1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 20:59:38.28 DOe/VnR/0 1/121

俺はマサラタウンのサトシ。10歳になったらポケモンマスターのたびに出れるということで前から楽しみにしていた。

あいにく俺はうるう年の2月29日生まれなので、他の子よりも10歳になるのが遅れたがまあ文句をいってもはじまらない。

早速俺はオーキド博士のもとへむかった。

オーキド「おぉ、サトシさんじゃないですか…」

「あ、いやどうもいつもお世話様です」





※いろいろ観覧注意。
 ポケモンを大切にしてほしい方にはとても向いてないスレ。

元スレ
オーキド「さぁ次のうち好きなポケモンを選びなさい」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1247140778/

3 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:02:12.54 DOe/VnR/0 2/121

オーキド「本当に旅に出られるおつもりで?」

「あぁ、もちろんそのつもりですよ。俺はポケモンマスターになってやる!」

オーキド「おっと、いきなり大きい声を出さないでもらえますか…」



オーキド「しかしですねサトシさん、サトシさんの年からポケモンマスターを目指すのは非常に難しい話といいますか…」

「なぜです?旅を認められるのは10歳からではないですか。僕は今年ちょうど10歳になりました」

オーキド「えぇ、まぁ確かに…ものは言いようですから…しかし実際にはサトシさんは…」





4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:04:24.42 DOe/VnR/0 3/121

俺はだんだん激昂してきた。俺は絶対にポケモンマスターになるんだ。ずっと前からポケモンリーグに出るのが夢だった。

ママも今日よろこんで俺を家から送り出してくれた。ポケモンマスターになるまで二度と家に帰ってくるな、という厳しい親心のつまった言葉ももらった。

「俺は絶対にポケモンマスターになるんだ!俺はあきらめたりしない!」

オーキド「わ、わかりました。もちろんです。とにかく落ち着いてください…」



5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:06:10.51 DcLvQf1FO 4/121

閏年wwwwwwwwwwwwwwww

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:06:43.92 at02r/DB0 5/121

つまり40ぐらいかwwww

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:07:07.23 DOe/VnR/0 6/121

大分年をとって耄碌したオーキドのじいさんも、俺の熱意が伝わったとみえて最後には旅立ちのポケモンをくれると承知してくれた。

オーキド「それでは…さぁ、次のうち好きなものを選びなさい。右からコイキング、トランセル、コクーンだ」

俺は耳を疑った。

「バカな!俺の門出を祝うポケモンがコイキングだと!?」

どれも使えないものばかりだ。こんなんでどうやってポケモンマスターを目指せと言うのか?闘うことすらできない。

オーキドはじっと黙っている。



15 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:10:11.70 DOe/VnR/0 7/121

俺がといつめると、オーキドは以下のようなことを言った。

オーキド「サトシさん、やはり人間は見返りなしでは投資しません」

オーキド「それに私ももうボケがはじまってますから、大したポケモンはもてないのです」

オーキド「あなたはあの日、旅立つべきだった。うるう年で数えた場合の2.5歳の日に」

俺はうるせぇと怒鳴ってじいさんを殴りつけた。

じいさんは俺が殴っても他のポケモンは渡さなかった。俺はトランセル、コクーン、コイキングを奪って逃げた。



23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:12:58.49 DOe/VnR/0 8/121

俺はしばらく川辺にいた。2.5歳の日の事を思い出していた。

あの日、俺はポケモンをもらってすぐにシゲルにバトルを申し込まれ、闘ってボコボコにされた。

俺は家に泣きながら逃げ帰った。

そして二度とポケモンマスターにはなるまいと誓った。

俺にはミュージシャンになるという夢があった。



30 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:16:42.53 DOe/VnR/0 9/121

しかしその夢もどういうわけかかなわなかった。

才能がなかったわけではない。

俺はむしろ才能にあふれていた。

ただ、運が悪かった。

俺はミュージシャンの夢を諦めた。

そして本当の10歳になったらポケモンマスターになろうと、5歳のときにきめた。



32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:18:50.00 DOe/VnR/0 10/121

そして今――夢にまでみたポケモンマスターへの第一歩は、コイキングとトランセルとコクーンだった。

俺はまた2.5歳の日の事を思い出して涙が溢れてきた。

何でおればっかりいつもこんな目に――俺はいつだって運が悪い…

俺は泣きながら家に帰った。

ママはすごい形相をして俺をみた。

ママ「何で帰ってきたの!?」



35 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:20:45.32 DOe/VnR/0 11/121

ママは家にいれてくれなかった。

俺は悪態をつきながら家の回りをぐるぐる回った。

しばらくするとパトカーの音がしはじめたので、俺は逃げた。

近所の人の誰かだ。俺はなぜかやはり運がわるく、善良な市民として暮らしているのに

たまにパトカーとかを呼ばれていい迷惑だ。

俺は諦めてとりあえず旅に出る事にした



39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:24:01.09 DOe/VnR/0 12/121

しかし、俺はマサラタウンからトキワシティにいくあいだにポケモンに出会うかと思うと

気が気ではなく、けっきょくマサラタウンから100メートルはなれていない所をうろうろしていた。

そして、3日目、近所の公園で野宿していると小学生が石を投げつけてきた。

「ホームレス!ホームレスだぁ!」

俺は激怒した。

「黙れ!俺は未来のポケモンマスターだ!!」

小学生は怯えた目で俺を見た



44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:25:58.37 DOe/VnR/0 13/121

