1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:15:45.93 ljHJtoexP 1/15

―とらうま高校―

山田さん「~♪」

??「そこのキミ……ボクと契約して魔法少女になってよ!」

山田さん「え?何?」

??「そう、僕と契約して魔法少女に……!」



きゃあああっ!!

元スレ
QB「名取羽美。ボクと契約して魔法少女になってよ!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304090145/

5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:20:00.08 ljHJtoexP 2/15

改蔵「山田さんの悲鳴だ!行ってみよう!」

どたどたどたっ

羽美「どうしたの?」

山田さん「美味しそうな小動物を捕まえて食べようと思ったら…契約されそうになったんです!」

羽美「食べようと思ったら って……」

改蔵「この入り方と貧乏設定……ってことは中期辺りか」

羽美「何言ってんのよ」

改蔵「あの頃のテンプレっぽい作りに乗せちゃえばSSにしやすいものなぁ」

羽美「そういう事言わない……それで、契約ってどんな契約?」

9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:25:17.32 ljHJtoexP 3/15

山田さん「えーと、願いを叶える代わりに魔法少女になってくれ!とか……」

改蔵「魔法少女?」

羽美「いやねぇ、不思議ちゃん気取っちゃって」ふっ

改蔵「不思議さんが不思議ちゃんを馬鹿にするなよ」

羽美「私不思議じゃないから!!」

山田さん「あ、あと、食べ物をあげるから見逃がしてくれ。って」ぱくぱく

改蔵「それは契約っていうのか?」

13 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:30:32.32 ljHJtoexP 4/15

―科学部―

すず「そう。最近この界隈では謎の小動物に契約を迫られる事件が続発」

改蔵「博士!」

すず「願いを叶える代わりに魔法少女にする。だとか」

改蔵「それにしても契約を迫るとは……恐ろしい事です」

羽美「何でよ?願いを叶えてくれるならいいじゃない」

改蔵「安易に契約なんてしたらロクな事にならない!約束と話と違うなんてよくあること!」

・ゆとり教育で心にゆとりを約束→親が詰め込んで心が荒む
・名監督の息子のアニメ映画で面白さを約束→なんか残念
・無審査で融資を約束→常識外の高金利
・格安で美味しいおせちのお届けを約束→広告と違う
・幸せにすると約束→離婚
・掲載紙交換でOADの宣伝を約束→OAD延期で一人祭り
・絶対安全なクリーンエネルギーを約束→神話崩壊
・ただちに健康被害はないと約束→???

改蔵「気を付けないと下手すりゃ命にかかわりますよ!?」

すず「この辺り絶望っぽいわね」しれっ
羽美「部長もそういう事言わないでください……」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:36:14.81 ljHJtoexP 5/15

―とらうま高校―

QB「さっきは酷い目にあった。このままじゃノルマが……この際少女じゃなくて少年でもいいか」

QB「やぁ、そこのキミ」

地丹「?」

QB「キミだよ。そこの下っ端みたいなキミ」

地丹「小動物が……喋った!?」

QB「驚かせて済まない。ボクはキュゥべぇ」

地丹「っていうか初対面で下っ端みたいとか言うな!取り消せ!」きょーっ

QB「ごめんごめん……ところで、僕と契約して魔法少年になってよ!」

地丹「魔法少年?」

QB「そう。魔法少年となって魔女と戦ってほしいんだ」

19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:41:42.47 ljHJtoexP 6/15

QB「もちろんタダでとは言わない。君の願いを一つだけ叶えてあげるよ!」

地丹「願いを……何でもいいのか!?何でもいいのか!?」

QB「もちろんさ!どんな願いでも叶えてあげるよ!」

地丹「じゃあ、ボクが改蔵くん達よりも偉くなっちゃうってのは?」

QB「お安い御用だよ!」

地丹「やった!これで改蔵くん達をパシリに……いや待てよ、どうせならもっとデカい願いを!」

QB「そうだね、よく考えた方がいい」

地丹「じゃあ、ボクが日本で一番偉くなっちゃうのは!?」

QB「一番偉い人だね。本当にその願いでいいのかい?」

地丹「出来るのか!?これで日本人全員をパシリに出来る!早く願いを叶えろ!!」

QB「それじゃあいくよ……」


パァァァァッ!

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:47:28.73 ljHJtoexP 7/15


SP「首相!こんなところにいらしたんですか!」

地丹「だ、誰だお前ら!金ならもうカツアゲされて無いぞ!」

SP「何を言っているんですか首相。さ、早く国会へ!」

地丹「ボクが……首相!?オレ、首相かぁ!!」

SP「いいから早くしてください首相!」

地丹「うるせー下僕!メロンパン買ってこい!5分で買ってこい!」かーっかっか!

バキッ!

