1 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/25 23:53:44.98 8WtLGtME0 1/41

「……」

「それとも、お疲れ様かな? お風呂も沸いてるよっ」

「……」

「そ、そんなぁ。も、もしかして」もじもじ

「……」

「なんてやってられっかー!(錯乱)
 そそそ、そんなこっぱずかしいっ。
 できない、無理、顔燃えるっ。い、い、いまさら
 新婚だからって、子供からのつきあいなんだし
 いまさらそんな、らぶらぶいちゃいちゃ出来っこない~。
 こ、こんなんじゃ、あの一言がいつまでたっても言えない~」

 がちゃこん

「ただいまー」

元スレ
嫁「おかえり~。おとくん。ご飯できてるよっ」
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1237992824/

4 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/25 23:56:51.17 8WtLGtME0 2/41

「ぎくぅっ!?」
「ん?」
「え、い、いや」

「どしたの? 馴染姉」
「えー。こほん、こほん。いや、別に何でもない」

「んー。熱ある? 顔赤いよ?」
「いや、違う。揚げ物してたから」

「ご飯、何?」
「コロッケ」
「美味しそうだね!」

「君はわんこのように純朴だな」
「馴染姉のご飯は美味しいよ」
「……くっ。じゃ、ご飯にするか」
「ほいきた!」


5 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/25 23:59:59.56 8WtLGtME0 3/41

「もぐもぐ」
「もきゅもきゅ」

「お芋は美味しいな」
「ん。新ジャガだしな」
「もっぐもっぐ」
「もきゅ」

「おかわり良いかな?」
「うむ、お椀をくれ」

もりもり

「ありがとうございまっす」
「いえいえ、めしあがれ」
「もぐもぐ」
「もきゅ」


7 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:03:25.07 TdC79Ir20 4/41

「えーっと」
「もぐもぐ。ん?」

「仕事、大変か?」
「そんなことないよ。楽ちんってわけにゃいかんけど。
 まぁまぁ、ぼちぼち」

「ふむ」じー
「睨まないでよ。別に馴染姉に監視されなくても
 サボったりしないよ」

「いや、べつに。睨んでる訳じゃ……」
「なぬ。じゃ心配されてた?」

「ちげーっ……ちがいます。キミは昔から
 ぼんやりしたところがあるから、先に手を打っておこうとだね」
「はははは。昔とかわんないねぇ。もぐもぐ」

「いや、ちっとは変わろうよ」(ぼそり)
「へ?」

「み、味噌汁もおかわりするか?」
「ほいさ! タマネギ大盛りで!」


9 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:07:07.01 TdC79Ir20 5/41

カポーン

「どーおー?」
「いいーゆーかげーん」

「ここに着替えおいておくよー」
「はーい」

「……」

「こ、こ、こっぱずかしぃぃぃ」

「くっ。世間の嫁どもめ。どうやって旦那と
 同居してるんだっ。は、は、恥ずかしすぎっ!
 旦那の着替え用意して脱衣所におくとかっ
 羞恥プレイでしょ! 桃色タイフーンですよっ!!」

