1 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 10:59:42.51 UNa5aTgz0 1/62

幼馴染「学校行こっ!」

「……」コクッ



元スレ
幼馴染「男!おはよっ!」男「……」コクッ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1336010382/

2 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 11:02:49.30 UNa5aTgz0 2/62

~学校~

「おう幼馴染に男。おはよう」

「おはよう!」

「……」スッ

「お前相変わらず手あげるだけな」

「そんなことより早く教室行こうよ!」

「……」コクッ

3 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 11:15:35.16 UNa5aTgz0 3/62

~授業開始~

先生「男!この問題といてみろ!」

「……」ガタッ

「……」カキカキ

先生「おお正解だ。さすが男だ。」

~授業終了~

「昼休みだ」

「男!一緒にお昼食べよっ!」

「……」コクッ

「えへへ……行こっ!」

「……」スタスタ

「えっ、ちょっと待って俺もいく」

4 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 11:26:39.24 UNa5aTgz0 4/62

「……」パクパク

「…男のたまご焼きおいしそ…」ジッ

「……」ヒョイッ

「えっ…くれるの?」

「……」コクッ

「…ありがとっ」パクッ

「!おいしい!!これ男のお母さんが作ったの?」

「……」クビフリッ

「えっ?じゃあ…?」

「……」スッ

「男!?すごい!今度作り方教えて!」

「……」コクッ

「男~幼馴染だけじゃなく俺にもなんかくれよ~」

「……」ポイッ

「男てめえ俺がピーマン嫌いなの知っててやってんだろ」

8 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 13:06:43.00 UNa5aTgz0 5/62

~放課後~

「友君今日部活ある?」

「うん」

「遅くなる?」

「まあバスケ部だからな」

「じゃあ先帰ってるね。男!一緒に帰ろ!」

「……」コクッ

「じゃあまた明日な」

「……」スッ

「じゃあね!」

9 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 13:15:31.88 UNa5aTgz0 6/62

~次の日~

「……」

ドア「バタン」

「……」

「……」スタスタ

「……」ポチッ

インターホン「ピンポーン」

ドア「ガチャッ」

幼母「はいはいどなた……あ、男君だったの」

「……」ペコッ

幼母「ごめんなさい今日幼馴染熱出しちゃって……今日は学校休むわ」

「……」コクッ

幼母「学校には連絡しとくし、今日はおとなしくさせるから……心配しないで。それじゃあ」

「……」コクッ

ドア「バタン」

「……」

「……」スタスタ

10 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 13:20:39.24 UNa5aTgz0 7/62

~学校~

「おう男…今日は幼馴染は一緒じゃないのか?」

「……」コクッ

「なんだ~?ケンカでもしたのか~?」

「……」クビフリッ

「じゃ何で」

「……」シタユビサシ

「……」バッテン

「今日学校来てないのか」

「……」コクッ

「風邪?」

「……」コクッ

「じゃあ仕方ねえな」

16 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 17:47:21.92 UNa5aTgz0 8/62

~放課後~

幼母「幼馴染ちゃん熱は?」

「36.5…だいぶ引いたみたい。」

幼母「じゃあ明日から学校行けるわね。よかった~」

「うん」

幼母「でもまたぶり返したら困るからまだねてなさいね。」

「はーい」

ドア「からからぴしゃっ」

「……」フトンハイリハイリ

「ぐうぐう」クカー

17 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 17:52:44.80 UNa5aTgz0 9/62

~数十分後~

「くかー」グウグウ

ドア「からからから…」

「むにゃむにゃー」ムニャムニャ

ドア「からからぱたん」

「すーすー…おとこー」

??「……」スワリッ

「むにゃぁ…ん?」ガバッ

??「……」

「…ん?」ネボケー

??「……」

「…えっ!?男?」

「……」コクッ

18 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 18:01:56.73 UNa5aTgz0 10/62

「…なんでいるの!?」

「……」ユビサシ

「私?…あっ、お見舞いに来てくれた…」

「……」コクッ

「…ありがと男」

「でももう大丈夫だよ。熱も引いたし」

「……」コクッ

「……」スッ

「もう帰るの?…あっもうこんな時間」

「……」テヲフリ

「うんじゃあまた明日~」ノシ

19 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 18:10:54.30 UNa5aTgz0 11/62

~次の日~

「男昨日はありがとっ」

「……」コクッ

「じゃいこっ」テクテク

「……」スタスタ

~学校~

「おっ今日は幼馴染いるな~」

「うん。風邪も治った」

「良かったな~男~」

「……」コクッ

幼友「あっ幼馴染ー」

「幼友ちゃんーこの通り治ったよー」テクテク

20 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 18:36:12.47 UNa5aTgz0 12/62

