ほむら「まどかぁ……」ジーッ
さやか「でさー」
まどか「へぇー」
さやか「あはは!」
ほむら(いいな…あんなにまどかと近くでお喋りして)
ほむら(羨ましい…)ジーッ
元スレ
ほむら「まどか・・・」ハァハァ
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1307179432/
マミ「…なにしてるの?」
ほむら「…見て分からないのかしら」
ほむら「鹿目まどかを見守ってるのよ」
ほむら「あんなに可愛い中学生が歩いていたらさらわれてしまうわ」
ほむら「だからこうして守ってあげないと…」
マミ「…はぁ、そうなの…」
マミ(だったら一緒に帰ればいいのに…)
ほむら「っと、まどかが行ってしまうわ」
ほむら「じゃあ巴マミ、私はここで」シャッ
マミ「え…あ、うん、頑張ってね…?」
ほむら「……」ジーッ
さやか(また転校生がついてきてる…)
さやか(確実に、まどか…だよなぁ)
さやか(…声をかけたほうがいいんだろうか)
まどか「さやかちゃん、どうしたの?」
さやか「うー…いや、あの…」
さやか「…………」クルッ
さやか「て、転校生?」
ほむら「!?」ドキーン
ほむら「き、き、奇遇ね、美樹さやか…」ギクシャク
ほむら「あら?鹿目まどかも一緒なのね…」ギクシャク
まどか「あ、ほむらちゃん!」
さやか(めちゃくちゃ緊張してる…)
ほむら「い、今帰りかしら?」ギクシャク
さやか(動きがぎこちない…)
ほむら「わ、私は用があるからっ、失礼するわ!」ダッシュ
まどか「あー、ほむらちゃ…」
まどか「行っちゃったー」
さやか(…何がしたいんだろう?)
ほむら「はぁっ…はぁっ…」ゼェゼェ
ほむら「ま、まどかとお話しちゃった…」
ほむら「えへへ…」
ほむら日記
4月27日 晴れ
今日はまどかと少しだけお喋りできました
とても緊張して思わず逃げてしまったけど
次からはちゃんと普通にお話できたらいいなぁ
朝
教室
さやか「おはよー」ガラ
まどか「おはよう!」
ほむら(…美樹さやかとまどかが登校、いつも通りね)ジー
ほむら(…やっぱりかわいいわ)トローン
ほむら(まどかとお喋りしてみたい…一緒にご飯とか食べたい…)
ほむら(……叶わぬ夢だわ)ガックシ
まどか「でねー?」
仁美「うふふ…」クスクス
さやか「あっははは!」
ほむら(………いいなぁ)
ほむら(美樹さやかに、志筑仁美)
ほむら(よくまどかの前であんなに自分がだせるわね…)
ほむら(嫌われたくない、とか考えないのかしら…)
先生「はーいHR始めますよー」ガラ
先生「…っと言っても今日は特に連絡はありません」
先生「んー…」
先生「…席替えでもしましょうか?」
さやか「いえーーい賛成!!」
ほむら「…………」
ほむら(…まどかの後ろの方がいいわね)
ほむら(…堂々とまどかのことを観察できるわ)
ほむら「……さて」ゴソゴソ
ほむら「11番ね」
ほむら(11番の席は…と)
まどか「あ、ほむらちゃん!」
ほむら「!!!」
ほむら「か、鹿目まどか…!?」カアァ
まどか「ほむらちゃん11番?」
まどか「お隣さんだね!」
まどか「えへへ…よろしくね?」
ほむら「…よ、よろしく」ペコ
まどか「うん!」ニコニコ
休み時間
さやか「ちょっと、転校生」
ほむら「?」
さやか(あんた大丈夫なの?)ヒソヒソ
ほむら(…なんの話かしら?)ヒソヒソ
さやか(まどかだよ)
さやか(あんた、まどかの前に立つとものっ凄い挙動不審になるじゃん)
ほむら(心配には及ばないわ)
まどか「さやかちゃーん。ほむらちゃーん、次移動教室だよー」
ほむら「ひゃ!」
さやか「……」
ほむら(…やっぱだめ)
ほむら(まどかのそばにいると、あがっちゃって…)
ほむら(今からでも席を変えてもらったほうが…)
ほむら(……いや)
ほむら(これはまどかに近づくまたとないチャンス)
ほむら(このチャンスに私は…)
ほむら(まどかと友達になる!)
