QB「海だ~」
恭介「海だね」サイダーウメー
QB「人だ~契約だぁ」
恭介「止めろよ」トウモロコシウメー
QB「冗談だよ」
恭介「で、なんで僕が君と海で遊ばないといけないんだい?」
元スレ
QB「僕と一緒に海に遊びに行こうよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344260925/
QB「他に誰も居ないからさ、ほむらはともかく、マミまで会ってくれないからね、
仕方ないからカミやんと遊ぶことにしたんだ」
恭介「そりゃそうだよ、みんな志筑さんのハワイの別荘に行ってるからね」カミヤンユウナ
QB「何だって?」
恭介「僕はコンサートの予定があるから断ったけどね」
QB「ちょっと、この金で水と食料を大量に買ってきてよ」
恭介「なんで?」
QB「いいから早く」
恭介「わかったよ」
QB「まったく、ふざけやがって僕だけ置いてけぼりなんて酷いじゃないか」ガタガタ
恭介「言われたとおり買ってきたけど、いかだなんか組み立てて何するの」
QB「ハワイに行くんだよ」
恭介「これで?まあ頑張ってよ」
QB「何言ってるんだい、君も行くんだよ」
恭介「何言ってんだ、死んじゃうに決まってるだろ」
QB「僕は高度な文明を持った宇宙人だよ、大丈夫さ」
恭介「その割りにいかだなんて……」
QB「大体おかしいのは君の方だよ」
恭介「何が?」
QB「女の子六人に男一人の君が旅行に誘われたんだよ、それを断るなんて
どうかしてるよ」
恭介「いや、だって」
QB「だってじゃないよ、あの六人は好みに差があるとはいえ標準以上の美人だよ
その中に男一人という状況に入らないのはおかしいよ、オスとしての本能が
欠落してるとしか思えない」
恭介「そ、そうかそうだよな、よし行こうQB、僕達のハーレムハワイに」
QB「よし、出発だ」
数日後
恭介「なんてこった、食料が尽きた、水と調味料は残ってるけどこのままじゃ死ぬ」
QB「おかしいな、こんなに魚が釣れないとは思ってなかった」
恭介「おかしいなじゃないよ、どうするんだよ死んじゃうよ、ハーレムじゃなくて天国行きだよ」
QB「じゃあ、僕と契約するかい?僕もお腹が空いたよ」
恭介「嫌だよ、君が連れ出したんじゃないか君が契約するべきじゃ無いか」
QB「やれやれ、認識の相違から生じた判断ミスを後悔する時、何故か人間は、
他者を憎悪するんだよねwww」
恭介「くそっ、自分は死なないからって――ん!!」
QB「え?」
恭介「うめぇ」ガツガツ
QB「」
新QB「いゃあ、自分の体がこんなに美味しいなんて思って無かったよ」キッュプイ
恭介「あっ、そのレバーは僕のだぞ!!」
QB「何言ってるんだい、君にはさっき目玉をあげたじゃないか!!」
恭介「うるさい、僕の方が体が大きいんだから、僕の取り分が多いのは当然じゃないか!!」
QB「なに言ってんだい、これは僕の体なんだから配分は僕が決めるべきじゃないか」
恭介「わかったよ、じゃあこうしよう」グイッ
QB「ガボ、ガボ」バシャバシャ
QB「」
新QB「やっぱり、レバーは新鮮なうちが美味しいね」
恭介「お腹も一杯になって、実に平和だね」
QB「食料の心配も無くなったし、ハワイが待ち遠しいね」
恭介「QBには感謝するよ、こんな大冒険をするなんて考えても居なかったよ」
QB「僕はこれでも学生時代ヨットクラブ所属だったんだよ」
恭介「へぇ意外と青春してたんだね」
QB「でも、君みたいに趣味で生きていけるのがうらやましいよ」
恭介「これでも色々と大変なんだよ」
QB「やれやれ、恵まれた人間の感覚は理解できないね」
恭介「悪かったね それより、なんか雲が出て来たよ、大きく回って迂回したほうが
良いんじゃない?」
QB「大丈夫、名スキッパーべぇさんに任せなさい」
