放課後の教室。
この学校の生徒は部活をやっている人が多いから、教室に長い間居残る人はいない。
そんな中、部活に所属していない私は、ほとんど毎日居残って授業の予習や課題をやっている。
家だと誘惑が多くてあんまり集中できないからっていうのが元々の理由だったんだけど……。
委員長「あ、今日は英語やってるんだ」
委員長。
明るくて、頼りになって、みんなの人気者で。
――私が密かに恋心を抱いている人。
この教室に居残るもう一つの理由。
女「うん。明日までにここのページの和訳をしておかないと」
委員長「ふふ。女さんは真面目だなぁ」ニコ
女「そ、そんなことないよ///」
彼女も特に部活動はやっていないけれど、学級委員長ということでいつも先生方から頼まれごとを引き受けている。
だから、用事を済ませて教室に帰ってきた彼女と、こうやって二人きりで過ごせることが多い。
最初は時々寄ってくれる感じだったのが――今ではほとんど毎日顔を出してくれる。
元スレ
女「恋する相手は委員長」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1354541439/
クラスのみんなから好かれていて人気者の彼女と、二人きりで話すなんて普段はなかなか出来ない。
誰とでも仲良くなって、いつも笑顔を振りまいている。
そんな委員長が好き。
それなのに、「私のことだけ見て欲しい」「特別になりたい」なんてワガママなことを考えてしまう。
女「ここの訳が上手くいかないんだけど……」
委員長「えっとねぇ。この文は主語が無生物だから、ここを『~によって』にして……」
ルーズリーフを取り出してスラスラと訳を書いていく。
委員長「どう?大分こなれた感じになったでしょ」
女「あ、ほんとだ!ありがとう!」
やっぱり頼りになるなあ。
そういう所も、好き……。
委員長「いえいえ。私、女さんのためなら何でもするから」ニコ
女「///」
そんなこと言うから……私は期待しちゃうんだよ……。
予習は一旦ここで切り上げて、委員長と色んな話をする。
他愛のないおしゃべりだけど、私にとってすごく大切な時間。
委員長「そういえば、Aさんに彼氏が出来たんだって」
女「えっ!そうなの?相手は?」
委員長「それは秘密って言われちゃった」
女「うぅ。気になるなぁ」
委員長「そうだねぇ」
それにしても……。
委員長って浮ついた話を全く耳にしない。
好意を寄せる人は多いはずなんだけれど……。
私の見る限り、誰かと付き合っているようにも思えない。
多分大丈夫だとは思うけど――今の話題に乗じて聞いてみよう。
女「ところでさ。……委員長って、彼女いるの?」
委員長「ううん、いないよ」
女「そうなんだ(よっしゃあ!)」
委員長「女さんは?」
女「私もいないよ」
委員長「……ょかった」ボソッ
女「何か言った?」
委員長「いや!?なんでもないよ!!」アセアセ
女「う、うん」
女(……)
女(…………ん?)
さっきの会話、少しおかしくなかった?
自然だった故に不自然というか……。
委員長「どうかしたの?難しい顔して」ニコ
委員長が私の顔を覗きこんでくる。
女(ち、近いよ///)カァッ
女「いや、ちょっと考え事してただけ///」
何か引っかかるけど……まあ、いいか。
それから彼女とは少しだけお話をして、家に帰ってきた。
女(今日は疲れちゃったし、お昼寝でもしようかな)
女(お昼っていうより、夕方だけど)
ベッドの上でボーっと考えていると、隣の部屋に人が入る音を聞く。
お姉ちゃんが帰ってきたみたい。でも、一人じゃなさそう。
友達か、あるいは少し前に出来たらしい恋人か。
そんなことはどうでもいいので、寝転がって布団をかぶる。
最近買ってもらった羽毛布団、気持ちいいなぁ。
――少しウトウトしてきた頃、何だか聞き慣れない音が聞こえてきた。
最初は猫が外で鳴いているのかと思ったけれど……。
女「お姉ちゃんが……セックス、してる……」
意識がはっきりしてきて、隣の部屋から声が響いてくるのが分かった。
これは、紛れもなくお姉ちゃんの声。
相手に犯されて、思わず出てしまう喘ぎ声。
女「やめて……やめてよ……」
お互い好き合っているなら、誰が誰としようなんて自由。
私も自慰だってするし、それに、好きな人と――委員長と――なんて思う時もある。
だけど。
身内が、お姉ちゃんが、セックスしている姿なんて想像したくない。
声はさっきよりも大きくなって、相手に媚びるような甘ったるい声も混じる。
やめて、やめて!!
