さやか「とうとうこの日が来た!」
さやか「一年で一度の現世での休日だー」
さやか「と言う事で現在地はほむらの家だね」
ほむら「ハッピバースデー トゥー ユー…」
さやか「…」
ほむら「ハッピバースデー ディア まどかー…」
ほむら「ハッピバースデー トゥ ユー」
元スレ
さやか「まどか記念日」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349278959/
ほむら「…」
さやか「…暗い」
ほむら「……」
さやか「……」
ほむら「………」
さやか「他の人の様子でも見に行くかぁ…」
ほむら「…」
―30分後――
さやか「駄目だ恭介も杏子もマミさんも寝てた…」
ほむら「…」
さやか「…ほむらまだやってたんだ」
ほむら「…」ジー
さやか「…死んでないよね?」
ほむら「…」
さやか「ずっとロウソク見つめて…変なトリップでもしてるのか!」
ほむら「……」ジー
さやか「…ちょっと様子を見ようかな…?」
―さらに30分後――
さやか「ロウソクが消えるまで微動だにせずか…」
ほむら「まどか…」
ほむら「…はぁ…寝ましょう」スッ
さやか「これは重症だね…」
ほむら「…」スタスタスタ ゴソゴソ
さやか「…」
さやか「しまった!!やる事がなくなった…」
さやか「…まあいいや適当な所で休んでようっと…」
ピピピピピピピピ……
さやか「ふぇ…?もう朝かぁ」
ほむら「…」パチン
さやか「…このほむらはちょっと心配だな」
ほむら「…」スタスタ
さやか「まぁ時間の余裕はまだあるし少し後を追ってみますか」ウシシ
ほむら「…」シュルル キュッ
さやか「もくもくと作業しますな、ほむらさんは…」
ほむら「…行ってきます」
さやか「こっちは休みなのに学校とは恐れ入りますなー」
――
―
さやか「…んーほむらは接触が少ないから見ててもつまらないなぁ」
さやか「っと前方にマミさん発見!」
ほむら「…マミ!」
マミ「あら暁美さん、おはよう」
ほむら「少し頼み事があるのだけど、いいかしら?」
マミ「ええ、なに?」
ほむら「今日は学校を休むわ、それと魔獣退治も今日は休ませて欲しいの」
マミ「?それは構わないけど…なにか用事?」
ほむら「ええ」
マミ「…そう、それなら佐倉さんにも私から伝えておくわ」
ほむら「恩に着るわ、マミ」
さやか「ほぅ?」
さやか「優等生っぽいほむら君が休むとは…なにをするのかな?」
ほむら「……」スタスタ
さやか「行かないって言ったのに学校の方向に行くのか…」
――
―
ほむら「…」ジー
さやか「…学校なんか眺めて…」
さやか「……私も普通に過ごしてれば今頃この中で勉強してたのかな…」
ほむら「…」スタスタ
さやか「はぁ…人の感傷を無視するとは…酷いぞほむら!」
さやか「まぁ言っても意味ないんだけどね…」
ほむら「…」スタスタ
さやか「裏通りなんて歩いて何がしたいんだろう?」
ほむら「…まどか」ボソッ
杏子「おー、ほむらじゃねぇか!!」
ほむら「……おはよう杏子」
さやか「不良少女達め…」
杏子「なにしてんだ?こんな所で」
ほむら「少しね…」
杏子「ふーん」
ほむら「そうそう、マミにも言ったのだけれど今日私は魔獣退治休むわ」
杏子「はぇ!?おいおい暇そうなのになんだよそれ?」
ほむら「用事があるの」
杏子「はぁ?……まぁいいや…いつも世話になってるしそれ位は許してやるよ」
ほむら「ところであなたはなぜこんな所に?」
杏子「いや、私も特に用事はないんだが…」
杏子「まぁパトロールってところだ」
ほむら「…そう」
さやか「……あの杏子がねぇ…」
さやか「…この世界の杏子も頑張ってるんだね」
杏子「じゃあ私はこれで行くけど」
ほむら「私はもう少しこの辺りをうろつきたいから」
杏子「…昼飯おごってくれ」
ほむら「もうそんな時間?ってもう過ぎてるのね」
杏子「実は今ちょっとピンチなんだよ」
ほむら「…あなたって…」
杏子「頼む!」
ほむら「コンビニ弁当でよければね」
杏子「おぉ、すまねぇ助かった」
ほむら「……」チラッ
杏子「…ん?どうした?」
ほむら「いえ、行きましょう」
―――
――
―
ピロンピロン
杏子「さーてどこで食おうか?」
ほむら「土手が近いからそこに行きましょう」
杏子「わかった」
杏子「…」ガツガツガツガツ
ほむら「…」ボー
杏子「…」ガツガツガツ
ほむら「…」ボー
さやか「ほむらは上の空だね…」
杏子「ガツガ…おいほむら、食べないのか?」
ほむら「…いえ食べるわよ」パクパク
杏子「大丈夫か?調子悪いとかなら言えよ?」ガツガツ
ほむら「問題ないわ、ちょっと考え事をしてただけだから」
杏子「…そっか」
ほむら「…欲しいの?」
杏子「!…馬鹿言え!せっかく人が心配してやってんのに…」
ほむら「フフッ、冗談よ」
杏子「…ったく!」ガツガツ
さやか「…」
さやか「ほむらの笑顔か…始めて見た」
さやか(まどかのおかげで世界は変わった)
さやか(でも祈りと呪いは今も続いている…)
さやか(まどかの手伝いをしてて時々疑問に思ったりもするけど)
さやか(あのほむらがこんな風に笑えるって事は、やっぱり良かったんだよね…これで!)
