摩耶花「どうしたの?改まって」
える「ええ、ちょっと相談がありまして…」
摩耶花「なになに?」
える「生理がとまってるんです」
摩耶花「 え っ ! ? 」
元スレ
える「こんなこと言えるの摩耶花さんだけなんです」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348410658/
摩耶花「そ、それって、あれよね……?そういうことよね……?」
える「ええ、ほら、こないだまで中間テストで、もうすぐには期末テストでしょう?
それで、根詰めてやりすぎてしまったんだと思います
最近習い始めた範囲がとても難しいものですから……」
える(勉強のやりすぎによるストレスで生理不順になったのでしょうか……)
摩耶花(テスト勉強でストレス溜まったら、その…したくなるもの、なのかな?)
摩耶花「そ、そうかあ…」
摩耶花「でも、知らなかったな。ちーちゃん達って、もうそこまで進んでたんだ…」
える(テスト勉強の進展具合のことでしょうか?)
える「摩耶花さんのとこは、遅いんですか?」
摩耶花「えっ、そ、そうね…。まだ、そういうところまではいってない、かな…」
える「わからないことがあれば、わたしで良ければ教えますのでいつでも相談してくださいね」
摩耶花「えええっ!そ、そうね、あ、ありがと」
える「折木さんにも、わたしが教えてあげてるんですよ」
摩耶花「えと…、ちーちゃんはそういうの、詳しいんだ?意外…」
える「ええ、まあ自慢するほどではないですが、毎晩やっていますので」
摩耶花「ま、毎晩!?す、すごいね…。家でやってるの…?」
える「基本的には家ですよ?ああ、たまに部室に残ってするときもありますが」
摩耶花「ぶ、部室!?わたしたちがいない間にそんなことやってたの!?」
える「え、ええ…まあ…他にすることもありませんしね…」
摩耶花「折木って、そんな積極的だったんだ」
える「ああ、早く済ませておきたいとは思っているようですね」
摩耶花「はぁ!?折木、そんなこと思ってたんだ…サイテーじゃん!ちーちゃんを利用して…!!」
える「いえ、わたしも頼られるのは悪い気はしませんから」
摩耶花「えー、そうなんだ。そういうもんなんだ…」
摩耶花「そりゃ、そんなけしてたらできちゃうよ…」
える「そうですよね、どうしましょう」
摩耶花「折木には相談したの?」
える「えええっ!こ、こんな話折木さんにできないですよ!」
摩耶花「そ、そうか。いきなりは無理だよね」
える「だから摩耶花さんにお話ししているんです」
摩耶花「でも、いつかは折木にも言った方がいいんじゃ…」
える「言いませんよ!折木さんにそんな気苦労背負わせたくないですし…」
摩耶花「ちーちゃん、そこまで折木のこと考えて…。自分ひとりで背負ってたのね…」ホロリ
摩耶花「でも、まずは病院に行った方がいいんじゃない?」
える「しかし、それほど深刻な問題というわけでもないですし…」
摩耶花「かなり深刻だと思うよ!?」
える「そうですかね。次も飛んだら病院に行ってみようと思います」
摩耶花「そうしたほうがいいよ」
摩耶花「でさ…その…してるときの折木ってどんな感じなの?」
える「わたしとお勉強してるときの折木さんですか?」
摩耶花「お、おべんきょう……」ゴクリ
える「意外と素直ですよ?わたしの言ったことはキチンとしてくれますし」
摩耶花「へ、へぇ~。どういうことをさせるの?」
える「そうですね。まずは予習ですね。わたしがいくつか資料を用意してみてくるように言います」
摩耶花「し、資料!?ちーちゃんそんなの持ってたんだ!」
える「ええ、まあ。駅前の書店でよく購入していますよ」
摩耶花「そんな人の多いところで!?勇気あるなあ…」
える「?」
える「次に、実践です。資料に書いてあることを覚えてるかどうか、わたしが見ます」
