3 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 00:58:32.42 ZADw7bzHO 1/18

える「お医者さんごっこ、ですか?」

入須「ああ、そうだ。昔よくやっただろう?」

える「ええ、それは覚えてます。ですが、それは子供の頃の話です。今はとても…」

入須「別に良いじゃないか。女の子同士だ。何を恥じる必要がある?」

える「い、いえ、そういう問題じゃなくてですね。やっぱり人前で肌を見せるというのは…」

元スレ
入須「える、久しぶりにお医者さんごっこをしないか?」える「えっ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365868142/

6 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:05:34.60 ZADw7bzHO 2/18

入須「なに。それは大丈夫だ。えるを診察するのは私だけだ」

える「で、ですけど古典部が…」

入須「折木君、すまないが彼女を借りる」

折木「ああ、はい。どうぞ。ご自由に身体の隅々まで診察してあげてください」

える「お、折木さん!?」

入須「折木君の許可も取った。これで何の問題もないだろう」

える「大有りです!」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:12:59.69 ZADw7bzHO 3/18

入須「何故だ。久々にえるで遊びたいなと思っただけなんだ。それとも私に遊ばれるのは嫌か?」

える「嫌に決まってますよ! 折木さん! 折木さんからも何か言ってください!」

折木「はぁー…分かった。分かったよ」

える「お願いします!」

入須「折木君、キミはさっき彼女の貸しだしを許可したはずだが…?」

折木「ええ、確かに許可しました。許可した上で言わせてもらいます!」

入須「なんだ?」

折木「キマシタワー!!!」

える「折木さん!?」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:24:25.23 ZADw7bzHO 4/18

入須「成程」

える「何が成程なんですか!?」

入須「彼の言いたいことは要約するとこうなる。“千反田のカラダを存分に楽しんでくれ”だ」

える「えっ、嘘ですよね!」

折木「うむ、流石は入須先輩。見事な解釈だ。的を得ている」

える「なっ、折木さん!?」

入須「そういうわけだ。える、お医者さんごっこをしよう」

える「絶対に嫌です!」

入須「何も痛いことをするわけではない。……いや待てよ。済まない、訂正しよう。最初は痛いかもしれないが徐々に…」

える「一体、何をするつもりなんですか!? 普通のお医者さんごっこですよね!」

入須「ふむ、キミは私の口からそれを言わせたいのか?」

える「い、いや、やっぱり言わないで良いです!」

11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:34:15.46 ZADw7bzHO 5/18

入須「とりあえず行こう。大丈夫だ。すぐに気持ち良くなる」

える「あっ、ちょっと引っ張らないでください! 助けて、折木さん!」

折木「千反田、頑張れ」グッ

える「そ、そんな酷いです!」

折木「……やらなくて良いことはやらない。やらなくちゃならないことは手短に、だ。分かるな」

える「お、おおお折木さんの裏切りものぉおお!!」



折木(さてと。千反田のバックに仕掛けた盗聴器で木間市タワー建設の様子でも聞きながら優雅に省エネライフを送ろう)

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:39:47.54 ZADw7bzHO 6/18

入須邸の冬美部屋。

える「はぁー…」

える(とうとう入須さんの部屋まで来てしまいました)

入須「なんだ、える。溜息なんか吐いて、どうかしたのか?」

える「いえ、別に大丈夫です」

える(もうこうなったら覚悟を決めるしかないようですね!)

入須「そうか。なら良い」

14 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:44:12.77 ZADw7bzHO 7/18

える「そういえば入須さん」

入須「なんだ?」

える「いえ、あの試写会の時の犬は…」

入須「…犬? なんのことだ」

える「えっ、ですからあの試写会の時の…」

入須「何かの見間違い。もしくは聞き間違いなのだろう。あまり深く考えるな」

える「あっ、はい。分かりました!」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 01:55:26.18 ZADw7bzHO 8/18