~放課後~

「男~一緒に帰…あれ?男?」

「友君、男知らない?」

「…男なら今体育館裏近くの空き地にいると思う…」

「…さっき、女ちゃんが『男君を体育館裏の空き地に連れてきて』って俺に…」

「…体育館裏の空き地って…」

「…ああ。この学校随一の告白スポットだ。」

「…男…」

「…俺はこれから行ってみようと思う。」

「!!」

「ま、友人の恋路を見るのもまたってな。」ヘラヘラ

「…幼馴染もいくか?」

「………うん」

21 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 18:43:03.20 UNa5aTgz0 13/62

~体育館屋上~

「…ここ入っちゃっていいの?」

「ここはバスケ部の元部室で今は物置改めゴミ置き場だから、普通の人はまず入ろうとも思わない」

「だがここからは体育館裏の空き地が面白いくらいよく見える。」

「ほら、そこの窓」

「これ?」ノゾキ

「……!!」

「…友君、あれ」

「…男と、女ちゃん…」

~体育館裏空き地~

「……」

「男、君…来てくれたんだ…」

23 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 19:29:18.56 UNa5aTgz0 14/62

~体育館裏空き地~

「……」

「えっと、ね。今日、男君を、ここに呼んだのは、他でもないんだけど…」

~体育館屋上~

「………」

(男…)ドキドキ

~体育館裏空き地~

「あのね、えっと」

「……」

「私ね、その、男君のこと、ずっと、好きでした…」

~体育館屋上~

「…(くそ、こっからじゃ声がよく聞こえん…かといって窓を開けるのも…)」

(男ぉ…)

24 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 19:42:20.98 UNa5aTgz0 15/62

~体育館裏空き地~

「つ、付き合って、くだ、さい」ペコッ

「……」

~体育館屋上~

「!!今女ちゃん頭下げた!」

(男…!!)

25 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 21:13:46.48 UNa5aTgz0 16/62

~体育館裏空き地~

「……」

「ご、御返事は…?」

「……」

「……」

「……」スッ

「…!!」

~体育館屋上~

(声は聞こえないにしろ、男のジェスチャーぐらいは見えるかと思ったが…)

(ここはちょうど男の背に当たるからな…胸の前でされちゃ何も見えん)

「…あっ」

「女ちゃんが走って行っちまった…」

「…男どこ行くんだろ?女ちゃんは追いかけないし、教室は向こうじゃないのに…」

26 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 21:24:17.86 UNa5aTgz0 17/62

「…もう用もないし帰るか。」

「男…どうしたんだろう」

「それは俺が今度それとなく聞いてみるよ」

「え、良いよ。そんなことしなくて。男も迷惑だろうし…」

「そうか。じゃ帰ろ…」

ドア「バタァンッ!」

「!」ビクッ

「!」ビクッ

「……」

27 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 21:28:55.72 UNa5aTgz0 18/62

「お、男…」

「……」

「…見てたの知ってたのか?」

「……」コクッ

「………」

「………」

「……」

「…ご、ごめん…」

「それよりさ!お前女ちゃんのことどうしたの!?」

「……」

「……」バッテン

「…振ったのか…?」

「……」コクッ

28 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/03 21:38:33.78 UNa5aTgz0 19/62

(ホッ……)

「……」

「いや…ホント悪い…」

「と、友君が『友人の恋路を見るのもまた』っていうから…」

(それは半分くらいお前のことだったんだがなぁ…)

「……」

「…も、もうこんな時間!帰ろ!」

(幼馴染ナイス!)

「……」コクッ

「じゃ、私先行ってるね!」タタタタ

「お、俺も…」ダッ

「……」ガシッ

「」

「早く来てね!」ダダダッ

(おい幼馴染!お前こいつが怒ると怖いこと知ってんだろ!助けろよ!)