杏子「はぁー食ったー」ゴロン
ほむら「本当に自由人ね、あなた」
杏子「まぁな」
ほむら「…」
杏子「風が気持ち良いな」
ほむら「えぇ…」
ほむら「…さてと」スッ
杏子「もう行くのか?」
ほむら「えぇ、今日中に色々とね」
杏子「そっか、まぁ後のことは任せとけ」
ほむら「えぇ、ありがとう」
さやか「よろしくね…頑張ってね、杏子…」
ほむら「…」スタスタ
さやか「さっきからうろついてるけど…これ本当に用事があるのかな?」
ほむら「……マミさん」
ほむら「…」ジー
さやか「今度は公園か」
タツヤ「ほむネーチャ!!」タタタッ
知久「?やあ、ほむらちゃん、こんにちわ」
ほむら「こんにちわ」
タツヤ「ネーチャ!あそぼー」
知久「ごめんね、ほむらちゃん…」
知久「ほむらちゃん、学校は?」
ほむら「……今日は用事がありまして」
知久「…そっか…でもほむらちゃん、もしズル休みなんてしたらダメだよ?」
ほむら「はい、それは…!…」
ほむら「…」キョロキョロ
知久「どうかしたのかい?」
ほむら「…いえ」
ほむら「……まどかはお父さん似ね」ボソッ
知久「?…じゃあ僕たちは行くよ」
ほむら「さようなら…」
タツヤ「ほむネーチャ!またねー!」テテテテ
知久「うん、じゃあまた今度ね」スタスタ
ほむら「はい」
ほむら「…」
さやか「…」
さやか「廃工場かぁー、ここも懐かしいなぁー」
ほむら「……」ギリッ
さやか(怖い顔しちゃって…)
ほむら「馬鹿……」
ほむら「…」スッ
さやか「ぬ!ここは早いね」
――
―
さやか「ビル?」
ほむら「……」ジッ
QB「探したよ、ほむら」
ほむら「…何か用かしら?」
QB「今日は魔獣を狩ってないみたいだからね、様子を見に来たんだ」
ほむら「特に問題はないわ」
QB「…その割には険しい目をしているよ?」
ほむら「…今はあなたを見たくないの」
QB「それはあんまりだよ…」
さやか「そうだぞ、ほむら!」
ほむら「…今は、今日だけはそっとしておいて…」
QB「やれやれ…」
ほむら「良いから早く行きなさい!」シュルン ギィ
QB「弓を構えるなんて!分かったよそれだけ元気があれば大丈夫そうだ」スッ
ほむら「……」
ほむら「…ごめんなさいQB…」
ほむら「今の私はあなたを許せないの…」
さやか「ほむら…?」
ほむら「…」
スタスタスタ
さやか「ここの工事も終わった…って当たり前かぁ」
ほむら「…変わってしまうものね」
ほむら「……」
ほむら「フフッ…この時も手を焼かされたわ…」
ほむら「…さやか…」
さやか「?あたし?」
さやか「……!そっか…」
ほむら「…」ジー
さやか「…やっぱりここに来たか」
ほむら「…」
ほむら「…本当に色々あったわね…」
ほむら「病院なのにね……」
さやか「…ほむら…」
ほむら「…」スッ
さやか(確かそこだったね…マミさん…)
ほむら「……不甲斐無いくせに」
ほむら「…」
ほむら「…」トコトコ
さやか(この道は…)
ほむら「…」チラッ
キャイキャイ
さやか(まどかの家か…)
ほむら「…」ニコッ
スタスタスタ
さやか(ほむら…)
ほむら「…大丈夫…これで大丈夫」
さやか(うわーかなり暗くなっちゃったな)
ほむら「…ただいまー」ガチャ
ほむら「…さて」
さやか(ん?まだ何かするの?)