ほむら(今までは後ろから見守るだけだったけど)
ほむら(やっぱりちゃんとまどかと話したい!)
ほむら(…行くわ!)
まどか「あ、ほむらちゃん」
ほむら「!!」
ほむら「な、何かしら?か、鹿目まどか…!」ドキドキ
まどか「これからさやかちゃんとマミさんとお昼なんだけど」
まどか「一緒にどうかな、って」
ほむら「も、も、も、もちろん構わないわ」
まどか「ほんと?よかった」
まどか「わたし、ほむらちゃんとちゃんと話したこと無いから…」
まどか「いつか、ゆっくりお喋りしたいなって思ってたんだ」
ほむら(あわわわわわわわ…)ガタガタ
ほむら(しょっぱなからピンチだわ)ガタガタ
ほむら(心臓が痛い…)ドキドキドキドキドキ
さやか(…マミさん)ヒソヒソ
マミ(なにかしら)ヒソヒソ
さやか(…転校生、どう思います?)
マミ(…どうと言われても)
マミ(顔を真っ赤にして左手でお箸持って素数を数えてる姿は)
マミ(普通とは思えないわ)
さやか(ですよね…)
ほむら「あわわ…」ガタガタ
まどか「ほ、ほむらちゃん…」
ほむら「ちょ、ちょっとトイレにっ…!」ダダダ
さやか「あ、転校せーい!?」
ほむら「……はぁ」
さやか「…らしくないじゃん、転校生」
ほむら「美樹さやか…」
さやか「どーしたのさ?いつもなら」
さやか『それには及ばないわ』
さやか「みたいにクールに振る舞ってるじゃん」
ほむら「…無理だわ」
ほむら「まどかの前に出るとどうしてもあがってしまって」
ほむら「胸がどきどきして、何も考えられなくなって」
ほむら「…どうしたらいいか」
さやか「………」
さやか(なにこの恋する乙女…!)
さやか「…て、転校生さぁ?」
さやか「まさかまどかのこと…好き、とか?」
ほむら「はぁ!?」
ほむら「ち、違うわ、私はただ…」
ほむら「できるだけまどかの傍にいて」
ほむら「ずっと彼女のことを守って、支えて」
ほむら「共に歩んでいきたいだけよ」
さやか(べた惚れだぁー…)
さやか(自分で気づいてないよ、こいつ…)
その頃
屋上
まどか「ほむらちゃん達帰ってきませんねー」
マミ「…そうね」
マミ(暁美さんが鹿目さんの前で挙動不審になるのは誰の目にも明らかだけど…)
マミ(当の鹿目さんは気づいてないのかしら…?)
マミ「ねぇ鹿目さん?」
まどか「はい?」
マミ「暁美さんについて…何か気づかない?」
まどか「……?」キョトン
マミ「…あの、自分にだけ態度が違うなぁ、とか」
マミ(ストレートすぎかしら)
まどか「…ほむらちゃんは、私のこと苦手なんだと、思います」
マミ「え?」
まどか「…分かってます、知ってます」
まどか「ほむらちゃん、わたしを見ると下向いちゃうし…」
まどか「すぐにどこかに行っちゃうし…」
マミ「え、ちょっ」
まどか「言わないでください…!」
まどか「分かってます、ほむらちゃんが私をどう思ってるか」
まどか「でも、わたしはほむらちゃんと仲良くしたいんです…っ」
まどか「…わたし、ほむらちゃんのこと、好きなんです」
まどか「初めてあった時から、ずっと…」
まどか「でも、ほむらちゃんは…」
まどか「それでも諦めたくない」
まどか「せめてこの思いだけは、届かなくても」
まどか「ちゃんと、正面から伝えたいんです」
マミ(盛大に勘違いしてるわー…)
さやか日記
5月1日 曇りのち晴れ
2人ともまったく気づいてないよー…
どこの少年まんがだっての!!
