完璧に守れるように、
提案します。
…
…
……………
一方通行「よし、これであのクソガキにばれることはないだろ…」
ある日
病室の一室
一方通行「…ちょっとでてくる…」
打ち止め「ねーねー、最近そのセリフ多いよね、ってミサカはミサカは最近の
あなたの行動に疑問を感じてみたり。」
一方通行「アン?」
打ち止め「だって、最近毎日だよ。『ちょっとでてくる』、とかいってなかな
か帰ってこないし…一体どこで何やってるの?ってミサカはミサカ
は素朴な疑問をなげかける!」
一方通行「…うるせーな、トイレだよトイレ。」
打ち止め「けど、トイレって1時間も2時間もかかるものじゃないでしょ?って
ミサカはミサカは…」
一方通行「うるせえ!トイレっつってンだろうが!」
打ち止め「…ふーーーん…(にやにや)」
一方通行「…なンだよ…なにニヤニヤしてやがんだ、気持ちわりい!」
打ち止め「べっつにー、ってミサカはミサカはもうあなたの行動に興味のない
そぶりをしてみたり♪」
一方通行「…ったく…なンだってンだ」
一方通行「(…他のミサカ達には口止めしてあるンだ…あのクソガキにこのこ
とがばれてるはずはねえ…大丈夫だ…)」
病室のトイレの個室
一方通行「さーて、今日は……ン?なンだ、こいつら…何を相談してやがる…?」
(コメント欄)
一方:どうしたンだ?
検体番号10564:あ、一方さん。
検体番号16000:実は、検体番号10032号が私達にある提案をしてきているのですが
…とミサカはミサカは事情を説明します。
………………
一方通行「なンだァ?提案だと??」
(コメント欄)
検体番号10032:>>一方 はじめまして一方さん、検体番号10032号と申します
…とミサカは懇切丁寧にあいさつをしてみます。
一方:ああ。で、一体何だ、お前がいう提案っていうのは?
検体番号10032:実は、ある人達に御礼とお詫びをかねて、ミサカ達を代表して
プレゼントを渡そうと検討しているのですが、そのプレゼント
の品物が全くもってきまらないのです、とミサカは事情の説明します。
一方:ある人達にプレゼント?なんだそりゃ??
検体番号10032:実は、8月にミサカたちはそのある人達に命を救われたのです。
と、ミサカは事情を説明します。
一方通行「(8月…?命を救われただと…?…まさか…)」
………………
(コメント欄)
検体番号10564:>>検体番号10032 確かに、あの実験の一件で、お姉さまとあ
の少年には色々とお世話になりましたし……お二人にプレゼン
トというのはグッジョブですね、とミサカは検体番号10032に
惜しみない賞賛をおくります。
検体番号11112:けど、何をプレゼントしたら…とミサカは疑問を投げかけます。
(コメント欄)
検体番号16000:そうだ、一方さんに相談してみたら、どうでしょう、とミサ
カは提案してみます。
検体番号15444:そうですね。世間知らずのミサカたちが考えるよりも一方さん
の方が何かいいアイデアが浮かぶかも知れません。と、ミサカ
は>>検体番号16000の提案を絶賛します。
検体番号10032:どうでしょうか、一方さん。何かいいアイデアはありますか…?