入須「とりあえず台本を用意した。その通りに進めようと思う。流石に子供の頃のような医者の真似事はつまらないだろう?」

える「ちょっと待ってください!」

入須「何だ?」

える「この最初の服を捲り上げ、聴診器を胸に当てるまでは分かります! ですが、この最後のシーンは何ですか!?」

入須「…なにか問題でも?」

える「あるに決まってるじゃないですか! “排便を促す為に浣腸をする”というのは流石に無理です!」

入須「何故だ」

える「何故だ、じゃありません! 逆に入須さんは出来るんですか!?」

入須「…仕方ない。台本を書き直すか」

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:01:49.18 ZADw7bzHO 9/18

入須「これでどうだ…?」

える「まだまだ訂正してほしい部分はありますけど」

入須「すまない、これ以上の妥協は流石に出来ない」

える「むぅ、仕方ないですね」

入須「……それでは始めるとしようか」

える「はい!」

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:07:22.84 ZADw7bzHO 10/18

お医者さんごっこスタート。

入須「……次の方。どうぞ」

える「あっ…えっと…お腹が痛いんです!」

入須「カット!」

える「へ?」

入須「病人はそんなに元気ではないだろう。もうちょっと意気消沈の様子で頼む」

える「はい、分かりました!」

23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:12:19.47 ZADw7bzHO 11/18

お医者さんごっこ(テイク2)スタート

入須「……次の方。どうぞ…」

える「あっ…えっとですね。オナカガイタインデス」

入須「カット」

える「えっ、今のもダメでしたか!?」

入須「棒読みすぎる。もっと感情を込めて演じるんだ」

える「はい、分かりました!」

25 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:19:17.04 ZADw7bzHO 12/18

お医者さんごっこ(テイク3)スタート

入須「……次の方。どうぞ…」

える「…うぅ…先生…お腹が痛い…んです…」

入須(まだ棒読みが大分残っているがそれはこの際、大目に見よう。さっきよりは幾分かマシだ)

入須「そうか。それなら聴診器を当てるから着てる服を捲り上げてくれ…」

える「は、はい。分かりました…////」めくり

26 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:28:11.47 ZADw7bzHO 13/18

入須「……」

入須(える、立派に成長したな…)

える「あのっ…先生! あんまりジッと見られるのはその…恥ずかしいです…////」

入須「ああ、すまない。だがな、える。ブラジャーを付けたままでは、心音を測れないんだ。外してくれないか?」

える「えっ…」

入須「今さら私に胸を見られたところで別に構わないだろう?」

える「……うぅ」

27 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:34:03.28 ZADw7bzHO 14/18

入須「ほう。綺麗な形だな、える。それに色も…」

える「そ、そんな恥ずかしいことを言わないでください!」

入須「ふふふ、分かったよ。とりあえず聴診器を当てる。準備は良いか、える」

える「は、はい!」

入須「……」ピタッ

える「ひゃっ!」

入須「ああ、すまない。冷たかったか?」

える「い、いえ、平気です!」

入須「…そうか。なら続けるぞ」

える「はい!」

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:38:01.62 ZADw7bzHO 15/18

入須「……」ピタッ

える「…ッ!」

入須「……」ピタッ

える「ひっ!」ゾクッ

入須「ふむ。どこにも異常はないようだが…」

える「えっ、そうなんですか?」

入須「だが、念のため。尿検査を行う」

える「へっ?」

31 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:48:27.73 ZADw7bzHO 16/18

入須「ああ。とりあえずこの紙コップに尿を出してくれ」

える「えっ? えっ?」

入須「大丈夫。排尿は誰もが行うこと。別に恥ずかしいことではない」

える「……入須さん」ジトー

入須「なんだ、える」

える「別にフリでも良いと思いますよ、入須さん」

入須「…える。これは単なる検査だ。実際にしたことあるだろう?」

える「で、でも、その時はトイレに」

入須「くしゃみ等と同じ。単なる生理現象だ。お前はくしゃみをする度にトイレに駆け込むのか?」

える「それは…その…違いますけど…」

34 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 02:59:29.19 ZADw7bzHO 17/18

入須「嚔は人目に触れても平気なのに排尿が恥ずかしい。それは何故だ?」

える「…ううっ。分かりました!」

入須「うむ、それで良い。とりあえず下着は脱いだ方が良い」

える「分かりました。…はぁー」ヌギヌギ

える(どうしてこんなことを…)

入須「次にその紙コップに向けて尿を出すんだ」

える「……はい」

える(……っ)チョロチョロ

入須「……」ジーッ

える「…あうっ////」チョロチョロ・・・

える(す、すごく恥ずかしい…)

入須「…出し終わったか。トイレットペーパーを用意したが、わたしが拭いてあげよう」

える「そ、それは自分で出来ます!」

35 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2013/04/14 03:10:03.53 ZADw7bzHO 18/18

結局、えるは入須の言葉巧みな話術に引っ掛かり、大切な部分を拭いてもらい、それに気付いた瞬間、自己嫌悪に陥っていた。

える「もうお嫁に行けない……」

入須「えるは一人っ子だろう。元々、お嫁には行けないはずだが…?」

える「そういう問題じゃ…」

入須「まぁ、そうだな。とはいえ、える。久しぶりに楽しかった。また一緒にお医者さんごっこをしような」

える「もう絶対に嫌です!」


おわり

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