「ぐぐぐ。こんな甘酸っぱい仕打ちを毎日のようにされたら
 あたしのグラスハートは高周波で粉砕されちゃうよっ」

「風呂場の曇りガラス越しに湯加減に応えるなんて
 うわぁぁぁ(ごろごろごろごろ)
 うちの旦那はあたしをトキメキ殺す気かぁぁぁ」


11 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:10:27.85 TdC79Ir20 6/41

がちゃこん

「ふぃー。良いお湯だったよ」
「お、おう」

「馴染姉もはいってくれば?」
「お、おう。いや、ちょっと今は心臓が」
「?」

「ま、まぁ。なんだ。ビールでも飲もう」
「うん。まーいーけど」

「ほれ。グラスだ。半分こだぞ」
「強くないからねーお互い」

「私はちゃんと強いぞ」
「はいはい」

「む。まぁ飲むのだ」
「おう! ごくん」

12 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:13:56.57 TdC79Ir20 7/41

カポーン

「……」

「むー。確かに良い湯だなぁ。あったまるなぁ」

「もう4月だってのに、今日は寒かったからなぁ。
 ぬくいなぁ。風呂はやっぱり湯船だなぁ……」

カポーン

「……さて」

「き、き、来ちまいましたよ。週末ですよ。
 ……言い訳が効かない世界。待ったなしですよ。
 ってか、き、き、期待されてるよね。ふ、ふつーね。
 新婚だしねっ」

「……」

「し、新婚ぶはっ。は、鼻血が……」

16 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:17:15.87 TdC79Ir20 8/41

「ぐ、危うく湯船を血で染めるところだった。
 新婚早々に鬱エンドになるところだって。
 ……そ、それにほら。なんです?
 きょ、今日って訳じゃないかもしれんわけじゃない?
 週末で明日も明後日も休みって言うだけで
 ふたりでラブラブしてお寝坊しても良いだけってだけで」

「……らぶらぶ!? わたしラブラブなんて
 言っていやがりますよ!?」

「一応ね。ほら、念のためって言うか、保険として
 新品ぱんつもね、用意したんだけど……。
 おとくんも仕事明けで疲れてるわけだしね。
 そうそうがっついたようなイメージも持たれたくないし
 ってか、あたしは別にどっちでも良いし。
 てか幼なじみだしね、今更ね。そんなに焦らなくてもね」

「……」

「てかね。別に向こうも焦って無くない?
 むしろ、なんかしっくり来てるって言うか、
 しっくり来過ぎじゃない? ほら。言ってみれば、
 兄姉同然って言うかさ。家族扱いって言うかさ?
 二人で暮らすのが自然な雰囲気って言うかさっ!
 ねっ、ねっ! そんな感じだよねっ!!」

「どーしたのー?」
「あsdfghjklふじこ!?」

17 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:20:49.35 TdC79Ir20 9/41

「な、なんでもない! 良い湯加減! 鼻歌気分ですよっ!」

「はーい。寒かったから暖まってな~」

「……」ぶくぶく

「……」ぶくぶくぶく

「う、うへへ。うへへへ。や、やばいよっ。
 に、にやけてる。あたしにやけてる。顔ゆるんでるっ。
 だらしのないお馬鹿フェイスになってるかもっ。
 なに、いまの突発イベント。
 世間の新婚はこんな暮らしを送っていたのか。
 新婚恐るべし。侮れない。新婚って命がけだぁ」

「……」

「なんだかなぁ」

「おとくんは、余裕あるよな。……ずるいよな」


19 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:24:18.69 TdC79Ir20 10/41

「……」ぶくぶく

「あんま女らしくしてこなかったからなぁ。
 お姉ちゃんぶって、お説教とか小言とかしてたし。
 なんか『当然の帰結』みたいな雰囲気で
 結婚しちゃったしなぁ……。
 わ、わ、わたしは、そのぅ……決めてたんだけどなっ」

「そういう相手リストから、漏れちゃってるのかなぁ」

「……」ぷくぷく

「自業自得なんだけどさ」

「こう」ばいーん!「セクシーなっ!」

「おぱいには自信あるんだけど。性格がなぁ……。
 向いてないのかなぁ……。そういうの」

「……」ぷくぷく

「いつまでたってもおねだり出来ないなぁ」ぷくぷく



22 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:28:48.77 TdC79Ir20 11/41

がちゃこん

「おかえりー」
「良い湯だったよー。……それ、なに?」

「ん? 仕事の整理。このメール読んでおくと
 後が少し楽になる訳っすよ~」
「ふーん。……う。これ、日本語じゃないじゃん!」
「うん」

「英語じゃん!!」
「ドイツ語だよ?」

「うわ、おとくんそんなもん読めるんだ?」
「読めるとこだけ読める。読めないとこは後で調べる」
「うっわ、いつの間に勉強したのさっ」

「してないよ。ほら、業界用語とか、工作機器の型番とか
 値段の数字とかは判るからさー。発注書だって判ってれば
 それなりに判るってだけ~」

「す、すげー。おとくん、仕事してる人っぽい!」
「……いや、給料もらってるんすけどね」



23 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:32:30.27 TdC79Ir20 12/41

