?????
クローディア「着いたわね。」
クーン「ここがマルディアス?」
ゲラハ「ああ。ここが私とクローディアさんが住んでいる世界だ。」
クーン「早くあのミニオンってヤツらを追わなきゃ!」
クィーン「それにしても・・・」
ようせい「何か、すごい高い所に着きましたわね。」
クローディア「そういえば・・・ここはどこ?スカーブ山かしら。」
ゲラハ「しかし、見慣れない場所ですね。」
クローディア「あんな所に橋なんてあったかしら?」
ゲラハ「変ですね・・・スカーブ山に吊り橋があった覚えはないのですが・・・」
クィーン「どこか別の場所に着いたんじゃないの?とにかくここを出ればわかるわ。」
ゲラハ「それもそうですね。とにかくここから出ましょう。」
吊り橋
クローディア「ねえ、ここ渡らなきゃダメ?」
ゲラハ「ここがどこかわからない以上、今はここを降りることが先決です。早く渡りましょう。」
ミシッ ミシッ
クーン「わ~すごい高さだな~」
クィーン「何か・・・すごくヤバそうな吊り橋ね。」
ようせい「落ちないように慎重に渡りましょう。」
クローディア「あなたは飛んでるからいいわね。」
橋を渡った瞬間・・・
フリーローダーA,B,C,D,E「」
モンスターが襲ってきた!
クィーン「何、このキノコ!?」
クローディア「(マルディアスにこんなモンスターいたかしら・・・?)」
ゲラハ「くそ!こんな時に・・・」
クローディア「私に任せて。」
【アローレイン】
フリーローダーA,B,C,D,E「」1
ゲラハ「ク、クローディアさん!今ここでそんな技を使ったら!」
クローディア「あ」
バキバキィ!
ゲラハ「橋が壊れてしまいます!」
クィーン「わー!バカァ!」
モンスターとの戦いで橋は壊れてしまった
クィーン「もう!」ブーン!
ようせい「早く崖に!」
ゲラハ「うおっ!」ガシッ!
クローディア「ッ!」ガシッ!
クーン「わあー!!」
ゲラハ「い、いかん!」
クローディア「クーン!」バッ
クィーン「ちょ、ちょっとあんたまで!?」
ゲラハ「クローディアさん!」
ようせい「2人とも落ちちゃった・・・」
クィーン「何考えてるのよ、あのバカ!いくら犬っ子を助けるためだからってあんな高さから飛び降りるなんて!」
谷のふち
ようせい「何とか渡れましたけど・・・」
ゲラハ「クィーン!早く2人を助けに!」
クィーン「そ、そうしたいけど・・・」
アンデッド、アンデッド、鳥、鳥、獣、獣、獣人、獣人、獣人、植物
クィーン「まずはこいつらをどうにかしなくちゃ・・・」
ゲラハ「くっ!」
一方その頃・・・
谷底
クーン「クローディア、クローディア!」
クローディア「ん・・・」
クーン「クローディア、大丈夫?」
クローディア「クーン、あなたの方こそケガはないの?」
クーン「平気!だってこの子がいてくれたおかげだもん。」
スライム「」
クローディア「あ、あんたまだいたの・・・?」
クローディア「(何か、このスライムに借りばっかり作ってるような・・・)」
クーン「でも、すごいやクローディア。落ちてるボクを受け止めながら着地したんだから。」
クローディア「そ、そうだったの?(助けるのに夢中で気づかなかった・・・)」
クーン「モンスターが多いね、ここ。」
クローディア「ここを登っていけば何とか行けそうだわ。」
クーン「大丈夫かな?」
クローディア「クーン、私の背中に掴まってなさい。」
クーン「え、いいの?」
クローディア「いいのよ。私が掴まってほしいだけだから・・・」
クーン「?」
クローディア「いえ、何でもないわ。いい?離れないでね。」
クーン「うん!」
【クライミング】 1ジュエルゲット!
谷の亀裂
クローディア「さぁ、早くゲラハ達の所へ合流しましょう。」
クーン「ゲラハ達、無事かな?」
クローディア「大丈夫。みんな簡単にやられるような人じゃないわ。」
クーン「早く行こうよ!」ダッ
クローディア「クーン、走ったら危ないわよ。」
ドスン!
落石!!
クーン「わあ!」
クローディア「そ、そんな・・・」
クローディア「ク、クーン!!」
クローディア「!」
黒服の壮年「大丈夫かね?少年。」
クーン「ありがとう、オジサン!」
黒服の壮年「危ないとこだったな、気をつけないと岩に潰されてしまうぞ。」
クローディア「あなたは・・・?」
黒服の壮年「君らと同じ旅の者さ。だが、年のせいか足を踏み外して落ちてしまってな。このザマさ。」
クローディア「それにしては今の身のこなし、とても年をとっていた人間の動きじゃないわね。」
黒服の壮年「フフフ、若いのに中々の鋭いな。ところで、君らはこんな所に何しに来たのかな?」
クローディア「見ての通り、谷の上から落ちたの。上には仲間がまだ残っていて、何とか上まで登ろうとしてるんだけど・・・」
黒服の壮年「ほお、よくあの谷底に落ちて無事でいられたな。」
クローディア「ねえ、変なことを聞くけど・・・」
黒服の壮年「何かね?」
クローディア「ここはマルディアスのどこなの?」
黒服の壮年「!」
黒服の壮年「マル・・・ディアス?何かね、それは?ここは『剣難峡』、多くの旅人が命を落としていった場所だ。」
クローディア「ここはマルディアスじゃないの・・・?」
黒服の壮年「おかしなことを聞く娘だな。」
クローディア「(やっぱりあんなタコなんかに修理させるのが間違ってたわ・・・)」ブツブツ
黒服の壮年「?」
黒服の壮年「なら、早くここを抜け出したほうがいいな。私に付いて来たまえ。」
クーン「道を知ってるの?」
黒服の壮年「2度同じ目にあっているからな。道案内ぐらいは出来るさ。」
クローディア「何だか情けないわね。でも、お願いするわ。」
一方、そのころ谷の上では・・・
ゲラハ「ふぅ・・・」
クィーン「何とか全部片付いたわね。」
ようせい「数が多いから大変でしたわ。」
声「わ、どうしたんですか、この有様は?」
クィーン「え?」
ゲラハ「君は?」
アーミック「あ、どうもー僕チャパ族のアーミックといいます。」
クィーン「チャパ族?マルディアスにいる種族?」
ゲラハ「チャパ族・・・はて、聞いたことのない種族だな・・・」
ゲラハ「私はゲラハ。ゲッコ族の戦士です。」
アーミック「ゲッコ族?トカゲの種族なんてはじめて見ました~」
ゲラハ「アーミックさん、我々は今、谷底に落ちた仲間を助ける方法を探しているのです。」
ゲラハ「見ず知らずの者に頼むのはぶしつけですが、救出にご協力していただけませんか?」
アーミック「仲間が落ちたんですか?わかりました。僕で良ければお手伝いします。」
アーミックがパーティメンバーになった!
クィーン「クローディアが見たら泣いて喜ぶわね。」
アーミック「?」
ゲラハ「ようせい、君は谷底へ行ってクローディアさん達の生死を確かめにきてくれ。」
ようせい「わかりました!」
ゲラハ「あとはロープのような物があれば・・・」
クィーン「それを探すしかなさそうね。」
アーミック「あ、それなら僕いいもの知ってますよ。」
ゲラハ「本当ですか!案内してください!」
一方、そのころ谷底では・・・
剣難峡 谷底
黒服の壮年「フン!」
【払い抜け】
ラムビースト「ぐぎゃあ!」1
クーン「わー!オジサン強いんだね!」
黒服の壮年「ふっ、それほどでもないさ。」
クローディア「(本当に、何者なのかしら?)」
ようせい「あっ、クローディアさん!クーン!」
クーン「ようせいさんだ!」
クローディア「良かった。ゲラハ達は無事なの?」
ようせい「ええ、今ロープか何か登れるものを探してますので、大丈夫ですわ。」
ようせい「あれ、その方は・・・?」
クーン「僕達と同じ迷子のオジサンなんだ!とっても強いんだよ!」
黒服の壮年「可愛らしい妖精さんだな。」
ようせい「じゃあ、私はゲラハさん達に伝えに行きますね!ロープが見つかったらすぐに伝えてきます!」
黒服の壮年「驚いたな。妖精がこの世界にいるとは・・・」
クーン「うん!僕たちの仲間なんだ!」
黒服の壮年「仲間?」
クローディア「他にもトカゲやアリの女王がいるわ。信じてはくれないだろうけど。」
黒服の壮年「ずいぶんと変わったメンバーなのだな。その犬みたいな坊やといい・・・」
しばらくして・・・
クローディア「来たわね。」
ようせい「クローディアさん!今ゲラハさん達がロープになる物を見つけました!」
ようせい「こっちです。ついて来てください!」
剣難峡 頂上部
クローディア「これは・・・ツタ?」
ようせい「ええ、アーミックという方が見つけてくれましたの。」
クローディア「アーミック?」
ようせい「はい。チャパ族と呼ばれる方でここの地理にとても詳しい方なんです。」
黒服の壮年「ほお、チャパ族か・・・」
クローディア「破れないかしら・・・」
クーン「ねえねえ、早く登ろうよ!」
ようせい「ゲラハさん達が待っていますわ。早く登りましょう。」
剣難峡 谷のふち
ゲラハ「クローディアさん!クーン!」
クィーン「良かったわ。」
アーミック「これで安心ですね~」
ゲラハ「クローディアさん、ご無事で!」
クローディア「ふぅ・・・」
クーン「ドキドキしちゃった!」
黒服の壮年「中々楽しませてもらったよ。」
ゲラハ「その方が・・・」
クーン「僕たちの命の恩人だよ!とっても強いんだよ!」
クィーン「ずいぶんと薄汚れたオッサンね。」
黒服の壮年「君らの仲間を助けたのにひどい言い草だな。」
ゲラハ「無礼をお許しください。仲間を助けていただいて何とお礼を申せばよいか・・・」
黒服の壮年「礼には及ばんさ。さて、私はこれで失礼しよう。」
クーン「え、もう行っちゃうの?」
黒服の壮年「ふふふ、私は先を急いでいるのでな。すまないが君らとはここでお別れさ。」ナデナデ
クーン「なーんだ。」
クローディア「待って、そういえばまだ名前を聞いてなかったわね。」
イスカンダール「イスカンダール。私の名はイスカンダールだ。」
クローディア「イスカンダール・・・」
イスカンダール「またどこかで会うこともあろうさ。」
クーン「またね、イスカンダールさん!」
イスカンダール「(マルディアスの人間がここに・・・それに、あの子どもが着けていた指輪・・・)」
アーミック「ハ~、あの人もイスカンダールって言うんですね。」
ようせい「どういうことですか?」
アーミック「イスカンダールは1000年前に世界を救った英雄で、今は色んな人達が自分の子供に名前をつけるほど尊敬されているんですよ。」
クーン「へ~あのおじさん以外にも英雄がいっぱいいるんだ~」
ゲラハ「さあ、こうしてはいられません。早く次の街がある所へ向かいましょう。」
クローディア「・・・・・・」ジー
アーミック「な、何ですか?」
クローディア「可愛い・・・」
アーミック「え?」
クローディア「可愛い~マルディアスじゃなかったから、不安だったけどこんな可愛い亜人がいるなんて・・・」ギュー
アーミック「あ、あの~」
ゲラハ「えっ、今のどういう意味ですか?」
クローディア「可愛い亜人がいて良かったってこと・・・」
ゲラハ「違います。さっきのマルディアスじゃないって・・・」
クィーン「どういう意味?」
アーミック「あの~さっきからマルディアスて言ってますが、それ、何ですか?」
ゲラハ「・・・・・・」
クィーン「ああ~!!あの糞ダコ~!あんなタコなんかに修理させる方がどうかしてたのよ!」
ようせい「まあまあ」
アーミック「?????」
クーン「よくわからないけど、何だか違う所に来ちゃったみたい。僕、クーン。よろしくねアーミック。」
アーミック「ハ~、こちらこそ。」
クローディア「(このままでいいかもしれないわね・・・)」
ゲラハ「嘆いていても仕方ありません。次へ急ぎましょう。」
アーミック「それだったら、この先に港町があるんでそこへ案内しますよ。」
クーン「わ~また海が見れるんだね!」
クィーン「ったく、もう。」ブツブツ
ようせい「クローディアさん、行きましょう。」
クローディア「ええ、ちょっと待ってて・・・」ガラッ
クローディア「!」
白骨死体「」
クローディア「死体・・・?何かしら・・・手につけてるものは。」
クローディア「小手のようだけど・・・良い値売れそうね。」
クローディア「ちょっと付けてみようかしら・・・」ガチャガチャ
クローディア「中々良い形ね。弓を射つのに邪魔にならなくていいわ。」
クーン「クローディア、どうしたの?みんな行っちゃうよ。」
クローディア「クーン、見て。面白いものを見つけたわ。」
クーン「わー、何それ?綺麗な小手だね!」
クローディア「ええ、そこの死体が着けていた物だけどお金になりそうだから拾ったの。」
クィーン「死体から取ったの?気持ち悪・・・」
クーン「ねえ、クローディア!僕にもそれ貸して!」
クローディア「いいわよ。今外すから、ちょっと、待って・・・て・・・」クラクラ・・・
クローディア「」パタッ
ゲラハ「クローディアさん!?」
アーミック「どうしたんですか?」
クーン「クローディア、どうしたの?」
?????
クローディア「ここは、どこ?」
クローディア「ゲラハやクーン達はどこに行ったの?」
クローディア「!」
【シュリケン】
シュタタタタタ!
クローディア「誰!?」
スコルピオ「・・・・・・」シャキン シャキン
クローディア「コイツは・・・?」
【クロスブレイク】
クローディア「何をするの!?」ミス
スコルピオ「・・・・・・」
クローディア「(まさかこの小手が・・・?)」
【シュリケン】
クローディア「くっ!」
【影矢】
スコルピオ「!」2
クローディア「お前は何者なの?」
スコルピオ「・・・・・・」
クローディア「死んだ・・・このモンスターは一体・・・それに、どうして私はここに?」
声「クローディアサン・・・クローディア!・・・クローディア・・・」
クローディア「!」ガバッ
クーン「クローディア!」
ようせい「よかった!」
アーミック「大丈夫ですか~?」
クローディア「ここは・・・?」
クィーン「何、寝ぼけてるの?さっきいた場所でしょ。」
ゲラハ「どうしたのですか?急に気を失って倒れて・・・」
クローディア「ねえ、さっき変な所に飛ばされたこと、あなた達気づいてない?」
クーン「?」
ゲラハ「何を言ってるのですか?」
クィーン「ついにおかしくなったわね。」
クローディア「(みんな知らないの?)」
クローディア「(やっぱりこれが・・・)」
クローディア「ン・・・ン!」ガチャガチャ
ゲラハ「クローディアさん?」
クローディア「は、外れない・・・」
クィーン「死体から取るからよ。祟られたんじゃないの?」
クローディア「ゲラハ、斧を貸して。」
ゲラハ「えっ、一体何を?」
クローディア「ン!」ガキン!
