~古谷家~
櫻子「……」ポケーッ
向日葵「あなた勉強の邪魔ですわ……、用もないなら帰ってくださいな」
櫻子「えーっ、別にいいじゃん、ケチおっぱいめ……」
テーンシノヨウニアイノメッセージ♪
櫻子「あっ、花子からメール……。しまった、今日は夕飯の当番だったか……」
向日葵「……」ジトーッ
向日葵「櫻子あなた、今の着信音……」
櫻子「あ……///」カアァ
元スレ
櫻子「あかりちゃんは渡さない!」 向日葵「渡しませんわ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346929515/
櫻子「い、今のはその、あかりちゃんに普段からお世話になってるから、その感謝の気持ちを忘れないように、というか……」アセアセ
向日葵「ふーん?」ジーッ
櫻子「で、でもさ、あかりちゃんって目立たないけどすごく可愛いじゃん!? だから……、その……///」アタフタ
向日葵「……」
向日葵「何を今更、当然のことを言ってますの……」ボソッ
櫻子「……え?」
向日葵(しまった……、つい……)
櫻子「ええっ!? 向日葵ってあまりあかりちゃんと話すことないじゃん!!」
櫻子「それなのに当然って……」
向日葵「わ、私はただ赤座さんを可愛いな、と思っているからそう言っただけです」
向日葵「赤座さんとはあいさつやお勉強のお話をするくらいかもしれませんが……、大切なお友達だと思っていますわ」
櫻子「でも! あかりちゃんって目立たないじゃん! きっと向日葵はぼんやりとしかあかりちゃんを見てないんじゃ……」アセアセ
向日葵「何をムキになっていますの? ははぁ、あなたさては赤座さんのこと……」
向日葵「よくちょっかいを出すのも……、照れ臭いからですわね?」
櫻子「う~……/// でもあかりちゃんは目立たないし! あかりちゃんをよく見てるのは自分だけだって!」
向日葵「赤座さんが目立たないことにこだわるあたり……、まさかの競争相手がいて焦ってますの?」
櫻子「え……?」
向日葵「あ……」
櫻子「ふーん、向日葵もあかりちゃんが……」ニヤニヤ
向日葵「ち、違いますわ! きっと吉川さんも赤座さんの事が、と思っただけで決して自分の事を言ったわけでは……///」カオマッカ
櫻子「ふーん?」ニヤニヤ
向日葵「た、確かに赤座さんはいつも一生懸命ですごい人だとは思いますけど……、だからって……///」アセアセ
ガンバッテー、キノウヨリガンバッテー♪
向日葵「あ……」
向日葵(しまった……、普段はマナーモードにしてますのに……)
櫻子「向日葵も一緒じゃん?」ニヤニヤ
向日葵「こ、これはその、歌詞に共感したというか、赤座さんの頑張りを応援したいと思ったからで……///」アセアセ
櫻子「お前最近、携帯をコソコソ見てる時があるよな……」
向日葵「うっ……」
櫻子「ちょっと見せてみろよ!」パシッ
向日葵「あっ、やめてください! 返しなさい!」
櫻子「おおっ!? 『あかりちゃん』って名前のフォルダがあるぞ~?」
向日葵「ああああああやめてくださいいいいいいい!」
櫻子「よーし見ちゃえ! ……、これはあかりちゃんが花瓶の水を替えているところ、
花壇に水やりをしているところ、掃除をしているところ……」
向日葵「……」
向日葵「そうですわよ……。私は陰ながらいつも頑張る赤座さんの事が……」ボソボソ
櫻子「いつの間にこんな写真撮ったんだよ……。まさかストーカー!?」ヒキッ
向日葵「そんなのじゃありませんわ! 私はただ……」
櫻子「でもあかりちゃんは誰にでも優しいからさ、いつ誰が好きになってもおかしくないと思うよ?」
向日葵「そ、そうですわよね……」
櫻子「私はよくあかりちゃんに助けてもらってるからね、
多分あかりちゃんの良いところを一番知ってるんじゃないかな?」
向日葵「あなたはただ赤座さんに迷惑をかけているだけという自覚はありませんの?