こうなったらさやかちゃんがひと肌脱ぐしかないのかな!?
まどか「あ、ほむらちゃん、おはよー」
ほむら「お、お、おはよう、鹿目まどかっ」ビク
まどか「……」
ほむら「……」
まどか(やっぱり、嫌われてるのかなぁ)
まどか(わたし、何か悪いことしちゃったかな)
ほむら(ああぁ…!どうしてもまどかの顔を見れないっ…!)
ほむら(ちょっと、目を上げるだけなのに…)
まどか「…」チラ
ほむら「…」チラ
ほむら(わ、め、目があっちゃった…!)フイ
まどか「……!」ガーン
さやか(…はたから見れば『初々しいカップル』に見えなくもないなぁ…)
さやか(これは…どうしたらいいんだろうなー…)
さやか(まどかが追えば…転校生は逃げるし)
さやか(かといってまどかが引いても転校生は動かない)
さやか(でもまどかが追いつければハッピーエンドに…)
さやか(…なるの?これ)
さやか(でもこのままじゃお互いまいっちゃうよ…)
さやか「と、言うことで!」
さやか「どうしたらいいと思う?」
杏子「はぁ?」
杏子「なんであたしに聞くんだよ」
杏子「ガキの色恋沙汰なんて興味ねぇっつーの」シッシッ
さやか「そこをなんとかさー…!」
さやか「友達の為だと思って!この通り!」
杏子「…くっだらねー」
杏子「…で?」
杏子「とりあえずまどかをほむらに近づけさせればいいのか?」
さやか「うーん…そういうことでもないんだよ」
さやか「まどかは転校生が好きだけど」
さやか「自分は嫌われてると思ってる」
さやか「転校生もまどかを好きなんだけど」
さやか「自分で気づいてないうえにまどかの前では緊張しちゃう」
さやか「どう?」
杏子「ならなおさら2人を近づければいい話じゃんか」
杏子「どうしても話さざるを得ない状況なら2人の距離は自ずと…」
さやか「だめだよ…またまどかがへこんじゃう…」
杏子「あのな…」イライラ
杏子「てめーは過保護なお母さんか!?」
さやか「な!?」
杏子「恋なんてのは当たって砕けてなんぼなんだよ!」
杏子「てめー見たいにぶつかるのを怖がってんじゃ先に進まねーんだ!」
杏子「それに、ぶつかってへこむのかどうかは」
杏子「まどかが決めることだろが!」
さやか「…杏子」
杏子「!」ハッ
杏子「と、とにかく…そういうことだよ」カアァ
さやか「………!」ハッ
さやか「…いいこと考えた!」
杏子「え?」
さやか「ふっふーん♪」
マミ「遊園地?」
さやか「そう!あの2人を遊園地に連れて行くんです!」
さやか「まどか、絶叫系とかホラー系ダメな子だから…」
杏子「そこにほむらをあてがわせればいいってことか」
さやか「分かってんじゃん杏子ー」
さやか「怖がるまどかをほむらがはげます!」
さやか「恐怖に震えるまどかの心!緊張に震える転校生の心!」
さやか「サスペンション・ブリッジ・エフェクト!!」
マミ(……つり橋効果?)
杏子「…まぁ、いい策ではあると思うよ?ただ…」
マミ「ええ、問題は…」
ほむら「わたしは遠慮するわ」
さやか「え」
ほむら「悪いけど、人が多いところって苦手なの」
ほむら(ま、ま、ま、まどかと遊びになんてっ…!)
ほむら(そんな、そんなの行けるわけないじゃない…!)