摩耶花「す、すごいプレイね…」ジュルリ
える「プレイ?」
摩耶花「あ、いいから続けて」
える「…はい。理解できていない場所は、わたしが直接おしえてあげます」
摩耶花「ひゃー!直接!?」
える「口で直接教えたほうが、わかりやすいこともありますから」
摩耶花「く、口で!?」
摩耶花「く、口かぁ…。アレって難しいんじゃないの…?」
える「確かに、熟知していないと難しいと思います。
でも、だからこそ、わたしの理解度が試されるようで、こちらも勉強になるんですよ」
摩耶花「そ、そうなんだ。ちーちゃんなんだか練習熱心そうだから折木も幸せね……」
える「いえ、それほどでもないです///」
える「ある程度進んだら、最後は総合演習ですね。要するにテストをします」
摩耶花「テ、テスト?」
える「ええ、本番と同じようにやってもらいます」
摩耶花「ほ、本番……!」ゴクリ
える「本番と同様の形式でやることで、適度な緊張感が出ますからね。
回数を重ねることで、徐々に上達していくんです」
摩耶花「と、いうことは…折木とちーちゃんは本番をしまくってるってこと!?」
える「そういうことになりますね」
摩耶花「いいなあ…」ジー
摩耶花「でもさ、避妊はしないとダメだよ…」
える「否認?」
摩耶花「うん…」
える「お世話になってる折木さんの頼みですし、断ることなんてできませんよ」フフ
摩耶花「そんな……!本当にちーちゃんは折木のこと好きなのね…」
える「えっ!そ、そんなんじゃありません///」カァ
摩耶花「やっぱ、折木は生でしたがるの?」
える「そうですね、資料を見ながらやるより、わたしと直接やるほうがいいっておっしゃってます」
摩耶花「そっかぁ。そうだよねえ、男の子はねえ…」
える(確かに理解している人に直接教えてもらう方がわかりやすいですよね)
摩耶花(まさか、ちーちゃんがこんなにプレイボーイだとは思わなかった……。いや、プレイガールか)
摩耶花「でもやっぱりダメ!ちーちゃんの体が持たないよ」
える「別にそこまで負担になってませんよ?」
摩耶花「ううん…それに折木のためにもよくない!」
える「そうでしょうか……」
える(確かに、自分で考えるのを放棄したら、思考力が低下するかもしれませんね)
摩耶花「そうよ!わたしたちまだ高校生だし!」
える「今後のことはよく話し合ってみます」
摩耶花「うん!そうしたほうがいいって!」
える「あ、そうだ」
える「よければ、摩耶花さんもご一緒にいかがですか?」
摩耶花「ええええ!3人でってこと!?」
える「ええ、3人寄れば文殊の知恵といいますし…」
摩耶花「それ、そういう意味じゃないから!」
える「?」
摩耶花「わ、わたしはいいかな…」
える「ああ、きっと摩耶花さんは1人でやったほうが捗るタイプなんですね」
摩耶花「べべべべ、別にそんな!1人でやったりなんか……ま、たまにはあるけど…」
える「でも、たまには皆でやって意見交換するのも悪くないと思いますよ」
摩耶花「え、えー?」
える「1人だと間違った知識を間違ってると気づかないこともありますから」
摩耶花「それは確かに…でも一緒にやるなんて……」
える「一緒に、といえば、先日折木さんと部室でしているときに福部さんが来たことがありまして」
摩耶花「ふくちゃんが!?」
える「ええ、福部さんもまだ済ませてない、とのことでしたので、
3人で一気にやってしまいました」
摩耶花「えっ!?えっ!?うそ…うそ……だよね…?」
ふくちゃん、わたしの知らないところで…」
える「3人もいると、おしゃべりとかで時間を無駄にしそうですが、
折木さんも福部さんも真面目な方ですから、黙々と取り組んでらっしゃいましたよ?」
摩耶花「ずっと黙ってやるのもちょっと嫌だなぁ…」
える「ああ、もちろん時折休憩をはさんで談笑などもしてますが」
摩耶花「って!そうじゃなくて!