「そうか、すごいぞおとくん!」
「おう。褒めて褒めて!」

「褒めて使わすぞ!」
「えへん!」

「えー。あー」ぽ、ぽてっ
「ん?」

「え、えへへ」ぴとっ
「ん?」にこにこ

「……」
「……」

(む、無理っす!! 甘えるとか、わたし無理っす!!)
「??」

「髪かわかしてくるっ!!」ダッシュ

「へんな馴染姉だなー」


24 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:35:43.81 TdC79Ir20 13/41

(いやもう、ばくばくっす。いっぱいいっぱいっす。
 おとくんにぴとっ、とか。くっついたりして
 ま、また鼻血でるっての。輸血しなきゃ持ちませんよ、わたし!)

「馴染姉、何で上向いてるの?」

「い、い、い」

「……?」

「一身上の都合で」

「……? そっか。お布団引いてるね」

(ふ、ふ、ふ、布団!? 布団って言うのは寝具!?)

「あ、そだ」

「ひゃわっ!?」

「変な声。……えーっと、明日買い物にでも出かけようよ。
 まだそろってない物もいろいろあるでしょ? 荷物持つから」

「ふぁ、ふぁい」

27 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:39:52.16 TdC79Ir20 14/41

「うっす! 寝ようかっ」

(に、に。憎い! トキメキが一回転しておとくんの
 この落ち着いた穏やかな性格が憎いっ)

「そんな睨まないでも、ちゃんと馴染姉の場所あるよ。
 ほら、おいで? 暖かいよ?」

「……ぅ」

「?」

「うん」いそいそ

「足の先っちょ出てたりしてない?」
「だいじょぶ」

「寒くない?」
「だいじょぶ。……そ、そのぅ、おとくんは?」
「あったかいよ?」

「う、うん……」
「……」


29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:43:01.87 TdC79Ir20 15/41

「……」
「……」
「えーっと」
「ん?」

「寒いね」
「うん」
「風、強いね」
「うん」

「……」
「……」

「お、おとくん?」
(ひ、こ、声!? う、うらがえった!! 声震えた!!
 は、はずかしぃぃぃ! こ、こっぱずかしぃ!?)

「はい?」
「た、たんまっ」
「なぜに?」

31 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:46:42.13 TdC79Ir20 16/41

「ふー。ふーっ」
「馴染姉、ほ。ほら、落ち着いて」

(ば、ばかもにょー!? 馬鹿おとくんっ!
 これが落ち着けるか。あなたも夫なら嫁の気持ちくらい
 ESPで感知しなさいよ~!?)

「や、その。お目々ぐるぐるしてるよ?」

(あ、あんたがさせてるのよっ!!)

「どうどう。落ち着く落ち着く」なでなで
「ひゃわっ!?」
「ん?」

「や、く、首筋ひゃっこかっただけっ!!」
「あ。手だしたからだ。寒かった? ごめんね。
 暖房切っちゃったしね」

(し、心臓が2ビート行進曲状態にっ。
 わたしの心臓はシューティングゲームの神曲かっ!?)