しばらくすると俺は公園を撤退せざるを得なくなった

というのも付近の大人がガキ共の噂を聞きつけて、俺を警戒するようになったのだ

いつまた警察をよばれるかわからない

そして俺はついにマサラタウンから離れた





49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:28:59.65 DOe/VnR/0 14/121

最初のうち、俺はポケモンを避け続けてトキワシティに向かった。

だが、よく考えたら無理にでも闘わなければ意味がない

そこで俺はトランセルを取り出し、ポッポなどの弱いポケモンにぶつけて闘う事にした

しかし重大なことを見落としていた。俺はモンスターボールをもっていなかった

しかもポケモン図鑑ももらっていなかった。俺はオーキドの爺さんをうらんだ



52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:31:51.72 DOe/VnR/0 15/121

しかし、とりあえずこの調子でトランセルを投げ続ければバタフリー的なものになるだろうと俺はふんだ

そして投げ続けた

しばらくすると、レベルのあがる音が聞こえた

しかしそれはトランセルではなく、俺のレベルだった

俺は地団駄をふんだ

手元をみれば、いつのまにか、トランセルは死んでいた

投げすぎたらしい



58 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:35:21.61 DOe/VnR/0 16/121

俺はまたひとしきり泣いた

俺はいつだってついていない

とりあえずオーキドの爺さんのところにもどることにした

まずポケモン図鑑をもらわなきゃならない

俺が戻ると、オーキドの爺さんは明らかに取り乱してた

また暴力をふるわれると思ったようだ



61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:37:00.16 DOe/VnR/0 17/121

「なぜ俺にポケモン図鑑をよこさないんだ!」

「俺に期待していないのか!」

オーキド「あぁ、もうあれなら他の子が完成させてくれて…」

「いいからよこせ!それとモンスターボールもだ!」

オーキドは俺を哀れむような目でみながら、それらをよこした



62 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:38:47.47 DOe/VnR/0 18/121

こうして俺は何とかモンスターボールは手に入れ、またトキワとマサラの中間にもどってきた

問題はどうやって捕まえるかだ

トランセルの二の舞にするわけにはいかない

この時点で既にたびだって1週間がたっていた

俺の全財産5000円は消えた



65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:41:38.49 DOe/VnR/0 19/121

俺は次の日には空腹に耐えられなくなった

俺の80kgあった体はもはや75kgを切ったようだ

俺は泣いた

そして、やむをえずコイキングを食べた





77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:44:06.97 DOe/VnR/0 20/121

次の日、俺の胃の具合が妙だった

そして、俺の体は今までとは違った

今までよりジャンプ力がある

簡単にいえば俺はコイキングのはねる力を少し手に入れたようだった

ポケモンを食うとその力が手に入る――俺はその現実を前に呆然としていた



96 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:46:25.89 DOe/VnR/0 21/121

しかし…これは最後の手段だ

例えばコイキングを食べてはねる力がついた、それだけならいい

ゼニガメを食べて口から水がたれ流れるようになったらこまる

それは未来のポケモンマスターとして…ふさわしくない

俺はそう結論付けた



105 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:49:45.84 DOe/VnR/0 22/121

とりあえず、はねる力がついたことで食料を手に入れることが格段に楽になった

俺はジャンプ力をつかって木の実をとったり、民家に忍び込んだりすることが可能になった

トキワシティに到着し、俺はしばらくそこで過ごした

しばらくすると異常なジャンプ力のあるホームレスということで町中の話題になってきた

俺は地団駄をふんだ

俺はホームレスで名をしらしめたいんじゃない

ポケモンマスターとしてだ!!



118 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:52:40.84 DOe/VnR/0 23/121

俺はそう民衆にどなりちらした

またパトカーの音がする

やむをえず俺はトキワシティを出た

気づけば俺は薄暗い森にはいっていた

まともに戦えるポケモンすらもっていないのに、こんな気味の悪い場所にきてしまうだなんて



130 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:56:03.04 DOe/VnR/0 24/121

俺はしばらく泣きくずれていた

すると、虫取り少年がやってきた

少年「おじさん、どうしたの?」

俺は少年を殴って450円手に入れた

いったんトキワの近隣まで戻り、いくらかの食料を得た



138 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 21:58:09.23 DOe/VnR/0 25/121

俺は森でおにぎりなどを食べながらしばらくごろごろしていた

もう家に帰りたい

だけどモンスターボールを一個も使わないままじゃだめだ

俺は思いついた

コクーンをまた投げよう

しんだってそれはしょうがない

コクーンと引き換えにつかえるポケモンをえよう



143 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:01:01.66 DOe/VnR/0 26/121

しかし…これがまた問題だった

キャタピーじゃだめだ。またトランセルになる

キャタピーだらけの森で俺は別のポケモンを探さなければならなかった

6時間ほどあるきまわりつづけて…いた!

ピカチュウだ



152 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:03:50.01 DOe/VnR/0 27/121

ポケモン図鑑をみて唖然とした

こいつは電気をもっているようだ

ということは

野外でもコンセントがなくてもパソコンができる!