さやか「み、みんな来るのに…っ」
ほむら「…ほんとに、悪いけど」
ほむら「…じゃ、私はこれで」
さやか(なんてこったぁぁぁぁぁ)
杏子(やっぱり)
マミ(やっぱりね)
さやか「く…!」
さやか「………」ガクー
マミ「…えっと、その」
杏子「まぁ当然といえば当然…みたいな」
さやか「あたしの…渾身の策…」ブツブツ
さやか「倒れ…企画倒れ…」ブルブル
マミ「ま、まだ終わったわけじゃないわ!」
マミ「暁美さんが来ないのならば鹿目さんに集中しましょう」
マミ「なんとかして鹿目さんの勘違いを解ければそれはそれで解決じゃない!?」
杏子「そ、そうだな…」
杏子「少なくとも、ほむらに嫌われてるわけじゃないって、分からせてやればいいんだ!」
さやか「………」パチ
さやか「そ、そうだね!」ガバァ
さやか「まどか誘ってくる!」バタン
まどか「遊園地?」
さやか「うん!今度の日曜にみんなでいこ!」
まどか「みんな…」
まどか「ほむらちゃんも来るの?」
さやか「あー…転校生は、こない…」
まどか「そ、そっか…」シュン
さやか「ち、違うよ!」
さやか「転校生は人が多いのが嫌だって!だから…」
まどか「えっ」パアァ
まどか「そ、そっか…えへへ…」
さやか(この子もこの子でべた惚れだなぁ…)
マミ日記
5月12日 晴れ
今週末はみんなで遊園地です、
なんとか鹿目さんの誤解を解ければいいけど…。
でもどうやって伝えればいいのかしら?
日曜日
遊園地
さやか「遊園地よ、私は帰ってきた!!」
杏子「はいはいおかえり」
まどか「マミさん、何から乗りますか?」
マミ「ふふ、そうね?なににしようかしら」
ほむら「…………」ジーーー
ほむら(思わず後をつけてきてしまったわ…)
ほむら(ど、どうしよう…)
杏子「………これは」
さやか「お化け屋敷だよ」
まどか「ほ、ほんとに入るの…」ガクガク
マミ「いきなりこれは…!」プルプル
さやか「大丈夫だよ、作りものだし!」
まどか「で、でも…っ」ガクガク
さやか(あぁ…ここにほむらがいれば)
さやか(2人を一緒にしてお化け屋敷に突撃させたのに…)
ほむら「……まどか、震えてるわ」ジーー
まどか「あうう…」ガタガタ
マミ「か、鹿目さん…くっつかないで…」グイグイ
さやか(転校生がいれば…)ボソ
杏子「今更んなこと言っても遅いだろ」
杏子「頭が固いのがさやかの悪いとこだよなぁ」
さやか「むっ…」
杏子「今はまどかのことを考えろよ」
まどか「あの2人怖くないの…?」
マミ「ま、待って美樹さん、佐倉さーん!!」
マミ「あー…怖かった…」
まどか「ふぅぅ…」ドキドキ
さやか「気づいたらゴールまで来てた」
杏子「あぁ…損した気分だぜ」
さやか「もう1回行こうか?」
まどか「わ、わたしはもういい…」
マミ「2人で行ってきて…」
さやか「じゃちょっといってきまーす」スタタ
マミ(…さて)
マミ(…鹿目さんと話す時間が出来たわね)
マミ「…鹿目さん?」
まどか「はい?」
マミ「最近、暁美さんとはどうかしら」
まどか「…だめです」
まどか「やっぱ、避けられちゃってて…」
まどか「へへ…ダメですよね、わたし」
まどか「思いを伝えたいなんて、届かなくてもいいなんて言っておいて」
まどか「それでもやっぱり、拒絶されちゃうことを考えると」
まどか「脚が動かない…話しかけられない…」
まどか「嫌われたくない…って、思っちゃう…」
まどか「人を好きになるって、つらい…です…」
マミ「鹿目さん…」
マミ(けっこう思いつめてるわね…)
まどか「…でも」
マミ「?」
