14 : 以下、名無し... - 2011/11/24 22:22:23 wi42W6cYO

雪女「ちょっと小さくなってしまいました」

「やだこの娘頭悪い」

雪女「仕方ありません……」ガラガラ

「おーい、どこいくんだ?(コタツ濡らしたまま)」


ガラガラ


雪女「雪成分足して来ましたー」

「便利だな」


こうですかわかりません><

元スレ
雪女「こたつあったかーい♪」  男「えっ?」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1322140373/

21 : 以下、名無し... - 2011/11/24 22:29:21 wi42W6cYO

「で、なんでお前うちにいるの?」

雪女「覚えておりませんか?」カユイカユイ

「え?どこかで会ったっけ?」

雪女「あの時助けて頂いた、雪女ですよ」カユイカユイ

「知りません」

雪女「そんな……あの夜は幻だったというのですか……」カユイカユイ

「ボリボリ爪先かきむしりながら言うな。ってかどの夜だ」

25 : 以下、名無し... - 2011/11/24 22:47:08 wi42W6cYO

「お前本当に雪女なの?」

雪女「性格には、半雪女です」

「なにそれ?ハーフ?」

雪女「はい。私は半分だけ雪女です」

「あとの半分は?」

雪女「やさしさでできてます」

「おちょくってんのか」

32 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:27:54 wi42W6cYO

「で、結局何しに来たの?」

雪女「恩返しに来ました」

「ふーん。で、何してくれるの?機織りでもするの」

雪女「ズボンの裾上げを……」

「地味に助かるわ」

34 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:33:01 wi42W6cYO

雪女「ではミシンをお借りします」

「本当にやるんだ」

雪女「決して覗かないで下さい…」

「ならコタツから出ろよ」

雪女「……」

「どうした?」

雪女「下糸の通しかたがわかりません」

「おいこら」

36 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:39:30 wi42W6cYO

雪女「……」ポリポリ

「まだ爪先かゆいのか?」

雪女「ちょっとだけ…」ポリポリ

「あー、掻くと余計にかゆくなるぞ」

雪女「……」ムズムズ

「……」

雪女「……」ポリ

「掻くなって」

37 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:44:58 wi42W6cYO

「男ー、遊びに来たよー」

雪女「」

「おー」

「ん?どなた?お客さん?」

「自称雪女」

雪女「」ポリポリ

「ビール飲みます?」

38 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:50:48 wi42W6cYO

「ジョイメカファイトやろー」

「ホウオウ禁止な」

雪女「あのー…」

「どうした?」

雪女「お邪魔でしたでしょうか……」

「いーよいーよ。ゆっくりしていって」

「お前が言うなwww」

「あはははwww」

雪女「」ポリポリ

40 : 以下、名無し... - 2011/11/24 23:58:36 wi42W6cYO

~数年後~

「男ー、雪さーん、こっち空いてるよー」

「おー、絶好の花見ポイント」

雪女「日差しが気持ち良いですね」

「大丈夫か?」

雪女「冷えピタ体中に貼ったから大丈夫です」

「雪さん、ビール飲むー?」



(勝手に)おしまい

44 : 以下、名無し... - 2011/11/25 00:17:22 1AkRRKvj0

>>33 から(勝手に)再開

「おーい、雪女さん?」

雪女「私、ハーフですから。もの凍らせるとか、あんまりできませんから」

「いやいや、めちゃめちゃ凍り付いてんだけど? こたつの温度さがってますけど?」

雪女「あ、裾上げの糸も凍ってるや……よいしょ」

「溶かすのはこたつの中かよ」

雪女「ああ、手があったかい」ホワワ

「俺は寒くなってきた」

雪女「……」ポリポリ

「だから掻くなって」

45 : 以下、名無し... - 2011/11/25 00:24:40 1AkRRKvj0

雪女「問題はそこなのです」ポリポリ

「掻きながら言うか。問題?」

雪女「私の身体は半分人間、半分雪女です」ポリポリ

「お……おう」

雪女「雪女の力を発揮すると、手足がしもやけになってしまいます」

「なるほど、大変だな」

雪女「でも、たまに力を出さないと、欲求不満になってしまいます」

「へえ」

雪女「まるで男性のように」ポリポリ

「おいこら」

48 : 以下、名無し... - 2011/11/25 00:36:40 1AkRRKvj0

雪女「やっぱり人間の男性は……」

「まて、早まるな」

雪女「はい? たまには思い切り運動したくなるでしょう?」

「え? ……ああそうだな」

雪女「そういうわけで、私はしもやけにならなくても力を出す方法を見つけました」

「へえ……どうするんだ?」

