男「たまには日曜大工で棚でも作るか」
男「木は余ってるもので足りるだろ…えーと、のこぎりどこやったかな」
幼女「はい」スッ
男「ああ、ありがとう…って、キミは人の家の庭にいつ入ってきた!?」
幼女「これ切ればいいの?」ギコギコ
男「あっという間に材料を切り終えた…だと」
元スレ
新ジャンル「工具幼女」
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男「あれ、釘うとうと思ってたのにハンマーが無いな」
幼女「はい」スッ
男「ああ、ありがとう…って、キミはハンマーなんてどこに持ってたの!?」
幼女「ここ」ペラッ
男「ああ、そう、スカートの中ね…って、ええ!?」
幼女「ここ」ペチペチ
男「もういいわかったよ!くまさんパンツ丸見えだから!」
幼女「ん…ここに釘打てばいいの?」ドゴドゴドゴォォォ
男「見事な手さばき…ただ者じゃねえ!」
男「うーん、ペンキでも塗ったら綺麗に仕上がりそうだな」
幼女「何色にぬるの?」
男「部屋の壁が白だから白系がいいなあ」
幼女「はい」スッ
男「今ペンキの缶もスカートの中から出したよね!?どうなってんの!?」
幼女「あ、筆がない」
男「じゃあ俺の筆をつか(ry」
幼女「はい」スッ
男「タバスコなんてどこから出したの!?そんなの筆に塗れないよ!」
幼女「筆あった」スッ
男「おお…でもこれ塗るには細いな」
幼女「ほそくて小さくて皮かぶってる」
男「筆にその表現はやめて…あと毛を保護するセロファンを皮とか言わないで」
幼女「ハケならある」スッ
男「あ、ああ、ありがとう、今度はぶっといね」
幼女「ふとい!でかい!ふっさふさ!」
男(他意は無いよな…?)
男「よし、ひととおり塗りおえたな…しかし、ペンキほとんど余ったぞ」
幼女「ふたしめて」
男「あ、ああ」パチン
幼女「とっとく」スッ
男「え!?ペンキ缶がスカートの中に消えた!?」
幼女「まだつかえる」
男(スカートの中じっくり見てえ…!でもそれやったら人としてなんか終わってる気がする!)
男「乾くまで飯でも食うか」
幼女「ごはん!」
男「お、なんだ、お前も食うか」
幼女「たべる!」
男「でも今日はカップ麺くらいしかないわ」
幼女「しょぼい」(´・ω・`)
男「悪かった…今度は何かちゃんとしたもの買っとく…」
男「ちゃんと蓋開けられるか?」
幼女「ん」ペリペリ
男「お湯はまだ沸いてないから慌てなくてもいいぞ」
幼女「おゆ」スッ
男「え!?電気ケトルまでスカートに入ってんの!?」
幼女「てぃふぁーる♪」ジョボボボ
男「えええ…中身も入ってるし、もうわいてるとか…」
男「フォークいるか?」
幼女「ううん、あるからいい」スッ
男「箸…だと…!ちゃんと使えるのか!?」
幼女「マイはし」エヘン
男「自慢げだな」
幼女「おいしい」ズルルー
男「幼女にしては起用に食べるな…握り方はぐーで握ってるが」
男「そろそろ乾いたかな」
幼女「ぺんきぬりたて」
男「まだ乾かないな…どうするか」
幼女「これでかわかす」スッ
男「ドライヤーか…って、コードがスカートに入ったまま!?ま、まさか…」
幼女「電気は入ってない」
男「あ、そう」
男「一応、完成したな」
幼女「かんせい」
男「俺ペンキ塗っただけだけどね」
幼女「えらい」
男「お前の方がよっぽど偉いが…さて、どこに置くかなあ」
幼女「しまう?」ペラ
男「しまわない」
男「小さいものだから机の横に置いてみた」
幼女「ほんだな!」
男「並べるほど本はないけどな」
幼女「ご本読んで?」スッ
男「ん、なんだ?『よくわかるマキタグラインダー』?」
幼女「ぐらいんだー!」キャッキャッ