私のように落ち着いていた方が赤座さんも……」
櫻子「へー? どうせあかりちゃんと話すのが恥ずかしいだけだろ?」
櫻子「普段は苗字で呼ぶのにフォルダの名前も『あかりちゃん』なんて……」
向日葵「うっ……」ズキッ
櫻子「全く、おっぱいは大きくても気は小さいんだな~」
向日葵「それは関係ありませんわ! でも、確かに積極的になるべきだとは思いますわね……」
櫻子「主張するのはおっぱいだけにしろよ! おっぱい魔神!」
向日葵「何ですって!」ガルルル
楓「中学生って色々難しいみたいなの……」
~赤座家~
あかり「へっくち!」
あかね「あらあら、あかりったらくしゃみも可愛いのね」クスッ
あかね「!?」ピコーン
あかね「私の百合レーダー(アホ毛)が反応している……、しかもこの反応は二人……」ピコピコ
あかり「お姉ちゃんどうしたの?」
あかね「いやいや、何でもないわよ~、うふふ……」ピコピコ
あかり「?」
~翌日、七森中学~
向日葵(今日は積極的に……)
櫻子(向日葵に先を越されないように……)
ガラッ
あかり「おはよー! 櫻子ちゃん! 向日葵ちゃん!」
櫻子「おはよー! あかりちゃん!」
向日葵「おはようございます! 赤座さん!」
あかり「わわっ、びっくりした……。向日葵ちゃんがそんな大きな声を出すなんて珍しいね……」
向日葵(しまった……、赤座さんを意識するあまりつい声が大きく……///)カアァ
櫻子「私が先に名前を呼んでもらったぞー!」
向日葵「そんな事で勝ち誇られても……」
櫻子「そんなこと言って、おっぱいは大きくても存在感は小さいのが悔しいんだろー?」
向日葵「だから、おっぱいは関係ありませんわ! 順番なんて関係ありません!」
あかり「……」ポカーン
向日葵(し、しまった……)
あかり「今日は二人とも朝から元気いっぱいだね……。でも、やっぱり元気が一番だよね!」
あかり「あかり、今日は向日葵ちゃんに朝から元気を分けてもらっちゃったかな」ニコッ
向日葵「あ、ありがとうございます…… (朝一番の笑顔いただきましたわ!)」
櫻子(ぐぬぬ……。おっぱいがうるさいから気を遣っただけだろ……)
ちなつ「朝から教室の雰囲気が異様でござる、の巻」
教師「……であるからして、なもりの法則から……」
向日葵(赤座さんの笑顔……、頭に焼き付いて離れない……)ポーッ
あかり『あかり、今日は向日葵ちゃんに朝から元気を分けてもらっちゃったかな』ニコッ
向日葵(ふふっ……)ニコッ
櫻子(うわっ、向日葵のやつ、めっちゃニヤニヤしてる……)
向日葵(いけないいけない、今は授業に集中しないと……)サッ
ポロッ
向日葵(あっ、いけない。消しゴムが……)サッ
ピトッ
向日葵「あっ……」
あかり「あっ……」
向日葵「あ、ありがとうございます赤座さん……///」
あかり「いやいや、余計なお節介だったかなぁ……///」
櫻子(なんだ向日葵のやつ……。手が当たったくらいで……。ラッキースケベめ……)ムカッ
向日葵(赤座さん……、何かあるとすぐに体が動きますのね……。きっと普段から心がけているのでしょうね……)クスッ
向日葵(普段から、いつも通りに、ですか……)
向日葵(私はいつも通りになんて、なれないかもしれませんわ……)ポーッ
教師「それでは古谷さん……。この問題を……」
向日葵「えっ、あ、はい。 (しまった……。聞き逃してしまいましたわ……)」アセアセ
あかり「……、なもりの法則の応用から、姉妹の百合は美しい……だよ」ボソボソ
向日葵「ええっと、姉妹の百合は美しい、です」
教師「はい正解です。それでは次にツンデレは……」
あかり「どうしたの……? 何だかいつもの向日葵ちゃんらしくないなぁ、って思ったんだけど……」ボソボソ
向日葵(赤座さんは、いつも私を見てくださってるということ……?もしかして赤座さんも私が……、キャーッ!///)ポッ
櫻子(ぐぬぬ……、調子に乗るなよ……)
櫻子(よし、自分も……)
ポロッ
ピトッ
あかり「あっ……」