ワル「グォォォ」ビュォォォ
恭介「何が名スキッパーだよ、嵐の真っ只中に入ったじゃないか!!」
QB「宇宙には嵐なんか無いからね」
恭介「死ねよ!!」
ほむら「QBは居ないし、水着のまどかと遊べるし、お風呂・ベットまでまどかと一緒なんて
ここは本物の天国ね~」
まどか「ねえ、ほむらちゃん、あの沖に居るヨット何か変じゃない?」
ほむら「確かに、変な形しているわ……あれに乗ってるのもしかして――」
QB「やった、ハワイに着いたよ、カミやん起きろよ」
恭介「ううっ、ここは天国かい」
ほむら「まったく、ハワイまで追いかけてくるとは思わなかったわ」
まどか「でもQBだけ、のけ者にしたのはちょっとかわいそうだったかも」
ほむら「まどかは優しいのね、どんどん好きになっちゃう、上条君はどうしてるの」
まどか「さやかちゃんと仁美ちゃんが看病してるよ」
さやか「わたしが看病するから、仁美は皆と遊んでて良いよ」グイッ
仁美「いえいえ、お客様ですし、私を追いかけて来てくれたのですから」グイッ
さやか「いやいや」グイッ
仁美「いえいえ」グイッ
恭介「」
恭介(大岡裁きのおかげで、胸が押し付けられて天国www だけどこのままホントに天国行きだぁ)
まどか「そういえばQBはどうしたのかな、姿が見えないけど」
ほむら「QBならもう少しクルージングを楽しむって言ってたわ」
QB「ほむほむ~なにがクルージングだよぉ、イカダに縛りつけられたんじゃただの処刑
じゃないか~」
QB「ハワイなんてこりごりだぁ~」
第一部おわり
QB「どうしようか、すぐに火葬するんだっけ、いやその前に死亡届を……」
恭介「死んでないよ、腹へって動けないだけだよ、なにか食べるものを――あっ」
QB「え?」
恭介「いゃあ、生き返った」ムシャムシャ
QB「……」
新QB「いきなりひどいよ、君は僕の事を食料か何かかと思っているのかい?」
恭介「君にだけは言われたくないな」
QB「ともかくそんな餓死寸前になるまで何をしたたんだい?」
恭介「ヴァイオリンの練習に決まってるじゃないか」
QB「その割には髪の毛伸び放題で、ボサボサじゃないか、身だしなみにも気をつける
ものなんじゃないのかい?」
恭介「確かにちょっと邪魔だね、QB切ってよ」
QB「僕が?綺麗に出来ないよ」
恭介「良いよ別に、本番の時にだけ整えてもらうから」
QB「わかった、切ってあげるよ」ジャギジャギ
恭介「ふざけんなよ、この野郎」
QB「気にしないって言ったじゃないか」
恭介「ものには限度があるよ、逆モヒカンなんてどうやったらなるんだよ」
QB「やれやれ、髪型ぐらいで大騒ぎなんて人間の感覚は理解できないね」
恭介「ほう」カチン
QB「バリカンを持ってどうするんだい、諦めて丸坊主にするのかい?」
恭介「まずは、お前を同じ目に合わせようと思う」
QB「え、ちょっ、やめ、止めてください」
QB「ひぐっ、えぐっ、こんな髪型嫌だよぉ~」
恭介「お前、毛を刈るとまったく別の生き物みたいになるな」
QB「こんなんじゃお仕事出来ないよぉ~」
恭介「じゃあ、行こうか」
QB「行くってどこに?」
恭介「暁美さんの家、今日は他のみんなで誕生日パーティをしてるはずだから」
QB「嫌だぁ、こんな姿見られたくない」
恭介「うるさいな、もう着いたよ」ピンポーン
ほむら「……」バンバンバン
QB「」
恭介「……い、いきなり撃たないでよ」ガクガク
ほむら「ごめんなさい、QBの気配がしたから反射的に――何か用かしら」
恭介「面白いもの見せようと思ってたけど、ミンチになっちゃった」
新QB「やったぁ、元に戻った万歳!!」
ほむら「なに、殺されたことを喜んでるの?」
恭介「まあ、大分嫌がってたからね」
QB「ほむら、君のおかげだよありがとう」ピョン