ゲラハ「あ、危ない!」
クィーン「何してんのよ!?」
クローディア「き、傷が一つもついてない・・・」
クローディア「ゲラハ、ちょっと耳を貸して・・・」
ゲラハ「?」
ゴニョゴニョ
ゲラハ「な、何ですって!?」
アーミック「どうしたんですか?」
ゲラハ「実は・・・」
ゲラハは全員に小手のことを話した
ゲラハ「何を言っているかわからないと思いますが、どうやらこの小手は呪われているだけでなく・・・」
ゲラハ「仕組みはわかりませんが、突然何者かと戦わせるという仕掛けまであるそうです。」
クィーン「な、何なのよ!それ!?」
クーン「じゃあ、その小手は死ぬまで外せないの?」
ゲラハ「現時点ではおそらく・・・」
クローディア「・・・・・・」
ゲラハ「と、とにかく!早くその港町に行って、情報を集めましょう!この小手について何か知っている人がいるかもしれません!」
ゲラハ「さあ、アーミックさん!案内をお願いします!」
アーミック「ハ~」
クーン「クローディア、大丈夫?」
クローディア「平気、平気よ。クーン。」
ようせい「(目が据わっている・・・)」
街道
アーミック「この先を歩けば港町ですよー」
クーン「ねえ、アーミックって1人で旅をしてるけど、どこか行く所でもあるの?」
アーミック「僕、村長にある人物の案内を命じられたんです。でも、途中で道に迷ってここまで来ちゃいました。」
ゲラハ「ある人物?」
アーミック「よくわかりませんけど、王子様みたいなんです。」
クローディア「王子・・・」
クィーン「こんな子ども1人に道案内させるなんて随分といいかげんな村ね。」
アーミック「それと村長がこれを持っていけと言われたんです。」
ようせい「わ~きれーい、何の玉ですか?」
アーミック「僕にもよくわかりません。この玉が何かを示すみたいなんですが・・・」
アーミック「おや?何か揉めてるようですね。」
運び屋の青年「これを明日中までには運ばなきゃいけねえんだよ!通行料なんか取ったら赤字になっちまう!」
守護騎士A「ゴチャゴチャ言うな!払わないなら通さないだけだ!」
運び屋の青年「そんなもの誰が払うかよ!」
ゲラハ「何を揉めているのですか?」
守護騎士B「何だ、このトカゲは?まあいい、お前達もここを通りたければ通行料を払ってもらおうか。」
クローディア「あなた達、山賊?それにしては随分と身なりがいいけど・・・」
守護騎士A「なにおー!?ゆるさん!」
守護騎士B「おいよせ。この海岸街道は我々守護騎士団が警護している。その警護費用だ。」
クィーン「ただ突っ立ていてるだけで警備してるならカカシを雇った方がマシね。」
守護騎士A「貴様・・・この場で切り伏せてもいいんだぞ?だが、今通行料を払えば許してやろう。さあ、出すんだ!」
クーン「やだよーだ!人からお金を巻き上げるなんて、おじさん達悪い人だね!」
守護騎士A「何だとこのガキー!」
【キック】
守護騎士A「ホギッ」
クローディア「クーンに乱暴しないで。」
クィーン「まーた始まった。」
守護騎士B「な、な!?」
運び屋の青年「ふえ~」
守護騎士A「はがが・・・」
守護騎士B「き、貴様・・・こんなことをしてタダで済むと思っているのか!?我々騎士団を敵に回すことになるぞ!」
クローディア「だから?街を守る騎士様がこれじゃ、街は壊滅ね。」
ゲラハ「あなた方のような山賊まがいに騎士を名乗る資格はない。ケガをしたくなければ去れ。」
守護騎士B「く、くそー!覚えてろよ!」
運び屋の青年「へへ、ありがとうな!おかげでいいもん見せてもらったぜ!」
ゲラハ「礼には及びません。我々もここを通りたかっただけですから。」
運び屋の青年「けど、すげえやそこの姉ちゃん、鎧を着た騎士を蹴り飛ばすなんてさ!30メートルぐらい吹っ飛んでたぜ!」
クーン「お兄ちゃんのその荷物は誰かに届けるの?」
運び屋の青年「ああ、これか?そっ、俺達『運び屋』は依頼人から頼まれた荷物を届ける仕事をしてんだ!」
ようせい「運び屋・・・」
運び屋の青年「おっと、こうしちゃいられねえ!早く、荷物を届けなきゃ!」
ヴェント「とにかくホント助かったよ!俺、ヴェントって言うんだ。またどこかで会ったらよろしくな!」
ようせい「大丈夫でしょうか、1人で・・・」
クィーン「人間って本当、金に意地汚いわね。どこの誰かさんみたいに。」
ゲラハ「この世界の騎士はひどく堕落していますね・・・」
クローディア「騎士団領の騎士たちだってここまで酷くなかったわ。」
ようせい「金、金・・・騎士として恥ずかしくないのかしら・・・」
アーミック「何も起きなければいいですけど~」
ガデイラ
ようせい「綺麗な街ですね。」
アーミック「こんな綺麗な港町なら美味しい魚がいっぱい食べれそうですね~」
クーン「そういえばお腹空いたな~ねえ、早くどこかでご飯食べようよ!」
クローディア「クーンったら食いしんぼ――」
クローディア「う」パタッ
ゲラハ「ク、クローディアさん!?」
クィーン「ちょ、ちょっとこんな街中で倒れないでよ!」
?????
クローディア「ま、またここ!?」
カリカンザーロス「ブヒ、ブヒヒ・・・」
クローディア「次の対戦相手は豚?いいわ、こうなったら何がなんだろうとやるまでだわ。」
カリカンザーロス「ブヒー!」
【マッスルショルダー】
ドスドスドス!
ガデイラ
住民A「ん?何だ、人が倒れてるのか。」
住民B「若い女だぞ。大丈夫なのかな?」
住民C「なあに?トカゲ男やチャパ族までいるわよ。」
クーン「ねえ、クローディア、起きてよー」
クローディア「」
アーミック「また呪いですかー?」
住民D「まだ若いのに、病気かしら?」
住民E「可哀想に、お金を恵んであげよう。」チャリン
ゲラハ「とにかく、早く宿屋かどこかに連れて行きましょう!」
クローディア「ハッ!」
【正拳フルキック】※連携です
カリカンザーロス「ブヒィ!?」1
クローディア「どうしたの?逃げるなら今のうちよ。」
カリカンザーロス「ブヒー!!」
ピロン!
クローディア「たー!」
【かわづ掛け】
ドゴン!
カリカンザーロス「ブヒィ・・・」2
クローディア「大した相手じゃなかったわね・・・」
ガデイラ 冒険の宿シーホーク
クローディア「ん・・・」
クーン「あっ、気がついた!」
クローディア「ここは・・・?」
クィーン「ここは?じゃないわよ。いきなり街中で倒れちゃって、おかげいい恥さらしよ。」
ゲラハ「やはり、その小手の呪いですか?」
クローディア「ええ。また、よくわからない空間に放り出されてモンスターと戦わされたわ。」
ゲラハ「一体この小手は誰が何の目的で作り出したのか・・・」
守護騎士A「あっ、いました、こいつらです!」
守護騎士B「こいつらが我々騎士団に逆らった連中です!」
若い騎士「あなた方か?私の部下と揉めたというのは?」
クローディア「そうだけど・・・あなたは?」
ソード「私はソード。ソード・バーガンディ。ここガデイラ守護騎士の警備隊長を務めている者です。」
クローディア「まさか仕返しに来たの?」
ソード「いえ、部下の所業に対してお許しをいただきに来たのです。」
守護騎士A「ソ、ソード様!?」
ソード「彼らにこの街の警護を命じたのは私です。しかし騎士としてあるまじき行為を行わせたのは私の管理不足によるものだ。」
ソード「このような事態を招いてしまったのは、指揮官である私の責任。お許し願いたい。」
守護騎士B「ソード様!このような下賤な者どもに頭を下げることなど!」
ゲラハ「どうか頭をお上げください。トラブルを起こしたのは我々の方に原因があります。」
クィーン「まあ、トラブルの元凶はここにいるんだけどね。」ジー
クローディア「な、何?」
ソード「失礼ながら・・・そこの貴婦人が付けられているガントレット・・・」
ゲラハ「これに何かご存知があるのですか?」
ソード「いえ、ただ私の兄がこれと同じような物を身に着けていたことに心当たりがあって・・・」
クローディア「兄?」
ソード「兄は私と同じ騎士だったのですが、数日前に騎士を辞め、旅に出られました。」
アーミック「そのお兄さんがどこに行ったのか知らないのですか?」
ソード「申し訳ないが・・・私も職務の方に忙しい身でありましたので、兄へ挨拶する余裕がなかったのです。」
ソード「それがどのようなものかは存じませんが、それがもし『黄金時代』の遺物だとしたら何かわかるかもしれません。」
クローディア「黄金時代?」
ソード「はい、黄金時代というものは・・・」
ソードはクローディア達にわかりやすく説明した。
クローディア「『真人』達が築いた文明・・・」
ゲラハ「これが、その真人という古代人達が作り出した物という可能性があるのですね。」
ソード「ええ、どこにいるかまではわかりませんが、黄金時代の遺物に詳しい者や興味を持つ者がいると聞きます。」
ソード「幸いここは港町、別の街へ向かいたくば、船を利用すると良いでしょう。」
クローディア「そう、情報を教えていただいて助かりましたわ。」
ソード「では、我々は任務に戻ります。どうかお気を付けて。」
クィーン「ふーん、人間の中にもちゃんとしたのがいるのね。」
クーン「かっこいい騎士だったね!」
ゲラハ「若いながらも誠実な方で助かりました。」
クローディア「私以外にもガントレットの所有者がいたのね。」
ゲラハ「その人を探してみますか?」
クローディア「とりあえず、船に乗りましょう。早くこのガントレットを外して元の世界へ帰れる方法を探さないと。」
船内
クローディア「うえっぷ・・・」
ようせい「大丈夫ですか?」
クローディア「話しかけないで・・・ガントレットの呪いのせいでクラクラする・・・」
ゲラハ「それはただの船酔いですよ。」
クローディア「私、さっきから吐いてばかりのような気がする・・・」
男「うっぽあ」
クーン「見て見て!海って本当に綺麗で広くて大きいね!」
アーミック「わ~魚がいっぱい取れそうですね~」
クーン「ねえねえ、お腹空いたから、海に入ってお魚取ろうよ!」
クィーン「入ってみなさい。魚や蟹のエサになりたければね。」
植松伸夫「うわっ、化け物だ!」
クーン「え?食べ物?」
クィーン「違う、化け物!」
クローディア「何の騒ぎ?」バタン
赤いバンダナの女「ハッ!」
【天地二段】
クローカー「グゲェ!」1
赤いバンダナの女「物足りないね。!?」
赤いバンダナの女「アンリ、危ない!」
グール「ウガー!」
アンリ「うわ!」
【三連射】
グール「グヘ・・・」2
アンリ「弓矢?」
赤いバンダナの女「誰だい!?」
クローディア「危ないところだったわね。」
ゲラハ「(クローディアさんが人助けをするとは・・・)」
赤いバンダナの女「あんたかい?アンリを助けてくれて感謝するよ。」
ローラ「あたしはローラっていうんだ、あんたは?」
クローディア「私はクローディア」
(以下紹介省略)
ローラ「見ての通り、船内は化物だらけさ。すまないが、あんた達も手伝ってくれないかい?」
クローディア「いいわ、私達もちょうど退屈していたところだから、手伝いましょう。」
ローラ「そうかい。助かるよ。」
ローラ「アンリ、行くよ。」
アンリ「はい、ローラさん。」
ローラ、アンリがパーティメンバーになった!
ローラ「女同士、よろしくな。」
ゲラハ「似てますね、あの2人。」
クローディア「ええ、アルベルトとバーバラにね。」
ゲラハ「違います。アルベルトとシフにです。」
クローディア「シフ?全然似てないじゃない。だって角生やしてないもの。」
ゲラハ「そういう意味じゃ・・・」
ようせい「こっちに来ます!」
アンデッド、アンデッド、アンデッド、水棲生物、水棲生物、虫
スケルトン「」カタカタ
ダルハーン「グヘー」
ローラ「いっぱい来たね。」
クローディア「好都合よ。一気に片付けましょう。」
ようせい「でやあ!」ブン!
【ジャベリン】
スケルトン「!」1
ゲラハ「ぬん!」
【ハイパーハンマー】
ピー「ピッ!」1
食肉虫「キシャー!」バッ
ローラ「そんなもの!」
【ナイフガード】
アンリ「たぁ!」
【音速突き】
食肉虫「ギチギチ・・・」1
クーン「行くよ、アーミック!」
アーミック「は~い」
【空気空気投げ】
クーン「それっ!」
アーミック「えい!」
ドスン!
ダルハーン「ぐげっ!」1
ローラ「へぇ、結構やるじゃないか。」
ローラ「ここら辺は片付いたようだね。」
クローディア「あとは甲板上にいるザコたちを始末しましょう。」
船 甲板
追っ手「見つけたぞ!」
クィーン「誰?あのおっさん。」
ローラ「あたしらを追っている連中だよ。」
ゲラハ「ともかく、まともな連中ではないことは確かなようですね。」
追っ手「今日こそ、この場で始末してやる!いけっ、お前達!」
ホワイトウィンザーA,B,C「ギャース」
ペリュトン「クエー」
クィーン「(本気でやる気あるのかしら・・・)」
ホワイトウィンザー「ギャース」1
ペリュトン「クエー」1
追っ手「く、くそっ!そんな多人数で攻めてくるなんて卑怯だぞ!」
ローラ「自分から攻撃仕掛けておいて何を言ってるんだい。」
ようせい「早くやっつけましょう!」
追っ手「こうなったら、奥の手だ!」ピー!
ザッバーン!
クラブマン「カニカニカニ」
クーン「カニだー!」
クローディア「大した相手じゃないわ。この場で――」
クローディア「」バタッ
ローラ「ど、どうしたの!?」
ゲラハ「また始まったか!こんな時に!」
アンリ「また?」
ゲラハ「話は後です!今はこいつらを倒しましょう!」
?????
クローディア「ま、またガントレット?」
グリーディー「グキー」
クローディア「あら、可愛い。」
グリーディー「グキー」
クローディア「何だかやりづらい相手ね・・・」
クローディア「でもあっちにはクーンやアーミックがいるし、いっか。」スチャ
グリーディー「グ、グキー!」
クローディア ガントレットLV1 → LV2
ヴァフトーム
ローラ「お、気がついたみたいね。」
クローディア「ここは・・・」
アンリ「ヴァフトームの港です。」
クローディア「え、もう終わってたの?」
ローラ「あれだけの人数だからね、あっという間に片付いたよ。」
ローラ「しかし、どうしていきなり倒れたんだい?」
ゲラハ「それにはこういう理由が・・・」
ローラ「なるほどね。そのガントレットはそんな曰くつきな物だったのかい。」
アンリ「そんな恐ろしい物がこの世に存在するなんて・・・」
ゲラハ「何か情報はありませんか?」
ローラ「外せるかどうかわからないけど、ロングシャンクっていう場所に行ってみるといいよ。」
ローラ「そこには装備を取り扱う工房があってね、ただ、今店主が留守にしてるからいるかどうかわからないんだけど。」
ゲラハ「あなた達はこれからどうするのですか?」
ローラ「あたし達はこれから、先を急がなきゃならないんだ。」
クローディア「なら、ここでお別れね。私達はそのロングシャンクっていう場所に行ってみるわ。」
ローラ「そうかい。そのガントレット、外せるといいね。」
アンリ「頑張ってください。」
クローディア「ありがとう。」
ローラ、アンリがパーティメンバーから外れた。
アーミック「う~ん、何かを忘れてるような・・・」
クローディア「とりあえず、ここら辺で情報を集めましょう。」
ヴァフトーム イスカンダール広場
クーン「うわー、お祭りだー!」
アーミック「すごいにぎやかですね~」
クローディア「遊んでる暇はないわ。早くこれを外さないといけないんだから、私達も先を急ぐわよ。」
クーン「ねー!クローディア、お祭りに行こうよー!ねー!」グイグイ
クローディア「んー、そう言われてもねー・・・」
ようせい「クローディアさん、たまには息抜きもしましょう。ここのところ、戦いばかり続いてたのですから。」
クィーン「そうよ。それに、また呪いが来たってあんたなら平気でしょ。」
クローディア「人のことだと思って・・・」
クーン「ほら、見て!あの犬みたいな人、火を噴いてる!」
ゲラハ「元気いっぱいですね。」
風船配り「はい、どうぞ!」
女の子「ありがとー!」
クーン「あっ、風船だ!」
クーン「ボク、ちょっと風船もらってくる!」
クローディア「クーン!」
ようせい「やっぱり男の子ですわね。」
アーミック「(チエラ達、元気にしてるかなー)」
アーミック「戻ってこないですね。」
クローディア「まずいわ・・・こんな所で迷子になったら・・・」
ゲラハ「大丈夫ですよ。いくら人混みの中でも我々がいるのですから、すぐに気づきますよ。とりあえずここで待ちましょう。」
クローディア「だといいんだけど・・・」
しばらくして・・・
ようせい「やっぱり戻ってこないですわね・・・」
クィーン「ちょっと、あの犬っ子本当にどこへ行っちゃったのよ。」
クローディア「とにかく、みんなで手分けして探しましょう。私とゲラハはあっち。クィーン達はそっちを頼むわ。」
クィーン「ったく、しょうがないわね。」
アーミック「迷子だけならいいんですけど・・・」
風船配り「はいよ!」
クーン「ありがとう!」
子ども「見て見て!花火ー!」
バン!バン!バン!