私は僅かばかりのお金が入った財布だけを引っ掴んで、家を飛び出した。
――2時間後。
女「ただいま」
姉「おかえり~」
いつもと変わらないお姉ちゃんの様子。
姉「何か買ってきたの。本?」
女「うん」
姉「あ、ご飯出来てるよ。食べる?」
両親が共働きで遅くなることが多いから、こうしてお姉ちゃんがご飯を作ってくれる。
女「ありがと。でもちょっと後で食べるね」
階段を上がって自分の部屋に入る。
あんなことはあったけど……おかげでいつも買っている漫画雑誌の発売日が今日だって気付くことが出来た。
女の子同士の恋愛を扱った雑誌。私の楽しみのひとつ。
女(そういやお昼寝出来なかったなぁ)
ベッドに上がると眠気が襲ってくる。
少しだけ……。
――結局そのまま朝まで寝てしまい、晩御飯を食べ損なってしまった。
せっかくご飯作ってくれたのに。
ごめんね、お姉ちゃん……。
翌日。
スッキリした状態で登校した私。
昨日ぐっすり眠ってしまったからか、朝からお風呂に入ってサッパリしたからか。
……いや、多分この漫画のおかげ。
放課後に読むのが楽しみでたまらない。
苦手な教科にも耐えて、放課後。
委員長が来るとしたら普段はもっと遅いし、今のうちに少しだけ読んでしまおう。
そうして、漫画を読み進めていると……。
ちょんちょん
女「んひゃぁ!」ビクッ
委員長「ふふ、びっくりした?」ニコ
振り返ると、委員長が後ろに立っていた。
いつもより少しだけ早い訪問。
教室に入ってきているの、全然気づかなかった……。
委員長「すごく熱心に何か読んでたからさ。ちょっとイタズラしようかと思って」
女「はは……」
よ、よりによってこんな時に……。
あんまり見られたくなかったのに……。
委員長「あっ!それ昨日出た奴でしょ。私もそれ毎月買ってる。でも今月のはまだ読んでないんだ」
女「えっ?」
委員長「ねえねえ、一緒に読ませてもらってもいいかな?」
彼女もこの雑誌を読んでいるなんて意外だった。
だって、女の子同士の恋愛……だよ?
でも、委員長と読めるのはすごく嬉しい。
ただ……一緒に読むにはもうひとつ難点があって……。
委員長「」ニコ
女「う、うん、いいよ」
笑顔で話す彼女の誘いを断ることなんて、私には出来なかった。
ペラッ
ペラッ
ページをめくる音だけが教室に響く。
委員長が、私の後ろから漫画を覗き込んでいる。
今読んでいるのは、新人作家の読み切り。
内容は、主人公の女の子が想い続けていた人に告白できず、意中の子は男の人と付き合って終わりという、ありがちな話。
こういう話は別に嫌いじゃないけど……私もこうなってしまうのかな、なんて考えると胸が苦しくなる。
次に読むのは連載物の3話目で今回が最終回。
私が一番好きな作家さんの漫画。
委員長「あ、私この人すっごく好きなんだぁ」
女「えっ!私もこの人が一番好きっ」
委員長「女さんもかぁ。なんだか嬉しいな」
女「///」
委員長と好きなものが共有できる……。それだけで頬が緩んでしまうのに。
女(委員長、『嬉しい』だって……)
前回の話は、主人公が教室で先輩に告白した場面で終わっていた。
その続き。
告白の後、泣きそうな主人公を先輩は抱きしめて……。
優しく微笑みながらその告白を受け入れる。
嬉しそうに抱き合う彼女たち。
そして、誰もいない教室でキスを交わす。
やがて、二人はお互いの服を脱がせ合って……。
女(わ、わ///)
そう。
私が懸念していたのは――この雑誌には性描写が入ることがあるということ。
成年向けではないから、そんなに過激なシーンはないけれど。
でも、これは気まずい……。
……早くページめくっちゃおう。
委員長「……まだ早いよ……」
女「ぁ///」ドキッ
ページをめくろうとする私の手に委員長の手が重ねられて、優しく動きを制される。
……鼓動が早くなる。
しばらくして彼女が口を開く。
委員長「ねえ、女さん。好きな人と、こういうことができたら素敵だなって、思わない?」
女「え、あの、その……」
委員長「私は……思ってる……」
突然の発言。どう答えればいいか分からない。
委員長「ふふ。私……」ギュ
委員長に抱き締められる。
委員長「女さんが、好き」
女「えっ?」
委員長が、私のこと――好き?