「寒いもんね。こっち暖かいよ」ぎゅっ
(ひ、ひぃーっ!? し、心臓ば、ばれる!?
 わたしがてんぱってるの、ばれるぅっ)



33 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:49:49.44 TdC79Ir20 17/41

「はぅ……は、はぅ」
「馴染姉、そんな寒い? 固まっちゃって」

「ま、まぁね」(緊張してんのよっ!)
「足の先っちょ、冷たいもんね。ほら」ぴと

「おわっ!」
「俺あったかいっしょ?」
「うんっ。どしてどして?」

「男の方が平均体温高いんだよ。
 つか、馴染姉、体温低くない? 血圧低かったっけ?」

「よく判らないけど」
「そか」

「でも……。あったかい。おとくん、湯たんぽっぽい」
「なんだかなぁ」
「あったか~」ぬくぬく
「で」



35 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:53:24.23 TdC79Ir20 18/41

「で?」
「何か言いかけてたでしょ?」

「あ。ああ!」
「?」

「あ、あ……ぇー」
「また寒いのかな」ぎゅ

「ひぁっ!? そ、そ、そじゃ、なくて。そ、そのっ」
「?」

「お、お、おとくんは、そのね、あのねっ」
「うん?」

「ちっさいぱんつは好きですかっ!?」

「……」
「……」


36 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 00:56:34.08 TdC79Ir20 19/41

「ちょ、ちょっと待った! 今の無し! 取り消し!」
「や、そう言われても」
「再入力。おけ、ぎり間に合った! インタラプト成功!
 おとくん的にはせふせふ!」

「や、俺の脳内のこと決められても」
「記憶を失えぇぇぇ!!」

「はぁ」
「OK? 失った? 仕切り直し!?」

「う、うん……」
「こ、こほんっ」
「なんだかなぁ」

「で、ですね」
「うむ」

(頭真っ白で会話なんて考えつかないっすぅ。
 か、か、神様っ! へるぷみー! ぎぶ! ぎぶ!
 わたしいっぱいいっぱいですっ!)

37 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:00:37.41 TdC79Ir20 20/41

「えーっと、そのですねっ!!」
「なんか悪い事したかな。怒れるのかな俺」

「つまりですねっ!」
「うん」

「わたしは毎日お掃除も洗濯もしてご飯も作ってる
 ちゃんとお嫁さん仕事完璧なわけですよっ!」
「う、うん。ありがとね」

「そこでですね」
「うん」
「お、お、お」

「お小遣い?」
「そうそう、たまにはお買い物なんかをねっ!
 って違~う!!」
「むぅ」

「お、おね……だり……なんて。しちゃったり」
「?」



42 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:06:13.77 TdC79Ir20 21/41

「す、す、するわけですよっ」
「??」

「ま、まさかおとくんの分際で拒否しないよねっ!」
「なんかむたくたてんぱってません?」

「もうばっちし。新品だしっ!」
「そういう問題なのか」

「れ、練習したしっ」
「動揺激しすぎだよ、馴染姉」

「もうね。イメージトレーニングをねっ」
「言動が怪しくなってきてるって」
「お、おとくんにいろいろ」ぶばっ
「あ。また鼻血だ」

「はぅ~はぅ~」
「むぅ。いつも一杯一杯だなぁ」


44 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:11:25.96 TdC79Ir20 22/41

「う~。すまんー。またシーツ汚した」
「いえいえ。良いって。気にしない」

「……」
「ほら、綺麗になったよ。ちょい冷えたけど、
 またベッドインってことで」

「なー。おとくん」
「なに?」
「わたしは、いわゆるポンコツ嫁かな」
「……なにそれ?」

「なんというか。家事が出来なかったり、
 気が利かなかったりして……。
 お情けで結婚してもらったみたいな」
「ぇー」

「私たち、幼なじみじゃない。なんか、最初から
 周囲もそんな感じで扱ってくれちゃったしさ。
 物心つく頃には、どっちの両親も納得しちゃってたって言うか」
「うん」


49 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:16:20.85 TdC79Ir20 23/41

「だから、ポンコツ嫁かなぁって」
「馴染姉は、ちゃんと家事やってるじゃん?」
「そりゃ、さ」

「ご飯うまいよ?」
「うん……」

「俺も彼女らしい彼女、他にいないから判らないけどさ」
「……」

「他の女の人と一緒に暮らすのって想像できないんだよね」
「……」

「一緒に暮らせそうなのは、馴染姉だけ」
「……」

「ん?」
(そ、そ、それじゃおとくんの妄想でさんざか
 ひとりえっちかましてたのはわたしだけなのかぁぁ!?
 おとくんのなかで私はすでに家族殿堂入りの
 古女房なんですかぁぁぁ!?)



