京子「あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
京子「ちぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
京子「……」
京子「冷蔵庫にラムレーズンあったっけ……」ガチャ
京子「はぁ~ひんやり……」
京子母「こら!あんたなにやってんの!」
京子「暑いよぉ~~!!」
京子「……こう暑いとあれだな、結衣んちだな」
京子「よし、結衣んち行こう」
京子母「あら、あんた結衣ちゃんとこ行くの?じゃあついでにこれ持ってって」
京子「え~」
京子母「いつもお世話になってんだから」
京子「は~い」
京子「いってきまーす」
元スレ
京子「だらだら夏休み」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346816918/
ガチャ
むわぁ
京子「ぬおおぉ!!」
京子「あっつぅ!!!」
京子「う~溶ける~……」スタスタ
京子「あつはなついのぉ~」
京子「結衣んちまでの脱出用ポッドありゃいいのに……」
京子「スイッチひとつで結衣んちまでデリバリー」
京子「……」スタスタ
京子(あぢぃ~)
ピンポーン
ガチャ
結衣「はーい」
京子「いや~今日もあっついね~」
結衣「おい、何食わぬ顔で入ってんじゃねぇ」
京子「ん?ただいま?」
結衣「ちげぇ、来るなら連絡のひとつくらいしろよな」
京子「またまた~私が連絡だなんて今更すぎるよ」
結衣「自分で言うなよ」
京子「ひゃ~涼しい~。結衣ならクーラーつけといてくれるって信じてたよ」
結衣「また涼みに来たのか?」
京子「いやいやそれもあるけど、普通に遊びに来たんだよん」
結衣「それもあんのかい」
京子「あ、そーだこれ。母さんから差し入れだって」
結衣「え?あ、ありがと。えっとこれは……」ガサゴソ
結衣「そうめんか……」
京子「で、でた~。夏の風物詩~」
結衣「ありがたいんだけどさ……ほらこれ」
京子「ん?」
結衣「他にもたくさんもらってて後3箱くらい余ってんだよね」
京子「あちゃ~」
結衣「もう毎日そうめんにしても一向に減らなくて……片付けるのに苦労しそうだよ」
京子「へぇ~大変だね~……ところで腹減った!カツ丼食いてぇ!」
結衣「話聞いてた?」
京子「う~」チュルチュル
京子「私昨日の昼もそうめんだったよ~!」
結衣「しょうがないだろ、夏なんだから」
京子「夏だもんな~」
京子「……」チュルチュル
結衣「……」チュルチュル
京子「……ねぇせめて薬味とかないの?」
結衣「薬味か……」
京子「ネギとかさぁ」
結衣「ネギねぇ……」
京子「苦手だっけ」
結衣「あんま進んでは食いたくないな。薬味くらいの小さいのならまだいいけど」
京子「じゃあ買いに行こうよ!」
結衣「これ食ってからな。薬味はその次」
京子「次もそうめんかよ~~」
結衣「夏だしな」
京子「夏かぁ~」
京子「ふぃ~食った食った~」
結衣「すまんな、こんなもんしかでなくて」
京子「いやいや、そうめんもうまいって」
京子「それに……」
結衣「?」
京子「結衣と食べるならなんだっておいしいよん?」チラッ
結衣「薬味買いに行くんだっけ」
結衣「ほら、準備しろ」
京子「さて、薬味探索の冒険に行くぞ!」
結衣「おおげさだな」
京子「薬味求めて三千里~」ガチャ
ミーンミーンミーミーンミーンミーンミーンミーン!!!!!
ジーウジーウジーウジーウジーウジウジウジウジウジウジウ!!!!!!
ジュワジュワジュワジュワジュワジュワワワワワワワワワ!!!!!!!