クーン「ワー!」
幼女「すっごーい!」
クーン「あー面白かった!あ、みんなの所へ戻らなきゃ!」
クーン「あれ、みんなどこへ行ったのかな・・・」
大男「どうした少年、君1人かい?」
クーン「ううん、仲間も一緒なんだけど、どこにもいないの。人がいっぱいでどこにいるかわかんないし・・・」
大男「ふーむ・・・」
大男「よし。少年、私が一緒に君の仲間を探してあげよう。」
クーン「うん!ありがとう!おじさんは・・・」
ヌアージ「ヌアージだ。」
クローディア「どこに行ったのかしら?クーン・・・」
ゲラハ「目立つ格好をしていますから、すぐにわかるはずです。とにかく探しましょう。」
男A「ウオー!人間とアヌビトがケンカしてるぞー!」
男B「いいぞー!やっちまえー!」
ゲラハ「祭りの最中だというのに、ケンカとは・・・」
クローディア「うるさいわね・・・ちょっと黙らせてくるわ。」
ゲラハ「ク、クローディアさん!?」
アゴ「この!」
【熊掌打】
アヌビト「ウガ!」
アヌビト「オラァ!」
【犬拳】
アゴ「くっ!」
野次馬A「いいぞー!やれやれー!」
クローディア「どいて。」
野次馬B「お、おい何だよ!?」
アゴ「きみ!そんな所にいたら危ない――」
【正拳突き】
アゴ「ぐはっ」
ガシャーン!キャー!
野次馬達「」ポカーン
クローディア「祭りは楽しくやりなさい。」
アヌビト「人間なのに強い・・・」ポカーン
ゲラハ「(やっぱり人外の方を味方にするのですね・・・)」
クーン「ねえ、どうしてここでお祭りをしてるの?」
ヌ「レジナ・レオーヌ祭、それは年に一度に行われる魂の祀りだ。」
クーン「魂のまつり?」
ヌ「ああ、かつてここはディクソンという男の生まれ故郷でな、その男は死ぬ前にここにイスカンダールを祀る霊廟を築いた。」
ヌ「その男の死後、妻であるレジナ・レオーヌが夫の魂を慰めるため、山の斜面に送り火を焚いたことが祭りの起源となった。」
ヌ「残された人々は夫妻を送り火の習慣を日々続け、そしてここヴァフトームという町は、今は世界最大の祭りの会場となったのさ。」
クーン「へー、何だかよくわかんないや。」
ヌ「さぁ、早く君の仲間を探そうか。」
ゲラハ「すいませんが、ここに風船を持って尻尾を生やした男の子を見ませんでしたか?」
店主「ああ、その子ならさっきデカい男と『手をつなぎながら』向こうへ歩いてったよ。」
クローディア「何ですって!?」
ゲラハ「早く追いましょう!」
店主「・・・ん?尻尾?」
店主「って!トカゲが喋ってたー!!」
クーン「クローディア達、どこに行ったのかなぁ・・・」
ヌ「大丈夫さ、人は多いがそんなに広い場所ではない。じきに見つかるさ。」
ヌ「ところでだ少年、その――」
クローディア「クーン!」
ヌ「え?」
クローディア「この変態!」
【真空飛びヒザ】
ヌ「うごっ」1
クーン「クローディア!?」
ガシャーン ワー キャー!
少女の声「ちょ、ちょっと何よ!?コイツー!」
クローディア「クーン、あいつに何かされなかった?」
クーン「ううん、大丈夫だよ?でもおじさんが・・・」
クローディア「いい?知らない人に付いてっては絶対ダメよ。」
クーン「う、うん・・・」
ゲラハ「何度騒ぎを起こせば気が済むのですか・・・全く。」
クーン「何か急に静かになったね・・・」
ゲラハ「祭りもそろそろ終わりに差し掛かっているのでしょう。」
クーン「もう終わりなの?つまんないなー」
クィーン「あっ、そこいたの!?全くこの犬っ子は!」
ゲラハ「クィーン、アーミックは?」
クィーン「あれ?さっき一緒にいたんだけど・・・」
ようせい「今度はアーミックさんですか・・・」
クローディア「みんな、見て。」
ゲラハ「山に火が・・・?」
クィーン「何かの絵みたいね・・・」
ようせい「芸術的ですね。」
クーン「綺麗だなー」
クローディア「さ、早くアーミックを探しましょう。」
ゲラハ「はい。」
ロングシャンク 冒険の宿ハイタイド
クローディア「・・・・・・」
クーン「クローディア、眠たそうだね。」
クィーン「そりゃあ四六時中、いつどこ関係なくあのガントレットに戦わされまくってればね・・・」
ようせい「クローディアさん、可哀想・・・」
ゲラハ「クローディアさん、街の人間から情報を聞きました。」
ゲラハ「ローラさんが言ったとおり、どうやらここに腕利きの若い鑑定人がいるようです。幸いなことに今、店主がいるようですよ。」
クローディア「じゃあ、行ってくるわ。あまり期待は出来そうにないけど・・・」
マイスの工房
クローディア「ごめんください。見て欲しいものがあるの。」
マイス「・・・・・・」
クローディア「ねえ、ちょっと聞こえてる?」
マイス「ん?何だ客か・・・」
クローディア「このガントレットを見て欲しいんだけど・・・」
マイス「今、休業中なんだ後にしてくれないか。」
クローディア「そう、だったら他を当たるわ。」
マイス「!(あの女が腰に付けている物・・・)」
マイス「ちょっと待ってくれ!」
クローディア「何?」
マイス「君が持っているその銃!」
クローディア「これがどうしたの?」スチャ
マイス「なんだこの銃は!?はじめて見るぞ!」
クローディア「ここだって、銃は普通にあるけど?」
マイス「普通はな!だがこれは違う!まず、構造は?素材は何だ!?弾は!?これは引き金か!?」
クローディア「(メイレンがくれた物がここで役立つなんて・・・)」
マイス「き、君!この銃を俺に譲ってくれないか!?もちろん、タダで譲ってくれとは言わない!」
クローディア「じゃあ、このガントレットを見て。」
マイス「それならお安い御用さ!」
マイス「・・・・・・」
クローディア「どう?何かわかった?」
マイス「正直言って難しい。君の気とシンクロして力を得ているようだし、そのシンクロで君にバトルのイメージを送りこんでいるんだと思う。このガントレット自体にも気の流れがある。」
マイス「何かに似てる・・・そう、魔道板だ。あいにく俺は魔道板には詳しくない。これ以上は無理だな。」
クローディア「そう。じゃあ、銃の件はなしね。」プイ
マイス「待て!魔道板に詳しい人物がいる場所なら知っている!場所はここから北東にある『ラークバーン』という湖の街だ!」
クローディア「ふーん・・・」
マイス「譲ってくれ!たのむ!」
クローディア「いいわ。情報をくれたんだからね。」
マイス「おお、ありがたい!」
クローディア「・・・・・・」スッ
マイス「何だその手は・・・?」
クローディア「こんな貴重な銃を『タダ』であげるなんて虫が良すぎないかしら?」ニヤニヤ
マイス「・・・わかった、いくらだ?全く、女ってヤツは・・・」ブツブツ
冒険の宿ハイタイド
クローディア「情報が手に入ったわ。次へ向かうわよ。」
ゲラハ「本当ですか!どこに行くのですか?」
クローディア「ラークバーンよ。」
クーン「落盤?」
クローディア「ここから北東にある街でそこに魔法屋があるそうよ。」
アーミック「魔法屋?もしかしてユンさんのお店ですか?」
クローディア「知り合いなの?」
アーミック「はい、以前に魔道文字の解読の時にお世話になった人です。」
クローディア「それなら話が早いわ。そのユンという人に会ってみましょう。」
魔法屋クリムゾン
アーミック「ユンさん、いますか~?」
老齢の魔術士「おや、これはアーミックさん、お仲間も連れて今日は何用ですかな?」
クローディア「あなたがユンさん?」
ユン「ええ、そうですが・・・何か?」
クローディア「結構なおじいちゃんなのね。」
ユン「・・・・・・」
クローディア「どうしたの?」
ユン「もう一度おじいちゃんと言っていただけないかな?」
クローディア「?」
ユン「い、いや失礼、何でもありません。それでご用件は何でしょうか?」
アーミック「クローディアさんの右手についているガントレットを調べて欲しいのです。」
クローディア「ある鑑定家に魔道板と性質が似てると聞いたので、魔道板に詳しい人の知識が必要なんです。」
ユン「ほほぅ、これはまた随分と綺麗なガントレットですな・・・」
ユン「むむっ、これは!?」
クローディア「何か知っているのですか?」
ユン「いや、ただ前にこれと同じ小手を着けた青年に会いましてね。」
ユン「色々と調べてみてわかったのですが、たしかにこれは魔道板と同じ性質を持っているようですな。」
ユン「しかも、このガントレット自体に大きな気の流れを感じます。」
クローディア「お詳しいのね。」
ユン「伊達に年は重ねてないのでね。」
ユン「むぅ・・・やはりここで陰陽の気が混じり合っていますな。」
クローディア「それなら、ここで思い切って気流を断ってみては?」
ユン「しかし、それは危険すぎますぞ。」
クローディア「危険を恐れていては何もできませんわ。」
クローディア「ゲラハ、よろしく頼むわよ。」
ゲラハ「え?あ、はい。」
クローディア「準備はいい?1、2の・・・」
ユン「・・・やはり、ダメでしたか。」
クローディア「ハァ・・・」
ユン「気を落とさないでください。他に外す方法はまだあるはずですよ。」
ゲラハ「このガントレットのことについて他に何か知っていることはありませんか?」
ユン「残念ながらこれ以上は・・・しかし、これが黄金時代の遺物なら『七大驚異』のどこかに何かヒントがあるかもしれません。」
クローディア「七大・・・驚異・・・」
クィーン「結局進展はなかったのね・・・」
ゲラハ「しかし、収穫がなかったわけではありません。七大驚異という場所に行けば何かわかるかもしれません。とにかく七大驚異の情報を集めましょう。」
アーミック「あの~お話があるんですが・・・」
クローディア「どうしたの?」
アーミック「言い忘れてたんですけど、ここラークバーンの近くの洞窟で、僕が前に言っていた王子を案内する場所があるんですが・・・」
アーミック「僕、その村長(むらおさ)のからの使いを果たさないと村へ帰れないんです。」
クィーン「もう!そう言うのはもっと早く言ってよ!」
ようせい「まあまあ。」
クローディア「いいわ。あなたの用件を済ました後からでも遅くはないわ。」
アーミック「本当ですか?ありがとうございます。」
水のエレメントギアがある洞窟
ゲラハ「本当にその王子が来るのですか?」
アーミック「わかんないです。村長からには王子を案内しろとしか言われてなかったので・・・」
クィーン「結構いい加減な村長ねー」
ローラ「おや、あんた達は・・・」
クーン「あっ、ローラにアンリ!」
アンリ「クーン!それにクローディアさんやゲラハ達まで。」
忍者みたいな戦士「王子、この者たちは?」
ようせい「王子?」
アンリ「ヴァフトームへ向かう船に乗った時にお世話になった方達だ。」
フランシス「そうでしたか。私はフランシス、王子の護衛の為にバジル様から使われた衛士だ。」
クローディア「(ねえ、あの人の声アーミックに似てない?)」
ゲラハ「(そうですか?)」
クィーン「ねえ、さっきから王子、王子って言ってるけど、まさかこの子・・・」
ローラ「あんた達には黙ってたんだけど、もう隠す必要はなさそうだね。」
ローラは事情といきさつを話した。
クローディア「この子が王子・・・」
ゲラハ「似てるとは思いましたが、まさか本当に王子だったとは・・・」 ※アルベルトーは王子ではなく貴族の息子です。念のため。
アンリ「黙っていて、すみませんでした。追っ手から追われている身でしたので、どうしても身分を隠す必要があったのです。」
ローラ「それであたし達はこの子の故郷に戻り、今はこうして『エレメンタルギア』という物を集めてるんだ。」
クーン「えれめんたるぎあ?」
ローラ「この子が持っている宝剣の力を高めるための道具さ。」
ゲラハ「この短剣に何か秘密があるのですか?」
ローラ「それを知るためにこのエレメンタルギアというヤツを集めてるんだ。」
アーミック「ハ~、あなたが王子様だったんですねー」
アンリ「君はたしかクローディアさんと一緒にいた・・・ということは君が僕達を案内してくれるチャパ族かい?」
アーミック「はい、村長にはこの玉を使って案内しろと言われたんですが、よくわかりません。」
アーミック「この玉が赤とか青とかになるんで、それで進んだり止まったりしろって。いや、赤が止まれで青が進めだったかな?」
クーン「あっ、色が変わった。」
アーミック「緑になっちゃいましたね。とにかく、よろしくお願いします。」
クィーン「本当に大丈夫かしら?」
岩みたいな亜人「お前がプラティの言っていた、ガントレットの所有者か?」
クローディア「ローラ、この人(?)達は・・・?」
ローラ「ああ、こいつらかい?別のエレメンタルギアを探してる時に、一緒に同行してくれた連中さ。」
ムゾル・ヤニー「これは美しいご令嬢。私はムゾル・ヤニー。アヌビトだ。」
アンザン「私はアンザン。ペトラン族だ。」
プラティフィラム「わたくしはリラム族のプラティフィラムです。そして、あなた達を待っていました。」
クローディア「待っていた?」
プラティフィラム「正しくは、あなたのガントレットを待っていたのです。」
クローディア「どういうこと?あなたはこれを何か知っているの?」
プラティフィラム「わたくしは悪しき波動が近づくのを感じました。恐ろしい、滅びの波動です。その正体を知るためにあなた達を探しました。」
ローラ「こいつがいきなり妙なこと言い出してね、それでここに来たら偶然、あんた達と出会ったってわけさ。」
プラティフィラム「あなた達に出会ったのは偶然ではありません。この遺物が果たして何の目的で造られたものなのか、それをわたくしは知らねばならないのです。」
ローラ「ちょっと変わった連中だけど仲間に入れてくれるかい?」
クローディア「このガントレットの謎が掴めるなら歓迎するわ。」
クィーン「犬はともかくとして、岩に植物みたいな種族って随分とイロモノ揃いなのが来たわね。」
ようせい「人のこと言えないでしょう。」
ローラ、アンリ、フランシス、ムゾル・ヤニー、プラティフィラム、アンザンがパーティメンバーになった!