とミサカは質問してみます。
(一方さんが退出しました)
……………
一方通行「けっ!!くっだらねえなあ、おい!!なンで俺が、あンな糞ったれ
どもに渡すプレゼントの相談なんかに乗らなきゃなンねえンだァ!?」
一方通行「…いや、それ以前にこんな奴等と話すことが習慣になってた自分に
むかっ腹が立つぜ!!…ったくどうかしてたぜ…
こんなノートパソコン二度と使うかよ!!!」
次の日
病院の廊下
一方通行「ヨミカワ…」
黄泉川「あん?なんだ、また今日もか…今日は何の質問じゃん?」
一方通行「あ、あのよォ、その…」
黄泉川「なんだ?…お、お前も恥ずかしそうな顔したりするんだな…めずらしい」
一方通行「は、はああ!?誰が恥ずかしそうにしてやがんだァ、誰がよォ!!」
黄泉川「あー分かった、分かった。で、なんだ?」
一方通行「プレゼント…お前なら、人に何をプレゼントする?」
黄泉川「????はあ??プレゼントって?な、なんでそんなことお前が…」
一方通行「り、理由は聞くな!!…で、どうなンだァ…何をプレゼントする?」
黄泉川「あのなあ…そんな急に、何をプレゼントって言われても色々状況によ
るだろ?…一体、なんの目的で相手にプレゼントするんだ?…誕生日か
、結婚式か?」
黄泉川「(…ってコイツにそんな知り合いいるのか…???)」
一方通行「…いや、そンなンじゃねえンだが……よくわっかンねえンだけどよ、その」
黄泉川「…よくわかんねえとかいわれてもなあ、こっちだってそれじゃアドバ
イスの仕様がないじゃん?」
黄泉川「……けど、まあ、プレゼントなんて結局、こめられた想いが重要だからな」
一方通行「はああ?想いだァ?なンなンだァそりゃあ?」
黄泉川「その人に対して、どんな想いを伝えたいか…その想いが伝わることが
重要なんであって、ぶっちゃけプレゼントのなんてなんでもいいじゃ
ん?、ってことだ。」
一方通行「はっ!なーにが想い、だよ?俺はそんなくっだらねえ話をしたいン
じゃあ…」
黄泉川「…よく考えてみろ、お前はそのプレゼントを渡すことで、その相手に
どんな気持ちを伝えたいんだ?」
一方通行「はああ!?ち、違う、俺の話じゃねえよ!!これは、他の奴の話だ!」
黄泉川「なんだ、そうなのか?けど、お前にそんなこと相談してくる奴がいる
なんて意外じゃん?
…けどまあ、それだったらその相談相手に言っときな!プレゼントな
んて、こめられた想いが重要なんだよ想いが!品物なんて別にどんな
ものでもいいじゃん!?あっはっは!!」
一方通行「(ちっ…ずいぶン適当な大人だなァおい…!)」
一方通行「(…くそ、なんだってンだ…たかだか相手にモノをやるだけじゃねーか!?
想い?想いだと…?ずいぶんくっだらねェ話だなァおい!!)」
一方通行「……………」
その夜
とある病室の一室にて
打ち止め「ふんふん♪今日の晩御飯もおいしかったなぁ~、ってミサカはミサカは
病院の質素な食事も楽しくて仕方なかったり!」
一方通行「…おい」
打ち止め「え?なーに?…ってミサカはミサカは今日こそあなたの呼びかけに一
度で答えてみる!」
一方通行「おまえ、……自分のオリジナルのことや……俺を倒したあの上条と
かいう…男のことを、どう思ってンだ…?」
打ち止め「え?なにそれ、急になんでそんなこと聞くの、ってミサカはミサカは」
一方通行「いいから答えろ」
打ち止め「……うーーん…ミサカはまだ直接2人に会ったことないけど……
やっぱり、感謝してるかな?あの2人にはミサカの命を助けてもら
ったし、それにミサカ達の価値を教えてくれたのもあの2人だから…」
打ち止め「…あと、いっぱい心配してくれたみたいだから、心配をかけて
ごめんなさいっていう申し訳ない気持ちもあるのかなぁ…
…ってミサカはミサカは自分の素直な気持ちを吐露してみたり」
一方通行「へっ!感謝…申し訳ない……だァ…?ホント、くっだらねえなあ、おい!!」
打ち止め「…あなたはどう思ってる?ってミサカはミサカは逆に質問を返してみたり!」
一方通行「はあ?俺が?あいつらに??はっ!どう思ってるって、俺はあいつ
らにでっけえ借りがあるからよォ…ぶっ殺してえ気持ちでいっぱいだぜ!!!」