ドア「バタンッ」

36 : 1[] - 2012/05/04 08:46:14.76 /8v7LVAH0 20/62

「……」

「わ、悪い!」

「……」

「悪かった!悪かったって!」

「……」

「ほんと…ごめん…」

「……」

「………」

「……」

「ほんと…すいませんでした…」エグッエグッ

37 : 1[] - 2012/05/04 09:01:37.97 /8v7LVAH0 21/62

「男!友君!遅かったけど何やってたの!」

「……」

「いや、なんでもないよ…」

「……」コクッ

「ふーん」

38 : 1[] - 2012/05/04 11:01:31.08 /8v7LVAH0 22/62

~次の日の放課後~

「ごめん男!今日幼友ちゃんの家に遊びに行くから一緒に帰れない!」

「……」コクッ

幼友「幼馴染ーおいてくよー」

「男!また明日ね!…まってよー幼友ちゃんー」

「男!帰ろうぜ!」

「……」スタスタ

「なんで先行くんだよ!」タタタタ

39 : 1[] - 2012/05/04 11:12:37.36 /8v7LVAH0 23/62

~下校~

「いや~2人で帰るの久しぶりだな~いつもは幼馴染いるし」

「……」コクッ

「時に男よ。貴様幼馴染とはどういった関係だ?(聞いたことなかったしな)」

「……」

「……」ユビサシ

「ん?」

カップル男「~~!!」イチャイチャ

カップル女「~~!!」イチャイチャ

(なにっ)フリムキッ

「……」バッテン

「…カップルじゃないってことか」

「……」コクッ

40 : 1[] - 2012/05/04 11:20:23.40 /8v7LVAH0 24/62

「じゃなんだ」

「……」ピタッ

「どうした止まって…ああもうお前ん家か」

「……」ユビサシ

「お前ん家だろ」

「……」ウシロユビサシ

「あ?何…ここ幼馴染の家じゃねえか!」

「……」コクッ

「…典型的な幼馴染だな」

「……」コクッ

42 : 1[] - 2012/05/04 16:20:08.01 /8v7LVAH0 25/62

「何で言ってくれなかったんだよ俺知らなかったぞ」

「……」

「いやだまってても分からな…」

「……」クイクイ

「何だよ…お前ん家?上がっていけってか?」

「……」コクッ

ドア「ガチャッ」

「俺男ん家上がるの初めてだわ」

ドア「バタン」

男母「男お帰り…その子お友達?」

「……」コクッ

「こんちはっス。友っス」ペコ

男母「こんにちは。男、部屋は片付けてある?」

「……」コクッ

男母「じゃあ遊ぶならそこで遊びなさい。飲み物とかはあとで母さんが持ってきてあげるから」

「……」タンタンタン

「待てよ男…」

男母「友君、って言ったっけ?」

「はい。そうっすけど」

男母「あんな子だけど、仲良くしてあげてね。」

「…はい」タンタンタン

44 : 1[] - 2012/05/04 16:34:36.99 /8v7LVAH0 26/62

~男の部屋~

「お前の部屋結構奇麗だな」

「……」スワリッ

「お前の部屋に来たはいいが、何するんだ?」

「……」っ{PSP}

「…なんでお前俺が今日学校に持ってきたの知ってんだよ…」バッグカラPSPダシッ

「……」っ(モンハン3rd)