むわわあぁ~
京子「……」バタン
京子結衣「これはひどい」
京子「……さ、さぁ行こうか」
結衣「え~……まぁ外出ないと買えないしなぁ」
京子「若いもんなら汗をかけ!汗を」
結衣「お前も若いもんだろ」
京子「う~……脱出ポッドとかないの?スーパーまでの」
結衣「なんだ?そりゃ」
京子「あづい~~~」スタスタ
結衣「だなぁ」
京子「なんでネギひとつにここまで苦労しなきゃいけないんだよ~!」
結衣「お前が言い出したことだろ」
京子「ちゃっちゃと買ってちゃっちゃと帰ろう!」
結衣「うん」
帰り道
京子「ミーンミーンミーン」
結衣「……」
京子「ミーンミーンミーンミラクる~ん」
結衣「……」
京子「これ?セミになったミラクるんのマネ」
結衣「いや、聞いてないが」
京子「ミーンミーンミーンあああぁ!!」
結衣「今度はなんだよ!?」
京子「ラムレーズン買うの忘れたぁ~~」
結衣「えぇ……」
京子「うぅ~私としたことがなんたる不覚をぉ」
結衣「……」
京子「えぐっえぐっ……」
結衣「……うちに残ってるよ」
京子「へ?」
結衣「うちにまだラムレーズンある。1個だけな」
京子「……結衣さん」
京子「あんたってやつはぁ……」ポロポロ
結衣(泣いた!?)
京子「あたしゃ感動して目から汗が出てきたよ……」
結衣「おおげさなやつだな……」
京子「うぇ~~……」ゴシゴシ
結衣「っておい!私の服で拭うんじゃねぇ!」
京子「さてと、暑いしさっさと帰ろうぜ」ケロッ
結衣(こいつ……)
京子「ただいマンハッタ~ン」
結衣「ん、おかえり」
京子「ひゃ~~汗めっちゃかいたな~」
京子「これ絞れるかもしんない」
結衣「やめろよ?」
京子「あ~気持ち悪い。結衣~風呂入ろうよ」
結衣「まだ沸かしてないんだけど」
京子「ならシャワーだけでいいや」
結衣「じゃあクーラーつけとくから先行ってこいよ」
京子「いっしょに入らないの?」
結衣「空の湯船に浸かれと?」
京子「今話題の半身浴ってやつだな!」
結衣「違うし」
京子「ふぃーいいシャワータイムだった。結衣、上がったよ~」
結衣「ん」
京子「おぉ!くぁ~~~涼しい~~!!」
京子「やっぱクーラーが抜群に感動できるのは風呂上りだよなー」
京子「まだ昼過ぎだってのになんだこの1日が終わった感は……」
結衣「あ、京子。ラムレーズン食べてていいからな」
京子「ほ~い……」
京子(あ、そーだ)
結衣「ふぅ……」ガチャ バタン
京子「おっかえりー」
結衣「……なにしてんの」
京子「ん~?」
結衣「なに勝手に布団敷いてんだ」
京子「真っ昼間からシャワー浴びてクーラーでガンガンに冷え切った部屋で肌触りの良い布団に包まりながらラムレーズンを食う!」
京子「くぅ~~格別だねー!」
結衣「地球環境に優しくないやつだな……」
京子「ほい、結衣ラムレーズンさんきゅー」
京子「あ~ん」
結衣「……」
結衣「……」アムッ
京子「どうよ?」
結衣「……んまい」
京子「でしょー!」
結衣「ったく、勝手に布団出しやがって……」
京子「きもちーよ~?」
結衣「そういう問題じゃないんだが」
京子「はぁ~きもちー。結衣も入ろうよ」
結衣「えぇ……いいよ私は」
京子「はぁ~もったいない。このスリスリするのがたまらないよね」
結衣「……」
京子「んへへへ~」スリスリ
結衣「……」
京子「……結衣も入る?」
結衣「……しかたないな」ワクワク
京子「へへ、結衣さんいらっしゃ~い」
結衣「……」モゾモゾ
