弟「で、何が言いたいの?」
姉「介抱してください」
弟「今日学校なんだけど」
姉「休んでください」
弟「無理」
姉「休んでください」
弟「無理です」
姉「休め」
弟「・・・はい」
元スレ
姉「風邪をひきました」
http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1299145557/
姉「先程は、すいませんでした」
弟「もういいよ、連絡入れちゃったし」
姉「そうですか」
姉「じゃあご飯を作ってくれますか?」
弟「そういやまだ何も食べてなかったな」
弟「作ってくる」
姉「・・・弟君は料理できましたっけ?」
弟「」
姉「うふふ」
姉「ということでお姉ちゃんが作ります」
弟「いいから姉ちゃんは寝てて」
姉「え、弟君って料理できるんですか?」
弟「・・・たぶん」
姉「お姉ちゃんは果てしなく不安です」
弟「だ、大丈夫だよ」
姉「果てしなく不安です」
弟『うわ、どうなってんだよ』
姉「キッチンから嫌な声が聞こえます」
弟『よし、これを使えばよかったな』
姉「何か間違っている気が・・・」
姉「でも毒になることはないでしょうから・・・」
姉「・・・・・」
姉「果てしなく不安です」
弟「どうにか形にはなった」
姉「未だに不安です」
弟「信用されてないな・・・」
姉「そ、そんなことないですよ」
姉「あー、美味しそうですねー」
弟「・・・・・」
姉「頂きまーす」
姉「弟君、率直に言いますよ」
弟「・・・うい」
姉「不味いです」
弟「」
姉「料理、初めてですか?」
弟「・・・調理実習ぐらいしか」
姉「納得です」
弟「」
弟「・・・味見、したはずだけど」
姉「・・・本当ですか?」
姉「お姉ちゃんの料理を食べてるのに、何ででしょう?」
弟「・・・・・」
姉「本当に味見しましたか?」
弟「ごめんなさい、してません」
姉「嘘ついちゃ駄目ですよ」
弟「はい」
姉「いい機会ですからお姉ちゃんと一緒に料理しましょう」
弟「でも風邪をひいてるんじゃ」
姉「大丈夫です」
姉「コレくらいで倒れるお姉ちゃんではありません」
弟「じゃあ学校に・・・」
姉「・・・弟君?」
弟「イエナンデモアリマセン」
姉「それじゃ、作りましょう」
姉「包丁の握り方ぐらい、わかりますよね?」
弟「それぐらいなら・・・」
姉「違いますよ」
弟「」
姉「ほら、ここをこうして・・・」
弟「う、うん」
姉「まったく、本当に苦手なんですね」
姉「お姉ちゃんも手伝ってあげますから、頑張りましょう」
弟「・・・うん」
姉「じゃあ、これを切ってみましょう」
弟「えっと、こうやって・・・」
姉「違います」
弟「」
姉「まったく、こうやるんですよ」
弟「・・・んー」
姉「ほら、添える手は丸くして」
姉「こうすれば危なくないでしょ」
弟「ありがと」
姉「そんなこと言わなくていいですよ」
姉「さあ、どんどん作っちゃいましょうか」
姉「なんとか完成しましたね」
弟「はー、疲れた」
姉「弟君は相変わらず体力無いですね」
弟「悪かったな」
姉「まったく・・・体力つけなきゃ駄目ですよ」
弟「そうだよなぁ・・・」
姉「体力つけるなら腹筋ですよ」
姉「と、いうことでID腹筋、しましょうね♪」
23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/03/03 19:06:01.05 Ty+gYni50 13/33え?