ゲラハ「一気に仲間が増えましたね。」
クーン「仲間は多い方が楽しいもんね!」
ローラ「うーん、だけど人間が半分しかいないメンバーになるとは思わなかったね・・・」
ローラ「まあ、またよろしくな、クローディア・・・?」
クローディア「」
ゲラハ「まさか、また・・・」
プラティフィラム「始まったようですね。」
?????
クローディア「やっぱりガントレットね。」
マーダーバフ「お前が俺様の相手か?」
クローディア「今度は喋るのね。」
マーダーバフ「フン、こんな小娘如き、すぐに終わりそうだな。」
クローディア「弱いヤツほど口が達者ね。」
マーダーバフ「ほざけ。俺様の銃でその華奢な体を蜂の巣にしてくれる。」
クローディア「へえ、あなたも銃を持ってるの?」
マーダーバフ「何?」
クローディア「じゃあ、私もこれを使おうかしら。」
【ハイペリオン】
マーダーバフ「えっ、何それ?」
クローディア「悪いけど、ここで死んでもらうわよ。ガコンッ
マーダーバフ「い、いや、あの、ちょっとま――」
クローディア「ここは・・・」
プラティフィラム「クローディア、あなたは今、別の世界に行っていましたね。」
クローディア「別の世界?あの空間のこと?」
プラティフィラム「魂は時に世界の壁を越えます。あなたの魂は一瞬この世界を離れていました。」
プラティフィラム「私に感知できたのはそれだけ。あなたがどこへ行っていたのかまでは分かりません。」
クローディア「魂が別の世界に・・・」
アンザン「このガントレットが誰が何の目的に造られたのかは知らぬ。しかし、この手段は邪悪だ。」
ムゾル・ヤニー「これが何かわからぬ以上、今はガムシャラに動いていても仕方あるまい。」
プラティフィラム「あなたがガントレットの呪縛から解放出来るよう、わたくし達も出来る限りの協力を致します。」
クローディア「ありがとう、みんな。」
ローラ「さぁ、そのためにもさっさとここのエレメンタルギアを手に入れるよ。」
奥の太道
ブゥゥゥン
クィーン「熱湯をかけて色が変わったはいいけど、さっきからうるさいわね、この玉。」
プラティフィラム「脈を打つように音を発しているのですね。」
ブゥゥゥン
アンザン「どこかにこの玉をはめ込む壁があるはずだ。それを探そう。」
クーン「あっ、むこうに何かいるよ。」
クローカー「ゲロゲロ」
クローディア「弱そうなカエルね。」
ローラ「ここで無駄に消耗するわけにもいかないよ。迂回してやり過ごそう。」
ブゥゥゥン
クローディア「!!」
玉の発する音に気がついたモンスターが襲ってきた!
ストロングクローカー「ゲロゲロ」
クローカー×4「ケロケロ」
ゲラハ「仲間を呼んできたようですね。」
クローディア「面倒ね、一気に片付けましょう。」
【バラージシュート】
ストロングクローカー「ゲ、ゲロォ・・・」3
クィーン「二度と来るんじゃないよ。」
ようせい「クィーン、カエル嫌いなんですね。」
クィーン「当たり前よ。あんな醜い生き物、嫌いに決まってるわ。」
クローディア「(やっぱりアリね。)」
横穴
アーミック「このエンブレムに玉を埋め込むみたいですね。」
ローラ「じゃあ、入れてみようかい。」ガコッ
ゴゴゴゴゴゴ・・・
マッドテンタクラー「」ウネウネウネ
クローディア「また変なのが来たわね。」
ようせい「触手ものは期待しないでくださいね。」
クーン「?」
マッドテンタクラー「」4
アーミック「どうやらここじゃないみたいですね。」
クローディア「次はちゃんと調べてから玉を入れましょう。」
クィーン「もう、あんなのと戦うのはゴメンよ。」
ローラ「ホント、ヒドい目にあったよ。」
プラティフィラム「何だかよくわかんなかったですけど・・・」
アンザン「先を急ぐぞ。」
ゲラハ「時間はかかったが・・・」
アーミック「やっと全ての印を納めることが出来ましたね。」
アンザン「これで奥の地底湖に行けるはずだ。」
プラティフィラム「地底湖に穴がありますね。さっきまではなかったのに。」
ムゾル・ヤニー「中へ入るぞ。」
地底湖の底
クーン「わー、綺麗だなー」
ローラ「さぁ、さっさと進むよ。」
獅子王の間
アーミック「ここに何かありそうですね。」
アーミック「おや、これは何でしょう?」
【嵐神の長靴】
ローラ「どうやらそれがエレメンタルギアのようだね。」
声「誰だ、宝に手を出すのは・・・獅子王様の物と知らぬとは言わせんぞ!」
クーン「ん?アンザンに何か言った?」
アンザン「私は何も言っておらん。」
兇戦士「貴様ら!ここを知られたからには生かしちゃおけん。」
兇戦士「殺す、殺す、ぶっ殺す!!」
ドスドスドスドス
ゲラハ「来るぞ!」
兇戦士「死ねい!」
【チャージ】
アンザン「守りは任せろ。」
【イージスの盾】
兇戦士「!?」ガキンッ! ミス
プラティフィラム「わたくしが足止めします。」
【召雷】
兇戦士「ぐわ!」
フランシス「やったか!?」
兇戦士「貴様ら~・・・」プスプス
クローディア「意外にタフなヤツね。」
兇戦士「許さーん!」
【ハイパー化】
クィーン「げっ、怒らしちゃった!」
アンリ「だからって逃げるわけにはいかない!」
フランシス「王子、下がっててください。ここは私にお任せを。」
アーミック「僕も手伝います。」
フランシス「よし、では参るぞ、チャパ族よ!」
アーミック「はい。」
【三角斬り】
アーミック「えい!」
フランシス「ぬん!」
兇戦士「げえ!?」3
ローラ「ちっ、しぶといヤツだね。」
兇戦士「まだだ、まだ終わらん――」
ムゾル・ヤニー「とどめは私に任せろ。」
【マキ割りフェニックス】
ムゾル・ヤニー「ムン!」
兇戦士「うっぎゃあー!!」1
クーン「すごい、すごーい!」
ゲラハ「(はじめて見るマキ割りだ・・・)」
クローディア「(私達の出番がない・・・)」
ムゾル・ヤニー「決まったな。」
クーン「ムゾルって、とっても強いんだね!」
ムゾル・ヤニー「ふっ、美しい者は常に強くなければならない。」
クィーン「なーんかキザな犬ねー」
クーン「ねえ!ボクもムゾルみたいに強くなれるかな?」
ムゾル・ヤニー「なれるとも。お前も強く、美しくなれるよう、私が色々と教えよう。」
クーン「ホント!?やったー!」
ゲラハ「仲が良いですね、あの2人。」
クィーン「やっぱり犬同士だから惹かれあうのかしらね。」
クローディア「(悪くない組み合わせね。)」
アーミック「いやー、一時はどうなるかと思いましたねー」
ようせい「あっ、見てください、これ!」
【龍鱗の短剣】【4000kr】【黒曜石の鎧】etc.
クローディア「財宝がいっぱいね。でも、何でここに?」
ローラ「どうやらそれが獅子王の残した財宝のようだね。あの馬鹿デカいヤツはそこの番人だったわけさ。」
アーミック「何か悪いことしちゃいましたねー」
ローラ「さて、エレメンタルギアはこれで、揃ったようだね。」
アンリ「あとはダグル・ボースの持つ『美神の手袋』のみ・・・」
フランシス「王子、いったん城に戻りましょう。この事をバジル様に報告しなければ。」
ゲレイオス城
バジル・ゲレイオス「王子!ゲレイオス城へようこそ。む、その者達は?」
アンリ「エレメンタルギアを探す際に私達を手伝ってくれた者達です。」
バジル「ん?何だこいつらは、犬の臭いがする・・・」
クーン「犬じゃないよ、クーン――」
アンリ「ゲレイオス公、人間ではない者が多いですが、私にとっては大事な仲間達なんです。」
バジル「これはご無礼を・・・それで、何か重大なことでも?」
アンリ「これからダグル・ボースに奪われたエレメンタルギアを取り返しに行きます。」
バジル「それは素晴らしい、流石は王子です。王子ならば必ず成功するでしょう。」
ローラ「そう思うんなら、あんたも一緒に来たらどうだい?」
アンリ「ローラさん、ゲレイオス公には宝剣を護ってもらわないと、ダグル・ボースに宝剣やエレメンタルギアを渡すわけにはいかない。」
アンリ「そこで、これらの品々をゲレイオス公に預けておきたいのです。」
バジル「わかりました。王子が戻られるまで、私がお預かりいたしましょう。」
バジル「王子、ご武運を祈ります。」
クローディア「・・・・・・」
クィーン「なーんか胡散臭いわね、あの男・・・」
クローディア「そうね。でも、まだ確信は出来ないわ。」
ゲラハ「アンリ、そのダグル・ボースとは一体?」
アンリ「私の故郷、エスカータを滅ぼし、そして父と母、エスカータの人々を亡き者にしたアヌビトの王です。」
ようせい「アヌビトって、ムゾルさんもアヌビトですよね?」
ムゾル・ヤニー「たしかにそうだ。だが、アヌビトは群れるのを好まない。」
ムゾル・ヤニー「一人のアヌビトが一つの部族だ。だから、私はダグル・ボースとは無関係だ。」
アンリ「クローディアさん、あなた達はこの戦いには無関係です。無関係の者を巻き込むわけにはいかない。」
クローディア「そうはいかないわ。私もこのガントレットの謎を解くためにあなた達の力が必要なの。」
クローディア「それに、あなたは私が知っている人によく似ているわ。」
ゲラハ「(装備を剥いで外したことは誰にも言えないですが・・・)」
アンリ「すみません。私達のために・・・」
ローラ「人の好意は素直に受け取っておくものだよ、アンリ。」
ローラ「すまないね、あんた達の力、ありがたく貸してもらうよ。」
ダグル城
クィーン「へぇー、あのダグル・ボースっていう犬、こんな大きな城を持ってるのね。あたしも自分の城欲しいな・・・」
クローディア「あなたみたいなアリは穴ぐらで充分でしょ。」
クィーン「うるさいわね、野生児のあんたに言われたくないわよ。」
クローディア「大きなお世話よ、このアリ女。」
ギャースカ ギャースカ
アンリ「(ダグル・ボースを討って、父上、母上の敵(かたき)を取れるだろうか・・・)」
ローラ「アンリ、敵の本拠地に来て気持ちが高ぶってるのは分かるけど、冷静になんなきゃダメだよ。」
アンリ「はい。」
城内
ローラ「思ったよりあっさり入れたね。」
クーン「あっ、誰かいるよ。」
ゴブリンキャプテン「・・・・・・」
ドビー「・・・・・・」
アンザン「見張りの手下どもがウジャウジャといるな。」
クローディア「だったら、敵の目を盗んで突破するまでよ。」
ローラ「どうやって?あれだけの数の見張りの目を盗んで通るんだい。」
クローディア「こうやるのよ。」
【ステルス】1ジュエルゲット!
