マミ「くっ、マスケット銃が撃てないわ!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私が今ぶっかけた紅茶の熱で、貴女の銃は歪んで使い物にならなくなったのよ」
マミ「そ……そんな!」
マミ「でも甘いわね、私にはまだリボンの魔法が!」
ほむら「甘いのはそっちよ! 紅茶のおかわりをご馳走してあげる!」
バシャア!
マミ「熱いわ!」
元スレ
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1352300799/
マミ「くっ……私のリボンがしっとりして動かないわ!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私が今ぶっかけた紅茶の熱で、貴女のリボンは歪んで使い物にならなくなったのよ」
マミ「そ……そんな!」
マミ「こうなったら最後の手段よ! 喰らいなさい、ティロ・フィナーレ!」
ほむら「こっちもありったけの紅茶をお見舞いしてあげるわ!」
バシャア!
マミ「熱いわ!」
マミ「くっ……ティロ・フィナーレが外れた!?」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私が今ぶっかけた紅茶の熱で、貴女の砲身は歪んで使い物にならなくなったのよ」
マミ「そ……そんな!」
マミ「私の負けだわ……もう私には武器が残っていない」
マミ「焼くなり煮るなり好きにして頂戴……」
ほむら「そう。なら……」
ほむら「これからは毎日、私のために紅茶をいれてくれないかしら?」ニコッ
マミ「えっ……」ドキッ
ほむら「私は今の戦いで紅茶を使い果たしてしまったわ」
ほむら「これからも戦い続けるには貴女が必要なの」
ほむら「だからお願い、私のために紅茶をいれて頂戴」
マミ「そ、その、わ、私で良かったら……喜んで……」///
まどか(ほむらちゃんのことを想うとドキドキしちゃうよお……)
まどか(どんどんほむらちゃんへの気持ちが膨らんでっちゃう)
まどか(これが恋の熱膨張なの……?)
まどか(ほむらちゃん……)///
恭介「この腕はもう動かないんだよ!」
さやか「きょ、恭介……!」
恭介「痛みも感じないんだ、もう、こんな腕なんて……!」
マミ「暁美さん、新しい紅茶よ!」
ほむら「ありがとう巴さん、えいっ!」
バシャア!
恭介「熱いよ!」
さやか「ちょ、転校生!! あんたなんてことを!!」
恭介「熱い……熱い? そんな……!? 腕に感覚が戻った!!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で血管が広がって血流が良くなって腕が完治したのよ」
恭介「そ……そんな! こんな奇跡みたいなことが本当に起こるなんて!」
さやか「ありがとうほむら!!」
ほむら「礼には及ばないわ」
ほむら「可愛い幼なじみを大事にしてあげなさい、上条くん」
恭介「え、あ、うん……」///
まどか(身体が熱いよぉ……はあはあ)
まどか(ほむらちゃんを思い浮かべるだけで全身がポカポカしちゃう)
まどか(私の身体、恋の熱膨張でバカになっちゃうよぉ)
まどか(ほむらちゃあん……)///
さやか「やっぱりあたし、魔法少女になるよ」
QB「本当かい? 僕は嬉しいけれど、でもどうして?」
さやか「恭介がね……おっぱい大きいコが好きだって言うの」
さやか「今のあたしよりメロンなおっぱいが理想なんだって」
さやか「だからキュゥべえお願い! あたしのおっぱいを……」
マミ「暁美さん! 新しい紅茶よ!」
ほむら「ありがとう巴さん! えいっ!」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
さやか「な、なにすんのさほむら!」
QB「おや、さやか? 君のシャツが……」
さやか「きゃあ! ぼ、ボタンが飛んじゃった!?」
さやか「おっぱいが……大きくなってる!!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で貴女のおっぱいは膨張して急成長したのよ」
さやか「そうだったんだ……サンキュー、ほむら!!」
さやか「これで恭介と……えへへ」///
まどか「んっ……はあっ」///
まどか(ほむらちゃんを想っておっぱいを弄るとキモチいいよぉ)
まどか(ほむらちゃんのせいで……私のおっぱい、どんどん大きくなっちゃうね、えへへ)
まどか「ほむらちゃん……ほむらちゃあん……!」///
仁美「私たちはこれから楽園に旅立つのですわ~」
さやか「しっかりしてよ仁美! 目を覚まして!」
仁美「楽園ならおっぱいなんかに負けないですわ~」
さやか「どうしよう……このままじゃ魔女の口づけのせいで仁美が」
マミ「暁美さん! 新しい紅茶よ!」
ほむら「ありがとう巴さん! たあっ!」
バシャア!