ほむら「ちょっと飛びついてこないで」
QB「お礼に君の願いを叶えよう、何でも好きなことを言うんだ」
ほむら「」バンバンバン
QB「」ポイ
ほむら「まったく、油断もすきもない」
さやか「なに、どうかしたの」
ほむら「ちょっとゴミの始末を」
まどか「またQBを追い出したの?」
ほむら「ええ」
まどか「なんか喜んでたみたいだよ、話ぐらい聞いてあげたらよかったのに」
ほむら「……そうね」
マミ「それで、QBは?」
ほむら「どこかに行ってしまったわ……、ちょっと探してくるわね」
QB「う~んどうやってほむらにお礼をしようか」トボトボ
QB「そうだ、人類はこういうとき物をプレゼントすると喜ぶと聞いたことがあった、
それをやろう」
QB「おお、こんなところに自衛隊の最新式戦車の10式戦車が捨ててある、これを
ほむらにプレゼントしよう」ギュラギュラ
自衛官A「あれ、10式が動いてる」
自衛官B「おい、アレ故障してるんだぞ早く止めろ」
QB「いやぁ、とても戦車とは思えない滑らかな動きだね」ギュラギュラ
QB「ほむほむの、驚く顔が早くみたいね、スピードアップだ~」ギュギュギュ~
QB「ほむほむの家が見えてきたぞ……あれなんか加速したまま減速しない?」
ほむら「見つからなかったわ、どうしよう」
マミ「大丈夫よ、すぐに戻ってくるわ」
杏子「お!!、お菓子買ってきたのか?」
ほむら「ダメよ、QBに買って来たんだから」
さやか「……ねえ、なんか揺れてない?」
ほむら「……そういえば少し……工事でもしてるのかしら?」ガラッ
ほむら「!!!10式戦車が突っ込んでくる???」
QB「ほむほむ危ない、逃げて」
ほむら「あっ、QB!?なんのつもり?」
まどか「ほむらちゃん危ないよ!!」
ガッシャァァァン
恭介「痛ったた」
さやか「恭介!!大丈夫?ケガ無い?」
杏子「ホントに毛がねえww」
まどか「ああ~アパートぐちゃぐちゃだよぉ」
QB「ほむほむ大丈夫だったかい?」
ほむら「いったい何のつもりかしらQB」
QB「ちょっと驚かせようとしたんだけど、驚きすぎちゃったかな?」
ほむら「こんな驚かせかたする必要ないでしょ」バン
QB「」
新QB「ごめん」
ほむら「ごめんで済むわけ無いでしょ」
自衛官「大丈夫ですか、うちの戦車が暴走しまして、すぐに治させますので……」
ほむら「いいえ、それより――」
新々QB「ぎゃぁぁぁ」ドン
新々々QB「もう許してぇ~」バン
新々々々QB「ひぃぃぃ」
自衛官「本当にあれ標的にしても良いんですか?」
ほむら「良いんです、代わりはいくらでも居ますから」
自衛官B「よし次は迫撃砲だ」
新々々々々QB「やめてホントに死んじゃう~」
第二部おわり
まどか「そんな私たちゾンビだったなんて……」
QB(ふふっ、ちょろいちょろい。このまま魔女になってくれれば
エントロピーが増えて大もうけ)トントン
QB「誰だい、今忙しい……」
ほむら「女子中学生を虐めて、いい身分ねQB」
QB「あっ、暁美ほむら~、こっ、これはだねほむら、中学生達に契約の
危険性について教えようとした、授業の一環で……」
ほむら「なら、もう目的は達成したわね。元に戻しなさい」
QB「で、でもエントロピーが……」
ほむら「早く戻すのよ」
QB「はい」
QB(くそう、覚えてろよ暁美ほむら)
まどか「ほむらちゃん、誕生日おめでとう、プレゼントだよ」
ほむら「ありがとう、まどか」リボンダァ
マミ「QBも呼んだけど、用事があるとかでこなかったわ」
ほむら「あいつは来なくて良いわ」
さやか「ねえ、外のあれ、竜巻じゃない?」
杏子「ホントだ、竜巻だ」
マミ「暁美さん、QBから電話が」
ほむら「もしもし、なにどうしたの」
QB『ほむほむ~誕生日お・め・で・と・う~僕からワルプルギスの夜を