打ち止め「えへへ…あなたのことだから、そういうと思ってた、ってミサカは
ミサカは答えてみる。けど、ほんとにそれだけかなあ?…とミサカ
はミサカは疑問を投げかける。」
一方通行「はああ?どういう意味だァそりゃ?」
打ち止め「ほんとはあなたも心の底では、少しはミサカたちと同じ気持ちもあ
ったりして、ってミサカはミサカは考える」
一方通行「…はあ…?どういう意味だそりゃあ!?」
打ち止め「前にも言ったけど、きっとあなたは、あんな実験なんてしたくなか
った、ってミサカはミサカは考えてる。
…だから、もしかしたら、実験を止めてくれたあの2人に感謝の想い
が少なからずあったりして、ってミサカはミサカは考えるわけ」
打ち止め「…それに、8月31日、ミサカ達を命がけで助けてくれた今のあなた
は、ミサカ単体の命も尊いものだと感じてくれているはず。
…だからきっと、今では殺してきたシスターズのことや、オリジ
ナルに申し訳なかった、って気持ちも少なからず…」
一方通行「あるわけねえだろがァ!!!!」
打ち止め「……そーかなぁ、でも、きっと、あなたは本当は」
一方通行「うるせえ!!けっ!くっだらなねえことべらべらしゃべりやがって!!
この話しは終わりだ、いいからとっとと寝ろ!!」
打ち止め「もーー。自分から話しかけてきたくせにってミサカはミサカはぶー
たれてみる!!」
打ち止め「…けど、夜10時も回ってミサカはミサカは眠いのは事実だから…
ふぁああ…おやすみぃ…ってミサカはミサカはゆっくり眠りにつ
いてみたり…」
一方通行「(けっ…感謝とかなんとか……なにいってやがる!!俺はあいつら…
特にあの上条とかいう男にはでっけえ借りがあるんだ…!!そんな
気持ち微塵もあるわけねェ!)」
一方通行「(…いや、そもそも、ミサカ達があげるプレゼントの話で、なンで俺
のあいつ等に対する気持ちどうとか、そんな話になっていやがるンだァ!?)」
一方通行「(これじゃまるで…)」
一方通行「(…まるで、俺があいつ等にプレゼントを渡すみてーじゃねーか!!)」
一方通行「(ほんと、くっだらねえなァ…おい)」
ある日
病院の廊下
打ち止め「おっふっろ♪おっふっろ♪、ってミサカはミサカは一日一回のお風
呂を楽しみにしていたり!!」
黄泉川「おいおい。わかったから、病院の廊下ではしゃぐなよ。いい子にしな
いとお風呂に入れてやんねーじゃん?」
打ち止め「えー!ヨミカワ、そんなひどいことを!わかった、わかった、廊下
は静かに歩けばいいんだね、ってミサカはミサカは病院でのマナー
を再確認!!」
黄泉川「まったく…えっと、確か、患者用の風呂場はこの階だったな……
っておい、お前、さっきから黙ってどこ見てんじゃん?」
一方通行「………………」
…………………
(一方通行が見ていた病院の廊下でのなにげない光景)
母親「本当にありがとうございました。まさか、あれだけの怪我を負って1年
で退院できるなんて」
医者「いやいや、娘さんがこの1年間リハビリ頑張った成果ですよ。私達はほん
の少しだけその手助けをしただけです。」
娘「先生、私もう退院できるんだね!ホントにありがとう!!!」
看護婦「退院おめでとう。ほら、これ、退院お祝いに…」
娘「わああ、きれいな花束!看護婦さんありがとう!!」
母親「あら、ほんとにきれいね。ありがとうございます。」
……………
打ち止め「わー、いーなぁあの子。…ねーねー、ヨミカワ。ミサカ達も退院したら
あの子みたいにきれいなお花もらえるかなぁ?、ってミサカはミサカは
ちょっぴり期待してみたり!」
黄泉川「きっと、病院で最後までいい子にしてたらもらえるじゃん?なあ?」
一方通行「…………けっ」
一方通行「くっだらねェ」
それから、しばらく時がたち…
ある日のネットワーク上の会話履歴
(コメント欄)
(一方さんが入室してきました)
検体番号16000:あ、一方さん、久しぶりですね、とミサカはしばらくぶりの
来客にあいさつします。
検体番号12345:>>一方 最近しばらく来なかったのでどうしたのかと心配して
たのですよ、とミサカは他のミサカたちの心中を代弁します。
一方:渡すプレゼントの品は決まったのか?