仁美「熱いですわ!」
仁美「はっ、私はいったい何を……」
さやか「仁美が正気に戻った!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で、魔女の口づけのインクが溶けたのよ」
さやか「そうだったんだ! ありがとうほむら!」
仁美「よく分からないけれどありがとうございました!」
仁美「御礼にどんなことでもいたしますわ!」
ほむら「貴女が無事に笑顔を見せてくれただけで充分よ」
仁美「まあ……ほむらさんったら」///
マミ「志筑さん、マグマのように熱い紅茶はいかがかしら?」
魔女『箱の魔女、エリーちゃんだよー』
さやか「うわっ! 魔女だ!」
仁美「きゃー! ですわー!」
さやか「こいつが仁美を操ってたんだな! このっ!」
魔女『トラウマ上映会だよー』
さやか「きゃあああっ!! 助けてぇぇ!!」
マミ「暁美さん、新しい紅茶よ!」
ほむら「ありがとう巴さん、えいやっ!」
バシャア!
魔女『熱いよ!』
さやか「あっ! 魔女がバチバチして死んだ!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で、パソコン型の魔女は部品が歪んで死んだのよ」
さやか「成る程! さっすがほむら!」
仁美「あざやかでしたわ……ポッ」///
マミ「志筑さん、あざやかな七色の紅茶が出来たけど飲む?」
まどか「このオモチャ、漏電してピリピリするぅ……!」
まどか「電気で、弱いトコ虐めるの癖になっちゃうよぉ……」
まどか「あっ、ほ、ほむらちゃ、そこ、もっとぉ!」
まどか「ほむらちゃ……ほむらちゃ、ああんっ!」
さやか「やっぱりあたし、魔法少女になるよ」
QB「本当かい? 僕は嬉しいけれど、でもどうして?」
さやか「ほむらにはあれだけ助けて貰ったんだもん」
さやか「ここはもう、あたしも魔法少女になって恩返しするしかないじゃん?」
QB「成る程、魔法少女になるのが君の願いというわけだね」
さやか「そーいうこと」
QB「君の願いはエントロピーを凌駕した!」
QB「さあ受け取るといい、それが君のソウルジェムだ!」
さやか「く、あああ……!」
マミ「暁美さん、新しい紅茶よ!」
ほむら「ありがとう巴さん! えいっ!」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
さやか「……あれ、あんまり熱くない」
ほむら「な、何ですって……!?」
QB「どうやらマミの紅茶が少しぬるかったみたいだね」
ほむら「そんな、これじゃあ熱膨張が起こせない!」
マミ「ああっ……ご、ごめんなさい暁美さん!」
さやか「まあまあ落ち着きなよ、ほむら」
さやか「これからはあたしも魔法少女として一緒に頑張るからさ、よろしくね」
ほむら「美樹さん……ごめんなさい……」
さやか「ま、これからよろしくね、相棒!」
まどか「……ふう」
まどか(ほむらちゃんの想像でエッチなコトした後はいつも悲しいよ……)
まどか(なんだかこう、世界が酷く空しい存在に思えてくる)
まどか(この現象をなんて呼ぼう)
まどか(賢者モード……ううん)
まどか「まど神モードだよほむらちゃん……」
マミ「……この前は失敗しちゃったわ……」
マミ「紅茶だけが私の存在理由なのに、紅茶でミスしちゃうなんて」
マミ「この戦いで汚名返上しないと!」
魔女「チーズだ食べちゃうぞー」
マミ「えっ……」
ほむら「危ない、巴さんっ!!」
グチャッ
マミ「ぐ……あっ……」
ほむら「と……巴さんっ!!!」
さやか「そ、そんな……!」
マミ「ごめん、なさい……暁美さ、ん……」
ほむら「しっかりして巴さん! 死ぬなんて許さないわ!」
ほむら「貴女に死なれたら私、これからどうやって生きていけばいいの……!?」
マミ「ごめ、んね……ダメな、先輩、で」
マミ「はい……最期に……私の紅茶、あげるわ……」
ほむら「ありがとう巴さん、えいっ!」
バシャア!