アンリ「消えた!?」
クローディア「さぁ、行くわよ。」
ゴブリンキャプテン「ん?」
ドビー「どうした?」
ゴブリンキャプテン「いや、今何かいたような・・・」
ゲラハ「なるほど、その手があったか。」
クーン「ねえ、今の何をしたの?」
ようせい「どんな術を使ったのですか?」
ゲラハ「・・・・・・(しまった、クローディアさんしかこのアビリティは使えないんだった・・・)」
主の間
クィーン「全く、誰かさんのおかげで結局見張りのモンスターと戦うハメになっちゃったわ。」
アーミック「でも無事にたどり着けましたね。」
トウコツ「ウキャー!」
バルバロイ「ブヒー!」
ゲラハ「ダグル・ボースの手下だ!」
ローラ「上等だよ!全員かかってきな!」
声「待てい!」
アンリ「ダグル・ボース・・・」
ダグル・ボース「王子よ、私の所に出向いてくるとはいい度胸だ。」
ダグル・ボース「その勇気を称えて、一対一でお相手しよう!いいか、お前達は手を出すな!」
フランシス「王子・・・」
アンリ「ローラさん、みんな、ここは私一人だけで行きます。」
ローラ「アンリ、だったらあたしが・・・」
クローディア「ローラ、ここはアンリに任せましょう。」
アンリ「・・・・・・」
ダグル・ボース「お前の父も雄々しく戦ったぞ。来い、王子!」
アンリ「(父上、母上、私をお守りください!)」
【電光石火】
アンリ「ハァッ!」
ダグル・ボース「ぬぅ、中々やるな。少しは成長したということか・・・」2
ダグル・ボース「だが、これはどうだ!?」
【スターダスト】※ジャンプ斬りみたいな攻撃
アンリ「うあ!」2
フランシス「王子!」
ムゾル・ヤニー「よせ。今、手を出せば配下のモンスター共が黙っていないだろう。」
ゲラハ「今は勝敗が決まるまで、我々は見届けるしかありません。」
フランシス「くっ!」
ローラ「(アンリ・・・)」
ダグル・ボース「王子、この攻撃に耐えれるか!?」
【稲妻斬り】
アンリ「!」
【ナイフガード】
アンリ「(危なかった・・・)」
クィーン「あの王子、まだ子どもだと思ったけど、中々やるわね・・・」
ダグル・ボース「よくぞ受け止めた。それでこそ我が敵手にふさわしい。」
ダグル・ボース「そらそらそら!」
【プロキシオン】※連続蹴りみたいな攻撃
アンリ「うっ!」1
アンリ「まだまだ!」
【ブラディーマリー】
ダグル・ボース「そうだ、その調子で来い!」2
クーン「クローディア、アンリ勝てるのかな?」
クローディア「わからない・・・でも、ダグル・ボースの方が優勢に見えるわ。」
アンリ「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
ダグル・ボース「どうした王子、それまでか?」
アンリ「今だ!」
【クリムゾンフレア】
ダグル・ボース「!?」
フランシス「やった!」
アンリ「!」
ダグル・ボース「今のは、かなり効いたぞ・・・」3
ようせい「そんな、直撃したはずなのに!」
ダグル・ボース「そろそろ本気を見せるか。」
【天・地・犬】※三段斬りみたいな攻撃
アンリ「うわー!」3
クローディア「!!」
フランシス「王子ー!」
ローラ「アンリ!」
アンリ「くっ・・・」
ダグル・ボース「腕を磨いて来るのだな。いつでも相手をしてやるぞ。」
ダグル・ボース「はっはっはっはっはっは」
ムゾル・ヤニー「ダグル・ボースめ・・・」
フランシス「王子!大丈夫ですか!?」
アンリ「未熟だった・・・力を蓄えて、もう一度挑むしかない。宝剣をバジルおじさんに預けておいて正解だった。」
ローラ「いったん、ゲレイオスの所へ戻るしかないね。」
クローディア「(何かしら・・・この胸騒ぎ・・・)」
ゲレイオス城
バジル「王子、そのおケガは!?」
アンリ「バジルおじさん、残念ながらダグル・ボースを倒せませんでした・・・」
バジル「そうですか・・・王族というのはまったく役に立ちませんな。」
アンリ「!?」
バジル「仕方ありません。私が自分でダグル・ボースから美神の手袋を手に入れるしかありませんな。その前に、あなた方には死んで頂こう。」
アンリ「バジルおじさん!?」
ドスン ドスン ドスン ドスン
アーミック「な、何でしょうか?」
バジル「王子、あなた方は用済みです。こいつらの餌にでもなってください。」
ミノトン×4「ウガー!」
ゲラハ「貴様・・・!」
バジル「精々、頑張ることですな!フハハハハハハハ!!」
フランシス「バジル様!」
ローラ「やっぱりね。最初から怪しかったんだよ!」
フランシス「違う!私は何も知らん。私も何が起きたのか理解できんのだ!」
ローラ「最初っからヤツが裏切り者だったってことだよ。ダグル・ボースともつるんでたんだろう。エスカータを裏切り、ダグル・ボースも裏切るつもりだってことだよ!」
フランシス「何ということだ・・・」
クローディア「話は後よ。今はこいつらを倒しましょう。」
ミノトン「ウガー!!」
クローディア「面倒ね。まとめて片付けましょう。」
クィーン「そうね。一気に決めるわよ!」
ようせい「はい!」
アンザン「任せろ。」
ムゾル・ヤニー「美しく決めるぞ。」
【バラージアイススウィ石のショック】
ミノトン×4「グォアー!」5
ゲレイオス城 屋上
バジル「王子を利用してダグル・ボースを始末した後、王子達も始末してエレメンタルギアごと奪うつもりだったが・・・」
バジル「ふん、まあいい。俺が自らダグル・ボースを始末し、残りのエレメンタルギアを手に入れるとしよう。」
声「その必要はありません。」
バジル「な、貴様は!?」
声「よくぞ集めてくれました。お礼にその宝剣とエレメンタルギアは私がいただきましょう。」
バジル「き、貴様!最初から俺を始末するつもりだったのか!?」
声「エレメンタルギアと宝剣が揃った以上、あなたはもう用済みです。それと、あなたに預けた魔物達は返してもらいますよ。」
バジル「!」
城内 踊り場
フランシス「この先だ!この先の階段に登れば屋上に上がる!」
アンザン「気をつけろ、下から何か来るぞ。」
龍「ギャース!」
ローラ「ちっ、今度はドラゴンか!」
クローディア「相手は一体よ。一気に攻撃をかければいいわ。」
龍「グアッ」カパッ
ムゾル・ヤニー「気をつけろ、何か来るぞ!」
【龍の怒り】
アーミック「あいたた・・・」
アンザン「みんな大丈夫か?」
フランシス「くっ、凄まじい威力だ・・・」
ローラ「あたしに任せな!」
【変幻自在】
ローラ「はっ!でやあ!」
龍「グワ!」2
龍「ギャース!」
【龍のあぎと】
プラティフィラム「させません!」
【木の葉の盾】
龍「!」
クーン「ボクも行くよ!」
【デテクトオーラ】
龍「グギ!?」
クローディア「ゲラハ、準備はいい?」
ゲラハ「はい、クローディアさん。」
【高速千本】
ゲラハ「クローディアさん、とどめを!」
クローディア「もう、お逝きなさい。」
龍「グワー!!」4
ムゾル・ヤニー「おー、美しい。」
ローラ「さあ、急ぐよ!」
ゲレイオス城 屋上
ローラ「出てこい、バジル!もう逃がさないよ!」
ゲラハ「おかしい・・・姿が見えないぞ。」
クローディア「ねえ、あそこに倒れているのもしかして・・・」
バジル「・・・・・・」
アンリ「バジルおじさん!」
フランシス「バジル様!」
バジル「お前達か・・・」
バジル「くそっ・・・利用したつもりが逆に自分が利用されるとは随分と皮肉な話だ・・・」
フランシス「動かないでください、バジル様!今、回復術を使える者を呼んで手当てをします!」
バジル「無駄だ。あいつに相当な傷を負わされた・・・今生きてるのがやっとなくらいだ。」
バジル「最後はお前達に助けられるとはな・・・気をつけろ・・・『あいつら』、宝剣と・・・エレメンタルギアを手に入れて・・・ゴホッ」
クローディア「あいつら?」
ローラ「あの宝剣には一体、何の力があるんだい!?」
バジル「・・・・・・・・・」
フランシス「ダメだ、死んでいる・・・」
アンリ「バジルおじさん・・・」
ローラ「ダグル・ボースを影から操り、アンリやエスカータを裏切った最低なヤツだけど、こうなると哀れなもんだね・・・」
クローディア「(あいつら・・・まさか・・・)」
声「わざわざご苦労様でしたね。おかげで宝剣とエレメンタルギアが同時に手に入れることが出来ましたよ。」
ローラ「あのドラゴンはたしかゲレイオスと一緒にいた・・・」
クィーン「でも、あいつ喋れたっけ?」
プラティフィラム「しかし、あの男と一緒にいた時よりも邪悪な気に覆われています。」
アンザン「どうやら何者かがあの骨龍にとり憑いているようだ。」
骨龍(?)「くっくっく、流石察しが早い。」
クーン「この声、マーグメルで聞いた・・・」
ゲラハ「たしかミニオンの一人・・・」
クローディア「ヘイト!」
ワイル(骨龍)「ワイルです!」
ワイル(骨龍)「それはそうと、よくも我々をハメてくれましたね。おかげで我々の面目は丸つぶれですよ。」
クローディア「あなた達が注意深く観察すれば起こらなかったことでしょう?」
ワイル(骨龍)「何をゴチャゴチャと・・・まあいい、今度こそ残りのディスティニーストーンと指輪を貰いましょうか。」
クローディア「そうは――」
クーン「クローディア!?」
プラティフィラム「またガントレットの呪いが!」
?????
クローディア「こんな時に・・・」
アガレス「ギシャー!!」
クローディア「ガントレット・・・どこまで私を弄べば気が済むの・・・?」
アガレス「ガァー!!」ドスドスドス
クローディア「邪魔をしないで。」
ゲレイオス城 屋上
ワイル(骨龍)「その娘に何が起きたのかは知りませんが、これは好都合ですね。」
ワイル(骨龍)「では、片付けさせてもらいましょう!」カパッ
ゲラハ「いかん、避けろ!」
【シャドーブレス】
アンリ「うわ!」気絶
クーン「わぁ!」気絶
フランシス「ぬぅ!」気絶
クィーン「ああ!」気絶
ローラ「アンリ!みんな!やられたのかい!?」
プラティフィラム「いえ、気絶しているだけです・・・」
アンザン「だが、あのブレスを喰らえば全滅は免れない。」
ゲラハ「くそっ、こんな時にガントレットの呪いさえなければ・・・」
ワイル(骨龍)「ハハハハハハ!あの男も中々、素晴らしいモノを飼い慣らしたものですな!」
ワイル(骨龍)「さあ、残りの者も始末させてもらいますか!」
ゲラハ「来るぞ!」
?????
アガレス「グワ!」
【大口】
クローディア「くっ!」ミス
【瞬速の矢】
ガキン!
アガレス「ガァー!!」
クローディア「効いてない・・・」
クローディア「(今までの敵とは違うわ・・・)」
アガレス「グワァー!」カパッ
【デスブレス】
クローディア「うっ!」2
クローディア「強い・・・このままじゃこっちがやられる・・・」
クローディア「(でも、あの硬い皮膚をどうやったら・・・)」
クローディア「(そうだわ。こうなったら・・・イチかバチか・・・)」
アガレス「グワァー!」ドスドスドス
アガレス「グワ!」
【大口】
クローディア「(今よ!)」ビシュン!
【フェニックスアロー】
アガレス「!?」
アガレス「グギャアー!!」ブォワ! 4
アガレス「」バタッ
クローディア「やった・・・口の中を狙ったのは正解・・・ね。」クラッ
ゲレイオス城 屋上
ワイル(骨龍)「もう、終わりですか?何とも不甲斐ないものですな。」
ローラ「な、なんて強さだい・・・」
アーミック「チエラ~・・・」
ワイル(骨龍)「では残りのディスティニーストーンと指輪をいただきましょうか。」
クーン「指輪が!」
ルビーを失った・・・
指輪を失った・・・
ワイル(骨龍)「これでディスティニーストーンと指輪は揃ったわけですね。命だけは残しておいてあげましょう。」
ワイル(骨龍)「さて、急ぎますか。残りのエレメンタルギアを回収するとしましょう!」
ワイル(骨龍)「フハハハハハハ!」
声「(『神船の錨』へ・・・)」
クローディア「(これは、ガントレットの声?)」
クローディア「(神船の錨・・・そこに答えがあるというの?)」
クローディア「みんな!大丈夫!?」
ゲラハ「クローディアさん、あなたの方こそケガはありませんか?」
クローディア「私は平気。・・・ルビーがないわ。もしかして・・・」
ようせい「すみませんクローディアさん、宝石と指輪はミニオンに奪われました・・・」
クローディア「謝るのは私の方よ。私がこんな時に呪いに掛からなければみんなの足を引っ張らずに・・・」
ゲラハ「自分を責めないでください。ヤツらを追って取り返せばいいのですから。」
アーミック「いやー助かりました。」
ようせい「これで全員ですね。」
ローラ「そういえばさっきのヤツ、残りのエレメンタルギアを回収すると言ってたけど・・・」
ムゾル・ヤニー「ということは、ヤツはダグル城へ向かう気だ!」
アンリ「急ぎましょう!」
クローディア ガントレットLV3 → LV4
崩壊したダグル城
ローラ「これは・・・」
ムゾル・ヤニー「遅かったか、ダグル城が崩れている。」
ゲラハ「残りのエレメンタルギアを回収するために、自らダグル・ボースを始末したのですね。」
クーン「あんなに大きかったお城が・・・」
アーミック「おや?あそこで誰か倒れてますよ?」
ダグル・ボース「・・・・・・」
アンリ「ダグル・ボース・・・!」
クーン「アヌビトの王様だ!」
ようせい「死んでいるのですか?」
プラティフィラム「生命の鼓動は消えていません。気を失っているだけです。」
クーン「助けようよ!」
クィーン「でも、こいつ王子様にとって仇なんだよ?しかもあのオッサンとつるんでたヤツなのに・・・」
アンリ「・・・・・・」
フランシス「王子、このアヌビトはエスカータを滅ぼした張本人です。トドメをさしましょう。」
クーン「ダメだよ!だってこの王様、ケガをしてるし動けないんだよ!殺すなんてひどいよ!」
フランシス「下がっていろクーン、こいつは自らの野望のために王子の父と母、そしてエスカータの人々を殺したのだ。生かしておいてはならぬ。」
フランシス「王子がやれぬのなら、私がトドメをさすまでだ。」
クローディア「エスカータの滅亡はあなたの主君であるバジルも絡んでいたのよ?あなたが無関係というわけにはいかないわ。」
フランシス「それは・・・」
ローラ「アンリ、こいつを生かすも殺すもあんた次第だよ。何せあんたにとっては親や国民の仇なんだからね。」
ローラ「あんたが決めることさ。どっちの選択でもあたしは止めはしないよ。」
アンリ「・・・・・・」
アンリ「彼を、安全な場所に運びましょう。無抵抗の者を殺すことなどエスカータの王族として恥すべき行為だ。」
フランシス「王子!?」
ローラ「わかったよ。アンリ、あんたの言う通りにするよ。あんたも異議はないね?」
フランシス「・・・主君であるゲレイオス公が亡き今、私は王子の言葉に従うのみだ。」
クローディア「決まりね。」
アーミック「それでしたら、僕の村へ運びましょうか?」
ローラ「チャパの村かい?たしかにそこならこいつを匿っても問題なさそうだね。」
クローディア「それじゃあ、そこへ運びましょう。」
クローディア「(神船の錨・・・このガントレットの答えはそこにあるのね・・・)」
チャパ
アーミック「着きました~ここが僕の故郷です。」
ゲラハ「湿地か・・・私の故郷を思い出すな。」
クィーン「感傷に浸っていないで、ちゃんとこの犬を運んでよ。」
アンザン「アヌビトは体が大きい。数人で運ばないと大変だ。」
クローディア「あなたの場合はもっと大変よ。」
チャパ族A「あ、アーミック!」
チャパ族B「アーミックが帰ってきたぞ!」
メスチャパ「あんた!」パタパタパタ
アーミック「チエラ~ただいまー」
チエラ「あんたー!」ガバッ
子ども達「父ちゃん~」ワラワラ
クローディア「と、父ちゃん?」
クィーン「父ちゃんって・・・あんた・・・」
アーミック「はい、僕の妻と子ども達です。」
クローディア「えっ」
ローラ「あんた・・・妻子持ちだったのかい?」
チエラ「あんた、この人達は・・・?」
アーミック「僕の旅に同行してくれた人達さ。みんな良い人ばかりだよ。」
チエラ「そうなの!うちの旦那がいつもお世話になっております。」ペコ
ゲラハ「あっ、これはどうも。」ペコ
クィーン「トカゲとビーバーがお辞儀してる姿はエラいシュールね。」
子ども達「わー、大きな岩がいるよー!ねえ、一緒に遊ぼうよ!」
クーン「うん、いいよ!アンザンも一緒に行こう!」
アンザン「う、うむ・・・」
ようせい「良かったですね。遊び相手が増えて。」
アーミック「助かります。何ぶん子沢山なので、僕ら夫婦で手いっぱいなんです。」
クローディア「(見かけによらず、精力的なのね・・・)」
村長(むらおさ)「何の騒ぎだ。」
アーミック「あ、村長。」
村長「ペトラン族にリラム族にアヌビト・・・それと、見慣れぬ種族までおるが・・・」
アーミック「大丈夫です、村長。みんな僕の味方で良い人達ですよ。」
村長「お前達の後ろにいる者、こやつはたしかアヌビトの勢力を広めるためにエスカータを滅ぼした者。このような者を連れて、何か災いを起こさねばよいが・・・」
アンリ「村長、私はそのエスカータの者です。今は見ての通り手負いの状態。私達に害を加えることはありません。」
村長「何故、仇である者を匿うのかは知らぬが、詮索はせん。お主らの好きにするがよい。」
アンリ「ありがとうございます。それでは、お言葉に甘えていただきます。」
フランシス「話のわかる方で良かったですね、王子。」
クーン「(あの人、長老に少し似てる・・・)」
アーミック「ハァ~、怖かった。」
アーミックの家
アーミック「いや~やっぱり我が家は落ち着きますね~」
プラティフィラム「あとはわたくしと妖精で治療をします。あとは皆さん、ごゆっくりお休みください。」
アンリ「すまない、よろしく頼むよ。」
ローラ「しかし、この頃戦い続きだったからね、明日に備えてゆっくりと休まないと。」
アーミック「僕のところでよければ、川魚をいっぱいご馳走しますよ。」
ローラ「(魚か・・・パブロも魚が好物だったんだよね。)」
クーン「わー!ご馳走だ!」
クィーン「早速嗅ぎつけてきたね、この犬っ子。」
?????