検体番号10032:>>一方 いえ、既にいくつか候補はでていますが、まだはっき
りとは…と、ミサカは現在の状況を説明します。
一方:そうか。
検体番号10032:なにか、いい案が思い浮かびましたか?
一方:花はどうだ?
検体番号10032:花?
一方:…俺もよく知らないンだが。花っていうのは、昔から人にプレゼントする代表格み
たいなものじゃあないのか?
検体番号16000:>>一方 なるほど、花、とは思いつきませんでした、それは
グットアイデアですね、とミサカは一方さんのアイデアに惜し
みない賞賛をおくります。
検体番号14444:そうですね。私も一方さんの意見が気に入りました、とミサ
カも一方さんの意見に賛同します。>>検体番号10032はどうですか?
検体番号10032:>>一方 しかし、一概に花と言っても様々な種類の花がありますが、
一体どのような花をプレゼントしたらよいのでしょう、とミサカは
素朴な疑問をなげかけます。
一方:花の種類…?
検体番号10032:>>一方 はい。それに花にはそれぞれ花言葉というものがあ
り個々の花が持つ意味が違っているという話を聞いたことが
あります、とミサカは説明します。なんの花をプレゼントする
かよく吟味する必要がある、とミサカは推測します。
一方:ああ、もうめンどくせえな。そんなもの、その辺に生えている花で十分
だろうが。
一方:細かいことはいいんだよ。
一方:どんな花だろうと、用は、相手に対する想いがこもっていればいいんだろ?
一方:よく分っかんねえけど。
検体番号10032:……………そうですか。あなたがそう言うのでしたら、とミサ
カは先ほどの自分の意見を訂正します。
検体番号10032:なるほど、重要なのは想いなのですね。
と、ミサカは一方さんから一つ重要なことを学びました。
検体番号10032:一方さん、貴重な意見をどうもありがとうございます、
とミサカは感謝の言葉を述べてみます。
(一方さんが退出しました)
それから数日がたち…
とある病室
一方通行「………」
打ち止め「ねえねえ、最近あんまりトイレに行かないねってミサカはミサカは
あなたに世間話をふってみる。」
一方通行「はあ?なーに言ってやがんだ、お前?」
打ち止め「前は、それこそ毎日のようにトイレに行ったきり全然戻ってこなか
ったのに、ってミサカはミサカはつい数日前のことを振り返ってみたり…」
一方通行「なんのことだそりゃ、知らねーな」
打ち止め「えー、つまんなーい」
一方通行「はァ?…それで、なんでお前がつまらねえンだ?ああ?」
打ち止め「え?…あ、いや…えへへ…何でもないってミサカはミサカは」
ガチャ(ドアの開く音)
黄泉川「おっす、元気にしてるか、お前等?」
打ち止め「あ、ヨミカワ!!お仕事ご苦労様、ってミサカはミサカはねぎらい
の言葉をかけてみたり!!」
一方通行「なンだ、またてめえか」
黄泉川「なんだとは失礼じゃん?…それに、今日は折角お前等にプレゼントを
もってきてやったのに」
一方通行「…プレゼントだと?」
黄泉川「ほら、これだよ」
打ち止め「わあ!きれいなお花!!この間、退院した女の子がもらってたお花
みたい!それがプレゼントなの!?ってミサカはミサカはヨミカワ
に確認してみたり!」
黄泉川「ああ、病院の近くの花屋で買ってきたんだ。…ほらこの病室、殺風景
じゃん?だから、花くらい飾ったほうが見栄えがよくなると思って」
一方通行「けっ、ンなもンいらねーよ」
黄泉川「ああ?なんだよ、人が折角買ってきたのにその言い方はねーじゃん?