インターネットはつなげないがそれは仕方が無い

他にも様々な電子機器を利用する事ができると言う事だ



157 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:06:00.29 DOe/VnR/0 28/121

俺はコイツを捕まえる事に精神を限界まで集中させた

俺のコイキングの脚力…そしてかたくなったコクーン…

こいつらがあれば俺はやれる!



ピカチュウ「ピガッ!!」

ピカチュウに命中した、こうかばつぐんだ

俺はすぐさまモンスターボールを投げた

だがしかし



160 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:09:24.10 DOe/VnR/0 29/121

俺は驚いた

投げたポケモンボールが少し手元がくるって地面にあたった

そしてポケモンボールの吸い取り口的なところがこちらを向いて、

ポケモンボールは俺に光線を発射した

俺はとっさのことになにもできなかった



166 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:11:17.09 DOe/VnR/0 30/121

なんだか掃除機の弱で吸われている感じだ

幸運な事に俺はとくにそれ以上の被害をうけることはなかった

だが原因は分かっている

モンスターボールは俺の血肉となったコイキングに反応した

これでますますポケモンを食べづらくなってきた

俺としてはかなりの打撃だ



172 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:14:05.34 DOe/VnR/0 31/121

俺ははっとしてピカチュウをみた

どうやらピカチュウは気絶していたようだ、逃げていない

俺はすぐさままたモンスターボールを、今度はピカチュウめがけてしっかりなげつけた

緊張の一瞬…そしてボールはしずかになった

「ピカチュウGETだぜ!!」

周囲の鳥がいっせいに飛び立った



178 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:16:29.62 DOe/VnR/0 32/121

遠くからさっきのとは別の虫取り少年が、不安げにこちらを見ていた

俺はさけんだ

「初のポケモンだ!!いいだろう!」

少年はわっと泣き出してどこかに走っていった

コクーンを見れば、どうやらまだ死んでいなかった

モンスターボールに戻す



183 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:18:59.84 DOe/VnR/0 33/121

ここからやることは一つだ

俺はダッシュでマサラタウンへと走り出した

20秒くらいでトキワを抜ける

このときほどコイキングの能力に感謝したことはない、

それはもう脚力がオリンピック選手なみだ



189 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:22:07.65 DOe/VnR/0 34/121

家に飛び入ってきた俺を見て、ママは歓喜のあまり悲鳴をあげた

だが、ポケモンマスターになる男はこんなところでは立ち止まれない

ママを無視して自分の部屋へ直行した

パソコンを引っつかむ

俺が走り出ると背後でガチャッと鍵をしめるおとがした

分かってるママ

ポケモンマスターになるまでは戻らない



197 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:24:16.62 DOe/VnR/0 35/121

つかれたので帰りは歩く

トキワを抜けるとき人々がざわめき寄ってきた

俺は「風のホームレス」というあだ名をつけられていたことが判明した

「俺はホームレスじゃない!!」

どなりちらすと人々が苦々しげな顔をして散っていった



200 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:26:34.35 DOe/VnR/0 36/121

俺は今度はピカチュウを取り出して森を歩いた

ピカチュウはわずかながらモンスターボール内でやすんで元気を取り戻していた

俺はどうやらこの辺りでホームシックにかかりはじめた

一人で歩くのは耐え切れなかった

しかもこの森、どこが出口なのかわからない、いりくんでいる



203 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:28:58.64 DOe/VnR/0 37/121

「もう嫌だ、家に帰りたい、パソコン重いよぉおお」

俺が泣き始めると、ピカチュウがそっと寄ってきた

ピカチュウ「ピカピカ」

「ピカチュウ…」

ピカチュウは俺を元気づけようとしてくれるようだ

俺は一気に愛情がわいた



208 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:31:08.93 DOe/VnR/0 38/121

こいつはコクーンやトランセルなどのただの塊とはちがう

俺ははじめて友達を得たんだ

俺は心がおどった

だがしかし

少年「超ウケるだろーー」

少女「キャハハ」

キャンプボーイとキャンプガールってガキどもだ



213 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:32:56.75 DOe/VnR/0 39/121

俺は無性に腹が立った

10年間彼女も友達もいなかったのに

このガキどもはこの年で毎晩ヤってんのか

俺の正義心が見過ごすはずがなかった

俺はキャンプボーイを殴った

610円手に入れた



220 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:34:44.10 DOe/VnR/0 40/121

俺はトキワに戻って食料を買い足す元気が無かった

くやしさにこぶしを地面にたたきつけていた

「ちきしょう…ちきしょう…なぜ俺が童貞なんだ…おかしい…

  神様が俺をうらんでいるんだ…俺は悪くない…」

ピカチュウ「ピカピ~ピカチュウ!」



228 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:37:43.02 DOe/VnR/0 41/121

ピカチュウに慰められながら俺はまた寝袋を広げ森で夜をすごした

だが今度は違う

パソコンがある、そして俺は夜行性

ピカチュウの頬にコンセント部分を当て俺はパソコンを始めた

久々に俺の彼女に出会った

けして画面からでてきてくれない恥ずかしがりやの彼女



231 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:40:58.33 DOe/VnR/0 42/121