委員長「ねえ」
委員長「女さんの返事……聞かせて?」ギュゥ
委員長の抱きしめる力が強くなる。
彼女は少しだけ震えていて。
それだけの勇気を振り絞って、私に告白してくれたんだ……。
委員長「女さん……」ギュゥ
女「あっ……」
なのに、私はグズグズしていて……。
女「……」
女「私も、委員長のことが……好きです///」
委員長「えへへ……。知ってた」
女「な!?」
え、どういうこと!?
委員長「絶対、とまではいかないけれど……普段の様子から、私のことが好きなんじゃないかなってずっと思ってた」
うぅ。
私って、そんなに分かりやすかったのかな……。
委員長「『私のことを好きでいてくれる』って。それで女さんのことを意識し始めて……気がついたら私も夢中になってたんだ」
委員長「でも、やっぱり自意識過剰なんじゃないかなって何回も考えたりもして」
委員長「先生からの用事も毎日あるわけじゃないのに、教室から女さん以外の人が居なくなるまで待ってたりして」
委員長「今日こそ告白しようって、毎日考えて。もし断られたらどうしようってその度に考えて」
委員長「……やっと、告白できたよ」ニコ
女「委員長……」
委員長「女さんが好きって言ってくれて、すごく嬉しかった」
女「私も、すごく嬉しい……」
あんなに好きだった委員長と両想いだなんて。
彼女がとろんとした目で私を見つめる。
委員長「女さん……。キス、しよう?」
女「え……でも……」
委員長「私とキスするの……いや?」
女「そうじゃなくて……。ここじゃ、だめ……」
委員長「ふふ。……誰も来ないよ」
委員長の腕が私の首の後ろに回される。
女「が、学級委員長なのに……教室でこんなことしていいの///」
委員長「……知らない」ニコ
私も彼女とキス、したい。
でも、きっとキスだけじゃ物足りなくて……あの漫画のように、それ以上のことを求めてしまうから……。
女「わ、私の家においでよっ」
女「夜遅くまで――誰も、いないよ……」
学校からすぐの位置にある私の家。
二人とも自転車通学なので、家にはすぐ辿り着くことが出来た。
女「入って」
委員長「お邪魔します」
誰もいない家に響く声。今日はお姉ちゃんも帰りが遅くなるって言ってたはず。
私の部屋まで案内して……。
二人並んでベッドに座る。
委員長「さっきは少しバタバタしていたから、改めて言うね」
委員長は身体を私の方に向けて。
委員長「好きだよ、女さん」
女「私も委員長が、好き……」
身体がじんわりとあたたかくなって。さっきの告白が蘇ってきて。
本当に私達、両想いなんだ……。
嬉しい……。
委員長「……///」
女「……///」
長い沈黙。二人の息遣いだけが聞こえてくる部屋。
委員長がおもむろに立ち上がって、部屋の明かりを消す。
まだ外が明るいから、そんなに暗くはならないけれど――その行為の意味するところを考えると、どきどきする。
委員長「……目、閉じて」
女「……うん」
目を閉じると、委員長が私の身体を抱き寄せて。
――唇に、柔らかいものが触れた。
委員長「ん」
女「んっ」
あんなに憧れていた委員長と、キスしてる……。
委員長「ふふ。大好き」
女「……私も、大好きだよ」
彼女が近づいてきて、再びキスをする。
何度も、何度も。
委員長「ん……」
女「んっ」ピクッ
女(舌、入ってきてる……)ゾクッ
深くて甘い、大人のキス。
委員長の舌がゆっくりと侵入してきて、私の舌に絡みついてくる。
女「んっ、ふぅ」ビクッ
委員長「んむ、ちゅ」
ゾクゾクして震えが止まらない。
切なさで胸がいっぱいになる。
委員長「舌、出して?」
はあはあ、と呼吸を乱しながら、舌を出す。
委員長の顔に焦点が定まらない。
委員長「うん、いいよ……」