櫻子「あっ…… (よし!)」
櫻子「ありがと……、あかりちゃん///」
あかり「いやいやそんな……///」
櫻子(あかりちゃんはお前だけのものじゃないぞ! わかったかおっぱいお化け!)ドヤッ
向日葵(やっぱり誰にでも気付いたら……、赤座さんってすごい……///)ポッ
櫻子(あー、こいつ何でも自分に都合よく考えてるな……)
ちなつ(なんか目の前がすごいことになってるんですけど……)
向日葵「次の時間は体育ですか……」
櫻子「向日葵はおっぱいが重くて体育が苦手だからな~。憂鬱なんだろ~」
向日葵「いつもなら憂鬱かもしれませんが今日は……」
櫻子「ふーん?」
~~~
あかり「さて、準備運動だけど……」
向日葵「赤座さん、私と一緒に!」
櫻子「あかりちゃん! 私と!」
ひまさく「「あ……」」チッ
あかり「え……?」
向日葵(せっかく赤座さんとお近づきになるチャンスですのに!)
櫻子(おっぱいであかりちゃんを誘惑する気かよ!)
ひまさく「「ぐぬぬ……」」
あかり「二人とも……、今日はどうしたの……?」
向日葵「あなたは雑なストレッチをします! 私が適任ですわ!」
櫻子「お前はおっぱいが重いからあかりちゃんが怪我するかもしれないだろ!
向日葵「何ですって!」ガルルル
ちなつ「あのー、私……」チッナツーン
………
……
…
あかり「結局、体育の時間は4人でじゃんけんでペアを決めることになっちゃったねぇ……」
櫻子「ふんっ」←結局向日葵とだった
向日葵「ふんっ、ですわ」
ちなつ(よかった……、忘れられてなかった……)←あかりとだった
あかり「さて……、今日の給食は櫻子ちゃんの好きな磯辺揚げだね! 楽しみだね!」
櫻子「あっ、あかりちゃん私の好きなものちゃんと覚えててくれてるんだ……」パアァ
向日葵「あなたは給食の時に騒がしいから嫌でもそれは覚えるでしょうに……」
櫻子「何ー!」
ちなつ(あれ……、話に入れない……)チッナツーン
櫻子「しまった……、箸忘れちゃった……」←これは素
あかり「はい、割り箸どうぞ。櫻子ちゃん!」スッ
櫻子「いつもありがとー! あかりちゃん!」ギューッ
あかり「わわっ、櫻子ちゃん……、体育の後だからきっとあかり汗くさいよ……///」
櫻子「いーの! 感謝の気持ち!」ギューッ
向日葵(ぐぬぬ……、櫻子にはこれがありましたわ……)
向日葵(ここは私も……)
向日葵「あら~? 今日は私、お箸を忘れてしまいましたわ(棒読み)」
あかり「いつもはしっかり者の向日葵ちゃんが珍しいね……。はい、向日葵ちゃんどうぞ!」スッ
向日葵「ありがとうございます、赤座さん。それでは私も……えいっ!」ムギュッ
あかり「わっ、向日葵ちゃん……。お、お胸が……///」ムニムニ
櫻子(くそー、向日葵にはおっぱいがあったか……)ギリッ
ちなつ「さーて、給食当番、給食当番っと」イソイソ
あかひまさくちな「いただきます!」
櫻子(あっ……、人参が入ってる……)
向日葵(あ……、ピーマンが……)
櫻子(ここは無理してでも……)
向日葵(牛乳で流し込んででも……)
櫻子(あかりちゃんにみっともないところ……)モグモグ
向日葵(見せるわけにはいきませんわ!)モグモグ
あかり「あっ、二人とも苦手なものも頑張って食べるようにしてるんだね!」
あかり「あかりも見習わなくちゃ!」ニコッ
ひまさく「「!!」」
櫻子(苦手なものも覚えててくれてるんだ……///)
向日葵(この笑顔はきっと私に向けてのものですわね……///)
ちなつ「さて、おかわりでもしよっかな。豊満なボディを身につけるのよ、チーナ」トボトボ
~放課後~
あかり「さて……、今日は京子ちゃんと結衣ちゃんは2年生の行事の準備で部活もないから帰ろっか、ちなつちゃ」
向日葵「赤座さん! 今日は私と一緒に帰りましょう!」
櫻子「あかりちゃん! 今日は一緒に帰ろうよ!」
あかり「わわっ……」
ひまさく「「ぐぬぬ……」」
あかり「あはは……、4人で一緒に帰ろっか……」
ちなつ(あー、3人で、って言われなくてよかった)ホッ