50 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:21:22.81 TdC79Ir20 24/41

「はぅはぅ」わたわた
「ははは。馴染姉、口ぱくぱくしてる」

「ええい」ごすっ
「痛っ」
「く。乙女の純情をっ」
「うー。布団の中で膝蹴りは、勘弁してくらはい」

「そ、そうゆうのじゃなくてねっ!」
「う、うん?」
「そうゆーのじゃなくて、ほら、なんですか。
 ときめきーって言うんですか?
 どきどきーって言うんですか?
 むらむらーって言うんですか?
 裸エプロンって言うんですか?」

「……」

「いろいろあるじゃないですか? 曲がりなりにも
 新婚なんだから、新婚的な、ほら、えーっと。
 私も詳しくはないですが、いってきますのあれとか
 おかえりなさいのそれとか、みつゆびついてとか
 違う衣装着てとかっ」


54 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:26:54.85 TdC79Ir20 25/41

「ところ構わず時間を問わずらぶらぶいちゃいちゃの
 ストロベリー時空を展開するとか、ね、ほら、
 そういうイベントの渦がですねっ」

「どうどう。落ち着いて、落ち着いて」

「こ、これが落ち着いていられますかっての」
「ぇーっと」

「こ、この口で一応、暫定的にでも、ほら、神様の前で
 永遠の愛なんかを誓っちゃったりしたでしょ!
 病める時ならともかくお互い健やかな時な訳だし、
 そう言うのがあっても良い訳じゃないですかっ。
 も、もちろん無くても良いんだけどっ」

「馴染姉、馴染姉」
「何ですかっ」

「鼻血。ティッシュ」

「毎回すんません」



57 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:31:54.32 TdC79Ir20 26/41

「誠意ある回答を望むのですよ」
「鼻にティッシュ詰めてると格好つかないね」
「うるひゃい」

「しなかった訳じゃないでしょ?」
「うー。だってよく覚えてない」
「毎回のぼせて失神だしね~」
「くぁっ。なんか上からの目線!?」

「そういうのが直らないとね」
「うわぁ。やっぱりわたしポンコツ嫁なんだぁ~」
「ど、どうした?」

「寝所のおつとめも満足に出来ないダメ女だぁ」
「ぇーと」

「年上だし、口うるさいし、鼻血出すし、血圧低いしっ!」
「ぁー」



60 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:37:37.73 TdC79Ir20 27/41

「おとくんはきっと取引先のドイツ人美人秘書と
 オフィスでラブーな展開になるんだぁ!?」
「メール一本でこの妄想力は本当に侮れないと思う」

「そのうちまた膜張っちゃって新古品女になるんだぁ」
「まさに天才的な発想だ」

「なんかそれはずっこいなぁ。わたしばっかりでさぁ」
「馴染姉も疑り深いなぁ」

 ぎゅっ

「はぅっ」
「はいはい。ほら、暖かいでしょ?」
「う、うん。あったかい」ぎゅ

「……じゃなくて、ごまかそうとしてるでしょ!?」
「うん」

「そ、そう言うのって良くないんだぞ!」


61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:42:03.33 TdC79Ir20 28/41

「抱っこでごまかされるほど子供じゃないですよ!
 これでも年上ですよ! (妄想の中では)経験豊富なのですよ!」

「ん。じゃ、お願いする」
「なにを?」

「ごまかされて?」ぎゅ
「~っ! ~っ!」

「馴染姉、後頭部小さくてなでなでしやすいなぁ」

「ぅぅぅ、じゃないっ! 子供じゃないんだからっ!」
「うん、知ってる」
「だからこんなもひゃぁっ!?」
「これ、背骨のライン。一個ずつ数えられそう」
「そ、それ、だめっ。お、おとくんっ」