そう言うと、彼女は私の舌に優しく吸い付いてきた。
女「んっ」ビクッ
委員長「ん……」
ねぶるように私の舌を堪能してから、委員長は私のそれを口の中に含み、彼女は自分の舌を私の中へ侵入させる。
そして私の後頭部を片手で抑えながら、唇を密着させる。
女「ん、んんっ」ゾクッ
委員長「んっ、ふっ」
もう片方の手はゆっくりと私の身体のラインをなぞるように愛撫していく。
とろけてしまいそうな委員長のキス。たまらない……。
委員長「あむ、ちゅ、ふっ、んっ……」
女「んぅっ、ふぁっ、んん、んむっ」
委員長「んっ、はぁはぁ、んん」
女「んん、はぁっ、あむ、んっ」ゾクゾクッ
息継ぎをはさみながら、ひたすらにお互いを求め合う。
もっと……もっと……欲しい……。
委員長「んっ、好き……んむ」グッ
女「んんっ、はぁっ、んぅ」トサッ
ゆっくりと押し倒される。
女「はぁ、はぁ」
顔を上げると、馬乗りになった委員長が顔を上気させながら私を見つめている。
委員長「……抱くよ」
と一言だけ。
女「……///」コクリ
もちろん、「抱きしめる」なんて意味じゃないことは分かっている。
委員長と。
セックス……するんだ……。
少しの間見つめ合うと、彼女は再び右手で私の身体のラインをなぞる。
女「んっ……」
ブラウスの中に手が入り込み、脇腹から腰、そしてスカートを捲り上げ太ももにかけて、何度も往復していく。
委員長の愛撫。段々とみだらな気持ちが昂っていく。
今、やらしいことされてるって。……もっと、やらしいことして欲しいって。
委員長「女さん、すごく可愛いよ」
やがて右手は私の左胸に行き着いて、下着の上から膨らみをゆっくりと揉みしだく。
円を描くように、優しく。
委員長「大好き……」
女「うん……私もだよ……」
委員長「あのね?」
女「なに?」
委員長「女さんに好きって言ってもらえるのも。えっちなこと出来るのも。私だけなんだって思うと、すごく幸せなの」
女「えへへ。委員長、大好き。……んっ」
もう何度目か分からない口づけを交わす。
キスの合間、委員長は私のブラウスを器用に脱がしていく。
委員長「背中、上げて?」
背中を上げると、ブラのホックをはずされる。
着ているものを脱がされるのって、ものすごく恥ずかしい……。
委員長「綺麗だよ」
彼女が、露わになった私の胸を見てつぶやく。
女「そんなに見ないで……」
委員長「どうして?」
女「あっ」ピクッ
委員長がさっきと同じようにして私の胸を揉んでいく。
でも、今度は手のひらが乳首とこすれるように触られて、思わず声が漏れてしまう。
女「あ、あんまり大きい訳でもないし……、自信ない……んっ」ビクッ
委員長「でも、女さんの胸……とっても柔らかいよ」
女「あっ///」ゾクッ
委員長「それに……。私、女さんとのえっちに、すごく興奮してるんだよ」
女「あっ、やっ……///」ゾクゾクッ
委員長「女さんも、そんな顔するんだね……気持ちいい?」
女「や、見ないで///」
委員長「そんな顔知ってるの、私だけなんだよね。嬉しい……」
女「///」ゾクゾクッ
委員長「ふふ、私も脱ぐね」
そう言ってするすると上半身に身に着けているものを脱いでいく。
委員長「……下も脱いじゃおっか」
お互い着ているものをすべて脱ぎ去って、生まれたままの姿で抱き合う。
委員長「女さん、んっ」
女「んむ、んっ」
彼女のあったかくて柔らかい身体を感じながらキス。
委員長、大好き……。
委員長「っん、はぁ。キス、たまんないね」
私に覆いかぶさり、キスを交わしながら胸を触る。
時折、片方の胸が委員長の胸に潰されて形を変える。
女「んっ……、気持ち、いいよ……」
自分でもびっくりするぐらいの甘えた声。
こんな声……私にも出せたんだ……。