雪女「こたつの中で……」

「こたつの中で?」

雪女「いまやってます」

「冷たぁっ! こたつの中って……おい、やめろ!」

49 : 以下、名無し... - 2011/11/25 00:43:22 1AkRRKvj0

雪女「いたた……なんたる狼藉」

「当たり前だ。ひとのこたつをかまくらにするな」

雪女「わかりませんかねえ。こたつの中で吹雪を出すこの快感」

「いや、さっぱりだ」

雪女「こたつでアイスクリームは?」

「ああ、わかるかも」

雪女「それでは」ゴソゴソ

「まて」

雪女「ええっどうして!?」

「驚くな。同意したが許可したおぼえはない」

雪女「むう、けち」

50 : 以下、名無し... - 2011/11/25 00:53:19 1AkRRKvj0

雪女「夏の間はいいのです。さんさんと降り注ぐ太陽に向かって、存分に冷風を吹き出せますから」

「まさか、米の冷害って……で?」

雪女「冬の寒空の下で力を使えば、しもやけになってしまいます」ポリポリ

「冬のあいだ、力の持っていき場所が無いのか」

雪女「吹雪を起こすは雪女の本能。それができないのは、翼をもがれた鳥のようなものです」

「そんなにつらいのか?」

雪女「それはもう。陸に揚げられた魚。水をもらえない鉢植え。出したいのに出せない気持ち、男性ならわかるでしょう?」

「少し引っかかる言い方だが……まあな。わかるよ」

雪女「でしょう?」ゴソゴソ

「やめろ」

52 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:02:31 1AkRRKvj0

雪女「そんなつれないこと言わないでください」

「寒いのはやだ」

雪女「ううう……ひと月ぶりなのに」

「ああ、もう。わかったよ」

雪女「え? いいんですか?」パアア

「ズボンの裾上げやってくれ。そしたら貸してやる」

雪女「わぁ……わかりました!」ちくちくちく……

「さて、アレはどこに閉まったかな」

53 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:06:32 1AkRRKvj0

「さて、アレはどこにしまったかな」

雪女「終わりました。男さん」

「おう、こっちもあったぞ」

雪女「なんですか? これ……毛布?」

「ただの毛布じゃ無い。電気毛布だ」

雪女「これを、どうするんですか?」

「ああ、これにくるまれば、力を使えるんじゃないか?」

雪女「ええ~、こたつの中で出しちゃダメなんですか?」

「あたりまえだ」

雪女「なかで出させてください」

「だめ。あと、それ以上言うな」

55 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:12:26 1AkRRKvj0

雪女「電気毛布巻きました」

「よし、スイッチオン!」

雪女「あったかくなりませんけど?」

「ちょっと時間がかかるんだよ」

雪女「むう……あ……あれ?」

「ほら、あったかくなっただろ?」

雪女「あったかーい。これなら……出せるかも?」

「やってみろ」

雪女「ん……」ビュオオオオオオ!

「うあああああ! 部屋が凍る! どんだけ出してんだ!」

雪女「でも、指が冷たくなりません! すごいです!」ビョオオオオオ!

「雪女、ストップ! ストップ!」

56 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:17:12 1AkRRKvj0

「あーあ、部屋の中めちゃくちゃだ」

雪女「う……ごめんなさい」

「テレビも、パソコンも、みんなダメだなあ……」

雪女「あうう……」

「はあ、おまえさ、恩返しに来たんだよな?」

雪女「はいです」

「とりあえず、これ弁償できるのか?」

雪女「む、ムリです。私、この身ひとつの一文無しです」

57 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:21:56 1AkRRKvj0

「そうか……なら」ジロ

雪女「ひ……なんですか、その目……」

「身体で払ってもらおうか……へっへっへ」

雪女「ま、まってください! 私、そういうの経験が……」

「だからこそいいんじゃねえか。ほら、電気毛布を取りな」

雪女「あ、それとっちゃ……いやあああ……」

59 : 以下、名無し... - 2011/11/25 01:31:00 1AkRRKvj0

数日後

「どうですか? あいつの調子」

スキー場職員「よくがんばってますよ。電気毛布一枚で、ゲレンデがパウダースノーだ。 ……雪女さん、次は3番ゲレンデお願いします」

雪女「はーい♪」ビュオオオオオオオッ!

「すげえ。あっという間に大雪だ」

スキー場職員「でも、あんな薄給でいいんですか?」

「気にしないでください。あいつもやりたがってるんです」

スキー場職員「やりたがってる?」

雪女「どんっどん降らせるよ! それーっ!」ビュオオオオオオオオッ!

「やっぱ雪女は、雪を降らせてなんぼだな」


(勝手に)終わる。
雪女がえろっちいのは、おれの魂が汚れてるからに違いない。

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