…それに、お前、花好きなんじゃねーのか?」
一方通行「はああ?なンでそうなるンだよ?」
黄泉川「だって、こないだ、退院する女の子がもらってた花をうらやましそうに
見てたじゃん?」
一方通行「はっ!!なーに言ってやがるくっだら…」
黄泉川「前に悩んでたプレゼントも結局、花にしたみたいだし」
一方通行「…………待て…お……お、お前な、なにいってやがンだ…??」
黄泉川「いやあ、お前の口から花なんて言葉がでるなんて、にわかに信じがた
いけど、なかなかいいチョイスじゃん?お前もなかなか…」
一方通行「な、な、なあンでてめえがそンな話知ってやがンだっァァァァあ!?
答えろォォォォォ!!!!!!」
打ち止め「あ、ヨミカワ、しーーーーっ!ってミサカはミサカは前に口止めし
たはずなのに…
…って、ひいいい!!!!」
一方通行「て、て、て、てめえの仕業か、糞ガキィィィ…!!!なンでお前が
その話を知ってんだ…?きっちり説明しやがれ……さもねえと…」ビキッビキッ!!
打ち止め「あーーーー、分かった分かったから!説明するから、怒らないで!!!」
打ち止め「……じ、実はミサカがあなたに教えたあのサイトは、ホント言うと、
ミサカネットワークでも何でもないんだよ、ってミサカはミサカは
身の危険を感じてタネあかししてみたり!!」
一方通行「………………は、はあああああ!!!!!??」
打ち止め「あ、あのサイトはホントにただのネット上のチャットであって…そ
の、本当のミサカネットワークっていうのは別にあるんだよ!って
ミサカはミサカは恐る恐る説明を続けてみる!」
一方通行「…待て…」
打ち止め「ちなみにチャットのサイトの管理者は、最近ネットにはまってる検
体番号12444にやってもらってて…」
一方通行「待てっ、つってンだろがああああ!!!じゃあ、あの会話は全部、
ホントのミサカネットワーク上で筒抜けだったてのかあ!!!?
て、いうか、何で、てめえらはネットワーク上でつながってるくせ
にチャットなんかくだらねえことして、会話してやがンだァ!?
意味ねえだろうがよォォォォ!!!!」
打ち止め「え、えっと、み、ミサカネットワーク上での情報交換は、会話とい
うにはとっても味気ないから…け、けど、かといって、なかなか固
体どうしが直接会って話す機会もなかなかないし…
…せめてチャットでお話するのは、どうかなってみんなで相談して
……っていだだだだだだ…!!ほ、ほっぺたをつねらないでえええ!!
ってミサカはミサカは…イタイイタイ!!」
一方通行「こ、こ、このクソガキ…!!!!!!」
黄泉川「こ、こら、子供を虐待するのはそれくらいにするじゃん!?」
一方通行「…だが、待て…俺が、一番最初にあのサイトにつなげた時、
コメント欄の中にお前の名前があったじゃねえか…
だが、あの時、お前はノートパソコンをいじってる様子はな
かったのになんでお前の名前が…」
打ち止め「実は、あの時のコメント欄の会話は、リアルタイムでしてた会話
じゃなくて、数日前の履歴を見せたんだよねってミサカはミサカ
は説明する。
…いやあ、だって、そうでもしないとあなたを騙せないんじゃな
いかって」
一方通行「騙す…だとォ!?」
打ち止め「いやあ…でも普段聡明なあなたがここまで、信じちゃうなんて、意
外に抜けてるアクセラレータってちょっぴりかわいい☆…ってミサ
カはミサカ…ってイタイイタイイタイ、こめかみをぐりぐりってし
ないで~~~!!!!」