地丹「ぐぼあっ!」

SP「アホな首相の相手は慣れてんだよ!無理矢理連れてくぞ!」

ざっざっざっ

21 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:52:59.86 ljHJtoexP 8/15

―科学部―

QB「ふぅ。とりあえず一人分のノルマはクリアした所だし、次は誰を……ん、科学部?」

QB「あれは……そこの君!」

羽美「私?」
すず「私の事かしら?」

QB「貧乳の方じゃなくて、美しくて魔法少女っぽい方の君!」

羽美「ひ、貧乳の方……」
すず「となると私みたいね」

改蔵「まぁ、消去法でそうなるよなぁ」

QB「そう!あぁ、君は何て魔法少女っぽいんだ!」

すず「まぁ確かに、魔法少女っぽいと言われれば魔法少女っぽいかもね」

羽美「っていうか貧乳とか言うな!取り消せ小動物!!」しゃーっ

すず「小動物が喋ってる事については触れないのね」

29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 00:59:10.63 ljHJtoexP 9/15

QB「ともかく麗しの君、僕と契約して本物の魔法少女になってよ!」

すず「あなたと契約?」

QB「そう!なんでも一つだけ願いを叶えてあげる。その代わり、魔法少女になってよ!」

すず「そうねぇ……じゃあ、 宇 宙 を 支 配 す る って願いはどう?」ふっ

QB「そ、それは流石に……一国の支配なら簡単に出来るけど」

すず「 地 球 の 支 配 は?」ふっ

QB「それもちょっと……確実に出来るとは言い難いね」

すず「そう。じゃあいいわ」

QB「あっさりしたものだね……」

すず「魔法少女にしたいなら、羽美ちゃんなんか良いかもしれないわよ」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:05:37.19 ljHJtoexP 10/15

QB「羽美……そこの貧乳の子かい?」

羽美「だから貧乳と言うな!!」

改蔵「落ち着け羽美。小動物の言う事も一理ある」
羽美「一理あるって何よ!」

すず「ともかく、彼女は結構な因果を背負っているはずよ」

改蔵「あぁ……ついでに言うと、因果だけじゃなく沢山の業も背負っているな」

羽美「業を背負うって……私、人なんか殺してません!公園に埋めたりなんてしてません!」

改蔵「それに人格も沢山あるからなぁ……」

羽美「背負っちゃってますか?私、背負っちゃってますか?」

QB「なるほど……確かにかなりの素質があるようだね」

39 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:13:44.44 ljHJtoexP 11/15

QB「それじゃあ名取羽美。ボクと契約して魔法少女になってよ!」

羽美「え?わ、私が!?」

QB「そうとも!どんな願いでも叶えてあげるよ!」

羽美「そう……じゃあ、私と友達になっ……
改蔵「やめるんだ!!」

羽美「何よ改蔵。私を止めても無駄よ!私は願いを叶えて魔法少女になるの!
   世界を巡って悪しき魔女を殺し、オメガウェポンをも倒すの!レベル7デス!レベル7デス!」

改蔵「いや、あの、止めるのはオマエじゃなくてコッチ……小動物。本当に羽美の友達になるつもりか?」

QB「もちろん!友達になるくらいお安い御用さ!」

羽美「本当に!?やったぁ!」

QB「契約成立。だね!」

改蔵「あー……」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:21:04.67 ljHJtoexP 12/15

ぎゃああああ!!

QB「何なんだ!?この魔法少女怖すぎ!っていうかもはや魔女!」

羽美「とーもだーち」みょいんみょいん

改蔵「だから言わんこっちゃない……」

QB「友達は、互いの尻にバネを挿したりはしないよ!!」

改蔵「天才式友達ランクアップ術とか蒸し返すなぁっ!」

すず「言わなきゃ誰も覚えてないのに」

ぷすっ

QB「いやあああああ!!お尻が!お尻があぁ!!」みょいんみょいん

羽美「とーもだーち」

45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:27:33.19 ljHJtoexP 13/15

QB「もうイヤだ!クーリングオフする!!この契約は解消だ!!」

羽美「契約解消……でも私達、ずっと友達よね?この絆は契約なんかに縛られた絆じゃない!」

QB「そんな訳ないよ!わけがわからないよ!!」ぴゅー

すず「あ、逃げた」

羽美「やっとできた友達……逃がさない!いけ、人形達!」

股裂き人形「しゃーっ」

QB「使い魔を使うなんて……!やっぱりこの人魔女!!」


QB(地球は怖い所だ……!)

こうして地球は救われた

46 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:34:25.17 ljHJtoexP 14/15

「総理!どうなっているんですか総理!」

地丹「申し訳ない!申し訳ない!」

地丹「……って、謝ってばかりじゃ下っ端の時と変わんねーじゃねーか!!」

地丹「申し訳ない!申し訳ない!!」

地丹(心が……濁って行く……)

すず「一番偉くても所詮公僕は公僕ね」

おわり

47 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2011/04/30 01:36:47.27 ljHJtoexP 15/15

蛇足


魔女チタン「きょきょきょきょー!!!」
QB「ひぃぃ!コイツも怖い!!」

羽美「出たわね魔女!悪い魔女を倒すのが私の使命!!」

羽美「魔法少女の武器と言えば……そう!ステッキ!」

羽美「飾りで付いてるトゲ付き鉄球は気にしないでね☆」

羽美「魔法少女だけど、魔法が使えないから呪術を使うの☆」

羽美「般~羅~?~帝~菩~提~莎婆呵~」も゛も゛も゛も゛も゛

羽美「えいっ☆」ぐちょっ

……

羽美「っていう事があったんです!本当です!本当なんです!」
羽美「その肉塊は悪い魔女だったんです!そこの小動物みたいな肉塊は魔女の使い魔だったんです!」

すず「羽美ちゃんったらまた業背負って……」

おわり

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