「分かった。集会所1な。」

~数十分後~

「…お前強すぎんだろ」テテレテーテレテレテーテテテーテッテレー

「……」カチカチ

「…このクエスト10分針とか…俺も結構強い方だぜ?」カチカチ

「……」カチカチ

「なんなんだよこいつ…おっしゃ、古びたお守り」カチカチ

46 : 1[] - 2012/05/04 17:53:01.91 /8v7LVAH0 27/62

~更に数十分後~

「モンハンも飽きたな」

「……」コクッ

「やめっかー…ッつっても何もやる事ねえな」

「そーいや、お前って幼馴染ちゃんとは付き合ってねえんだよな」

「……」コクッ

「にしても仲よすぎんだろお前ら。傍から見たらただのカップルだぜ」

「……」

「告ったりとか告られたりとかは無いわけ?」

「……」コクッ

「!!…マジかよ…何だお前ら純情すぎだ」

「……」

「お前幼馴染のことどう思ってんだよ」

「……」

「おい黙ってないで何とか…」

「……」

「………あれ?」

「……」

「俺、お前が喋ってるとこみたことねーぞ…」

48 : 1[] - 2012/05/04 20:26:57.76 /8v7LVAH0 28/62

「…なんでお前喋んねえんだっけ」

「……」

「高一からクラス一緒(今高3)だが…あった時から喋ってねーし誰も気にしねーから不思議にも思わなかった…」

「……」

「…お前なんで喋んねーんだ?」

「……」

「喋れねえってわけじゃないんだよな」

「……」コクッ

「…なんでか教えてくんねーか」

「……」クビフリ

「…そうか。悪かったな。俺も余計な詮索はしねえよ」

「……」ユビサシ

「時計?…ゲッもう7時じゃねえか!もう帰るわ!」スクッ

「……」スクッ

「ああ見送りとか悪いからいいよ。じゃあな」ノシ

「……」テヲフリ

「……」

「……」スワリッ

50 : 1[] - 2012/05/04 20:50:40.57 /8v7LVAH0 29/62

男母「あ、友君帰るの?」

「はい」

男母「ちょっと待って。男に見送りさせ…」

「おばさん」

男母「…なに?」

「男はなんで喋んないんですか?」

男母「……!!」

51 : 1[] - 2012/05/04 21:02:02.01 /8v7LVAH0 30/62

「よければ、教えていただけませんか」

男母「……ここじゃ男に聞かれちゃうかもしれないわ。こっちに来て」

「男に聞かれちゃまずい話なんですか?」

男母「いえ、そうじゃないわ。でも男は、あまりこの話題に触れたくなくて…」

~男母の部屋~

男母「…あなたは男と何時からの付き合い?」

「高校で初めて一緒になりました」

男母「じゃあ知らないのも無理ないわね。」

男母「そもそも男が何も話さなくなったのは、小学5年生の冬ごろからよ。」

「…もう7年以上話してないんですか!?」

男母「…ええ。そうなるわ。」

52 : 1[] - 2012/05/04 21:17:06.02 /8v7LVAH0 31/62

男母「あの子に父親がいないのは知ってるわよね。」

「はい。幼馴染さんから交通事故で亡くなった、と聞きました」

男母「そう。交通事故。今から7年前、男が小学5年生だったとき。」

「!!…それって…」

男母「あの子が口を利かなくなったことと、夫の交通事故とは関係があるの。」

男母「あの日、夫とあの子はとっても些細なことから口げんかをしていてね…」

~回想開始~

男父「…親に向かってそんなこと言うんじゃない」

「……お父さんのばか!もう知らない!」ダッ

男父「!!男!待ちなさい!」

ドア「ガチャッ!バタン!」

「…お父さんなんか!お父さんなんか!」

53 : 1[] - 2012/05/04 21:34:24.08 /8v7LVAH0 32/62

~屋外~

「…ぐすっ…ぐすっ…」タタタタ

男父「男ー!どこだー!」ダダダッ

「あっ」ズテッ

男父「くっ、どこに…あれは!」

「…うう…いたいよう」エグエグ

「ブゥゥゥゥゥゥゥン」ブーブー

男父「男!?なぜ車道でうずくまって…このままじゃ車に引かれる!」ダダッ

「…ひっく…ひっく…え?」グスグス

運転手「なっ!?子供!?まずっ…よけられねえっ!」キキィィィ

「パパーーーーーッ!!」クラクショォォォン

男父「くそっ!!男ォォォ!!」バキッ

「うあっ!?」ブオン

「ドシンッ!!」

「」バタッ

運転手「だめだあっ!よけてくれぇっ!」ハンドルグルッ

「キキィィィィィィィ!!!」ブレーキ!

男父「……男。よかっ」

ドゴッ

56 : 1[] - 2012/05/04 21:59:53.80 /8v7LVAH0 33/62

~病院~

「……ハッ」ガバッ

男母「男!」ダキシメッ

「…母さん…」

男母「ダメじゃない!勝手に家を飛び出しちゃ!」

「…ごめんなさい」

男母「もうしないって約束できる?」

「…うん」

男母「それならよし」

「…お母さん、お父さんは?」

男母「…!!」

「ぼく、お父さんに悪いことしちゃった。謝らなきゃ」

男母「……」

「お母さん、お父さんはどこ?」

男母「…男。よく聞くのよ。」

「……?」

男母「……お父さんはね、」

62 : 1[] - 2012/05/05 07:51:14.24 Y6Kx3eFN0 34/62

~墓~

「……」

男母「……」スッ

花束「パサッ」

「……」

男母「…あなた」

「……」

男母「…男は元気よ」

「……」

男母「頭にちょっとしたキズがあったけど、酷いものじゃない。すぐに治るわ」

「……」

男母「安心してね」

「……」

男母「…じゃ、もう行くわ」

男母「…男」クイ

「……」テクテク

63 : 1[] - 2012/05/05 08:06:52.65 Y6Kx3eFN0 35/62

~男自宅~

男母「…男、お父さんのことは」

「…ぼくのせいだ…」ポツリ

男母「…え?」

「…ぼくのせいでお父さんは」ポツリ

男母「…男」

「ぼくが家を飛び出したから…ぼくなんて…」

男母「男!!」ビンタッ

「……っ!!」バシッ

男母「お父さんは、あなたをかばって死んでいったの!」

男母「せっかくお父さんが助けてくれたんだから!!」

男母「それを勝手になくすなんて、お母さんゆるさないからね!!」グスッ

「……」

「……」コクッ

男母「…じゃ、お母さん部屋に戻ってるからね」グスッ

「……」

「……」タンタンタン

ドア「ガチャバタン」

64 : 1[] - 2012/05/05 08:19:33.60 Y6Kx3eFN0 36/62

~男の部屋~

「……」

(ぼくのせいだ…)

(父さんは俺のせいで…)

(ぼくを追いかけなければ父さんは…)

(……?)

(父さんはなぜぼくを追いかけたんだっけ…?)

(……!)

(そうだ…)

(口げんか……!!)