俺は彼女で1回抜いて、疲れていたので寝ようとした

だが

どこからか若い男女の笑い声が聞こえてくる

俺はすぐに気づいた

昼間のキャンプ糞ガキどもだ



236 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:42:59.84 DOe/VnR/0 43/121

俺はそっとしのびよった

そして俺は衝撃の映像をみた

ガキ共がヤッている

ボーイ「…っ…フンッ」

ガール「あんあんあ(ry」

俺はしばらく見入っていた



240 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:44:26.57 DOe/VnR/0 44/121

自分の寝床に帰ってきた頃には俺は気持ちが煮えくり返っていた

なぜ俺ばかりが…

俺だってセックスする権利があるはずだ…

俺を理解してくれるものはいないのか…

いるとすれば…

俺は傍らで眠っているピカチュウを見つめた

そしてピカチュウに手をかけた



254 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:46:48.80 DOe/VnR/0 45/121

ピカチュウは危険を察知して飛び起きた

ピカチュウ「ピカピッ!?」

だがもう遅い



ピカチュウ「ピカァッー!」

ピカチュウ「ピカッピカッチャアァアア」

朝までヤりつづけた



264 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:48:50.90 DOe/VnR/0 46/121

俺は朝になって全てを失って呆然としていた

ピカチュウは横にのびていた

俺はもうピカチュウを連れて行く気になれなかった

俺は色々なものを失った

全て神様が悪いせいだ



272 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:51:45.78 DOe/VnR/0 47/121

のびているピカチュウはしんではいない

そっと人目につかなそうなくさむらに放置して俺は歩き出した

見ればニビシティはすぐそこだった

だけど手持ちのポケモンはコクーンだけだ

どうする



284 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/07/09 22:53:44.99 DOe/VnR/0 48/121

俺はしかたなくニビジムへ入っていった

とりあえずタケシとかいう目の焦点があわない男にジム戦を申し込む

というか目がほとんどない

俺みたいな目がクリクリの男には理解できない



292 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 22:58:00.05 DOe/VnR/0 49/121

とりあえず闘ってみたが勝てそうにもなかった

イワークのでかい体にコクーンを投げつけてもコクーンは跳ね返ってくるだけ

俺はぶちぎれた

なぜこんな最低レベルのジムすら突破できないんだ

ピカチュウと言う友達すらなくして

俺は怒鳴った

「ジムバッジをよこせ、タケシ!!」



297 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:00:07.73 DOe/VnR/0 50/121

俺はそういってタケシにコクーンを投げつけた

当たり所が悪くタケシは死んだ

俺はタケシの亡骸からジムバッジをもぎとりながら、もう何もかもおしまいだとおもった

人は殺すし、獣姦するし、ポケモンつかまらないしもう死にたい

俺はニビジムの公園のホームレスとなってまた泣き始めた



309 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:03:34.35 DOe/VnR/0 51/121

そんなときだった

??「お前、あのタケシを殺したんだってな」

俺は反射的に叫んだ

「違う!神様がそうさせただけだ」

顔をあげればそいつらはロケット団だった

ロケット団「あいつを殺してくれて色々こっちとしては助かった。しかもお前このままじゃ生きてけないだろ?

       どうだ、ロケット団に入らないか」



318 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:06:33.55 DOe/VnR/0 52/121

次の日から俺はロケット団に入った

しばらくよくわからない雑用をやっていた

俺は生気を失っていた

こんな生活嫌だ、家に帰りたい

ポケモンマスターになると輝いていた頃の俺はどこへいったんだろう?

どこで道を踏み間違えた?



324 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:09:25.26 DOe/VnR/0 53/121

それでも明日の飯の為に地味に働いていると上から声をかけられた

俺に会いたいという幹部がいるらしい

まさか俺に会いたいだなんて、意味が分からない

俺が疑心暗鬼ながらも行って見るとそこにいたのはなんと

シゲル「やぁ、調子はどうだい」

シゲルは少し悲しげな笑いをうかべていた



331 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:11:31.43 DOe/VnR/0 54/121

俺は腰をぬかしそうになった

あのオーキドの爺さんの孫ともいう人間がなぜここに?

シゲル「そう、うまくいかないってことだよ」

シゲルは顔に影をおとした



338 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:12:56.73 DOe/VnR/0 55/121

そこから俺とシゲルは二人だけで話をした

シゲルの半生を聞いた

シゲル「僕はポケモンマスターを目指していた…だがリーグは32位という悲惨な結果に終わった」

シゲル「そこまで好調にいっていた僕の人生は一気に影を落とした」

シゲル「僕はポケモンマスターという道を諦めた。研究員になろうと思った」

俺は正直ざまぁと思う



346 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:15:47.91 DOe/VnR/0 56/121

シゲル「だが人生はそう甘くなかった」

シゲル「研究員になろうにも、僕は中学すら出ていない小卒だった」

シゲル「どこも受け入れてくれなかった。僕の人生はポケモンマスターを諦めた瞬間に終わってしまったんだ」

シゲルが歯噛みする

俺は俺の事をきかせられているようでまた理不尽さに対する怒りがわいてきた



351 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:18:49.38 DOe/VnR/0 57/121

なぜ俺たちばかりが苦しむんだ?

なぜ一部のポケモンマスター共が富を独占している?

公務員どもめ!