「背中撫でてるだけだよ?」
「だめっ。くすぐったいっよっ」



67 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:48:31.13 TdC79Ir20 29/41

「ひゃ、ひゃっこい。くすぐったいぃ」
「これ、ウェストのくぼみ。馴染姉、ウエストほそーい」
(声、声出る。こえ、出る。わたし、口とじれなくなりそうっ)

「馴染姉はちゃんとした奥さんです」
「そんなの判らなっひゃぅっ」

「判ってくれるまで背中撫で撫でするね~」

(お、思い出したぁ。何でのぼせたか~っ。
 お、お、おとくんいじわるさんのニコニコ顔してるっ!
 こ、これされたんだぁぁ、撫で撫でされたんだぁっ)

「ちょっとは自信ついた?」
嫁 ぶるぶるぶる
「じゃ続行するね」

(き、鬼畜さんだー!? わたしの旦那様は
 いじめっこだぁぁぁ~!?)



71 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 01:56:01.24 TdC79Ir20 30/41

くってり

「ぅぅ~……」
「もしもーし」

「ぅぅぅ……」

「ギブアップっぽいね。うーん、ちょいいじめすぎたかなぁ」
「……」きゅ

「シャツとかこうやって握られてると、なんか可愛いんだよな。
 馴染姉もさー。ほっぺたすべすべだな」

つんつん

「んぅぅー」きゅっ

「この人の頭の中は四次元だなぁ。ずーっと過ごしてきたけど
 よく判らないぞ。そこがいいとこなんだけど」

「ぅー」

「平気そう?」
「駄目そう」



73 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:01:09.25 TdC79Ir20 31/41

「うぅ」
「落ち着いた?」

「強制的に手懐けられてる気がする」
「うん」
「そこは否定しようよっ!」
「や。ほら? 嘘はいけないよね」

(うちの旦那様っていじめっ子の上に悪人だぁ!)

「一応新婚だしさ」
「うん」

「俺だって布団の中で位はくっつきたいじゃない」
「へ? あ。ああっ!?」
「馴染姉、太ももしっかり絡ませたりして
 可愛かったです。えーっと。……ごちそうさまです」

「あ、あ、はぅぅ」
「?」

「記憶を失えぇぇぇ!!」

74 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:05:42.70 TdC79Ir20 32/41

「い、痛いれふ」
「痛くしたのっ」

「なんか暴力的な嫁です」
「ったりまえですよ。あんなふしだらな」
「新品ぱんつアピールのくせに」ぼそ

「~っ! ~っ!」
「待った、たんま」
「もっかいグーでっひゃぅっ、耳! 耳なでなですんなぁ!」
「判った、判った。武力を納めて、お互いな!」
「う、うん」

「……」
「……」

「これっくらいなら平気?」きゅ
「う、うん」
「じゃ、これだけね」



77 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:09:07.87 TdC79Ir20 33/41

「うー。本当はね」
「うん」
「面目ない」
「またまたぁ」
「これじゃ、いつまでたっても契れない」
「直球だ!」

「罪悪感を感じる」
「そうかなぁ?」
「そうだよ」

「その気になれば無理矢理でもいけるっしょ」
「ハンバーグにしちゃうぞ」
「怖っ」

「……」
「……」


78 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:14:00.83 TdC79Ir20 34/41

「俺は結構良い感じだよ?」
「……」

「馴染姉も言ったけど、俺たち幼なじみだし、ずーっと
 一緒にいるわけだし、結婚するの当たり前っぽい雰囲気だったし」
「……うん」

「だから、なんだか最初から家族みたいだし、
 今でも一緒に暮らしてて大正解だなぁ、幸せだなぁって思う」
「うん」

「けど、恋人っぽいの無かったでしょ」
「うん」

「だからさ」
「?」

「新婚気分と同棲気分と家族気分な上に
 恋人気分を同時生中継って
 かなりお得な感じじゃない?」にこっ
「え、えぇー!?」

「お得だよ~」にこにこ
「ううう~。なんか口車に乗せられている気がする」


85 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:25:49.12 TdC79Ir20 35/41