手のひらで愛撫されていた乳首が、指先でコリコリといじられる。
女「あぁっ!」ビクッ
さっきよりも強い快感が襲ってきて、身体が跳ねる。
ダメ……気持ちいい……。
切なくなって、思わず委員長の顔を見つめる。
彼女はずっと私のことを見ていて。
幸せなのだけれど、やっぱり恥ずかしくて……。
ねえ……。私、いやらしく喘いでいるのかな……。えっちな顔、しているのかな……。
委員長「女さんっ!」
彼女に思い切り抱き締められる。
委員長「好きっ。大好きぃ。女さんのことっ、ほんとに好きなのっ」ギュッ
女「うんっ」ギュ
委員長「優しくしてあげたいのに……このままだと壊してしまいそうで、怖いのっ」
そんな委員長の言葉に、優しく応える。
女「……私のこと、好きにしていいんだよ、委員長」
委員長「女さん……」
愛しい人とのセックス。どれだけ求め合っても、きっと足りないんだと思う。
でも……そうと分かっているけれど。もっともっと、繋がりたい。
女「好きにして、いいんだよ」
もう一度、繰り返す。
女「我慢しているとか、遠慮しているわけじゃないんだよ――大好きな委員長の思うように、されたい」
委員長「女さん……愛してる……」チュッ
女「あっ」
首筋にキスされる。
痕、残ってしまっても構わない。
委員長「ん、ちゅっ」
女「んっ」ピクッ
何度も首筋に口づけをされて、その度に身体が震える。
首筋ってこんなに敏感な場所だったんだ……。
委員長「もっと、気持ちよくしてあげるからね」
女「あぁ……」ビクッ
委員長に乳首を舐められる。
女「あっ、ん……」
あたかくて柔らかくてねっとりした動き。
ざらざらした舌の感触が、甘い快楽を引き出していく。
委員長「ん」
女「あん!」ビクッ
乳首を甘噛みされて、ゾクゾクした快感に身体を仰け反らせてしまう。
ベッドと背中の間に隙間ができ、そこに委員長の手が入り込んできて、そのまま背中を愛撫される。
背筋のゾクゾクが止まらない。気持よすぎて、溶けそう……。
女「好きぃ、あぁっ」
委員長に抱き締められるような体勢で、胸を、背中を責められる。
私には、ただ喘ぎ声をあげることしか出来ない。
背中を愛撫していた手のうち、片方が下へ降りてきて、太ももを撫で回す。
内側を中心に撫でられて、これからその手が何処へ行くのかを考えるだけで悩ましげな声が漏れてしまう。
女「あぁ、やぁ……」ゾクッ
そして胸と背中を愛撫したまま、私の秘所をそっと撫で上げた。
女「あっ!」ビクンッ
指が、割れ目をなぞっていく。
女「やぁん、あぁ」ビクッ
あまりの快感に身をよじるも、委員長は私を身体で抑え込んで行為を続ける。
ちょっと強引にされるのも……気持ちいい///
女「ああっ、やっ、んっ!」
委員長の愛撫で、完全にぐっしょりと濡れてしまった秘所。
私が痛くないように、彼女は愛液を何度も指にぬりつけるようにして、刺激していく。
女「あっ、あっ、委員長ぉ」ハァハァ
委員長が秘所の突起を刺激する。
触り方が私の自慰の時と似ていて……彼女を想ってシていた光景が浮かんできて……。
女「んぅっ」ビクンッ
とろけてしまいそうな今までの快感とは違う、大きな波。
頭が真っ白になっていって、呼吸が苦しくなってきて、絶頂の気配を感じる。
女「あっ、あん!やぁっ、んぅ、あっ!」ビクッ
かたくなった乳首を甘噛みされて。
甘噛みされたまま舌でチロチロと舐められて。
ゾクゾクする身体を愛撫される。
それだけで死んじゃいそうなくらい気持ちいいのに。
そのうえ身体の一番敏感な所をクリクリされて。
最愛の人に、そんな快感を与えられて。
女「あぁっ、んっ!好きぃ、あっ、あっ!」ビクッ
胸が締め付けられるような感覚。