~帰り道~
あかり「今日は二人ともどうしたの? なんだかいつも以上に張り合ってるみたい……」
ちなつ(気付いてないんかい!午後は何度も消しゴム拾わされてたじゃん!)ビシッ
ちなつ(しかもその度に照れちゃってさ……)ムスッ
向日葵「あ……、赤座さん……、その……///」モジモジ
あかり「?」
櫻子(向日葵のやつ、やっぱりまだ恥ずかしがってるみたいだな……、よし!)
櫻子「あかりちゃん……、手、繋がない?///」スッ
あかり「うん! いいよ!」ギュッ
櫻子「へへっ///」ギュッ
向日葵(ああっ、櫻子に先を越されてしまいましたわ……。でも……)モジモジ
あかり「……」ジーッ
あかり「向日葵ちゃん、左手出して?」
向日葵「は……、はい……」スッ
ギュッ
向日葵「!」
あかり「向日葵ちゃん、なんだかあかりに手を伸ばそうとしてたから……、違ったらごめんね?」
向日葵「いえいえ、大正解ですわ……///」ギューッ
向日葵(ちょっとした動きでも……、やっぱり赤座さんは私のこと……///)
櫻子(私が先にあかりちゃんの魅力に気付いたんだぞー!)ムカッ
ちなつ(はいはい、あかハーあかハー)ヘッ
向日葵「しかし、赤座さんはいつも良い子だと言われていますが……」
櫻子「うん……。本当にすごいなぁって思うよ……。ちょっとしたことも覚えててくれて……」
あかり「……良い子、かぁ……」
あかり「……、本当は、もっと違う自分になりたかったのかな……」
ひまさく「「え?」」
あかり「自分は本当は、良い子なんかじゃないのかも……」
あかり「だって、本当はいつからか、他の人に自分を見てもらうことばっかり考えてたんじゃないかな……」
あかり「お昼に二人に抱きしめてもらった時、きっとこうやって何かの見返りが欲しくて良い子になってたんじゃないか、って……」
櫻子「そ、それは私が好きでやったことで……」
あかり「それも、一人じゃなくてもっともっとたくさんの人に……」
あかり「目立たないくせにかっこつけたがって……」
向日葵「……」
あかり「裏では大したこともしないでいい気になるな、って思われてるんじゃないかな……」
あかり「でも、あかりには何の取り柄もないからこれしかなくて……」
向日葵「もうその辺でやめてください。赤座さん」
櫻子「そうだよ。あかりちゃんらしくないよ」
あかり「で、でも……」
向日葵「仮に何かの見返りが欲しかったとしても、私が赤座さんを見損なうなんてありませんわ」
櫻子「そうだよ! 実際に思ったことを行動に移せるなんて、中々出来ることじゃないよ!」
櫻子「さっきの向日葵を見た? あんなに恥ずかしがってさ」
向日葵「赤座さんは何かが起こった時にすぐに動いてくださるから……、きっと周りはトラブルが起こった事にすら気付かないのですわ」
向日葵「私は個人として赤座さんを尊敬……」
櫻子「難しいことはわかんないけどさ、そんなこと気にする必要ないよ! 私はあかりちゃんの味方だから!」
向日葵「ああっ、まだ話の途中ですのに……。これだから細かい事を気にしない人は……」ガクッ
櫻子「へへっ、おっぱいが重いから言葉が出るのも遅いんだよ!」
向日葵「何ですって!」ガルルル
ちなつ(私もー、って言ったら話こじれそう)
あかり「ええっと……、あかりはこのままでいいってこと?」キョトン
向日葵「勿論ですわ!」
櫻子「当たり前じゃん!」
ひまさく「「だって私は……」」
ひまさく「「良い子一本の赤座さん(あかりちゃん)が好きですわ(好きだから)!」」
あかり「ええっ!? 好きって……、そ、その……///」ドキドキ
向日葵「あ……、いや、お友達としてといいますか……///」カアァ
櫻子「う、うん。でもいつか……、その……///」カアァ
あかり「えへへ……、ありがと……。あかり今……、すごくドキドキしてるよ……///」ドキドキ
あかり「あかりもね……」
あかり「みんなの事が大好き!」
ちなつ(ええっと、みんなってことは私も含まれてるよね!?)