65 : 1[] - 2012/05/05 08:30:56.63 Y6Kx3eFN0 37/62

男母「…男、晩御飯できたわよ」

「……」

ドア「ガチャバタン」

「……」

「……」タンタンタン

男母「食べられそう?」

「……」コク

~夕食後~

「……」ガタッ

「……」タンタンタン

ドア「ガチャバタン」

男母「男…」

66 : 1[] - 2012/05/05 08:37:01.24 Y6Kx3eFN0 38/62

~数日後~

男母「今日から学校ね」

「……」コク

男母「…行ってらっしゃい」

「……」

ドア「ガチャバタン」

「……」

「お、おとこ…」テトテト

「……」

「久しぶり、だね。ケガはもういいの?」テトテト

「……」コク

「……?おとこ、なんか変だよ?」

「……」テクテク

「あっ、まってよおとこ~」テトテト

67 : 1[] - 2012/05/05 08:47:03.87 Y6Kx3eFN0 39/62

~学校~

先生「出席を取ります。モブ君」

モブ「はい」

先生「…君…君…君…君」

先生「…男君」

「……」スッ

先生「男、返事は」

「……」

先生「…もういい。次、もぶ君」

「……」テオロシ

68 : 1[] - 2012/05/05 09:19:38.72 Y6Kx3eFN0 40/62

~男自宅~

男母「…男。ちょっとこっちきて座りなさい」

「……」テクテクポスン

男母「先生から聞いたわ。あなたなんで喋らないの?」

「……」

男母「なんで?喋れないわけじゃないのに…」

「……」ユビサシ

男母「…?お父さんの遺影がどうかしたの?…」

「……」

男母「……もしかしてあなた、お父さんは自分のせいで亡くなったっていいたいの?」

「……」コクッ

男母「それがどうしてあなたが話さないことにつながるわけ?」

「……」パクパク

男母「…口がどうかしたの?」

「……」パクパクッパクパクッ

男母「…口げんか…をしたせいだから、口げんかをしないように?……ふざけないで!」バンッ

「……」

男母「そんなことして、お父さんがよろこぶとでも思ってるの!?やめなさい!」バンッ

「……」ガタッ

男母「男!まだ話は終わってな…」

「……」タンタンタン

ドア「ガチャバタン」

~回想終了~

71 : 1[] - 2012/05/05 09:26:25.84 Y6Kx3eFN0 41/62

男母「…それからは学校にも行くし、別に困ったことは一度もないんだけど…一言も話してくれないの」

「そうなんですか…」

男母「…もうこんな時間。ずいぶんと話しこんじゃったわ。送ろうか」

「いえ。大丈夫です」

男母「そう?じゃ、気をつけてね」フリフリ

「はい」

ドア「ガチャバタン」

73 : 1[] - 2012/05/05 10:45:34.02 Y6Kx3eFN0 42/62

~学校~

先生「…えー最後に、今度ある学校祭の実行委員を決める」

先生「実行委員と言ったら聞こえはいいが、主にクラス発表の用意などをしてもうことになる」

先生「このクラスは展示だから地味な作業になるが」

先生「それでもやりたいやりたいって奴男女とも先着1名だ手を挙げろ」

「はいっ」テヲアゲ

「……」テヲアゲ

「!!」

先生「幼馴染と男か。2人は今日の放課後残るように。部活をやっているのであれば、あらかじめ顧問の先生に承諾を得ておけ。以上」

モブ②(委員長)「起立」

ガタッ

モブ②「礼」

~HR後~

「珍しいな。男がこんなのにエントリーするなんて」

「……」

「男!一緒にがんばろーね!」

「……」コクッ

74 : 1[] - 2012/05/05 10:53:22.45 Y6Kx3eFN0 43/62

~放課後~

先生「…以上が今後2人にやってもらうことだ。なんか質問はあるか?」

「ないです!」

「……」クビフリッ

先生「そうか。じゃあ私はまだ仕事があるから職員室に行っている。最終下校時刻まで残っていてもいいが、その前に帰ってもいい。帰るときには私に一言いってから帰るように。」

「はい!」

ドア「ガラガラピシャッ」

「やろっか!」

「……」コクッ

75 : 1[] - 2012/05/05 11:00:23.98 Y6Kx3eFN0 44/62

「………」カキカキ

「……」カキカキ

「…???」カキ?

「……」スッ

「……」カキカキ

「…!!」パァァ

「……」カキカキ

「………」カキカキ

「……」カキカキ

76 : 1[] - 2012/05/05 11:04:30.76 Y6Kx3eFN0 45/62

~数時間後~

「………」カキカキ

「……」チョイチョイ

「なに?」

「……」ユビサシ

「…あっもう10分前!」

「……」スクッ

「かえろっか。」ガタッ

「……」コクッ

~職員室~

「せんせー時間なので帰ります」

先生「おう。明日も頼むぞ」

~廊下~

「男!かえろ!」

「……」コクッ

77 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/05/05 11:45:28.70 Y6Kx3eFN0 46/62

~下校~

「もうすっかり夜だね」テクテク

「……」コクッ

「怖いけど男と一緒なら安心だよ!」テクテク

「……」スタスタ

(はっ!私はなんて恥ずかしいセリフを!)