マミ「熱いわ!」
マミ「……ううん、熱くないわ……」
マミ「最期なの、に……また、ぬるいのを入れちゃった……」
マミ「やっぱり私、ダメな子だね……」
ほむら「巴さんっ……巴さあああん!!」
マミ「さよ、なら……暁美さん……私の大切な……」
ほむら「う……うああああああああッッッッ!!」
さやか「マミさんっ……ううっ……」
まどか「はあはあ、ほむらちゃん、もっとキツく縛ってぇっ!」
ブチッ
まどか「あ、あれ、リボンちぎれちゃった」
まどか「せっかくイイとこだったのに……」
まどか「仕方ないや、今度はこっちの鎖を使おっと」
杏子「マミの奴がくたばった、っていうから来てみれば……」
杏子「アンタらみたいな雑魚がこの街を仕切ってるなんてねぇ?」
さやか「ううっ……つ、強い……!」
杏子「これはもうアタシが見滝原貰っちゃうしかないよね」
杏子「アンタらをブッ潰してさあ!」
ほむら「くっ……!」
ほむら(なんて強さなの佐倉杏子……私の力では彼女を止められない!)
ほむら(やっぱり……巴さんがいないと私は……)
《――――諦めないで、暁美さん》
ほむら「え……?」
《大丈夫、貴女なら出来るわ》
ほむら「この声は……!」
《さあ、イメージするのよ。紅茶の香りを、紅茶の温度を……》
ほむら「……ええ、わかった!」
《良い感じよ……ほら、見てみなさい?》
ほむら「っ……これは……!」
《うん、上手に出来たわね》
《――――暁美さん、新しい紅茶よ?》
ほむら「……はいっ!」
杏子「これで終わりだよ!」
ほむら「させないわ! たああ!」
バシャア!
杏子「熱ぃ!」
杏子「くっ……熱くて槍が持てない!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私が今ぶっかけた紅茶の熱で、貴女の槍は焼けた鉄のように熱くなっているのよ」
杏子「そ、そんなっ……!」
杏子「こうなったら最後の手段だ! 喰らえ、ロッソ・ファンタズマ!!」
ほむら「こっちもありったけの紅茶をお見舞いしてあげるわ!」
バシャア!
杏子「熱ぃ!」
杏子「くっ……アタシの分身が消えた!?」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら?」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で、貴女の分身は膨張して破裂したのよ」
杏子「そ、そんなっ……!」
杏子「チクショウ、アタシの負けだ……!」
杏子「後は焼くなり煮るなり好きにしやがれ!」
ほむら「そう、なら……」
ほむら「一緒に、お茶会をしましょう?」ニコッ
杏子「えっ……」ドキッ
ほむら「私、貴女のこともっと知りたいわ」
ほむら「だから……ね? 貴女と一緒にお茶会をして、貴女といっぱいお話したいの」
杏子「な、なんだよそれ……ば、バカじゃねーの」///
杏子(なんて優しい笑顔すんだよ、アンタ……)
杏子(まるで……あの人みたいな……)
杏子(……そんな優しい顔されたら、アタシ……)
杏子「わ、わかったよ……ちょっとだけなら付き合ってやるよ……」
ほむら「ありがとう、佐倉さん」
さやか「やったねほむら!」
ほむら「ええ……」
ほむら(これも全て貴女のおかげね……)
ほむら(ありがとう、巴さん……)
ほむら(そして……さよなら、巴さん……)
ほむら(貴女の遺してくれた魔法、大切に使わせてもらうわ……)
まどか「ほむ、ほむらちゃ、ほむぅぅぅ!!」
まどか「あ……ま、幻かあ……」
まどか「ほむらちゃんが好きすぎて幻覚みちゃった……」
まどか「切ないよほむらちゃぁん……」
さやか「あんたのリンゴなんて要らない! そんなの貰っても嬉しくない!」
杏子「食い物を粗末にすんじゃねー、殺すぞ!」