プレゼントするよ』
ほむら「ちょっと、外の竜巻はあなたの仕業なの、すぐに消しなさい」
まどか「危ないよ、ほむらちゃん逃げよう」
ビュォォォ
ほむら「絶対許さないわ、QB~」
翌日
61式戦車inほむら「QBの大馬鹿野郎はどこ、出て来なさいQB」キュラキュラ
恭介「まどマギカフェにバイトに行きました」
第三部おわり
ほむら「ワルプルギス戦用に作ったのよ」
さやか「なんかかっこ悪くない?、なんか風呂釜に手足がついたみたいな形だよ」
ほむら「かっこいいロボットなんかサンライズにやらしとけば良いのよ」
さやか「よくわかんないけど動くのこれ?」
ほむら「今から試運転をしようと思っていたのだけど、手伝ってくれないかしら」
さやか「良いよ早速乗ろう」
ほむら「ちゃんとシートベルト付けて」
さやか「はいはい、了解了解」ガチャ
ほむら「……」(シートベルトで胸が強調されてる、なんて憎らしいの)
さやか「……」(シートベルトで胸が抑えられて貧相さが増した、なんて哀れなの)
ほむら「何よ」
さやか「別に、それより早く動かそうよ」
ほむら「そうね、今起動させるわ」
ドリュドリュヒュィィィ
さやか「おお、動いた、で、私は何をすればいいの」
ほむら「私は前進などの大まかな動きをするからあなたは細かい動きを担当して」
さやか「細かい動きって?」
ほむら「前に柵があるから、それを避けるわだからそのレバーを引いて」
さやか「こう?」グッイ
さやか「おお、跨いだ」
ほむら「結構良い筋してるわね」
さやか「へへっ、そう?……ところで、これって何で動いてるの」
ほむら「駆動系はモーターだけど発電用の燃料はニトロよ」
さやか「……え?」
ほむら「一番パワーがあったからね」
さやか「ちょっと倒れたらどうすんのよ、爆発するじゃない」
ほむら「そうならないために貴方が乗ってるんじゃない」
さやか「気分悪いわよ、早く止めなさいよ」
パトカー「そこのロボット停止しなさい」
さやか「ほらおまわりさんも来たよ、早く止めてよ」
ほむら「はいはい、怖がりなんだから……」
ガシャン、ガシャン
パトカー「あ、こっこら停止しないか」
ガシャン、ガシャン
パトカー「うわっ、ダメだ逃げろ」
グシャッ
さやか「なにやってんの!!パトカー踏んづけたじゃない!!」
ほむら「あなたがやったんでしょ!!」
さやか「知らないわよ、何も触っていないわよ」
ほむら「わたしだってさっきから停止に――」
さやか「」
ほむら「」
さやか「ってことは?」
ほむら「ロボットが勝手に動いてることになるわね」
ガシャァ、メキメキ
ほむら「困ったわね、ロボットが狂って前進しかしないわ」
さやか「他人事みたいにいうなぁ、いくつ家壊したと思ってんの」
警察「桜吹雪12より現場急行中の各員へ、ロボットは民家を破壊しつつ毎時4kmで東進中」
警察「一号車はそのまま直進し、目標の前方に回りこめ、二号車は直ちに追撃を開始しろ」
ほむら「警察も動き出したわね」
さやか「なに警察無線なんか傍受してんの?」
さやか「誰かぁ~誰かたすけてぇ~」
QB「よん――」
ほむら「呼んでない」バンバン
さやか「ぎゃあああ、撃つなぁ、ニトロがぁ」←まだ契約してない
カン、カツン
さやか「何の音?」
ほむら「どうも撃たれてるみたいね、ふんライフルごときで、このタイラント2000の装甲が――」
さやか「なに言ってんのあんた!!」
ほむら「ちょっとした冗談じゃない……あ」
さやか「どうしたのよ」
ほむら「このままじゃ病院の方に行ってしまうわね」
さやか「え!?今恭介が入院してるんだよ」
警察「今、鎖も引きちぎられました、拳銃もライフルも効果ありません!!」
署長「う~むこのままでは、病院が襲撃される」