「……」スタスタ

「…////」カァァ

「……」スタッ

「お、男!じゃあね!」タタタタ

「……」

「……」スタスタ

78 : 1[] - 2012/05/05 12:31:51.94 Y6Kx3eFN0 47/62

~数日後、放課後~

「男、もうこんな時間。帰ろ」

「……」コクッ

~下校~

「男!今日ね、幼友ちゃんにね!」テクテク

「……」スタスタ

「…でね、それで…」テクテク

「……」スタスタ

~男と幼馴染の十mほど前方~

DQN1「~~~だぜwwwwww」

DQN2「うはwwwwうけるwwwwww」ゲラゲラ

DQN3「マジかよwwwwww」ヒーヒー

DQN1「そんでな…お?」

DQN3「どうした?」

DQN1「いやあの子可愛くねwwwwww」ユビサシ

DQN2「マジだwwww可愛いwwww」ゲラゲラ

DQN1「ナンパすっかwwwwww」

DQN3「でも横に男いるぜwwwwww」

DQN1「俺にwwwwwwそんなもんwwwwww関係ねえwwwwww」ドン!

80 : 1[] - 2012/05/05 18:24:18.72 Y6Kx3eFN0 48/62

DQN1「ようwwwwww姉ちゃんwwwwww」

「…えっ、私…ですか?」

DQN2「そうそうwwwwww君だよ君wwwwww」

DQN1「そんなシケた男置いといてさwwwwww俺等と遊ばない?wwwwww」

「すいません…誰ですか?」

DQN3「いやwwwwww俺らナンパしてんだよwwwwwwナンパwwwwww」

DQN3「名前知るわけねえだろwwwwww」

「……」

「ごめんなさい…私…いいです…」サッ

DQN2「そんなこと言わずにさwwwwww」グイッ

「あっ…いやっ…」

「……」ガッ

DQN2「あ?wwwwwwなんだよwwwwww」

DQN2「邪魔wwwwww」バキッ

「……」ブオン

「ドシンッ!!」

「……」バタッ

「…男!」

DQN1「ははっwwwwww何だあいつwwwwww弱っwwwwww」

DQN2「弱えのにwwwwww女かばおうとするからwwwwww」

DQN3「バカだろwwwwww」

81 : 1[] - 2012/05/05 18:37:38.94 Y6Kx3eFN0 49/62

「……」

~回想開始~

「うあっ!?」ブオン

「ドシンッ!!」

「」バタッ

「キキィィィィィィィ!!!」ブレーキ!

男父「……男。よかっ」

ドゴッ

男父「」ズササササァッ

男父「……た」ガクッ

「……とう、さ」ピクピク

「」ガクッ

~回想終了~

「……」グッ

DQN1「はははははっwwwwww大丈夫だよ姉ちゃんwwwwww」ケタケタ

DQN3「俺ら紳士だからwwwwww変なことしねえしwwwwww」ヒーヒー

「……」ダッ

DQN2「ほらほらwwwwwwこっちこっちwwwwww」グイッ

「…やめてよ…たすけてぇ……おとこぉ」グスッグスッ

「……」ガッ

DQN2「…あ?wwwwwwんだよwwwwww何か文句あんのか?wwwwww」

DQN1「さっきそいつにwwwwww簡単にやられてたのによwwwwww」

「……い……を……」ボソッ

DQN3「なんて言ってんだよwwwwwww声小さすぎwwwwww聞こえねえwwwwww」

「……そいつを……放せぇっ!!!!」

84 : 1[] - 2012/05/05 19:33:47.00 Y6Kx3eFN0 50/62

「男!?」

DQN1「は?wwwwwwなにこいつwwwwww超ウゼえwwwwww」

DQN3「さっきみてえにwwwwwwやっちまうかwwwwww」

DQN2「了解wwwwww」ブンッ

「……」サッ

DQN2「…え?」カラブリ

「……」ケリィッ

DQN2「ぐあっ!?」ブオン

「ドシッ」

DQN3「DQN2!!」

DQN2「う…ぐあ…」ピクピク

「……幼馴染」グイッ

「男…」オトコノウシロ

DQN3「いい気になりやがって!」ナグリッ

「……」ウデナグリッ

DQN3「パンチの軌道が……」グン

「……」バキッ

DQN3「ごふっ」バタリ

DQN1「くそっ!」ケリィ

「……」パシィ

DQN1「なっ!」

「……」グルンッ

DQN1「!!」ドタッ

「……」ムナグラツカミ

DQN1「ひっ」ゾワッ

「……おい」ゾンッ

DQN1「ごめ、ごめんなさい!!」ゾワワッ

「……二度と」ゾンッ

DQN1「ひいいっ」ゾワワワッ

「……ぼくの友人に関わるな」ゾンッ

DQN1あ…あ…」ゾクゾクゾクッ

「……わかったか」ゾゾゾンッ!!!

