える「える…たそ? …お別れ?」
折木「そうだ。 今週いっぱいで俺は古典部を去る」
える「あの、折木さん? えるたそって…。 いえ、お別れというのは…?」
折木「さらばだ、千反田」
える「…え?」
元スレ
折木「お別れだ、えるたそ」 える「…はい?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347793407/
折木「違った」
える「!?」
折木「さらばだ、えるたそ」
える「……ま、待ってください!!」
折木「なんだ」
える「こ、古典部をやめるってどうしてですか!?」
折木「理由などない。ただ、その時が来ただけのことだ」
える「も…もしかして、その、わたしが折木さんの機嫌を損ねるようなことを……?」
折木「それは違う」
える「では…!」
折木「いいか、えるたそ」
える「は、はい」
折木「俺たちは半年間、ともに旅をしてきたわけだが」
える「旅…ですか? 折木さん、何を…」
折木「旅とは、つまりはえるたそだ」
える「は?」
折木「俺たちは数え切れないほどのえるたそを見、聞き、感じ、」
折木「そして叫んだ」
える「……」
える「……えるたそ、というのは、その……わたしのこと、ですよね?」
折木「だが、何事にも終わりは訪れる」
える「あの、折木さん…?」
折木「……悲しいことだ。辛いことだ。苦しいことだ。痛いことだ」
折木「次は、おそらく……数年先、あるいは十数年先になるだろう」
える「聞いてます…?」
折木「だが心配するな。俺の、俺たちの心の中に、えるたそはいる」
える「折木さぁん…」グス
折木「あと数時間で、それは始まる」
える「折木さん、ごめんなさい……。 わたしが、わたしがきっと折木さんにひどいことを……」スン
折木「一週間のうちに、日本中のえるたそは記憶へと昇華してゆくだろう」
える「ごめんなさい……許してください、折木さん…」ヒック
折木「だが俺はここに誓う。決して一過性のブームなので終わらせはしないと」
折木「噛んだ。 一過性のブームなどで、終わらせはしない!」
える「おねがい、です…。わたしが、折木さんに好きになってもらえるように、がんばりますから…」
折木「何度でも思い出そう。何度でもかの名を叫ぼう」
える「古典部に……。 わたしの、そばに……」ポロポロ
折木「えるたそ」
折木「この言葉がある限り、俺たちの絆は永遠だ」
える「……一緒に、居てください」
折木「……時間だ。そろそろ、行かなくては」
える「折木さんっ!」
える「わたしっ…! 折木さんの、ことが! す」
折木「愛している、える。 ……いや、えるたそ」スッ
バタン
える「きっ…!」
える「…………」
える「…………」
える「……お゙っ・・・お゙れぎさああん!! うっ……ううううううう!」
おわり
29 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/16 20:47:47.42 KUhaZJOZ0 12/15乙
今日で氷菓が終わるなんて俺は信じない信じないぞ
31 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/16 20:48:08.49 tnO0Bv8l0 13/15えるたそありがとう
乙
34 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/16 20:52:20.66 ZsMsoSqW0 14/15俺も心して最終話みる
32 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/16 20:48:14.11 E7dqHKEz0 15/15一月後にはみんなえるたそから立花ちゃんに移ってるだろうな