男「お前、ホントに何者だ!?」
男「なるほど…金属加工には便利そうだな」
幼女「べんり!」
男「しかし俺は簡単な日曜大工しかやらないからいらないよ」
幼女「ざんねん」 (´・ω・`)
男「木工の方が簡単で楽しいしな」
男「そういえばちょっと木が余ってるな…」
幼女「なにかつくる?」
男「そうだな、たまには何か彫ってみるか…彫刻刀どこしまったっけか」
幼女「はい」スッ
男「おっ、サンキュー…って、これ俺の…」
幼女「…?」
男「まあいいや、ちょっと待ってろ」
男「よし、できた」
幼女「ねこーーー!」パァァァ
男「ま、ちっちゃいけどお前にやるよ」
幼女「にゃんこーーー!」
男「せっかくだからもう一個作るか」
男「親猫を作ろうとしたけどなかなか木が硬い…ぐぬぬ」
幼女「あぶない」ハラハラ
男「大丈夫だよ、しかしなんでこんなに切れないんだ」
幼女「 (´・ω・`) 」
男「あっ」
ズルッ
幼女「!!!」
男「いてえっ!指切っちまった…!」
幼女「~~!!」アワアワ
男「いや、大丈夫だよ…とは言ったものの、けっこう血が」
幼女「はい」スッ
男「ガーゼ?なんか、そんなところから出されると変な妄想が…いや、それより止血しよう」
幼女「おさえる」
男「ごめんな、変に心配かけて」
男「止まった…かな」
幼女「はい」スッ
男「バンソウコウか、ありがとうな」
幼女「ガーゼはすてる」スッ
男「ええ!?スカートにしまっちゃうの!?汚いから出しなよ!?」
幼女「やだーーー」トテテテ
男「さて、トラブルはあったものの、たいした傷じゃなかったし、親猫仕上げるか」
数時間後
男「できた…ちょっと力入れすぎて力作になっちまったな」
男「さすがに飽きてあの子も帰ったかな」
男「ま、一段落したし、飯食って寝るか」
翌朝
男「あー、よく寝た。ちょっとコーヒーでも飲むか」
男「ちょうど幼女が置き忘れた電気ケトルもあるし」
男「これ返さないとなあ…まあいいや、スイッチオン」ポチ
カッ
ドゴォォォ
男「ゲホゲホ…!な、なんだ!?ば、爆発しやがった!?」
男「…いや、ケトルは無事だ…水が無くなって…何か入ってる」
男「これは、封筒?」
バリバリ
男「手紙と…写真か?」
『お父さんへ
びっくりさせてごめんなさい。
未来、近い将来にお父さんが重い病気にかかり、どうしてもお父さんの若い頃の血液が必要でした。
切れ味の悪い刃物を使わせてケガさせてごめんなさい。
説明は省きますが、血液を培養して増やし、本人に輸血をすることにより、今ではすっかり治りました。
しかし未来は変わるものなので、病気にかからないかもしれません。
こちらのお父さんには私に会った記憶がないようなので、一応謝っておきたかったのです。
では、短いですがこれで。
にゃんこの彫り物大切にしてます。
追伸。マキタディスクグラインダーを早い内に買ってください。
できれば小学校低学年のうちに。
あなたの娘より』
男「はあ!?娘だあ!?」
男「おいおいどこのSF小説ですかあ!?そもそも童貞の俺に相手がいねえよ!www」
男「!…この写真…俺が彫って幼女が持って行った猫と…その後に彫った親猫…!」
男「まさか、嘘だろ?」
男「じゃあ、あの幼女は俺の娘ってことか…?」
男「タイムマシンでも作ったってことか??それにあの収納自在のスカート、四次元ポケットかよ!?」
男「俺の病気って何の病気なんだ!?しかも血を培養するとかどんな科学力だよ!?」
男「いろいろとツッコミどころは満載だが…」
男「とりあえず『よくわかるマキタグラインダー』はしっかり読んでおかないとな…!」
おしまい
なんだかビミョー。
昔の新ジャンルは良かった…。