櫻子「じゃあさ、私と向日葵、どっちが好き!?」ズイッ
向日葵「勿論、私ですわよね!?」ズイッ
あかり「うう……、二人とも同じくらい好きだから……、その……///」
向日葵(やっぱり赤座さんは……)
櫻子(こういう子だよねぇ……)
ちなつ(あかりちゃん、これが素なんだよね……)
向日葵「それでは、赤座さんは私のどういうところが好きなのですか……?///」モジモジ
あかり「ええっと、向日葵ちゃんはね……」
あかり「キリッとして落ち着いて、かっこいいお姉さんってところに憧れるなぁ……」
あかり「今日の向日葵ちゃんはいつもと違ってて……、ちょっと戸惑っちゃった……」
向日葵(ああ……、やっぱりいつも通りで良かったんですね……)ガクッ
向日葵(お姉さん……、ですか。確かに、私は赤座さんの妹のような感じにも惹かれていたのかもしれませんね……)
櫻子「じゃあさ、私は私は!?」キラキラ
あかり「櫻子ちゃんはね……」
あかり「……、ごめんね、気を悪くしないでね?」
櫻子「え?」
あかり「あかりはその……、下の子がいないから……」
あかり「櫻子ちゃんを放っておけない妹みたいに思ってたの……///」
あかり「でも、櫻子ちゃんはあかりにない前向きな元気を持っているところが好き!」
櫻子(うおお……、これは恥ずかしい……)
櫻子(でも確かに私はあかりちゃんをほんわかしたお姉さんみたいに思ってる節があったかも……)
ちなつ(私は私はー?)ワクワク
向日葵「あっ、今日は私達はこっちの道でお別れですわね……」
櫻子「うん……。また明日ね! あかりちゃん!」
向日葵「また明日、ですわ。あかりちゃん」
櫻子「!」
向日葵(言えた……、ようやく言えた……)ドキドキ
あかり「えへへ……、ありがと向日葵ちゃん……。もっともっと仲良くなれたら嬉しいな!」
あかり「また明日ね!」ニコッ
ちなつ(おお……、名前を呼ぶ順番をつけない……。二人の性格をよく知っているというか……)
ちなつ(というか、もしかして、二人とも私に気付いていなかった!?)ガーン
向日葵(ここはもっと勇気を出して……、あかりちゃんもきっとさっきの事を打ち明けるには勇気が必要だったはずですわ)
向日葵「あかりちゃん、ちょっといいかしら?」
あかり「なぁに? 向日葵ちゃん」
向日葵「えいっ!」
チュッ
櫻子「!」
あかり「あわわわわわわわ……///」カオマッカ
向日葵「今はまだほっぺにですが……、いつかきっと……///」
櫻子「向日葵、ずるいぞー! 私も!」
チュッ
あかり「はわわわわわわ……///」プシュー
櫻子「これから先は、あかりちゃんともっともっともっと仲良くなってからね!///」
ちなつ(二人ともいい気にならないでよ……)ムスッ
ちなつ(いや、二人で潰しあえばきっと私にもチャンスが……)ムカムカ
ちなつ(あれ? 私今、なんて?)