ふくちゃん、わたしを差し置いてちーちゃんとなんてことしてんの!」
える「ふふ、摩耶花さんも嫉妬するんですね」
摩耶花「そ、そりゃするわよ!」
える「大丈夫ですよ。わたしと福部さんと2人でやったことはないですから」
摩耶花「そこまでやったら浮気よ!浮気!」
える「安心してください。そこまではしませんから」
える「あ、でも、その日はわたしが帰った後も折木さんと福部さんの2人でやっていたようですよ」
摩耶花「へっ?」
える「一度火がついたらなかなか止まらないタイプのようですね」
摩耶花「え……ふくちゃんって……そっちの気が……」
える「普段しない方ですから、たまにやると燃えるんでしょうねー」
摩耶花「そう……なんだ…。だから、ふくちゃんわたしに手を出さないのかな…」ウルウル
える「あ、あれ?どうしましたか?」
摩耶花「ぐすっ、ごめんね…ちょっと、動揺しちゃって…」ポロポロ
える「す、すみません!こんな話しちゃって」
摩耶花「うん、いいよ。教えてくれてありがとうね…
わたし、今日は帰るね……」ダッ
える「あ…摩耶花さん…」オロオロ
える「わたし、なにかひどいことをいったんでしょうか…」
後日、日曜日
摩耶花「しらなかった…ちーちゃんがあそこまで性に乱れていたなんて…」
摩耶花「そんなことより!許せないのはふくちゃんよ!」
摩耶花「わたしには手を出さない癖に!」
摩耶花「ちーちゃんとは……ホイホイやっちゃうなんて…それに…折木とだなんて…」カアア
里志「やあ、摩耶花。待ったかい?」
摩耶花「あ!ふくちゃん…!い、いまきたとこ」ハハハ
里志「どうしたの?元気ないね」
摩耶花(どうしよう…こういうとき、問い詰めるのは逆効果よね…
浮気で別れる典型的パターンよ!……少女マンガではね…)
摩耶花「ううん…なんでもないの…」
里志「どうしたの…?なにか悩みがあるなら相談してよ」
摩耶花「ねぇ……わたしに、何か隠し事してないよね…?」
里志「えっ…」
摩耶花「……」
里志(やばい……摩耶花にプレゼントしてもらった指輪を失くしたのがバレたのかな…)
里志「……誰に聞いたの」
摩耶花「!」
摩耶花「ちーちゃんが言ってた……」
里志(そっか、千反田さんにそのこと相談したんだった。
あえて口止めとかはしなかったからな…しくったな)
里志「そうかい…」
摩耶花「認めるの……?」
里志「…ああ。千反田さんから聞いたなら、言い訳の仕様もない」
摩耶花「うそだよ…嘘って言ってよ…」ウルウル
里志「ごめん…1つしかないものなのに……」
摩耶花「うっ、うっ、信じてたのに…ふくちゃんのこと…」ポロポロ
里志「本当にごめん!やっぱショックだよね……気付いたらなくなってて…」
摩耶花「そんな魔が差したみたいな言い方しないでよ!」
里志「これからは絶対に大切にするから」
摩耶花「本当…?わたしのこと大切にしてくれる?」
里志「ああ、本当さ」
摩耶花「じゃ、今夜はその嫌な思い出忘れさせてよ…」ピトッ
里志(お?なんだ?この空気…?)
摩耶花「わたしの初めてもらって?それで許してあげる」
里志(うおおおおおおお)
里志「ああ……」
摩耶花「あ、わたしふくちゃんがバイでも気にしないよ」
里志「?」
里志(まあいいか。さ、ホテル街は…っと)ピコピコ
また別の日
折木「……やばい!千反田から借りてた参考書を思いっきり汚してしまった!」
折木「この本、分かりやすくていい本なんだが、絶版になってるんだよな…」
折木「里志に頼んで古本屋を回ってもらっているが…千反田になんといえばいいのだろう…」
折木「とりあえず返す約束を1週間先延ばしにしたが…」
ガラガラガラ
摩耶花「ああ、折木だけか…」
折木「伊原か……(やばい、参考書隠さないと!)」サッ
摩耶花「ちーちゃんじゃなくて悪かったわね」
折木「別にそんなこと言ってない」
摩耶花「あのさ、今からする話、わたしから聞いたって言わないでね」
折木「なんだ急に」
摩耶花「あんた達、最近部室でお楽しみらしいじゃない」
折木「(勉強会のことか…)変な風に言うな」
摩耶花「その……あんた達のことどうこう言うわけじゃないけど……」
摩耶花「ちーちゃんは…大切にしなさいよ」
折木「!!??」
折木(バレてる…?くそっ、里志のやつ口を割ったか!?)