シゲルは俺ほどは怒りくるっていないようだった

シゲルにもざっと俺の半生を話した

ピカチュウの下りまで話す必要はなかったように思うが話してしまった

シゲルは頷いた、俺のことは理解できているようだった



356 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:20:57.16 DOe/VnR/0 58/121

俺はシゲルと分かれ、また一人で考え込んだ

ふつふつと怒りが湧いてきていた



俺が再び顔をあげたとき、俺の心はきまっていた

俺は四天王を殺す

あの富を独占しているクソポケモンマスターどもだ



368 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:25:22.12 DOe/VnR/0 59/121

俺は着々と計画をすすめはじめた

俺にはもう道はのこされていない

俺にまだ何か善ができるとしたら、それは糞ポケモンマスターという害虫をこの世から排除することだ

その為には力が要る

次の日、俺は極秘でシゲルに会い、計画を伝えた



375 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:28:16.34 DOe/VnR/0 60/121

シゲルは笑顔で答えた

シゲル「すばらしい」

シゲル「これはきみと僕だけの機密事項だ」

シゲル「僕は君をあらゆる面から補助しよう」

シゲルは四天王を殺すための力に必要なものなら何なりといってくれといった

俺はとりあえず一つ頼んだ、

コクーン100匹



384 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:29:47.76 DOe/VnR/0 61/121

コクーンがいれば俺は優に人殺しだってできる

元はといえば全てコクーンのおかげだった

俺はコクーン投げの練習をしはじめた

俺のレベルは着実にあがっていく



そのうちシゲルのほうから声をかけてきた



392 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:33:02.54 DOe/VnR/0 62/121

シゲル「きみはポケモンの能力がとりこめるといったね」

ああ、そういえばそんなこともあった

シゲル「正直いって、こんな事ができる人間は本当に希少なんだ」

シゲル「少し実験に手をかしてくれないか」

冗談じゃない

それが俺の相談を聞き入れた理由か

俺はポケモンを食った後の後遺症を話した



401 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:36:00.54 DOe/VnR/0 63/121

シゲルは興味深そうに聞いていた

シゲルにお前もコイキング食ってみろと進めた

シゲル「遠慮するよ。普通ポケモンを食べると人間は脳に障害をきたすんでね」

シゲル「君に関しては元から…いやもしくは、超人的な身体能力があるのかもしれない。

     2.5歳のときに旅立っていれば君は僕をおびやかす敵となったかもしれないね」

よく言ってることがわからなかった



415 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:39:59.81 DOe/VnR/0 64/121

シゲル「わかった、実験の話はなしにする」

シゲル「だが君の能力は希少。四天王を倒すのに大いに役立つと思う」

シゲル「もういっぴきくらいなら食べても大丈夫じゃないか?ポケモンなら僕が何でももってこさせよう」

確かにな

「考えておく」



426 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:42:01.17 DOe/VnR/0 65/121

俺はしばらく考えた

食うなら何が最適だ?

大体食える奴に限る

岩はだめだ、炎は食えたもんじゃない、電気もだ

電気はヤった時はちょうどいい具合にしびれて気持ちよかったが食うとなるとそううまくいかないだろう



445 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:44:32.16 DOe/VnR/0 66/121

俺は決めた

「カイリキーだ。奴をくれ」

俺にはコクーンを投げる腕力が必要なのだ

シゲル「いいだろう」



かくして生きのいいカイリキーが手元にきた



467 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:48:27.88 DOe/VnR/0 67/121

俺はカイリキーをまじまじと見た

いい筋肉だ

こいつを食べる前に…やっておくことがある

その夜俺はカイリキーとも関係をもった

俺の処女喪失



475 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:50:42.30 DOe/VnR/0 68/121

カイリキーは量が多いので1週間かかって焼肉やスープなどいろいろ工夫して食べきった

鶏肉に似ている感じだった



俺は次の日からカイリキーの力を手に入れた

しかも、あのカイリキーは炎技が使えたらしくかえんほうしゃも使えるようになった

俺は準備万端だ

これが最後の戦いになるかもしれない…



489 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:53:06.22 DOe/VnR/0 69/121

シゲルの協力も得て

四天王は週に一度どこかに集まって一つのマンガを回し読みするときいた

そこを狙う

本拠地までシゲルのピジョットでそらをとぶ

俺は上空からやつらをみた

「さらばだ、四天王。お前らの贅の限りをつくす生活は終わったんだ」



507 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:55:59.79 DOe/VnR/0 70/121

俺はその場で大量のコクーンをボールから出して上に放り投げた

前もってカチカチにしてある

そして俺はそいつらに向かって火炎放射を吹き掛けた

炎で燃え盛ったコクーンたちが本拠地へと落ちていった

焼夷弾のようだった

俺は静かに追悼した



519 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/09 23:58:11.09 DOe/VnR/0 71/121

俺はロケット団へと帰った

シゲルが暖かく迎え入れてくれた

シゲルは俺に黙ってテレビを見せた

ニュースがやっている

四天王が虐殺されたと

そしてピジョットの姿と40くらいの男の姿がしっかり目撃されていた



535 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:00:41.20 ga2Bg90a0 72/121