クローディア「ハァ・・・ガントレットが居場所を教えてくれると思ったら・・・」
クローディア「この前のワニや臭うものを倒しても、まだ終わらせる気がないのね。」
ドムリアット「よくぞ、ここまで来た。私のところまで行けたのは、お前がはじめてかもしれぬ。」
クローディア「あまり嬉しくないわね。悪いけど、あなたと付き合っているヒマはないの。さっさと終わらして、この呪いから逃れたいの。」
ドムリアット「ならば、私を倒してからにするのだな。私は今までのヤツとは違うぞ。」
【針千本】
ドムリアット「つ、強い・・・」3
クローディア「教えて、どうして私があなた達と戦わなければならないの?」
ドムリアット「ふっ、それを知りたくば神船の錨へ行くがよい。そこでお前は真実を知ることになるだろう・・・」
クローディア「教える気はさらさらないのね・・・」
クローディア ガントレットLV4 → LV5
翌日・・・
ダグル・ボース「む・・・」
クーン「あっ、気がついた!」
ダグル・ボース「お前はたしか、あの王子と一緒にいた・・・」
ダグル・ボース「ここは、チャパ族の村か。何故私がここにいる・・・?」
ようせい「動かないで、まだ傷は癒えてませんよ。」
クーン「あのね、崩れたお城の中から王様が倒れてたところをね、アンリ達がここまで運んできたんだ!」
ムゾル・ヤニー「感謝するのだな、ダグル・ボース。王子がお前を救ってくれたのだからな。」
ダグル・ボース「王子が・・・?」
ローラ「気がついたようだね。」
アンリ「・・・・・・」
ダグル・ボース「王子・・・何故、私を助けた?お前にとって私は仇同然なのだぞ?」
アンリ「たしかにあなたは私の親の仇、そしてエスカータの人々の仇でもある・・・」
アンリ「しかし、そのような体で仇を討つことなど、悔いを残すだけだ。」
ダグル・ボース「甘いな。私を助けて、恩義を売るつもりか?」
アンリ「そんなつもりではない。だが、父上は人々を助ける気持ちが国を守るといつも言っていた・・・」
ダグル・ボース「・・・・・・」
ローラ「アンリがいなかったら、あんた今頃あそこで野垂れ死になっていたんだよ。少しは感謝したらどうだい?」
ダグル・ボース「私自身は助けなど求めていない。王子が勝手に行っただけのことだ。」
ローラ「素直じゃないねえ・・・」
クィーン「どの道、あんたもこの王子様と同じ、放浪の身となったわけよ。因果なのものね。」
ゲラハ「クィーン!」
クィーン「な、何よ?」
アンリ「いいんだ、ゲラハ。ダグル・ボース、今、その体では動くことは出来ないだろう。しばらくここで療養をしてほしい。」
ダグル・ボース「傷が癒えれば、お前達を後ろから刺すかもしれんぞ?」
アンリ「あなたは誇り高き武人だ。そのようなことをする者ではないと私はよく知っている。」
ダグル・ボース「・・・・・・」
クローディア「そろそろ、ここを出ましょう。あまり長居は出来ないわ。」
クーン「えー、もう行っちゃうの?」
クローディア「ごめんね、クーン。行かなければいけない場所があるから。」
アーミック「どこに行くのですか?」
クローディア「このガントレットが言ったの。『神船の錨へ』と・・・」
ゲラハ「そこに行けばガントレットの正体がわかるのですね。」
ダグル・ボース「神船の錨か・・・」
クローディア「知ってるの?」
ダグル・ボース「七大驚異の一つだ。以前、私もそこの遺物を手に入れる為に来たことがある。最もその時は吸血鬼に邪魔をされて手に入れることは出来なかったが。」
クローディア「遺物?」
ダグル・ボース「わからん。だがあの先には、何か恐ろしく強い力を感じるのだ。それより先までは知らぬが、何かが向こうにあるのだろう。」
ローラ「なら、こうしちゃいられないね。あたしらもあんたについて行くよ。」
クローディア「でも、これは私の問題。あなた達には・・・」
ローラ「何を言うんだい。あんたには色々と世話になったんだ。それにガントレットに苦しんでいるあんたの姿、見ちゃいられないよ。」
クローディア「ありがとう・・・」
神船の錨 森林
クローディア「ここが神船の錨・・・」
プラティフィラム「久しぶりに森林を見ました。」
ローラ「しかし、ジメジメする所だねぇ・・・」
アーミック「僕はジメジメした所、好きですよ?」
ゲラハ「七大驚異・・・一体、真人達は何の目的でこのような施設を建てたのでしょうね・・・」
クローディア「古代人の目的なんて、どうでもいいわ。今はこのガントレットを外すことが先よ。」
ムゾル・ヤニー「むっ」クン
クーン「どうしたの?」
ムゾル・ヤニー「何か臭う・・・」
クィーン「あんた、体洗った?」
クローディア「何で、私に言うの?」
ムゾル・ヤニー「死体の臭いだ。それも、一つや二つではない。」
クーン「あっ、本当だ。すごい臭い・・・」クン
アンリ「行ってみましょう。」
クローディア「この死体は・・・?」
ゲラハ「見たところ、騎士のようですが・・・」
クィーン「ガデイラで会ったヤツらよりも装飾が立派そうな騎士ね。」
アンリ「おそらく、神殿騎士団の者でしょう。しかし、どうして神殿騎士が七大驚異に・・・」
プラティフィラム「待ってください。この近くに生命の波動が二つほど感じます。」
クーン「あそこにいるよ!」
ローラ「ずいぶんと若い騎士様じゃないかい、大丈夫かい?」
神殿騎士「君達は?そこの人がつけているガントレット、兄さんと同じ物だ・・・!」
クローディア「兄さん?じゃあ、あなたはソードが言っていた・・・」
神殿騎士「ソード兄さんを知っているのか!?」
クローディア「ええ、私もあなたの兄と同じガントレットに導かれた者よ。あなたは騎士のようだけど、ここで何があったの?」
レオン「僕はレオン。神殿騎士だ。そして今、隣で気を失っている女騎士はジーン・ムーアだ。」
レオン「見ての通り、僕らはここで黄金時代の遺物に全滅させられたんだ。」
ゲラハ「遺物?」
クローディア「遺物とは一体何なの?」
レオン「わからない・・・とにかく一瞬だった。辛うじて生き延びた僕とジーン以外はみんな、その遺物にやられたんだ・・・」
レオン「頼む、キャッシュ兄さんを、止めてくれ・・・兄さん一人で黄金時代の遺物を追っていったんだ。」
ローラ「こうしちゃいられないね。だったら早くその遺物を倒さないと。」
アンリ「あとは私達にお任せ下さい。あなたはここで私達が戻るのを待っててください。」
レオン「すまない、兄さんはこの先の建物に向かった。無事だといいんだが・・・」
神船の錨 星々の間
クローディア「ここは・・・?」
クーン「お星様がいっぱいだー」
プラティフィラム「七大驚異はかつて真人達が造り出した、黄金時代の建造物です。」
プラティフィラム「そして、ここは何者かが何かの実験を行う為に作られた施設であると思います。」
クローディア「この先にガントレットの秘密が隠されているの?」
プラティフィラム「はい。そのガントレットから発している悪しき波動が大きく増しています。どうやら、元凶はこの先にあるようです。」
クローディア「それなら、急ぎましょう。」
キャッシュ「どうやら君もガントレットに導かれた者のようだな。」
クローディア「あなたは・・・」
キャッシュ「僕はキャッシュ。キャッシュ・バーガンディ。レジス・レオーヌ祭で君に殴り飛ばされた男さ。」
クローディア「あなたがソードのお兄さん?」
キャッシュ「ソードを知っているのか?」
クローディア「ガデイラで他の騎士との揉め事の際に彼が治めてくれたの。」
キャッシュ「そうか、ソードは兄弟の中で一番騎士らしい男だからな。」
クローディア「あの、レオンって言う人もソードに似ていると思ったけど・・・兄弟だったのね。」
薄幸そうな美女「私達以外にもガントレットの所有者がまだいたのですね。」
クローディア「そこのあなたも、右手にガントレットを着けてるけど・・・」
ミシェル「はい、私ミシェルといいます。私もこのガントレットに導かれて、この人と一緒にここへ来たのです。」
キャッシュ「どうやら、これでメンバーは揃ったようだな。」
キャッシュ「僕にはこれから起こる事が想像できる。戦いの連続から得た知識と力、これに勝る物は無い。」
クローディア「じゃあ、このガントレットは・・・」
キャッシュ「僕達は、そのための道具だったのだ。多くの者がこの呪いの犠牲になったであろう。突然の戦いの連続、まともでいられる方が不思議だ。」
ミシェル「だから私達はあんな得体の知れない怪物と・・・」
キャッシュ「そう、そしてこの神船の錨はガントレットから得た力を抽出するための実験施設でもあるのだ。」
キャッシュ「さあ、ガントレットよ!私達の集めた力と知識、どう使う!?いずれにせよ簡単に渡さんぞ!」
ギュオオオオオ・・・
ミシェル「何の音・・・?」
クローディア「気をつけて、何か来るわ。」
ガション ウオオン
メカ?「・・・・・・」
ローラ「何だい?ありゃ。」
クーン「T-260Gとおんなじメカかな?」
キャッシュ「あれも黄金時代の遺物だろう。真人達がガントレットから得た力をこの遺物に与えるためにな。」
メカ?「察しが早いな。最も、お前達から得た力はもっと別の方法に使うのだがな。」
ミシェル「喋った!?」
プラティフィラム「いいえ、どうやらあの遺物に何者がか乗り移っているようです。」
アンザン「うむ。この邪悪な気・・・ゲレイオス城と同じものだ。おそらくヤツも・・・」
ゲラハ「ミニオンか。」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「マーグメルでは世話になったな。おかげで、こんな所に足を運ぶハメになったがな。」
キャッシュ「レオンとジーンをやったのは貴様か?」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「そうだ。神殿騎士団だか知らんが、あの青二才どもが我々の邪魔をするのでな。」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「片付けさせてもらったよ。まあ、口ほどにない連中だったが・・・」
キャッシュ「貴様・・・」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「真人とかいう古代人が残した遺物のおかげで、力が予定より早く集まった。」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「しかも、所有者がお前だったとはな。良い実験体が手に入ったものだ。」
クローディア「このガントレットと施設を使って、何を企んでいるの?」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「貴様が知る必要などない。ここで死ねい!」
【クルーザーモード】
ガション!
ゲラハ「変形した!?」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「片っ端から轢き殺してくれる!」
ウオオオオオン!!
アンザン「そんなもの!」ガキンッ
【イージスの盾】
真人の戦闘メカ(ストライフ)「ちっ、小賢しい。だがこの攻撃は防げまい!」
【プラズマシャワー】
ローラ「ちっ、何だい?今の攻撃は!」マヒ
キャッシュ「くっ、動けん!」マヒ
プラティフィラム「術だけでは防ぎきれませんか・・・」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「ははははは!中々面白い遺物だな!是非ともマルディアスに持って帰りたいものだ!」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「さて、次の攻撃に耐えれるかな?」
ミシェル「!」バンッ!
【射撃LV4】
真人の戦闘メカ(ストライフ)「うぐ!?」ガクンッ 2
真人の戦闘メカ(ストライフ)「小娘・・・まずは貴様から死にたいようだな?」
ミシェル「ひ・・・」
キャッシュ「いかん、ミシェル!」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「死ねい!」
【フィールドインデューサー】
【ディフェレクト】
真人の戦闘メカ(ストライフ)「む!?」
ミシェル「あ、あなたは?」
イスカンダール「何か胸騒ぎすると思って、ここに来たと思えば・・・このような遺物が残っていたとはな・・・」
クーン「あっ、イスカンダールのおじさん!」
キャッシュ「イスカンダール?しかし彼はもうこの世にはいないはず・・・」
ローラ「イスカンダールなんて今じゃありふれた名前さ。下がってなオッサン、怪我をするよ!」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「虫けら一匹増えたところで何も変わらん!貴様も死ねい!」
イスカンダール「その虫けらを一匹も潰すことが出来ていないようだが?」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「ほざけ!」
【クルーザーモード】
【マルチウェイ】
フランシス「ふ、増えた!?」
イスカンダール「何者かは知らんが、このような負の遺産は残しておくわけにはいかん。潰してもらう。」
真人の戦闘メカ(ストライフ)「うげえ!」4
ギュオオオオオン ドゴーン!