一方通行「な・ん・で、てめえらが俺を騙すようなマネすンだよォォォ!!!!」
黄泉川「おいおい、だからやめろって…」
打ち止め「そ、それは、他のミサカたちがあなたとお話したいって言ってきた
から…あいたたたた…」
一方通行「はああ?何いってやがる?」
打ち止め「ミサカが今、あなたと一緒に暮らしてることは、当然の他の個体も
ネットワークを通じて知っている。それに、あなたが8月31日にミ
サカ達を命がけで助けてくれたことも。
そんなあなたにミサカ達は感謝してる。それで、もっと仲良くなり
たいとも…」
一方通行「はああ!?俺と、仲良くだァ?はっ!!くっだらねえ!なーに言ってやがンだ!?」
打ち止め「けど、あなたが、元々ミサカネットワーク上で記憶を共有している
ミサカ達とチャットでお話なんて、馬鹿馬鹿しくてやらないかも、
って思ったから、悪いと思いつつ、ちょっとだけ、あなたを騙そっ
かなって…
あ、もう、グリグリしないでよ?ってミサカはミサカはあなたを
警戒してみたり!」
一方通行「………………」
打ち止め「ちなみに、あなたに最初に渡した小型のノートパソコンは、ミサカ
達全員から、あなたへの感謝の想いを込めたプレゼントなんだよ、
ってミサカはミサカは補足説明!」
一方通行「……けっ」
黄泉川「まあ、なんだかよくわかんないけど、良かったじゃん?お前、沢山の
人に感謝されてたんだな!」
一方通行「へっ、うるせーよ。
……ン?まて、じゃあ、本当のミサカネットワークで記憶を共有して
いたってことは…
…おい、クソガキてめえ…まさか…チャットの細かい会話も全部記憶
してンじゃ…」
打ち止め「『花はどうだ?』キリッ!!『どんな花だろうと、想いがこもって
いればいいんだろ。』キリッ!!!
…いやーーーあなたがまさかあんなセリフをいうなんて、ミサカは
ミサカはちょっぴり感動☆」
一方通行「て、て、てンめええええええエーーーーーーーーー!!!!!!!!!」
ブチブチブチィィ!!!
黄泉川「ちょ、ぼ、暴力はもうやめるじゃん!!!!!」
一方通行「は、はなせェェェ、ヨミカワァァァ!!こ、このガキぶっ殺してやる!!!!」
打ち止め「『もし、検体番号20001がログインしてきても、俺の存在は内緒にしといてくれ
ねえか?理由は聞かないでくれ。』キリィ!!」
一方通行「クソガキィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!
ころ…殺す!!ぶっ殺してやらああああああああああ!!!!!」
黄泉川「おい!!ちょっと!!!病室では静かにしろって!!!!!」
一方通行「もう二度とあンな糞チャットやるかああああああ!!!!!!!!」
学園都市 郊外
美琴「ちょ、ちょっと!!待てっていってるでしょ、アンタ!?」
上条「なんだよ、御坂。だから、今から上条さんは、晩御飯の食材を買いに行
かなきゃいけないって、さっきから言ってるだろ?」
美琴「だ、だから今、私が、一緒に夜、食事とかどーよ、って言ってるでしょ?
い、いや、か、勘違いしないでよ!ただ、私は夜、とてつもなーーーく
暇だから仕方なくアンタを…」
上条「あのなあ、御坂。俺はお前と違って、外食なんかするほど、お金に余裕
がねーんだよ!行くなら、白井とかと行けばいいだろ?そもそも、お前
の寮って門限厳しいんじゃなかったっけ?夜、出歩くとかできんのかあ?」
美琴「な、なによ!!この私が、折角、誘ってやってんのに断ろっていうの!?