俺は無言で笑んだ

これでよかったのだ

俺は一つの悪行をこの世から消した

たとえ捕まったとしてもその事実だけで十分だ

シゲル「お見事だったよ」

シゲル「だが、まだだ」



545 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:03:40.07 0VhPL8Dx0 73/121

シゲル「富を貪るポケモントレーナーはサトシ、四天王だけじゃないんだ」

シゲル「ジムリーダーはいい例だ…その他チャンピオンや数々の有名なトレーナー…そして」

シゲルは声をひそめた

シゲル「サカキ」

ロケット団のトップか

俺は身を固くした



558 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:07:01.12 ga2Bg90a0 74/121

シゲル「あいつだって例外じゃない」

シゲル「この世にはびこる悪は消滅させなければ」

シゲル「そして僕は新世界の神になる」

シゲルは飛躍していた

マサラタウンは無宗教だったはずなのに俺と彼は不思議なところで気が合う

「わかった」

「サカキを殺そう」



569 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:10:06.84 ga2Bg90a0 75/121

俺はこの世の全てに復讐をするのだ

俺にピカチュウと…そしてカイリキーまで犯させた罪…清算させてやる…

俺はサカキのいる部屋へとしのびよった

そして扉を一気に開けコクーン焼夷弾を一つぶちこむ

だがしかし

次の瞬間サカキの不適な笑い声が聞こえた



581 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:13:03.43 ga2Bg90a0 76/121

サカキ「俺にそんなものが効くと思ったか?こぞ…オッサン」

サカキはなんと…口から水を出している

サカキ「俺こそ数少ないポケモンを食える人間の一人」

そして水タイプを食ったってわけか

サカキ「スターミーをな」

すげぇ

敵いそうにない



593 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:15:49.93 ga2Bg90a0 77/121

サカキ「フゥッ!!」

スターミーの声マネをするサカキ

次の瞬間ぐるぐる回転しながらサカキはこちらに飛んできた

怖すぎる

絶対負ける



610 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:18:30.88 ga2Bg90a0 78/121

スターミーの弱点は何だ

あの真ん中の宝石っぽいところか

俺は長年ネット上だけで仕入れてきた知識をふりしぼった

それなら

俺は次の回るサカキをコイキングのジャンプ力で避けた

サカキは不意をつかれて壁に激突した

いまだ



618 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:20:16.37 ga2Bg90a0 79/121

俺はワンリキーのキック力でサカキの中心部を思い切り蹴った

予期せずとも金的蹴り

サカキは死んだ

いや、生きているのかもしれないがあれでは死んだも同然だった

俺は静かにその場をサカキに背を向けた



632 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:21:59.14 ga2Bg90a0 80/121

俺はロケット団本部へ帰った

「シゲル!」

「俺はサカキを…ロケット団のトップを殺った」

シゲル「ああ」

シゲル「そして今は…僕がロケット団のトップだ」

シゲルは笑顔を浮かべていた

俺は瞬時に理解した

シゲルはずっとこの為だけに動いていたのだ



639 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:24:48.03 ga2Bg90a0 81/121

俺はあっさりとロケット団から手を切られた

面もわれてる人殺しに関わってちゃまずいのだろう

そして俺は

指名手配をかけられ、行き場所もなくなった

どうやって明日から生きていったらいい



646 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:26:29.14 ga2Bg90a0 82/121

俺はその日から逃げ隠れるように暮らした

もちろん街中には入れない、その辺の道路やダンジョンでひっそりと

ポケモンマスター目指していたときより状態はずっと悪かった

手元にあるのはずっといっしょにいたコクーンだけだ

金はない

食べるか



654 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:28:49.41 ga2Bg90a0 83/121

長年いっしょに暮らしてきたコクーンも俺の腹の中におさまった

しかしこのコクーンが俺に変化をもたらした

というのも、いいかげん俺の体がポケモンを食うのに限界がきていたらしい

俺はもがきくるしんだ

だがポケモンセンターにもいけない

俺は耐えた



662 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:31:44.03 ga2Bg90a0 84/121

そのまま俺はしばらくひっそりと暮らしていた

半年後、俺はなんとかかとか生き延びていた

コクーンの後遺症も大分引いてきた

どれほど経ったのだろう、あのマサラタウンを出てから

1年は経過しているように思える

俺は俺の唯一の居場所と呼べるかもしれない場所

マサラタウンの家に帰ってみたかった



668 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:33:51.55 ga2Bg90a0 85/121

でも捕まるかもしれない

俺は考えた

だがママに会いたい気持ちが勝った

俺は夜人気のないマサラタウンに忍び込んだ

そして窓から家にひっそり侵入した



677 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:36:45.76 ga2Bg90a0 86/121

ママは俺を見て最初悲鳴をあげた

しかし俺だと分かると目に涙を浮かべた

俺も感激して涙を浮かべた

しかし

ママ「あなた人を殺したでしょう」

ママは感激して涙を浮かべたのではなかった

目に浮かぶのは恐怖



686 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:39:09.55 ga2Bg90a0 87/121

俺はママに全てを説明した

俺の意に反してやったことであると

ピカチュウとカイリキーの下りは話す必要があったか不明だが話してしまった

ママは俺を理解してくれなかった

ママは俺から目をそらして下の階へ降りていった

部屋には俺一人が残された



698 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:41:15.72 ga2Bg90a0 88/121