さやか「だって! あんたのリンゴ虫食いなんだもん!」
杏子「これくらい問題なく喰えるって言ってんだろーが!」
さやか「嫌だって言ってんでしょ! いい加減にしないと……」
杏子「なんだ? やるってのか!?」
ほむら「みんな、紅茶が入ったわよ」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
杏子「熱ぃ!」
仁美「熱いですわ!」
さやか「……ごめん杏子、あたしが悪かったよ」
杏子「いや、無理に食わせようとしたアタシのほうがいけなかったんだ」
仁美「まあ、二人が仲直りを!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で、二人の思いやりの心が膨張したのよ」
さやか「そうだったんだ……ありがとうほむら!」
杏子「やっぱほむらは凄いな……尊敬しちゃうよ」
仁美「素敵! 抱いてください!」
まどか「リンゴは流石に入んないかあ……」
杏子「どーいうことだよオイ! こいつ死んでるじゃねーか!」
さやか「 」
QB「やれやれ……よりによってソウルジェムをトイレに流しちゃうなんて」
QB「倒れるのも無理はないよ。君達が身体を操作出来るのは百メートルが限度だからね」
杏子「百メートル……? 何言ってやがる!!」
QB「だからね、要するに君たち魔法少女の身体は」
ほむら「今日は奮発してレモンティーよ」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
さやか「あれ……あたし?」
杏子「さやかが目を覚ました!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私がぶっかけた紅茶の熱で、ソウルジェムの操作範囲が拡大されたのよ」
さやか「良くわかんないけど助かったよ!」
杏子「いいなー、アタシにもほむらのレモンティーくれよー」
まどか「ゴクゴク……」
まどか「うぇひひ……ほむらちゃんのレモンティー……」
まどか「にがくて香ばしくて美味しいよぉ」
まどか「うぇひ、うぇひひ……」
さやか「あたし達を騙してたのね、アンタ!」
QB「騙してただなんて人聞きが悪いよ」
QB「僕はただ、君たちの魂を頑丈なものにしてあげただけじゃないか」
さやか「余計なお世話よ! 勝手にこんなゾンビみたいな身体にしやがって!」
QB「やれやれ、その身体がどんなに便利か分かってないね?」
QB「魂と分かたれた君達の肉体は、強すぎる痛みを遮断出来るようになっている」
QB「そうじゃなかったら君達は戦うことなんて出来ないんだよ」
QB「そうだね、例えば……これが刃物で切り付けられた痛み」
さやか「きゃあっ!?」
QB「そして、これが槍で貫かれた痛み」
さやか「う、ぐぁああっ!」
ほむら「そしてこれが紅茶の熱さよ!」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
さやか「あ、あれ……? あたしのソウルジェムの反応が消えた!?」
さやか「さっきまでオホーツク海を漂ってたはずなのに……!」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私のぶっかけた紅茶の熱で、貴女の魂は膨張してなんやかんやして肉体に戻ったの」
さやか「じゃ、じゃああたしは普通の人間に戻ったってこと!?」
ほむら「そうよ」
さやか「あ……ああ……!」
さやか「ゴメン……ほむらっ……あたし、あたし……!」
ほむら「良いのよ……貴女は上条くんと幸せになって?」
さやか「でも……あたしはあんたに恩返ししたくて魔法少女になったのに!」
ほむら「大丈夫よ、ほら紅茶でも飲んで落ち着いて?」
バシャア!