~~~
あかり「きょ、今日は色んな事がいっぺんに起こりすぎて何が何だか……///」ポーッ
ちなつ「ふんっ!」ムスッ
あかり「ちなつちゃん……、ごめんね……。櫻子ちゃんと向日葵ちゃんのことばっかりで……」
ちなつ「何よ……。鼻の下伸ばして……、あかりちゃんなんて……」ムスッ
あかり「……。ちなつちゃん、仲直りの握手しよっか!」
ちなつ「えっ?」
あかり「怒ってるちなつちゃんなんて絶対ダメ! 明るく前向きないつものちなつちゃんに戻るための仲直りの握手しよっ!」スッ
ちなつ「……。あかりちゃんがそこまで言うなら……。でも握手くらいで私が元に戻るなんて思わないでよ!」
ギュッ
あかり「えへへ……。はいっ、これで元通りだよ! 元通りにならなきゃダメ!」
ちなつ「……///」ギューッ
あかり「ちなつちゃん……? 手を握る力が強いよぉ……」
ちなつ「握手なんかじゃダメなんだから……」ギューッ
あかり「え?」
ちなつ「家に着くまで、ずっと手を繋いだままじゃなきゃダメ!」ギューッ!
あかり「えへへ……、全くちなつちゃんはしょうがないなぁ……。じゃ、左手出して……」
ちなつ「調子に乗らない!」ギューーーーーッ!
あかり「痛っ! 痛いよぉ、ちなつちゃん!」
~大室家~
櫻子「ただいまー!」
撫子「おっ、おかえり。……、今日はいつもより機嫌良さそうだね?」
櫻子「いや、今日はいつも話してたあかりちゃんとたくさん話せてさ!」
撫子「そう……。それじゃ、あかりちゃんに迷惑かけないように
もっとしっかりするために、今日の当番は代わってもらおうかな?」
櫻子「いくらでもかかってこーい!」
撫子(ちょろいな……。ま、よっぽどそのあかりちゃんが好きなんだろうね)クスッ
櫻子「それじゃ、スーパーにおかずを買いに……」
撫子「おい」
~古谷家~
向日葵「ただいまー!」
楓「お帰りなさいなの、お姉ちゃん。……、何かいいことあったの?」
向日葵「ふふっ、わかる?」ニコニコ
楓「昨日お話しをしてたあかりお姉ちゃんのこと?」
向日葵「大正解! 今日は楓の好きなものを作ってあげますわ!」ニコニコ
楓「わーい! ありがとうなの!」
向日葵(あかりちゃんが褒めてくださったお姉さんらしさ……、私はこれ一本で勝負しますわ!)
~その夜、赤座家~
あかり「うぅ……、手が痛いよぉ……」グスン
あかね「……」
あかね「優等生で真面目同士の向日葵ちゃん」
あかね「おっちょこちょいだけどあかりの魅力を引き出す櫻子ちゃん」
あかね「やはり二人のあかり愛は本物だったわね。あかりの歌をプレゼントした甲斐があったわ……」
あかね「いつか二人とも赤座家に迎え入れて私を含めて4姉妹に……」
あかね「しかもちなつちゃんも落ちる寸前……。赤座家の将来は明るいわね……」
あかり「え、お姉ちゃん何か言った?」
あかね「いや、何でもないわよ? うふふ……」
あかり「?」
おしまい
92 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/06 22:36:04.27 Vz5MOdyvO 40/43閃乱カグラやってたらついひまあかを書きたくなってな……
結局あかハーに逃げたがひまあかはポテンシャル高いと思います
チーナはガチで書き忘れてて書き終わった後に大慌てでぶち込みました
ま、ちなあか書いた事なかったしね……。ではではでは
99 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/06 22:46:52.70 nMInaiAX0 41/43おつおつ!
次はひまあかがみたいぜ
100 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/06 22:48:48.52 TyTB+BV/I 42/43よろしければまたさくあかひま書いてくれ
101 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/06 22:49:15.90 Y2LvSwpP0 43/43乙
やっぱり、あかりちゃんは愛される方に限る
あかりは愛されてこそ光る
まあ単品でも天使だが