DQN「はっ!!はいぃ!!!わ、わか、わかりましたぁ!!!!!」ガタガタガタガタ

「……」テヲハナシッ

DQN「」ガクガクガクガク

「……」グイッ

「お、男…」ヒカレッ

86 : 1[] - 2012/05/05 19:45:12.64 Y6Kx3eFN0 51/62

「……」スタスタ

「男…」テクテク

「……」スタスタ

「さっきは、ありがと…」テクテク

「……」コクッ

「………」テクテク

「……」スタスタ

「私ね、男の声、久しぶりに聞いた……」テクテク

「……」スタスタ

「でね、思ったの……」テクテク

「……」スタスタ

「…これからは、男にもちゃんと話して欲しいかな、って…」テクテク

「……」スタスタ

「…だめ…かな…」テクテク

「……」スタスタ

「………」テクテク

「……」クルッ

「…?」ピタッ

「……」ニコッ

「!!…男…」パァァ

「……」クルッスタスタ

「………!!」ニコニコテクテク

92 : 1[] - 2012/05/05 21:17:31.83 Y6Kx3eFN0 52/62

~男自宅~

ドア「ガチャバタン」

「……」スタスタ

男母「男、おかえり」スタスタ

「…ただいま」スタスタ

男母「!!!!」ピタッ

男母「…あんた…今…喋って…」ジワッ

「……」タンタンタン

男母「……男…」ポロポロ

94 : 1[] - 2012/05/05 21:53:40.68 Y6Kx3eFN0 53/62

~翌朝~

「……」タンタンタン

男母「…男…」

「おはよう。お母さん」

男母「………」ブワッ

男母「男…朝ご飯…テーブルの上にあるから…」タタタッ

「……」コクッ

「……」スタスタ

~男母の部屋~

男母「お父さん…」

遺影「……」

男母「男がね、今日も喋ってくれたの。」

遺影「……」

男母「きっと、あの子なりに克服したんだわ。」

遺影「……」

男母「……」ブワッ

95 : 1[] - 2012/05/05 21:58:30.06 Y6Kx3eFN0 54/62

~玄関~
「……」

男母「男。お弁当」スッ

「……お母さん」

男母「…なに?」

「ぼく、これからちゃんと話すよ」

男母「……」プルプル

「いままで、ごめんなさい」

男母「男ぉ!!」ダキツキッ

「…お母さん…」

男母「……帰ったら、ちゃんとお父さんにも謝るのよ。」グスッ

「……はい。お母さん」

男母「……行ってらっしゃい。」ポン

「行ってきます。お母さん」スクッ

ドア「ガチャバタン」

102 : 1[] - 2012/05/06 07:26:38.94 AKBWwTL60 55/62

「……」フウッ

(ぼくは…変わらなきゃいけない)

(今まで話さなくて…他の人たちにたくさん迷惑をかけた…)

(初めはそう簡単にはいかないだろうけど)

(……頑張ろう)

