1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 00:12:19.66 //ietcji0 1/23

「たまには日曜大工で棚でも作るか」

「木は余ってるもので足りるだろ…えーと、のこぎりどこやったかな」

幼女「はい」スッ

「ああ、ありがとう…って、キミは人の家の庭にいつ入ってきた!?」

幼女「これ切ればいいの?」ギコギコ

「あっという間に材料を切り終えた…だと」

元スレ
新ジャンル「工具幼女」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348585939/

2 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 00:13:03.11 //ietcji0 2/23

「あれ、釘うとうと思ってたのにハンマーが無いな」

幼女「はい」スッ

「ああ、ありがとう…って、キミはハンマーなんてどこに持ってたの!?」

幼女「ここ」ペラッ

「ああ、そう、スカートの中ね…って、ええ!?」

幼女「ここ」ペチペチ

「もういいわかったよ!くまさんパンツ丸見えだから!」

幼女「ん…ここに釘打てばいいの?」ドゴドゴドゴォォォ

「見事な手さばき…ただ者じゃねえ!」

7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 00:17:52.46 //ietcji0 3/23

「うーん、ペンキでも塗ったら綺麗に仕上がりそうだな」

幼女「何色にぬるの?」

「部屋の壁が白だから白系がいいなあ」

幼女「はい」スッ

「今ペンキの缶もスカートの中から出したよね!?どうなってんの!?」

幼女「あ、筆がない」

「じゃあ俺の筆をつか(ry」

幼女「はい」スッ

「タバスコなんてどこから出したの!?そんなの筆に塗れないよ!」

20 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:05:04.32 //ietcji0 4/23

幼女「筆あった」スッ

「おお…でもこれ塗るには細いな」

幼女「ほそくて小さくて皮かぶってる」

「筆にその表現はやめて…あと毛を保護するセロファンを皮とか言わないで」

幼女「ハケならある」スッ

「あ、ああ、ありがとう、今度はぶっといね」

幼女「ふとい!でかい!ふっさふさ!」

(他意は無いよな…?)

22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:08:55.10 //ietcji0 5/23

「よし、ひととおり塗りおえたな…しかし、ペンキほとんど余ったぞ」

幼女「ふたしめて」

「あ、ああ」パチン

幼女「とっとく」スッ

「え!?ペンキ缶がスカートの中に消えた!?」

幼女「まだつかえる」

(スカートの中じっくり見てえ…!でもそれやったら人としてなんか終わってる気がする!)

24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:14:19.11 //ietcji0 6/23

「乾くまで飯でも食うか」

幼女「ごはん!」

「お、なんだ、お前も食うか」

幼女「たべる!」

「でも今日はカップ麺くらいしかないわ」

幼女「しょぼい」(´・ω・`)

「悪かった…今度は何かちゃんとしたもの買っとく…」

26 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:23:31.63 //ietcji0 7/23

「ちゃんと蓋開けられるか?」

幼女「ん」ペリペリ

「お湯はまだ沸いてないから慌てなくてもいいぞ」

幼女「おゆ」スッ

「え!?電気ケトルまでスカートに入ってんの!?」

幼女「てぃふぁーる♪」ジョボボボ

「えええ…中身も入ってるし、もうわいてるとか…」

28 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:29:07.66 //ietcji0 8/23

「フォークいるか?」

幼女「ううん、あるからいい」スッ

「箸…だと…!ちゃんと使えるのか!?」

幼女「マイはし」エヘン

「自慢げだな」

幼女「おいしい」ズルルー

「幼女にしては起用に食べるな…握り方はぐーで握ってるが」

33 : 寝落ちるまで[] - 2012/09/26 01:51:06.57 //ietcji0 9/23

「そろそろ乾いたかな」

幼女「ぺんきぬりたて」

「まだ乾かないな…どうするか」

幼女「これでかわかす」スッ

「ドライヤーか…って、コードがスカートに入ったまま!?ま、まさか…」

幼女「電気は入ってない」

「あ、そう」

36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 01:56:49.30 //ietcji0 10/23

「一応、完成したな」

幼女「かんせい」

「俺ペンキ塗っただけだけどね」

幼女「えらい」

「お前の方がよっぽど偉いが…さて、どこに置くかなあ」

幼女「しまう?」ペラ

「しまわない」

38 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:05:27.06 //ietcji0 11/23

「小さいものだから机の横に置いてみた」

幼女「ほんだな!」

「並べるほど本はないけどな」

幼女「ご本読んで?」スッ

「ん、なんだ?『よくわかるマキタグラインダー』?」

幼女「ぐらいんだー!」キャッキャッ

「お前、ホントに何者だ!?」

41 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:15:42.23 //ietcji0 12/23