……ってあれ?アンタは…?」
御坂妹「御機嫌よう、お二方。…とミサカはお二人に懇切丁寧にあいさつをします」
上条「あれ、御坂妹じゃねーか。久しぶりだな!」
美琴「どうしたのよ、アンタ、何か用?」
御坂妹「今日はお二人にミサカ達を代表してプレゼントを渡しにきました、
とミサカは説明します。」
美琴・上条「プレゼント?」
御坂妹「これを…」
美琴「あああ!!こ、これはゲコ太!ゲコ太のストラップじゃない!あ、アン
タなんで私がゲコ太好きだって知ってたのよ…!!?」
御坂妹「お姉さまがとてつもなく幼稚な趣味趣向の持ち主であることは、ミサ
カ達の常識になっていますから、とミサカはお姉さまの異常な喜びよ
うに嘆息します。」
美琴「な、な、なんですってえええ!!!??」
御坂妹「あなたには、これを」
上条「こ、これはスーパーの特売品のたまごパック×3!!こ、こんな貴重なモ
ノくれるなんて……あ、ありがとな!!他のミサカ達にも御礼を言っと
いてくれ!!」
御坂妹「分かりました、他のミサカ達も喜ぶと思います…とミサカはプレゼン
トを喜んでいるお二人を見て思わず安堵します。
……それと、もうひとつ。…これをお二人に。」
上条「な、なんだこれ…花?」
美琴「こ、これを1輪ずつ私達に?」
御坂妹「はい。」
上条「これ、なんていう花なんだ?」
御坂妹「さあ?その辺に生えていた花を取ってきただけですから、
よく分かりません、とミサカは説明します」
上条「はあ…そうなんだ…」
御坂妹「しかし、この花にも、お二人に対しての想いがこめられている、とミサカは
考えます。」
上条「そ、そうなんだ…?」
※バイバイさるさんになってました。連投を気をつけて再開します。
美琴「けど、まあ、結構キレイな花よね」
上条「この花もお前等からのプレゼントか?」
御坂妹「いえ、これは……ある人からのプレゼント……」
美琴「ある人?」
御坂妹「……なのかもしれません、とミサカは曖昧な表現をしてみます」
美琴・上条「はあ???」
……………
ある日のネットワーク上の会話履歴
(コメント欄)
検体番号16000:最近「あの人」ここにいらっしゃいませんね、とミサカは残念
そうにつぶやきます。
検体番号13254:そうですね、折角仲良くなったのに、とミサカは落胆の色を隠
せません。
検体番号19001:やっぱり、騙したことを怒っているのでしょうか、とミサカは
不安になります。
検体番号12000:もしそうなら、ヘマをしたあのガキ…いや、上位固体には責任
をとってもらわないといけませんね…とミサカは責任を上位固
体に押し付けます。
検体番号13222:あれ、だれかログインしてくるみたいですよ?
(検体番号10032が入室してきました)
検体番号10032:皆さん、こんにちは…とミサカは他のミサカ達にあいさつをします
検体番号12000:>>検体番号10032 こんにちは。…そういえば、この間のプレゼント、
喜んでもらえましたか?、とミサカは来た早々質問をしてみます。
検体番号10032:>>検体番号12000 ええ、ばっちりでした、とミサカは回答します。
検体番号10032:…ところで、一方さんは今日もいらっしゃいませんか、とミ
サカはたずねてみます。
検体番号13222:>>検体番号10032 ええ、残念ながら、とミサカは落胆しつつ
質問に答えます。
検体番号10032:そうですか…
検体番号10037:けど、そのうちひょっこりまた顔を出すかもしれませんよ、
とミサカは他のミサカよりも楽観視してみます。
検体番号16000:それもそうですね、とミサカも検体番号10037の意見に賛同
します。また、あのぶっきらぼうな口調でミサカ達の前にあら
われるかも、とミサカは考えます。
検体番号12000:そうだ、次に一方さんが来たときにどんなお話をするか決め
ておくのが良いかもしれませんね、とミサカは提案します。
検体番号10037:それはいいアイデアですね、とミサカは検体番号12000号の意見
を賞賛します。まだ、お話したいことが山のようにありますから。
検体番号10032:そうですね、けど、まずはプレゼントを喜んでもらえた話を
しなければ、…とミサカは皆に提案します。
検体番号10037:ですね。きっと一方さん、喜びますよ、とミサカは推測して
みます。
検体番号10333:あ、また、だれかログインしてくるみたいですよ?
(一方さんが入室してきました)
おしまい