キャッシュ「つ、強い・・・」
ローラ「何者なんだい?あいつ。」
クィーン「ただのおっさんじゃないと思えば・・・」
ムゾル・ヤニー「美しい・・・」
ミシェル「あっ、ガントレットが・・・」
キャッシュ「消えていく・・・」
クローディア「これで、誰もこの呪いに縛られることはなくなったわね。」
クローディア キャッシュ ミシェル ガントレットLV5 → 消滅
キャッシュ「あのミニオンというものが気がかりだが、これでひとまず一段落ついたわけだな。」
キャッシュ「僕はレオンとジーンを連れて、ガデイラに戻る。乱れた騎士団を立て直さないといけないからな。」
ミシェル「私もガデイラに戻って、しばらく休みます。クローディアさん達はどうしますか?」
クローディア「私達にはまだやることが残っているの。」
キャッシュ「そうか。君らとはもっと冒険をしたかったが、ここでお別れだな。」
クローディア「ソードにもよろしくと伝えてね。」
キャッシュ「ああ、健闘を祈るよ。またどこかで会おう。」
ミシェル「お元気で。」
ゲラハ「これで、呪いを断ち切ることが出来ましたね。」
クローディア「ええ、あとは・・・」
イスカンダール「元の世界に帰る、だろう?」
クローディア「え?」
ゲラハ「どうして、それを・・・」
イスカンダール「お前達が異世界から来た者だと知っているよ。」
イスカンダール「クローディア、君はそのゲラハというゲッコ族とマルディアスという世界から来たのだろう?」
クローディア「マルディアスを知ってるの?」
イスカンダール「そこの青い肌の女、君はどうやらかつて、あの『七英雄』と戦った虫達のようだな?」
クィーン「何で、あんたがそんなこと知っているの?」
イスカンダール「そこの妖精はかつて『死食』によって、『聖王』や『魔王』が生まれた世界にいる妖精たちの一人か。」
ようせい「え・・・?」
イスカンダール「そして、少年。君はリージョンという様々な空間が並ぶ世界の一つで、ひっそりと暮らしている種族の一人だろ?」
クーン「おじさん、マーグメルを知っているの?」
クローディア「どうして、私やクーン達の住んでいる世界のことを知っているの?」
ローラ「ちょっと待ちな、さっきからこのおっさん妙なことを言っているけど、あんた達、一体何者なんだい?」
イスカンダール「まあ少し、話は長くなるが・・・」
イスカンダールはここにいる全員にありのまま話した。
ローラ「まさかとは思ってたけど・・・」
アンリ「あなた達が異世界の人間だったなんて・・・」
フランシス「しかも別々の世界から来た者だとはな。」
アーミック「見慣れない種族だとは思ってましたが・・・」
プラティフィラム「しかし、驚くべきことは・・・」
ムゾル・ヤニー「伝説のイスカンダールが、まだこの世にいたということだ。」
アンザン「にわかには信じ難い話だが。」
イスカンダール「すまないが、私が本物のイスカンダールだとは誰にも話さないでくれるか?」
ローラ「言ったところで、誰も信じちゃくれないよ。本物のイスカンダールは既に『伝説上』の人物なんだからね。」
アーミック「僕達だけの秘密ですね。」
クローディア「それよりも、あなたには話したことが山ほどあるわ。どうして私達がいた世界のことを色々と知っているの?」
イスカンダール「まあお嬢さん、こんな薄暗い所で話すのもなんだ。どこか話しやすい場所にへと移ろうではないか。」
ローラ「うまいこと、はぐらかしたね。」
クローディア「(イスカンダール・・・マルディアスや他の世界を知っているような口ぶり、一体何者なの?)」
クィーン「で、どこか話しやすい場所に移ろうと付いて来たと思えば・・・」
イスカンダール神殿 最奥部
クローディア「わざわざ、こんな所まで連れてどういうつもり?」
アーミック「僕、村に帰りたかったです。」
イスカンダール「まあ、そうカリカリしなさるな。よければパンとイスカンダリア風スープをご馳走しようではないか。」
クーン「わー、いただきまーす!」
ローラ「あんた、本当に伝説のイスカンダールかい?あたしにはどうもみすぼらしい格好をした胡散臭いオッサンにしか見えないよ。」
フランシス「貴様!イスカンダールに向かって、なんて口を!」
アーミック「ケンカはやめましょう。」
イスカンダール「君らがそう思うのは無理もない。簡単に信用してくれるとは思ってないからな。」
イスカンダール「さて、ここなら誰にも聞かれる心配もない、いくらでも質問を聞いてあげよう。」
クローディア「それなら私から、どうして、あなたがマルディアスのことを知っているの?」
ゲラハ「何か異世界に行く方法でもあるのですか?」
クィーン「あんた、何で七英雄を知ってるの?」
ようせい「聖王と魔王の伝説をご存知なんですか?」
ローラ「あんたが本物のイスカンダールなら、どうして今まで姿を隠していたんだい?」
アンリ「どうして我々を助けにきてくれたのですか?」
フランシス「私達をここに連れてきた理由は何ですか?」
アーミック「昔、元素制御の魔道板を村に渡したのはあなたなんですか?」
ムゾル・ヤニー「どうしたら、あのような美しい攻撃が出来る?」
アンザン「伝説ではイスカンダールは死んだのではないのか?」
プラティフィラム「七大驚異が真人達が実験の為に造り上げた施設なのは本当ですか?」
クーン「おじさん、このスープ自分で作ったの?」
イスカンダール「いっぺんに話さないでくれ・・・私もそこまで万能な人間ではない。」
イスカンダール「では、どこから話そうかな。そうだな、まずはそこのお嬢さんから答えよう。」
イスカンダール「話が長くなるから、出来るだけ手短にに述べよう。」
イスカンダール「1000年以上も遠い昔、黄金時代に終焉が訪れ、天変地異と凶暴なモンスターが溢れかえっていた時代・・・」
イスカンダール「人々が安心して暮らせる世界になるよう、私は仲間と共に強大なモンスターの頭目達を打ち倒していった。」
イスカンダール「その仲間の一人にリース・トーレスと呼ばれる魔道士がいた。」
クローディア「リース?どこかで聞いたことがあるような・・・」
ローラ「伝説の大魔道士さ。けど、そいつが何の関係があるんだい?」
イスカンダール「私はリース・トーレスにある秘術を施された。」
イスカンダール「その秘法は異世界への移動も出来、自分の世界では普通の人間だが、異世界では不老不死・無限の力を持つ体となる。」
アーミック「ハァ~」
イスカンダール「それがリース・トーレスから授かった、究極の秘法『アンリミテッド』だ。」
クローディア「『アンリミテッド』?」
クィーン「何か、ものスゴイ話が逸脱しているけど、このオッサン本当に大丈夫?」
ローラ「黙って聞きな。このオッサンが誇大妄想癖を持った変態なのかは、あとで見極めればいいさ。」
イスカンダール「色んな世界を見てきたよ。楽園を夢見て多くの者が塔を目指す世界、古き遺産を手にするために争い奪い合う世界。」
イスカンダール「異次元の神々によって破壊された混沌とした世界。呪われた秘宝によって起こされた数々の物語と悲劇が存在した世界。」
クローディア「(一体、何を話してるの?不老不死だとか、無限の力だとか、見てきた異世界のことだとか・・・)」
クローディア「(けど、この男は嘘や妄想で語っているようには見えない。そうでなかったらマルディアスのことだって・・・)」
イスカンダール「そしてクローディア、君が住んでいた世界、マルディアスにもだ。」
イスカンダール「その頃のマルディアスは、人と神々が共存して邪神達と戦っていた。」
イスカンダール「そこには後に神の一員となる英雄、ミルザがいた。」
イスカンダール「ミルザは仲間と共に神々や多くの人々に支えられ、私も陰でミルザ達の行く末を見届けた。」
クローディア「それだけの力を持ちながら、何故あなたはミルザに力を貸さなかったの?」
イスカンダール「前にも言ったとおり、異世界にいる私は不老不死・無限の力を持った人間だ。」
イスカンダール「もしミルザを差し置いて、異世界の人間である私が邪神を倒すようなことをすれば人々はミルザに失望し、ミルザや神々が築き上げた努力を踏みにじってしまう。」
イスカンダール「異世界での私は『ただの旅人』として過ごさねばならない。それが私の仲間、リース・トーレスと誓った約束だ。」
イスカンダール「クローディア、君が私のような力を持たずに異世界に渡れるのは、その装置があるからか。」
クローディア「この装置を知ってるの?」
イスカンダール「クィーンがいた世界の古代人達の装置だろう?彼らは、真人とよく似ている。」
クローディア「これを直すことは出来ない?」
イスカンダール「あいにく、機械の修理は専門外でな・・・」
イスカンダール「だが、お前さん達を元の世界に戻す方法はないことはない。その前に・・・」
クーン「おじさん、おかわり頂戴!」
クィーン「あんた人の話、ちゃんと聞きなさいよ!」
プラティフィラム「はしたないですよ、クーン。」
イスカンダール「ハッハッハ、指輪を全部奪われたというのに、大した食欲だ。」
クーン「おじさん、どうして指輪のことを知っているの?」
イスカンダール「お前さんのいた世界や故郷にも一度、足を運んだことがあってな。」
イスカンダール「その世界は様々な種族や空間が並んでいて非常に興味深い世界だったよ。」
イスカンダール「ある時、その世界で放浪していた私は、指輪を探している仲間と共に指輪を集めていた。」
イスカンダール「だがその指輪の一つに、悪しき波動を放つ指輪があってな・・・」
イスカンダール「危険を感じた私はそれらの指輪を出来る限り、信頼できる仲間に指輪を預け、悪しき者に手が渡らぬようにした。」
クーン「じゃあ、長老や王様が持っていた指輪は・・・」
イスカンダール「ああ、君が持っていた指輪は君らの先祖に渡した物さ。ラモックスはモンスターだが、邪心はないからな。」
クローディア「(その後、このイスカンダールは数々の質問を出来るだけ手短に答えてきた。)」
クローディア「(クィーンやようせいがいた世界で起きた話、昔アーミックの村にお世話になった話。)」
クローディア「(そして、何故私達がこの男と出会う必要があったのかも話した。)」
イスカンダール「さて、これ以上長話をしても退屈してしまうだろう、ここら辺にしておくか。」
クィーン「手短にとか言ってたけど、随分と長話だったわよ。」
イスカンダール「これでも頑張って簡潔に話したんだぞ?」
ローラ「クローディア、あんた本当にこのオッサンの言うことを信じるのかい?」
クローディア「ええ、信じるわ。でも、どうしてミニオンはこの世界に来て、遺物を集めているの?」
イスカンダール「ヤツらが君らと同じマルディアスに来た者だということは君らの会話で聞いた。」
イスカンダール「あのミニオンとなる者、おそらく『ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル』と組んで、ヤツらに生命力を供給しているのだろう。」
クィーン「ナイト・オブ・ザ・・・?」
クーン「メイレンと一緒に見た『えーが』でそんなのあったよ。」
フランシス「アンデッドを支配している者達の総称だ。だがヤツらは既にあなたによって封印されてるはずだが・・・」
イスカンダール「たしかに私の仲間の一人、アリス・アンブローシアが施した術によって二度と出られぬようにした。」
イスカンダール「だが、ヤツらはアンデッドの王。普通の方法でヤツらを滅ぼすことは出来ん。ヤツらの生命線を断ち切るにはある人物の力が必要だ。」
クローディア「ある人物?」
イスカンダール「うむ、真人だ。」
アンリ「しかし、真人は1000年前に滅びているはずでは・・・」
イスカンダール「一部、生き残りがいるのさ。その者達は自分らが行った過ちを子孫に語り継ぎながら細々と暮らしているようだが。」
イスカンダール「その者が来るのを待っているのだが、どうやらもう来たようだな。」
アンリ「え?」
銀の少女「イスカン・・・ダール」
イスカンダール「来たか。」
マイス「お、お前は!?」
クローディア「あら、また会ったわね。」
ゲラハ「お知り合いですか?」
クローディア「ロングシャンクで私のガントレットを見てくれた人よ。」
マイス「まさか、こんな所で出会うとはな。出来るなら会いたくなかったが・・・」
クローディア「あなたにそっちの趣味があったなんて知らなかったわ。」
マイス「お前に関係のない話だ。」
クローディア「図星のようね。」
マイス「くぉのやろう・・・」
銀の少女「母、言う。イスカンダールに会せよ。」
イスカンダール「君はリヴェルヴァーラの娘か。名は?」
銀の少女「フィダルジェイン。」
イスカンダール「神への忠誠か。真人らしい名だ。」
クローディア「(その後、このイスカンダールはまた長い話を続けた。)」
クローディア「(真人は神の創った人間だとか、人間は神の滅びの中から生まれた話だとか・・・)」
クローディア「(1000年前、リースの導きでこの少女の母親に会ったこととか、私には何のことかわからない話だった。)」
マイス「どちらでも良い事だ。彼女が何者であり何をしようとも、俺は彼女を助ける・・・それだけだ。」
イスカンダール「それでは、行こうか。この世界を救うため、そして君らが元の世界に帰れるようにしないとな。」
クローディア「どこに行くの?」
イスカンダール「ヤツらが眠っている地で、七大驚異の一つ『地下迷宮ファロス』だ。」
銀の少女「我、タルファ・パラサレオへ行かん。」
アーミック「何て言ったんですか?」
クィーン「何か古典的な喋り方をするね、この子。」
イスカンダール、マイス、銀の少女がパーティーメンバーになった!
地下迷宮ファロス 最奥部
ヘイト「お待たせしました。」
声「待ちくたびれたぞ。例の物は持ってきたか?」
ヘイト「この通り、約束の品は持ってきましたよ。」
声「おお!」
声「これが『ドラゴン・ハート』・・・」
声「素晴らしい・・・」
声「これで恐れるものは何もない・・・」
ヘイト「ドラゴン・ハートを奪うのに骨が折れましたよ。途中で若造と吸血鬼に邪魔をされたのですからね。」
ヘイト「あなた方の封印を解き終わったら、私達の世界に来てもらいます。」
ヘイト「お願いしますよ。私達の世界にいる死者達の主は我々に非協力的なのでしてね。」
声「よかろう、ここは住み飽きたからな。この封印が解かれた暁にはお前達の手伝いをすることを約束しよう。」
ストライフ「くそっ、まさかあのような実力を持った者がいたとは・・・」
ヘイト「おや?これはストライフ、随分とボロボロじゃないか?古代人の遺物にやられたのかな?」
ストライフ「面白くない冗談だ。貴様こそ、遺物一つに手に入れるのにずいぶんと時間がかかってるじゃないか。」
ワイル「やめないか、こんな所で仲間割れをしている場合じゃないぞ。」
ワイル「ストライフ、あなたはそのガントレットから得た力をラウンドテーブルに与えるのです。」
ワイル「ヘイト、あなたはその宝剣を使って、次元への扉を開く準備をしなさい。」
ワイル「私はラウンドテーブルに施された封印を解いてくる。」
ストライフ「ちっ」
ヘイト「やっと出番が来たのに・・・」
地下迷宮ファロス 地上からの階段
アーミック「あれれ?大きな扉がありますよ。」
クローディア「どうするの?これじゃあどこも通れないわ。」
イスカンダール「だからこそ、彼女を連れてきたのだよ。」
銀の少女「我、扉に命ず。開!」
クィーン「そんな呪文じゃあるまいし、簡単に開くはずが・・・開いた。」
クーン「わお!銀のお姉さんすごーい!」
イスカンダール「さあ、急ぐぞ。」
地下迷宮ファロス 円卓の間
クローディア「ここがラウンドテーブルが眠っている場所?」
ようせい「何か、視線を感じますね・・・」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルA「ここまで来るとは何者?」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルB「娘・・・生気に満ちておるな・・・」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルC「愚か者に決まっておる・・・」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルD「あの程度では永らえる足しにはならぬ…」
マイス「さあ、勇気を出して。」
銀の少女「闇の円卓に集い、時の流れによどみし者ども。滅びし神とイスカンダールに代わり、我告ぐ!」
銀の少女「汚れし欲望を捨てよ。永遠の生など無し。その汚れし手より、この世界を解き放て。汝らは主にあらず。」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルE「・・・滅びし神とは何者?」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルF「イスカンダールの犬か・・・」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルG「弱き者に決まっておる・・・」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルH「生気吸い尽くしてくれよう・・・」
イスカンダール「私もいるぞ。」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルI「イスカンダール!」
イスカンダール「お前達が何者かとつるんでるのを察知してな。案の定、ここで何か企んでいるようだな。」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブルJ「ここで会ったが1000年目。今度こそ貴様の息の根を止めてやる。」
クローディア「能書きはもういいわ。さっさとあなた達を倒して、元の世界へ帰らせてもらうわ。」