俺は明日になったら家を出て行こうと確信した

だがその暇はなかった

パトカーのサイレンの音がする

ママが裏切った

俺に逃げ出す隙はなかった

どうする



709 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:44:11.41 ga2Bg90a0 89/121

俺はとっさに思いついた

俺は首元に手をまわした

首を絞めている風にする

ベッドによこたわってそしてコクーンの技

「かたくなる」発動



718 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:46:35.70 ga2Bg90a0 90/121

警察が来てしらべたが案の定死体扱いになった

死んでカチカチに固まっているように見えたからだ

それに脈も感じ取れないよう皮膚を固くした

意外なところで役に立つコクーン

俺はマサラタウンに二度と帰らないことを決意してそっとサツの目を盗んで出た



726 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:49:24.92 ga2Bg90a0 91/121

また数ヶ月が過ぎた

俺は精神的にも肉体的にもぼろぼろだった

そんな時だった

あいつにあった

「これは…懐かしい顔だ」

サカキだった



737 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:51:46.72 ga2Bg90a0 92/121

サカキは前に比べ朗らかな笑顔を浮かべていた

サカキ「サトシ君、久々だッ、フゥ!」

なんかテンションがおかしい

聞いてみる

サカキ「こいつを見てくれ。どう思う」

すごく…潰れています…

俺がやったんだからどう思うも糞もない

サカキの息子だったものは消え去っていた



743 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:54:11.29 ga2Bg90a0 93/121

サカキ「こんな…息子すらない俺が人間だといえるだろうか」

サカキは悲しげな笑みを浮かべた

俺は居心地が悪いことこのうえない

サカキ「俺はもう無理だとさとった、生きていくのを」

サカキ「だがその時、あの方が手を差し伸べてくれた」



752 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:56:53.70 ga2Bg90a0 94/121

サカキ「シゲル様だ」

何だと!?

「お前を貶めた奴じゃないか!」

サカキ「あの方は改心なさった」

サカキ「もうロケット団のボスではない」

サカキ「またポケモントレーナーとして…旅立つことを決めなさった」



762 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 00:59:17.07 ga2Bg90a0 95/121

サカキ「そして俺はシゲル様についていくことを決めたのだ…ポケモンとして」

サカキは遠い目をしていた

サカキ「俺は人として生きる事を捨てる事で輝いた生を手に入れた!フゥ!」

あぁ…それがそのテンションというわけか

しかしなぜだろう

俺の目には本当にサカキは輝いて見えた



767 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:01:40.11 ga2Bg90a0 96/121

俺には居場所がない

そして輝いているサカキ



次の日、俺はシゲルの前にいた

シゲル「あぁ、僕を許してくれサトシ。僕は君を売った」

シゲルは心底後悔しているように見えた

だが、俺もいざ顔を合わせると怒りがこみあげてきた

俺を捨てたのだから



771 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:04:15.05 ga2Bg90a0 97/121

シゲルは笑顔をみせた

シゲル「きみが戻ってきて嬉しい。そしてきみは僕のポケモンになると決めたんだね」

だんだんムカついてきた

何なのだこの人間の傲慢さ

私は誰だ

私は何の為にここにいる



779 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:06:50.36 ga2Bg90a0 98/121

俺がぎりぎり歯噛みしているのにシゲルは慌てる様子もない

シゲル側からすれば「やせいのポケモンがあらわれた!」ウィンドウが見えているていどのもの

シゲルは穏やかな声で命令した

シゲル「いけ、サカキ」

サカキ「フゥッ!」

またかよ



787 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:09:33.59 ga2Bg90a0 99/121

しかし決定的な違い

サカキはシゲルの元でパワーアップしていた

サカキの圧倒的なハイドロポンプ

回転力が増しているだと

俺は確実に体力を削られていた

そこに

シゲル「いけ、モンスターボール!」





795 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:11:54.03 ga2Bg90a0 100/121

シゲルの放ったモンスターボールはこちらを向いて

そして俺を吸い込んだ

以前感じた掃除機の弱どころじゃない

俺の中のコクーンと、カイリキーと、コイキングの部分があわさってモンスターボールに反応しているのだ

モンスターボールの中にとりこまれる





801 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:14:07.03 ga2Bg90a0 101/121

次に出てきた時俺はシゲルを妄信していた

「シゲル様の為に戦います!」

サカキ「フゥ!!」

そして俺たちは向かった

最初の目的の地

ポケモンリーグへ





805 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:16:27.20 ga2Bg90a0 102/121

シゲルに俺は完全になついていた

ピカチュウやコクーンもそうだったのだろう

モンスターボールは洗脳マシンだなと頭の片隅に考えつつも

溢れる信仰心を抑えきれない

リーグでの一回戦がはじまった





810 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:18:44.59 ga2Bg90a0 103/121

俺がモンスターボールから出されたとき

俺の相手は草タイプのナッシー

いけると直感した

俺にはカイリキーのわざかえんほうしゃがある



814 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:20:45.49 ga2Bg90a0 104/121

ナッシーのヤドリギの種をコイキングのはねるで避ける

そのままそのジャンプを使いキック

ナッシーがよろめいたところを火炎放射

ナッシーの反撃葉っぱカッターにはかたくなるで対抗

どう考えても俺無敵





822 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:23:06.44 ga2Bg90a0 105/121