「いや、本当だって」
「そういう物かなぁ」

「まじですって。ほらこっちきて?」
「うん」ごそごそ

「くっついてね」
「うん」

「で、抱き枕みたいにぎゅっってして」
「ふむふむ」ぎゅ

「で、恥ずかしいことを思い出す」
「やっぱし寝てるおとくんにちゅーしたことかな」
「え、そんなことしてたの」

「何を言わせるのっ!!」
「理不尽だなぁ」

90 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:34:08.16 TdC79Ir20 36/41

「ま。ともかく、暖かいでしょ?」
「それは、まぁ」

「これ、嫌い?」
「……」

「俺は馴染姉のことなでるの、好きだよ」
「ぅー」
「?」

「なんか餌付けされてる気分」
「そんなこと無いです」にこにこ
「暖かいし……気持ち良いけど」ぼそぼそ

「ぞくぞくする?」
「……ちょっとする」
「そか」にこっ

94 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:38:54.19 TdC79Ir20 37/41

「くっつくの、慣れた?」
「……うん」
「鼻血は平気?」
「平気……だけど」
「?」

(やばいなぁ。くっつくの、むたくた気持ちよいですよ。
 これ、頭、ばかになりそう。習慣性がありまくりですよ。
 ドキドキしてるのに力抜けるって言うか
 力いっぱいぎゅってしたいって言うのに、
 間接が甘くて放心しちゃいそうっていうか。
 ぅー。足からめたくてうずうずする)

「ぽやーんってした顔してるよ?」
「むぅ」

「怒らないの。こっちもぞくぞくしてるんだから」
「そか。――なら許す」

「ありがたき幸せ」
「うむー」きゅっ

95 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:42:37.78 TdC79Ir20 38/41

「恋人気分を同時生中継ってのもお得でしょ?」
「……むぅ。素直に頷くのはしゃくだ」

「でも、ちょっといいでしょ?」

「ちょっとだけね」
(嘘だぁ、これ、めたくた気持ちいいですよ。
 あたまのなか、蜂蜜みたいにとろとろになっちゃうよ。
 うっわー。バカップルってこうやって製造されるのかぁ。
 勉強になるなぁ、これは仕方ないわ~。
 今度からバカップルを馬鹿にするのはよそう~)

「馴染姉、きもちよさそー」
「……うん、ちょとだけ」

「はいはい」

「子供扱いされた気がする」
「ロリコンじゃないから」
「むぅ」


96 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:53:24.77 TdC79Ir20 39/41

「んぅー」きゅ
「そろそろ眠いでしょ」
「……そんなことなぃ」
「眠いくせに」
「……平気」
「俺は眠い」
「むぅ」

「抱っこするので、寝よう」
「むー」
「反射的に反対するのはやめるべき」
「判ったのです。でも、明日、続き」
「はいはい」

(なんか、良いように手懐けられてるって言うか
 餌付けされてるって言うか、懐柔されてるというか、
 こういうのなんて言うんだっけ……。
 えーっと。
 頭ふわふわするな。
 暖かくて、気持ちよくて……。
 ……あぁ。
 そか、調教だ。……思い出せてすっきり。
 おや、すみ……なさ……い……)


99 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:57:23.33 OwoAZUQaO 40/41

ズボン下ろした

100 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2009/03/26 02:58:49.42 TdC79Ir20 41/41

いや、おろさないっw
良い切りだからここらでいったん終了しようと思ってたのにw
つかあれだな。やっぱ嫁は中古臭がして人気でないのかな。
毎回中心からずれたの書いちゃうんだよなぁ。

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