さやか「熱いわ!」
さやか「あれ……? ほむら、どうしてウチに?」
QB「これは……!?」
ほむら《熱膨張って知ってるかしら?》テレパシー
ほむら《私がぶっかけた紅茶の熱で、美樹さんは魔法少女に関する記憶を失ったのよ》
QB《なんだって!?》
ほむら《これで彼女は、私なんかに負い目を感じることもなくなり……》
ほむら《魔法少女のことも忘れて上条君と平穏な日々を送れるでしょうね》
QB《暁美ほむら、君は……!》
さやか「どしたのほむら、そこになんかいるの?」
ほむら「いいえ、なんでもないわ。お邪魔したわね、美樹さん」
さやか「……?」
まどか「あははっ……そっか、こんな簡単なコトだったんだぁ……」
まどか「コツさえ掴んじゃえば痛みなんて、キモチ良くなっちゃうんだね……!」
まどか「あんっ……ほむらちゃんっ、もっと、もっとぶってぇ!!」
杏子「これでこの街の魔法少女はアタシとほむらだけか」
ほむら「そうね……はい、紅茶が入ったわよ」
杏子「ん」
杏子「ゴクゴク……やっぱ美味いな、ほむらの紅茶」
杏子「で、戦力が減っちまったけどどーすんだ? ワルプルギスの夜が来るんだろ?」
ほむら「大丈夫よ。貴女が心配することなんてないわ」
杏子「あん? どーいう意味……」
ほむら「そんなことより……ね?」
杏子「あっ……? な、なんだ、身体が熱い……?」
ほむら「私、寂しいの……」
杏子「な、何したんだよ、ほむら……!?」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私が飲ませた紅茶の熱で、貴女の身体は興奮状態にあるの」
杏子「な、なんでそんなこと……」
ほむら「言ったでしょ? 私、寂しいの」
ほむら「巴さんは死んじゃって、美樹さんももう戦えない……」
ほむら「いつかきっと、杏子、貴女も……」
ほむら「私、そんなの堪えられないの……だから……」
杏子「馬鹿だな……こんなことしなくたって……」
ほむら「え……?」
杏子「……いいよ、一緒にいてやるよ」
杏子「一人ぼっちは寂しいもんな……」
まどか「一人えっちは寂しいなあ……」グスン
ワルプル「キャハハハ!」
杏子「く……そ……こんな、とこ、で……」
ほむら「杏子……? 杏子!!」
杏子「……」
ほむら「あ……あああ……!!」
ほむら「……どうして……何度やってもあいつに熱膨張れない……!!」
ほむら「またやり直すしか……」
ほむら(……でも、やり直せば……またそれだけまどかの因果が熱膨張しちゃう……)
ほむら(私の熱膨張がまどかを苦しめることになる……)
ほむら(私がしてきたことはぜんぶ、無駄だったの……?)
まどか「……ほむらちゃん」
ほむら「まどか……!? どうして此処に!?」
QB「やあ、暁美ほむら」
ほむら「キュゥべえ……まさか!」
まどか「ごめんねほむらちゃん。私、魔法少女になる!」
まどか「皆の願いを、貴女の戦いを無駄にしたくないから!」
QB「さあ願いを言ってごらん、まどか」
まどか「私の願いは……!」
ほむら「そいやっ」
バシャア!
まどか「熱いよ!」
QB「なんだってっ! そんな願いが叶うとしたら時間干渉なんてレベルじゃない!」
QB「因果律と熱膨張への反逆だ!」
QB「君は暁美ほむらを究極の熱膨張にするつもりかい!?」
ほむら「ありがとう、まどか……これなら皆を救うことができる……!」
まどか「ほ、ほむらちゃん……?」
ほむら「大丈夫。私は熱膨張となって消えちゃうけど、熱膨張は常に貴女と共にあるから……」
ほむら「……さあ叶えなさい、インキュベーター!」
まどか「ほ、ほむらちゃああん!!」
ピカァァァァ...!!
マミ「……暁美さん、貴女それがどんなに恐ろしい願いか分かってるの?」
マミ「貴女は熱膨張という現象そのものとなり……」
マミ「過去も未来も関係なく熱膨張を発現させるだけの存在になってしまうのよ?」
ほむら「ええ……覚悟の上よ」
ほむら「私が熱膨張になることで皆が救われるなら……本望だわ」
ほむら「それに、私はまどかの願いを否定したくない」
ほむら「たとえ……コーヒーで拳銃が壊れると思ってるドヤ顔の学生のために熱膨張を起こすことになるとしても……」
マミ「暁美さん……」
杏子「ま、いいんじゃねーの? やるって決めたんだからさ」
杏子「思いっ切り突っ走っちゃいなよ!」
ほむら「ええ、ありがとう杏子」
マミ「そうね……それじゃあ、このノートも返さないとね」
ほむら「ありがとう……私のじゃないけど」
マミ「それと後は……」
マミ「はい、新しい紅茶ね」
バシャア!
