1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 22:45:20.83 3l+77zEB0 1/14

アスナ「ってあったらおもしろいよね」

キリト「頭でも打ったか?」

アスナ「ええ?普通誰でも考えない?」

キリト「SAOはあの茅場が設計したんだ。・・・そんなバグあるわけないだろ?」

アスナ「・・・そうかなぁ」


――――――
―――――

世界樹の上


アスナ「・・・・・はっ!」

アスナ「・・・夢か・・・」

アスナ「・・・・・・・・・」

アスナ「・・・」チラッ

檻の格子「ひっ!」

元スレ
キリト「壁をすり抜ける裏技?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1353937520/

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 22:49:47.35 3l+77zEB0 2/14

アスナ「・・・・・・」テクテク

檻の格子「・・・・・・」

アスナ「・・・」ピトッ

檻の格子「(あっ・・・)」

アスナ「なんか格子のこの部分だけ触覚の感覚が曖昧だわ」サワサワ

檻の格子「(らめぇ・・・)」

アスナ「ふふん♪」

檻の格子「・・・」ゾクッ

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 22:57:02.76 3l+77zEB0 3/14

アスナ「(後ろを振り向きながら、格子に向かってバック走!)」

檻の格子「(やめてえええ!!)」

アスナ「(格子に阻まれてもバック走継続入力!!注視点連続入力!!)」

檻の格子「(URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!)」

アスナ「(壁にめり込んできたわ!!今よ!)」


アスナ「バック宙返り!!」ヒュッ

檻の格子「(イクッ!!)」


ガガガガガ



アスナ「よっしゃ!!!ペネトレイト!!」

檻の格子「(須郷様に叱られちゃう)」ビクンビクン

10 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:10:44.75 3l+77zEB0 4/14

アスナ「ってきゃあああああああああああああああああ」ヒューーー

アスナ「檻出たあとのこと忘れたーーーーーーーーーー!」ヒューー

アスナ「どうしよー!!地面に叩きつけられてHP0になったら・・・きっと檻に強制送還だわ!」

アスナ「助けてーーーーーーーーーーーーーー!!」

――――――
――――

シグルド「糞・・・なぜ俺がこんな目に・・・」

シグルド「シルフの領地を追放され・・・こんな世界樹周辺の中立区を彷徨うことになるとは・・・」

シグルド「あいつら・・・絶対に復習してやる」

「ぁ・・・・ぁああ・・・・・・ぁあ」

シグルド「ん?なんだこの声は・・・上の方から」

「きゃーーーーーーーーー!!」

ズドオオオオオオン

シグルド「っっ!!」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:17:41.70 ZdALsZbE0 5/14

まあ細かい事だけど追放されたら世界樹の下の街以外の中立都市に転移だよ

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:25:04.63 3l+77zEB0 6/14

>>12マジすか・・・。シグルドさんは飛んできたってことで・・・

アスナ「あいたたた・・・・・・よかった、生きてる」

シグルド「」

アスナ「あっ!ごめんなさい!どうしよう・・・この人死んじゃったかな」

シグルド「・・・・・・うぅ・・・一体何が・・・」

アスナ「(あっ・・・生きてる。・・・ていうかこの長髪のお兄さん・・・アバターのセンスわる・・・)」

シグルド「重い!どけい女!」

アスナ「ご、ごめんなさい!」

シグルド「・・・ったく・・・初心者か貴様。飛行の練習など別な場所でやれ!」

アスナ「・・・あはは」

シグルド「糞・・・追放されるわ、着地点も調整できない初心者のクッションになるわ・・・これもすべてあのキリトとかいう輩のせいだ!」

アスナ「・・・・・・ん?」

16 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:40:25.11 3l+77zEB0 7/14

アスナ「ちょっとあなた。今なんて?」

シグルド「む?貴様には関係がなかろう」

アスナ「・・・教えてくれないかしら?」ゴゴゴゴゴ

シグルド「ひぃっ!」

アスナ「キリトくんがこの世界に来ているの?」ガシッ

シグルド「貴様。奴の知り合いか?」

アスナ「そうよ。私彼に会いたいの」

シグルド「ふん。残念だったな。奴は今リーファとパーティを組んでいる」

アスナ「・・・リーファ??」

シグルド「ああ。シルフのおん」

アスナ「女?」ピクッ

シグルド「ヒッ!」

18 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:49:54.65 3l+77zEB0 8/14

アスナ「なんてこと・・・あの男またしても・・・」ゴゴゴゴゴ

シグルド「・・・・・・お、おい」

アスナ「・・・建てたフラグは数知れず、天然ジゴロはここでも健在なのね・・・っ!」ゴゴゴゴゴ

シグルド(もしかして俺はかなりまずい事を言ったのか?)