自衛官「重MAT配置完了しました」
署長「よし、命令するまで待機だ」
さやか「早く何とかして、早く」
ほむら「もう少し待ちなさい……出来た」
ほむら「今、燃料の供給を止めたわ、これで十歩も歩けば止まるわ」
さやか「よかった、大惨事は免れた……ん?」
署長「後、三歩近づいたら撃て」
自衛官「」スチャ
さやか「こら、早まるな、もうすぐ止まるのに!! こいつにはニトロがぁ!!」
署長「撃て!!」
自衛官「」スバァァ
さやか「大馬鹿ぁぁぁ」
ドカァァァァ
ほむら「痛ァ、初めて魔法少女で助かったと思ったわ」クロコゲ
さやか「新しい服なのに、ボロボロ最悪」クロコゲ
恭介「さ~や~かぁ~」
さやか「きっ、恭介!?」
恭介「さやかは僕のことイジメに来たのかい?」
さやか「違うわよ、これはほむらが、ちょっと説明しなさいよ」
ほむら「」スタコラ
さやか「逃げんなこら」
恭介「説明してもらおうか、さやか」
さやか「ううっ、巨大ロボなんかこりごりだぁ」
第四部おわり
杏子「そうだ、私も家ぐらい持ってないとさやかを嫁にもらえないからな、
でも私一人じゃ自信ないし、人生経験豊富なほむらに手伝ってもらおうかと」
ほむら「いろいろ無理がある気がするけど、協力するわ」
ほむら「とりあえず貴方はどんな家に住みたいの」
杏子「さやかと一緒に暮らせる家」
ほむら「具体的に」
杏子「子供が三人くらいにペットが飼える家」
ほむら「らちが明かないわね、情報誌を見るより実物を見てイメージを固めたほうが良さそうね
不動産屋に行くわよ」
ほむら「とはいっても、私も不動産屋なんか使ったこと無いのだけど、ここで良いのかしら」
杏子「不動産って書いてあるから間違いねぇんじゃねえか?」ゴメンクダサイ
QB「はい、いらっしゃいませ~」
ほむら「」バンバン
QB「」
ほむら「帰るわよ、杏子」
新QB「いきなりひどいじゃないか、ほむら」
ほむら「悪かったわね、それじゃ」
QB「いやいや、待ってよ、ほむら・杏子」
杏子「なに、忙しいんだけど」
QB「不動産に用があるんじゃ無いのかい?」
ほむら「だから、今から不動産屋に行くのよ」
QB「ここが不動産屋だよ」
ほむら「嘘、貴方がそんなことする理由が無いわ」
QB「嘘じゃないよ、魔法少女の勧誘だけじゃ儲からないから、こうやって不動産業にも
手を伸ばしてるんだよ」
杏子「そうなのか、むしろ転職したほうが良いんじゃないか?」
QB「いや、意外と経営が厳しくて」
ほむら「そう、がんばってね」サッ
QB「いや、だから待ってて」
杏子「なんだよ」
QB「住むところが欲しくてここに来たんだろ、不動産は色々と難しいから、知り合い
に頼ったほうが良いと思うんだ」
ほむら「それもそうね」
QB「だろ、僕が案内してあげるよ、物件を見てどうしても気に入らなければ他に行けば
良いじゃないか」
ほむら「と言ってるけどどうする」ヒソヒソ
杏子「いきなり買うつもりも無かったし、良いんじゃね」ヒソヒソ
ほむら「見るだけなら、付き合ってあげるわ」
QB「じゃあ、すぐに行こう良い物件があるんだ」
QB「いやぁ、久しぶりのお客さんが君達とは思いもしなかったよ」ブロロ
杏子「いや、あんたが車運転してることの方が思いもよらないよ」
QB「え? 営業職で車運転出来ないほうが珍しいよ」
ほむら「いえ、そういう意味では無くて……まあどうでも良いわね」
QB「あ、見えてきたあの家がそうだよ」
杏子「うわっ、すっげぇ豪邸」
ほむら「いくらするのよ、あんな家」
QB「これがずばり、2500万円、こんな価格では二度と手に入らないよ、さあすぐ契約しよう」
ほむら「なんで、こんな離れたところに車止めるのよ」
QB「いや、その」
ほむら「もっと近寄ってみるわ」
QB「だめ、近くに行っちゃいや」