骨龍(ワイル)「そうはいきませんよ。彼らには我々の仕事の手伝いをしてもらわねばならないのですから。」
クローディア「ワイル・・・」
骨龍(ワイル)「ディスティニーストーンと指輪を取り返しに来たようですが、既に部下がサルーイン様の元へ届けている。」
骨龍(ワイル)「わざわざ、始末しに行く手間が省けましたよ。あなた方にはここで死んでいただこう!」
ローラ「クローディア!あんた達はそいつらの相手をするんだ!コイツはあたしらが食い止める!」
クローディア「ローラ・・・わかったわ。ラウンドテーブルは私達に任せて。」
ローラ「ゲレイオス城での借りは返してもらうよ、赤マント!」
アンリ「エスカータの宝剣を返してもらうぞ!」
フランシス「我が主、ゲレイオス公の仇!」
骨龍(ワイル)「この宝剣が何かも知らぬとは愚かな・・・これは力の源であり、混沌の海への扉を開くための鍵なのですよ。」
ローラ「鍵?」
骨龍(ワイル)「どうやらまた、あの時のようと同じ目に合わないと気が済まないようですね。」
骨龍(ワイル)「消えなさい!」カパッ
アンザン「いかん!」
【天・地・犬】
骨龍(ワイル)「ぬお!?」3
ダグル・ボース「間に合ったか。」
ムゾル・ヤニー「ダグル・ボース!」
ダグル・ボース「あのリラム族や妖精のおかげで動ける体になった。貴様には借りがあるのでな・・・」
アンリ「ありがとう、ダグル・ボース。」
ダグル・ボース「勘違いをするな。我が理想を実現するためにもこのような得体の知れない者を野放しするわけにはいかん。」
ダグル・ボース「こいつらを倒したら、再びアヌビトの勢力を広めさせてもらおう。」
骨龍(ワイル)「おとなしくすれば良いものを、自らまた命を捨てに来るとは・・・」
円卓への橋
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル(槍)「ここは通さん。」
ゲラハ「狭い通路で戦うことになるとは・・・」
イスカンダール「いっぺんに戦っては危険だ。少人数で挑むぞ。」
クローディア「だったら、集中攻撃をかけるまでだわ。」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル(剣)「貴様らの相手は我々がしてやる。」
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル(斧)「生気に満ちた者達だ、たっぷりと吸い尽くしてくれる。」
ゲラハ「はさみうちか・・・」
クィーン「そんなのあり?」
【スターダストダンス】
ダグル・ボース「ぬん!」
アンリ「でやあ!」
骨龍(ワイル)「ハハハハハ!そんなものですか!」3
【尾撃】
ムゾル・ヤニー「うっ」3
フランシス「うわっ!」3
ダグル・ボース「ぐっ!」4
骨龍(ワイル)「この攻撃に耐えられますかな?」
【ウロボロスサークル】
アンリ「くっ!」4
アーミック「わぁ!」3
ローラ「ちっ、何て力だい・・・」3
プラティフィラム「あの者の魔力があの龍の力を増大させているのでしょう。」
アンザン「このままでは全滅してしまう・・・」
骨龍(ワイル)「さて、こちらも遊んでいるヒマはないのでね、そろそろ終わりにしましょうか。」
【シャドーブレス】
フランシス「王子、危ない!」
アンリ「!?」
ダグル・ボース「ぬぅ・・・クッ」4
アンリ「ダグル・ボース!?」
骨龍(ワイル)「何!」
ダグル・ボース「・・・これで、借りは返せたな・・・」 バタッ
アンリ「どうして・・・?」
骨龍(ワイル)「アヌビトめ、わざわざ死にに来ましたか・・・」
ローラ「死ぬのはあんたの方だよ。」
骨龍(ワイル)「なっ、いつの間に!?」
【独妙点穴】
骨龍(ワイル)「ぐあああああ!!」4
ローラ「化け物め・・・人間を、舐めるんじゃないよ!」
アンリ「ダグル・ボース!」
ダグル・ボース「フッ、まさか、殺した人間の子を助けることになるとは、因果なものだな・・・」
アンリ「しっかりしてください!今、回復術を使える者が手当てをする!」
ダグル・ボース「無駄だ・・・チャパでの手当てがまだ完全に終わってなかったからな・・・動いていられるのがやっとだったのだ。」
ローラ「あんた、そんな体でここまで・・・」
ダグル・ボース「王子、ヤツらが七大驚異の力を使って、何をするのかは知らぬ。だが、この世界に破滅をもたらす者のなら止めてくれ・・・」
ダグル・ボース「頼んだぞ・・・我が理想、達成を成せなかったが、戦いの中で死ねて本望だ・・・」
ムゾル・ヤニー「見事だ、ダグル・ボース・・・」
アンリ「(ダグル・ボース・・・こんな形で終わることなんて望んでなかったのに、どうして私を・・・)」
ローラ「さあ、泣いているヒマはないよ。クローディア達が亡霊どもと戦ってるんだからね。」
ワイル「(くっ、まさかヤツらにこれほどの力を持っていたとは・・・)」
ワイル「(ここは一旦引いた方がよさそうですね・・・)」
イスカンダール「はっ!」
【滅多斬り】
ナイト・オブ・ザ・ラウンドテーブル(杖)「む、無念・・・」4
クローディア「これで10人目ね。」
クーン「ローラ達、大丈夫かな?」
イスカンダール「今はミニオン共を追うことが先だ。行くぞ!」
円卓
ファントム「永遠の命を手に入れし我等に歯向かうとは、愚かな・・・」
クローディア「あなたが親玉のようね。」
ファントム「私は貴様らによって倒された者達の怨念が、残った私自身に集まっただけに過ぎぬ。」
ファントム「貴様らの生気を吸い尽くして、我が生命の糧としてくれる。」
ファントム「死ね。」
【ブラッドソード】
マイス「危ない!うぐっ!」4
銀の少女「マイス!」
ファントム「愚かな、自らわざわざやられるに来るとはな。」
マイス「長いこと引き篭っていたあんたにはわからないだろうさ。」
【ブラッドソード】
クローディア「ッ!」3
【デスサイズ】
マイス「!」きぜつ
ファントム「どうした人間どもよ、お前達の力はそんなものか?」
ようせい「強い・・・」
イスカンダール「フッ、だが、勝てない相手ではないさ。長き因縁を断ち切らせてもらうぞ。ラウンドテーブルよ。」
ファントム「ほざくな。あの時の恨み、決して忘れぬぞ。」
【アイスニードル】
ゲラハ「くっ!」3
ようせい「きゃあ!」3
イスカンダール「前よりも力を増しているようだな・・・」
ファントム「当然だ。ミニオン共のおかげで以前よりも力を得ることが出来た。」
銀の少女「おぞましき生への執着、己を失いても存在するを求むるか?」
ファントム「(その姿、何故か懐かしい・・・)」
ファントム「消滅せよ。」
【トリプルゼロ】
クィーン「!?」せきか
クーン「クィーン!」
ファントム「これが不死なる我らの力、永遠の力だ。」
ファントム「イスカンダール、次は貴様だ!」
イスカンダール「!」
クーン「おじさん、下がって!」
ファントム「!」
ワイル「くそっ、あの龍はマルディアスに持ち越したかったのに・・・」
ストライフ「ワイル、貴様もやられたか。」
ワイル「どうやら、あちらも不利な状況のようですね。」
ストライフ「ああ、旗色が悪くなってきた。」
ヘイト「仕方あるまい。こうなったら、宝剣の真の力を解放するしかないようだな。」
ワイル「ラウンドテーブルを捧げれば、相当な力を得られる。そして『アレ』をマルディアスに連れ、再びマルディアスに恐怖と混沌を覆うのだ!」
【召雷】
ファントム「こんなもの・・・」1
クーン「まだ、倒れないの?」
ファントム「小僧、まずは貴様の生気を吸い尽くしてやろう。」
クーン「こ、来ないで!」
【射撃LV4】
ファントム「ぬうっ!?」2
マイス「流石、異世界の銃だな威力が違う・・・」
クーン「マイス!」
ファントム「貴様・・・邪魔を――」
銀の少女「滅びよ!」
【クリムゾンフレア】
ファントム「ぬ、ぬおおおおお・・・」4
ファントム「我らは不死・・・我らは不死なるぞ・・・永遠に、存在し続けるのだ・・・!」グォォォ
クローディア「消えた?」
マイス「アンデッドだからな、大方、燃え尽きたんだろう。」
イスカンダール「いや、違う。おそらくは・・・」
クローディア「何、この揺れは?」
ゲラハ「す、吸い込まれる!」
?????
クローディア「ここは?」
ゲラハ「神船の錨と似たような風景だが・・・」
アンリ「クローディア、みんな!」
クーン「アンリ!みんな無事なんだね!」
ローラ「いや、ダグル・ボースのヤツが駆けつけてくれたんだけど、あいつったら最後までカッコつけて・・・」
ムゾル・ヤニー「アヌビトとしての誇りを最後まで失わずに美しく戦い続けたよ・・・」
アンリ「・・・・・・」
クローディア「そう・・・」
クィーン「感傷に浸っている場合じゃなさそうよ。あれを見て。」
カオス・ルーラー「・・・・・・」
アーミック「何なんですか?あれ・・・」
イスカンダール「ついに来たか・・・また戦うことになるとはな。」
ローラ「またって、あんたアイツを知ってるのかい?」
銀の少女「あの者は嘗て、終末の日にて神と共に滅びし混沌の支配者。」
イスカンダール「だが、こいつだけは何らかの形で生き残ってしまったようだな。」
イスカンダール「果てしなく長い年月を待ち続け、遂に七大驚異の力を触れた者を依り代(よりしろ)として、蘇ったのだろう。」
イスカンダール「こいつを現世に出せば、混沌の力が世界を再び覆い、二度目の終末の日が訪れてしまう・・・」
ゲラハ「ならば、今ここで倒さねば!」
イスカンダール「うむ。こいつは今目覚めたばかりで、完全には覚醒していない状態。叩くなら今しかない。」
クローディア「この圧倒的な存在感、あれも神だというの?」
【針千本】
カオスルーラー「・・・・・・」3
【ソードダンシング】
アンザン「ぬう!」2
【魔剣】
ムゾル・ヤニー「く!」2
【魔印】
ゲラハ「うお!」1 マヒ
クィーン「何よあのデタラメな強さ!これで不完全な状態なの!?」
イスカンダール「そうだ。完全に覚醒すれば、混沌の力を吸収し続ける無限の存在となり、我々の手に負える相手ではなくなるだろう。」
クーン「そんな・・・」
ローラ「お前みたいなのに支配される?冗談じゃないよ!」
【無双三段】
アンリ「もうエスカータの二の舞にさせない!」
【ダーティーダンス】
フランシス「私の力の全てをぶつけてやる!」
【清流剣】
カオス・ルーラー「・・・・・・」6
【ソード・ダンシング】
【クリムゾン・フレア】
【スポイル】
アーミック「どうなってるんですか?何なんですか?」
【千手観音】
ムゾル・ヤニー「この醜き者をこの世界から追い払うのだ!」
【高速ナブラ】
カオス・ルーラー「・・・・・・」4
プラティフィラム「私達の中にもこの存在と同じ物、混沌があります。」
アンザン「姿形違うが、皆この世界に生きている。だが、こいつは違う。」
【石の雷】
カオス・ルーラー「・・・・・・」3
クーン「赤い仮面が取れた?」
ようせい「効いてるみたいですね。」
イスカンダール「油断するな、まだ倒れたわけではない。」
【トリプル・ゼロ】
フランシス「ぐわっ!」4 せきか
アンリ「フランシス!」
ローラ「石になった!?」
クィーン「何であいつが、さっき倒したラウンドテーブルの親玉の技を使ってるの!?」
イスカンダール「ラウンドテーブルが依り代になったことで、ヤツが持っていた技を吸収したのだろう。」
アンザン「フランシスを安全な場所に移すぞ。」
マイス「お前が、この世界の真実だというのか?」
【ウォータームーン】
銀の少女「汝のみ蘇りし事を許さじ。」
【スーパーソニック】
イスカンダール「貴様を現世に放つわけにはいかん!」
【変幻自在】
カオス・ルーラー「・・・・・・」6
【ブラスター】
【バブル・ブロー】
【ソード・ダンシング】
【トリプルゼロ】
アンザン「守り、きれんか・・・」4
プラティフィラム「これも定めです・・・」4
クーン「プラティ!アンザン!」
ゲラハ「ここまで来れば作戦も何もない。一人一人が全力を出すだけだ!」
【富岳八景】
クィーン「お約束通り、得体の知れない化け物に変わったわけね。」
【サンダークラップ】
ようせい「これが、混沌の力なのですか?」
【独妙点穴】
クーン「そんな力を得たって、幸せなんかになれないよ!」
【太陽風】
カオス・ルーラー「・・・・・・」7
クローディア「青い仮面も取れた・・・」
イスカンダール「まだヤツは生きてるぞ!攻撃を緩めるな!」
【異界のトリプルトリプルダンシング】
ムゾル・ヤニー「死もまた、美しい・・・」6
アンリ「父上、母上・・・」7
ローラ「アンリ!ムゾル!」
【ダンシングダンシングソード】
銀の少女「ああ!」4
イスカンダール「フィダルジェイン!」
マイス「この野郎ぉぉ!!」
クローディア「マイス、ダメ!」
【オーバーキル】
マイス「ごわっ!」
マイス「(当然の・・・結果か・・・)」5
ゲラハ「何て、強さだ・・・」
イスカンダール「(何としてでも、あの異世界の者達だけは元の世界へ連れてかねば・・・)」
クローディア「ハァ、ハァ・・・」
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」
クローディア「体が、赤くなった・・・?」
イスカンダール「ついにヤツも本気を出す時が来たようだな・・・」
クィーン「本気って・・・冗談でしょ?」
ゲラハ「また、吸い込まれる!?」
?????
クーン「お星様に飛ばされたと思ったら・・・」
アーミック「どこなんですかここは?」
イスカンダール「説明しているヒマはない、来るぞ!」
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」
【オーバーオーバー滅殺滅殺剣】
クィーン「嘘、でしょ?」6
ようせい「ああ、こんな簡単に・・・」5
ゲラハ「クィーン!ようせい!」
イスカンダール「構うな!今はこいつへの攻撃に専念しろ!」
【高速独妙マルチ千本】
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・!」7
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」
【滅殺滅殺滅殺異界のオーバーキル】
クーン「ばあちゃん・・・」6
アーミック「ヒドイです・・・」7
ゲラハ「何て、事だ・・・」6
クローディア「みんな!」
イスカンダール「クローディア、危ない!」
【マルチウェイ】
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」3
【オーバーゼロ】
イスカンダール「うお!」6
ローラ「オッサン!」
イスカンダール「やはり、異世界のようにはいかんか・・・」
イスカンダール「すまんな、本来無関係の人間である君達を巻き込むようなことをして・・・」
イスカンダール「あとはお前達の力でヤツを・・・」
クローディア「イスカンダール!」
【滅殺剣】
クローディア「う・・・!」2 恐怖
クローディア「(そ、そんな・・・動けない・・・)」ガクガク
【レスキュー】
ローラ「クローディア!あんたは下がってな!」
クローディア「ローラ!」
ローラ「かかってきな、化け物!あたしが相手だ!」
【独妙点穴】
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」3
ローラ「(パブロ、ここで死んだらあたしの事、許してくれるかい?)」
【滅殺キル】
ローラ「パブロ・・・」5
クローディア「ローラ!」
【針千本】
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」3
クローディア「まだ、倒れないの・・・?」
【滅殺剣】
クローディア「ッ!」
スライム「」4
クローディア「スライム!?あなた、まだ私の体に・・・?」
【オーバーキル】
スライム「!」3
【滅殺剣】
スライム「!」3
クローディア「もうやめて!これ以上喰らったら、あなたまで・・・」
スライム「!」
【スポイル】
カオス・ルーラー(最終形態)「・・・・・・」
【トリプルゼロ】
スライム「・・・・・・」5
クローディア「スライム・・・」
クローディア「だからスライムって苦手なのよ。何を考えてるかわからなくて・・・」
クローディア「でも、あなたの死は無駄にはしないわ。安らかに眠ってて・・・」
【影矢】
カオス・ルーラー(最終形態)「!!」3
クローディア「おかげで、こちらの態勢が整ったわ。」
【滅殺剣】
クローディア「ッ!」3
【フェニックスザップ千本】
クローディア「もう、お逝きなさい。」
カオス・ルーラー「!!!!!」6
クローディア「やった・・・!」
イスカンダール「(ふっ、やってくれたようだな。彼女達なら、邪神を・・・)」
イスカンダール「(後は異世界の術で・・・)」
【リヴァイヴァ】
クィーン「あ、あれ?」
ようせい「どうしてここに?」
クーン「僕たち生きてるの?」
ゲラハ「誰かが蘇生術を使ったのか?」
クローディア「イスカンダール、まさか・・・あなたが?」
イスカンダール「ありがとう、異世界の者よ。おかげでこの世界は守られた。」
イスカンダール「この世界にいる者は私が連れて行く、あとはお前達でヤツらを追うのだ!」
クィーン「な、何!?」
ようせい「体が!?」
クーン「消えてる?」
ゲラハ「帰れるのか!マルディアスに!」
イスカンダール「行け!お前達の力でマルディアスを救うのだ!」
イスカンダール「(すまんな、リース・・・お前との約束、破らせてもらうぞ。)」
クローディア「ああ!」
つづく
787 : ◆xu2VpOlD.6[sag... - 2013/06/23 23:13:29.12 YlTEnMVT0 617/776アンサガ編おわり!ミンサガ編は次スレで・・・
残りレスはサガ話で語り合ったり、番外編で消化していこうと思います。
【番外編】に続きます。