「なるほど…金属加工には便利そうだな」

幼女「べんり!」

「しかし俺は簡単な日曜大工しかやらないからいらないよ」

幼女「ざんねん」 (´・ω・`)

「木工の方が簡単で楽しいしな」

43 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:22:04.20 //ietcji0 13/23

「そういえばちょっと木が余ってるな…」

幼女「なにかつくる?」

「そうだな、たまには何か彫ってみるか…彫刻刀どこしまったっけか」

幼女「はい」スッ

「おっ、サンキュー…って、これ俺の…」

幼女「…?」

「まあいいや、ちょっと待ってろ」


45 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:26:18.04 //ietcji0 14/23

「よし、できた」

幼女「ねこーーー!」パァァァ

「ま、ちっちゃいけどお前にやるよ」

幼女「にゃんこーーー!」

「せっかくだからもう一個作るか」

48 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:33:38.97 //ietcji0 15/23

「親猫を作ろうとしたけどなかなか木が硬い…ぐぬぬ」

幼女「あぶない」ハラハラ

「大丈夫だよ、しかしなんでこんなに切れないんだ」

幼女「 (´・ω・`) 」

「あっ」
ズルッ

幼女「!!!」

「いてえっ!指切っちまった…!」

50 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:37:35.37 //ietcji0 16/23

幼女「~~!!」アワアワ

「いや、大丈夫だよ…とは言ったものの、けっこう血が」

幼女「はい」スッ

「ガーゼ?なんか、そんなところから出されると変な妄想が…いや、それより止血しよう」

幼女「おさえる」

「ごめんな、変に心配かけて」

51 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:42:27.41 //ietcji0 17/23

「止まった…かな」

幼女「はい」スッ

「バンソウコウか、ありがとうな」

幼女「ガーゼはすてる」スッ

「ええ!?スカートにしまっちゃうの!?汚いから出しなよ!?」

幼女「やだーーー」トテテテ

52 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:46:36.63 //ietcji0 18/23

「さて、トラブルはあったものの、たいした傷じゃなかったし、親猫仕上げるか」

数時間後

「できた…ちょっと力入れすぎて力作になっちまったな」

「さすがに飽きてあの子も帰ったかな」

「ま、一段落したし、飯食って寝るか」


55 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:53:20.37 //ietcji0 19/23

翌朝

「あー、よく寝た。ちょっとコーヒーでも飲むか」

「ちょうど幼女が置き忘れた電気ケトルもあるし」

「これ返さないとなあ…まあいいや、スイッチオン」ポチ

カッ

ドゴォォォ

57 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 02:57:22.23 //ietcji0 20/23

「ゲホゲホ…!な、なんだ!?ば、爆発しやがった!?」

「…いや、ケトルは無事だ…水が無くなって…何か入ってる」

「これは、封筒?」

バリバリ

「手紙と…写真か?」

59 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 03:09:04.83 //ietcji0 21/23

『お父さんへ

びっくりさせてごめんなさい。
未来、近い将来にお父さんが重い病気にかかり、どうしてもお父さんの若い頃の血液が必要でした。
切れ味の悪い刃物を使わせてケガさせてごめんなさい。
説明は省きますが、血液を培養して増やし、本人に輸血をすることにより、今ではすっかり治りました。
しかし未来は変わるものなので、病気にかからないかもしれません。
こちらのお父さんには私に会った記憶がないようなので、一応謝っておきたかったのです。

では、短いですがこれで。
にゃんこの彫り物大切にしてます。

追伸。マキタディスクグラインダーを早い内に買ってください。
できれば小学校低学年のうちに。

あなたの娘より』

61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 03:12:35.67 //ietcji0 22/23

「はあ!?娘だあ!?」

「おいおいどこのSF小説ですかあ!?そもそも童貞の俺に相手がいねえよ!www」

「!…この写真…俺が彫って幼女が持って行った猫と…その後に彫った親猫…!」

「まさか、嘘だろ?」

65 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/26 03:18:21.80 //ietcji0 23/23

「じゃあ、あの幼女は俺の娘ってことか…?」

「タイムマシンでも作ったってことか??それにあの収納自在のスカート、四次元ポケットかよ!?」

「俺の病気って何の病気なんだ!?しかも血を培養するとかどんな科学力だよ!?」

「いろいろとツッコミどころは満載だが…」

「とりあえず『よくわかるマキタグラインダー』はしっかり読んでおかないとな…!」

おしまい

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