ほむら「何よこれ、ぺったんこじゃない」
杏子「てめぇ、また騙そうとしたな」
QB「騙そうなんてそんな……大手が買い残した土地を有効利用しただけで」
杏子「とにかくこれはダメだ、ムカムカする」
ほむら「見てるだけでイライラするわ」
QB「いや、見た目はあれだけど中身はまともだよ、君達の体格ならまったく問題ないはず」
(中学生の体格的意味で)
ほむら「言ってはならないことを口にしたわねQB」
QB「え?」
杏子「あたしはそうかも知れないが、さやかはグラマーなんだぞ」
QB「え、え?」
新QB「まったく、感情が芽生えるかと思ったよ」
ほむら「あなたがケンカを売ってくるからでしょ」
杏子「良いからはやく次に案内しろよ」
QB(なんでこんな目に)
QB「見えてきたよ、あれが次の物件だよ」
ほむら「なんで堤防の土手から突き出してるのよ」
QB「土地代が安かったからね、これで500万円だよ」
杏子「何でそんなに安いんだ?」
QB「全部プラスチックで作ってあるからね」
ほむら「火事になったら燃えるじゃない」
QB「火事になって燃えない家なんてそうそう無いと思うけど、プラスチックと言っても
強度も高いし、燃えにくくもなってるよ」
ほむら「強度ねぇ」ドカドカ
QB「殴り飛ばして強度を確かめようなんて女の子のすることじゃないよ」
杏子「まあ、悪くないのかもな」
ほむら「グァァァ、突き指したぁぁぁぁ」ゴロゴロ
QB「バカなことするからだよ、どうするすぐ契約するかい?」
杏子「他のも見てからにするよ」
QB「それは残ね……ほむら何やってんの!!」
ほむら「」スチャ
ドガァァァァァ
ほむら「何よ、あの程度で壊れるなんて欠陥じゃない」
QB「PIATなんて打ち込んだら壊れるに決まってるじゃないか!!」
杏子「で、家はあれで終わりか」
QB「次は建売じゃなくて、賃貸なんだけど、ちょっと非合法なんだよね」
杏子「どういうことだよ」
QB「とにかくこのマンホールに入ってくれるかい」
ほむら「何でよ」
QB「このマンホールの中が家になってるんだ」
杏子「ちっょと湿っぽいな、日当たりも悪いし」
QB「その代わり、ガスも電気も水道も全部直結で取ってるから、タダだよ」
杏子「泥棒かよ」
QB「だから非合法って言ったじゃないか」
ほむら「この家、良いわね」
杏子「正気かテメェは、こんな家に住んだらもっと暗くてジメジメした奴になるぞ」
ほむら「ここに住むわけじゃないわ、ワルプルギスの夜に備えて溜め込んだ兵器類の保管場所
にするのよ、あの安アパートにおいて置くのは危険だし」
杏子「あの部屋に置いてたのかよ」
QB「家賃は月2万だけど良いかい」
ほむら「ええ、すぐに契約するわ」
ニュース「お昼のニュースです、今日4時過ぎ、見滝原市で大きな爆発があり、周囲が数十m
にわたって吹き飛ばされる事件が発生しました、付近を捜索したところ不審な
女子中学生を発見し、事情を聞いたところ『荷物を運び終えたら、ガスのにおいに
気が付いた、換気扇のスイッチを入れたら爆発した』などと答えていますが、
爆発現場では火薬のような匂いが立ち込めていることから詳しく事情を聞く方針
だということです」
杏子「やっぱな、嫌な予感がしたんだよな」
第五部おわり
イギリス戦列歩兵コスほむほむ
「QBのゴミ野郎はどこ?出てきなさい」
恭介「NASAに宇宙ゴミ問題の解決をしてくると出かけました」
ほむら「そんなにエネルギーが好きならその体にたっぷり充電しなさい」
QB「避雷針に縛り付けたって充電なんか出来ないよ、たすけてぇ」
マミ「最近、QB見かけないけどどうしたのかしら」
ほむら「ちょっと出張に行ってるわ、火星に一万年くらい」フサァ
おわり
フツーに警察に捕まるような気がするんだけど……。