まどか「今まで、いっぱい考えて、もしかしたら後悔もしたかもしれない」
まどか「でもわたし、最後の最後には後悔はしたくありません」
まどか「この気持ちを…」
まどか「心を、思いを後悔で終わらせたりしない」
まどか「ほむらちゃんがわたしのことをどう思っていようと」
まどか「その思いも正面から受け止めます」
まどか「絶対に」
マミ「…そう」
マミ(…この子は、もう覚悟ができてる)
マミ(嫌われてる、って思ってるのに諦めない)
マミ(なら、本当に私たちが行かなきゃいけないのはむしろ、暁美さんのほうね)
マミ(暁美さんに、自分の気持ちと向き合ってもらわなきゃ…)
ほむら(な、なにを話してるのかしら…)ジーーーー
さやか「…おい」
ほむら「!?」ドキン
杏子「あんた、こんなとこでなにやってんのさ?」
ほむら「な、なにって…!」ドキドキ
ほむら「鹿目まどかを見守ってるのよ」
さやか「…あんた、人ごみ駄目って言ったじゃん」
ほむら「に、苦手だけど」
ほむら「まどかのためなら我慢できるわ」
杏子「じゃあなんで一緒にこないんだよ?」
さやか「まどか、あんたと遊園地行きたがってたのに…」
ほむら「………」
ほむら「無理よ…」
ほむら「あの子の前じゃ私…」
ほむら「何もできなし…かっこわるいし…」
杏子「…」ブチ
杏子「この……っ!」
さやか「バカ!!」バチン!
杏子「さやかっ!?」
ほむら「っ!?」
さやか「転校生!あんた自分勝手すぎだよ!!」
さやか「『見守るだけでいい』なんてかっこつけちゃって…」
さやか「自分で『近くにいたい』っていったじゃん!」
さやか「ほんとはまどかと遊びたいくせに!近くにいたいくせに!」
さやか「なのに、嫌われたくないからって、そんな理由で」
さやか「まどかのこと見ないで、逃げて」
さやか「まどかのこともちょっとは考えてあげなよ!!」
ほむら「………………」
さやか「まどかを…」
さやか「あんた、まどかをいっつも見てるくせに…」
さやか「まどかのこと…ぜんぜん分かってないよ…」
ほむら「…………」
さやか「いこ、杏子」
杏子「あ、あぁ、うん…」
ほむら「…………」
ほむら「まどかの、こと…………」
『あ、ほむらちゃん!』
『お隣さんだね?』
『お昼、一緒にどうかな、って』
『ほむらちゃん、おはよー』
ほむら「まどか、は」
ほむら「………」
『まさかまどかのこと…好き、とか?』
『まどかのこともちょっとは考えてあげなよ!!』
『まどかのこと…ぜんぜん分かってないよ…』
ほむら「わたし…」
ほむら「……」
ほむら「まどかのこと、考えてなかった…のかな」
ほむら「自分の身を守る事だけ考えて…」
ほむら「…まどかを避けて、逃げて」
ほむら「…まどかは、傷ついてた?」
杏子日記
5月17日 晴れのち夕立
みんなで遊園地にいった
ほむらのやつもついてきてた
さやかがおこった
どんかんなやつだ
マミ「ちょっといいかしら?」
ほむら「…巴マミ」
ほむら「なにかしら…」
マミ「ここじゃちょっと…」キョロキョロ
マミ「屋上に行きましょう」
ほむら「…いいけど」
マミ「…なんだか、疲れてそうね?」
ほむら「ほっといて…」フラ
マミ「……?」
屋上
マミ「鹿目さんのことなんだけど…」
マミ「もうちょっと、お互い仲良くしたほうが…」
ほむら「…分かってるわ」
マミ「?」
ほむら「美樹さやかにも言われたもの」
ほむら「…まどかと、仲良くしたい」
ほむら「これが私の本心」
ほむら「人の前では言えるのに」
ほむら「まどかには、言えないの」
ほむら「…まどかの前じゃ本当の自分がだせない…」