腹筋スレなんだすまない
がんばれ
25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/03/03 19:07:37.06 Pwd3E8NE0 15/33ちょwwwwwwwww
31 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/03/03 19:22:32.20 as5kdU0v0 16/33これはやられた
姉「では食べましょうか」
弟「そうしよう」
姉、弟「いただきます」
姉「それにしても形がバラバラですね」
弟「しょうがないだろ」
姉「・・・でも味は美味しいですよ」
弟「だって味付けしたの姉ちゃんだろ」
姉「あ、うっかりしてました。ふふっ」
弟「」
姉「でもお姉ちゃんは指示を出しただけです」
姉「実際に作ったのは弟君ですよ」
弟「うーん」
姉「・・・・・」
弟「ん、どうした姉ちゃん?」
姉「・・・あ、ちょっとボーっとしてた」
弟「姉ちゃん大丈夫?寝てたほうがいいんじゃない?」
姉「・・・大丈夫です」
弟「本当?」
姉「大丈夫・・・ですよ」
弟「顔赤くなってるし・・・寝てて」
姉「大丈・・・夫、だって」
弟「どうみても駄目だろ、ほい行くぞ」
姉「うん」
弟「ほら、おんぶしてやる」
姉「・・・ありがと」
姉「・・・・・」
弟「・・・姉ちゃん?」
姉「・・・zzz」
弟「寝ちゃったか」
姉「ムニャ・・・おとうと・・・」
弟「着いたよっと」
姉「・・おとうと」
弟「・・・おやすみ」
弟「あれ、服掴んでる」
姉「・・・zzz」
弟「しょうがない、一緒にいるか」
姉「・・・zzz」
弟「ふわぁ・・・姉ちゃんみてたら眠くなっちゃった」
弟「少し寝るか・・・」
弟「・・・zzz」
姉「ふわぁ・・・あれ、私の部屋?」
姉「・・・あ、弟君連れてきてくれたんですね」
姉「弟君、ありがとうございます」
弟「・・・zzz」
姉「ふふっ、かわいい」
弟「・・・zzz」
弟「・・・あれ、姉ちゃんがいない?」
姉「あ、起きたんですね」
弟「・・・あー、姉ちゃん起きてたか」
姉「くすくす」
弟「え、何かある!?」
姉「いえ、何でも」
姉「でも弟君の寝顔、可愛かったですよ」
弟「・・・」
姉「さあ、お昼ご飯できてますよ」
姉「冷めないうちに食べちゃいましょう」
-次の日-
姉「どうやら風邪は治ったようです」
弟「お・・・良かったな」
姉「・・・まさかうつっちゃいました?」
弟「そうっぽいね」
姉「むぅ、大変ですね・・・」
姉「ひとまず弟君は寝ててください」
姉「昨日の恩返しです」
姉「弟君、食欲ありますか?」
弟「少しならある」
姉「ちょっと待っててくださいね、今作ってきます」
弟「ありがと」
姉「言ったじゃないですか、昨日の恩返しって」
姉「それじゃ、作ってきますね」
弟「・・・ありがと」
姉「できたよー」
姉「まず美味しいから大丈夫だよ」
弟「うん・・・」
姉「お姉ちゃんは仇を仇で返したりは、しませんからね」
弟「仇・・・」
姉「率直に不味かったですよ、あれは」
弟「」
姉「でも早く元気になってくださいよ」
姉「弟君が元気にならないと困りますから」
弟「・・・」
姉「学校に行けなくて」
弟「」
姉「ふふっ、冗談ですよ?」
弟「疑問形・・・」
姉「うふふ」
弟「・・・zzz」
姉「寝ちゃいましたか」
姉「さっきの言葉、冗談ですよ」
姉「早く元気になってくださいね、寂しいですから」
弟「・・・ん」
姉「・・・・・」
姉「・・・片付けましょうか」
姉「片付けも終わりましたし・・・何をしましょうか」
姉「弟君も静かに寝てますし・・・」
姉「むぅ・・・」
姉「テレビでも見ましょう」ピッ
テレビ『ああ、姉さん大好・・・』ピッ
姉「・・・見なかったことにしましょうか」
姉「弟君の部屋に来ましたが、特にやることが・・・」
姉「何でしょう、この本は・・・」
姉「・・・『姉大全』」
姉「捨てましょう」
姉「・・・・・」
姉「少し、だけならいいですよね」
姉「ちょっと見るだけですから」
-姉の部屋-
姉「うわー、こんな感じになっちゃうのか・・・」
姉「・・・・・」
姉「・・・弟君寝てるよね」
姉「・・・・・」
姉「・・・・・」クチュ
姉「ぅ・・・ん」クチュ
姉「・・・ハア・・・ハア」
姉「・・・もうこんな時間ですか」
姉「着替えなきゃ・・・」
-弟の部屋-
弟「・・・んぁ、もうこんな時間か」
姉「あ、起きた?」
弟「うん、でもまだボーっとするな」
姉「多分熱が引けば大丈夫だと思いますよ」
弟「そんなもんかなぁ、じゃあ寝るわ」
姉「おやすみなさい」
弟「・・・zzz」
姉「弟君、お姉ちゃんは弟君のこと好きです」
姉「弟君はどうか分かりませんが私は好きです」
姉「いつか伝えますから覚悟していてくださいね」
弟「・・・ぅん」
姉「おやすみなさい」
おしまい