ほむら「熱いわ!」
ほむら「な、何をするの巴さん! そんな熱い紅茶を人にぶっかけるなんて正気!?」
杏子「おいマミ! 食い物を粗末にすんじゃねぇ、殺すぞ!」
マミ「熱膨張って知ってるかしら?」
マミ「私がぶっかけた紅茶の熱で、貴女は魔法にかかったの」
ほむら「魔法ですって……?」
マミ「ええ、魔法よ」
マミ「貴女が熱膨張になって消えてしまっても……」
マミ「いつか……いつか絶対、また私たちと巡り合える魔法……」
ほむら「巴さん……」
ほむら「そうね……そんな魔法があってもいいわよね」
ほむら「だって私たちは魔法少女なんだから……」
ほむら「本当の奇跡もきっと起こせるわよね……」
マミ「きっと、じゃないわ。絶対よ」
ほむら「ふふ、そうね」
ほむら「……そろそろ、私いくわね」
マミ「暁美さん……」
ほむら「大丈夫よ、絶対」
ほむら「また必ず会えるから……それまでしばらくお別れだね……」
キラキラキラ...
・
・
・
マミ「…………はっ!? こ、ここは!?」
さやか「あ! マミさん!! よかった、目が覚めたんですね!」
マミ「私は確か……魔女に食われて死んだはずじゃ……」
杏子「魔女? 何言ってんだよ、魔獣の間違いだろ?」
さやか「マミさん酷い怪我で危ないところだったんですよ」
さやか「でもギリギリのところで紅茶をブッかけたら熱膨張で助かったんです」
マミ「熱膨張……!」
さやか「マミさん……? どうかしました?」
マミ「ああ……そっか……貴女が助けてくれたのね……」
マミ「……暁美さん……」
ほむら「……呼んだかしら、巴さん?」
マミ「えっ……!? あ、暁美さん!?」
マミ「うそ、何で……だって、貴女は……!!」
ほむら「ふふっ……何を驚いているのよ」
ほむら「私がここに居る理由。そんなの、言わなくても分かるでしょ?」
マミ「あ……」
マミ「……くすっ、そうね……理屈で説明なんて、野暮なことするまでもないわよね」
ほむら「ええ」
ほむら「……ただいま、巴さん」
マミ「お帰りなさい……暁美さん」
マミ(熱膨張となった暁美さんによって、世界は改編された)
マミ(過去と未来、全ての時間軸で、魔法少女たちは熱膨張によって救済され……)
マミ(魔女がこの世に生まれ出ることはなくなった)
マミ(でも熱膨張によって魔女が生まれなくなった世界でも……)
マミ(それで人の世の呪いが消え失せるわけではない)
マミ(世界の歪みは形を変えて魔獣となり、今も闇の底から人々を狙っている)
マミ(悲しみと憎しみばかりを繰り返す、救いようのない世界だけれど)
マミ(だとしてもここは、今もあの子が守ってくれている場所なんだ)
マミ(それを、知っている)
マミ(決して、忘れたりしない)
マミ(だから私は、戦い続ける)
Don't forget.
Always,somewhere,
someone is netuboutyoing
for you.
As long as you
remember her,
you're not alone.
忘れないで。
いつもどこかで、
誰かがあなたのために
熱膨張している。
彼女を覚えている限り、
あなたは1人じゃない。
さやか「あ、そっか。暁美ってほむらの旧姓だっけか」
マミ「え」
ほむら「ええそうよ」
杏子「へー、そうなんだ。アタシが会った時にはもう今の名字だったから知らなかったよ」
マミ「え、あの? ど、どういうことなの?」
ほむら「熱膨張って知ってるかしら」
ほむら「私のブッかけた謎の白い液体の熱で、日本の法律が変わったの」
マミ「つ、つまり……?」
まどか「はぁ……昨日あんなにしたのにまたウズウズしてきちゃった」
まどか「うぇひひ……早く帰ってこないかなぁ、ほむらちゃん」
まどか「……私の可愛いお嫁さん!」
141 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/11/13 08:27:10.74 sBfoCKhAO 59/63本気でこのまどか誰だよww
142 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/11/13 08:28:27.97 2+LiOZ8No 60/63まどほむ厨の俺もこれには苦笑い
149 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/11/13 17:35:28.11 QvcHL238o 61/63おつ
まさかの展開ww
153 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/11/13 20:58:52.74 L+63ygQ+o 62/63クソワロタwwwwwwww
乙
154 : VIPにかわりましてNIPPER... - 2012/11/13 21:34:29.28 HlvA8wbn0 63/63ギャグとシリアスがいいバランスで面白かった、乙
知識がないならある部分だけか詳しく学んでから書けばいいのにねぇ