京子「どうだい?」
結衣「……いいな、これ」
京子「だしょ~?んふふ~」スリスリ
結衣「……おい、太ももでスリスリしてくんな」
京子「お嬢さんお肌スベスベだね~」
結衣「やめろ」
結衣「……ん?……ってお前まさか」バサッ
京子「いや~ん」
結衣「……なんであんた下着なの」
京子「こっちのがスリスリが気持ちよくってさー」
結衣「お前には恥じらいとかないのか」
京子「やだな~。これでも超恥ずかしがってるっつーの」
結衣「なら隠すとかしろよ」
京子「結衣が布団をはだけさせてて隠せないんですよ~」
結衣「……」バサッ
京子「んへへ、結衣~」
結衣「このっ、ひっつくな!」
京子「ああん、いけず~」
結衣「ったく……あぁ、暑くなってきた」
京子「暑くなったら脱ぐといいって聞きますよ?」
結衣「……」
京子「着替えるついでだと思えばさ~」
結衣「あーもう、わかったよ。でも絶対布団めくるなよ?」
京子「おっけおっけーりょ~かい~」
結衣「もう……」ヌギヌギ
結衣「……」
京子「気持ちいいだろん?」
結衣「まぁ……確かに暑くはなくなったけどさ」
京子「ふふん」
結衣「悪くはないかな」
京子「顔がにやけてますぜ?」
結衣「うっさいな、なんで勝ち誇った顔してんだよ」
京子「はぁ~布団スリスリ~」
京子「結衣スベスベ~」
結衣「訴えるぞ」
京子「ゆいせんぱーい」ギュー
結衣「ちなつちゃんのマネしたってだめだ」
京子「んん~……あれ?結衣太った?」
結衣「え?」
京子「ちょっとお腹の肉が……」プニプニ
結衣「うそっ……」
京子「嘘」
結衣「……」グニー
京子「いひゃいいひゃい、ほっぺふねらないで」
結衣「……お前こそ太ったんじゃないか?」
京子「私は動いてるから平気だ!」
結衣「どうだか、夏休みずっと私んち来てラムレーズン食いまくってたよな」
京子「こんなに汗かいてるのにか……?」
結衣「冬より夏の方が太りやすいらしいぞ」
京子「くっそ~、どうせ太るならひまっちゃんみたいになりゃいいのに」
結衣「それは無理だろうな~」
京子「だな~」
結衣「……」
京子「……」ムギュ
結衣「!」
京子「ゆいっぱいでいいから分けてくれー」モミ
結衣「ちょっ、てめぇ!やめろ!」
京子「これは上物ですな~」
結衣「こいつ……!」コチョ
京子「うひっ?」
結衣「いい加減にしろよ……?」コチョコチョ
京子「くひっ……あはははは……このっ」コチョコチョ
結衣「くっ、くひひひ……やめっ……ろ!」
京子「ぷはははは!」
結衣「くっ……ふふふふ……!」
京子結衣「暑い……」
京子「何やってんだろ私ら……」
結衣「いや、お前は普段からこんな感じだよ」
京子「そうかな」パァ
結衣「褒めてないから」
京子「あつい~~~」
京子「結衣、布団取らないすか?」
結衣「えぇ……」
京子「暑くない?」
結衣「……暑い」
京子「だったらさー」
結衣「う~ん、まぁいいか」
京子「ほいさー!」バサッ
結衣「うわっ」
京子「はぁ~~心地いい~」
京子「あれ……?結衣なんで下着なの!?」
結衣「いや、お前だよ」
京子「涼しい~文明の利器ですな」
京子「いっそこのままお昼寝タイムといこう」
結衣「ほんとだらだらしてんなー」
京子「夏休みにだらだらしないでどうすんだよ」
結衣「まぁ確かにやることないしな」
京子「ってことでおやすみー!」
結衣「はぁ……おやすみ」
――――
――
結衣「ん………………」
結衣「……」