ほむら「…美樹さやかには、まどかのことも考えろって言われた」
ほむら「…まどかは、私と仲良くしたいって思ってくれてるかしら?」
マミ「………」
マミ「それは…」
マミ「自分の思いを伝えなさい」
ほむら「…え」
マミ「相手の本当の気持ちを知りたいなら」
マミ「自分の本当の気持ちを伝えなきゃ」
ほむら「…………」
マミ「ね?」
ほむら「…………」コク
放課後
ほむら「…っ」グッ
ほむら「ま、まどか…っ」
まどか「ほむらちゃん…」
まどか「なぁに?」ニコ
ほむら「きょ、今日……」
ほむら「い、い、一緒に…」
ほむら「か、か、帰らない…?」
ほむら「………」ドキドキ
まどか「…うん」
まどか「帰ろう?ほむらちゃん」
まどか「…初めて、だね」
まどか「ほむらちゃんから話しかけてくれたの」
ほむら「…そう、ね」
ほむら(だ、だめ…)
ほむら(下を向いちゃだめ…ちゃんとまどかを見て話さなきゃ…)
まどか「えへへ、なんだかうれしいな」
ほむら「…っえ、と」
ほむら「わ、私も、まどかと帰れて、嬉しいわ…」ポソ
まどか「……」
まどか「…え?」
ほむら「あ…!え、えっと…!えっと…!」カアァ
ほむら(ここで、誤魔化しちゃだめ…!)
ほむら(ちゃんと、ここで言わなきゃっ…)
ほむら(私の、気持ち!)
まどか「そ、それって、どういう…!?」
ほむら「あの…!」
ほむら「私、今までまどかのこと避けてたりしたけど…」
ほむら「その…本当は」
ほむら「あなたと、仲良くなりたいの!!」
ほむら「つい恥ずかしくて、逃げたりして」
ほむら「あなたを傷つけたかもしれない…」
ほむら「…ごめんなさい」ペコ
ほむら「私と、友達に、なって下さい…!」
まどか「………」
まどか「そう、だったんだ…」
まどか「……えへへっ」
まどか「…うんっ、もちろんだよ、ほむらちゃん」
まどか「わたし達、友達になろう?」
ほむら「………っ」
ほむら「ありがとう……」
まどか「うぅん?」
まどか「わたしも、ほむらちゃんの気持ちが知れてよかったよ」
まどか「ありがとう…」ギュッ
ほむら「ま、まどか…!?」
まどか「ほむらちゃん」
まどか「次は、私の気持ち、聞いて?」
まどか「その…わたし」
まどか「初めて会った時から、ほむらちゃんのこと好きだったの」
ほむら「……え!?」
まどか「だから…その、ほむらちゃんが私のこと避けたりして」
まどか「本当につらかったけど」
まどか「ほむらちゃんがわたしと仲良くしたいって言ってくれたから」
まどか「わたしも本当の気持ちをほむらちゃんに伝えたい…」
まどか「わ、わたしと…付き合って、下さいっ……!」
ほむら「…………」
ほむら「……あの」
ほむら「私、今までずっと、まどかの傍にいたいって考えて」
ほむら「近くで、あなたを支えたいって考えて…」
ほむら「ずっと、そのことを考えて…」
ほむら「…だから」
ほむら「私も、まどかの気持ちを聞けて、すっごくうれしい…っ」
ほむら「…これからも、これまで以上に」
ほむら「あなたの傍にいれるなら…」
ほむら「私はあなたの言葉にこたえたい…!!」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「好きよ…まどか」ギュッ
まどか日記
5月18日 快晴
今日はとっても嬉しいできごとが2つもありました
気持ちを伝えるのは怖いけど、すごく大切な事
それが届くのはとても素敵なことで
明日からも、きっと素敵な毎日が続くと思います
おわり
まどほむの良さであるすれ違いがうまく書けてる