折木「……」
摩耶花「あんた達がどんだけ仲良くしててもいいけど、
不幸な結果になったとき、傷つくのは女の子の方なんだから…」
折木「……ああ。わかってる」
摩耶花「ちーちゃん、言ってたわよ…。止まってるって」
折木(さすがに千反田も参考書がないと勉強が進まず迷惑してるか)
折木「なるべく早く解決するつもりだ」
摩耶花「ちーちゃんの事を第一に考えた行動をしてあげて」
折木「今後は厳重に注意する」
摩耶花「そう…。それならいいわ」
折木「とにかく、今回のことはきちんと責任取るつもりだ」
摩耶花「え…?責任って…」
折木「千反田の、汚しちゃったからな」
摩耶花「よよよ、汚したとか、そ、そんな!」
摩耶花「それって、やっぱり…当たってたってこと?」
折木(当たってた…?なんだ、カマかけだったのか?)
折木「そうだ。すべてお前の予想通りだよ」
摩耶花「そう……だったんだ。どうするの?学校やめて働くの?」
折木「はぁ?さすがにそこまでするほどの事ではないだろう」
摩耶花「そ、それって…ちーちゃんを傷つけるってことじゃない!」
折木「ま、怒られても文句は言えないな」
摩耶花「怒るというより、悲しむと思う…」
折木「千反田の性格からすると、そうかもしれん。だが、代わりの物が見つからなければ謝るしかないな」
摩耶花「代わりの物って何よ!」
折木「同じものを今里志に探してもらってる」
摩耶花「は?」
折木「どこかに売ってるかもと思ってな」
摩耶花「売ってる!?あんた、人の命をなんだと思って…!」
折木「おいおい、何の話をしてるんだ?」
摩耶花「え?ちーちゃんが妊娠したって話じゃないの?」
折木「ぶっ!」
折木「何言ってるんだお前」
ガラッ
える「あ、こんにちは」
摩耶花「ちょっと、ちーちゃん!その……やっぱり出来てたって折木から聞いたよ?」
える「え?なんの話ですか?」
摩耶花「ほら!こないだ生理が止まったって……」
える「ちょ、ちょっと!摩耶花さん!折木さんの目の前でそういうこと言わないでください!」カア
摩耶花「だって、毎晩折木と部室でやってるって言ってたじゃない?」
える「毎晩?折木さんと?ああ、テスト勉強会の話です……よね?」
折木「伊原、何の勘違いしてるんだ」
摩耶花「え、テスト勉強…?あ、あ、あ、そ、そう…か…そう…よね…」
ガラッ
里志「やっほー。あ、みんな揃ってるね」
摩耶花「あ、ふくちゃん!」
里志「ホータロー、例の参考書。隣町の古本屋にあったよ!それと…」
里志「摩耶花、こないだもらった指輪、見つけたよ。
家中ひっくりかえしてやっと見つけたんだ」
摩耶花「え?指輪…?参考書…?」
里志「ああ、だって摩耶花があんなに泣くもんだから……
本当にごめんね。もう二度と失くさない」
摩耶花「あ、ああああああ。こないだのって、指輪の話…」
里志「どうしたんだい?」
摩耶花「わあああああああああああああああああああああああああああ」
える「ま、摩耶花さん…?」
摩耶花「ああああああああああああああああああ」
える「去って行った…」
折木「どうやら、相当な勘違いしていたことに今やっと気づいたようだな」
折木「穴があったら入りたい、というやつだろう」
える「ふふ」
折木「なぜこっちを見る」
える「いえ、なんでもありません」
折木「……」
える「誰にだって、すれ違いはあるものですよね」
fin
77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/24 01:12:10.00 xpOXKbaC0 37/38よかった 乙
85 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/24 01:55:40.98 QmJrsuUE0 38/38氷菓SSは面白いの多いな
乙