103 : 1[] - 2012/05/06 07:35:52.31 AKBWwTL60 56/62

「……」スタスタ

「男!」

「……」ピタッ

「…男」

「……」

「……」スウッ

「男!おはよっ!」

「おはよう。幼馴染」ニコッ

「!!」

「男…!////」ボシュッ

「……」スタスタ

「ま、まってよ!男!」タタタタ


幼馴染「男!おはよっ!」「……」コクッ fin

108 : 1[] - 2012/05/06 08:48:18.08 AKBWwTL60 57/62

~おまけ~

「男が喋るようになってよかった!」

「……」コクッ

「しかしだな…」

「どうしたの?」

「授業とかで男の声は聞いたが…こいつ俺と一緒のときには話さねえんだよ!」

「そうなの?」

「……」コクッ

「なんで話てくんねえんだよ!」ウワーン

「……(特に理由がねえ…だが何か話したくねえな…)」

「何か理由があるんじゃない?」

「……」コクッ

「………話は変わるが、お前音楽の時間どうやって受けてた?」

「……」パクパク

「口パク!?」

「……」コクッ

~おまけおわり~

118 : 1[] - 2012/05/06 14:47:33.39 AKBWwTL60 58/62

~おまけ:ドアさん編~

「モンハンやろうぜ」

「……」コクッ

ドア「ガチャ」

「…お?」ピクッ

「……」チョイチョイ

「…いやさ、あの…」

「……」

「このドア今喋んなかったか?」

「……」クビフリッ

「………そうか」ドアシメッ

ドア「バタン」

「…いや今喋っただろ!!」

「……」

「……」ドアアケッ

ドア「ガチャ」

「……」

「……」ドアシメッ

ドア「バタン」

「……」

「な!喋ってんだろ!」

「……」コクッ

119 : 1[] - 2012/05/06 15:03:42.06 AKBWwTL60 59/62

「…しかしなんでドアが…?」

「……」

「…どうする?」

「……」ドアアケシメッ

ドア「ガチャバタン」

「何してんだよ」

「……」アケシメアケシメアケシメッ

ドア「ガチャバタンガチャバタンガチャバタン」

「…まあ開け閉めくらいしかできねえか。男、俺もやりたいから貸して」

「……」スッ

「すぅぅぅ…はぁぁぁ…」ズズズッ

「行くぜぇッ!!!」ゴウッ

「……」

「おらおらおらおらおらおらおらおらおらおらぁ!!!!!!」アケシメアケシメアケシメアケシメアケシメッ!!!!!!

ドア「ガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタン」

「……(今は親がいないから大丈夫だが…壊さないでくれよ…)」

「まだまだまだまだぁっ!!!!!!」アケシメアケシメアケシメアケシメアケシメアケシメアケシメアケシメアケシメアケシメッッッッッ!!!!!!!!!

ドア「ガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバタンガチャバ…やめんかぁ!!」

「!!」ビクッ

「……」

122 : 1[] - 2012/05/06 15:20:13.31 AKBWwTL60 60/62

ドア「俺は!この家の入口を守り!!人が出入りする前には『ガチャ』と!!出入りした後には『バタン』という仕事を!!!生きがいにして生きている!!!」ゴッ

「」

「……」

ドア「俺の命とも言える仕事を!!ただ遊ぶために使うことは!!!絶対に許さん!!!!」ゴゴッ

「」ガタガタ

「……」

ドア「 わ か っ た か !!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

「」ガクガクガク

「……」

ドア「返事は!」ゴゴゴゴウゥゥッッッ!!!

「ひゃ、ひゃいいいぃぃっっっ!!!!」ガタガタガタガタガクガクガクガク

「……」

ドア「……バタン」

「」ブルブルブルブルブルブルブルブル

「……」っ{PSP}

「………お、おおおお俺、ももももう帰るわ……」ガタブルガタブルガクブルガクブルガタガクガタガク

「……」アケッ

ドア「ガチャ」

「」ダダダダッ

「……」シメッ

ドア「バタン」

125 : 1[] - 2012/05/06 15:39:20.75 AKBWwTL60 61/62

~その夜2:00ごろ~

「……」タンタンタン

「……」スタスタ

「……」

「……」ドアコンコン

ドア「……貴様か」

「……」コクッ

ドア「何の用だ」

「……」

ドア「外に出ようと言うのなら他をあたれ。あいにくと俺には今鍵がかかっている」

「…ちがうよ」

ドア「…ほう…では?」

「お礼を言いに来たんだ」

ドア「礼だと?礼を言われるようなことをした覚えは無い」

「7年くらい前の事なんだけどさ」

ドア「………」ピクッ

「ぼくがお父さんと口げんかをした時、ぼくを外に出してくれてありがとう」

ドア「………そんな話は知らん」

「お父さんやお母さんが、夜にドアの鍵をかけそこなうはずがないんだ」

ドア「………」

「きみが喋るってわかっていたら、もっとはやくお礼を言えたのに」

ドア「………礼を言われる筋合いは無い」

「もっと話せたのに」

ドア「…もう寝なさい。明日も早いんだろう」

「…わかったよ」

ドア「………」

「おやすみ」

ドア「………」

「……」タンタンタン

ドア「………」

ドア「………」

ドア「………おやすみ」ボソッ

127 : 1[] - 2012/05/06 15:57:00.63 AKBWwTL60 62/62

~翌朝~

「いってきます。お母さん」

男母「いってらっしゃい」

「……」ドアノブガシッ

「……」

男母「…男?どうかしたの?」

「…なんでもないよ」アケッ

ドア「ガチャ」

「……」シメッ

ドア「バタン」

「……」

「……」

「男!おはよっ!」

「おはよう」ニコッ

「……」

「学校いこっ!」

「……うん」

「……」

「……」

ドア「いってらっしゃい」

「…!!」

「…いってきます。ドアさん」ニコッ

「男?おいてっちゃうよ?」

「…うん。今行く」スタスタ

~おまけ:ドアさん編おわり~

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