気持ちいいってだけじゃなくて――好きな人と一つになっている、幸福感……。
女「はぁはぁっ、んっ、あっ!」
こんな姿、誰にも見せないよ……。
こんな声、誰にも聞かせないよ……。
女「あぁっ、やぁっ、もぅ、あっ!」ビクゥッ
委員長……。
好き、好きっ、大好きっ……。
女「んっ!っ~~~~~~~~~~~~~~~~」ビクンビクンッ
女「ぁ、あぁ……、はぁっ、はぁっ、ん、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
女「んむっ、んっ」
委員長「んっ、んん」
今まで経験したこと無いほどの大きな絶頂を迎えて。
私はまだ身体にその余韻を残しながら、大好きな人とキスを交わした……。
行為が終わり、ベッドの上で身体を寄せ合う。
穏やかで心地良い時間。
女「ひゃっ!」
委員長が足をすりあわせてくる。
女「ん、もう///」
委員長「ふふ」
女「……えへへ」
もう外もかなり暗くなってしまって、お互い顔を近づけて見つめ合う。
くすぐったいのと、照れ隠しとで、2人に小さな笑いがこぼれる。
女「んっ……」
委員長「んっ……」
そして、深い深いキス。
誰にも邪魔されない、二人だけの空間。
女「私達……しちゃったんだね」
委員長「そうだね……」
女「すごく……気持ちよかった///」
委員長「そっか。ふふ」ギュ
委員長の胸元に抱き寄せられて、頭を撫でられる。
大好きなあなたと愛し合える……本当にこの上ない幸せ。
実は夢なんじゃないかっていうぐらい。
――でも、このぬくもりは、それが現実なんだって教えてくれる。
委員長「大好きだよ」
女「私も、大好き」
委員長「ねぇ。もう一回、その――しよ?」
女「……うん///」
程なくして……。
委員長が私にゆっくり覆いかぶさってきて。
部屋は再び、喘ぎ声で満たされていくのだった。
終わり
【おまけ】
その日のちょっと遅い夕食。
姉「その、ごめんね」
女「ん、なに?」モグモグ
姉「女ちゃんが居る隣でえっちしちゃって」
女「ぶふぉっ!」
姉「だ、大丈夫?」
女「ゲホッゲホッ。い、いきなりなんなの///」
姉「実は……、今日いつもより早く家に帰ってきたんだけどね」
女「う、うん……」
姉「そしたら知らない人のローファーがあって」
女(なんかイヤな予感が……)
姉「あの……、女ちゃんの……その……、してるの……聞いちゃって……///」
女「いやああああああああああああああ!!」
姉「すぐに家を出たから大丈夫」グッ
女(だいじょばないよ!!)
姉「それでね、何だかすっごく複雑な気分で……。それで昨日は女ちゃんに悪いことしちゃったなあって」
女「ま、まあ……。分かってくれたらいいよ///」
女(ああ、わたしは今どんな顔をすればいいんだろう……)
姉「女ちゃん、彼女さんのこと、好き?」
女「うん、大好き///」
姉「そっかぁ。それなら良かった」
姉「大好きな人と心も身体も触れ合って、お互いの愛を確かめ合うのって、すっごく大切で素敵なことだから」
女「お姉ちゃん……///」
女「と、ところで……。お姉ちゃんの彼女さんってどんな人なの?」
姉「えっと……。私と同い年なんだけどね。明るくて、頼りになって、みんなの人気者で……」
女「ふむふむ」
姉「それと、えっちの時は優しくリードしてくれて。キスだけでいっちゃいそうに……って何言わせんの!?」
女「言わせてないよ!?」
姉「あと、妹さんがいるらしいよ。確か女ちゃんと同い年」
姉「その子も女の子が好きで、『今日こそ告白するんだ―』っていつも口にしてたみたい」
女「……へぇ~」
どこかで聞いたような人物。
まさか、ね?
でも、もしそうだとしたら……。
うーん。
姉妹の感性って、似るものなのかな……?
終わり