あっさり勝利した

サカキも好戦して勝利した模様

リーグは順調かに思われた

アナウンス「出場者のシゲルは至急リーグ本部までお越しください」





831 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:25:03.72 ga2Bg90a0 106/121

内容は簡単だった

ポケモンが人間に見えるということだった

それも40すぎたオッサンが汗水たらして命を削っているようにみえると

これは倫理的に、道徳的にどうなのかという話だった

シゲル「この子たちをポケモンだと認めてやれないというのですか!?」

涙ながらに反論する自分のトレーナーの勇姿に俺も涙した





839 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:27:32.76 ga2Bg90a0 107/121

俺たちはとりあえず隔離された

人らしい住まいに軟禁された

俺はしばらくモンスターボールに入る事がなかったので頭がはっきりしてきた

シゲルのやつ

許さないという気持ちが再びたぎってくる





850 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:30:23.83 ga2Bg90a0 108/121

俺は戦いをこなしているうちに不思議に覚醒してきていた

これはなんだ…

私はなぜここにいる…

何でこんなキャラなのかは分からないが

とにかく自分の中に何かが芽生えてきている

俺はそれを覚醒させねば、そしてシゲルを殺す



857 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:33:11.24 ga2Bg90a0 109/121

俺はまた当初の手段にもどった

もうポケモンとなった俺に人間としての体の限界はない

ポケモンを食べる

それが俺を強くする手段

俺は何種類か食ってるうちに自分の中に完全に力が芽生えるのを感じた

自分の存在意義がわからねぇ、いい感じだ



865 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:35:43.22 ga2Bg90a0 110/121

俺とシゲルは再会した

サカキが泣きながらシゲルに抱きついている

俺はああはならない

計画は一週間後、

3回戦が終わった夜だ



872 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:38:10.28 ga2Bg90a0 111/121

無事にリーグは勝ち進みその夜

俺はシゲルに向き直った

「私は自分がわからない…だからお前を殺す」

シゲルは笑んでみせた

シゲル「それはどうだろう」





877 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:40:47.63 ga2Bg90a0 112/121

シゲルはサカキを出した

サカキ「ミュウ」

サカキは不自然に周囲を飛び回りながらエコーのかかった声をだす

シゲル「伝説のポケモンを食わせた」

シゲルが不適に笑う

サカキはいつも俺の想像を超える

俺は歯噛みした





885 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:43:24.90 ga2Bg90a0 113/121

そこから壮絶な戦いがはじまった

どこからか湧いてきた強大なパワーをミュウサカキにぶつける

そしてサカキも尋常ではないパワーをもって俺を陥れようとする

終わりのない闘い

今は二人とも生きているのに





899 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:46:38.67 ga2Bg90a0 114/121

しばらくするとシゲルが泣きそうになっているのが見えた

何でだ?

俺とサカキがフルパワーを互いにぶつけようと遠ざかる

そしてためた力を放つ瞬間

シゲル「やめろぉおおーーーーっ!!」

シゲルがなぜかど真ん中につっこんだ





910 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:48:55.01 ga2Bg90a0 115/121

シゲルは不自然に浮いた後、そのまま石となり硬直した

俺の頭の中は?だらけになる

何がしたかったんだこいつ

サカキが走りよって大泣きしはじめた

「シゲルさまああああああ」

苦い後悔の念がのこった





916 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:50:39.51 ga2Bg90a0 116/121

シゲルは人生をかけて、例の映画の再現をしてみたかったのかもしれない

自分は出る事のなかったあのポケモン史上最高の映画を

だけどその後に残ったものは何だ

居場所を失ったサカキの悲しみじゃないか

俺はまた不幸を一つ増やしたのか





926 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:52:25.15 ga2Bg90a0 117/121

俺はふらふらとその場をはなれた

だからサトシは知る事がなかった



サカキ「サカキ…サカサカキ…」ポロポロ

シゲル「ん…サカキ?」

サカキ「サカキ!!」

二人はお互いを強く抱きしめた



936 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:54:32.17 ga2Bg90a0 118/121

俺は深い後悔の念に苛まされて、マサラタウンからそう遠くないどこかのくさむらに座っていた

俺は終わった

もう救いも何もない

俺に待つのは孤独な死と後悔のみ

しかしその時

??「ピカピ!」



946 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:55:55.30 ga2Bg90a0 119/121

俺は振り返った

そこにいるのは…

何だ?この二次元から飛び出してきたような女の子は

流れるような黒髪に、ふわふわしたワンピースを着て、頭からピカチュウの耳、お尻から尻尾が生えている

女の子「私、誰だと思う??」

クスクスと笑い声を上げる



952 : ◆vA6od9a8u. [] - 2009/07/10 01:57:19.92 ga2Bg90a0 120/121

女の子「お父さん」

そういわれた瞬間俺は理解した

この子はあの日トキワの森でヤったピカチュウの娘

そして俺の





975 : 最後の1レスでパソフリーズww ... - 2009/07/10 02:01:32.17 vVO0qiyKO 121/121

「お父さんずっと会いたかったんだから!」

女の子が抱き着いてくる

おれはピカ耳のはえた美少女の頭を撫でた

うん、今なら言える

俺は勝ち組









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