結衣「……あつ」
結衣「あぁそうか昼寝したのか……」
結衣(クーラーのタイマー切れてるし……)
結衣(ていうかこの格好……)
京子「ぐぉー」Zzz
結衣「……」
結衣「……」ツンツン
結衣「……」
結衣(もう夕方か)
結衣「……ゲームでもして待ってるか」
結衣「服着よ……」
結衣「……」ピコピコ
結衣「……」
京子「がぁ~!」ゴスッ
結衣「うぐっ」
京子「う~ん……」
結衣「……」
結衣「寝相悪いなこいつ……」
京子「結衣を食うな~~」ウーン
結衣「なんの夢みてんだ」
結衣(そろそろボスかなー)
結衣(あ、でもこのキャラもう少しでレベル上がりそう)
結衣(そうするともう1レベで新しい技覚えるんだよな)
結衣(いっそ全員キリいいとこまで上げよっかな)
京子「ふごっ」
京子「……」バサッ
京子「……おきた」
結衣「おはよう」
京子「ふぁ~~、今何時……?」
京子「ってあれ!?なんで私下着なんだよ!まさか結衣……!?」
結衣「いや、お前だよ」
京子「ゲームしてんの?」←服着た
結衣「うん」ピコピコ
京子「またレベル上げ?」
結衣「うん」ピコピコ
京子「ここ30レベくらいでクリアしてるプレイ動画見たよ」
結衣「……うん?」
京子「ここのボスねー」
結衣「おい、やめろ」
京子「仲間のうちの1人が裏切っ」
結衣「てめぇ!」グイッ
京子「うそうそうそ!冗談だって!」
結衣「まったく……」
結衣「ネタバレは罰金バッキンガム……ぷふっ」プルプル
京子(やっぱ気に入ってんのか、それ)
京子「まだボス行かないの?」
結衣「うん」
京子「もう大分上がったよね?」
結衣「うん」
京子「腹減らない?」
結衣「うん」
京子「私のこと好き?」
結衣「……」ピコピコ
京子「次のボスねー」
結衣「やめろ!」
結衣「じゃあそろそろ飯にするか」
京子「よっしゃー、お母さーん今日の献立はなにー?」
結衣「そうめんだが」
京子「はい」
京子「う~……」チュルチュル
結衣「……」
京子「う~……」チュルチュル
京子「う~……まい」
結衣「それはよかった」
京子「やっぱ薬味あると大分違うな」
結衣「そんなもんか」
京子「結衣はネギ入れないの?」
結衣「私はいいよ」
京子「好き嫌いしてると大きくならんぞ」
結衣「他で補うから」
京子「そう言わず食ってみろって」ペイッ
結衣「あっ、勝手に入れんな」
結衣「別に進んで食わないだけで、これくらいだったら普通に食べられるけどさ」
京子「じゃあこれ全部使っていいよ」
結衣「勘弁」
京子「……」チュルチュル
結衣「……」チュルチュル
京子「夏だなあー」
結衣「だねぇ……」
結衣「ところでお前今日どうすんの?」
京子「ん?」
結衣「泊まんの?」
京子「もち!」
結衣「もちか」
京子「このあとゲームしてー」
京子「結衣と風呂入ってー」
結衣「……」
京子「またゲームしてー」
結衣「ゲームばっかだな」
京子「それもいいじゃん」
結衣「いいけど」
京子「あとラムレーズン食ってー」
京子「夜更かししてー」
結衣「昼寝したからなぁ」
京子「寝て起きたら結衣の豪勢な朝ごはんが」
結衣「明日もそうめんだ」
京子「!?」
結衣「あとラムレーズンはもうない」
京子「!!!!!?」
おわり
61 : 以下、名無しにかわりましてVIP... - 2012/09/05 16:03:49.81 fWziDFDA0 39/39原作っぽくって思ったけど難しすぎた
ていうか夏休みはもう終わって……