アスナ「・・・案内しなさい」

シグルド「・・・はぁ?」

アスナ「二度も言わせないで!!」パン!

シグルド「ぶべっ!!」

アスナ「どこ!キリトくんはどこ!」

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/26 23:58:44.34 3l+77zEB0 9/14

シグルド「知るか!!先ほどまでは『蝶の谷』をぬけた場所で会談をしていたから、そこにいたんだろうが・・・」

アスナ「今はわからないってこと?」

シグルド「割と時間が経っているからな。サクヤとアリシャ・ルーが奴を引き止めているならまだいるかもしれんが」

アスナ「サクヤ?アリシャ?」ピクッ

シグルド(あ、これはまずい)

アスナ「なんなの!!死ぬの!!キリト君は私のなの!!」バタバタ

シグルド「・・・・・・」

アスナ「早く連れ帰ってぎゅーってするの!!一緒にくっ付いて寝るの!!」バタバタ

シグルド「(あの男・・・・・・いつか殺してやる)」

アスナ「キリトくんのあほっ!」パン

シグルド「ぶべっ!」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/27 00:11:40.95 ji8FkfM00 10/14

シグルド「落ち着け!!貴様、どうして俺を叩く!」

アスナ「あ、ごめんなさい」

シグルド「ったく・・・」

アスナ「・・・どうしたらいいんだろう・・・」シュン

シグルド「む?」

アスナ「せっかくキリトくんに会えると思ったのに・・・私、キリト君を取られたくないよ・・・」

シグルド「・・・・・・ふん。俺には関係ない」

アスナ「どうせ私なんてもう捨てられちゃってるんだ・・・」

シグルド「・・・・・・」

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/27 00:19:54.44 ji8FkfM00 11/14

アスナ「私なんてずっとフルダイブしてるんだもん。植物人間だよ・・・キリト君も生身の女の子の方がいいのかなぁ・・・」

シグルド「お、おい・・・よくわからんが、考えすぎじゃないか?」

アスナ「だったらあなたがどうにかしてよ!!」

シグルド「わっ!」

アスナ「どうせ何もできないんでしょ!」

シグルド「・・・・・・そんなことは」

アスナ「同情なんかいらない!同情するならキリト君をください!!」

シグルド(この女・・・・・・面倒くさい)

アスナ「どうせ今頃・・・好みのアバターの子とちゅっちゅしてるんだわ・・・あ、想像したら泣けてきた」

32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/27 00:35:31.40 ji8FkfM00 12/14

アスナ「どうせ私なんて、エロ同人で須郷さんや触手に犯されるだけの存在なんだわ・・・NTR同人の肥やしになっていくのね」

シグルド「なぁ・・・その男。現実世界で連絡取れないのか?」

アスナ「そんなのできたらとっくにやってるわよ!」

シグルド「・・・連絡先も知らない男とどうやって付き合ってたんだ貴様」

アスナ「あなたには関係ないでしょ!!これでもキリトくんと結婚までしてたんだから!」

シグルド「はぁ・・・深い事情があるんだな」

アスナ「あぁ・・・私のキリト君。ログアウトさえできたら貴方のもとに・・・」

シグルド「ん?ログアウトできないのか?」

アスナ「そうなのよね。あの須郷とかいう男に禁止され・・・」pipi

アスナ「んっ?」

シグルド「どうした」

アスナ「ログアウトできるじゃない!」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/27 00:40:17.56 ji8FkfM00 13/14

シグルド「なんだ。ログアウトできないならあのSAO事件の二の舞になるからな・・・少しビビったではないか」

アスナ「グズグズしてる暇はないわ!精神世界では他の女とイチャイチャしてたとしても、現実の体は私が奪取する!」

シグルド「(こいつメンヘラくさい気が)」

アスナ「待っててね!キリト君!!」シュン

シグルド「おい!・・」

アスナ「」

シグルド「・・・アバターだけ残してログアウトしたか」

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/11/27 00:44:30.78 ji8FkfM00 14/14

アスナ「はっ!眩しい・・・ここは・・・病室!」

アスナ「こうしたいられない!」バッ

テク テク テク

アスナ「うぅ・・・体が重い・・・それでも行かなきゃ」

テク テク

アスナ「キリト君は・・・私のもの・・・はぁ・・・はぁ」


まだ私の戦いは終わらない。もう一度キリトくんをこの手で抱くまでは。

点滴の支柱を握り締め、私は病室の外へと踏み出した。



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