―――
――
―
ほむら「…これで並べ終わったわね」
さやか「昨日のケーキだけじゃなくて、こんなに料理用意してたのか…」
ほむら「…」
ほむら「…もう一度」
マミ・杏子「おじゃましまーす!!」ガチャッ
ほむら「!!」
杏子「うわっ!すげー!なんだこの料理!!」
ほむら「あなた達どうしたの!?」
マミ「なんだか暁美さん元気がなかったからね?」
杏子「ああ、今日は瘴気も薄かったから来てやったんだよ!」
ほむら「来てやったって…」
マミ「でも凄い料理ね?何かのお祝い?」
ほむら「……そんな感じよ」
杏子「そっかー!私らもいろいろ持ってきたからさ?」
マミ「ご一緒しちゃダメかしら?」
ほむら「仕方ないわね…」
杏子「よっしゃ!」
ほむら「取り合えずあなた達の分のシチューをよそってくるわ」スタスタ
マミ「私も運ぶの手伝うわ」タタタ
杏子「おー、チキンにピザにケーキまである!」
杏子「ん?はっぴーばーすでー?」
ほむら「…そうよ」
マミ「あら?暁美さん今日だったの?言ってくれればよかったのに…」
ほむら「私じゃないわ」
「ハッピーバースデー!!鹿目まどかちゃん」
杏子「あー例の」
ほむら「ごめんなさい…」
マミ「何言ってるのよ!」
マミ「まどかさんは私達の友達なんでしょ?」
杏子「そうそう、くだらねー事気にすんな?」
ほむら「…ありがとう」ニコッ
杏子「せっかくの料理だ美味しく食わなきゃな!」
マミ「もう!佐倉さん!」
ほむら「フフッ」
マミ「で?ロウソク付けるんでしょ?」
ほむら「いいの?」
杏子「祝うときはしっかり祝わなきゃな!」
ほむら「じゃあ」シュボ
マミ「電気消すわよー?」
ほむら「こっちは大丈夫よ」
パチン
マミ「いいわね、綺麗」ストッ
マミ「…ーッピバースデイ トゥ ユー♪」
マミ「もう、何してるの皆で歌わなきゃ!」
杏子「えー…は、恥ずかしいよ」
マミ「祝うときはしっかり祝うんでしょ?」
杏子「ぐぬぅ…」
マミ「さんはい!」
ハッピバースデイ トゥ ユー♪
ハッピバースデイ トゥ ユー♪
ハッピバースデイ ディア まどかー♪
ハッピバースデイ トゥ ユー♪
マミ・杏子・ほむら・さやか「おめでとうー」パンパン
ほむら「といっても消す人が居ないから…電気をつけるわ」パチッ
さやか「まどかぁ…どうしてここに居ないのよ」
杏子「さーて何食ってもいいんだよな?」
マミ「がっつかない!」
ほむら「量はそこそこあるからゆっくり食べなさい」
ギャーギャー
さやか「まどか…」
まど神「なぁにかな?」
さやか「え?」
まど神「ウェヒヒ」ニコッ
さやか「い、いいいつから居たの?」
まど神「ほむらちゃんが帰って来た時にはいたよ?」
さやか「なんで出て来ないのよ!」ガー
まど神「さやかちゃんを驚かせたかったのと…」
まど神「居てもほむらちゃん達には分からないからね…」
さやか「まどか……」
杏子「うっ…」
マミ「佐倉さん…慌てるから」
ほむら「ほら、ジュースを飲みなさい」
ワーワー
まど神「楽しそうだね?」
さやか「まどかの誕生日だからね?」
まど神「さて、さやかちゃん」
さやか「なに?」
まど神「休暇は早いけど終わりだよ!」
さやか「え!?ちょっと待って!まだ明日まで時間あるじゃん!」
まど神「さやかちゃんはロスタイムがある為休暇は早く終わります!」
さやか「そんなー……!まだ恭介にも会ってないのに!」
まど神「また来年までガンバロー」
さやか「帰りたくないー」ズルズル
まど神「さあ皆にお別れだよー」グイグイ
キョウコーギャーギャー
さやか「くそー」ズルズル
まど神「皆の元気な姿見れたでしょ?」
さやか「…んー」
まど神「じゃあ行くよー」スー
さやか「仕方ないなぁー」スー
まど神「皆いつでも私が付いてるから」
まど神「だから大丈夫だよほむらちゃん」フー
ロウソク スッ
ほむら「!」
杏子「私は意地汚くない!」
マミ「いいから少し落ち着いて」
ほむら「…マミ、もう良いから杏子の好きにさせましょう」
ほむら「せっかくの誕生日なんだから?」
ほむら「ね?まどか…」
おわり
86 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/04 03:23:50.20 rF0zUYUnO 33/36乙、ほむらよく気付いた
88 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/04 03:27:36.49 xg/pFMBN0 34/36深夜にお付き合いありがとうございましたー
では おやすみなさいいい夢を
91 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/10/04 04:14:19.46 COHWG2XhO 35/36乙。
マーベラスだ…。
92 : まーみん ◆DQBsFF3IrQ... - 2012/10/04 04:19:51.56 rRqohYSpO 36/36乙でした
切なくなったよ
また書いてね